JP6231515B2 - 太陽光発電プラント施工法 - Google Patents

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Description

本発明は、多数の太陽光発電モジュールを直列に並べ一体化部品として組み立てたソーラーストリングを発電プラントのサイトに搬送し、該サイトのフィ−ルドに配列された架台群に載置してアレイ状の受光面とするための太陽光発電プラント施工法に関する。
エネルギー資源の多様化に伴い、太陽光を利用する太陽光発電が普及している。当初から、一般住宅の屋根に設置する程度の小規模発電が注目されているが、近年のエネルギー源不足やCO2の排出抑制を背景として、1000KWを超える大規模な太陽光発電プラント(所謂、メガソーラー)の建設が盛んになっている。ここでは、太陽光発電プラントの設置場所を「発電サイト」、発電サイトの立地を「フィールド」、太陽発電パネル単体を「ソーラーモジュール」、複数モジュールを数枚乃至十数枚を直列に一体化して長尺のパネル状としたものを「ソーラーストリング」、多数の「ソーラーストリング」の並列配列を「ソーラーアレイ」とも称する。
この種の太陽光発電プラントの建設は、複数枚のソーラーモジュールを平行ビームや枠状体のモジュール支持フレームで一体化してソーラーストリングとし、これを発電サイトに設けた架台にアレイ状に配列していた。このソーラーストリングの組立と設置作業は発電サイトで行なうのが一般的である(例えば、特許文献1)。また、工場でソーラーストリングの組立てを行い、これをコンテナに収容して発電サイトに輸送する方法も知られている(特許文献2)。
特開平11−81680号公報 特開2014―31198号公報
メガソーラーでは、多数のソーラーストリングを発電サイトでアレイ状に配列して設置する。このような発電サイトには数万枚乃至数十万枚のソーラーモジュールが設置される。一般住宅の屋根が発電サイトである場合は、特許文献1に記載されたような当該発電サイトでのソーラーモジュールの組立と屋根等への配置をする方法が適していると考えられる。しかしながら、特に、大量のソーラーモジュールを設置するメガソーラーでは、発電サイトでのソーラーモジュールの組立作業(アッセンブル)、ソーラーモジュール間の配線作業(ケーブリング)、ソーラーモジュールを組み立てたソーラーストリングの所定配
列と固定の設置作業を全て発電サイトで行なうことは、それらの作業時間、作業員の安全性、天候などに影響される工期の不安定性、コスト等の各観点からも効率的とはいえない。
また、一般的には工場でソーラーストリングを組み立てることはなく、モジュール工場から出荷されたソーラーモジュールを発電サイトで1枚ずつ設置していくため作業効率はよくない。すなわち、ソーラーモジュールをコンテナ等に収容して発電サイトに運び、その発電サイトのフィールドに設けた架台に取り付ける方法では、発電サイトに届いたコンテナからのソーラーストリングの搬出、架台までの移動、架台への取り付け作業、ソーラーストリング間のケーブリング作業の殆どを人力で行なうことになる。そのため、多数の作業員と長期間の工期を要し、作業員の安全性の確保も大きな課題となる。結果として、太陽光発電プラント(ソーラー発電施設)の建設に多額の費用がかかることになる。
したがって、専門の工場で組み立てたソーラーストリングを発電サイトに搬送するために使用するソーラーストリング搬送用コンテナ(以下では、単にコンテナと称することもある)には、ソーラーストリングを単に搬送するための機能だけでなく、組立工場でのソーラーストリングの積み込みと発電サイトでの荷下ろし作業を効率よく行うことが出来ると共に、搬送途上での衝撃等によるソーラーストリングに破損等のダメージが及ばないような機能を具備することが要求される。
上記特許文献2に開示されたコンテナでは、内部にパネルユニット(本発明のソーラーストリングに対応)を横断して載置するための多段のアームと、この多段のアームを支持し、該アームに載置したソーラーストリングをコンテナの荷下ろし位置である上部開口に順次上昇させるチェーン部材と、荷下ろしをした最上位のアームを上記上部開口から退避させるアーム方向転換手段と、上記チェーンを順次移動させるための弾性体とで構成された上昇装置を備えている。
上記したコンテナでは、多段のアームのそれぞれにソーラーストリングを載置した状態で複数枚を順次荷積みして収容し、これをコンテナトラック(トレーラトラック)に乗せて発電サイトに移送している。発電サイトでは、多段アームの最上位のソーラーストリングをクレーンで吊り上げて荷下ろしをし、所定の架台(ソーラーストリング設置台)に配置している。
コンテナに設けたアームは、ソーラーストリングの底面で当該ソーラーストリングを、その長手方向と直角な方向を横断して支持し、ソーラーストリングが荷下ろしされた後に上方に起立し、かつソーラーストリングの荷下ろし作業領域の範囲外に旋回して退避するようになっている。上昇装置には、このアームの起立と旋回のための複雑なアーム方向転換手段が設けられており、アーム方向転換のための作業空間を広くとっている。また、上記上層装置は、チェーン部材の一端にコイルスプリングの引っ張りバネを備え、この引っ張りバネでソーラーストリング一枚分の重量の増減でチェーン部材を下降(荷積み時)さ
せ、上昇(荷下ろし時)させることで、先入れ・後出し方式を採用した複雑な荷役機構を具備している。
上記従来技術に鑑み、本発明の第1の目的は、短期間の工期で、作業の安全性を確保でき、かつ低コストで設置を可能とした太陽光発電プラント施工法を提供することにある。
上記第1の目的を達成するため、本発明は、複数のソーラーモジュールを、支持フレームに固定して一体化部品(ユニット)としたソーラーストリングに組み立てると共に、ソーラーストリング内でのソーラーモジュール間配線などの作業を工場(プレアセンブルライン)で行なう。このプレアセンブルラインは、組み立て方式でコンテナ等で輸送可能なため、その設置場所は任意である。例えば、国内製造元からあるいは海外から輸入されたソーラーモジュールの集積場所に設けるのが望ましい。組み立てられたソーラーストリングはソーラーストリング専用コンテナで発電サイトに輸送する。発電サイトでは、ソーラーストリング専用コンテナを発電サイト構築専用重機に移載する。
なお、ソーラーストリングをソーラーストリング専用コンテナから直接に発電サイト構築専用重機に移載するだけでなく、コンテナ集積場所に一時的に保管されている複数のコンテナを発電サイト構築専用重機に移載することもある。
発電サイト構築専用重機には、ソーラーストリング専用コンテナからソーラーストリングを取り出して所定の架台に配置する伸縮アームを備えたストリング専用クレーンと、架台の位置を測定するレーザ測距システム等を備える。ソーラーストリングを載置する架台の各位置を測定する手段としては、GPSを利用した位置測定システムを用いることもできる。これらの位置測定システムで取得した位置情報を基にして発電サイト構築専用重機から所定の架台にソーラートリングを分配して載置する。
そして、発電サイト構築専用重機を発電サイトの立地(フィールド)の所定位置に移動し、フィールドに配列された架台の架台配置位置情報(発電サイト構築専用重機からの各架台の場所と方位などの位置情報)を、上記レーザ測距手段やGPSなどの位置測定システムを用いて取得する。この架台の位置情報を用いて前記サイト構築専用重機のアームを制御し、多数のソーラートリングを所定の架台に据付ける。このような一連の流れ作業で太陽光発電プラントを施工する。本発明の第1の目的を達成するための代表的構成を列挙すると次のとおりである。
(1)多数のソーラーストリングをアレイ状に配置して大規模な発電プラントとする太陽光発電プラント施工法であって、
ソーラーモジュールを発電サイトとは異なる場所に設けたプレアセンブル工場に搬入し、荷解きしたソーラーモジュールの所定数を支持フレームに配列してソーラーストリングとして組み立て固定すると共に、前記ソーラーストリング内で前記ソーラーモジュール間を電気ケーブルで接続するストリング内ケーブリング作業を施して平板状のソーラーストリングとするストリング化工程と、
前記ストリング化工程で組み立てた前記ソーラーストリング毎に識別コード(ナンバリング等)を付与した後、前記ソーラーストリングの複数をストリング専用コンテナに積層して収容し、これをコンテナトラックに積載して前記発電サイトに搬送するストリング専用コンテナ搬送工程と、
前記発電サイトに搬入した前記ストリング専用コンテナをサイト構築専用重機に移載し、当該発電サイトの初期位置に前記サイト構築専用重機を駐機するストリング専用コンテナ配置工程と、
前記初期位置に駐機した前記サイト構築専用重機に具備する伸縮アーム(以下、単にアームとも称する)を備えたストリング専用クレーンと前記発電サイトに設けたソーラーアレイ載置用の架台群を構成する各架台との間の距離と方向を測定する架台位置測定工程と、
前記サイト構築専用重機の前記ストリング専用クレーンを稼働させて、前記ストリング専用コンテナに積層して収容されているソーラーストリングを当該ストリング専用コンテナから吊り上げて、前記架台位置測定工程で測定されたそれぞれの架台位置に順次分配してソーラーアレイを形成して固定すると共に、ソーラーアレイ内ストリング間配線接続を施すソーラーアレイ内ケーブリングとサイト内配線接続を施すサイト内ケーブリングを施すソーラーストリング設置工程と、を順次実行することを特徴とする。
(2)上記(1)における前記ストリング専用コンテナに、その内部に積載された前記ソーラーストリングの最上層の一枚を前記サイト構築専用重機に具備した前記ストリング専用クレーンによって吊り上げる毎に、次のソーラーストリングを順次最上層に移動させるストリング上昇機構を備えたことを特徴とする。
(3)上記(1)における前記サイト構築専用重機の前記伸縮アームを備えたストリング専用クレーンにクレーン駆動制御手段と、伸縮アーム移動制御手段と、前記伸縮アーム移動制御手段に前記架台位置測定工程で得られた前記伸縮アームの移動情報を与えるアーム移動情報処理手段を備え、
前記サイト構築専用重機の駐機位置を中心とした前記伸縮アームによる前記ソーラーストリングの配置作業がカバーする前記架台群を構成する架台の範囲は有限、すなわち当該伸縮アームの最大伸長距離を半径とする円で規定される作業限界内であることを特徴とする。
(4)上記(3)における前記サイト構築専用重機に、ソーラーストリングを配置すべき架台群を構成する各架台の地上高さを見通す所定の高さで設けられ、前記サイト構築専用重機の駐機位置を中心とした前記ストリング専用クレーンの前記伸縮アームによる前記ソーラーストリングの配置作業がカバーする前記架台群の各架台の距離と方向を測定するためのレーザ測距手段を備え、
前記アーム移動情報処理手段は、前記レーザ測距手段により測定された前記架台群の位置情報を当該架台の位置コードと共に格納する記憶手段を備え、この記憶手段に格納された架台位置情報を用いて前記ストリング専用クレーンの移動を制御し、前記記憶手段に記憶された前記架台群の位置情報を用いて前記ストリング専用クレ−ンの伸縮アームにより前記ストリング専用コンテナから吊り出したソーラーストリングを前記架台群の所定の架台に載置すると共に、載置されたソーラーストリングの識別コードを前記所定の架台の位置コードと共に前記記憶手段に記憶することを特徴とする。
(5)上記(3)における前記レーザ測距手段による前記架台群を構成する各架台との距離と方向の位置情報は、前記レーザ測距手段の地上高さに対応させて前記ソーラーストリングが載置される架台群の中心近傍に所定高さで順次に配立した参照ポールにレーザ光を照射し、その反射光を基に算出すること特徴とする。
(6)上記(4)における前記レーザ測距手段は、前記サイト構築専用重機の左右のそれぞれの側に設けられ、該左右それぞれの側における前記ストリング専用クレーンの作業限界内での前記架台群を構成する各架台との距離と方向の位置情報を測定することを特徴とする。
(7)上記()乃至(5)における前記サイト構築専用重機は、前記伸縮アームの最大伸長距離を半径とする円で規定される作業限界内の架台への前記ソーラーストリングの設置完了後に、前記範囲の外側の接続領域に順次移動して駐機し、前記架台位置測定工程とソーラーストリング設置工程を実行することを特徴とする。
(8)前記(1)乃至(7)における前記ソーラーストリングは、10乃至11枚のソーラーモジュールで構成したことを特徴とする。
本発明は、上記の構成、後述する発明の詳細な説明に記載された技術思想を逸脱することなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。
複数のソーラーストリングを支持フレームに固定し、ソーラーセル間配線などの付帯工事を施し、出荷検査まで行うソーラーストリング組立作業を集中して実行する専用工場(プレアセンブル工場)を発電サイトとは異なる場所に設置したことで、発電サイトごとに要求されるソーラーモジュールの選択、ソーラーストリングのサイズと数量に対して柔軟な対応が可能となる。ソーラーストリング内のケーブリングは、各ソーラーモジュールの回路端子をワンタッチコネクタ方式とすることで、施工現場における短時間でのケーブリングが可能となる。ソーラー発電サイトでのソーラーストリング間ケーブリングも同様の方式とする。
発電サイトでのストリングの設置(架台への据え付け)に用いる専用の重機(発電サイト構築専用重機)には、伸縮アームを有するストリング専用クレーンと、架台群を構成する各架台と発電サイト構築専用重機との距離と方向(方位)を測定するレーザ測距手段やGPS等を利用した方位・測距手段が設けられている。発電サイト構築専用重機を発電サイトの初期位置に駐機する。初期位置は任意である。レーザ測距手段を利用した方位・測距手段はストリング専用クレーンのアームのサービス可能範囲にある各架台との間の距離と方向を当該架台の位置情報としてシステムの記憶手段に格納する。架台の位置情報には
架台群を構成する各架台の地上高さ情報を含ませることができる。発電サイト構築専用重機に設けたソーラーストリング専用クレーンはソーラーストリング専用コンテナに収納されているソーラーストリングを真空吸着装置(バキュームグラッパー)で吊り上げ、記憶手段に格納されている架台群の位置情報にしたがって順次に架台の上に配置する。このとき、工場出荷時にストリング毎にバーコード等を付されたナンバリング(識別コード:管理コード)も用いられ、当該ソーラーモストリングの管理がなされる。
発電サイトでのストリングの設置(架台への据え付け)に用いる専用の重機(発電サイト構築専用重機)には、伸縮アームを有するストリング専用クレーンと、架台群を構成する各架台と発電サイト構築専用重機との距離と方向(方位)を測定するレーザ測距手段やGPS等を利用した方位・測距手段が設けられている。発電サイト構築専用重機を発電サイトの初期位置に駐機する。初期位置は任意である。レーザ測距手段やGPS等を利用した方位・測距手段はストリング専用クレーンのアームのサービス可能範囲にある各架台との間の距離と方向を当該架台の位置情報としてシステムの記憶手段に格納する。なお、ここでは、レーザ測距手段を利用した場合を例として説明する。
架台の位置情報には架台群を構成する各架台の地上高さ情報を含ませることができる。傾斜地などの非平地フィールドでは、発電サイト構築専用重機に設けたコンテナ昇降手段でソーラーストリング専用コンテナの上下位置を、作業をし易い位置に調整することもできる。発電サイト構築専用重機に設けたソーラーストリング専用クレーンはソーラーストリング専用コンテナに収納されているソーラーストリングを真空吸着装置(バキュームグラッパー)で吊り上げ、記憶手段に格納されている架台群の位置情報にしたがって順次に架台の上に配置する。このとき、工場出荷時にストリング毎にバーコード等を付されたナンバリング(識別コード:管理コード)も用いられ、当該ソーラーモストリングの管理がなされる。
レーザ測距手段による測定データの取得を発電サイト構築専用重機の両側(コンテナの両側面)で行うようにすることで、発電サイト構築専用重機をフィールドの内側に駐機してその両側に設置されている各架台群にソーラーストリングを振り分け配置することができる。架台の位置測定の基準点は、発電サイト構築専用重機の駐機位置におけるレーザヘッド等の方位・測距手段の初期の向きの状態(デフォルト位置)とすることができる。
上記初期位置でのソーラーストリング専用クレーンの伸縮アームがサービスできる範囲(アームの最大旋回範囲)にある架台へのソーラーストリングの配置と固定を行った後、発電サイト構築専用重機を、発電サイトを構成するフィールド内の次の作業位置に移動して駐機する。次の作業位置は初期位置でのストリング専用クレーンの伸縮アームサービス範囲に隣接する位置とするのが望ましい。次の作業位置において上記した初期位置での作業と同じ架台位置測定とソーラーストリングの配置の手順を繰り返す。この作業を発電サイトの全架台について実行し、フィールドにおけるソーラーストリングの全数を設置する。なお、発電サイト構築専用重機の最初の駐機位置からの移動情報を取得し、この情報で最初に設定された架台群を構成する各架台の方位と位置を修正するようにすることもできる。
また、本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナは、組立工場(プレアセンブル工場)において、複数のソーラーストリングを支持フレームに固定し、ソーラーモジュール間配線などの付帯工事を施したソーラーストリングを発電サイトに移送するために用いる特殊なコンテナである。本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナは、上記した典型的な構成例とすることで、組立工場での荷積みと発電サイトでの荷下ろしとソーラーストリング配列設置作業を高効率で実行可能とし、発電サイト構築の低コスト化に資するものである。
本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナを用い、発電サイトに搬入した多数のソーラーストリングを、本発明の発電サイト構築専用重機を用いて荷下ろしをし、フィールド(発電サイトの立地)に設けた多数の架台(ソーラーストリングの固定台)への固定作業時間についてのシミュレーションの結果を以下に示す。
作業時間についての現場シミュレーションによれば、例えば、横×縦のサイズが約1m×2mのソーラーモジュールを11枚用いて約2m×11mのソーラーストリングとした場合の上記発電サイトで作業する人的資源としては、専用のクレーンオペレータ1人(重機のドライバーを兼任可)、架台への固定作業(ソーラーストリング間のケーブリングも含む)に4人配置した場合、一枚のソーラーストリングを架台に固定する時間は約2.5分となる。
メガソーラーの構築では、発電サイト構築専用重機のクレーンを構成する伸縮アームのサービス範囲に含まれるソーラーストリングの数と発電サイト構築専用重機の移動および架台との距離・方位測定に要する時間を含めても、大幅な作業時間の短縮が可能となる。その結果として、メガソーラーの建設コストを大きく低減することができる。
本発明に係る太陽光発電プラント施工法の作業手順の概要を説明する流れ図である。 本発明に係る太陽光発電プラント施工に用いるソーラーストリング化工程の説明図である。 本発明に係る太陽光発電プラント施工に用いる組み立てたソーラーストリングの1実施例の構造例の説明図である。 本発明に係るプレアセブル工場において組み立てた多数のソーラーストリングを専用コンテナに収納する態様の説明図である。 本発明に係る太陽光発電プラント施工に用いるコンテナトラックの説明図である。 本発明に係る太陽光発電プラント施工に用いる発電サイトに待機する発電サイト構築専用重機の一例の説明図である。 本発明に係る発電サイト構築専用重機を図6の矢印A方向から見た専用コンテナの正面の概略図である。 本発明に係る発電サイト構築専用重機を図6の矢印B方向から見た専用コンテナの後面の概略図である。 発電サイト構築専用重機に設置したレーザ測距手段を用いた架台位置の測定方法の一例の説明図である。 参照ポールを用いた架台位置の測定方法の一例を説明する模式図である。 本発明の発電サイト構築専用重機における架台位置測定とソーラーストリングの設置制御システムの一例を説明する機能ブロック図である。 ソーラーストリング専用コンテナからソーラーストリングを吊り上げて架台に配置する手順の説明図である。 図12の手順に続くソーラーストリング配置手順の説明図である。 発電サイト構築専用重機の一側面(右側)に設置された架台の3列目にソーラーストリングを配置している状態の説明図である。 架台にソーラーストリングを設置した発電サイトのフィールドの一部を横から見た模式図である。 図15に示した発電サイトのフィールドの一部を上から見た模式図である。 本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの実施例1の概略構成例を説明する斜視図である。 図1を矢印P方向から見た側面図である。 本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの実施例1を説明する図18のAで示した部分とBで示した部分を拡大して示すソーラーストリング昇降手段の模式図である。 図19のソーラーストリング昇降手段の一例を説明する要部拡大図である。 発電サイトにおけるソーラーストリング搬送用コンテナからソーラーストリングを荷下ろしする作業の説明図である。 ソーラーストリング搬送用コンテナに設けたソーラーストリング昇降手段の荷下ろし作業を時系列で説明する模式図である。 本発明のソーラーストリング搬送用コンテナで扱うソーラーストリングの一例を説明する模式図である。 図21に示した真空吸着手段の構成例を説明する斜視図である。 真空吸着パッドの空気系統配置の説明図である。 発電サイトで作業するための発電サイト構築専用重機の説明図である。 本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの実施例2を説明するソーラーストリング昇降手段の要部拡大図である。 本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの実施例2におけるソーラーストリング載置手段と衝撃吸収部材の無端チェーンへの取り付け構造の説明図である。 本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの実施例3を説明するソーラーストリング昇降手段の要部拡大図である。
以下、本発明を実施するための形態を、実施例の図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明に係る太陽光発電プラント施工法の実施形態を実施例1として説明する。
図1は本発明に係る太陽光発電プラント施工法の作業手順の概要を説明する流れ図である。図2は本発明に係る太陽光発電プラント施工に用いるソーラーストリング化工程の説明図、また、図3は本発明に係る太陽光発電プラント施工に用いる組み立てたソーラーストリングの構造例の説明図である。そして、図4はプレアセブル工場において組み立てた多数のソーラーストリングを専用コンテナに収納する態様の説明図、図5はコンテナトラックの説明図、図6は発電サイトに待機する発電サイト構築専用重機の説明図、図7は図6の矢印A方向から見た発電サイト構築専用重機と専用コンテナの正面の概略図、図8は、図6の矢印B方向から見た発電サイト構築専用重機と専用コンテナの後面の概略図である。
図1に示した作業手順の流れを、図2乃至図8を参照して説明する。本発明の作業手順は、ソーラーストリングを組み立てるプレアセンブル工場での作業と、プレアセンブル工場から輸送したソーラーストリングを架台に配置して設置する発電サイトでの作業とからなる。プレアセンブル工場は特定のソーラー発電プラントの設置場所(ソーラー発電サイト、単に発電サイトとも称する)のフィールドとは場所的には特に関係のない場所に設置されるもので、ソーラーモジュールを組み立ててストリングとし、発電サイトではそのフィールドにおける配置を簡単化するものである。発電サイトには、国内あるいは国外からソーラーモジュールが陸路あるいは海路を通って集荷され、荷揚げされて荷解きされ、組み立てラインに搬入される(ステップS−1、以下単にS−1のように表記する)。なお、このプレアセンブル工場自体が海外にある場合を排除しない。
搬入されたソーラーモジュール110はストリング化工程に渡される(S−2)。ストリング化作業では、図2乃至図3に示したように、先ず複数本の支持フレーム(本実施例では、並行な2本のクロスビーム)120(120a,120b)に載置して配列され、ボルト等で固定される(S−21)。この固定では、図2に示したように、ソーラーモジュール110を、所定枚数(ここでは、11枚)を上記一対の支持フレーム120(120a,120b)の長手方向に整列させてボルトナット111(ボルト111aとナット111b)で固定され、ソーラーストリング100に組み立てる。なお、この固定手段は
単純なボルトナットを用いた固定に限らず、補助的な固定金具を介在させてもよい。図2、図3は、ボルトナットのみを用いた固定を示す。
図3の(a)に示されたように、支持フレーム120(120a,120b)はチタンを好適とする断面がコ字状の長尺フレームであるが、防錆処理した鉄材、ステンレス材、アルミニウムなどの適宜の金属材、あるいは強化樹脂材を用いることもできる。また、支持フレームは上記のコ字断面に限るものではなく、H字断面、L字断面、円形あるいは楕円形断面、その他の撓みに強い構造、耐候性の材料を採用できる。また、平行する2本を用いるものに限らず、例えば枠状の支持フレームとすることもできる。
複数のソーラーモジュール110を支持フレーム120に固定した後、各ソーラーモジュール間の電気配線を接続するストリング内ケーブリングを行う(S−22)。各セルの出力配線には、図示しないが、ワンタッチ接続可能なコネクタ(コンセントとプラグ等)が設けてあり隣接するソーラーモジュール110間のケーブリング作業を単純化している。接続部には、予め防水手段を施しておくのが好ましい。このようにして組み立てしたソーラーストリング100は、図4に示したストリング専用コンテナ4に積み込み収容する。この積み込みには、プレアセンブル工場に固定設置した場内クレーン5を用いるが、移動式クレーン等、他の荷役施設を用いてもよい。
場内クレーン5は、基台5aに植立した支柱5bに、第1アーム5cと第2アーム5dが取り付けられ、第2アーム5dの先端に真空吸着手段(バキュームグリッパー)6を備えている。真空吸着手段6は、多数の真空吸着パッド6Aを備え、これをソーラーストリング100の表面に吸着させ、平面撓みを最小にして吊り上げ、かつ吊り下げてストリング専用コンテナ4に収容するようになっている。安定した釣り上げのためには真空吸着パッドを、ソーラーストリングを構成する各ソーラーモジュール対応で配置するのが好ましい。プレアッセンブル工程の最終段で出荷検査を通過したソーラーストリング100は、工場出荷時にストリング毎にバーコード等の識別コードが付与(ナンバリングの印刷、あるいは刻印など)される。この識別コードを用いて工場出荷から発電サイトでの設置、設置後の運用、モニタリングを一貫して管理する。出荷検査を通過したソーラーストリング100は、場内クレーン5の真空吸着手段6でストリング専用コンテナ4内に順次に積み込まれる。なお、ソーラーモジュールの生産工場でもソーラーモジュール1枚毎に識別コード(モジュール識別コード)が付与される。
所定数のソーラーストリング100を積み込んだストリング専用コンテナ4は発電サイトへの輸送ステップ(サイト輸送ステップS−3)に渡される。サイト輸送ステップでは、ストリング専用コンテナ4を通常のコンテナトラック(トレーラトラック)7に載置する(S−31)。ストリング専用コンテナを積み込んだコンテナトラック7は、指定された発電サイトに向けて発進する(搬送S−32)。なお、交通の利便性を考慮して、途中まで鉄道輸送が可能で、遠隔地に発電サイトがある場合などの輸送コスト的に有利であれば、ストリング専用コンテナ4をコンテナ貨車(コキ車)等での中間輸送を行なってもよい。また、発電サイトにソーラーストリングの組立工場を設置されている場合には、後述する発電サイト構築専用重機で直接輸送することもできる。
ストリング専用コンテナ4を積み込んだコンテナトラック7が発電サイトに到着し、発電サイトでのストリング設置ステップに入る(S−4)。発電サイトには発電サイト構築専用重機(特殊重機)8が待機している。発電サイト構築専用重機8には、コンテナ移載装置80と、伸縮アーム(以下、単にアームとも称する)90と真空吸着手段60を具備したストリング専用クレーン9と、レーザ測距手段のレーザヘッド13が設備されている。レーザ測距手段のレーザヘッド13は発電サイト構築専用重機8の両側に設けてあり、発電サイト構築専用重機8の両側面に沿って上下に昇降可能に設置する構造とするのが好
ましい。ストリング専用コンテナ4はコンテナ移載装置80で発電サイト構築専用重機(特殊重機)8に吊り上げ移載する。
専用クレーン9には、図4で説明したものと同様のソーラーストリングの表面を吸着して吊り上げ、吊り下げるための真空吸着装置(バキュームグラッパー)60が設けられている。図6では、この真空吸着装置60を折畳んだ状態で示す。設置ステップ(S−4)では、発電サイトに設置してあるクレーン、あるいは発電サイト構築専用重機8に備えたコンテナ移載装置80でコンテナトラックに積んであったストリング専用コンテナ4を発電サイト構築専用重機8の荷台に吊り下げ移載する(特殊重機に移載S−41)。図7はコンテナ移載装置80でコンテナトラックに積んであったストリング専用コンテナ4を吊
り上げた様子を示している。複数のストリング専用コンテナ4を一旦コンテナ置き場に集積してから作業をする場合は、その集積場所でストリング専用コンテナ4を発電サイト構築専用重機8の荷台に搭載することもできる。
コンテナトラックからストリング専用コンテナ4を移載した発電サイト構築専用重機8は、発電サイトのフィールド(ソーラーストリングを載置する多数の架台を配列した立地)の初期作業位置に移動する。初期作業位置は、フィールドに配列して設置された架台列の端縁でもいいし、架台列の中ほどでもよい。架台列の端縁よりも架台列の中ほどで、発電サイト構築専用重機8によるソーラーストリング100を載置する架台列へのソーラーストリングの配置を両側で行なうようにするのが効率的である。
次に、発電サイトのフィールドに設置した多数の架台の位置測定について説明する。図9は、発電サイト構築専用重機8に設置したレーザ測距手段を用いた架台位置の測定方法の説明図、図10は、参照ポールを用いた架台位置の測定方法の一例を説明する模式図である。そして、図11は、本発明の発電サイト構築専用重機における架台位置測定とソーラーストリングの設置制御システムの一例を説明する機能ブロック図である。
初期作業位置では、先ず、発電サイト構築専用重機8に設置されているレーザ測距手段のレーザヘッド13を用いて、現在地(初期作業位置)から専用クレーン9のアーム90でソーラーストリング100を設置できる範囲(専用クレーンのアーム90のサービス範囲)にある架台10の位置と水平方向の位置情報を、参照ポール15を用いた参照ポール位置算出手段21で得る。レーザヘッド13は、発電サイト構築専用重機8の駐機場所の地面から所定の高さH、例えばH=2.5mより若干高い位置で例えば水平方向180度の範囲にレーザ光を出射するように設置する。参照ポール15はレーザヘッド13から出射されるレーザ光Lを遮る高さで、ソーラーストリングの中心100Cが配置されるべき架台10の近傍に作業員の手で順次植立保持される。フィールドが斜面や起伏のある不整地などの場合は水平方向に限らずに、適宜の仰角、または伏角でレーザ光を出射する。
架台群が設置されているフィールドが平地の場合、レーザヘッド13の地上高さHは、架台10の最頂部の高さDより若干高く、且つ架台にソーラーストリングを据付けたときの当該ソーラーストリングの最頂部の高さよりも若干高い値に設定される。レーザヘッド13はレーザコントローラ20で制御され、参照ポール15からの反射光を受光し、受光信号を参照ポール距離算出手段21と参照ポール水平角算出手段22に与えてその距離と角度を算出する。算出した参照ポールの位置情報は架台位置情報として記憶手段24に格納される(架台位置測定S−42)。この架台位置情報にはソーラーストリングを配置する架台の順序スケジュールも含まれる。発電サイト構築専用重機8の直近にある架台からソーラーストリングの配置を開始するのが望ましいが、フィールドの状態(傾斜地、架台配列状態など)によっては、適宜の場所の架台からソーラーストリングの配置を開始してもよい。
レーザヘッド13から出射したレーザ光14は、図10に示したように、設置すべきソーラーストリング100の中心部分100Cに近接した位置に植立した参照ポール15で反射光14Aとなってレーザヘッド13に戻ってくる。出射したレーザ光14と反射光14Aとの時間軸上の差、或いは両者のレーザ波の位相差からレーザヘッド13と参照ポール15との距離を参照ポール距離算出手段21で算出する。参照ポール水平角度算出手段22は、レーザヘッドの基準位置の向き(測定前のデフォルト位置)からの現在測定している架台方向との位置(レーザ光の反射光位置)との間の角度で算出する。
測定した架台位置へのソーラーストリングの配置は、上記レーザ光による測定値に基づく専用クレーンの移動による。架台上でのソーラーストリングの正確な位置合わせと固定は訓練を受けた少人数の作業員が行なう。参照ポール15による架台の位置測定は、架台毎にするのが精度の上から好ましいが、個々のソーラーストリングの最終的な固定位置などの設置位置調整は作業員の手によることを考慮すれば、架台列の要所々々で参照ポールを用いた測定を行ない、測定点の間の架台位置は予測値で設定することもできる。なお、フィールドが斜面や起伏のある不整地などの場合も、参照ポール15を適宜の複数位置に移動させながら測定する。このとき、各架台の地上高さも測定し、制御情報に取り入れることもできる。
架台の位置と方向を測定後、発電サイト構築専用重機8は専用コンテナ4の上蓋を開放し、図6に示した専用クレーン9のアーム90に取り付けた真空吸着手段60を展開して当該専用コンテナ4に収容されている最上部のソーラーストリングを真空吸着手段60に備えた複数の真空パッド6Aで吸着して吊り上げる。ストリング専用クレーン9のアーム90は図11に示された伸縮アーム移動制御手段27とアーム移動情報処理手段28により、記憶手段24に格納されている架台位置情報と順序スケジュールに基づいて、ストリング専用クレーン9の伸縮アーム90を専用コンテナ4と所定の架台10との間を順次往復移動させる。クレーン駆動制御手段29は、ストリング専用クレーン9の基幹動作と真空吸着手段6Aの動作を制御する機能を分担する。各ソーラーストリングは、出荷時点で付与された識別コードを架台位置情報に関連付けられる。
本発明に備える制御システムには、前記サイト構築専用重機の前記ストリング専用クレーンにクレーン駆動制御手段29と、伸縮アーム移動制御手段27と、前記伸縮アーム移動制御手段27に前記架台位置測定工程で得られた前記アームの移動情報を与えるアーム移動情報処理手段28を備える。そして、キーボードやマウス、画面タッチ入力などのオペレータインターフェース26からの各種指示入力、その他のシステム全体の制御を行なうCPU23、作業の進捗状況、入出力データ表示、等を表示するための表示手段25、必要なデータの印刷を行なうためのプリンター30、通信制御手段31などが設けられている。通信制御手段31は、本システムを携帯端末(タブレットやスマートホンなど)32で実行する際のリモートインターフェースである。上記で説明した本発明における制御システムは一例に過ぎず、本発明の作業を実行する目的の範囲内で種々の構成を採用できる。
以上のように、本実施例では、ストリング専用コンテナを移載した発電サイト構築専用重機は、発電サイトのフィールド(ソーラーストリングを載置する多数の架台を配列した立地)の初期作業位置に移動する。初期作業位置では、先ず、発電サイト構築専用重機に設置されているレーザヘッド13とレーザコントローラ20を備えるレーザ側距手段を用いて、現在地(初期作業位置)から専用クレーンでソーラーストリングを設置できる範囲(クレーンのサービス範囲)にある架台の位置と方向を参照ポール距離算出手段21と参照ポール水平角算出手段22で構成される参照ポール位置算出手段で得た参照ポールの位置情報に基づいて設定する。参照ポール水平角算出手段22に垂直角(行革あるいは伏角)算出機能を持たせることもできる。この参照ポールの位置情報に基づく架台の位置情報を用いてーム移動情報処理手段28がソーラーストリングを配置するためのアーム移動情報を演算し、これを記憶手段24に格納する。
図12は、ソーラーストリング専用コンテナからソーラーストリングを吊り上げて架台に配置する手順の説明図、図13は図12の手順に続くソーラーストリング配置手順の説明図である。先ず、図12の手順[1]に示したように、ストリング専用コンテナ4に収容されている最上部のソーラーストリング100をストリング専用クレーンのアーム90に取り付けた真空吸着手段60で吊り上げる。吊り上げたソーラーストリング100を移動させて先の工程で設定された所定の架台10に当該ソーラーストリング100の中心100Cを合わせて載置し(図12の手順[2]−[3])、作業員の手で位置調整して固定する
(図12の[4])。その後、ストリング内と先に設置した隣接するストリング間とのケーブリングを行なう。この手順[1]に示した位置がスタートポジション(0ポジション)と呼ばれ、ソーラーストリング100を所定の架台10に設置後の作業、すなわち手順[4]→[6]の繰り返しでは作業員の操作パネルのボタン一つで自動的にスタートポジションに戻るように動作する。
ソーラーストリング100の中心100Cへの位置合わせは、最終的には作業員が容易に作業できる誤差の範囲でよい。例えば、数十センチの範囲であれば、作業員にとって中心合わせは容易である。GPSを用いて架台の位置を設定するという考えもあるが、民間利用のGPSの精度は現時点では10m程度と言われており、DGPSでも数m程度である。天頂衛星と地上補間システムの利用など、将来的にGPSの制度が向上すれば、上記したレーザを用いた測距に替えてGPSを利用した架台位置の測定も採用できる。
上記手順[3]―[4]の実行中にソーラーストリング専用コンテナに積層されているソーラーストリングの最上位置にあるソーラーストリングがコンテナの最上部に矢印で示したように上昇する。真空吸着手段60は、上記固定されたソーラーストリング100から離脱し(手順[5])、最上部に上昇した次のソーラーストリング100をストリング専用クレーン9の伸縮アーム90に取り付けた真空吸着手段60で吊り上げて先に設置された架台の上のソーラーストリングの隣に配置する(図12の手順[6]―[7]―[8])。
以下、同様にして、ストリング専用クレーン9の伸縮アーム90はクレーンアーム移動制御手段27とアーム移動情報処理手段28により、記憶手段24に格納されている架台位置情報と順序スケジュールに基づいて、ストリング専用クレーン9の伸縮アーム90を専用コンテナ4と所定の架台10との間を順次往復移動させる。
図14は、発電サイト構築専用重機の一側面(右側)に設置された架台の3列目にソーラーストリングを配置している状態の説明図である。ここでは、発電サイト構築専用重機に備えた専用クレーンのサービス範囲が当該発電サイト構築専用重機の横方向で3列目までとした場合を示す。発電サイト構築専用重機の車長方向でのサービス範囲は、ソーラーストリングの長さにもよるが、本実施例では最長で6枚の長さ(ソーラーストリング12枚分)で、横方向に1列離れる方向で4枚の長さ(ソーラーストリング8枚分)、同2列離れる方向で2枚の長さ(ソーラーストリング4枚分)とされている。従って、本実施例においては、発電サイト構築専用重機が一つの場所で設置するソーラーストリングの数は最大で48枚となる。ソーラーストリング専用コンテナはこの数に見合うソーラーストリングを収容することが望ましい。
このクレーンのサービス範囲は、発電サイト構築専用重機に備える専用クレーンの伸縮アームの旋回範囲に依存する。本実施例で必要とされる作業員の数は、クレーンオペレータ11が1名、調整と固定及びケーブリング作業に4名、計5名で足りる。この作業を繰り返して、ソーラー発電サイトのフィールドにある全ての架台にソーラーストリングを設置する。
図15は、架台にソーラーストリングを設置した発電サイトのフィールドの一部を横から見た模式図である。また、図16は、図15に示した発電サイトのフィールドの一部を上から見た模式図である。本実施例では、ソーラーストリング100は架台の傾斜方向に2枚(二段)ずつ設置される。ここでは、架台10の高さを、傾斜角が低い側で2mとしている。高い側の地上高さは設置フィールドの立地条件(緯度、フィールドの起伏、等)による。図15、図16では、架台列の影が後ろ側の架台列に掛らないように、架台の低い側での傾斜角が2mに対し、列間を2mとし、この部分を管理通路16としている。なお、この管理通路の一部の幅を広くして、ソーラーストリングの設置時の発電サイト構築専用重機の通路としてもよい。
なお、管理通路16には背丈が低い植物帯160を設けて管理作業員の通行に邪魔にならないようにし、架台10の下側には架台に達しない程度の適宜の背丈となる植物帯170を設けて保水力を高める。これらの植物帯160や170は、道路の法面の表面処理に用いられる植物誘導吹き付けで行なうのが望ましい。
なお、太陽に対するソーラーストリング100の設置角について、当該ストリングの設置方位を真南にした場合、設置角はほぼ緯度と一致する。周囲に影となる障害物がなければ、真南とすることでもっとも多くの日射量を受けることができる。ソーラーストリングの設置角については、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公開している「日射量データベース」を参考にすることができる。しかし、フィールドの立地条件によっては、設置方位を真南に出来ない場合があるので、発電サイトのフィールドの立地条件で季節の太陽高さも考慮し、最も効率のよい設置角を設定することになる。
本実施例により、少人数の作業員で工期の短縮と作業の安全性を確保でき、かつ低コストで設置を可能とした太陽光発電プラント施工法を得ることができる。
次に、本発明に係る太陽光発電プラント施工に用いるソーラーストリング専用コンテナの実施形態を実施例2として説明する。
図17は本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの概略構成を説明する斜視図である。また、図18は図17を矢印P方向から見た側面図である。図19は図18のAで示した部分とBで示した部分を拡大して示すソーラーストリング昇降手段の模式図である。そして、図20は、図19のソーラーストリング昇降手段の要部拡大図である。
図17に示した本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナ4は、平面視が長方形をなす底板41と、前記底板41の隅に設けた柱体40で保持されて、該底板41の長手辺両端縁に植立して取り付けられた一対の長辺側面板42(42a,42b)と、前記底板41の短手辺両端縁に植立して取り付けられた一対の短辺側面板43(43a,43b、43bは図示せず)とで形成され、前記一対の長辺側面板42(42a,42b)と前記一対の短辺側面板43(43a,43b)で形成される上部開口をソーラーストリングの荷積み・荷下ろしのための開放部としたたソーラーストリング収容部を有している。なお、この上部開口には、前記一対の長辺側面板42(42a,42b)の何れか一方側に回動して該上部開口を解放する蓋44(図21参照)が設けられている。この蓋44は前記上部開口から取り外す構成としてもよい。
前記ソーラーストリング収容部の内部には、前記一対の長辺側面板42(42a,42b)の内壁のそれぞれに沿って、かつ所定の間隔で整列し、底板41の幅方向に互いに対向して設置されたソーラーストリング昇降手段45の列(45a,45b)が設けられている。このソーラーストリング昇降手段45(45a,45b)は、前記底板41側に設置された駆動部47で駆動される駆動ギャー部47aと、前記上部開口側に設置された方向転換ギャー部47bの周りで周回する如く掛け渡された無端チェーン部材46を備えている。
前記無端チェーン部材46に所定の間隔で固定されて、前記周回の軌跡の外側にソーラーストリングの端縁の下面を載置するための突出部46cを有する複数のソーラーストリング載置手段46aと、前記ソーラーストリング載置手段46aの上記突出部46cの背面に固定されて、その下方に載置されたソーラーストリング100の端縁上面を弾圧保持する衝撃吸収部材46bとを具備している。本実施例では、ソーラーストリング載置手段46aはスチールを含む鉄材、アルミ材、その他の金属材で成形したものであり、衝撃吸収部材46bはゴム材、合成樹脂などの弾性材で形成されている。ソーラーストリング載置手段46aは溶接等により無端チェーンに固定され、衝撃吸収部材46bは適宜の接着剤などの固定手段でソーラーストリング載置手段46aの背面(裏面)に固定される。
前記荷積み・荷下ろし時には、前記ソーラーストリング昇降手段45の最上層に位置して、前記ソーラーストリング100を載置していない空のソーラーストリング載置手段46aと前記衝撃吸収部材46bは、図20に示したように、前記チェーン部材46の前記周回移動により、前記ソーラーストリング昇降手段45(45b)と前記長辺側側面板42(図19では42b)の間に退避して次のソーラーストリング100の荷下ろしの支障にならないように移動制御される。図20中、符号46hはチェーン部材46に設けられたパーフォレーションで、このパーフォレーション46hは駆動ギヤー47aと方向転換
ギヤー47bのスプロケットに噛み合うようになっている。また、図20中のX−X'線は方向転換ギヤー47bの回転軸の方向を示す。
前記ソーラーストリング昇降手段45の前記駆動部47は、電動モーター、油圧、空気圧を駆動源とすることができる。前記駆動部47は一方の同一列の駆動ギヤーを共通の軸で結合し、他の同一列の駆動ギヤーを共通の軸で結合して、上記一方の駆動ギヤーと同期させて駆動するのが望ましい。
前記コンテナ4には、前記一対の長辺側面板42(42a,42b)の内壁に沿って設置された前記一対のソーラーストリング昇降手段45(45a,45b)の列の一方の列45aと他方の列45bとの間隔を、積載するソーラーストリングのサイズに応じて変更し固定する昇降手段列移動固定手段48を備えている。この昇降手段列移動固定手段48は、前記一対のソーラーストリング昇降手段の列の一方(ここでは45b)のみをレール49上で移動させる如く設置されている。図19における矢印Dの移動距離は、移送対象となるソーラーストリングの幅に対応するように設定される。
図21は発電サイトにおけるソーラーストリング搬送用コンテナからソーラーストリングを荷下ろしする作業の説明図である。また、図22は、ソーラーストリング搬送用コンテナに設けたソーラーストリング昇降手段の荷下ろし作業を時系列で説明する模式図である。図21において、発電サイトに到着し、特殊重機(発電サイト構築用重機)に移載したソーラーストリング搬送用コンテナは、その蓋44を開いて上部開口を露呈させる(A)。蓋44は蝶番で外側に展開し、コンテナの側面板に平行に並べて保持するか、コンテナから取り外して作業の邪魔にならない場所に置く。
上部開口の最上部に積層されているソーラーストリング100(1)を、図示しないソーラーストリング専用クレーンのヘッドに取り付けた真空吸着手段60で吊り上げて所定の架台に配置する(B)。ソーラーストリング昇降手段により、上部開口の最上部に次のソーラーストリング100(2)が上昇する(C)。ソーラーストリング100(2)を真空吸着手段60で吊り上げて所定の架台に配置する(D)。以下、これをソーラーストリング100(n)まで順次繰り返して全てのソーラーストリングの荷下ろしと架台への配置を行う。
ソーラーストリング100の荷下ろし作業におけるソーラーストリング昇降動作を図22により説明する。図22の(a)に示したように、前記図21(A)の状態にある最上部のソーラーストリング100(1)を図21(B)のように吊り上げて荷下ろしする。その状態を図22の(b)に示す。ソーラーストリング100(1)が無端チェーン46から吊り上げられたことを図示しないセンサで検出し、あるいはクレーンオペレータの確認と制御システムの操作により無端チェーン46が細矢印の方向に周回を開始する(図22の(c))。
無端チェーン46は、同方向にさらに周回し、次のソーラーストリング100(2)が開口の最上位置に上昇した時点で停止する(図22の(d)⇒(e)⇒(f)⇒(g)⇒(h))。ソーラーストリング載置手段46aと衝撃吸収部材46bはソーラーストリング100の荷下ろしに支障がない位置に退避した状態になる。ソーラーストリング100(2)は真空吸着手段60で吊り上げられる(図22の(i))。ソーラーストリング100(2)が荷下ろしされた後(図22の(j))、無端チェーン46は図22の(c)から(d)⇒(e)⇒(f)⇒(g)⇒(h)に示した周回動作を繰り返す。この動作を必要回数繰り返えして架台への配置を行う。
図23は本発明のソーラーストリング搬送用コンテナで扱うソーラーストリングの一例を説明する模式図で、(a)は太陽光を受ける表面の平面図、(b)は(a)の短辺を拡大して示す側面図、(c)は架台に固定された裏面の平面図、(d)は(c)の要部拡大図である。このソーラーストリング100は、大略1m×2mのソーラーモジュール110を11枚、その長辺側を隣接させて二本の支持フレーム120a,120bに固定して一枚のソーラーストリングに構成してある。この構成例では、支持フレーム120a,120bへは、各ソーラーモジュール110の縁材にボルトナット111で固定されるが、他の既知の固定手段を用いることもできる。
図24は図21での説明にある真空吸着手段の構成例を説明する斜視図である。また、図25は真空吸着パッドの空気系統配置の説明図である。真空吸着手段60は、梯子状の枠体601の下側に多数の真空吸着パッド602を備えている。真空吸着パッド602はスプリングプランジャー603で枠体に取付けられている。真空吸着パッド602は、図24に示したように、A、Bの対としてソーラーモジュール110ごとに配置され、枠体601の中心部分に搭載した真空ポンプ604a,604bに配管605で接続されている。配管605は説明のための代表的な2本だけ(系統Aのみ))を図示してある。
図中にAとBで示した真空吸着パッドの対は、図24に示したようにソーラーストリング100の長手方向に沿って互い違いに配置されている。真空吸着パッドを、ソーラーストリング100の幅方向(短手方向)、且つ長手方向で互い違い(千鳥状)に配置し、AとBの真空吸着パッドをそれぞれ独立の真空系統で駆動し、千鳥状に配置したA系統とB系統の2系等の真空吸着配置とすることで、荷下ろしに何れかの吸着パッドに吸着の不具合が発生しても、ソーラーストリング100が直ちに落下するのを回避することができる。
図26は発電サイトで作業するための発電サイト構築専用重機の説明図で、前記図6に示したものと同じ特殊重機である。発電サイト構築専用重機8には専用クレーン9が設置されている。専用クレーン9は多軸クレーンであり、本実施例の多軸クレーンは4本のアーム90(90a,90b,90c,90d)構成された多関節アームクレーンである。このクレーン9に図24で説明した真空吸着装置(バキュームグラッパー)60が設けられている。図26では、この真空吸着装置60のアームを折畳んだ状態で示す。発電サイトに搬入されたソーラーストリング専用コンテナ4は、この発電サイト構築専用重機8に移載される。
この発電サイト構築専用重機8には昇降装置が設けてあり、前記図7、図8に示したように、移載された専用コンテナ4は、当該重機の車台から作業位置に釣り上げて固定される。この状態で、発電サイトのフィールドの初期作業位置に移動するが、発電サイトのフィールドに移動してから専用コンテナの釣り上げをしてもよい。そして、多関節アームクレーンを用いて前記図21〜図22で説明した手順で荷下ろしされ、多関節アームの伸縮と旋回で図示しないフィ−ルドに設置された多数の架台に分配して配置される。ソーラーストリングを配置すべき架台の位置は、発電サイト構築専用重機8の車体に設けたレーザ測距手段13を用いて確認され、測距データとして専用クレーンの制御装置のメモリに格納される。レーザ測距手段13は図示しない昇降機構で上下できるように取り付けてある。専用クレーン9は、この測距データと架台の識別コード、ソーラーストリングの識別コードに従ってそのアーム90(90a,90b,90c,90d)を伸縮し、旋回して所定の架台にソーラーストリング100を配置する。
本実施例により、少人数の作業員で工期の短縮と作業の安全性を確保でき、かつ低コストで設置を可能とした太陽光発電プラント構築用のソーラーストリング搬送用コンテナを得ることができる。
図27は、本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの実施例2を説明するソーラーストリング昇降手段の要部拡大図である。また、図28は、図27に示したソーラーストリング載置手段と衝撃吸収部材の無端チェーンへの取り付け構造の説明図である。ソーラーストリング載置手段46a、衝撃吸収部材46b、ソーラーストリング100は一部切断した状態で示す。図20と同一符号は同一機能部分に対応する。前記した実施例2では、前記チェーン部材46に取り付けられるソーラーストリング載置手段46aと衝撃吸収部材46bは、無端チェーン部材46ごとに独立して設けている。これに対し、実施
例3では、ソーラーストリング載置手段46aと衝撃吸収部材46bをコンテナの同一の側面板側に設けた無端チェーン部材46の列の各対応するソーラーストリング載置手段が同一の高さに共通となるように当該複数のチェーン部材46に共通な長尺部材としている。
前記ソーラーストリング載置手段46aと前記衝撃吸収部材46bは、図28に示したように無端チェーン部材46に取付けられる。すなわち、前記ソーラーストリング載置手段46aと前記衝撃吸収部材46bは、コンテナに積載されるソーラーストリングの長尺方向サイズを十分にカバーする長さで、同一対の無端チェーン部材46ごとに取り付けられる。前記衝撃吸収部材46bは前記ソーラーストリング載置手段46aの前記突出部46cの背面に接着剤等で固定される。前記ソーラーストリング載置手段46aは無端チェーン部材46の特定のチェーン部品要素にボルトナットなどの手段で着脱可能に固定され
る。すなわち、厚みの異なるソーラーモジュールの取り扱いに対応できるようにされている。
図28のソーラーストリング載置手段46aの両端に設けたストッパー46dは、載置したソーラーストリング100の長尺方向端縁の規制部材である。このストッパー46dは必須部材ではない。
上記したように、実施例3では、駆動ギャー部47aに駆動部47からの駆動力を伝達する駆動シャフトと方向転換ギャー部47bを回転支持する支持シャフトは、前記コンテナ4の一対の長辺側面板42a,42bの内壁に沿って所定の間隔で設置された複数のソーラーストリング昇降手段45の前記駆動ギャー部47aと前記方向転換ギャー部47bにそれぞれ共通に設けられている。
すなわち、実施例3では、前記ソーラーストリング載置手段46aは、前記複数のソーラーストリング昇降手段45の各ソーラーストリング載置手段46aを同一高さで共通に橋絡した単一部材とされている。前記衝撃吸収部材46bも、前記複数のソーラーストリング昇降手段45の各ソーラーストリング載置手段46aを同一高さで共通に橋絡した単一部材とした。その他の構成は実施例1と同様なので、繰り返しの説明はしない。
本実施例によっても、少人数の作業員で工期の短縮と作業の安全性を確保でき、かつ低コストで設置を可能とした太陽光発電プラント構築用のソーラーストリング搬送用コンテナを得ることができる。
図29は本発明に係るソーラーストリング搬送用コンテナの実施例4を説明するソーラーストリング昇降手段の要部拡大図である。ソーラーストリング載置手段46a、ソーラーストリング100は一部切断した状態で示す。実施例3では、前記ソーラーストリング載置手段46aは、前記複数のソーラーストリング昇降手段45の各ソーラーストリング載置手段46aを同一高さで共通に橋絡した単一部材とし、前記衝撃吸収部材46bは、前記複数のソーラーストリング昇降手段45のソーラーストリング載置手段46a毎に個別に設けた。その他の構成は実施例2、実施例3と同様なので、繰り返しの説明はしない。
本実施例によっても、少人数の作業員で工期の短縮と作業の安全性を確保でき、かつ低コストで設置を可能とした太陽光発電プラント構築用のソーラーストリング搬送用コンテナを得ることができる。
上記太陽光発電プラント施工法を説明した実施例1では、本発明をソーラーストリングの施工法として説明したが、ソーラーストリングと同様の平板形状の組み立てと、施行サイトへの運搬、および設置に応用することができる。
また、上記ソーラーストリング搬送用コンテナを説明した実施例2〜4では、本発明をソーラーストリングを取り扱う構造として説明したが、ソーラーストリングと同様の平板形状の部材の積み下ろしに応用することができる。
10・・・架台
11・・・クレーンオペレータ
12・・・作業員
13・・・レーザヘッド(レーザ測距手段を構成)
14・・・レーザ光
14A・・・反射光
15・・・参照ポール
20・・・レーザコントローラ
21・・・参照ポール距離算出手段
22・・・参照ポール水平角算出手段
23・・・CPU
24・・・記憶手段
25・・・表示手段
26・・・オペレータインターフェース
27・・・伸縮アーム移動制御手段
28・・・アーム移動情報処理手段
29・・・クレーン駆動制御手段
30・・・プリンター
31・・・通信制御手段
32・・・携帯端末
4・・・ストリング専用コンテナ(ソーラーストリング搬送用コンテナ)
40・・・柱体
41・・・底板
42・・・長辺側面板
43・・・短辺側面板
44・・・蓋
45・・・ソーラーストリング昇降手段
46・・・無端チェーン
46a・・・ソーラーストリング載置手段
46b・・・衝撃吸収部材
46c・・・突出部
46d・・・ストッパー
46h・・・ギヤー穴
47・・・駆動部
47a・・・駆動ギヤー部
47b・・・方向転換ギヤー部
48・・・昇降手段列移動固定手段
49・・・レール
5・・・場内クレーン
6,60・・・真空吸着手段(バキュームグリッパー)
7・・・コンテナトラック(トレーラトラック)
8・・・サイト構築専用重機(特殊重機)
80・・・コンテナ移載装置
9・・・ソーラーストリング専用クレーン
90・・・伸縮アーム
100・・・ソーラーストリング
100C・・・ソーラーストリングの中心部分
110・・・ソーラーモジュール
111・・・ボルトナット
120(120a,120b)・・・支持フレーム
160・・・背丈が低い植物帯
170・・・架台に達しい程度の適宜の背丈となる植物帯。

Claims (8)

  1. 多数のソーラーストリングをアレイ状に配置して大規模な発電プラントとする太陽光発電プラント施工法であって、
    ソーラーモジュールを発電サイトとは異なる場所に設けたプレアセンブル工場に搬入し、荷解きしたソーラーモジュールの所定数を支持フレームに配列してソーラーストリングとして組み立て固定すると共に、前記ソーラーストリング内で前記ソーラーモジュール間を電気ケーブルで接続するストリング内ケーブリング作業を施して平板状のソーラーストリングとするストリング化工程と、
    前記ストリング化工程で組み立てた前記ソーラーストリング毎に識別コードを付与した後、前記ソーラーストリングの複数をストリング専用コンテナに積層して収容し、これをコンテナトラックに積載して前記発電サイトに搬送するストリング専用コンテナ搬送工程と、
    前記発電サイトに搬入した前記ストリング専用コンテナをサイト構築専用重機に移載し、当該発電サイトの初期位置に前記サイト構築専用重機を駐機するストリング専用コンテナ配置工程と、
    前記初期位置に駐機した前記サイト構築専用重機に具備する伸縮アームを備えたストリング専用クレーンと前記発電サイトに設けたソーラーアレイ載置用の架台群を構成する各架台との間の距離と方向を測定する架台位置測定工程と、
    前記サイト構築専用重機の前記ストリング専用クレーンを稼働させて、前記ストリング専用コンテナに積層して収容されているソーラーストリングを当該ストリング専用コンテナから吊り上げて、前記架台位置測定工程で測定されたそれぞれの架台位置に順次分配してソーラーアレイを形成して固定すると共に、ソーラーアレイ内ストリング間配線接続を施すソーラーアレイ内ケーブリングとサイト内配線接続を施すサイト内ケーブリングを施すソーラーストリング設置工程と、を順次実行することを特徴とする太陽光発電プラント施工法。
  2. 請求項1において、
    前記ストリング専用コンテナに、その内部に積載された前記ソーラーストリングの最上層の一枚を前記サイト構築専用重機に具備した前記ストリング専用クレーンによって吊り上げる毎に、次のソーラーストリングを順次最上層に移動させるストリング上昇機構を備えたことを特徴とする太陽光発電プラント施工法。
  3. 請求項1において、
    前記サイト構築専用重機の前記伸縮アームを備えたストリング専用クレーンにクレーン駆動制御手段と、伸縮アーム移動制御手段と、前記伸縮アーム移動制御手段に前記架台位置測定工程で得られた前記伸縮アームの移動情報を与えるアーム移動情報処理手段を備え、
    前記サイト構築専用重機の駐機位置を中心とした前記伸縮アームによる前記ソーラーストリングの配置作業がカバーする前記架台群を構成する架台の範囲は有限、すなわち当該伸縮アームの最大伸長距離を半径とする円で規定される作業限界内であることを特徴とする太陽光発電プラント施工法。
  4. 請求項3において、
    前記サイト構築専用重機に、ソーラーストリングを配置すべき架台群を構成する各架台の地上高さを見通す所定の高さで設けられ、前記サイト構築専用重機の駐機位置を中心とした前記ストリング専用クレーンの前記伸縮アームによる前記ソーラーストリングの配置作業がカバーする前記架台群の各架台の距離と方向を測定するためのレーザ測距手段を備え、
    前記アーム移動情報処理手段は、前記レーザ測距手段により測定された前記架台群の位置情報を当該架台の位置コードと共に格納する記憶手段を備え、この記憶手段に格納された架台位置情報を用いて前記ストリング専用クレーンの移動を制御し、前記記憶手段に記憶された前記架台群の位置情報を用いて前記ストリング専用クレーンの前記伸縮アームにより前記ストリング専用コンテナから吊り出したソーラーストリングを前記架台群の所定の架台に載置すると共に、載置されたソーラーストリングの識別コードを前記所定の架台の位置コードと共に前記記憶手段に記憶することを特徴とする太陽光発電プラント施工法。
  5. 請求項4において、
    前記レーザ測距手段による前記架台群を構成する各架台との距離と方向の位置情報は、前記レーザ測距手段の地上高さに対応させて前記ソーラーストリングが載置される架台群の中心近傍に所定高さで順次に配立した参照ポールにレーザ光を照射し、その反射光を基に算出すること特徴とする太陽光発電プラント施工法。
  6. 請求項4において、
    前記レーザ測距手段は、前記サイト構築専用重機の左右のそれぞれの側に設けられ、該左右それぞれの側における前記ストリング専用クレーンの作業限界内での前記架台群を構成する各架台との距離と方向の位置情報を測定することを特徴とする太陽光発電プラント施工法。
  7. 請求項3乃至5の何れかにおいて、
    前記サイト構築専用重機は、前記伸縮アームの最大伸長距離を半径とする円で規定される作業限界内の架台への前記ソーラーストリングの設置完了後に、前記範囲の外側の接続領域に順次移動して駐機し、前記架台位置測定工程とソーラーストリング設置工程を実行することを特徴とする太陽光発電プラント施工法。
  8. 請求項1乃至7において、
    前記ソーラーストリングは、10乃至11枚のソーラーモジュールで構成したことを特徴とする太陽光発電プラント施工法。
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