JP6236408B2 - シガレット - Google Patents

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Description

本発明は、フィルター部にカプセルを有するシガレット技術に関する。
従来、シガレットフィルター内に香料を含む内容液を収容したカプセルを組み込み、喫煙時にカプセルを破裂させることによって香料の香りを楽しむシガレットが知られている(特許文献1)。
カプセルはシガレットの一端に配置された主流煙をろ過するためのフィルターの内部に配置され、ユーザーが指でフィルターに圧をかけることで内部に配置されたカプセルを破壊する。
特開2003−304856号公報
しかし、カプセルを破壊しようとする際にカプセルが割りにくいと感じるユーザーが存在し、従来よりもカプセルを割りやすいシガレットの提供が望まれていた。
本発明は、これらの事実に鑑みて成されたものであり、その技術的課題は従来よりもカプセルを割りやすいとユーザーが感じられるシガレットを提供することにある。
本発明によれば、たばこロッドと、前記たばこロッドの一端に接続されたセルロースアセテート繊維から形成されているフィルタープラグと、ゲル化剤とゲル化助剤とを含む皮膜内に香料と溶媒とを含む内要物が配置されたカプセルと、前記フィルタープラグの周囲に巻かれた外包紙と、前記フィルタープラグと前記外包紙との間に形成された耐水および耐油性能を有する隙間充填層と、を有するフィルターと、を有するシガレットであって、前記カプセルは前記フィルタープラグの中に埋め込まれていて、前記たばこロッドは円筒形であり、前記フィルターは円筒形であり、前記カプセルはフィルター端面側から見た断面形状が円形であり、該フィルタープラグの直径をA,前記カプセルの前記フィルター端面側から見た断面形状である円形の径をBとした場合に、0.55≦B/A≦0.75であり、前記フィルターを外部から押し込んだ際の前記フィルタープラグの押込率が0.5以下のときに前記カプセルが破壊される、シガレットが提供される。
本発明によれば、たばこロッドと、前記たばこロッドの一端に接続されたセルロースアセテート繊維から形成されているフィルタープラグと、ゲル化剤とゲル化助剤とを含む皮膜内に香料と溶媒とを含む内要物が配置されたカプセルと、前記カプセルが配置された中空部と、前記中空部の径方向外側に位置して前記カプセルと接触し前記カプセルとの摩擦力によって前記カプセルの移動を抑制する周辺部材と、前記フィルタープラグの周囲に巻かれた外包紙と、前記フィルタープラグと前記外包紙との間に形成された耐水および耐油性能を有する隙間充填層と、を有するフィルターと、を有するシガレットであって、前記フィルタープラグは、互いに離間し中空部を介して配置されたたばこロッド側プラグおよび吸口側プラグを有し、前記カプセルは前記中空部に配置されていて、前記たばこロッドは円筒形であり、前記フィルターは円筒形であり、前記カプセルはフィルター端面側から見た断面形状が円形であり、該フィルタープラグの直径をA,前記カプセルの前記フィルター端面側から見た断面形状である円形の径をBとした場合に、0.55≦B/A≦0.80であり、前記フィルターを外部から押し込んだ際の前記フィルタープラグの押込率が0.5以下のときに前記カプセルが破壊される、シガレットもまた提供される。
前記たばこロッドと前記フィルターとの接続部の周囲に巻かれたチップペーパーを有し、前記チップペーパーの外周長さが25mm、23mm、17mm、15mm以下である場合に本発明を好適に適用することが出来る。
前記フィルタープラグの単糸繊度を5.0〜14.0g/9000mとすることで、総繊度を維持しながら比較的反発力が低いフィルターを作れる点で好ましい。
前記カプセルが前記フィルターを外部から押し込んだ際の押込率が0.5以下のときに破壊されることが好ましい。この場合には、押込率が大きくなるに従って直線的に反発力が増加する。押込率が0.5よりも大きいと押込率が大きくなるに従って二次曲線的に反発力が増加しユーザーがカプセルが割れにくいと感じる。
本発明によれば、従来よりもカプセルを割りやすいとユーザーが感じられるシガレットが提供される。
図1は本発明にかかる第一実施形態のシガレットを説明する図である。 図2は本発明に用いることが出来るカプセルの形状を示した図である。 図3は押込率について説明する図である。 図4はカプセルの直径について説明する図である。 図5はカプセル変形率について説明する図である。 図6は押込率と反発力の関係を測定する測定系を説明する図である。 図7は図6の測定系によって測定した押込率と反発力の関係を示すグラフである。 図8はキャビティフィルター内のカプセルの動きを測定する測定系を説明する図である。 図9Aは図8の測定系によって測定したカプセルの動きを示す図である。 図9Bは図8の測定系によって測定したカプセルの動きを示す図である。 図9Cは図8の測定系によって測定したカプセルの動きを示す図である。 図9Dは図8の測定系によって測定したカプセルの動きを示す図である。 図10は本発明にかかる第二実施形態のシガレットを説明する図である。 図11は本発明にかかる第三実施形態のシガレットを説明する図である。
以下、本発明の実施形態の例を説明するが、本発明は実施形態の具体的態様に限定されるものではなく、請求項の記載とその均等物によって定められる。
<第一実施形態>
図1に、本発明の第一実施形態であるカプセルフィルターを有するシガレットを示す。このシガレットは、たばこ充填物12を巻紙14で巻いた円筒形のたばこロッド1と、円筒形のフィルター2と、をたばこロッド1とフィルター2との接続部の周囲に巻かれたチップペーパー3で接続したものである。
フィルター2は互いにシガレットの長手方向に離間し中空部22を介して配置されたロッド側プラグ24a(タバコロッド側に配置)と吸口側プラグ24b(吸い口側に配置)と、中空部22にカプセル26と、外包紙の一例としてロッド側プラグ24aおよび吸口側プラグ24bの周囲にそれぞれ巻かれた巻取紙28a、28bと、外包紙の一例として巻取紙28a、28bの周囲に中空部22を残した状態で配置された成形紙29と、で構成されている。(このように複数のフィルタープラグの間に中空部を形成した構造のフィルターを本明細書では「キャビティフィルター」と呼ぶ)。
フィルタープラグは例えばシガレットの長手方向と実質的に平行な方向に延びた単糸繊度1.0〜14.0g/9000m(好ましくは5.0〜14.0g/9000m、さらに好ましくは5.0〜6.0g/9000m)のセルロースアセテート繊維を複数まとめ、フィルター用可塑剤としては例えばトリアセチンを対繊維重量比可塑剤添加量2〜10%(好ましくは3〜6%)加えて、総繊度17000〜44000g/9000m(好ましくは17000〜35000g/9000m)、通気抵抗100〜700mmHO/120mm(好ましくは260〜680mmHO/120mm)、等の条件で作成したものを使用することができる。また、主に植物パルプから作られた坪量15〜60g/m、厚み20〜150μmm、幅14mm〜27mmの紙を束ねて使用することも出来る。フィルタープラグの中に活性炭などが含まれる場合もある。
チップペーパー3としては、主に植物パルプから作られた坪量20〜60g/m、厚み20〜60μmmの紙を用いることが出来る。巻取紙28a、28bおよび成形紙29としては、主に植物パルプから作られた坪量20〜100g/m、厚み20〜150μmm、通気度0〜30000コレスタユニット(CU)の紙を用いることが出来る。
シガレットは例えば、タバコロッドの長さ(図1中a)は53〜67mm、フィルター長さ(図1中b)は17〜31mm、チップペーパーの外周長さは14〜26.1mm、ロッド側プラグおよび吸い口側プラグの長さ(図1中d)はそれぞれ5mm以上、カプセルのシガレット長手方向の大きさは1〜8mm、で構成することが出来る。
本実施形態においてカプセル26は周辺フィルター21a、21bにおいてフィルタープラグの径方向外側からのロッド側プラグ24aおよび吸口側プラグ24bへの押込率が0.5に到達する前に破壊される。
<周辺フィルター>
ここで、周辺フィルターとは図1の21a、21bで示す様にユーザーがカプセルを破壊するために指でフィルターに圧を与える際に圧力を受ける箇所のフィルターで定義され、ユーザーの指の大きさにもよるが、周辺フィルター21aのロッド側端から21bの吸い口端までは10〜20mm程の長さであることが多い。
通常ユーザーがカプセルを破壊するために指でフィルターに圧を与える際には、シガレットの長手方向におけるカプセルが存在する箇所と同位置(以下、「カプセル箇所」と記載する。)のフィルターのみに圧を与えるわけではなく、カプセル箇所23とシガレットの長手方向における周辺に存在するフィルター(周辺フィルター21a、21b)に圧を与えることになる。
<押込率>
押込率は、図3で示す様に、フィルタープラグが外圧を受けていない状態におけるフィルタープラグ242aの押込まれる箇所eの距離をC、フィルタープラグが外圧を受けた状態におけるフィルタープラグ242bの押込まれた箇所e’の距離をDとした場合に、(C−D)/Cで定義される。
<カプセル比>
また、「フィルタープラグ24の直径A」に対する「カプセル26のフィルター端面側21から見た断面形状である円形の直径B」の比(以下、「カプセル比」と記載する。)B/Aは0.55≦B/A≦0.80、好ましくは0.55≦B/A≦0.75、さらに好ましくは0.55≦B/A≦0.70とすることが出来、カプセル変形率は1/7〜2/3である。
<直径>
ここで、図4に示す様にカプセル26が球体の場合など断面位置によって直径の値が変わる場合(B、B’、B”)には最も大きな値となる直径を直径Bと定義する。
<カプセル変形率>
カプセル変形率は、図5で示す様に、カプセルが外圧を受けていない状態におけるカプセル266aの押込まれる箇所fの距離をE、カプセルが外圧を受けて破壊される直前の状態へ変化した際のカプセル266bの押込まれた箇所f’の距離をFとした場合に、(E−F)/Eで定義される。
<カプセル>
カプセル26は皮膜262で内容物の一例である香料を含む内容液264を包み込んだ構造を有する。カプセルは例えばフィルター端面側21から見た断面形状が円形または楕円形のものを用いることが出来、図2に示す球体や円筒体を用いることが出来る。
皮膜形成材料はたとえばデンプンとゲル化剤とを含んでいる。ゲル化剤としてはたとえばジェランガムが用いられる。皮膜形成材料はさらにゲル化助剤を含んでもよい。前記ゲル化助剤としてはたとえば塩化カルシウムが用いられる。本発明において、皮膜形成材料はさらにカプセル用可塑剤を含んでもよい。前記カプセル用可塑剤としてはグリセリンおよび/またはソルビトールが用いられる。皮膜形成材料はさらに着色料を含んでもよい。
尚、カプセル変形率は皮膜形成材料の組成や厚みを変化させることで調整することが出来る。
カプセルの内容液に含まれる香料としては、たとえばメンソール、植物精油などを用いることができる。内容液に含まれる香料の溶媒としては、たとえば中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を用いることができる。内容液はさらに色素、乳化剤、増粘剤などの他の添加剤を含有していてもよい。
また、カプセルには顆粒状など個体の内容物を含んでもよい。
<カプセル製造方法>
香料カプセルの製造方法は、たとえば滴下法を用いればシームレスな皮膜を有する香料カプセルを製造できるので好ましい。この方法では、二重ノズルを用い、内側ノズルから内容液を、外側ノズルから液状の皮膜物質を同時に吐出させることにより、皮膜液が継ぎ目なく内容液を包み込むことができる。
本発明者らは、ユーザーが本実施形態の様なキャビティフィルター2の内部に配置されたカプセルを指でフィルターに圧をかけることで破壊する際に、なぜ従来のシガレットではカプセルが割れにくいと感じるのかを鋭意検討した。
本発明者らが図6に示す様にステージ61上に設置したフィルタープラグ242をその径方向外側に配置したレオメータ62で上から押込んだ際に検出される圧力を測定したところ、図7に示すような測定結果が得られた。図7中のNo.1〜4は、それぞれ後述する表1及び表2に記載したサンプルNo.に対応する。図7は縦軸にフィルタープラグ単位断面積あたりの反発力、横軸に押込率をとったグラフであるが、押込率が大きくなるに従って、反発力が大きくなっていることが分かる。尚、単位断面積あたりの反発力とは反発力を断面積(mm)で除した値であり、断面とは円筒形のフィルターの長手方向に直交する円形断面を意味する。
つまり、前述の様に通常ユーザーがカプセルを破壊する際には周辺フィルターにも圧を与えるので、カプセルを破壊する際にはこの測定結果の様にフィルタープラグが反発力として働くことになり、反発力の値はカプセルを破壊するために押込率が大きくなればそれだけ大きくなることがわかる。
さらに注目すべきは、押込率が特定値(本測定においては0.5)以下のときは押込率が大きくなるに従って直線的に反発力が増加(第一の増加率)するのに対し、押込率が特定値より大きいときは押込率が大きくなるに従って二次曲線的に反発力が増加(前記第一の増加率よりも大きい第二の増加率)することである。つまり、押込率が特定値より大きくなると反発力が大きく増加し、さらに押込みの途中から反発力の増加傾向が変化することになる。これらが、ユーザーがカプセルが割れにくいと感じる要因の一つだと考えられる。
尚、図6における測定において用いたレオメータはSun RHEOMETER CR3000EX(株式会社サン科学製)であり、フィルタープラグの作成条件は表1、2の通りである。No.4以外のサンプルはセルロースアセテート繊維を材料とし、可塑剤としてトリアセチンを使用した。
レオメータの押込み幅(円形の押込み面の直径)は15.0mmであり、キャビティフィルターの長手方向におけるキャビティ幅は6.0mmであり、キャビティフィルターを押込む場合にはレオメータの幅方向の中心位置をキャビティの幅方向の中心位置に合わせて押込みを行った。また、いずれのサンプルもフィルタープラグを坪量50g/m、厚み52μmの成形紙で巻いて作成し、フィルタープラグの長さは27mmであり、カプセルは有していない。
本実施形態によるカプセルフィルターを有するシガレットはフィルターの押込率が特定値(0.5)以下のときにカプセルを破壊することが出来るので、ユーザーが従来よりもカプセルを破壊しやすいと感じることが出来る。
また、図9A−9Dは図8で示す様に感圧導電性エラストマーセンサー81の上に設置したキャビティフィルター82をレオメータ62で上から押込んだ際にセンサー81で検出される圧力分布を示したものである。尚、中空部の中心にカプセルを配置したキャビティフィルターを押圧し、図9A−9Dの縦軸に示したY方向、横軸に示したX方向は、図8に示したX方向、Y方向に対応する。圧力は1、2、・・・の順に高いことを表している。尚、図9における測定において用いたレオメータは前述と同様であり、センサー81にはイナストマー(イナバゴム株式会社製)を用いた。
図9A−9Dはこの順番で押込み開始から時系列に圧力分布を示している。図9A及び9Bではまだカプセルに圧が到達していない段階であり、フィルタープラグによってのみ圧力が発生していることが示されている。図9Cでは圧力がカプセルに到達し、カプセル部分にも圧力が発生していることが示されている。図9Dではカプセルが破壊されたことによって図9Cで発生していたカプセル部分での圧力が殆ど無くなったことが示されている。
ここで、図9Cから高い圧力が検出されている箇所がキャビティフィルターの中空部の中心位置からY方向のマイナス方向にズレていることがわかる。このことから、中空部に配置されたカプセルをフィルタープラグを介して押圧して破壊しようとする過程において、中空部内でカプセルが移動するということが分かる。このカプセルの移動も従来のシガレットでカプセルが割れにくいとユーザーが感じる要因の一つだと考えられる。
本発明を本実施形態の様にキャビティフィルターに用いた場合は、カプセル比が0.55≦B/A≦0.8であることでカプセルの中空部内での移動範囲が小さくなり、この点からもカプセルを破壊しやすいとユーザーが感じることが出来る。
カプセルと成形紙29(本実施形態における、周辺部材。)が接触する場合においては、中空部22に配置されたカプセル26を押圧して破壊しようとする過程において、カプセル26と成形紙29との間の摩擦力によってカプセル26の移動が抑制される。従って、さらにユーザーがカプセルを割りやすいと感じることが出来る。尚、成形紙29を用いなかった場合は、例えばチップペーパーなどの中空部の径方向外側に存在する部材が、周辺部材となる。
キャビティフィルターを用いた場合は製造安定性の観点から、カプセル比が0.55≦B/A≦0.75であることが好ましく、0.55≦B/A≦0.70であることがさらに好ましい。
フィルターの径が小さくなるとカプセルの容量が小さくなり、さらに喫煙者の吸引による流速が大きくなるため、カプセル香料の量が不足しがちである。この様な問題もカプセル比が0.55≦B/A≦0.8のカプセルフィルターを有するシガレットを用いることでフィルターの径に対するカプセルの容量が従来よりも多くなるために軽減される。
指で物を押圧する際に、指のある箇所が押圧によって陥没する度合いが大きいと、人間が「固い」という感覚を感じ、「われにくい」という印象を頂くことに繋がる。従って、フィルターの径が小さいシガレットの場合はカプセルの大きさも小さくなるので、指の一点に力が集中しやすい傾向があり、全体として同じ荷重をかけているにも関わらず小さいカプセルの方が「われにくい」と強く感じる。この様な「われにくい」と感じやすい小さい径のシガレットにおいてもカプセル比が0.55≦B/A≦0.8のカプセルフィルターを有するシガレットを用いることで指への力の集中を緩和でき、「われにくい」という感覚を低減することが出来る。
