JP6251650B2 - ポット式燃焼器およびポット式燃焼器の制御方法 - Google Patents

ポット式燃焼器およびポット式燃焼器の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ポットバーナ式暖房器具に用いて好適なポット式燃焼器およびポット式燃焼器の制御方法に関する。
ポットバーナ式暖房器具の一例が特許文献1に開示されている。この種の暖房器具にあっては、有底筒状のポットバーナに、電磁ポンプ等によって燃油が徐々に供給される。そして、供給された燃油はヒータで加熱されることによって、気化され燃焼する。また、この種の暖房器具では、室内の空気を汚さないため、密閉式が多用されている。すなわち、ポットバーナには屋外まで延設される吸排気ダクトが接続され、屋内に排気が排出されないようになっている。また、吸気ダクトには、ポットバーナに空気を供給する燃焼ファンが内蔵されている。該燃焼ファンは、燃油の燃焼中はポットバーナ内に逐次空気を供給し続けるとともに、消火後においてもポットバーナ内の空気を入れ替えつつポットバーナを冷却するため所定時間は空気を供給し続けるようになっている。
特開2002−257338号公報
ところで、上述した暖房器具において燃焼ファンに異常が生じると、電磁ポンプが強制的に停止され、ポットバーナ内に残存した燃油が燃え尽きるとポットバーナは消火される。しかし、燃焼ファンの異常の程度によっては、ポットバーナ内に燃油が残存しているにもかかわらず、酸欠状態になって消火される場合がある。この場合、ポットバーナ内の温度が高いために、消火後においても燃油が気化しつづける。その際、燃焼ファンが回転していなければ気化燃油が排出されないため、高濃度の気化燃油がポットバーナ内に溜まり続けることになる。燃焼ファンに異常が生じて暖房器具が停止した場合には、異常の原因を取り除いた上で再起動すべきことは、通常は取扱説明書などで注記されている。しかし、ユーザがこの注記を無視して再起動をかけようとすると、高濃度の気化燃油に引火し、爆燃が起きるおそれがある。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの誤操作による爆燃を抑制できるポット式燃焼器およびポット式燃焼器の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を有することを特徴とする。
請求項1記載のポット式燃焼器にあっては、有底筒状に形成されたポットバーナと、前記ポットバーナに対して燃油を供給する燃油供給部と、前記ポットバーナの底部に設けられ、予熱および点火を行うヒータと、前記ポットバーナの温度を検出する温度センサと、前記ポットバーナに対して空気を供給する燃焼ファンと、前記燃焼ファンに生じた異常を検出する異常検出手段と、記憶手段と、前記異常検出手段によって前記燃焼ファンの異常が検出された場合に前記記憶手段に所定のエラーコードを記憶させ、前記燃油供給部を停止させる停止手段と、ユーザによるオン操作を検出すると、前記記憶手段に前記所定のエラーコードが記憶されているか否かを判定するエラーコード判定手段と、前記エラーコード判定手段の判定結果が肯定である場合は前記温度センサによって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後に前記ヒータをオン状態にする待機手段と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、異常検出手段によって燃焼ファンの異常が検出されると、停止手段は記憶手段に所定のエラーコードを記憶させ、燃油供給部を停止させる。その後、ユーザがオン操作を行うと、エラーコード判定手段は該記憶手段に所定のエラーコードが記憶されている旨を判定するため、待機手段は温度センサによって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後に、ヒータをオン状態にする。これにより、ポットバーナの温度が高温であるときに点火されることがなくなり、爆燃を抑制できる。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のポット式燃焼器において、前記燃焼ファンの回転速度を計測する回転計をさらに備え、前記異常検出手段は、該回転計によって計測される回転速度が所定の回転速度以下になり、かつ、その状態が所定の許容時間以上続くと、前記燃焼ファンが異常であると検出することを特徴とする。
この構成によれば、燃焼ファンの回転速度が所定の回転速度以下になり、かつ、その状態が所定の許容時間以上続くと、燃焼ファンが異常であると検出することができる。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のポット式燃焼器において、前記燃油は灯油であり、前記許容温度は150℃以下の温度であることを特徴とする。
この構成によれば、燃油である灯油の主成分(ケロシン)の沸点は150〜280℃程度であるため、許容温度を150℃以下にすることによって、ヒータをオン状態にする前に、燃油の大部分の成分を液化させることができる。
また、請求項4記載のポット式燃焼器の制御方法にあっては、有底筒状に形成されたポットバーナと、前記ポットバーナに対して燃油を供給する燃油供給部と、前記ポットバーナの底部に設けられ、予熱および点火を行うヒータと、前記ポットバーナの温度を検出する温度センサと、前記ポットバーナに対して空気を供給する燃焼ファンと、前記燃焼ファンに生じた異常を検出する異常検出手段と、記憶手段と、を有するポット式燃焼器に適用されるポット式燃焼器の制御方法であって、前記異常検出手段によって前記燃焼ファンの異常が検出された場合に前記記憶手段に所定のエラーコードを記憶させ、前記燃油供給部を停止させる停止過程と、ユーザによるオン操作を検出すると、前記記憶手段に前記所定のエラーコードが記憶されているか否かを判定するエラーコード判定過程と、前記エラーコード判定過程の判定結果が肯定である場合は前記温度センサによって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後に前記ヒータをオン状態にする待機過程と、を有することを特徴とする。
この方法によれば、異常検出手段によって燃焼ファンの異常が検出されると、停止過程では記憶手段に所定のエラーコードが記憶され、燃油供給部が停止される。その後、ユーザがオン操作を行うと、エラーコード判定過程では該記憶手段に所定のエラーコードが記憶されている旨が判定されるため、待機過程では温度センサによって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後に、ヒータがオン状態にされる。これにより、ポットバーナの温度が高温であるときに点火されることがなくなり、爆燃を抑制できる。
このように、本発明によれば、ポット式燃焼器において、ユーザの誤操作による爆燃を抑制できる。
本発明の一実施形態の暖房器具の要部の概略構成図である。 該暖房器具の制御回路のブロック図である。 ROM34に記憶されたオン操作処理ルーチンのフローチャートである。 同、オフ操作処理ルーチンのフローチャートである。 同、異常停止処理ルーチンのフローチャートである。
[ 概略構成 ]
本発明の一実施形態によるポットバーナ式暖房器具の詳細を説明する。
ポットバーナ式暖房器具は、燃油を燃焼させ燃焼ガスを生じさせるポット式燃焼器100(図1参照)と、該燃焼ガスによって金属筒を赤熱させ放射暖房を行う燃焼筒(図示せず)と、該燃焼筒から排気されたガスと居室の空気との熱交換を行う熱交換器(図示せず)とを有している。
そして、図1に示すように、ポット式燃焼器100は、有底筒状に形成されたポットバーナ1と、該ポットバーナに燃油を供給する燃油供給部としての電磁ポンプ11、供給パイプ12および噴射パイプ13と、燃油の予熱および点火を行う点火ヒータ(ヒータ)7と、ポットバーナ1に空気を供給する燃焼ファン18とを有している。
図1においてポットバーナ1は有底円筒状に形成され、その周壁には円形の貫通孔である一次空気孔2及び二次空気孔3が多数穿孔されている。ポットバーナ1の外周は外筒5で囲まれ、両者間に空気室4が形成されている。整炎筒6は、ポットバーナ1内の中央部に固定され、気化ガスと燃焼空気との混合を促進する。気化アミ8は、耐熱性のステンレス細線を畳織し毛細管現象を発生するようにしたものであり、ポットバーナ1の底面中央部に固定されている。
