JP6239984B2 - Sdカード暗号化アダプタ - Google Patents
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この復号化指令とは、マイクロSDカードに記憶された暗号化データの復号化を指令するものである。
つまり、SDカード暗号化アダプタは、フルサイズSDカードと同じ外寸であり、筐体内部のマイクロSDカードにデータを入出力するため、フルサイズSDカードと同様に扱うことができる。
SDカード暗号化アダプタは、暗号化処理部によって、暗号鍵と共に、暗号鍵出力指令を通信処理部に出力する。
SDカード暗号化アダプタは、通信処理部によって、暗号化処理部から暗号鍵出力指令及び暗号鍵が入力されると、無線通信部を介して、入力された暗号鍵を前記外部に出力する。
本願発明に係るSDカード暗号化アダプタは、フルサイズSDカードと同じ外寸であり、筐体内部のマイクロSDカードにデータを入出力するため、SDカードに対応した様々な電子機器で利用できる。そして、SDカード暗号化アダプタは、保管又は運搬しているときはデータが暗号化され、このデータを電子機器で利用するときに復号化する。このように、SDカード暗号化アダプタは、既存のハードウェア資源を活かしつつ、データの安全性を向上させることができる。
[SDカード暗号化アダプタの概略]
以下、本願発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一の機能を有する手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
SDカード暗号化アダプタ1は、フルサイズSDカードと同じ外寸であり、筐体10の内部にマイクロSDカード2が挿入されるアダプタである。また、SDカード暗号化アダプタ1は、保管又は運搬しているときはデータを暗号化し、暗号化したデータを電子機器で利用するときに復号化する。
SDカード暗号化アダプタ1については、その構造及び機能ブロックを後記する。
参考文献:[online]、SDアソシエーション、[平成25年12月6日検索]、インターネット〈URL:https://www.sdcard.org/jp/home〉
なお、撮影カメラ3は、一般的なテープレスカメラと同様のため、これ以上の説明を省略する。
復号化指令とは、マイクロSDカード2に記憶された暗号化データの復号化を指令するものである。
以下、SDカード暗号化アダプタ1を用いて、データを暗号化する手法について、説明する。
図1(a)のように、ユーザは、マイクロSDカード2をSDカード暗号化アダプタ1に挿入する。すると、図1(b)のように、マイクロSDカード2は、筐体10の内部に収容された状態となる。次に、図1(c)のように、ユーザは、マイクロSDカード2が挿入されたSDカード暗号化アダプタ1を、撮影カメラ3のSDスロットに差し込む。
なお、図1では、SDカード暗号化アダプタ1に挿入されたマイクロSDカード2を破線で図示した(図2も同様)。
次に、図2を参照し、SDカード暗号化アダプタ1を用いて、暗号化データを復号化する手法について、説明する。
図2(a)のように、SDカード暗号化アダプタ1には、暗号化データが記憶されたマイクロSDカード2が挿入されている。そして、ユーザは、図2(b)のように、携帯端末4を操作して、暗号化データの復号化を指令する。すると、携帯端末4は、暗号化データの復号化指令と、復号化に用いる復号鍵100とを、SDカード暗号化アダプタ1に出力する。この復号化指令に応じて、SDカード暗号化アダプタ1は、後記する認証処理を行って、復号鍵100を用いて、マイクロSDカード2の暗号化データを復号化する。この状態では、マイクロSDカード2には、暗号化されていないデータが記憶されている。
図3を参照し、SDカード暗号化アダプタ1の構造について、説明する。
図3(a)のように、SDカード暗号化アダプタ1は、フルサイズSDカードと同じ外寸の筐体10を備える。
なお、図3では、SDカード暗号化アダプタ1に挿入されたマイクロSDカード2を二点鎖線で図示した。
図4を参照し、SDカード暗号化アダプタ1の機能ブロックについて、説明する(適宜図1,図2参照)。
図4のように、SDカード暗号化アダプタ1は、マイクロSDカードコネクタ(接続端子)20と、フルサイズSDカード端子(入出力端子)30と、無線通信部40と、FPGAプログラム供給用フラッシュメモリ50と、共通鍵記憶部(復号鍵記憶部)60と、アダプタ制御部70とを備える。
