JP6248653B2 - 照明条件送信装置、照明条件送信方法、照明制御システム、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

照明条件送信装置、照明条件送信方法、照明制御システム、プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、自動運転可能な装置への照明を制御するための照明条件送信装置、照明条件送信方法、照明制御システム、プログラム、および記録媒体に関する。
通常、大型の加工装置等を用いて生産活動を行っている施設(例えば工場)では、図7に例示するような割合で電力を消費している。図7は、一般的な工場などの生産活動施設における消費電力の割合の一例を示す円グラフである。この図に示すように、消費電力全体のうち、生産活動を行うための加工装置稼動に伴う生産動力に起因する消費電力が最も多い。一方、工場内の照明による消費電力も、比較的大きな割合を占めている。
従来、このような照明による電力消費の削減には、(1)不要な照明を人手でこまめに消灯する、(2)蛍光灯等の照明を必要最小限までに減らす、または、(3)消費電力の小さいLED照明等に投資する、などの方法が採られている。ところが、近年の二酸化炭素削減に関する認識の高まりから、これらの従来方法によって削減される消費電力よりも、もっと多くの消費電力を削減することが求められている。これにより、不要な照明を自動的に抽出して消灯し、電力の消費を最小限に抑制する制御システムが求められるようになってきた。
こうした要求に対応する方法の一例が、特許文献1および特許文献2に提案されている。具体的には、これらの文献には、人感センサを用いて施設内の人の動きを検出し、この動きに合わせて照明を点灯または消灯する発明が開示されている。しかし、これらの発明には、人の動きが少ない場合、または、制御対象とする照明の数が多い場合には、必要な時間でも消灯したり、または不必要な場合でも点灯したりするなどの誤作動が多く問題がある。さらには、人の動く範囲に多数の人感センサを配置する場合には、制御プログラムが複雑になってしまうという問題もある。
一方、これらの問題を回避できる技術も、従来提案されている。たとえば、特許文献3には、ICタグを用いて個人のIDを確認し個人の動作パターンに合わせて照明を制御する方法が開示されている。さらに、特許文献4には、工場全体の電力使用量が閾値を超えた場合に、強制的に照明を制御するデマンドコントロール方法が開示されている。
特開2000−58273号公報(2000年2月25日公開) 特開2009−266605号公報(2009年11月12日公開) 特開2010−151341号公報(2010年7月8日公開) 特開2009−240054号公報(2009年10月15日公開)
しかしながら、上述のような従来技術には、工場内の装置の状況を考慮しないので、装置に対して不適切な照明制御がなされるという問題がある。たとえば、本来であれば装置に対して一定光量の照明が必要であるにも関わらず、工場全体の消費電力量が閾値を上回っているがゆえに、照明を消されてしまう場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。そしてその目的は、自動運転可能な装置に対する適切な照明制御を可能にする照明条件送信装置、照明条件送信方法、照明制御システム、プログラム、および記録媒体を提供することにある。
本発明に係る照明条件送信装置は、上記の課題を解決するために、
照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定手段と、
判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得手段と、
取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、自動運転可能な装置(たとえば工場内の製造装置)の稼動状態に対応した照明条件が、照明制御装置に送信される。これにより、照明制御装置は、受信した照明条件に基づき、自動運転可能な装置を照明するための照明装置の照明を、自動運転可能な装置の稼動状態に合致したものに制御することができる。たとえば、自動運転可能な装置が稼動中には照明装置の照明をオフし、一方、停止中には照明をオンする、といった照明制御を行うことができる。
以上のように、本発明に係る照明条件送信装置によれば、自動運転可能な装置への照明を適切に制御することができるという効果を奏する。
本発明に係る照明条件送信方法は、上記の課題を解決するために、
照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定ステップと、
判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得ステップと、
取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信ステップとを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る照明条件送信装置と同様の作用効果を奏する。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記判定手段は、上記自動運転可能な装置の消費電力に基づき、上記稼動状態を判定することが好ましい。
上記の構成によれば、自動運転可能な装置の稼動状態を正確かつ簡単に判定することができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記判定手段は、上記消費電力の時間的変化に基づき、上記稼動状態を判定することが好ましい。
上記の構成によれば、ある時点における消費電力の値のみでは判定結果を確定させることができないような稼動状態(たとえば装置の立ち上げ調整中など)であっても、正確に判定することができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記判定手段は、上記自動運転可能な装置の上記稼動状態を、稼動中、待機中、停止中、立ち上げ調整中、または修理中のいずれかであると判定する。
