JP6219667B2 - アンテナ装置、アンテナ制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

アンテナ装置、アンテナ制御方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、アンテナ装置、アンテナ制御方法およびコンピュータプログラムに関する。
MIMO(Multiple Input Multiple Output)通信技術では、送信機と受信機が、複数のアンテナを用いることにより形成される送受信間の複数のパスを用いて通信する。このため、電波伝搬路では複数のパスがあることが望ましく、またアンテナはそのパス数分のアンテナ数が必要とされる。さらに複数のパスにおいて、そのパスの独立性を示す相関が低く、また信号レベルは高い方がMIMO通信による効果は高くなる。特許文献1に記載の従来技術では、アレーアンテナの振幅と位相を制御することにより、MIMOチャネル間の相関係数を制御している。
特開2013−093658号公報
上述した従来技術に対し、本発明者は、特願2013−145850において、メインローブとグレーティングローブとを発生させるアレーアンテナを使用することにより、MIMO通信に良好な電波強度のマルチパス環境を実現することを提案した。しかしながら、該アレーアンテナを使ってMIMO通信を行う場合、複数のパスに対応可能とするために、該アレーアンテナを複数設ける必要があり、アレーアンテナの設置場所の確保が課題となる。特にアレーアンテナは外形寸法が大きいため、その課題が顕著である。アンテナ素子に2偏波素子を用いれば、2つのパスまでは対応可能であるが、3つ以上のパスに対応可能とするためには、2偏波素子を用いた構成であってもアレーアンテナを2つ以上用意する必要がある。このため、MIMO通信による効果を高めつつ、且つ、アンテナ装置の小型化を図ることが要求される。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、MIMO通信による効果を高めつつ、且つ、アンテナ装置の小型化を図ることができるアンテナ装置、アンテナ制御方法およびコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
(1)本発明に係るアンテナ装置は、1波長未満の間隔で配置された6個以上のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを有するアンテナ装置であり、前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第1のアンテナ素子グループに対して第1の送信信号を給電する第1の給電部と、前記第1のアンテナ素子グループとは別の前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第2のアンテナ素子グループに対して第2の送信信号を給電する第2の給電部と、前記第1のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第1の位相差を付ける第1の位相調整部と、前記第2のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第2の位相差を付ける第2の位相調整部と、前記第1のアンテナ素子グループによる受信信号と、前記第2のアンテナ素子グループによる受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成する合成器と、電波伝搬路におけるパスの形成可能な最大数であるパス形成可能最大数に基づいて、前記第1の位相差と前記第2の位相差、及び前記受信信号の合成の実行を制御する制御部とを備え、前記第1の位相差と前記第2の位相差が同じ場合に前記受信信号の合成が行われることを特徴とする。
)本発明に係るアンテナ装置においては、上記(1)のアンテナ装置において、前記第1のアンテナ素子グループの偏波方向と前記第2のアンテナ素子グループの偏波方向とが異なることを特徴とする。
)本発明に係るアンテナ装置においては、上記(1)のアンテナ装置において、前記第1のアンテナ素子グループの偏波方向として2つ、前記第2のアンテナ素子グループの偏波方向として2つを有することを特徴とする。
)本発明に係るアンテナ制御方法は、1波長未満の間隔で配置された6個以上のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを有するアンテナ装置のアンテナ制御方法であり、前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第1のアンテナ素子グループに対して第1の送信信号を給電する第1の給電ステップと、前記第1のアンテナ素子グループとは別の前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第2のアンテナ素子グループに対して第2の送信信号を給電する第2の給電ステップと、前記第1のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第1の位相差を付ける第1の位相調整ステップと、前記第2のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第2の位相差を付ける第2の位相調整ステップと、前記第1のアンテナ素子グループによる受信信号と前記第のアンテナ素子グループによる受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成する合成ステップと、電波伝搬路におけるパスの形成可能な最大数であるパス形成可能最大数に基づいて、前記第1の位相差と前記第2の位相差、及び前記受信信号の合成の実行を制御する制御ステップと、を含み、前記第1の位相差と前記第2の位相差が同じ場合に前記受信信号の合成が行われることを特徴とする。
)本発明に係るコンピュータプログラムは、1波長未満の間隔で配置された6個以上のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを有するアンテナ装置のコンピュータに、前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第1のアンテナ素子グループに対して第1の送信信号を給電する第1の給電ステップと、前記第1のアンテナ素子グループとは別の前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第2のアンテナ素子グループに対して第2の送信信号を給電する第2の給電ステップと、前記第1のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第1の位相差を付ける第1の位相調整ステップと、前記第2のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第2の位相差を付ける第2の位相調整ステップと、前記第1のアンテナ素子グループによる受信信号と前記第のアンテナ素子グループによる受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成する合成ステップと、電波伝搬路におけるパスの形成可能な最大数であるパス形成可能最大数に基づいて、前記第1の位相差と前記第2の位相差、及び前記受信信号の合成の実行を制御する制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムであり、前記第1の位相差と前記第2の位相差が同じ場合に前記受信信号の合成が行われることを特徴とする。
本発明によれば、MIMO通信による効果を高めつつ、且つ、アンテナ装置の小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るアンテナ装置1の構成図である。 図1に示されるアレーアンテナ10の構成図である。 アンテナ素子への給電方法とアンテナビームの関係を示す説明図である。 メインローブとグレーティングローブを有するアンテナビームの説明図である。 本発明に係るアンテナ装置1の実施例1の構成図である。 本発明の実施例1に係るアンテナビームのグラフ図である。 本発明の実施例1に係るアンテナビームのグラフ図である。 本発明の実施例1に係るアンテナビームのグラフ図である。 本発明に係るアンテナ装置1の実施例2の構成図である。 本発明に係るアンテナ装置1の実施例2の構成図である。 本発明に係るアンテナ装置1の実施例3の構成図である。 本発明に係るアンテナ装置1の実施例4の構成図である。 本発明の実施例4に係る第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの他の構成例を示す図である。 本発明に係るアンテナ装置1の実施例5の構成図である。 本発明の実施例5に係る第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの他の構成例を示す図である。 本発明に係るアレーアンテナ10の実施例6の構成図である。 本発明の実施例7に係るアンテナ装置1の構成例を示す図である。 本発明の実施例7に係るアンテナ装置1の構成例を示す図である。 本発明に係るアンテナ装置1の実施例8の構成図である。 本発明の実施例8に係る制御処理のフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置1の構成図である。図1において、アンテナ装置1は、アレーアンテナ10と位相調整部20a、20bと給電部30a、30bを備える。アレーアンテナ10は6個以上のアンテナ素子で構成される。本実施形態に係る図1のアレーアンテナ10は、8個のアンテナ素子11−1a〜4a、11−1b〜4bで構成される。
図2は、図1に示されるアレーアンテナ10の構成図である。図2において、アレーアンテナ10は8個のアンテナ素子11−1a〜4a、11−1b〜4bから構成されている。アンテナ素子11−1a〜4a、11−1b〜4bは間隔L0で一列に配置されている。該アンテナ素子間隔L0は、送信する電波の1波長未満である。
アレーアンテナ10において、第1のアンテナ素子グループは、8個のアンテナ素子11−1a〜4a、11−1b〜4bのうち4個のアンテナ素子11−1a〜4aから構成される。第2のアンテナ素子グループは、8個のアンテナ素子11−1a〜4a、11−1b〜4bのうち第1のアンテナ素子グループとは別の4個のアンテナ素子11−1b〜4bから構成される。第1のアンテナ素子グループにおいて、アンテナ素子11−1a〜4aのアンテナ素子間隔はL1である。第2のアンテナ素子グループにおいて、アンテナ素子11−1b〜4bのアンテナ素子間隔はL1である。アンテナ素子間隔L1は送信する電波の1波長以上である。
説明を図1に戻す。
給電部30aは、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子11−1a〜4aから送信される送信信号Aを出力する。位相調整部20aは、第1のアンテナ素子グループの各アンテナ素子11−1a〜4aに給電される送信信号Aの位相を調整する。給電部30bは、第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子11−1b〜4bから送信される送信信号Bを出力する。位相調整部20bは、第2のアンテナ素子グループの各アンテナ素子11−1b〜4bに給電される送信信号Bの位相を調整する。
ここで、アレーアンテナ10のアンテナ素子への給電方法とアンテナビームの関係について説明する。図3はアンテナ素子への給電方法とアンテナビームの関係を示す説明図である。図3において、給電するアンテナ素子のアンテナ素子間隔はL1(送信する電波の1波長以上)である。これにより、アンテナビームとして、メインローブと、メインローブ方向とは異なる方向にグレーティングローブとが発生する。グレーティングローブとは、サイドローブと呼ばれるものの一種である。
図4は、メインローブとグレーティングローブを有するアンテナビームの説明図である。図4において、基地局アンテナのアンテナビームのメインローブは端末(MIMO通信機)の方向(所望方向)に向いている。一方、基地局アンテナのアンテナビームのグレーティングローブは、該所望方向とは異なる方向に発生するので、所望方向の周辺にあるビル壁面などで反射する。このグレーティングローブとメインローブとによって、MIMO通信に良好な電波強度のマルチパス環境を実現することが可能となる。
本実施形態では、メインローブとグレーティングローブを有するアンテナビームを複数発生させることによってMIMO通信による効果を高めつつ、且つ、アンテナ装置の小型化を図るものである。図1および図2に示されるように、第1のアンテナ素子グループと第2のアンテナ素子グループには、それぞれ別の送信信号A、Bが給電される。
そして、送信信号Aが給電される第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子11−1a〜4aはアンテナ素子間隔L1(送信する電波の1波長以上)である。これにより、送信信号Aが給電される第1のアンテナ素子グループのアンテナビームは、メインローブとグレーティングローブを有する。また、送信信号Bが給電される第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子11−1b〜4bはアンテナ素子間隔L1(送信する電波の1波長以上)である。これにより、送信信号Bが給電される第2のアンテナ素子グループのアンテナビームは、メインローブとグレーティングローブを有する。よって、第1のアンテナ素子グループと第2のアンテナ素子グループにより、メインローブとグレーティングローブを有するアンテナビームを複数発生させることによってMIMO通信による効果を高めることができる。
さらに、アレーアンテナ10において、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子11−1a〜4aと第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子11−1b〜4bは、同一アンテナ素子グループ内ではアンテナ素子間隔L1(送信する電波の1波長以上)であるが、異なるアンテナ素子グループ間ではアンテナ素子間隔L0(送信する電波の1波長未満)としている。これにより、アレーアンテナ10の外形寸法の縮小を図っている。つまり、8個全てのアンテナ素子11−1a〜4a、11−1b〜4bに対してアンテナ素子間隔L1(送信する電波の1波長以上)を保つ場合に比して、同一アンテナ素子グループ内のみアンテナ素子間隔L1(送信する電波の1波長以上)とし、異なるアンテナ素子グループ間ではアンテナ素子間隔L0(送信する電波の1波長未満)となるようにアンテナ素子11−1a〜4a、11−1b〜4bを配置することにより、アレーアンテナ10の大きさを小型化している。
具体的には、図2に示されるように、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子とが隣り合うように配置し、そのアンテナ素子間隔をL0(送信する電波の1波長未満)としている。そして、同一アンテナ素子グループ内のアンテナ素子を、アンテナ素子間隔がL1(送信する電波の1波長以上)となるように配置している。
以下、本実施形態に係る各実施例を挙げて説明する。
図5は本発明に係るアンテナ装置1の実施例1の構成図である。なお、図5では、説明の便宜上、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子を分離して記載している。
第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aにおいて、位相調整部20aは、各アンテナ素子11−1a〜4aに給電される送信信号A間に位相差φを付ける。第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bにおいて、位相調整部20bは、各アンテナ素子11−1b〜4bに給電される送信信号B間に位相差θを付ける。
図6、図7、図8は、本発明の実施例1に係るアンテナビームのグラフ図である。図6、図7、図8において、縦軸は電波強度(MAGNITUDE)[デシベル(dB)]、横軸は電波放射角度(ANGLE)[度(deg)]である。
図6では、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θは共に0度であり、両者は同じである。この場合、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbは重なる。したがって、第1のアンテナ素子グループによるパスと第2のアンテナ素子グループによるパスの相関は高い。
図7では、第1のアンテナ素子グループの位相差φは0度であり、第2のアンテナ素子グループの位相差θは180度であり、両者は異なる。この場合、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbは、相互にビーム間を補完するように形成される。したがって、第1のアンテナ素子グループによるパスと第2のアンテナ素子グループによるパスの相関は低い。
図8では、第1のアンテナ素子グループの位相差φは90度であり、第2のアンテナ素子グループの位相差θは270度であり、両者は異なる。この場合、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbは、相互にビーム間を補完するように形成される。したがって、第1のアンテナ素子グループによるパスと第2のアンテナ素子グループによるパスの相関は低い。
上述した実施例1によれば、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θを異なるようにすることにより、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaの方向と第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbの方向を異なるようにする。これにより、第1のアンテナ素子グループによるパスと第2のアンテナ素子グループによるパスの相関を低くし、MIMO通信による効果を向上させることができる。
第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θとの差が180度である場合に、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbの重なりが最も少なくなり、MIMO通信による効果が最も高まる。
図9、図10は本発明に係るアンテナ装置1の実施例2の構成図である。なお、図9、図10では、説明の便宜上、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子を分離して記載している。実施例2では、アンテナ素子として、垂直偏波を励振する垂直偏波アンテナ素子、水平偏波を励振する水平偏波アンテナ素子を使用する。
図9のアンテナ装置1では、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aにおいて垂直偏波アンテナ素子11−1a〜4a−Vを使用し、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bにおいて水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Hを使用している。これにより、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaは垂直偏波となり、第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbは水平偏波となるので、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbとでは偏波方向が異なる。この結果、第1のアンテナ素子グループによるパスと第2のアンテナ素子グループによるパスの相関を低くし、MIMO通信による効果を向上させることができる。
図10のアンテナ装置1では、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aにおいて水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−Hを使用し、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bにおいて垂直偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Vを使用している。これにより、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaは水平偏波となり、第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbは垂直偏波となるので、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbとでは偏波方向が異なる。この結果、第1のアンテナ素子グループによるパスと第2のアンテナ素子グループによるパスの相関を低くし、MIMO通信による効果を向上させることができる。
なお、本実施例2では、第1のアンテナ素子グループと第2のアンテナ素子グループとでアンテナビームの偏波方向が異なるので、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θは同じであっても、第1のアンテナ素子グループによるパスと第2のアンテナ素子グループによるパスの相関を低くし、MIMO通信による効果を向上させることができる。
また、使用する2つの偏波としては、垂直偏波と水平偏波に限定されない。但し、垂直偏波と水平偏波のように、直交関係にある2つの偏波を用いることが2つのパスの相関を低くする上で好ましい。
図11は本発明に係るアンテナ装置1の実施例3の構成図である。なお、図11では、説明の便宜上、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子を分離して記載している。実施例3では、アンテナ素子として、垂直偏波と水平偏波の両方を励振する垂直水平偏波アンテナ素子を使用する。
図11において、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aには、垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hを使用している。給電部30a−V/Hは、第1のアンテナ素子グループの垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hから、垂直偏波で送信される送信信号Aと水平偏波で送信される送信信号Aとを出力する。位相調整部20a−V/Hは、第1のアンテナ素子グループの各垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hに給電される、垂直偏波で送信される送信信号Aの位相と、水平偏波で送信される送信信号Aの位相と、を調整する。位相調整部20a−V/Hは、各垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hに給電される送信信号A間に位相差φを付ける。