これらのことから、本発明はチップペーパーの外周長さが25mm以下、23mm以下、17mm以下、15mm以下と小さくなればそれに応じてより好適に適用できる。
<第二実施形態>
図10に本発明の第二実施形態であるカプセルフィルターを有するシガレットを示す。
このシガレットは、フィルター部分が第一実施形態と異なり他の同一の部分には同一の符号を付して説明を省略する。
第二実施形態のフィルター4は、フィルタープラグ44と、フィルタープラグ44の周囲に巻かれた外包紙の一例である巻取紙46と、フィルタープラグ44の中に埋め込まれたカプセル48と、で構成されている。(このようにフィルターの内部にカプセルが埋め込まれた構造のフィルターを本明細書では「埋め込みフィルター」と呼ぶ)。
カプセル、フィルタープラグ、チップペーパー、巻取紙は第一実施形態において説明したものと同様のものを使用することが出来、シガレットの各寸法においても第一実施形態において説明したものと同様のものを使用することが出来る。
また、カプセルの製造方法についても第一実施形態で説明したカプセルと同様なのでここでは説明を省略する。
本実施形態においてもカプセル48は周辺フィルター41a、41bにおいてフィルタープラグの径方向外側からのフィルタープラグ44への押込率が0.5に到達する前に破壊される。
また、カプセル比B/Aは0.55≦B/A≦0.75、好ましくは0.55≦B/A≦0.70、とすることが出来き、カプセル変形率は2/3以下である。
第二実施形態におけるフィルター付きシガレットにおいてもカプセルはフィルターの中に存在するため、ユーザーがカプセルを破壊する際には周辺フィルター41a、41bにも圧を与えるので、カプセルを破壊する際にはフィルターが反発力として働くことになり、反発力の値はカプセルを破壊するために押込率が大きくなればそれだけ大きくなる。
しかし、本実施形態によるカプセルフィルターを有するシガレットはフィルターの押込率が特定値(0.5)以下のときにカプセルを破壊することが出来るので、ユーザーが従来よりもカプセルを破壊しやすいと感じることが出来る。
従来の埋め込みフィルターを有するシガレットにおいてはカプセル箇所43におけるフィルターの存在により大きな「わりにくい」感覚を与える傾向にあったため、本発明の適用が特に有効である。
また、一般的に埋め込みフィルターを有するシガレットにおいては、セルロースアセテート繊維などをロッド状に凝集形成してフィルタープラグを作成する工程において、繊維を凝集する際にカプセルを繊維内に配置して作成される。
従って、その様にして作成された第二実施形態におけるフィルター付きシガレットにおいてはカプセル比が0.55≦B/A≦0.75であることによって、カプセル位置のフィルタープラグが従来よりも押し固められるのでユーザーの指による圧力がカプセルに伝達しやすくなり、よりいっそうユーザーがカプセルを割りやすいと感じることができる。
カプセルの割りやすさとユーザーがシガレットを吸引する際に感じる通気抵抗の関係を鑑みると、カプセル比が0.55≦B/A≦0.70の場においては、カプセルの割りやすさを維持しながら通気抵抗もほど良くすることができる(通気抵抗が高すぎると吸引が困難となり、通気抵抗が低すぎると吸引している感じが得にくい。)という点で好ましい。
また、本実施形態においても前述のとおり、本発明はチップペーパーの外周長さが25mm以下、23mm以下、17mm以下、15mm以下と小さくなればそれに応じてより好適に適用できる。
<染み出し対策>
図11に本発明の第三実施形態であるシガレットを示す。本実施形態は第一実施形態と同様のキャビティフィルターを用いたものであり、第一実施形態と同様の箇所は同一の符号を付して説明を省略する。第一実施形態と異なる箇所は巻取紙28a、28bが使用されていないという点と、成形紙としてカプセルの内容液の浸透を防止する浸透防止成形紙52が使用されているという点である。
浸透防止成形紙52の例としては、耐水性能を有する耐水紙、又は耐油性能を有する耐油紙、又は耐水及び耐油性能を有する耐水耐油紙、耐水又は/及び耐油性能を有するワックスなどを内側にコーティングした紙、を用いることが出来る。この様な成形紙の場合通気度がほとんど0という場合もある。
さらに、浸透防止成形紙52とフィルタープラグ54a、54bの間には隙間充填層56が形成されており、浸透防止成形紙52とフィルタープラグ54a、54bとの隙間を埋めている。隙間充填層としては、糊やホットメルトなどの接着材を用いることが出来る。また、耐水又は/及び耐油性能を有するワックスなどを内側にコーティングした紙を用いた場合はワックスが隙間充填層としての役割を果たすことが出来る。
カプセル比が0.55≦B/Aの場合比較的多くの内容液を収容することが出来るが、本実施形態のような構成とすることで、中空部でカプセル内から内容液が出た際に内容液が外部に漏れるおそれを低減することが出来る。
もちろん、上述の浸透防止成形紙の様にカプセルの内容液の浸透を防止する巻取紙と隙間充填層を用いて埋め込み型フィルターを構成することも出来る。また、本発明はユーザーが指以外でカプセルを破壊する際にも有用である。
なお、上述した本発明の各実施形態における各構成要素及び各条件設定は、特に明示の
記載がない限り個別に独立してそれぞれを組合せることが出来る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
たばこロッドと、
前記たばこロッドの一端に接続されたセルロースアセテート繊維から形成されているフィルタープラグと、ゲル化剤とゲル化助剤とを含む皮膜内に香料と溶媒とを含む内要物が配置されたカプセルと、を有するフィルターと、
を有するシガレットであって、
前記カプセルは前記フィルタープラグの中に埋め込まれていて、
前記たばこロッドは円筒形であり、前記フィルターは円筒形であり、前記カプセルは前記フィルター端面側から見た断面形状が円形であり、該フィルタープラグの直径をA,前記カプセルの前記フィルター端面側から見た断面形状である円形の径をBとした場合に、
0.55≦B/A≦0.75であるシガレット。
[2]
前記たばこロッドと前記フィルターとの接続部の周囲に巻かれたチップペーパーを有し、前記チップペーパーの外周長さが25mm以下であることを特徴とする[1]に記載のシガレット。
[3]
前記チップペーパーの外周長さは23mm以下であることを特徴とする[2]に記載のシガレット。
[4]
前記チップペーパーの外周長さは17mm以下であることを特徴とする[3]に記載のシガレット。
[5]
前記チップペーパーの外周長さは15mm以下であることを特徴とする[4]に記載のシガレット。
[6]
前記フィルタープラグの単糸繊度は5.0〜14.0g/9000mである[1]乃至[5]のいずれか1項に記載のシガレット。
[7]
前記カプセルが前記フィルターを外部から押し込んだ際の押込率が0.5以下のときに破壊される[1]乃至[6]のいずれか1項に記載のシガレット。
[8]
たばこロッドと、
前記たばこロッドの一端に接続されたセルロースアセテート繊維から形成されているフィルタープラグと、ゲル化剤とゲル化助剤とを含む皮膜内に香料と溶媒とを含む内要物が配置されたカプセルと、を有するフィルターと、
を有するシガレットであって、
前記フィルタープラグは、互いに離間し中空部を介して配置されたたばこロッド側プラグおよび吸口側プラグを有し、前記カプセルは前記中空部に配置されていて、
前記たばこロッドは円筒形であり、前記フィルターは円筒形であり、前記カプセルは前記フィルター端面側から見た断面形状が円形であり、該フィルタープラグの直径をA,前記カプセルの前記フィルター端面側から見た断面形状である円形の径をBとした場合に、
0.55≦B/A≦0.80であるシガレット。
[9]
前記たばこロッドと前記フィルターとの接続部の周囲に巻かれたチップペーパーを有し、前記チップペーパーの外周長さが25mm以下であることを特徴とする[8]に記載のシガレット。
[10]
前記チップペーパーの外周長さは23mm以下であることを特徴とする[9]に記載のシガレット。
[11]
前記チップペーパーの外周長さは17mm以下であることを特徴とする[10]に記載のシガレット。
[12]
前記チップペーパーの外周長さは15mm以下であることを特徴とする[11]に記載のシガレット。
[13]
前記フィルタープラグの単糸繊度は5.0〜14.0g/9000mである[8]乃至[12]のいずれか1項に記載のシガレット。
[14]
前記カプセルが前記フィルターを外部から押し込んだ際の押込率が0.5以下のときに破壊される[8]乃至[13]のいずれか1項に記載のシガレット。
