JP6253295B2 - 圧力調整器 - Google Patents

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Description

本発明は、供給源から供給された高圧ガスが予め設定された圧力よりも低下したときに警笛の吹鳴によって警報を発生し得るようにした圧力調整器に関するものである。
圧力調整器には、供給源から供給された高圧ガスを予め設定された圧力に調整するための減圧部がケーシングの内部に設けられている。また、高圧ガスが供給される側には、高圧ガスの供給源となるボンベや工場配管に対し着脱可能なねじやガット等からなる結合部が設けられ、減圧された低圧ガスを次工程に供給す側には、ホースやチューブを着脱可能なホース差しからなる供給部が設けられている。
また、圧力調整器には供給源から供給された高圧ガスの圧力を表示するために、ブルドン管式の圧力計やフロート(例えば特許文献1参照)等からなる表示部が設けられており、該圧力調整器を利用する者が表示部に表示された高圧ガスの圧力を監視し得るように構成されている。
例えば、高圧ガスの供給源がガスボンベである場合、供給されるガス量は有限であるため、二次側への低圧ガスの供給に支障を来すことがないように、適当な時期での交換が必要となる。このため、常にガスボンベの圧力を確認することが必要となる。このような圧力調整器に於ける高圧ガス側の圧力を表示する表示機構として、特許文献1に開示された残量表示装置が提案されている。
特許文献1に開示された残量表示装置は、透視窓を有するケーシングの基部を圧力調整器本体の側面に取り付けると共にガス流路に連通させ、ケーシングの基部内腔にガス圧によって摺動できるピストンを設け、該ピストンの摺動範囲にガスを漏出するギャップを形成し、ケーシング内に漏出したガス圧によって可動し、透視窓内に一定の色面を現す可動筒体を設け、ケーシングの頭部にケーシング内のガスを排出するガス抜き弁を設けて構成されている。そして、ガスボンベの残量が充分あるとき、ギャップを通してケーシングに流入したガスによって可動筒体が移動して透視窓に色面(緑)が現れる。また、ガスボンベの残量が少なくなってガス圧が減少すると、ピストンが基部側に移動してギャップを通過する際に該ギャップを通してガスがケーシングに流入し、可動筒体が移動して赤が現れる。
一方、医療機関では、高圧酸素を充填した小型の酸素ボンベに圧力調整器を取り付け、所定の圧力に低下させた酸素ガスを患者に供給することが行われている。医療用の酸素ボンベは小型化しており、充填量も少ない。このため、利用者は頻繁に表示部を視認することで、酸素ボンベの残量を確認している。
実開昭58−177698号公報(実願57−75592号)
上記従来の圧力調整器では利用者が表示部を視認することで供給される高圧ガスの圧力を確認している。特に、圧力調整器が医療用の酸素ボンベに取り付けて患者に酸素ガスを供給するために利用されるような場合、表示部を頻繁に視認することが必要となり、確認作業が煩雑になるという問題がある。
本発明の目的は、供給された高圧ガスの圧力が予め設定された圧力よりも低下したとき、警笛の吹鳴によって警報を発生し得るようにした圧力調整器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る圧力調整器は、高圧ガスの供給源と結合する結合部と、該供給源から供給された高圧ガスを減圧する減圧部と、該減圧部で減圧された低圧ガスを次工程に供給する供給部と、を設けたケーシングを有し、前記ケーシングに於ける結合部と減圧部を連通する高圧ガス通路に接続され、供給源から供給された高圧ガスの圧力が予め設定された値よりも低下したとき、該高圧ガスを導入して警報を発する警笛を設けている
前記警笛は、一端が前記高圧ガス通路に接続されると共にパッキンが配置され、他端が閉塞された筒体と、前記筒体の一端側にロッドが他端側にピストンが配置されて摺動可能に収容され中心に高圧ガスが通る通孔が形成された摺動部材と、前記摺動部材のピストンを筒体の他端側に付勢するバネと、前記筒体の一端側に配置された前記パッキンよりも他端側に配置され、該筒体の内部と接続された笛部材と、前記筒体の閉塞された他端と前記摺動部材のピストンとの間に配置され該ピストンに対し離隔又は当接し得るように構成された当接部材と、を有している。
そして、前記高圧ガス通路に流通する高圧ガスの圧力の値に応じて前記摺動部材を前記筒体の一端側に摺動させてロッドを前記パッキンに押圧させて前記笛部材に対する高圧ガスの流通を遮断し、又は摺動部材を前記筒体の他端側に摺動させて前記笛部材に対して高圧ガスを流通させて警報を発するように構成されると共に前記当接部材がピストンに対し当接してロッドをパッキンに押圧したときに摺動部材は筒体の内部で摺動不能となるように構成されている。
本発明に係る圧力調整器では、供給源から供給された高圧ガスの圧力が予め設定された圧力よりも低下したとき、警笛を吹鳴して警報を発生することができる。このため、圧力調整器を利用する利用者は高圧ガスの圧力を表示する表示部を視認することなく、供給された高圧ガスが正常な圧力を有するか否かを認識することができる。従って、表示部を視認する頻度を減らして煩雑さを軽減することができる。
警笛は、一端が高圧ガス通路に接続され他端が閉塞された筒体と、ロッドとピストンからなりこれらロッドとピストンを貫通して通孔が形成され筒体の内部に摺動可能に収容された摺動部材と、該摺動部材のピストンを筒体の他端側に付勢するバネと、筒体の一端側に配置された笛部材と、を有して構成されている。
このため、筒体の一端側から高圧ガスが流入すると、この高圧ガスはロッドの先端面とピストンの先端面に作用し、バネの付勢力に抗して摺動部材をロッド側に摺動させて、高圧ガスの笛部材への流れを遮断する。また、高圧ガスの圧力が低下し、該高圧ガスがピストンに作用して生じる力よりもバネによる付勢力の方が大きくなったとき、摺動部材はピストンが筒体の他端側に摺動し、高圧ガスの笛部材への流れが生じ、警笛を吹鳴することができる。
即ち、現在使用している供給源から供給された高圧ガスの圧力が低下したとき、圧力が低下したことを警笛の吹鳴によって利用者に知らせることができる。また、例えば供給源がボンベであるような場合、このボンベに圧力調整器を取り付けて弁を開放したときに警笛の吹鳴の有無によって残量を確認することができる。
警報を発すべき高圧ガスの圧力は、摺動部材を付勢するバネのバネ常数を適宜設定することで設定することができる。このため、高圧ガスの供給源の構成(例えばボンベであるか配管であるか)や安全性等の条件を考慮してバネのバネ常数を選択することで、確実に警報を発することができる。
更に、筒体の他端と摺動部材のピストンとの間に、該ピストンに対し離隔又は当接し得るように構成された当接部材を配置したので、当接部材をピストンに対し当接させたときに摺動部材は筒体の内部で摺動不能となるように構成されている。このため、供給された高圧ガスが笛部材に流通することがなく、警笛を吹鳴することがない。従って、吹鳴して警報を発している笛部材の吹鳴を停止させることができる。
本実施例に係る圧力調整器の構成を説明する外観図である。 本実施例に係る圧力調整器の構成を説明する断面図である。 警笛の構成を説明する図である。
以下、本発明に係る圧力調整器の好ましい実施形態について説明する。本発明に係る圧力調整器は、供給源から供給された高圧ガスが予め設定された圧力よりも低下したとき、供給された高圧ガスの流れによって警笛を吹鳴して周囲に知らせることが可能なようにしたものである。特に、供給源として、供給量に限度があるガスボンベに利用した場合に有利である。
本発明に係る圧力調整器では、警笛は供給源から供給された高圧ガスの流れによって吹鳴するのであり、高圧ガスの圧力の高低に影響されることはない。即ち、圧力調整器に対し供給源からの高圧ガスの供給が遮断された状態では、警笛は吹鳴することがない。従って、警笛は供給された高圧ガスが予め設定された圧力より大きい場合には、高圧ガスを笛部材に流すことがなく、予め設定された圧力よりも小さい場合には、高圧ガスを笛部材に流して吹鳴するように構成されている。
