JP6245481B2 - 非侵襲的イメージングのための組成物および方法 - Google Patents
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Description
本出願は、2012年4月17日に出願された米国仮特許出願第61/625,670号明細書、2012年9月4日に出願された米国仮特許出願第61/696,560号明細書、および2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/798,855号明細書の利益および優先権を主張する。前述の出願の各々の内容は、その全体を本明細書に援用する。
またはその薬学的に許容される塩である。一実施形態では、化合物は、−20℃、−4℃、室温(22〜25℃)、30℃、37℃または40℃の温度で貯蔵される。一実施形態では、化合物は、3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間または6ヶ月間貯蔵される。別の実施形態では、4℃〜40℃の温度で3ヶ月間、4ヶ月間、5ヶ月間または6ヶ月間の日数の貯蔵後、分解する化合物は、15%未満である。一実施形態では、分解する化合物の%は高速液体クロマトグラフィーにより測定される。
式中、Mは原子価が2もしくは3もしくは4の金属イオンまたは金属酸化物イオンである。一実施形態では、Mは二価カチオン、たとえば銅カチオンである。別の実施形態では、MはCu2+である。一実施形態では、Mは放射性同位元素、たとえば64Cuもしくは67Cu、または別の好適な二価カチオンの同位元素である。
式中、QはH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは−(CH2)n−NR3R4であり;R1、R2、R3およびR4は各々独立にH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは置換もしくは非置換アリールから選択され、あるいは、(1)R1およびR2と(2)R3およびR4とのどちらか一方あるいは両方は一緒になって複素環式環を形成し;Mは原子価が2または3または4の金属カチオンであり、nは、各々独立して、1〜5の整数である。種々の実施形態では、Qは−(CH2)n−NR3R4である。他の実施形態では、MはCu2+である。他の実施形態では、組成物は少なくとも約0.1μCiの放射能を有する。
(a)一定量の下記式IIIの化合物を含む第1の溶液を用意するステップ
(式中、
QはH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは−(CH2)n−NR3R4であり;
R1、R2、R3およびR4は各々独立にH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは置換もしくは非置換アリールから選択され、あるいは、(1)R1およびR2と(2)R3およびR4とのどちらか一方あるいは両方は一緒になって複素環式環を形成し;
Mは存在しないかまたは金属イオンであり、
かつ
nは、各々独立して、1〜5の整数である)と、
(b)水性媒体中のリポソームの調製物を用意するステップであって、複数のリポソームは各々、内部空間および内部空間を媒体から隔てる膜を有し、内部空間は膜の内外に電気化学的勾配を作り出す第2の溶液を含むステップと、(c)Mが存在する場合、第1の溶液をリポソームの調製物と組み合わせて混合物を調製し、一定量の式IIIの化合物の一部が複数のリポソームのうち少なくとも1つのリポソームに封入されてリポソーム造影剤を形成するような条件下で混合物をインキュベートするステップ、あるいは(d)Mが存在しない場合、第1の溶液をリポソームの調製物と組み合わせて混合物を調製し、一定量の式IIIの化合物の一部が複数のリポソームのうち少なくとも1つのリポソームに封入されるように混合物をインキュベートし、続いてリポソーム造影剤を形成するため、放射性金属イオンが少なくとも1つのリポソームに封入されるように少なくとも1つのリポソームに放射性金属イオンを含む溶液を加えるステップとを含む方法を提供する。この方法のある態様では、混合物が調製される前に、第2の溶液は任意の金属キレート部分を本質的に含まない。他の態様では、混合物が調製される前に、第1の溶液は脂質を本質的に含まない。さらに他の態様では、条件は、40℃もしくはそれを超える、または60℃もしくはそれを超える温度を含む。これらの態様では、こうして調製された造影剤は、混合物の調製後に無菌化濾過以外の分画を行わずに、患者に注射するのに好適であり得る。追加の態様では、少なくとも1つのリポソームに封入される前に、式IIIの化合物は無電荷であり、少なくとも1つのリポソームに封入された後に、式IIIの化合物は電荷を有する。種々の実施形態では、インキュベート後に、混合物は、任意選択に濾紙濾過、膜濾過またはゲル濾過である濾過に供される。なお別の態様では、第1の溶液中の封入されない式IIIの化合物の割合は15%未満または10%未満である。この方法の種々の態様では、(b)のリポソームの調製物は、その中の複数のリポソーム内に、任意に化学療法剤、たとえばドキソルビシンまたはイリノテカンである抗悪性腫瘍治療薬を含む。
(a)少なくとも0.1μCiの放射能の線量を患者に与えるのに十分な量の請求項9に記載の組成物を含むリポソーム造影剤を患者に注射するステップと、
(b)注射後48時間以内に、組織の画像を取得するため、放射性同位元素により放出される放射線を検出するスキャン法を用いて組織の位置をスキャンするステップとを含む方法も提供する。この方法のある態様では、組織は腫瘍である。
(a)少なくとも0.1μCiの放射能の線量を患者に与えるのに十分な量の請求項9に記載の組成物を含むリポソーム造影剤を患者に注射するステップと、
(b)注射後48時間以内に、画像を取得するため、放射性同位元素により放出される放射線を検出するスキャン法を用いて腫瘍の位置をスキャンするステップと、
(c)画像を検査するステップとを含む方法も提供する。画像からリポソーム造影剤がバックグラウンドより高いレベルで腫瘍に付着していることが示される場合、患者はリポソーム治療薬で処置されるべき患者であると判定される。バックグラウンドは、注射後48時間以内に腫瘍を有さない筋肉組織をスキャンすることにより決定してもよい。種々の態様では、画像からリポソーム造影剤がバックグラウンドより高いレベルで腫瘍に付着していることが示される場合、患者はリポソーム治療薬で処置され、画像からリポソーム造影剤がバックグラウンドより高いレベルで腫瘍に付着していないことが示される場合、患者はリポソーム治療薬で処置されない。
(a)下記式IIIの化合物を含む第1の容器
(式中、
Mは存在せず;
QはH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは−(CH2)n−NR3R4であり;R1、R2、R3およびR4は各々独立にH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは置換もしくは非置換アリールから選択され、あるいは、(1)R1およびR2と(2)R3およびR4とのどちらか一方あるいは両方は一緒になって複素環式環を形成し;およびnは、各々独立して、1〜5の整数である);および
(b)薬学的に許容される媒体中のリポソームの調製物を含む第2の容器であって、前記リポソームは内部空間および前記内部を前記媒体から隔てる膜を有し、前記内部空間は膜の内外に電気化学的勾配を作り出す溶液を含む容器を含むパッケージを含むキットを提供する。キットは、順々に:(i)Mが存在し金属イオンである式IIIの化合物を得るため、金属イオンと式IIIの化合物を組み合わせるステップ;(ii)Mが金属イオンである式IIIの化合物をリポソームの調製物と組み合わせて混合物を調製し、Mが金属イオンである式IIIの化合物がリポソームの調製物のリポソームに封入されるような条件下、混合物をインキュベートするステップ、(iii)Mが金属イオンである封入された式IIIの化合物を患者に投与するステップのための説明書をさらに含んでもよい。
特に記載がない限り、あるいは、文脈から明らかである場合を除き、本明細書で使用する場合、「約(about)」という用語は、当該技術分野における通常の許容差の範囲内、たとえば平均値の2標準偏差内にあると理解される。「約(about)」は、記載の値の10%以内、9%以内、8%以内、7%以内、6%以内、5%以内、4%以内、3%以内、2%以内、1%以内、0.5%以内、0.1%以内、0.05%以内または0.01%以内と理解することができる。他に文脈から明らかである場合を除き、本明細書に提供される数値はすべて「約(about)」により修飾されている。
一般的な態様では、本発明は、少なくとも2つの成分:(1)液体媒体(たとえば緩衝液または他の薬学的に許容されるキャリア)に懸濁または可溶化されるリポソーム;(2)金属イオンをキレート化できるキレート剤部分;および任意に(3)細胞、臓器または腫瘍へのリポソーム造影剤のインビトロまたはインビボでの取り込みをイメージングするまたは他の方法で評価するのに好適な金属イオンを有するリポソーム造影剤を提供する。いくつかの実施形態では、金属イオンは原子価が2または3または4である。例示的な実施形態では、金属イオンは、原子価2を有する。
本明細書に開示されたリポソーム造影剤のリポソームは、当該技術分野において公知または今後発見されるどのようなリポソームであってもよい。一般に、リポソームは、任意のリポソーム構造、たとえば、1つまたは複数の脂質二重層で外側の媒体から隔離された内空間を有する構造を有しても、あるいは親油性中心部を持つ半透過性膜を有し、膜が内部を隔離する任意のマイクロカプセルを有してもよい。脂質二重層では、親水部(親水性部分)および疎水部(疎水性部分)を特徴とする両親媒性分子はどのような配列であってもよい。通常、二重層の両親媒性分子は2次元シートとして配列され、疎水性部分はシートに対して内側に向いているのに対し、親水性部分は外側に向いている。本明細書に開示されたリポソームを形成する両親媒性分子は、公知または今後発見される任意の両親媒性分子、たとえば、合成由来もしくは天然由来の脂質または生体適合性脂質であってもよい。本明細書に開示されたリポソームはまた、両親媒性ポリマーおよび界面活性剤、たとえば、ポリメロソームおよびニオソームによって形成することもできる。本開示において、以下に限定されるものではないが、これらのリポソーム形成材料を「脂質」ともいう。
リポソーム造影剤の金属キレート部分は、二価金属カチオンを安定にキレート化し、リポソームの内部に保持することができるどのような作用物質であってもよい。こうした金属キレート化部分の例には、下記化合物がある。
(式中、
QはH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは−(CH2)n−NR3R4であり;
R1、R2、R3およびR4は各々独立にH、置換もしくは非置換のC1〜C6アルキルまたは置換もしくは非置換アリールから選択され、あるいは、(1)R1およびR2と(2)R3およびR4とのどちらか一方あるいは両方は一緒になって複素環式環を形成し;
Mは金属イオンであり、
かつ
nは、各々独立して、1〜5の整数である)。
いくつかの実施形態では、金属イオンは二価金属カチオンである。本明細書に開示されたリポソーム造影剤に使用される金属カチオンは、たとえば、アルカリ土類系列、遷移金属系列、ランタニド系列またはアクチニド系列の任意の好適な二価金属カチオンであってもよい。二価金属カチオンは、リポソーム造影剤の使用目的に応じて選択することができる。
本発明によるリポソームを調製するには、電気化学的勾配がリポソーム内部における薬剤の蓄積を駆動する勾配を用いた薬剤導入技術を使用することができる。よって、カチオンキレート剤錯体をリポソーム調製物に加えることで、二価金属のカチオンキレート化錯体を、脂質二重層の内側と外側との間に電気化学的勾配を有するリポソームに導入してもよい。
本発明は、リポソームを用いた候補治療に対する患者の層別化または患者の適合性の判定を行う方法を提供する。本発明はまた、患者がリポソーム治療薬を用いた治療の候補であるかどうかを判定する方法であって、
(a)リポソーム造影剤を患者に注射するステップと、
(b)患者の体内のリポソーム造影剤の分布を判定するため、患者のイメージングを行うステップと、
(c)リポソーム治療薬を必要とする患者の体内のある位置にリポソーム造影剤が分布している場合、患者がリポソーム治療薬を用いた治療の候補であることを判定するステップと
を含む方法も提供する。
(a)リポソーム造影剤リポソーム造影剤を患者に注射するステップと、
(b)患者のイメージングを行うステップとを含み、患者内のある位置へのリポソーム造影剤の分布を減少またはなくす処置は効果的と判定される
方法を提供する。
本発明は、本明細書に記載の診断方法に使用されるキットを提供する。
(a)二価金属キレート部分を含む容器;
(b)薬学的に許容される媒体中のリポソームの調製物であって、前記リポソームは内部空間および前記内部を前記媒体から隔てる膜を有し、前記内部空間は薬学的に許容される媒体に対して電気化学的勾配を有する溶液を含む調整物;および
(c)下記ステップのための説明書
(i)二価金属キレート部分を二価金属と組み合わせて、二価金属キレート部分と錯体を形成した二価金属の溶液を形成するステップ;
(ii)リポソーム造影剤が調製されるような条件下で、二価金属キレート部分と錯体を形成した二価金属の溶液をリポソームの調製物と組み合わせるステップ;および
(iii)患者がリポソーム治療薬を用いた治療候補であるかどうかを判定するため、リポソーム造影剤を患者に投与するステップ
を含むキットを提供する。
図1は、ジアセチル4,4’ビス(3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル)チオセミカルバゾン(4−DEAP−ATSC)の化学構造、および64Cuと錯体を形成した4−DEAP−ATSCの構造を示す。キレート剤4−DEAP−ATSCは、スキーム1に示すように2段階合成により調製することができる:
ステップ1。ジアセチルジヒドラゾンの合成
Busch,D.H.and Bailar,J.C.Jr.(J.Am.Chem.Soc.,v.78,p.1137−1142,1956)により記載された一般的な方法に従い、ジアセチルジヒドラゾンの合成を行った。
ジアセチルの4,4−ビス−(3−ジエチルアミノ)プロピル)チオカルバゾンの合成は、たとえば、1967年5月6日に出願されたFarbwerke Hoechst A.Gへの仏国特許出願公開第1,528,968号明細書に記載されているように、ジケトンと置換イソチオシアネートとの反応によりチオセミカルバゾンを調製する一般的な手順によった。
比較のため、Gingras,et al.,Can.J.Chem.,v.40,p.1053−1059,1962に本質的に記載されているようにジアセチル4−メチルチオセミカルバゾン(ATSM)を合成した。最初に、0.087ml(86mg、d=0.990、1mMol)のジアセチルを5mlのエタノールに溶解させた。次いで0.21gの4−メチルチオセミカルバゾン(Sigma−Aldrich)を5mlの水および0.4mlの氷酢酸に溶解させ、約40℃で撹拌しながらジアセチル溶液に加えた。約1分後、結晶沈殿物が形成し始めた。室温で1時間撹拌後、この反応ミックスを一晩冷蔵庫(約4℃)に入れた。翌日、沈殿物を吸引下、PPフリット漏斗で濾別し、3mlの水で2回、3mlのエタノールで2回、3mlのアセトンで1回洗浄し(この段階で沈殿物の一部が溶解することがが観察された)、風乾した。110μm Hg真空で30分間さらに乾燥後、収量は0.1934g(74%理論収率)で分子量260(計算)であった。64Cuと錯体を形成したATSMの構造を図2に示す。
