JP5766649B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、画像表示装置に関する。
近年、特にフラットパネルタイプで、且つ、専用の眼鏡等を必要としない方式の三次元映像表示装置が要望されている。このタイプの三次元映像表示装置の一つは、直視型または投影型の液晶表示部又はプラズマ表示部等のような表示パネル(表示部)に対向して光線制御部が設置され、表示部からの光線が制御されて観察者に向けられる方式である。
光線制御部は、光線制御部上の同一位置について観察する角度に応じた映像が見えるような機能を有する。左右視差(水平視差)のみを与える場合の具体例は、スリット(視差バリア)またはシリンドリカルレンズのような直線状の光線制御素子が、水平方向に周期的に設けられた構造であり、代表的なものとして、バリアまたはレンチキュラーシートが知られている。表示部の各画素には、光線制御素子を経由して観察される方向に応じた色と輝度情報(視差画像)が表示され、ひとつの開口部に対応した視差画像の集合は要素画像と呼ばれる。観察者は、開口部を経由して観察位置に応じた映像を見ると表現してもよいし、光線制御素子を経由して射出された光線が三次元画像を成すと表現してもよい。
表示部と光線制御部とを組み合わせた方式は、視差(異なる方向から見ることによる見え方の差)の数や設計指針などによって、2眼式、多眼式、超多眼式(多眼式の超多眼条件)、インテグラル・イメージング(以下、「II」と呼ぶ)式等に分類される。2眼式は2枚の視差画像により両眼視差を与えて立体視させるが、それ以外の方式は程度の差はあれ運動視差を与えることから、その映像は、2眼式の「立体映像」と区別して「三次元映像」と呼ばれる。光線制御素子を経て視差画像を観察するという前述の手法の基本的な原理は、公知のインテグラル・フォトグラフィ(IP)の原理と実質的に同一である。
上述の方式のうち、例えばII方式は、視差を増やすことにより視点位置の自由度を高め、比較的広い範囲で立体視できる(視域が広い)という特徴がある。視差の数は、要素画像を構成する画素数に応じて増やすことができるが、表示部の解像度には上限があることから、光線制御素子を設ける間隔が大きくなり、三次元映像の解像度が低下してしまう。
三次元映像の解像度の低下を抑制する目的で、視差を提示する方向を水平方向のみに限定し、垂直方向(上下方向)には視差を提示しない一次元の直視型裸眼三次元表示装置が知られている。一次元の直視型裸眼三次元表示装置においては、水平方向のみ解像度が低下するという課題や、光線制御素子の周期構造と、表示部にマトリクス状に配列された画素(開口部と遮光部)の周期構造が光学的に干渉することによりモアレが発生するという課題が知られている。従来、解像度バランスの改善を目的に光線制御素子を傾ける技術や、モアレを効果的に解消することを目的に光線制御素子を傾ける技術などが知られている。
特許第3940456号公報 特許第4271155号公報
ところで、一次元の直視型裸眼三次元表示装置においては、光線制御素子越しに観察される色の配列(色配列)によっては、画質が低下するという問題がある。例えば水平方向に同色が並ぶ色配列の場合、同色の縞が水平方向に発生し、画質が低下してしまう。本発明が解決しようとする課題は、画質を向上させることが可能な画像表示装置を提供することである。
実施形態の画像表示装置は、表示部と光線制御部とを備える。表示部は、それぞれが異なる色の複数のサブ画素を有する画素が、第1方向と、第1方向に直交する第2方向とに沿ってマトリクス状に配列され、互いに視差を有する複数の視差画像を表示する。光線制御部は、表示部と対向して配置され、第2方向に対して90度よりも小さい角度で傾けられた方向に延び、第1方向に第1ピッチ、第2方向に第2ピッチの光線制御素子が、周期的に配列され、表示部からの光線の方向を制御可能である。そして、画素の第1方向および第2方向の各々のピッチは等しく、第1ピッチおよび第2ピッチは、光線制御素子越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形の外周の長さを示す外周値を、視差数の1/2乗で除算した値である評価値が3.5以下になる値であり、かつ、第1ピッチは、画素が有するサブ画素の第1方向に沿った数をsとしたときに、各画素の第1方向および第2方向の各々のピッチを示す第3ピッチの5/s倍以上の値である。外周値は、第3ピッチを1として定義される値である。
第1実施形態の画像表示装置の構成例を示す図。 第1実施形態の表示部と光線制御素子の一部を拡大して示す図。 第1実施形態の表示部と光線制御素子の水平断面の一部を示す図。 レンズ越しに観察される色配列を説明するための図。 レンズ越しに観察される色配列の一例を説明するための図。 レンズ越しに観察される色配列の一例を説明するための図。 レンズ越しに観察される最近傍の同色を結ぶ三角形の例を示す図。 各評価値に対応する第1ピッチと第2ピッチの組をプロットした図。 各種条件における色配列の具体的な態様を示す図。 水平視差を分離できる条件を説明するための図。 モアレが発生する第1ピッチと第2ピッチの組をプロットした図。 第2実施形態の画像表示装置の構成例を示すブロック図。 光線制御素子の断面の一例を示す図。 2モードの各々におけるレンズピッチの選択例を説明するための図。 2モードの各々におけるレンズピッチの選択例を説明するための図。 2モードの各々におけるレンズピッチの選択例を説明するための図。 2モードの各々におけるレンズピッチの選択例を説明するための図。 2モードの各々におけるレンズピッチの選択例を説明するための図。 2モードの各々におけるレンズピッチの選択例を説明するための図。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像表示装置の実施の形態を詳細に説明する。