JP6230491B2 - 電気集塵機用貫通碍子、及び電気集塵機 - Google Patents

電気集塵機用貫通碍子、及び電気集塵機 Download PDF

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Description

本発明は、電気集塵機用貫通碍子、及び電気集塵機に関する。
高炉などの種々の製造設備から排出される排ガスは、ダストを含有する。このような排ガスからダストを除去する設備として、例えば特許文献1に示すような電気集塵機が用いられている。電気集塵機は、放電極と集塵板との間に排ガスを流入させ、放電極に高電圧を印加することによってコロナ放電を発生させる。これによって、排ガスに含まれるダストを帯電し、集塵板で、帯電したダストをクーロン力によって捕集する。このようにして、排ガス中のダストを除去することができる。
放電極と集塵板を収容する集塵容器は、運転時において、通常、高温且つ高圧下にある。このような集塵容器内に高電圧を供給するため、放電極と電源との接続部には電圧に見合った絶縁性を有する貫通碍子が設けられる(例えば、特許文献2)。
特開2009−78215号公報 特開昭63−236553号公報
電気集塵機に用いられる貫通碍子は、集塵容器や碍子室を構成する壁面と給電するケーブルとを電気的に絶縁している。しかしながら、高電圧を長期間に亘って供給し続けると、コロナ放電等によって貫通碍子が損傷してしまうことが懸念される。このため、高電圧の電流を長期間に亘って供給し続けても、長期間に亘って絶縁性能を維持することが可能な電気集塵機用貫通碍子が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、十分に長い寿命を有する電気集塵機用貫通碍子を提供することを目的とする。また、本発明は、十分に長い寿命を有する貫通碍子を備えることによって、長期間に亘って安定して運転することが可能な電気集塵機を提供することを目的とする。
本発明者らは、電気集塵機用貫通碍子を損傷させる原因を検討するとともに、損傷を抑制し得る技術を種々検討した。その結果、電気集塵機用貫通碍子では、貫通碍子の金属フランジの角部に電荷が集中してコロナ放電が発生しやすい傾向にあり、これが貫通碍子の碍子本体の絶縁破壊を引き起こして貫通碍子を損傷させることが分かった。
そこで、本発明は、非磁性材料からなる碍子本体と、該碍子本体を貫通する導体と、碍子本体の中央部に固定された金属フランジと、を有する電気集塵機用貫通碍子であって、金属フランジの固定部と当該固定部の両側に隣接する領域を含む、碍子本体の中央領域が、導電膜で覆われている電気集塵機用貫通碍子を提供する。
このような貫通碍子は、金属フランジの固定部と当該固定部の両側に隣接する領域を含む、碍子本体の中央領域が、導電膜で覆われている。このため、金属フランジの角部に電荷が集中してしまうことを抑制することができる。これによって、金属フランジの角部と導体との間に発生するコロナ放電が低減されることとなり、その結果、碍子本体の絶縁破壊による損傷を抑制することができる。したがって、本発明の貫通碍子は、長期間に亘って絶縁性能を維持することが可能であり、十分に長い寿命を有する。
上記導電膜は金属箔であることが好ましい。これによって、導電膜の導電率を十分に高くして、コロナ放電の発生を一層低減することができる。したがって、貫通碍子を一層高寿命にすることができる。
金属フランジの固定部分を覆う導電膜と金属フランジとの間には、導電性を有するセメントが充填されていることが好ましい。これによって、金属フランジへの電荷の集積を十分に低減して、コロナ放電の発生を一層低減することができる。
本発明の電気集塵機用貫通碍子は、碍子本体の中央部の直径をDとし、碍子本体の長手方向に沿った、固定部の両側に隣接する領域の長さをそれぞれL1及びL2(但し、L1≦L2である。)としたときに、下記式(1)及び式(2)を満足することが好ましい。これによって、電気集塵機用貫通碍子の耐電圧を十分に高く維持しつつ、金属フランジの角部と導体と間のコロナ放電の発生を一層低減することができる。したがって、耐電圧が十分に高く且つ一層長い寿命を有する電気集塵機用貫通碍子にすることができる。
0.4<L1/D (1)
L2/D<2 (2)
本発明ではまた、ガス中のダストを帯電させる放電極、及び帯電したダストを捕集する集塵板を収容する集塵容器と、放電極に電圧を印加する電源と、を備える電気集塵機であって、放電極と電源とが、上述の貫通碍子を介して導通する電気集塵機を提供する。本発明の電気集塵機は、十分に長い寿命を有する貫通碍子を備える。したがって、長期間に亘って安定して運転を継続することができる。
本発明は、コロナ放電による損傷を防止して十分に長い寿命を有する電気集塵機用貫通碍子を提供することができる。また、本発明は、十分に長い寿命を有する貫通碍子を備えることによって、長期間に亘って安定して運転することが可能な電気集塵機を提供することができる。
本発明の電気集塵機用貫通碍子の一実施形態を示す平面図である。 図1の電気集塵機用貫通碍子の一部を切り欠いて示す模式図である。 図1の電気集塵機用貫通碍子の一部を拡大して示す模式図である。 本発明の電気集塵機の一実施形態を示す模式図である。 図4の電気集塵機のV−V線断面図である。
以下、場合により図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図面において、同一または同等の要素には同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の電気集塵機用貫通碍子の一実施形態を示す平面図である。電気集塵機用貫通碍子100(以下、「貫通碍子100」という。)は、非磁性材料からなる碍子本体10と、碍子本体10の中心を貫通する導体(中心導体)と、碍子本体10の中央部10aに固定されたリング状の金属フランジ14と、を有する。碍子本体10は、略円柱形状の中央部10aと、中央部10aの両側に、蛇腹形状を有する側部10bとを有する。碍子本体10は、リング状の金属フランジ14の貫通穴に挿入されている。金属フランジ14は、碍子本体10の中央部10aにある突起部13によって係止され、中央部10aにある固定部15に固定されている。
貫通碍子100は、金属フランジ14によって、電気集塵機に設けられる、集塵容器又は碍子室等に取り付けられる。碍子本体10を構成する非磁性材料としては、磁器及びエポキシ等の絶縁材料が挙げられる。金属フランジ14としては、ステンレス及び鋳鉄等が挙げられる。導体としては、ステンレス、銅及びアルミニウム等が挙げられる。
貫通碍子100は、金属フランジ14の固定部15と、固定部15の両側に隣接する領域15a,15bを含む、碍子本体10の中央領域11を覆う導電膜12を有する。すなわち、導電膜12は、固定部15の表面と、領域15a,15bの表面とを覆うように設けられている。領域15aと領域15bは、金属フランジ14の固定部15をその両側から挟むようにして、碍子本体10の周面に沿って配置されている。導電膜12の厚みは、例えば1mm以下である。
図1及び図2において、碍子本体10の長手方向に沿った、領域15a,15bのそれぞれの長さはL1,L2で示されている。L1及びL2は、L1≦L2を満たしており、図1及び図2に示すようにL1=L2であることが好ましい。碍子本体10の長手方向に沿う、導電膜12の全体の長さLは、L1とL2と金属フランジ14(固定部15)の長さL3の合計値である(L=L1+L2+L3)。
碍子本体10の中央部10aの直径をDとしたとき、D,L1及びL2は、以下の式(1)及び式(2)を満足することが好ましい。ここで、中央部10aの直径Dは、中央領域11のうち、突起部13を除く部分の直径の最大値として求めることができる。
0.4<L1/D (1)
L2/D<2 (2)
L1/Dの値を、式(1)を満たす範囲とすることによって、導電膜12の全体の長さLが確保され、金属フランジ14の角部に電荷が集積することを十分に抑制することができる。また、L2/Dの値を、式(2)を満たす範囲とすることによって、貫通碍子100の接続部32,32と中央領域11との間の距離を確保することができる。したがって、電気集塵機用貫通碍子100の耐電圧を十分に高く維持しつつ、金属フランジ14の角部14bと導体20とのコロナ放電の発生を一層低減することができる。したがって、耐電圧が十分に高く且つ一層長い寿命を有する貫通碍子100にすることができる。
同様の観点から、D、L2は、以下の式(3)を満足することがより好ましい。L2/Dの値を、式(3)を満たす範囲とすることによって、貫通碍子100の耐電圧を一層高くすることができる。
L2/D<1.5 (3)
碍子本体10の長手方向の長さをL0としたとき、L0に対する中央領域11の長さLの比(L/L0)は、例えば0.05〜0.6であってもよく、0.2〜0.4であってもよい。給電の電圧に応じて、L/L0を調整することによって、コロナ放電を十分に低減しつつ、十分な耐電圧を確保することができる。
図2は、電気集塵機用貫通碍子100の一部を切り欠いて、その内部構造を示す模式図である。碍子本体10の中心部には、導体20が貫通して設けられている。貫通碍子100は、碍子本体10の両端部に、電気集塵機の放電極に電流を供給するケーブル64が接続される接続部32を備える。碍子本体10を貫通する導体20は、接続部32を介してケーブル64と電気的に接続され、導通可能に構成されている。導体20には、例えば、150〜250kVの高電圧で、100〜300kVAの電力が供給される。導体20と碍子本体10の間には円筒状の空洞22が形成されている。
貫通碍子100は、金属フランジ14の固定部15とその周辺部に導電膜12を有する。このため、金属フランジ14の内縁を構成する角部14bへの電荷の集積が抑制され、角部14bと導体20との間のコロナ放電を十分に低減することができる。したがって、碍子本体10の絶縁破壊が抑制されて、電気集塵機用貫通碍子100の寿命を長くすることができる。
導電膜12は、導電性を有する膜である。4端子法で測定される導電膜12の表面抵抗率は0.5Ω/□以下であってもよく、0.05Ω/□以下であってもよい。導電膜12としては、例えば、金属箔が挙げられる。金属箔としては、銅箔、銀箔、金箔又はアルミニウム箔などが好適に用いられる。金属箔は、銀ロウ又は金ロウなどの材料を溶かして形成してもよい。
導電膜12は、例えば、金属箔と該金属箔の上に粘着層が設けられた金属箔粘着テープ又は金属箔を、碍子本体10の中央部10aに巻き回して設けることができる。別の方法としては、金属粉末を含むペースト状の塗料を碍子本体10の中央部10aに塗布し、加熱して形成することもできる。このようにして、金属フランジ14の固定部15とこの両側に隣接する領域15a,15bからなる中央領域11が、導電膜12によって覆われる。
貫通碍子100は、金属フランジ14によって、直流電源が収容される収容空間62と圧力容器に連通する連通空間60とを区画する板状の支持体30に固定される。支持体30には、貫通孔34が設けられている。貫通碍子100は貫通孔34に挿入されており、支持体30と金属フランジ14の外周部とが当接してボルトで固定されている。このように、支持体30に貫通碍子100を固定することによって、支持体30と電気集塵機に電気を供給するケーブル64との間の絶縁が確保される。支持体30と貫通碍子100とによって、電気集塵機の集塵容器に連通する連通空間60と、直流電源が収容される収容空間62とが遮断され、両者の間に、圧力差及び/又は温度差を設けることができる。
図3は、貫通碍子100の金属フランジ14と固定部15との対向部の一部を拡大して示す拡大断面図である。金属フランジ14の内側周面と固定部15上の導電膜12との間には、導電性を有するセメント16が充填されている。セメント16は、通常のセメントにカーボンブラック若しくは炭素繊維等が分散されたもの、又はアルミナセメント等を用いることができる。セメント16を金属フランジ14と導電膜12との間に充填することによって、金属フランジ14の角部14b等に電荷が集積することが一層抑制され、コロナ放電の発生を十分に抑制することができる。
導電膜12で覆われた突起部13と、金属フランジ14との間には、パッキン18が設けられている。このように、金属フランジ14は、セメント16とパッキン18を介して、碍子本体10に固定されている。パッキン18としては、例えばゴム製のパッキンを用いることができる。金属フランジ14には、支持体30に固定するためのボルト穴14aが形成されている。ボルト72をボルト穴14aに挿入し、支持体30を挟むようにボルト72の先端にナット74を嵌合することによって、貫通碍子100を支持体30に固定することができる。
図4は、本発明の電気集塵機の一実施形態を示す模式図である。電気集塵機200は、ダストを含む排ガスから、高電圧の印加により発生するコロナ放電によって、帯電したダストを捕集する電気集塵機である。電気集塵機200は、排ガス中のダストを帯電させる放電極55、及び帯電したダストを捕集する集塵板57を収容する集塵容器53と、放電極55に電圧を印加する高圧直流電源58と、を備える。放電極55と高圧直流電源58とは、貫通碍子100を介して電気的に導通している。ダストを含む排ガスとしては、高炉から排出される高炉ガスが挙げられる。
電気集塵機200は、水平方向に配置される排ガス本管47と、これに垂直に連結される排ガス入口管45と、を備える。ダストを含む排ガスは、排ガス本管47及び排ガス入口管45を順に流通して、集塵容器53に供給される。電気集塵機200は、処理するガスの量に応じて、複数設けられてもよい。この場合、それぞれの電気集塵機200には、排ガス本管47に連結されたそれぞれの排ガス入口管45によって排ガスが供給される。排ガス入口管45は、円筒形状の集塵容器53の中心部に、鉛直方向に沿って延在しており、集塵容器53の下部に排ガスを供給する。
図5は、図4に示す電気集塵機200のV−V線断面図である。円筒形状の集塵容器53の内部には、図4,図5に示すように、複数の板状の集塵板57と複数の棒状の放電極55が設けられている。図5に示すように、集塵容器53の横断面でみたときに、集塵板57は、略同心円状に設けられるとともに、放射状に設けられる。集塵板57によって排ガス流路56が区画されている。集塵板57の間には放電極55が配置されている。放電極55には高圧直流電源58からケーブル64及び貫通碍子100を介して直流電圧が印加される。印加される直流電圧は、例えば50〜200kVである。
集塵板57又は放電極55に電圧を供給するケーブル64は、貫通碍子100を介して、高圧直流電源58と放電極55とを電気的に接続する。貫通碍子100は、板状の支持体30に連結されて固定されている。支持体30によって、高圧直流電源側の収容空間62と、集塵容器53に連通する連通空間60とが区画されている。これによって、集塵板57及び放電極55を収容する集塵容器53の内部は、例えば、大気圧よりも高い圧力(例えば、0.15〜0.3MPa)で運転している間も、高圧直流電源58は大気圧下で使用することができる。電気集塵機200は、長寿命である貫通碍子100を備えていることから、長期間に亘って安定運転を継続して行うことができる。
集塵容器53に供給された排ガス中のダストは、高電圧の印加により発生するコロナ放電によって帯電し、集塵板57に堆積する。ダストが除去されたガスは、集塵容器53の上部に連結されたガス出口管46、及びガス出口管46に連結された水平方向に延在するガス出口本管48を流通して排気される。除去されたダストは、ダスト貯留部54に貯留された後、ダスト貯留部54の下部から電気集塵機200の外部に排出される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。上記実施形態では、電気集塵機として乾式電気集塵機を挙げて説明したが、乾式電気集塵機に限定されるものではなく、湿式電気集塵機であってもよい。また、電気集塵機で処理されるガスは高炉ガス等の排ガスに限定されるものではなく、電気集塵機で処理可能なダストを含むガスであれば特に限定されない。
以下、実施例及び比較例を用いて、本発明の内容をより詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
<貫通碍子の作製>
図1に示すような貫通碍子を以下手順で作製した。まず、全長L0が1260mmである碍子本体10を準備した。碍子本体10の中央部10aの直径Dは180mmであった。金属フランジ14の固定部15とこれに隣接する領域15a,15bを含む、碍子本体10の中央領域11に、市販の銀ロウ(商品名:シルコートAgC−B,福田金属箔粉工業株式会社製)を塗布して焼付けて、厚み1mmの銀箔を形成した。碍子本体10の長手方向に沿った銀箔12の長さは、L1=L2=85mmとした。このようにして、図1に示すような貫通碍子を作製した。
<耐電圧の測定>
貫通碍子の接続部32の一方と金属フランジ14の間をケーブルで接続し、DCハイテスタを用いて貫通碍子に電圧を印加した。印加する電圧を徐々に大きくして、金属フランジ14と導体20の間に沿面放電が生じる電圧を測定した。沿面放電が生じた電圧(耐電圧)は、表1に示すとおりであった。L1/D,L及びL/L0の値は、表1に示すとおりであった。
<電荷量の測定>
耐電圧の測定と同様にして、貫通碍子の接続部32の一方と金属フランジ14の間をケーブルで接続し、DCハイテスタを用いて貫通碍子に150kVの電圧を印加した。電圧印加時の、導体20と金属フランジ14の端部における電荷量を、部分放電測定器を用いて測定した。測定結果は、表1に示すとおりであった。
(実施例2〜7)
銀箔12の長さL及びL1を、表1に示すとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様にして貫通碍子を作製した。なお、全ての実施例において、L1=L2となるように銀箔12を形成した。そして、実施例1と同様にして耐電圧の測定及び電荷量の測定を行った。測定結果は、表1に示すとおりであった。
(比較例1)
銀箔12を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にして貫通碍子を準備して、耐電圧の測定及び電荷量の測定を行った。測定結果は、表1に示すとおりであった。
表1に示すとおり、各実施例1〜7の貫通碍子は、30kV以上の耐電圧を維持しつつ、金属フランジに生じる電荷量を小さくできることが確認された。このように、電荷量を小さくできることから、金属フランジと碍子本体を貫通する導体との間のコロナ放電の発生を十分に低減することができる。したがって、必要な耐電圧に応じた長さを有する導電膜を備えることによって、貫通碍子の絶縁破壊を抑制して、貫通碍子を十分に長寿命にすることができる。
本発明によれば、コロナ放電による損傷を防止して十分に長い寿命を有する電気集塵機用貫通碍子を提供することができる。また、本発明によれば、十分に長い寿命を有する貫通碍子を備えることによって、長期間に亘って安定して運転することが可能な電気集塵機を提供することができる。
10…碍子本体、10a…中央部、10b…側部、11…中央領域、12…導電膜(銀箔)、13…突起部、14…金属フランジ、14a…ボルト穴、14b…角部、15…固定部、15a,15b…領域、16…セメント、18…パッキン、20…導体、22…空洞、30…支持体、32…接続部、34…貫通孔、45…排ガス入口管、46…ガス出口管、47…排ガス本管、48…ガス出口本管、53…集塵容器、54…ダスト貯留部、55…放電極、56…排ガス流路、57…集塵板、58…高圧直流電源、60…連通空間、62…収容空間、64…ケーブル、72…ボルト、74…ナット、100…電気集塵機用貫通碍子(貫通碍子)、200…電気集塵機。

Claims (5)

  1. 非磁性材料からなる碍子本体と、該碍子本体を貫通する導体と、前記碍子本体が挿入された貫通孔を有するリング状の金属フランジと、を有し、当該金属フランジによって電気集塵機に取り付けられる電気集塵機用貫通碍子であって、
    前記金属フランジは前記碍子本体の中央部における固定部に固定されており、
    前記固定部の表面と当該固定部の両側に隣接する領域の表面を含む、前記碍子本体の中央領域の表面が、導電膜で覆われている電気集塵機用貫通碍子。
  2. 前記導電膜が金属箔である、請求項1に記載の電気集塵機用貫通碍子。
  3. 前記導電膜と前記金属フランジとの間に導電性を有するセメントが充填されている、請求項1又は2に記載の電気集塵機用貫通碍子。
  4. 前記碍子本体の中央部の直径をDとし、前記碍子本体の長手方向に沿った、前記固定部の両側に隣接する前記領域の長さをそれぞれL1及びL2(但し、L1≦L2である。)としたときに、下記式(1)及び式(2)を満足する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気集塵機用貫通碍子。
    0.4<L1/D (1)
    L2/D<2 (2)
  5. ガス中のダストを帯電させる放電極、及び帯電したダストを捕集する集塵板を収容する集塵容器と、前記放電極に電圧を印加する電源と、を備える電気集塵機であって、
    前記放電極と前記電源とが、請求項1〜4のいずれか一項に記載の貫通碍子を介して導通する電気集塵機。
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