JP6214057B2 - 造形装置及び方法 - Google Patents

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本発明は、立体物(造形物)を造形する造形装置及び方法に関する。
近年、コンピュータ上で作成した3D(dimension)データを設計図に基づいて、樹脂を積層していくことで立体物を造形する造形装置(いわゆる3Dプリンタ;例えば、3D systems社の「ProJet」、Stratasys社の「EDEN」、「FORTUS」など、特許文献1、2参照)が普及している。3Dプリンタにおける積層方式としては、インクジェット方式、熱溶融積層方式等がある。このような積層方式で造形した立体物の寸法は、立体物を造形するための樹脂に含まれるフィラーの蒸発、樹脂自体の熱収縮等による収縮によって、設計値よりも小さくなることがある。そのため、このような収縮による寸法変化を考慮する場合、通常の設計値よりも大きい値で造形する形状を設計していた。
特開2004−358942号公報 特表2014−520004号公報
以下の分析は、本願発明者により与えられる。
しかしながら、樹脂の収縮量を正確に見積もることが困難である。特に、立体物に穴形状、軸形状の嵌合部を造形する場合、立体物に形成される穴と軸の材質や材料が異なる場合、嵌合部の寸法を適切にすることが困難である。つまり、フィラー蒸発、熱収縮により、嵌合部の穴径や軸径が設計した値から外れて、軸径が穴径よりも設計値以上に大きくなったり、穴径が軸径より設計値以上に大きくなることがある。このため、穴と軸の隙間が大き過ぎて嵌合部のガタが大きくて嵌合しない、隙間が無くて嵌合しない等の問題を生じる場合がある。
予め、過去の造形時の収縮量の実績値等から、収縮率が判明していればよいが、希望の寸法値にするために、各材料について正確な熱収縮率を入手できるとは限らない。また、形状による収縮時変形も考えると、熱収縮に対する嵌合部の形状を最適にできない場合がある。また、新材料を使用した場合には、熱収縮率のデータが無い場合が多いため、収縮量の見積もりができず、嵌合部を形成することが困難な可能性が高い。さらに、通常の3Dプリンタは積層方式であるため、形成層毎のばらつき等により、軸と穴の嵌合時の動作に影響を与える表面の段差を生じることがある。
本発明の主な課題は、立体物を構成する材料の収縮による寸法変化を抑えて、立体物を造形することができるようにすることである。
第1の視点に係る造形装置は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形装置であって、前記材料をガイドするように前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物を備える。
前記第1の視点の変形例に係る造形装置は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形装置であって、前記立体物を造形するための造形ステージと、前記造形ステージに対して上下移動可能に取り付けられるとともに、前記材料をガイドするように前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物と、を備え、前記材料は、インクジェット方式用又は熱溶融積層方式用の材料である。
第2の視点に係る造形システムは、前記第1の視点に係る造形装置と、前記造形装置の動作を制御する制御装置と、を備える。
第3の視点に係る造形方法は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形方法であって、前記材料をガイドするように前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物を用いて造形する。
前記第3の視点の変形例に係る造形方法は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形方法であって、前記材料をガイドするように、造形ステージ上に造形された前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物を用いて造形し、前記ガイド物は、前記造形ステージに対して上下移動可能に取り付けられ、前記材料は、インクジェット方式用又は熱溶融積層方式用の材料である。
第1〜第3の視点によれば、立体物を構成する材料の収縮による寸法変化を抑えて、立体物を造形することができる。
実施形態1に係る造形装置の構成を示した模式図である。 実施形態2に係る造形装置を含む造形システムの構成を模式的に示したブロック図である。 実施形態2に係る造形装置を含む造形システムにおいて用いられる(a)3D形状データ、(b)輪切りデータを模式的に示したイメージ図である。 実施形態2に係る造形装置の構成を模式的に示した(a)正面図、(b)斜視図である。 実施形態2に係る造形装置における造形ステージの構成を模式的に示した(a)平面図、(b)X1−X1´間の断面図、(c)Y1−Y1´間の断面図、(d)Z−Z´間の断面図である。 実施形態2に係る造形装置における造形ステージのガイド物の動作を模式的に示した(a)ガイド物が上昇する前の斜視図、(b)ガイド物が上昇した状態の斜視図である。 実施形態2に係る造形装置における造形ステージのガイド物に形成した(a)穴型立体物、(b)軸型立体物を模式的に示した斜視図である。 実施形態2に係る造形装置の構成を模式的に示した(a)正面図、(b)X2−X2´間の穴型用ガイド物の収納時の断面図、(c)穴型用ガイド物の突出時の断面図である。 