JP6214505B2 - 安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。 - Google Patents

安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。 Download PDF

Info

Publication number
JP6214505B2
JP6214505B2 JP2014198268A JP2014198268A JP6214505B2 JP 6214505 B2 JP6214505 B2 JP 6214505B2 JP 2014198268 A JP2014198268 A JP 2014198268A JP 2014198268 A JP2014198268 A JP 2014198268A JP 6214505 B2 JP6214505 B2 JP 6214505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thimble
hook
rope
flat rope
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014198268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016067483A (ja
Inventor
曉男 礒野
曉男 礒野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO SAFETY INDUSTRIAL CO., LTD.
Original Assignee
TOYO SAFETY INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOYO SAFETY INDUSTRIAL CO., LTD. filed Critical TOYO SAFETY INDUSTRIAL CO., LTD.
Priority to JP2014198268A priority Critical patent/JP6214505B2/ja
Publication of JP2016067483A publication Critical patent/JP2016067483A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6214505B2 publication Critical patent/JP6214505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

本発明は、高所作業その他の危険な場所での作業に際し、作業者が装着して墜落を防止して安全を確保するために使用する、作業用の安全ベルトに関する発明である。
作業用の安全ベルトは、図1に示すように、作業者の腰にしっかりと装着する腰ベルト1に平ロープ2の基端部を固定し、平ロープの先端部にフック3を取付けておき、このフック3を丈夫な支柱や柵などに引っ掛けて作業を行い、万一作業者が足を滑らせるようなことがあっても、ロープによって墜落事故を防止することができるものである。平ロープ2は、腰ベルト1に固定した巻取器10から適宜寸法のロープを繰り出すことによって、作業上必要な移動可能範囲を確保している。
上記、安全ベルトの平ロープの先端にフックをしっかりと固定するには、基端部を腰ベルトに固定した平ロープの先端部を、フック3に形成したロープ連結孔4に挿入して折り返し、その折り返し部分を縫製によってしっかりと固定している。
縫製糸が使用中に擦れて糸切れすることによって、縫着部分が分離してしまわないようにするため、従来は平ロープの縫着部分に熱収縮性の合成樹脂製チューブを挿入し、加熱処理(加熱炉に投入)することによって熱収縮性チューブを収縮させ、縫着部分を強固に保護するようにしている。
平ロープに、熱収縮性のチューブを挿入して加熱処理を行う工程は、製造に手数を要するとともに加熱炉のような製造設備を必要とするため、コストアップとなる欠点があった。 このような欠点を解消するため、特許文献1には、別途に成型加工によって製造された帯状ロープの縫製された部分を覆う筒状の縫製カバーと、帯状ロープの折り返しの内周部分に装着するシンブルと、帯状ロープの折り返し部分の外周面を覆う外カバーとで構成し、外カバーと縫製カバーを係合させることによって縫製カバー及び外カバーが外れないように装着する構造が工夫されている。特許文献2には、略C字状に形成したシンブルと、縫製部カバーとで構成し、縫製部カバーとシンブルを連結ピンで連結固定する構造が、特許文献3には、ベルトの折り返し部分にベルト保護片を装着し、このベルト保護片(シンブル)をフックのベルト挿入孔に挿入し、折り返されたベルトの縫製部分に熱収縮チューブを装着するフック付きベルトの構造が開示されている。
特開2011−72525号公報 特開2009−125189号公報 特開平9−135913号公報
特許文献3には、フックのベルト挿入孔を通過するベルトの折り返し部分を保護する、ベルト保護片(シンブル)の発明が記載されているが、折り返したベルトの縫製部分は熱収縮チューブを装着している。したがって、このベルトの製造には熱収縮させるための加熱手段を必要とする。
特許文献2に記載された発明は、成形品である縫製部カバーとシンブルで構成し、縫製部カバーとシンブルはピンを貫通することによって結合している。このものでは、縫製部カバーの結合強度に問題があるとともに、シンブルに巻回されたロープの折り返し部分が露出しているため、ロープが十分に保護されない可能性がある。
特許文献1に開示されたロープ保護装置は、帯状ロープ(平ロープ)の縫製部を覆う縫製カバーと、ロープの折り返し部に装着するシンブルと、ロープの折り返し部外周面を覆う外カバーとで構成している。外周面に帯状ロープを巻回させ、中心の孔部にフックに形成されたロープ連結孔の外周辺を通過させたシンブルに対して、基方からロープに挿入した縫製カバーの先端部を係合させ、シンブルの先方から外カバーを被せ、縫製カバーの先端部とシンブル及び外カバーとを係合させることによってシンブルに巻回させたロープを完全に覆うようにしている。
特許文献1に記載された上記ロープの保護装置では、帯状ロープの縫製部分が縫製カバーで覆われるとともに、フックのロープ連結孔に位置する帯状ロープはその外周面が外カバーで保護されるため、帯状ロープは縫製部分及び折り返し部分で露出することがなく、摩擦などに対して十分に保護される効果を期待することができる。
しかしながら、帯状ロープの保護装置が、縫製カバーとシンブルと外カバーの三つの部品で構成されている。すなわち、三部品をそれぞれ成型加工する必要があり、それだけ高価なものとなる欠点があった。
本発明は、上記欠点に鑑み、特許文献1に記載された発明と同様に、ロープが十分に保護されるものであって、部品点数が少なく安価に提供することができる平ロープとフックの接続構造を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、腰ベルト1に基端部を固定した平ロープ2の先端部を、フック3に形成したロープ連結孔4に挿入して折り返し、該折り返し部分を縫着することによって平ロープ2の先端部にフック3を接続する構造に係るものである。
平ロープ2の折り返し先端部2aの内側に位置して平ロープ2を巻回させるとともに内方にフック3のロープ連結孔4の外周辺4aが通過する中心筒部5aを備えたシンブル5を装着する。
平ロープ2の先端部には、柔軟な材質のカバー筒6を挿入する。このカバー筒6は、前記平ロープ2の縫着部2bを覆う筒状部7と、筒状部から延長し、平ロープ2の折り返し部分表面を両側から覆う係止片を備える。カバー筒6の係止片8、9は、それぞれシンブル5の中心筒部5aに巻回させた平ロープの表面を左右両側から覆い、先端をシンブル5の先端部に係止させる。これにより、平ロープ2は縫着部2bが筒状部7で、シンブルの中心筒部を巻回させた折り返し先端部2aが係止片8、9によって覆われ、保護されることになる。
請求項2記載の発明は、シンブル5の具体的構造として、中心筒部5aの基方を軸方向に沿って分離させてフック3のロープ連結孔4の外周辺4aが通過する間隙5bを形成し、ロープ連結孔4の外周辺4aを通過させて挿入したのちに、間隙5bを形成した中心筒部5aの基方を閉じる係止爪11を設ける。
シンブル5の先端部には中心筒部5aに周回させた平ロープ2の外方部分を横切る方向に支持部12を形成し、この支持部12にカバー筒6の係止片8、9の先端に形成した係止爪13、14を係合させることによってカバー筒6の係止片8、9先端をシンブル5の先端部に係止させることである。
請求項3記載の発明は、シンブル5の側面定位置に嵌合突起15を、カバー筒6の側面定位置に前記嵌合突起15が嵌合する嵌合孔16を設け、シンブル5の側面位置においてカバー筒6の嵌合孔16とシンブル5の嵌合突起15を嵌合させることである。
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、嵌合孔16の先方に、嵌合孔16から突出するシンブル5の嵌合突起15よりも高い防護突起17をカバー筒6に形成することである。
請求項5記載の発明は、シンブル5の側面に、カバー筒6の筒状部7側面の上端縁が当接する突起18を形成することである。
請求項1記載の発明によれば、安全ベルトにおける、平ロープ2とフック3の接続構造を、成形品であるシンブル5と、カバー筒6の二つの部品で構成するため、部品コストを低減し、安全ベルトを安価に提供することができる効果がある。
本発明に係る安全ベルトを組み立てるには、平ロープ2の先端に取付けるべきフック3の ロープ連結孔4にシンブル5を装着しておく。そして、平ロープ2には先端からカバー筒6を挿入しておき、平ロープ2の先端部を前記シンブル5に巻回させて折り返し、折り返した部分をしっかりと縫着する。折り返し部分2aの縫製作業が完了すると、先に挿入していたカバー筒6を先方に引出し、カバー筒6の対向位置に形成した係止片8、9を、シンブル5の中心筒部5aに巻回させた平ロープ2の表面を両側から覆い、その先端部をシンブル5の先端部に係止させることによって平ロープ2とフック3の接続作業が完了する。すなわち、組み立て作業を極めて簡単に完了させることができる。
本発明は、従来の熱収縮チューブを使用するもののように、チューブの加熱作業を必要としない。また、特許文献1に記載されたものでは、シンブルに対して帯状ロープに通した縫製カバーを移動させてシンブルの基端側を覆うとともにシンブルの先方からフックのロープ連結孔部分において外カバーを被せ、シンブルと縫製カバーと外カバーの三つの部品の連結作業を必要とするが、本発明ではカバー筒6をシンブル5に係合させるだけの、簡単な作業で組み立てることができる効果がある。また、特許文献1に記載された発明では、三つの部品を使用するが、本発明ではシンブル5とカバー筒6の二つの部品で接続構造が完結するため、それだけコストダウンになる。
請求項2記載の発明によれば、シンブル5の先端部に巻回させた平ロープ2の外方部分を横切る方向に支持部12を形成し、この支持部12にカバー筒6の係止片8、9の先端に形成した係止爪13、14を係合させるため、カバー筒6の係止片8、9によってシンブル5の中心筒部5aに巻回されている平ロープ2の表面を、簡単かつ確実に覆うことができる。
請求項3記載の発明によれば、カバー筒6とシンブル5が、係止片8、9の先端に形成した係止爪13、14による係合だけでなく、側面位置においてシンブル5の嵌合突起15と、カバー筒6の嵌合孔16との嵌合によって、シンブル5とカバー筒6が、より強固に係合させることができる効果がある。すなわち、正背面と側面の複数位置でバランスよく連結されることになる。
請求項4記載の発明によれば、前記請求項3記載の発明において、嵌合孔16から突出する嵌合突起15が作業中に何かに接触し、嵌合が外れるのを防止することができる。また、請求項5記載の発明によれば、カバー筒6の筒状部側面の上端縁が、シンブル5に形成した突起18がカバー筒6の側面部上端に当接するため、カバー筒6の側面上端が何かに衝突して外れる方向の力が作用するのを防止することができる。
図1は、本発明の実施形態を示す、安全ベルト全体の正面図、 図2は、フックを取付けた平ロープの先端部分の正面図、 図3は、シンブルとカバー筒を分離して正面を上にした斜視図、 図4は、シンブルとカバー筒を分離して側面を上にした斜視図、 図5は、平ロープをフックに接続した状態の縦断面図、 図6は、平ロープとフックの組立工程を示す略図、 図7は、カバー筒のみの側面図、 図8は、カバー筒のみの正面図、 図9は、カバー筒のみの平面図、 図10は、図8のX‐X線断面図、 図11は、シンブルのみの側面図、 図12は、シンブルのみの正面図、 図13は、シンブルのみの背面図、 図14は、シンブルのみの平面図、 図15は、図14のXV‐XV線断面図である。
以下、本発明に係る安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造の実施形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1は安全ベルト全体の正面図、図2はフックを取付けた平ロープの先端部分の正面図である。腰ベルト1は、バックル19によってしっかりと腰に装着する。腰ベルト1には、平ロープ2の巻取器10が固定してあり、巻取器10から繰り出される平ロープ2の先端にフック3を取付けている。そして、フック3を施工現場の丈夫な構造物等に引っ掛けて作業を行うことによって、作業者の転落等を防止する。
構造物等に引っ掛けるフック3には、図2に示すようロープ連結孔4が穿設してあり、このロープ連結孔4に平ロープ2の先端部が連結されている。金属製フックのロープ連結孔4に平ロープを直接挿通し、平ロープ2がロープ連結孔4の外周辺4aに直接当接するものであると、平ロープそのものが磨滅する可能性がある。したがって、平ロープ2をフック3に強固に連結するために、図5から理解されるようにロープ連結孔4に中心筒部5aを備えたシンブル5を装着し、このシンブル5に平ロープ2の先端部分を巻回し、平ロープ2の折り返した部分を縫着し、縫着部2bが作業中などに擦れないようにエラストマーのような、柔軟で丈夫な材質によって成型したカバー筒6で縫着部2bを覆い、縫着部の糸切れを防止する。
本発明に係るシンブル5は、図3、図4及び図11ないし図15に記載している。一体に成型されるシンブル5は、平ロープ2が巻回される中心筒部5aを備え、中心筒部5aの両端に鍔部5cを形成している。鍔部5cは中心筒部5aよりも基方(下方)に延長して側壁を形成している。シンブル5は、中心筒部5aの基方(下方)を図15に示すように分離させて、ロープ連結孔の外周辺4aが通過する間隙5bを形成している。すなわち、中心筒部5aに軸方向の間隙5bを形成している。中心筒部2aの軸方向の間隙5bの両端縁は、基方(図5の下方)に延長して壁面20、20’を形成している。基方に延長した壁面20、20’のうち、一方の壁面20の下端に係止爪11を形成するとともに、この係止爪11は、対向位置の壁面20’の下端に係合可能としている。
すなわち、中心筒部5aの弾性に抗して間隙5bを閉じるよう操作することによって、壁面20の係止爪11が対向位置の壁面20’の下端に係合し、閉止状態を維持することができるようにしている。
一方の壁面20は、図12に示すように、リブ24で補強して剛性を備えた壁面とし、その下端部に係止爪11を形成している。他方の壁面20’には、切り込み5dを設けることによって撓み易くし、壁面20’の下端を係止爪11に容易に係止させることができるようにしている。
シンブル5の上端部には、鍔部5cの上端を架設するごとく、すなわち、中心筒部を巻回させた平ロープの外方部分を横切る方向に支持部12を形成している。支持部12は、両側面となる鍔部5c、5cと、鍔部5c、5cに架設する上辺12aによって門型に形成している。支持部12には、門型の上辺12a及び両側面となる鍔部5c、5cとに連続する、平ベルトの幅方向の壁面となる縦リブ21を形成し、この縦リブ21にカバー筒6の係止爪13、14が係合する、三つの係合孔22及び23、23を設けている。
図示実施形態においては、三つの係合孔のうち、中央の係合孔22を大きく、両側の二つの係合孔23、23を小さく形成している。縦リブ21の下端と中心筒部5aの外周面の間に、平ロープ2を通過させることができる隙間を形成している。
カバー筒6は、図3、図4及び図6ないし図10に開示されている。カバー筒7は、エラストマーのような比較的柔軟な材質で平ロープ2の縫着部2bを挿入することができる筒状に成型し、先端部分に係止片8、9を形成している。すなわち、カバー筒6は扁平な角筒状で、その厚みは縫着部2bが密に挿入される程度の薄い状態から平ロープ2の折り返し部分の基部が挿入される程度の厚みに変化し、先端開口部の正面及び背面部分を先方に延長させることによって係止片8、9を形成している。すなわち、図7に示すカバー筒6の上端で側面を切除し、正面及び背面を上方(先方)に延長し、係止片8及び9としている。
係止片8及び9の先端には、係止爪13及び14を形成している。係止爪13、14を形成する係止片8、9の先端部は、他の部分よりも硬度と強度に優れた材質もしくは形状とすることによって、係止部の強が向上されるようにするのが好ましい。
図3などから理解されるように、係止片8の先端中央に一個の係止爪13を、係止片9の先端左右両側に、それぞれ係止爪14、14を形成している。係止爪13は、先に説明したシンブル5先端部に形成した中央位置の係合孔22に係合し、係止爪14は、左右両側の係合孔23に係合させる。
係止片8の先端中央位置に一個形成する係止爪13は幅広とし、係止片9の左右両側に形成する係止爪14は細幅とし、バランスよく係止されるようにする。
上記構造のシンブル5及びカバー筒6を使った、平ロープとフックの接続構造の製造工程を図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すように、フック3のロープ連結孔4の外周辺4aをシンブル5の間隙5bから挿入し、シンブル5の中心筒部をロープ連結孔4に挿入して、壁面20、20’を押圧することによって間隙5bを閉じ、係止爪11を壁面20’に係合させて図6(b)に示すようにシンブル5をフック3に装着する。
続いて、図6(b)のように、平ロープ2の先端をシンブル5の中心筒部を巻回させ、図6(c)に示すように折り返して重ね合わせた部分を縫製して縫着部2bとする。このとき、平ロープ2には、カバー筒6を挿入しておく。
平ロープ2の縫製加工が完了した後、図6(d)に示すようにカバー筒6をシンブル5の上に移動させ、係止片8で平ロープ2の折り返し先端部2aの一方から覆うようにして、係止爪13をシンブル5の係合孔22に挿入して係止するとともに、係止片9で平ロープ2の折り返し先端部2aの他方から覆うようにして係止爪14、14をシンブル5の係合孔23、23に挿入して係止することによってシンブル5とカバー筒6の接続が完了する。
係止爪13、14は、いずれも爪先が上を向くように形成している。このようにすると、爪13、14と係合孔22、23の係合状態が湾曲させた係止片8、9の弾性によって常時係合孔に強く係合する方向に付勢され、係合状態が強固に維持されることになる。
図示実施形態においては、シンブル5の左右両側面の下部に嵌合突起15、15を突出形成している。一方、カバー筒6の側面上部には、前記シンブルの嵌合突起15と嵌合する位置に、嵌合孔16を穿設している。嵌合突起15,15は、鍔部5c外側面の間隙5bを挟んだ両側に形成し、間隙5bを閉じた状態で突き合わされて嵌合孔16に嵌合するようにしている。したがって、嵌合突起15と嵌合孔16の嵌合状態は、シンブル5の間隙5bを閉じた状態に維持する効果がある。
上記、構成とすることによって、シンブル5とカバー筒6の位置関係がしっかりと維持される。すなわち、係止爪13、14と係合孔22、23の係合力と、嵌合突起15と嵌合孔16の嵌合力によって、シンブル5とカバー筒6が強固に結合されることになる。嵌合突起15は、嵌合孔16に確実に嵌合保持されるように、高さはカバー筒6の肉厚よりも高く形成している。そうすると、嵌合孔16から嵌合突起15が突出することになるため、作業中などに外部のものが嵌合突起15に衝突する可能性がある。嵌合突起15が、外部のものに衝突しないように、図示実施形態においては、嵌合孔16の先方部分を肉厚に形成し防護突起17を形成している。
なお、カバー筒6を柔軟な材質で成型すると、例え防護突起17を形成するものであっても、防護突起17そのものが変形し、嵌合孔と嵌合突起の嵌合が外れる可能性がある。このような事態を防止するため、図示実施形態においては、シンブル5の鍔部5c側面に、嵌合突起15の上方であって装着したカバー筒6の防護突起17の上端、すなわちカバー筒6の筒状部7側面の上端縁が当接する突起18を形成している。この突起18を設けることによって、作業中にカバー筒の筒状部上端縁に何かが衝突し、衝撃によってカバー筒を外す方向の力が作用するのを可及的に減少させ、フック3に対してシンブル5とカバー筒6の装着状態を確実に維持する。
以上述べたように、本発明によれシンブル5に巻回された平ロープ2の縫着部2bを、カバー筒6の筒状部7で完全に覆い平ロープの縫着部を確実に保護することができるとともに、カバー筒の係止片8、9によってシンブル5の筒状部7を巻回させた平ロープ2の、折り返し先端部2aの外表面を両側から完全に覆って保護することができる。このとき、カバー筒6の係止片8、9をシンブル5の支持部12の係合孔22、23に係合させるだけの簡単な操作で組み立てることができるとともに、特許文献1に記載された発明のように、外カバーといった、装着のための別部材を必要としない。
1…腰ベルト、 2…平ロープ、 2a…折り返し先端部、 2b…縫着部、 3…フック、 4…ロープ連結孔、 4a…外周辺、 5…シンブル、 5a…中心筒部、 5b…間隙、 5c…鍔部、 5d…切り込み、 6…カバー筒、 7…筒状部、 8、9…係止片、 10…巻取器、 11…係止爪、 12…支持部、 13、14…係止爪、 15…嵌合突起、 16…嵌合孔、 17…防護突起、 18…突起、 19…バックル、 20、20’…壁面、 21…縦リブ、 22、23…係合孔、 24…リブ。

Claims (5)

  1. 腰ベルトに基端部を固定した平ロープの先端部をフックに形成したロープ連結孔に挿入して折り返し、該折り返し部分を縫着することによって平ロープの先端部にフックを接続する構造において、
    平ロープの折り返し先端部の内側に、平ロープを巻回させるとともに内方にフックのロープ連結孔の外周辺が通過する中心筒部を備えたシンブルを装着し、
    平ロープの先端部に柔軟な材質のカバー筒を挿入し、該カバー筒は前記平ロープの縫着部を覆う筒状部と、該筒状部から延長し平ロープの折り返し部分表面を両側から覆う係止片を備え、
    カバー筒の係止片は、シンブルの中心筒部に巻回させた平ロープの表面を両側から覆い、先端をシンブルの先端部に係止させたことを特徴とする安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。
  2. シンブルは、中心筒部の基方を軸方向に沿って分離させてフックのロープ連結孔の外周辺が通過する間隙を形成し、フックのロープ連結孔の外周辺を挿入したのちに前記間隙を閉じる係止爪を設けるとともに、シンブルの先端部には中心筒部に巻回させた平ロープの外方部分を横切る方向に支持部を形成し、該支持部にカバー筒の係止片の先端に形成した係止爪を係合させることによってカバー筒の係止片先端をシンブルの先端部に係止させることを特徴とする請求項1に記載の安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。
  3. シンブルの側面定位置に嵌合突起を、カバー筒の側面定位置に前記嵌合突起が嵌合する嵌合孔を設け、シンブルの側面位置においてカバー筒の嵌合孔とシンブルの嵌合突起を嵌合させることを特徴とする請求項1又は2に記載の安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。
  4. 嵌合孔の先方に、嵌合孔から突出するシンブルの嵌合突起よりも高い防護突起をカバー筒に形成したことを特徴とする請求項3記載の安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。
  5. シンブルの側面には、カバー筒の筒状部側面の上端縁が当接する突起を形成したことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。
JP2014198268A 2014-09-29 2014-09-29 安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。 Active JP6214505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198268A JP6214505B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198268A JP6214505B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016067483A JP2016067483A (ja) 2016-05-09
JP6214505B2 true JP6214505B2 (ja) 2017-10-18

Family

ID=55865372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014198268A Active JP6214505B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6214505B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4856616B2 (ja) * 2007-11-21 2012-01-18 藤井電工株式会社 ブレードロープのアイ部
JP3146170U (ja) * 2008-08-26 2008-11-06 藤井電工株式会社 ベルト状命綱の端末部用シンブル
JP5214570B2 (ja) * 2009-09-30 2013-06-19 サンコー株式会社 高所作業用安全帯のロープ保護装置
CA2873464C (en) * 2012-05-15 2019-10-29 Bright Technologies, Llc Inspectable synthetic tensile member assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016067483A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106029179B (zh) 连接器
ES2610993T3 (es) Abrazadera de tubo flexible
US9113680B2 (en) Buckle
KR101703816B1 (ko) 슬라이드 파스너
TWI592599B (zh) 軟管夾具
EP2803285B1 (en) Button for fastening fabrics
JP5819516B2 (ja) バンド締付け具
JP7004267B2 (ja) 作業服
US9861167B2 (en) Ornament holder
JP6214505B2 (ja) 安全ベルトにおける平ロープとフックの接続構造。
US9808051B1 (en) Removable fastener for a loop shank button
TW202235335A (zh) 長條物之導引裝置及管狀構件
KR101703188B1 (ko) 신분증 착용 목걸이
US10215204B2 (en) Clamping band
US10716719B2 (en) Diaper fastener
JP3146170U (ja) ベルト状命綱の端末部用シンブル
JP5214570B2 (ja) 高所作業用安全帯のロープ保護装置
TWM471280U (zh) 安全注射器
JP6239425B2 (ja) ワイヤハーネスクランプ、ワイヤハーネス及び内張部材の固定方法
IT201900005336A1 (it) Dispositivo appendiabiti, in particolare del tipo a catenella.
JP2013180068A (ja) スライドファスナにおけるスライダの移動防止構造
JP2008131891A (ja) 釣り用指サック
KR20150113313A (ko) 망체이탈방지 방범창
JP5557597B2 (ja) ペット用胴輪
JP2011147620A (ja) 衣服用ホック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161006

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170919

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6214505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250