JP6215240B2 - 低電力absのためのmcsテーブル適応 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチキャリア通信システムにおいてデータを送信および受信する方法に関する。さらに、本発明は、本発明の方法を実行する移動端末および基地局装置を提供する。
ロングタームエボリューション(LTE)
第3世代(3G)移動通信システム(例えば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内で標準化されたUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)など)は、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)(登録商標)無線アクセス技術に基づいている。今日、3Gシステムは、世界中で広範な規模で配備されつつある。高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)と、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)としても知られているエンハンストアップリンクとを導入することによってこの技術を機能強化した後、UMTS規格を発展・進化させるうえでの次の主要なステップは、ダウンリンク用のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)と、アップリンク用のSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiplexing Access:シングルキャリア周波数分割多元接続)とを組み合わせるに至っている。このシステムは、ロングタームエボリューション(LTE)と名付けられた。なぜなら、LTEは将来の技術的な発展・進化に耐えるように意図されているからである。
LTEシステムは、パケットベースの効率的な無線アクセスおよび無線アクセスネットワークであり、IPベースの全機能を低遅延かつ低コストで提供する。物理データチャネル伝送のために、ダウンリンクはデータ変調方式QPSK、16QAM、および64QAMをサポートすることになり、アップリンクは、QPSK、16QAM、および少なくともいくつかのデバイスについては64QAMもサポートすることになる。「ダウンリンク」という用語は、ネットワークから端末への方向を指す。「アップリンク」という用語は、端末からネットワークへの方向を指す。
LTEのネットワークアクセスは、1.4〜20MHzのいくつかの規定のチャネル帯域幅を使用して、UTRA(UMTS terrestrial radio access:UMTS地上無線アクセス)固定5MHzチャネルと比較して極めて柔軟なものになるようになっている。スペクトル効率はUTRAと比較して最大4倍まで増大し、アーキテクチャおよびシグナリングの改善によって往復遅延が低減する。多入力多出力(MIMO)アンテナ技術によって、3GPPの元のWCDMA無線アクセス技術の10倍の、1セル当たりのユーザ数を可能にするはずである。可能な限り多くの周波数帯域割当て構成に適合するために、対(paired)(周波数分割複信FDD)と非対(unpaired)(時分割複信TDD)の両方の帯域操作がサポートされている。LTEは、隣接するチャネルにおいてさえ、先行する3GPP無線技術と共存することができ、すべての3GPPの以前の無線アクセス技術とやりとりする呼をハンドオーバーすることができる。
LTEアーキテクチャ
図1は、LTEネットワークの全体的なアーキテクチャを示し、図2は、E−UTRANのアーキテクチャをより詳細に示している。
図1から理解できるように、LTEアーキテクチャは、UTRANまたはGERAN(GSM EDGE無線アクセスネットワーク)などサービングGPRSサポートノード(SGSN)を介してEPCに接続される異なる無線アクセスネットワーク(RAN)の相互接続をサポートする。3GPP移動通信ネットワークでは、ユーザ機器、UE、またはデバイスと呼ばれる移動端末110は、UTRAN内のNB(Node B)およびE−UTRANアクセス内のeNB(evolved Node B)を介してアクセスネットワークに接続される。NBおよびeNB120エンティティは、他の移動通信ネットワークにおいては基地局として知られている。UEモビリティをサポートするために、EPS内に、サービングゲートウェイ(SGW)130とパケットデータネットワークゲートウェイ160(PDN−GWまたは縮めてPGW)との2つのデータパケットゲートウェイが位置している。E−UTRANアクセスを想定して、eNBエンティティ120は有線回線を通じて、S1−Uインタフェース(「U」は「ユーザプレーン」を表す)を介して1つまたは複数のSGWに、および、S1−MMMEインタフェースを介して移動管理エンティティ140(MME)に接続され得る。SGSN150およびMME140は、サービングコアネットワーク(CN)ノードとも称される。
上記から予期され、図2に示されているように、E−UTRANは、eNodeB120から構成され、eNodeBは、ユーザ機器(UE)向けの、E−UTRAのユーザプレーン(PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC)のプロトコルを終端処理する。eNodeB120は、物理(PHY)レイヤ、メディアアクセス制御(MAC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、およびパケットデータ制御プロトコル(PDCP)レイヤ(これらのレイヤはユーザプレーンのヘッダ圧縮および暗号化の機能を含む)をホストする。eNBは、制御プレーンに対応する無線リソース制御(RRC)機能も提供する。eNBは、無線リソース管理、アドミッション制御、スケジューリング、交渉によるアップリンクQoS(サービス品質)の実施、セル情報のブロードキャスト、ユーザプレーンデータおよび制御プレーンデータの暗号化/復号化、ダウンリンク/アップリンクのユーザプレーンパケットヘッダの圧縮/復元など、多くの機能を実行する。複数のeNodeBは、X2インタフェースによって互いに接続されている。
また、複数のeNodeB120は、S1インタフェースによってEPC(Evolved Packet Core:進化したパケットコア)、より具体的には、S1−MMEによってMME(Mobility Management Entity:移動管理エンティティ)、S1−Uによってサービングゲートウェイ(SGW:Serving Gateway)に接続されている。S1インタフェースは、MME/サービングゲートウェイとeNodeB120との間の多対多関係をサポートする。SGWは、ユーザデータパケットをルーティングして転送する一方で、eNodeB間のハンドオーバー時におけるユーザプレーンのモビリティアンカーとして機能し、さらに、LTEと別の3GPP技術との間のモビリティのためのアンカー(S4インタフェースを終端させ、2G/3GシステムとPDN GWとの間でトラフィックを中継する)として機能する。SGWは、アイドル状態のユーザ機器に対しては、ダウンリンクデータ経路を終端させ、そのユーザ機器へのダウンリンクデータが到着したときにページングをトリガーする。SGWは、ユーザ機器のコンテキスト(例えばIPベアラサービスのパラメータ、ネットワーク内部ルーティング情報)を管理および格納する。さらに、SGWは、合法傍受(lawful interception)の場合にユーザトラフィックの複製を実行する。
MME140は、LTEのアクセスネットワークの主要な制御ノードである。MMEは、アイドルモードのユーザ機器の追跡およびページング手順(再送信を含む)の役割を担う。MMEは、ベアラの有効化/無効化プロセスに関与し、さらには、最初のアタッチ時と、コアネットワーク(CN)ノードの再配置を伴うLTE内ハンドオーバー時とに、ユーザ機器のSGWを選択する役割も担う。MMEは、(HSSと対話することによって)ユーザを認証する役割を担う。非アクセス階層(NAS:Non-Access Stratum)シグナリングはMMEにおいて終端され、MMEは、一時的なIDを生成してユーザ機器に割り当てる役割も担う。MMEは、サービスプロバイダの公衆陸上移動網(PLMN:Public Land Mobile Network)に入るためのユーザ機器の認証をチェックし、ユーザ機器のローミング制約を実施する。MMEは、NASシグナリングの暗号化/整合性保護においてネットワーク内の終端点であり、セキュリティキーの管理を行う。シグナリングの合法傍受も、MMEによってサポートされる。さらに、MMEは、LTEのアクセスネットワークと2G/3Gのアクセスネットワークとの間のモビリティのための制御プレーン機能を提供し、SGSNからのS3インタフェースを終端させる。さらに、MMEは、ローミングするユーザ機器のためのホームHSSに向かうS6aインタフェースを終端させる。
LTE(リリース8)におけるコンポーネントキャリアの構造
図3および図4は、LTEリリース8におけるコンポーネントキャリアの構造を示す。3GPPのLTEリリース8のダウンリンクコンポーネントキャリアは、時間周波数領域、いわゆるサブフレームに細分割されており、それらの各々が図3に示すように2つのダウンリンクスロットに分割されている。図3および図4には、期間Tslotに対応するダウンリンクスロットを、参照符号320を付して詳細に示す。サブフレームの第1のダウンリンクスロットは、第1のOFDMシンボル(複数の場合もあり)内に制御チャネル領域(PDCCH領域)を備える。各サブフレームは、時間領域(3GPP LTE(リリース8)の12個または14個のOFDMシンボル)において一定数のOFDMシンボルで構成されている。ここで、各OFDMシンボルは、コンポーネントキャリアの全帯域幅に広がっている。
チャネルリソースは、図3に例示された「リソースブロック」として定義することができる。図3は、例えば、3GPPのLTE作業項目で議論されたOFDMを採用したマルチキャリア通信システムを想定している。より一般的に、リソースブロックは、スケジューラによって割り当て可能な移動通信の無線インタフェース上の最小リソース単位を示すものと考えることができる。リソースブロックの次元(dimensions)は、移動通信システムで用いられるアクセス方式に応じて、時間(例えば、時分割多重(TDM)のためのタイムスロットやサブフレーム、フレームなど)や周波数(例えば、周波数分割多重(FDM)のためのサブバンドやキャリア周波数など)、コード(例えば、符号分割多重(CDM)のための拡散コード)、アンテナ(例えば、多入力多出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output))の任意の組合せが可能である。
データは、仮想リソースブロックの対によって物理リソースブロックにマッピングされる。一対の仮想リソースブロックが、一対の物理リソースブロックにマッピングされる。以下の2つのタイプの仮想リソースブロック、すなわち、ローカル型仮想リソースブロック(LVRB:Localised Virtual Resource Block)および分散型仮想リソースブロック(DVRB:Distributed Virtual Resource Block)が、LTEダウンリンクにおける物理リソースブロックへのそれらのマッピングに従って定義される。ローカル型VRBを使用したローカル型伝送モードにおいて、eNBはどのリソースブロックをいくつ使用するかを完全に制御することができ、この制御を、通常は、結果として大きいスペクトル効率をもたらすリソースブロックを取り上げるのに使用すべきである。ほとんどの移動通信システムにおいて、これによって単一のユーザ機器に送信するために隣接する物理リソースブロックまたは隣接するリソースブロックからなる複数のクラスタがもたらされる。なぜなら、無線チャネルは周波数領域においてコヒーレントであり、これは、1つの物理リソースブロックが大きいスペクトル効率をもたらす場合、隣接する物理リソースブロックも同様に大きいスペクトル効率をもたらす可能性が非常に高いことを意味するためである。分散型VRBを使用した分散型伝送モードにおいては、同じUE向けのデータを搬送する複数の物理リソースブロックが、十分に大きいスペクトル効率をもたらす少なくともいくつかの物理リソースブロックに当たり、それによって周波数ダイバーシチを得るために、周波数帯域にわたって分散される。
3GPP LTEリリース8において、ダウンリンク制御シグナリングは、基本的に、以下の3つの物理チャネル、すなわち、
サブフレーム内の制御シグナリングに使用されるOFDMシンボルの数(すなわち、制御チャネル領域のサイズ)を示すための物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、
アップリンクデータ送信に関連するダウンリンクACK/NACKを搬送するための物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)、および
ダウンリンクスケジューリング割当ておよびアップリンクスケジューリング割当てを搬送するための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、
によって搬送される。
PCFICHは、公知の事前定義の変調・符号化方式を使用してダウンリンクサブフレームの制御シグナリング領域内の分かっている位置から送信される。ユーザ機器は、サブフレーム内の制御シグナリング領域のサイズに関する情報(例えば、OFDMシンボルの数)を得るためにPCFICHを復号する。ユーザ機器(UE)がPCFICHを復号することができない場合、または、UEが得たPCFICH値に誤りがある場合、UEは制御シグナリング領域に含まれるL1/L2制御シグナリング(PDCCH)を正確に復号することができないことになり、その結果として、その中に含まれているすべてのリソース割当てが失われることになる場合がある。
PDCCHは、制御情報(例えば、ダウンリンクまたはアップリンクデータ送信のためにリソースを割り当てるスケジュール用グラントなど)を搬送する。ユーザ機器に対するPDCCHは、サブフレーム内のPCFICHに従って、いずれか1つ、2つまたは3つのOFDMシンボルのうちの第1のOFDMシンボル上で送信される。
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)が、ユーザデータを伝送するのに使用される。PDSCHは、PDCCHの後の1つのサブフレーム内の残りのOFDMシンボルにマッピングされる。1つのUEに割り当てられるPDSCHリソースは、各サブフレームのリソースブロックの単位にある。
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)が、ユーザデータを搬送する。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が、PDSCH上のデータパケットおよびチャネル状態情報(CSI)に答えて、アップリンク方向におけるシグナリング(スケジューリング要求、HARQ肯定および否定応答など)を搬送する。
「コンポーネントキャリア」という用語は、数個のリソースブロックの組合せに言及する。LTEの将来のリリースにおいて、「コンポーネントキャリア」という用語はもはや使用されない。代わりに、この用語は「セル」に変更される。「セル」は、ダウンリンクリソースおよび任意でアップリンクリソースの組合せに言及する。ダウンリンクリソースのキャリア周波数とアップリンクリソースのキャリア周波数との連結(linking)は、ダウンリンクリソースで送信されるシステム情報に示される。
LTEのさらなる発展(LTE−A)
世界無線通信会議2007(WRC−07)において、IMT−Advancedの周波数スペクトルが決定された。IMT−Advancedのための全体的な周波数スペクトルは決定されたが、実際に利用可能な周波数帯域幅は、地域や国によって異なる。しかしながら、利用可能な周波数スペクトルのアウトラインの決定に続いて、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)において無線インタフェースの標準化が開始された。3GPP TSG RAN #39会合において、「Further Advancements for E-UTRA (LTE-Advanced)」に関する検討項目の記述が承認された。この検討項目は、E−UTRAを進化・発展させるうえで(例えば、IMT−Advancedの要求条件を満たすために)考慮すべき技術要素をカバーしている。現在、LTE−Aのための2つの主要な技術要素が検討されており、以下ではこれらについて説明する。
より広い帯域幅をサポートするためのLTE−Aにおけるキャリアアグリゲーション
LTE−Advancedシステムがサポートできる帯域幅は100MHzであるが、LTEシステムは20MHzをサポートできるのみである。最近、無線スペクトルの不足によって無線ネットワークの発展が妨げられており、結果として、LTE−Advancedシステムのための十分に広いスペクトル帯域を見つけることが困難である。したがって、より広い無線スペクトル帯域を得るための方法を見つけることが緊急課題であり、1つの可能な答えがキャリアアグリゲーション機能である。
キャリアアグリゲーションでは、最大で100MHzの広い送信帯域幅をサポートする目的で、2つ以上のコンポーネントキャリアがアグリゲートされる。LTE−Advancedシステムでは、LTEシステムにおけるいくつかのセルが、より広い1つのチャネルにアグリゲートされ、このチャネルは、たとえLTEにおけるこれらのセルが異なる周波数帯域である場合でも100MHzに対して十分に広い。
少なくとも、アグリゲートされるコンポーネントキャリアの数がアップリンクとダウンリンクとで同じであるとき、すべてのコンポーネントキャリアをLTEリリース8/9互換として設定することができる。ユーザ機器によってアグリゲートされるすべてのコンポーネントキャリアが必ずしもLTEリリース8/9互換でなくてよい。リリース8/9のユーザ機器がコンポーネントキャリアにキャンプオンする(camp on)ことを回避するため、既存のメカニズム(例:バーリング(barring))を使用することができる。
ユーザ機器は、自身の能力に応じて1つまたは複数のコンポーネントキャリア(複数のサービングセルに対応する)を同時に受信または送信することができる。キャリアアグリゲーションのための受信能力もしくは送信能力またはその両方を備えた、LTE−Aリリース10のユーザ機器は、複数のサービングセル上で同時に受信する、もしくは送信する、またはその両方を行うことができ、これに対して、LTEリリース8/9のユーザ機器は、コンポーネントキャリアの構造がリリース8/9の仕様に従う場合、1つのみのサービングセル上で受信および送信を行うことができる。
チャネル品質報告
リンクアダプテーション(link adaptation)の原理は、パケット交換データトラフィックに対する効率的な無線インタフェースの設計にとって重要である。ほぼ一定のデータレートを持つ回線交換サービスをサポートするために高速閉ループ電力制御を利用したUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)の初期バージョンと異なり、LTEのリンクアダプテーションは、各ユーザに対する現行の無線チャネル容量に適合させるために、送信データレート(変調方式およびチャネル符号化率)を動的に調整する。
LTEのダウンリンクデータ送信に関して、eNodeBは、通常、ダウンリンクチャネル状態の予測に応じて変調方式および符号化率(MCS)を選択する。この選択処理に対する重要な入力は、eNodeBへのアップリンクにおいてユーザ機器(UE:User Equipment)によって送信されるチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)フィードバックである。
チャネル状態情報は、例えば3GPP LTEのようなマルチユーザ通信システムにおいて、一人以上のユーザに対するチャネルリソースの品質を決定するのに使用される。一般に、eNodeBは、CSIフィードバックに応えて、QPSK、16QAM、および64QAMの変調方式、ならびに幅広い符号化率から選択することができる。このCSI情報は、チャネルリソースを異なるユーザに割り当てるマルチユーザスケジューリングアルゴリズムに役立たせたり、あるいは、割り当てられたチャネルリソースを最大限に生かすよう、変調方式や符号化率、送信電力などのリンクパラメータを適合させたりするのに利用される。
したがって、リソースグラントが、PDCCHを介してダウンリンク制御情報(DCI)内でeNodeBからUEへと送信される。ダウンリンク制御情報は、シグナリング情報の必要に応じて、異なるフォーマットで送信されてもよい。一般に、DCIは、
− リソースブロック割当て(RBA)、
− 変調・符号化方式(MCS)
を含み得る。
DCIは、非特許文献2(参照することにより本文書に組み込まれている)のセクション9.3.2.3にも記載されているように、シグナリング情報の必要に応じてさらなる情報を含んでもよい。例えば、DCIは、HARQ関連情報(冗長バージョン、HARQプロセス番号、または新たなデータインジケータなど)、MIMO関連情報(プリコーディングなど)、電力制御関連情報などをさらに含んでもよい。他のチャネル品質要素は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)およびランクインジケータ(RI)であり得る。関連する報告・送信メカニズムの詳細は、さらに引用される非特許文献3の特にセクション6.3.3、6.3.4、非特許文献4の特にセクション5.2.2、5.2.4、5.3.3、および非特許文献5の特にセクション7.1.7、7.2(どの文献も3GPPのウェブサイトで入手可能であり、参照することにより本明細書に組み込まれている)に記載されている。
3GPP LTEでは、上記チャネル品質要素のすべてがいつでも報告されるわけではない。実際に報告される要素は主に、構成された報告モードによって決まる。注目すべきは、3GPP LTEは、2つのコードワードの送信もサポートしている(すなわち、ユーザデータ(トランスポートブロック)の2つのコードワードを1つのサブフレームに多重化して1つのサブフレームで送信することができる)ため、1つのコードワードまたは2つのコードワードのいずれかについてフィードバックすればよいことである。注意すべきは、この情報は非特許文献5のセクション7.2.1に基づくことである。
リソースブロック割当ては、アップリンクまたはダウンリンクにおける送信に使用すべき物理リソースブロックを指定する。
変調・符号化方式(QPSK、16−QAMまたは64−QAMなど)は、送信に用いられる変調方式を定義する。変調の次数が低くなるほど、送信はよりロバストになる。したがって、チャネル状態が良好であるときは、通常、64−QAMが使用される。変調・符号化方式は、所与の変調に対する符号化率も定義する。符号化率は、無線リンク状態に応じて選択される。チャネル状態が不良であるときはより低い符号化率が使用され得、チャネル状態が良好である場合にはより高い符号化率が使用され得る。「良好」および「不良」は、ここでは信号対雑音干渉比に関して使用される。誤り補正コーダのタイプに応じて、一般的なレートのパンクチャリングおよび繰返しによって、符号化率のより精細な適合が達成される。
図5は、LTEリリース10において、物理ダウンリンク共有チャネルに使用される変調次数(Q)を求めるのに使用されるMCSテーブル(MCSテーブル0)の一例を示す。通常、ダウンリンクにおいて0〜9のレベルが、ロバストなQPSK変調を用いていることを表す。アップリンクにおいて、LTEリリース10は、基本的にダウンリンクチャネルに対するMCSテーブルと同じ構造のMCSテーブルを見越している。ダウンリンクにおいて、QPSK変調方式は0〜9のMCSレベルによって表される(より詳細には非特許文献5のそれぞれセクション7および8を参照されたい)。残りのレベルは、より高レベルの変調方式を用いる設定を指定する。より高いインデックス(17〜28)に対応するMCSテーブル内のレベルは64QAM変調方式を表すが、これは変調次数が制約されることに起因して効率的に使用することができない。QPSKおよび16QAM変調方式は、実際のシナリオにおいては、64QAM変調方式と比較しての低次数変調方式としても示される。一般に、低次数変調方式という用語が用いられる場合、これは、サポートされる最高の変調次数よりも低い任意の変調次数と理解されるべきである。
CSIは、コンポーネントキャリアごとに、また、報告モードおよび帯域幅に応じて、コンポーネントキャリアの異なるサブバンド群ごとに、報告される。チャネルリソースは、図4に例示された「リソースブロック」として定義することができる。図4は、例えば、3GPPのLTE作業項目で議論されたOFDMを採用したマルチキャリア通信システムを想定している。より一般的に、リソースブロックは、スケジューラによって割り当て可能な移動通信の無線インタフェース上の最小リソースを示すものと考えることができる。リソースブロックの次元(dimensions)は、移動通信システムで用いられるアクセス方式に応じて、時間(例えば、時分割多重(TDM)のためのタイムスロットやサブフレーム、フレームなど)や周波数(例えば、周波数分割多重(FDM)のためのサブバンドやキャリア周波数など)、コード(例えば、符号分割多重(CDM)のための拡散コード)、アンテナ(例えば、多入力多出力(MIMO:Multiple Input Multiple Output))の任意の組合せが可能である。
最小の割り当て可能なリソース単位がリソースブロックであるとして、理想的な場合において、それぞれのリソースブロックすべておよびそれぞれのユーザすべてに対するチャネル品質情報は常に利用可能でなければならない。しかし、フィードバックチャネルは容量が制約されているため、それは、ほとんど実現可能ではなく、不可能でさえある。したがって、チャネル品質フィードバックシグナリングのオーバーヘッドを削減するために、例えば、あるユーザに対する一部のリソースブロックのみに対するチャネル品質情報を送信するなど、削減または圧縮の技術が必要である。
3GPP LTEでは、チャネル品質が報告される最小単位はサブバンドと呼ばれている。サブバンドは、周波数方向に隣接する(frequency-adjacent)複数のリソースブロックで構成されている。
上記のように、ユーザ機器は、通常、設定されているが非アクティブ化されたダウンリンクコンポーネントキャリアのCSI測定を実行・報告することはなく、RSRP(Reference Signal Received Power)およびRSRQ(Reference Signal Received Quality)のような無線リソースの管理に関連する測定を行うのみである。ダウンリンクコンポーネントキャリアをアクティブ化する場合、効率的なダウンリンクスケジューリングのための適切なMCSを選択できるようにするために、eNodeBが、新たにアクティブ化されたコンポーネントキャリアに対するCSI情報を迅速に獲得することが重要である。CSI情報がなければ、eNodeBは、ユーザ機器のダウンリンクチャネル状態についての情報がなく、ダウンリンクデータ送信に対して積極的すぎるMCSか消極的すぎるMCSを選択してしまう可能性が高い。いずれの場合も、再送が要求されまたは利用されていないチャネル容量のため、かえってリソースの利用が非効率になってしまう。
ヘテロジニアス(異種)ネットワーク
来年以降、ヘテロジニアスネットワーク(HetNet)と称される新しいネットワークアーキテクチャの配備が事業者によって開始されるであろう。3GPP内で現在検討されている一般的なHetNet配備は、マクロセルおよびピコセルからなる。ピコセルは、低電力のeNBによって形成され、このeNBは、マクロセルからのトラフィックをオフロードする目的でトラフィックのホットスポットに有利に配置することができる。マクロeNBおよびピコeNBは、互いに独立してスケジューリングを実施する。高電力のマクロセルと低電力のピコセルとを混用することによって、追加の容量を提供し、カバレッジを改善することができる。
一般に、ユーザ機器などの端末は、ダウンリンク信号が最も強いノードに接続する。図6Aにおいて、低電力eNBを囲み、実線の境界によって区切られている領域が、低電力eNBのダウンリンク信号が最も強い領域である。この領域内のユーザ機器は、適切な低電力eNBに接続することになる。
その送信電力を増大させることなく低電力eNBの取込み領域を拡大するために、セル選択メカニズムにおいて受信ダウンリンク信号強度にオフセットが追加される。このように、低電力eNBはより広い取込み領域をカバーすることができ、言い換えれば、ピコセルにセル範囲拡張(CRE)が提供される。CREは、そのような配備におけるスループット性能を増大させるための手段である。ユーザ機器は、最も強いピコeNBからの受信電力よりも少なくともGdBだけ受信電力が大きい場合にのみ、マクロeNBに接続し、Gは、半静的に設定されるCREバイアスである。一般的な値は、0〜20dBの範囲であるものと予測される。
図6Aは、このようなHetNetシナリオを示しており、1つのマクロセルの領域内にさまざまなピコセルが設けられている。図6において、範囲拡張ゾーン(CRE)が破線の境界によって区切られている。CREを有しないピコセルの境界は実線の境界によって区切られている。さまざまなセル内に位置するさまざまなUEを示している。図6Bは、マクロeNBと、それぞれがそれらのカバレッジエリアに位置する複数のUEにサービスする複数のピコeNBとを含むHetNetシナリオのコンセプトを概略的に示す。
3〜4dBの範囲内の範囲拡張があるヘテロジニアス配備が、LTEリリース8においてすでに考慮されている。それにもかかわらず、最大9dBのセル選択オフセットがあるCREの適用可能性が、現在RAN1において考慮されている。
しかしながら、ピコセル内のユーザ機器が経験する信号干渉のため、小さいセルによって提供される追加容量が失われることがある。マクロeNBは、ピコUE(すなわちピコeNBに接続されているユーザ機器)にとっての単一の主干渉源である。このことは、CREの使用時にセルエッジに位置するピコUEに特にあてはまる。
さらに、以下に説明するように、マルチアンテナ送信が使用されるとき、干渉問題はさらに複雑になる。
マルチアンテナシステム
スループットおよびスペクトル効率の高い要件を達成する目的で、多入力多出力(MIMO)システムは、LTEの本質的な部分を形成する。多入力多出力とは、通信性能を改善するため送信器と受信器の両方において複数のアンテナを使用することである。多入力多出力は、スマートアンテナ技術のいくつかの形態のうちの1つである。なお、入力および出力という用語は、アンテナを有する装置のことではなく、信号を伝える無線チャネルを意味する。
高いレベルの観点からは、MIMOは、3つの主たるカテゴリとして、ビームフォーミング、空間多重化、およびダイバーシチ符号化に分けることができる。
MIMO送信は、一般的にはプリコーディングに基づいており、プリコーディングは、狭義にはマルチストリームのビームフォーミングとみなすことができる。より広義には、送信器において行われるあらゆる空間処理とみなされる。ビームフォーミングは、干渉を利用して、送信される信号の指向性を変更する。送信時、ビームフォーマは、波面における強め合う干渉および弱め合う干渉のパターンを形成する目的で、各送信器における信号の位相および相対振幅を制御する。
シングルレイヤビームフォーミングにおいては、信号電力が受信器の入力において最大になるように、位相(および場合によっては利得)の適切な重み付けを行って、送信アンテナそれぞれから同じ信号が出力される。ビームフォーミングの恩恵は、異なるアンテナから発せられる信号を強め合うように重ねることによって、受信される信号電力レベルが増大することと、マルチパスフェージング効果が低減することである。この効果はビームフォーミング利得として知られている。散乱が存在しないときには、ビームフォーミングによって良好な指向性パターンが得られるが、典型的な携帯電話のビームとは異なる。システム内に複数の受信器(移動端末)が存在するとき、これらの受信器が空間的に十分に隔てられている場合、複数の送信ビームの重ね合わせを実行することができる。ビームフォーミングのためのプリコーディングを行うには、チャネルへの最適なアダプテーションを提供する目的で、送信器がチャネル状態情報(CSI)を認識していることが要求される。なお、シングルレイヤビームフォーミングにおいては、一般的に移動端末側に複数の受信アンテナは要求されない。
空間多重化では、複数の送信アンテナおよび受信アンテナが要求される。空間多重化においては、高速信号が複数のより低速のストリームに分割され、各ストリームが、送信アンテナのセットにマッピングされる空間レイヤにおいて同じ周波数チャネルで送信される。これらの信号が、十分に異なる空間シグネチャ(spatial signature)で受信器のアンテナアレイに到達する場合、受信器は、これらのストリームを(ほぼ)平行なチャネルに分離することができる。空間多重化は、高い信号対雑音比(SNR)においてチャネル容量を増大させるための極めて強力な技術である。空間ストリームの最大数は、送信器のアンテナ数と受信器のアンテナ数のうち小さい方の数によって制限される。空間多重化は、送信チャネルの情報の有無にかかわらず使用することができる。さらに、空間多重化は、複数の受信器(移動端末)に同時に送信する目的にも使用でき、これはマルチユーザMIMOとして知られている。異なる空間シグネチャを使用して受信器をスケジューリングすることによって、良好な分離性を確保することができる。
送信器側にチャネルの情報が存在しないときには、ダイバーシチ符号化技術を使用することができる。ダイバーシチ法では、(空間多重化における複数のストリームとは異なり)単一のデータストリームが送信されるが、信号は、空間−時間符号化と呼ばれる技術を使用して符号化される。信号は、完全な直交符号またはほぼ完全な直交符号として送信アンテナそれぞれから発せられる。ダイバーシチ符号化では、複数のアンテナリンクにおける独立したフェージングを利用して信号のダイバーシチを高める。送信器側にはチャネルの情報が存在しないため、ダイバーシチ符号化からのビームフォーミング利得はない。
送信器側にチャネルの情報が存在する場合、空間多重化とビームフォーミングを組み合わせることもでき、あるいは、復号化の高い信頼性が要求される場合、空間多重化とダイバーシチ符号化を組み合わせることができる。
セル間干渉および調整
ピコeNodeBによってサービスされる、セル境界にいるユーザは、通常、特にCREがあるピコセルの境界に位置し、強いセル間干渉を受ける場合に、相対的に受信信号強度が低くなる。主な干渉源は、ヘテロジニアスネットワークにおいてマクロセルにサービスしているeNodeBであり、このeNodeBは、通常、高い送信電力でサブフレームを送信する。
干渉源側においてプリコーディングを行うマルチアンテナ送信においては、干渉されるセル内の移動端末は、干渉する側の基地局における異なるプリコーディング行列の使用によって強く影響されることがある。
基本的な干渉の影響は、
− 極めて高い平均干渉レベル
− 強い干渉フラッシュライト効果(flashlight effect)による、SINR(CQI)推定の極めて高い不確実性
である。
干渉フラッシュライト効果とは、干渉する側の基地局によって使用される各プリコーディング行列(干渉源プリコーディング行列インジケータ(IPMI)によって記述される)によって、干渉の影響を受ける移動端末側において異なる干渉電力レベルが発生することを意味する。干渉源は、(マルチユーザスケジューリングに応じて)異なるタイミングにおいて異なるIPMIを使用するため、干渉の影響を受ける移動端末は、干渉源(干渉源基地局)によって使用されるIPMIに応じて強い干渉変動を経験する。この変動はフラッシュライト効果として知られており、干渉の影響を受ける移動端末側における干渉レベルの推定に関して重大な不確実性につながることがある。
セルの周縁部の移動端末のスループット性能を改善するためには、これらの移動端末がダウンリンク送信用にスケジューリングされるリソースにおいて干渉の影響を低減しなければならない。セル間干渉調整(ICIC:Inter-Cell Interference Coordination)の目的は、電力制約を受けるマルチセルスループットを最大化する、セル間シグナリングの制限、公平性の達成、および最小ビットレート要件である。
干渉を軽減するための1つの解決策は、異なる干渉統計値(interference statistics)を有するサブフレームパターンを使用することである。異なるサブフレームセットの異なる干渉パターン(例:異なる平均干渉電力レベル)を形成するコンセプトは、3GPP RAN1に指定されているように、設定されたサブフレームセットにおける制約された干渉測定値によってサポートされる。
− 異なるサブフレームセット(例:ABS(Almost Blank Subframe)、非ABS)の報告プロセス
− 報告は、基準リソースの平均推定干渉レベルに基づく
チャネル品質は、受信器側における予測されるSINRレベルの量子化に対応するCQI(チャネル品質インジケータ)報告の形で、サービング基地局に報告される。しかしながら、異なるサブフレームセットに対するCQI報告は、干渉電力レベルの予測される変動性(すなわちフラッシュライト効果)に関して何らの情報も提供しない。平均干渉電力レベルのみが考慮される。
重要な点として、干渉電力レベルの変動性(すなわちフラッシュライト効果)が強いと、受信器側におけるブロック誤り率(BLER)が大幅に高まることがあり、結果としてスペクトル効率が低下する。
HetNetシナリオにおいて、ピコeNodeBなどの低電力ノード(LPN)のカバレッジエリアはマクロセルのカバレッジエリアと重なり合い、これによって、セル間干渉を効率的に制御する問題がもたらされる。さらに、CREがあるピコセルによって、UEは、受信電力が弱いセルにアクセスすることができる。低電力アクセスはダウンリンク干渉とともに、信号対雑音干渉比(SINR)を低くする。マクロセルおよび複数のピコセルを含むネットワークにおいて、CREがあるピコセルにアクセスすることができる加入者はマクロ−ピコ干渉の影響を受けやすい。特に、ピコセルにアクセスしており、CREの境界に位置する加入者は、マクロセルにアクセスした加入者に送信しているマクロセルのeNodeBによって引き起こされる干渉を受ける。
セル間干渉を低減する解決策は、ABS(almost blank subframe:ほとんどブランクのサブフレーム)のコンセプトを実装することである。このコンセプトは、3GPPリリース10において、ICICの手段として導入されたものである。図7は、ABSのコンセプトを示す。このアイデアは、特定のサブフレームがマクロセルにおけるPDSCH送信には使用されず、以前のLTEリリースとの下位互換性を保証するのに必要ないくつかのシグナリング信号(PSS/SSS、PBCH、CRS、ページングおよびSIB1など)のみを含むことである。その結果、マクロセルサブフレームとピコセルサブフレームとが時間的に整列していると仮定して、同じサブフレーム内にスケジューリングされているピコセルUEに対する干渉が大幅に低減する。ABSの数と通常のサブフレームの数との比はABS比として知られている。最適なABS比設定は、ネットワーク配備、UE分布およびトラフィック負荷に依存する。
セル間干渉を調整するのにABSを使用することの欠点は、これらのサブフレームをマクロセルにおけるデータ送信に使用することができないことである。ABSの概念のさらなる改善として、マクロセルにおいて低電力ABS(LP−ABS)を使用することが現在RAN1において検討されており、リリース11においてサポートされることになっている。
マクロセルにおいてABSを使用することには、これらのサブフレームをマクロセルにおけるデータ送信に使用することができないという欠点があるため、ABSの概念は、3GPP LTEリリース11においてPDSCH送信電力が低減したサブフレームの概念によって拡張されている。特に、3GPP RAN1では、マクロセルにおけるPDSCH送信電力が低減したサブフレームの使用を、マクロセルと、セル範囲拡張(CRE)があるピコセルとからなるヘテロジニアスネットワークのシナリオにおけるセル間干渉調整(ICIC)に使用することができることが合意されている。送信電力が低減したこれらのサブフレームは、低電力ABS(LP−ABS)としても知られており、3GPP LTEリリース10のABSに対応する。3GPP LTEリリース11におけるLP−ABSの一例が、図8に示されている。
前のセクションで説明したように、最大9dBのCREバイアス値が、現在RAN1において考慮されている。通常のHetNet配備のシミュレーション研究によって、マクロセルにおけるLP−ABSに最適なPDSCH電力低減は、CREバイアス値にほぼ対応することが明らかになった。したがって、ピコセルが9dBのCREバイアス値を有するHetNetシナリオにおいて、LP−ABSに対する最大9dBの電力低減値を考慮することができる。LP−ABSのPDSCH送信電力に関する9dBの低減は、3GPP LTEの実際の制約によって与えられる上限値であり、この値は将来変化し得る。
3GPP LTEリリース10におけるABSとは対照的に、ここでマクロセルにおいてPDSCH送信が可能であるが、低減した送信電力を用いてしか可能でなく、これはLP−ABSを使用することによって行われる。
3GPP LTEリリース11において定義されているセル間干渉調整は、ファーザーエンハンストICIC(FeICIC:Further Enhanced ICIC)として知られており、ABS比に加えてさらなる最適化パラメータとして設定される、所与のサブフレームにおける半静的PDSCH電力低減を導入することが現在検討されている。ダウンリンク電力割当ての詳細は、非特許文献5(参照することにより本文書に組み込まれている)の特にセクション5に指定されている。
図9は、3GPP LTEリリース10(図9(a))における、および、リリース11におけるPDSCH電力低減をサポートする(図9(b))通常のサブフレーム構造を概略的に示す。サブフレームのPDSCH領域内のサブキャリアは共通参照シンボル(CRS:common reference symbol)を含み、CRSは、モビリティ測定およびUE側のチャネル状態情報(CSI)の確定に使用される。下位互換性制約に起因して共通参照シンボル(CRS)の送信電力を低減することができないということに起因して、上述の概念を実装するにあたって問題が生じる。
したがって、PDSCH電力低減の結果として、LP−ABSにおいてCRSとPDSCH(周波数領域におけるダイナミックレンジ)のリソース要素(RE)との間に電力レベルの差がもたらされる。CRS REとPDSCH REとの間の電力レベル差が大きいと、その結果として、送信器(eNB)側の送信信号のEVM(エラーベクトル振幅)が増大することになり、正確なEVMは送信器実施態様に依存する。エラーベクトル振幅は、理想的なシンボルと、等化後の測定シンボルとの間の差の測度である。デジタル変調信号のコンテキストにおいて、EVMは、非線形性による理想的な基準からの送信信号コンスタレーションの偏差の測度である。非線形性の結果として、信号コンスタレーションの圧縮および/または拡張ならびに回転がもたらされる。EVMは、非特許文献6(参照することにより本文書に組み込まれている)のセクション6に指定されている。
ある特定の所与のEVMを超えずにPDSCH送信のためにすべてのeNBがサポートしなければならない周波数領域における現在の最小のダイナミックレンジ要件は、非特許文献6の特にセクション6.3〜6.5に指定されている。特に、ダイナミックレンジは、PDSCH REと、CRS REとの間の、リソース要素当たりの送信エネルギーの差として定義される。したがって、事前定義のEVMを超えることなくサポートすることができるPDSCH送信を、下記の表1にリストする。
3GPP LTEにおいて現在サポートされている種々の変調方式に対する指定のEVM要件を下記の表2に指定する。
したがって、指定のEVM要件を超えずにすべてのeNB実施態様によってサポートされると想定することができる、種々の変調方式に対する最大のPDSCH電力レベル低減を、下記の表3によって与える。
これらの制約の結果は、eNB実施態様が指定の最小要件を満たすだけである場合には、PDSCH送信電力が低いサブフレーム内で高次の変調方式(16QAMおよび64QAM)を効率的にサポートすることはできないということである。
図10は、マクロセル当たりの4つのピコセルと、ピコセルに対する9dBのCREバイアスとを含む標準設定におけるマクロUEスループットの定量的分析を示す。これは、非特許文献8(参照することにより本文書に組み込まれている)に記述されている通常のHetNetシナリオである。低電力ABS(LP−ABS)上のマクロセルにおけるPDSCH送信に対する制約要件に起因して、種々の変調方式に適用可能な最大の電力低減は、上記の表3にリストしたものである。0.5のABS比について、UEは、LP−ABSを利用することによる制約がない場合と比較して最大17%のスループットの降下を経験する(図10(a))。0.7のABS比を考慮する場合、このギャップはさらに増大する。特に、変調方式に対する制約を考慮したUEスループットは、使用可能な変調方式に制約が適用されない場合のUEスループットと比較して最大25%の降下を経験する。これらの結果を図10(b)に示す。
結論として、3GPP LTEに指定されている制約と組み合わせて低電力ABS(LP−ABS)を使用する結果として、ユーザ機器においてスループットが低減することになる。
結論として、3GPP LTEに指定されている制約と組み合わせて低電力ABSを使用する結果として、CRSベースのPDSCH送信の場合に送信器側でEVMが増大し、結果としてユーザ機器においてスループットが低減してSNRが増大することになる。
EVMを低減するための解決策は、エンハンストマクロeNBを実装することである。特に、eNB内の電力増幅器のダイナミックレンジを増大させることによってEVMを低減することができる。この解決策の欠点は、結果として実装費用が増大することである。
これに代わって、PDSCH送信電力が低減したサブフレーム内のEVMの増大の発生は、受信器雑音、干渉ならびに無線チャネル減衰およびフェージングに加えて、さらなる信号品質劣化として認められ得る。eNBは、高いEVMを無視して、高次の変調方式を用いてPDSCH送信をスケジューリングし得る。その手法の効果として、EVMが増大することに起因してBLERが増大する。
また別の解決策は、PDSCH送信電力が低いサブフレームにおいては高次の変調方式を使用しないようにすることであり得る。たとえUEが高いCQIを報告する場合であっても、eNBは低次の変調方式だけでPDSCHを送信することになる。この手法の結果として、システムスループットが低減する。
3GPP TS 36.211, "Evolved universal terrestrial radio access (E-UTRA); physical channels and modulations (Release 10)", version 10.4.0, 2012 the book "LTE: The UMTS Long Term Evolution from theory to practice" by S. Sesia, I. Toufik, M. Baker, Apr. 2009, John Wiley & Sons, ISBN 978-0-470-69716-0 3GPP TS 36.211, "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical channels and modulation", version 10.0.0 3GPP TS 36.212, "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Multiplexing and channel coding", version 10.0.0 3GPP TS 36.213, "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical layer procedures", version 10.0.1 3GPP TS 36.104, "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA): Base Station (BS) Radio Transmission and Reception" version 10.5.0 K.M. Gharaibeh, K.G. Gard, M.B. Steer; ,,Accurate Estimation of Digital Communication System Metrics - SNR, EVM and ρ in a Nonlinear Amplifier Environment"; 64th ARFTG Microwave Measurements Conference, 2004 3GPP LTE TR 36.814: "Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Further advancements for E-UTRA physical layer aspects", release 9
本発明は、上に挙げたさまざまな欠点を回避することを目的とする。
特に、本発明の根底にある問題は、マルチキャリア電気通信システム(例えば、低電力PDSCH上でデータを送信するシステム)が、結果としてBLERの増大をもたらす高いEVMの影響を受けるという所見に基づく。これによって、さらに、UE側においてスループットが低減する結果となる。本発明の根底にあるさらなる問題は、マルチキャリアシステムにおいて干渉を制御するための知られている解決策がいずれも費用のかかる解決策(基地局および端末に費用のかかるハードウェアを実装するなど)、または、送信品質の極端な低減を許容する解決策を見越しているという所見に基づく。
本発明の目的は、送信品質の改善をもたらす効率的な送信メカニズムを提供することである。特に、本発明は、SNRを低減すること、および、UE側のスループットを増大させることを目的とする。
本発明の第1の態様によれば、通信システムにおいてデータを送信する装置が提供される。本装置は、端末がデータを送信するようにスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信するように構成された制御情報受信ユニットであって、前記スケジューリング情報は、変調・符号化インジケータセットを含む、制御情報受信ユニットと、前記変調・符号化インジケータセット内の変調・符号化インジケータ、および、前記送信されるデータの送信パラメータに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを送信するように構成されたデータ送信ユニットと、を有する。
本発明の別の態様によれば、通信システムにおいてデータを受信する装置が提供される。本装置は、端末がデータを受信するようにスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信するように構成された制御情報受信ユニットであって、前記スケジューリング情報は、変調・符号化インジケータセットを含む、制御情報受信ユニットと、前記変調・符号化インジケータセット内の変調・符号化インジケータ、および、前記受信されるデータの送信パラメータに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを受信するように構成されたデータ受信ユニットと、を有する。
本発明のさらなる態様によれば、通信システムにおいてデータを送信するスケジューリングノードが提供される。本装置は、端末がデータを送信するようにスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信するように構成された制御情報受信ユニットであって、前記スケジューリング情報は、変調・符号化インジケータセットを含む、制御情報受信ユニットと、前記変調・符号化インジケータセット内の変調・符号化インジケータ、および、前記送信されるデータの送信パラメータに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを送信するように構成されたデータ送信ユニットと、を有する。
本発明の別の態様によれば、通信システムにおいてデータを受信するスケジューリングノードが提供される。本装置は、端末がデータを受信するようにスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信するように構成された制御情報受信ユニットであって、前記スケジューリング情報は、変調・符号化インジケータセットを含む、制御情報受信ユニットと、前記変調・符号化インジケータセット内の変調・符号化インジケータ、および、前記受信されるデータの送信パラメータに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを受信するように構成されたデータ受信ユニットと、を有する。
本発明の一態様によれば、前記変調・符号化インジケータセット内の前記変調・符号化インジケータは、前記送信または受信されるデータの送信パラメータに基づいて選択され得る。
前記変調・符号化インジケータは、変調次数情報(modulation order information)およびデータサイズ情報(data dimension information)を有し得る。前記データサイズ情報は、前記送信パラメータに応じて前記変調次数情報に関連付けられている。
さらに、前記変調・符号化インジケータは、変調次数情報およびデータサイズ情報を含む複数の変調・符号化対を有し得る。少なくとも1つの変調・符号化対に対して、前記データサイズ情報は、前記送信パラメータに応じて前記変調次数情報に関連付けられている。
前記変調・符号化インジケータは、複数のビットから構成可能であり、かつ、
− 前記データサイズ情報として、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる符号化データの量を示す複数の値、および、
− 前記変調次数情報として、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる符号化データの変調方式を示す複数の値、
をとることが可能であるように定義され得る。
前記装置または前記スケジューリングノードは、前記送信パラメータを閾値と比較し、当該比較結果に基づいて前記変調・符号化インジケータを選択するように構成されたデータ比較ユニットをさらに有し得る。前記データは、前記示された変調・符号化インジケータに従って送信または受信される。
前記制御情報受信ユニットは、連結情報(linking information)を受信するようにさらに構成可能である。前記連結情報は、前記スケジューリングされた送信または受信に使用される変調インジケータを示す。
前記連結情報は、送信または受信されるデータを対応する変調・符号化インジケータに連結し得る。さらに、前記連結情報は、スケジューリングノードによって端末に送信され得る。前記連結情報は、前記スケジューリングノードによって上位層シグナリングを介して前記端末に示され得る。
前記変調次数情報は、データサイズ情報の集合(a set of data dimension information)に関連付けられ得る。当該集合は、基準変調・符号化インジケータにおいて同じ変調次数情報に関連付けられた集合よりも大きい。
前記変調次数情報は、最大次数よりも低い次数を有する変調方式を示し得る。
前記送信されるデータの前記送信パラメータは、前記データの送信電力値または連結インジケータを含む。
さらに、前記送信電力は、前記スケジューリングノードの前記送信電力であり得る。
本発明のさらなる態様によれば、通信システムにおいてデータを送信する方法が提供される。本方法は、端末がデータを送信するようにスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信するステップであって、前記スケジューリング情報は、変調・符号化インジケータセットを含む、ステップと、前記変調・符号化インジケータセット内の変調・符号化インジケータ、および、前記送信または受信されるデータの送信パラメータに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを送信するステップと、を有する。
本発明のさらなる態様によれば、通信システムにおいてデータを受信する方法が提供される。本方法は、端末がデータを送信するようにスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信するステップであって、前記スケジューリング情報は、変調・符号化インジケータセットを含む、ステップと、前記変調・符号化インジケータセット内の変調・符号化インジケータ、および、前記送信または受信されるデータの送信パラメータに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを受信するステップと、を有する。
前記変調・符号化インジケータは、変調次数情報およびデータサイズ情報を有し得る。前記データサイズ情報は、前記送信されるデータセットの送信パラメータに従って前記変調次数情報に関連付けられている。
本発明のさらなる態様によれば、本方法は、前記送信されるデータの前記送信パラメータを閾値と比較するステップと、当該比較結果に基づいて前記変調・符号化インジケータを選択するステップと、をさらに有し得る。前記データは、前記選択された変調・符号化インジケータに従って送信または受信される。
本発明のさらなる態様によれば、本方法は、連結情報を送信するステップであって、前記連結情報は、変調・符号化インジケータを示す、ステップをさらに有し得る。前記データは、前記示された変調・符号化インジケータに従って送信または受信される。
本発明の一態様によれば、データの送信は、送信時間間隔(transmission time intervals)において実行され得る。
本発明のさらなる態様によれば、前記データは、低い送信電力で送信され得る。特に、前記データは、LP−ABS(Low Power Almost Blank Subframe)で送信される。
本発明のさらなる態様によれば、前記送信または受信されるデータは、特に、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel)で送信され得る。
本発明の上記および他の目的および特徴は、添付の図面とともに与えられる以下の説明および好ましい実施形態からより明らかとなる。
3GPP LTE用に定義されたダウンリンクコンポーネントキャリア上のサブフレームの一般的な構造を示す概略図である。 3GPP LTEのE−UTRANアーキテクチャ全体の一例を示す概略図である。 3GPP LTE用に定義されたダウンリンクコンポーネントキャリアのサブフレーム境界の一例を示す図である。 3GPP LTEにおけるダウンリンクスロット内のリソースグリッドの一例を示す概略図である。 3GPP LTE用に定義されたダウンリンクにおける変調・符号化方式テーブル(MCSテーブル)の一例を示す表図である。 1つのマクロセルとさまざまなピコセルを有するヘテロジニアスネットワーク(HetNet)を示す図である。 1つのマクロセルとさまざまなピコセルを有するヘテロジニアスネットワーク(HetNet)を示す図である。 3GPP LTE(リリース10)用に定義されたABS(almost blank subframe)のコンセプトを示す概略図である。 3GPP LTE(リリース11)用に定義された低電力ABS(LP−ABS)のコンセプトを示す概略図である。 通常電力サブフレーム(a)および低電力サブフレーム(b)における物理ダウンリンク共有チャネルのリソース要素およびセル固有基準信号のリソース要素に対する電力割当てを示す概略図である。 3GPP LTEにおいて定義された通常のHetNetシナリオにおける0.5(a)および0.7(b)のLP−ABS比についてのユーザ機器(UE)スループットを示すグラフ図である。 3GPP LTE(リリース10)用に定義された、16QAMについてのサポートされているトランスポートブロックサイズ(I)および16QAMについてのサポートされている符号化率(II)を示すグラフ図である。 3GPP LTE(リリース10)用に定義された、QPSKについてのサポートされているトランスポートブロックサイズ(I)およびQPSKについてのサポートされている符号化率(II)を示すグラフ図である。 16QAM変調方式の拡張符号化率をサポートしているダウンリンクにおける変調・符号化方式テーブル(MCSテーブル)の一例を示す表図である。 QPSK変調方式の拡張符号化率をサポートしているダウンリンクにおけるMCSテーブルの一例を示す表図である。 QPSK変調方式の拡張符号化率および16QAM変調方式の拡張符号化率をサポートしているダウンリンクにおけるMCSテーブルの一例を示す表図である。 3GPP LTEで定義されたLP−ABS HetNet環境におけるMCSテーブルに関する選択方法を説明する流れ図である。 QPSK符号化率拡張を用いて変調・符号化方式インデックスを実装しながらのUEスループットの利得(a)、および16QAM符号化率拡張をサポートしているダウンリンクにおいて変調・符号化方式インデックスを実装するときのUEスループットの利得(b)を示すグラフ図である。 16QAM拡張をサポートしているMCSテーブルを使用するとき、および、3GPP LTEリリース10において定義された標準的なMCSテーブルを使用するときに得られるブロック誤り率(BLER)を示す図である。 本発明のさまざまな実施形態による装置の一例を示すブロック図である。 本発明による方法を伴うアップリンクデータ送信を示す流れ図である。 本発明による方法を伴うダウンリンクデータ送信を示す流れ図である。
以下の段落では、本発明のさまざまな実施形態について説明する。例示のみを目的として、実施形態は、3GPP LTE(リリース8/9)およびLTE−A(リリース10/11)の移動通信システムによる無線アクセス方式に関連して概説してあり、これらの技術の一部については上の背景技術のセクションに説明してある。なお、本発明は、例えば、上の背景技術のセクションに説明されている3GPP LTE−A(リリース11)通信システムなどの移動通信システムにおいて使用することができるが、本発明は、これらの特定の例示的な通信ネットワークにおける使用に限定されないことに留意されたい。本発明は、例えば、WIMAXなどの非3GPPシステムにおいて使用することができる。
本発明の一態様は、干渉を低減しながら、ヘテロジニアスネットワークなどのマルチキャリアネットワークシステムにおいてユーザ機器(UE)スループットを増大させることである。一例として、ネットワークシステムは、マクロセル内のマクロeNodeBと、それぞれピコeNodeBなどの低電力ノードによってサービスされる、セル範囲拡張がある1つまたは複数のピコセルとを含むヘテロジニアスネットワークであってもよい。マクロセルeNodeBは、干渉を低減するために、マクロセル内では低電力ABS(LP−ABS)を使用してUEと通信する。アップリンク/ダウンリンクにおいてUEスループットが降下するのを回避するために、変調・符号化方式インジケータのセット(例えば、MCSテーブルであってもよい)が、ユーザ機器が受信または送信するデータの送信電力の低減を考慮に入れるように実装される。したがって、データは、セット内の変調・符号化方式テーブルおよび送信されるべきデータの送信パラメータに基づいて受信または送信される。特に、送信パラメータは、マクロセルにサービスするeNodeBのPDSCH電力レベルであってもよい。これに代えて、送信パラメータは、送信されるべきデータを符号化するのに使用されるべき特定のMSCテーブルに、送信されるべきデータを連結する連結情報であってもよい。
以下において、変調・符号化インジケータの一例としてMCSテーブルを説明する。同様に、変調次数Qは変調情報の一例であり、トランスポートブロックサイズまたはこれに代えてMCSテーブル内のTBSインデックスを、データサイズ情報の一例として説明する。
特に、本発明の一実施形態は、PDSCH送信電力が低減したサブフレームにおいて低次数変調方式(low-order modulation schemes)の符号化率のセットを増大させるサポートを提供する。これ以降、低次数変調方式とは、所与のサブキャリア上のデータを変調するのに使用されるときに良好な誤り性能を与える変調方式であるように意図される。今日使用されている一般的なネットワークシナリオについて、QPSKおよび16QAM変調方式が低次数変調方式と考えられるであろう。しかしながら、チャネルおよびサブキャリア品質が増大すると、64QAMなどの他の変調方式が、256QAMなどのさらなる変調方式と比較して低次数変調方式と考えられ得ることを理解されたい。特に、代替的な実施形態において、最大変調次数方式は、例えば、256QAM変調次数であり得る。この場合、QPSK、16QAMおよび64QAM変調方式は、低次数変調方式と考えられ得る。言い換えれば、低次数(low-order)とは、このコンテキストにおいては可能な最大変調次数よりも低い任意の変調次数として理解する必要がある。
3GPP LTEリリース10用に定義された変調・符号化方式インデックスにおいては、QPSKおよび16QAM(低次数変調方式)ならびに64QAM変調方式に対して制限されたセットの符号化率しかサポートされていない。上記の背景技術のセクションにおいてすでに説明した図5を参照すると、変調次数Q=2が表すQPSK変調方式は、10個のTBSインデックス(図5のMCSテーブル0のMCSエントリ0〜9)に関連付けられる。同様に、図5のテーブル0のエントリ10〜16は、16QAM変調方式に対応する変調次数Q=4を指定し、一方、エントリ17〜28は、64QAM変調方式に充てられている(変調次数Q=6)。MCSテーブル0のTBSインデックスによって、変調次数は、上記変調方式と組み合わせて使用することができる、許可されたトランスポートブロックサイズの決定に関連付けることができる(より詳細には非特許文献5のセクション7を参照されたい)。図5のMCSテーブル0は、一般に、32個のエントリを含む5ビットのフィールドであり、所与の変調次数に関連付けられているTBSインデックスは、そのような制約に制限される。所与の変調次数に許可されたトランスポートブロックサイズのセットは、所与の変調方式を使用して得ることができる符号化率のセットを定義する。
3GPP LTEリリース10がサポートする符号化率の範囲を下記の表4に与える。
図11Aは、3GPP LTE(リリース10)用に定義された、16QAMについてのサポートされているトランスポートブロックサイズ(I)および16QAMについての結果としてのサポートされている符号化率(II)を示すグラフを示す。図11A(I)は、リリース10におけるMCSテーブル0のTBSインデックスおよびアグリゲートされたリソースブロック(RB)の数に依存する、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)におけるトランスポートブロックサイズTBSを示す。グラフは、図9に示す3個のOFDMシンボルおよび2個のCRSアンテナポートの制御領域サイズを有するサブフレームを指す。しかしながら、これは本発明の根底にあるコンセプトを理解するのに有用な、可能性のある設定の一例にすぎず、限定と考える必要はない。
16QAMおよびリソースブロック当たり120個の使用可能なリソース要素(RE)という想定の下で可能性のある最大のTBSが、グラフに太線で示されている。影付きの領域が、16QAM変調方式について3GPP LTEリリース10においてサポートされているTBSインデックスを示す。達成可能な最大符号化率はR=1.0であり、この場合、符号語は冗長性を一切含まない。したがって、1.0よりも大きい符号化率はこのコンテキストにおいては技術的に可能でない。そのような符号化率は、21よりも大きいTBSインデックスに対応する(図11A(II)の灰色の領域)。リリース10によって現在サポートされているシステムにおいて、16QAM変調方式は0〜21に及び、およそ最大1.0の符号化率をサポートするTBSインデックスに関連付けられる可能性があり得るが、リリース10は、現在、16QAM変調方式に、9〜16のTBSインデックスしかあてがっていない。これは、残りのTBSインデックスが他の変調方式に関連付けられているということによる。より正確には、QPSK変調方式(変調次数2)がTBSインデックス0〜9に関連付けられており、一方でインデックス15〜21は64QAM変調方式(変調次数6)に関連付けられている。
図11Bは、3GPP LTE(リリース10)用に定義された、QPSKについてのサポートされているトランスポートブロックサイズ(I)およびQPSKについてのサポートされている符号化率(II)を示すグラフを示す。
図11B(I)は、リリース10におけるMCSテーブル0のTBSインデックスおよびアグリゲートされたリソースブロック(RB)の数に依存する、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)におけるトランスポートブロックサイズTBSを示す。グラフは、図9に示す3個のOFDMシンボルおよび2個のCRSアンテナポートの制御領域サイズを有するサブフレームを指す。しかしながら、これは本発明の根底にあるコンセプトを理解するのに有用な、可能性のある設定の一例にすぎず、限定と考える必要はない。
QPSKおよびリソースブロック当たり120個の使用可能なリソース要素(RE)という想定の下で可能性のある最大のTBSが、グラフに太線で示されている。影付きの領域が、QPSK変調方式について3GPP LTEリリース10においてサポートされているTBSインデックスを示す。達成可能な最大符号化率はR=1.0であり、この場合、符号語は冗長性を一切含まない。したがって、1.0よりも大きい符号化率はこのコンテキストにおいては技術的に可能でない。上記で説明した構成において、12を上回るTBSインデックス(図11B(II)の灰色の領域)に対して符号化率CR=1.0が得られる。リリース10によって現在サポートされているシステムにおいて、QPSK変調方式は0〜12に及び、およそ最大1.0の符号化率をサポートするTBSインデックスに関連付けられる可能性があり得るが、リリース10は現在QPSK変調方式に、0〜9のTBSインデックスしかあてがっていない。これは、残りのTBSインデックスが16QAM変調方式に関連付けられているということによる。
本発明は、最適化された様式においては、3GPP LTEにおいて使用される変調・符号化方式インデックスがシステムのリソースをみだりに利用しないこと、特に、3GPP LTEに指定されている標準的なMCSテーブルがPDSCH送信電力レベルに基づいて最適化されないという所見に基づく。特に、より高次の変調(64QAM変調方式)に充てられるMCSテーブルのレベルは、チャネル状態が良好である場合にのみ利用され得る。良好なチャネル状態とは、信号対雑音干渉比の観点から解釈されたい。特に、低電力ABSにおいて、64QAM変調方式は変調次数制約に起因して使用することができない。
より高次の変調(多くのネットワークシナリオにおいて、変調次数制約に起因して効率的に使用することができない64QAMなど)に充てられるMCSテーブル0のエントリは、したがって、より低次のよりロバストな変調方式に対して符号化率のセットを拡張するのに使用することができる。より低次の変調方式に関連付けられる符号化率範囲の拡張は、物理ダウンリンク共有チャネルの送信電力を考慮に入れて実行され得る。したがって、低電力ABSおよびPDSCH電力低減を実装するネットワークシナリオにおいて、物理ダウンリンク共有チャネル上のデータは、MCSテーブルに従って、および、マクロセル内のeNodeBの送信電力に従って変調され得る。
図12および図13は、物理ダウンリンク共有チャネル送信に適用可能なMCSテーブルの一例を示す。
図12のMCSテーブル1において、エントリ17〜22は、16QAM変調方式に対応する変調次数Qm=4に設定され得る。対照的に、MCSテーブル0(単純にするために基準テーブルとも称される)は、インデックス0〜31を有する32個のエントリを有し、そのうちエントリ17〜21は、64QAM変調方式に対応する変調次数Qm=6に充てられている。本発明において、64QAM変調方式に充てられているMCSテーブル1のエントリは、エントリ23〜28に対応する6つのレベルに制約される。したがって、標準的なLTE MCSテーブルにおいて通常、7個のレベルが変調次数4に充てられる代わりに、MCSテーブル1の13個のレベルが変調次数4に充てられる。
TBSインデックス15〜20(一般的なLTE MCSテーブルにおいては変調次数6に関連付けられる)は、ここでは変調次数4に関連付けられる。PDSCH送信電力が低減したサブフレームに対する変調次数制約によって64QAM変調方式を使用することは妨げられるが、依然として16QAM変調方式を使用することは可能である。結果として、16QAM変調方式(送信器側で所与のEVMマージンを超えずにサブフレームを変調するのに効率的に使用することができる)は、一般的により高い変調次数に関連付けられ、したがって、低電力PDSCH送信には使用可能でないトランスポートブロックサイズをサポートすることになる。これには、マクロeNodeBによってサービスされる端末のスループットが増大するという利点がある。
一例として、MCSテーブル1の変調次数4に充てられているエントリのいくつかに関連付けられる符号化率を図12に示す。MCSテーブル1のエントリ10は符号化率CR=0.33に関連付けられる。一般的なLTE MCSテーブルにおいて、変調次数4は、TBSインデックス15に対応する最大エントリ16に設定され、符号化率CR=0.63を与える。さらに、以前は64QAM変調方式に充てられたエントリ17〜22は、変調次数4に対応するように設定される。このように、変調次数4に設定されている最後のエントリはTBSインデックス20に関連付けられ、符号化率CR=0.97を与える。
LTEにおいて一般的に使用されているMCSテーブル0は、変調次数4に対してエントリ10〜16しか確保せず、これは16QAM変調方式について取得可能な最大符号化率CR=0.63に対応する。それゆえ、低電力PDSCH送信において、MSCテーブル1を使用する結果として、16QAM変調方式についてサポートされる最高の符号化率が0.63から0.97へと増大することになる。
MCSテーブル1は変調次数4をエントリ22まで拡張するだけだが、原理上は、エントリ23〜28のうちの1つまたは複数を変調次数4に設定することによって、この変調次数についてサポートされる符号化率の数をさらに増大させることは可能であり得る。エントリ23〜28を変調次数4に関連付けて使用することができるか否かは、(a)送信器側のEVM値および/または(b)TBSインデックス21〜26に対応するトランスポートブロックを変調次数4と組み合わせて使用することによって得られる符号化率に応じて決まり得る。
本発明の一実施形態によれば、MCSテーブル1は、10を上回るすべてのMCSインデックスについての変調次数を変調次数4に設定することによって、さらに修正されてもよい。
これに代えて、特定の変調次数に対する符号化率が増大するのに加えて、特定のシナリオにおいては、特定の変調次数に対してより小さい符号化率を提供することも有益である可能性があり、これは、図12に示す例において、10を下回る1つまたは複数のMCSインデックスも変調次数4に設定され得ることを意味する。
さらなる一例は、MCSテーブル1のすべてのMCSインデックスについての変調次数を変調次数4に設定することである。
図12のMCSテーブル1は、例えば、非特許文献6のセクション6に指定されているEMBに対する現行の要件に従うように、0〜3dBの電力が低減されたサブフレームにおけるPDSCH送信に効率的に使用され得る。
図13は、QPSK符号化率の拡張に対処するMCSテーブル(MCSテーブル2)を示す。この場合、MCSテーブルのエントリ10〜13に対応する変調次数は2(QPSK変調方式に対応する)に設定される。したがって、QPSKについてサポートされる符号化率が拡張され、一方、16QAM変調方式についてサポートされる符号化率の数は低減する。16QAM変調方式に充てられるエントリが低減しても、PDSCH電力レベル低減が大きいサブフレームにおける送信効率には何ら悪影響がない。これは、この場合、変調次数制約に起因して16QAM変調方式が効率的に使用されない場合があるためである(変調次数制約に関して、より詳細には非特許文献6を参照されたい)。
したがって、MCSテーブル2は、所与のPDSCH送信電力レベルについて使用可能な変調次数に充てられているエントリの数を拡張し、それによって、達成可能な最大の符号化率を増大させる。
図13は、さらに、一例として、変調次数2に充てられているエントリのいくつかに関連付けられる符号化率を示す。テーブル2のエントリ0は符号化率CR=0.11に関連付けられる。一般的なLTE MCSテーブルにおいて、変調次数2は、TBSインデックス9に対応する最大エントリ9に設定され、符号化率CR=0.65を与える。さらに、MCSテーブル0において16QAM変調方式に充てられたエントリ10〜13は、変調次数2に対応するように設定される。このように、変調次数4に設定されている最後のエントリはTBSインデックス12に関連付けられ、符号化率CR=0.94を与える。
LTEにおいて一般的に使用されているMCSテーブル0は、変調次数2に対してエントリ0〜9しか確保せず、これはQPSK変調方式について取得可能な最大符号化率CR=0.65に対応する。それゆえ、低電力PDSCH送信において、MSCテーブル2を使用する結果として、QPSK変調方式についての符号化比が0.65から0.94へと増大することになる。
非特許文献6に与えられている現行のeNB要件仕様によれば、図13のテーブル2が、3〜6dBの電力削減でサブフレームにおけるPDSCH送信に使用され得る。
図13のMCSテーブル2の代替的な具現化において、より広い範囲の符号化率を活用するために、エントリ10〜28は変調次数2に設定され得る。より高いレベルのエントリが使用されるか否かは、(a)送信器側のEVM値および/または(b)符号化率値(符号化率は1.0よりも高くはなり得ない)に応じて決まり得る。
さらなる一例は、MCSテーブル2のすべてのMCSインデックスについての変調次数を変調次数2に設定することである。
MCSテーブル1およびMCSテーブル2において、変調次数は、サブキャリアの送信電力に基づいて拡張された範囲のTBSインデックス、したがって、拡張された範囲の符号化率に関連付けられる。特に、MCSテーブル1(変調次数4がTBSインデックス15〜20にも関連付けられる)が、PDSCH送信が0〜3dBの電力レベル削減でサブフレームにおいて実行される場合に使用され得る。同様に、MCSテーブル2(変調次数2がTBSインデックス9〜12に関連付けられる)が、3〜6dBの電力レベル削減でサブフレームにおけるPDSCH送信に使用され得る。
ここで、電力低減は、マクロセル内のeNBに関する標準送信電力レベルに関連して意図されるものとする。MCSテーブル1およびMCSテーブル2に関連して参照される電力低減レベルはまた、ネットワークシナリオおよびシステムの実施態様に応じて上記で説明したものとは異なる範囲にあってもよいことは理解されたい。
さらなる一実施形態によれば、MCSテーブルは、QPSKと16QAMの両方の符号化率の拡張をサポートするように修正されてもよい。そのようなテーブルの一例(MCSテーブル3)を、図14に示す。MCSテーブル3は、図12および図13のMCSテーブルの組合せである。図14から理解できるように、エントリ(MCSインデックス)10〜12は2に設定され、対応するTBSインデックスは10〜12に及ぶ。これに加えて、エントリ20〜24は4に設定され、TBSインデックス16〜20に関連付けられる。テーブル3の変調次数2および4をサポートする符号化率はそれぞれMCSテーブル1およびMCSテーブル2がサポートするものと同じであり、変調次数2については0.11〜0.94に及び、変調次数4については0.33〜0.97に及ぶ。
MCSテーブル3は、0〜6dBのPDSCH電力レベル制約について非特許文献6に与えられている現行の制約に従って使用され得る。QPSKおよび16QAM符号化率の拡張を含むMCSテーブルの使用は、PDSCH送信電力レベルの動的な変化、言い換えれば、動的電力低減をサポートするシステムおよびネットワークシナリオに有利に使用されてもよい。
MCSテーブル1およびMCSテーブル2は、MCSテーブル0に代わるものとして独立して実装されてもよい。これに代えて、MCSテーブル1およびMCSテーブル2は、0〜6dBのPDSCH送信における電力低減の範囲をサポートするために結合して、またはMCSテーブル0に代わるものとして実装されてもよい。
本発明の一実施形態によれば、MCSテーブル0〜MCSテーブル2はすべて、物理ダウンリンク共有チャネルにおけるより適切な変調次数および符号化方式を決定するのに使用されてもよい。したがって、ダウンリンク送信において参照されることになるMCSテーブルは、PDSCH電力レベル低減に基づいて黙示的に決定されてもよい。図15は、PDSCH送信の電力レベルに基づくMCSテーブル選択を説明する流れ図を示す。特に、PDSCH電力レベルは、PDSCH電力低減レベルを導出するように決定され、最大PDSCH電力レベルと比較されてもよい。そのような計算された電力低減レベルは、その後、ステップS10において第1の閾値Mと比較されてもよく、PDSCH電力低減が第1の閾値Mを超えない場合、MCSテーブル0が変調・符号化方式の決定に使用される。この場合、データは最大電力で送信され、MCSテーブル0が効率的に使用され得る。PDSCH電力低減値が第1の閾値Mを超える場合、送信されるデータは低電力ABSであると決定され、したがって、MCSテーブル1またはMCSテーブル2のうちの一方が使用されることになる。ステップS20の下で、PDSCH電力低減が第2の閾値Mと比較される。PDSCH電力低減が第2の閾値を超えない場合、MCSテーブル1が、データ伝送に使用されるべき変調・符号化方式を決定するのに検討され、そうでない場合、MCSテーブル2が選択される。
上記で説明したMCSテーブルの構造および数ならびに閾値の選択は、まったく限定と考える必要はない。特に、上記のコンセプトは、さらなるMCSテーブルおよび対応する決定閾値を定義することによって拡張することができる。
これに代えて、使用されるべき適切なMCSテーブルをeNBが直接示すことができる。したがって、eNBなどの基地局が、ユーザ機器(UE)などの端末に、いずれのMCSテーブルをいずれのサブフレームセットに使用すべきかを直接通知してもよい。この実施形態によれば、端末は、異なる複数のサブフレームセットの存在について知ることができる。例えば、通常のサブフレーム(最大電力で送信される)、最大で閾値Mまで電力が低減した低電力ABSサブフレーム、および、M〜Mの範囲内で電力が低減した低電力ABSサブフレーム。したがって、基地局は、サブフレームセットをそれぞれのMCSテーブルに連結する連結情報を端末に送信してもよい。そのような連結情報は、eNBによって半静的に設定され、RRCシグナリングを介して端末に送信されてもよい。サブフレームセットを対応するMCSテーブルに連結するRRC信号の一例を下記に示す。
− tableMCS-subframeSet-A::=
ENUMERATED {table-0, table-1, table-2, table-3}
− tableMCS-subframeSet-B::=
ENUMERATED {table-0, table-1, table-2, table-3}.
MCSテーブル1および2を使用することの利点は、修正されるべきエントリが、現在使用されるLTE MCSテーブルに対して、それぞれテーブル1のエントリ17〜22およびテーブル2のエントリ10〜13だけであるということである。これによって、現行のネットワークシナリオにおける実際の3GPP LTE実施態様との高い下位互換性が保証される。
この方式のさらなる利点は、種々のeNB供給元が、それらの実施態様に応じて異なるMCSテーブルをサポートすることによって差別化することができることである。現行のLTE仕様は、PDSCH送信電力またはチャネル状態などの特定の状態とは無関係に、すべてのサブフレームにおいて同じ単一のMCSテーブルを使用するように、すべてのeNB実施態様を制約する。
ここでも、前述の実施形態に関連して説明したMCSテーブルの数は、本発明の原理を理解するための一例として考えなければならない。定義されているMCSテーブルのセットは4つのテーブルに制約される必要はない。より低い符号化率の増大したセットのためのさらなるMCSテーブルの定義もサポートすることができる。
現行のLTE制約(より詳細には非特許文献6を参照されたい)によれば、第1の閾値はM=0dBに設定され、第2の閾値はM=3dBに設定され得る。これらの特定の値はネットワークシナリオ、システムの実施態様、および非特許文献6における要件に応じて決まることは理解されたい。しかしながら、そのような値は決して限定と考えられる必要はなく、種々の要件を満たし、種々のネットワーク設定に従うために修正されてもよい。
MCSテーブルに加えて、チャネル品質インジケータ(CQI)も、MCSテーブルに加えられる変化と首尾一貫してそのように適合されてもよい。したがって、実装されるMSCテーブルの各々に、対応するCQIテーブル設定が関連付けられるべきである。
MCSテーブル0は、LTE(リリース10)に現在使用されているテーブルである下記の表5(CQIテーブル0)に関連付けられてもよい。
16QAM拡張をサポートするMCSテーブル1は、下記の表6(CQIテーブル1)に関連付けられてもよい。
CQIテーブル1のエントリ10〜12は、MCSテーブル1の新たなエントリに従ってCQIテーブル0に対して変更されている。
QPSK拡張をサポートするMCSテーブル2は、下記の表7(CQIテーブル2)に関連付けられてもよい。
CQIテーブル2のエントリ7および8は、MCSテーブル2の新たなエントリに従ってCQIテーブル0に対して変更されている。
MCSテーブル定義がより高い符号化率だけでなくより低い符号化率のサポートも含む場合、対応するCQIテーブルもそれに応じて適合されてもよい。
図16は、低電力ABS送信に図12および図13のMCSテーブルを使用する効果を説明するグラフを示す。図16(a)は、3〜6dBのPDSCH電力低減の場合の連結レベルシミュレーションに基づく符号化率を示す。実線は、SINR(信号対雑音干渉比)の関数としての平均スループットを示す。特に、暗灰色の実線は、3GPP LTEリリース10に定義された現在実装されているLTE MCSテーブルを使用して得られるスループットを示す。黒色の実線は、QPSK符号化率拡張をサポートするMCSテーブル(MCSテーブル1)を使用して得られる平均スループットを示す。グラフから理解できるように、MCSテーブル1を実装することによって、現行のLTE実施態様に対してサポートされる最大スループットが44%増大することになる。破線はスケジューリングされている物理ダウンリンク共有チャネルの信号対雑音干渉比の累積分布関数(CCDF)であり、拡張符号化率から恩恵を受けるユーザ機器の数の指標である。したがって、マクロセル内にあり、低電力ABS内でスケジューリングされているユーザ機器の約75%が、評価されたシナリオにおいて最大44%のスループット利得を経験することになる。
図16(b)は、最大3dBのPDSCH電力低減のQPSKおよび16QAMに制約されているPDSCH送信についての、図16(a)を参照して説明したものと同じグラフを示す。黒色の実線は、16QAM符号化率拡張をサポートするMCSテーブル(MCSテーブル2)を使用することによって得られる平均スループットを示す。MCSテーブル2を使用することによって、平均スループットにおいて55%の利得がもたらされる。特に、システムレベルのシミュレーションに基づいて計算された、スケジューリングされているPDSCHのSINRのCCDFは、低電力ABSにおいてスケジューリングされているマクロセル内のユーザ機器の約50%が最大55%のスループット利得を経験することを示している。
比較のために、図16(a)および図16(b)の薄灰色の実線は、64QAM変調方式(変調次数6)を除外することによって変調次数の制約なしに得ることができる理論的な平均スループットを示す。
図17は、誤って復号された受信データブロックの割合を示すブロック誤り率(BLER)を測定した、連結レベルシミュレーション研究の結果を示す。シミュレーション研究において、加法性白色ガウス雑音(AWGN)が干渉をシミュレートするために加えられており、3つの制御領域シンボルおよび2つのセル固有基準信号ポートを有する6つのリソースブロック(各々が120個のPDSCHリソース要素を有する)が検討された。理解できるように、中程度の16QAM符号化率拡張について、MCSテーブル2に従って16QAM変調方式を使用して得られる結果は、同じスペクトル効率において現行のLTE MCSテーブルに従ってより高次の変調方式(64QAM)を使用して得られる結果を上回っている。
上記の説明はダウンリンクについてのMSCテーブルを参照しているが、同じコンセプトを容易に拡張してアップリンクについてのMCSテーブルに適用することができる。
図18は、本発明によるデバイスの例を示す。特に、図18は、2つの端末1110および1120を示す。端末1110は、ダウンリンクにおいて低電力ABS内で符号化されているデータを送信することが可能な端末である。端末1120は、アップリンクにおいてダウンリンクにおいて低電力ABS内で符号化されているデータを送信することが可能な端末である。当業者には明らかであるように、アップリンクとダウンリンクの両方の方向においてバンドリングを加えることが可能な単一の端末が提供されてもよい。そのような端末は、このとき、端末1110と1120の両方の機能ブロックを含むことになる。図18は、スケジューリングノード1190をさらに示す。スケジューリングノード1190は、端末によるデータの送信および受信をスケジューリングする。スケジューリングノードは、基地局または無線ネットワークコントローラなどのネットワークノード、特にHetNetにおいてマクロセルにサービスするeNodeBであってもよい。例えば、LTEにおいて、eNodeBは、ダウンリンクにおける共有チャネル(PDSCH)およびアップリンクにおける共有チャネル(PUSCH)についての動的なスケジューリングを実行する。しかしながら、一般に、LTEまたは他のシステムにおいて、スケジューリングは異なるノードによって、または他のダウンリンクまたはアップリンクチャネルについて実行されてもよく、これは依然として、そのようなシステムにおける本発明の配備に対して問題にならないことに留意されたい。
本発明の一実施形態によれば、マルチキャリア通信システム内でデータを送信するための端末1120が提供され、データの送信は送信時間間隔内で実行される。端末1120は、端末がデータを送信するようにスケジューリングされているリソースを示し、それに従ってデータが送信されるべき変調方式およびデータのサイズを示すための変調・符号化インジケータのセットを含むスケジューリング情報を受信するための制御情報受信ユニット1125を含む。その上、端末は、スケジューリングされているリソース内で、受信された変調・符号化インジケータに従って、および、送信されるべきデータの送信パラメータに従ってデータを送信するためのデータ送信ユニット1127を備える。特に、送信パラメータは、送信されるべきデータを符号化するのに使用されるべき変調・符号化方式を選択するのに使用されてもよい。
本発明の別の実施形態によれば、マルチキャリア通信システム内でデータを受信するための端末1110が提供され、データの受信は送信時間間隔内で実行される。そのような端末1110は、端末1120と同様に、端末がデータを送信するようにスケジューリングされているリソースを示し、それに従ってデータが送信されるべき変調方式およびデータのサイズを示すための変調・符号化インジケータのセットを含むスケジューリング情報を受信するためのものである。その上、端末は、スケジューリングされているリソース内で、受信された変調・符号化インジケータに従って、および、送信されるべきデータの送信パラメータに従ってデータを送信するためのデータ送信ユニット1127を備える。特に、送信パラメータは、送信されるべきデータを符号化するのに使用されるべき変調・符号化方式を選択するのに使用されてもよい。
送信パラメータは、例えば、データが送信される送信電力であってもよい。これに代えて、送信パラメータは、特定のサブフレームセットを対応する変調・符号化方式インジケータに連結することが可能な連結情報であってもよい。
変調・符号化インジケータセット(例えば、MCSテーブル0〜MCSテーブル3のうちの1つまたは複数)が、スケジューリング情報に含まれてもよい。変調次数フィールドおよびTBSインデックスは、変調・符号化インジケータ内の別個のフィールドまたはビットであってもよい。これに代えて、変調次数フィールドおよびTBSインデックスは、単一のフィールドとして実装されてもよい。
変調・符号化インジケータは、比較ユニット1113または1123において、データが受信または送信されることになっている電力レベルを比較することによって、受信された変調・符号化インジケータセットの中から半静的に選択されてもよい。これは、図15に関連して説明したステップに従って行うことができる。しかしながら、これは本発明を限定することにはならない。特に、比較ユニット1113または1123は任意選択であり、本発明による端末は、上記比較ユニットなしに具現化されてもよい。これに代えて、比較は、受信ユニット1115または1125において実行されてもよい。比較ユニット1113もしくは1123またはこれに代えて受信ユニット1115もしくは1125は、本発明の方法の1つに従って適切な変調・符号化インジケータを選択するようにさらに適合されてもよい。
これに代えて、変調・符号化インジケータは、RRC設定などの半静的設定によって端末1110または1120にシグナリングされてもよい。特に、使用されるべき適切なMCSテーブルをeNBが直接示すことができる。したがって、eNBなどの基地局が、ユーザ機器(UE)などの端末に、いずれのMCSテーブルをいずれのサブフレームセットに使用すべきかを直接通知してもよい。したがって、端末は、異なる複数のサブフレームセットの存在について知ることができる。例えば、通常のサブフレーム(最大電力で送信される)、最大で閾値Mまで電力が低減した低電力ABSサブフレーム、および、M〜Mの範囲内で電力が低減した低電力ABSサブフレーム。スケジューリングノード1190(基地局の一例)は、サブフレームセットをそれぞれのMCSテーブルに連結する連結情報を端末1110および1120に送信してもよい。そのような連結情報は、スケジューリングノード1190によって半静的に設定され、RRCシグナリングを介して端末に送信されてもよい。サブフレームセットを対応するMCSテーブルに連結するRRC信号の一例はすでに上記で説明した。
しかしながら、これは本発明を限定することにはならない。代替的な実施形態において、連結インジケータは、必ずしもRRCによって設定される必要はない。任意の他のタイプのシグナリングが使用されてもよい。半静的という用語は、本明細書においては、シグナリングされる値が、2つ以上のスケジューリングされている送信および受信に適用されることを指している。
さらなる代替的な具現化において、変調・符号化インジケータのセットは、1つのみの変調・符号化インジケータを含んでもよい。そのような場合、MCSテーブル3が使用されてもよく、MCSテーブル3がサポートする適切な変調次数および関連データサイズ情報が、上記で説明した、送信をスケジューリングされているデータの送信パラメータに従って選択されてもよい。
端末は、移動または静止端末であってもよい。しかしながら、端末はまた、通常のユーザ端末または中継ノードであってもよい。マルチキャリア通信システムは、LTEなどの、直行周波数分割変調(OFDM)をサポートするワイヤレス通信システムであってもよい。しかしながら、本発明はそれには限定されず、本発明の変調・符号化方式は、共有データまたは制御チャネル上での動的なスケジューリングをサポートする任意の通信システムに適用されてもよい。送信時間間隔は、本明細書においては、データがサブフレーム内での送信のために物理層に提供される事前定義の処理時間間隔(無線インタフェース上での事前定義の継続時間)を指す。例えば、LTEにおけるTTIの長さは1ミリ秒であり、背景技術のセクションですでに説明したように、1つのTTIが1つのサブフレームの物理リソースにマッピングされる。これらの値は現行のLTE仕様にあてはまることに留意されたい。しかしながら、本発明は、無線インタフェースの任意のタイミングに適用可能である。
本発明は、データを送信および受信する方法をさらに提供する。本方法のいくつかの例を、図19および図20に示す。これらの方法は、単独でまたは組み合わせて実行されてもよい。さらに、これらの方法はまた、図15の流れ図を参照して説明した選択方法に組み合わせて実行されてもよい。
特に、マルチキャリア通信システム内でデータを送信および/または受信する方法が提供され、データの送信および/または受信は、送信時間間隔内で実行される。方法はスケジューリングノードにおいて実行されることになり、スケジューリング情報を送信するステップ1220を含み、スケジューリング情報は、端末がデータを送信または受信するようにスケジューリングされているリソースを示し、端末がデータを送信するようにスケジューリングされているリソースを示すスケジューリング情報を含み、それに従ってデータが送信されるべき変調方式およびデータのサイズを示すための変調・符号化インジケータのセットを含むスケジューリング情報を含む。方法は、送信された変調・符号化インジケータおよび送信/受信(1210、1215)されるべきデータの送信パラメータに応じて端末へ/から、スケジューリングされているリソース内のデータを(チャネル1201を介して)送信するステップ1280および/または受信するステップ1260をさらに含む。図19および図20は、端末によるデータを送信または受信するように設定するステップ(1210、1215)(それぞれスケジューリングノード自体によるデータの受信および送信を設定するステップに対応する)を示すことに留意されたい。このステップは、スケジューリングノードによって実行されるスケジューリングの一部であってもよく、リソースの選択と、変調・符号化インジケータのセットの中からいずれの変調・符号化インジケータを選択すべきかを判定するステップとを含んでもよい。設定するステップは、送信を介して端末に結果(設定)を提供する。他方、スケジューリングノードはまた、この設定に従ってハンドリングする(1260、1280)、すなわち、設定されたリソース内でデータを送信または受信する。
上記で検討した実施形態において、MCSテーブルはサブフレームを参照して説明した。上記のコンセプトおよび本発明の原理は、サブバンドにも適用することができることは理解されたい。特に、例えば、変動する送信電力を考慮に入れるように構成された、いくつかのMCSテーブルが設計され、種々の対応するサブバンドに関連付けられ得ることは理解されたい。
さらに、上記で説明した原理は、マルチキャリア通信システムなどの任意の通信システムに適用することができる。
上記の背景技術のセクションに与えられた説明は、本明細書に記載の特定の例示的な実施形態をより良好に理解するために意図されており、3GPP規格に準拠したネットワークなどの移動通信ネットワークにおけるプロセスおよび機能の記載されている特定の実施態様に本発明を限定するものとして理解されるべきではない。それにもかかわらず、本明細書において提案した改善は、背景技術のセクションにおいて説明したアーキテクチャ/システムに容易に適用することができ、本発明のいくつかの実施形態においては、これらのアーキテクチャ/システムの標準的なおよび改善された手順を利用することもできる。具体的な実施形態に示した本発明には、広義に記載されている本発明の概念または範囲から逸脱することなく、さまざまな変更もしくは修正またはその両方を行うことができることが、当業者には理解されるであろう。
本発明の他の実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアを用いて、上記したさまざまな実施形態を実施することに関する。本発明のさまざまな実施形態は、コンピューティングデバイス(プロセッサ)を使用して実施または実行され得るものと認識される。コンピューティングデバイスまたはプロセッサは、例えば、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または、その他プログラマブルロジックデバイスなどである。本発明のさまざまな実施形態は、これらのデバイスの組合せによっても実行または具体化され得る。
さらに、本発明のさまざまな実施形態は、ソフトウェアモジュールによっても実施され得る。これらのソフトウェアモジュールは、プロセッサによって実行され、または、ハードウェアにおいて直接実行される。また、ソフトウェアモジュールとハードウェア実装の組合せも可能である。ソフトウェアモジュールは、任意の種類のコンピュータ可読記憶媒体、例えば、RAMやEPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、ハードディスク、CD−ROM、DVDなどに格納され得る。
要約すると、本発明は、マルチキャリア通信システムにおいてデータを送信および受信することに関し、送信および受信は、送信時間間隔を基本に実行されてもよい。特に、データは、送信されるデータの送信パラメータに従って選択される変調・符号化インジケータのセットに基づいて送信される。変調・符号化インジケータセット内の少なくとも1つの変調・符号化インジケータは、3GPP LTEリリース10において指定されている変調・符号化インジケータ(基準変調・符号化インジケータ)内の同じ変調次数に関連付けられたデータ次元情報に対して、所与の変調次数についての拡張された範囲のデータ次元情報をサポートするように設計されてもよい。この結果として、QPSKまたは16QAMなどの使用可能な変調方式と組み合わせて使用することができる符号化率の範囲が拡張し、スループットが増大し、端末側のSNRが低減することになる。

Claims (16)

  1. マクロセル、及び、前記マクロセルのカバレッジエリアと重なり合うカバレッジを有するピコセルを含む通信システムにおいて、第1のサブフレーム、及び、前記第1のサブフレームよりもデータの送信電力が低減された第2のサブフレームを用いてデータを送信する、前記マクロセルに属する端末装置であって、
    データの送信がスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信し、前記スケジューリング情報は、変調次数とTBS(Transport Block Size)インデックスとが関連付けられたMCS(Modulation and Coding Rate Scheme)の各々を示すMCSインデックスを含む、制御情報受信ユニットと、
    前記第1のサブフレームの送信電力に対する、前記データの送信を行うサブフレームの送信電力の電力低減レベルに応じて、複数のMCSテーブルの中から1つのMCSテーブルを選択する比較ユニットと、
    前記選択されたMCSテーブルにおける、前記スケジューリング情報に含まれる前記MCSインデックスのMCSに対応する変調次数の変調方式および前記TBSインデックスのデータサイズに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを送信するデータ送信ユニットと、
    を有し、
    前記変調次数の各々は、複数のTBSインデックスに関連付けられ、
    前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが大きい場合に選択される第1のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数は、前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが小さい場合に選択される第2のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数よりも多い、
    端末装置。
  2. 前記MCSは、
    複数のビットから構成され、かつ、
    前記TBSインデックスとして、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる符号化データの量を示す複数の値をとり、
    前記変調次数として、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる前記符号化データの変調方式を示す複数の値をとる、
    ことが可能であるように定義されている、
    請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記比較ユニットは、前記電力低減レベルと閾値とを比較した比較結果に基づいて前記MCSテーブルを選択する、
    請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームと、前記複数のMCSテーブルとが関連付けられ、
    前記制御情報受信ユニットは、さらに、前記関連付けを示す連結情報を受信する、
    請求項1または2に記載の端末装置。
  5. マクロセル、及び、前記マクロセルのカバレッジと重なり合うカバレッジを有するピコセルを含む通信システムにおいて、第1のサブフレーム、及び、前記第1のサブフレームよりもデータの送信電力が低減された第2のサブフレームを用いてデータを受信する、前記マクロセルに属する端末装置であって、
    データの受信がスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信し、前記スケジューリング情報は、変調次数とTBS(Transport Block Size)インデックスとが関連付けられたMCS(Modulation and Coding Rate Scheme)の各々を示すMCSインデックスを含む、制御情報受信ユニットと、
    前記第1のサブフレームの送信電力に対する、前記データの受信を行うサブフレームの送信電力の電力低減レベルに応じて、複数のMCSテーブルの中から1つのMCSテーブルを選択する比較ユニットと、
    前記選択されたMCSテーブルにおける、前記スケジューリング情報に含まれる前記MCSインデックスのMCSに対応する変調次数の変調方式および前記TBSインデックスのデータサイズに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを受信するデータ受信ユニットと、
    を有し、
    前記変調次数の各々は、複数のTBSインデックスに関連付けられ、
    前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが大きい場合に選択される第1のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数は、前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが小さい場合に選択される第2のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数よりも多い、
    端末装置。
  6. 前記MCSは、
    複数のビットから構成され、かつ、
    前記TBSインデックスとして、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる符号化データの量を示す複数の値をとり、
    前記変調次数として、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる前記符号化データの変調方式を示す複数の値をとる、
    ことが可能であるように定義されている、
    請求項に記載の端末装置。
  7. 前記比較ユニットは、前記電力低減レベルと閾値とを比較した比較結果に基づいて前記MCSテーブルを選択する、
    請求項5または6に記載の端末装置。
  8. 前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームと、前記複数のMCSテーブルとが関連付けられ、
    前記制御情報受信ユニットは、さらに、前記関連付けを示す連結情報を受信する、
    請求項5または6に記載の端末装置。
  9. マクロセル、及び、前記マクロセルのカバレッジエリアと重なり合うカバレッジを有するピコセルを含む通信システムにおいて、第1のサブフレーム、及び、前記第1のサブフレームよりもデータの送信電力が低減された第2のサブフレームを用いてデータを送信する方法であって、
    前記マクロセルに属する端末にて、データの送信がスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信し、前記スケジューリング情報は、変調次数とTBS(Transport Block Size)インデックスとが関連付けられたMCS(Modulation and Coding Rate Scheme)の各々を示すMCSインデックスを含む、ステップと、
    前記第1のサブフレームの送信電力に対する、前記データの送信を行うサブフレームの送信電力の電力低減レベルに応じて、複数のMCSテーブルの中から1つのMCSテーブルを選択するステップと、
    前記選択されたMCSテーブルにおける、前記スケジューリング情報に含まれる前記MCSインデックスのMCSに対応する変調次数の変調方式および前記TBSインデックスのデータサイズに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを送信するステップと、
    を有し、
    前記変調次数の各々は、複数のTBSインデックスに関連付けられ、
    前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが大きい場合に選択される第1のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数は、前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが小さい場合に選択される第2のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数よりも多い、
    前記方法。
  10. 前記MCSは、
    複数のビットから構成され、かつ、
    前記TBSインデックスとして、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる符号化データの量を示す複数の値をとり、
    前記変調次数として、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる前記符号化データの変調方式を示す複数の値をとる、
    ことが可能であるように定義されている、
    請求項に記載の方法。
  11. 前記MCSテーブルは、前記電力低減レベルと閾値とを比較した比較結果に基づいて選択される、
    請求項又は10に記載の方法。
  12. 前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームと、前記複数のMCSテーブルとが関連付けられ、
    前記関連付けを示す連結情報を受信するステップ、をさらに有する、
    請求項又は10に記載の方法。
  13. マクロセル、及び、前記マクロセルのカバレッジエリアと重なり合うカバレッジを有するピコセルを含む通信システムにおいて、第1のサブフレーム、及び、前記第1のサブフレームよりもデータの送信電力が低減された第2のサブフレームを用いてデータを受信する方法であって、
    前記マクロセルに属する端末にて、データの送信がスケジューリングされたリソースを示すスケジューリング情報を受信し、前記スケジューリング情報は、変調次数とTBS(Transport Block Size)インデックスとが関連付けられたMCS(Modulation and Coding Rate Scheme)の各々を示すMCSインデックスを含む、ステップと、
    前記第1のサブフレームの送信電力に対する、前記データの送信を行うサブフレームの送信電力の電力低減レベルに応じて、複数のMCSテーブルの中から1つのMCSテーブルを選択するステップと、
    前記選択されたMCSテーブルにおける、前記スケジューリング情報に含まれる前記MCSインデックスのMCSに対応する変調次数の変調方式および前記TBSインデックスのデータサイズに従って、前記スケジューリングされたリソース上で前記データを受信するステップと、
    を有し、
    前記変調次数の各々は、複数のTBSインデックスに関連付けられ、
    前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが大きい場合に選択される第1のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数は、前記第2のサブフレームにおける前記電力低減レベルが小さい場合に選択される第2のMCSテーブルにおいて当該第2のサブフレームで使用可能な変調次数の最大値よりも低い変調次数に関連付けられた前記TBSインデックスの数よりも多い、
    前記方法。
  14. 前記MCSは、
    複数のビットから構成され、かつ、
    前記TBSインデックスとして、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる符号化データの量を示す複数の値をとり、
    前記変調次数として、前記スケジューリングされた送信または受信に用いられる前記符号化データの変調方式を示す複数の値をとる、
    ことが可能であるように定義されている、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記MCSテーブルは、前記電力低減レベルと閾値とを比較した比較結果に基づいて選択される、
    請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームと、前記複数のMCSテーブルとが関連付けられ、
    前記関連付けを示す連結情報を受信するステップ、をさらに有する、
    請求項13又は14に記載の方法。
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