実施形態2に係る造形装置の構成を模式的に示した(a)正面図、(b)Y2−Y2´間の軸型用ガイド物の収納時の断面図、(c)軸型用ガイド物の突出時の断面図である。 実施形態2に係る造形装置を含む造形システムの動作を模式的に示したフローチャート図である。 実施形態2に係る造形装置における吐出ヘッドの動きを模式的に示した(a)吐出ヘッドの動きを遮断しているときの図、(b)吐出ヘッドの動きを遮断していないときの図、(c)吐出ヘッドがガイド物状を通過するときの図である。 実施形態2に係る造形装置において穴型立体物を形成する時の工程断面図である。 実施形態2に係る造形装置において穴型立体物を形成する時の図12に続く工程断面図である。 実施形態2に係る造形装置において軸型立体物を形成する時の工程断面図である。 実施形態2に係る造形装置において軸型立体物を形成する時の図14に続く工程断面図である。 実施形態3に係る造形装置によって造形される軸型立体物及び2分割型軸型ガイド物の構成の一例を模式的に示した斜視図である。 実施形態3に係る造形装置によって造形される穴型立体物及び3分割型穴型ガイド物の構成の一例を模式的に示した斜視図である。 実施形態3に係る造形装置によって造形される軸型立体物及び3分割型軸型ガイド物の構成の一例を模式的に示した斜視図である。 実施形態4に係る造形装置における穴型用ガイド物の構成を模式的に示した(a)斜視図、(b)正面図である。 実施形態4に係る造形装置によって造形される穴型立体物及び穴型用ガイド物の構成の一例を模式的に示した(a)斜視図、(b)X3−X3´間の断面図である。 実施形態4に係る造形装置における軸型用ガイド物の構成を模式的に示した(a)斜視図、(b)Y3−Y3´間の断面図である。 実施形態4に係る造形装置によって造形される軸型立体物及び軸型用ガイド物の構成の一例を模式的に示した(a)斜視図、(b)Y3−Y3´間の断面図である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
[実施形態1]
実施形態1に係る造形装置について図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る造形装置の構成を示した模式図である。
造形装置3は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物100を構成する箇所で、立体物100を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって立体物100を造形する装置である。造形装置3は、材料をガイドするように立体物100の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物6を備える。ここで、ラスタースキャン方式とは、2次元平面内を、点、1次元、又は、直線的に走査し、次にその直角方向に所定距離シフトし、再度、直線的に走査することを繰り返す方式をいう。
実施形態1によれば、立体物100における収縮を抑えたい箇所にガイド物6を接触させることにより、立体物100を構成する材料のフィラー蒸発及び熱収縮等の収縮による寸法変化を抑えて、立体物100を造形することができるようになる。
[実施形態2]
実施形態2に係る造形装置を含む造形システムについて図面を用いて説明する。図2は、実施形態2に係る造形装置を含む造形システムの構成を模式的に示したブロック図である。図3は、実施形態2に係る造形装置を含む造形システムにおいて用いられる(a)3D形状データ、(b)輪切りデータを模式的に示したイメージ図である。図4は、実施形態2に係る造形装置の構成を模式的に示した(a)正面図、(b)斜視図である。図5は、実施形態2に係る造形装置における造形ステージの構成を模式的に示した(a)平面図、(b)X1−X1´間の断面図、(c)Y1−Y1´間の断面図、(d)Z−Z´間の断面図である。図6は、実施形態2に係る造形装置における造形ステージのガイド物の動作を模式的に示した(a)ガイド物の収納時の斜視図、(b)ガイド物の突出時の斜視図である。図7は、実施形態2に係る造形装置における造形ステージのガイド物に形成した(a)穴型立体物、(b)軸型立体物を模式的に示した斜視図である。図8は、実施形態2に係る造形装置の構成を模式的に示した(a)正面図、(b)X2−X2´間の穴型用ガイド物の収納時の断面図、(c)穴型用ガイド物の突出時の断面図である。図9は、実施形態2に係る造形装置の構成を模式的に示した(a)正面図、(b)Y2−Y2´間の軸型用ガイド物の収納時の断面図、(c)軸型用ガイド物の突出時の断面図である。
造形システム40は、立体物100を造形するためのシステムである(図2参照)。造形システム40は、主な構成部として、制御装置1と、表示装置2と、造形装置3と、を有する。
制御装置1は、造形装置3を制御するためのコンピュータ機能を有する装置である(図2参照)。制御装置1には、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末等を用いることができる。制御装置1は、CAD(Computer Aided Design)ソフトウェア4と、造形装置制御用ソフトウェア5と、を有する。
CADソフトウェア4は、作業者の操作により3D形状データの作成を支援するためのソフトウェアである。CADソフトウェア4は、制御装置1において実行されたときに、3D形状データの作成が可能である。
