JP6232278B2 - 玉ねぎ類の葉・根連続切除機 - Google Patents

玉ねぎ類の葉・根連続切除機 Download PDF

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Description

本願発明は、玉ねぎ類の葉と根を順次連続して切除し得るようにした玉ねぎ類の葉・根連続切除機に関するものである。尚、本願発明において処理の対象となる玉ねぎ類とは、玉ねぎ自体のほかにラッキョウ、ニンニク、ユリ根、球根等を含むものである。
収穫した玉ねぎは、結球部である玉ねぎ本体部分に、上部側に長い葉と下部側に多数本の根がそれぞれ連続していて、出荷時には葉及び根を切除する必要があるが、従来では、玉ねぎの葉及び根の切除作業は一般に1個ずつハサミによる手作業で行っているのが現状である。
ところで、玉ねぎの出荷時期には、短期間のうちに大量の玉ねぎの葉・根切除作業を行う必要があり、上記したハサミ(手作業)による葉・根切除作業では、作業能率が非常に悪いとともにその切除作業を長時間継続することは非常に疲れる作業となる。
そこで、本件出願人は、玉ねぎの葉を自動的(機械的)に切断するためのものとして実開平5−29399号公報(特許文献1)に示される「玉ねぎの茎切断機」を提案している一方、玉ねぎの根を自動的(機械的)に切断するためのものとして特開2013−81383号公報(特許文献2)に示される「玉ねぎの根切断機」を提案している。
上記実開平5−29399号公報(特許文献1)に示される「玉ねぎの茎切断機」は、長い葉付きの玉ねぎの茎(葉の付け根部分)を切断するためのもので、送り機能(外周に螺旋状細凸条を設けている)を有した一対のロール間に玉ねぎの葉を下向き姿勢で挟み込んだ状態で該玉ねぎを後送し、両ロールの終端部近傍位置において茎切断装置(2つの円盤刃物)により玉ねぎの茎(葉の付け根部分)を切断するようにしたものである。尚、この場合、葉(茎)を切除しても玉ねぎ本体部分には根がそのまま残っており、後で根を切除する必要がある。
他方、上記特開2013−81383号公報(特許文献2)に示される「玉ねぎの根切断機」は、根付き玉ねぎの根を付け根部分で切断するためのもので、送り機能(外周に螺旋状細凸条を設けている)を有した一対のロールで玉ねぎの根を下向きに垂下させながら該玉ねぎを後送し、該両ロールの終端部近傍位置において根切断装置(2つの円盤刃物)で根の付け根部分を切断するようにしたものである。尚、この場合、玉ねぎの葉部分は予め除去しておくが、この葉切除作業は別工程で行われる。
実開平5−29399号公報 特開2013−81383号公報
ところが、上記特許文献1の「玉ねぎの茎切断機」は、玉ねぎの葉の付け根部分(茎)を切断するための専用機であり、上記特許文献2の「玉ねぎ類の根切断機」は、根を切断するための専用機であるので、何れの切断機も、1台で玉ねぎの葉と根を連続して切除できるものではなかった。
ところで、1台の切断機で玉ねぎの葉と根を連続して切除するのに、上記特許文献1の玉ねぎの茎切断部分と上記特許文献2の玉ねぎの根切断部分を1台の切断機に連続して装備することが考えられるが、茎切断部分では玉ねぎの葉部分が下向き姿勢(根が上向きとなる)で処理される一方、根切断部分では玉ねぎの根が下向き姿勢(茎切断部分とは逆向き姿勢)で処理される関係で、上記茎切断部分側から上記根切断部分側に玉ねぎを移乗させるときに、玉ねぎの根が上向き姿勢のままでは該根切断部分において玉ねぎの根部分を確実に下向きに垂下させることが難しい。即ち、根切断部分の両ロール上に玉ねぎが移乗されたときに、根部分が上向きのままであると、両ロールが相互に内向きに回転していても根部分が両ロール間にうまく挟み込まれないまま(根部分が下向きに垂下しないまま)後送されることがあり、その場合には根切断装置による根切りに失敗することになる(根が残ったままとなる)。
そこで、本願発明は、葉・根付き玉ねぎ類を投入部から落とし込むだけで、後は自動的に玉ねぎ類の葉と根を順次きれいに且つ確実に切除し得るようにした玉ねぎ類の葉・根連続切除機を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明は、玉ねぎ類の葉・根連続切除機を対象としたものであるが、本願発明において処理の対象となる玉ねぎ類とは、玉ねぎ自体のほかに、ラッキョウ、ニンニク、ユリ根、球根等を含むものである。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明は、葉及び根の付いた葉・根付き玉ねぎ類の葉及び根を順次連続して切除するための玉ねぎ類の葉・根連続切除機を対象としている。尚、以下の説明では、本願発明の名称である「玉ねぎ類の葉・根連続切除機」を簡略化して「葉・根連続切除機」ということがある。
そして、本願請求項1の葉・根連続切除機は、
前側に葉・根付き玉ねぎ類を投入する投入部と後側に葉及び根を除去した葉・根除去玉ねぎ類を排出する排出部を設けた本体ケースにおける上記投入部と上記排出部間に、葉・根付き玉ねぎ類の葉をその付け根部分で切除する葉切除ユニットと、葉を切除した葉除去・根付き玉ねぎ類の根をその付け根部分で切除する根切除ユニットとを、葉切除ユニットが前側で根切除ユニットが後側に位置する状態で設け、
上記葉切除ユニットは、葉・根付き玉ねぎ類をその葉が下向きに垂下する姿勢で後送させ得るようにした葉・根付き玉ねぎ類移送装置と、該葉・根付き玉ねぎ類移送装置の終端部近傍位置において葉・根付き玉ねぎ類の葉の付け根部分を切断する葉切断装置とを備え、
上記根切除ユニットは、上記葉切除ユニットで処理された葉除去・根付き玉ねぎ類をその根が下向きに垂下する姿勢で後送させ得るようにした葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置と、該葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置の終端部近傍位置において葉除去・根付き玉ねぎ類の根の付け根部分を切断する根切断装置とを備え、
上記葉切断装置と上記葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置間に、上記葉切断装置で葉を切除した葉除去・根付き玉ねぎ類をその根が玉ねぎ本体の下面側に位置するように上下反転させた状態で葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置の始端部上に移乗させるための上下反転装置を設け、
上記葉切断装置の上面側直近位置に、上記葉・根付き玉ねぎ類移送装置の終端部から排出される葉・根付き玉ねぎ類の玉ねぎ本体部分を左右から弾性的に挟持できるとともに、上記葉切断装置で葉を切除した後の葉除去・根付き玉ねぎ類を後方側に送り出すことができるようにした送り出し装置を設け、
上記上下反転装置には、上記葉切断装置で上記葉・根付き玉ねぎ類の葉の付け根部分を切断した後の上記葉除去・根付き玉ねぎ類における下向きに小突出している葉付け根残部を衝合させるための衝合材を使用し、
上記葉切断装置で上記葉の付け根部分を切断した上記葉除去・根付き玉ねぎ類を上記送り出し装置で後方側に送り出した直後に上記葉除去・根付き玉ねぎ類の上記葉付け根残部を上記衝合材に衝合させて上記葉除去・根付き玉ねぎ類を上下反転させるようにしている、
ことを特徴とするものである。
本願発明の葉・根連続切除機における各種構成(本体ケース、葉切除ユニット、根切除ユニット、上下反転装置、送り出し装置等)の詳細については、後述する実施例の項で詳しく説明するが、この請求項1の葉・根連続切除機の各種構成は、次のように機能する。
(a)本体ケースの機能
この本体ケースは、内部に葉切除ユニットと上下反転装置と根切除ユニットを設置するためのもので、入口部分に葉・根付き玉ねぎ類を投入するための投入部を設けている一方、出口部分に葉・根除去玉ねぎ類を排出するための排出部を設けている。
(b)葉切除ユニットの機能
本体ケースの投入部から葉・根付き玉ねぎ類を投入すると、該葉・根付き玉ねぎ類が葉・根付き玉ねぎ類移送装置上を後送される間に、葉・根付き玉ねぎ類の葉が自動的に下向きに垂下され(根が上向きとなる)、その姿勢(葉が下向きに垂下した姿勢)のままで順次後送される。そして、葉が下向きに垂下した姿勢で葉・根付き玉ねぎ類が葉切断装置部分に達すると、該葉・根付き玉ねぎ類の葉の付け根部分を葉切断装置で切断するようになる。尚、このとき、葉の付け根部分が切断されると葉除去・根付き玉ねぎ類となるが、この葉除去・根付き玉ねぎ類は根が玉ねぎ本体の上面側に位置したままである。
(c)送り出し装置の機能
葉切断装置で葉・根付き玉ねぎ類の葉の付け根部分を切断した直後の葉除去・根付き玉ねぎ類は、その玉ねぎ本体部分を送り出し装置によって左右から弾性的に挟持しながら後側(上下反転装置側)に送り出される。
)上下反転装置の機能
送り出し装置で後側に送り出された葉除去・根付き玉ねぎ類(根が上向き姿勢)は、上下反転装置によって葉除去・根付き玉ねぎ類の姿勢を上下に反転させて、根が下向きとなる姿勢で後続の根切除ユニットの葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置の始端部上に移乗させるが、この上下反転装置には、葉除去・根付き玉ねぎ類における葉付け根残部を衝合させるための衝合材を使用している。そして、葉切断装置で葉の付け根部分を切断した直後の上記葉付け根残部を衝合材に衝合させることにより、蹴つまずき作用が発生して玉ねぎ類の上下回転動作が実行されるようになる。
)根切除ユニットの機能
根切除ユニットの葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置の始端部上に移乗された葉除去・根付き玉ねぎ類は、根が下向きとなっているので、該葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置による根の垂下作用が確実に行われる。そして、根が下向きに垂下した姿勢で玉ねぎ類が根切断装置部分に達すると、該葉除去・根付き玉ねぎ類の根の付け根部分を根切断装置で切断するようになる。この状態では、葉及び根がそれぞれ切除された葉・根除去玉ねぎ類となり、一連の葉・根除去処理が完了して、この葉・根除去玉ねぎ類が本体ケースの排出部から自動的に排出される。
尚、上記送り出し装置による葉除去・根付き玉ねぎ類の後方側送り出しスピードは、速すぎると上記葉付け根残部が衝合材に衝合した後の上下反転スピードが速くなって葉除去・根付き玉ねぎ類の姿勢が回転過剰になる(所望の上下反転姿勢を大きく越える)傾向があり、逆に遅すぎると上記葉付け根残部が衝合材に衝合した後の上下反転スピードが遅くなって葉除去・根付き玉ねぎ類の姿勢が回転不足になる(所望の上下反転姿勢に達しない)傾向があるが、この送り出し装置の上記送り出しスピードは、葉除去・根付き玉ねぎ類が正常姿勢に上下反転し得るように調整することができる。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の葉・根連続切除機において、次の構成を付加したものである。
まず、上記葉切断装置は、左右一対の円盤刃物を水平姿勢で並置したものを使用している。そして、この葉切断装置は、両円盤刃物の上面側に玉ねぎ本体部分が位置する状態で玉ねぎ類の葉の付け根部分を切断するようになっている。
又、上記上下反転装置の衝合材は、細棒状のものであって両円盤刃物の出口側上面に近接する位置において玉ねぎ類後送方向とは水平直交方向に向けて設置したものである。
従って、この衝合材は、両円盤刃物で切断された直後の玉ねぎ類の葉付け根残部(玉ねぎ本体の下端部に小突出している)の後側直近位置であって該葉付け根残部と同高さに位置するようになる。
尚、根切除ユニットの葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置の始端部の上面高さは、その前側にある葉切断装置による切断高さ(円盤刃物の上面高さ)より所定高さだけ低位置に位置させることで、葉切断装置で葉を切除された玉ねぎ類が該葉切断装置(円盤刃物)側から葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置上に移乗する際に、落下時の高差ができることで玉ねぎ類の上下反転動作を余裕をもって実行させることができる。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の玉ねぎ類の葉・根連続切除機は、次のような効果がある。
まず、単一の本体ケース内に、葉・根付き玉ねぎ類の葉をその付け根部分で切除する葉切除ユニットと、葉を切除した葉除去・根付き玉ねぎ類の根をその付け根部分で切除する根切除ユニットとを、葉切除ユニットが前側で根切除ユニットが後側に位置する状態で設けているので、1台の切断機で葉・根付き玉ねぎ類から葉と根を自動で切除することができるという効果がある。
又、本願請求項1の玉ねぎ類の葉・根連続切除機では、葉切除ユニット部分は玉ねぎ類の葉を下向き(根が上向きとなる)にして処理するものであり、根切除ユニット部分はそれとは逆に根を下向きにして処理するものであって、葉切除ユニット部分で葉を切除した葉除去・根付き玉ねぎ類はそのままの姿勢(根が上向きのままの姿勢)では根切除ユニット部分において根を切除できないが、葉切除ユニットと根切除ユニットとの間に、葉切除ユニットの葉切断装置で葉を切除した葉除去・根付き玉ねぎ類をその根が玉ねぎ本体の下面側に位置するように上下反転させた状態で根切除ユニットの葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置の始端部上に移乗させるための上下反転装置を設けている。従って、この請求項1の玉ねぎ類の葉・根連続切除機では、葉・根付き玉ねぎ類を本体ケースの投入部に投入するだけで、葉切除ユニット部分で葉を切除し、上下反転装置により葉除去・根付き玉ねぎ類の姿勢を上下反転させ、根切除ユニット部分で根を切断する、という一連の作業を完全自動化することができるという効果がある。
さらに、この請求項1の玉ねぎ類の葉・根連続切除機では、葉切断装置で葉を切除した直後の葉除去・根付き玉ねぎ類を送り出し装置により姿勢保持しながら上下反転装置の衝合材側に送り出す一方、該葉除去・根付き玉ねぎ類の葉付け根残部を衝合材に衝合させることにより該葉除去・根付き玉ねぎ類に蹴つまずき作用を発生させて、該葉除去・根付き玉ねぎ類の姿勢を確実に上下反転させることができる(根を確実に下向きにできるので、根切除の失敗が起きない)、という効果がある。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の発明は、上記請求項1の玉ねぎ類の葉・根連続切除機において、葉切断装置として左右一対の円盤刃物を使用し、上下反転装置の衝合材として細棒状のものであって両円盤刃物の出口側上面に近接する位置において玉ねぎ類後送方向とは水平直交方向に向けて設置したものである。
従って、この請求項2の玉ねぎ類の葉・根連続切除機では、上記請求項1の効果に加えて、衝合材が細棒状のものであるので、上下反転装置を安価に製作できるとともに、該衝合材が両円盤刃物で切断された直後の玉ねぎ類の葉付け根残部の後側直近位置であって該葉付け根残部と同高さに位置するので、葉切断装置で葉が切断された直後の葉除去・根付き玉ねぎ類に対してより一層確実に蹴つまずき作用を発生させることができる(根を確実に下向きにできるので、根切除の失敗が起きない)、という効果がある。
本願実施例の玉ねぎ類の葉・根連続切除機の平面図である。 図1のII−II矢視図である。 図1のIII−III部分(葉・根付き玉ねぎ類移送装置部分)の拡大矢視図である。 図1のIV−IV部分(送り出し装置、葉切断装置、上下反転装置の各部分)の拡大矢視図である。 図4のV−V拡大矢視図(上下反転装置の機能説明図)である。 図1のVI−VI部分(葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置部分)の拡大矢視図である。 図1のVII−VII部分(送り出し装置、根切断装置の各部分)の拡大矢視図である。
[実施例]
以下、図1〜図7を参照して本願実施例の玉ねぎ類の葉・根連続切除機を説明する。尚、本願実施例の説明でも、本願の名称である「玉ねぎ類の葉・根連続切除機」を簡略化して「葉・根連続切除機」ということがあるとともに、本願で処理の対象となる玉ねぎ類とは、玉ねぎ自体のほかに、ラッキョウ、ニンニク、ユリ根、球根等を含むものである。
本願で処理の対象となる玉ねぎ類は、収穫したままの形態であって、図1〜図3に示すように結球部である玉ねぎ本体Taの上部に葉Tbと下部に根Tcがそれぞれ連続している葉・根付き玉ねぎ類Tである。
この実施例の玉ねぎ類の葉・根連続切除機は、図1及び図2に示すように、前後にかなりの長さ(例えば2m弱の長さ)を有した本体ケース1内に、それぞれ後述する葉切除ユニット2と上下反転装置4と根切除ユニット3とを一列状態で配置して構成されている。尚、この実施例では、単一の本体ケース1内に葉切除ユニット2と上下反転装置4と根切除ユニット3とを1セットだけ設けているが、他の実施例では、単一の本体ケース1内に該葉切除ユニット2と上下反転装置4と根切除ユニット3とを2セット並列させたものでもよい。
本体ケース1は、図1において2点鎖線で四角囲いしたものである。この本体ケース1の前部には、葉・根付き玉ねぎ類Tを投入するための投入部(投入シュート)11を設けている一方、本体ケース1の後部には、葉Tbと根Tcを切除した葉・根除去玉ねぎ類T2を排出するための排出部(排出シュート)12を設けている。
本体ケース1内には、投入部11から投入された葉・根付き玉ねぎ類Tの葉Tbを玉ねぎ本体Ta部分から切除するための葉切除ユニット2と、該葉切除ユニット2で葉Tbを切除した葉除去・根付き玉ねぎ類T1を玉ねぎ本体Ta部分から根Tcを切除するための根切除ユニット3とを、葉切除ユニット2が前側で根切除ユニット3が後側に位置する状態で設けているとともに、該葉切除ユニット2と該根切除ユニット3との間に葉Tbを切除した葉除去・根付き玉ねぎ類T1を上下反転させるための上下反転装置4を設けている。
上記葉切除ユニット2は、2本の移送ロール22,22を1組として葉・根付き玉ねぎ類Tの葉Tbを下向きに垂下させた姿勢で後送させ得るようにした葉・根付き玉ねぎ類移送装置21と、該葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の終端部近傍位置において葉・根付き玉ねぎ類Tの葉Tbの付け根部分を切断する葉切断装置25とを備えている。
葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の両移送ロール22,22は、図2及び図3に示すように、モータ23及び動力伝達部材(プーリとベルト、又はスプロケットとチエン等)24からなる動力装置で、各ロール上面側が相互に内側に向けて回転されるように設定している。
葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の各移送ロール22,22は、回転胴22aの外周に玉ねぎ類を後送させる機能を持つコイル状の螺旋部22bを設けたものである。尚、この実施例では、回転胴22aの外周面に対して螺旋部22bを1条だけしか巻付けていないが、他の実施例では該回転胴22aの外周面に複数条(2〜3条)の螺旋部22bを巻付けたものでもよい。
葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の各移送ロール22,22は、図1に示すように、螺旋部22bを右回転方向に進行するように螺旋巻付けしたものと、逆に螺旋部22bを左回転方向に進行するように螺旋巻付けしたものとを有している。
葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の各移送ロール22,22の太さは、玉ねぎを対象とするものでは10cm〜12cm程度のものが好適であるが、例えばラッキョウのような小形のものを対象とするものでは、該移送ロール22の直径を3cm〜4cm程度としたものが好適である。又、該各移送ロール22,22の長さは、玉ねぎ用のものであれば100〜120cm程度が適当である。尚、この移送ロール22の太さ及び長さは、それぞれ特に限定するものではない。
この葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の各移送ロール22,22は、図1及び図3に示すように、本体ケース1内における投入部11の直下位置から後方に向けて左右に近接(又は接触状態で)配置している。
該両移送ロール22,22の上部側左右位置には、各移送ロール22,22の外周寄り上面に向かって下降傾斜する左右のガイド板13,13が設けられている(図3参照)。尚、この各ガイド板13,13は、葉・根付き玉ねぎ類Tが左右外側に脱落するのを防止するものである。
そして、この葉・根付き玉ねぎ類移送装置21は、投入部11から葉・根付き玉ねぎ類Tを投入すると、該玉ねぎ類Tが両移送ロール22,22の始端部上に落下した後、両移送ロール22,22間の上面側谷部において前後に向く横倒し姿勢で転動し、そのとき両移送ロール22,22が相互に内向きに回転していることにより玉ねぎ類Tの葉Tbが両移送ロール22,22により下方に引き込まれ、且つ該葉・根付き玉ねぎ類Tが葉Tbを下向きに垂下させた姿勢で後送されるようになる。
葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の終端部近傍位置には、該葉・根付き玉ねぎ類移送装置21により葉Tbを下向きに垂下させた姿勢で後送されてくる葉・根付き玉ねぎ類Tにおける葉Tbの付け根部分を切断するための葉切断装置25が設けられている。
この葉切断装置25は、図1及び図2に示すように、左右一対の円盤刃物26,26を葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の終端部近傍位置における玉ねぎ類Tの葉Tbの付け根部分を切断し得る高さにセットし、該両円盤刃物26,26を図4に示すようにモータ27及び動力伝達部材(プーリとベルト、又はスプロケットとチエン等)28からなる動力装置で回転せしめるようにしたものである。尚、この両円盤刃物26,26は、適宜の高速(限定するものではないが、例えば毎分800回転程度)で回転せしめられる。
そして、この葉切断装置25は、葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の終端部から葉Tbを下向きにした葉・根付き玉ねぎ類Tが排出されると、該玉ねぎ類Tの葉Tbの付け根部分を両円盤刃物26,26で切断するようになっている。尚、円盤刃物26,26で切断された葉Tbは、図2に符号Tb′で示すように葉受シュート15に案内されて、その下方に配置している葉受容器16内に貯留される。
葉切断装置25で葉Tbを切除された玉ねぎ類は、葉除去・根付き玉ねぎ類T1となるが、この状態では、葉の付け根部分が切断されたあとに小突出状態の葉付け根残部Tdが残っている。この小突出状態の葉付け根残部Tdは、後述する上下反転装置4となる衝合材41に衝合して、葉除去・根付き玉ねぎ類T1を上下に反転させる機能を発生させるものである。
各円盤刃物26,26の上面には、上面が略球面状で小厚さの載せ台29,29が取付けられている。この両載せ台29,29間には、玉ねぎ類Tの葉Tbの付け根部分を後方に通過させ得る間隔を設けている。尚、この両載せ台29,29は、両円盤刃物26,26で葉Tbの付け根部分を切断した後の葉除去・根付き玉ねぎ類T1を安定した逆立姿勢で円盤刃物上を通過させ得るようにするためのものである。
葉切断装置25の両円盤刃物26,26の上面側直近位置には、葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の終端部から排出される葉・根付き玉ねぎ類Tの玉ねぎ本体Taを左右から弾性的に挟持できるとともに、両円盤刃物26,26で葉Tbを切除した葉除去・根付き玉ねぎ類T1を後方側に送り出すことができるようにした送り出し装置5を設けている。
この送り出し装置5は、図4に拡大図示するように、左右一対の縦向き軸51,51の下端部にそれぞれ弾性ロール52,52を取付けているとともに、該各弾性ロール52,52をモータ53及び動力伝達部材(プーリとベルト、又はスプロケットとチエン等)54からなる動力装置で対向面が前側から後側に移動するように回転せしめるようにしたものである。尚、両弾性ロール52,52の回転スピードは、特に限定するものではないが、毎分40〜100回転の範囲で設定することができる。
両弾性ロール52,52には、半径方向に圧縮・復帰する柔軟なスポンジ製のものが採用されている。この両弾性ロール52,52の対向部分の間隔は、玉ねぎの直径よりかなり小さくなるように設定されている(例えば、両弾性ロールの対向面が、ほぼ接触する状態まで近接させたものでもよいし、2〜3cm程度の間隔を持たせたものでもよい)。尚、この弾性ロール52は、スポンジロールに代えてブラシロールを使用することもできる。
そして、この送り出し装置5は、図4に示すように、両弾性ロール52,52間に玉ねぎ本体Ta部分が侵入すると、該弾性ロール52,52の対向面が符号52a,52aで示すように玉ねぎ本体Taの外形に沿って凹むとともに、該両弾性ロール52,52の対向面(凹み52a,52a部分)によって玉ねぎ本体Taを左右両側から弾性的に挟持しながら葉除去・根付き玉ねぎ類T1を後方に送り出すように機能する。尚、この両弾性ロール52,52の前後設置位置及び間隔は、それぞれ調整可能にすることがきる。
上記根切除ユニット3は、上記葉切断装置25(両円盤刃物26,26)の後側近傍位置に連続して設置されていて、2本の移送ロール32,32を1組として葉除去・根付き玉ねぎ類T1を後送させるための葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31と、該葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の終端部近傍位置において葉除去・根付き玉ねぎ類T1の根Tcの付け根部分を切断する根切断装置35とを備えている。
葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の各移送ロール32,32には、上記葉・根付き玉ねぎ類移送装置21側の各移送ロール22,22より細く且つ短いものが採用されている。例えば、該葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の移送ロール32の太さ及び長さは、特に限定するものではないが、太さが7〜8cm、長さが30〜35cm程度のものを採用できる。
葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の各移送ロール32,32は、その回転軸32aの外周に玉ねぎ類を後送させる機能を持つコイル状の螺旋部32bと、葉除去・根付き玉ねぎ類T1の根Tcを下方に延ばすための螺旋状のブラシ部32cを設けている。尚、上記螺旋状のブラシ部32cは、玉ねぎ類の根Tcを下向き直線状に延ばすためのものであるが、このブラシ部32cは、ブラシに代えて回転軸32aの外周面に細棒状の突起物を周方向に小間隔をもって多数本植設したものでもよい。
葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の両移送ロール32,32は、図6に示すように、モータ33及び動力伝達部材(プーリとベルト、又はスプロケットとチエン等)34からなる動力装置で、各ロール上面側が相互に内側に向けて回転されるように設定している。そして、両移送ロール32,32間の上面側谷部に葉除去・根付き玉ねぎ類T1が載った状態で、該両移送ロール32,32をそれぞれ内向きに回転させると、コイル状の螺旋部32bで該玉ねぎ類T1を後送させる一方で、螺旋状のブラシ部32cで葉除去・根付き玉ねぎ類T1の根Tcを下向き直線状に延ばす機能が発生する。尚、玉ねぎ類T1の根Tcを下向き直線状に延ばすのは、後述する根切断装置35での根切断を確実に行うためのものである。
葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31(両移送ロール32,32)の始端部上面高さは、上記葉切断装置25の円盤刃物26の上面高さより所定高さ(例えば5〜10cm程度)だけ低位置に設定している。そして、葉切断装置25の両円盤刃物26,26で玉ねぎ類Tの葉Tbの付け根部分を切断した後の葉除去・根付き玉ねぎ類T1が該円盤刃物26,26側から葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の始端部上に移動する際に、後述する上下反転動作がスムーズに行われるようにしている。
この葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の両移送ロール32,32の上部側左右位置には、各移送ロール32,32の外周寄り上面に向かって下降傾斜する左右のガイド板14,14が設けられている(図6参照)。尚、この各ガイド板14,14は、葉除去・根付き玉ねぎ類T1が左右外側に脱落するのを防止するものである。
葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の終端部近傍位置には、根Tcを下向きに垂下させた姿勢で後送されてくる葉除去・根付き玉ねぎ類T1における根Tcの付け根部分を切断するための根切断装置35が設けられている。
この根切断装置35は、図2及び図7に示すように、左右一対の円盤刃物36,36を葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の終端部近傍位置における玉ねぎ類T1の根Tcの付け根部分を切断し得る高さにセットし、該両円盤刃物36,36をモータ37及び動力伝達部材(プーリとベルト、又はスプロケットとチエン等)38からなる動力装置で回転せしめるようにしたものである。
根切断装置35の両円盤刃物36,36の上面側直近位置には、葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の終端部から排出される葉除去・根付き玉ねぎ類T1の玉ねぎ本体Taを左右から弾性的に挟持して、該葉除去・根付き玉ねぎ類T1を根Tcが下向きに垂下する安定姿勢で両円盤刃物36,36の切断部上を通過させるための送り出し装置6を設けている。
この根切断装置35部分の送り出し装置6は、上記葉切断装置25上に設けた送り出し装置5と同じ構成及び同じ機能をするものであり、図7に拡大図示するように、左右一対の縦向き軸61,61の下端部にそれぞれ弾性ロール62,62を取付けているとともに、該各弾性ロール62,62をモータ63及び動力伝達部材(プーリとベルト、又はスプロケットとチエン等)64からなる動力装置で対向面が前側から後側に移動するように回転せしめるようにしたものである。尚、この両弾性ロール62,62も、前後位置及び間隔をそれぞれ調整可能にすることがてきる。
そして、この根切断装置35部分の送り出し装置6でも、図7に示すように、両弾性ロール62,62間に玉ねぎ本体Ta部分が侵入すると、該弾性ロール62,62の対向面が符号62a,62aで示すように玉ねぎ本体Taの外形に沿って凹むとともに、該両弾性ロール62,62の対向面(凹み62a,62a部分)によって玉ねぎ本体Taを左右両側から弾性的に挟持して、該玉ねぎ類を姿勢保持しながら両円盤刃物36,36の切断部上を後方に通過させるように機能する。このように、両弾性ロール62,62により葉除去・根付き玉ねぎ類T1(根Tcが下向き姿勢となっている)の玉ねぎ本体Ta部分を挟持した状態では、該玉ねぎ類T1の姿勢が安定しているので、該玉ねぎ類T1の根Tcの付け根部分を両円盤刃物36,36で切断するときの切断作業が確実に行われる。
尚、根切断装置35の両円盤刃物36,36で切断された根Tc′(図2、図7参照)は、根受シュート17(図2)を通ってその下方に配置している根受容器18内に収容される。
ところで、この実施例の葉・根連続切除機において、葉切除ユニット2部分は、玉ねぎ類Tの葉Tb部分を下向き(根Tcが上向き)にした状態で該葉Tbの付け根部分を切断するものである一方、根切除ユニット3部分は、玉ねぎ類T1の根Tcを下向きにした状態で該根Tcの付け根部分を切断するものである。そして、葉切除ユニット2の葉切断装置25で葉Tbを切断した状態では、葉除去・根付き玉ねぎ類T1は根Tcが上向き姿勢のままであるので、該葉除去・根付き玉ねぎ類T1をそのままの姿勢で根切除ユニット3の葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31上に移乗させると、該葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31上において玉ねぎ類T1の根Tc部分を確実に下向きに垂下させることが難しい。即ち、葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31上に移乗した葉除去・根付き玉ねぎ類T1が両移送ロール32,32の上面側谷部で回転しても、根Tc部分が両移送ロール32,32間にうまく挟み込まれないまま(根部分が下向きに垂下しないまま)で後送されることがあり、その場合には根切断装置35による根切りに失敗することになる(根が残ったままとなる)。
そこで、本願の葉・根連続切除機では、葉切除ユニット2の葉切断装置25で葉Tbを切断した葉除去・根付き玉ねぎ類T1を根切除ユニット3の葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の始端部上に移乗させる際に、根Tcが上向き姿勢であったものを該根Tcが下向きに上下反転させるための上下反転装置4を備えている。
この実施例では、上下反転装置4として、葉切断装置25の両円盤刃物26,26で葉Tbの付け根部分を切断した直後の葉除去・根付き玉ねぎ類T1における下向きに小突出している葉付け根残部Tdを衝合させるための衝合材41を使用している。この衝合材41としては、単なる細棒状のものを使用できる。
そして、この衝合材41は、図5に拡大図示するように、葉切断装置25の両円盤刃物26,26の出口側上面に近接する位置(葉が切除された玉ねぎ類の葉付け根残部Tdの高さとほぼ同高さ位置)において、玉ねぎ類T1の移動方向とは水平直交方向(左右方向)に向けて設置している。
又、この衝合材41の設置位置は、前後及び上下に微調整可能となっており、葉が除去された直後の玉ねぎ類T1の葉付け根残部Tdを適正位置及び適正タイミングで衝合させ得るようにしている。この衝合材41の位置調整は、具体的には図4及び図5に示すように、棒状の衝合材41の両端部にそれぞれ側板42,42を設け、該各側板42,42にそれぞれに前後に長穴43(図5参照)を設けるとともに、該両側板42,42を本体ケース1側に固定した支持板44,44に対して各長穴43部分に止着材(ボルト・ナット)45,45を通して固定している。そして、該各止着材(ボルト・ナット)45,45を緩めることで、両側板42,42を前後移動できるとともに上下揺動可能としていることで、該衝合材41を前後及び上下に微調整できるようにしている。
この実施例の葉・根連続切除機は、次のように機能する。
即ち、各駆動部分の各モータ23,27,33,37,53,63をそれぞれ作動させた状態で、本体ケース1の投入部11から葉・根付き玉ねぎ類Tを投入すると、図1及び図2に示すように、該葉・根付き玉ねぎ類Tが葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の始端部寄り上面の谷間部分において前後に向く横倒し状態となる。続いて、両移送ロール22,22がそれぞれ内方側に回転していることにより、横倒し状態の葉・根付き玉ねぎ類Tの葉Tb部分が両移送ロール22,22間の隙間内に巻き込まれて、該葉・根付き玉ねぎ類Tが葉Tbを下向きにした姿勢で後送されるようになる。
そして、葉・根付き玉ねぎ類Tが葉Tbを下向きにしたままで葉・根付き玉ねぎ類移送装置21の終端部から排出されると、直ちに該玉ねぎ類Tの玉ねぎ本体Ta部分を送り出し装置5の両弾性ロール52,52で挟持して該玉ねぎ類Tの姿勢を維持させる。続いて、該玉ねぎ類Tを姿勢維持状態で葉切断装置25の両円盤刃物26,26の切断部に送り出し、そのとき両円盤刃物26,26で玉ねぎ類Tの葉Tbの付け根部分を切断するようになる(図4の符号Tb′)。尚、葉Tbの付け根部分を切断された直後の葉除去・根付き玉ねぎ類T1は、葉付け根残部Tdが下向きのままで両円盤刃物26,26上に載っている。
続いて、葉Tbを切除した直後の葉除去・根付き玉ねぎ類T1は、送り出し装置5(両弾性ロール52,52)によりそのままの姿勢(根Tcが上向き姿勢)で後方に送り出されるが、そのとき図5に示すように玉ねぎ本体Taの下面側に小突出している葉付け根残部Tdが上下反転装置4(衝合材41)に衝合し、該玉ねぎ類T1に蹴つまずき作用が発生して、該玉ねぎ類T1が符号T1′、T1″(図5)の各姿勢を経て葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の始端部上に上下反転姿勢(根Tcが下向き姿勢)で着座するようになる。
次に、葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の始端部上に葉除去・根付き玉ねぎ類T1が根Tcを下向きにした姿勢で着座すると、その両移送ロール32,32がそれぞれ内向きに回転していることで、ブラシ部32cにより根Tc部分を両移送ロール32,32間の隙間内に引き込みながら(根Tcが下向き直線状に延ばされる)、該葉除去・根付き玉ねぎ類T1を順次後送させる。
そして、該葉除去・根付き玉ねぎ類T1が葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の終端部から排出されると、該玉ねぎ類T1の玉ねぎ本体Ta部分を送り出し装置6の両弾性ロール62,62で挟持して該玉ねぎ類T1の姿勢を維持させた状態で、根切断装置35の両円盤刃物36,36の切断部に送り出し、そのとき両円盤刃物36,36で玉ねぎ類T1の根Tcの付け根部分を切断するようになる(図7の符号Tc′)。
その後、葉及び根をそれぞれ切除した葉・根除去玉ねぎ類T2は、根切断装置35部分から排出部12上に放出されて、図示しない玉ねぎ受容器に貯留される。
このように、この実施例の葉・根連続切除機を使用すると、本体ケース1の投入部11から葉・根付き玉ねぎ類Tを投入するだけで、葉・根付き玉ねぎ類移送装置21において該玉ねぎ類Tをその葉Tb部分が下向きとなる姿勢で後送でき、葉切断装置25部分において下向きに垂下している葉Tbを付け根部分で切除し、上下反転装置(衝合材41)により葉除去・根付き玉ねぎ類T1を上下反転させて(根が下向きになる)葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31の始端部上に着座させ、該葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31部分を該玉ねぎ類T1の根Tcが下向き姿勢のままで後送し、根切断装置35部分において下向きに垂下している根Tcの付け根部分を切除する、という全工程を自動で連続して行うことができる。
又、この実施例の葉・根連続切除機では、葉切断装置25で葉Tbを切除した葉除去・根付き玉ねぎ類T1(根Tcが上向き)を、上下反転装置4により自動的に根Tcが下向きになる姿勢で葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置31側に移乗させることができるので、葉切除ユニット2部分で処理する玉ねぎ類Tの姿勢と根切除ユニット3部分で処理する玉ねぎ類T1の姿勢とが上下逆であっても、該玉ねぎ類の姿勢を自動的に適正姿勢に変更することができる。従って、1台の切断機で、玉ねぎ類の葉と根とを連続して且つ確実に切断できるという機能がある。
1は本体ケース、2は葉切除ユニット、3は根切除ユニット、4は上下反転装置、5は葉切断装置側の送り出し装置、6は根切断装置側の送り出し装置、11は投入部、12は排出部、21は葉・根付き玉ねぎ類移送装置、22は移送ロール、25は葉切断装置、26は円盤刃物、31は葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置、32は移送ロール、35は根切断装置、41は衝合材、Tは葉・根付き玉ねぎ類、T1は葉除去・根付き玉ねぎ類、T2は葉・根除去玉ねぎ類、Taは玉ねぎ本体、Tbは葉、Tcは根、Tdは葉付け根残部である。

Claims (2)

  1. 葉(Tb)及び根(Tc)の付いた葉・根付き玉ねぎ類(T)の上記葉(Tb)及び上記根(Tc)を順次連続して切除するための玉ねぎ類の葉・根連続切除機であって、
    前側に上記葉・根付き玉ねぎ類(T)を投入する投入部(11)と後側に葉及び根を除去した葉・根除去玉ねぎ類(T2)を排出する排出部(12)を設けた本体ケース(1)における上記投入部(11)と上記排出部(12)間に、上記葉・根付き玉ねぎ類(T)の上記葉(Tb)をその付け根部分で切除する葉切除ユニット(2)と、上記葉(Tb)を切除した葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)の上記根(Tc)をその付け根部分で切除する根切除ユニット(3)とを、上記葉切除ユニット(2)が前側で上記根切除ユニット(3)が後側に位置する状態で設け、
    上記葉切除ユニット(2)は、上記葉・根付き玉ねぎ類(T)をその葉(Tb)が下向きに垂下する姿勢で後送させ得るようにした葉・根付き玉ねぎ類移送装置(21)と、該葉・根付き玉ねぎ類移送装置(21)の終端部近傍位置において上記葉・根付き玉ねぎ類(T)の葉(Tb)の付け根部分を切断する葉切断装置(25)とを備え、
    上記根切除ユニット(3)は、上記葉切除ユニット(2)で処理された葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)をその根(Tc)が下向きに垂下する姿勢で後送させ得るようにした葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置(31)と、該葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置(31)の終端部近傍位置において上記葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)の根(Tc)の付け根部分を切断する根切断装置(35)とを備え、
    上記葉切断装置(25)と上記葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置(31)間に、上記葉切断装置(25)で葉(Tb)を切除した葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)をその根(Tc)が玉ねぎ本体(Ta)の下面側に位置するように上下反転させた状態で上記葉除去・根付き玉ねぎ類移送装置(31)の始端部上に移乗させるための上下反転装置(4)を設け、
    上記葉切断装置(25)の上面側直近位置に、上記葉・根付き玉ねぎ類移送装置(21)の終端部から排出される葉・根付き玉ねぎ類(T)の玉ねぎ本体(Ta)部分を左右から弾性的に挟持できるとともに、上記葉切断装置(25)で葉(Tb)を切除した後の葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)を後方側に送り出すことができるようにした送り出し装置(5)を設け、
    上記上下反転装置(4)には、上記葉切断装置(25)で上記葉・根付き玉ねぎ類(T)の葉(Tb)の付け根部分を切断した直後の上記葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)における下向きに小突出している葉付け根残部(Td)を衝合させるための衝合材(41)を使用し、
    上記葉切断装置(25)で上記葉(Tb)の付け根部分を切断した上記葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)を上記送り出し装置(5)で後方側に送り出した直後に上記葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)の上記葉付け根残部(Td)を上記衝合材(41)に衝合させて上記葉除去・根付き玉ねぎ類(T1)を上下反転させるようにしている、
    ことを特徴とする玉ねぎ類の葉・根連続切除機。
  2. 請求項1において、
    上記葉切断装置(25)は、左右一対の円盤刃物(26,26)を水平姿勢で並置したものを使用しているとともに、
    上記衝合材(41)は、細棒状のものであって上記両円盤刃物(26,26)の出口側上面に近接する位置において玉ねぎ類後送方向とは水平直交方向に向けて設置したものである、
    ことを特徴とする玉ねぎ類の葉・根連続切除機。
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