JP6243728B2 - 皮膚貼付用シート - Google Patents
皮膚貼付用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP6243728B2 JP6243728B2 JP2013267031A JP2013267031A JP6243728B2 JP 6243728 B2 JP6243728 B2 JP 6243728B2 JP 2013267031 A JP2013267031 A JP 2013267031A JP 2013267031 A JP2013267031 A JP 2013267031A JP 6243728 B2 JP6243728 B2 JP 6243728B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- fiber layer
- layer
- mass
- fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)
Description
(A−1)吸水性繊維を5質量%以上45質量%以下含有する繊維層、及び
(A−2)繊維層(A−1)中における吸水性繊維の含有量よりも多く吸水性繊維を含有する繊維層
を備える繊維層(A)と含水高分子ゲル層(B)が積層されてなり、かつ繊維層(A−1)と含水高分子ゲル層(B)とが隣接してなる皮膚貼付用シートに関する。
本発明の皮膚貼付用シートは、吸水性繊維を5質量%以上45質量%以下含有する繊維層(A−1)、及び繊維層(A−1)中における吸水性繊維の含有量よりも多く吸水性繊維を含有する繊維層(A−2)を備える繊維層(A)と、含水高分子ゲル層(B)が積層されてなり、かつ繊維層(A−1)と含水高分子ゲル層(B)とが隣接してなる。すなわち、使用時には、含水高分子ゲル層(B)の一方の面を皮膚に貼付して用いるものであり、含水高分子ゲル層(B)の他方の面に繊維層(A−1)が積層され、さらに繊維層(A−1)の上に繊維層(A−2)がこの順に積層されてなり、繊維層(A−2)の面のうち繊維層(A−1)が積層されてなる面とは反対側の面が外界と接することとなる。
なお、個々の繊維については、少なくとも一部が一方向に配向した状態で存在していてもよく、あるいはランダムな方向に配向していてもよい。
これら吸水性繊維のなかでも、レーヨン、パルプ及びポリビニルアルコールから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
また、繊維層(A−2)中における吸水性繊維の含有量は、繊維層(A−1)中における吸水性繊維の含有量よりも10〜90質量%多いことが好ましく、25〜80質量%多いことがより好ましく、50〜75質量%多いことがさらに好ましい。
なお、含水高分子ゲル層(B)のpHは、本発明の皮膚貼付用シートに積層される含水高分子ゲル層(B)0.5gを純水4.5gに溶解するまで混合撹拌し、その分散液のpHをpHメーター(B−212,HORIBA)にて測定した値である。
含水高分子ゲル層(B)と繊維層(A)との積層方法としては、上述のゲル原液を挟み込む一方の面を繊維層(A)とする方法や、一旦含水高分子ゲルを調製した後、繊維層(A)を含水高分子ゲルに押し付けて積層させる方法等が挙げられる。または、得られた含水高分子ゲルを皮膚に貼付した後に、繊維層(A)を被せることで積層させる形態でもよい。
[1]次の繊維層(A−1)及び繊維層(A−2):
(A−1)吸水性繊維を5質量%以上45質量%以下含有する繊維層、及び
(A−2)繊維層(A−1)中における吸水性繊維の含有量よりも多く吸水性繊維を含有する繊維層
を備える繊維層(A)と含水高分子ゲル層(B)が積層されてなり、かつ繊維層(A−1)と含水高分子ゲル層(B)とが隣接してなる皮膚貼付用シート。
[2]繊維層(A−1)における吸水性繊維の含有量が、繊維層(A−1)中に、好ましくは10質量%以上であり、より好ましくは15質量%以上であり、好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは30質量%以下である上記[1]の皮膚貼付用シート。
[3]繊維層(A−1)の坪量が、好ましくは1g/m2以上であり、より好ましくは3g/m2以上であり、さらに好ましくは5g/m2以上であり、好ましくは50g/m2以下であり、より好ましくは40g/m2以下であり、さらに好ましくは30g/m2以下である上記[1]又は[2]の皮膚貼付用シート。
[5]繊維層(A−2)における吸水性繊維の含有量が、繊維層(A−2)中に、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは70質量%以上であり、好ましくは99質量%以下であり、より好ましくは95質量%以下であり、さらに好ましくは92質量%以下である上記[1]〜[4]いずれか1の皮膚貼付用シート。
[6]繊維層(A−2)の坪量が、好ましくは3g/m2以上であり、より好ましくは5g/m2以上であり、さらに好ましくは10g/m2以上であり、好ましくは50g/m2以下であり、より好ましくは40g/m2以下であり、さらに好ましくは20g/m2以下である上記[1]〜[5]いずれか1の皮膚貼付用シート。
[7]繊維層(A)の坪量が、好ましくは8g/m2以上であり、より好ましくは10g/m2以上であり、さらに好ましくは15g/m2以上であり、好ましくは80g/m2以下であり、より好ましくは50g/m2以下であり、さらに好ましくは40g/m2以下である上記[1]〜[6]いずれか1の皮膚貼付用シート。
[8]繊維層(A−1)又は繊維層(A−2)、或いは繊維層(A−1)及び繊維層(A−2)が、好ましくは不織布、織布、編布及び紙から選ばれる1種又は2種以上であり、より好ましくは不織布であり、また好ましくは湿式法により製造される不織布である上記[1]〜[7]いずれか1の皮膚貼付用シート。
[10]含水高分子ゲル層(B)中における高分子の含有量が、含水高分子ゲル層(B)中に、好ましくは0.1質量%以上であり、より好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは1質量%以上であり、好ましくは30質量%以下であり、より好ましくは20質量%以下であり、さらに好ましくは15質量%以下である上記[1]〜[9]いずれか1の皮膚貼付用シート。
[11]含水高分子ゲル層(B)中における水分含有量が、好ましくは50質量%以上であり、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは70質量%以上であり、好ましくは99質量%以下であり、より好ましくは97質量%以下であり、さらに好ましくは95質量%以下である上記[1]〜[10]いずれか1の皮膚貼付用シート。
[12]含水高分子ゲル層(B)の厚みは、好ましくは0.1mm以上であり、より好ましくは0.3mm以上であり、さらに好ましくは0.5mm以上であり、好ましくは4mm以下であり、より好ましくは3mm以下であり、さらに好ましくは2mm以下である上記[1]〜[11]いずれか1の皮膚貼付用シート。
[13]含水高分子ゲル層(B)が、さらに冷感剤を含有し、冷感剤の含有量が、0.0001質量%以上であり、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下であり、さらに好ましくは1質量%以下である上記[1]〜[12]いずれか1の皮膚貼付用シート。
表1に示す処方にしたがい、湿式製法により2つの異なる繊維組成の繊維層を積層させて、繊維層(A−1)及び繊維層(A−2)を各々製造し、積層した。
なお、吸水性繊維としては、レーヨン、パルプ及びポリビニルアルコールを用い、非吸水性繊維としては、ポリプロピレン/ポリエチレン(芯鞘)、及びポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン(芯鞘)を用いた。
具体的には、まずグリセリン、パラオキシ安息香酸メチルを加温溶解させたプロピレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、乾燥水酸化アルミニウムゲルとの混合液を混練機に投入し、次にコハク酸水溶液を添加して、未架橋ゲル原液を調製した。次いで、得られた未架橋ゲル原液を、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに挟み込み、ベーカー式アプリケーターによってゲル原液の厚さを0.8mmに調整して展延した。次いで一方のPETフィルムを剥離し、展延したゲル層に得られた各繊維層(A)を含水高分子ゲル層(B)とが隣接するように張り合わせて、シート状にした。得られたシートをアルミピローに封入して密封した後、50℃で2日間熟成し、ゲル原液中の架橋反応を進行させて含水高分子ゲルを形成した。なお、調製したゲル原液のpHは、4.5〜6.5であった。得られた含水高分子ゲルを正方形(面積25cm2)に型抜きし、積層シートを得た。得られた積層シートの含水高分子ゲルのpHは5.1であり、水分含有量は87質量%であった。得られたシートについて、下記方法にしたがって各評価を行った。
得られたシートにおけるゲルの浸み出しは、繊維層(A−2)に存在するゲルを指標に目視にて評価した。得られたシートの繊維層(A−2)の一部にでもゲルが浸み出している場合には×、全く浸み出していない場合には○と判定した。
結果を表1に示す。
得られたシートをホットプレート(36℃設定、28℃60%RH環境)に貼付し、貼付直後から30分経過後、及び60分経過後のホットプレートの温度を測定し、各々の場合における貼付直後からの温度変化(℃)を求めた。
次いで、かかる温度変化の値を元に、比較例1の繊維層(A−1)のないシートの冷却性能(30分後の温度変化:−2.3℃、60分後の温度変化:−2.32℃)よりも冷却性能が優れている場合を○、比較例1の繊維層(A−1)のないシートよりも冷却性能が劣っている場合を×と評価した。
結果を表1に示す。
また、実施例1〜2及び比較例1〜4における、皮膚への貼付から30分経過後及び60分経過後のホットプレートの温度変化のグラフを図1に示す。
Claims (6)
- 次の繊維層(A−1)及び繊維層(A−2):
(A−1)吸水性繊維を5質量%以上45質量%以下含有する繊維層、及び
(A−2)繊維層(A−1)中における吸水性繊維の含有量よりも多く吸水性繊維を含有する繊維層
を備える繊維層(A)と含水高分子ゲル層(B)が積層されてなり、かつ繊維層(A−1)と含水高分子ゲル層(B)とが隣接してなり、含水高分子ゲル層(B)の繊維層(A−1)が隣接する側とは反対側の面を皮膚に貼付して用いる皮膚貼付用シート。 - 繊維層(A−2)中における吸水性繊維含有量が、繊維層(A−1)中における吸水性繊維含有量よりも10〜90質量%多い請求項1記載の皮膚貼付用シート。
- 繊維層(A−2)中における吸水性繊維の含有量が、50質量%以上99質量%以下である請求項1又は2に記載の皮膚貼付用シート。
- 繊維層(A)の坪量が、8g/m2以上80g/m2以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚貼付用シート。
- 吸水性繊維が、レーヨン、パルプ及びポリビニルアルコールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1〜4のいずれか1項に記載の皮膚貼付用シート。
- 貼付した皮膚を冷却するためのシートである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の皮膚貼付用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013267031A JP6243728B2 (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 皮膚貼付用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013267031A JP6243728B2 (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 皮膚貼付用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015123083A JP2015123083A (ja) | 2015-07-06 |
JP6243728B2 true JP6243728B2 (ja) | 2017-12-06 |
Family
ID=53534272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013267031A Active JP6243728B2 (ja) | 2013-12-25 | 2013-12-25 | 皮膚貼付用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6243728B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111225514B (zh) * | 2020-01-19 | 2022-04-15 | 京东方科技集团股份有限公司 | 压焊装置及压焊方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SG11201610591XA (en) | 2014-06-30 | 2017-01-27 | Kao Corp | Adhesive sheet for cooling |
CN107106418B (zh) | 2014-12-26 | 2020-12-04 | 花王株式会社 | 含水凝胶组合物 |
JPWO2018008760A1 (ja) | 2016-07-08 | 2019-06-13 | 株式会社日本触媒 | N−ビニルラクタム系架橋重合体、化粧料、インク用吸収剤及び吸収性複合体 |
JP6910146B2 (ja) * | 2017-01-11 | 2021-07-28 | 花王株式会社 | 皮膚貼付用シート |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10216169A (ja) * | 1997-02-05 | 1998-08-18 | Kanae Kagawa:Kk | 冷感冷却シート |
JPH11267149A (ja) * | 1998-03-24 | 1999-10-05 | Nitto Denko Corp | 粘着性冷却シート |
JP2001104359A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-04-17 | Life Kea Giken Kk | 冷却シート |
JP2007029638A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-02-08 | Daiya Seiyaku Kk | 冷却シート及び携帯用冷却シート |
JP2010200798A (ja) * | 2009-02-27 | 2010-09-16 | Toyo Shoji Kk | 冷却用物品 |
-
2013
- 2013-12-25 JP JP2013267031A patent/JP6243728B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111225514B (zh) * | 2020-01-19 | 2022-04-15 | 京东方科技集团股份有限公司 | 压焊装置及压焊方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015123083A (ja) | 2015-07-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6342491B2 (ja) | 冷却用貼付シート | |
JP6243728B2 (ja) | 皮膚貼付用シート | |
JP5600141B2 (ja) | 冷却局所用貼付製剤 | |
JP5917135B2 (ja) | 皮膚貼付用シート | |
WO2016104644A1 (ja) | 含水ゲル組成物 | |
JP2003313110A (ja) | 皮膚粘着性シート | |
JP6121269B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6228451B2 (ja) | 冷感シート | |
JP6393610B2 (ja) | 首かけ用含水ゲル製剤 | |
TWI644658B (zh) | Cooling patch | |
JP6862208B2 (ja) | 冷却用貼付シート | |
JP6542057B2 (ja) | 含水ゲルシート | |
CN210644323U (zh) | 医用覆盖膜 | |
JP2014152172A (ja) | 清涼感付与外用組成物、清涼感付与貼付剤、清涼感付与方法、清涼感付与外用組成物の製造方法、及び、清涼感付与貼付剤の製造方法 | |
JP6910146B2 (ja) | 皮膚貼付用シート | |
JP2003252753A (ja) | 外用貼付剤 | |
JPH111428A (ja) | 温感パップシート | |
JP6320745B2 (ja) | 冷涼感シート | |
WO2018109873A1 (ja) | 含水ゲルシート | |
JP2001348327A (ja) | 外用貼付剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170606 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170602 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170725 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171110 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6243728 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |