JP6233876B2 - 裸眼対応多重画像提示装置 - Google Patents
裸眼対応多重画像提示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6233876B2 JP6233876B2 JP2013154106A JP2013154106A JP6233876B2 JP 6233876 B2 JP6233876 B2 JP 6233876B2 JP 2013154106 A JP2013154106 A JP 2013154106A JP 2013154106 A JP2013154106 A JP 2013154106A JP 6233876 B2 JP6233876 B2 JP 6233876B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- presentation
- observer
- spectral
- image presentation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
また、メガネを装着しない方法としては、特許文献3に記載されているように映像提示装置の前面にマイクロレンズやレンティキュラレンズやパララックスバリアを配置し、観測する方向によって提示する映像を変化させる技術がある
しかし、現在の主たる画像提示装置は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3チャンネルにより色を表現しており、分光放射輝度を細かく制御することはできない。
これを用いることにより観測者ごとの分光感度特性に合わせた画像を提示することが可能となり、1つの画像提示装置から多数の画像を同時に出力することができる。
多チャンネル画像提示装置を用いて観測者に異なる画像を観測させる方法について示す。まず、観測者が画像提示装置中の1点(画素)を観測した場合を考える。観測者の分光感度特性についてはあらかじめ計測されており、第-j錐体の波長λに関する分光感度特性をxj (λ)とする。図1は、人間の目の3つの錐体細胞(S、M、L)の分光感度特性x1(λ)、 x2(λ)、 x3(λ)の例である。
また、画像提示装置のチャンネル数をNとし、第iチャンネルの波長λに関する分光放射特性をEi (λ)、第iチャンネルの提示輝度をbiとする。このとき、観測者の第-j錐体において観測される輝度X jは以下の式で計算できる。
数1をより簡潔に記述するために、定数Cjiを以下のように定義する。
このCjiを用いることにより、数1は以下のように書き換えられる。
数3は、行列形式を用いて以下の数4のように表すことができる。
また、複数の観測者(あるいは複数の目)が存在する場合には、数4を一般化することで、提示輝度biと複数の観測者の観測輝度X jとの関係を次式のように表すことができる。
ここで、Mは観測者の錐体の総数である。
即ち、各観測者に、それぞれ異なる任意の画像を提示し観測させることは、上述の連立方程式を解いて求めた提示輝度bjに応じて、画像提示装置の画像提示部の分光放射輝度を制御することにより、求めた提示輝度bjよりなる画像をスクリーンやLCD(液晶ディスプレイ)等に表示することである。
いま,2人の観測者に対して画像提示を行う場合を考える。それぞれの観測者に提示する目標画像をX=[X1、X2、X3]、Y=[Y1、Y2、Y3]、としたとき、補正画像X’= [X1’、X2’、X3’]、Y’ =[Y1’、Y2’、Y3’]を以下の数6のように定義する。
ここでα、βはそれぞれの画像全体に対するスケール係数であり、m-、nは輝度のオフセットである。1は全要素の値が1のベクトルである。これらの係数を適切に設定することにより、解が負の値を含まないように画像を補正する。
まず、目標画像をX’、Y’とし、提示輝度b’と観測輝度の関係を以下のように記述する。
ここで、C1、C2はそれぞれの観測者の分光感度特性から導かれる感度特性行列である。先に述べたとおり画像提示装置では負の光を表現できないため、提示輝度b’には負の値が含まれてはならない。そこで、b’に含まれる負の値をペナルティとする評価関数を定義する。
いま、画素kにおいて数7の連立方程式を解くことにより解b’kが得られたとする。このとき、b’kに含まれる負の値を用いてペナルティNkを以下のように定義する。
ここで、bki’はbk’の第i要素を表し、ζ(x)はx<0のとき−1となり、x≧0のとき0となる関数である。このNkの画像全体の総和を求めることにより、ペナルティ-Nallを以下のように定義する。
このペナルティNallが最少となるようにα、β、m、nを決定することにより負の値を含まない画像を導出することができる。
ここで、Imaxは目標画像中の最大輝度を表す。このR1,R2を最大化することにより、コントラストの低下を抑制することが可能である。したがって,R1、R2を最大化し、かつ、Nallを最小化させるように、以下の評価値Eを最大化することにより適切な画像補正を実現することができる。
ここで、w1、w2はそれぞれの評価値に対する重みである。このEを最大化するようα、β、m、nを求め、数7により目標画像X、Yから各プロジェクタの提示輝度b’を求めることで、画像提示装置により表現可能でありかつ視認性の高い画像を、それぞれの観測者に対して独立に提示することが可能となる。
即ち、各観測者に、それぞれ異なる任意の画像を提示し観測させることは、上述の連立方程式を解いて求めた提示輝度b’に応じて、画像提示装置の画像提示部の分光放射輝度を制御することにより、求めた提示輝度b’よりなる画像をスクリーンやLCD(液晶ディスプレイ)等に表示することである。
図4は、本発明の画像提示装置のシステム構成を示す。画像提示装置は、提示用画像を作成する画像作成部と作成された提示用画像をプロジェクタ等により提示する画像提示部からなる。
画像作成部は提示用の画像を作成する。提示用画像は、画像情報(例えばテレビ放送)と感度特性行列から作成される。
感度特性行列は、観測者の目1から観測者の目Mまでの分光感度特性xj(j=1〜,M)、および画像提示手段1からNの分光放射特性Ei(i=1〜N)から計算される。
複数の観測者は、観測者操作部(形態例:画像提示装置の表面部にパネル状に配置)にて、自己の分光感度特性、観賞したい画像(テレビでは番組のチャンネル)を選定する。
以上より、画像作成部では、複数の提示用画像が作成される。
画像提示部は、複数の画像提示手段(例:プロジェクタ)1からNで構成される。各画像提示手段には、光の波長の一定範囲のみを透過させる分光透過率を持つバンドパスフィルタ1からNを設ける。バンドパスフルタ1からNは、可視光の波長範囲(400〜750nm)を分割するように設定される。
各画像提示手段から、提示用画像が1つのスクリーン上においてぴったりと重なるように平面射影変換を用い形状変形されて投影され、一つの多重画像が生成される。
ここで、プロジェクタとバンドパスフィルタのセットの数は6種以上でもよい。バンドパスフィルタの数を増やすと提示画像の光の情報量が増え、より多くの画像を1つの多重画像として提供することができる。また、通常のRGBよりも狭い帯域の光を利用するため、少なくとも4種以上の分光透過率、即ち分光放射特性を持つ画像提示手段を用いる。
これらのプロジェクタは、一つのスクリーン画面上において全てのプロジェクタの画像がぴったりと重なるよう、画像作成部において平面射影変換を用いて画像の位置合わせをする制御(画像位置合わせ制御)を行っている。画像の位置合わせは、ミラーやレンズを用いて光学的、あるいは機械的に行っても構わない。
本実施例では、異なる分光感度特性を持つ観測者として、図5の上部に示すカラーカメラとモノクロカメラという2つの異なる分光感度特性を持つカメラを用いた。カラーカメラのRチャンネル、Gチャンネル、Bチャンネルの分光感度特性xj(j=1、2、3)とモノクロカメラの分光感度特性x4をあらかじめ測定しておき、画像提示装置の画像作成部に入力する。
次に、これらの目標画像からプロジェクタ投影画像を求める方法について説明する。まず、カラーカメラとモノクロカメラの各チャンネルの分光感度特性xj(j=1〜4)と、各プロジェクタの分光放射特性Ei(i=1〜5)より、数2を用いて感度特性行列の各要素Cjiを求め、カラーカメラの感度特性行列C1とモノクロカメラの感度特性行列C2を求める。次に、カラーカメラの目標画像X、モノクロカメラの目標画像Y、感度特性行列C1、C2より、数7を用いて5台のプロジェクタから投影する提示輝度b’を求める。この提示輝度b’の計算は、提示するプロジェクタ画像の全ての画素において行う。これがプロジェクタ投影画像となる。このとき、数7のα、β、m、n は数11の評価値Eを最大化するように求める。図8はこのようにして求めた5台の各プロジェクタの投影画像(提示輝度よりなる画像)である。
ここでは観測者が観測した画像を定量的に示すためカラーカメラとモノクロカメラを用いたが、これを異なる分光感度特性を持つ2人の人間の眼と考えれば、異なる2人の人間に異なる画像を提示していることになる。この例のように、本発明では、異なる分光感度特性を持つ観測者に対して異なる画像を提示する多重画像提示を実現した。
第一に、2人の観測者の目の分光感度特性を事前に計測し、画像提示装置の画像作成部に入力する。
第二に、各観測者は、画像提示装置の分光感度特性の選択部(図示せず)において、自己の分光感度特性を選択する。同時に、テレビにて各人の観賞したい番組を選定する。このテレビ放送の画像情報は、画像作成部に入力される。
第三に、画像作成部において、各観測者の分光感度特性と6台の画像提示手段の分光放射特性から感度特性行列を計算する。
第四に、画像作成部において、各観測者が選定した番組放送の画像情報と感度特性行列より、6台の画像提示手段から投影する提示用画像Aを作成する。このとき、同時に、視認性を向上させるために、提示用画像Aのコントラストの最適化処理を行う。また、6台の画像提示手段の提示用画像Aがスクリーン上においてぴったりと重なるように平面射影変換を用いて各画像提示手段の提示用画像Aの形状変形を行う。
第五に、画像提示部において、6台の画像提示手段から提示用画像Aを投影し、スクリーン上において一つの多重画像Bを生成する。
第六に、各観測者は裸眼で同一のスクリーンに投影された多重画像Bを見ることにより、各観測者が選定した異なる番組を、同時に、カラーで観賞することができる。
第一に、観測者の左右の目の分光感度特性を事前に計測し、画像提示装置の画像作成部に入力する。
第二に、カラー立体映像の右目用カラー画像と左目用カラー画像を画像作成部に入力する。
第三に、画像作成部において、観測者の左右の目の分光感度特性と6台の画像提示手段の分光放射特性から感度特性行列を計算する。
第四に、画像作成部において、右目用カラー画像と左目用カラー画像と感度特性行列より、6台の画像提示手段から投影する提示用画像Aを作成する。このとき、同時に、視認性を向上させるために、提示用画像Aのコントラストの最適化処理を行う。また、6台の画像提示手段の提示用画像Aがスクリーン上においてぴったりと重なるように平面射影変換を用いて各画像提示手段の提示用画像Aの形状変形を行う。
第五に、画像提示部において、6台の画像提示手段から提示用画像Aを投影し、スクリーン上において一つの多重画像Bを生成する。
第六に、観測者は裸眼で同一のスクリーンに投影された多重画像Bを見ることにより、カラーの立体映像を観賞することができる。
Claims (5)
- 単一または複数の観測者に対して画像を提示する画像提示装置において、
分光放射輝度を制御することが可能な画像提示部を持ち、
前記観測者の右目及び左目のそれぞれの分光感度特性に応じて、
前記画像提示部の前記分光放射輝度を制御して前記画像を提示することにより、
前記観測者の右目及び左目のそれぞれに対して異なる前記画像を同時に提示することを特徴とする画像提示装置。 - 可視光の波長帯域において4種以上の分光放射特性を持つ複数の画像提示手段よりなる前記画像提示部を持つことを特徴とする請求項1に記載の画像提示装置。
- 前記観測者が選択した画像を元に、
複数の前記画像提示手段のそれぞれにおいて提示する提示用画像を作成する画像作成部を持ち、
前記提示用画像を前記画像提示手段により、
単一の多重画像を作成することを特徴とする請求項2に記載の画像提示装置。 - 前記画像作成部において、
前記分光感度特性および前記分光放射特性より感度特性行列を計算し、
前記観測者が選択した画像と前記感度特性行列より、
前記提示用画像を作成することを特徴とする請求項3に記載の画像提示装置。 - 前記画像作成部において、
前記画像提示手段の提示輝度の範囲内において、
前記観測者が観測する前記画像のコントラストが高くなるように、
前記提示用画像を作成することを特徴とする請求項3又は4のいずれかに記載の画像提示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013154106A JP6233876B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 裸眼対応多重画像提示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013154106A JP6233876B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 裸眼対応多重画像提示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015026918A JP2015026918A (ja) | 2015-02-05 |