本実施例に係る圧力調整器Aの構成について図を用いて説明する。本実施例に係る圧力調整器Aは、高圧ガス供給する供給源を酸素ガスを充填した酸素ボンベとし、該酸素ボンベの口金に着脱可能に取り付けられるように構成されている。特に、圧力調整器Aは、予め設定された圧力に減圧した酸素ガスを、患者が必要とする流量に設定して供給する酸素供給装置として構成されている。
図1〜図3により圧力調整器Aの構成について説明する。圧力調整器Aはケーシング1を有しており、該ケーシング1に、高圧ガスの供給源となる酸素ボンベと結合する結合部10と、酸素ボンベから供給された酸素ガスを減圧する減圧部20と、該減圧部20で減圧された酸素ガスを患者が必要とする流量に設定する流量設定部30と、流量設定部30で設定された酸素ガスを患者に供給する供給部40が設けられている。
結合部10と減圧部20とは、酸素ボンベから供給された高圧の酸素ガス(高圧ガス)が流れる高圧ガス通路2によって連通しており、該高圧ガス通路2に警笛Bが接続されている。従って、圧力調整器Aに高圧ガスが供給されている間、警笛Bにも高圧ガスの有する圧力が作用することとなる。
結合部10は、高圧ガスの供給源と結合して高圧ガスの供給を受けるものである。このため、接合部10は、結合すべき高圧ガスの供給源に於ける供給口の構造と対応した構造を有している。
本実施例では、高圧ガスの供給源が図示しない酸素ボンベであり、該酸素ボンベの口金が雄ねじによって構成されているため、結合部10は酸素ボンベの口金である雄ねじに締結される雌ねじを有して構成されている。即ち、結合部10は、ケーシング1から起立したニップル11と、該ニップル11に回転可能に装着された袋ナット12a及び該袋ナット12aと一体的に構成されたハンドル12bと、を有して構成されている。また、ニップル11の端部11aにはシール部材13が取り付けられている。
従って、ニップル11を図示しない酸素ボンベの口金に対向させてシール部材13を該口金の端面に押し当て、人手によりハンドル12bを操作して袋ナット12aを口金に対して締結することで、圧力調整器Aを酸素ボンベに取り付けることが可能である。このとき、シール部材13が酸素ボンベの口金の端面に当接して酸素ガスの漏洩を防ぐことが可能であり、大きな力でハンドルを回すことなく、シールすることが可能である。
ニップル11には、ケーシング1の中心部分に至る高圧ガス通路2が形成されており、該高圧ガス通路2の入口側に断熱圧縮防止機構14が構成されている。この断熱圧縮防止機構14は、フィルター14a、中心に高圧酸素が通過し得る絞り部を形成した仕切板14b、仕切板14bをフィルター14aに押圧するバネ14c、を有して構成されている。
従って、酸素ボンベを開放して高圧の酸素ガスを供給したとき、供給された酸素ガスの圧力によって仕切板14bがバネ14cの付勢力に抗してフィルター14aから離隔する方向に移動する。同時に、断熱圧縮防止機構14と酸素ボンベの口金の間に存在した空気が仕切板14bの絞り部及び外周部を通ってケーシング1の方向に移動する。このため、断熱圧縮防止機構14によって断熱圧縮の緩衝となり、瞬間的に高温となることがない。
ケーシング1の中心軸上に、一方側(本実施例では図2の左側)に減圧部20が形成され、他方側(図2の右側)は栓3aによって閉鎖された高圧ガス室3が形成されている。この高圧ガス室3には結合部10を構成するニップル11に形成された高圧ガス通路2が接続され、更に、該高圧ガス室3に接続された複数の高圧ガス通路2に夫々圧力計4及び後述する警笛Bが接続されている。
従って、ニップル11の高圧ガス通路2から高圧ガス室3に高圧の酸素ガスが供給されると、供給された酸素ガスの圧力は各高圧ガス通路2を介して圧力計4、警笛Bに作用し、高圧ガス室3の圧力を表示すると共に、警笛Bの機能を発揮させることが可能となる。
減圧部20は、酸素ボンベから供給された高圧の酸素ガスを予め設定された圧力まで減圧するものである。このため、減圧部20は、高圧ガス室3に設けたノズル21と、該ノズル21と対向して配置され上流側の端部にケレップ23を有するピストン22と、ピストン22を付勢するバネ24と、バネ24に付勢されピストン22と相対的に摺動可能なバネガイド25と、を有して構成されている。
ピストン22はボス22aを有しており、バネガイド25は該ボス22aを嵌合する筒部25aを有している。そして、ピストン22及びバネガイド25はバネ24aによって互いに離隔する方向に付勢されている。即ち、ピストン22はケーシング1の一方側の端部1a方向に付勢されており、バネガイド25は高圧ガス室3方向に付勢されている。この状態でピストン22のケレップ23はノズル21から僅かに離隔している。
ケーシング1の一方側の端部1a(図2に於ける左側の端部)を構成する壁とピストン22との間には、ガス室26が形成されている。また、ノズル21、ピストン22のケレップ23、バネガイド25によって囲まれた空間に減圧ガス室27が形成されている。
ピストン22のボス22aに酸素ガスが流通する通路22bが形成されており、該通路22bの一方側の端部はガス室26に開口し、他方側の端部はケレップ23の基部で減圧ガス室27に開口している。従って、減圧室27とガス室26は通路22bを介して連通しており、各室26、27に面したピストン22、バネガイド25の表面積と各室26、27に於ける酸素ガスの圧力に対応した力が作用する。
上記の如く構成された減圧部20では、ピストン22のガス室26側の面に作用する力と、ピストン22のボス22aの減圧ガス室27側の端面に作用する力と、バネ24の付勢力の大きさとの関係で、ピストン22がケーシング1の中心軸に沿って図2に於ける左方向又は右方向に摺動する。ピストン22の摺動に伴ってケレップ23とノズル21との隙間が変化し、供給された高圧酸素を減圧する。そして、前記各力のバランスがとれたときピストン22が停止し、この状態で供給された高圧酸素を予め設定された圧力に減圧することが可能である。
例えば、高圧ガス室3からの酸素ガスの供給が停止した状態、即ち、ピストン22がガス室26の壁に接触した状態でノズル21から高圧の酸素ガスが供給され続けた場合、高圧の酸素ガスの持つ圧力はバネガイド25のフランジ25bに作用することになる。この結果、バネガイド25はバネ24の付勢力に抗して左側に移動し、減圧室27に開口したリリーフ孔1bを開放し、ノズル21から減圧室27に供給された高圧の酸素ガスを大気に放出し得るように構成されている。
ケーシング1の他方側の端部1c(図2に於ける右側)に、患者に対して供給する酸素ガスの流量を設定する流量設定部30が構成されている。この流量設定部30は、減圧部20で予め設定された圧力に減圧された酸素ガスを、患者が必要とする流量に設定して供給部40に供給するものである。
流量設定部30は、ケーシング1の内部であって高圧ガス室3よりも端部1c側に形成された供給酸素室5を有している。この供給酸素室5は通路5aを介して減圧室27と連通し、該減圧室27に存在する減圧された酸素ガスが供給されて滞留し得るように構成されている。また、ケーシング1には供給酸素室5と連通する供給酸素通路5bが形成されており、該供給酸素孔5bを介して供給部40に連通している。
供給酸素室5には径の異なる複数のオリフィスを同一円周上に等角度間隔で形成したオリフィスプレート31が回動可能に配置されており、何れかのオリフィスが供給酸素通路5bと対向したとき、供給酸素室5と供給部40とが連通するように構成されている。オリフィスプレート31は軸31aがケーシング1の端部1cから突出して配置されており、該軸31aにダイヤル部材32が取り付けられている。そして、ダイヤル部材32を回動させることで、オリフィスプレート31を回動させることが可能である。
ダイヤル部材32には患者に供給する酸素ガスの流量を表示する目盛(図示せず)が設けられており、オリフィスプレート31に形成された何れかのオリフィスが供給酸素通路5bと一致したときの患者に対する酸素ガスの流量を表示し得るように構成されている。
ケーシング1には孔1dが形成されており、該孔1dにバネ33aによってダイヤル部材32の裏面方向に付勢された球33bが配置されている。また、ダイヤル部材32の裏面であって、オリフィスプレート31に形成された何れかのオリフィスが供給酸素通路5bと対向したとき、球33bと対向する部位には該球33bを受け入れる窪み32aが形成されている。
このため、ダイヤル部材32を回動させて何れかのオリフィスが供給酸素通路5bと対向したとき、球33bが窪み32aに嵌合して操作者に小さな衝撃を与えることが可能であり、且つ球33bを窪み32aに嵌合させた状態で停止させることで、オリフィスプレート31の予期しない回動を防ぐことも可能である。
供給部40は、流量設定部30で設定された流量の酸素ガスを患者に供給するものである。このため、供給部40は、ケーシング1に形成された供給酸素通路5bと接続されたニップル41と、袋ナット42と、袋ナット42を介してニップル41に締結されるホース差し43と、を有して構成されている。
ホース差し43には図示しないホース或いはチューブ等のホース類が取り付けられ、該ホース類を介して患者に予め設定された流量の酸素ガスを供給することが可能である。
次に警笛Bの構成について説明する。警笛Bは、圧力調整器Aに供給されている高圧の酸素ガスの圧力が低下したとき、供給されている酸素ガスの一部を流通させて吹鳴し得るように構成されており、該吹鳴によって周囲に酸素ボンベの圧力の低下を知らせるものである。
このため、警笛Bは、ケーシング1に形成された高圧ガス通路2と接続する筒体51と、ロッド52aとピストン52bを有し筒体51の内部に摺動可能に配置された摺動部材52と、摺動部材52のピストン52bを筒体51のケーシング1の反対側に付勢するバネ53と、筒体51の内部と接続された笛部材54と、を有して構成されている。
筒体51は、ケーシング1に締結されたニップル部材51aと、該ニップル部材51aに締結されたキャップ51bと、を有している。筒体51の内部であってケーシング1側には摺動部材52のロッド52aが嵌合されて摺動する摺動孔51cが形成され、該摺動孔51cと連続して摺動部材52のピストン52bとバネ53を収容し、且つ当接部材55の当接部55aを収容する収容室51dが形成されている。
筒体51の摺動孔51cは、内径が摺動部材52のロッド52aの外径よりも僅かに大きく(本実施例では約0.1mm程度)形成されており、この結果、両者の間にはリング状の室が形成される。そして、笛部材54は前記摺動孔51cに開口してニップル部材51aに固定されている。また、摺動孔51cのケーシング1側の端部にはパッキン51eが配置されている。
筒体51に高圧の酸素ガスが作用していない状態では、ロッド52aの端面とパッキン51eとの間に隙間51fが形成され、該隙間51fを介して高圧ガス通路2と笛部材54が連通し、パッキン51eにロッド52aの端面が当接したとき、高圧ガス通路2と摺動孔51cとを遮断し得るように構成されている。
筒体51に収容された摺動部材52は、摺動孔51c、収容室51dの内部で長手方向に摺動し得るように構成されている。筒体51の内部で摺動部材52が摺動し得る寸法は限定するものではなく、ロッド52aの端面とパッキン51eの間に隙間51fが形成されたとき、該隙間51fに笛部材54が吹鳴するのに充分な量の酸素ガスを流通させることが可能であれば良い。
摺動部材52のロッド52aからピストン52bに貫通して通孔52cが形成されている。また、ピストン52bの端面にはロッド52aの端面の面積よりも充分に大きい面積を持った受圧面52dが形成されている。このため、摺動部材52は筒体51の内部で、ロッド52aの端面及びピストン52bの受圧面52dに作用する酸素ガスの圧力に応じた力、及びバネ53による付勢力、の大きさに応じた方向に摺動する。
即ち、筒体51の内部に予め設定された圧力よりも高い圧力を持った酸素ガスが作用したとき、図3(b)に示すように、摺動部材52はバネ53の付勢力に抗してケーシング1側に摺動し、ロッド52aの端面がパッキン51eを押圧する。この状態では、筒体51の内部と笛部材54とは連通することがなく、警笛Bの吹鳴は生じることがない。
また、筒体51の内部に予め設定された圧力よりも低い圧力を持った酸素ガスが作用したとき、同図(a)に示すように、摺動部材52はバネ53に付勢されて当接部材55側に摺動し、ロッド52aの端面がパッキン51eから離隔して笛部材54と連通する隙間51fが形成される。このため、ケーシング1に形成された高圧ガス通路2から笛部材54に至る一連の酸素ガス通路が形成され、笛部材54に酸素ガスが流れて警笛Bによる吹鳴が生じる。