点火ヒータ7は、棒状のセラミックヒータで構成され、ポットバーナ1の周壁から気化アミ8の上方に向かって突出している。この点火ヒータ7は、燃油を予熱し気化させる機能と、気化した燃油を点火する機能とを併せ持っている。噴射パイプ13は、ポットバーナ1内に向かって下り傾斜した細径のパイプによって構成され、燃油が供給されると、該燃油を気化アミ8に向かって噴射する。保護筒14は、噴射パイプ13の周囲を覆うような円筒状に形成されている。保護筒14の一端は外筒5に固定され、他端はポットバーナ1の側壁を貫通し、その内部に露出している。
オイルレベラ9は、図示せぬ燃油タンクから燃油が供給されると、その油面を一定レベルに保持する。上蓋10は、オイルレベラ9の上面を覆っている。電磁ポンプ11は、上蓋10に固定され、オイルレベラ9内の燃油を、供給パイプ12および噴射パイプ13を介してポットバーナ1内に供給する。吸引ポンプ15は、上蓋10上に電磁ポンプ11に並設して固定され、電磁ポンプ11と供給パイプ12との間に介挿されている。吸引ポンプ15は、消火時において消火時間を短縮するために、供給パイプ12および噴射パイプ13に残留した燃油を吸引しオイルレベラ9に戻す。
フレームロッド16は、燃焼時の燃焼火炎内に位置するように、ポットバーナ1内に垂下され、着火、失火および異常燃焼等を検知する。温度センサ17は、ポットバーナ1の底部の温度を検出するものであり、サーミスタによって構成され、ポットバーナ1の底部裏側に接触して固定されている。燃焼ファン18は、空気室4を介し、一次、二次空気孔2,3を通して空気をポットバーナ1内に供給する。回転計19は、燃焼ファン18の回転速度を計測する。
[ 制御回路の構成 ]
次に、本実施形態における制御回路の構成を、図2を参照し説明する。
図2においてCPU32は、ROM34に記憶されたプログラムに基づいて、バス30を介して各部を制御する。RAM36は、CPU32のワークメモリとして使用される。フラッシュメモリ38は、暖房器具の電源がオフにされた後も保持すべきデータを記憶する記憶手段として機能する。特に、フラッシュメモリ38には、暖房器具が異常停止する際に、異常の内容を特定するエラーコードが書き込まれる。操作部40は、ユーザの操作に基づいて様々なコマンド(例えば目標となる室温の設定など)をCPU32に供給するための操作子が設けられている。特に、操作部40には、暖房器具のオン/オフ状態をトグルで指示する運転スイッチ40aが設けられている。
表示部42は、ユーザに対して各種情報を表示する。I/Oインタフェース44は、CPU32の制御の下、各種の入出力制御を行う。すなわち、I/Oインタフェース44は、フレームロッド16、温度センサ17および回転計19から各々燃焼状態、ポットバーナ1の底部温度、および燃焼ファン18の回転速度を取得しCPU32に供給するとともに、CPU32の指令に基づいて、点火ヒータ7、電磁ポンプ11、吸引ポンプ15および燃焼ファン18の動作を制御する。
[ 実施形態の動作 ]
〈正常動作〉
次に、本実施形態の動作を説明するが、最初に暖房器具が正常である場合の動作を説明する。
暖房器具が停止している状態でユーザが運転スイッチ40aを押下すると、これは「オン操作」であるとみなされ、図3に示すオン操作処理ルーチンが起動される。図3において処理がステップS2に進むと、暖房器具が前回停止された際にフラッシュメモリ38に書き込まれたエラーコードが存在するか否かが判定される。エラーコードが無ければ「No」と判定され処理はステップS12に進み、「燃焼開始シーケンス」が実行される。
この燃焼開始シーケンスとは、以下のようなものである。まず、点火ヒータ7が通電され、燃焼ファン18が低速(例えば1250rpm)で駆動されるとともに、ポットバーナ1の温度が徐々に上昇される。次に、点火ヒータ7の通電後に所定時間が経過し、かつ、温度センサ17の検出温度が所定温度以上(例えば80℃以上)になると、電磁ポンプ11の駆動が開始されるとともに、燃焼ファン18の回転速度が若干増加される(例えば1500rpmになる)。電磁ポンプ11から噴射パイプ13を介して噴射された燃油は、気化アミ8および点火ヒータ7によって気化されるとともに点火される。
その後、電磁ポンプ11の噴射油量および燃焼ファン18の回転速度が段階的に引き上げられてゆく。その過程で、ポットバーナ1の温度が高くなると、点火ヒータ7を通電せずとも燃焼を継続できるため、点火ヒータ7はオフ状態にされる。燃焼開始シーケンスが終了すると、処理はステップS14に進み、「本燃焼」の処理が実行される。ここで「本燃焼」とは、操作部40にてユーザに指定された室温が実現するように、現在の室温等の条件に応じて電磁ポンプ11の噴射油量が自動的に制御される状態である。
次に、暖房器具の運転中にユーザが運転スイッチ40aを押下すると、これは「オフ操作」であるとみなされ、図4に示すオフ操作処理ルーチンが起動される。図4において処理がステップS20に進むと、燃油の供給が停止される。すなわち、電磁ポンプ11による燃油の噴射が停止されるとともに、供給パイプ12および噴射パイプ13に残留した燃油が吸引ポンプ15によってオイルレベラ9に戻される。次に、処理がステップS22に進むと、所定の冷却時間だけ処理が待機される。すなわち、この冷却時間の間は燃焼ファン18が駆動され続ける。
ここで、冷却時間だけ燃焼ファン18を駆動し続けておく理由を説明しておく。ステップS20において燃油の供給を停止したとしても、ポットバーナ1内には若干の燃油が残存しているため、暫くの間は残存した燃油が燃焼し、燃油が燃え尽きることによってポットバーナ1が消火される。従って、その期間中は燃焼ファン18による吸気を続行しておく必要がある。また、ポットバーナ1が消火した後においても、ポットバーナ1を冷却するため、ある程度の時間は吸気を続行しておく事が望ましい。ステップS22における「冷却時間」は、暖房器具が正常に動作している限りにおいて、消火および冷却を完了するために充分な時間が設定されている。
そして、冷却時間が経過すると、処理はステップS24に進み、燃焼ファン18が停止される。なお、暖房器具の動作が正常に終了した場合は、その後にユーザが運転スイッチ40aを押下すると、図3のステップS2を介して直ちに燃焼開始シーケンス(S12)が実行される。従って、運転中に誤って運転スイッチ40aを押下したことによって暖房器具が停止したとしても、運転スイッチ40aを再度押下することによって、比較的短時間で暖房器具を再起動させることができる。
〈燃焼ファン18の異常時の動作〉
次に、暖房器具に異常停止すべき要因が生じた場合の動作を説明する。なんらかの理由で異常停止すべき要因が発生すると、図5に示す異常停止処理ルーチンが起動される。燃焼ファン18に異常が生じた場合もその範疇に含まれる。換言すると、CPU32は、燃焼ファン18に生じた異常を検出する異常検出手段32a(図2参照)の機能を有する。以下、燃焼ファン18に起因する異常停止要因を「燃焼ファンエラー」と呼ぶ。燃焼ファン18の回転速度は、回転計19を介して常時監視されており、その回転速度が所定の最低回転速度(例えば300rpm)以下になり、かつ、その状態が所定の最大許容時間(例えば30秒)以上続くと、燃焼ファンエラーが確定し、同ルーチンが起動される。
ここで、燃焼ファンエラーが確定する場合とは、具体的には次のようなケースが考えられる。
・燃焼ファンそのものが故障した場合
・燃焼ファンに虫などの異物が侵入し、回転を阻害した場合
・排気ダクトから強風が吹きこんだために燃焼ファンの回転が一時的に阻害された場合
ここで、上述した「最低回転速度(300rpm)」は正常時の回転速度よりも相当に低い値に設定され、かつ、「最大許容時間」は数十秒程度確保されている。これは、特に燃焼ファンの始動時には、軸受部の凍結やグリスの固化などにより、燃焼ファンのスムーズな回転が必ずしも期待できないためである。
さて、図5において処理がステップS26に進むと、異常停止要因(この場合は燃焼ファンエラー)を特定するエラーコードがフラッシュメモリ38の所定アドレスに書き込まれるとともに、そのエラーコードが表示部42を介して表示される。次に、処理がステップS28に進むと、上述したオフ操作処理ルーチン(図4)が呼び出される。これにより、燃油の供給が停止され(S20)、冷却時間だけ燃焼ファン18に駆動指令が与えられ続けた(S22)後、燃焼ファン18が停止される(S24)。換言すると、上記ステップS26,S28により、CPU32は、異常検出手段32aによって燃焼ファン18の異常が検出された場合に記憶手段(38)に所定のエラーコードを記憶させ、燃油供給部(11,12,13)を停止させる停止手段32b(図2参照)としての機能を有する。
