JP6230001B2 - 画像補正装置、画像補正方法、及びプログラム - Google Patents

画像補正装置、画像補正方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像補正装置、画像補正方法、及びプログラムに関する。
従来より、本を裁断することなく、そのままの状態で頁を捲りながらカメラで撮影して電子化する技術が提案されている。本を自然な状態で開いて上部から撮影すると、本の頁の撓(たわ)みにより、画像中の文字列や図表が歪み、画像中の文字列や図表を読解することが難しい。
そこで、例えば、特許文献1では、本の上下の輪郭線に基づいて本の頁の曲面(歪み)を補正する画像処理技術が提案されている。また、特許文献2では、歪曲成分、基点、メッシュ、射影変換などを用いて本の頁の曲面(歪み)を補正する技術が提案されている。
特開2013−004088号公報 特開2012−170049号公報
近年、スマートフォンやタブレットなどのカメラ機能を持つ携帯情報端末が普及しており、本の頁を撮影した画像の湾曲を補正し、画像中の文字列や図表に歪みがない画像を生成する技術が望まれる。しかしながら、従来技術によるアルゴリズムでは、処理能力が低い携帯情報端末上で処理すると時間がかかってしまうという問題がある。
そこで本発明は、湾曲した紙面を撮像した画像をより短時間で湾曲補正することを目的とする。
この発明に係る画像補正装置は、画像内から頁の輪郭を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正する輪郭補正手段と、前記輪郭補正手段により補正された前記画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割する領域分割手段と、前記領域分割手段により分割された前記補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割する分割手段と、前記分割手段によって分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正する第1補正手段と、前記第1補正手段によって補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正する第2補正手段と、前記第1補正手段及び前記第2補正手段によって補正されたn個の前記分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記領域分割手段によって分割された前記補正不要領域とを合成して合成画像を取得する取得手段と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る画像補正方法は、画像内から頁の輪郭を抽出するステップと、前記抽出された輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正するステップと、前記歪みが補正された画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割するステップと、前記分割された補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割するステップと、前記n個に分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正するステップと、前記綴じ目方向の長さが補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定するステップと、前記推定された撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正するステップと、前記補正されたn個の分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記分割された補正不要領域とを合成して合成画像を取得するステップと、を含むことを特徴とする。
この発明に係るプログラムは、画像補正装置を制御するコンピュータに、画像内から頁の輪郭を抽出する抽出機能、前記抽出機能により抽出された前記輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正する輪郭補正機能、前記輪郭補正機能により補正された前記画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割する領域分割機能、前記領域分割機能により分割された前記補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割する分割機能、前記分割機能によって分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正する第1補正機能、前記第1補正機能によって補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定する推定機能、前記推定機能によって推定された前記撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正する第2補正機能、前記第1補正機能及び前記第2補正機能によって補正されたn個の前記分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記領域分割機能によって分割された前記補正不要領域とを合成して合成画像を取得する取得機能、を実現させることを特徴とする。
この発明によれば、湾曲した紙面を撮像した画像をより短時間で湾曲補正することができる。
本発明の実施形態による画像補正装置としての携帯情報端末1の構成を示すブロック図である。 本実施形態の携帯情報端末1による全体動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による画像処理の動作を説明するためのフローチャートである。 本の頁を真上から撮影した場合の画像の例を示す模式図である。 本の頁を下側から斜め方向に撮影した場合の画像の例を示す模式図である。 本実施形態の湾曲補正を行う前の画像Gを示す概念図である。 本実施形態による台形補正後の画像G1を示す概念図である。 本実施形態による湾曲補正に先だって行う縦方向の分割処理について説明するための概念図である。 本実施形態による湾曲補正処理に先だって行う横方向の分割処理について説明するための概念図である。 台形補正後の輪郭R1及び画像G1と、台形補正後の四隅r1、r2、r3、r4からなる矩形輪郭R2とを示す説明図である。 本実施形態による縦方向補正処理で用いられる変換式を説明するための概念図である。 本実施形態による縦方向補正後の補正必要領域30a、30bと補正不要領域31とに生じる不連続性を説明するための概念図である。 本実施形態による縦方向補正処理の動作を説明するためのフローチャートである。 台形補正後の輪郭R1及び画像G1と、台形補正後の四隅の目標点r1’、r2’、r3’、r4’からなる矩形輪郭R2とを示す説明図である。 本実施形態による横方向補正処理の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態に係る分割領域における撓み量d(z)を示す説明図である。 本実施形態に係るds(i)、dz(i)及びdx’(i)の関係を示す概念図である。 本実施形態による横方向補正処理の動作を説明するための概念図である。 本実施形態において、頁の湾曲度合いによって変化する補正後の画像の例を示す概念図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
A.実施形態の構成
図1は、本発明の実施形態による画像補正装置としての携帯情報端末1の構成を示すブロック図である。図において、携帯情報端末1は、例えば、スマートフォンや、タブレット端末などからなる。携帯情報端末1は、通信部10、撮像部11、ROM12、RAM13、表示部14、操作部(タッチパネル)15、記録媒体16、及びCPU17を備えている。
通信部10は、例えば、移動体通信、Bluetooth(登録商標)、又は/及び無線LAN(WiFi)を用いてインターネットなどのネットワークに接続する。撮像部11は、光学レンズ群からなるレンズブロックと、CCDや、CMOSなどの撮像素子からなり、レンズブロックから入った画像を撮像素子により撮像する。特に、本実施形態では、撮像部11は、本の頁を撮像する。
ROM12は、後述するCPU17により実行されるプログラムや動作等に必要とされる各種パラメータなどを記憶している。RAM13は、後述するCPU17がプログラムを実行した際の一時的なデータや、各種アプリケーションプログラム、アプリケーションの実行に必要な各種パラメータなどのデータを記憶する。特に、本実施形態では、RAM13には、撮像した画像並びに補正した補正画像等が記憶される。
表示部14は、液晶表示器や有機EL(Electro Luminescence)表示器などからなり、特定の機能やアプリケーションなどに紐付けられているアイコンや、アプリケーション画面、各種のメニュー画面などを表示する。操作部(タッチパネル)15は、指やスタイラス(ペン)などの直接接触、あるいは、近接を検出する。なお、操作部(タッチパネル)15には、電源ボタンや音量ボタンなどの機械的なスイッチ類が含まれてもよい。また、本実施形態では、操作部(タッチパネル)15から、撮像した画像の曲面(歪み)を補正する際のパラメータが入力される。
記録媒体16は、撮像された画像データなどの各種データを保存する。CPU17は、上述したROM12に記憶されているプログラムを実行することで各部の動作を制御する。特に、本実施形態では、CPU17は、画像処理プログラムを実行することにより、撮像した画像に対して湾曲補正を実行する。
本実施形態は、撮像部11、あるいは他の撮像機能を有する機器で撮像された本又は冊子(今後は本と省略する)の画像の曲面(歪み)を部分的に湾曲補正する画像処理技術である。本実施形態では、撮影された1つの本の画像の中心部や、綴じ部から離れた部分には歪みが少ないという特徴を生かし、同一画像(1つの本の画像)内で湾曲補正が必要な領域(補正必要領域)と不必要な領域(補正不要領域)に分割し、補正必要領域に対して湾曲補正を加えた後に、再び、補正必要領域と補正不要領域とをつなぎ合わせる。これにより湾曲補正すべき対象となる画素数が減り、画像処理速度を上げることができる。
また、本実施形態では、補正必要領域と補正不要領域とを違和感なくつなげるために、すなわち、湾曲補正後に、補正必要領域と補正不要領域とをつなぎ合わせたとき、画像のズレが生じないよう、補正必要領域と補正不要領域との境界近傍に対する湾曲補正の効果を抑えるべく、湾曲補正処理において、重み係数を乗算することで、境界近傍では補正の度合いが比較的小さくなるようにしている。
B.実施形態の動作
次に、上述した実施形態の動作について説明する。
図2は、本実施形態の携帯情報端末1による全体動作を説明するためのフローチャートである。携帯情報端末1において、CPU17は、まず、本の画像を記録媒体16からRAM13に格納し、操作部(タッチパネル)15から湾曲補正のためのパラメータを入力するか、又は別アルゴリズムによって湾曲補正のためのパラメータを自動的に導出する(ステップS10)。次に、CPU17は、上記パラメータに基づいて、湾曲補正のための画像処理を行う(ステップS12)。なお、湾曲補正のための画像処理の詳細については後述する。
画像処理が終了すると、CPU17は、画像処理した画像、すなわちパラメータに基づいて湾曲補正を施した本の画像を表示部14に出力する(ステップS14)。CPU17は、処理画像が所定の条件を満たしているか否かを判断する(ステップS16)。
本実施形態では、ユーザが表示部14に表示された湾曲補正を施した画像を確認して、十分な湾曲補正が行われたか、あるいは湾曲補正の程度が強すぎたか、弱すぎたかを判断し、操作部(タッチパネル)15から指示する。しかしながら、これに限らず、CPU17が、湾曲補正後の画像の歪みが許容範囲内であるかを判断するようにしてもよい。
処理画像が所定の条件を満たしていない場合には(ステップS16のNO)、ユーザによって、操作部(タッチパネル)15から湾曲補正の程度を強くしたり、弱くしたりするための湾曲補正のパラメータを入力させる(ステップS18)。CPU17が所定の条件を満たしているか否かを判断する場合には、CPU17が再度、異なる条件で湾曲補正を実行するためのパラメータを設定する。
いずれの場合も、湾曲補正のパラメータが再設定されると、CPU17は、ステップS12に戻り、上述した湾曲補正のための画像処理を行った後、湾曲補正を施した本の画像を表示部14に出力することを繰り返す。この処理は、湾曲補正後の画像の歪みが許容範囲内なるまで、すなわち、十分な湾曲補正が行われたと判断されるまで繰り返し実行される。
一方、処理画像が所定の条件を満たした場合には(ステップS16のYES)、CPU17は、湾曲補正後の画像を記録媒体16に出力する(ステップS20)。次に、CPU17は、処理すべき他の画像があるか否かを判断する(ステップS22)。
そして、処理すべき他の画像がある場合には(ステップS22のYES)、ステップS10に戻り、次の画像に対して上述した処理を繰り返す。一方、処理すべき他の画像がない場合には(ステップS22のNO)、当該処理を終了する。
なお、上述した処理において、連続処理や速度向上のため、ステップS16の判断処理をスキップするようにしてもよい。
図3は、本実施形態による画像処理の動作を説明するためのフローチャートである。また、図4は、本の頁を真上から撮影した場合の画像の例を示す模式図である。また、図5は、本の頁を下側から斜め方向に撮影した場合の画像の例を示す模式図である。
CPU17は、まず、処理対象となる画像を記録媒体16から読み込む(ステップS30)。画像は、どのようなものでも良いが、紙面の真上の位置から垂直に撮影されたものが良い。図4に示すように、紙面の真上の位置から垂直に撮影された画像20では、頁の中心付近の領域21は、湾曲補正前と湾曲補正後に変化が少ないので、補正の不必要な領域となり得る。つまり、領域21の部分は、縦方向の歪みも小さく、横方向も急激な変化がないので無視できる領域と言える。これに対して、図5に示すように、紙面に垂直にせず斜め下側から撮影された画像22では、中心付近でも湾曲してしまい、湾曲補正が不必要な部分が少なくなってしまう。つまり、画像22では、全ての領域において歪みがあり、全ての領域で湾曲補正が必要になってしまう。
また、キャリブレーションを行わない場合も、レンズから生じる歪みが広範囲にわたって発生しているので、湾曲補正の不必要な領域は小さくなる。よって、本実施形態の湾曲補正による効果を享受するためには、キャリブレーション済みの撮像手段(例えば、撮像部11)で、図4に示すように、できるだけ紙面の中心真上から垂直に撮影することが望ましい。
次に、CPU17は、画像内の輪郭を周知の画像処理を用いて抽出する(ステップS32)。図6は、本実施形態の湾曲補正を行う前の画像Gを示す概念図である。図6に示すように、画像Gの上側基準線SBULの両端の点r1、r4と下側基準線SBDLの両端の点r2、r3を真直ぐな直線で結んだときの形状は台形状をしている。また、開いた本の紙面の歪み方は、綴じ部(線分r1−r2)を中心に一定の方向に歪んでおり、綴じ部(線分r1−r2)から等距離にある紙面はすべて同じ高さ方向に歪んでいる。
次に、CPU17は、画像Gの輪郭から四隅r1、r2、r3、r4の座標値を取得する(ステップS34)。次に、CPU17は、取得した四隅r1、r2、r3、r4の座標値を基に、射影行列SAを用いて、画像Gの輪郭に対して周知の台形補正(透視変換)を施す(ステップS36)。なお、この台形補正おいては、画像Gの輪郭のみが台形補正されるのではなく、台形補正による輪郭の変形に追従して画像Gの画像全体(全ての画素)が補正される。
図7は、本実施形態による台形補正後の画像G1を示す概念図である。なお、図7では、図が見やすいように、4つの目標点r1’、r2’、r3’、及びr4’を真直ぐな直線で結んで形成される四角形を正面向きに図示している。
射影行列SAは、4つの基準点を4つの目標点に射影する行列であり、4つの基準点は、それぞれ画像Gの上側基準線SBULと下側基準線SBDLの両端の点であったので、この射影行列SAで射影された画像G1の補正後上側基準線SBUL’及び補正後下側基準線SBDL’の両端の点は、図7に示すように、4つの目標点r1’、r2’、r3’、及びr4’に一致するようになっている。
また、4つの目標点は、本来あるべききれいな四角形の四隅の点として与えられているので、図7に示されるように、4つの目標点r1’、r2’、r3’、及びr4’を真直ぐな直線で結んだ形状は、図6に示す台形状から、きれいな四角形(矩形状)に変換されているが、完全に歪みが除去されているわけではない。本実施形態における湾曲補正処理では、透視変換後(台形補正後)の画像に対して、縦方向の湾曲補正と横方向の湾曲補正の2つの処理を行うことで補正を行う。
次に、CPU17は、縦方向補正に対して、台形補正後の画像を補正必要領域30a、30bと補正不要領域31とに分割する(ステップS38)。
図8は、本実施形態による湾曲補正処理に先だって行う縦方向の分割処理について説明するための概念図である。図8に示すように、縦方向で歪みが多い領域は、一般的に画像の周縁部である。すなわち、上端と下端の領域が補正処理する領域であり、この領域を補正必要領域30a、30bとして抽出する。補正必要領域30a、30b以外は、補正不要領域31とする。したがって、画像は、2つの補正必要領域30a、30bの画像(上側と下側)と1つの補正不要領域31の画像との計3つの画像に分割されることになる。
補正必要領域30a、30bの範囲の決定方法(分割する境界線BL1、BL2をどこにするか)は、ユーザが操作部(タッチパネル)15から手動で指定するか、あるいは、予め決められた固定位置の境界線を用いるか、あるいは、基準の頁から任意の頁の境界線を導出して設定するなどの方法が考えられる。
次に、CPU17は、分割した補正必要領域30a、30bに対して縦方向の湾曲補正を行う(ステップS40)。特に、本発明では、縦方向の湾曲補正に用いる演算式に境界線BL1、BL2からの距離に反比例する重み係数の項を乗算する。これにより、補正必要領域30a、30bと補正不要領域31とを違和感なくつなぎ合わせることができる。なお、縦方向の湾曲補正処理の詳細については後述する。
次に、CPU17は、横方向補正に対して、台形補正後の画像を補正必要領域32と補正不要領域33とに分割する(ステップS42)。
図9は、本実施形態による湾曲補正処理に先だって行う横方向の分割処理について説明するための概念図である。図9に示すように、横方向で歪みが多い部分は、一般的に本の中央の綴じ部近傍(図示の右端)である。それ以外の部分も横方向の補正は必要であるが、間隔の変化は緩やかなので、あまり目立たない。したがって、綴じ部近傍の補正必要領域32とそれ以外の補正不要領域33の2つの画像に分割する。
縦方向の分割と同様、分割領域の範囲の決定方法(分割する境界線BL3をどこにするか)については、ユーザが操作部(タッチパネル)15から手動で決定するか、予め決められた固定位置のラインを用いるか、あるいは、基準頁から任意の頁の境界線BL3を導出するなどの方法が考えられるが特に限定はしない。
次に、CPU17は、分割した補正必要領域32に対して横方向の湾曲補正を行う(ステップS44)。特に、本発明では、縦方向の湾曲補正と同様に、横方向の湾曲補正に用いる演算式に境界線BL3からの距離に反比例する重み係数の項を乗算する。これにより、補正必要領域32と補正不要領域33とを違和感なくつなぎ合わせることができる。なお、横方向の湾曲補正処理の詳細については後述する。
次に、CPU17は、縦方向補正処理及び横方向補正処理が施されたn個の分割領域U1を合成し、全体の画像を作成する(ステップS46)。具体的には、横方向補正処理によって補正された横方向の長さを累積加算することにより、高さ方向補正処理後のn個の分割領域U1を合成し、記録媒体16に保存する。この合成処理によって、画素数に変化が起きる場合がある。その場合、縦横の幅を元の画像の幅と同様になるようリサイズして画素数を等しくする。また、生成後の画像のアスペクト比は、実物の紙面と等しいとは限らない。したがって、適宜、正しく、もしくは不自然な画像にはならないようにアスペクト比を調整する。その後、CPU17は、図2に示すステップS14に戻る。
なお、本実施形態では、説明を簡単にするために補正完了時に分割した画像を結合するが、分割されたまま次の横方向の分割処理、湾曲補正処理をそれぞれの画像に施し、最後に全ての画像を結合する方法も考えられる。
図10は、台形補正後の補正必要領域30a(30b)の輪郭R1及び画像G1と、台形補正後の補正必要領域30a(30b)の四隅の目標点r1’、r2’、r3’、r4’からなる矩形輪郭R2とを示す説明図である。図において、h1は、矩形輪郭R2の高さであり、H1は、補正必要領域30a(30b)の輪郭R1の高さである。台形補正後の補正必要領域30a(30b)の輪郭R1及び画像G1においては、綴じ目方向(Y方向)における湾曲は残ったままである。頁が湾曲していると頁の中央部分が撮像手段(カメラ)に近くなるため、頁の左右端部と比べて大きく撮影される。
例えば、画像G1の横方向の略中央付近で当該画像G1の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する領域Uは、矩形輪郭R2よりも綴じ目方向に大きい(長い)。つまり、頁の綴じ目方向の長さは頁の横方向でばらつくことになる。これを均一化し矩形輪郭R2内に収めるべく、分割した縦方向の補正必要領域30a(30b)に対して縦方向補正処理を実行する。
(縦方向の湾曲補正処理)
図11は、本実施形態による縦方向補正処理で用いられる変換式を説明するための概念図である。図中Fは便宜上置かれた焦点である。A’は台形補正後の補正必要領域30a(30b)の輪郭R1における任意の領域Uの上点、B’は領域Uにおける任意の領域Uの下点、P’はA’−B’線上における任意の点、Aは矩形輪郭R2内で領域Uに対応する部分の上点、Bは矩形輪郭R2内で領域Uに対応する部分の下点、PはA−B線上における点Pに対応する点を示している。また、括弧内には座標を示している。
この図11から以下の関係が分かる。
ΔA’FB’∝ΔAFB
∴FP:FP’=h1:H1
ΔAFP∝ΔA’FP’
∴AP:A’P’=h1:H1
∴AP=(h1/H1)・A’P’
ここで、A点のY座標値をyaとし、P点のY座標値をypとし、A’点のY座標値をya’とし、P’点のY座標値をyp’とすると、
A’P’=ya’−yp’
AP=ya−yp
となる。
∴yp=h1/H1*(yp’−ya’)+ya ・・・(1)
但し、この式(1)をそのまま補正必要領域30a(30b)に適用することはできない。
図12は、本実施形態による縦方向補正後の補正必要領域30a(30b)と補正不要領域31とに生じる不連続性を説明するための概念図である。分割した補正不要領域31にも実際には湾曲が生じており、縦方向補正後、式(1)を適用した補正必要領域30a(30b)と補正不要領域31とを合成すると、図12に示すように境界線BL1の付近で不連続になってしまう。
そこで、境界線BL1の付近では、変換率に抑制がかかり、境界線BL1から離れるに従って、式(1)と同様の変換率を持つような変換式にする。一例として、以下のような重みを含んだ変換式を挙げる。
yp=(1−m)*{h1/H1*(yp’−ya’)+ya}+m*yp’ ・・・(2)
m=(1+k*|yp’−ybound|)^−1 ・・・(3)
ここで、yboundは境界線BL1、BL2のy座標であり、kは0<kである係数である。係数kは、頁の端で式(1)とほぼ同じ変換率になるように設定しなければならない。例えば、係数kが0に近い値だと、全域にわたって変換が抑制され、変換の効果がなくなってしまう。
変換領域の結合部とは反対側の境界をyc、その平面に変換したときの座標をyc’とすると、ycは、数(1)、(2)どちらの式でも変わらない結果になればよい。
数(1)−数(2)より、
yc1−yc2=h1/H1*(yc’−ya’)+ya−(1−m)*{h1/H1*(yc’−ya’)+ya}−m*yc’=0 ・・・(4)
しかしながら、この式(4)では、係数kは不定になってしまう。そこで、右辺は0ではなく、1ピクセルよりも小さいという意味で、
h1/H1*(yc’−ya’)+ya−(1−m)*{h1/H1*(yc’−ya’)+ya}+m*yc’<1 ・・・(5)
とすると、係数kは、式(6)で示される。
k>{H1/h1*(yc’−ya’)−yc’+ya−1}/|yc’−ybound| ・・・(6)
よって、式(6)の条件になる係数kを用いる。係数kの決め方は、係数kの下限値の2倍の量を用いたり、H1/h1の導出の簡略化のために、H1/h1を1.2(経験的な1画像の最大量)などの固定量としたりしてもよい。この係数kを用いて式(2)の変換式から変換行列を作り、縦方向の湾曲補正を実行する。
ここで導出した変換式は、あくまで一例であり、境界線BL1、BL2の近傍で補正が抑制され、離れるにつれ抑制項が減衰するような振る舞いを示すのなら、係数kをどのような値とするかは限定しない。
上述した式(2)によって任意の点Pの変換後のPのY座標値を求めることができる。
実際には、矩形輪郭R2内のメッシュ内の各点の階調に、対応する輪郭R1の点における階調を当てはめていく補正を行う。
図13は、本実施形態による縦方向補正処理の動作を説明するためのフローチャートである。CPU17は、矩形輪郭R2の綴じ目方向の長さh1を取得する(ステップS60)。具体的には、台形補正後の補正必要領域30a(30b)における輪郭R1の右側若しくは左側の上下の角部の間隔を長さh1とする。次に、CPU17は、台形補正後の補正必要領域30a(30b)における輪郭R1を横方向にn分割し、各分割領域U1の横座標x(i)を設定する(ステップS62)。
次に、CPU17は、iを1に設定し(ステップS64)、補正必要領域30a(30b)における輪郭R1を基にx(i)での縦方向の長さH1を取得する(ステップS66)。次に、CPU17は、分割領域U1間の境目のP’点に対応するY座標値(yp’)を、式(2)を用いて導出し、当該P’点の画像を変換する(ステップS68)。
CPU17は、x(i)での綴じ目方向全ての点で変換処理が終わったか否かを判断する(ステップS70)。そして、終わっていない場合には(ステップS70のNO)、ステップS68に戻り、式(2)を用いた画像変換を繰り返す。
一方、終わっている場合には(ステップS70のYES)、CPU17は、iがn−1になったか否かを判断する(ステップS72)。そして、iがn−1になっていない場合には(ステップS72のNO)、CPU17は、i=i+1とし(ステップS74)、ステップS66に戻り、上述した処理を繰り返す。これによって、補正必要領域30a(30b)における、n−1個ある分割領域U1間の境目の全てに対して縦方向補正が実行される。一方、iがn−1になった場合には(ステップS72のYES)、補正後の補正必要領域30a、30bと補正不要領域31とを合成し(ステップS76)、縦方向補正処理を終了する。その後、CPU17は、図3に示すステップS42に戻る。
(横方向の湾曲補正処理)
図14は、台形補正後の輪郭R1及び画像G1と、台形補正後の四隅の目標点r1’、r2’、r3’、r4’からなる矩形輪郭R2とを示す説明図である。台形補正後の輪郭R1及び画像G1においては、綴じ目方向の湾曲が残ったままであるので、図14に示すように、湾曲W1を直線L1に戻す処理を行う必要がある。この際、横方向の場所によって補正量が変動するため、横方向補正を実行する。また、縦方向の湾曲補正と同様に、横方向の湾曲補正を行う場合にも、境界線BL3の付近で不連続面が発生するので、横方向の湾曲補正で用いる変換式にも重みを加える。
図15は、本実施形態による横方向補正処理の動作を説明するためのフローチャートである。CPU17は、矩形輪郭R2の綴じ目方向の長さhを取得する(ステップS80)。次に、CPU17は、台形補正後の輪郭R1を横方向にn分割し、各分割領域U1の横座標x(i)を設定する(ステップS82)。次に、CPU17は、iを1に設定し(ステップS84)、x(i)での撓み量dz(i)を推定する(ステップS86)。
図16は、分割領域U1における撓み量d(z)を示す説明図であり、図16(a)は実際の頁の断面図、図16(b)は輪郭補正後の画像を示す正面図である。図16(a)に示すように、実際の頁の法線方向(Z方向)の撓み量dz(i)は、厳密に言うとi番目の分割領域U1と、i−1番目の分割領域U1とのZ方向の差分によって求まる。
しかしながら、この導出には、撮像手段(カメラ)から紙面までの距離や、角度が必要であり、それらの測定が手間となる。ここで、分割領域U1の幅が微小であれば、i番目の分割領域U1の綴じ目方向の長さH(i)と、i−1番目の分割領域U1の長さH(i−1)との差分が撓み量dz(i)と近似的に等しくなる。この関係性を用いて、分割領域U1の撓み量dz(i)を推定する。
具体的には、式(7)により撓み量dz(i)を推定する。
dz(i)=g・{H(i)−H(i−1)} ・・・(7)
なお、ここで、gは任意の係数である。この係数gを用いることで、横方向補正処理後の画像を横方向で調整することができる。ここで暫定的にg=1で導出していく。
次に、CPU17は、実際の幅dx’(i)を求める(ステップS88)。
dx(i)は、台形補正後のi番目の分割領域U1の幅である。
dx(i)=x(i)−x(i−1)={x(n)−x(0)}/n ・・・(8)
実際の幅dx’(i)は、x(i)の高さz(i)によって修正を受けている。z(i)が高い場合、Hが大きくなると同様に幅も大きくなっている。つまり、実際の幅dx’(i)は小さい。この関係は以下の式(9)にまとめられる。
dx’(i)=h/H(i)・dx(i) ・・・(9)
次に、CPU17は、ds(i)を求める(ステップS90)。
ds(i)は、i番目の分割領域U1における実際の頁の微小長さである。
図17は、ds(i)、dz(i)及びdx’(i)の関係を示す概念図である。
図17に示すように、ds(i)は、ステップS86で求めたZ方向の長さdz(i)とステップS88で求めたX方向の長さdx’(i)とを基にした三平方の定理によって導出される。
ds(i)={dz(i)^2+dx’(i)^2}^1/2 ・・・(10)
次に、CPU17は、iが境界線BL3の位置に達したか否かを判断する(ステップS92)。そして、iが境界線BL3の位置に達していない場合には(ステップS92のNO)、CPU17は、i=i+1とし(ステップS94)、ステップS86に戻る。これによって、n個ある分割領域U1の全てに対してdz(i)、dx’(i)、及びds(i)が求められる。
一方、iが境界線BL3の位置に達した場合には(ステップS92のYES)、CPU17は、実際の頁の横方向の長さSを求める(ステップS96)。具体的には、n個ある分割領域U1の全てのds(i)の総和を求めることで、実際の頁の横方向の長さSが導出される。次に、CPU17は、iを再び1に設定する(ステップS98)。
次に、CPU17は、1からi番目まで分割領域U1のds(i)を求め、その累積値S(i)を導出し(ステップS100)、x(i)をx’(i)に対応させて画像を変換する(ステップS102)。
i番目の微小スリットの変換後の点をx’(i)=i、変換前の点をx(i)とし、基準曲線の長さをS、i番目までの基準曲線の長さをS(i)、矩形領域の横の長さをDとして、変換式を予め導出しておいたSとS(i)から、
x(i)=D*S(i)/S ・・・(11)
とする。
図18は、本実施形態による横方向補正処理の動作を説明するための概念図である。横方向の湾曲補正の場合には、図18に示すように、縦方向の湾曲補正と同様の重みを与えることに加え、iのインクリメントを補正必要領域側からカウントしていく。すなわち、綴じ目が右側ならば、一般とは逆に右側から画像を走査する。これにより、境界線BL3において、iのカウントを終了することができ、処理時間を短縮することが可能になる。
以下が横方向の湾曲補正における変換式の一例である。
x(i)=(1−m)*D*S(i)/S+m*x’(i)・・・(12)
m=(1−k*|x’(i)−xbound|)^−1 ・・・(13)
ここで、xboundは境界線BL3のx座標であり、kは0<kである定数である。kの値については、前述した式(6)の条件を満たすものとする。このkを用いて式(12)の変換式から変換行列を作り、横方向の湾曲補正を実行する。これにより、合成処理において、補正必要領域32と補正不要領域33とを違和感なくつなぎ合わせることができる。
次に、CPU17は、x(i)での綴じ目方向全ての点で変換処理が終わったか否かを判断し(ステップS104)、終わっていない場合には(ステップS104のNO)、ステップS102に戻り、上述した式(12)、(13)に従って、x(i)をx’(i)に対応させた画像変換を繰り返す。
一方、変換処理が終わった場合には(ステップS104のYES)、CPU17は、iが境界線BL3の位置に達したか否かを判断する(ステップS106)。そして、iが境界線BL3の位置に達していない場合には(ステップS106のNO)、i=i+1とし(ステップS108)、ステップS100に戻り、上述した処理を繰り返す。これによって、補正必要領域32における、n個ある分割領域U1の全てに対して横方向補正が実行される。一方、iが境界線BL3の位置に達した場合には(ステップS106のYES)、補正後の補正必要領域32と補正不要領域33とを合成し(ステップS110)、当該横方向補正処理を終了する。その後、CPU17は、図3に示すステップS46に戻る。
また、本実施形態では、横方向補正処理におけるdz(i)を求める際に、式(6)に対して係数g(暫定的にg=1)を用いている。上記処理により、各分割領域U1の横方向の均一化が図られるものの、幅全体の長さの正確性に問題が生じる。例えば、図19(a)では、湾曲度が小さい頁P1に対して補正を施した場合を示し、図19(b)では、図19(a)の場合と同じ頁P1をより大きく湾曲させて補正を施した場合を示している。
図19(a)、(b)でも明らかなように、補正後の画像Q1、Q2は横方向の長さが異なることになる。これは実際の頁の幅が同じであっても、その湾曲度によってH(i)とH(i−1)との差分が大きく異なってしまうことに起因する。このばらつきを抑制するべく、係数gを考慮し、処理を行うことができる。
すなわち、実際は、頁のアスペクト比(例えば、規定の紙サイズ)が分かっているので、図3のステップS46で合成された画像の横幅と頁のアスペクト比から求められる横幅との比が係数gに相当する。したがって、ステップS46で合成された画像を、この比に対応して横方向に拡縮することにより、所望のアスペクト比で歪みのない画像を求めることができる。具体的には、補正後の画像が所定のサイズ(例えば規定の紙サイズ)になるように横方向に拡縮することが好ましい。
なお、本発明は上記実施形態に限らず適宜変更可能である。
上述した本実施形態によれば、本の画像の中で湾曲補正が必要な補正必要領域30a、30b、32と補正不必要な補正不要領域31、33とに分割し、補正必要領域30a、30b、32に対して縦方向補正及び横方向補正を行うようにしたので、湾曲した紙面を撮像した画像をより短時間で湾曲補正することができる。
また、上述した本実施形態によれば、補正必要領域30a、30b、32に対して縦方向補正及び横方向補正を行う際に、補正不要領域31、33との境界近傍では補正の度合いを比較的小さくなるようにしたので、補正後の補正必要領域30a、30b、32と補正不要領域31、33とを違和感なく合成することができる。
また、上述した本実施形態によれば、補正必要領域30a、30b、32と補正不要領域31、33とに分割するための境界をユーザの指示操作に従って設定するようにしたので、画像毎に湾曲程度に応じた湾曲補正を実行することができる。
また、上述した本実施形態によれば、補正必要領域30a、30b、32と補正不要領域31、33とを、予め決められた分割範囲に基づいて設定するようにしたので、より容易に補正必要領域30a、30b、32と補正不要領域31、33とを分割することができる。

また、上述した本実施形態によれば、補正必要領域30a、30b、32と補正不要領域31、33とを、基準の画像の分割範囲に基づいて導出するようにしたので、より容易に補正必要領域30a、30b、32と補正不要領域31、33とを分割することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
付記1に記載の発明は、画像内から頁の輪郭を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正する輪郭補正手段と、前記輪郭補正手段により補正された前記画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割する領域分割手段と、前記領域分割手段により分割された前記補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割する分割手段と、前記分割手段によって分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正する第1補正手段と、前記第1補正手段によって補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正する第2補正手段と、前記第1補正手段及び前記第2補正手段によって補正されたn個の前記分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記領域分割手段によって分割された前記補正不要領域とを合成して合成画像を取得する取得手段と、を備えることを特徴とする画像補正装置である。
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記第1補正手段及び前記第2補正手段は、前記補正必要領域と前記補正不要領域との境界近傍において補正の度合いを調整する、ことを特徴とする付記1に記載の画像補正装置である。
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記領域分割手段は、前記画像を、縦方向に上端部と中央部と下端部との3つの領域に分割し、前記上端部と前記下端部との領域を前記補正必要領域とし、前記中央部を前記補正不要領域とする、ことを特徴とする付記1又は2に記載の画像補正装置である。
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記領域分割手段は、前記画像を、横方向に頁の綴じ部近傍とそれ以外の2つの領域に分割し、前記綴じ部近傍の領域を前記補正必要領域とし、前記それ以外の領域を前記補正不要領域とする、ことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一つに記載の画像補正装置である。
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記領域分割手段によって分割される前記補正必要領域と前記補正不要領域とを指定する指定手段を更に備える、ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載の画像補正装置である。
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記領域分割手段によって分割される前記補正必要領域と前記補正不要領域とを、予め決められた分割範囲に基づいて設定する設定手段を更に備える、ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載の画像補正装置である。
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記領域分割手段によって分割される前記補正必要領域と前記補正不要領域とを、基準の画像の分割範囲に基づいて導出する、ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載の画像補正装置である。
(付記8)
付記8に記載の発明は、画像内から頁の輪郭を抽出するステップと、前記抽出された輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正するステップと、前記歪みが補正された画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割するステップと、前記分割された補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割するステップと、前記n個に分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正するステップと、前記綴じ目方向の長さが補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定するステップと、前記推定された撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正するステップと、前記補正されたn個の分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記分割された補正不要領域とを合成して合成画像を取得するステップと、を含むことを特徴とする画像補正方法である。
(付記9)
付記9に記載の発明は、画像補正装置を制御するコンピュータに、画像内から頁の輪郭を抽出する抽出機能、前記抽出機能により抽出された前記輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正する輪郭補正機能、前記輪郭補正機能により補正された前記画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割する領域分割機能、前記領域分割機能により分割された前記補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割する分割機能、前記分割機能によって分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正する第1補正機能、前記第1補正機能によって補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定する推定機能、前記推定機能によって推定された前記撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正する第2補正機能、前記第1補正機能及び前記第2補正機能によって補正されたn個の前記分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記領域分割機能によって分割された前記補正不要領域とを合成して合成画像を取得する取得機能、を実現させることを特徴とするプログラムである。
1…携帯情報端末、10…通信部、11…撮像部、12…ROM、13…RAM、14…表示部、15…操作部(タッチパネル)、16…記録媒体、17…CPU、30a、30b、32…補正必要領域、31、33…補正不要領域

Claims (9)

  1. 画像内から頁の輪郭を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正する輪郭補正手段と、
    前記輪郭補正手段により補正された前記画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割する領域分割手段と、
    前記領域分割手段により分割された前記補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割する分割手段と、
    前記分割手段によって分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正する第1補正手段と、
    前記第1補正手段によって補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正する第2補正手段と、
    前記第1補正手段及び前記第2補正手段によって補正されたn個の前記分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記領域分割手段によって分割された前記補正不要領域とを合成して合成画像を取得する取得手段と、
    を備えることを特徴とする画像補正装置。
  2. 前記第1補正手段及び前記第2補正手段は、
    前記補正必要領域と前記補正不要領域との境界近傍において補正の度合いを調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像補正装置。
  3. 前記領域分割手段は、
    前記画像を、縦方向に上端部と中央部と下端部との3つの領域に分割し、前記上端部と前記下端部との領域を前記補正必要領域とし、前記中央部を前記補正不要領域とする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像補正装置。
  4. 前記領域分割手段は、
    前記画像を、横方向に頁の綴じ部近傍とそれ以外の2つの領域に分割し、前記綴じ部近傍の領域を前記補正必要領域とし、前記それ以外の領域を前記補正不要領域とする、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像補正装置。
  5. 前記領域分割手段によって分割される前記補正必要領域と前記補正不要領域とを指定する指定手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像補正装置。
  6. 前記領域分割手段によって分割される前記補正必要領域と前記補正不要領域とを、予め決められた分割範囲に基づいて設定する設定手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像補正装置。
  7. 前記領域分割手段によって分割される前記補正必要領域と前記補正不要領域とを、基準の画像の分割範囲に基づいて導出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像補正装置。
  8. 画像内から頁の輪郭を抽出するステップと、
    前記抽出された輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正するステップと、
    前記歪みが補正された画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割するステップと、
    前記分割された補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割するステップと、
    前記n個に分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正するステップと、
    前記綴じ目方向の長さが補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定するステップと、
    前記推定された撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正するステップと、
    前記補正されたn個の分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記分割された補正不要領域とを合成して合成画像を取得するステップと、
    を含むことを特徴とする画像補正方法。
  9. 画像補正装置を制御するコンピュータに、
    画像内から頁の輪郭を抽出する抽出機能、
    前記抽出機能により抽出された前記輪郭の四隅に基づいて前記画像の歪みを補正する輪郭補正機能、
    前記輪郭補正機能により補正された前記画像を、補正必要領域と補正不要領域とに分割する領域分割機能、
    前記領域分割機能により分割された前記補正必要領域を、前記画像の上端から下端まで綴じ目方向に沿って延在する分割領域が前記綴じ目方向に直交する横方向にn個配列されるように分割する分割機能、
    前記分割機能によって分割された前記分割領域毎に、前記綴じ目方向の長さを補正する第1補正機能、
    前記第1補正機能によって補正された前記分割領域毎に、実際の頁における前記分割領域の法線方向の撓み量を推定する推定機能、
    前記推定機能によって推定された前記撓み量に基づいて前記分割領域毎の前記横方向の長さを補正する第2補正機能、
    前記第1補正機能及び前記第2補正機能によって補正されたn個の前記分割領域を合成するとともに、当該合成された領域と前記領域分割機能によって分割された前記補正不要領域とを合成して合成画像を取得する取得機能、
    を実現させることを特徴とするプログラム。

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