JP6252729B2 - 車両用入力支援装置 - Google Patents
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Description
但し、運転者が入力装置を操作する意思がないにも関わらず、入力操作の支援のための表示や音声案内を行うことは、かえって運転者に煩わしさを感じさせることになる。従って、運転者にとって必要な時に入力操作の支援を行うことが望ましい。
このように構成された本発明においては、操作意思判定手段は、撮影手段により撮影された画像を利用して運転者の実際の行動を特定するので、運転者の入力装置に対する操作意思の有無を確実に判定することができる。従って、支援内容決定手段は、運転者の余裕の有無と、運転者が入力装置を操作する意思を実際に有しているか否かに応じて、支援内容を決定することができる。これにより、入力支援手段は運転者にとって必要な時に入力操作の支援を行うことができる。
また、本発明において、好ましくは、入力支援手段は、支援内容決定手段により決定された支援内容に対応する画像を、車両に搭載された表示手段に表示させ、支援内容決定手段は、プッシュスイッチが入力待ち状態にあることを特定した場合、入力待ち状態にあるスイッチの配列を示す画像を表示手段に表示させることを、入力操作の支援内容として決定する。
このように構成された本発明においては、操作意思判定手段は、運転者が入力装置に手を伸ばしている場合に、入力装置に対する操作意思があると判定し、運転者が入力装置に手を伸ばしていない場合に、入力装置に対する操作意思がないと判定するので、運転者の入力装置に対する操作意思の有無を確実に判定することができる。従って、支援内容決定手段は、運転者の余裕の有無と、運転者が入力装置を操作する意思を実際に有しているか否かに応じて、支援内容を決定することができ、入力支援手段は運転者にとって必要な時に入力操作の支援を行うことができる。
このように構成された本発明においては、運転状況判定手段は、運転者の集中力に影響を与える要因に基づき、入力装置を操作するための余裕が運転者に残されているか否かを判定するので、入力装置を操作するための運転者の余裕の有無を正確に判定することができる。従って、支援内容決定手段は、運転者の余裕の有無と、運転者が入力装置を操作する意思を実際に有しているか否かに応じて、適切な支援内容を決定することができ、入力支援手段は運転者にとって必要な時に入力操作の支援を行うことができる。
まず、図1及び図2により、本発明の実施形態による車両用入力支援装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用入力支援装置を搭載した車両のインストルメントパネル周辺を示す斜視図であり、図2は、図1に示した車両のセンターコンソールに設けられたコマンドスイッチを示す平面図である。
また、センターディスプレイ10の近傍(図1ではセンターディスプレイ10の左側)には、カメラ付携帯情報端末16(例えば、スマートフォン、メディアプレーヤー、タブレット等)が設置される。
ダイアルスイッチ22は、その中心軸線が車両の上下方向に沿って延びるように配置されている。このダイアルスイッチ22は、中心軸線周りの回転操作、車両の前後方向のチルト操作、車幅方向のチルト操作、及び、押し下げ操作を行えるようになっている。
また、ダイアルスイッチ22の前方には、3つのプッシュスイッチ24が車幅方向に並んで配置され、ダイアルスイッチ22の車幅方向左側と右側にそれぞれ1つずつプッシュスイッチ24が配置されている。
図4に示すように、支援テーブル48aには、オーディオ機器32やナビゲーション装置34に対する入力操作を受け付ける状態(以下、「入力待ち状態」という)にあるスイッチを特定した情報(図4では「ダイアルのみ」及び「ダイアル+プッシュ」)と、操作意思の有無を特定した情報(図4では「操作意思あり」及び「操作意思なし」)と、運転者の余裕の有無を特定した情報(図4では「余裕あり」及び「余裕なし」)と、入力操作の支援内容を特定した情報(図4では「強調表示」等)が、相互に関連付けて記憶されている。
また、「強調表示+音声案内」は、運転者がオーディオ機器32やナビゲーション装置34に所望の機能を実行させるための選択肢としてセンターディスプレイ10に表示されている複数の選択肢の内、推奨される選択肢や選択される可能性の高い選択肢を強調表示すると共に、各選択肢を音声により読み上げることを表している。
また、「スイッチ配列重畳表示」は、ダイアルスイッチ22及びプッシュスイッチ24の配列を、センターディスプレイ10に表示されている複数の選択肢の上に重畳表示させることを表している。
また、「支援なし」は、コマンドスイッチ20に対する運転者の入力操作を特に支援しないことを表している。
この入力支援処理は、情報機器制御装置36に電源が投入された場合に起動され、繰り返し実行される。