第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bには、垂直水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−V/Hを使用している。給電部30b−V/Hは、第2のアンテナ素子グループの垂直水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−V/Hから、垂直偏波で送信される送信信号Bと水平偏波で送信される送信信号Bとを出力する。位相調整部20b−V/Hは、第2のアンテナ素子グループの各垂直水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−V/Hに給電される、垂直偏波で送信される送信信号Bの位相と、水平偏波で送信される送信信号Bの位相と、を調整する。位相調整部20b−V/Hは、各垂直水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−V/Hに給電される送信信号B間に位相差θを付ける。
本実施例3では、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θを異なるようにしてもよい。これにより、第1のアンテナ素子グループと第2のアンテナ素子グループとでは、アンテナビームの偏波方向の違いと、位相差の違いとによって、最大4つの異なるパスを得ることができる。これにより、アンテナ装置1の小型化と共にMIMO通信による効果を向上させることができる。
図12は本発明に係るアンテナ装置1の実施例4の構成図である。なお、図12では、説明の便宜上、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子を分離して記載している。実施例4では、アンテナ素子として、垂直水平偏波アンテナ素子と、+45度偏波と−45度偏波の両方を励振する45度偏波アンテナ素子を使用する。45度偏波アンテナ素子として、例えば、斜め45度のクロスダイポールアンテナ素子などが挙げられる。
図12において、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aには、垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hを使用している。給電部30a−V/Hは、第1のアンテナ素子グループの垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hから、垂直偏波で送信される送信信号Aと水平偏波で送信される送信信号Aとを出力する。位相調整部20a−V/Hは、第1のアンテナ素子グループの各垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hに給電される、垂直偏波で送信される送信信号Aの位相と、水平偏波で送信される送信信号Aの位相と、を調整する。位相調整部20a−V/Hは、各垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hに給電される送信信号A間に位相差φを付ける。
第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bには、45度偏波アンテナ素子11−1b〜4b−+45/−45を使用している。給電部30b−+45/−45は、第2のアンテナ素子グループの45度偏波アンテナ素子11−1b〜4b−+45/−45から、+45度偏波で送信される送信信号Bと−45度偏波で送信される送信信号Bとを出力する。位相調整部20b−+45/−45は、第2のアンテナ素子グループの各45度偏波アンテナ素子11−1b〜4b−+45/−45に給電される、+45度偏波で送信される送信信号Bの位相と、−45度偏波で送信される送信信号Bの位相と、を調整する。位相調整部20b−+45/−45は、各45度偏波アンテナ素子11−1b〜4b−+45/−45に給電される送信信号B間に位相差θを付ける。
本実施例4では、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θを異なるようにしてもよい。これにより、第1のアンテナ素子グループと第2のアンテナ素子グループとでは、アンテナビームの偏波方向の違いと、位相差の違いとによって、最大4つの異なるパスを得ることができる。これにより、アンテナ装置1の小型化と共にMIMO通信による効果を向上させることができる。
なお、45度偏波アンテナ素子を利用する代わりに、図13のように構成してもよい。図13は、本発明の実施例4に係る第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの他の構成例を示す図である。図13において、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bには、垂直偏波アンテナ素子11−1b〜4b−V、水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Hを使用している。
給電部30b−Vは、垂直偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Vから送信される送信信号Bを出力する。位相調整部20b−Vは、各垂直偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Vに給電される送信信号Bの位相を調整する。給電部30b−Hは、水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Hから送信される送信信号Bを出力する。位相調整部20b−Hは、各水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Hに給電される送信信号Bの位相を調整する。
そして、給電部30b−Vと給電部30b−Hの間に180度ハイブリッド回路50を設ける。これにより、+45度偏波と−45度偏波を実現する。
図14は本発明に係るアンテナ装置1の実施例5の構成図である。なお、図14では、説明の便宜上、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子を分離して記載している。実施例5では、アンテナ素子として、垂直水平偏波アンテナ素子と、右旋円偏波(right circular;RC)と左旋円偏波(left circular;LC)の両方を励振するRLC偏波アンテナ素子を使用する。
図14において、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aには、垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hを使用している。給電部30a−V/Hは、第1のアンテナ素子グループの垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hから、垂直偏波で送信される送信信号Aと水平偏波で送信される送信信号Aとを出力する。位相調整部20a−V/Hは、第1のアンテナ素子グループの各垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hに給電される、垂直偏波で送信される送信信号Aの位相と、水平偏波で送信される送信信号Aの位相と、を調整する。位相調整部20a−V/Hは、各垂直水平偏波アンテナ素子11−1a〜4a−V/Hに給電される送信信号A間に位相差φを付ける。
第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bには、RLC偏波アンテナ素子11−1b〜4b−RC/LCを使用している。給電部30b−RC/LCは、第2のアンテナ素子グループのRLC偏波アンテナ素子11−1b〜4b−RC/LCから、右旋円偏波で送信される送信信号Bと左旋円偏波で送信される送信信号Bとを出力する。位相調整部20b−RC/LCは、第2のアンテナ素子グループの各RLC偏波アンテナ素子11−1b〜4b−RC/LCに給電される、右旋円偏波で送信される送信信号Bの位相と、左旋円偏波で送信される送信信号Bの位相と、を調整する。位相調整部20b−RC/LCは、各RLC偏波アンテナ素子11−1b〜4b−RC/LCに給電される送信信号B間に位相差θを付ける。
本実施例5では、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θを異なるようにしてもよい。これにより、第1のアンテナ素子グループと第2のアンテナ素子グループとでは、アンテナビームの偏波方向の違いと、位相差の違いとによって、最大4つの異なるパスを得ることができる。これにより、アンテナ装置1の小型化と共にMIMO通信による効果を向上させることができる。
なお、RLC偏波アンテナ素子を利用する代わりに、図15のように構成してもよい。図15は、本発明の実施例5に係る第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの他の構成例を示す図である。図15において、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bには、垂直偏波アンテナ素子11−1b〜4b−V、水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Hを使用している。
給電部30b−Vは、垂直偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Vから送信される送信信号Bを出力する。位相調整部20b−Vは、各垂直偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Vに給電される送信信号Bの位相を調整する。給電部30b−Hは、水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Hから送信される送信信号Bを出力する。位相調整部20b−Hは、各水平偏波アンテナ素子11−1b〜4b−Hに給電される送信信号Bの位相を調整する。
そして、給電部30b−Vと給電部30b−Hの間に90度ハイブリッド回路51を設ける。これにより、右旋円偏波と左旋円偏波を実現する。
図16は本発明に係るアレーアンテナ10の実施例6の構成図である。実施例6は、矩形アレーに応用した実施例である。図16に示されるアレーアンテナ10は、水平方向と垂直方向とに7個ずつで合計49個のアンテナ素子を格子状に配置した構成となっている。そして、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子(図16中の黒丸で示される)と、第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子(図16中の白丸で示される)とは隣り合うように配置し、そのアンテナ素子間隔をL0(送信する電波の1波長未満)としている。そして、同一アンテナ素子グループ内のアンテナ素子を、アンテナ素子間隔がL1(送信する電波の1波長以上)となるように配置している。
図17、図18は本発明の実施例7に係るアンテナ装置1の構成例を示す図である。なお、図17、図18では、説明の便宜上、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子を分離して記載している。
図17のアンテナ装置1では、図5の実施例1の構成に対して、さらに合成部60を追加している。合成部60は、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aの受信信号と、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの受信信号とを合成して出力する。これにより、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θを同じ(例えば0度)とした場合、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbは重なるので(図6参照)、合成部60での同相合成により利得を3dB向上させることができ、受信信号のSNR(Signal to Noise Ratio)を改善させる効果が得られる。
図18のアンテナ装置1では、図11の実施例3の構成に対して、さらに合成部60−V/Hを追加している。合成部60−V/Hは、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aの受信信号と、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成して出力する。これにより、第1のアンテナ素子グループの位相差φと第2のアンテナ素子グループの位相差θを同じ(例えば0度)とした場合、第1のアンテナ素子グループのアンテナビームWaと第2のアンテナ素子グループのアンテナビームWbは、同じ偏波方向のものが重なるので(図6参照)、合成部60−V/Hでの同相合成により垂直偏波と水平偏波の別にそれぞれ利得を3dB向上させることができ、2つのパスに対応可能であり且つ受信信号のSNR(Signal to Noise Ratio)を改善させる効果が得られる。
本実施例7は、電波伝搬環境によりマルチパスが発生しにくい環境(例えばトンネル内など)で特に有効である。
図19は本発明に係るアンテナ装置1の実施例8の構成図である。なお、図19では、説明の便宜上、第1のアンテナ素子グループのアンテナ素子と第2のアンテナ素子グループのアンテナ素子を分離して記載している。
図19のアンテナ装置1では、図18の実施例7の構成に対して、さらに制御部70を追加している。制御部70には、電波伝搬環境情報Cが入力される。制御部70は、電波伝搬環境情報Cに基づいて、各部20a−V/H、20b−V/H、30a−V/H、30b−V/H、60−V/Hを制御する。
電波伝搬環境情報Cは、定期的に、又は、制御部70からの要求に応じて、制御部70に入力される。電波伝搬環境情報Cは、電波伝搬路におけるパスの形成可能な最大数(パス形成可能最大数)を示す。
図20は、本発明の実施例8に係る制御処理のフローチャートである。
(ステップS1)
制御部70は、電波伝搬環境情報Cに基づいて、パス形成可能最大数が2未満であるかを判断する。この結果、パス形成可能最大数が2未満である場合にはステップS2に進み、そうではない場合にはステップS3に進む。
(ステップS2)
制御部70は、アンテナ装置部1aの第1のアンテナ素子グループの位相差φとアンテナ装置部1bの第2のアンテナ素子グループの位相差θを同じ(例えば0度)に設定する。また、制御部70は、合成部60−V/Hに対して、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aの受信信号と、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの受信信号とを合成して出力させる。これにより、受信信号のSNRを向上させる。
(ステップS3)
制御部70は、電波伝搬環境情報Cに基づいて、パス形成可能最大数が3未満であるかを判断する。この結果、パス形成可能最大数が3未満である場合にはステップS4に進み、そうではない場合にはステップS5に進む。
(ステップS4)
制御部70は、垂直偏波と水平偏波のそれぞれに対して、アンテナ装置部1aの第1のアンテナ素子グループの位相差φとアンテナ装置部1bの第2のアンテナ素子グループの位相差θを同じ(例えば0度)に設定する。また、制御部70は、合成部60−V/Hに対して、第1のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1aの受信信号と、第2のアンテナ素子グループのアンテナ装置部1bの受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成して出力させる。これにより、2つのパスに対応可能とし且つ受信信号のSNRを向上させる。なお、垂直偏波と水平偏波を用いる以外に、上述した、+45度偏波と−45度偏波を用いたり、又は、右旋円偏波と左旋円偏波を用いたりしてもよい。
又は、ステップS4において、単偏波(例えば垂直偏波のみ)とし、アンテナ装置部1aの第1のアンテナ素子グループの位相差φとアンテナ装置部1bの第2のアンテナ素子グループの位相差θを異なるように(例えば位相差φは0度、位相差θは180度)設定してもよい。これによっても、2つのパスに対応可能とすることができる。
(ステップS5)
制御部70は、垂直偏波と水平偏波のそれぞれに対して、アンテナ装置部1aの第1のアンテナ素子グループの位相差φとアンテナ装置部1bの第2のアンテナ素子グループの位相差θを異なるように(例えば位相差φは0度、位相差θは180度)設定する。これにより、4つのパスに対応可能とすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
また、上述したアンテナ装置1を実現するためのコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、DVD(Digital Versatile Disk)等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…アンテナ装置、10…アレーアンテナ、11−1a〜4a,11−1b〜4b…アンテナ素子、20a,20b…位相調整部、30a,30b…給電部、50…180度ハイブリッド回路、51…90度ハイブリッド回路、60…合成部、70…制御部

Claims (5)

  1. 1波長未満の間隔で配置された6個以上のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを有するアンテナ装置であり、
    前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第1のアンテナ素子グループに対して第1の送信信号を給電する第1の給電部と、
    前記第1のアンテナ素子グループとは別の前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第2のアンテナ素子グループに対して第2の送信信号を給電する第2の給電部と、
    前記第1のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第1の位相差を付ける第1の位相調整部と、
    前記第2のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第2の位相差を付ける第2の位相調整部と、
    前記第1のアンテナ素子グループによる受信信号と、前記第2のアンテナ素子グループによる受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成する合成器と、
    電波伝搬路におけるパスの形成可能な最大数であるパス形成可能最大数に基づいて、前記第1の位相差と前記第2の位相差、及び前記受信信号の合成の実行を制御する制御部と
    を備え
    前記第1の位相差と前記第2の位相差が同じ場合に前記受信信号の合成が行われることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記第1のアンテナ素子グループの偏波方向と前記第2のアンテナ素子グループの偏波方向とが異なることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1のアンテナ素子グループの偏波方向として2つ、前記第2のアンテナ素子グループの偏波方向として2つを有することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 1波長未満の間隔で配置された6個以上のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを有するアンテナ装置のアンテナ制御方法であり、
    前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第1のアンテナ素子グループに対して第1の送信信号を給電する第1の給電ステップと、
    前記第1のアンテナ素子グループとは別の前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第2のアンテナ素子グループに対して第2の送信信号を給電する第2の給電ステップと、
    前記第1のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第1の位相差を付ける第1の位相調整ステップと、
    前記第2のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第2の位相差を付ける第2の位相調整ステップと、
    前記第1のアンテナ素子グループによる受信信号と、前記第のアンテナ素子グループによる受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成する合成ステップと、
    電波伝搬路におけるパスの形成可能な最大数であるパス形成可能最大数に基づいて、前記第1の位相差と前記第2の位相差、及び前記受信信号の合成の実行を制御する制御ステップと、を含み、
    前記第1の位相差と前記第2の位相差が同じ場合に前記受信信号の合成が行われることを特徴とするアンテナ制御方法。
  5. 1波長未満の間隔で配置された6個以上のアンテナ素子から構成されるアレーアンテナを有するアンテナ装置のコンピュータに、
    前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第1のアンテナ素子グループに対して第1の送信信号を給電する第1の給電ステップと、
    前記第1のアンテナ素子グループとは別の前記アンテナ素子のうち1波長以上の間隔で配置された3個以上の前記アンテナ素子から成る第2のアンテナ素子グループに対して第2の送信信号を給電する第2の給電ステップと、
    前記第1のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第1の位相差を付ける第1の位相調整ステップと、
    前記第2のアンテナ素子グループの各アンテナ素子に給電される送信信号間に第2の位相差を付ける第2の位相調整ステップと、
    前記第1のアンテナ素子グループによる受信信号と、前記第のアンテナ素子グループによる受信信号とを、垂直偏波と水平偏波の別に合成する合成ステップと、
    電波伝搬路におけるパスの形成可能な最大数であるパス形成可能最大数に基づいて、前記第1の位相差と前記第2の位相差、及び前記受信信号の合成の実行を制御する制御ステップと、を実行させるためのコンピュータプログラムであり、
    前記第1の位相差と前記第2の位相差が同じ場合に前記受信信号の合成が行われることを特徴とするコンピュータプログラム。
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