3つの成分を組み合わせてリポソーム造影剤を注射用に調製した(たとえば、ラジオファーマシー(radiopharmacy)にて):
1.64Cu、放射性化学物質として提供された(たとえば、Washington Universityから);
2.キレート剤4−DEAP−ATSC(たとえば、Albany Molecular Research,Inc.(Albany,NYから、または本明細書に記載するように調製);および
3.賦形剤リポソーム(すなわち、キレート化された64Cuを含まないリポソーム)。
PTFEライナー付きスクリューキャップを備えた1drのガラスバイアルに、16.9mgの4−DEAP−ATSC(実施例1)を1.85mlのDMSOに溶解させ、24μlの3N HClを加え、20mMの4−DEAP−ATSCを最終濃度とする溶液を得た。この溶液は最初黄色であったが、酸の添加時に無色になった。あるいは、4−DEAP−ATSC溶液は、インビボ試験を目的にDMSOの非存在下で調製することもできる。一例では、10mgの4−DEAP−ATSCを1mLの0.05Mのクエン酸(4−DEAP−ATSCの最終濃度10mg/mL)に溶解させた。次いでこの濃縮溶液を他のpH緩衝液(たとえば、0.02〜0.1Mのクエン酸塩緩衝液、pH5〜8)に使用するのに望ましい濃度で希釈してもよい。
勾配を有するリポソームへのCu−IIIの導入性を試験するため、以下の使用溶液を調製した:
1.20mMのCuSO4水溶液;5.0mg/mlのCuSO4.5H2O蒸留水溶液;16.7mgのCuSO4.5H2Oを3.34mlの蒸留H2Oに溶解させたもの。
2.20mMのDEAPATSC(III):9.16mg/mlのDEAPATSCを含むDMSO+ジヒドロクロリドになるIIIの遊離塩基を滴定するための当量の3N HCl。(遊離塩基溶液は黄色、ジヒドロクロリドはほぼ無色である。)28.2mgのIIIを3.08mlのDMSO(Aldrich 471267 lot 52596AK)に溶解させ、43μlの3N HClを加えた。
3.20mMのATSM5.2mg/mlを含むDMSO。14.8mgを2.84mlのDMSOに溶解させた。
4.10mMのヒスチジン−100g/Lのスクロース緩衝液、pH6.5(HS緩衝液)。風袋を測定した250mlの乾燥メスフラスコに、スクロース(Sigma)25.03g(理論値25g)およびL−ヒスチジンUSP(Spectrum Chemicals)0.3867g(理論値0.388g)を加え、次いで蒸留水を加え、スクロースおよびL−ヒスチジンを溶解させ、250mlの目盛とした。次いでメスフラスコを秤量したところ、溶液重量は259.0gであった。水の重量が233.6gであることに基づき、計算密度は1.036であった。溶液をビーカーに移し、pHを1滴の濃HClおよび3滴の3N HClで6.50に調整した。溶液を、SteriTop(登録商標)/SteriCup(登録商標)を250ml、0.22μmを用いて真空下で濾過した。
5.リポソーム:HSPC−Chol−PEG(2000)DSPE(モル比3:1:0.05)リポソームを、10vol%エタノール/90vol% 250mM(NH4)2SO4中の100mMのHSPCおよび65℃で、1×200nmおよび6×100nmの積層PCTE膜を2回通してエタノール注入MLVを押し出すことにより調製した。
勾配を有するリポソームを以下の通り作製した。Sephadex G25Mを含む新しいPD−10カラムを2CVのHS緩衝液で平衡化した。1mlのHSPC−Chol−PEG(2000)DSPE(モル比3:1:0.05)リポソーム(上記を参照)を充填し、HSで溶出した。リポソーム画分を3〜5.5mlを集めて、HSで7.5mlに調整し、約12.5mMのリン脂質を得た。
以下のデータから、図3に記載のステップに従い、4−DEAP−ATSCが64Cuをキレート化し、続いてリポソームに導入されることが可能であることが立証される。
ステップ2のリポソームの導入効率(図3を参照)を判定した。リポソームに64Cu:4−DEAP−ATSCを、4−DEAP−ATSC:脂質比0.013〜4.2モル%の範囲にわたり導入した。サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、封入された(リポソームの)放射能を総放射能から分離した。これにより、表2に示すように4−DEAP−ATSC:脂質比<2mol%で64Cuの>90%がリポソームに導入されることが判定された。これらのデータから、4−DEAP−ATSCと脂質との比を0.07mol%であるように選択した。
本明細書に記載のリポソームは、種々の脂質成分を用いて形成することができる。代表的な脂質の構造を図8に示す。脂質の選択は、限定的であることを意図するものではない。
本明細書に記載するように、一実施形態では、リポソーム造影剤は、内包されたキレート剤(4−DEAP−ATSC)および64Cuキレート化錯体(64Cu:4−DEAP−ATSC)(以下、「リポソームA」)を含む非標的化リポソームである。4−DEAP−ATSCは、2つのジエチルアミノ(プロピル)基を加えることによりATSM構造から誘導される(図1および図2の構造を比較)。64Cu−ATSM(図2の構造を参照)は現在、癌患者のPET造影剤として臨床試験されている。4−DEAP−ATSCは、ATSMの64Cuキレート化活性を保持するという点でATSMに類似している。しかしながら、4−DEAP−ATSCは意外にも、化学的勾配を有するPEG化リポソームに速やかに内包されることで、上記のようなリポソーム造影剤を生じるという特性を有する。
前臨床試験により、総腫瘍付着に対するリポソーム標的化の影響が検査されてきた。これらの試験から、腫瘍のHER2受容体へのPEG化リポソームの標的化が、非標的化リポソームと比較してその薬物動態または全体的な腫瘍付着に影響を与えなかったことが示されている。Kirpotin et alは、リポソームを67Gaで標識し、HER2標的化リポソームおよび対応する非標的化リポソームの腫瘍付着の%投与量/g組織(%i.d./g)が類似していることを示した(Cancer Research(66)6732(2006)。NCI−N87(ATCC(登録商標)#CRL−5822(商標))胃癌マウス異種移植モデル、およびBT474−M3乳癌マウス異種移植モデルを用いた、HER2標的化リポソームBおよび非標的化リポソーム(同時係属の国際出願PCT/US2011/064496号パンフレットに開示されている)による腫瘍付着を比較しても、同様の結果が得られ、この2種のリポソーム製剤は、腫瘍細胞取り込み(図25挿入図)のみに相違があるものの、腫瘍における総リポソーム付着に大きな相違は、検出されなかった(図25)。図26はさらに、様々なHER2発現量を有する腫瘍におけるリポソームBの腫瘍付着の間に相関関係が確認できないため、リポソーム標的化が腫瘍付着に何ら明らかな影響を与えないことを図示する。同様に、BT474−M3腫瘍モデル(HER2過剰発現腫瘍)でも、HER2標的化リポソームBは、非標的化リポソームAと同様の腫瘍付着を有することが示された。
64Cuは、64Cu:4−DEAP−ATSC導入リポソーム(リポソームA)のヒト血漿中での48時間のインキュベーション後、リポソームに効率的に保持されることが示された(図11)。リポソームのインビトロ安定性は、64Cu:4−DEAP−ATSC導入リポソームをヒト血漿と37℃でインキュベートすることにより検査した。指定のインキュベーション時間(最大48時間)で、封入された(リポソームの)放射能は、サイズ排除クロマトグラフィー(リポソーム画分、タンパク質画分および64Cu:4−DEAP−ATSC/錯体を形成していない64Cu画分を分離できるCL4Bカラム)を用いて放出/未封入放射能から分離した。データから、リポソームAは、生理的温度のヒト血漿中で高度に安定で、48時間までに検出される未封入64Cuは、<5%であることが示される。
図12は、CT画像とPET画像との位置合わせを行ってPET−CT融合画像を得るプロセスを示す。64Cu導入リポソームのイメージングが可能であることは、64Cu導入リポソームBを用いて示した。PET/CTのイメージングは、64Cu:4−DEAP−ATSCを導入したリポソームBを静脈内注射したBT474−M3腫瘍(乳腺脂肪織に接種)を有するマウスを対象に行った。図13に示すように、64Cu導入リポソームBは、主に肝臓および脾臓のほか、リポソームの長時間循環する特性のため循環系に蓄積した。64Cu導入リポソームBの顕著な蓄積は、注射から10時間後および24時間後の腫瘍部位でも検出された。
リポソームAの薬物動態および体内分布は、腫瘍を有さないCD−1(登録商標)マウス(Charles River Laboratories,Wilmington MA)を用いて評価した。マウスに2つのバッチのリポソームA(100〜200μCi/マウス、20μmolリン脂質/kg)の1つを注射した。表記の時点に伏在静脈から血液サンプルを採取した。γカウンターを用いて64Cuの血漿中濃度を測定した(図14A)。データには比較のため、CD−1マウスにおける64Cu導入リポソームB(64Cu放射能およびドキソルビシン量の定量)のほか、NCI−N87およびBT474−M3マウス異種移植モデルに投与されたリポソームB(ドキソルビシン量の定量)を用いた薬物動態試験からのデータも含まれる。リポソームAの薬物動態は、異なるバッチ間で再現性が高いことが示され、かつ類似の製剤特性を有するリポソームBの血漿クリアランスプロファイルと整合していた。リポソームAの体内分布は、γカウンターを用いて様々な臓器の64Cuの量を定量することにより研究した。肝臓、脾臓および腎臓は、リポソームAの有意な蓄積を示すことが明らかになった(図14B)。
CD−1マウスに錯体を形成していない64Cuまたは64Cu:4−DEAP−ATSC錯体A(100〜200μCi/マウス)を静脈内注射した。図15Aに示すように、錯体を形成していない64Cuおよび64Cu:4−DEAP−ATSC錯体の血漿クリアランスはリポソームAより有意に大きかったことから、64Cu:4−DEAP−ATSC錯体が賦形剤リポソームに安定に封入されていることが示唆される。リポソームAの体内分布も、前の実施例と同じ方法を用いて評価した。心臓 肝臓、脾臓および腎臓は、リポソームAの有意な蓄積を示すことが明らかになった(図15B)。
リポソームAに記載したのと同じプロトコルを使用して、Her2標的化リポソームドキソルビシン、リポソームBに64Cu:4−DEAP−ATSC錯体を導入した。意外にも、ドキソルビシンの導入後のリポソームにおける残留pH勾配は、リポソーム内の64Cu:4−DEAP−ATSC錯体の安定な内包を誘導するのに十分であることが明らかになった。64Cu導入リポソームBの薬物動態は、64Cuおよびドキソルビシンの両方の血漿レベルを、それぞれγカウンターおよびHPLCを用いて定量することにより研究した。図16Aに示すように、64Cuおよびドキソルビシンの血漿クリアランスの間に有意差がなかったことから、64Cu:4−DEAP−ATSC錯体は、インビボでリポソームに安定に内包されていることが示される。さらに、64Cu導入リポソームBの血漿クリアランスは、腫瘍を有するマウスにおけるリポソームBの血漿クリアランスとも同様であった。重要なのは、リポソームAの薬物動態が64Cu導入リポソームBのそれと類似していることである。リポソームAの体内分布も、CD−1マウスの64Cu導入リポソームBのそれに類似していた(図16B)。重要なのは、これらの結果から、64Cu:4−DEAP−ATSC錯体がリポソーム内で高度に安定であり、かつリポソームのインビボでの分布を反映することが示唆されることである。
ヒト血液中の銅(Cu)の基準範囲は70〜150μg/dLである(ATSDR Toxicological Profile for Copper,2004)。毒性用量レベルは、数週間にわたり>10mg/人/日(約154μg/kg;65kg成人)であると推定される。リポソームAは0.2μg/患者(約0.003μg/kg)で投与され、これは銅の毒性と考えられる反復投与範囲より約51,000倍低い。加えて、リポソームAに関連する銅は、投与前にキレート化され、封入される。
腫瘍を有するマウスにおけるリポソームAの臓器取り込みを、PET画像の関心体積(VOI)に基づく解析のほか、切除臓器のγ−カウンティング(すなわち伝統的な体内分布試験)を用いて定量した。マウスのイメージングは、リポソームAを用いた注射から48時間後に行った。イメージングの直後に臓器採取のためマウスを屠殺した。次いで個々の臓器をγ−カウンティングに供して放射能(すなわち64Cu)の量を定量した。PET画像のVOI解析は、PET画像に位置合わせしたCT画像に基づき臓器の輪郭線を配置することにより行った。図17に示すように、PET画像を用いて臓器ごとに測定された放射能は、対応する臓器のγ−カウンティングにより測定された放射能とよく相関する。注射から18時間後に得た一連のPET画像を用いて同様の研究を行った。得られた結果は、注射から48時間後の前述のデータセットと一致した。これにより、リポソームAの体内分布がリポソームAを注射した被検体のPETスキャンにより調査できることが立証される。
リポソームAが腫瘍におけるリポソーム薬剤のばらつきを測定するためのツールとして使用できることを立証するため、2つの異なる種類の腫瘍を有する異種移植を用いてPET−CTイメージングを行った。H520(NSCLCモデル細胞株ATCC(登録商標)#HTB−182(商標))細胞およびBT474−M3(乳癌モデル細胞株、(Noble,Cancer Chemother.Pharmacol.2009 64:741−51を参照)細胞をそれぞれ左側腹部および右側腹部に接種したマウスにリポソームAを注射した。注射から10分後、6時間後および20時間後にPET−CTイメージングを行った。図18に示すように、注射から10分後、リポソームAは主に循環血中に見られ、これは長時間循環するリポソームの特徴であることが知られている。注射から6時間後、リポソームAの蓄積は、H520腫瘍における著しい付着と共に脾臓および肝臓で明確に視認できる。注射から20時間後、PET画像のVOI解析によりH520腫瘍およびBT474−M3腫瘍におけるリポソームAの蓄積は、23%i.d./gおよび3%i.d./gに達したことから、腫瘍におけるリポソーム付着のばらつきは、リポソームAおよびPETイメージングを用いて測定できることが立証された。2つの腫瘍におけるリポソームAの腫瘍付着量は、臓器切除およびγ−シンチレーション測定によっても確認された。
リポソームAに関する上記と同様の導入手順を用いて、化学療法剤を含む他のリポソーム製剤に残留化学的勾配により64Cu:4−DEAP−ATSCを導入することにも成功している。こうしたリポソーム製剤の例として、HER2標的化ドキソルビシン導入リポソームB、イリノテカン導入リポソームCのほか、市販されているドキソルビシン導入Doxil(登録商標)が挙げられる。キレート化効率が>90%の64Cu:4−DEAP−ATSCを種々の量のリポソームB、リポソームCまたはDoxil(登録商標)と混合した。次いで混合物を65℃の水浴で10分間インキュベートし、その後導入手順を氷水浴クエンチした。サイズ排除クロマトグラフィーを用いて、90%超の64Cu:4−DEAP−ATSCをリポソームB(下記表8)、リポソームC(下記表9)およびDoxil(登録商標)(下記表10)に導入できることが判定された。