造形装置制御用ソフトウェア5は、造形装置3を制御するためのソフトウェアである。造形装置制御用ソフトウェア5は、制御装置1において実行されたときに、造形装置3の制御が可能である。造形装置制御用ソフトウェア5は、一般的な造形装置制御用ソフトウェアの機能に加えて、ここでは、積層される立体物100に対して、穴形状又は軸形状を形成するガイド物6の高さを制御する機能を付加したものが使用される。造形装置制御用ソフトウェア5は、造形精度(造形材料の吐出量と吐出間隔)の設定、造形位置の設定、造形する方向の設定を行う。造形装置制御用ソフトウェア5は、入力された立体物100の3D形状データによる造形の造形精度、造形位置、造形方向等を設定した後に、3D形状データ(図3(a)参照)を、積層で造形するための輪切りデータ(図3(b)参照)に変換し、変換された輪切りデータをUSB(Universal Serial Bus)ケーブル、WiFi(無線LANの標準規格であるIEEE802.11a、IEEE802.11bの呼称。)等の通信手段を介して造形装置3に送ることによって造形装置3を制御する。
表示装置2は、制御装置1から出力されたデータ(例えば、3D形状データ)を表示する装置である(図2参照)。表示装置2には、例えば、液晶表示装置を用いることができる。
造形装置3は、インクジェット積層方式、熱積層方式等の積層方式で立体物100を造形する装置である(図2参照)。造形装置3には、例えば、3D(3-dimension:3次元)プリンタを用いることができる。造形装置3は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物100を構成する箇所で、立体物100を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって立体物100を造形する。造形装置3は、走査中の所定間隔毎に、立体物100を構成する材料を吐出し、2次元面で平面上の造形物を形成する。造形装置3は、材料をガイドするように立体物100の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物6を備える。ガイド物6は、造形する立体物100の3次元形状の表面の少なくとも一部の領域(底面を除く)と接する。なお、ガイド物6は立体物100が固化する際の収縮を抑えるためのものであるので、ガイド物6においてインサート(中子)は不要である。造形装置3は、熱溶融性樹脂の冷却による固化や、間隙の添加物や充填剤の蒸発等による立体物100を構成する材料の固化によって立体物100を造形することができる。ここで、立体物100は、棒状の軸型立体物、又は、貫通穴を有する穴型立体物とすることができる。造形装置3は、制御装置1の制御により立体物100を造形する。
ここで、ラスタースキャン方式とは、2次元平面内を、点、1次元、又は、直線的に走査し、次にその直角方向に所定距離シフトし、再度、直線的に走査することを繰り返す方式をいう。
また、立体物100を構成する材料として、インクジェット方式用の材料、熱溶融積層方式用の材料を用いることができる。インクジェット方式用の材料には、構成素材に、当該構成素材を液状化するためのフィラーが混ざったもの(蒸発型材料)を用いることができる。インクジェット方式用の材料では、フィラーが蒸発することで構成素材が残って立体物100ができる。熱溶融積層方式用の材料には、加熱により液状化(熱溶融)する構成素材を用いることができる。熱溶融積層方式用の材料では、加熱により液状化した構成素材が冷えて固化することで立体物100ができる。
図4を参照すると、造形装置3は、外装筐体7と、フレーム8と、吐出ヘッド9と、造形ステージ10と、ガイド物6(ガイド物13、14)と、を有する。
外装筐体7は、箱状の外装よりなる筐体(ケース)である。外装筐体7内には、フレーム8、吐出ヘッド9、造形ステージ10、及びガイド物6が配されている。
フレーム8は、吐出ヘッド9を3次元方向に移動するためのものである。フレーム8は、タンク(図示せず)に入った立体物を構成する材料を吐出ヘッド9に供給する経路を有する。
吐出ヘッド9は、立体物(図2の100に相当)を構成する材料を吐き出すことが可能なヘッドである。
造形ステージ10は、立体物(図2の100に相当)を造形するためのステージである。造形ステージ10は、造形駆動テーブルともいう。造形ステージ10には、ガイド物6として、穴型用のガイド物13と、軸型用のガイド物14と、が上下移動可能に取り付けられている。ガイド物13、14は、立体物に対し、造形時に立体物(特に嵌合部)の収縮(インクジェット方式であればフィラーが飛ぶことによる収縮、熱溶融積層方式であれば冷却による収縮)による寸法変化を抑えるためのものである。
穴型用のガイド物13がガイドする立体物の穴は、円形状かは問わない断面形状が一定である穴である。穴型用のガイド物13は、ガイドする立体物の穴の中空部分に納まり、穴の壁面と接するように配される。
軸型用のガイド物14がガイドする立体物の軸は、円形状かは問わない穴に嵌合する断面形状が一定である突起部であり、回転をガイドする軸かいなかは問わない。軸型用のガイド物14は、ガイドする立体物の軸の外周を覆い、軸の外周面と接するように配される。
フレーム8、吐出ヘッド9、及びガイド物6は、制御装置(図2の1)によって制御される。
輪切りデータが造形装置3に入力されると、輪切りデータに基づいてフレーム8が動き出し、造形が始まる。吐出ヘッド9が造形ステージ10に近づき、造形ステージ10上に、立体物(図2の100に相当)を構成する材料が吐出される。ガイド物6は、立体物(図2の100に相当)の造形過程に応じて高さが制御される。
図5を参照すると、造形ステージ10には、ガイド物(図4の13、14)が上下に動くための貫通穴11、12が設けられている。貫通穴11は、穴型用のガイド物(図4の13)を上下移動可能かつ回転不能に取り付けるための穴である(図5(a)、(b)、図6(a)、(b)参照)。貫通穴12は、軸型用のガイド物(図4の14)を上下移動可能かつ回転不能に取り付けるための穴である(図5(a)、(c)、図6(a)、(b)参照)。貫通穴12内には、造形ステージ部15及び支持部16を有する。造形ステージ部15は、部分であり、立体物(図2の100に相当)を造形するためのステージとなる部分であり、造形ステージ10の上面と面一の上面を有する。支持部16は、造形ステージ部15を支持する部分であり、造形ステージ部15と造形ステージ10とを繋げる。支持部16は、1本だけでなく、2本以上あってもよい。また、支持部16は、造形ステージ10と造形ステージ部15とを繋げていれば、造形ステージ部15の周囲ないし底面のどこに繋がっていてもよく、造形ステージ10の貫通穴12の壁面のどこに繋がっていてもよい。支持部16は、図6(b)のガイド物14に設けられたスリット部32に通され、ガイド物14が上下に移動する際にガイド物14と抵触しないように設定されている。
穴型用のガイド物13の周囲には、穴型の立体物102が1層毎に積層される。(図7(a)参照)。穴型用のガイド物13は、穴型の立体物102の内周面の少なくとも一部(図7(a)では内周面の全部)の領域と接する面を有する。軸型用のガイド物14の内部には、軸型の立体物103(図7(b)参照)が、1層毎に積層される。軸型用のガイド物14は、軸型の立体物103の外周面の少なくとも一部(図7(b)では外周面の全部)と接する面を有する。
ここで、立体物102、103は、ガイド物13、14や造形ステージ10から容易に離型する(剥離する)ことが望ましいため、ガイド物13、14及び造形ステージ10には、立体物102、103を構成する材料を離型しやすくする(付着しにくい)コーティング材(例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等)で表面処理(コーティング)することができ、ガイド物13、14及び造形ステージ10自身が立体物102、103を構成する材料を離型しやすくする(付着しにくい)素材(例えば、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等)からできていてもよい。コーティング材及び素材の軟化温度は、熱溶融積層方式の場合、立体物102、103を構成する材料の溶解温度より高いことが望ましい。溶解した材料がガイド物のコーティングやガイド物自身に付着した際、ガイド物のコーティングやガイド物自身の軟化によるガイド物の破損や変形により、ガイド物として機能が失われることを防ぐことができる。
また、軸型用のガイド物14は、軸型の立体物103の熱収縮を抑えるために、立体物103を構成する材料よりも熱伝導率の低い部材を使用することができる。周囲からの熱輻射がある場合、ガイド物14が熱輻射を遮ることができ、温度変化等の外部環境から立体物103への影響を少なくすることができる。
また、ガイド物13、14の上面は、立体物102、103の構成面と吐出ヘッド9との距離が所定距離以下であるため、平面形状、もしくは、所定の粗度以下の平面、であることが望ましい。
なお、実施形態2では、造形ステージ10において穴型用のガイド物13及び貫通穴11と、軸型用のガイド物14及び貫通穴12との両方を有する造形装置3を示しているが、両方あることは必須ではなく、穴型用のガイド物13及び貫通穴11と、軸型用のガイド物14及び貫通穴12との少なくとも一方を有すればよい。
また、ガイド物13、14を使って立体物102、103を造形する際は、穴型の立体物102は、造形する際の造形開始側が開口であり、軸型の立体物103は、造形する際の造形開始側が軸の根本になる。
造形ステージ10に対する穴型用のガイド物13の上下移動は、以下のようにして行うことができる(図8参照)。すなわち、外装筐体7に固定されたモータ18の回転動力を用いてモータ軸17を回転させて、モータ軸17と螺合するガイド物13を上下方向に移動可能に位置決めすることが可能な位置決め機構を用いることができる。ガイド物13は、貫通穴11に対して上下移動可能かつ回転不能に係合している。なお、位置決め機構については、図8に示した構成に限るものではなく、直線ガイド(案内)、サーボモータやパルスモータ等とボールねじやタイミングベルトの組合せ、もしくは、リニアモータ等の直線状に動く駆動機構を利用した一般的な位置決め機構でもよい。
軸型用のガイド物14の上下移動も、ガイド物13の上下移動と同様に以下のようにして行うことができる(図9参照)。すなわち、外装筐体7に固定されたモータ20の回転動力を用いてモータ軸19を回転させて、モータ軸19と螺合するガイド物14を上下方向に移動可能に位置決めすることが可能な位置決め機構を用いることができる。ガイド物14は、貫通穴12に対して上下移動可能かつ回転不能に係合している。なお、位置決め機構については、図9に示した構成に限るものではなく、直線ガイド(案内)、サーボモータやパルスモータ等とボールねじやタイミングベルトの組合せ、もしくは、リニアモータ等の直線状に動く駆動機構を利用した一般的な位置決め機構でもよい。
次に、実施形態2に係る造形装置を含む造形システムの動作について、図面を用いて説明する。図10は、実施形態2に係る造形装置を含む造形システムの動作を模式的に示したフローチャート図である。図11は、実施形態2に係る造形装置における吐出ヘッドの動きを模式的に示した(a)吐出ヘッドの動きを遮断しているときの図、(b)吐出ヘッドの動きを遮断していないときの図、(c)吐出ヘッドがガイド物状を通過するときの図である。図12は、実施形態2に係る造形装置において穴型立体物を形成する時の工程断面図である。図13は、実施形態2に係る造形装置において穴型立体物を形成する時の図12に続く工程断面図である。図14は、実施形態2に係る造形装置において軸型立体物を形成する時の工程断面図である。図15は、実施形態2に係る造形装置において軸型立体物を形成する時の図14に続く工程断面図である。
前提として、CADソフトウェア(図2の4)で3D形状データを作成してあるものとする。なお、造形システム40の構成部については図2を参照し、造形装置3の構成部については図4を参照されたい。
まず、制御装置1は、作業者の操作により造形装置制御用ソフトウェア5を実行し、作成した3D形状データを造形装置制御用ソフトウェア5に入力する(図10のステップA1)。
次に、制御装置1は、造形精度、造形位置、造形方向、及び、必要に応じて、宙に造形される部分を支持するサポート部の位置設定を行う(図10のステップA2)。
次に、制御装置1は、造形装置制御用ソフトウェア5内で3D形状データを輪切りデータに変換する(図10のステップA3)。
次に、制御装置1は、変換された輪切りデータを造形装置3に入力する(図10のステップA4)。
次に、造形装置3は、輪切りデータが入力されると、ガイド物13、14を輪切りデータの1層分の高さを上昇させる(図10のステップA5)。
次に(又はステップA5と同時に)、造形装置3は、フレーム8を動作させ、吐出ヘッド9を造形ステージ10に近づけて、1層分上昇したガイド物13、14の端部を含むように造形ステージ10に立体物102、103を構成する材料を吐き出す(図10のステップA6)。
次に、造形装置3は、1層分の吐出が完了すると、造形が終了したか否かを判断する(図10のステップA7)。造形が終了していない場合(ステップA7のNO)、ステップA5に戻り、ステップA5〜A7を繰り返す。造形が終了した場合(ステップA7のYES)、造形システム40全体としての造形動作が終了する。最終的に、ガイド物13、14は、立体物102、103と同じ高さになる。
ここで、図10のステップA6の立体物102、103を構成する材料を吐き出す際、吐出ヘッド9と立体物102、103との間の距離は短くする。距離が長くなると、材料が吐出され付着する位置の精度が悪化し、正確な形状の造形ができなくなる、あるいは、材料が吐出され付着面に付着する迄の間に、フィラー(造形材を液状にする、あるいは/かつ、粘度を小さくして吐出可能にする溶剤等の造形材が固化する過程で蒸発して造形物から失われる材料)が蒸発し、材料が付着しない、あるいは、溶融している材料が冷却され固化し、付着出来ず、結果、造形ができなくなる。一方、立体物102、103は立体物を構成する材料が積層されることにより高さが高くなるので、ガイド物13、14が、立体物102、103の構成面より高すぎると、図11(a)のようにガイド物13が、吐出ヘッド9と抵触するおそれがある(ガイド物14についても同様)。
その点、図10のステップA5では、ガイド物13、14の上面の高さは、立体物102、103を構成する面と同じ高さ、乃至、立体物102、103を構成してゆく面より高くても、吐出ヘッド9が吐出可能である所定の高さである。すなわち、吐出ヘッド9とガイド物13、14が干渉しなければよい。そして、立体物102、103の造形が進むにつれ、ガイド物13、14の上面が同じ距離上昇してもよい。これにより、ガイド物13、14が吐出ヘッド9の邪魔になることを防ぐことができる。図11(b)、(c)は、ガイド物13の上を吐出ヘッド9が動いている図であり、吐出ヘッド9が矢印の方向に動き続けても、ガイド物13に接触することはない。
また、図10のステップA5〜A7の動作では、穴型の立体物102の場合、図12及び図13のように動作する。図12(a)は、造形前の状態で、ガイド物13が造形ステージ10の内部に納まっている状態である。図12(b)は、ガイド物13が1層分上昇している状態である(図10のステップA5に相当)。図12(c)は、ガイド物13の壁面に沿うように、造形ステージ10上に立体物102を構成する材料が吐出された状態である(図10のステップA6に相当)。図12(d)は、1層分の造形が完了し、ガイド物13が、更に1層分上昇している状態である(図10のステップA5に相当)。図13(a)は、ガイド物13の上昇した部分に接して積層するように、立体物102を構成する材料が吐出された状態である(図10のステップA6に相当)。図13(b)は、1層分の造形が完了し、ガイド物13が、更に1層分上昇している状態である(図10のステップA5に相当)。図13(c)は、造形が完了した状態で、ガイド物13が造形物15と同じ高さになった状態である(図10のステップA7のYESに相当)。なお、図12(a)及び図13(c)は、図8(b)、(c)に対応する。
また、図10のステップA5〜A7の動作では、軸型の立体物103の場合、図14及び図15のように動作する。図14(a)は、造形前の状態でガイド物14が、造形ステージ10の内部に納まっている状態である。図14(b)は、ガイド物14が1層分上昇している状態である(図10のステップA5に相当)。図14(c)は、ガイド物14の壁面に沿うように、造形ステージ10上に立体物103を構成する材料が吐出された状態である(図10のステップA6に相当)。図14(d)は、1層分の造形が完了し、ガイド物14が、更に1層分上昇している状態である(図10のステップA5に相当)。図15(a)は、ガイド物14の上昇した部分に接し、積層するように、立体物103を構成する材料が吐出された状態である(図10のステップA6に相当)。図15(b)は、1層分の造形が完了し、ガイド物14が、更に1層分上昇している状態である(図10のステップA5に相当)。図15(c)は、造形が完了した状態で、ガイド物14が造形物103と同じ高さになった状態である(図10のステップA7のYESに相当)。なお、図14(a)及び図15(c)は、図9(b)、(c)に対応する。
実施形態1によれば、造形装置3で造形する際、収縮の影響による寸法変化を抑えて立体物100を造形することができる。すなわち、ガイド物6により、立体物100を構成する材料の収縮の影響を少なくし、寸法変化を小さくすることができる。造形装置3がインクジェット方式であればフィラーが飛ぶことによる収縮、造形装置3が熱溶融積層方式であれば冷却による収縮、による寸法変化を小さくすることができる。つまり、立体物100を構成する材料の収縮が起こる間、ガイド物6が存在することにより、収縮をより小さくすることができる。また、実施形態1によれば、立体物100を構成する材料がガイド物6に接して造形されるため、立体物100の表面が、従来のガイド物の無い積層方式の立体物よりも、ガイド面側の表面の平面度が向上し、造形装置3による、積層面毎の位置の微小なばらつきや、立体物100を構成する材料の堆積量のばらつきによる段差が目立ち難くなる。穴型の立体物の場合は、ガイド物が無い場合と比較して、内側への収縮を小さくし、軸型の立体物の場合は、ガイド物が無い場合と比較して、外側の収縮を小さくし、穴と軸との嵌合を必要とする立体物の寸法のバラつきを抑え、精度よく嵌合することができる。
[実施形態3]
本発明の実施形態3に係る造形装置について図面を用いて説明する。図16は、実施形態3に係る造形装置によって造形される軸型立体物及び2分割型軸型ガイド物の構成の一例を模式的に示した斜視図である。図17は、実施形態3に係る造形装置によって造形される穴型立体物及び3分割型穴型ガイド物の構成の一例を模式的に示した斜視図である。図18は、実施形態3に係る造形装置によって造形される軸型立体物及び3分割型軸型ガイド物の構成の一例を模式的に示した斜視図である。
実施形態3に係る造形装置では、ガイド物21、23、26を複数に分割したものである。ガイド物以外の構成は、実施形態2と同様である。
図16は、軸型立体物103を造形するための2分割型軸型ガイド物21の一例を示したものである。ガイド物21は、軸型立体物103の周囲を覆う形状で、2つに分割されている。ガイド物21は図7(b)のガイド物14とは形状が異なるが、立体物自体は同じ形状の軸型立体物103を造形することができる。
図17(a)は、造形される穴型立体物104であり、図17(b)は、穴型立体物104を造形するための3分割型軸型ガイド物23である。穴型立体物104の穴の内側に2本の梁部105を設け、穴型立体物104の穴の収縮の影響を小さくするために、図17(b)のような溝部22を設けたガイド物23を使用する。梁部105は、穴型立体物104の穴が変形しないように補強部として機能する部分である。穴型立体物104は、嵌合の結果、回転はせず、直線動作のみの嵌合に用いられる。
図18(a)は、造形される軸型立体物106であり、図18(b)は、その軸型立体物106を造形するための3分割型軸型ガイド物である。軸型立体物106の周囲には、3カ所に突起物107を設けており、この軸型立体物106を造形するために、図18(b)に示されるような溝部27を3カ所に設けたガイド物26を使用する。すなわち、図18(b)に示されるガイド物26は、3分割されており、造形物を形成する前に、3分割されたそれぞれの部材が3方向から出てきて、溝部27ができるように位置を調整する。その結果、図18(a)に示される軸型立体物を造形するためのガイド物26となる。
なお、実施形態3に係るガイド物は、2つ以上に分割されていればよく、分割された部材間の溝部にて立体物の一部を造形するか否かは問わない。
実施形態3によれば、実施形態2と同様な効果を奏するとともに、ガイド物における分割された部材間の溝部に立体物を造形しない場合には、分割されたガイド物と立体物との接触面積を減らすことができ、ガイド物への立体物の広い面積での付着を防ぐ、あるいは/かつ、ガイド物と立体物の剥離を容易にすることができる。また、実施形態3によれば、ガイド物における分割された部材間の溝部に立体物を造形する場合には、立体物を構成する材料の収縮の影響を小さくすることができる。
[実施形態4]
本発明の実施形態4に係る造形装置について図面を用いて説明する。図19は、実施形態4に係る造形装置における穴型用ガイド物の構成を模式的に示した(a)斜視図、(b)正面図である。図20は、実施形態4に係る造形装置によって造形される穴型立体物及び穴型用ガイド物の構成の一例を模式的に示した(a)斜視図、(b)X3−X3´間の断面図である。図21は、実施形態4に係る造形装置における軸型用ガイド物の構成を模式的に示した(a)斜視図、(b)Y3−Y3´間の断面図である。図22は、実施形態4に係る造形装置によって造形される軸型立体物及び軸型用ガイド物の構成の一例を模式的に示した(a)斜視図、(b)Y3−Y3´間の断面図である。
実施形態4に係る造形装置では、ガイド物28、30において立体物との接触面にリング状の溝部29、31を形成したものである。ガイド物以外の構成は、実施形態2と同様である。
図19は、ガイド物28における立体物との接触面となる外周面に複数のリング状の溝部29を形成したものである。図20は、ガイド物28に立体物102を造形した状態の図である。図20(b)から分かるように、溝部29では、立体物102に接触しない。溝部29は、リング状であっても、スパイラル形状であってもよいが、嵌合により、回転動作を可能にする場合、リング状が望ましい。
図21には、軸型用のガイド物30における立体物との接触面となる内周面にリング状の溝部31を形成したものである。図22は、ガイド物30に立体物103を造形した状態の図である。図22(b)から分かるように、溝部31では、立体物103に接触しない。溝部31は、リング状であっても、スパイラル形状であってもよいが、嵌合により、回転動作を可能にする場合、リング状が望ましい。なお、ガイド物30には造形ステージ10の支持部16を通すためのスリット32設けられているが、これは実施形態2のスリット部(図6(b)の32)と同様に、ガイド物30が上下に移動する際にガイド物30が支持部16と抵触しないようにするためのものである。
なお、実施形態4において、実施形態3のようにガイド物を分割してもよい。
実施形態4によれば、実施形態2と同様な効果を奏するとともに、ガイド物と立体物との接触面積が減り、ガイド物への立体物の広い面積での付着を防ぐ、あるいは/かつ、ガイド物と立体物の剥離を容易にすることができる。
(付記)
第1の視点に係る造形装置は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形装置であって、前記材料をガイドするように前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物を備える。
前記造形装置において、前記立体物は、穴を有し、前記ガイド物は、前記穴の中空部分にて前記穴と接するように配置されることができる。
前記造形装置において、前記立体物は、軸を有し、前記ガイド物は、前記軸の周囲にて前記軸と接するように配置されることができる。
前記造形装置において、前記ガイド物は、2つ以上に分割されることができる。
前記造形装置において、前記ガイド物は、前記立体物との接触面に溝を有することができる。
前記造形装置において、前記ガイド物の前記材料の吐出側の面の高さは、前記立体物が構成された面と同じ高さ以上、かつ、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ以下となるように制御されることができる。
前記造形装置において、前記ガイド物の前記材料の吐出側の面は、前記立体物の構成が進むにつれて、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ分移動するように制御されることができる。
前記造形装置において、前記ガイド物は前記ガイド物から前記材料を離型しやすくするコーティング材で表面処理が行われている、又は、前記ガイド物自身は前記ガイド物から前記材料を離型しやすくする素材よりなることができる。
前記造形装置において、前記コーティング材又は前記素材の軟化温度は、前記材料の溶解温度よりも高くすることができる。
前記造形装置において、前記ガイド物は、立体物を構成する材料よりも熱伝導率の低い部材よりなることができる。
前記造形装置において、前記立体物が造形される造形ステージを備え、前記造形ステージは、前記ガイド物の上下移動をガイドにする穴を有することができる。
前記造形装置において、前記造形ステージは前記ガイド物から前記材料を離型しやすくするコーティング材で表面処理が行われている、又は、前記造形ステージ自身は前記ガイド物から前記材料を離型しやすくする素材よりなることができる。
前記造形装置において、前記材料を吐き出すことが可能な吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドを3次元方向に移動するフレームと、を備えることができる。
第2の視点に係る造形システムにおいて、前記第1の視点に係る造形装置と、前記造形装置の動作を制御する制御装置と、を備える。
前記造形システムにおいて、前記制御装置は、造形装置制御用ソフトウェアを実行することによって前記造形装置の動作を制御することができる。
前記造形システムにおいて、前記制御装置は、前記ガイド物の前記材料の吐出側の面が前記立体物の構成が進むにつれて、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ分移動するように制御することができる。
前記造形システムにおいて、前記制御装置は、入力された前記立体物の3D形状データによる造形の造形精度、造形位置、造形方向を設定し、前記3D形状データを、積層で造形するための輪切りデータに変換し、変換された輪切りデータを前記造形装置に送ることによって前記造形装置の動作を制御することができる。
前記造形システムにおいて、前記造形装置は、前記輪切りデータに基づいて動作することができる。
前記造形システムにおいて、前記制御装置は、前記吐出ヘッドからの前記材料の吐出量と、前記フレームの動作と、を制御することができる。
第3の視点に係る造形方法は、ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形方法であって、前記材料をガイドするように前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物を用いて造形する。
