JP6220997B1 - 電気防食用電極の設置方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】面木の施工時間を短くすることができる電気防食用電極の設置方法を提供する。【解決手段】コンクリートをはつるはつり工程と、電気防食用電極の設置のための凹部を形成する面木を保持する面木保持部材を、はつりエリアの周囲の未はつりエリアの表面に取り付けることで面木をはつりエリア内に設置するか、又ははつりエリアの一部が修復されて未はつりエリアの表面と面一とされた仕上げ面に取り付けることで、面木を未修復のはつりエリア内に設置する面木設置工程と、はつりエリア内又は未修復のはつりエリア内に面木が没するようにモルタルを吹き付ける吹き付け工程と、硬化後のモルタルから面木を取り外すことでモルタルに形成される凹部5に電気防食用電極を設置する設置工程と、を備えている。【選択図】図6

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造物に、鉄筋の腐食を防止するための電気防食用電極を設置する設置方法に関する。
上記鉄筋コンクリート構造物は、設置場所によっては、塩害等により埋設されている鉄筋とともに表面側のコンクリートも劣化する。そうなると、鉄筋コンクリート構造物の表面側の修復(以下、「断面修復」と称する)が必要になる。断面修復の際には、鉄筋の腐食を防止するための電気防食用電極(電気防食用帯状陽極)を設置することがある。
上記電気防食用電極の設置は、次のようにして行われる。すなわち、鉄筋コンクリート構造物の表面の修復が必要な部分を、はつり取って腐食した鉄筋を露出させ、露出させた腐食した鉄筋の錆取り作業(ケレン)を行う。錆取り作業終了後、コンクリートのはつり面に杆状部材を立設し、コンクリートのはつり面から立設した杆状部材の設定位置用目印の高さ位置まで第一モルタルを吹き付ける。吹き付けた第一モルタルが硬化した後、電気防食用電極の設置のための凹部の型となる面木を硬化した第一モルタルに保持させてから、面木が没するよう第二モルタルを第一モルタルに重ねて吹き付ける。吹き付けた第二モルタルが硬化した後、面木を第二モルタルから取り外すことで第二モルタルに凹部が形成され、その凹部に電気防食用電極を設置する(例えば特許文献1参照)。
特開2016−141866号公報
上記特許文献1の構成では、面木を保持させる前に、吹き付けた第一モルタルが硬化するまで待つ必要がある。このため、面木を施工するための施工時間が長くなるという不都合があった。
本発明は前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、面木の施工時間を短くすることができる電気防食用電極の設置方法を提供するものである。
本発明の電気防食用電極の設置方法は、前述の課題解決のために、コンクリートをはつるはつり工程と、電気防食用電極の設置のための凹部を形成する面木を保持する面木保持部材を、はつりエリアの周囲の未はつりエリアの表面に取り付けることで面木をはつりエリア内に設置するか、又ははつりエリアの一部が修復されて未はつりエリアの表面と面一とされた仕上げ面に取り付けることで、面木を未修復のはつりエリア内に設置する面木設置工程と、前記はつりエリア内又は未修復のはつりエリア内に面木が没するようにモルタルを吹き付ける吹き付け工程と、硬化後のモルタルから面木を取り外すことでモルタルに形成される凹部に電気防食用電極を設置する設置工程とを備え、前記面木設置工程は、前記吹き付け工程においてはつりエリアにモルタルの吹き付けを可能とするように、はつりエリアの一部を前記面木保持部材で覆う工程を含み、前記面木は、予め前記面木保持部材に保持させているか、前記面木設置工程において前記面木保持部材に保持させることを特徴とする。
本発明によれば、コンクリートをはつってから、面木を保持する面木保持部材をはつりエリアの周囲の未はつりエリアの表面に取り付けることで面木をはつりエリア内に設置する。また、コンクリートをはつってから、面木を保持する面木保持部材をはつりエリアの一部が修復されて未はつりエリアの表面と面一とされた仕上げ面に取り付けることで面木を未修復のはつりエリア内に設置する。この設置状態から、はつりエリア内又は未修復のはつりエリア内に面木が没するようにモルタルを吹き付けることによって、作業を中断することなく連続して行うことができる。吹き付けたモルタルが硬化した後に、面木をモルタルから取り外すことでモルタルに凹部が形成され、その凹部に電気防食用電極を設置する。
又、本発明の電気防食用電極の設置方法は、前記吹き付け工程で吹き付けたモルタルの前記未はつりエリアの表面と面一となる天端面に前記電気防食用電極を設置する凹部が形成されるように、前記面木が前記面木保持部材に保持されていてもよい。
上記のように、吹き付け工程で吹き付けたモルタルの未はつりエリアの表面と面一となる天端面に電気防食用電極を設置する凹部が形成されるように、面木が面木保持部材に保持されていれば、面木保持部材を未はつりエリアの表面に取り付けるだけで、モルタルの未はつりエリアの表面と面一となる天端面に電気防食用電極を設置する凹部が形成されるので、面木の位置合わせが不要になり、作業が迅速に行える。
又、本発明の電気防食用電極の設置方法は、前記面木保持部材は、前記面木とは別部材から構成され、かつ、前記未はつりエリアの表面に取り付けた取付状態で前記はつりエリア内の方を向いた内面を備え、前記面木は、前記面木保持部材の内面に取り付けられていてもよい。
上記のように、面木保持部材に未はつりエリアの表面に取り付けた取付状態ではつりエリア内の方を向いた内面を備えていれば、モルタルの吹き付け完了時のガイドとして内面を利用することができ、モルタルの吹き付け作業を良好に行うことができる。
本発明によれば、面木を保持する面木保持部材をはつりエリアの周囲の未はつりエリアの表面に取り付けることで面木をはつりエリア内に設置することができるので、吹き付けて硬化したモルタルに面木を取り付ける場合に比べて、面木の施工時間を短くすることができる電気防食用電極の設置方法を提供することができる。
鉄筋の一部が露出するようにコンクリート構造物をはつった状態を示す斜視図である。 鉄筋の錆を除去した後に鉄筋を覆うようにモルタルを一旦吹き付けてから、面木保持部材を未はつりエリアに取り付けた状態を示し、(a)は断面図、(b)は正面図である。 図2で取り付けた面木保持部材に面木を取り付けた状態を示し、(a)は断面図、(b)は正面図である。 図3の取付状態でモルタルを面木保持部材の内面まで吹き付けた状態を示し、(a)は断面図、(b)は正面図である。 図4の吹き付け完了状態で面木保持部材を取り外した状態を示し、(a)は断面図、(b)は正面図である。 図5の面木を取り外した状態を示し、(a)は断面図、(b)は正面図である。 (a),(b),(c),(d)は、他の4つの面木保持部材の形態を示す正面図である。 他の形態の電気防食用電極の設置方法を示し、(a)は縦断正面図、(b)は図8(a)を左から見た側面図である。 他の形態の電気防食用電極の設置方法を示す縦断正面図であり、(a)は両横側から両側壁部に対応するはつり面に第一モルタルを吹き付けた状態を示し、(b)は図9(a)の第一モルタルの上から第二モルタルを吹き付けて両側壁部を断面修復した状態を示している。 (a)は図9(b)の状態から底壁部に対応するはつり面に第一モルタルを吹き付ける直前の状態を示す縦断正面図、(b)は図10(a)の状態から第一モルタルを吹き付けた状態を示す縦断正面図である。 (a)は図10(b)の第一モルタルの上から第二モルタルを吹き付けて底壁部を断面修復した状態を示す縦断正面図、(b)は図11(a)の面木保持部材を取り外した状態を示す縦断正面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る電気防食用電極(電気防食用帯状陽極)の設置方法(以下、単に「電極設置方法」と称する)を、図面を参照しつつ説明する。この電極設置方法では、既設の鉄筋コンクリート構造物Aの鉄筋R、及びその外側の表面コンクリート部Cを断面修復する際に、併せて電気防食用電極(図示せず、以下「電極」と称する)を設置するようにしている。
本実施形態に係る電極設置方法は、次の(1)〜(6)の工程を備える。すなわち、(1)はつり工程、(2)第一打設工程、(3)面木設置工程、(4)第二打設工程、(5)面木取り外し工程、(6)電極設置工程を備える電極設置方法である。これら(1)〜(6)の工程を行うことで、断面修復と電極の設置とが行われる。次に、各工程について説明する。
(1)はつり工程は、塩害等により腐食した表面コンクリート部Cをはつることで、鉄筋コンクリート構造物Aの表面側の腐食し膨張した鉄筋によって浮きやひび割れを生じた鉄筋Rを露出させる工程である。図1では、鉄筋コンクリート構造物Aの一部の表面コンクリート部Cを矩形状(横に長い長方形状)にはつった場合を示している。尚 、はつり面Hは、図1に示すように凹凸状になっている。鉄筋Rは、縦方向に延びるとともに横方向に間隔を置いて配置された多数本の鉄筋と、横方向に延びる上下2本の鉄筋と、を図1では示しているが、これに限らない。
また、(1)はつり工程では、表面側の鉄筋Rが露出するまで表面コンクリート部Cをはつることで、はつり面Hを形成する。また、(1)はつり工程は、露出させた鉄筋Rの錆を除去する(ケレンする)、錆除去作業や鉄筋の補強を含むものとする。錆の除去は、ワイヤーブラシや電動サンダー等を用いて行われる。
(2)第一打設工程は、鉄筋Rを覆うように図1に示すはつり面Hに対し、第一モルタルM1を吹き付ける工程である。図2に、第一モルタルM1を吹き付けた後の状態を示している。第一モルタルM1は吹付ノズルからの吹き付けによって行われる。吹き付けるモルタルとしては、乾式モルタル、湿式モルタルの何れでもよいが、本実施形態では、乾式モルタルが用いられる。この乾式モルタルによる吹き付けは、鉄筋Rを覆うことが目的であり、吹き付けた後のモルタルの表面が必ずしもフラットになっている必要がなく、例えば部分的に表面の高さが異なるようにモルタルを吹き付けても構わない。
(3)面木設置工程は、まず面木1を保持する複数(ここでは3本)の面木保持部材2をはつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面(ここでは、上側の表面E1と下側の表面E1)にコンクリートねじ3を用いて取り付ける(図2(a),(b)参照)。この後、3本の面木保持部材2,2,2に水平方向で亘る長さの複数(ここでは2本)の面木1,1をねじ4により取り付けて(図3(a),(b)参照)、面木設置工程を完了する。各面木保持部材2は、細長い板状で、かつ、木(プラスチック又は金属等でもよい)で構成され、また、各面木1も、細長い板状で、かつ、木(プラスチック又は金属等でもよい)で構成されている。また、各面木保持部材2は、未はつりエリアEの表面に取り付けた取付状態ではつりエリアD内の方を向いた内面2Aを備えており、この内面2Aに面木1が取り付けられる。このように面木保持部材2の内面2Aを備えているので、モルタルの吹き付け完了時のガイドとして内面2Aを利用することができ、モルタルの吹き付け作業を良好に行うことができる。つまり、面木保持部材2の内面2Aにモルタルが当接するようにモルタルを吹き付けるのである。
(4)第二打設工程は、コンクリートのはつりエリアD内に面木1が没するように第一モルタルM1の上から第二モルタルM2を吹き付ける吹き付け工程である(図4(a),(b)参照)。この吹き付け工程は、面木保持部材2,2,2間の隙間や面木1,1間の隙間を通して第二モルタルM2を吹き付けることになる。第二モルタルM2は、前述した第一モルタルM1と同様の構成である。この吹き付け工程で吹き付けた第二モルタルM2の未はつりエリアEの表面と面一となる天端面に電極を設置する電極設置用の凹部5(図6(a),(b)参照)が形成されるように、面木1が面木保持部材2に保持されている。従って、吹き付け工程で吹き付けた第二モルタルM2の未はつりエリアEの表面と面一となる天端面に電極を設置する凹部5,5が形成されるように、面木1が面木保持部材2に保持されているので、面木保持部材2を未はつりエリアEの表面(ここでは、上側の表面E1と下側の表面E1)に取り付けるだけで、第二モルタルM2の未はつりエリアEの表面と面一となる天端面に電極(図示せず)を設置する凹部5,5(図6(a),(b)参照)が形成されるので、面木1の位置合わせが不要になり、作業が迅速に行える。尚、第二モルタルM2を吹き付ける際に、図3に示す面木1の内面1Aと、第一モルタルM1の表面との間の隙間が小さい場合には(図3では隙間が大きく問題ない状態)、第二モルタルM2が隙間に上手く充填されないことがあるため、鏝等を用いて隙間を確保しておくことが望ましい。