JP6233876B2 true JP6233876B2 (ja) | 2017-11-22 |
Family
ID=52491264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013154106A Active JP6233876B2 (ja) | 2013-07-25 | 2013-07-25 | 裸眼対応多重画像提示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6233876B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4503910B2 (ja) * | 2002-03-08 | 2010-07-14 | オリンパス株式会社 | 画像表示方法、画像表示装置及び画像印刷装置 |
JP2008129162A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 映像変換処理方法および映像変換システム |
US9094656B2 (en) * | 2010-09-13 | 2015-07-28 | Thomson Licensing | Method for sequentially displaying a colour image |
JP2012133089A (ja) * | 2010-12-21 | 2012-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | 投射型表示装置及びマルチビジョン投射型表示装置 |
-
2013
- 2013-07-25 JP JP2013154106A patent/JP6233876B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015026918A (ja) | 2015-02-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9247233B2 (en) | Anagylphic stereoscopic image capture device | |
US9817305B2 (en) | Image correction system and method for multi-projection | |
JP2018107833A (ja) | 3次元投影及びカラーギャマットの改善のためのレーザ光源を使用したプロジェクタ、投影システム及び関連する方法 | |
KR101489261B1 (ko) | 상영관 파라미터 관리 장치 및 방법 | |
WO2019105323A1 (zh) | 显示模组、头戴式显示设备及图像立体显示方法和装置 | |
TWI357987B (en) | A three-dimension image display device and a displ | |
US9319663B2 (en) | Image display using matrix screen and periodic grating having a fixed period | |
JP2014514598A5 (ja) | ||
CN102411208A (zh) | 裸眼立体视觉显示器 | |
WO2010096729A1 (en) | Stereoscopic systems for anaglyph images | |
US20160198148A1 (en) | Auto-stereoscopic image apparatus | |
US10368048B2 (en) | Method for the representation of a three-dimensional scene on an auto-stereoscopic monitor | |
CN103890638A (zh) | 用于图像投影的失真补偿 | |
JP2013161035A (ja) | 映像表示装置 | |
KR102597593B1 (ko) | 무안경 입체 영상 표시장치 | |
US10466543B2 (en) | Pixel geometries for spatially multiplexed stereo 3D displays | |
JP6233876B2 (ja) | 裸眼対応多重画像提示装置 | |
US10986329B2 (en) | Autostereoscopic 3-dimensional display | |
JP2011128636A (ja) | カラー立体表示装置 | |
JP5365726B2 (ja) | カラー立体表示装置 | |
RU2643917C2 (ru) | Автостереоскопическая система | |
JP2009229645A (ja) | カラー表示装置および立体映像表示装置 | |
JP2015046848A (ja) | 画像表示装置 | |
JP5766649B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JP2016503184A (ja) | 自動立体視システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160622 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170321 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170424 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20171010 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20171019 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6233876 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |