JP6223052B2 - ダンパ取付装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダンパ取付装置に関する。
鉄道車両における車体と台車との間には、台車の蛇行動を抑制するヨーダンパと称されるダンパを設ける場合がある。ダンパは、ヨーダンパとして使用される場合、通常、鉄道車両に対して横置きにして使用されるが、台車が車体に対して水平方向の回転が許容されているだけでなく、車体と台車との間には枕ばねが介装されて車体が台車に対して上下動可能とされることから、ダンパにあっては、車体及び台車に対して上下方向へ回転する(ねじり)のほか、車体及び台車に対して横方向へ回転する(こじり)が許容されなくてはならない。
このため、ダンパを車体及び台車に取り付けるダンパ取付装置にあっては、ラバーブッシュや球面軸受を採用してダンパの車体及び台車に対するねじりとこじりを許容するものがある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−46603号公報(段落0010参照)
ここで、例えば、鉄道車両において、車体傾斜装置が搭載される場合、ダンパへのねじり方向の入力が大きくなるので、ダンパ取付装置としてラバーブッシュを採用すると、上記入力に耐え得る耐久性を確保するため、ラバーブッシュを大型化したり、上記入力に対するダンパのねじりを許容するため、ラバーブッシュの剛性を低くしたりする必要があり、ラバーブッシュの剛性設定自由度が低い。
これに対して、球面軸受は、ダンパの端部に固定されて球面状の内周面を備えるとともに、この内周面を車体や台車側に固定した球状部に摺接させて、当該球状部を回転自在に保持しており、ダンパの軸に対して角度をもった、こじり方向やねじり方向の角度入力に対して耐久性に優れた構造となっている。このため、車体傾斜装置が搭載される場合など、角度入力が大きくなる場合には、ダンパ取付装置として球面軸受を採用することが好ましい。
しかしながら、上記従来の球面軸受においては、摺動により摩耗が進行すると、ガタが発生する不具合がある。また、球面軸受が固渋した場合、ダンパに過大な曲げモーメントが作用して、ダンパを劣化させてしまう可能性がある。このような、摩耗に起因するガタの発生や、固渋に起因するダンパへの過大な曲げモーメントの作用は、車体傾斜装置の搭載の有無によらず、発生する虞がある。
そこで、本発明は上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、ガタを抑制し、また、固渋した場合にあっても、ダンパに過大な曲げモーメントを作用させずに済むダンパ取付装置を提供することである。
上記課題を解決するための手段は、ダンパを制振対象へ取り付けるダンパ取付装置において、上記ダンパの一端に設けた環状のアイ型ブラケットと、上記制振対象へ取り付けられるとともに上記アイ型ブラケットに挿通される軸部材と、上記軸部材に設けられて上記アイ型ブラケット内に収容される連結部と、上記アイ型ブラケットと上記連結部との間に配置されて上記連結部を両側から挟み込んで当該連結部を上記アイ型ブラケットに回転可能に連結する一対の連結部材とを備え、上記連結部材は、それぞれ、上記連結部の外周面に倣う内周面を持ち上記連結部に摺動可能に接する内側部材と、上記アイ型ブラケットの内周に嵌合されるとともに上記内側部材の外周側に配置される外側部材と、上記内側部材と上記外側部材との間に配置されてこれらを一体化するゴム部材とを有し、上記内側部材の外周面が連結部中央側で上記外側部材と最も接近するとともに取付部側にかけて上記外側部材と徐々に離間するように湾曲していることである。
本発明のダンパ取付装置によれば、アイ型ブラケットに連結部材で連結部を連結する状態では、ゴム部材が予圧縮されるので、摺動により連結部や内側部材が摩耗してもガタを抑制できる。また、固渋した場合にあっても、ゴム部材の弾性でダンパに過大な曲げモーメントを作用させずに済む。
本発明の一実施の形態に係るダンパ取付装置の使用状態を示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るダンパ取付装置を拡大して示した縦断面図である。 本発明の一実施の形態に係るダンパ取付装置を分解した状態を示した図であり、(a)は軸部材の正面図であり、(b)は連結部材の縦断面図である。 本発明の一実施の形態に係るダンパ取付装置の変形例を拡大して示した縦断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るダンパ取付装置を拡大して示した図であり、(a)は(b)のX1−X1線断面図、(b)はダンパ取付装置の側面図である。 本発明の他の実施の形態に係るダンパ取付装置を分解した状態を示した図であり、(a)は軸部材の正面図であり、(b)は連結部材の側面図である。 本発明の他の実施の形態に係るダンパ取付装置の変形例を拡大して示した図であり、(a)は(b)のX2−X2線断面図、(b)はダンパ取付装置の側面図である。
以下に本発明の一実施の形態に係るダンパ取付装置について、図面を参照しながら説明する。いくつかの図面を通して付された同じ符号は、同じ部品か対応する部品を示す。
図1に示すように、本実施の形態に係るダンパ取付装置A1は、ダンパDを図示しない制振対象へ取り付けるためのものであり、上記ダンパDの一端に設けた環状のアイ型ブラケット1と、上記制振対象へ取り付けられるとともに上記アイ型ブラケット1に挿通される軸部材2と、上記軸部材2に設けられて上記アイ型ブラケット1内に収容される連結部20と、上記アイ型ブラケット1と上記連結部20との間に配置されて上記連結部20を軸方向の両側から挟み込んで当該連結部20を上記アイ型ブラケット1に回転可能に連結する一対の連結部材3A,3Bとを備えている。そして、図2に示すように、上記連結部材3A,3Bは、それぞれ、上記連結部20の外周面20aに倣う内周面30aを持ち上記連結部20に摺動可能に接する内側部材30と、上記アイ型ブラケット1の内周に嵌合されるとともに上記内側部材30の外周側に配置される外側部材31と、上記内側部材30と上記外側部材31との間に配置されてこれらを一体化するゴム部材32とを備えている。
本実施の形態において、ダンパDは、鉄道車両における車体と台車の間に介装されており、台車の蛇行動を抑制して走行安定性を維持するヨーダンパである。なお、ダンパDは、蛇行動を抑制するヨーダンパ以外であってもよい。また、ダンパDは、鉄道車両以外に利用されるとしてもよく、例えば、建築物と地盤に固定される基礎との間や建築物の上層階の梁と下層階の梁との間等に介装されるとしてもよい。
以下、ダンパDを制振対象である車体と台車との間に介装するダンパ取付装置A1について詳細に説明する。当該ダンパ取付装置A1は、上記したように、ダンパ側に固定される環状のアイ型ブラケット1と、図示しない制振対象側に固定される軸部材2と、アイ型ブラケット1と軸部材2とを連結する一対の連結部材3A,3Bとを備えている。なお、図1では、本発明に係るダンパ取付装置A1がダンパDの両端に設けられているが、ダンパDの一方側の端部にのみ設けられるとしてもよい。
軸部材2は、金属製の棒状部材であり、その両端に配置されてボルト孔22がそれぞれ開穿される一対の取付部21,21と、これら取付部21,21の間に配置される紡錘形の連結部20とを備えており、アイ型ブラケット1の軸心孔を貫通して両取付部21,21がアイ型ブラケット1から突出するとともに、連結部20がアイ型ブラケット1内に収容されるようになっている。そして、軸部材2は、ボルト孔22に挿通される図示しないボルトを介して制振対象側に固定される。上記紡錘形とは、一対の円錐台の底面を衝合させた形状をいう。本実施の形態において、一対の取付部21,21及び連結部20が一体的に形成されているが、一対の取付部21,21と連結部20が別体として形成され、これらが嵌合や溶接等により結合されて軸部材2を構成するとしてもよい。また、本実施の形態において、軸部材2は、紡錘形の連結部20を備えているが、球形の連結部20を備えるとしてもよい(図4)。
図2に示すように、対となる連結部材3A,3Bは、それぞれ、筒状に形成される金属製の内側部材30と、同じく筒状に形成されて内側部材30の外周側に配置される金属製の外側部材31と、上記内側部材30と上記外側部材31との間に配置されるゴム製のゴム部材32とを備え、ゴム部材32と内側部材30、ゴム部材32と外側部材31がそれぞれ接着されて一体化されている。そして、アイ型ブラケット1と軸部材2との隙間に、一方の連結部材3Aが図2中左側から圧入され、他方の連結部材3Bが図2中右側から圧入されて、連結部20を軸方向の両側から挟むようになっている。
各連結部材3A,3Bにおける内側部材30の内周面30aは、連結部20の外周面20aに倣うように傾斜するとともに湾曲しており、連結部20に摺動可能に接する。本実施の形態においては、連結部20が紡錘形となっているので、これに倣って各連結部材3A,3Bにおける内側部材30の内周面30aがそれぞれ円錐台状となっている。また、図3に示すように、内側部材30の連結部中央側の端部30bの内径r1は、連結部20の中央20bにおける外径r2よりも小径に設定されているので、各連結部材3A,3Bにおける内側部材30は、共に、連結部20の中央20bまで移動できないようになっている。また、各連結部材3A,3Bにおける内側部材30の外周面30cは、連結部中央側で外側部材31と最も接近し、取付部側にかけて外側部材31と徐々に離間するように湾曲している。これにより、連結部中央側よりも取付部側でゴム部材32の厚みが増すので、こじりを許容し易くなる。なお、内側部材30の外周面30cの形状は、上記の限りではなく、外側部材31との距離が一定であってもよい。
また、図3に示すように、各連結部材3A,3Bがアイ型ブラケット1から取り外されている状態では、取り付け時に内側部材30における連結部中央側を向く端部30bが外側部材31における連結部中央側を向く端部31aよりも軸方向(図3(b)中においては左側)に突出するようになっている。
つづいて、本実施の形態に係るダンパ取付装置A1における連結部材3A,3Bを利用したアイ型ブラケット1と軸部材2との連結方法について説明する。
アイ型ブラケット1に軸部材2を挿通し、アイ型ブラケット1と軸部材2の隙間に軸方向両側から連結部材3A,3Bを連結部20の中央20bに向けて圧入する。このとき、上記したように、内側部材30における連結部中央側の端部30bの内径r1は、連結部20の中央20bの外径r2よりも小さく設定されているので、内側部材30は連結部20の中央20bに達する前に、連結部中央側への移動が阻止される。
他方、外側部材31は、他方の連結部材の外側部材31と当接する(図2中左側の連結部材3Aの外側部材31と、図2中右側の連結部材3Bの側部材31が当接する)まで移動できるので、各連結部材3A,3Bにおける内側部材30の連結部中央側への移動が連結部20で阻止されていても、外側部材31を連結部20の中央20bに向けて押し込むことができる。このように、内側部材30の移動が規制された状態からさらに外側部材31を押し込むことで、内側部材30と外側部材31との間でゴム部材32が圧縮され、ダンパ取付装置A1は、ゴム部材32を予圧縮しながらアイ型ブラケット1と軸部材2とを連結部材3A,3Bで連結する。
以下、本実施の形態に係るダンパ取付装置A1の作用効果について説明する。
本実施の形態において、内側部材30及び外側部材31は、ともに筒状であって、上記内側部材30における連結部中央側の端部30bの内径r1が連結部20の中央20bにおける外径r2よりも小径に設定され、上記連結部材3A,3Bが上記アイ型ブラケット1から取り外されている状態では、上記内側部材30における連結部中央側を向く端部30bは、上記外側部材31における連結部中央側を向く端部31aよりも軸方向に突出している。
上記構成によれば、外側部材31は、相対向する他方の連結部材の外側部材31と当接するまで軸方向に移動できるが、内側部材30は、連結部20の中央20bまで移動することができない。このため、内側部材30の移動が規制された状態で外側部材31をアイ型ブラケット1と内側部材30との間に押し込むことでゴム部材32を予圧縮することができる。つまり、上記構成とすることで、ゴム部材32を容易に予圧縮することが可能となる。また、内側部材30と外側部材31の軸方向長さを変えることで、内側部材30にかかる予圧を調節し、連結部20と内側部材30の摺動抵抗を調節することができる。尚、ゴム部材32を予圧縮するための構成は、上記の限りではなく、適宜変更することが可能である。
また、本実施の形態において、連結部20の外径は、中央20bから両端部に向けて小さくなるように形成されている。
上記構成によれば、連結部20の外径差を利用して、内側部材30の移動を規制することが容易に可能となる。また、本実施の形態において、連結部20が紡錘形となっている。このため、例えば、車体傾斜装置が搭載されて、ダンパDに作用するねじり方向の角度入力が大きくなったとしても、当該入力を連結部20と内側部材30のすべりで逃がすことができるので、従来のラバーブッシュとは異なり、ゴム部材32の剛性設定自由度を低下させずにすむ。
なお、連結部20の形状は、紡錘形以外であってもよく、図4に示すように、球形であってもよい。この場合、各連結部材3A,3Bにおける内側部材30は、連結部20の外周面20aに倣う略半球状の内周面30aを備えている。また、このように連結部20を球形にすると、ダンパDに作用する略全ての方向の角度入力を連結部20と内側部材30のすべりで逃がすことができ、紡錘形にした場合と比較して、ダンパDの車体及び台車に対するこじりを許容し易くなる。しかし、連結部20を紡錘形にした方が連結部20や内側部材30を形成し易い。また、図示しないが、連結部20が外径の大きい円柱形の軸方向の両端部に外径の小さい円柱形が連なる形状であってもよい。このように、連結部20に段差を設けた場合には、この段差に内側部材30を引っかけて、当該内側部材30の移動を規制できる。
また、本実施の形態において、ダンパ取付装置A1は、ダンパDを制振対象へ取り付けるためのものであり、上記ダンパDの一端に設けた環状のアイ型ブラケット1と、上記制振対象へ取り付けられるとともに上記アイ型ブラケット1に挿通される軸部材2と、上記軸部材2に設けられて上記アイ型ブラケット1内に収容される連結部20と、上記アイ型ブラケット1と上記連結部20との間に配置されて上記連結部20を軸方向の両側から挟み込んで当該連結部20を上記アイ型ブラケット1に回転可能に連結する一対の連結部材3A,3Bとを備えている。
そして、上記連結部材3A,3Bは、それぞれ、上記連結部20の外周面20aに倣う内周面30aを持ち上記連結部20に摺動可能に接する内側部材30と、上記アイ型ブラケット1の内周に嵌合されるとともに上記内側部材30の外周側に配置される外側部材31と、上記内側部材30と上記外側部材31との間に配置されてこれらを一体化するゴム部材32とを備えている。
上記構成によれば、アイ型ブラケット1に連結部材3A,3Bで連結部20を連結する状態において、ゴム部材32が予圧縮されるので、摺動により内側部材30や連結部20の摩耗が進行したとしても、ガタを抑制することが可能となる。また、連結部20と内側部材30が固渋した場合にあっても、ゴム部材32が弾性変形できるので、ダンパDに過大な曲げモーメントを作用させずに済む。
次に、本発明の他の実施の形態に係るダンパ取付装置A2について、図面を参照しながら説明する。一実施の形態に係るダンパ取付装置A1と同様の構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本実施の形態に係るダンパ取付装置A2は、一実施の形態と同様に、ダンパDを制振対象へ取り付けるためのものであり、上記ダンパDの一端に設けた環状のアイ型ブラケット1と、上記制振対象へ取り付けられるとともに上記アイ型ブラケット1に挿通される軸部材4と、上記軸部材4に設けられて上記アイ型ブラケット1内に収容される連結部40と、上記アイ型ブラケット1と上記連結部40との間に配置されて上記連結部40を両側から挟み込んで当該連結部40を上記アイ型ブラケット1に回転可能に連結する一対の連結部材5A,5Bとを備えている。そして、上記連結部材5A,5Bは、それぞれ、上記連結部40の外周面40aに倣う内周面50aを持ち上記連結部40に摺動可能に接する内側部材50と、上記アイ型ブラケット1の内周に嵌合されるとともに上記内側部材50の外周側に配置される外側部材51と、上記内側部材50と上記外側部材51との間に配置されてこれらを一体化するゴム部材52とを備えている。
本実施の形態のダンパDは、一実施の形態のダンパDと同様であるので、以下、ダンパDを制振対象である車体と台車との間に介装するダンパ取付装置A2について詳細に説明する。当該ダンパ取付装置A2は、上記したように、ダンパ側に固定される環状のアイ型ブラケット1と、制振対象側に固定される軸部材4と、アイ型ブラケット1と軸部材4とを連結する一対の連結部材5A,5Bとを備えている。
軸部材4は、金属製の棒状部材であり、その両端に配置されてボルト孔42が開穿される一対の取付部41,41と、これら取付部41,41の間に配置される円柱形の連結部40とを備えており、アイ型ブラケット1の軸心孔を貫通して両取付部41,41がアイ型ブラケット1から突出するとともに、連結部40がアイ型ブラケット1内に収容されるようになっている。そして、軸部材4は、ボルト孔42に挿通される図示しないボルトを介して制振対象側に固定される。本実施の形態において、一対の取付部41,41及び連結部40が一体的に形成されているが、一対の取付部41,41と連結部40が別体として形成され、これらが嵌合や溶接等により結合されて軸部材4を構成するとしてもよい。また、本実施の形態において、軸部材4は、円柱形の連結部40を備えているが、連結部40が紡錘形や球形であってもよい(図7)。
図5(b)に示すように、対となる連結部材5A,5Bは、それぞれ、半割筒状に形成される金属性の内側部材50と、同じく半割筒状に形成されて内側部材50の外周側に配置される金属製の外側部材51と、上記内側部材50と上記外側部材51との間に配置されるゴム製のゴム部材52とを備え、ゴム部材52と内側部材50、ゴム部材52と外側部材51がそれぞれ接着されて一体化されている。そして、連結部40を径方向の両側から連結部材5A,5Bで挟んだ状態で、アイ型ブラケット1の一方側からアイ型ブラケット1内に圧入される。
各連結部材5A,5Bにおける内側部材50の内周面50aは、連結部40の外周面40aに倣うように円弧状に湾曲しており、連結部40に摺動可能に接する。さらに、本実施の形態において、各連結部材5A,5Bにおける内側部材50の内周は、連結部40の外周の1/2の長さよりも短く設定されており、両連結部材5A,5Bで連結部40を径方向の両側から挟んだときに、一方の連結部材5Aにおける内側部材50と他方の連結部材5Bにおける内側部材50との間に隙間Sができるようになっている。また、各連結部材5A,5Bにおける内側部材50の外周面50bは、図5(a)に示すように、連結部40における軸方向の中央側で外側部材51と最も接近し、取付部側にかけて外側部材51と徐々に離間するように湾曲している。これにより、連結部中央側よりも取付部側でゴム部材52の厚みが増すので、こじりを許容し易くなる。なお、内側部材50の外周面50bの形状は、上記の限りではなく、外側部材51との距離が一定であってもよい。
また、図6に示すように、各連結部材5A,5Bがアイ型ブラケット1から取り外されている状態では、内側部材50における周方向の両端50c,50dが上記外側部材51の周方向の両端51a,51bよりも径方向(図5(b)においては左側)に突出している。なお、本実施の形態においては、一対の連結部材5A,5Bの内側部材50が図5(b)中左右対称となっており、内側部材50の内周が連結部40の外周の1/2の長さより短くなっているが、左右対称でなくてもよく、一対の連結部材5A,5Bの内側部材50の内周の合計が連結部40における外周よりも短く設定され、両連結部材5A,5Bで連結部40を径方向の両側から挟んだときに、一方の連結部材5Aにおける内側部材50と他方の連結部材5Bにおける内側部材50との間に隙間Sができるようになっていればよい。
つづいて、本実施の形態に係るダンパ取付装置A2における連結部材5A,5Bを利用したアイ型ブラケット1と軸部材4との連結方法について説明する。
軸部材4の連結部40を径方向の両側から連結部材5A,5Bで挟んだ状態で、アイ型ブラケット1の一方側からアイ型ブラケット1内に圧入する。このとき、上記したように、両内側部材50,50の内周の和は、連結部40の外周よりも短く設定されているので、両内側部材50,50の間に隙間Sができる。
他方、外側部材51は、他方の連結部材の外側部材51と当接するまで移動できるので、アイ型ブラケット1内に圧入される際に、内側部材50の移動が連結部40で阻止されていても、外側部材51を連結部40の中心に向けて径方向に移動させることができる。このように、内側部材50の移動が規制された状態からさらに外側部材51を押し込むことで、内側部材50と外側部材51との間でゴム部材52が圧縮され、ダンパ取付装置A2は、ゴム部材52を予圧縮しながらアイ型ブラケット1と軸部材4とを連結部材5A,5Bで連結する。
以下、本実施の形態に係るダンパ取付装置A2の作用効果について説明する。
本実施の形態において、内側部材50及び外側部材51は、ともに半割筒状であって、一対の連結部材5A,5Bの内側部材50の内周の合計が連結部40における外周よりも短く設定され、連結部材5A,5Bがアイ型ブラケット1から取り外されている状態では、内側部材50における周方向の両端50c,50dは、外側部材51における周方向の両端51a,51bよりも径方向に突出している。
上記構成によれば、アイ型ブラケット1と軸部材4とを連結部材5A,5Bで連結する際、内側部材50の移動が規制された状態で外側部材51をアイ型ブラケット1と内側部材50との間に押し込むことでゴム部材52を予圧縮することができるので、ゴム部材52を容易に予圧縮することが可能となる。また、内側部材50と外側部材51の周方向長さを変えることで、内側部材50にかかる予圧を調節し、連結部40と内側部材30の摺動抵抗を調節することができる。尚、ゴム部材52を予圧縮するための構成は、上記の限りではなく、適宜変更することが可能である。
また、本実施の形態において、ダンパ取付装置A2は、ダンパDを制振対象へ取り付けるためのものであり、上記ダンパDの一端に設けた環状のアイ型ブラケット1と、上記制振対象へ取り付けられるとともに上記アイ型ブラケット1に挿通される軸部材4と、上記軸部材4に設けられて上記アイ型ブラケット1内に収容される連結部40と、上記アイ型ブラケット1と上記連結部40との間に配置されて上記連結部40を径方向の両側から挟み込んで当該連結部40を上記アイ型ブラケット1に回転可能に連結する一対の連結部材5A,5Bとを備えている。
そして、上記連結部材5A,5Bは、それぞれ、上記連結部40の外周面40aに倣う内周面50aを持ち上記連結部40に摺動可能に接する内側部材50と、上記アイ型ブラケット1の内周に嵌合されるとともに上記内側部材50の外周側に配置される外側部材51と、上記内側部材50と上記外側部材51との間に配置されてこれらを一体化するゴム部材52とを備えている。
上記構成によれば、アイ型ブラケット1に連結部材5A,5Bで連結部40を連結する状態において、ゴム部材52が予圧縮されるので、摺動により内側部材50や連結部40の摩耗が進行したとしても、ガタを抑制することが可能となる。また、連結部40と内側部材50が固渋した場合にあっても、ゴム部材52が弾性変形できるので、ダンパDに過大な曲げモーメントを作用させずに済む。
また、上記実施の形態において、連結部40が円柱形となっている。このため、例えば、車体傾斜装置が搭載されて、ダンパDに作用するねじり方向の角度入力が大きくなったとしても、当該入力を連結部40と内側部材50のすべりで逃がすことができるので、従来のラバーブッシュとは異なり、ゴム部材52の剛性設定自由度を低下させずにすむ。
なお、連結部40の形状は、円柱形以外であってもよく、図7に示すように球形であっても、図示しないが一実施の形態と同様に紡錘形であってもよい。このように、連結部40の形状が変更された場合には、各連結部材5A,5Bにおける内側部材50の内周面50aの形状も連結部40の外周面の形状に倣って変更される。また、連結部40が紡錘形である場合には、円柱形である場合と同様に、ダンパDに作用するねじり方向の角度入力を、連結部40と内側部材50のすべりで逃がすことができる。他方、図7に示すように連結部40を球形にすると、ダンパDに作用する略全ての方向の角度入力を連結部40と内側部材50のすべりで逃がすことができ、円柱形や紡錘形にした場合と比較して、ダンパDの車体及び台車に対するこじりを許容し易くなる。しかし、連結部20を円柱形にした方が連結部40や内側部材50を形成し易い。
以上、本発明の好ましい実施の形態を詳細に説明したが、特許請求の範囲から逸脱することなく改造、変形及び変更を行うことができることは理解すべきである。
A1,A2 ダンパ取付装置
D ダンパ
r1 内側部材における連結部中央側の端部の内径
r2 連結部の中央における外径
1 アイ型ブラケット
2,4 軸部材
20,40 連結部
3A,3B,5A,5B 連結部材
30,50 内側部材
31,51 外側部材
32,52 ゴム部材
20a,40a 連結部の外周面
20b 連結部の中央
30a,50a 内側部材の内周面
30b 内側部材における連結部中央側の(を向く)端部
31a 外側部材における連結部中央側の(を向く)端部
50a,50d 内側部材における周方向の端部
51a,51b 外側部材における周方向の端部

Claims (6)

  1. ダンパを制振対象へ取り付けるダンパ取付装置において、
    上記ダンパの一端に設けた環状のアイ型ブラケットと、上記制振対象へ取り付けられるとともに上記アイ型ブラケットに挿通される軸部材と、上記軸部材に設けられて上記アイ型ブラケット内に収容される連結部と、上記アイ型ブラケットと上記連結部との間に配置されて上記連結部を両側から挟み込んで当該連結部を上記アイ型ブラケットに回転可能に連結する一対の連結部材とを備え、
    上記連結部材は、それぞれ、上記連結部の外周面に倣う内周面を持ち上記連結部に摺動可能に接する内側部材と、上記アイ型ブラケットの内周に嵌合されるとともに上記内側部材の外周側に配置される外側部材と、上記内側部材と上記外側部材との間に配置されてこれらを一体化するゴム部材とを有し、上記内側部材の外周面が連結部中央側で上記外側部材と最も接近するとともに取付部側にかけて上記外側部材と徐々に離間するように湾曲している
    ことを特徴とするダンパ取付装置。
  2. 上記一対の連結部材は、上記連結部を軸方向の両側から挟みこむ
    ことを特徴とする請求項1に記載のダンパ取付装置。
  3. 上記一対の連結部材は、上記連結部を径方向の両側から挟みこむ
    ことを特徴とする請求項1に記載のダンパ取付装置。
  4. 上記連結部の外径は、中央から両端部に向けて小さくなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のダンパ取付装置。
  5. 上記内側部材及び上記外側部材は、ともに筒状であって、上記内側部材における上記連結部中央側の端部の内径が上記連結部の中央における外径よりも小径に設定され、上記連結部材が上記アイ型ブラケットから取り外されている状態では、上記内側部材における上記連結部中央側を向く上記端部は、上記外側部材における上記連結部中央側を向く端部よりも軸方向に突出している
    ことを特徴とする請求項4に記載のダンパ取付装置。
  6. 上記内側部材及び上記外側部材は、ともに半割筒状であって、上記一対の連結部材の上記内側部材の内周の合計が上記連結部における外周よりも短く設定され、上記連結部材が上記アイ型ブラケットから取り外されている状態では、上記内側部材における周方向の両端は、上記外側部材における周方向の両端よりも径方向に突出している
    ことを特徴とする請求項3に記載のダンパ取付装置。
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