JP3821835B2 - 急速開放調圧弁とそれを用いる消火装置、高圧ガスボンベ装置および流体の急速供給装置 - Google Patents

急速開放調圧弁とそれを用いる消火装置、高圧ガスボンベ装置および流体の急速供給装置 Download PDF

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Description

本発明は、急速開放できると共に二次側の最高圧力を制限する必要のあるたとえば高圧消火用不活性ガスボンベ等に装着される急速開放調圧弁と、それを用いる消火装置、高圧ガスボンベ装置および流体の急速供給装置に関する。
たとえばCO消火装置に用いられるCOボンベ付き弁としては、起動用高圧ガスを導入することによって急速開放できる形式のものが一般的に採用されているが、この種の弁では出口側の圧力を制限することはできない。一方、減圧機構を備えた弁としては、ハンドルを回して開閉する形式の種々の減圧弁付きボンベバルブが提案されている。しかし、このような弁は急速開放できるようになっていない。
これに対し、本件発明者らは、特許文献1に示すような急速開放調圧弁を開発した。しかし、このような急速開放調圧弁においては、弁本体が複数の部材からなり小型化が困難であること、流量特性が良くないことなどの問題がある。
急速開放調圧弁の本体を複数の部材とする必要があるのは、次のような理由による。図12〜図14は、従来の急速開放調圧弁の組み立て順序を示す図である。まず、中胴210に弁体部材222を上端から挿入し、中胴210から突出した弁体部材222の下端に弁体221を挿着する。さらに移動バネ受け207およびバネ204を中胴210に挿入してバネ受け203を固定する。次に、これらを本体201にねじ込んで固定する。
弁体221が開放弁として働くためには、弁体221は、中胴210の弁座213より大きい必要があるので、弁体部材202は、弁体部材本体222と弁体221とに分けて、弁座213を挟み込むようにして組み立てなければならない。このとき、弁体221の大きさと、本体201の入口ノズル部211との関係から、弁座213を有する中胴210が必要となる。
図15は、図14のB1−B2断面を示す図である。弁開放時には、弁体部材202が紙面に垂直で手前から奥への方向に摺動する。このとき、流体は、紙面奥から手前に進み、複数の流体導出口212bによって導かれ、流体導出溝212cを介して出口212aに導いている。中胴210を本体201にねじ込んで固定する場合、流体導出口212bがいつも同じ方向に固定されるとは限らない。流体導出口212bと出口212aとの位置が大きくずれている場合と、一致している場合とでは出口212aにおける流量が異なるので、流量のばらつきが発生し、流量特性に影響する。
特開平10−339383(図7〜図10)
本発明の目的は、従来技術に於ける上記問題を解決し、小型化および流量特性の向上した急速開放調圧弁と、それを用いる消火装置、高圧ガスボンベ装置および流体の急速供給装置を提供することである。
本発明は、軸線に沿って変位可能に構成される弁体部材と、
高圧ガスボンベに挿入され、ガスの入口が形成されたボンベ挿入部が一体的に形成された本体と、を備える急速開放調圧弁であって、
前記ボンベ挿入部の機械的強度を上昇させる挿入部補強手段を備え、
前記ボンベ挿入部は、ボンベ内に収容される収容部分とボンベ外に露出する露出部分とを含み、
前記挿入部補強手段は、収容部分と露出部分との境界の軸線方向両側間にわたって設けられる補強手段本体部と、
前記境界よりも軸線方向一方側に設けられ、補強手段本体部に軸線方向一方側への駆動力を与えるためのねじ機構部と、
前記境界よりも軸線方向他方側に設けられ、補強手段本体部が軸線方向一方側へ螺進することを阻止する螺進阻止部とを有し、ボンベ挿入部を圧縮状態にすることによって、前記境界付近を含む部位を補強し、
前記補強手段本体部は、円筒状に形成され、
前記螺進阻止部は、補強手段本体部に一体に形成され、半径方向外方に突出してボンベ挿入部に係止され、
前記ねじ機構部は、ボンベ挿入部の内周部に一体に形成される内ねじ部分と、補強手段本体部の外周部に一体に形成され、前記内ねじ部分に螺合される外ねじ部分とを有することを特徴とする急速開放調圧弁である。
また本発明は、消火用の不活性ガスを貯留する不活性ガスボンベと、
上記の急速開放調圧弁であって、前記本体の前記入口が、不活性ガスボンベに装着される急速開放調圧弁と、
急速開放調圧弁の出口からの不活性ガスを、消火区画に導くラインとを含むことを特徴とする消火装置である。
また本発明は、高圧ガスボンベに、
上記の急速開放調圧弁の前記本体の前記入口が装着されることを特徴とする高圧ガスボンベ装置である。
また本発明は、流体を供給する流体源と、
上記の急速開放調圧弁であって、前記本体の前記入口が、流体源に設けられる急速開放調圧弁とを含むことを特徴とする流体の急速供給装置である。
本発明によれば、軸線に沿って変位可能に構成される弁体部材と、高圧ガスボンベに挿入され、ガスの入口が形成されたボンベ挿入部が一体に形成された本体と、を備えており、ボンベ挿入部の機械的強度を上昇させる挿入部補強手段を備えている。特に、挿入部補強手段は、ボンベ内に収容される収容部分とボンベ外に露出する露出部分との境界付近を含む部位を補強する。
ボンベ挿入部の機械的強度が上昇することで、ボンベに挿入された状態での急速開放調圧弁の、特にボンベ挿入部の変形を防止することができる。
また、挿入部補強手段の構造は、境界の軸線方向両側間にわたって設けられる補強手段本体部と、境界よりも軸線方向一方側に設けられ、補強手段本体部に軸線方向一方側への駆動力を与えるためのねじ機構部と、境界よりも軸線方向他方側に設けられ、補強手段本体部が軸線方向一方側へ螺進することを阻止する螺進阻止部とからなる。より具体的には、前記補強手段本体部は、円筒状に形成され、螺進阻止部は、補強手段本体部に一体に形成され、半径方向外方に突出してボンベ挿入部に係止され、ねじ機構部は、ボンベ挿入部の内周部に一体に形成される内ねじ部分と、補強手段本体部の外周部に一体に形成され、前記内ねじ部分に螺合される外ねじ部分とを有する。
挿入部補強手段をボンベ挿入部に螺嵌することで、螺進阻止部による押さえ込む力と、ねじ機構部が引っ張る力とによって、ボンベ挿入部が圧縮された状態となり、ボンベ挿入部の機械的強度を上昇させることができる。さらに、挿入部補強手段に、ボンベ挿入部より高強度の材料を用いることでより強度を上昇させることができる。
また本発明によれば、上記の急速開放調圧弁を用いる消火装置、高圧ガスボンベ装置および流体の急速供給装置が実現されるので、消火用の不活性ガスなどの流体を迅速に供給することができるとともに、その流体の圧力を所定圧力以下に抑制することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う急速開放調圧弁とそれを用いる消火装置、高圧ガスボンベ装置および流体の急速供給装置の好適な実施形態について説明する。図1および図2は、本発明を適用した急速開放調圧弁の組み立て順序を示す図である。
本例の急速開放調圧弁は、本体1、弁体部材2、バネ受け3、付勢部材であるバネ4、移動受け部である移動バネ受け7などを含んで構成される。また、弁体部材2は、弁体21と、弁体部材本体22とからなる。
組み立て時には、まず、図1に示すように、本体1に対して弁体部材本体22、バネ4、移動バネ受け7を挿入し、上端部にバネ受け3をねじ込んで固定する。次に、弁体21を、入口ノズル部11の入口11aから挿入し、図2に示すように、弁体部本体22の下端に挿着する。弁体21と弁体部材本体22との固定は、たとえば、弁体21の内周面と、これに対応する弁体部材本体22の下端外周面とに、螺子を切り、弁体部本体22の下端を弁体21にねじ込んで固定する。
なお、弁体21と弁体部材本体22とは、本体1に弁体部材本体22を挿入したときに固定し、その後バネ4、移動バネ受け7を挿入して、バネ受け3を固定してもよい。
図12〜図14で示したように、従来の急速開放調圧弁は、中胴210に弁体221と弁体部材本体222とを装着した後、中胴210を本体201に固定しなければならない。これに対して、本例の急速開放調圧弁は、弁体21を本体1の入口11aから挿入することにより、本体と中胴とを別体とすることなく一体化することができる。
図3および図4は、本例の急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。
本例の急速開放調圧弁は、本体1、弁体部材2、通路としての横導通穴14、連絡導通穴16、導通穴23、バネ受け3、バネ4、封圧手段として図6Aに詳細を示す封板機構5、封圧解除手段として図6Bに示す弁作動機構6および移動バネ受け7などを備える。
本体1は、流体としてのたとえば高圧窒素の入口11aおよび出口12aを形成する入口ノズル部11および出口ノズル部12、弁座13などを備えている。入口ノズル部11の内周面には、たとえば後述する図11に略図で示すように急速開放調圧弁101として高圧の窒素ボンベ100に装着されるためのねじを備えている。出口ノズル部12の内周面には、たとえば図11に示す窒素消火元ライン105の管が装着されるためのねじを備えている。本体1には、図示しないが圧力計やボンベ用安全弁の座等を必要に応じて適宜設けることができる。
弁体部材2は、弁体21と弁体部材本体22とからなり、弁体21は弁座13に接離して開閉される弁体部である。弁体21は、直接弁座13と当接する当接部21bと、当接部21bの変形を抑制する補強部であるキャップ21aとからなる。弁体部材本体22は、導通穴23、閉受圧面24、開受圧面25などを備えている。弁体部材2は、弁開閉方向である図において上下の矢印Z1−Z2で示す方向に移動可能に本体1によって案内される。導通穴23は、一端側および他端側として本例では、上端側から弁体部材2の略中央部の外周部で開口しており、外周部の開口から、連絡導通穴16、封板52および横導通穴14を介して入口11aに通じている。閉受圧面24は、出口12aに導通し、弁開放時には、弁閉方向であるZ方向の圧力を受ける。このため、弁体部材2が本体1によって案内される案内面には、圧力シール用のOリングが介装されている。開受圧面25は、矢印Z1方向の端部に形成され、弁開放時には、弁開方向である矢印Z2方向の圧力を受ける。
弁座13の大きさを変えずに、弁体21を本体1の入口11aから挿入可能とするには、キャップ21aを小さくする必要がある。当接部21bは、たとえばテフロン(登録商標)などを用い、弁閉鎖時には、入口圧力によって、弁座13に圧接されている。入口圧力の大きさによっては、当接部21bが変形し、流体が出口12aに漏れ出すおそれがある。したがって、キャップ21aは、当接部21bの弁座13との当接面を除く部分を覆うことで当接部21bが変形しないように補強している。弁座13への圧接時に当接部21bは、横方向へ変形するため、変形を抑えるには、当接部21bの外周を所定の厚みで覆う必要がある。ここで、所定の厚みは、キャップ21a材料の特性値である引張り強さによって決定される。引張り強さが大きいほどキャップ21aの厚みを薄くすることができ、弁体21を小さくすることができる。また、入口ノズル部11の壁厚は、入口圧力によって決まり、その結果、入口ノズル部11の内径も決まる。
入口ノズル部11の内径に基づいて、引張り強さと、当接部21bの外周を覆うキャップ21aの厚みとについて検討を行い、引張り強さが200N/mm以上の材料であれ
ば、弁体21が入口11aから挿入可能となる大きさまで、当接部21bの外周を覆うキャップ21aの厚みを薄くしても、キャップ21aは十分な強度を有し、当接部21bの変形を抑制することができることがわかった。したがって、引張り強さが200N/mm
以上の材料を用い、当接部21bの外周を覆う部分を所定の厚み、たとえば1.5mm以下とすることで、キャップ21aを含めた弁体1を十分に小さくすることができる。キャップ21aの材料として、たとえば真鍮およびSUSなどを用いて、弁体21を入口ノズル部11の内径より十分小さくすることができる。これにより、上記のような組み立てが可能となり、本体と中胴とを別体とすることなく一体化することができる。
バネ受け3は、本例では本体1の上端部の内側にねじ込まれることによって、これに装着されていて、移動バネ受け7を介してバネ4の反力を支持している。即ち、後述するように封板52の開封後には、導入された弁入口側の圧力を移動バネ受け7との間の空間部で受け止め、移動バネ受け7に圧力を発生させることにより、移動バネ受け7を介してバネ4の力を支持している。一方開封前には、バネ4がほぼ完全に伸びた状態になるように移動バネ受け7の上端を受け止めている。なお、この場合の移動バネ受け7の上端とバネ受け3の当たり面との間は、多少隙間ができる状態でもよく、反対に多少のバネ力が残る程度に接触していてもよい。
また、弁体部材2が気密状態で摺動可能なように、必要部分がOリングによってシールされている。バネ4は、移動バネ受け7と弁体部材2のバネ受け部26との間に介装され、弁体部材2をZ2方向に付勢している。
移動バネ受け7は、バネ受け3とバネ4との間に介装され、本例では本体1によって開閉方向Z1−Z2に移動可能に案内され、開受圧面25と同じ圧力を受ける受圧面7aを備え、Z2の開方向の所定位置である下位置まで移動したときに位置決め部17で停止され、バネ4に付勢力Fを発生させる。即ち、移動バネ受け7はバネ受け3の内側にあって新たに実質的なバネ受けとして作動する。なお、位置決め部17をねじ込み式にしたり、その上に載せられる厚みの薄い調整部材を準備する方法などにより、位置決め部17の位置を調整可能にしてもよい。
図5は、図3のA1−A2断面を示す図である。弁開放時には、弁体部材2が紙面に垂直で手前から奥への方向に摺動する。このとき、流体は、紙面奥から手前に進み、流体導出口12bによって出口12aに導かれ、出口12aから弁外部に放出される。図12に示したように、従来の急速開放調圧弁では、中胴210と本体201とが別体であるため、中胴210に流体導出口212bを複数設け、各流体導出口212bによって導かれた流体を、流体導出溝212cを介して出口212aに導いている。この場合出口212aの流量のばらつきが大きくなる。これに対し、本例の急速開放調圧弁では、中胴と本体とを一体化しているため、流体導出口12bと出口12aとがずれることがないので流量のばらつきが無く、良好な流量特性を実現できる。
封圧機構5は、図6Aに示すように、ねじ付きリング51、封圧部材としてのたとえば薄肉ステンレス鋼板などでできた封板52、ねじ付きリング51で押し付けられることによって封板52を挟み込むパッキン53,54などによって構成されている。また、ねじ付きリング51の先端部分に流体の送気口55が設けられている。封板52は、横導通穴14と連絡導通穴16との導通を封鎖することで入口11aと導通穴23との導通を封鎖している。
なお、封圧機構5を構成するノズル部の外側はねじ56になっている。そのため、図6Bに示す、弁作動機構6の内筒62の先端部分の内側にねじ62aが切られていて、これがノズル部のねじ56に外から螺合するようになっている。
弁作動機構6は、図6Bに示すように、作動ガス導入口61aが装着された外筒61、その中に挿入された内筒62、中央部分に穴が開けられ内筒62の上端を閉鎖するように内筒62内にねじ込まれて装着されたカバー63、内筒62内に摺動可能に挿入されカバー63の先端部で反作動方向である上方位置を規制された作動リング64、これに装着された前記針部材65および封板52に対向するように設けられる針部としての前記尖端65a、作動リング64を反作動方向である上方に付勢するバネ66、カバー63の穴に挿入されたリング付きのロット67、その操作用のキャップ68、これとカバー63との間に介装されロッド67を位置保持する挟み板69、これを封印しているピン69aおよび係止している鎖69b、これを取り付けているねじ70などによって構成されている。また、必要位置にシール用のOリングが設けられている。
このような構造において、作動リング64は、流体圧力として図11に示す高圧のCO起動ガスライン104の圧力を受けることにより、尖端65aが封板52を貫通するように、針部材65を介して尖端65aを付勢するピストン状部材に相当する。また、ロッド67、キャップ68、挟み板69などは、作動リング64を付勢できるように形成された操作部を構成する。
図7は、弁体部材2に掛かる圧力の関係を示し、図7Aは封板52が破られた開封後の状態で、図7Bは開封前の状態である。封板52が破られると、本例の急速開放調圧弁では、入口11aのガスが順次、横導通穴14、送気口55、連絡導通穴16、導通穴23を経由して開受圧面25および移動バネ受け7の受圧面7aに流れ、図7Aに示す如くこれらの上に圧力Pが作用する。これにより、受圧面7a側では、この部分の圧力Pによって移動バネ受け7が押し下げられ、バネ4を圧縮しつつ所定位置Lまで下がると本体1の位置決め部17に当たって停止する。このとき、移動バネ受け7によって圧縮されたバネ4は弁体部材2に開方向のバネ力Fを作用させる。
弁体部材2は、圧力調整機能に関連した各部寸法として、弁座13の寸法としての弁座の当たり部分の中心直径d、閉受圧面24の寸法としての外径d、および開受圧面25の寸法としての外径dを有する。これら各部寸法および付勢力としてのバネ力Fは、出口12aの圧力Pが所定圧力以下になる関係に定められる。なお、dおよびdは、入口圧力の作用する導通穴23の直径および出口圧力の作用する弁体部材2の軸部の最小直径で、共に中間的に介在する寸法である。
上記のような関係に構成するためには、Pが所定圧力以上になると弁が閉鎖するように上記寸法等を定める必要がある。したがって、入口11aの圧力をPとしてその条件を式にすると、
(π/4)〔P13 2+P2(d5 2−d2 2)〕(弁閉鎖力)
≧(π/4)〔P1(d4 2−d1 2)+P2(d3 2−d2 2)〕+F (弁開放力)
したがって、
(π/4)〔P1(d3 2+d1 2−d4 2)+P2(d5 2−d3 2)〕≧F …(1)
この式の左辺は圧力による弁閉鎖力の合計であり、右辺はバネ力による弁開放力である。この式によれば、Pは一定であり、Fはバネ定数が定まると一定伸びにおいては一定の力になるから、dをdより大きくしておけば、Pが大きくなると弁閉鎖力が大きくなる。したがって、諸寸法およびFを上式のような関係に定めると、出口圧力Pが一定値を越えると圧力による弁閉鎖力がバネ力より大きくなって弁が閉じ、Pはそれ以上Pに接近しないので、出口圧力Pを目的とする一定圧力以下に制限することができる。
ここで、開受圧面25の面積(π/4)(d4 2−d1 2)と、弁座13に当接する弁体21の面積(π/4)d3 2とを等しくすると、上式は、
(π/4)〔P(d −d )〕≧F …(2)