警笛Bを吹鳴させるために予め設定される酸素ガスの圧力の大きさを限定するものではなく、供給源の構成に対応させて適宜設定することが好ましい。特に、警笛Bを吹鳴させる酸素ガスの圧力を設定する場合、ロッド52aの端面の面積、ピストン52bの受圧面52dの面積、バネ53のバネ常数、を適宜設定することで所望の圧力を設定することが可能である。
当接部材55は摺動部材52の摺動を規制するものであり、ピストン52bと当接してロッド52aをパッキン51eに押圧させることで摺動の自由度をなくし、これにより、酸素ガスの笛部材54への流通を阻止して吹鳴を停止させるように構成されている。このため、当接部材55は、筒体51のキャップ51bにねじ結合して室51d内に於ける位置を調節し得るように構成されている。
即ち、当接部材55は、摺動部材52のピストン52bと当接する当接部55aと、筒体51のキャップ51bに形成されたねじ部51gに螺合するねじ部55bと、つまみ55cとを有して構成されている。そして、通常の状態では、当接部55aが摺動部材52のピストン52bから充分に離隔した位置に保持されている。
従って、つまみ55cを回転操作することで、当接部55aの筒体51に形成された収容室51dに対する突出位置を調整することが可能となる。このため、当接部55aを最もキャップ51b側にすることで、摺動部材52の筒体51の内部での摺動の自由度を与えることが可能となり、当接部55aをニップル部材51a側に最大限に突出させることで、摺動部材52の摺動不能とすることが可能となる。
そして、当接部材55によって摺動部材52を摺動不能としたとき、該摺動部材52のロッド52aの端面はパッキン51eを押圧し、両者の間に隙間51fが形成されることがない。このため、高圧ガス室3に於ける酸素ガスの圧力の大きさに関わらず、笛部材54に対する酸素ガスの流れを遮断することが可能となり、警笛Bが吹鳴した場合にこの吹鳴を停止させることが可能となる。
次に上記の如く構成された圧力調整器Aを用いて酸素ガスを供給する際の操作について簡単に説明する。先ず、図示しないホース類を供給部40を構成するホース差し43に取り付けて患者に酸素ガスを供給する準備を終了する。この状態では警笛Bは図3(a)に示すように、筒体51に収容された摺動部材52はバネ53に付勢されてピストン52bが当接部材55に当接しており、ロッド52aはパッキン51eから離隔している。
圧力調整器Aを結合部10のハンドル12bを把持して袋ナット12aを図示しない酸素ボンベの口金に取り付け、該酸素ボンベに充填された高圧の酸素ガスを供給する。供給された高圧の酸素ガスは瞬時に断熱圧縮防止機構14を通過し、高圧ガス通路2から高圧ガス室3に供給される。
高圧ガス室3に供給された高圧の酸素ガスは、該高圧ガス室3に接続された複数の高圧ガス通路2を介して夫々の高圧ガス通路に接続された圧力計4、警笛Bに作用する。警笛Bでは、摺動部材52は当初図3(a)に示す状態にあり、ロッド52aの端面とパッキン51eとの間に隙間51fが形成されている。このため、筒体51に流れ込んだ酸素ガスは隙間51fを通って笛部材54に流れ、同時に摺動部材52の受圧面にも流れる。
前述したように、酸素ガスが予め設定された圧力よりも高い圧力を持つ場合、摺動部材52はバネ53の付勢力に抗してピストン52aの端面をパッキン51eに押圧させるように摺動し、図3(b)に示す状態に移行する。このため、隙間51fは瞬時に閉塞されることとなり、酸素ガスの笛部材54への流れが遮断されるため、吹鳴することはない。
高圧ガス室3に供給された高圧の酸素ガスは、ノズル21からケレップ23に向けて噴出し、この過程で予め設定された圧力に減圧される。減圧された酸素ガスは、減圧室27、通路5aを介して供給酸素室5に供給されて滞留する。
ダイヤル部材32を回動させて患者に供給する酸素ガスの流量を設定すると、供給酸素室5に滞留した酸素ガスは、オリフィスプレート31に形成され、ダイヤル部材32の回動に伴って設定された流量に対応するオリフィスを通って、供給酸素通路5b、ニップル41、ホース差し43に接続されたホース類を介して患者に供給される。
酸素ボンベに充填された酸素ガスの圧力が低下すると、警笛Bでは、摺動部材52がバネ53に付勢されて当接部材55側に摺動し、ロッド52aの端面がパッキン51eから離隔して笛部材54と連通する隙間51fが形成される。このため、高圧ガス通路2と笛部材54とが連通し、該笛部材54に酸素ガスが流れて警笛Bによる吹鳴が生じる。
警笛Bの吹鳴によって圧力調整器Aに供給されている酸素ガスの圧力が予め設定された圧力よりも低下したことを認識したとき、当接部材55のつまみ55cを回転させて当接部55aを摺動部材52に当接させてロッド52aの端面をパッキン51eに押圧する。これにより、ロッド52aの端面とパッキン51eとの間の隙間51fが閉塞され、酸素ガスの笛部材54への流れが遮断し、警笛Bの吹鳴を停止させることが可能となる。
しかし、警笛Bの吹鳴を停止させるには上記した当接部材55の操作のみに限定されるものではなく、酸素ボンベの口金に設けた弁を閉鎖しても、警笛Bによる吹鳴を停止させることが可能である。
本発明に係る圧力調整器Aは、供給源から供給される高圧ガスの圧力が変化する可能性のあるような場合に利用して有利である。
A 圧力調整器
B 警笛
1 ケーシング
1a、1c 端部
1b リリーフ孔
1d 孔
2 高圧ガス通路
3 高圧ガス室
3a 栓
4 圧力計
5 供給酸素室
5a 通路
5b 供給酸素通路
10 結合部
11 ニップル
11a 端部
12a 袋ナット
12b ハンドル
13 シール部材
14 断熱圧縮防止機構
14a フィルター
14b 仕切板
14c バネ
20 減圧部
21 ノズル
22 ピストン
22a ボス
22b 通路
23 ケレップ
24 バネ
25 バネガイド
25a 筒部
25b フランジ
26 ガス室
27 減圧ガス室
30 流量設定部
31 オリフィスプレート
31a 軸
32 ダイヤル部材
32a 窪み
33a バネ
33b 球
40 供給部
41 ニップル
42 袋ナット
43 ホース差し
51 筒体
51a ニップル部材
51b キャップ
51c 摺動孔
51d 収容室
51e パッキン
51f 隙間
51g ねじ部
52 摺動部材
52a ロッド
52b ピストン
52c 通孔
52d 受圧面
53 バネ
54 笛部材
55 当接部材
55a 当接部
55b ねじ部
55c つまみ

Claims (1)

  1. 高圧ガスの供給源と結合する結合部と、該供給源から供給された高圧ガスを減圧する減圧部と、該減圧部で減圧された低圧ガスを次工程に供給する供給部と、を設けたケーシングを有し、
    前記ケーシングに於ける結合部と減圧部を連通する高圧ガス通路に接続され、供給源から供給された高圧ガスの圧力が予め設定された値よりも低下したとき、該高圧ガスを導入して警報を発する警笛であって、該警笛は、
    一端が前記高圧ガス通路に接続されると共にパッキンが配置され、他端が閉塞された筒体と、
    前記筒体の一端側にロッドが他端側にピストンが配置されて摺動可能に収容され中心に高圧ガスが通る通孔が形成された摺動部材と、
    前記摺動部材のピストンを筒体の他端側に付勢するバネと、
    前記筒体の一端側に配置された前記パッキンよりも他端側に配置され、該筒体の内部と接続された笛部材と、
    前記筒体の閉塞された他端と前記摺動部材のピストンとの間に配置され該ピストンに対し離隔又は当接し得るように構成された当接部材と、を有し、
    前記高圧ガス通路に流通する高圧ガスの圧力の値に応じて前記摺動部材を前記筒体の一端側に摺動させてロッドを前記パッキンに押圧させて前記笛部材に対する高圧ガスの流通を遮断し、又は摺動部材を前記筒体の他端側に摺動させて前記笛部材に対して高圧ガスを流通させて警報を発するように構成されると共に前記当接部材がピストンに対し当接してロッドをパッキンに押圧したときに摺動部材は筒体の内部で摺動不能となるように構成されていることを特徴とする圧力調整器。
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