JP6227363B2 - 敷物ならびにこれを使用する寝具および寝台 - Google Patents

敷物ならびにこれを使用する寝具および寝台 Download PDF

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Description

本発明は、温熱効果を発揮させる敷物と、これを使用する寝具および寝台に関するものである。
温熱効果を発揮させることのできる敷物としては、鉱石成分を含む粒体を充填した収容体に電熱ヒータを近接配置したものがあった(特許文献1参照)。この技術は、2枚の布地を縫い合わせ、その縫い目によって分割される複数の室に粉体を収容するものであり、連続して発熱線が巻き付けられた芯材を蛇行するように上記室の表面に配置する構成となっていた。
上記構成の敷物には、その両面(表面および裏面)にクッション材が積層され、クッション性のあるマットが構成されていた。また、天然石の混合粉粒体を不織布により構成した袋に充填し、当該袋の下面に発熱体を設けた面状加温装置があった(特許文献2参照)。これらのマットや面状加温装置は、これらを敷き布団の下側に配置することによって、温熱効果を発揮させる寝具を構成し得るものであった。
さらに、温熱効果を発揮させる寝台(ベッド)には、コンクリート層の上にセラミックボールや鉱石を敷き詰め、コンクリート層の内部に発熱媒体(温水など)を循環するパイプを設け、コンクリート層を蓄熱体として使用することにより、熱伝導によりセラミックボール等を加熱し、岩盤浴として使用するものがあった(特許文献3参照)。
特開2000−14494号公報 特開2007−229349号公報 特開2001−70463号公報
上述した従来のマットや面状加温装置にあっては、布地または不織布によって形成された空間に鉱石の粒体を封入するものであるため、人体を接触させると粒体の硬質な感触を与えることとなることから、両面(表面および裏面)にクッション層を積層し(特許文献1)、または、下面側にクッション部材を設ける構成となっていた。
しかしながら、マットの表面にクッション層と積層する技術(特許文献1)の場合には、鉱石の粒体から放出される遠赤外線等の温熱効果を軽減することとなり、また、下面側にのみクッション部材を設ける構成(特許文献2)の場合には、鉱石の粒体が封入された領域(袋)に体重が作用するとき、クッション部材によって当該領域(袋)からの反作用が緩衝されるとしても、その質感は鉱石の粒体によって硬質感を与えるものとなっていた。
他方、前掲のベッドは、大型の温熱入浴施設を個人の家庭用として室内に設置するために開発されたものであって、広い面積のコンクリート層や大型ボイラなどを小型としたものであり、大型施設に使用される焼成セラミックに代えてセラミックボールをマットで包み込んだものが使用されていたい。
しかしながら、セラミックボールとしては、鉱石を粉砕したのちに焼成したものであって、直径8〜16mm程度の球状に形成されたものであり、マットで包み込んでいるとしても、当該セラミックボールの硬質感は人体に直接感じさせるものとなっていた。また、蓄熱材として機能するコンクリート層を有する構成であることから、その重量は極めて大きくならざるを得ず、当該コンクリート層を加温するために発熱媒体を循環させなければならず、容易に家庭内に設置でき得るものではなかった。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、温熱効果を発揮させる鉱石を使用しつつ良好な質感を与えることができる敷物を提供するとともに、この敷物を使用した寝具および寝台を提供することである。
そこで、敷物にかかる本発明は、弾力性を有するチューブ内に天然鉱石の粉末を充填してなる鉱石成分封入体を、適宜本数並べて所定に面積を形成してなることを特徴とするものである。
上記構成によれば、天然鉱石は、粉末状としていることから、粒体とは異なって流動が容易となり、また、天然鉱石の粉末が弾性力あるチューブに充填させることから、当該チューブに対して圧縮するような荷重が作用したとしても、チューブ全体が柔軟に変化し、かつ復元することが可能となる。そして、上記構成の鉱石成分封入体を並べることによって所定面積の敷物を構成していることから、当該面積の全体にチューブが配置され、人が乗った状態において、体重を複数の鉱石成分封入体に分散しつつ支えることができる。また、敷物全体に配置されるチューブの内部には天然鉱石の粉末が封入されていることから、当該敷物を適度に加温することにより、敷物全体から温熱効果を得ることができることとなる。
また、寝具にかかる発明は、上記構成の敷物を使用する寝具であって、前記敷物の下層に配置された発熱体を備え、前記敷物は、敷き布団を上層に積層させることができる程度の面積を有するものであることを特徴とするものである。
上記構成によれば、敷物を敷き布団と同程度の面積に構成することによって、敷き布団の上で横たわる人の全身に対して温熱効果を発揮させることができるものである。また、敷物の下層には発熱体が配置されることから、当該発熱体によって敷物を加温することができ、当該加温によって、チューブに封入させる天然構成の粉末が加熱され、温熱効果を発揮する遠赤外線等の放出を促すことができるのである。
上記構成の寝具にあっては、前記発熱体と前記敷物との中間に、弾性力ある材料により構成された緩衝マットを積層する構成とすることができる。
このような構成の場合には、敷物全体は前述の弾性力あるチューブを備えることからクッション性を有することとなるが、発熱体が硬質材料の場合には、チューブによる緩衝効果のみでなく、緩衝マットによる緩衝効果を利用することにより、寝心地を向上させることができる。
さらに、上記構成の寝具にあっては、前記発熱体が、電気的に発熱するシート状の発熱シートであり、該発熱シートの表面側に、電磁波を遮蔽する性質を有する電磁波遮蔽板を備える構成することができる。
このような構成によれば、発熱体として、電気的に発熱する発熱シートを使用することから、当該シートを敷物の全体に配置することにより、容易に敷物(特に、鉱石成分封入体)の全体を加温することができる。そして、敷物に熱を与えることにより、鉱石成分封入体から放出される遠赤外線等によって温熱効果を得ることができるのである。また、当該発熱シートの表面側に電磁波遮蔽板を備えることにより、電気的な発熱時に発生する電磁波(特に、低周波電磁波)を遮蔽することができる。なお、電気的に発熱する発熱シートとは、例えば、通電により発熱する発熱用導体によって構成される導線を絶縁体で被覆してなる発熱電線を使用し、これを蛇行させつつシート全体に配置したものがある。また、電磁波遮蔽板としては、パーマロイなどの強磁性材料からなる磁性板がある。
他方、寝台にかかる本発明は、前述の敷物を使用する寝台であって、底面および側面が外部から隔離された箱形の寝台本体と、無数の微細な孔が穿設され、前記寝台本体の上面部開口側に設置された多孔板と、この多孔板の上層に前記敷物を設置してなることを特徴とするものである。
上記構成によれば、寝台本体は箱形であり、その上面部開口側が多孔板によって遮蔽されることとなるが、この多孔板は無数の微細孔を有するものであることから、この微細孔を介して寝台本体と外部空気とが流通可能になっている。そこで、この箱形の寝台本体の内部を加熱することにより、内部の加熱空気が多孔板から外部へ流出し、その上層に設置される敷物(特に、鉱石成分封入体)を加熱することができる。そして、敷物に熱を与えることにより、鉱石成分封入体から放出される遠赤外線等によって温熱効果を得ることができるのである。
上記構成の寝台においては、さらに、前記寝台本体の箱形内部に加熱空気を供給する温風供給手段を備える構成とすることができる。
このような構成の場合には、熱源を寝台本体の外部から供給することができるとともに、加熱空気(温風)を寝台本体に供給することにより、寝台本体の内部空気が僅かながら陽圧状態となるため、多孔板から加熱空気が強制的に排出されることとなる。従って、加熱空気を継続的に敷物(特に、鉱石成分封入体)へ供給できることとなり、鉱石成分封入体の温度を高い状態に維持させることができる。
さらに、上記構成の寝台においては、前記寝台本体が、前記温風供給手段から供給される加熱空気の流入方向に適宜長さで配置され、供給される加熱空気を分岐する分岐板と、上面部開口側に前記多孔板を支持しつつ適宜間隔を有して配置された支持板とを備える構成とすることができる。
このような構成によれば、供給される加熱空気(温風)の流れをコントロールしつつ寝台本体の内部全体に流通させることができる。また、支持板によって多孔板を支持することによって、当該多孔板は強度を要求されることがなく薄肉の板状部材によって構成することが可能となる。なお、支持板は適宜間隔を有して配置されることから、当該間隔に位置する多孔板の孔を介して加熱空気を敷物へ供給することができることとなる。
また、上記各構成の寝台においては、前記多孔板と前記敷物との中間に、弾性力ある材料により構成された緩衝マットを積層してなる構成とすることができる。
このような構成によれば、硬質の多孔板を使用する場合における敷物のクッション性を向上させることができる。すなわち、敷物を構成する鉱石成分封入体は弾性力あるチューブが使用され、その弾性力によってクッション性を有するものであるが、当該チューブによる緩衝効果に加えて、緩衝マットによる緩衝効果を付与することにより、多孔板の硬質感を緩和させることができるのである。
本発明の敷物によれば、天然鉱石は粉状であることから、鉱石の流体に比較して硬質の感触を与えることがない。さらに、当該天然鉱石の粉末は弾性力あるチューブに封入されていることから、人体に触れるチューブの弾力性により好適な質感を得ることができる。
また、本発明の寝具によれば、敷物(特に、鉱石成分封入体)が発熱体によって加温されることとなることから、遠赤外線等を十分に放射することができ、温熱効果を容易に発揮させることができる。また、上記構成の鉱石成分封入体により、または緩衝マットを使用することにより、寝具として使用する場合の寝心地(質感)を向上させることができる。
さらに、本発明の寝台によれば、寝台本体の内部に供給される熱源を敷物(特に、鉱石成分封入体)の全体に供給することができることから、寝台上に横たわる状態の身体全体に温熱効果を発揮させることができる。特に、温風を寝台本体内部に供給する構成の場合には、寝台本体の内部空気を強制的に敷物(特に、鉱石成分封入体)に供給することができるため、安価かつ容易に敷物を加温することができる。そして、敷物の構成は前記のとおり弾性力あるチューブによって構成されているので、敷物の表面に横たわった状態でのクッション性に優れ、質感の良い寝台を構成することができる。
敷物に係る発明の実施形態を示す説明図である。 鉱物成分封入体の詳細を示す説明図である。 寝具に係る発明の実施形態を示す説明図である。 寝台に係る発明の第一の実施形態を示す説明図である。 寝台に係る発明の第二の実施形態を示す説明図である。 (a)は図5のVIA−VIA断面を示し、(b)は図5のVIB−VIB断面を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。まず、敷物に係る発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態の概略を示す図であり、図2は、鉱石成分封入体の詳細を示す図である。
これらの図に示すように、敷物Aは、複数の鉱石成分封入体1を並列に並べて構成されている。個々の鉱石成分封入体1は、隣接するものとの間で数ヶ所が紐部材2によって結束され、僅かな隙間を有しつつ一列に整列されるように一体化されている。
鉱石成分封入体1は、弾性力あるチューブ11に内部に天然鉱石の粉末12が封入されたものであり、チューブ11の両端は、キャップ13,14によって併載されている。従って、内部に封入される天然鉱石の粉末12は、チューブ11の内部に留まって外部に流出しないようになっている。また、チューブ11の内部には、故意に僅かな空気を混入している。この混入した空気の存在により、チューブ11が変形する際に、内部に封入される天然鉱石の粉末12が移動(流動)できるようにしているのである。
ところで、本実施形態において使用されるチューブ11は、シリコーンゴム製のものを使用している。シリコーンゴム製のチューブは医療用にも使用されることから、人体との接触時の質感を良好にするものである。また、外径5mm、内径2.5mmのチューブを使用することにより、1.25mmの肉厚をえることができ、封入される天然鉱石粉末12から放出される遠赤外線等の透過率を維持しつつ柔軟性を確保することができる。なお、シリコーンゴムのデューロメータ硬さとしては、タイプA圧子により50〜60程度とすることにより、適度な弾性力を得ることができる。
また、キャップ13,14は、プラスチック製で構成され、容易に離脱しないように、さらに、キャップ13,14の周辺に隙間が生じないように、融着または接着によって固定されている。すなわち、キャップ13,14によってチューブ11の内部は密閉された状態となっているのである。このようにチューブ11の内部を密閉することによって、チューブ11は、それ自体の柔軟性による弾性力に加えて、混入する空気が密閉されることによる弾性力を得ることができる。このようにチューブ11の内部を密閉することにより、チューブ11を大きく曲げることは容易でなくなるが、図示のように、各チューブ11を直線状に配置、整列させることによって所定面積を確保することが可能となる。
なお、例えば、チューブ11の長さを75cmとし、このチューブの外径を5mmとして、これを5mmの間隔を有しつつ75本並べることにより、一辺75cmの正方形の表面を有する敷物を構成することができる。上記チューブ11の長さ、外径および間隔は、任意に選択することができることから、長さ等を適宜変更することにより、所望の面積を有する四辺形状の敷物を構成することができるものである。
また、鉱石成分封入体1を並列に結束するために使用される紐部材2は、樹脂製繊維糸を使用することによって、所定間隔を保持しつつ連結することができる。なお、この紐部材2の材質は特に限定されるものではなく木綿糸等を使用することもできる。また、金属製のワイヤを使用することもできるが、柔軟性の観点から、樹脂製または木綿製が好ましい。さらに、紐部材2によって鉱石成分封入体1を一層のみ並列に並べた状態で結束しているが、上下方向に二列(二層)に並べるように結束してもよい。
次に、寝具に係る発明の実施形態について説明する。ここでは、上記実施形態の敷物A(鉱石成分封入体1を一層のみ並べたもの)を使用することから、当該敷物Aにかかる詳細な説明は省略し、その他の構成を中心に説明することとする。図3は、寝具にかかる本実施形態の断面を示す図である。
第一の実施形態は、図3(a)に示すように、敷物Aの下層に発熱体Bを積層した構成である。発熱体Bとしては、いわゆる電気毛布のようなもののほか、カーペット状の暖房器具、または温風もしくは温水を封入した加温器具などがあり得る。敷物Aは、敷き布団Cを積層できる程度の面積を有しており、そのために、敷き布団Cの幅寸法に相当する長さを有する前記鉱石成分封入体1が使用され、その鉱石成分封入体1の並列方向に並べられ、その長さが、敷き布団Cの長さ寸法に相当するようにしている。なお、敷き布団Cを積層させるための面積を得るためには、一体化した単一の敷物Aによることなく、小さい面積の敷物Aを複数使用してもよい。
いずれの状態であっても、敷物Aの下層には、発熱体Bが設けられ、この発熱体Bの熱を敷物A(特に、鉱石成分封入体1)に伝達することにより、当該敷物A(特に、鉱石成分封入体1)が加温され、その熱を利用して遠赤外線等を放出することができるものである。そして、敷物Aの上層に積層される敷き布団Cは、遠赤外線等により加温されることにより、適度な温度に温められるとともに、敷き布団Cに横たわることにより、敷き布団Cの熱と、敷き布団Cを透過する遠赤外線等を受けることができ、温熱効果の作用を得ることができるのである。
第二の実施形態は、図3(b)に示すように、敷物Aと発熱体Bとの中間に緩衝マットDを積層したものである。この緩衝マットDは、専ら発熱体Bが硬質器具の場合、その硬さを緩めるためのものである。すなわち、敷物Aは、前述のとおり、鉱石成分封入体1によって構成されるものであり、その鉱石成分封入体1はチューブ11(図2)が使用されていることから、全体的にチューブ11の弾性力によって適度なクッション性を有している。しかし、発熱体Bが硬質器具(例えば、表面が硬質材料で構成されるもの)の場合には、チューブ11による緩衝効果のみではクッション性が不足することがあるため、緩衝マットDによる緩衝効果を利用することにより、寝心地を向上させているのである。なお、緩衝マットDによって発熱体Bの熱が敷物Aに伝達されないことを回避するため、緩衝マットDは熱伝導率の良い材料によって構成されている。例えば、グラスウールのような構成のものや、スポンジマットに金属繊維を混合したものなどを使用することができる。
第三の実施形態は、図3(c)に示すように、発熱体Bの上面に電磁波(特に、低周波電磁波)を遮蔽する電磁波遮蔽板Eを積層したものである。発熱体Dとして、電気的に発熱する構成の暖房器具などを使用する場合、通電により発熱する発熱用導体によって構成される導線を絶縁体で被覆してなる発熱電線を使用し、これを蛇行させつつシート全体に配置した構成となっているものがある。そこで、この種の発熱体Bを使用する場合には、電磁波(特に、低周波電磁波)を発生させることが懸念される。そこで、当該発熱体Bの表面側に電磁波遮蔽板Eを備えることにより、電気的な発熱時に発生する電磁波(特に、低周波電磁波)を遮蔽させるのである。なお、電磁波遮蔽板Eとしては、パーマロイなどの強磁性材料からなる磁性板を使用することができる。
そして、電磁波遮蔽板Eは、比較的硬質な板状部材であるため、その上面側には、緩衝マットDを積層することにより、上述のとおり、緩衝効果を十分にして寝心地を向上させているのである。
次に、寝台に係る発明の実施形態について説明する。ここでも、寝具に係る実施形態と同様、上記実施形態の敷物A(鉱石成分封入体1を一層のみ並べたもの)を使用することから、当該敷物Aにかかる詳細な説明は省略し、その他の構成を中心に説明することとする。図4は、寝具にかかる第一の実施形態の断面を示す図である。
この図に示すように、本実施形態の寝台100は、上面を開口した(上面開口部111を有する)箱形の寝台本体110と、この上面開口部111を閉鎖するように配置される多孔板120と、この多孔板120の上面に積層される敷物Aとで構成されている。寝台本体110は、上面開口部111のみが開口するものであり、底面および側面が外部から遮断されたものである。なお、側面は四つの側面部材112,113,114,115によって直方体状の箱形が形成されるとともに、これらの側面部材112〜115の各上端面は適宜面積を有しており、多孔板120の周縁部の当接を可能にしている。
多孔板120は、表面120aから裏面120bに貫通する貫通孔121が無数設けられた板状部材であって、例えば、パンチングメタルなどが使用される。この多孔板120は全体形状が長方形状となっており、四つの周縁部(その近傍の適宜面積部分)を、寝台本体110を構成する側面部材112〜115の上端面に当接させることによって、寝台本体110の上面開口部111に設置できるようになっている。
この多孔板120の上面側に設置される敷物Aは、第1に、多孔板120の表面の面積に相当する広さの一体的なものを使用するほか、第2に、多孔板120の表面の面積相当分を複数に分割した広さのものを複数並べて使用することがあり得る。一体化した敷物Aを使用する場合には、所定長さの鉱石成分封入体1を、長手方向を寝台本体110の幅方向に向けつつ、寝台本体110の長さ寸法に相当する程度の本数を並列方向へ並べて一体化した構成とすることができる。
このように、寝台本体110の上面開口部111に多孔板120を設置し、その上面側に敷物Aを積層することにより、寝台本体110の内部に熱源を供給することにより、内部空気が温められ、その温められた空気を多孔板120の貫通孔121を介して敷物Aに供給することができるのである。寝台本体110の内部に供給する熱源としては、各種の暖房器具を使用することができ、寝台本体110の外方から温風を供給するようにしてもよい。
そして、いずれかの方法により寝台本体110の内部が温められれば、その内部空気が敷物Aに到達することとなり、その熱の供給を受けて鉱石成分封入体1が遠赤外線等を放出することが可能となり、温熱効果を得ることができることとなる。なお、敷物Aの上面には、一般的な敷き布団を積層することにより、寝台として使用することができる。しかしながら、一般的なベッドのように重厚なマットレスを使用する場合は、敷物Aから放出される遠赤外線等がマットレスを透過できない場合が想定されるため、使用するマットレスは透過率のよいものを使用することとなる。
次に、寝台に係る第二の実施形態について説明する。図5は、本実施形態を示す図である。この図に示されるように、本実施形態の寝台200は、多孔板220の上面側に(敷物Aとの間に)緩衝マット230が設けられたものである、この緩衝マット230によりクッション性を向上させることができることから、敷物Aの上面側に薄手の敷き布団を積層することでベッドのように使用することができる。なお、本実施形態では、寝台本体210の内部空間に供給される加熱空気を移動させて敷物A(特に、鉱石成分封入体1)に熱を供給する構成であるから、当該緩衝マット230は、空気が十分に流動できるものが好ましい。例えば、繊維を所定の肉厚に圧縮してマット状に成形したものを使用することができる。ここで使用する繊維に金属繊維を混入することにより、空気の流動とともに熱の伝達を可能にすることができる。
ところで、本実施形態の寝台200に使用される寝台本体210は、第1に、上面開口部211の幅方向に架け渡された複数の支持板216が設けられている。この支持板216は、平板で構成され、上部が平面状となっており、複数の支持板216の全ての上部表面が同じ高さとなるように調整されている。これにより、寝台本体210の上面開口部211を閉塞するように設置される多孔板220が上記の複数の支持板216によって支持されることとなり、当該多孔板220に対して要求される強度を小さくする効果を有している。従って、多孔板220として、パンチングメタルのほかワイヤメッシュなどを使用することが可能となるものである。なお、複数の支持板216は隣接する他の支持板216との間に適宜間隔を有しており、寝台本体210の内部空気を当該間隔部分を介して上方に流通させることができるようになっている。
また、寝台本体210は、第2に、直方体形状の寝台本体210の内部空間を長手方向に部分的に二分する分岐板217が設置されている。そして、分岐板217の設置に関連して、第3に、分岐板217の基端が設置される一つの側面部材213に分岐板217の両側に開口する開口部218が形成されている。この開口部218は、寝台本体210の外部から加熱空気の供給を受けるためのものであり、この開口部218には、加熱空気発生装置(図示せず)から供給される加熱空気の送気用ダクトが連結されるものである。
そこで、図6(a)に示すように、分岐板217は、一つの側面部材213から寝台本体210の過半部分までの範囲に設けられ、当該分岐板217が設けられる範囲においては、寝台本体210の内部空間が左右方向に区分されている。そのため、開口部218から供給される加熱空気は、分岐板217の左右に分岐されつつ内部空間に供給されることとなる。
また、図6(b)に示すように、分岐板217の上縁部217aは、寝台本体210の上面開口部211までの間が空いており、分岐されない加熱空気は、分岐板217の上縁部217aよりも上方を通過できるようになっている。これにより、内部空間に供給される加熱空気は、分岐板217が設けられる領域(下位領域)と設けられていない領域(上位領域)とに分かれ、上位領域に供給される加熱空気は、分岐板217の直上においても上方に流動し得るようになっている。なお、下位領域に供給される加熱空気は、分岐板217によって左右に分岐されたうえ(図6(a)参照)、適宜個所において上方に流動するようになっている。
ところで、多孔板220を設置した状態では、多孔板220に貫設される貫通孔221のみが開口し、その他が閉鎖されることとなるから、寝台本体210の内部空間は閉鎖空間に近い状態となっている。そこで、本実施形態では、開口部218に送気用ダクト240が装着され、外部で加熱された空気が強制的に供給される構成としていることから、寝台本体の内部空気を僅かながら陽圧状態とすることができるのである。この結果、加圧された内部の空気は、多孔板から加熱空気が強制的に排出されることとなり、寝台本体210に供給された加熱空気は、継続的に敷物A(特に、鉱石成分封入体1)へ向かって移動することとなるのである。従って、当該加熱空気によって、敷物A(特に、鉱石成分封入体1)の温度を高い状態に維持させることができる。
なお、上述の加熱空気としては、ファンヒータによる温風を供給することのほか、エアコンの温風を強制的に流入させるような構成とすることができる。さらには、布団乾燥機のように、適度な温度に加温した空気を強制排気するものを使用することも可能である。
寝台に係る実施形態は上記のような構成であるから、敷物Aの上面側に敷き布団を積層することにより、ベッドとして使用することができ、敷物Aから放出される遠赤外線等の作用により、温熱効果を発揮させることができるのである。このように、いわゆる岩盤浴に似た効果を家庭内で得ることができるものである。
また、敷物Aに使用される鉱石成分封入体1は、天然鉱石が粉末12となっているうえ、チューブ11に封入されていることから、家庭内で使用する場合、天然鉱石の破砕粉が室内に漏れ出ることがなく、チューブ11によるクッション性により質感を良好にするものである。そして、鉱石成分封入体1の長さ、および並列させる数を、適宜調整することにより所望面積の敷物Aを構成することができるため、種々の用途に使用することができる。例えば、座布団や膝掛けなどに使用することもできる。
本発明の実施形態は以上のとおりであるが、上述した実施形態は本発明の一例を示すものであって、これらに限定されるものではない。従って、種々の形態に変形することができるものである。例えば、チューブ11は、シリコーンゴム製に限らず、他の樹脂によって構成することができる。また、チューブ11の寸法は、例示であって、外径および内径は適当なものを選択すればよい。また、熱源としては、想定されるものを例示したが、利用可能な熱源(暖房器具)があれば、それらを使用することができるものである。
1 鉱石成分封入体
2 紐部材
11 チューブ
12 天然鉱石の粉体
13,14 キャップ
100,200 寝台
110,210 寝台本体
111,211 寝台本体の上面開口部
112,113,114,115,212,213,214,215 寝台本体の側面部材
120,220 多孔板
121,221 多孔板の貫通孔
216 支持板
217 分岐板
217a 分岐板の上縁部
218 開口部
230 緩衝マット
240 加熱空気の供給用ダクト
A 敷物
B 発熱体
C 敷き布団
D 緩衝マット
E 電磁波遮蔽板

Claims (10)

  1. 弾力性を有するチューブ内に空気を含有しつつ天然鉱石の粉末が封入され、該チューブの両端は密閉されてなる鉱石成分封入体を、適宜本数並べて所定に面積を形成してなることを特徴とする敷物。
  2. 前記鉱石成分封入体は、一層のみ整列されている請求項1に記載の敷物。
  3. 請求項1または2に記載の敷物を使用する寝具であって、
    前記敷物の下層に配置された発熱体を備え、前記敷物は、敷き布団を上層に積層させることができる程度の面積を有するものであることを特徴とする寝具。
  4. 前記発熱体と前記敷物との中間には、弾性力ある材料により構成された緩衝マットが積層されている請求項3に記載の寝具。
  5. 前記発熱体は、電気的に発熱するシート状の発熱シートであり、該発熱シートの表面側に、電磁波を遮蔽する性質を有する電磁波遮蔽板を備えている請求項3または4に記載の寝具。
  6. 弾力性を有するチューブ内に天然鉱石の粉末を充填してなる鉱石成分封入体を、適宜本数並べて所定に面積を形成してなる敷物を使用する寝台であって、
    底面および側面が外部から隔離された箱形の寝台本体と、
    無数の微細な孔が穿設され、前記寝台本体の上面部開口側に設置された多孔板と、
    この多孔板の上層に前記敷物を設置してなることを特徴とする寝台。
  7. 請求項1または2に記載の敷物を使用する寝台であって、
    底面および側面が外部から隔離された箱形の寝台本体と、
    無数の微細な孔が穿設され、前記寝台本体の上面部開口側に設置された多孔板と、
    この多孔板の上層に前記敷物を設置してなることを特徴とする寝台。
  8. 請求項6または7に記載の寝台において、さらに、前記寝台本体の箱形内部に加熱空気を供給する温風供給手段を備えていることを特徴とする寝台。
  9. 前記寝台本体は、前記温風供給手段から供給される加熱空気の流入方向に適宜長さで配置され、供給される加熱空気を分岐する分岐板と、上面部開口側に前記多孔板を支持しつつ適宜間隔を有して配置された支持板とを備えているものである請求項8に記載の寝台。
  10. 前記多孔板と前記敷物との中間には、弾性力ある材料により構成された緩衝マットが積層されている請求項ないし9のいずれかに記載の寝具。
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