上記の構成によれば、自動運転可能な装置においてさまざまに異なる稼動状態に対応して、照明装置の照明を柔軟に制御することができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記照明条件は、上記照明装置による照明の照度、または、照明オンまたはオフの指定を規定していることが好ましい。
上記の構成によれば、自動運転可能な装置の稼動状態に基づき、照明装置による照明の照度を変更したり、あるいは、照明をオンまたはオフしたりすることができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記送信手段は、上記照明条件を無線信号として送信する無線通信装置であることが好ましい。
上記の構成によれば、照明条件を送信するための有線を別途設ける必要がないので、照明条件送信装置の構成をより簡素することができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記送信手段は、上記照明制御装置と、上記自動運転可能な装置を照明しない他の照明装置を制御する他の照明制御装置とのうち、上記照明制御装置のみが存在する所定の送信範囲に、上記照明条件を送信することが好ましい。
上記の構成によれば、自動運転可能な装置の稼動状態に基づき、自動運転可能な装置を照明しない他の照明装置の照明が誤って制御されることを、未然に防止できる。 本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記送信範囲は、上記自動運転可能な装置の大きさ、または、上記自動運転可能な装置の動作に必要な照明範囲に基づき、予め規定されていることが好ましい。
上記の構成によれば、自動運転可能な装置を照明する照明装置のみを、確実に制御の対象にするすることができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記無線通信装置は、上記自動運転可能な装置における最も天井に近い位置に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、送信された照明条件が通信障害を受ける可能性を、最小限にすることができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記照明条件送信装置は、上記自動運転可能な装置に設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、照明条件送信装置を配置するためのスペースを節約することができる。
本発明に係る照明条件送信装置では、さらに、
上記自動運転可能な装置には、当該自動運転可能な装置に連動して動作する、他の自動運転可能な装置が接続されており、
上記送信手段は、上記照明条件を、上記他の自動運転可能な装置を照明する他の照明装置を制御する他の照明制御装置にも送信することが好ましい。
上記の構成によれば、他の照明制御装置に照明条件を送信するための他の照明条件送信装置を設けなくても、他の自動運転可能な装置への照明を適切に制御することができる。
本発明に係る照明条件送信システムは、上記の課題を解決するために、
照明条件送信装置および照明制御装置を備えている照明制御システムであって、
上記照明条件送信装置は、
照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定手段と、
判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得手段と、
取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する上記照明制御装置に送信する送信手段とを備えており、
上記照明制御装置は、
送信された上記照明条件を受信する受信手段と、
受信された上記照明条件に基づき、上記照明制御装置を制御する制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、本発明に係る照明条件送信装置と同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る照明条件送信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記照明条件送信装置が備える各手段として動作させることにより上記照明条件送信装置をコンピュータにて実現させる照明条件送信装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は、自動運転可能な装置への照明を適切に制御できるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る照明制御システムを構成する照明条件送信装置の構成および照明制御装置の構成をそれぞれ示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る製造ラインの構成、および、本発明の第1実施形態に係る照明制御システムの構成を示す図である。 製造ラインに配置されるプレス加工装置などの各製造装置における消費電力の時間的変化を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る照明制御システムにおける照明制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る照明制御システムにおける照明条件送信装置の送信範囲を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る照明制御システムの構成を示す図である。 一般的な工場などの生産活動施設における消費電力の割合の一例を示す円グラフである。
〔実施形態1〕
本発明に係る第1実施形態について、図1〜図4に基づいて以下に説明する。
(製造ライン50)
まず、本実施形態に係る製造ライン50および照明制御システム100の構成について、図2を参照して説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る製造ライン50の構成、および、本発明の第1実施形態に係る照明制御システム100の構成を示す図である。