なお、キャパシタ80は、変形例1で詳細に説明する。
また、マイクロSDカードコネクタ20は、復号化処理部75からCID要求が入力されると、接続されているマイクロSDカード2のCIDを復号化処理部75に出力する。
暗号鍵100は、128ビットの組織ID及び128ビットのCIDが含まれる、合計256ビットの情報である。ここで、CIDは、コネクタ接続通知から取得できる。また、組織IDは、任意の組織を一意に識別する情報(例えば、各放送局の報道局をグループ単位で識別する情報)であり、予め設定される。
暗号鍵出力指令とは、暗号鍵100の出力を指令するものである。
図6を参照し、SDカード暗号化アダプタ1の動作として、暗号化処理の流れを説明する(適宜図4参照)。
暗号化処理部73は、組織ID及びCIDが含まれる暗号鍵100を生成する(ステップS1)。
暗号化処理部73は、ステップS1で生成した暗号鍵100を用いて、ステップS2で入力されたデータを共通鍵暗号方式で暗号化する(ステップS3)。
暗号化処理部73は、暗号鍵100の送信を通信処理部71に指令し(ステップS5)、暗号化処理を終了する。
図7を参照し、SDカード暗号化アダプタ1の動作として、復号化処理の流れを説明する(適宜図4参照)。
通信処理部71は、携帯端末4から復号化指令及び復号鍵100が入力され、入力された復号鍵100を共通鍵記憶部60に記憶する(ステップS10)。
復号化処理部75は、マイクロSDカード2のCIDと、ステップS11で読み出した復号鍵100に含まれるCIDとが一致するか否かにより、認証成功又は認証失敗を判定する(ステップS12)。
復号化処理部75は、ステップS11で読み出した復号鍵100を用いて、ステップS13で読み出した暗号化データを復号化する(ステップS14)。
認証失敗の場合(ステップS12でNo)、又は、ステップS14の処理後、復号化処理部75は、復号化処理を終了する。
本願発明の実施形態に係るSDカード暗号化アダプタ1は、フルサイズSDカードと同じ外寸であり、筐体10の内部に挿入されたマイクロSDカード2にデータを入出力できるので、SDカードに対応した撮影カメラ3及びコンピュータ5で利用できる。そして、SDカード暗号化アダプタ1は、保管又は運搬しているときはデータが暗号化され、このデータをコンピュータ5で利用するときに復号化する。さらに、SDカード暗号化アダプタ1は、復号化の前に認証処理を行うので、暗号化データを元のマイクロSDカード2から移し替えると、復号化を行うことがない。このように、SDカード暗号化アダプタ1は、既存のハードウェア資源を活かしつつ、データの安全性を向上させることができる。
本願発明に係るSDカード暗号化アダプタは、前記した実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で変形を加えることができる。
SDカード暗号化アダプタ1Bは、マイクロSDカードコネクタ20と、フルサイズSDカード端子30Bと、無線通信部40と、フラッシュメモリ50と、共通鍵記憶部60Bと、アダプタ制御部70Bと、キャパシタ80を備える。
また、フルサイズSDカード端子30Bは、コンピュータ5に接続されている間、コンピュータ5から供給される電力で、後記するキャパシタ80を充電する。
他の点、フルサイズSDカード端子30Bは、フルサイズSDカード端子30と同様のため、これ以上の説明を省略する。
復号化処理部75Bは、フルサイズSDカード端子30Bから電子機器接続通知が入力されると、共通鍵記憶部60Bに復号鍵100が記憶されているか否かを判定する。
前記した実施形態では、SDカード暗号化アダプタ1が映像のデータを扱うこととして説明したが、映像のデータに限定されない。また、SDカード暗号化アダプタ1は、コンピュータ5が扱えるファイル形式でデータを書き込むことが好ましい。
10 筐体
12 開口
20 マイクロSDカードコネクタ(接続端子)
30,30B フルサイズSDカード端子(入出力端子)
40 無線通信部
50 FPGAプログラム供給用フラッシュメモリ
60,60B 共通鍵記憶部(復号鍵記憶部)
70 アダプタ制御部
71 通信処理部
73 暗号化処理部
75,75B 復号化処理部
2 マイクロSDカード
3 撮影カメラ
4 携帯端末
5 コンピュータ
Claims (4)
- フルサイズSDカードと同じ外寸であり、筐体内部にマイクロSDカードが挿入されるSDカード暗号化アダプタであって、
前記筐体内部に挿入されたマイクロSDカードに接続され、当該マイクロSDカードからの読み出し、及び、当該マイクロSDカードへの書き込みを行い、当該マイクロSDカードが接続されるとコネクタ接続通知を出力する接続端子と、
電子機器に接続され、当該電子機器との間でデータ入出力を行う入出力端子と、
無線通信機能を提供する無線通信部と、
前記接続端子からコネクタ接続通知が入力されると共通鍵暗号方式の暗号鍵を生成し、生成した前記暗号鍵を用いて、前記入出力端子に接続された電子機器からのデータを暗号化することで暗号化データを生成し、当該マイクロSDカードに前記暗号化データを書き込む暗号化処理部と、
外部から、前記無線通信部を介して、前記暗号化データの復号化指令及び前記暗号鍵に対応した復号鍵が入力される通信処理部と、
前記通信処理部に入力された復号化指令に応じて、前記復号鍵を用いて、当該マイクロSDカードから読み出した暗号化データを復号化し、復号化した当該データを前記入出力端子に接続された電子機器に出力する復号化処理部と、
を備え、
前記暗号化処理部は、前記暗号鍵と共に、暗号鍵出力指令を前記通信処理部に出力し、
前記通信処理部は、前記暗号化処理部から暗号鍵出力指令及び暗号鍵が入力されると、前記無線通信部を介して、入力された前記暗号鍵を前記外部に出力することを特徴とするSDカード暗号化アダプタ。 - 前記暗号化処理部は、前記接続端子に接続されているマイクロSDカードの識別情報が含まれる暗号鍵を用いて、前記データを暗号化し、
前記復号化処理部は、前記接続端子に接続されているマイクロSDカードの識別情報と、前記復号鍵に含まれるマイクロSDカードの識別情報とが一致するか否かを判定し、両識別情報が一致する場合、前記復号鍵を用いて、前記暗号化データを復号化することを特徴とする請求項1に記載のSDカード暗号化アダプタ。 - 前記復号化処理部が復号化に用いた復号鍵を、記憶する復号鍵記憶部と、
前記復号鍵記憶部に一定時間電力を供給するキャパシタと、をさらに備え、
前記入出力端子は、前記電子機器に接続されたことを示す電子機器接続通知を、前記復号化処理部に出力し、
前記復号化処理部は、前記電子機器接続通知が入力されたとき、前記復号鍵記憶部に前記復号鍵が記憶されているか否かを判定し、前記復号鍵が記憶されている場合、前記両識別情報が一致するか否かの判定を行わずに、前記復号鍵記憶部に記憶された復号鍵を用いて、前記マイクロSDカードから読み出した暗号化データを復号化することを特徴とする請求項2に記載のSDカード暗号化アダプタ。 - フルサイズSDカードと同じ外寸であり、筐体内部にマイクロSDカードが挿入されるSDカード暗号化アダプタであって、
前記筐体内部に挿入されたマイクロSDカードに接続され、当該マイクロSDカードからの読み出し、及び、当該マイクロSDカードへの書き込みを行う接続端子と、
電子機器に接続され、当該電子機器との間でデータ入出力を行う入出力端子と、
予め設定された暗号鍵を用いて、前記入出力端子に接続された電子機器からのデータを暗号化することで暗号化データを生成し、当該マイクロSDカードに前記暗号化データを書き込む暗号化処理部と、
外部から、前記暗号化データの復号化指令が入力される通信処理部と、
前記通信処理部に入力された復号化指令に応じて、前記暗号鍵に対応した復号鍵を用いて、当該マイクロSDカードから読み出した暗号化データを復号化し、復号化した当該データを前記入出力端子に接続された電子機器に出力する復号化処理部と、
前記復号化処理部が復号化に用いた復号鍵を、記憶する復号鍵記憶部と、
前記復号鍵記憶部に一定時間電力を供給するキャパシタと、を備え、
前記暗号化処理部は、前記接続端子に接続されているマイクロSDカードの識別情報が含まれる暗号鍵を用いて、前記データを暗号化し、
前記入出力端子は、前記電子機器に接続されたことを示す電子機器接続通知を、前記復号化処理部に出力し、
前記復号化処理部は、
前記接続端子に接続されているマイクロSDカードの識別情報と、前記復号鍵に含まれるマイクロSDカードの識別情報とが一致するか否かを判定し、両識別情報が一致する場合、前記復号鍵を用いて、前記暗号化データを復号化し、
前記電子機器接続通知が入力されたとき、前記復号鍵記憶部に前記復号鍵が記憶されているか否かを判定し、前記復号鍵が記憶されている場合、前記両識別情報が一致するか否かの判定を行わずに、前記復号鍵記憶部に記憶された復号鍵を用いて、前記マイクロSDカードから読み出した暗号化データを復号化することを特徴とするSDカード暗号化アダプタ。
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