となる。このようにすれば、d、dおよびFのみを定めることにより、出口圧力を目的とする所定圧力以下に制限することができる。したがって、弁の設計が容易になる。また、入口圧力に関係なく出口圧力を制限できるので、仮に入口圧力が低下し、何らかの原因で出口圧力が上昇しても、入口側への流体の逆流を防止することができる。さらに、圧力調整に関連する部分が少なくなるため、作動の安定性が高く、確実に出口圧力を制限でき、弁の信頼性が向上する。
また、入口圧力、出口圧力を変更することなく急速開放調圧弁を小型化するためには、dを小さくして急速開放調圧弁の径を細くするとともに、圧力バランスが変わらないようにdの変化に応じてバネ力Fを小さくする。急速開放調圧弁の径を細くすると、入口11aから出口12aまでの流路が狭くなり、流量特性が低下してしまうことが予想されるが、バネ力Fを小さくすることで、弁開放時にバネ力Fが弁体部材2に作用するまでの応答時間が短くなるとともに、弁体部材2の開方向への摺動変位量が大きくなる。これにより、流量特性を低下させることなく急速開放調圧弁を小型化することができる。
封板52が開いていないときには、開受圧部25には入口圧力Pがかからず、大気圧の状態になっているから、式(1)によればd=0の状態になるので、弁閉鎖力は十分大きくなり、弁は確実に閉じた状態を維持する。このときには、出口圧力は当然大気圧になっている。
一方、この状態で封板52が破られると、式(1)または式(2)において、Pが大気圧より十分大きいとすればPはほぼ0とみなせるから、開受圧面25の面積(π/4)(d4 2−d1 2)と、弁座13に当接する弁体21の面積(π/4)d3 2とが同じか、または差がそれ程大きくなければ、弁開閉力としては殆どバネ力Fだけが作用することになるため、弁は確実に開かれる。そして、出口圧力が所定圧力以上に上昇するまで開いた状態が維持される。この場合、弁を開く力が少しでも大きければ弁は全開状態になるので、開閉機構や圧力調整機構によって流体抵抗が増加するということは全くない。
封板52の開封前では、Pの圧力が高く、一方、弁座13が弁体21に当接して弁が閉じているため出口12a側の圧力は低い大気圧Pになっている。その結果、前式(1)にも示すように、圧力Pによる弁閉鎖力がバネによる弁開放力Fより充分大きいので、弁を閉じることができる。しかしPが一定の圧力以下になると、弁閉鎖力がバネ力Fによる弁解放力より小さくなって弁が開くことがある。
本例の急速開放調圧弁では、図7Bに示すように、移動バネ受け7の受圧面7aに作用する圧力が大気圧Pになることによってバネ4を圧縮する力が解放され、移動バネ受け7はバネ力F発生させる位置Lから、バネ力がほぼ零のFになる位置Hまで上昇する。その結果、弁体部材2のバネ受け部26にはバネ4の力が殆ど作用しなくなり、封板が破れない限り弁の閉鎖状態が維持されることになる。なお、図中のP、Fの矢印は圧力および力の方向を示すものであり、大きさがほぼ0であることは上記のとおりである。
図8は、本発明の他の実施例である急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。
本実施例の急速開放調圧弁は、本体1a、弁体部材2、バネ受け8、付勢部材であるバネ4、移動受け部である移動バネ受け7などを含んで構成される。また、弁体部材2は、弁体21と、弁体部材本体22とからなる。本実施例の急速開放調圧弁は、図3および図4で示した実施例の急速開放調圧弁に対して、本体およびバネ受けの形状が異なっており、それ以外の部位については、同様である。なお、図3および図4で示した急速開放調圧弁と同様の部位については同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。また、図7で示した弁体部材2に掛かる圧力の関係についても、図3および図4で示した急速開放調圧弁と同様である。
上記実施例では、本体1の上端部内周面とバネ受け8の外周面とに、それぞれ対応する螺子を切り、バネ受け8を本体1の上端部に螺嵌している。本実施例では、本体1aの上端部外周面と、本体1aの上端部を覆うように形成されたバネ受け8の内周面とに、それぞれ対応する螺子を切り、本体1aの上端部をバネ受け8に螺入するようにして螺嵌する。上記実施例では、移動バネ受け7は、本体1の内周面に沿って開閉方向Z1−Z2に移動可能に案内される。本実施例では、バネ受け8が、その内周面に沿って移動バネ受け7を開閉方向Z1−Z2に移動可能に案内する。したがって、本体1aの開閉方向長さは、本体1の開閉方向長さに比べて、少なくともバネ受け8の開閉方向厚みおよび移動バネ受け7の可動領域の開閉方向厚みの和程度、具体的には、本体1の開閉方向長さに対して10%〜30%程度短縮することができる。これにより、本体1aが軽量化され、加工が容易になる。
また、バネ受け8と本体1aには、バネ受け8と本体1aとの螺合時に当接し、互いの螺子部より上部に位置するバネ受け側当接部8a、本体側当接部1bが設けられている。バネ受け側当接部8aおよび本体側当接部1bは、弁体部材2の中心軸を中心とするテーパ状に形成されており、これによって、バネ受け8と本体1aとの螺合時の軸合わせが容易になる。バネ受け側当接部8aおよび本体側当接部のテーパ角度は60°±20°程度が望ましい。
入口ノズル部11の外周面は、たとえば図11に示すように急速開放調圧弁101として高圧の窒素ボンベ100に装着するため、入口ノズル部11がテーパねじとなっている。急速開放調圧弁101を窒素ボンベ100に装着した状態で窒素ボンベ100が転倒または落下することにより、入口ノズル部11に過大な力が加わると、応力集中が生じ、入口ノズル部11が変形してしまう問題がある。
これに対して以下に示す実施例では、ボンベ挿入部である入口ノズル部11の機械的強度を上昇させる挿入部補強手段を備えている。特に、上記のように、ボンベ内に収容される収容部分とボンベ外に露出する露出部分との境界付近を含む部位に応力が集中するのでこれを補強することで、ボンベに挿入された状態での急速開放調圧弁、特に入口ノズル部11の変形を防止することができる。
