JP3403063B2 - 急速開放調圧弁 - Google Patents

急速開放調圧弁

Info

Publication number
JP3403063B2
JP3403063B2 JP10385498A JP10385498A JP3403063B2 JP 3403063 B2 JP3403063 B2 JP 3403063B2 JP 10385498 A JP10385498 A JP 10385498A JP 10385498 A JP10385498 A JP 10385498A JP 3403063 B2 JP3403063 B2 JP 3403063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
opening
valve body
receiving surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10385498A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10339383A (ja
Inventor
聡 檜垣
直樹 板野
Original Assignee
川重防災工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 川重防災工業株式会社 filed Critical 川重防災工業株式会社
Priority to JP10385498A priority Critical patent/JP3403063B2/ja
Publication of JPH10339383A publication Critical patent/JPH10339383A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3403063B2 publication Critical patent/JP3403063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、急速開放できると
共に二次側の最高圧力を制限する必要のある例えば高圧
消火用不活性ガスボンベ等に装着される急速開放調圧弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばCO2 消火装置に用いられるCO
2 ボンベ付き弁としては、起動用高圧ガスを導入するこ
とによって急速開放できる形式のものが一般的に採用さ
れているが、この種の弁では出口側の圧力を制限するこ
とはできない。一方、減圧機構を備えた弁としては、ハ
ンドルを回して開閉する形式の種々の減圧弁付きボンベ
バルブが提案されている(例えば特開平3−21917
2号公報参照)。しかし、このような弁は急速開放でき
るようになっていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、急速開放できると共に二次側圧
力を目的とする圧力以下に制限することができる簡単な
構造の急速開放調圧弁を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、急速開放調圧弁が、流
体の入口及び出口と弁座とを備えた本体と、一端側及び
他端側を持ち前記一端側に前記弁座に接離して開閉され
る弁体部と前記出口に導通し閉方向の圧力を受ける閉受
圧面と前記他端側に形成され開方向の圧力を受ける開受
圧面とを備え前記本体に開閉方向に移動可能に案内され
る弁体部材と、前記一端側と前記他端側との間を導通さ
せる通路と、前記本体に取り付けられる受け部材と、該
受け部材と前記弁体部材との間に介装され前記弁体部材
を開方向に付勢する付勢部材と、前記通路を閉鎖するよ
うに取り付けられる封板を備えた封圧手段と、作動され
たときに前記封板を破って前記通路内の圧力を前記開受
圧面に供給できるように形成され前記本体に取り付けら
れる封圧解除手段と、を有し、前記弁座の直径と前記閉
受圧面の直径と前記開受圧面の直径と前記付勢部材の付
勢力とは、前記通路の前記一端側と前記他端側とが導通
し前記開受圧面が前記開方向の圧力を受けて前記弁体部
が開になると共に前記出口の圧力が所定圧力を越えると
前記弁体部を閉にする弁閉鎖力が前記付勢力より大きく
なって前記弁体部が閉になるような関係に定められてい
ることを特徴とする
【0005】請求項2の発明は、上記に加えて、前記弁
座の直径と前記開受圧面の直径とを同じにしたことを特
徴とする。
【0006】請求項3の発明は、請求項1の発明の特徴
に加えて、前記封圧解除手段は、前記封板に対向するよ
うに設けられる針部と、流体圧力を受けることによって
該針部が前記封板を貫通するように前記針部を付勢する
ピストン状部材と、該ピストン状部材を付勢できるよう
に形成された操作部と、を有することを特徴とする。
【0007】請求項4の発明は、急速開放調圧弁が、流
体の入口及び出口と弁座とを備えた本体と、一端側及び
他端側を持ち前記一端側に前記弁座に接離して開閉され
る弁体部と前記出口に導通し閉方向の圧力を受ける閉受
圧面と前記他端側に形成され開方向の圧力を受ける開受
圧面とを備え前記本体に開閉方向に移動可能に案内され
る弁体部材と、前記一端側と前記他端側との間を導通さ
せる通路と、前記本体に取り付けられる受け部材と、該
受け部材と前記弁体部材との間に介装され前記弁体部材
を開方向に付勢する付勢部材と、前記通路を閉鎖するよ
うに取り付けられる封圧部材を備えた封圧手段と、作動
されたときに前記封圧部材を開いて前記通路内の圧力を
前記開受圧面に供給できるように形成され前記本体に取
り付けられる封圧解除手段と、を有し、前記弁座の直径
と前記閉受圧面の直径と前記開受圧面の直径と前記付勢
部材の付勢力とは、前記通路の前記一端側と前記他端側
とが導通し前記開受圧面が前記開方向の圧力を受けて
記弁体部が開になると共に前記出口の圧力が所定圧力を
越えると前記弁体部を閉にする弁閉鎖力が前記付勢力よ
り大きくなって前記弁体部が閉になるような関係に定め
られていて、前記受け部材と前記付勢部材との間に介装
され前記開閉方向に移動可能に案内され前記開受圧面と
同じ圧力を受ける受圧面を備え前記開方向の所定位置に
移動したときに前記付勢手段に前記付勢力を発生させる
移動受け部と、該移動移動受け部を前記所定位置で停止
させるように前記本体に設けられた位置決め部と、を有
することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した急速開放
調圧弁の全体構造を一例を示す。急速開放調圧弁は、本
体1、弁体部材2、本例では弁体部材2内に設けられた
通路としての導通穴23、受け部材としてのバネ受け
3、付勢部材としてのバネ4、封圧手段としての封板機
構5、封圧解除手段としての弁作動機構6等を有する。
【0009】本体1は、流体としての例えば高圧窒素の
入口11a及び出口12aを形成する入口ノズル部11
及び出口ノズル部12、弁座13等を備えている。入口
ノズル部11は、例えば図5に略図で示すように急速開
放調圧弁101として高圧の窒素ボンベ100に装着さ
れるためのネジ11bを備えていると共に、その内部に
は補強用リング11cがねじ込まれている。出口ノズル
部12は、例えば図5に示す窒素消火元ライン105の
管が装着されるためのネジ12bを備えている。本体1
には、図示しないが圧力計やボンベ用安全弁の座等を必
要に応じて適宜設けることができる。
【0010】弁体部材2は、弁座13に接離して開閉さ
れる弁体部としてのキャップ21及び弁体22、前記導
通穴23、閉受圧面24、開受圧面25等を備えてい
て、弁開閉方向である図において上下の矢印Z−Z´で
示す方向に移動可能に本体1によって案内される。導通
穴23は、一端側及び他端側として本例では前記Z´及
びZ方向の端で開口していて、一端側は入口11aに通
じるように設けられている。閉受圧面24は、出口12
aに導通し、ここから弁閉方向であるZ方向の圧力を受
ける。このため、弁体部材2が本体1によって案内され
る案内面には、圧力シール用のOリング7が介装されて
いる。開受圧面25は、Z方向の端に形成され、開方向
である矢印Z´方向の圧力を受ける。
【0011】バネ受け3は、本例では本体1の上端部の
外側に被せられ、ねじ込まれることによってこれに装着
されていて、バネ4の反力を支持している。又、弁体部
材2が気密状態で摺動可能なように、その上部とバネ受
け4との間がOリング8によってシールされている。な
お、本体1の上端部を大径にして、その内側にバネ受け
3をねじ込むような構造であってもよい。バネ4は、弁
体部材2のバネ受け部26とバネ受け3との間に介装さ
れ、弁体部材2をZ´方向に付勢している。
【0012】封圧機構5は、図3にも示す如く、ネジ付
きリング51、封圧部材としての例えば薄肉ステンレス
鋼板等でできた封板52、ネジ付きリング51で押し付
けられることによって弁体部材2の上端との間で封板5
2を挟み込むパッキン53、54、等によって構成され
ている。これにより、封板52はZ方向で導通穴23を
閉鎖している。なお本例では、弁体部材2の上端部を凹
状に削り込み、封板52やネジ付きリング51をその中
に装着しているが、ネジ付きリング51を弁体部材2の
上端に被せるキャップ式にして、封板52を弁体部材2
の上端に装着するようにしてもよい。
【0013】弁作動機構6は、バネ受け3の上方に延設
されたシリンダ部31にねじ込みによって装着され、作
動されたときに針部材65の尖端65aで封板52を突
き破って開き、導通穴23内の圧力を開受圧面25に供
給できるように形成されている。なお、本例では、弁作
動機構6はバネ受け3を介して本体1に装着されている
が、本体1の上端をバネ受け3の外側に出して上方に延
設し、本体1に直接弁作動機構6を取り付けるようにし
てもよい。
【0014】図2は弁作動機構の構造例を示す。弁作動
機構6は、作動ガス導入口61aが装着された外筒6
1、その中に挿入された内筒62、中央部分に穴が開け
られ内筒62の上端を閉鎖するように内筒62内にねじ
込まれて装着されたカバー63、内筒62内に摺動可能
に挿入されカバー63の先端部で反作動方向である上方
位置を規制された作動リング64、これに装着された前
記針部材65及び封板52に対向するように設けられる
針部としての前記尖端65a、作動リング64を反作動
方向である上方に付勢するバネ66、カバー63の穴に
挿入されたリング付きのロット67、その操作用のキャ
ップ68、これとカバー63との間に介装されロッド6
7を位置保持する挟み板69、これを封印しているピン
69a及び係止している鎖69b、これを取り付けてい
るネジ70等によって構成されている。又、必要位置に
シール用のOリングが設けられている。
【0015】このような構造において、作動リング64
は、流体圧力として図5に示す高圧のCO2 起動ガスラ
イン104の圧力を受けることにより、尖端65aが封
板52を貫通するように、針部材65を介して尖端65
aを付勢するピストン状部材に相当する。又、ロッド6
7、キャップ68、挟み板69等は、作動リング64を
付勢できるように形成された操作部を構成する。
【0016】図4は、以上のように構成された急速開放
調圧弁の弁体部材2の寸法関係及びこれによる圧力調整
機能の説明図である。この図では、図1に示す封板52
は破られていて、導通穴23が上下間を導通させ、開受
圧面25に入口圧力P1 がかかっている。
【0017】弁体部材2は、圧力調整機能に関連した各
部寸法として、弁座13の寸法としての弁座の当たり部
分の中心直径d3 、閉受圧面24の寸法としての外径d
5 、及び開受圧面25の寸法としての外径d4 を有す
る。これら各部寸法及び付勢力としての図示のバネ力F
とは、出口12aの圧力P2 が所定圧力以下になる関係
に定められる。なお、d1 及びd2 は、入口圧力の作用
する導通穴23の直径及び出口圧力の作用する弁体部材
2の軸部の最小直径で、共に中間的に介在する寸法であ
る。
【0018】上記のような関係に構成するためには、P
2 が所定圧力以上になると弁が閉鎖するように上記寸法
等を定める必要がある。従って、入口11aの圧力をP
1 としてその条件を式にすると、 (弁閉鎖力) (π/4)〔P1(d3 2−d1 2) +P2(d5 2−d2 2)〕≧ (π/4)〔P1(d4 2−d1 2) +P2(d3 2−d2 2)〕+
F (弁開放力) 従って、 (π/4)〔P1(d3 2−d4 2) +P2(d5 2−d3 2)〕≧F−−−(1)
【0019】この式の左辺は圧力による弁閉鎖力の合計
であり、右辺はバネ力による弁開放力である。この式に
よれば、P1 は一定であり、Fはバネ定数が定まると一
定伸びにおいては一定の力になるから、d5 をd3 より
大きくしておけば、P2 が大きくなると弁閉鎖力が大き
くなる。従って、諸寸法及びFを上式のような関係に定
めると、出口圧力P2 が一定値を越えると圧力による弁
閉鎖力がバネ力より大きくなって弁が閉じ、P2 はそれ
以上P1 に接近しないので、出口圧力P2 を目的とする
一定圧力以下に制限することができる。
【0020】本例では、更に、弁座の寸法d3 と開受圧
面の寸法d4 とを同じにしているので、上式は、 (π/4)〔P2(d5 2−d3 2)〕≧F−−−−−−(2) となる。このようにすれば、d5 、d3 及びFのみを定
めることにより、出口圧力を目的とする所定圧力以下に
制限することができる。従って、弁の設計が容易にな
る。又、入口圧力に関係なく出口圧力を制限できるの
で、仮に入口圧力が低下し、何らかの原因で出口圧力が
上昇しても、入口側への流体の逆流を防止することがで
きる。更に、圧力調整に関連する部分が少なくなるた
め、作動の安定性が高く、確実に出口圧力を制限でき、
弁の信頼性が向上する。
【0021】図4において、封板52が開いていないと
きには、開受圧部25には入口圧力P1 がかからず、大
気圧の状態になっているから、式(1)によればd4
0の状態になるので、弁閉鎖力は十分大きくなり、弁は
確実に閉じた状態を維持する。このときには、出口圧力
は当然大気圧になっている。
【0022】一方、この状態で封板52が破られると、
式(1)又は式(2)において、P1 が大気圧より十分
大きいとすればP2 はほぼ0とみなせるから、d3 とd
4 とが同じか又はd4 とd3 との差がそれ程大きくなけ
れば、弁開閉力としては殆どバネ力Fだけが作用するこ
とになるため、弁は確実に開かれる。そして、出口圧力
が所定圧力以上に上昇するまで開いた状態が維持され
る。この場合、弁を開く力が少しでも大きければ弁は全
開状態になるので、開閉機構や圧力調整機構によって流
体抵抗が増加するということは全くない。
【0023】以上のような図1に示す急速開放調圧弁
は、構造の簡単なもので作動の確実なものである。図5
は、本発明の急速開放調圧弁が適用される装置の一例で
ある窒素消火装置の概略系統を示す。窒素消火装置は、
40°Cで150kgf/cm2G程度の圧力になるまで昇圧さ
れた窒素の充填された窒素ボンベ100、これに装着さ
れた本発明の急速開放調圧弁101、温度40°Cで1
10kgf/cm2G程度の圧力を持つ起動用のCO2 ボンベ1
02、これに装着され図2の弁作動機構と同様の構造で
高圧不活性ガスの代わりにソレノイド等で作動するスタ
ーター103、起動ガスライン104、消火元ライン1
05、安全装置106、元弁107、消火区画を選択す
るための選択弁108、個別消火ライン109、消火区
画110等によって構成されている。急速開放調圧弁
は、d3 =d4 とし、例えばP2 =110kgf/cm2Gとし
て、式(2)に基づいて、 (π/4)〔110( d5 2−d3 2)〕=F−−−−−−−(3) の関係に設計される。ここで、d5 及びd3 はcm、F
はkgfである。
【0024】以上のような構成の急速開放調圧弁は次の
ように作動する。急速開放調圧弁には、窒素ボンベ10
0から約150kgf/cm2Gの入口圧力P1がかかってい
て、封板52は破られていない。従って、式(1)にお
いて、d4=0としてP13 2π/4という大きな弁閉
鎖力が作用していて、弁は確実に閉じた状態になってい
る。この状態で、例えば何れかの消火区画で火災が発生
すると、スターター103が操作され、CO2 ボンベ1
02から起動ガスライン104を介して、急速開放調圧
弁101の弁作動機構6に圧力110kgf/cm2G程度の作
動ガスが導入される。
【0025】弁作動機構6では、作動ガスが外筒61、
内筒62、カバー63のそれぞれに開けられた導通孔を
介して作動リング64の上部に導入され、これとロッド
67との間でガス圧が発生し、作動リング64及びこれ
と共に針部材65と尖端65aが押し下げられ、封板5
2を突き破ってこれを開き、窒素が直ちに入口11aか
ら導通孔23を介して上端部に入り、内筒62とバネ受
け3との間で形成された開受圧面25に圧力P1 を作用
させる。一方、d3 及びd4 が共に有効になって式
(1)のP1 部分が0になり、出口圧力P2 も大気圧で
あるから、圧力による弁開閉力が殆どなくなり、バネ力
Fによって弁体部材2が確実に押し下げられ、弁は瞬時
に開く。これにより、消火元ライン105以下に迅速に
窒素が流され、消火区画内に充満して消火効果を発揮す
る。
【0026】一方、弁が開いたときに、例えば元弁10
7や選択弁108が閉まっていたような場合には、消火
元ライン105の圧力が上がり、その結果急速開放調圧
弁101の出口12aの圧力が上昇する。ところが、こ
の圧力が110kgf/cm2 になると、式(3)のように寸
法やバネ力が決められているため出口圧力による力と弁
開閉力がバランスし、圧力が110kgf/cm2 を越える
と、圧力による弁閉鎖力がバネ力に勝って弁が閉鎖す
る。その結果、110kgf/cm2G以上の出口側圧力の過度
の上昇が防止される。
【0027】図6は本発明を適用した他の急速開放調圧
弁の構造例を示す。この急速開放調圧弁は、図1のもの
に較べて、主として、弁体部材2の入口11aに通じる
一端側と開受圧面25に通じる他端側とを導通させる通
路として弁体部材2内に設けられた導通穴23に代え
て、本体1内に設けられた通路としての横導通穴14及
び側部導通穴15を備えている。そして、2つの導通穴
の間は、図1のものと同様に封板52によって閉鎖され
ている。なお、本例では、封板52を弁作動機構6の内
筒62で押圧支持していて、導通穴14と15との間は
内筒62に開けられた穴62aによって導通され、カバ
ー3´で開受圧面25を閉鎖している。又、バネ受け3
は本体1の内面にねじ込まれている。図1の補強用リン
グ11cは用いられていない。
【0028】この例でも、図1のものと全く同様に、弁
作動機構6が作動し、封板52が破られると、入口11
aのガス圧力が、順次横導通穴14、封板52、穴62
a、側部導通穴15を介して瞬時に開受圧面25に作用
し、バネ4の力によって弁体部材2を作動させて弁を開
くことができる。又、弁開時に出口12a側の圧力が所
定圧力以上になると、閉受圧面24の圧力が高くなり、
弁閉鎖力が弁開放力より大きくなり、弁を閉じてこれ以
上の圧力上昇が防止される。本例の急速開放調圧弁によ
れば、弁作動機構6を弁体部材2に直角の方向に配置で
きるので、急速開放調圧弁の全体形状を小型化できる利
点がある。
【0029】以上のように、急速開放調圧弁は、通常起
動ガスライン104からのガス圧力で作動するが、起動
系に故障等が発生し、急速開放調圧弁の弁作動機構6に
作動ガスが供給されないようなときには、直接手動操作
によって弁を開くことができる。このときには、封印用
のピン69aを引き抜き、挟み板69の鎖係止側を持っ
てこれを引き抜き、キャップ68を押し下げることによ
ってロッド67を介して作動リング64を押し下げ、針
部材の尖端65aを下げて封板52を破ることができ
る。その結果、スターター系に故障等があっても、手動
によッ て直ちに確実に窒素を供給でき、消火作業を行う
ことができる。
【0030】このような急速開放調圧弁によれば、消火
すべきときに急速且つ確実に弁を開いて窒素を供給でき
ると共に、出口側の圧力を所定圧力として例えば110
kgf/cm2G以下に制限することができる。従って、出口側
の配管や弁等の消火系の一切のものの耐圧を従来のCO
2 消火系の場合と同じ110kgf/cm2G以上に上げる必要
がなくなる。その結果、設備費用の増加等を招くことな
く、例えば150kgf/cm2Gという消火能力の大きい窒素
消火装置を用いることが可能になる。
【0031】なお、窒素消火装置としては、例えば20
0kgf/cm2G程度の圧力のものも使用可能である。又、本
急速開放調圧弁は、窒素消火装置のほか、他の不活性ガ
ス消火装置や高圧ガスボンベ等に広く使用できるもので
ある。図7及び図8は急速開放調圧弁の更に他の構造例
を示す。本例の急速開放調圧弁は、本体1、この内側に
ねじ込まれて本体1と一体となって本体としての機能を
成すように構成された中胴10、弁体部材2、通路とし
ての横導通穴14、連絡導通穴16及び上導通穴23
´、受け部材としてのバネ受け3及び移動受け部でもあ
る移動バネ受け9、付勢部材としてのバネ4、封圧手段
として図9(a)にも詳細を示す封板機構5、封圧解除
手段として同図(b)に示す弁作動機構6、位置決め部
17等を有する。なお図では、移動バネ受け9が上位置
にあって弁体部材2が弁体22を閉じている状態を中心
線Cの右側に示し、同バネ受け9が下位置にあって弁体
22が開いている状態を左側に示している。
【0032】本体1は図1のものと同様に、高圧窒素の
入口11a及び出口12aを形成する入口ノズル部11
及び出口ノズル部12等を備えている。なお、本例の弁
では製造性等の点から本体1の内部に中胴10を設けて
いて、これによって弁体部材2等を支持案内すると共
に、その下端を弁座13部分としている。但し、図1の
ように中胴10を本体と共に同一部材にしてもよいこと
は勿論である。本体1には、圧力計座、圧力絞り用ニー
ドル弁座、安全栓座等が必要に応じて設けられるが、図
1のものと同様に図示を省略している。
【0033】弁体部材2も図1のものとほぼ同様の構造
になっている。なお、図1では導通穴23が一端側から
他端側まで封板52を介して直接導通しているが、本例
のものでは上記のように、横導通穴14、封板52及び
連絡導通穴16を介して導通している。但し、本例の構
造の弁に対しても図1のような通路及び封板機構を採用
できることは勿論である。
【0034】バネ受け3は、本例では中胴10の上端部
の外側に被せられ、ねじ込まれることによってこれに装
着されていて、移動バネ受け9を介してバネ4の反力を
支持している。即ち、後述するように封板52の開封後
には、導入された弁入口側の圧力を移動バネ受け9との
間の空間部で受け止め、移動バネ受けに圧力を発生させ
ることにより、移動バネ受け9を介してバネ4の力を支
持している。一方開封前には、図8、9の中心線Cの右
側に示すように、バネ4がほぼ完全に伸びた状態になる
ように移動バネ受け9の上端を受け止めている。なお、
この場合の移動バネ受け9の上端とバネ受け3の当たり
面との間は、多少隙間ができる状態でもよく、反対に多
少のバネ力が残る程度に接触していてもよい。
【0035】又、弁体部材2が気密状態で摺動可能なよ
うに、必要部分がOリング8によってシールされてい
る。なお、本例では移動バネ受け9が中胴10で移動案
内されているが、中胴10の上端部を大径にしてその内
側にバネ受け3をねじ込み、バネ受け3で移動バネ受け
9を案内するような構造であってもよい。バネ4は、移
動バネ受け3と弁体部材2のバネ受け部26との間に介
装され、図1のものと同様に弁体部材2をZ´方向に付
勢している。
【0036】移動バネ受け9は、バネ受け3とバネ4と
の間に介装され、本例では本体1と一体の中胴10によ
って開閉方向Z−Z´に移動可能に案内され、開受圧面
25と同じ圧力を受ける受圧面9aを備え、Z´の開方
向の所定位置である下位置Lまで移動したときに位置決
め部17で停止され、バネ4に付勢力Fを発生させる。
即ち、移動バネ受け9はバネ受け3の内側にあって新た
に実質的なバネ受けとして作動する。なお、位置決め部
17をネジ込み式にしたり、その上に載せられる厚みの
薄い調整部材を準備する方法等により、位置決め部17
の位置を調整可能にしてもよい。
【0037】横導通穴14、連絡導通穴16及び上導通
穴23´は、一端側である弁体部材2の窒素の入口11
a側と他端側である弁体部材2の上端の開受圧面25と
の間を導通させる通路である。本例の如く連絡導通穴1
6を設けて弁体部材2内に設けられた上導通穴23´を
利用すれば、図1のものと同様に弁の上部において通路
のための独立のスペースが不要になるので、上部の弁直
径を小さくすることができる。但し、図6のような通路
を採することもできる。
【0038】図9(a)は封圧機構5の構造を示す。本
例のものも図3に示すものとほぼ同様であるが、本例の
ものではネジ付きリング51の先端部分にガスの送気口
55が設けられている。なお、封圧機構5を構成するノ
ズル部の外側はネジ56になっている。そのため、図9
(b)に示す、弁作動機構6の内筒62の先端部分の内
側にネジ62aが切られていて、これがノズル部のネジ
56に外から螺合するようになっている。但し、この部
分は図1に示すような螺合構造であってもよい。弁作動
機構6のその他の構造は図2(b)のものと全く同じで
ある。
【0039】図10は図7、8の急速解放調圧弁の弁体
2に掛かる圧力の関係を示し、(a)は図4に対応する
図で封板52が破られた開封後の状態で、(b)は開封
前の状態である。封板52が破られると、本例の急速開
放調圧弁では、入口11aのガスが順次、横導通穴1
4、送気口55、連絡導通穴16、上導通口23´を経
由して開受圧面25及び移動バネ受け9の受圧面9aに
流れ、(a)に示す如くこれらの上に圧力P1 が作用す
る。これにより、受圧面9a側では、この部分の圧力P
1 によって移動バネ受け9が押し下げられ、バネ4を圧
縮しつつ所定位置Lまで下がると中胴10の位置決め部
17に当たって停止する。このとき、移動バネ受け9で
圧縮されたバネ4は弁体2に開方向のバネ力Fを作用さ
せる。このバネ力F及び圧力P1 による開受圧面25に
掛かる力の作用と、これらを含めた弁体部材2に掛かる
全体の力関係については、図4で説明した通りになる。
そして、本例の弁も、式(1)、(2)によって出口側
の圧力が制御される。
【0040】(b)に示す封板52の開封前において、
窒素ボンベ100の圧力が高いときには、P1 の圧力が
高く、一方、弁座13が弁体22に接触して弁が閉じて
いるため出口12a側の圧力は低い大気圧P0 になって
いる。その結果、前式(1)にも示すように、圧力P1
による弁閉鎖力がバネによる弁開放力Fより充分大きい
ので、弁を閉じることができる。しかしP1 が一定の圧
力以下になると、図1の弁の場合には、これによる弁閉
鎖力がバネ力Fによる弁解放力より小さくなって弁が開
くことになる。例えば、前述の如くP1 が150kgf/cm
2 でP2 を110kgf/cm2 以下の圧力に制御するときの
バネ力Fによれば、P1 が最大時の1/3程度即ち50
kgf/cm2 程度になると、P1 による弁閉鎖力よりもバネ
力Fによる弁開放力の方が大きくなる。そして弁が不必
要に開くことになる。
【0041】ところが、本例の急速開放調圧弁によれ
ば、(b)に示す如く、移動バネ受け9の受圧面9aに
作用する圧力が大気圧P0 になることによってバネ4を
圧縮する力が解放され、移動バネ受け9はバネ力F発生
させる位置Lからそれがほぼ零のF0 になる位置Hまで
上昇する。その結果、弁体2のバネ受け部26にはバネ
4の力が殆ど作用しなくなり、封板が破れない限り弁の
閉鎖状態が維持されることになる。なお、図中のP0
0 の矢印は圧力及び力の方向を示すものであり、大き
さがほぼ0であることは上記のとおりである。
【0042】このような急速解放調圧弁によれば、窒素
ボンベ100の圧力が低下したときでも、窒素の出口ラ
インへの流出を防止することができる。なお、図5に示
す如く、弁が開いて窒素が出口ラインに入った場合で
も、消火系統では元弁107や選択弁108によって消
火区域内への不必要な消火ガスの吹き出しは阻止されて
いるので、危険性は全くない。又本例の弁によれば、工
場から出荷時に窒素ボンベ100に窒素を充填する場合
にも、弁の抵抗によって少しでもボンベ内の圧力が上昇
すると直ちに弁が閉まるので、出口ノズル部12を解放
した状態又は僅かにキャップを被せるだけの状態で窒素
を充填できるようになり、弁の取扱性が良くすることが
できる。
【0043】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、急速開放調圧弁を本体と弁体部材と、
受け部材と付勢部材と封圧手段と封圧解除手段との組合
せによって構成し、弁体部材の一端側と他端側との間を
導通させる通路を弁体部材又は本体に設け、その一端側
を本体入口に導通させ他端側への通路を封圧手段の封板
で封鎖し、本体の弁座直径、弁体部材の閉受圧面直径
前記他端側に位置する開受圧面直径、及び付勢部材の開
付勢力を、通路の一端側と他端側とが導通し開受圧面が
開方向の圧力を受けて弁体部が開になると共に出口の圧
力が所定圧力を越えると弁体部を閉にする弁閉鎖力が前
記付勢力より大きくなって弁体部が閉になるような関係
に定められているので、各条件によって弁体部材は次の
ように開閉する。
【0044】まず、封圧手段が作動せず他端側が封板
封鎖されているときには、開受圧面が作動せず、従って
弁体部材に閉方向に作用する入口圧力の力が付勢部材の
付勢力より大きくなり、弁体部材の閉鎖状態が維持され
る。
【0045】次に、封圧手段が作動すると、他端側への
通路を封鎖している封板が破られて開受圧面に入口圧力
がかかり、これが弁体部材入口部分の閉圧力を解除又は
低減し、付勢部材の付勢力を有効にして弁体部材を確実
に開くことができる。
【0046】更に、この状態で出口圧力が大きくなる
と、閉受圧面の圧力が付勢部材の付勢力より大きくな
り、弁を閉鎖し、出口圧力の一定以上の上昇を制限する
ことができる。その結果、流体入口圧力が高圧であって
も、出口圧力を所定圧力以下にし、配管や弁類等の耐圧
をその圧力まで下げることができる。そして、例えば、
従来の消火システムの設計圧力に相当する出口圧力とし
て110kgf/cm2Gの値を維持し、即ち配管系等のコスト
を上昇させることなく、150kgf/cm2G程度以上の高圧
で消火能力の大きい窒素消火装置の採用を可能にするこ
とができる。
【0047】請求項2の発明においては、上記に加え
て、弁座の直径と開受圧面の直径とを同じにしているの
で、弁体部材の開閉力は、出口圧力と弁座の直径と閉受
圧面の直径と付勢部材の付勢力とによって定まるので、
弁の設計が容易になる。又、入口圧力に関係なく出口圧
力を制限できるので、出口圧力の上昇時に入口側への流
体の逆流を防止することができる。更に、圧力調整に関
連する部分が少なくなるため、弁の作動安定性が高くな
り、確実に出口圧力を制限でき、弁の信頼性を向上させ
ることができる。
【0048】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、封圧解除手段として、封板に対向する
ように設けられる針部を流体圧力で作動するピストン状
部材に取り付け、これを操作部によって操作できるよう
にするので、封板を流体圧力によって遠隔作動できると
共に、流体圧力ラインに故障等が生じた場合でも、機側
で手動操作によって封板を開閉でき、装置の安全性を向
上させることができる。
【0049】請求項4の発明によれば、受け部材と付勢
部材との間に開受圧面と同じ圧力を受ける受圧面を備え
た移動受け部を設け、これを開閉方向に移動可能に案内
し、封圧が解除されると受圧面が前記圧力を受けて移動
受け部を開方向の所定位置に移動させると共に、この位
置で停止するように位置決め部を設けるので、開封時に
はこの決められた位置で付勢部材に前記付勢力を発生さ
せることができる。その結果、請求項1の発明と同じ作
用により、出口圧力を所定圧力以下に制御することがで
きる。
【0050】一方、封圧が解除されていないときには、
受圧面が前記圧力を受けていないので、移動受け部を所
定位置に移動させる力が発生しないと共に、移動受け部
は付勢部材の反力を受けて所定位置とは反対の方向に自
由に移動する。その結果、付勢部材の付勢力が発生しな
くなり、弁体部材は付勢部材によって開方向に付勢され
なくなる。その結果、入口側の流体圧力が低下したとき
でも、付勢部材の付勢力による不必要な弁の開放が防止
される。又、急速開放調圧弁が装着される消火ガス容器
等にガスを充填するときにも、出口側を完全に閉鎖する
ことなくガスを充填できるようになるので、装置の取扱
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した急速開放調圧弁の全体構造の
一例を示す縦断面図である。
【図2】上記急速開放調圧弁の弁作動機構の一例を示
し、(a)は平面図で(b)は縦断面図である。
【図3】上記急速開放調圧弁の封圧部分の構造例を示す
部分断面図である。
【図4】上記急速開放調圧弁の弁体部材の各部に係る力
の関係の説明図である。
【図5】上記急速開放調圧弁を適用できる装置である窒
素消火装置の一例を示す系統図である。
【図6】本発明を適用した急速開放調圧弁の他の例を示
す縦断面図である。
【図7】本発明を適用した急速開放調圧弁の更に他の例
を示す縦断面図である。
【図8】上記弁の上記とは異なった方向の縦断面図であ
る。
【図9】(a)は封板機構の拡大断面図で(b)はこの
機構のための弁作動機構の従断面図である。
【図10】上記急速開放調圧弁の弁体部材の各部に掛か
る力の関係の説明図であり、(a)は開封後の状態で
(b)は開封前の状態を示す。
【符号の説明】
1 本体 2 弁体部材 3 バネ受け(受け部材) 4 バネ(付勢部材) 5 封板機構(封圧手段) 6 弁作動機構(封圧解除手段) 9 移動バネ受け(受け部、移動受け部) 9a 受圧面 11a 窒素の入口(流体の入口) 12a 窒素の出口(流体の出口) 13 弁座 14 横導通穴(通路) 15 側部導通穴(通路) 16 連絡導通穴(通路) 17 突出面(位置決め部) 23 導通穴(通路) 23´ 上導通穴(通路) 24 閉受圧面 25 開受圧面 52 封板(封圧部材) 64 作動リング(ピストン状部材) 65a 尖端(針部) 67 ロッド(操作部) 68 キャップ(操作部) 69 挟み板(操作部) d3 弁座の当たり部分の中心直径(弁座の
寸法) d5 外径(閉受圧面の寸法) d4 外径(開受圧面の寸法) F バネ力(付勢力) P2 出口の圧力 L 下位置(所定位置) Z 開方向 Z´ 閉方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 31/122 A62C 27/00 - 39/00 F16K 17/40 G05D 16/00 - 16/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の入口及び出口と弁座とを備えた本
    体と、一端側及び他端側を持ち前記一端側に前記弁座に
    接離して開閉される弁体部と前記出口に導通し閉方向の
    圧力を受ける閉受圧面と前記他端側に形成され開方向の
    圧力を受ける開受圧面とを備え前記本体に開閉方向に移
    動可能に案内される弁体部材と、前記一端側と前記他端
    側との間を導通させる通路と、前記本体に取り付けられ
    る受け部材と、該受け部材と前記弁体部材との間に介装
    され前記弁体部材を開方向に付勢する付勢部材と、前記
    通路を閉鎖するように取り付けられる封板を備えた封圧
    手段と、作動されたときに前記封板を破って前記通路内
    の圧力を前記開受圧面に供給できるように形成され前記
    本体に取り付けられる封圧解除手段と、を有し、前記弁
    座の直径と前記閉受圧面の直径と前記開受圧面の直径
    前記付勢部材の付勢力とは、前記通路の前記一端側と前
    記他端側とが導通し前記開受圧面が前記開方向の圧力を
    受けて前記弁体部が開になると共に前記出口の圧力が所
    定圧力を越えると前記弁体部を閉にする弁閉鎖力が前記
    付勢力より大きくなって前記弁体部が閉になるような
    係に定められていることを特徴とする急速開放調圧弁。
  2. 【請求項2】 前記弁座の直径と前記開受圧面の直径
    を同じにしたことを特徴とする請求項1に記載の急速開
    放調圧弁。
  3. 【請求項3】 前記封圧解除手段は、前記封板に対向す
    るように設けられる針部と、流体圧力を受けることによ
    って該針部が前記封板を貫通するように前記針部を付勢
    するピストン状部材と、該ピストン状部材を付勢できる
    ように形成された操作部と、を有することを特徴とする
    請求項1に記載の急速開放調圧弁。
  4. 【請求項4】 流体の入口及び出口と弁座とを備えた本
    体と、一端側及び他端側を持ち前記一端側に前記弁座に
    接離して開閉される弁体部と前記出口に導通し閉方向の
    圧力を受ける閉受圧面と前記他端側に形成され開方向の
    圧力を受ける開受圧面とを備え前記本体に開閉方向に移
    動可能に案内される弁体部材と、前記一端側と前記他端
    側との間を導通させる通路と、前記本体に取り付けられ
    る受け部材と、該受け部材と前記弁体部材との間に介装
    され前記弁体部材を開方向に付勢する付勢部材と、前記
    通路を閉鎖するように取り付けられる封圧部材を備えた
    封圧手段と、作動されたときに前記封圧部材を開いて前
    記通路内の圧力を前記開受圧面に供給できるように形成
    され前記本体に取り付けられる封圧解除手段と、を有
    し、前記弁座の直径と前記閉受圧面の直径と前記開受圧
    面の直径と前記付勢部材の付勢力とは、前記通路の前記
    一端側と前記他端側とが導通し前記開受圧面が前記開方
    向の圧力を受けて前記弁体部が開になると共に前記出口
    の圧力が所定圧力を越えると前記弁体部を閉にする弁閉
    鎖力が前記付勢力より大きくなって前記弁体部が閉に
    るような関係に定められていて、前記受け部材と前記付
    勢部材との間に介装され前記開閉方向に移動可能に案内
    され前記開受圧面と同じ圧力を受ける受圧面を備え前記
    開方向の所定位置に移動したときに前記付勢手段に前記
    付勢力を発生させる移動受け部と、該移動移動受け部を
    前記所定位置で停止させるように前記本体に設けられた
    位置決め部と、を有することを特徴とする急速開放調圧
    弁。
JP10385498A 1997-04-11 1998-03-30 急速開放調圧弁 Expired - Fee Related JP3403063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10385498A JP3403063B2 (ja) 1997-04-11 1998-03-30 急速開放調圧弁

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-110372 1997-04-11
JP11037297 1997-04-11
JP10385498A JP3403063B2 (ja) 1997-04-11 1998-03-30 急速開放調圧弁

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002332792A Division JP3811675B2 (ja) 1997-04-11 2002-11-15 急速開放調圧弁とそれを用いる消火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10339383A JPH10339383A (ja) 1998-12-22
JP3403063B2 true JP3403063B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=26444452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10385498A Expired - Fee Related JP3403063B2 (ja) 1997-04-11 1998-03-30 急速開放調圧弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3403063B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT248945Y1 (it) * 1999-07-06 2003-03-06 Eusebi Impianti S R L Valvola per bombole di gas ad alta pressione
AU2002301283B2 (en) * 2001-10-03 2007-01-25 Nicholas Reading Moore Grease Fill Valve
FI118987B (fi) 2002-04-19 2008-06-13 Marioff Corp Oy Venttiilielin
TW200506248A (en) * 2003-01-10 2005-02-16 Kawasaki Safety Service Ind Ltd Rapid-opening pressure-regulating valve and the fire extinguisher, high-pressure gas storage bottle and fluid rapid supply device utilizing the same
JP2012016415A (ja) * 2010-07-06 2012-01-26 Air Water Safety Service Inc 消火装置
CN102278511B (zh) * 2011-05-31 2012-10-03 梅锦月 单向限压阀
GB2515561A (en) * 2013-06-28 2014-12-31 Linde Ag A pressurised container valve
CN104436490A (zh) * 2014-11-17 2015-03-25 天津意安消防设备有限公司 一种电磁控制自取气启动方式的惰性气体灭火系统
CN108131478A (zh) * 2017-12-11 2018-06-08 中国船舶重工集团公司第七0五研究所 一种新型自反馈超压切断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10339383A (ja) 1998-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6708771B2 (en) Low pressure electro-pneumatic and gate actuator
US6666277B2 (en) Low pressure pneumatic and gate actuator
JP3015811B2 (ja) ピストン式熱または圧力反応安全装置
JP2771144B2 (ja) 熱作動式の圧力逃がし装置
JP3403063B2 (ja) 急速開放調圧弁
JP3796262B2 (ja) 急速開放調圧弁
JP4417293B2 (ja) 急速開放調圧弁とそれを用いる消火装置
JPS6333638A (ja) ノン・フロ−型パイロット弁の試験装置およびその試験方法
JP3811675B2 (ja) 急速開放調圧弁とそれを用いる消火装置
JPH0560126B2 (ja)
JP3821835B2 (ja) 急速開放調圧弁とそれを用いる消火装置、高圧ガスボンベ装置および流体の急速供給装置
US9915373B2 (en) Electronically controlled pressure relief valve
JP2572095B2 (ja) 変調圧力作動パイロット調圧弁
US5845675A (en) Diaphragm/spring actuated pressure relief valve with pressure balanced outlet and fail-safe operation
US7322372B2 (en) Fire-fighting monitor with remote control
JP3298669B2 (ja) 特にガス膨張ステーションにおける安全と自動遮断のための装置
EP3744405A1 (en) Improvements relating to valves for fire supression systems
CA2412695C (en) Gas delivery system and pneumatic yoke for a pressurized gas reservoir
JP2012016415A (ja) 消火装置
GB2188407A (en) Gas flow control apparatus
CN213871265U (zh) 一种先导式安全阀
US20230012138A1 (en) Self-Contained Hydraulically Controlled Relief Valve
CA3028776C (en) Apparatus for capping a cylinder valve
JP2003065452A (ja) 緊急遮断弁の遠隔遮断システム
JP2003120831A (ja) ボールバルブと流体漏れ防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees