JP6226741B2 - 撮像部を備える表示装置およびその制御方法 - Google Patents
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本発明の目的は、撮影対象者(観察者や話者)が表示面の真正面に位置していない場合でも、撮影対象者に係る良好な撮影画像を生成することができ、双方の観察者の視線が合致した状態で違和感のない会話を可能にすることである。
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る撮像装置付き表示装置(以下、単に表示装置という)の構成について説明する。
図1は表示装置の外観図であり、図1(A)から(C)は正面図、右側面図、上面図をそれぞれ示す。なお図1において、装置の電源ボタン、画像送受信ケーブル、電源ケーブル、その端子などは既知として図示を省略する。
表示パネル1は薄型の直方体形状であり、表示画面には画像を表示する多数の画素部が格子状に構成されている。一例として有機ELの構造を図2に模式的に示す。実際の表示パネルでは非常に多くの画素が配列されるが、説明を簡単にするために、図2は一組のR(赤)G(緑)B(青)の部分だけ抽出した模式的な拡大図となっている。図2(A)は表示パネル1を表示面の方向から見た図であり、図2(B)は図2(A)のA−A線に沿う断面図である。
回折格子の構造を有する表示パネル24を光が通過する際、撮像された観察者の撮像画像(撮像信号処理回路31の出力)は、回折現象により画像の鮮鋭度が低下する(表示パネルの構造および回折の原理については前記特許文献1にも記載されている)。そこで回折補正処理回路32は、撮像された回折像を補正し、画像の鮮鋭度を上げる役目をもつ。回折補正処理回路32により補正処理を施された信号は映像出力端子33に出力される。
映像出力端子33は、回折補正処理回路32により回折補正処理が行われた、観察者の画像データを相手側の表示装置へ送信する。
本実施形態では、以上の原理により、撮影対象者の方向に撮像装置の光軸を向ける駆動制御が可能である。
図4は本実施形態の表示装置の光学系を簡略化した模式図である。点光源は観察者の顔が存在する位置(点P)に相当し、この点Pから発した光は回折格子41を通った後、凸レンズGを通って結像する。図5は、回折格子41の拡大図であり、図4(A)および(B)に示す点光源からの光の入射方向に対して垂直な方向における開口部のピッチの違いを説明する図である。図6(A)、(B)は、図4(A)、(B)にそれぞれ対応する、結像位置での特定波長の光強度分布を示す。図4に点Pで示す点光源の位置は、図中の凸レンズGの前側焦点位置よりも十分遠方にあるものとする。また凸レンズG内の光路は、近似的な作図によって描かれている。
一般に、回折格子への入射光と回折格子の法線とのなす角(入射角)をαとし、回折光と回折格子の法線とのなす角(回折角)をβとすると、次の関係式が成り立つ。
p(sinα±sinβ) = mλ (1)
(1)式にて、pは回折格子の周期(開口部または遮蔽部のピッチ)を表し、mは回折の次数(0、±1、±2・・・)を表す。λは光の波長を表す。(1)式より、回折格子41を通過した光線については、0次回折光37−1と1次回折光37−2がなす角度と、0次回折光37−1と1次回折光37−3がなす角度がほぼ等しい。
Ws1 = Wt1 (2)
となる。
まず図5(A)に示すように、回折格子41の遮蔽部41aの間に設けられた開口部41bのピッチをpgとする。同様に、回折格子41の面に垂直な基準方向(図5の上下方向)からの入射光51の入射ピッチはpgである。一方、図5(B)に示すように、撮像装置6が点Rcを回転中心として回転角θaだけ回転した場合、回折格子41の面に垂直な基準方向に対して、θaの方向からの入射光51aの入射ピッチはpgcosθaとなる。
したがって、図5(A)と図5(B)とで入射ピッチを比較すると、
pg > pgcosθa (3)
となる。つまり、入射角が大きくなるほど、見かけ上のピッチ(入射ピッチ)は小さくなる。
Wsa = Wta (4)
となる。
したがって、図4(B)に示す結像面35上では、1次回折光37a−2と37a−3は、0次回折光37a−1の結像位置(光軸中心に結像)に対してWcsa、Wctaの距離にあるCsa、Ctaの位置でそれぞれ結像することになる。
つまり、
Wcs1 < Wcsa (5)
Wct1 < Wcta (6)
の関係となる。
(I)表示パネル1の表示面に垂直な方向と撮像装置6の光軸方向とがなす角度θを随時検出するステップ。
(II)撮影された回折像(後述の劣化画像g(x,y))に対して、(I)で検出された角度情報を用いて最適な回折補正を行う回折補正フィルタ(後述の補正関数h(x,y))に係る演算を実行するステップ。
(III)回折補正演算部(システム制御回路21内)の演算結果により得られた(II)の回折補正フィルタを用いて、回折補正処理回路32により回折補正処理を行うステップ。
以上の処理により、回折補正処理が行われた良好な画像(後述の理想画像f(x,y))を得ることができる。
f(x,y)=∫∫h(x−x′,y−y′)g(x′,y′)dx′dy′ (7)
と表される。ここで、理想画像f(x,y)のフーリエ変換をF(u,v)、劣化画像g(x,y)のフーリエ変換をG(u,v)、画像の補正関数h(x,y)のフーリエ変換をH(u,v)とする。(7)式は
F(u,v)=H(u,v)G(u,v) (8)
と書き表される。(8)式を変形することにより、
H(u,v)=F(u,v)/G(u,v) (9)
が得られる。よって、(9)式で求めた補正関数H(u,v)を逆フーリエ変換することにより、補正関数h(x,y)が算出される。回折補正処理回路32は、補正関数h(x,y)を用いて、(7)式に相当する処理を実行する。
観察者82が見ている表示状態を図9に例示する。観察者82の視線と合致した状態で相手の画像110が表示される。なお、観察者または相手側観察者が複数であって、聞いている(話していない)側の複数の観察者に対して撮像装置の光軸制御を行う場合、それまで話していた人に撮像装置が向けられる。あるいは、リモコン操作を行った人(例えばリモコンには自分を撮影対象者とする操作用のボタンがあって、そのボタンを操作した人)へ向けるように撮像装置の光軸制御を行ってもよい。
本実施形態によれば、表示部に対面する単独の撮影対象者(観察者や話者)が表示面の真正面に位置していない場合でも、表示部の背面に配置した撮像装置を撮影対象者へ向けることで撮影可能である。また、一つの表示装置に複数人が対面して観察する状態であって、撮影対象者(観察者や話者)が表示面の真正面に位置していない場合でも、撮像装置を撮影対象者へ向けることで撮影が可能になる。そして、撮影された画像を最適に補正処理することで撮影対象者(観察者や話者)の良好な画像を生成でき、撮影対象者同士の視線が合致した状態で違和感のない会話を行える。
次に本発明の第2実施形態を説明する。本実施形態では、表示装置内に複数の撮像部(撮像装置)を配置した構成および動作を説明する。
図11に示す柱部材103は枠体92を支持する部材であり、ベース部材104は表示パネル91を倒れないように立てる基台部分である。
なお、相手側表示装置も図11(A)のような表示状態であり、観察者111の位置に観察者98が表示され、観察者112の位置に観察者99が表示されている。
本実施形態では、撮影対象者へ向けられる複数の撮像装置で撮影を可能とし、撮影画像の回折補正を行うことによって、撮影対象者(観察者や話者)の良好な画像を生成できる。つまり、一つの表示装置に複数人が対面して観察する状態にて、撮影対象者(観察者や話者)が表示面の真正面に位置していない場合でも、双方の観察者の視線が合致した状態で違和感のない会話を行うことができる。
第2実施形態の説明では、複数の撮像装置に係る撮影方向の設定角度が固定された状態の構成を例示した。これに限らず、第1実施形態の場合と同様、複数の撮像装置に対してそれぞれ駆動手段が設けられており、各撮像装置の撮影方向を制御する構成でもよい。本構成では、観察者の位置検出情報に応じて各撮像装置がそれぞれ駆動される。この場合、複数の撮像装置の撮影方向に対応する角度がそれぞれ検出され、角度値に応じた回折補正フィルタを用いて最適な回折補正処理を施すことによって良好な画像が得られる。したがって、図10に例示した位置とは異なる位置に観察者がいたとしても、その観察者に撮像装置の撮影方向を合わせることができるので、より多様なシーンに対応した撮影が可能となる。
6・・・撮像装置
21・・・システム制御回路(回折補正演算部)
32・・・回折補正処理回路
Claims (6)
- 表示部と該表示部の背面に配置された撮像部を備える表示装置であって、
前記表示部の表示面に対して垂直な方向と前記撮像部の光軸とがなす角度の情報を取得して、前記表示部を通して前記撮像部が撮像した画像の回折補正演算を行う演算手段と、
前記演算手段による演算データを用いて前記撮像部が撮像した回折画像を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記表示部の表示面に垂直な方向と前記撮像部の光軸とがなす角度を検出する角度検出手段と、
前記角度検出手段により検出された角度の情報を取得して、前記撮像部の撮影方向を変更する制御手段と、
前記制御手段からの制御信号に従って前記撮像部の光軸方向を変更する駆動手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記演算手段は、前記角度の情報に対応する回折補正フィルタを選択して回折補正演算を行い、前記補正手段は前記回折補正フィルタによる演算データを用いて前記回折画像を補正することを特徴とする請求項2に記載の表示装置。
- 被写体の方向を検出する対象者検出手段を備え、
前記制御手段は、前記対象者検出手段により検出される被写体の方向の情報と、前記角度検出手段による前記撮像部の光軸方向の情報を取得し、前記撮像部の光軸を変更して前記被写体の方向へ向ける制御を行うことを特徴とする請求項2または3に記載の表示装置。 - 前記撮像部は、前記表示部の表示面に対して垂直な方向と光軸とのなす角度がそれぞれ異なる複数の撮像装置により構成され、
前記演算手段は、前記撮像装置ごとに前記角度の情報に対応する回折補正フィルタを選択して回折補正演算を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 表示部と該表示部の背面に配置された撮像部を備える表示装置にて実行される制御方法であって、
演算手段により、前記表示部の表示面に対して垂直な方向と前記撮像部の光軸とがなす角度の情報を取得して、前記表示部を通して前記撮像部が撮像した画像の回折補正演算を行う演算ステップと、
補正手段により、前記回折補正演算の演算データを用いて、前記撮像部が撮像した回折画像を補正する補正ステップと、を有することを特徴とする表示装置の制御方法。
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