一方、オーディオ機器32又はナビゲーション装置34から出力された情報がセンターディスプレイ10に表示されている場合、支援内容決定部44は、そのオーディオ機器32又はナビゲーション装置34が動作中であると判定し、ステップS2に進む。
具体的には、操作意思判定部40は、車室1内の画像を解析した結果、図6(a)に示すように運転者がコマンドスイッチ20に手を伸ばしている場合には操作意思があると判定し、図6(b)に示すように運転者がコマンドスイッチ20に手を伸ばしていない場合には操作意思がないと判定する。
具体的には、運転状況判定部42は、車両の周辺が渋滞中である場合、車両が現在走行中のエリアが市街地である場合、又は、車両の前後を走行する他車両までの車間距離が閾値(例えば、100m)未満である場合、事故防止のため運転者には高い集中力が要求されることから、運転者の余裕はないと判定する。
一方、車両の周辺が渋滞中ではなく、現在走行中のエリア種別が市街地以外であり、且つ、車両の前後を走行する他車両までの車間距離が閾値(例えば、100m)以上である場合において、現在走行中の道路種別が自動車専用道路若しくは高速道路である場合、又は、現在走行中の道路種別が一般道路であり現在車速が所定の閾値(例えば40km/h)未満である場合には、運転者にそれ程高い集中力が要求されないと考えられることから、運転者の余裕はあると判定する。
具体的には、支援内容決定部44は、図4に示した支援テーブル48aを参照し、ステップS3において支援内容決定部44により特定された入力待ち状態にあるスイッチと、ステップS5において操作意思判定部40により判定された運転者の操作意思の有無と、ステップS7において運転状況判定部42により判定された運転者の余裕の有無とに対応する支援内容を取得する。
具体的には、入力支援部46は、ステップS8において支援内容決定部44が決定した支援内容に対応する画像をセンターディスプレイ10に表示させ、あるいは、その支援内容に対応する音声をオーディオ機器32から出力させる。
2 インストルメントパネル
4 センターコンソール
6 コラムシャフト
8 ステアリングホイール
10 センターディスプレイ
12 メータユニット
14 ヘッドアップディスプレイ
16 カメラ付携帯情報端末
18 シフトレバー
20 コマンドスイッチ
22 ダイアルスイッチ
24 プッシュスイッチ
26 ネットワーク
28 車速センサ
30 車間距離センサ
32 オーディオ機器
34 ナビゲーション装置
36 情報機器制御装置
38 カメラ
40 操作意思判定部
42 運転状況判定部
44 支援内容決定部
46 入力支援部
48 記憶部
48a 支援テーブル
Claims (4)
- 車両に搭載されダイアルスイッチ及びプッシュスイッチを備えた入力装置に対する運転者の入力操作を支援する車両用入力支援装置であって、
運転者を撮影する撮影手段と、
上記撮影手段により撮影された画像に基づき、運転者の入力装置に対する操作意思の有無を判定する操作意思判定手段と、
車両の運転状況に基づき、入力装置を操作するための運転者の余裕の有無を判定する運転状況判定手段と、
上記ダイアルスイッチ及び上記プッシュスイッチの内、どのスイッチが上記運転者の入力操作を受け付ける入力待ち状態にあるのかを特定し、その特定した上記入力待ち状態にあるスイッチと、上記操作意思判定手段により判定された運転者の入力装置に対する操作意思の有無と、上記運転状況判定手段により判定された運転者の余裕の有無とに基づき、入力操作の支援内容を決定する支援内容決定手段と、
上記支援内容決定手段により決定された支援内容により運転者の入力操作を支援する入力支援手段と、を有することを特徴とする車両用入力支援装置。 - 上記入力支援手段は、上記支援内容決定手段により決定された支援内容に対応する画像を、上記車両に搭載された表示手段に表示させ、
上記支援内容決定手段は、上記プッシュスイッチが上記入力待ち状態にあることを特定した場合、上記入力待ち状態にあるスイッチの配列を示す画像を上記表示手段に表示させることを、上記入力操作の支援内容として決定する、請求項1に記載の車両用入力支援装置。 - 上記操作意思判定手段は、上記撮影手段により撮影された画像において、運転者が入力装置に手を伸ばしている場合に、入力装置に対する操作意思があると判定し、運転者が入力装置に手を伸ばしていない場合に、入力装置に対する操作意思がないと判定する、請求項1又は2に記載の車両用入力支援装置。
- 上記運転状況判定手段は、車両の速度、車両の前後を走行する他車両までの車間距離、車両が走行中のエリアの種別、車両が走行中の道路の種別、又は、車両周辺の渋滞状況に基づき、入力装置を操作するための運転者の余裕の有無を判定する、請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両用入力支援装置。
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