1…たばこロッド、2…フィルター、3…チップペーパー、22…中空部、24a…ロッド側プラグ、24b…吸口側プラグ、26…カプセル、262…皮膜、264…内容液、
4…フィルター、44…フィルタープラグ、48…カプセル、
54a、54b…フィルタープラグ

Claims (12)

  1. たばこロッドと、
    前記たばこロッドの一端に接続されたセルロースアセテート繊維から形成されているフィルタープラグと、ゲル化剤とゲル化助剤とを含む皮膜内に香料と溶媒とを含む内要物が配置されたカプセルと、前記フィルタープラグの周囲に巻かれた外包紙と、前記フィルタープラグと前記外包紙との間に形成された耐水および耐油性能を有する隙間充填層と、を有するフィルターと、
    を有するシガレットであって、
    前記カプセルは前記フィルタープラグの中に埋め込まれていて、
    前記たばこロッドは円筒形であり、前記フィルターは円筒形であり、前記カプセルはフィルター端面側から見た断面形状が円形であり、該フィルタープラグの直径をA,前記カプセルの前記フィルター端面側から見た断面形状である円形の径をBとした場合に、0.55≦B/A≦0.75であり、
    前記フィルターを外部から押し込んだ際の前記フィルタープラグの押込率が0.5以下のときに前記カプセルが破壊される、
    シガレット。
  2. 前記たばこロッドと前記フィルターとの接続部の周囲に巻かれたチップペーパーを有し、前記チップペーパーの外周長さが25mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のシガレット。
  3. 前記チップペーパーの外周長さは23mm以下であることを特徴とする請求項2に記載のシガレット。
  4. 前記チップペーパーの外周長さは17mm以下であることを特徴とする請求項3に記載のシガレット。
  5. 前記チップペーパーの外周長さは15mm以下であることを特徴とする請求項4に記載のシガレット。
  6. 前記フィルタープラグの単糸繊度は5.0〜14.0g/9000mである請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシガレット。
  7. たばこロッドと、
    前記たばこロッドの一端に接続されたセルロースアセテート繊維から形成されているフィルタープラグと、ゲル化剤とゲル化助剤とを含む皮膜内に香料と溶媒とを含む内要物が配置されたカプセルと、前記カプセルが配置された中空部と、前記中空部の径方向外側に位置して前記カプセルと接触し前記カプセルとの摩擦力によって前記カプセルの移動を抑制する周辺部材と、前記フィルタープラグの周囲に巻かれた外包紙と、前記フィルタープラグと前記外包紙との間に形成された耐水および耐油性能を有する隙間充填層と、を有するフィルターと、
    を有するシガレットであって、
    前記フィルタープラグは、互いに離間し中空部を介して配置されたたばこロッド側プラグおよび吸口側プラグを有し、前記カプセルは前記中空部に配置されていて、
    前記たばこロッドは円筒形であり、前記フィルターは円筒形であり、前記カプセルはフィルター端面側から見た断面形状が円形であり、該フィルタープラグの直径をA,前記カプセルの前記フィルター端面側から見た断面形状である円形の径をBとした場合に、0.55≦B/A≦0.80であり、
    前記フィルターを外部から押し込んだ際の前記フィルタープラグの押込率が0.5以下のときに前記カプセルが破壊される、
    シガレット。
  8. 前記たばこロッドと前記フィルターとの接続部の周囲に巻かれたチップペーパーを有し、前記チップペーパーの外周長さが25mm以下であることを特徴とする請求項7に記載のシガレット。
  9. 前記チップペーパーの外周長さは23mm以下であることを特徴とする請求項8に記載のシガレット。
  10. 前記チップペーパーの外周長さは17mm以下であることを特徴とする請求項9に記載のシガレット。
  11. 前記チップペーパーの外周長さは15mm以下であることを特徴とする請求項10に記載のシガレット。
  12. 前記フィルタープラグの単糸繊度は5.0〜14.0g/9000mである請求項7乃至11のいずれか1項に記載のシガレット。
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