JP6216346B2 - 外部短絡試験装置 - Google Patents

外部短絡試験装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6216346B2
JP6216346B2 JP2015049571A JP2015049571A JP6216346B2 JP 6216346 B2 JP6216346 B2 JP 6216346B2 JP 2015049571 A JP2015049571 A JP 2015049571A JP 2015049571 A JP2015049571 A JP 2015049571A JP 6216346 B2 JP6216346 B2 JP 6216346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
resistance
unit
resistor
test apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015049571A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016170022A (ja
Inventor
優貴 中西
優貴 中西
貴士 芦谷
貴士 芦谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Espec Corp
Original Assignee
Espec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Espec Corp filed Critical Espec Corp
Priority to JP2015049571A priority Critical patent/JP6216346B2/ja
Publication of JP2016170022A publication Critical patent/JP2016170022A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6216346B2 publication Critical patent/JP6216346B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、外部短絡試験装置に関する。
二次電池等が使用中に外部短絡した場合、大きな短絡電流が発生し、二次電池等が発熱して発火するおそれがある。そこで、二次電池の使用前に予め外部短絡を再現し、安全性が保たれるか否かを確認するための外部短絡試験が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
外部短絡試験では、試験規格が要求する抵抗値を満足するように短絡回路の抵抗値を設定する必要がある。この抵抗値は試験規格に応じて異なる。そこで、外部短絡試験装置では、短絡回路内に複数の抵抗を設けておき、試験開始前に短絡回路に組み込む抵抗を決定する作業が行われる。
短絡回路への抵抗の組み込みは、抵抗値が要求する抵抗値になるように短絡回路の配線を繋ぎ代える方式と、(ii)複数の抵抗のそれぞれに対して並列又は直列に電磁開閉器を設置し、短絡回路の抵抗値が要求する抵抗値になるように電磁開閉器を開閉させる方式とが考えられる。方式(i)では、配線を繋ぎ代える作業が繁雑なので、方式(ii)の方がユーザにとって便利である。
北陸電力研究開発年報第44号「リチウムイオン電池による蓄電システムの開発 その2」
しかしながら、方式(ii)では、複数の抵抗のそれぞれに対して直列又は並列に電磁開閉器を設置する必要がある。また、数千アンペアオーダーの短絡電流に対応するためには、大型の電磁開閉器を設置する必要がある。したがって、装置構成が大型化するという問題がある。
また、電磁開閉器は、動作音が大きいので、短絡回路の抵抗値を調整する作業の妨げとなる。抵抗値を調整する作業は、例えば、外部短絡抵抗の抵抗値を抵抗計でモニタしながら、短絡回路に組み込む抵抗を決定するというような神経の集中が課される作業なので、動作音が大きければ、作業効率が低下してしまう。
本発明は、装置構成を小型化し、且つ、抵抗値の調整作業の作業効率を高めることができる外部短絡試験装置を提供することである。
本発明の一態様による外部短絡試験装置は、試験対象の電池を外部短絡させるための短絡回路を備える外部短絡試験装置であって、前記短絡回路は、一対の端子を備え、前記電池が設置される電池設置部と、前記一対の端子間に接続された複数の抵抗を含む抵抗部と、前記電池設置部及び前記抵抗部間を導通又は遮断させる第1スイッチと、前記複数の抵抗のそれぞれに対して直列又は並列接続される複数の第2スイッチとを備え、前記第1スイッチは、機械式リレーで構成され、前記複数の第2スイッチは、それぞれ、半導体リレーで構成される。
この構成によれば、複数の抵抗のそれぞれに対して直列又は並列接続される複数の第2スイッチは、半導体リレーで構成されているので、機械式リレーのような動作音は発生しない。そのため、作業者は、抵抗値の調整作業に集中でき、調整作業の作業効率を高めることができる。また、第2スイッチは半導体リレーで構成されており、半導体リレーは小型なので、第2スイッチとして電磁開閉器を使用した場合に比べて装置構成を小型化できる。
更に、本構成によれば、電池設置部及び抵抗部間を導通又は遮断させる第1スイッチは機械式リレーで構成されている。そのため、第2スイッチを構成する半導体リレーが万が一故障して、導通状態が維持されている場合であっても、第1スイッチを非導通にすることで、安全に短絡回路を遮断できる。
また、上記外部短絡試験装置において、前記電池設置部の端子間の電圧を計測する電圧計と、前記外部短絡試験装置の動作モードを抵抗調整モード又は試験モードに指定する操作が入力される操作部と、前記抵抗調整モードが指定された場合において、前記電圧計により計測された計測電圧値が前記電池設置部に前記電池が設置されていることを示す場合、前記第1スイッチを遮断させる開閉制御部とを更に備えてもよい。
この構成によれば、抵抗調整モードが指定された場合、電池設置部に電池が設置されていると、第1スイッチが遮断されるので、電池設置部に電池が設置された状態で抵抗値の調整作業が行われることを防止できる。そのため、抵抗値の調整作業中に第2スイッチを導通させた際に、電池から過大な短絡電流が流れ、電池が爆発するリスクを回避できる。
また、上記外部短絡試験装置において、前記抵抗調整モードが指定された場合、前記動作モードが前記抵抗調整モードに設定されていることを報知する報知制御部を更に備えてもよい。
この構成によれば、抵抗調整モードが指定された場合、そのことが作業者に報知されるので、抵抗調整モードにおいて、作業者に対して電池設置部に電池を取り付けないように注意を喚起できる。
また、上記外部短絡試験装置において、前記抵抗部に並列接続された抵抗計と、前記抵抗計及び前記抵抗部間を導通又は遮断させる第3スイッチと、試験開始の指示が入力される操作部と、前記試験開始の指示が入力された場合、前記第1スイッチを遮断させ且つ前記第3スイッチを導通させ、前記抵抗計により計測された計測抵抗値が所定の目標抵抗値となるように、導通させる第2スイッチを選択した後、前記第1スイッチを導通させ且つ前記第3スイッチを遮断する抵抗制御部とを更に備えてもよい。
この構成によれば、試験開始の指示が入力されると、第1スイッチが遮断されて計測抵抗値が目標抵抗値となるように導通させる第2スイッチが自動的に選択された後、第1スイッチが導通される。そのため、ユーザは、抵抗値の調整作業を行うことなく、試験開始の指示を入力するだけで、試験を自動的に開始させることができる。したがって、ユーザの操作負担を軽減できる。
また、第1スイッチが遮断され、且つ、第3スイッチが導通された状態で抵抗値の調整が行われるので、電池設置部に電池が設置されていたとしても、短絡回路に短絡電流が発生することを防止できる。また、第1スイッチが導通された場合、第3スイッチが遮断されるので、試験時に抵抗計が短絡回路に組み込まれることを防止でき、試験精度を高めることができる。
また、上記外部短絡試験装置において、前記抵抗制御部は、前記選択した第2スイッチを導通させたときの前記計測抵抗値と前記目標抵抗値とのずれが許容範囲より小さい場合、前記第3スイッチを遮断させ、前記第1スイッチを導通させてもよい。
この構成によれば、計測抵抗値が目標抵抗値に対して許容範囲内になった場合に、試験を開始させることができる。
また、上記外部短絡試験装置において、前記抵抗部は、互いに並列接続された複数の第1抵抗を備える並列抵抗部を備え、前記第1抵抗に対応する第2スイッチは、前記第1抵抗に対して直列接続され、各第1抵抗は、試験規格に応じた抵抗値が割り付けられていてもよい。
この構成によれば、第1抵抗は互いに並列接続され、第1抵抗に対応する第2スイッチは第1抵抗に対して直列接続され、各第1抵抗に各試験規格が要求する抵抗値が割り付けられている。そのため、複数の第1抵抗の中から試験規格に対応する第1抵抗を選択するだけで、短絡回路の抵抗値を試験規格が要求する抵抗値に調整することができ、抵抗値の調整作業が容易になる。
また、上記外部短絡試験装置において、前記抵抗部は、前記並列抵抗部に対して直列接続され、互いに直列接続された複数の第2抵抗を備える直列抵抗部を備え、前記第2抵抗に対応する第2スイッチは、前記第2抵抗に対して並列接続されていてもよい。
この構成によれば、複数の第2抵抗は互いに直列接続されているので、外部短絡回路に組み込む第2抵抗の個数を変えて、第1抵抗で大まかに調整された短絡回路の抵抗値を微調整することができる。
また、上記外部短絡試験装置において、前記抵抗に接続された第2スイッチは、並列接続された複数の半導体リレーで構成されていてもよい。
この構成によれば、第2スイッチは並列接続された複数の半導体リレーで構成されているので、過大な短絡電流が各半導体リレーで分流され、各半導体リレーに通電容量以上の電流が流れることを防止できる。
本発明によれば、装置構成を小型化し、且つ、抵抗値の調整作業の作業効率を高めることができる。更に、第2スイッチを構成する半導体リレーが万が一故障して、導通状態が維持されている場合であっても、第1スイッチを非導通にすることで、安全に短絡回路を遮断できる。
本発明の実施の形態1における外部短絡試験装置が備える短絡回路の構成図である。 本発明の実施の形態1における外部短絡試験装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1における外部短絡試験装置の処理を示すフローチャートである。 第2スイッチを複数の半導体リレーで構成した場合の第2スイッチの構成図である。 本発明の実施の形態2の外部短絡試験装置が備える短絡回路の構成図である。 本発明の実施の形態2における外部短絡試験装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2における外部短絡試験装置の処理を示すフローチャートである。 図7の続きのフローチャートである。 本発明の実施の形態3の外部短絡試験装置が備える短絡回路の構成図である。 本発明の実施の形態3における外部短絡試験装置のブロック図である。 本発明の実施の形態3における外部短絡試験装置の処理を示すフローチャートである。 本発明の比較例に係る外部短絡試験装置の外部短絡回路の構成図である。 本発明の比較例に係る外部短絡試験装置の処理を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
(短絡回路の構成)
図1は本発明の実施の形態1における外部短絡試験装置1が備える短絡回路10の構成図である。外部短絡試験装置1は、試験対象である電池201を意図的に外部短絡させ、外部短絡試験を実施するための装置である。外部短絡試験装置1は、短絡回路10、電源部100、及び制御部40を備える。電源部100は、例えば、交流電力を直流電力に変換する電源回路で構成され、電力源等から供給される交流電力を整流及び平滑化し、所定レベルの直流電力に変換し、短絡回路10、制御部40に供給する。
短絡回路10は、電池設置部20、短絡ユニット30を備える。電池設置部20及び短絡ユニット30は、例えば、一対のケーブルL11,L12を介して電気的に接続されている。電池設置部20は、試験対象となる電池201が設置される。電池201としては、二次電池や、複数の二次電池及びこれらの二次電池を保護する保護回路を備える電池パックが採用できる。但し、これは一例である。電池設置部20は、一対の端子21,22を備える。端子21は、例えば、電池201の正極が接続され、端子22は、例えば、電池201の負極が接続される。
短絡ユニット30は、入力部310、第1スイッチSW1、抵抗部330を備える。入力部310は、一対の端子311,312を備える。端子311は、ケーブルL11を介して端子21と電気的に接続され、端子312は、ケーブルL12を介して端子22と電気的に接続されている。これにより、電池設置部20に電池201が設置されると、短絡電流が入力部310を介して短絡ユニット30に流れる。
また、端子311,312間には、主線路L2が電気的に接続されている。主線路L2において、接続点K1及び接続点K2間には分岐線路L21が接続され、接続点K3,K4間には分岐線路L22が接続され、接続点K5,K6間には分岐線路L23が接続されている。
第1スイッチSW1は、一対の機械式リレーSW11,SW12を備える。機械式リレーSW11は端子311と電気的に接続され、機械式リレーSW12は端子312と電気的に接続されている。機械式リレーSW11,SW12としては、例えば、電磁開閉器が採用できる。機械式リレーSW11は、制御部40の制御の下、機械式リレーSW12と同期して、導通及び遮断する。機械式リレーSW11,SW12が導通して第1スイッチSW1が導通すると、電池設置部20及び抵抗部330が導通する。一方、機械式リレーSW11,SW12が遮断して第1スイッチSW1が遮断すると、電池設置部20及び抵抗部330が切り離される。ここで、第1スイッチSW1は一対の機械式リレーSW11,SW12で構成されているので、接点で発生するアークが分散され、個々の機械式リレーSW11,SW12で発生するアークが小さくなる。
抵抗部330は、並列抵抗部340及び直列抵抗部350を備える。並列抵抗部340は、互いに並列接続された2つの第1抵抗R11,R12と、第1抵抗R11,R12に対応する2つの第2スイッチSW21,SW22とを備える。第1抵抗R11及び第2スイッチSW21は主線路L2上で直列接続され、第1抵抗R12及び第2スイッチSW22は分岐線路L21上で直列接続されている。
第1抵抗R11は、例えば、短絡回路10の抵抗値を第1試験規格が規定する抵抗値にするための抵抗値を持つ。また、第2抵抗R12は、例えば、短絡回路10の抵抗値を第1試験規格とは別の第2試験規格が規定する抵抗値にするための抵抗値を持つ。
短絡回路10においては、第1抵抗R11,R12以外にも、端子21,22、端子311,312、ケーブルL11,L12、主線路L2、第1スイッチSW1、第2スイッチSW21,SW22等の回路素子が存在し、これらの回路素子も抵抗値を持っている。そのため、短絡回路10全体の抵抗値を試験規格が規定する抵抗値にするためには、これらの回路素子の抵抗値を考慮する必要がある。ここで、これらの抵抗値は事前に算出できる。そこで、第1抵抗R11の抵抗値は、第1試験規格が規定する抵抗値からこれらの回路素子の抵抗値を差し引いた値が設定されている。また、第1抵抗R12の抵抗値は、第2試験規格が規定する抵抗値からこれらの回路素子の抵抗値を差し引いた値が設定されている。
直列抵抗部350は、互いに直列接続された2つの第2抵抗R21,R22と、第2抵抗R21,R22に対応する2つの第2スイッチSW23,SW24とを備える。第2抵抗R21,R22は主線路L2上に設けられている。第2スイッチSW23は、分岐線路L22上に設けられ、第2抵抗R21と並列接続され、第2スイッチSW24は分岐線路L23上に設けられ、第2抵抗R22と並列接続されている。
以下、第2スイッチSW21〜SW24を区別しない場合、第2スイッチに対して「SW2」の符号を付す。第2スイッチSW2としては、電界効果型トランジスタ、バイポーラトランジスタ、又はIGBT等で構成される半導体リレーが採用できる。
第2スイッチSW2は、それぞれ、駆動部360を介して制御部40と接続されている。駆動部360は、第2スイッチSW21〜SW24に対応して4つ設けられている。駆動部360は、制御部40から第2スイッチSW2を導通させるための導通指示が入力されると、対応する第2スイッチSW2の制御端子に所定の導通レベルの電圧を印加し、対応する第2スイッチSW2を導通させる。一方、駆動部360は、制御部40から第2スイッチSW2を遮断させるための遮断指示が入力されると、対応する第2スイッチSW2の制御端子に所定の遮断レベルの電圧を印加し、対応する第2スイッチSW2を遮断させる。
なお、第2スイッチSW2が電界効果型トランジスタやIGBTで構成される場合、制御端子はゲートであり、第2スイッチSW2がバイポーラトランジスタで構成される場合、制御端子はベースである。
第2抵抗R21,R22は、微調整用の抵抗である。例えば、第1試験規格の試験を実施する場合、第1抵抗R11が短絡回路10に組み込まれるが、第1抵抗R11の個体バラツキ等の理由で、短絡回路10の抵抗値が第1試験規格が規定する抵抗値からずれることもある。第2抵抗R21,R22はこの個体バラツキを想定して予め短絡回路10に組み込まれている。したがって、第2抵抗R21,R22は、上記のずれを修正するための抵抗値を持つ。ここで、第1抵抗R11,R12の抵抗値が数十mΩのオーダーであるとすると、第2抵抗R21,R22は、数mΩのオーダーの抵抗値を持つ。例えば、第1抵抗R11又は第1抵抗R12の実際の抵抗値が想定した抵抗値よりも大きければ、第2抵抗R21,R22の少なくともいずれか一方が短絡回路10から切り離される。
制御部40は、CPU、ROM、RAM等のコンピュータや専用のハードウェア回路で構成され、外部短絡試験装置1全体の制御を司る。制御部40の詳細については後述する。
なお、図1の例では、並列抵抗部340は2個の第1抵抗R11,R12を備えているが、これは一例であり、3個以上であってもよいし、1個であってもよい。例えば、外部短絡試験装置1をn(nは1以上の整数)個の試験規格に対応させる場合、第1抵抗の個数をn個にすればよい。この場合、分岐線路L21の本数をn−1本設け、各分岐線路L21に1つの第1抵抗と1つの第2スイッチSW2とを配置すればよい。
また、図1の例では、直列抵抗部350は2個の第2抵抗R21,R22を備えているが、これは一例であり、3個以上であってもよいし、1個であってもよい。また、第2スイッチSW2は第2抵抗の個数分設け、それぞれ、第2抵抗に並列接続させればよい。更に、駆動部360も第2スイッチSW2の個数分設ければよい。
次に、外部短絡試験装置1における試験手順を簡単に説明する。まず、端子21,22間に抵抗計が接続され、抵抗値の調整作業が行われる。なお、調整作業の開始時には、第2スイッチSW2は全て遮断されているので、第1抵抗R11,R12は短絡回路10から切り離されているが、第2抵抗R21,R22は短絡回路10に組み込まれている。この調整作業では、まず、試験規格に応じて第2スイッチSW21,SW22のいずれか一方が導通され、抵抗R11,R12のいずれか一方が短絡回路10に組み込まれる。次に、第1スイッチSW1が導通され、抵抗計で抵抗値が計測される。計測された抵抗値が試験規格が規定する抵抗値よりも大きければ、第2スイッチSW23,SW24のいずれかが導通され、第2抵抗R21,R22の少なくともいずれか一方が短絡回路10から切り離される。そして、短絡回路10に組み込まれる第1、第2抵抗が決定すると、電池設置部20に電池201が設置され、試験が開始される。これにより、電池201から短絡回路10に短絡電流が流れ、電流計で短絡電流が計測され、データロガー等で計測された短絡電流が記録される。
(制御部の構成)
図2は、本発明の実施の形態1における外部短絡試験装置1のブロック図である。外部短絡試験装置1は、制御部40、操作部50、第1スイッチSW1、駆動部360、第2スイッチSW2、及びブザー405を備える。
操作部50は、主電源スイッチ51、開閉器スイッチ52、異常ランプ53、異常リセットスイッチ54、抵抗切替スイッチ55、調整抵抗スイッチ56,57、及びモード切替スイッチ58を備える。
主電源スイッチ51は、ユーザから外部短絡試験装置1をオン又はオフさせる指示を受け付けるボタンである。主電源スイッチ51がユーザにより押されると、電源部100は外部短絡試験装置1への電源供給を開始する。一方、電源部100が電源供給をしていない状態で主電源スイッチ51がユーザにより押されると、電源部100は外部短絡試験装置1への電源供給を停止する。
開閉器スイッチ52は、ユーザから第1スイッチSW1を導通又は遮断させる指示を受け付けるボタンである。異常ランプ53は、外部短絡試験装置1において異常が発生した場合に点灯する。異常リセットスイッチ54は、異常ランプ53を消灯させるためのスイッチである。抵抗切替スイッチ55は、短絡回路10の抵抗値を指示するためのスイッチである。この例では、30mΩと80mΩとが選択可能である。ここで、30mΩは例えば第1試験規格が規定する抵抗値であり、80mΩは第2試験規格が規定する抵抗値である。よって、第1試験規格の試験を実施する場合、ユーザは、抵抗切替スイッチ55を「30mΩ」と記載された位置に位置決めし、第2試験規格の試験を実施する場合、ユーザは、抵抗切替スイッチ55を「80mΩ」と記載された位置に位置決めする。以下の説明では、第1抵抗R11は第1試験規格に対応し、第2抵抗R12は第2試験規格に対応しているものとする。また、第1抵抗R11の抵抗値は、他の回路素子が持つ抵抗値を例えば7mΩと見積もって、例えば「23mΩ」に設定されている。また、第2抵抗R12の抵抗値は、80mΩから他の回路素子が持つ抵抗値を例えば7mΩと見積もって例えば「73mΩ」に設定されている。
調整抵抗スイッチ56,57は、短絡回路10の抵抗値を微調整する際に押されるボタンである。短絡回路10の抵抗値を1mΩ低下させる場合は調整抵抗スイッチ56が押され、2mΩ低下させる場合は調整抵抗スイッチ57が押される。以下の説明では、第2抵抗R22の抵抗値は1mΩ、第2抵抗R21の抵抗値は2mΩとする。
モード切替スイッチ58は、外部短絡試験装置1の動作モードを抵抗調整モード又は試験モードに設定するための調整つまみである。ユーザは、抵抗調整モードを設定する場合、モード切替スイッチ58を「抵抗調整」と記載された位置に位置決めし、試験モードに設定する場合、モード切替スイッチ58を「試験」と記載された位置に位置決めする。
制御部40は、開閉制御部401、抵抗制御部402、モード設定部403、及び報知制御部404を備える。これらは、CPUがROMに記憶された制御プログラムを実行することで実現されてもよいし、専用のハードウェア回路で実現されてもよい。
開閉制御部401は、第1スイッチSW1の遮断状態において、開閉器スイッチ52が押されると、第1スイッチSW1を導通させる。一方、開閉制御部401は、第1スイッチSW1の導通状態において、開閉器スイッチ52が押されると、第1スイッチSW1を遮断させる。
抵抗制御部402は、抵抗切替スイッチ55が、「30mΩ」の位置に位置決めされると、第2スイッチSW21を導通させる導通指示を駆動部360に出力し、第1抵抗R11のみを短絡回路10に組み込む。また、抵抗制御部402は、抵抗切替スイッチ55が、「80mΩ」の位置に位置決めされると、第2スイッチSW22を導通させる導通指示を駆動部360に出力し、第1抵抗R12のみを短絡回路10に組み込む。
また、抵抗制御部402は、調整抵抗スイッチ56が押されると、第2スイッチSW24を導通させる導通指示を駆動部360に出力し、第2抵抗R22を短絡回路10から切り離す。また、抵抗制御部402は、調整抵抗スイッチ57が押されると、第2スイッチSW23を導通させる導通指示を駆動部360に出力し、第2抵抗R21を短絡回路10から切り離す。なお、調整抵抗スイッチ56,57の両方が押された場合、抵抗制御部402は、第2スイッチSW23,S24の両方を導通させ、第2抵抗R21,R22の両方を短絡回路10から切り離す。
モード設定部403は、モード切替スイッチ58が「抵抗調整」の位置に位置決めされると、動作モードを抵抗調整モードに設定し、モード切替スイッチ58が「試験」の位置に位置決めされると、動作モードを試験モードに設定する。
報知制御部404は、モード設定部403により動作モードが抵抗調整モードに設定された場合、ブザー405を鳴動させる。
(動作)
図3は、本発明の実施の形態1における外部短絡試験装置1の処理を示すフローチャートである。本フローチャートの開始時には、外部短絡試験装置1はオフされており、電池設置部20に抵抗計が接続されているものとする。
まず、主電源スイッチ51が押され、主電源をオンする指示が入力されると(S301でYES)、電源部100は電源供給を開始し、外部短絡試験装置1がオンする(S302)。一方、主電源スイッチ51が押されなければ(S301でNO)、処理がS301に戻され、外部短絡試験装置1はオフの状態を維持する。
次に、モード切替スイッチ58が「抵抗調整」の位置に位置決めされ、抵抗調整モードが選択されると(S303でYES)、モード設定部403は、動作モードを抵抗調整モードに設定し(S304)、報知制御部404は、ブザー405を鳴動させる(S305)。一方、抵抗調整モードが選択されなければ(S303でNO)、処理がS303に戻される。ブザーを鳴動させることで、ユーザに抵抗調整モードであることを報知でき、電池設置部20に電池201を設置しないようにユーザに注意を促すことができる。
次に、開閉器スイッチ52が押され、第1スイッチSW1を導通する操作が入力されると(S306でYES)、開閉制御部401は、第1スイッチSW1を導通させる(S307)。一方、第1スイッチSW1を導通する操作が入力されなければ、処理がS306に戻される。
次に、抵抗切替スイッチ55及び調整抵抗スイッチ56,57が操作され、抵抗値を調整する指示が入力されると(S308でYES)、抵抗制御部402は、入力された指示にしたがって短絡回路10の抵抗値を調整する(S309)。ここでは、ユーザは抵抗計をモニタしながら、抵抗切替スイッチ55及び調整抵抗スイッチ56,57を適宜操作することで、短絡回路10の抵抗値を試験規格に応じた抵抗値に調整する。
抵抗値の調整作業が終了し、開閉器スイッチ52が押され、第1スイッチSW1を遮断する操作が入力されると(S310でYES)、開閉制御部401は、第1スイッチSWを遮断させる(S311)。一方、第1スイッチSW1を遮断する操作が入力されなければ(S310でNO)、処理がS308に戻される。
次に、モード切替スイッチ58が「試験」の位置に位置決めされ、試験モードを選択する指示が入力されると(S312でYES)、モード設定部403は、動作モードを試験モードに設定する(S313)。一方、試験モードを選択する指示が入力されなければ(S312でNO)、処理がS312に戻される。
次に、報知制御部404は、ブザー405を停止させる(S314)。これにより、抵抗調整モードが終了し、試験モードが開始されることをユーザに報知できる。
次に、ユーザは電池設置部20に電池201を設置する。次に、開閉器スイッチ52が押され、第1スイッチSW1を導通させる指示が入力されると(S315でYES)、開閉制御部401は、第1スイッチSW1を導通する(S316)。これにより、外部短絡試験装置1は、試験を開始する(S317)。一方、第1スイッチSW1を導通させる指示が入力されなければ(S315でNO)、処理がS315に戻される。
試験が終了し、開閉器スイッチ52が押され、第1スイッチSW1を遮断する指示が入力されると(S318でYES)、開閉制御部401は、第1スイッチSW1を遮断させる(S319)。これにより試験が終了される。一方、第1スイッチSW1を遮断する指示が入力されなければ(S318でNO)、処理がS318に戻される。
(第2スイッチの構成)
図1の例では、第2スイッチSW2は、1つの半導体リレーで構成されていたが、これに限定されず、複数の半導体リレーで構成されてもよい。図4は第2スイッチSW2を複数の半導体リレーで構成した場合の第2スイッチSW2の構成図である。図4の例では、第2スイッチSW2は、並列接続された4つの半導体リレー411,412,413,414で構成されている。4つの半導体リレー411〜414が導通すると、電池201からの短絡電流Iは、導通した4つの半導体リレーによって4つの電流I1,I2,I3,I4に分流される。そのため、半導体リレー411〜414のそれぞれを通電容量の低い半導体リレーで構成できる。図4では、半導体リレー411〜414の個数を4つとしたが、これは一例であり、2個以上であればよい。具体的には、使用する半導体リレーの通電容量と短絡電流Iとの兼ね合いから半導体リレーの個数は決定されればよい。
なお、半導体リレー411〜414を電界効果トランジスタで構成した場合、半導体リレー411〜414はソース及びドレイン同士を繋げて並列接続されればよい。また、半導体リレー411〜414をバイポーラトランジスタで構成した場合、半導体リレー411〜414はエミッタ及びコレクタ同士を繋げて並列接続されればよい。
(作用効果)
外部短絡試験装置1によれば、第2スイッチSW2は、半導体リレーで構成されているので、機械式リレーのような動作音は発生しない。そのため、作業者は、抵抗値の調整作業に集中でき、調整作業の作業効率を高めることができる。また、第2スイッチSW2は半導体リレーで構成されており、半導体リレーは小型なので、第2スイッチSW2として電磁開閉器を使用した場合に比べて装置構成を小型化できる。
更に、電池設置部20及び抵抗部330間を導通又は遮断させる第1スイッチSW1は機械式リレーSW11,SW12で構成されている。そのため、第2スイッチSW2を構成する半導体リレーが万が一故障して、導通状態が維持されている場合であっても、第1スイッチSW1を非導通にすることで、安全に短絡回路10を遮断できる。
更に、抵抗調整モードが選択されて抵抗値の調整が完了した後に、試験開始モードが選択されて試験が開始されるので、試験開始時には、第2スイッチSW2の遮断から導通への切り替えが完了している。そのため、試験開始時に第2スイッチSW2の遮断から導通への切り替えが発生せず、第1スイッチSW1を導通させた際に第2スイッチSW2に突入電流が発生することを防止し、第2スイッチSW2に与えるダメージを軽減できる。
更に、図4に示すように、第2スイッチSW2を複数の半導体リレー411〜414で構成すると、半導体リレー411〜414に対して同時に導通指示をしたとしても、半導体リレー411〜414は導通タイミングにばらつきがあるので、同時に導通できない。そのため、試験開始時に半導体リレー411〜414を導通させる構成を採用すると、第1スイッチSW1の導通直後において、一部の半導体リレーに電流が集中し、一部の半導体リレーに通電容量を超える電流が流れる可能性がある。本実施の形態では、試験開始前に第2スイッチSW2の導通が完了しているので、このような問題を回避できる。
更に、第1スイッチSW1は機械式リレーSW11,SW12で構成されているので、半導体リレーのような導通タイミングのばらつきは発生しない。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2の外部短絡試験装置1Aが備える短絡回路10Aの構成図である。なお、実施の形態2において実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省く。外部短絡試験装置1Aは、外部短絡試験装置1に対して、短絡回路10Aに電圧計370が設けられている。電圧計370は、一端が端子311に接続され、他端が端子312接続され、電池設置部20の端子21,22間の電圧を計測する。
図6は、本発明の実施の形態2における外部短絡試験装置1Aのブロック図である。外部短絡試験装置1Aは、外部短絡試験装置1に対して、制御部40Aが備える開閉制御部401Aの機能が相違する。開閉制御部401Aは、抵抗調整モードが指定された場合において、電圧計370により計測された計測電圧値が、電池設置部20に電池201が設置されていることを示す場合、第1スイッチSW1を遮断させる。
電池設置部20に電池201が設置されている場合、端子21,22間の電圧は、電池設置部20に電池201が設置されていない場合に比べて高くなる。そこで、本実施の形態では、端子21,22間の電圧が、電池設置部20に電池201が設置されていないことを示す所定の電圧(例えば、1V)未満であれば、開閉制御部401Aは、電池設置部20に電池201が設置されていないと判定する。一方、端子21,22間の電圧が所定の電圧以上であれば、開閉制御部401Aは、電池設置部20に電池201が設置されていると判定する。
図7、図8は、本発明の実施の形態2における外部短絡試験装置1Aの処理を示すフローチャートである。なお、図7のフローチャートにおいて、図3と同じ処理には同じ符号を付し、説明を省く。
S305に続くS601では、開閉制御部401Aは、電圧計370が計測した計測電圧値が1V未満であれば(S601でYES)、電池設置部20に電池が設置されていないと判定し、処理をS602に進める。S602にて、第1スイッチSW1を導通させる指示が入力されると(S602でYES)、開閉制御部401Aは、計測電圧値が1V未満であれば(S603でYES)、電池設置部20に電池201が設置されていないと判定し、第1スイッチSW1を導通し(S604)、処理をS308に進める。S308以後の処理は、図3と同じである。
S602にて、第1スイッチSW1を導通させる指示が入力されなければ(S602でNO)、処理がS601に戻される。これにより、抵抗調整モードにおいては、第1スイッチを導通する指示が入力されるまで、電池201が設置されたか否かが監視されることになる。
一方、計測電圧値が1V以上であれば(S601でNO)、開閉制御部401Aは、電池設置部20に電池201が設置されていると判定し、第1スイッチSW1を遮断する(S605)。これにより、電池201が短絡回路10から切り離され、短絡電流が流れることを防止できる。
また、第1スイッチSW1を導通する指示の入力後において(S602でYES)、計測電圧値が1V以上であれば(S603でNO)、開閉制御部401Aは、電池設置部20に電池201が設置されていると判定し、第1スイッチSW1を遮断する(S605)。
S606では、開閉制御部401Aは異常ランプ53を点灯させる。これにより、電池201が設置されていることがユーザに報知される。
(作用効果)
このように、外部短絡試験装置1Aよれば、抵抗調整モードが指定された場合、電池設置部20に電池201が設置されていると、第1スイッチSW1が遮断されるので、電池設置部20に電池201が設置された状態で抵抗値の調整作業が行われることを防止できる。そのため、この調整作業中に第2スイッチSW2を導通させた際に、電池201から過大な短絡電流が流れ、電池201が爆発するリスクを回避できる。
なお、抵抗値の調整作業は、電池設置部20には抵抗計を接続しての作業が前提となるので、抵抗値の調整作業が開始されたS604から抵抗調整モードが終了されるS312までにおいて、ユーザが誤って電池201を電池設置部20に接続させることはないと考えられる。そのため、この間に電池201が接続されているか否かを判定する処理は省かれている。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3の外部短絡試験装置1Bが備える短絡回路10Bの構成図である。なお、実施の形態3において実施の形態1と同じ構成要素には同一の符号を付し、説明を省く。外部短絡試験装置1Bは、外部短絡試験装置1に対して短絡回路10Bに抵抗計90及び第3スイッチSW3が設けられている。
第3スイッチSW3は機械式リレーSW31,SW32を備えている。機械式リレーSW31,S32としては、例えば、電磁開閉器が採用できる。
抵抗計90は、第3スイッチSW3を介して、抵抗部330と並列接続されている。具体的には、抵抗計90は、第1端子91が機械式リレーSW31を介して接続点K7に接続され、第2端子92が機械式リレーSW32を介して接続点K8に接続されている。
接続点K7は、主線路L2上の機械式リレーSW11と接続点K1との間の位置に設けられ、接続点K8は主線路L2上の機械式リレーSW12と接続点K6との間の位置に設けられている。
これにより、第3スイッチSW3が導通されると、抵抗計90は、第1端子91及び第2端子92から抵抗部330側の短絡回路10Bの抵抗値を計測できる。
図10は、本発明の実施の形態3における外部短絡試験装置1Bのブロック図である。外部短絡試験装置1Bは、操作部60の構成及び制御部40Bが備える抵抗制御部402Bの機能が、外部短絡試験装置1,1Aと相違する。また、制御部40Bには、第3スイッチSW3及び抵抗計90が接続されている。
抵抗制御部402Bは、試験開始の指示が入力された場合、第1スイッチSW1を遮断させ且つ第3スイッチSW3を導通させ、抵抗計90により計測された計測抵抗値が所定の目標抵抗値となるように、導通させる第2スイッチSW2を選択した後、第1スイッチSW1を導通させ且つ第3スイッチSW3を遮断する。これにより、ユーザは試験開始の指示を入力するだけで自動的に試験を実施させるができる。
操作部60は、主電源スイッチ51、異常ランプ53、異常リセットスイッチ54、及び抵抗切替スイッチ55を備えている点は操作部50と同じである。操作部60は、これらの構成要素に加えて更に、試験開始/停止スイッチ61を備えている。
試験開始/停止スイッチ61は、外部短絡試験装置1Bに試験開始の指示を入力する又は試験停止の指示を入力する際に押されるボタンである。
図11は、本発明の実施の形態3における外部短絡試験装置1Bの処理を示すフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートにおいて、図3と同じ処理には同一の符号を付し、説明を省く。
S302にて、主電源がオンすると、ユーザは電池設置部20に電池201を設置する。次に、抵抗切替スイッチ55を用いて抵抗値を選択する指示が入力されると(S1101でYES)、処理がS1102に進められる。一方、抵抗値の選択指示が入力されなければ、処理がS1101に戻される。
次に、試験開始/停止スイッチ61が押され、試験開始の指示が入力されると(S1102でYES)、開閉制御部401は、第1スイッチSW1が導通していれば、第1スイッチSW1を遮断する(S1103)。一方、試験開始の指示が入力されなければ(S1102でNO)、処理はS1102に戻される。なお、抵抗切替スイッチ55が最初からユーザが所望する抵抗値の位置に位置決めされていれば、S1101の処理はスルーされてもよい。
次に、抵抗制御部402Bは、第3スイッチSW3を導通させる(S1104)。これにより、抵抗計90が抵抗部330に接続され、且つ、電池設置部20が短絡回路10Bから切り離される。
次に、抵抗制御部402Bは、S1101で指示された抵抗値に対応する第1抵抗に接続された第2スイッチSW2を導通させる。例えば、抵抗切替スイッチ55が「30mΩ」の位置に位置決めされたとすると、第1抵抗R11を短絡回路10Bに組み込むために、スイッチSW21が導通される。一方、抵抗切替スイッチ55が「80mΩ」の位置に位置決めされたとすると、第1抵抗R12を短絡回路10Bに組み込むため、スイッチSW22が導通される。
次に、抵抗制御部402Bは、抵抗計90が計測した計測抵抗値と目標抵抗値との差分絶対値ΔR(=|計測抵抗値−目標抵抗値|)が許容範囲内に入っているか否かを判定する(S1106)。ここで、目標抵抗値としては、試験規格が要求する抵抗値そのものではなく、試験規格が要求する抵抗値から入力側抵抗値Rinを差し引いた差分値が採用できる。入力側抵抗値Rinとしては、接続点K7から電池設置部20を介して接続点K8までに至る電気経路上に位置する回路素子の抵抗値であって、予め測定された抵抗値が採用できる。
例えば、抵抗切替スイッチ55により「30mΩ」が選択されたとすると、30mΩ−Rinが目標抵抗値となり、抵抗切替スイッチ55により「80mΩ」が選択されたとすると、80mΩ−Rinが目標抵抗値となる。これにより、試験時において、第1スイッチSW1が導通されると、目標抵抗値に入力側抵抗値Rinを加算した値が、短絡回路10B全体の抵抗値となり、短絡回路10B全体の抵抗値を試験規格が規定する抵抗値に設定できる。
差分絶対値ΔRが許容範囲内であれば(S1106でYES)、抵抗制御部402Bは第3スイッチSW3を遮断する(S1109)。一方、差分絶対値ΔRが許容範囲内でなければ(S1106でNO)、抵抗制御部402Bは、第2抵抗R21,第2抵抗R22を用いて、差分絶対値ΔRが許容範囲内に入るように抵抗値を調整する(S1107)。
ここで、抵抗制御部402Bは、以下のようにして抵抗値を調整すればよい。まず、第2スイッチSW24を導通させて第2抵抗のうち抵抗値の小さい第2抵抗R22を短絡回路10Bから切り離す。そして、差分絶対値ΔRが許容範囲に入っていなければ、第2抵抗R22を短絡回路10Bに組み込み、第2抵抗R21を短絡回路10Bから切り離す。そして、差分絶対値ΔRが許容範囲に入ってなければ、第2抵抗R21に加えて第2抵抗R22も短絡回路10Bから切り離す。
以上の処理によっても、差分絶対値ΔRが許容範囲内に入らなければ、抵抗制御部402Bは、処理をS1112に進める。この場合、差分絶対値ΔRが許容範囲内に入らなかったことをユーザに報知してもよい。なお、許容範囲としては、計測抵抗値と目標抵抗値とがほぼ等しいとみなせる範囲が採用できる。
次に、抵抗制御部402Bは、第3スイッチSW3を遮断し(S1109)、第1スイッチSW1を導通する(S1110)。これにより、試験が開始される。次に、試験開始/停止スイッチ61が押され、試験停止の指示が入力されると(S1111でYES)、抵抗制御部402Bは、第1スイッチSW1を遮断し(S1112)、第3スイッチSW3を導通させる(S1113)。これにより、抵抗計90が抵抗部330と接続され、且つ、電池設置部20が短絡回路10Bから切り離され、試験が終了される。一方、試験停止の指示が入力されなければ(S1111でNO)、処理がS1111に戻され、試験が継続される。
(作用効果)
外部短絡試験装置1Bによれば、試験開始の指示が入力されると、第1スイッチSW1が遮断されて計測抵抗値が目標抵抗値となるように導通させる第2スイッチSW2が自動的に選択された後、第1スイッチSW1が導通される。そのため、ユーザは、抵抗値の調整作業を行うことなく、試験開始の指示を入力するだけで、試験を自動的に開始させることができる。したがって、ユーザの操作負担を軽減できる。
(比較例)
図12は、本発明の比較例に係る外部短絡試験装置1Xの短絡回路10Xの構成図である。なお、図12において、図1と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を省略する。外部短絡試験装置1Xにおいて、外部短絡試験装置1との相違点は、第2スイッチSW21X〜SW24Xにある。第2スイッチSW21X〜SW24Xは、図1における第2スイッチSW21〜SW24に対応する。外部短絡試験装置1Xでは、第2スイッチSW21X〜SW24Xが機械式リレーで構成されている。そのため、図1に示す駆動部360が省かれている。
このように、外部短絡試験装置1Xでは、第2スイッチSW21X〜SW2Xが機械式リレーで構成されているので、装置構成が大型化するという問題がある。また、機械式リレーは動作音が大きいので、抵抗値の調整作業を行う作業者の集中力を低下させ、作業効率を低下させるという問題がある。
また、外部短絡試験装置1Xでは、操作部50Xから、図1に示す異常ランプ53、異常リセットスイッチ54、及びモード切替スイッチ58が省かれている。そのため、外部短絡試験装置1Xに何らかの異常が発生しても、そのことをユーザに報知できない。また、ユーザは抵抗調整モード及び試験モードを外部短絡試験装置1Xに認識させることができない。
図13は、比較例に係る外部短絡試験装置1Xの処理を示すフローチャートである。図13における図3との相違点は、図3に設けられている、S303、S304、S305、S312、S313、S314の処理が省かれている点にある。
外部短絡試験装置1Xは、S303、S304の処理が省かれているので、ユーザは抵抗調整モードを指定する操作を入力できず、外部短絡試験装置1Xに抵抗調整モードであることを認識させることができない。また、S305の処理が省かれているので、抵抗調整モードであることをユーザに報知させることもできない。
そのため、ユーザは電池201を接続した状態で抵抗値の調整作業を行う可能性が高くなる。したがって、調整作業中に過大な短絡電流が流れ電池201が爆発するリスクが高くなる。更に、S312が省かれているので、外部短絡試験装置1Xに抵抗値の調整作業を終モードの終了を認識させることができない。
L2 主線路
L21,L22,L23 分岐線路
R11,R12,R21,R22,R23,R24 抵抗
SW1 第1スイッチ
SW2,SW21,SW22,SW23,SW24 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
1,1A,1B 外部短絡試験装置
10,10A,10B 短絡回路
20 電池設置部
30 短絡ユニット
40,40A,40B 制御部
50,60 操作部
90 抵抗計
100 電源部
201 電池
330 抵抗部
340 並列抵抗部
350 直列抵抗部
370 電圧計
401,401A 開閉制御部
402,402B 抵抗制御部
403 モード設定部
404 報知制御部
405 ブザー
411 半導体リレー

Claims (8)

  1. 試験対象の電池を外部短絡させるための短絡回路を備える外部短絡試験装置であって、
    前記短絡回路は、
    一対の端子を備え、前記電池が設置される電池設置部と、
    前記一対の端子間に接続された複数の抵抗を含む抵抗部と、
    前記電池設置部及び前記抵抗部間を導通又は遮断させる第1スイッチと、
    前記複数の抵抗のそれぞれに対して直列又は並列接続される複数の第2スイッチとを備え、
    前記第1スイッチは、機械式リレーで構成され、
    前記複数の第2スイッチは、それぞれ、半導体リレーで構成される外部短絡試験装置。
  2. 前記電池設置部の端子間の電圧を計測する電圧計と、
    前記外部短絡試験装置の動作モードを抵抗調整モード又は試験モードに指定する操作が入力される操作部と、
    前記抵抗調整モードが指定された場合において、前記電圧計により計測された計測電圧値が前記電池設置部に前記電池が設置されていることを示す場合、前記第1スイッチを遮断させる開閉制御部とを更に備える請求項1に記載の外部短絡試験装置。
  3. 前記抵抗調整モードが指定された場合、前記動作モードが前記抵抗調整モードに設定されていることを報知する報知制御部を更に備える請求項2に記載の外部短絡試験装置。
  4. 前記抵抗部に並列接続された抵抗計と、
    前記抵抗計及び前記抵抗部間を導通又は遮断させる第3スイッチと、
    試験開始の指示が入力される操作部と、
    前記試験開始の指示が入力された場合、前記第1スイッチを遮断させ且つ前記第3スイッチを導通させ、前記抵抗計により計測された計測抵抗値が所定の目標抵抗値となるように、導通させる第2スイッチを選択した後、前記第1スイッチを導通させ且つ前記第3スイッチを遮断する抵抗制御部とを更に備える請求項1に記載の外部短絡試験装置。
  5. 前記抵抗制御部は、前記選択した第2スイッチを導通させたときの前記計測抵抗値と前記目標抵抗値とのずれが許容範囲より小さい場合、前記第3スイッチを遮断させ、前記第1スイッチを導通させる請求項4に記載の外部短絡試験装置。
  6. 前記抵抗部は、互いに並列接続された複数の第1抵抗を備える並列抵抗部を備え、
    前記第1抵抗に対応する第2スイッチは、前記第1抵抗に対して直列接続され、
    各第1抵抗は、試験規格に応じた抵抗値が割り付けられている請求項1〜5のいずれか1に記載の外部短絡試験装置。
  7. 前記抵抗部は、前記並列抵抗部に対して直列接続され、互いに直列接続された複数の第2抵抗を備える直列抵抗部を備え、
    前記第2抵抗に対応する第2スイッチは、前記第2抵抗に対して並列接続されている請求項6に記載の外部短絡試験装置。
  8. 前記抵抗に接続された第2スイッチは、並列接続された複数の半導体リレーで構成されている請求項1〜7のいずれか1に記載の外部短絡試験装置。
JP2015049571A 2015-03-12 2015-03-12 外部短絡試験装置 Active JP6216346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049571A JP6216346B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 外部短絡試験装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015049571A JP6216346B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 外部短絡試験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016170022A JP2016170022A (ja) 2016-09-23
JP6216346B2 true JP6216346B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=56982319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015049571A Active JP6216346B2 (ja) 2015-03-12 2015-03-12 外部短絡試験装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6216346B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102578585B1 (ko) * 2019-03-19 2023-09-15 주식회사 엘지에너지솔루션 배터리 안전성 시험 장치 및 방법
CN116047324B (zh) * 2023-03-07 2023-10-10 宁波阔野科技有限公司 一种电池组用矩阵开关短路检测电路及检测方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05288815A (ja) * 1992-04-10 1993-11-05 Mitsubishi Electric Corp 抵抗付き遮断器の合成短絡試験装置
JPH07159474A (ja) * 1993-12-08 1995-06-23 Nissan Diesel Motor Co Ltd 車両の電装配線診断装置
JP2011085415A (ja) * 2009-10-13 2011-04-28 Kobelco Kaken:Kk 安全性評価試験装置
JP5637316B2 (ja) * 2012-02-29 2014-12-10 新神戸電機株式会社 リチウムイオン電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016170022A (ja) 2016-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI504088B (zh) Digital protection relays, digital protection relays test equipment and digital protection relays test method
RU174066U1 (ru) Устройство для проверки реле
WO2008015931A1 (en) Power supply for charging
JP6076499B2 (ja) 電子式回路遮断器
KR101791255B1 (ko) 복합 다기능 릴레이 시스템 및 그 제어방법
JP6216346B2 (ja) 外部短絡試験装置
JP2011205863A (ja) バッテリ状態監視回路及びバッテリ装置
JP5082961B2 (ja) 配電盤の交流電圧回路試験装置およびその方法
JP2015090745A (ja) 外部短絡試験装置及び外部短絡試験方法
CA2903063C (en) Systems and methods for bypassing a voltage regulator
CN110945369B (zh) 充电装置的测试系统和方法
JP2016165032A (ja) 半導体スイッチ
JPH11155135A (ja) Catv用電源供給装置
US11486937B2 (en) Electric circuit arrangement and a method for the functional testing of a monitoring device for an electric power supply system
JP5474718B2 (ja) 漏れ電流測定装置
CN112327151B (zh) 一种有载分接开关切换状态的监测方法、装置及终端设备
JP2008159408A (ja) 継電器試験装置
CN117269804B (zh) 用于检测电储能系统电池模组电阻的装置及方法
KR200182526Y1 (ko) 전력선의 전류 인가 시험 장치
JP2021502043A (ja) 充電装置のテストシステム及び方法
US10353367B2 (en) Hot cutover box
JP7212984B1 (ja) 発電システム
JP4794499B2 (ja) 過電流試験器
CN111308334B (zh) 一种电流型继电保护跳闸回路接触电阻检测装置
EP4019994A1 (en) Residential fault diagnostic tool

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161214

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6216346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250