JP6221899B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
適用例1は、給油ガンが挿入されるフィラーネックと、該フィラーネックと燃料タンクを接続し該燃料タンクに連通するインレットパイプと、該フィラーネックと連通し前記インレットパイプに略並行に前記燃料タンクへ接続されているブリーザパイプとを備える、燃料供給装置であって、
前記フィラーネックは、前記フィラーネックの開口端であって開口を形成する導入口と該導入口から前記インレットパイプに連通する流入路を有するフィラーネック本体と、該フィラーネック本体に開口する排出口と前記ブリーザパイプと連通する連通口とからなる連通路を有し該フィラーネック本体から斜めに突出しているブリーザポート本体からなり、
前記ブリーザポート本体は、前記連通路の内壁に内径方向へ突出している第1案内部と、前記連通口から該第1案内部の距離より遠い位置であって前記第1案内部に対向し上記導入口側に配置され内径方向へ突出している第2案内部を有すること、を特徴とする。
第1案内部は、ブリーザパイプの中心軸に対して傾斜するように突出している第1案内面と、第1案内面からブリーザパイプの中心軸と平行に前記排出口へ向けて延設されている第1案内上面により構成されることによって、第1案内面に衝突した燃料蒸気は、滑らかに第2案内面に案内されるため、ブリーザポート本体の連通路内で燃料蒸気の流れを妨げることなくフィラーネック本体の流入路に戻すことができる。
図1は本発明の一実施例にかかる燃料タンクへ燃料を供給する燃料供給装置10を示す概略構成図である。燃料供給装置10は、自動車の燃料タンクへの燃料供給に使用されるものであり、燃料キャップFCと、フィラーネック20と、フィラーネック20に接続されたインレットパイプ40とブリーザパイプ50と、インレットパイプ40とブリーザパイプ50を車体側部材(図示省略)に取り付けるためのパイプ保持装置PHと、インレットパイプ40とブリーザパイプ50の端部を燃料タンクに接続するタンク接続部材(図示省略)とを備えている。インレットパイプ40は、フィラーネック20と燃料タンクとを接続する樹脂パイプであり、ポリアミドやポリエチレンなどから形成されている。インレットパイプ40の一端はフィラーネック20に接続するためのパイプ接続端41になっており、その他端は燃料タンクに溶着されたタンク接続部材に接続されている。ブリーザパイプ50は、給油時に燃料タンク内を外部へ通気するためのブリーザ用のパイプであり、ポリアミドやポリエチレンから形成されている。インレットパイプ40またはブリーザパイプ50は、単層に限らず、内層に耐燃料透過性の良い樹脂を配置し、外層に耐衝撃性の良い材料を積層しても良く適宜選択できる。この構成により、給油時に燃料キャップFCをフィラーネック20から外して、給油ガンから燃料をフィラーネック20に注入すると、燃料は、フィラーネック20およびインレットパイプ40で構成される燃料供給通路を通じて、燃料タンクに供給される。このとき、ブリーザパイプ50は、燃料タンク内の燃料蒸気を燃料タンクから逃がして燃料の供給を円滑にしている。以下、各部の構成について説明する。
(2)−1 フィラーネック20
図2は、図1に示すフィラーネック20およびインレットパイプ40,ブリーザパイプ50の一部を拡大した断面図である。図2において、フィラーネック20は、導入口21aと流出口21bとを接続し、燃料供給通路の一部である流入路20Pを構成するフィラーネック本体21と、フィラーネック本体21の内側から外側にかけて、燃料キャップFCを開閉自在に取り付けるための金属製のリテーナ30とを備えている。
図2において、リテーナ30は、金属製であり、燃料キャップFCを着脱するための内筒部31と、内筒部31の下部に一体に形成されたガン案内部32と、内筒部31の上部から折曲された外筒部33とを備えている。内筒部31は、燃料キャップFCで塞がれる開口31aを有するとともに、燃料キャップFCの雄ネジFCaに螺着するための雌ネジ31bを有している。ガン案内部32は、内筒部31から縮径されており、その下部に給油ガンを案内し給油ガンが保持されるための案内口32aを備えている。外筒部33は、内筒部31の上部からフィラーネック本体21の上端を囲むように折曲された管体であり、フィラーネック本体21の上部を挟持している。
前記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(3)−1
図3には、燃料蒸気の流れを矢印F1で表す。燃料タンクからブリーザパイプ50を経由してブリーザポート本体23の連通路24Pに流入し第2軸L2に沿って流れる燃料蒸気は、連通口24aから近い第1案内部27の第1案内面27aに一部が衝突し、第2軸L2に対して第1軸L1で導入口21aの方向へ燃料蒸気の流れが変わる。第1案内部27により、燃料蒸気が第2案内部28に向かって案内されやすくなっているため、燃料蒸気の多くが第2案内部28に衝突する。さらに、流れが変わった燃料蒸気は、第2案内部28に衝突し、第1軸L1に対して略垂直方向へ流れる方向で排出口25からフィラーネック本体21の流入路20Pに、放出される。第1軸L1に対して略垂直方向へ流出するため、導入口21aからの車外への燃料蒸気が流出しにくくなる。
第1案内部27および第2案内部28の端部がフィラーネック本体21の排出口25を形成しており、連通口24aの第1内径φ1より第2内径φ2、排出口25の第3内径φ3と段階的に内径が小さくなっているため、連通口24aからスライドして抜かれる第3金型K3だけで、第1案内部27および第2案内部28を有するブリーザポート本体23を簡単に成形できる。
20…フィラーネック
20P…流入路
21…フィラーネック本体
21a…導入口
21b…流出口
22…インレットパイプ接続部
22a…環状突起
23…ブリーザポート本体
23P…連通路
24…ブリーザパイプ接続部
24a…連通口
24b…抜止突起
25…排出口
26…開口形成基部
26a…直管部
27…第1案内部
27a…第1案内面
27b…第1案内上面
27c…開口形成面
28…第2案内部
30…リテーナ
31…内筒部
31a…開口
31b…雌ネジ
32…ガン案内部
32a…案内口
33…外筒部
40…インレットパイプ
41…パイプ接続端
50…ブリーザパイプ
51…パイプ接続端
FC…燃料キャップ
FCa…雄ネジ
K1…第1金型
K2…第2金型
K3…第3金型
L1…第1軸
L2…第2軸
PH…パイプ保持装置
Claims (1)
- 給油ガンが挿入されるフィラーネック(20)と、該フィラーネック(20)と燃料タンクを接続し該燃料タンクに連通するインレットパイプ(40)と、該フィラーネック(20)と連通し前記インレットパイプ(40)に略並行に前記燃料タンクへ接続されているブリーザパイプ(50)とを備える、燃料供給装置(10)であって、
前記フィラーネック(20)は、前記フィラーネック(20)の開口端であって開口を形成する導入口(21a)と該導入口(21a)から前記インレットパイプ(40)に連通する流入路(20P)を有するフィラーネック本体(21)と、該フィラーネック本体(21)に開口する排出口(25)と前記ブリーザパイプ(50)と連通する連通口(24a)とからなる連通路(23P)を有し該フィラーネック本体(21)から斜めに突出しているブリーザポート本体(23)からなり、
前記ブリーザポート本体(23)は、前記連通路(23P)の内壁に内径方向へ突出している第1案内部(27)と、前記連通口(24a)から該第1案内部(27)の距離より遠い位置であって前記第1案内部(27)に対向し上記導入口(21a)側に配置され内径方向へ突出している第2案内部(28)を有し、
前記第1案内部(27)は、前記ブリーザポート本体(23)の中心軸(L2)に対して傾斜するように突出している第1案内面(27a)と、該第1案内面(27a)から前記排出口(25)へ向けて延設されている第1案内上面(27b)を有し、
前記第1案内上面(27b)は前記中心軸(L2)に平行に前記排出口(25)まで形成されていること、
を特徴とする燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014069405A JP6221899B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014069405A JP6221899B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 燃料供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015189391A JP2015189391A (ja) | 2015-11-02 |
JP6221899B2 true JP6221899B2 (ja) | 2017-11-01 |
Family
ID=54424264
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014069405A Active JP6221899B2 (ja) | 2014-03-28 | 2014-03-28 | 燃料供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6221899B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0625395Y2 (ja) * | 1988-06-28 | 1994-07-06 | 山川工業株式会社 | 車輌用樹脂製フィラーチューブ |
JP4895296B2 (ja) * | 2007-03-29 | 2012-03-14 | 豊田合成株式会社 | フィラーネック |
-
2014
- 2014-03-28 JP JP2014069405A patent/JP6221899B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2015189391A (ja) | 2015-11-02 |
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