前記造形方法において、前記ガイド物の前記材料の吐出側の面の高さを、前記立体物が構成された面と同じ高さ以上、かつ、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ以下となるようにして造形することができる。
前記造形方法において、前記ガイド物の前記材料の吐出側の面を、前記立体物の構成が進むにつれて、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ分移動するようにして造形することができる。
第4の視点に係る造形装置制御用ソフトウェアは、制御装置において第1の視点に係る造形装置の動作を制御するように実行させる造形装置制御用ソフトウェアであって、前記ガイド物の前記材料の吐出側の面の高さを、前記立体物が構成された面と同じ高さ以上、かつ、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ以下となるように実行させる。
前記造形装置制御用ソフトウェアにおいて、前記ガイド物の前記材料の吐出側の面を、前記立体物の構成が進むにつれて、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ分移動するように実行させることができる。
前記造形装置制御用ソフトウェアにおいて、前記造形装置制御用ソフトウェアは、入力された前記立体物の3D形状データによる造形の造形精度、造形位置、造形方向を設定し、前記3D形状データを、積層で造形するための輪切りデータに変換し、変換された輪切りデータを前記造形装置に送るように実行させることができる。
前記造形装置制御用ソフトウェアにおいて、前記造形装置制御用ソフトウェアは、前記吐出ヘッドからの前記材料の吐出量と、前記フレームの動作と、を制御するように実行させることができる。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。
1 制御装置
2 表示装置
3 造形装置
4 CADソフトウェア
5 造形装置制御用ソフトウェア
6、21、23、26、28、30 ガイド物
7 外装筐体
8 フレーム
9 吐出ヘッド
10 造形ステージ
11、12 貫通穴
13、14 ガイド物
15 造形ステージ部
16 支持部
17、19 モータ軸
18、20 モータ
22、27、29、31 溝部
32 スリット部
40 造形システム
100、102、103、104、106 立体物
105 梁部
107 突起部

Claims (10)

  1. ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形装置であって、
    前記立体物を造形するための造形ステージと、
    前記造形ステージに対して上下移動可能に取り付けられるとともに、前記材料をガイドするように前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物と、
    を備え、
    前記材料は、インクジェット方式用又は熱溶融積層方式用の材料である造形装置。
  2. 前記立体物は、穴を有し、
    前記ガイド物は、前記穴の中空部分にて前記穴と接するように配置される、
    請求項1記載の造形装置。
  3. 前記立体物は、軸を有し、
    前記ガイド物は、前記軸の周囲にて前記軸と接するように配置される、
    請求項1記載の造形装置。
  4. 前記ガイド物は、2つ以上に分割されている、
    請求項1乃至3のいずれか一に記載の造形装置。
  5. 前記ガイド物は、前記立体物との接触面に溝を有する、
    請求項1乃至4のいずれか一に記載の造形装置。
  6. 前記ガイド物の前記材料の吐出側の面の高さは、前記立体物が構成された面と同じ高さ以上、かつ、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ以下となるように制御される、
    請求項1乃至5のいずれか一に記載の造形装置。
  7. 前記ガイド物の前記材料の吐出側の面は、前記立体物の構成が進むにつれて、前記立体物が構成された面から吐出によって前記材料が堆積する面の高さ分移動するように制御される、
    請求項1乃至6のいずれか一に記載の造形装置。
  8. 前記ガイド物は前記ガイド物から前記材料を離型しやすくするコーティング材で表面処理が行われている、又は、前記ガイド物自身は前記ガイド物から前記材料を離型しやすくする素材よりなる、
    請求項1乃至7のいずれか一に記載の造形装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一に記載の造形装置と、
    前記造形装置の動作を制御する制御装置と、
    を備える造形システム。
  10. ラスタースキャン方式で1面毎に走査する際に、立体物を構成する箇所で、前記立体物を構成する材料を吐出し、各面を積層することによって前記立体物を造形する造形方法であって、
    前記材料をガイドするように、造形ステージ上に造形された前記立体物の表面の少なくとも一部に接して配置されるガイド物を用いて造形し、
    前記ガイド物は、前記造形ステージに対して上下移動可能に取り付けられ、
    前記材料は、インクジェット方式用又は熱溶融積層方式用の材料である造形方法。
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