図9は、本発明の他の実施例である急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。本実施例の急速開放調圧弁は、本体1a、弁体部材2、バネ受け8、付勢部材であるバネ4、移動受け部である移動バネ受け7、挿入部補強手段である補強用ブッシュ10などを含んで構成される。また、弁体部材2は、弁体21と、弁体部材本体22とからなる。本実施例の急速開放調圧弁は、図3、図4および図8で示した実施例の急速開放調圧弁に対して、入口ノズル部11の形状および補強用ブッシュ10を備えることが異なっている。なお、図3、図4および図8で示した急速開放調圧弁と同様の部位については同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。また、図7で示した弁体部材2に掛かる圧力の関係についても、図3、図4および図8で示した急速開放調圧弁と同様である。
補強用ブッシュ10の構造は、ボンベ内に収容される収容部分とボンベ外に露出する露出部分との境界の軸線方向両側間にわたって設けられる補強手段本体部であるブッシュ本体10aと、境界よりも軸線方向一方側に設けられ、ブッシュ本体10aに軸線方向一方側への駆動力を与えるためのねじ機構部10bと、境界よりも軸線方向他方側に設けられ、ブッシュ本体10aが軸線方向一方側へ螺進することを阻止する螺進阻止部10cとからなる。本実施例では、軸線方向一方側とはボンベ外に露出する露出部分側、すなわち急速開放調圧弁側であり、軸線方向他方側とはボンベ内に収容される収容部分側、すなわちボンベ側である。
より具体的な構成としては、ブッシュ本体10aは、円筒状に形成されている。ねじ機構部10bは、入口ノズル部11の内周部に一体に形成される内ねじ部分と、ブッシュ本体10aの外周部に一体に形成され、前記内ねじ部分に螺合される外ねじ部分とを有する。螺進阻止部10cは、ブッシュ本体10aに一体に形成され、半径方向外方に突出して入口ノズル部11に係止される。
補強用ブッシュ10を装着する際は、ねじ機構部10bが先に挿入される方向で、入口11aから挿入し、軸線まわりに回転させて螺進させる。このときブッシュ本体10aは螺進しようとするが、螺進阻止部10cによって、ブッシュ本体10aの螺進が阻止される。ここで、さらに回転を与えることで、螺進阻止部10cが入口ノズル部11を、螺進方向に押さえ込む力と、ねじ機構部10bがボンベ側に引っ張る力とで入口ノズル部11が圧縮状態となる。これにより、入口ノズル部11の機械的強度を上昇させることができる。
挿入部補強手段である補強用ブッシュ10は、従来構造の急速開放調圧弁に適用してもよい。
図10は、本発明の他の実施例である急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。本実施例の急速開放調圧弁は、本体201、弁体部材202、バネ受け203、バネ204、移動バネ受け207、中胴210、補強用ブッシュ20などを含んで構成される。
本実施例の急速開放調圧弁は、図14で示した急速開放調圧弁に対して、入口ノズル部11に補強用ブッシュ20を備えることが異なっている。なお、図14で示した急速開放調圧弁と同様の部位については同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。また、図7で示した弁体部材2に掛かる圧力の関係については、図3、図4、図8および図9で示した急速開放調圧弁と同様である。
本実施例では、補強用ブッシュ20の構造は、ブッシュ本体20a、ねじ機構部20bおよび螺進阻止部20cからなり、図9に示した補強用ブッシュ10の構造と類似しているが、ねじ機構部20bおよび螺進阻止部20cの位置が異なっている。本実施例の急速開放調圧弁は、本体201と中胴210とが別体であるため、補強用ブッシュ20を、入口11aからではなく、中胴210側から挿入し、軸線まわりに回転させて螺進させる。したがって、本実施例では、軸線方向一方側とはボンベ内に収容される収容部分側、すなわちボンベ側であり、軸線方向他方側とはボンベ外に露出する露出部分側、すなわち急速開放調圧弁側である。
補強用ブッシュ20の方向が異なっていても、その作用効果は補強用ブッシュ10と同様で、螺進阻止部20cが入口ノズル部11を、螺進方向に押さえ込む力と、ねじ機構部20bがボンベ側に引っ張る力とで入口ノズル部11が圧縮状態となる。これにより、入口ノズル部11の機械的強度を上昇させることができる。
なお、補強用ブッシュ10,20の、ねじ機構部10b,20bの軸線方向長さは、螺嵌することによってねじ機構部10b,20bと入口ノズル部11のねじ面の面圧として3〜5kg/mmの力を加えることができる程度の長さであることが望ましい。ただし、長くともせん断力が発生する可能性がある境界付近までとする。また、螺進阻止部10c,20cの軸線方向長さおよび半径方向外方に突出した突出部の半径方向長さは、螺嵌することによってねじ機構部10b,20bと入口ノズル部11のねじ面の面圧として3〜5kg/mmの力を加えられたとき、螺進阻止部10c,20cに発生するせん断力に十分耐え得る長さとすることが望ましい。
図11は、上記の急速開放調圧弁が適用される装置の一例である窒素消火装置の概略系統を示す図である。窒素消火装置は、40°Cで150kgf/cmG程度の圧力になるまで昇圧された窒素の充填された窒素ボンベ100、これに装着された急速開放調圧弁101、温度40°Cで110kgf/cmG程度の圧力を持つ起動用のCOボンベ102、これに装着され図6Bの弁作動機構と同様の構造で高圧不活性ガスの代わりにソレノイドなどで作動するスターター103、起動ガスライン104、消火元ライン105、安全装置106、元弁107、消火区画を選択するための選択弁108、個別消火ライン109、消火区画110などによって構成されている。急速開放調圧弁は、開受圧面25の面積(π/4)(d4 2−d1 2)と、弁座13に当接する弁体21の面積(π/4)d3 2とが同じとし、たとえばP=110kgf/cmGとして、式(2)に基づいて、
(π/4)〔110(d −d )〕=F …(3)
の関係に設計される。ここで、dおよびdの単位はcm、Fの単位はkgfである。
以上のような構成の急速開放調圧弁は次のように作動する。急速開放調圧弁には、窒素ボンベ100から約150kgf/cmGの入口圧力Pがかかっていて、封板52は破られていない。したがって、式(1)において、d=0としてP(d +d1 2)π/4という大きな弁閉鎖力が作用していて、弁は確実に閉じた状態になっている。この状態で、たとえば何れかの消火区画110で火災が発生すると、スターター103が操作され、COボンベ102から起動ガスライン104を介して、急速開放調圧弁101の弁作動機構6に圧力110kgf/cmG程度の作動ガスが導入される。
弁作動機構6では、起動ガスが外筒61、内筒62、カバー63のそれぞれに開けられた導通孔を介して作動リング64の上部に導入され、これとロッド67との間でガス圧が発生し、作動リング64およびこれと共に針部材65と尖端65aが押し下げられ、封板52を突き破ってこれを開き、窒素が直ちに入口11aから横導通穴14、送気口55、連絡導通穴16、導通穴23を介して上端部に入り、弁体部材2の開受圧面25および移動バネ受け7の受圧面7aに圧力Pを作用させる。一方、dおよびdが共に有効になって式(1)のP部分が0になり、出口圧力Pも大気圧であるから、圧力による弁開閉力が殆どなくなり、バネ力Fによって弁体部材2が確実に押し下げられ、弁は瞬時に開く。これにより、消火元ライン105以下に迅速に窒素が流され、消火区画110内に充満して消火効果を発揮する。
一方、弁が開いたときに、たとえば元弁107や選択弁108が閉まっていたような場合には、消火元ライン105の圧力が上がり、その結果急速開放調圧弁101の出口12aの圧力が上昇する。ところが、この圧力が110kgf/cmになると、式(2)のように寸法やバネ力が決められているため出口圧力による力と弁開閉力がバランスし、圧力が110kgf/cmを越えると、圧力による弁閉鎖力がバネ力に勝って弁が閉鎖する。その結果、110kgf/cmG以上の出口側圧力の過度の上昇が防止される。
以上のように、本例の急速開放調圧弁によれば、消火すべきときに急速且つ確実に弁を開いて流体を供給できると共に、出口側の圧力を所定圧力としてたとえば110kgf/cmG以下に制限することができる。したがって、出口側の配管や弁等の消火系の一切のものの耐圧を従来のCO消火系の場合と同じ110kgf/cmG以上に上げる必要がなくなる。その結果、設備費用の増加等を招くことなく、たとえば150kgf/cmGという消火能力の大きい窒素消火装置を用いることが可能になる。
なお、窒素消火装置としては、たとえば300kgf/cmG程度の圧力のものも使用可能である。また、本急速開放調圧弁は、窒素消火装置のほか、他の不活性ガス消火装置や高圧ガスボンベ等に広く使用できるものである。
また、窒素ボンベ100の圧力が低下したときでも、窒素の出口ラインへの流出を防止することができる。なお、弁が開いて窒素が出口ラインに入った場合でも、消火系統では元弁107や選択弁108によって消火区域内への不必要な消火ガスの吹き出しは阻止されているので、危険性は全くない。また本例によれば、工場から出荷時に窒素ボンベ100に窒素を充填する場合にも、弁の抵抗によって少しでもボンベ内の圧力が上昇すると直ちに弁が閉まるので、出口ノズル部12を解放した状態、または僅かにキャップを被せるだけの状態で窒素を充填できるようになり、弁の取扱性を良くすることができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。したがって、前述の実施形態は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は、請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。
さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)(a)流体の入口および出口に連通する前記流体の流路に介在される弁座を備えた本体と、
(b)弁体部材であって、
(b−1)前記入口に臨む一端側と、前記一端側とは反対側の他端側とを有し、前記出口に連通し閉方向の圧力を受ける閉受圧面および前記他端側に形成され開方向の圧力を受ける開受圧面を備え、前記本体に開閉方向に移動可能に案内される弁体部材本体と、
(b−2)前記入口を通じて前記弁体部材本体の前記一端側に着脱可能に装着され、前記弁座に接離して開閉動作される弁体と、からなる弁体部材と、
(c)前記入口と前記他端側とを連通させる通路を規定する部分と、
(d)前記弁体部材を開方向に付勢する付勢部材と、
(e)前記本体内の、前記通路に連通する空間を塞ぐ受け部材と、
(f)前記受け部材と前記付勢部材との間に介装され、前記開閉方向に前記本体内で移動可能に案内され、前記開受圧面と同じ圧力を受ける受圧面を備え、前記開方向の所定位置に移動したときに前記付勢部材に付勢力を発生させる移動受け部と、
(g)前記移動受け部を前記所定位置で停止させるように前記本体に設けられた位置決め部と、
(h)前記通路に介在された状態で前記通路を閉鎖する封板を備えた封圧手段と、
(i)作動されたときに前記封板を破って前記通路内の圧力を前記開受圧面に供給できるように形成され、前記本体に取り付けられる封圧解除手段とを有し、
(j)前記弁座に着座した弁体の流体圧力を受ける受圧面積と、前記閉受圧面の受圧面積と、前記開受圧面の受圧面積と、前記付勢部材の付勢力とは、前記通路が連通し前記開受圧面が前記開方向の圧力を受けて弁が開になると共に、前記出口の圧力が所定圧力を越えると弁を閉にする弁閉鎖力が前記付勢力より大きくなって弁が閉になるような関係に定められており、
前記受け部材は、その内周面によって移動受け部の前記開閉方向の移動を案内可能に構成され、
前記本体の上端部外周面と前記受け部材の内周面とにそれぞれ対応する螺子を切り、前記受け部材が前記本体の上部に螺嵌可能に構成され、
螺合部分以外の当接部を有し、この当接部は、前記螺合部より上部の位置にテーパ状に形成されることを特徴とする急速開放調圧弁。
(2)(a)流体の入口および出口に連通する前記流体の流路に介在される弁座を備えた本体と、
(b)弁体部材であって、
(b−1)前記入口に臨む一端側と、前記一端側とは反対側の他端側とを有し、前記出口に連通し閉方向の圧力を受ける閉受圧面および前記他端側に形成され開方向の圧力を受ける開受圧面を備え、前記本体に開閉方向に移動可能に案内される弁体部材本体と、
(b−2)前記入口を通じて前記弁体部材本体の前記一端側に着脱可能に装着され、前記弁座に接離して開閉動作される弁体と、からなる弁体部材と、