第二モルタルM2を吹き付けた後は、コンクリートねじ3…及びねじ4…を緩めて面木保持部材2,2,2を取り外す。図5(a),(b)に面木保持部材2,2,2を取り外した状態を示している。この後、面木1,1の外面1B,1Bをガイドとしてスコップ等を用いて余分な第二モルタルM2をそぎ落として第二モルタルM2の表面M2Aを粗成形する。成形後は、鏝等を用いて粗くなった表面を綺麗に仕上げて第二打設工程を終了する。
(5)面木取り外し工程は、面木1,1を取り外す工程である。第二モルタルM2が硬化した後、第二モルタルM2から面木1,1を引き剥がすようにして取り外す工程である。第二モルタルM2から面木1,1を取り外すには、例えばバール、ドライバー、皮剥き(カワスキ)等が用いられる。このように面木1,1を取り外すことで、面木1,1の外形形状に応じた凹部5,5が形成される(図6(a),(b)参照)。具体的には、断面形状が角型で横に延びる横長状の凹部が上下方向に2つ形成される。
(6)電極設置工程は、2つの凹部5,5のそれぞれに、板状の電極(図示せず)を設置する工程である。具体的には、各凹部5の底に、第三モルタル(図示せず)を敷く。この場合の第三モルタルは、接着性の高いものが好ましく、例えば、商品名:エルガードモルタルが用いられる。第三モルタルを敷いた後に、板状の電極を第三モルタルに当接させながら凹部5の長手方向に沿って配置する。第三モルタルが硬化すると、第四モルタルを凹部5に充填して表面仕上げし、凹部5を覆った状態にする。この第四モルタルも、第三モルタルと同じモルタルを用いることになる。尚、電極と鉄筋とは、電線等により接続されるとともに電力供給部からの電力により通電される。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、面木及び面木保持部材を、次のように構成してもよい。図7(a)に示すように、2本の面木保持部材20,20をはつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面(図7(a)では、上側の表面E1)にコンクリートねじ30を用いて取り付けて、面木10,10を面木保持部材20,20で吊下げ支持している。また、図7(b)に示すように、2本の面木保持部材20,20をはつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面(図7(b)では、下側の表面E1)にコンクリートねじ30を用いて取り付けて、立設させた面木保持部材20,20に面木10,10を支持させている。また、図7(c)に示すように、面木10,10の両端に面木保持部材20,20を接着剤又はねじ等により連結し、その面木保持部材20,20の遊端部を、はつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面(図7(c)では、左右の表面E2,E2)にコンクリートねじ30を用いて取り付けて、面木10,10を左右の表面E2,E2に固定した面木保持部材20,20で支持している。また、図7(d)に示すように、2本の面木保持部材20,20を、はつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面(図7(a)では、上側の表面E1と下側の表面E1)に斜め姿勢の状態でコンクリートねじ30を用いて取り付けて、傾斜姿勢に固定された面木保持部材20,20で面木10,10を支持している。
上記実施形態では、鉄筋Rを覆うように、はつり面Hに対し、第一モルタルを吹き付ける第一打設工程を備えたが、第一打設工程を省略して実施してもよい。この場合、面木1を保持する複数(ここでは3本)の面木保持部材2をはつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面にコンクリートねじ(ねじ以外の固定部材でもよい)3を用いて取り付ける面木設置工程を行ってから、コンクリートのはつりエリアD内に面木10が没するようにモルタルを一挙に吹き付ける吹き付け工程を行うことになる。
また、上記実施形態では、面木保持部材2を未はつりエリアEの表面に取り付け、取り付けられた面木保持部材2に面木1を取り付けるようにしたが、面木保持部材2に面木1を先に取り付け、面木1が取り付けられた面木保持部材2を未はつりエリアEの表面に取り付けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、面木保持部材2を面木1とは別部材から構成したが、例えば合成樹脂等により面木保持部材2と面木1とが一体成形して構成してもよい。
また、上記実施形態では、はつりエリアDを矩形状に形成したが、三角形状、多角形状、円形状、小判状等、どのような形状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、壁を構成する鉄筋コンクリート構造物の表面コンクリート部をはつって断面修復を行う場合を示したが、床や梁などの鉄筋コンクリート構造物の表面コンクリート部をはつって断面修復を行うようにしてもよい。図8(a),(b)では、天井壁40の下面から下方に張り出した梁部41における底壁部42の表面コンクリート部をはつって断面修復を行う場合を示している。尚、梁部としては、高速道路の梁部や橋の梁部等であってもよい。まず、底壁部42の内部の多数の鉄筋Rが露出するまで表面コンクリート部を下方からはつることで、凹凸状のはつり面H1を形成する(はつり工程)。続いて、露出した鉄筋Rを覆うようにはつり面H1に対し、第一モルタルM1を吹き付ける(第一打設工程)。第一モルタルM1を吹き付けた後に、面木50,50を保持する面木保持部材60をはつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面(ここでは、底壁部42の上方部分の一対の側壁部43,43の表面)にコンクリートねじ3を用いて取り付ける(図8(a)参照)。面木保持部材60は、面木50の長さ方向に所定間隔を置いて複数(図8(b)では3個)設けられ、各面木保持部材60は、一対の側壁部43,43の表面に取り付けられる一対の第1保持部材60A,60Aと、これら第1保持部材60A,60Aの下端部にねじ4,4を介して連結して補強部材として用いるとともに上面(はつり面H1側の内面)60bに面木50,50がねじ(図示せず)により取り付けられる第2保持部材60Bと、を備えている。この後、3つの面木保持部材60,60,60に水平方向で亘る長さの複数(ここでは2本)の面木50,50をねじ(図示せず)により取り付けて、面木設置工程を完了する。面木設置後に、コンクリートのはつりエリアD内に面木1が没するように第一モルタルM1の上から第二モルタルM2を吹き付ける。このとき、第2保持部材60B,60B間の隙間や面木50,50間の隙間を通して第二モルタルM2を吹き付け、第二モルタルM2が第2保持部材60Bの上面60bに接触することにより吹き付けが完了する。第二モルタルM2を吹き付けた後は、コンクリートねじ3…及び面木50,50を取り付けたねじ(図示せず)を緩めて面木保持部材60,60,60を取り外す。この後、面木50,50の外面をガイドとしてスコップ等を用いて余分な第二モルタルM2をそぎ落として第二モルタルM2の表面M2Aを粗成形する。成形後は、鏝等を用いて粗くなった表面を綺麗に仕上げて前記第二打設工程を終了する。第二モルタルM2が硬化した後、第二モルタルM2から面木50,50を引き剥がすようにして取り外す(面木取り外し工程)。面木50,50を取り外すことにより未はつりエリアの表面と面一となる天端面に形成される2つの凹部(図示せず)のそれぞれに、板状の電極(図示せず)を設置して(電極設置工程)、作業が終了する。
また、図8(a)では、梁部41における底壁部42の表面コンクリート部のみをはつった場合を示したが、図9(a),(b)に示すように、梁部41における底壁部42の表面コンクリート部だけでなく、一対の側壁部43,43の一部の表面コンクリート部もはつった場合を示している。はつった部分が略Uの字状になっており、そのはつり面H2が凹凸状の面になっている。まず、梁部41の内部の鉄筋、ここでは多数本の主筋R1と該主筋R1を取り囲むように配置される帯筋(フープ筋とも言う)R2とが露出するまで表面コンクリート部をはつることで、はつり面H2を形成する(はつり工程)。尚、梁部41の内部の腐食が全体に及んでいる場合には、梁部41の全域をはつることになる。次に、面木70を保持する面木保持部材80を構成する第2保持部材80B及び第2保持部材80Bの両端部のそれぞれからはつり面H2に当接するように斜めに配置されて吹き付けられるモルタルを受け止める成形板44,44を主筋R1や帯筋R2に支持させる。この後、露出した主筋R1及び帯筋R2を覆うように両側壁部に対応するはつり面H2に対し、第一モルタルM1を両横側からそれぞれ吹き付ける(第一打設工程)。両横側からそれぞれ第一モルタルM1を吹き付けた後は、面木70を保持する面木保持部材80の第1保持部材80A,80AをはつりエリアDの周囲の未はつりエリアEの表面(ここでは、一対の側壁部43,43の上方部分の表面であるが、天井壁40の下面でもよい)にコンクリートねじ3を用いて取り付ける(図9(a)参照)。各面木保持部材80は、先に取り付けられる第2保持部材80Bと、一対の側壁部43,43の表面に取り付けられるとともに内面(はつり面H2側の面)80aに面木70,70がねじ(図示せず)により取り付けられる第1保持部材80A,80Aと、を備えている。取り付けられた第1保持部材80A,80Aの下端に第2保持部材80Bの両端がねじ4,4により連結される。尚、成形板44,44は、下端の内側面に配置された保持板45により斜め姿勢に保持される。また、成形板44,44の下端の外側面に配置された面木46により吹き付けられる第2モルタルM2に隅取面7,7(図10(a)参照)が形成される。面木保持部材80は、面木50の長さ方向に所定間隔を置いて複数(図示せず)設けられ、この後、複数の面木保持部材80に水平方向で亘る長さの複数(ここでは2本)の面木70,70をねじ(図示せず)により取り付けて、面木設置工程を完了する。面木設置後に、コンクリートのはつりエリアD内に面木70,70が没するように第一モルタルM1の上から第二モルタルM2を吹き付ける(図9(b)参照)。このとき、第1保持部材80A,80A間の隙間や面木70,70間の隙間を通して第二モルタルM2を吹き付け、第二モルタルM2が第1保持部材80A,80Aの内面80a,80aに接触することにより吹き付けが完了する。第二モルタルM2を吹き付けた後は、コンクリートねじ3…及び面木70,70を取り付けたねじ(図示せず)を緩めて面木保持部材80を取り外す。この後、面木70,70の外面をガイドとしてスコップ等を用いて余分な第二モルタルM2をそぎ落として第二モルタルM2の表面M2Aを粗成形する。成形後は、鏝等を用いて粗くなった表面を綺麗に仕上げて前記第二打設工程を終了する。第二モルタルM2が硬化した後、各第二モルタルM2から面木70,70を引き剥がすようにして取り外す(面木取り外し工程)。面木70,70を取り外すことにより未はつりエリアの表面と面一となる天端面に形成される2つの凹部6,6(図10(a)参照)のそれぞれに、板状の電極(図示せず)を設置する(電極設置工程)。はつりエリアの一部である一対の側壁部43,43の断面修復が完了した後は、未修復の他(残り)のはつりエリアである底壁部42の断面修復を行うことになる。まず、図10(b)に示すように、露出した鉄筋R1,R2を覆うように底壁部に対応するはつり面H2に対し、第一モルタルM1を下方から吹き付ける(第一打設工程)。次に、断面修復された一対の側壁部43,43の仕上げ面(外面、未はつりエリアの表面と面一とされた面)のうちの下方側の外面に、面木90,90(図11(a)参照)を保持する面木保持部材100をコンクリートねじ3を用いて取り付ける(図10(b)参照)。面木保持部材100は、面木90の長さ方向に所定間隔を置いて複数設けられ、各面木保持部材100は、一対の側壁部43,43の表面に取り付けられる一対の第1保持部材100A,100Aと、これら第1保持部材100A,100Aの下端部にねじ4,4を介して連結して補強部材として用いるとともに上面(底壁部のはつり面H2側の内面)100bに後述の面木90,90がねじ(図示せず)により取り付けられる第2保持部材100Bと、を備えている。このように設置された複数の面木保持部材100に水平方向で亘る長さの複数(ここでは2本)の面木90,90をねじ(図示せず)により取り付けて、面木設置工程を完了する(図11(a)参照)。これによって、面木90,90を未修復の他のはつりエリアである底壁部に対応するはつりエリアD内に設置することができる。続いて、コンクリートの底壁部に対応するはつりエリアD内に面木90,90が没するように第一モルタルM1の上から第二モルタルM2を吹き付ける。第2保持部材100B,100B間の隙間や面木90,90間の隙間を通して第二モルタルM2を吹き付け、第二モルタルM2が第2保持部材100Bの上(内)面100bに接触することにより吹き付けが完了する。第二モルタルM2を吹き付けた後は、コンクリートねじ3…及び面木90,90を取り付けたねじ(図示せず)を緩めて面木保持部材100を取り外す。この後、面木90,90の外面をガイドとしてスコップ等を用いて余分な第二モルタルM2をそぎ落として第二モルタルM2の表面M2Aを粗成形する。成形後は、鏝等を用いて粗くなった表面を綺麗に仕上げて前記第二打設工程を終了する。第二モルタルM2が硬化した後、第二モルタルM2から面木90,90を引き剥がすようにして取り外す(面木取り外し工程)。面木90,90を取り外すことにより未はつりエリアの表面と面一となる天端面に形成される2つの凹部8,8(図11(b)参照)のそれぞれに、板状の電極(図示せず)を設置して(電極設置工程)、作業が終了する。尚、図8(a),(b)〜図11(a),(b)において詳細に説明しなかった部分は、図1〜図6で説明した部分と同様である。また、図8(a),(b)〜図11(a),(b)では、モルタルの吹き付けを二回に分けて行ったが、一回の吹き付けでモルタルの吹き付けが完了するようにしてもよい。
1…面木、1A…内面、1B…外面、2…面木保持部材、3…コンクリートねじ、4…ねじ、5,6,8…凹部、7…隅取面、10,50,70,90…面木、20,60,80,100…面木保持部材、30…コンクリートねじ、40…天井壁、41…梁部、42…底壁部、43…側壁部、44…成形板、45…保持板、46…面木、60A,80A,100A…第1面木保持部材、60B,80B,100B…第2面木保持部材、60b,80a…内面、100b…上面、A…鉄筋コンクリート構造物、C…表面コンクリート部、D…はつりエリア、E…未はつりエリア、E1…上側(下側)の表面、E2…左側(右側)の表面、H,H1,H2…はつり面、M1…第一モルタル、M2…第二モルタル、M2A…第二モルタルの表面、R…鉄筋、R1…主筋、R2…帯筋

Claims (3)

  1. コンクリートをはつるはつり工程と、電気防食用電極の設置のための凹部を形成する面木を保持する面木保持部材を、はつりエリアの周囲の未はつりエリアの表面に取り付けることで面木をはつりエリア内に設置するか、又ははつりエリアの一部が修復されて未はつりエリアの表面と面一とされた仕上げ面に取り付けることで、面木を未修復のはつりエリア内に設置する面木設置工程と、前記はつりエリア内又は未修復のはつりエリア内に面木が没するようにモルタルを吹き付ける吹き付け工程と、硬化後のモルタルから面木を取り外すことでモルタルに形成される凹部に電気防食用電極を設置する設置工程とを備え
    前記面木設置工程は、前記吹き付け工程においてはつりエリアにモルタルの吹き付けを可能とするように、はつりエリアの一部を前記面木保持部材で覆う工程を含み、
    前記面木は、予め前記面木保持部材に保持させているか、前記面木設置工程において前記面木保持部材に保持させることを特徴とする電気防食用電極の設置方法。
  2. 前記吹き付け工程で吹き付けたモルタルの前記未はつりエリアの表面と面一となる天端面に前記電気防食用電極を設置する凹部が形成されるように、前記面木が前記面木保持部材に保持されることを特徴とする請求項1に記載の電気防食用電極の設置方法。
  3. 前記面木保持部材は、前記面木とは別部材から構成され、かつ、前記未はつりエリアの表面に取り付けた取付状態で前記はつりエリア内の方を向いた内面を備え、前記面木は、前記面木保持部材の内面に取り付けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気防食用電極の設置方法。
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