様々な4−DEAP−ATSC製剤(下記表10を参照)を様々な条件下で貯蔵した。指定の時点で、サンプルを集めて、その貯蔵安定性を機能表示値により評価した。
4−DEAP−ATSCを一定範囲のpH(pH4〜7)でクエン酸塩緩衝液を用いて製剤化した。図19Aに見られるように、4−DEAP−ATSCの分解量は、製剤における貯蔵pHが上昇するにつれて減少する。pH6〜7では、分解率が非常に小さく、−20℃または4℃で貯蔵した場合、4ヶ月の期間にわたり観察された分解は15%未満であった。
クエン酸塩緩衝液を用いて製剤化した4−DEAP−ATSCを4つの異なる温度(−20℃、4℃、30℃および37℃)で製剤化した。図19Bに見られるように、4−DEAP−ATSC製剤を30℃および37℃で1ヶ月の期間にわたり貯蔵した場合、有意な分解が観察された(>60%)。一方、−20℃および4℃で貯蔵した4−DEAP−ATSC製剤は安定に保存することができ、4ヶ月の期間にわたり検出された分解は15%未満である。
様々な4−DEAP−ATSC製剤を凍結乾燥させ、様々な条件下で貯蔵してその貯蔵安定性に対する凍結乾燥の影響を研究した。図19Cは、凍結乾燥が4−DEAP−ATSCの分解を阻害し、前述のような任意の温度関連の分解プロセスを除去するのに効果的な方法であることを図示する。さらに、凍結乾燥の充填剤として働くマンニトールを製剤に加えた。図19Dに示すように、マンニトールは、4−DEAP−ATSCの貯蔵安定性に影響を与えなかった。
液体製剤の貯蔵安定性を高める代替手段として、一連の4−DEAP−ATSC製剤をアルゴンで満たした。図19Eは、不活性ガス雰囲気が4−DEAP−ATSC液体製剤の貯蔵安定性を高めなかったことを図示する。高温(30℃および37℃)で貯蔵された製剤では、著しい分解が依然として検出された。加えて、不活性ガスで満たした凍結乾燥製剤の貯蔵安定性も、空気で満たした凍結乾燥製剤と同様であった(図19F)。
様々な賦形剤リポソーム製剤(下記表12および13を参照)を様々な条件下で貯蔵した。指定の時点で、サンプルを集めて、その貯蔵安定性を機能表示値(64Cu:4−DEAP−ATSCの導入率および64Cu:4−DEAP−ATSC導入リポソームのインビボ安定性)のほか、HPLC/ELSD(高速液体クロマトグラフィー/蒸発光散乱検出器)により判定した脂質成分の分解により評価した。
上記リストのリポソーム製剤はすべて、本試験の開始時点で許容可能な64Cu:4−DEAP−ATSC導入率(>95%)が得られることが示された。HSPC−硫酸アンモニウム製剤は、室温(室温は、22〜25℃の間で変動する温度と定義される)で貯蔵した際に6ヶ月の貯蔵期間にわたり、および4℃で貯蔵した際に少なくとも15ヶ月間、64Cu:4−DEAP−ATSCの導入能力を保持することが立証された。1ヶ月の時点で、DSPC−硫酸アンモニウム製剤は、許容可能なレベルの64Cu:4−DEAP−ATSC導入(許容可能なレベルの導入は>90%と定義される)を保持しなかった(図20A)。スフィンゴミエリン製剤はすべて、全貯蔵温度で少なくとも4ヶ月間64Cu:4−DEAP−ATSCの導入能力を保持した。トリエチルアンモニウムスクロースオクタスルフェート(TEA−SOS)を封入しているDSPC製剤は、4℃で貯蔵すると64Cu:4−DEAP−ATSCの導入能力を少なくとも4ヶ月間維持した。
20mM、50mM、125mM、250mMの硫酸アンモニウムを含む様々な強度の導入勾配を有するリポソーム製剤を調製した。64Cu:4−DEAP−ATSCの導入および貯蔵安定性に対する導入勾配強度の影響を検査した。図21Aは、様々な条件下で貯蔵したHSPCリポソームの64Cu:4−DEAP−ATSC導入効率に対する導入勾配強度の影響を図示する。リポソームの20mM製剤は、50mM製剤より早く導入性基準を達成しなくなることが示された。これは、HPLC/ELSDデータにより示唆されるようにHSPC製剤の脂質二重層が分解して、導入勾配の散逸を引き起こしたことに起因する可能性がある。高温度で長期の貯蔵時間において、20mM製剤は、64Cu−4−DEAP−ATSCの満足のいく導入を可能にするのに十分なリポソーム内硫酸アンモニウムを保持できなかったと考えられる。
スフィンゴミエリンリポソームの貯蔵安定性に対する貯蔵pHの影響を図22に図示する。12ヶ月の貯蔵において2〜8℃で冷蔵貯蔵すると、リポソームは6.5〜7.4の貯蔵pHで導入性を保持する。同様の結果は、上記表に示した他のpH6.5およびpH7.4の製剤でも得られた。pH6.5で高い温度(30℃)にて貯蔵すると、リポソームは64Cu:4−DEAP−ATSC導入率が90%未満に低下し始める。
リポソームB処置の24時間前、BT474−M3腫瘍(乳腺脂肪織および皮下に接種)を有するマウスにリポソームAを静脈内注射した。リポソームA注射から16時間後、PET/CTイメージングを行い、関心体積(VOI)(すなわち腫瘍領域)の放射能を測定することによりリポソームAの腫瘍取り込み率(%i.d./g)をPETデータセットから判定した。次いでマウスをリポソームB(q7d)により3mg/kgで3週間処置した。MRIおよびノギス測定により2ヶ月の期間にわたり測定された腫瘍容積の変化として、リポソームB処置に対する反応を定量した。