以下の各実施形態の画像表示装置は、例えばII方式や多眼方式等を採用可能な一次元の直視型裸眼三次元表示装置であり、互いに視差を有する複数の視差画像を表示することにより、視聴者に三次元映像を観察させることが可能なものである。画像表示装置の例としては、例えば視聴者が裸眼で三次元映像を観察可能なTV、PC、スマートフォン、デジタルフォトフレームなどが挙げられる。なお、以下の各実施形態では、同一の符号を付した要素は同様の機能を有するものとして、重複する説明を適宜省略する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の画像表示装置100の概略図である。図1に示すように、画像表示装置100は、表示部1と、光線制御部2とを備える。光線制御部2は、表示部1と対向する位置に配置され、表示部1の各サブ画素からの光線の出射方向を制御する。図1の例では、光線制御部2は、表示部1の前面に配置される。また、光線制御部2は、第2方向(垂直方向)に対して90度よりも小さい角度θで傾けられた方向に直線状に延び、第2方向と直交する第1方向(水平方向)に第1ピッチL1、第2方向に第2ピッチL2の光線制御素子3が周期的に配列されて構成される。上記角度θはarctan(L1/L2)で表される。以下の説明では、第2ピッチL2と第1ピッチL1との比の値で表される傾き係数n(=L2/L1)を、光線制御素子3の傾きを示すパラメータとして用いる。
なお、図1の例では、光線制御部2は、光線を出射するための光線制御素子3として機能するシリンドリカルレンズが複数配列されたレンチキュラーシートであるが、これに限らず、例えば光線制御部2は、光線制御素子3として機能するスリットが複数配列されたパララックスバリアであってもよい。
図2は、表示部1と光線制御部2の一部を拡大して示す図である。図2の破線6は、光線制御素子3として機能するシリンドリカルレンズの稜線を示す。図2に示すように、表示部1には、画素4が、第1方向と第2方向に沿ってマトリクス状に配列される。一般的に、画素4は略正方形である。以下では、画素4の第1方向および第2方向の各々の幅をppと表記する。見方を変えれば、表示部1において、画素4は、第1方向にピッチpp、第2方向にピッチppで周期的に配列されると捉えることもできる。なお、画素4のピッチppは、請求項の「第3ピッチ」に対応する。以下の説明では、画素4のピッチppを第3ピッチppと表記する場合がある。
各画素4は、それぞれが異なる色の複数のサブ画素5を有する。図2の例では、画素4は、R(赤)のサブ画素5aと、G(緑)のサブ画素5bと、B(青)のサブ画素5cとから構成されるが、これに限られるものではない。図2の例では、各サブ画素5は、第1方向の辺の長さと第2方向の辺の長さとの比が1:3の長方形であり、第1方向にR(赤)、G(緑)、B(青)の順で繰り返し配列され、第2方向に同一の色成分が配列される(「縦ストライプ配列」)。また、各サブ画素5には、光線制御部2を介して表示部1を観察した方向に応じた視差画像が表示される。これによって、視聴者の視点位置に応じて、視聴者の一方の眼と他方の眼には、異なる視差画像が観察される。
図3は、表示部1と光線制御部2の水平断面の一部を拡大した概略図である。図3の例では、表示部1に並んでいる複数のサブ画素5のうちのひとつから出た光が、光線制御部2(ここではレンズ)を介して向かう方向が制御される範囲と主光線を実線7で示し、隣接するサブ画素5からの光については主光線のみを破線8で示す。光の射出方向に応じた視差画像をサブ画素5に表示することで、レンズが、観察方向に応じて画素情報(視差画像)が切り替わる三次元表示装置の画素として振舞うことがわかる。表現を変えれば、レンズ越しに射出された光線が、三次元映像を再生する。
図4は、光線制御部2を介して観察される色の配列(色配列)を説明するための図である。図4の破線6は、光線制御素子3が相対する位置を示している。図4の例では、光線制御素子3の第1ピッチ(第1方向の幅)L1が1.66×pp、第2ピッチ(第2方向の幅)L2が4.0×ppに設定されている。したがって、傾き係数nは、1.66/4.0(≒5.0/12.0)と表される。光線制御素子3がシリンドリカルレンズの場合、光線制御素子3に一致した位置のサブ画素5の色が、レンズの稜線6と垂直な方向に引き伸ばされて見える。図4(b)では、シリンドリカルレンズ越しに、サブ画素5のうちの一色(この例ではR(赤))が引き伸ばされて見える様子が示されている。他の色については、相対位置が維持されたまま、引き伸ばされて見える位置がずれるだけなので、割愛する。
ここで、本明細書における視差数(視差画像の数)についても説明する。図4の破線6(光線制御素子3が相対する位置)は、視聴者の観察位置によって左右(第1方向)にずれるが、これは上下(第2方向)にずれることと等価である。すなわち、光線制御素子3越しに、表示部1に表示される画像を観察することで、三次元映像の解像度は1/L2に低下する(例えばL2=1(単位はpp)ならば、光線制御素子3越しに観察される周期は、RGBの各サブ画素5a,5b,5cの第2方向のピッチppに一致するので、解像度は低下しない)とともに、互いに異なるL2個の方向に、それぞれ映像を表示することができる。すなわち、視差数をNと表記すると、N=L2となる。
図5は、図4の例とは異なる条件の下で観察される色配列を説明するための図である。図5の例では、光線制御素子3の第1ピッチL1が1.0×pp、第2ピッチL2が2.4×ppに設定されている。したがって、傾き係数nは、1.0/2.4(≒5.0/12.0)と表される。つまり、図4の例とは、角度θが等しく、第1ピッチL1が異なる。図5(b)には、シリンドリカルレンズ越しに、サブ画素5のうちの一色(この例ではR)が引き伸ばされて見える様子を例示している。つまり、図5(b)からも理解されるように、図5の条件(L1=1.0×pp、L2=2.4×pp、傾き係数n=1.0/2.4)では、シリンドリカルレンズ越しに観察される同色が水平方向(第1方向)に並ぶ色配列となることが分かる。したがって、図5の条件では、同色の縞が水平方向に発生し、画質が低下してしまう。
図6は、図4および図5の例とは異なる条件の下で観察される色配列を説明するための図である。図6の例では、光線制御素子3の第1ピッチL1が1.66×pp、第2ピッチL2が7.0×ppに設定されている。したがって、傾き係数nは、1.66/7.0(≒5.0/21.0)と表される。つまり、図4の例とは、角度θが異なり、第1ピッチL1が等しい。図6(b)には、シリンドリカルレンズ越しに、サブ画素5のうちの一色(この例ではR)が引き伸ばされて見える様子を例示している。図6(b)からも理解されるように、図6の条件(L1=1.66×pp、L2=7.0×pp、傾き係数n=1.66/7.0)では、シリンドリカルレンズ越しに観察される同色が右下がりに並ぶ色配列となることが分かる。
以上のように、光線制御部2を介して観察される色配列は、第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせに応じて変化するが、光線制御部2を介して観察される同色の配列(分布)を等方的(デルタ配列的)にすることができれば、一次元の直視型裸眼三次元表示装置の画質を大幅に改善することができる。図5で示したように、第1ピッチL1が第3ピッチ(画素4のピッチ)ppの整数倍だと水平に同色が並ぶことから、同色の配置が等方的にならないことは容易に理解できる。これを踏まえると、pを自然数としたときに、第1ピッチL1を第3ピッチppの整数倍からずらせば(例えばL1=pp×(p+0.5))、近傍の同色の配置をより等方的に(デルタ配列的に)できると予測される。
以下に説明するように、本実施形態では、等方性を評価する手法を考案し、等方性に優れた色配列を実現可能な第1ピッチL1と第2ピッチL2(視差数N)の組み合わせを選択する。ここで等方性が高いとは、光線制御素子3越しに観察されるRGBの各色の配列が偏りなく分布することを意味する。つまり、光線制御素子3越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶことで得られる三角形が正三角形に近いことが好ましい。これは、解像度が低いディスプレイで、表示特性を改善するためにデルタ配列を採用することと同じ考え方である。
したがって、本実施形態では、画像表示装置100の画質を改善することを目的として、第1ピッチL1および第2ピッチL2は、複数の視差画像が表示部1に表示された場合に光線制御素子3越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形が正三角形に近くなる値である。以下、具体的な内容を説明する。
図7(a)〜(d)に示すように、光線制御素子3越しに観察される同色(この例ではR)を有するサブ画素のうち、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶことで4種類の三角形(T1,T2,T3,T4)が得られる。ここで、本実施形態では、最近傍の4つの同色を有するサブ画素を結んだ四角形の面積はN(単位はpp)になることを見出した。これは、この四角形が、三次元映像の画素であり、画素サイズがN倍になると、同時に解像度が1/Nに低下することと符合する。したがって、上記4種類の三角形の面積は、前述した四角形の半分であることから、全てN/2であり、より正三角形に近くする場合は、外周が最短になればよい。本実施形態では、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形のうち最も外周が短い三角形を抽出し、抽出した三角形の外周値を用いて、レンズ設計における等方性の評価を行う。より具体的には以下のとおりである。
図7の例では、第1方向をx方向、第2方向をy方向とすると、図7に示す(1)のxy座標は(0,0)で表され、(2)のxy座標は(0,−L2)で表され、(3)のxy座標は(1,−n)、(4)のxy座標は(ROUNDUP(L1,0),−(ROUNDUP(L1,0)−L1)×n)で表される。ROUNDUPは、数値を切り上げて指定桁数に変換する関数であり、ROUNDUP(数値、桁数)という形式で表される。また、図7に示す(5)のxy座標は、(3)のxy座標+{(4)のxy座標−(1)のxy座標}で表され、図7に示す(6)のxy座標は、2×(4)のxy座標で表される。これらの値を用いて、(1)と(2)と(3)とを結ぶ三角形T1、(1)と(3)と(4)とを結ぶ三角形T2、(1)と(3)と(5)とを結ぶ三角形T3、および、(3)と(4)と(6)とを結ぶ三角形T4の各々の外周値を求め、そのうちの最短の外周値を用いて等方性の評価を行う。なお、サブ画素中における、三角形の頂点に対応する位置の決め方は様々であり、例えばサブ画素の重心が三角形の頂点に対応する形態でもよいし、サブ画素の頂点が三角形の頂点に対応する形態であってもよい。
ただし、視差数Nが大きくなると、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形の外周値も大きくなるので、異なるレンズ設計同士で比較することができない。そこで、本実施形態では、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形の外周値を視差数Nで規格化している。より具体的には、いかなる視差数Nであっても、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶことで得られる三角形の面積はN/2で表される点に着目し、三角形の外周値をN1/2で除算することにより規格化できることを見出した。以上のように規格化された値を「評価値」と呼ぶ。図8は、三角形(最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形のうち外周値が最短の三角形)の外周値をN1/2で除算することにより得られた評価値を、第1ピッチL1と第2ピッチL2との組み合わせに対してプロットした結果の一例を示す図である。図8の例では、評価値ごとに、当該評価値が得られる第1ピッチL1と第2ピッチとの組み合わせのプロット結果をつないで得られる等高線が示されており、各等高線に付された数値は、当該等高線に対応する評価値を指す。なお、図8の例では、評価値ごとに等高線の色が異なる。
図8の結果を踏まえ、各レンズ設計条件にて試作を行い、三次元映像について評価を行ったところ、評価値が3.5の場合は、光線制御素子3越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形は正三角形に近くなり、画像表示装置100の画質を改善できることを見出した。また、評価値が3.4の場合は、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形は、評価値が3.5の場合よりも正三角形に近くなり、画質がより改善されることを見出した。また、評価値が3.3の場合は、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形は、評価値が3.4の場合よりも正三角形に近くなり、画質の劣化が認められなくなることを見出した。さらに、評価値が3.25の場合は、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形は、評価値が3.3の場合よりも正三角形に近くなり(略正三角形となり)、画質がより改善されることを見出した。
すなわち、評価値が低いほど、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形は正三角形に近くなり、画像表示装置100の画質を改善できる。図8からも理解されるように、等方性に優れた領域は、L1=N1/2、および、L1=N1/2/2の各々の近傍に離散的に発現する。
以上より、等方性に優れた色配列を実現するためには、評価値が3.5以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2(視差数N)の組み合わせを選択することが好ましい。また、評価値が3.4以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせを選択してもよい。また、評価値が3.3以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせを選択してもよい。評価値が3.3以下の場合、画質の劣化が認められなくなるので、画像表示装置100の画質を大幅に改善することが可能になる。さらに、評価値が3.25以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせを選択してもよい。評価値が3.25以下の場合、光線制御素子3越しに観察される、最近傍の同色を結ぶ三角形は略正三角形となるので、画質の改善において格別に有効である。
以下、具体例を挙げて説明する。第1ピッチL1=1.55×pp、第2ピッチL2=9.0×ppの条件(評価値が3.3以下となる組み合わせ)で、画素4に焦点が一致するように設計したレンチキュラーシートを上記表示部1に重ねて観察したところ、図9(a)に示すように、等方性に優れた色配列になることが確認された。
また、第1ピッチL1=2.80×pp、第2ピッチL2=9.0×ppの条件(評価値が3.25以下となる組み合わせ)で、画素4に焦点が一致するように設計したレンチキュラーシートを上記表示部1に重ねて観察したところ、図9(b)に示すように、等方性に優れた色配列になることが確認された。
比較例として、第1ピッチL1=2.0×pp、第2ピッチL2=9.0×ppの条件(評価値が3.5を超える組み合わせ)で、画素4に焦点が一致するように設計したレンチキュラーシートを上記表示部1に重ねて観察したところ、図9(c)に示すように、同色が水平方向に並ぶ色配列(等方性が劣る色配列)になることが確認された。
以上のように、第1ピッチL1および第2ピッチL2が、光線制御素子3越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形が正三角形に近くなる(例えば評価値が3.5以下となる)値であることにより、等方性に優れた色配列を実現することができる。
ここで、水平視差を実現するためには、ひとつの光線制御素子3に対して、水平方向(第1方向)に少なくとも2以上のサブ画素5が必要になる。本実施形態のようにレンズを斜めにした場合は、一の視差画像を表示するサブ画素5からの光線に、他の視差画像を表示するサブ画素5からの光線が混入するクロストークが発生する。図10(a)では、ひとつの画素が、第1方向(水平方向)に3つ並んだサブ画素5から構成される場合について例示している。図10(a)に示すように、ひとつの光線制御素子3に対して水平方向に2つのサブ画素5が配置される構成では、クロストーク量が多すぎて視差画像の分離が不十分となる。