図2に示すように、製造ライン50には、プレス加工装置2a、一体成型装置2b、端子加工装置2c、および品質検査装置2dが、この順番で配置されている。製造ライン50は、工場などの生産現場において、所定の製品を製造するための各種の一般的な自動運転可能な製造装置を連続的に配置するための生産設備である。本実施形態では、プレス加工装置2aは、製品に必要な端子等の金属部品をプレス加工する。一体成型装置2bは、当該端子と製品の筐体を構成する樹脂材とを製品に一体成型する。端子加工装置2cは、製品の端子を加工する。品質検査装置2dは、製品の品質を検査し、かつ、製品を整列する。
製造ライン50において、プレス加工装置2a、一体成型装置2b、端子加工装置2c、および品質検査装置2dは、いずれも、自動運転可能な装置の一種である。すなわちこれらの装置は、たとえば深夜中に無人環境で自動運転することによって、製品の自動製造に関与する。
製造ライン50は、これらの4つの製造装置を備えているため、非常に大型である。一つの照明装置では製造ライン50全体を照らすことができないので、製造ライン50を有する工場内には、複数の照明装置6a〜6fが存在する。照明装置6a〜6fは、いずれも、製造ライン50の上部、すなわち工場の天井に配置され、対応する製造装置をその上から照明する。
本実施形態では、図2に示すように、照明装置6a〜6cは、プレス加工装置2aを照明することができる位置に設けられている。照明装置6dは、一体成型装置2bを照明することができる位置に設けられている。照明装置6eは、端子加工装置2cを照明することができる位置に設けられている。照明装置6fは、品質検査装置2dを照明することができる位置に設けられている。
(照明制御システム100)
本実施形態では、製造ライン50における照明装置6a〜6fの照明を、照明制御システム100によって制御する。図2に示すように、照明制御システム100は、照明条件送信装置1a〜1d、および照明制御装置4a〜4fを備えている。
照明条件送信装置1a〜1dは、それぞれ、プレス加工装置2a、一体成型装置2b、端子加工装置2c、および品質検査装置2dに個別に設けられている。すなわち照明条件送信装置1a〜1dは、対応する各製造装置の構成要素として、当該製造装置に組み込まれている。詳しくは後述するが、各照明条件送信装置1a〜1dは、対応する製造装置の稼動状況を判定し、その結果に基づく所定の照明条件を、対応する少なくともいずれかの照明制御装置に送信する。
なお、照明条件送信装置1a〜1dは、必ずしも、対応する製造装置に設けられている必要はない。例えば照明条件送信装置1a〜1dは、プレス加工装置2aなどが存在する工場内のいずれかの場所に、対応する製造装置に接続される形で配置されていてもよい。
照明制御装置4a〜4fは、それぞれ、照明装置6a〜6fに個別に設けられている。詳しくは後述するが、照明制御装置4a〜4fは、対応する照明条件送信装置から受信した照明条件に基づき、対応するいずれかの照明装置の照明を個別に制御する。
(照明条件送信装置1a)
照明制御システム100を構成する照明条件送信装置1aおよび照明制御装置4a〜4cの構成について、図1を参照して以下に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る照明制御システム100を構成する照明条件送信装置1aの構成および照明制御装置4a〜4cの構成をそれぞれ示すブロック図である。
図1に示すように、照明条件送信装置は、電力計10a、センサ11a、稼動状態判定部12a(判定手段)、照明条件取得部13a(取得手段)、および送信部14a(送信手段)を備えている。詳しくは説明しないが、照明条件送信装置1b〜1dも、照明条件送信装置1aが備える各部材と同様の部材を備えている。本明細書では、各照明条件送信装置1a〜1dが備える各部材を、部材に付される部材番号を構成するアルファベットの違いによって区別する。たとえば、照明条件送信装置1cは、稼動状態判定部12cおよび照明条件取得部13cを備えている。
以下に、照明条件送信装置1aが備える各部材の機能を簡潔に説明する。電力計10aは、プレス加工装置2aの消費電力を測定する。センサ11aは、プレス加工装置2aの稼動箇所の状態を検出する。センサ11aは、たとえば、位置センサまたは画像センサとして実装される。
稼動状態判定部12aは、電力計10aの測定結果、または、センサ11aの検出結果に基づき、プレス加工装置2aの稼動状態を判定する。照明条件取得部13aは、判定された稼動状態に対応する照明条件を、プレス加工装置2aに備えられる図示しないメモリから取得する。
本実施形態では、稼動状態判定部12aによって判定される稼動状態の種類には、稼動中、待機中、停止中、立ち上げ調整中、段取り替え中、および修理中などがある。これらプレス加工装置2aが取りうる異なる稼動状態ごとに、対応する照明条件が、対応する稼動状態に関連付けられて、メモリに予め格納されている。各照明条件は、照明の制御内容を規定する情報である。本実施形態では、照明条件は、照明の照度(調光)、あるいは、照明のオンまたはオフの指定を規定している。
照明条件の具体的な内容は、対応する製造装置の種類、および、対応する稼動状態の種類によって、製造装置ごとかつ稼動状態ごとに、予め細かく規定されている。たとえば、「停止中」の稼動状態に対しては「照明オン」の照明条件が規定される。同じ稼動状態であっても、製造装置の種類に応じて、照明条件が異なる場合がある。たとえば、品質検査装置2dなどの、無人の自動運転中においては作業員による監視のための照明が何ら必要ではない製造装置では、「稼動中」の稼動状態に対しては「照明オフ」が対応する。一方、一体成型装置2bなどの、無人の自動運転中において作業員による監視のための一定量の照明が必要な製造装置では、「稼動中」の稼動状態に対しては「照明オフ」ではなく「調光(たとえば最大値の10%の光で照明)」が対応する。
送信部14aは、照明条件取得部13aから与えられた照明条件を、照明条件送信装置1aにおいて予め規定された所定の送信範囲60aに送信する。本実施形態では、送信部14aは無線通信装置として実装されており、照明条件を無線信号として送信範囲60aに出力する。送信範囲60aは、送信部14aから送信された無線信号が伝わる通信範囲のことである。送信範囲60aは、無線信号の通信周波数または波形、あるいは無線通信装置の通信アンテナの形状を調整することによって、所望の範囲に予め規定することができる。
照明制御システム100では照明条件が無線信号として送信されるので、照明条件を送信するための複雑な有線を天井まで這わせるように別途設ける必要がない。また、特定の製造装置に対応する照明装置のみを、他の照明装置とは別系統にする必要もない。したがって、照明制御システム100の構成をより簡素にしたり、照明制御システム100を実装するためのコストをより低減したりすることができる。
図2に示すように、照明条件送信装置1aは、プレス加工装置2aにおける最も背の高い位置に設けられている。明確には図示していないが、照明条件送信装置1aを構成する部材のうち、送信部14aが、プレス加工装置2aにおける最も天井に近い位置に配置されている。これにより、送信部14aから送信された無線信号(照明条件)が、照明条件送信装置1aのまたは他の製造装置の状態によって通信障害を受ける可能性を、最小限にすることができる。なお、詳しくは説明しないが、照明条件送信装置1b〜1dも同様である。
(照明制御装置4a〜4c)
図1に示すように、照明制御装置4aは、受信部41a(受信手段)および照明制御部42a(制御手段)を備えている。また、照明制御装置4bは、受信部41b(受信手段)および照明制御部42b(制御手段)を備えている。また、照明制御装置4cは、受信部41c(受信手段)および照明制御部42c(制御手段)を備えている。詳しくは説明しないが、照明制御装置4d〜4fも、照明制御装置4aなどと同じ部材を備えている。本明細書では、各照明制御装置4a〜4fが備える各部材を、部材に付される部材番号を構成するアルファベットの違いによって区別する。たとえば、照明制御装置4fは、受信部41fおよび照明制御部42fを備えている。
以下に、照明制御装置4aが備える各部材の機能を簡潔に説明する。受信部41aは、照明条件送信装置1aから送信された照明条件を受信する。照明制御部42aは、受信された照明条件に基づき、照明装置6aにおける照明を制御する。
(送信範囲60a〜60d)
本実施形態では、照明制御装置4a〜4cは、いずれも照明条件送信装置1aから送信される照明条件に基づき、照明装置6a〜6cの照明を個別に制御する。また、照明制御装置4dは、照明条件送信装置1bから送信される照明条件に基づき、照明装置6dの照明を制御する。また、照明制御装置4eは、照明条件送信装置1cから送信される照明条件に基づき、照明装置6eの照明を制御する。また、照明制御装置4fは、照明条件送信装置1dから送信される照明条件に基づき、照明装置6fの照明を制御する。
このような、照明の精密な個別制御は、各照明条件送信装置1a〜1dにおいて規定される送信範囲60a〜60dによって、実現される。図2に示すように、照明制御装置4a〜4cは、送信範囲60a内に存在する。一方、照明制御装置4d〜4fは、送信範囲60a内には存在しない。したがって、照明条件送信装置1aから送信された照明条件は、全ての照明制御装置4a〜4fのうち、一部の照明制御装置4a〜4cにのみ、届く。これにより照明条件送信装置1aは、プレス加工装置2aにおける稼動状態の判定結果に基づき、すべての照明装置6a〜6fのうち、照明条件送信装置1aに対応する照明装置6a〜6cのみの照明を、照明制御装置4a〜4cを通じて制御することができる。したがって、たとえばプレス加工装置2aの停止中において、プレス加工装置2aを照らすことができない照明装置6d〜6fの照明をオンすることがないので、工場における無用な消費電力の上昇を防止することができる。
同様に、一体成型装置2bに備えられる照明条件送信装置1bは、送信範囲60bのみに照明条件を送信する。この結果、送信範囲60bに存在する照明制御装置4dには照明条件が届くが、その他の照明制御装置には届かない。したがって、一体成型装置2bを照らすことができる照明装置6dのみの照明を制御することができる。
また、端子加工装置2cに備えられる照明条件送信装置1cは、送信範囲60cのみに照明条件を送信する。この結果、送信範囲60cに存在する照明制御装置4eには照明条件が届くが、その他の照明制御装置には届かない。したがって、端子加工装置2cを照らすことができる照明装置6eのみの照明を制御することができる。
また、品質検査装置2dに備えられる照明条件送信装置1dは、送信範囲60dのみに照明条件を送信する。この結果、送信範囲60dに存在する照明制御装置4fには照明条件が届くが、その他の照明制御装置には届かない。したがって、品質検査装置2dを照らすことができる照明装置6fのみの照明を制御することができる。
以上のように、本実施形態では、製造ライン50内の照明条件送信装置1aなどの各製造装置と、個別に制御される照明装置との関係は、各照明条件送信装置1a〜1dにおける送信範囲60a〜60dによって、予め規定されている。したがって、たとえばプレス加工装置2aを他の場所に動かした後に、プレス加工装置2aに対応して制御される照明装置を再選択して再設定する必要は生じない。なぜなら、プレス加工装置2aに設けられた照明条件送信装置1aにおいて予め規定されている送信範囲60aによって、プレス加工装置2aに新たに対応する照明装置が自ずと設定されるからである。
(消費電力に基づく稼動状態の判定の詳細)
上述したように、稼動状態判定部12aは、センサ11aからの出力に基づき、プレス加工装置2aの稼動状態を判定することができる。この場合、センサ11aは、プレス加工装置2aにおいて金属部品(ワーク等)が搬送されているか、または、プレス金型が上下しているかなどの、プレス加工装置2aにおける稼動状態を直接検出する必要がある。このためには、プレス加工装置2aにおいてワークまたは金型がいずれの位置に存在するのかを確定するために、位置センサとしてのセンサ11aをプレス加工装置2aに多数、設ける必要がある。また、プレス加工装置2aの稼動中または停止中などの稼動状態を、正確に区別することが難しくなる可能性もある。
そこで、稼動状態判定部12aは、センサ11aによる検出結果よりも、電力計10aによる消費電力の測定結果に基づき、プレス加工装置2aの稼動状態を判定することが好ましい。電力計10aならば、位置センサと異なり、プレス加工装置2aに多数設ける必要がないからである。また、稼動状態判定部12aが、消費電力の測定結果に基づき、プレス加工装置2aの稼動状態を、より簡単かつ正確に判定することができるからでもある。
消費電力の測定結果に基づく照明条件の判定の詳細について、図3を参照して以下に説明する。図3は、製造ライン50に配置されるプレス加工装置2aなどの各製造装置における消費電力の時間的変化を表す図である。
図3中のグラフ70aは、プレス加工装置2aにおける消費電力の時間的変化を示す。縦軸は消費電力を示し、横軸は時間を示す。期間71aにおいて、消費電力は閾値80以上である。そのため稼動状態判定部12aは、期間71aにおいてプレス加工装置2aが稼動中であると判定する。期間72aにおいて、消費電力は閾値80を下回っている。ただし、制御用等の一定量の電力が消費されるので、消費電力はゼロよりも一定量多くなっている。これにより稼動状態判定部12aは、期間72aにおいてプレス加工装置2aは待機中であると判定する。期間73aにおいて、消費電力は閾値80を下回っており、かつ、ほぼゼロに近い。これにより稼動状態判定部12aは、プレス加工装置2aは期間73aにおいて停止中であると判定する。
図3中のグラフ70bは、一体成型装置2bにおける消費電力の時間的変化を示す。縦軸は消費電力を示し、横軸は時間を示す。期間71bにおいて、消費電力は段階的に上昇している。稼動状態判定部12bは、期間71bにおける消費電力の時間的変化に基づき、一体成型装置2bは期間71bにおいて立ち上げ調整中であると判定する。通常、ある時点における消費電力の値のみに基づいても、一体成型装置2bが立ち上げ調整中であるか否かを判定することはできない。稼動状態判定部12bは、消費電力の時間的変化に基づき稼動状態を判定することによって、稼動状態をより正確に判定することができる。
期間72bにおいて、消費電力は、図示しない閾値以上である。したがって稼動状態判定部12bは、期間72bにおいて一体成型装置2bは稼動中であると判定する。期間73bにおいて、消費電力は、図示しない閾値を下回っており、かつ、ほぼゼロに近い。これにより稼動状態判定部12bは、期間73bにおいて一体成型装置2bは停止中であると判定する。
図3中のグラフ70cは、端子加工装置2cにおける消費電力の時間的変化を示す。縦軸は消費電力を示し、横軸は時間を示す。期間71cにおいて、消費電力は、図示しない閾値を下回っており、かつ、ほぼゼロに近い。これにより稼動状態判定部12cは、期間71cにおいて端子加工装置2cは停止中であると判定する。期間72cにおいて、消費電力は、図示しない閾値以上である。したがって稼動状態判定部12cは、期間72cにおいて端子加工装置2cは稼動中であると判定する。
図3中のグラフ70dは、品質検査装置2dにおける消費電力の時間的変化を示す。縦軸は消費電力を示し、横軸は時間を示す。期間71dにおいて、消費電力は、図示しない閾値を下回っており、かつ、ほぼゼロに近い。これにより稼動状態判定部12dは、期間71dにおいて、品質検査装置2dは停止中であると判定する。期間72dにおいて、消費電力は、図示しない閾値以上である。したがって稼動状態判定部12dは、期間72dにおいて品質検査装置2dは稼動中であると判定する。
(照明制御処理の流れ)
本実施形態における照明制御処理の流れについて、図2〜図4を参照して以下に説明する。図4は、本発明の第1実施形態に係る照明制御システム100における照明制御処理の流れを示すフローチャートである。以下では、照明条件送信装置1aおよび照明制御装置4a〜4cによる照明制御を例に挙げて説明する。
夜間、製造ライン50において、プレス加工装置2aは無人で自動運転されている。プレス加工装置2aの稼動中において、電力計10aが、プレス加工装置2aの消費電力を測定し(ステップS1)、稼動状態判定部12aに出力する。稼動状態判定部12aは、測定された消費電力が、所定の閾値を下回るか否かを判定する(ステップS2)。ステップSにおける判定の結果が「偽」であるとき(No)、図4に示す処理は、ステップS1に戻る。
一方、ステップS2における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、稼動状態判定部12aは、プレス加工装置2aの稼動状態が停止中であると判定する(ステップS3)。なおここでは、プレス加工装置2aの消費電力がほぼゼロになっているとする。この判定結果に基づき、照明条件取得部13aは、停止中に対応する照明条件を、図示しないメモリから取得し(ステップS4)、送信部14aに出力する。この照明条件は、照明をオンすることを規定している。送信部14aは、図2に示すように、入力された照明条件を送信範囲60aに送信する(ステップS5)。この結果、送信された照明条件は、照明制御装置4a〜4cに届く。
照明制御装置4aの受信部41aは、照明条件送信装置1aから送信された照明条件を受信し、照明制御部42aに出力する。照明制御部42aは、入力された照明条件に基づき、照明装置6aを制御する。この結果、照明装置6aの照明がオンされる(ステップS6)。同様の理由によって、照明装置6bおよび6cの照明もオンされる。これらの結果、照明装置6a〜6cによって、プレス加工装置2aが照らされる。このとき、たとえば作業者が、プレス加工装置2aの停止原因を確かめるためにプレス加工装置2aを視認する。
照明がオンされた後も、照明条件送信装置1aは動作を続ける。電力計10aは、プレス加工装置2aの消費電力を測定し(ステップS7)、稼動状態判定部12aに出力する。稼動状態判定部12aは、測定された消費電力が、今度は閾値以上であるか否かを判定する(ステップS8)。
ステップS8における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、稼動状態判定部12aは、プレス加工装置2aの稼動状態が、稼動中であると判定する(ステップS9)。この判定結果に基づき、照明条件取得部13aは、稼動中に対応する照明条件を、図示しないメモリから取得し(ステップS10)、送信部14aに出力する。この照明条件は、照明をオフすることを規定している。送信部14aは、図2に示すように、入力された照明条件を送信範囲60aに出力する(ステップS11)。この結果、送信された照明条件は、照明制御装置4a〜4cに届く。
照明制御装置4aの受信部41aは、照明条件送信装置1aから送信された照明条件を受信し、照明制御部42aに出力する。照明制御部42aは、入力された照明条件に基づき、照明装置6aを制御する。この結果、照明装置6aの照明がオフされる(ステップS12)。同様の理由によって、照明装置6bおよび6cの照明もオンされる。これらの結果、プレス加工装置2aの稼動中には、再び、照明が照らされなくなる。これにより、照明条件送信装置1aの無人自動運転中では、照明装置6a〜6cにおける消費電力を削減することができる。
なお、図4に示す処理は、ステップS12の後にステップS1に戻る。すなわち、特別の条件が成立しない限り、ステップS1〜S12の処理は繰り返し行われる。
この繰り返し処理を抜け出る例について、以下に説明する。これは、照明制御システム100における一種の例外処理である。図4に示すように、ステップS8における判定の結果が「偽」であるとき(No)、稼動状態判定部12aは、照明装置6a〜6cにおける照明オン時間が、予め規定された設定値以上であるか否かを判定する(ステップS13)。この照明オン時間は、たとえば、ステップS5において照明条件が送信された後、図示しないタイマーが測定を開始する。この設定値は、たとえば10分である。
ステップS13における判定の結果が「偽」であるとき(No)、図4に示す処理は、ステップS7に戻る。すなわち、照明オン時間が設定値以上にならない限り、ステップS7、S8、およびS13の処理が繰り返される。
一方、ステップS13における判定の結果が「真」であるとき(Yes)、照明条件取得部13aは、照明オフを規定する照明条件を、メモリから取得し(ステップS14)、送信部14aに出力する。送信部14aは、入力された照明条件を、送信範囲60aに送信する(ステップS15)。この結果、照明装置6a〜6cの照明がオフされる。
ステップS13〜S16の一連の処理は、照明オン時間が設定値以上に継続した場合に照明を強制的にオフするための措置である。すなわち、不必要に照明がオンされ続け、工場における消費電力が無駄に上昇してしまうことを、避けるための措置である。ステップS16において照明が強制的にオフされた後、何らかの理由で照明を継続させる必要がある場合には、工場の作業者が自ら照明装置6a〜6cの照明をオンする。
(照明制御システム100の利点)
大型の製造ライン50では、製造ライン50内の各装置を照らす照明が多数存在するが、それぞれの装置に関連する照明の数は、特に、装置の大きさに起因してまちまちである。図2には示していないが、照明を必要としない装置が製造ライン50に配置されていることもある。そのため、照明を適切に制御しないと、不必要な場所を照らす無駄が発生する。
各装置を照らす照明は、装置の加工条件設定、段取り替え、メンテナンス等の人が介在する時間帯は必要であるが、装置が無人で自動運転している間は不要である。したがって、照明を適切に制御しないと、装置稼動中の不要な照明によって、大きな電力消費の無駄が発生する。
上述したように、本発明に係る照明制御システム100は、製造ライン50内のプレス加工装置2aの各種稼動状態(たとえば稼動中、待機中、停止中など)を適切に判定し、その結果に基づき、装置に関連する照明のオン、オフ、または調光(光量の調整)を自動的に行うシステムである。
照明制御システム100では、プレス加工装置2aの消費電力に基づき、またはプレス加工装置2aにおける製品の加工位置のセンシング結果に基づき、照明装置6a〜6cの照明条件を取得して照明制御装置4a〜4cに送信する。これにより、照明条件送信装置1aが無人で自動稼動している場合等における不要な照明を調光または消灯することができる。これにより、無駄な電力の消費を抑制することができる。
この時、照明条件送信装置1aは、照明条件を、送信部14aにおいてあらかじめ設定された送信範囲60a内に存在する照明制御装置4a〜4cのみに送信する。これにより、照明制御装置4a〜4cによって制御される照明装置6a〜6cに限って照明を制御することができる。
以上のように、本実施形態に係る照明制御システム100では、製造ライン50を構成する照明条件送信装置1aなどの装置個別の稼動状態に基づき、関連する照明のみの点灯、消灯、輝度調整等を行う。これにより、次の利点を享受することができる。
(1)多人数が動いたり、ほぼ動いたりしないといった不規則な動きをする人の行動による従来の制御システムよりも、安定しかつ確実な照明制御を実現できる。
(2)装置稼動中の不要な照明の点灯をより細かく制御することによって、照明による電力消費の無駄を最小限に抑制できる。
(3)装置のメンテナンス、加工条件設定、または段取り替え等を行っている間の、作業者に必要な照明までも消灯してしまう問題を防止できる。
(4)制御範囲を、装置を照らす照明装置のみに限定するため、比較的簡単な構成の照明制御システム100によって、正確な照明制御が可能となる。
まとめると、本実施形態によれば、多人数が動き、制御対象とする照明が広範囲に渡る工場等の施設にも適用が可能な、照明制御システム100の構築することができる。
また、本実施形態では、製造ライン50内の照明条件送信装置1a等の製造装置と、照明装置6a〜6fとの対応付けは、送信部14a〜14dにおける無線通信範囲に基づき、予め決定される。すなわち、照明条件送信装置ごとに通信範囲をあらかじめ限定することによって、プレス加工装置2aなどの大きさ、必要な照明時間、照度等、製造装置が必要とする照明を基準に、装置個別に照明条件が設定される。この結果、上述した(1)〜(4)の利点に加えて、次のような、煩雑なシステム構成変更の作業が不要になるという利点も享受できる。
(5)製造装置を照らす照明装置を選択する作業が不要であるので、製造ライン50の変更等に伴う製造装置の移動、新規製造装置の導入等に際し、関連する照明装置を設定し直す必要がない。
(6)照明制御システム100において、点灯、消灯、または調光の条件を、人手によって都度設定する必要がない。
〔実施形態2〕
本発明に係る第2実施形態について、図5に基づいて以下に説明する。なお、上述した第1実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、照明条件送信装置1aは、照明条件を送信するときの送信範囲を、各種のパラメータに基づき、自動的に設定する。パラメータとしては、たとえば、プレス加工装置2aの大きさ、および、プレス加工装置2aに必要な照明範囲、などがある。このような自動設定によって、プレス加工装置2aの稼動状態に応じて、制御される照明装置6a〜6cを適宜変更することができる。
たとえば、照明条件送信装置1aにおける特定の稼動状態では、照明装置6a〜6cのうち、照明装置6bおよび6cのみを制御すればよいとする。すなわち、この稼動状態では、照明装置6aは照明条件送信装置1aを何ら照明する必要はないとする。稼動状態判定部12aは、プレス加工装置2aがこのような稼動状態であると判定した場合、図5に示すように、第1実施形態における送信範囲60aよりも狭い送信範囲60を送信部14aに設定する。図5は、本発明の第2実施形態に係る照明制御システム100における照明条件送信装置の送信範囲60eを示す図である。これにより送信部14aは、照明条件を送信範囲60eに出力する。この結果、送信された照明条件は、照明制御装置4aには届かず、照明制御装置4bおよび4cのみに届く。したがって、照明装置6bおよび6cの照明のみが制御される。
以上のように、本実施形態の照明制御システム100は、プレス加工装置2aの稼動状態に応じて、対応する照明装置6a〜6cの制御をより柔軟に行うことができる。
〔実施形態3〕
本発明に係る第3実施形態について、図6に基づいて以下に説明する。なお、上述した第1および第2実施形態と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
(照明制御システム100’)
本実施形態では、製造ライン50における照明装置6a〜6fの照明を、照明制御システム100’によって制御する。図6は、本発明の第3実施形態に係る照明制御システム100’の構成を示す図である。この図に示すように、照明制御システム100’は、照明条件送信装置1a,1b,1d、および照明制御装置4a〜4fを備えている。第1実施形態とは異なり、照明制御システム100’は、照明条件送信装置1cを備えていない。したがって、端子加工装置2cには独自の照明条件送信装置1cは設けられていない。
製造ライン50では、端子加工装置2cは、品質検査装置2dに連動して稼動する製造装置である。たとえば、品質検査装置2dが稼動すれば端子加工装置2cも稼動し、一方、品質検査装置2dが停止すれば端子加工装置2cも同様に停止する。すなわち、端子加工装置2cの稼動状態は、常に、品質検査装置2dと同様のものになる。
そこで本実施形態では、端子加工装置2cを、品質検査装置2dの構成装置の一つとして扱う。したがって、端子加工装置2cの消費電力を測定したり、測定結果に基づき端子加工装置2cの稼動状態を判定したりすることはしない。その代わりに、端子加工装置2cを照明する照明装置6dを、品質検査装置2dに設けられた照明条件送信装置1dから送信される照明条件に基づき制御する。
図6に示すように、品質検査装置2dには、第1実施形態に係る送信範囲60dよりも広い送信範囲60fが、予め設定されている。送信部14dは、照明条件を送信範囲60に送信する。送信範囲60fには、照明制御装置4eおよび4fが存在する。したがって、照明条件送信装置1dから送信された照明条件は、照明制御装置4eおよび4fの両方に届く。照明制御装置4eは、受信した照明条件に基づき、照明条件送信装置1cに対応する照明装置6eを制御する。一方、照明制御装置4fは、受信した照明条件に基づき、品質検査装置2dに対応する照明装置6fを制御する。
以上のように、本実施形態では、端子加工装置2cに対する照明の制御が、端子加工装置2cに連動する品質検査装置2dに設けられる照明条件送信装置1dによって実現される。したがって、照明条件送信装置1cを端子加工装置2cに設ける必要がないので、照明制御システム100’の構成をより簡素にすると共に、照明制御システム100’を実現する際のコストをより低減することができる。
本実施形態においても、送信部14dは、品質検査装置2dにおける最も天井に近い位置に設けることが好ましい。また、照明条件送信装置1dを設ける品質検査装置2dは、端子加工装置2cよりも背の高いことが好ましい。これにより、送信部14dを、互いに関連して連動する一連の装置群のうちの最も背の高い位置に設けることができるので、送信部14dから送信される無線信号(照明条件)が通信障害を受ける可能性を、最小限にすることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
照明条件送信装置1aの制御ブロック(特に稼動状態判定部12a、照明条件取得部13a、および送信部14a)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、照明条件送信装置1aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、自動運転可能な装置の照明を制御する各種の照明制御システム、および当該照明制御システムを構成する照明条件送信装置として、幅広く利用できる。
1a〜1d 照明条件送信装置
2a プレス加工装置
2b 一体成型装置
2b 一体成型装置
2c 端子加工装置
2d 品質検査装置
4a〜4f 照明制御装置
6a〜6f 照明装置
10a 電力計
11a センサ
12a 稼動状態判定部
13a 照明条件取得部
14a 送信部
41a 受信部
42a 照明制御部
50 製造ライン

Claims (15)

  1. 照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定手段と、
    判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得手段と、
    取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信手段とを備えており、
    上記判定手段は、上記自動運転可能な装置の消費電力に基づき、上記稼動状態を判定することを特徴とする照明条件送信装置。
  2. 上記判定手段は、上記消費電力の時間的変化に基づき、上記稼動状態を判定することを特徴とする請求項に記載の照明条件送信装置。
  3. 照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定手段と、
    判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得手段と、
    取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信手段とを備えており、
    上記判定手段は、上記自動運転可能な装置の上記稼動状態を、稼動中、待機中、停止中、立ち上げ調整中、または修理中のいずれかであると判定することを特徴とする照明条件送信装置。
  4. 上記照明条件は、上記照明装置による照明の照度、または、照明オンまたはオフの指定を規定していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明条件送信装置。
  5. 照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定手段と、
    判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得手段と、
    取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信手段とを備えており、
    上記送信手段は、上記照明条件を無線信号として送信する無線通信装置であることを特徴とする照明条件送信装置。
  6. 上記送信手段は、上記照明制御装置と、上記自動運転可能な装置を照明しない他の照明装置を制御する他の照明制御装置とのうち、上記照明制御装置のみが存在する所定の送信範囲に、上記照明条件を送信することを特徴とする請求項に記載の照明条件送信装置。
  7. 上記送信範囲は、上記自動運転可能な装置の大きさ、または、上記自動運転可能な装置の動作に必要な照明範囲に基づき、予め規定されていることを特徴とする請求項に記載の照明条件送信装置。
  8. 上記無線通信装置は、上記自動運転可能な装置における最も天井に近い位置に配置されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の照明条件送信装置。
  9. 照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定手段と、
    判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得手段と、
    取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信手段とを備えており、
    上記照明条件送信装置は、上記自動運転可能な装置に設けられていることを特徴とする照明条件送信装置。
  10. 上記自動運転可能な装置には、当該自動運転可能な装置に連動して動作する、他の自動運転可能な装置が接続されており、
    上記送信手段は、上記照明条件を、上記他の自動運転可能な装置を照明する他の照明装置を制御する他の照明制御装置にも送信することを特徴とする請求項に記載の照明条件送信装置。
  11. 照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定ステップと、
    判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得ステップと、
    取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信ステップとを有し、
    上記判定ステップにおいて、上記自動運転可能な装置の消費電力に基づき、上記稼動状態を判定することを特徴とする照明条件送信方法。
  12. 照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定ステップと、
    判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得ステップと、
    取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する照明制御装置に送信する送信ステップとを有し、
    上記判定ステップにおいて、上記自動運転可能な装置の上記稼動状態を、稼動中、待機中、停止中、立ち上げ調整中、または修理中のいずれかであると判定することを特徴とする照明条件送信方法。
  13. 照明条件送信装置および照明制御装置を備えている照明制御システムであって、
    上記照明条件送信装置は、
    照明装置によって照明される自動運転可能な装置の稼動状態を判定する判定手段と、
    判定された上記稼動状態に対応した、上記照明装置の照明を制御するための照明条件を取得する取得手段と、
    取得された上記照明条件を、上記照明装置を制御する上記照明制御装置に送信する送信手段とを備えており、
    上記照明制御装置は、
    送信された上記照明条件を受信する受信手段と、
    受信された上記照明条件に基づき、上記照明制御装置を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする照明制御システム。
  14. 請求項1から10のいずれか1項に記載の照明条件送信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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