(c)前記入口と前記他端側とを連通させる通路を規定する部分と、
(d)前記弁体部材を開方向に付勢する付勢部材と、
(e)前記本体内の、前記通路に連通する空間を塞ぐ受け部材と、
(f)前記受け部材と前記付勢部材との間に介装され、前記開閉方向に前記本体内で移動可能に案内され、前記開受圧面と同じ圧力を受ける受圧面を備え、前記開方向の所定位置に移動したときに前記付勢部材に付勢力を発生させる移動受け部と、
(g)前記移動受け部を前記所定位置で停止させるように前記本体に設けられた位置決め部と、
(h)前記通路に介在された状態で前記通路を閉鎖する封圧部材を備えた封圧手段と、
(i)作動されたときに前記封圧部材を開いたままに保って前記通路内の圧力を前記開受圧面に供給できるように形成され、前記本体に取り付けられる封圧解除手段とを有し、
(j)前記弁座に着座した弁体の流体圧力を受ける受圧面積と、前記閉受圧面の受圧面積と、前記開受圧面の受圧面積と、前記付勢部材の付勢力とは、前記通路が連通し前記開受圧面が前記開方向の圧力を受けて弁が開になると共に、前記出口の圧力が所定圧力を越えると弁を閉にする弁閉鎖力が前記付勢力より大きくなって弁が閉になるような関係に定められており、
前記受け部材は、その内周面によって移動受け部の前記開閉方向の移動を案内可能に構成され、
前記本体の上端部外周面と前記受け部材の内周面とにそれぞれ対応する螺子を切り、前記受け部材が前記本体の上部に螺嵌可能に構成され、
螺合部分以外の当接部を有し、この当接部は、前記螺合部より上部の位置にテーパ状に形成されることを特徴とする急速開放調圧弁。
急速開放調圧弁を本体と、弁体部材と、受け部材と、付勢部材と、封圧手段と、封圧解除手段との組合せによって構成し、本体の入口と他端側との間を導通させる通路を弁体部材および本体に設け、その通路を封圧手段の封圧部材で封鎖し、本体の弁座に着座した弁体部の流体圧力を受ける受圧面積、弁体部材の閉受圧面の受圧面積、前記他端側に位置する開受圧面の受圧面積、および付勢部材の開付勢力を、通路の一端側と他端側とが導通し開受圧面が開方向の圧力を受けているときに出口の圧力が所定圧力を越えると弁体部を閉にする弁閉鎖力が付勢力より大きくなって弁体部が閉にされるように、本体出口の圧力が所定圧力以下になる関係に定めているので、各条件によって弁体部材は次のように開閉する。
まず、封圧手段が作動せず通路が封圧部材で封鎖されているときには、開受圧面が作動せず、したがって弁体部材に閉方向に作用する入口圧力の力が付勢部材の付勢力より大きくなり、弁体部材の閉鎖状態が維持される。
次に、封圧手段が作動すると、通路を封鎖している封圧部材が開かれて開受圧面に入口圧力がかかり、これが弁体部材入口部分の閉圧力を解除または低減し、付勢部材の付勢力を有効にして弁体部材を確実に開く。
さらに、この状態で出口圧力が大きくなると、閉受圧面の圧力が付勢部材の付勢力より大きくなり、弁を閉鎖し、出口圧力の一定以上の上昇を制限する。その結果、流体入口圧力が高圧であっても、出口圧力を所定圧力以下にし、配管や弁類等の耐圧をその圧力まで下げる。そして、たとえば、従来の消火システムの設計圧力に相当する出口圧力として110kgf/cmGの値を維持し、即ち配管系等のコストを上昇させることなく、150kgf/cmG程度以上の高圧で消火能力の大きい窒素消火装置の採用を可能にする。
また、受け部材と付勢部材との間に開受圧面と同じ圧力を受ける受圧面を備えた移動受け部を設け、これを開閉方向に移動可能に案内し、封圧が解除されると受圧面が前記圧力を受けて移動受け部を開方向の所定位置に移動させると共に、この位置で停止するように位置決め部を設けるので、開封時にはこの決められた位置で付勢部材に前記付勢力を発生させることができる。その結果、出口圧力を所定圧力以下に制御することができる。
一方、封圧が解除されていないときには、受圧面が圧力を受けていないので、移動受け部を所定位置に移動させる力が発生しないと共に、移動受け部は付勢部材の反力を受けて所定位置とは反対の方向に自由に移動する。その結果、付勢部材の付勢力が発生しなくなり、弁体部材は付勢部材によって開方向に付勢されなくなる。その結果、入口側の流体圧力が低下したときでも、付勢部材の付勢力による不必要な弁の開放が防止される。また、急速開放調圧弁が装着される消火ガス容器等にガスを充填するときにも、出口側を完全に閉鎖することなくガスを充填できるようになるので、装置の取扱性を向上させることができる。
以上のような構成の急速開放調圧弁を実現するには、図12〜図14に示した従来の急速開放調圧弁のように、弁座を設けた中胴が必要であった。しかし、本実施形態では、弁体が、本体の入口を通じて弁体部材本体の一端側に着脱可能に装着されるので、本体に弁座を設け、弁体部材本体を本体の上端側から、弁体を本体の入口から挿入し、弁座を挟み込むようにこれらを装着することができる。これにより、中胴が不要となり、部材点数を減らして急速開放調圧弁を小型化することができる。
また受け部材は、その内周面によって移動受け部の前記開閉方向の移動を案内可能に構成される。これによって、本体の開閉方向長さを短くすることができ、本体が軽量化され、加工が容易になる。
さらに、前記本体の上端部外周面と前記受け部材の内周面とにそれぞれ対応する螺子を切ることで、前記受け部材が前記本体の上部に螺嵌可能に構成されており、螺合部分以外の当接部を有し、この当接部は、前記螺合部より上部の位置にテーパ状に形成される。これによって、受け部材と本体との螺合時の軸合わせが容易になる。
(3)前記封圧部材は、封板であり、
前記封圧解除手段は、
前記封板に対向するように設けられる針部と、
流体圧力を受けることによって該針部が前記封板を貫通するように前記針部を付勢するピストン状部材と、
該ピストン状部材を付勢できるように形成された操作部とを有することを特徴とする急速開放調圧弁。
封圧解除手段として、封圧部材に対向するように設けられる針部を流体圧力で作動するピストン状部材に取り付け、これを操作部によって操作できるようにするので、封圧部材を流体圧力によって遠隔作動できると共に、流体圧力ラインに故障等が生じた場合でも、機側で手動操作によって封圧部材を開閉でき、装置の安全性を向上させることができる。
(4)前記弁体は、前記弁座と当接する当接部と、
前記当接部の変形を抑制する補強部とからなり、
前記補強部は、引張り強さが200N/mm以上の材料からなることを特徴とする急速開放調圧弁。
弁体は、弁座と当接する当接部と、当接部の変形を抑制する補強部とからなる。
弁座への圧接時に当接部は、横方向へ変形するため、変形を抑えるには、当接部の外周を所定の厚みを有する補強部で覆う必要がある。ここで、所定の厚みは、補強部材料の特性値である引張り強さによって決定される。引張り強さが大きいほど補強部の厚みを薄くすることができ、弁体を小さくすることができる。
(5)前記弁体の前記弁座に対向する領域の面積と前記開受圧面の面積とを同じにしたことを特徴とする急速開放調圧弁。
弁体の弁座に対向する領域の面積と開受圧面の面積とを同じにしているので、弁体部材の開閉力は、出口圧力と弁座の寸法と閉受圧面の寸法と付勢部材の付勢力とによって定まる。したがって弁の設計が容易になる。また、入口圧力に関係なく出口圧力を制限できるので、出口圧力の上昇時に入口側への流体の逆流を防止することができる。さらに、圧力調整に関連する部分が少なくなるため、弁の作動安定性が高くなり、確実に出口圧力を制限でき、弁の信頼性を向上させることができる。
(6)前記弁座に着座した弁体の流体圧力を受ける受圧面積と、前記開受圧面の受圧面積とを一定とし、かつ前記関係を保持して、前記閉受圧面の受圧面積を縮小することを特徴とする急速開放調圧弁。
弁座に着座した弁体の流体圧力を受ける受圧面積と、前記開受圧面の受圧面積とを一定とし、かつ前記関係を保持して、閉受圧面の受圧面積を縮小する。閉受圧面の受圧面積を縮小することにより弁閉鎖力が低下するので関係が変化してしまうが、バネ力を小さくすることで実現できる。閉受圧面の受圧面積を縮小することで、急速開放調圧弁の径を縮小し、さらに小型化することができる。また、バネ力を小さくすることで、弁体部材の変位量を大きくすることができ、流量特性を向上させることができる。
本発明を適用した急速開放調圧弁の組み立て順序を示す図である。 本発明を適用した急速開放調圧弁の組み立て順序を示す図である。 本例の急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。 本例の急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。 図3のA1−A2断面を示す図である。 封板機構の説明図であり、封板機構の拡大断面図である。 封板機構の説明図であり、この機構のための弁作動機構の従断面図である。 上記急速開放調圧弁の弁体部材の各部に掛かる力の関係の説明図であり、開封後の状態を示す。 上記急速開放調圧弁の弁体部材の各部に掛かる力の関係の説明図であり、開封前の状態を示す。 本発明の他の実施例である急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。 本発明の他の実施例である急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。 本発明の他の実施例である急速開放調圧弁の全体構造を示す断面図である。 急速開放調圧弁を適用できる装置である窒素消火装置の一例を示す系統図である。 従来の急速開放調圧弁の組み立て順序を示す図である。 従来の急速開放調圧弁の組み立て順序を示す図である。 従来の急速開放調圧弁の組み立て順序を示す図である。 図14のB1−B2断面を示す図である。
符号の説明
1 本体
2 弁体部材
3 バネ受け(受け部材)
4 バネ(付勢部材)
5 封板機構(封圧手段)
6 弁作動機構(封圧解除手段)
7 移動バネ受け(受け部、移動受け部)
7a 受圧面
11 入口ノズル部
11a 窒素の入口(流体の入口)
12 出口ノズル部
12a 窒素の出口(流体の出口)
13 弁座
14 横導通穴(通路)
15 側部導通穴(通路)
16 連絡導通穴(通路)
17 突出面(位置決め部)
21 弁体
21a キャップ(補強部)
21b 当接部
22 弁体部材本体
23 導通穴(通路)
24 閉受圧面
25 開受圧面
52 封板(封圧部材)
64 作動リング(ピストン状部材)
65a 尖端(針部)
67 ロッド(操作部)
68 キャップ(操作部)
69 挟み板(操作部)

Claims (4)

  1. 軸線に沿って変位可能に構成される弁体部材と、
    高圧ガスボンベに挿入され、ガスの入口が形成されたボンベ挿入部が一体的に形成された本体と、を備える急速開放調圧弁であって、
    前記ボンベ挿入部の機械的強度を上昇させる挿入部補強手段を備え、
    前記ボンベ挿入部は、ボンベ内に収容される収容部分とボンベ外に露出する露出部分とを含み、
    前記挿入部補強手段は、収容部分と露出部分との境界の軸線方向両側間にわたって設けられる補強手段本体部と、
    前記境界よりも軸線方向一方側に設けられ、補強手段本体部に軸線方向一方側への駆動力を与えるためのねじ機構部と、
    前記境界よりも軸線方向他方側に設けられ、補強手段本体部が軸線方向一方側へ螺進することを阻止する螺進阻止部とを有し、ボンベ挿入部を圧縮状態にすることによって、前記境界付近を含む部位を補強し、
    前記補強手段本体部は、円筒状に形成され、
    前記螺進阻止部は、補強手段本体部に一体に形成され、半径方向外方に突出してボンベ挿入部に係止され、
    前記ねじ機構部は、ボンベ挿入部の内周部に一体に形成される内ねじ部分と、補強手段本体部の外周部に一体に形成され、前記内ねじ部分に螺合される外ねじ部分とを有することを特徴とする急速開放調圧弁。
  2. 消火用の不活性ガスを貯留する不活性ガスボンベと、
    請求項1に記載された急速開放調圧弁であって、前記本体の前記入口が、不活性ガスボンベに装着される急速開放調圧弁と、
    急速開放調圧弁の出口からの不活性ガスを、消火区画に導くラインとを含むことを特徴とする消火装置。
  3. 高圧ガスボンベに、
    請求項1に記載された急速開放調圧弁の前記本体の前記入口が装着されることを特徴とする高圧ガスボンベ装置。
  4. 流体を供給する流体源と、
    請求項1に記載された急速開放調圧弁であって、前記本体の前記入口が、流体源に設けられる急速開放調圧弁とを含むことを特徴とする流体の急速供給装置。
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