JP6218575B2 - 画像処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及びその制御方法に関する。
従来、フレーム周波数をN倍化(N:2以上の自然数)するフレームレート変換方法として、1フレームの画像を複数のサブフレームに分離(分配)して表示する方法がある。フレームレート変換方法には、入力画像を、高域成分を強調したサブフレーム(高域強調サブフレーム、以下「Hi画像」と呼ぶ)と、高域を低減したサブフレーム(高域低減サブフレーム、以下「Lo画像」と呼ぶ)と、に分離し、交互に出力する方法がある。これを駆動分配法と呼ぶ。駆動分配法によれば、追従視(動画像において、画像内の動くオブジェクトを視線で追いかける見方)によって生じる動きぼやけの知覚を低減することができる。この駆動分配法に関する技術として、例えば、特許文献1、特許文献2に記載の技術がある。駆動分配法を適用した場合としない場合とを比較して説明する。
図19(a)、図19(b)は、駆動分配法を用いないフレームレート変換により、入力されるフレーム画像と同じ画像を単純に2つのサブフレーム画像として出力した場合を示す図である。図19(a)では、画像データとして、画像内の或る水平ライン上の画素の輝度を示している。横軸方向は画像中の水平方向の画素位置を示しており、縦軸は各画素の輝度値を示している。矩形波形は、水平方向のある座標で輝度が変化していることを表す。また、入力フレームをiフレーム、次の入力フレームをi+1フレーム、iフレームとi+1フレームの中間フレームをi+0.5フレームと呼ぶ(i:自然数)。矩形波形が水平方向右に移動していることは、この画像には水平方向右に向かう動きがあることを表す。図19(b)は、図19(a)の画像を画像の動きに合わせて追従視した場合に観察者に知覚(観測)される波形(画像)を示す。横軸は、追従視の動きに合わせた座標系での水平方向座標、縦軸は輝度を表す。実線が観測される波形を表し、破線は理想的な波形、すなわち画像データが観察者に知覚される内容として予定している波形を表す。以下、図7、図19(a)〜図19(f)も同様である。
図19(a)は、水平右方向に向かって動く矩形波形に対して、iフレーム、i+0.5フレーム、i+1フレームの3フレームの波形を示している(i波形、i+0.5波形、i+1波形と呼ぶ)。図19(b)は、追従視によって観測される波形である。追従視した場合に実際に人間の視覚で認識される波形は、図19(a)のi波形とi+0.5波形とを合成したものとなり、図19(b)の実線で示すような波形となる。図19(b)から分かる通り、追従視によって観測される波形(実線)は、理想的な矩形波形(破線)に対して、中間階調となっている輝度部分があり、追従視したときにその部分が動画ぼやけとして観測される。
図19(c)、図19(d)は、駆動分配法を用いたフレームレート変換により、Hi画像とLo画像を交互に出力した場合を示す図である。図19(c)は、水平右方向に向かって動く矩形波形に対して、駆動分配法により、iフレーム、i+0.5フレーム、i+1フレームのために生成されたHi画像,Lo画像,Hi画像の波形を示している。以下、それぞれHi(i)波形、Lo(i+0.5)波形、Hi(i+1)波形と呼ぶ。図19(d)は、図19(c)の画像を画像の動きに合わせて追従視した場合に観察者に知覚(観測)される波形(画像)を示す。追従視によって実際に人間の視覚で認識される波形は、図19(c)のHi(i)波形とLo(i+0.5)波形とを合成したものとなり、図19(d)の実線で示すような波形となる。図19(d)から分かる通り、追従視によって観測される波形(実線)は、理想的な矩形波形(破線)に対して輝度が大きく異な
る部分は少なく、図19(b)と比較して、中間階調となる画素が少ない。その結果、動画ぼやけが低減されて観測される。
特開2009−44460号公報 特開2009−42481号公報
駆動分配法では、入力画像に対してフィルタ処理を行い、空間周波数が低い成分と空間周波数が高い成分とに分離する。そして空間周波数が低い成分を両方のサブフレームに分配し、空間周波数が高い成分を一方のサブフレームに集中させて出力する。この方法で動きの速いオブジェクトを含む画像のフレームレート変換をした場合、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)のサブフレーム間での位置ずれが大きくなるため、追従したしたときの動きぼやけを十分に低減できない可能性がある。動きの速い画像に対して駆動分配法で処理した例を図19(e)、図19(f)で説明する。
図19(e)、図19(f)は、水平右方向に速く動く矩形波形に対し、駆動分配法を用いたフレームレート変換により、Hi画像とLo画像を交互に出力した場合を示す図である。図19(e)は、従来の駆動分配法により生成されるHi(i)、Lo(i+0.5)、Hi(i+1)の3フレームを示している。図19(f)は、図19(e)の画像を画像の動きに合わせて追従視した場合に観察者に知覚(観測)される波形(画像)を示す。追従視によって観測される波形は、図19(f)の実線が示すように、理想的な矩形波形(破線)に対して、大きく輝度が落ち込んでいる画素があり、この部分が動画ぼやけとして観測される。
本発明の目的は、駆動分配法によってフレームレート変換を行った画像を観察者が追従視した場合に動きぼやけが観察されることを抑制することである。
本発明は、入力画像の第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像との間で画像動きがある動き領域を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に基づいて第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像から中間画像を生成する生成手段と、
前記中間画像に対し空間周波数の高域成分を低減する画像処理を行う処理手段と、
前記画像処理を行った中間画像を第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間に挿入することにより前記入力画像のフレームレートを増加させた画像を出力する出力手段と、を有し、
前記生成手段は、前記中間画像の画素値を求める対象位置が前記動き領域内にある場合、当該対象位置の近傍かつ前記動き領域外の位置における第Nフレーム画像の画素値と第N+1フレーム画像の画素値とを用いて、当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める画像処理装置である。
本発明は、入力画像の第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像との間で画像動きがある動き領域を検出する検出工程と、
前記検出工程による検出結果に基づいて第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像から中間画像を生成する生成工程と、
前記中間画像に対し空間周波数の高域成分を低減する画像処理を行う処理工程と、
前記画像処理を行った中間画像を第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間に挿入することにより前記入力画像のフレームレートを増加させた画像を出力する出力工程と、を有し、
前記生成工程では、前記中間画像の画素値を求める対象位置が前記動き領域内にある場合、当該対象位置の近傍かつ前記動き領域外の位置における第Nフレーム画像の画素値と第N+1フレーム画像の画素値とを用いて、当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める画像処理装置の制御方法である。
本発明によれば、駆動分配法によってフレームレート変換を行った画像を観察者が追従視した場合に動きぼやけが観察されることを抑制することが可能となる。
実施例1のブロック図 実施例1のタイミングチャート 実施例1の差分信号生成部200及び中間画像生成部300のブロック図 実施例1の中間画像生成部300の動作を説明するフローチャート 実施例1、2の中間画像生成部300の動作を説明する図 実施例1の駆動分配部400のブロック図 実施例1の出力画像及びその見え方を波形で示した図 実施例2のタイミングチャート 実施例2の差分信号生成部200及び中間画像生成部300のブロック図 実施例2の中間画像生成部300の動作を表すフローチャート 実施例2の中間画像生成部300の動作を表すフローチャート 実施例2の中間画像生成部300の動作を表すフローチャート 実施例2の中間画像生成部300の動作を表すフローチャート 実施例3の中間画像生成部300及び実施例4のブロック図 実施例3の中間画像生成部300の動作及び出力画像の見え方を示す図 実施例4の駆動分配部500のブロック図 実施例5の中間画像生成部300及び実施例6の駆動分配部500の図 実施例5の中間画像生成部300の動作を説明する図 実施例5の出力画像及びその見え方を波形で示した図 実施例6の近傍領域幅Wによる中間画像の処理結果の違いを示した図 従来技術において追従視した場合の見え方を示す図
(実施例1)
本発明に係る画像処理装置及びその制御方法の第1の実施例について説明する。実施例1の画像処理装置は、入力画像の1フレーム期間を2つのサブフレーム期間に分割し、入
力画像から生成した高域強調サブフレーム(Hi画像)と高域低減サブフレーム(Lo画像)を各サブフレーム期間に交互に出力することでフレームレートを増やす。実施例1は、このような駆動分配法によるフレームレート変換を行う画像処理装置に本発明を適用した例である。図1は実施例1の画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示す実施例1の画像処理装置は、フレームメモリ101、差分信号生成部200、中間画像生成部300、選択部102、及び駆動分配部400を有する。以上のように構成された画像処理装置の動作を以下で説明する。実施例1では、フレームレートが60Hzの入力画像を120Hzにフレームレート変換する場合について説明する。
図2は、実施例1の動作を表したタイミングチャートである。図中のN、N+1、N+2は入力画像のフレーム番号を表し、番号が大きいほど時間的に後のフレームを表す。図2を用いて、フレームメモリ101の画像書き込み、読み出しタイミングを説明する。入力画像は60Hzのフレームレートでフレームメモリ101に書き込まれる。フレームメモリ101からは、図2に示すような120Hzのフレームレートで画像が読み出される
。図に示すようにフレームメモリ101からの画像の読み出しは、2フレーム同時読み出しと1フレーム読み出しが交互に行われる。これは、Lo画像を作成する際には2フレームが必要であり、Hi画像を作成する際には1フレームが必要であるためである。
図1に示す画像データS1、S2は、フレームメモリ101から交互に読み出される画像データを示している。Lo画像を作成する際は画像データS1が読み出され、Hi画像を作成する際は画像データS2が読み出される。
<Lo画像の出力時の動作>
まず、Lo画像の作成時の動作を説明する。ここでは、フレームメモリ101から読み出された2フレームの画像データS1がNフレームとN+1フレームであるタイミングを例にして説明する。
差分信号生成部200は画像データS1を受け、差分信号HVを出力する。差分信号生成部200では、NフレームとN+1フレームの差分(前後フレーム差分)が小さい画素及び、差分が大きい画素の動きの方向を検出し、差分信号HVを出力する。差分信号HVは以下のような3値の信号である。

HV=0 (前後フレーム差分が所定値以下の画素)
=1 (前後フレーム差分が所定値より大きく、水平動き画素) (式1)
=2 (前後フレーム差分が所定値より大きく、垂直動き画素)

実施例1では水平、垂直の2種類の動き方向の検出を行うが、検出する動きの方向はこれに限るものではなく、別の方向を検出しても良いし、より多くの方向を検出してもよい。
差分信号生成部200の詳細を、図3(a)を用いて説明する。図3(a)は差分信号生成部200のブロック図である。差分信号生成部200は、差分検出部201、水平差分検出部202、垂直差分検出部203、比較部204、及び判定部205を有する。NフレームとN+1フレームの画像データは差分検出部201、水平差分検出部202、及び垂直差分検出部203に入力される。
差分検出部201は、NフレームとN+1フレームにおける同一座標の画素の画素値の差分絶対値を算出する。そして、差分検出部201は、算出した差分絶対値を予め設定された所定値と比較し、差分絶対値が所定値より大きい場合1を、差分絶対値が所定値以下の場合0を、動き信号MVとして出力する。
水平差分検出部202、垂直差分検出部203、及び比較部204により注目画素が水平動きであるか、垂直動きであるかを検出する。
水平差分検出部202は、注目画素のNフレームにおける画素値N(x,y)と、注目画素を中心として水平方向に所定範囲内の各画素のN+1フレームにおける画素値と、の差分絶対値を求める。注目画素の座標をxとすると、所定範囲は[x−c、x+c](cは定数)とする。水平差分検出部202は、Nフレームの画素値N(x,y)と、N+1フレームの画素値N+1(x−c,y)、N+1(x−c+1,y)、・・・、N+1(x+c−1,y)、N+1(x+c,y)の各々と、の差分絶対値を求める。そして、水平差分検出部202は、求めた複数の差分絶対値のうちの最小値Hを出力する。一般的に水平動きがある画素の場合、Nフレームの注目画素の画素値と、N+1フレームの水平所定範囲内のいずれかの画素の画素値とが近い値になるため、最小値Hは小さい値となる。
垂直差分検出部203は、水平差分検出部202と同様の処理を垂直方向に対して行い、最小値Vを出力する。
比較部204は、最小値Hが最小値V以下であれば0、最小値Hが最小値Vより大きければ1を、方向信号Dとして出力する。なお、斜め方向に動きがある画素の場合は、当該動きの方向と相関が高い水平方向又は垂直方向が検出される。
判定部205は、動き信号MVと方向信号Dから、下記の式2により差分信号HVを生成する。

HV=0 (動き信号MV=0の場合)
=1 (動き信号MV=1かつ、方向信号D=0の場合) (式2)
=2 (動き信号MV=1かつ、方向信号D=1の場合)
実施例1では、上記のように水平差分検出と垂直差分検出により動き方向を検出したが、動き方向検出はこの方法に限るものではなく、ブロックマッチングによる動き検出などを用いてもよい。このように、実施例1では、まず入力画像の第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像から画像内の動きを検出する。
中間画像生成部300は、差分信号生成部200から出力された差分信号HVを受け、中間画像データS3を出力する。中間画像生成部300は、中間画像データS3の画素値を求める対象画素が動き領域内の画素でない場合、すなわち差分信号HVが0(前後フレーム差分が小さい画素)の場合、対象画素の前後フレームにおける画素値の平均値を対象画素の画素値とする。対象画素が動き領域内の画素である場合、すなわち差分信号HVが0以外(前後フレーム差分が大きい画素)の場合、後述する探索により得られた画素値を対象画素の画素値とする。
以下、中間画像生成部300の詳細を、図3(b)を用いて説明する。図3(b)は、中間画像生成部300のブロック図である。中間画像生成部300は、平均部301、水平探索部302、垂直探索部303、及び選択部304を有する。
平均部301は、NフレームとN+1フレームにおける同一座標の画素の画素値の平均値AVを計算する。平均部301は、算出した平均値AVを選択部304に出力する。
水平探索部302は、対象画素の座標から近い位置にある画素から順に、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との差分絶対値(前後フレーム差分絶対値)を算出し、前後フレーム差分絶対値が小さい画素を探索する。そして、水平探索部302は、見つけ出した画素の画素値に基づき、当該対象画素の画素値HPを算出して出力する。図4に水平探索部302の処理フロー図を示す。ここで、対象画素の座標値を(x、y)、探索時に座標値をシフトするためのカウンタをi、探索範囲を規定する所定値をARとする。
ステップS501で、水平探索部302は、カウンタiを1に初期化する。
ステップS502〜505はループになっている。このループにより、水平探索部302は、対象画素の座標(x,y)から近い位置にある画素から順に、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との差分絶対値を算出し、この差分絶対値が小さい画素を探索する。
ステップS502で、水平探索部302は、探索座標(x+i,y)の前後フレーム差分絶対値が所定値より小さいかを判定する。前後フレーム差分絶対値が所定値より小さければ(S502:Yes)、ステップS508へ進み、前後フレーム差分が所定値以上で
あれば(S502:No)、ステップS503へ処理が移る。
ステップS503で、水平探索部302は、探索座標(x−i,y)の前後フレーム差分が所定値より小さいかを判定する。前後フレーム差分が所定値より小さければ(S503:Yes)、ステップS507へ進み、前後フレーム差分が所定値以上であれば(S503:No)、ステップS504へ処理が移る。
ステップS504で、水平探索部302は、カウンタiをインクリメントし、ステップS505で所定範囲の探索が完了したかどうかを判定する。所定範囲の探索が完了していない場合(S505:No)、ステップS502に戻り、所定範囲の探索が完了した場合(S505:Yes)、ステップS506へ進む。
ステップS506,507,508で、水平探索部302は、各ケースにおける対象画素の画素値HPを計算する。
ステップS506では、水平探索部302は、対象画素の前後フレームの画素値の平均値を、対象画素の画素値HPとする。
ステップS507,508では、水平探索部302は、前後フレーム差分が所定値より小さい画素のうち、対象画素から水平方向で最も近い位置にある画素の前後フレームの画素値の平均値を、対象画素の画素値HPとする。水平探索部302は、算出した対象画素の画素値HPを選択部304へ出力する。
以上の処理では、対象画素を中心とする所定範囲内の画素から、第Nフレーム画像における画素値と第N+1フレーム画像における画素値とのフレーム間差分の大きさが所定値より小さい画素を求める。そして、当該求めた画素の第Nフレーム画像における画素値と第N+1フレーム画像における画素値との平均値を対象画素の画素値とする。上記のフローでは、所定範囲内にあるフレーム間差分の大きさが所定値より小さい画素のうち対象画素に最も近い位置にある画素を求めている。そして、当該求めた画素の第Nフレーム画像における画素値と第N+1フレーム画像における画素値との平均値を対象画素の画素値としている。なお、前記所定範囲内にフレーム間差分の大きさが所定値より小さい画素がないときは、対象画素の第Nフレーム画像における画素値と第N+1フレーム画像における画素値との平均値を対象画素の画素値とする。上記のフローでは、前記所定範囲は、対象画素から動くオブジェクトの動き方向(水平方向右向き)に沿って設定される範囲と、対象画素から動き方向と反対方向(水平方向左向き)に沿って設定される範囲と、からなる。
垂直探索部303は、水平探索部302と同様の処理を垂直方向に行う。
選択部304は、差分信号生成部200から出力された差分信号HVに応じて、平均値AV、画素値HP、及び画素値VPのいずれかを選択し、中間画像データS3として出力する。選択部304は、以下の式3に基づき、平均値AV、画素値HP、画素値VPの選択を行う。

S3=AV (差分信号HV=0(前後差分が小さい)の場合)
=HP (差分信号HV=1(水平動き)の場合) (式3)
=VP (差分信号HV=2(垂直動き)の場合)
図5(a)、図5(b)は中間画像生成部300の動作を説明する図である。図5(a)は、NフレームとN+1フレームの画像を表している。Nフレーム、N+1フレームにおいて、図に示すように黒背景の上を白い四角形のオブジェクトが左から右へ動いている
ものとする。ここでは、黒背景の画素値をQ0、オブジェクトの画素値をQ1とする。図5(b)は、図5(a)の線Aで示した1ライン分の画素の画素値を示した図である。
図5(b)の座標x0、x1で挟まれた動き領域(x0≦x≦x1)の画素は差分信号HV=1、それ以外の領域(x<x0、x1<x)は差分信号HV=0となる。図5(b
)に示されるように、動き領域は、第Nフレーム画像における動くオブジェクトと背景との境界の位置と、第N+1フレーム画像における当該動くオブジェクトと背景との境界の位置と、の間の領域である。
中間画像生成部300により、差分信号HV=0の画素の画素値は、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との平均値となる。そのため、図5(b)の中間画像データS3に示すように、x<x0の領域の画素の画素値はQ1、x>x1の領域の画素の画素値はQ0となる。
また、差分信号HV=1の画素は水平探索部302により作成された画素値となり、図5(b)に示すように、x0≦x≦x1の領域の中央よりx0に近い領域の画素の画素値はQ1、中央よりx1に近い領域の画素の画素値はQ0となる。これにより、図5(b)の中間画像S3のグラフに示すように、動き領域内に、動くオブジェクトと背景との境界が位置する。
このようにして生成された中間画像データS3をNフレームとN+1フレームの間に挿入することで、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)のサブフレーム間での位置ずれが小さくなるため、追従視したときに動きぼやけが視認されることを抑制できる。
図1の選択部102は、フレームメモリ101から読み出された画像データS2と、中間画像生成部300から出力された画像データS3と、を120Hzで交互に切り換えて、画像データS4として出力する。Lo画像を出力する場合、選択部102は画像データS3を画像データS4として出力し、Hi画像を出力する場合、選択部102は画像データS2を画像データS4として出力する。
駆動分配部400は、Hi画像とLo画像を120Hzで交互に出力する。図6は駆動分配部400のブロック図である。駆動分配部400は、加算器401、加算器402、LPF(ロー・パス・フィルタ)403、リミット部404、加算器405、及び選択部406を有する。
画像データS4は、加算器401、加算器402、及びLPF403に入力される。LPF403は、画像データS4に空間LPFをかけて平滑化し、画像データS42として出力する。実施例1では、LPFは水平、垂直ともに5タップとするが、タップ数はこれに限るものではない。平滑化された画像データS42は加算器402及び加算器405に出力される。
加算器402において、画像データS42と平滑化前の画像データS4との差分が算出され、高域成分が抽出されて加算器401に出力される。加算器401は画像データS4と、前記抽出された高域成分とを加算し、高域強調画像データS41として出力する。
リミット部404及び加算器405は飽和処理を行う。リミット部404と加算器405の概要を以下で説明する。なお、飽和処理については公知の技術を用いることができる(特許文献1参照)。高域強調画像S41は、リミット部404で許容範囲を逸脱した画素値が許容範囲に収まるように補正される。許容範囲とは、例えば画像データが8ビットであれば0から255の範囲である。リミット部404は補正したHi画像を選択部40
6に出力するとともに、許容範囲を逸脱した分の画素値を加算器405に出力する。加算器405は許容範囲を逸脱した分の画素値を画像データS42に加算する。加算器405は加算した結果をLo画像として、選択部406に出力する。
このように、駆動分配部400において、中間画像、第Nフレーム画像、第N+1フレーム画像に対する空間周波数の高域成分を低減する画像処理及び高域成分を強調する画像処理が行われる。
Lo画像を表示する場合、選択部406は加算器405からの出力を選択し、Hi画像を表示する場合、選択部406はリミット部404からの出力を選択して、画像データS5として出力する。画像データS5は不図示の表示パネルに表示される。
<Hi画像の出力時の動作>
次に、Hi画像の出力時の動作を説明する。ここでは、フレームメモリ101から読み出された画像データS2がN+1フレームであるタイミングを例にして説明する。図2において、Hi画像を出力する場合、選択部102は画像データS2を選択し画像データS4として駆動分配部400に出力する。駆動分配部400は前述した処理を行い、Hi画像とLo画像を作成し、選択部406はHi画像を画像データS5として出力する。
実施例1の画像処理装置は、第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像との間に中間画像を挿入することにより、入力画像のフレームレートを増加させた画像を出力する。具体的には、1フレームの表示期間を、Hi画像を表示する第1サブフレーム期間とLo画像を表示する第2サブフレーム期間に分割する。第1サブフレーム期間では、フレームメモリから1フレーム分の画像データを読み出し、駆動分配部400で高域強調したHi画像に変換し、出力する。第1サブフレーム期間に続く第2サブフレーム期間では、フレームメモリから連続する2フレーム分の画像データを読み出し、中間画像を生成し、駆動分配部400で高域低減したLo画像に変換し、出力する。このように、実施例1の画像処理装置は、1フレーム期間にHi画像とLo画像を表示してフレームレートを増やす場合のLo画像を時間的に連続する2フレーム画像から生成する。そのため、画像に動きがある場合には、動きに応じたLo画像が生成される。
図7は、実施例1による、Hi画像とLo画像を交互に出力した場合の出力画像及びその見え方を波形で示した図である。図7(a)は、実施例1の処理をして生成されるHi(i)、Lo(i+0.5)、Hi(i+1)の3フレームを示している。このような波形を追従視した場合、図7(b)が示すように理想的な矩形波形に近い波形となる。その結果、動画ぼやけが低減されて観察される。
実施例1の画像処理装置は、差分信号生成部200から出力された差分信号HVに基づいて、中間画像データS3を生成する。中間画像データS3の各画素の画素値は、差分信号HV=0の場合、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との平均値とする。差分信号HV=1の場合、当該画素から最も近い位置にある画素であって差分信号HV=0となる画素(すなわち前後フレーム差分絶対値が所定値より小さい画素)を探索する。そして、見つかった画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との平均値を、中間画像データS3の画素の画素値とする。実施例1では、このような中間画像データからLo画像を作成してフレーム間に挿入することで、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)のサブフレーム間での位置ずれが小さくなるため、追従視したときに動きぼやけが視認されることを抑制できる。従って、実施例1によれば、動きの速い入力画像に対して駆動分配法でフレームレート変換した場合も、追従視したときの動きぼやけを低減することが可能となる。
(実施例2)
本発明に係る画像処理装置及びその制御方法の第2の実施例について説明する。実施例2では、フレームレートが60Hzの入力画像を180Hzにフレームレート変換する場合について説明する。以下、図面を参照しながら実施例2について説明する。
実施例2は、実施例1に対して、差分信号生成部200、中間画像生成部300の水平探索部302及び垂直探索部303の処理フローが異なる。ここでは、差分信号生成部200、水平探索部302、及び垂直探索部303の処理フローについて説明を行う。また、差分信号生成部200以外の各処理部は実施例1と同様の処理を実行するものとし、実施例1と同じ符号を付加し、詳細な説明を省略する。
図8は、実施例2の動作を表わしたタイミングチャートである。図中のN、N+1、N+2は入力画像のフレーム番号を表し、番号が大きいほど時間的に新しいフレームを表す。図8を用いて、フレームメモリ101の画像書き込み、読み出しタイミングを説明する。入力画像は60Hzのフレームレートでフレームメモリ101に書き込まれる。フレームメモリ101からは、図8に示すように180Hzのフレームレートで画像が読み出される。実施例2では、1フレーム期間を3つのサブフレーム期間に分割し、第1サブフレーム期間に高域強調サブフレーム(Hi画像)を表示し、第2,第3サブフレーム期間に第1,第2高域低減サブフレーム(Lo_0画像、Lo_1画像)を表示する。
図8に示すようにフレームメモリ101からの画像の読み出しは、2フレーム同時読み出しを2回と1フレーム読み出しを1回とが交互に行われる。Lo_0画像及びLo_1画像を作成するためには2フレーム分の画像データが必要であり、Hi画像を作成するためには1フレーム分の画像データが必要であるからである。Lo_0画像は、高域低減サブフレームを表示するサブフレームの内、時間的位置がNフレームに近いサブフレームの画像であり、Lo_1画像は作成するサブフレームの内、時間的位置がN+1フレームに近いサブフレームの画像である。すなわち、Lo_0画像は2つのLo画像のうち時間的に早く表示されるLo画像、Lo_1画像は2つのLo画像のうち時間的に遅く表示されるLo画像である。図1に示す画像データS1、S2は、フレームメモリ101から交互に読み出される画像データを示している。Lo_0画像及びLo_1画像を作成する際は画像データS1が読み出され、Hi画像を作成する際は画像データS2が読み出される。
<Lo画像の出力時の動作>
Lo_0画像及びLo_1画像の出力時の動作を説明する。ここでは、フレームメモリ101から読み出された2フレームの画像データS1がNフレームとN+1フレームであるタイミングを例にして説明する。
差分信号生成部200は画像データS1を受け、差分信号HVを出力する。差分信号生成部200では、NフレームとN+1フレームの差分(前後フレーム差分)が小さい画素及び、差分が大きい画素の動きの方向を検出し、差分信号HVを出力する。差分信号HVは以下のような5値の信号である。

HV=0 (前後フレーム差分が所定値以下の画素)
=1 (前後フレーム差分が所定値より大きく、水平右動き画素)
=2 (前後フレーム差分が所定値より大きく、水平左動き画素) (式4)
=3 (前後フレーム差分が所定値より大きく、垂直上動き画素)
=4 (前後フレーム差分が所定値より大きく、垂直下動き画素)

実施例2では水平、垂直の2種類の動き方向の検出を行うが、検出する動きの方向はこれに限るものではなく、別の方向を検出しても良いし、より多くの方向を検出してもよい。
実施例2の差分信号生成部200の詳細を、図9(a)を用いて説明する。図9(a)は差分信号生成部200のブロック図である。差分信号生成部200は、差分検出部201、水平差分検出部206、垂直差分検出部207、比較部208、及び判定部209を有する。NフレームとN+1フレームの画像データは差分検出部201、水平差分検出部206、及び垂直差分検出部207に入力される。
差分検出部201は、NフレームとN+1フレームにおける同一座標の画素の画素値の差分絶対値を算出する。そして、差分検出部201は、算出した差分絶対値を予め設定された所定値と比較し、差分絶対値が所定値より大きい場合1を、差分絶対値が所定値以下の場合0を、動き信号MVとして出力する。
水平差分検出部206、垂直差分検出部207、及び比較部208により注目画素が水平右動き・水平左動き・垂直上動き・垂直下動きであるかを検出する。
水平差分検出部206は、Nフレームの注目画素の画素値N(x,y)と、N+1フレームの注目画素を中心として水平方向に所定範囲内の各画素の画素値との差分絶対値を求める。注目画素の座標をxとすると、所定範囲は[x−c、x+c](cは定数)とする。水平差分検出部206は、Nフレームの画素値N(x,y)と、N+1フレームの画素値N+1(x−c,y)、N+1(x−c+1,y)、・・・、N+1(x+c−1,y)、N+1(x+c,y)の各々と、の差分絶対値を求める。そして、水平差分検出部206は、求めた複数の差分絶対値のうちの最小値Hを出力する。また、水平差分検出部206は、最小値Hとなった画素に基づき検出される動きが右動きの場合は1を、左動きの場合は0を、水平方向信号HDとして出力する。一般的に水平動きがある画素の場合、Nフレームの注目画素の画素値と、N+1フレームの水平所定範囲内のいずれかの画素の画素値とが近い値になるため、最小値Hは小さい値となる。
垂直差分検出部207は、水平差分検出部206と同様の処理を垂直方向に対して行い、最小値Vを出力する。また、垂直差分検出部207は、最小値Vとなった画素に基づき検出される動きが上動きの場合は1を、下動きの場合は0を、垂直方向信号VDとして出力する。
比較部208は、最小値H、最小値V、水平方向信号HD、及び垂直方向信号VDに基づき下記の式5により方向信号Dを生成する。

D=0 (最小値Hが最小値V以下、かつ、水平右動きの場合)
=1 (最小値Hが最小値V以下、かつ、水平左動きの場合) (式5)
=2 (最小値Hが最小値Vより大きい、かつ、垂直上動きの場合)
=3 (最小値Hが最小値Vより大きい、かつ、垂直下動きの場合)

なお、斜め方向に動きがある画素の場合は、当該動きの方向と相関が高い水平方向又は垂直方向が検出される。
判定部209は、動き信号MVと方向信号Dから、下記の式6により差分信号HVを生成する。

HV=0 (動き信号MV=0の場合)
=1 (動き信号MV=1かつ、方向信号D=0の場合)
=2 (動き信号MV=1かつ、方向信号D=1の場合) (式6)
=3 (動き信号MV=1かつ、方向信号D=2の場合)
=4 (動き信号MV=1かつ、方向信号D=3の場合)
実施例2では、上記のように水平差分検出と垂直差分検出により動き方向を検出したが、動き方向検出はこの方法に限るものではなく、ブロックマッチングによる動き検出などを用いてもよい。
中間画像生成部300は差分信号生成部200から出力された差分信号HVを受け、中間画像データS3を出力する。中間画像データS3の各画素の画素値は、差分信号HVが0の画素(前後フレーム差分が小さい画素)の場合、前後フレームの平均値とし、差分信号HVが0以外の画素(前後フレーム差分が大きい画素)の場合、後述する探索により得られた画素値とする。実施例2の探索方法は、生成する中間画像の時間的位置及び画像の移動方向に応じて、左右方向又は上下方向の探索ピッチが異なる。入力画像のフレームレートを3倍にするフレームレート変換の場合、探索ピッチは左右方向又は上下方向の各々で1:2又は2:1の比とする。
中間画像生成部300の詳細を、図9(b)を用いて説明する。図9(b)は、中間画像生成部300のブロック図である。中間画像生成部300は、平均部301、水平探索部305、垂直探索部306、及び選択部307を有する。
平均部301は、NフレームとN+1フレームにおける同一座標の画素の画素値の平均値AVを計算する。平均部301は、算出した平均値AVを選択部307に出力する。
水平探索部305は、注目画素の座標から近い位置にある画素から順に、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との差分絶対値(前後フレーム差分絶対値)を算出し、前後フレーム差分絶対値が小さい画素を探索する。そして、水平探索部305は、見つけ出した画素の画素値に基づき、当該注目画素の画素値HPを算出して出力する。図10(a)、図10(b)にLo_0画像を作成する際の水平探索部305の処理フロー図を示す。図11(a)、図11(b)にLo_1画像を作成する際の水平探索部305の処理フロー図を示す。ここで、注目画素の座標値を(x、y)、探索時に座標値をシフトするためのカウンタをi、探索範囲を規定する所定値をARとする。
図10(a)、図10(b)を用いてLo_0画像を作成する処理フローについて説明する。
ステップS1201で、水平探索部305は、カウンタiを1に初期化する。
ステップS1202で注目画素が右方向に動いているか左方向に動いているか判断する。右方向に動いている場合(HV=1の場合)は、ステップS1203へ処理が移る。
ステップS1203〜ステップS1206はループになっている。このループにより、水平探索部305は、注目画素の座標(x,y)から近い位置にある画素から順に、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との差分絶対値を算出し、この差分絶対値が小さい画素を探索する。
ステップS1203で、水平探索部305は、探索座標(x+2×i,y)の前後フレーム差分絶対値が所定値より小さいかを判定する。前後フレーム差分絶対値が所定値より小さければ(S1203:Yes)、ステップS1209へ進み、前後フレーム差分絶対値が所定値以上であれば(S1203:No)、ステップS1204へ処理が移る。
ステップS1204で、水平探索部305は、探索座標(x−i,y)の前後フレーム差分絶対値が所定値より小さいかを判定する。前後フレーム差分絶対値が所定値より小さければ(S1204:Yes)、ステップS1208へ進み、前後フレーム差分絶対値が所定値以上であれば(S1204:No)、ステップS1205へ処理が移る。
ステップS1205で、水平探索部305は、カウンタiをインクリメントし、ステップS1206で所定範囲の探索が完了したかどうかを判定する。
ステップS1207,1208,1209で、水平探索部305は、注目画素が右方向に動いている場合の各々における注目画素の画素値HPを計算する。
ステップS1207では、水平探索部305は、注目画素の前後フレームの画素値の平均値を、注目画素の画素値HPとする。
ステップS1208では、水平探索部305は、探索座標(x−i,y)の画素の前後フレームの画素値の平均値を、注目画素の画素値HPとする。
ステップS1209では、水平探索部305は、探索座標(x+2×i,y)の画素の前後フレームの画素値の平均値を、注目画素の画素値HPとする。
ステップS1202で注目画素が左方向に動いていると判断した場合(HV=2)は、ステップS1210へ処理が移る。なお、ステップS1202でHVが1でも2でもない場合、このフローチャートの処理は終了するものとする。
ステップS1210〜1213はループになっている。このループにより、水平探索部305は、注目画素の座標(x,y)から近い位置にある画素から順に、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との差分絶対値を算出し、この差分絶対値が小さい画素を探索する。
ステップS1210で、水平探索部305は、探索座標(x+i,y)の前後フレーム差分絶対値が所定値より小さいか判定する。前後フレーム差分絶対値が所定値より小さければ(S1210:Yes)、ステップS1216へ進み、前後フレーム差分絶対値が所定値以上であれば(S1210:No)、ステップS1211へ処理が移る。
ステップS1211で、水平探索部305は、探索座標(x−2×i,y)の前後フレーム差分絶対値が所定値より小さいか判定する。前後フレーム差分絶対値が所定値より小さければ(S1211:Yes)、ステップS1215へ進み、前後フレーム差分絶対値が所定値以上であれば(S1211:No)、ステップS1212へ処理が移る。
ステップS1212で、水平探索部305は、カウンタiをインクリメントし、ステップS1213で所定範囲の探索が完了したかどうかを判定する。
ステップS1214,1215,1216で、水平探索部305は、注目画素が左方向に動いている場合の各々における注目画素の画素値HPを計算する。
ステップS1214では、水平探索部305は、注目画素の前後フレームの画素値の平均値を、注目画素の画素値HPとする。
ステップS1215では、水平探索部305は、探索座標(x−2×i,y)の画素の前後フレームの画素値の平均値を、注目画素の画素値HPとする。
ステップS1216では、水平探索部305は、探索座標(x+i,y)の画素の前後フレームの画素値の平均値を、注目画素の画素値HPとする。
次に、図11(a)、図11(b)を用いてLo_1画像を作成する処理フローについて説明する。
図11(a)、図11(b)は、図10(a)、図10(b)と同様の流れの処理フローとなっている。図10(a)、図10(b)とは、のステップS1203、1204、1210、1211の条件式、及びステップS1208、1209、1215、1216の計算式が異なる。水平探索部305は、図11(a)、図11(b)のステップS1223,1224,1230,1231の各条件式に基づいて処理を行う。そして、ステッ
プS1227、1228、1229、1234、1235、1236の計算式を用いて、注目画素の画素値HPを算出し、Lo_1画像を作成する。
以上のように、図10(a)、図10(b),図11(a)、図11(b)のフローによれば、第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間における中間画像を挿入する時間的な位置に応じて中間画像ごとに探索する所定範囲が設定される。この所定範囲は、対象画素から動くオブジェクトの動き方向(水平方向右向き)に沿って設定される範囲と、対象画素から動き方向と反対方向(水平方向左向き)に沿って設定される範囲と、からなる。そして、この所定範囲は、中間画像が挿入される時間的な位置が第Nフレーム画像に近いほど動き方向に沿った範囲が広い。また、中間画像が挿入される時間的な位置が第N+1フレーム画像に近いほど前記動き方向と反対方向に沿った範囲は広い。
すなわち、第Nフレーム画像に近いLo_0画像の生成において、動き方向が水平右向きの場合(S1202:HV=1)、S1203,S1204の式に示すように、対象画素から右方向に広い範囲で探索が行われる。動き方向が水平左向きの場合(S1202:HV=2)、S1210,S1211の式に示すように、対象画素から左方向に広い範囲で探索が行われる。
また、第N+1フレーム画像に近いLo_1画像の生成において、動き方向が水平右向きの場合(S1222:HV=1)、S1223,S1224の式に示すように、対象画素から左方向に広い範囲で探索が行われる。動き方向が水平左向きの場合(S1222:HV=2)、S1230,S1231の式に示すように、対象画素から右方向に広い範囲で探索が行われる。
垂直探索部306は、水平探索部305と同様の処理を垂直方向に行い、画素値VPを算出する。
選択部307は、差分信号生成部200から出力された差分信号HVに応じて、平均値AV、画素値HP、及び画素値VPのいずれかを選択し、中間画像データS3として出力する。選択部307は、以下の式7に基づき、平均値AV、画素値HP、画素値VPの選択を行う。

S3=AV (差分信号HV=0(前後差分が小さい)の場合)
=HP (差分信号HV=1、又は2(水平動き)の場合) (式7)
=VP (差分信号HV=3、又は4(垂直動き)の場合)
図5(c)は中間画像生成部300の動作を説明する図である。図5(a)は、上記のように、NフレームとN+1フレームの画像を表している。Nフレーム、N+1フレームにおいて、図に示すように黒背景の上を白い四角形のオブジェクトが左から右へ動いているものとする。ここでは、黒背景の画素値をQ0、オブジェクトの画素値をQ1とする。図5(c)は、図5(a)の線Aで示した位置の画素の画素値を示した図である。
図5(c)の座標x0、x1で挟まれた動き領域(x0≦x≦x1)の画素は差分信号HV=1、それ以外の領域(x<x0、x1<x)は差分信号HV=0となる。中間画像
生成部300により、差分信号HV=0の画素の画素値は、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との平均値となる。そのため、図5(c)の中間画像データS3に示すように、x<x0の領域の画素の画素値はQ1、x>x1の領域の画素の画素値はQ0となる。また、差分信号HV=1の画素は水平探索部305により作成された画素値となり、図5(c)に示すように、Lo_0画像は、差分信号HV=1の画素領域(x0≦x≦x1)の内、左1/3の領域は画素値Q1となり、右2/3の領
域は画素値Q0となる。Lo_1画像は、差分信号HV=1の画素領域(x0≦x≦x1)の内、左2/3の領域は画素値Q1となり、右1/3の領域は画素値Q0となる。このように、動くオブジェクトと背景との境界の位置が動き領域内で互いに異なる複数の中間画像Lo_0,Lo_1が第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間に挿入されることでフレームレートが増加する。
このようにして生成された中間画像データS3(Lo_0)及びS3(Lo_1)をNフレームとN+1フレームの間に挿入することで、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)のサブフレーム間での位置ずれが小さくなる。従って、追従視したときに動きぼやけが視認されることを抑制できる。
図1の選択部102は、フレームメモリ101から読み出した画像データS2と、中間画像生成部300から出力された画像データS3を180Hzで交互に切り換えて、画像データS4として出力する。Hi画像を表示する場合、選択部102は画像データS2を選択し、Lo_0画像及びLo_1画像を表示する場合、選択部102は画像データS3を選択する。駆動分配部400は、Hi画像、Lo_0画像、及びLo_1画像を180Hzで交互に出力する。
実施例2の画像処理装置は、差分信号生成部200から出力された差分信号HVに基づいて、中間画像データS3を生成する。中間画像データS3の各画素の画素値は、差分信号HV=0の場合、当該画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との平均値とする。差分信号HV=0以外の場合、当該画素から最も近い位置にある画素であって差分信号HV=0となる画素(すなわち前後フレーム差分絶対値が所定値より小さい画素)を探索する。そして、見つかった画素のNフレームにおける画素値とN+1フレームにおける画素値との平均値を、中間画像データS3の画素の画素値とする。実施例2では、この探索は、画像の動き方向に応じて左右方向又は上下方向に行うが、さらに、生成する中間画像データの時間的位置(Nフレームに近いか、N+1フレームに近いか)に応じて、探索ピッチに重みを付ける。このような中間画像データを作成してフレーム間に挿入することで、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)のサブフレーム間での位置ずれが小さくなるため、追従視したときに動きぼやけが視認されることを抑制できる。従って、実施例2によれば、動きの速い入力画像に対して駆動分配法でフレームレート変換した場合も、追従視したときの動きぼやけを低減することが可能となる。
実施例2では、上記のように入力画像のフレームレートを3倍にする方法を記載したが、実施例2はこれに限るものではなく、フレームレートをK倍(K:自然数)にする場合にも適用できる。その場合、中間画像の生成時に画像の動き方向に応じて前後フレーム差分絶対値が所定値より小さい画素を探索する場合の探索ピッチに付加する生成する中間画像の時間的位置に応じた重みをフレームレート倍率に応じて適切に設定すればよい。
(実施例3)
本発明に係る画像処理装置及びその制御方法の第3の実施例について説明する。実施例3の画像処理装置の構成は図1に示す実施例1の画像処理装置と同様である。実施例3は、中間画像生成部300の構成及び機能が実施例1と異なる。以下、実施例1との相違点を中心に説明する。実施例1と同内容の構成及び処理については詳細な説明を省略する。
中間画像生成部300は差分信号生成部200から出力された差分信号HVを受け、中間画像データS3を出力する。中間画像生成部300は、差分信号HVが0の画素(前後フレーム差分が小さい画素)の場合、前後フレームの平均値を中間画像データS3とする。また、差分信号HVが0以外の画素(前後フレーム差分が大きい画素)の場合、後述する補間計算により前後フレームの画素値から求めた値を中間画像データS3とする。
以下で、中間画像生成部300の詳細を図を用いて説明する。図12(a)は、中間画像生成部300のブロック図である。中間画像生成部300は、動き領域検出部3011及び波形生成部3021を有する。
動き領域検出部3011は、差分信号HVに基づき、水平方向又は垂直方向の動きがある領域(以下、動き領域と呼ぶ)を検出し、領域信号ARを出力する。実施例3では、領域信号ARは、式8に示すように、動き領域の両端の座標値と0、1、2のいずれかの値とする。

AR=0、0、0 (差分信号HV=0の場合)
=動き領域の水平方向両端のx座標値、1 (差分信号HV=1の場合) (式8)
=動き領域の垂直方向両端のy座標値、2 (差分信号HV=2の場合)
ここで、動き領域の水平方向両端のx座標値は、差分信号HVが1でない画素に水平方向に隣接する差分信号HVが1である画素のx座標値である。動き領域の垂直方向両端のy座標値は、差分信号HVが2でない画素に垂直方向に隣接する差分信号HVが2である画素のy座標値である。
図13(a)〜図13(c)は中間画像生成部300の動作を説明する図である。図13(a)は、NフレームとN+1フレームの画像を表している。Nフレーム、N+1フレームにおいて、図に示すように黒背景の上を白い四角形のオブジェクトが左から右へ動いているものとする。ここでは、黒背景の画素値をQ0、オブジェクトの画素値をQ1とする。図13(b)は、図13(a)の線Aで示した1ライン分の画素の画素値を示した図である。図13(b)の網掛けで示した領域は差分信号HV=1となっている水平動き領域である。この場合、動き領域検出部3011により、図13(b)に示す動き領域内の各画素の領域信号ARは(x0,x1、1)となる。
波形生成部3021は、領域信号AR、Nフレームの画像データ、及びN+1フレームの画像データから、中間画像データS3を生成する。波形生成部3021は、中間画像データS3における、動き領域(前後フレーム差分が大きい領域、領域信号ARの3番目の要素=1又は2の領域)の画素の画素値を、当該画素の前後フレームにおける画素値を所定の補間関数(cosカーブ)で補間して求める。
図13(c)は、動き領域をcosカーブで補間して算出した中間画像データS3の波形を示している。波形生成部3021は、図13(c)に示すように、動き領域の両端において波形が連続的に接続されるように、動き領域の画像データを補間する。この補間は、予め不図示のテーブルに持っているcosカーブの振幅と長さの情報に基づき行われる。また、波形生成部3021は、中間画像データS3における、動き領域以外の領域(前後フレーム差分が小さい領域、領域信号ARの3番目の要素=0の領域)の画素の画素値を、当該画素の前後フレームにおける画素値の平均値とする。これにより、動き領域内で、オブジェクトの動き方向に沿って、オブジェクトと背景との境界に隣接するオブジェクトの画素の画素値Q1と背景の画素の画素値Q0との一方(Q1)から他方(Q0)へ、画素値が連続的に変化する中間画像S3が生成される。
図13(a)〜図13(c)の例では、オブジェクトが水平方向に動いている画像を例に説明したが、これに限られない。オブジェクトが垂直方向に動いている画像の場合は、差分信号HV=2となり、領域信号ARは動き領域の垂直方向の両端のy座標となる。その結果、中間画像データS3における、領域信号ARに指定された範囲の垂直方向の1ラ
インの領域の画素の画素値は、当該画素の前後フレームにおける画素値をcosカーブにより補間した値となる。
実施例3では補間にcosカーブを用いる例を説明したが、補間に用いる関数(波形)はこれに限るものではなく、直線的に変化するスロープ波形、急峻に変化するステップ波形などでもよい。この場合、動き領域内で、オブジェクトの動き方向に沿って、オブジェクトと背景との境界に隣接するオブジェクトの画素の画素値Q1と背景の画素の画素値Q0との一方(Q1)から他方(Q0)へ、画素値が段階的に変化する中間画像が生成される。
図13(d)、図13(e)は、実施例3による、Hi画像とLo画像を交互に出力した場合の出力画像及びその見え方を波形で示した図である。図13(d)は、水平方向右に向かう動きを有する画像に対して、実施例3の処理をして生成されるHi(i)、Lo(i+0.5)、Hi(i+1)の3フレームを示している。実施例3で検出する動き領域は、フレーム間でオブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)が移動した領域と考えられる。実施例3では、サブフレームにおいて、この領域内に上記エッジ部分の画像が配置されるようにcosカーブを用いた補間により中間画像を生成する。このような中間画像をサブフレームとしてフレーム間に挿入することで、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)のサブフレーム間での位置ずれが小さくなるため、図13(e)に示すように、追従視したときに動きぼやけが視認されることを抑制できる。
(実施例4)
本発明に係る画像処理装置及びその制御方法の第4の実施例について説明する。実施例4は、実施例3に対して、Lo画像を出力する際のLPF係数について、動きがある領域と動きがない領域とでLPF係数を異ならせることを特徴とする。すなわち、中間画像のうち動き領域とそれ以外の領域とで空間周波数の高域成分を低減する度合を異ならせる。以下、実施例3と同じ動作をするブロックについては、同じ符号を用い、説明を省略する。
図12(b)は実施例4の画像処理装置の構成を示す図である。実施例4では、差分信号生成部200から出力された差分信号HVが駆動分配部500に入力される。また、駆動分配部500の構成及び動作が実施例3の駆動分配部400と異なる。
図14は駆動分配部500のブロック図である。実施例4では、実施例3の駆動分配部400に対して、係数生成部507が追加されている点が異なる。LPF503は、係数生成部507から入力された係数を用いて画像データS4に空間LPFをかけて平滑化し画像データS42を出力する。
係数生成部507は、Lo画像出力時において、差分信号HVが0の領域(動きがない領域)と、差分信号HVが1又は2の領域(水平又は垂直動きがある領域)と、で異なるLPF係数を生成し、LPF503へ出力する。また、係数生成部507は、Hi画像出力時において、Lo画像出力時の差分信号HVが0の領域に対し出力するLPF係数と同じLPF係数を生成し、LPF503へ出力する。
以上の構成により、実施例4では、Lo画像を出力する際のLPF係数について、動きがある領域と動きがない領域とでLPF係数を異なるものに切り替えることができる。具体的には、Lo画像において、cosカーブで置き換えることによって高周波成分が低減されている領域に対しては、平滑化効果の低いLPF処理を行い、それ以外の領域に対しては、平滑化効果の高いLPF処理を行う。これにより、Lo画像のcosカーブで置き換えた領域が、平滑化されすぎてしまうこと抑制でき、より高画質なフレームレート変換
が可能になる。
(実施例5)
本発明に係る画像処理装置及びその制御方法の第5の実施例について説明する。実施例5の画像処理装置の構成は図1に示す実施例1の画像処理装置と同様である。実施例5は、中間画像生成部300の構成及び機能が実施例1と異なる。以下、実施例1との相違点を中心に説明する。実施例1と同内容の構成及び処理については詳細な説明を省略する。
中間画像生成部300は差分信号生成部200から出力された差分信号HVを受け、中間画像データS3を出力する。中間画像生成部300は、差分信号HVが0の画素(前後フレーム差分が小さい画素)の場合、前後フレームの平均値を中間画像データS3とする。また、差分信号HVが0以外の画素(前後フレーム差分が大きい画素)の場合、前後フレームの平均値に対して補正した値を中間画像データS3とする。
以下で、中間画像生成部300の詳細を図を用いて説明する。図15(a)は、中間画像生成部300のブロック図である。中間画像生成部300は、平均画像生成部3010、中間階調生成部3020、及び画素値置換部3030を有する。
平均画像生成部3010は、NフレームとN+1フレームの平均画像(第1平均画像)を生成し、平均画像AVEとして出力する。
中間階調生成部3020は、差分信号HVと平均画像AVEに基づき、各画素における水平方向又は垂直方向の周辺画素から中間階調を算出し、中間階調APL(第2平均画像)として出力する。中間階調生成部3020は、差分信号HVの値に応じて、中間階調APLを以下のように算出する。

APL=0 (HV=0の場合)
=注目画素を中心として水平方向に所定範囲内(第1の範囲内)の画素のAVEにおける画素値の平均値(HV=1の場合)
=注目画素を中心として垂直方向に所定範囲内(第1の範囲内)の画素のAVEにおける画素値の平均値(HV=2の場合)
・・・(式9)

実施例5では、上記のように所定範囲内の画素のAVEにおける画素値の平均値を中間階調としたが、中間階調を算出する方法はこれに限るものではなく、メディアンフィルタなどを用いて算出してもよい。
画素値置換部3030は、平均画像AVEと、中間階調APLと、差分信号HVとに基づき、平均画像AVEに対して補正を行い、中間画像データS3として出力する。
画素値置換部3030は、注目画素の差分信号HV=0である場合、注目画素の平均画像AVEにおける画素値をそのまま当該注目画素の中間画像データS3として出力する。
画素値置換部3030は、注目画素の差分信号HV=1である場合(注目画素が水平方向に動きのある画素である場合)、以下の処理を行う。画素値置換部3030は、中間階調APLにおける注目画素の画素値と、平均画像AVEにおける注目画素を中心として水平方向に所定範囲内(第2の範囲内)の画素の画素値と、の差分絶対値を、当該所定範囲内の各画素について求める。ここで、注目画素の座標をxとすると、所定範囲は[x−w、x+w](wは定数)とする。すなわち画素値置換部3030は、APL(x,y)と、AVE(x−w,y),AVE(x−w+1,y)、・・・、AVE(x+w−1,y)、AVE(x+w,y)(wは定数)の各々と、の差分絶対値を求める。そして、平均画像AVEの前記所定範囲内の画素の画素値のうち、中間階調APLにおける注目画素の
画素値との差分絶対値が最も大きくなる画素値を、当該注目画素の中間画像データS3における画素値とする。つまり、画素値置換部3030は、HV=1となる動き領域の平均画像AVEの注目画素を、注目画素から所定範囲内にある平均画像AVEの画素であってAPLとの差分が大きくなる画素で置き換える。このような置換処理により生成された中間画像データS3は、平均画像AVEと比較し、動き領域において中間的な画素値となる範囲が狭められる。
画素値置換部3030は、差分信号HV=2である画素(垂直方向に動きのある画素)については、差分信号HV=1である場合と同様の処理を垂直方向に対して行い、中間画像データS3として出力する。
図16(a)〜図16(c)は中間画像生成部300の動作を説明する図である。図16(a)は、NフレームとN+1フレームの画像を表している。Nフレーム、N+1フレームにおいて、図に示すように黒背景の上を白い四角形のオブジェクトが左から右へ動いているものとする。ここでは、黒背景の画素値をQ0、オブジェクトの画素値をQ1とする。図16(b)は、図16(a)の線Aで示した1ライン分の画素の画素値を示した図である。図16(b)の網掛けで示した領域は差分信号HV=1となっている水平動き領域である。
図16(c)は、平均画像AVE、中間階調APL、中間画像S3を示している。
平均画像生成部3010が出力するNフレームとN+1フレームの平均画像AVEは、図16(c)のように、x<x0における画素値はQ1、x0≦x≦x1における画素値はQ1とQ0の平均値、x>x1における画素値はQ0となる。
中間階調生成部3020が出力する中間階調APLは、図16(c)のように、差分信号HV=0の領域(x<x0、x1<x)における画素値は0となる。また、差分信号HV=1の領域(x0≦x≦x1)における画素値は、注目画素を中心とする水平方向の所定範囲内の平均画像AVEの画素値の平均値となり、Q1とQ0の平均値より大きい値から小さい値へ徐々に減少する値となる。
画素値置換部3030が出力する中間画像S3は、図16(c)のように、差分信号HV=0の領域(x<x0、x1<x)における画素値は、平均画像AVEと同じ値になる。差分信号HV=1の領域(x0≦x≦x1)における画素値は、注目画素の中間階調APLの画素値との差分絶対値が水平方向の所定範囲内で最も大きくなる平均画像APLの画素値となる。図中のAPL(xa)の矢印で示す領域が、水平方向の所定範囲(ここでは注目画素を中心とする±wの範囲)である。x0に近い領域では、中間階調APLとの差分絶対値が最も大きくなる平均画像AVEにおける画素値はQ1であるから、中間画像S3の画素値はQ1となる。x1に近い領域では、中間階調APLとの差分絶対値が最も大きくなる平均画像AVEにおける画素値はQ0であるから、中間画像S3の画素値はQ0となる。ここで、注目画素がx0とx1との中央付近の画素である場合、当該注目画素を中心とする所定範囲(x±w)がx0〜x1の範囲に含まれるとする。その場合、中間階調APLとの差分絶対値が最も大きくなる平均画像AVEにおける画素値はQ1とQ0の平均値であるから、中間画像S3の画素値はQ1とQ0の平均値となる。これにより、図16(c)に示すように、差分信号HV=1の領域の中央付近でオブジェクト画像から背景画像へ変化する画像が中間画像S3として出力されることになる。図16(c)に示すように、平均画像AVEと中間画像S3を比較すると、画素値Q1とQ0の中間の画素値となる領域が、平均画像AVEではx0〜x1の範囲だが、中間画像S3ではその範囲より狭くなっている。このように、動き領域内で、オブジェクトの動き方向に沿って、オブジェクトと背景との境界に隣接するオブジェクトの画素の画素値Q1と背景の画素の画素値Q0との一方(Q1)から他方(Q0)へ、画素値が段階的に変化する中間画像が生成される。
図16(a)〜図16(c)の例では、オブジェクトが水平方向に動いている画像を例に説明したが、これに限られない。オブジェクトが垂直方向に動いている画像の場合は、差分信号HV=2となり、垂直方向の周辺画素から中間階調を算出する。さらに、画素値置換部3030は、垂直方向に所定の範囲(y±wの範囲)の画素から、中間階調との差分絶対値が最も大きくなる平均画像の画素値を求め、当該平均画像の画素値を中間画像として出力する。
図17(a)、図17(b)は、実施例5による、Hi画像とLo画像を交互に出力した場合の出力画像及びその見え方を波形で示した図である。図17(a)は、水平方向右に向かう動きを有する画像に対して、実施例5の処理をして生成されるHi(i)、Lo(i+0.5)、Hi(i+1)の3フレームを示している。実施例5の処理では、NフレームとN+1フレームの平均を算出することによって生成される中間的な階調の領域を狭める。これにより、中間画像S3においては、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)の画像が動き領域の中央に寄って配置される。そのため、エッジ部分のサブフレーム間での位置ずれが小さくなるため、図17(b)に示すように、追従視したときに動きぼやけが視認されることを抑制できる。
(実施例6)
本発明に係る画像処理装置及びその制御方法の第6の実施例について説明する。実施例6は、実施例5に対して、入力映像の動きの速さに応じて、補正の際に参照する近傍領域の幅を変更することに特徴を有する。以下、実施例5と同じ動作をするブロックについては、同じ符号を用い、説明を省略する。実施例6では、中間画像生成部300の内部構成及び動作が実施例5の中間画像生成部300と異なる。
図15(b)は中間画像生成部300のブロック図である。実施例6では、実施例5の図15(a)に示す中間画像生成部300に対して、近傍領域幅生成部502が追加されている点が異なる。
画素値置換部501は、近傍領域幅生成部502から入力された近傍領域幅Wを用いて、平均画像AVEに対する補正処理を行う。
画素値置換部501は、差分信号HVに応じて以下のように処理を行う。
画素値置換部501は、注目画素の差分信号HV=0である場合、注目画素の平均画像AVEにおける画素値をそのまま当該注目画素の中間画像データS3として出力する。
画素値置換部501は、注目画素の差分信号HV=1である場合(注目画素が水平方向に動きのある画素である場合)、以下の処理を行う。画素値置換部501は、注目画素の中間階調における画素値と、注目画素を中心として水平方向に近傍領域幅Wの範囲内の画素の平均画像AVEにおける画素値と、の差分絶対値を、当該範囲内の各画素について求める。ここで、注目画素の座標をxとすると、近傍領域幅Wの範囲は[x―W、x+W](Wは近傍領域幅生成部502から取得)となる。画素値置換部501は、APL(x、y)と、AVE(x−W,y),AVE(x−W+1,y)、・・・、AVE(x+W−1,y)、AVE(x+W,y)の各々と、の差分絶対値を求める。そして、差分絶対値が最大値となる位置での平均画像AVEの画素値を中間画像データS3として出力する。
画素値置換部501は、差分信号HV=2である画素(垂直方向に動きのある画素)については、差分信号HV=1である場合と同様の処理を垂直方向に対して行い、中間画像データS3として出力する。
近傍領域幅生成部502は、差分信号HVから水平方向又は垂直方向の動き幅を算出し、その動き幅から近傍領域幅Wを算出し、出力する。実施例6では、以下に示す式10を用いて近傍領域幅Wを算出する。
W=0 (差分信号HV=0の場合)
=水平方向の動き幅/2 (差分信号HV=1の場合) (式10)
=垂直方向の動き幅/2 (差分信号HV=2の場合)
ここで、水平方向の動き幅は、以下のようにして求める。まず、動き領域の水平方向両端のx座標値を求める。動き領域の水平方向両端のx座標値は、差分信号HVが1でない画素に水平方向に隣接する、差分信号HVが1である画素のx座標値である。求めた水平方向両端のx座標値の差分絶対値に1を加えた値を、水平方向の動き幅とする。垂直方向の動き幅についても、水平方向と同様にして算出する。
これにより、動きの速い画像に対しては、広い近傍領域を参照して平均画像AVEを補正し、動きの遅い画像に対しては、狭い近傍領域を参照して平均画像AVEを補正することができる。実施例6によれば、画像の動きの速さに応じて近傍領域幅Wを適切な値にすることができる。
図18(a)、図18(b)は、画像の動きの速さに対して、大きすぎる近傍領域幅Wを用いて補正した場合と、適切な近傍領域幅Wを用いて補正した場合の中間画像S3を示す図である。
図18(a)は画像の動きの速さに対して、大きすぎる近傍領域幅Wを用いて補正した場合の図である。図18(a)に示すように、中間画像S3の動き領域において輝度が大きく変動する波形になっている。これは、中間階調APLとの差分絶対値を算出する平均画像AVEの範囲が広すぎるため、注目画素の中間階調APL(xa)との差分絶対値が最も大きい平均画像AVEの画素値がAVE(x0)ではなくAVE(x1)となってしまっているからである。
これに対して、図18(b)は、画像の動きの速さに対して、適切な近傍領域幅Wを用いて補正した場合の図である。図18(b)に示すように、適切な近傍領域幅Wを用いることで、中間画像S3の動き領域において、中間的な階調の領域が狭まり、オブジェクトと背景との境界部分(エッジ部分)の画像が動き領域の中央に寄って配置される。これは、中間階調APLとの差分絶対値を算出する平均画像AVEの範囲が適切であるため、注目画素の中間階調APL(xa)との差分絶対値が最も大きい平均画像AVEの画素値がAVE(x0)となっているためである。
実施例6では、画像の動きの速さに応じて適切な近傍領域幅Wを算出することで、画像の動きが速い場合にも中間的な階調の領域を適切に狭めることができ、画像の動きが遅い場合にも動き領域において中間画像の輝度が大きく変動することを抑制できる。従って、画像の動きの速さによらず追従視した場合に動きぼやけを低減することができる。
<その他の実施形態>
記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施形態の機能を実現するシステムや装置のコンピュータ(又はCPU、MPU等のデバイス)によっても、本発明を実施することができる。また、例えば、記憶装置に記録されたプログラムを読み込み実行することで前述した実施形態の機能を実現するシステムや装置のコンピュータによって実行されるステップからなる方法によっても、本発明を実施することができる。この目的のために、上記プログラムは、例えば、ネットワークを通じて、又は、上記記憶装置となり得る様々なタイプの記録媒体(つまり、非一時的にデータを保持するコンピュータ読取可能な記録媒体)から、上記コンピュータに提供される。したがって、上記コン
ピュータ(CPU、MPU等のデバイスを含む)、上記方法、上記プログラム(プログラムコード、プログラムプロダクトを含む)、上記プログラムを非一時的に保持するコンピュータ読取可能な記録媒体は、いずれも本発明の範疇に含まれる。
200:差分信号生成部、300:中間画像生成部、400:駆動分配部

Claims (19)

  1. 入力画像の第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像との間で画像動きがある動き領域を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出結果に基づいて第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像から中間画像を生成する生成手段と、
    前記中間画像に対し空間周波数の高域成分を低減する画像処理を行う処理手段と、
    前記画像処理を行った中間画像を第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間に挿入することにより前記入力画像のフレームレートを増加させた画像を出力する出力手段と、を有し、
    前記生成手段は、前記中間画像の画素値を求める対象位置が前記動き領域内にある場合、当該対象位置の近傍かつ前記動き領域外の位置における第Nフレーム画像の画素値と第N+1フレーム画像の画素値とを用いて、当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める画像処理装置。
  2. 前記検出手段は、第Nフレーム画像の画素値と第N+1フレーム画像の画素値との差分であるフレーム間差分の大きさが所定値以上となる領域を動き領域として検出する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記対位置前記動き領域内ある場合、当該対象位置を中心とする所定範囲内かつ前記動き領域外の位置における第Nフレーム画像画素値と第N+1フレーム画像画素値との平均値により当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記生成手段は、前記対象位置前記動き領域内ある場合、当該対象位置を中心とする所定範囲内かつ前記動き領域外であって当該対象位置に最も近い位置における第Nフレーム画像画素値と第N+1フレーム画像画素値との平均値により当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める請求項1〜のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記対象位置を中心とする所定範囲内かつ前記動き領域外となる位置がない場合当該対象位置における第Nフレーム画像画素値と第N+1フレーム画像画素値との平均値により当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める請求項3又
    は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記所定範囲は、前記対象位置から前記検出手段により検出された動き方向に沿って設定される範囲と、前記対象位置から前記検出手段により検出された動き方向と反対方向に沿って設定される範囲と、からなる請求項3〜5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記生成手段は、前記対象位置前記動き領域外にある場合、当該対象位置における第Nフレーム画像画素値と第N+1フレーム画像画素値との平均値により当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める請求項3〜6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、中間画像の画素値を求めるために画素値を用いる第Nフレーム画像及び第N+1フレームにおける位置が互いに異なる複数の中間画像を生成する請求項3〜7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記生成手段は、第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間における中間画像挿入される時間的な位置に応じて中間画像ごとに前記所定範囲を設定する請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記所定範囲は、前記対象位置から前記検出手段により検出された動き方向に沿って設定される範囲と、前記対象位置から前記検出手段により検出された動き方向と反対方向に沿って設定される範囲と、からなり、中間画像が挿入される時間的な位置が第Nフレーム画像に近いほど前記動き方向に沿った範囲は広く、中間画像が挿入される時間的な位置が第N+1フレーム画像に近いほど前記動き方向と反対方向に沿った範囲は広い請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記生成手段は、所定の補間関数を用いて、前記動き領域内で、画素値が連続的に変化する中間画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 前記処理手段は、前記中間画像のうち動き領域とそれ以外の領域とで空間周波数の高域成分を低減する度合を異ならせる請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記生成手段は、前記動き領域内で、画素値が段階的に変化する中間画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  14. 前記生成手段は、
    第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像から第1平均画像及び第2平均画像をさらに生成し、
    前記第1平均画像の画素値を求める対象位置における第Nフレーム画像の画素値と第N+1フレーム画像の画素値との平均値により、当該対象位置における前記第1平均画像の画素値を求め
    前記第2平均画像の画素値を求める対象位置が前記動き領域内にある場合、当該対象位置を中心とする第1の範囲内における前記第1平均画像画素値の平均値により、当該対象位置における前記第2平均画像の画素値を求め
    前記中間画像の画素値を求める対象位置前記動き領域内ある場合、当該対象位置を中心とする第2の範囲内の位置のうち、前記第1平均画像画素値と前記第2平均画像画素値との差分の大きさが最も大きくなる位置における前記第1平均画像画素値を前記対象位置における前記中間画像の画素値とする請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 前記第1の範囲及び前記第2の範囲は、前記対象位置から前記検出手段により検出された動き方向に沿って設定される範囲と、前記対象位置から前記検出手段により検出された動き方向と反対方向に沿って設定される範囲と、からなる請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記第2の範囲は、前記検出手段により検出された動きの速さに応じて設定される請求項14又は15に記載の画像処理装置。
  17. 前記第2の範囲は、前記検出手段により検出された動きが速いほど広く設定される請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 前記処理手段は、第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像に対し空間周波数の高域成分を強調する画像処理を更に行い、
    前記出力手段は、前記画像処理を行った中間画像を、前記画像処理を行った第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間に挿入することにより、前記入力画像のフレームレートを増加させた画像を出力する請求項1〜17のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  19. 入力画像の第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像との間で画像動きがある動き領域を検出する検出工程と、
    前記検出工程による検出結果に基づいて第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像から中間画像を生成する生成工程と、
    前記中間画像に対し空間周波数の高域成分を低減する画像処理を行う処理工程と、
    前記画像処理を行った中間画像を第Nフレーム画像と第N+1フレーム画像の間に挿入することにより前記入力画像のフレームレートを増加させた画像を出力する出力工程と、を有し、
    前記生成工程では、前記中間画像の画素値を求める対象位置が前記動き領域内にある場合、当該対象位置の近傍かつ前記動き領域外の位置における第Nフレーム画像の画素値と第N+1フレーム画像の画素値とを用いて、当該対象位置における前記中間画像の画素値を求める画像処理装置の制御方法。
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