3週間のリポソームB処置の24時間前に、BT474−M3腫瘍(乳腺脂肪織および皮下に接種)を有するマウスにリポソームAを静脈内注射した(リポソームAの3回の投与およびリポソームBの3回の投与)。リポソームAの投与ごとに、PET/CTイメージングを注射から16時間後に行い、VOI解析を用いてPETデータセットからリポソームAの腫瘍取り込み率(%i.d./g)を判定した。
64Cu:4−DEAP−ATSC導入リポソームA(図27A)、リポソームB(図27B)およびリポソームC(図27C)のインビボ安定性もCD−1マウスを用いて注射から24時間後まで検査した。CD−1未処置マウスに64Cu:4−DEAP−ATSC導入リポソームA、64Cu:4−DEAP−ATSC導入リポソームBおよび64Cu:4−DEAP−ATSC導入リポソームCを尾静脈注射(100〜200μCi/マウス、20μmolリン脂質/kg)により注射した。注射から5分後および24時間後に、心臓穿刺により血液を採取し、続いて血漿採取のため遠心した。血漿中の封入された(リポソームの)放射能は、実施例8に記載した方法と同様にサイズ排除カラム(リポソーム画分、タンパク質画分および64Cu:4−DEAP−ATSC/錯体を形成していない64Cu画分を分離することができるCL4Bカラム)を用いて放出/未封入放射能から分離した。このデータから、リポソームAおよびリポソームBは、インビボで高度に安定であり、注射から24時間後までに検出された未封入64Cuが<6%であることが示される。リポソームCの場合、注射から5分後および24時間後に、リポソーム画分で検出された血漿中の64Cuは74%および22%のみであった。
当業者であれば、ごく通常の実験を用いるのみで、本明細書に記載した具体的な実施形態に対する等価物を数多く認識するか、あるいは確認することができるであろう。こうした等価物は、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図している。従属請求項に開示された実施形態のどのような組み合わせも、本発明の範囲内であることを意図している。
本明細書に言及した、ありとあらゆる発行された特許、特許出願および刊行物は、その全体を本明細書に援用する。
Claims (18)
- 請求項1に記載の組成物において、前記銅のカチオンが、Cu 2+ であることを特徴とする組成物。
- 請求項1または2に記載の組成物において、Mは前記銅のカチオンの放射性同位元素であることを特徴とする組成物。
- 請求項3に記載の組成物において、前記銅のカチオンの放射性同位元素が、 64 Cuまたは 67 Cuであることを特徴とする組成物。
- 請求項1乃至4の何れか1項に記載の組成物において、薬学的に許容される媒体中のリポソームであって、各々が内部空間および前記内部を前記媒体から隔てる膜を有し、前記膜が、DSPC、コレステロール、及びPEG−DSPEを含むリポソームを含むことを特徴とする組成物。
- 請求項1乃至5の何れか1項に記載の組成物において、前記リポソームの膜が、重量比3:1:1でDSPC、コレステロール、及びPEG−DSPEを含むことを特徴とする組成物。
- リポソーム膜を有するリポソームに内包された検出可能な 64 Cu:4−DEAP−ATSCを含むリポソーム造影剤において、前記リポソーム膜が、DSPC、コレステロール、及びPEG−DSPEを含むことを特徴とするリポソーム造影剤。
- 請求項7に記載のリポソーム造影剤であって、5〜8の外部pHを有することを特徴とするリポソーム造影剤。
- 請求項7に記載のリポソーム造影剤であって、約7.4の外部pHを有することを特徴とするリポソーム造影剤。
- 請求項7乃至9のいずれか1項に記載のリポソーム造影剤であって、前記リポソームに内包された非ポリマーアニオン捕獲剤を更に含むことを特徴とするリポソーム造影剤。
- 請求項7乃至9のいずれか1項に記載のリポソーム造影剤であって、前記リポソームに内包されたスクロースオクタスルフェートを更に含むことを特徴とするリポソーム造影剤。
- 請求項7乃至11のいずれか1項に記載のリポソーム造影剤において、前記リポソーム膜が、重量比3:1:1でDSPC、コレステロール、及びPEG−DSPEを含むことを特徴とするリポソーム造影剤。
- 請求項7乃至12のいずれか1項に記載のリポソーム造影剤であって、患者内において検出可能な放射能を提供する量でCu 2+ を含むことを特徴とするリポソーム造影剤。
- 請求項14に記載の造影剤において、前記リポソーム膜が、PEG化脂質を含むことを特徴とする造影剤。
- 請求項14又は15に記載の造影剤において、前記リポソーム膜が、DSPC、コレステロール、及びPEG−DSPEを含むことを特徴とする造影剤。
- 請求項16に記載の造影剤であって、リポソーム内において式IIの化合物で内包されたスクロースオクタスルフェートを更に含み、5〜8の外部pHを有することを特徴とする造影剤。
- 請求項17に記載の造影剤であって、約7.4の外部pHを有することを特徴とする造影剤。
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