ここで、冷却時間の間、燃焼ファン18に駆動指令が与えられ続けたとしても、燃焼ファン18の異常が続いている場合には正常な吸気ができないため、ポットバーナ1の内部が酸欠状態になり、燃油が残存した状態でポットバーナ1が消火されることもある。その場合、ポットバーナ1内の温度が高いことにより、残存した燃油が気化するが、燃焼ファン18の異常が続いていると気化燃油が排出されず、高濃度の気化燃油がポットバーナ1に充満した状態で暖房器具が停止することになる。
上述したように、燃焼ファンエラーによって暖房器具が停止した場合には、異常の原因を取り除いた上で再起動すべきことは、通常は取扱説明書などで注記されている。しかし、ユーザがこの注記を無視して運転スイッチ40aを押下する場合もある。運転スイッチ40aが押下されると、これは「オン操作」であるとみなされ、オン操作処理ルーチン(図3)が再び起動される。上述したように、前回の運転時に燃焼ファンエラーが生じた場合には、そのエラーコードがフラッシュメモリ38に記憶されているため、ステップS2では「Yes」と判定され処理はステップS4に進む。ステップS4では、記憶されていたエラーコードは「燃焼ファンエラー」であるか否かが判定される。
このように、ステップS2,S4の処理により、CPU32は、ユーザによるオン操作を検出すると、記憶手段(38)に所定のエラーコードが記憶されているか否かを判定するエラーコード判定手段32c(図2参照)としての機能を有する。エラーコードが燃焼ファンエラー以外のものであった場合はステップS4にて「No」と判定され、処理はステップS6に進み、当該エラーコードに応じた処理が実行される。なお、ステップS6以降の処理内容は、エラーコードの種類に応じて異なるため、省略する。
一方、エラーコードが「燃焼ファンエラー」であった場合は「Yes」と判定され処理はステップS8に進む。ここでは、温度センサ17によって測定されるポットバーナ1の温度が所定の許容温度(例えば120℃)以下であるか否かが判定され、この許容温度以下になるまでここで処理が待機する。そして、ポットバーナ1の温度が該許容温度以下になると、ステップS8にて「Yes」と判定され、処理はステップS10に進む。ここでは、フラッシュメモリ38に記憶されていたエラーコードがクリアされ(エラー無の状態にされ)、以降は上述した燃焼開始シーケンス(S12)および本燃焼の処理(S14)が順次実行される。このように、ステップS8の処理により、CPU32は、エラーコード判定手段32c(S2,S4)の判定結果が肯定である場合は温度センサ17によって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後にヒータ(7)をオン状態にする待機手段32dとしての機能を有する。
ここで、上述したステップS8の意味についてさらに詳細を説明しておく。
ステップS8が実行されるという事は、前回の動作時に燃焼ファンエラーによって暖房器具が強制停止されたという事であり、ポットバーナ1には高濃度の気化燃油が残存している可能性がある。この状態で燃焼開始シーケンスを直ちに実行すると、高濃度の気化燃油が爆燃を起こす可能性も考えられる。しかし、ポットバーナ1の温度が充分に低くなるまで待機していると、気化していた燃油の大部分が液化するため、爆燃が起こったとしても小規模なものに抑制できる。燃油が灯油である場合、その主成分(ケロシン)の沸点は150〜280℃程度であるため、上述のように許容温度を120℃程度にしておくと、大部分の成分を液化させることができる。
このように、本実施形態によれば、異常検出手段32aによって燃焼ファン18の異常が検出された場合に記憶手段(38)に所定のエラーコードを記憶させ、燃油供給部(11,12,13)を停止させる停止手段32b(S26,S28)と、ユーザによるオン操作を検出すると、記憶手段(38)に所定のエラーコードが記憶されているか否かを判定するエラーコード判定手段32c(S2,S4)と、エラーコード判定手段32cの判定結果が肯定である場合は温度センサ(17)によって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後にヒータ(7)をオン状態にする待機手段32d(S8)と、を有するから、燃焼ファン18の異常によって暖房器具が停止した後、ユーザが直ちにオン操作を行ったとしても、ポットバーナ1の温度が許容温度以下になるまで待機手段32d(S8)において処理が待機する。これにより、気化していた燃油を待機期間内に液化させることができ、爆燃を抑制できる。
[ 変形例 ]
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施形態は本発明を暖房器具に適用した例を説明したが、本発明は暖房器具に限られず、ポット式燃焼器を用いた種々の装置に用いることができる。
(2)上記実施形態においては、燃焼ファンエラーが生じた後に再度燃焼開始シーケンスを開始する許容温度は120℃であったが、この温度は120℃である必要はなく、灯油の主成分(ケロシン)の沸点よりも低い150℃以下の温度の中から許容温度を適宜選択してもよい。
(3)図3〜図4に示した処理は、上記実施形態ではプログラムを用いたソフトウエア的な処理として説明したが、ASIC(Application Specific Integrated Circuit;特定用途向けIC)等を用いたハードウエア的な処理であってもよい。
1 ポットバーナ
2,3 一次,二次空気孔
4 空気室
5 外筒
6 整炎筒
7 点火ヒータ(ヒータ)
8 気化アミ
9 オイルレベラ
10 上蓋
11 電磁ポンプ(燃油供給部)
12 供給パイプ(燃油供給部)
13 噴射パイプ(燃油供給部)
14 保護筒
15 吸引ポンプ
16 フレームロッド
17 温度センサ
18 燃焼ファン
19 回転計
38 フラッシュメモリ(記憶手段)
32 CPU(処理装置)
32a 異常検出手段
32b 停止手段
32c エラーコード判定手段
32d 待機手段
100 ポット式燃焼器

Claims (4)

  1. 有底筒状に形成されたポットバーナと、
    前記ポットバーナに対して燃油を供給する燃油供給部と、
    前記ポットバーナの底部に設けられ、予熱および点火を行うヒータと、
    前記ポットバーナの温度を検出する温度センサと、
    前記ポットバーナに対して空気を供給する燃焼ファンと、
    前記燃焼ファンに生じた異常を検出する異常検出手段と、
    記憶手段と、
    前記異常検出手段によって前記燃焼ファンの異常が検出された場合に前記記憶手段に所定のエラーコードを記憶させ、前記燃油供給部を停止させる停止手段と、
    ユーザによるオン操作を検出すると、前記記憶手段に前記所定のエラーコードが記憶されているか否かを判定するエラーコード判定手段と、
    前記エラーコード判定手段の判定結果が肯定である場合は前記温度センサによって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後に前記ヒータをオン状態にする待機手段と、
    を有することを特徴とするポット式燃焼器。
  2. 前記燃焼ファンの回転速度を計測する回転計をさらに備え、
    前記異常検出手段は、該回転計によって計測される回転速度が所定の回転速度以下になり、かつ、その状態が所定の許容時間以上続くと、前記燃焼ファンが異常であると検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のポット式燃焼器。
  3. 前記燃油は灯油であり、
    前記許容温度は150℃以下の温度である
    ことを特徴とする請求項2記載のポット式燃焼器。
  4. 有底筒状に形成されたポットバーナと、
    前記ポットバーナに対して燃油を供給する燃油供給部と、
    前記ポットバーナの底部に設けられ、予熱および点火を行うヒータと、
    前記ポットバーナの温度を検出する温度センサと、
    前記ポットバーナに対して空気を供給する燃焼ファンと、
    前記燃焼ファンに生じた異常を検出する異常検出手段と、
    記憶手段と、
    を有するポット式燃焼器に適用されるポット式燃焼器の制御方法であって、
    前記異常検出手段によって前記燃焼ファンの異常が検出された場合に前記記憶手段に所定のエラーコードを記憶させ、前記燃油供給部を停止させる停止過程と、
    ユーザによるオン操作を検出すると、前記記憶手段に前記所定のエラーコードが記憶されているか否かを判定するエラーコード判定過程と、
    前記エラーコード判定過程の判定結果が肯定である場合は前記温度センサによって検出される温度が所定の許容温度以下になるまで待機した後に前記ヒータをオン状態にする待機過程と、
    を有することを特徴とするポット式燃焼器の制御方法。
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