そこで、本実施形態では、ひとつの画素が有するサブ画素の第1方向(水平方向)に沿った数をsとしたときに、ひとつの光線制御素子3に対して、視差を分離するための中央の1画素を含む5以上のサブ画素5が水平方向に配置される構成、つまり、第1ピッチL1がpp×5/s以上の構成を採用することにより、視差画像を十分に分離することが可能になることを見出した。例えば、ひとつの画素が、第1方向(水平方向)に3つ並んだサブ画素5から構成される場合、第1ピッチL1がpp×5/3(≒1.67×pp)以上の構成を採用することが好ましい。図10(b)に示すように、ひとつの光線制御素子3に対して、水平方向に5つのサブ画素5を配置する構成であれば、左右の視差画像を十分に分離することができる。
より好ましくは、ひとつの光線制御素子3に対して、7以上のサブ画素5が水平方向に配置される構成、つまり、第1ピッチL1がpp×7/s以上の構成を採用することにより、連続的な運動視差の提供も可能になる。例えば、ひとつの画素が、第1方向(水平方向)に3つ並んだサブ画素5から構成される場合、第1ピッチL1がpp×7/3(≒2.33×pp)以上の構成を採用することが好ましい。図10(c)に示すように、ひとつの光線制御素子3に対して、水平方向に7つのサブ画素5を配置する構成であれば、連続的な運動視差の提供も可能になる。なお、図10の横軸は、観察角(表示部1の法線と観察方向とのなす角度)を示し、縦軸は輝度を示す。
次に、モアレの発生を回避するための条件を説明する。図11は、モアレが発生する第1ピッチL1と第2ピッチL2との組み合わせをプロットした結果の一例を示す図である。図11からも理解されるように、傾き係数n=整数、整数+0.5、整数+0.33、整数+0.67の各条件で、モアレが発生し易くなる。そこで、本実施形態では、モアレの発生を回避するためには、傾き係数nは、n×m(m=1、2、3)が非整数となる値に設定することが好ましいことを見出した。
以上より、本実施形態の画像表示装置100は、第1ピッチL1と第2ピッチL2が、光線制御素子3越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形が正三角形に近くなる(例えば上述の評価値が3.5以下となる)値であり、かつ、第1ピッチL1が第3ピッチ(画素4のピッチ)ppの5/s(sは1画素を構成するサブ画素の第1方向に沿った数)倍以上の値であるので、等方性に優れた色配列を実現しつつ水平視差を十分に分離することができる。これにより、画像表示装置100の画質が向上する。さらに、第1ピッチL1と第2ピッチL2は、n×m(m=1、2、3)が非整数となる値であるので、モアレの発生を回避することも可能になる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、液晶のダイレクタを電気的に制御することでレンズ効果の変更やオンオフの切り替えを実現可能な液晶GRIN(gradient index)レンズアレイを、光線制御部として採用する点で第1実施形態と相違する。そして、第2実施形態では、屈折率分布が相違する第1モードおよび第2モードの各々において、当該モードで形成される液晶GRINレンズアレイの第1ピッチ(第1方向のピッチ)L1および第2ピッチ(第2方向のピッチ)L2は、光線制御素子(液晶GRINレンズ)越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形が正三角形に近くなる値である。これにより、第1モードおよび第2モードの各々において、等方性に優れた色配列を実現できる。以下、具体的に説明する。
図12は、第2実施形態の画像表示装置200の構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態の画像表示装置200は、平面画像(2次元映像)も表示可能であり、3次元映像の表示と2次元映像の表示とを切り替えることもできる。
図12に示すように、画像表示装置200は、表示部1と、光線制御部10と、電圧制御部30と、表示制御部40とを備える。視聴者Pは、光線制御部10を介して表示部1に表示される視差画像を観察することで、三次元映像を認識することができる。
光線制御部10は、印加される電圧に応じて屈折率分布が変化する液晶GRINレンズアレイで構成され、表示部1から光線制御部10へ入射する光線は、光線制御部10の屈折率分布に応じた方向へ向かって出射する。光線制御部10の具体的な構成については後述する。
電圧制御部30は、光線制御部10に印加する電圧を制御する。本実施形態では、電圧制御部30は、3次元映像の表示の種類(光線制御部10の屈折率分布の種類)を示すモードの指定入力を受け付け、受け付けた入力に応じてモードを設定する。そして、電圧制御部30は、設定したモードに応じて、光線制御部10に印加する電圧を可変に制御する。また、電圧制御部30は、設定したモードを示すモード情報を表示制御部40へ送る。ここでは、モードの一例として、第1モードと第2モードがある。第2モードは、第1モードよりも、視域角が大きく、かつ、視差数が多い。なお、視域角とは、視聴者が3次元映像を観察できる角度を示す。また、モードの設定方法は任意であり、例えば3次元映像の観察者の人数に応じてモードが自動的に切り替わる構成であってもよい。
表示制御部40は、画像(例えば視差画像)を表示するように表示部1を制御する。本実施形態では、表示制御部40は、電圧制御部30から渡されたモード情報を参照して、当該モード情報で特定されるモードで表示すべき画像(例えば視差画像)を取得し、その取得した画像を表示するように表示部1を制御する。
図13は、光線制御部10の断面の一例を示す図である。図13に示すように、光線制御部10は、透明な第1基板101と、第1基板101と対向する透明な第2基板102と、第1基板101と第2基板102との間に挟持された液晶層107とを含む。第1基板101の液晶層107側の面には、複数の透明な第1電極103が形成される。各第1電極103は、第1基板101の液晶層107側の面において、第2方向と90度よりも小さい角度θをなす方向に延びるように形成される。つまり、第1基板101の法線方向から観察した場合、各第1電極103は斜め方向に延在するように配置される。
各第1電極103は、誘電体層DLで覆われ、当該誘電体層DLの上面には複数の第2電極104が形成される。各第2電極104は、誘電体層DLの上面において、第2方向と90度以下の角度θをなす方向に延びるように形成される。図13の例では、第1電極103と第2電極104は、同一のピッチ(第1方向の幅)で周期的に配置され、第1基板101の法線方向から観察した場合、隣り合う第2電極104の間に第1電極103が位置するように配置される。
第2基板102の液晶層107側の面には、全面にわたって透明な対向電極106が形成される。対向電極106は、複数の第1電極103および第2電極104の各々と対向する。第1電極103、第2電極104および対向電極106の各々に供給される電圧の値は、電圧制御部30によって制御される。液晶層107は、液晶分子と、液晶分子を分散させるための分散媒とを含む。本実施形態では、液晶分子の一例として、一軸性複屈折を示す物質を用いている。
ここで、電極のパターンが固定されることを考慮すると、視差数Nを切り替える構成として最も簡単なのは、光線を出射するための光線制御素子として機能する液晶GRINレンズの傾きθ(=arctan(1/n))を固定したまま、液晶GRINレンズの第1方向のレンズピッチ(第1ピッチL1)を変更する構成である。本実施形態において、電圧制御部30は、第1モードの場合は、第2方向と角度θをなす方向に稜線が延伸し、第1方向のレンズピッチ(第1ピッチL1)がlpc_1である第1レンズ110として作用する第1屈折率分布が第1方向に沿って周期的に分布するように、各電極に印加する電圧を制御する。図13の例では、第1モードで形成される第1レンズ110は単レンズ(段差数が0のフレネルレンズであると捉えることもできる)であるが、これに限られるものではない。
また、電圧制御部30は、第2モードの場合は、第2方向と角度θをなす方向に稜線が延伸し、第1方向のレンズピッチがlpc_2(>lpc_1)である第2レンズ111として作用する第2屈折率分布が第1方向に沿って周期的に分布するように、各電極に印加する電圧を制御する。図13の例では、第2モードで形成される第2レンズ111は、段差数が1の(1段の)フレネルレンズであるが、これに限られるものではない。
図8からも理解されるように、傾き係数nが一定であれば、第1ピッチL1と第2ピッチL2との関係は直線で表すことができる。つまり、傾き係数nが一定であれば、第1ピッチL1の値に応じて、第2ピッチL2の値は一意に決まる。光線制御素子として機能する液晶GRINレンズの傾きを固定したまま視差数Nを変更(第1ピッチL1を変更)してモードを切り替え、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現するためには、傾き係数nが一定の条件で規定される直線(L1とL2との関係を示す直線)が、等方性に優れた2領域(例えば評価値が3.5以下となる領域)を横切るような条件を選択すればよい。
要するに、第1モードおよび第2モードの各々において、当該モードで形成される液晶GRINレンズの第1ピッチL1および第2ピッチL2は、当該モードで形成される液晶GRINレンズ(第1レンズ110または第2レンズ111)越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形が正三角形に近くなる値であることで、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現できる。例えば第1モードおよび第2モードにおいて、評価値が3.5以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせをそれぞれ選択することもできるし、評価値が3.4以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせをそれぞれ選択することもできるし、評価値が3.3以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせをそれぞれ選択することもできるし、評価値が3.25以下となる第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせをそれぞれ選択することもできる。
また、例えば第1モードおよび第2モードの各々において、当該モードで形成される液晶GRINレンズの第1ピッチL1および第2ピッチL2は、当該モードで形成される液晶GRINレンズ越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形が正三角形に近くなる値であり、かつ、上述の第1実施形態と同様に、当該モードで形成される液晶GRINレンズの第1ピッチL1は、第3ピッチ(画素4のピッチ)ppの5/s(sは1画素を構成するサブ画素の第1方向に沿った数)倍以上(より好ましくは7/s倍以上)であってもよい。これにより、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現しつつ水平視差を十分に分離することが可能になる。さらに、上述の第1実施形態と同様に、第1モードおよび第2モードの各々において、当該モードで形成される液晶GRINレンズの第1ピッチL1および第2ピッチL2は、n×m(m=1、2、3)が非整数となる値であってもよい。これにより、何れのモードにおいてもモアレの発生を回避することも可能になる。
以下、適宜に具体例を挙げながら説明する。例えば図14に示すように、1.5≦n≦3.0、および、1.67<L1≦3.5の設計条件では、1.5≦n≦3.0の範囲内の何れかの値(n=一定)に対応する、L1とL2との関係を示す直線上の点のうち、評価値が3.5以下(例えば3.4以下でもよいし、3.3以下でもよい)となるL1とL2の組み合わせに対応する任意の2点を、第1モードおよび第2モードの各々における第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせとして選択することができる。また、この例では、各モードの第1ピッチL1は、画素を構成するサブ画素の第1方向の数が3の場合(s=3の場合)、第3ピッチppの5/s倍以上の値であるので、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現しつつ水平視差を分離することが可能になる。
いま、第1基板101上に形成される電極の第1方向(水平方向)の間隔D1(単位はpp)を0.45、第2方向(垂直方向)の間隔D2(単位はpp)を1.2735、傾き係数nを2.75に設計した液晶GRINレンズアレイ(光線制御部10)を表示部1に重ねた構成を想定する。電極に印加する電圧を調整することで、n=2.75のまま、第1ピッチL1=1.8(=D1×4)、第2ピッチL2(視差数N)=4.95の組み合わせ(図14に示すE1)と、第1ピッチL1=3.15(=D1×7)、第2ピッチL2=8.66の組み合わせ(図14に示すE2)の2条件、すなわち、4.95視差と8.66視差の切り替え表示を実現したところ、いずれの条件においても等方性が優れていた。
また、例えば図15に示すように、2.3≦n≦5.0、および、2.33<L1≦4.3の設計条件では、2.3≦n≦5.0の範囲内の何れかの値(n=一定)に対応する、L1とL2との関係を示す直線上の点のうち、評価値が3.5以下(例えば3.4以下でもよいし、3.3以下でもよい)となるL1とL2の組み合わせに対応する任意の2点を、第1モードおよび第2モードの各々における第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせとして選択することができる。また、この例では、各モードの第1ピッチL1は、画素を構成するサブ画素の第1方向の数が3の場合(s=3の場合)、第3ピッチppの7/s倍以上の値に設定されるので、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現しつつ連続的な運動視差の提供も可能になる。
いま、第1方向の電極間隔D1を1.35、第2方向の電極間隔D2を4.59、傾き係数nを3.4に設計した液晶GRINレンズアレイ(光線制御部10)を表示部1に重ねた構成を想定する。電極に印加する電圧を調整することで、n=3.4のまま、第1ピッチL1=2.7(=D1×2)、第2ピッチL2(視差数N)=9.18の組み合わせ(図15に示すF1)と、第1ピッチL1=4.05(=D1×3)、第2ピッチL2=13.77の組み合わせ(図15に示すF2)の2条件、すなわち、9.18視差と13.77視差の切り替え表示を実現したところ、いずれの条件においても等方性が優れていた。
また、例えば図16に示すように、3.0≦n≦6.8、および、3.3≦L1≦5.3の設計条件では、3.0≦n≦6.8の範囲内の何れかの値(n=一定)に対応する、L1とL2との関係を示す直線上の点のうち、評価値が3.5以下(例えば3.4以下でもよいし、3.3以下でもよい)となるL1とL2の組み合わせに対応する任意の2点を、第1モードおよび第2モードの各々における第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせとして選択することができる。また、この例では、各モードの第1ピッチL1は、画素を構成するサブ画素の第1方向の数が3の場合(s=3の場合)、第3ピッチppの7/s倍以上の値に設定されるので、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現しつつ連続的な運動視差の提供も可能になる。
また、例えば図17に示すように、3.0≦n≦5.0、および、1.3≦L1≦5.2の設計条件では、3.0≦n≦5.0の範囲内の何れかの値(n=一定)に対応する、L1とL2との関係を示す直線上の点のうち、評価値が3.5以下(例えば3.4以下でもよいし、3.3以下でもよい)となるL1とL2の組み合わせに対応する任意の2点を、第1モードおよび第2モードの各々における第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせとして選択することができる。これにより、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現することができる。
いま、第1方向の電極間隔D1を0.44、第2方向の電極間隔D2を1.86、傾き係数nを4.2に設計した液晶GRINレンズアレイ(光線制御部10)を表示部1に重ねた構成を想定する。電極に印加する電圧を調整することで、n=4.2のまま、第1ピッチL1=1.33(=D1×3)、第2ピッチL2(視差数N)=5.60の組み合わせ(図17に示すG1)と、第1ピッチL1=3.11(=D1×7)、第2ピッチL2=13.07の組み合わせ(図17に示すG2)の2条件、すなわち、5.60視差と13.07視差の切り替え表示を実現したところ、いずれの条件においても等方性が優れていた。
また、例えば図18に示すように、3.0≦n≦6.8、および、1.3≦L1≦4.3の設計条件では、3.0≦n≦6.8の範囲内の何れかの値(n=一定)に対応する、L1とL2との関係を示す直線上の点のうち、評価値が3.5以下(例えば3.4以下でもよいし、3.3以下でもよい)となるL1とL2の組み合わせに対応する任意の2点を、第1モードおよび第2モードの各々における第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせとして選択することができる。これにより、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現することができる。
いま、第1方向の電極間隔D1を1.35、第2方向の電極間隔D2を7.02、傾き係数nを5.2に設計した液晶GRINレンズアレイ(光線制御部10)を表示部1に重ねた構成を想定する。電極に印加する電圧を調整することで、n=5.2のまま、第1ピッチL1=1.35(=D1×1)、第2ピッチL2(視差数N)=7.02の組み合わせ(図18に示すH1)と、第1ピッチL1=4.05(=D1×3)と第2ピッチL2=21.06の組み合わせ(図18に示すH2)の2条件、すなわち、7.02視差と21.06視差の切り替え表示を実現したところ、いずれの条件においても等方性が優れていた。
また、例えば図19に示すように、5.0≦n≦8.0、および、1.3≦L1≦2.7の設計条件では、5.0≦n≦8.0の範囲内の何れかの値(n=一定)に対応する、L1とL2との関係を示す直線上の点のうち、評価値が3.5以下(例えば3.4以下でもよいし、3.3以下でもよい)となるL1とL2の組み合わせに対応する任意の2点を、第1モードおよび第2モードの各々における第1ピッチL1と第2ピッチL2の組み合わせとして選択することができる。これにより、何れのモードにおいても等方性に優れた色配列を実現することができる。
以上に説明したように、第2実施形態の画像表示装置は、表示部と、光線制御素子と、電圧制御部とを備える。光線制御素子は、印加される電圧に応じて屈折率分布が変化する屈折率変調層と、屈折率変調層に電圧を印加するのに用いられる複数の電極とを有し、表示部と対向して配置される。上述の実施形態では、印加される電圧に応じて屈折率分布が変化する屈折率変調層として、液晶層107を用いた例について説明したが、これに限らず、例えば複屈折性のポリマーなどを屈折率変調層として用いることもできる。要するに、屈折率変調層は、印加される電圧に応じて屈折率分布が変化するものであればよい。
電圧制御部は、第1モードの場合は、第2方向に対して90度以下の角度θで傾けられた方向に延びる第1レンズとして作用する第1屈折率分布が第1方向に周期的に分布するように、電極に印加する電圧を制御する。また、電圧制御部は、第1モードよりも視差数が多い第2モードの場合は、第2方向に対して90度以下の角度θで傾けられた方向に延びるとともに第1レンズよりも第1方向のレンズピッチが大きい第2レンズとして作用する第2屈折率分布が第1方向に周期的に分布するように、電極に印加する電圧を制御する。
そして、第1モードおよび第2モードの各々において、当該モードで形成されるレンズの第1方向のピッチと第2方向のピッチは、当該モードで形成されるレンズ越しに観察される、最近傍の同色を有するサブ画素を結ぶ三角形が正三角形に近くなる値であればよい。これにより、第1モードおよび第2モードの各々において、等方性に優れた色配列を実現できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 表示部
2 光線制御素子
3 光線制御部
4 画素
5 サブ画素
10 光線制御部
30 電圧制御部
40 表示制御部
100 画像表示装置
101 第1基板
102 第2基板
103 第1電極
104 第2電極
106 対向電極
107 液晶層
110 第1レンズ
111 第2レンズ
200 画像表示装置
L1 第1ピッチ
L2 第2ピッチ

Claims (6)

  1. それぞれが異なる色の複数のサブ画素を有する画素が、第1方向と、前記第1方向に直交する第2方向とに沿ってマトリクス状に配列され、互いに視差を有する複数の視差画像を表示する表示部と、
    前記表示部と対向して配置され、前記第2方向に対して90度よりも小さい角度で傾けられた方向に延び、前記第1方向に第1ピッチ、前記第2方向に第2ピッチの光線制御素子が、周期的に配列され、前記表示部からの光線の方向を制御可能な光線制御部と、を備え、
    前記画素の前記第1方向および前記第2方向の各々のピッチは等しく、
    前記第1ピッチおよび前記第2ピッチは、前記光線制御素子越しに観察される、最近傍の同色を有する前記サブ画素を結ぶ三角形の外周の長さを示す外周値を、視差数の1/2乗で除算した値である評価値が3.5以下になる値であり、かつ、前記第1ピッチは、前記画素が有する前記サブ画素の前記第1方向に沿った数をsとしたときに、各前記画素の前記第1方向および前記第2方向の各々のピッチを示す第3ピッチの5/s倍以上の値であり、
    前記外周値は、前記第3ピッチを1として定義される値である、
    画像表示装置。
  2. 前記第1ピッチおよび前記第2ピッチは、前記第2ピッチと前記第1ピッチとの比の値で表され、前記光線制御素子の傾きを示す傾き係数と、整数1ないし3の各々との乗算結果が非整数になる値である、
    請求項1の画像表示装置。
  3. 前記第1ピッチおよび前記第2ピッチは、前記評価値が3.4以下になる値である、
    請求項1の画像表示装置。
  4. 前記第1ピッチおよび前記第2ピッチは、前記評価値が3.3以下になる値である、
    請求項1の画像表示装置。
  5. 前記第1ピッチおよび前記第2ピッチは、前記評価値が3.25以下になる値である、
    請求項1の画像表示装置。
  6. 前記第1ピッチは、前記第3ピッチの7/s倍以上の値である、
    請求項1の画像表示装置。
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