JP6213986B2 - 絶対光強度測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、X線自由電子レーザ光を含む光の絶対強度を測定する絶対光強度測定装置及び測定方法に関する。
自由電子レーザは、光速度近くまで加速した電子ビームを磁界中に入射し、磁界によって振動する電子からの放出光と電子の振動位相を合わせることにより、光増幅を行わせて発振させるレーザで、半導体レーザ等の通常のレーザとは、原理的に異なるレーザである。
自由電子レーザのうち、X線領域で発振を行うレーザは、X線自由電子レーザ(XFEL:X−ray Free−Electron Laser)と呼ばれ、日本では、独立行政法人理化学研究所と公益財団法人高輝度光科学研究センターが共同で建設した光源施設であるSACLA(SPring−8 Angstrom Compact Free Electron Laser)での利用が開始され、様々な技術分野での貢献が期待されている。
X線自由電子レーザを用いて実験を行う場合、そのレーザ強度が実験結果に大きな影響を与える。また、レーザ強度は、最も基本的な物理量を示すものであり、国際単位系(SI)にトレーサブルな値を示すことが、SACLAのような光源施設にとって重要事項となる。そのため、X線自由電子レーザの強度を正確に測定する技術が求められている。
このようなX線自由電子レーザの絶対強度を測定する装置としては、本発明者らが開発したものとして、極低温カロリメータが知られている(非特許文献1参照)。極低温カロリメータの概略図を図1に示す。該図1に示すように、極低温カロリメータ100は、X線自由電子レーザ光源から照射される光(X線自由電子レーザ光)を受光する受光部101と、受光部101を液体ヘリウム温度に冷却する液体ヘリウム室102と、液体窒素室103と、これら各部を収容する真空容器104とで構成される。光強度測定方法としては、液体ヘリウム温度に冷却された受光部101に光を入射させ、その温度上昇を測定することで行う。光を入射させたときの温度変化の例を図2に示す。該図2に示すように、受光部101に光を入射させると、温度が上昇することが分かる。ここで、予め電気ヒータにより受光部101を加熱し、電気ヒータの入力電力(W)と受光部101の温度上昇との関係を得ておけば、受光部101の温度上昇から、光の強度(W)を見積もることができる。例えば、図2に示す測定ケースでは、光の強度が7.336μWと見積もられる。このような極低温カロリメータ100によれば、受光部101の上昇温度が光の照射時間中、安定的に観察され、X線自由電子レーザの強度を正確に測定し易い。
しかしながら、極低温カロリメータ100では、作動温度が液体ヘリウム温度であることから、設置から使用可能となるまでに冷却期間として4日程度要する問題がある。また、極低温及び高真空の条件が必要になるため、装置が大型化する問題がある。X線自由電子レーザ施設の設置場所は、限られており、測定装置の運搬や設置の観点から小型化可能な構成が求められる。また、液体ヘリウム、液体窒素等の冷媒を用いるため、ランニングコストが高く、また、その補充等の取り扱いが煩雑となる問題がある。
M. Kato, T. Tanaka, T. Kurosawa, N. Saito, M. Richter, A. A.Sorokin, K. Tiedtke, T. Kudo, K. Tono, M. Yabashi and T. Ishikawa, "Pulseenergy measurement at the hard x-ray laser in Japan", Applied Physics Letters101巻 2号 023503 (2012)
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、測定精度を維持しつつ、常温環境下で簡易かつ短時間で測定できる小型の絶対光強度測定装置及び該装置を用いた絶対光強度測定方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。
<1> 少なくとも、光源から照射される光を受光する受光板、及び一端側に前記光を通過させる開口部が形成されるとともに胴部他端側に前記受光板が支持される筒状部材を有する受光部と、前記受光部の外周に前記受光部と離間して配され、前記受光板に照射される前記光の光軸上の位置が開口される第1の熱シールドと、前記第1の熱シールドに接続され、前記第1の熱シールドを温度制御可能に加熱する第1の熱シールド用ヒータ部と、前記受光部に接続され、前記受光部の温度が前記光の照射前後で一定になるように前記受光部を加熱する受光部用ヒータ部とを有し、室温をTとし、前記第1の熱シールドの温度をTとし、前記受光部の温度をTとしたとき、次式、T<T<Tを満たすように、前記第1の熱シールド用ヒータ部及び前記受光部用ヒータ部の加熱が制御可能とされることを特徴とする絶対光強度測定装置。
<2> 少なくとも、光源から照射される光を受光する受光板、及び一端側に前記光を通過させる開口部が形成されるとともに胴部他端側に前記受光板が支持される筒状部材を有する受光部と、前記受光部の外周に前記受光部と離間して配され、前記受光板に照射される前記光の光軸上の位置が開口される第1の熱シールドと、前記第1の熱シールドに接続され、前記第1の熱シールドを温度制御可能に加熱する第1の熱シールド用ヒータ部と、更に、前記第1の熱シールドの外周に前記第1の熱シールドと離間して配され、前記受光板に照射される光の光軸上の位置が開口される第2の熱シールドと、前記第2の熱シールドに接続され、前記第2の熱シールドを加熱する第2の熱シールド用ヒータ部と、を有し、前記第1の熱シールド用ヒータ部の加熱が、前記光の照射により昇温する前記受光部の温度変化に追従して、前記第1の熱シールドの温度を前記受光部の温度と等温になるように制御可能とされ、室温をTとし、前記第2の熱シールドの温度をTとし、前記第1の熱シールドの温度をTとしたとき、次式、T<T≦Tを満たすように、前記第1の熱シールド用ヒータ部及び前記第2の熱シールド用ヒータ部の加熱が制御可能とされることを特徴とする絶対光強度測定装置。
<3> 第1の熱シールドが、Au、Ag、Cu及びこれらの合金のいずれかで形成される前記<1>から<2>のいずれかに記載の絶対光強度測定装置。
<4> 前記<1>に記載の絶対光強度測定装置を用いた絶対光強度測定方法であって、光照射前の受光部に対し、前記受光部の温度をTに加熱したときの受光部用ヒータ部の出力Wを検出する第1の出力検出ステップと、加熱された状態の前記受光部に対し、前記光を受光板に照射する光照射ステップと、前記光の照射により昇温した前記受光部に対し、前記受光部用ヒータ部を前記出力Wより低い出力で作動させて、前記受光部の温度をTに降温させたときの前記受光部用ヒータ部の出力Wを検出する第2の出力検出ステップと、前記出力W及び前記出力Wの差に基づき、前記光の絶対強度を算出する演算処理ステップと、を含むことを特徴とする絶対光強度測定方法。
<5> 前記<2>に記載の絶対光強度測定装置を用いた絶対光強度測定方法であって、光照射前の受光部の温度情報を検出する第1の温度検出ステップと、前記光を受光板に照射する光照射ステップと、前記光の照射により昇温した状態の前記受光部の温度情報を検出する第2の温度検出ステップと、検出された前記光の照射前後の前記受光部の前記温度情報の差に基づき、前記光の絶対強度を算出する演算処理ステップと、を含むことを特徴とする絶対光強度測定方法。
本発明によれば、従来技術における前記諸問題を解決することができ、測定精度を維持しつつ、常温環境下で簡易かつ短時間で測定できる小型の絶対光強度測定装置及び該装置を用いた絶対光強度測定方法を提供することができる。
極低温カロリメータの概略図である。 極低温カロリメータに光を入射させたときの温度変化の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る絶対光強度測定装置の概略図である。 各ヒータ部の温度制御を示すブロック図である。 精密抵抗測定器の回路構成を示す図である。 光学系の概要を示す説明図である。 等温制御による測定結果を示す図である。 準断熱制御による測定結果を示す図である。 オンラインビームモニタの校正状況を示す図である。
本発明の一実施形態に係る絶対光強度測定装置を図3を主として参照しつつ説明する。
絶対光強度測定装置50は、受光部1、受光部用ヒータ部3、第1の熱シールド11、第1の熱シールド用ヒータ部13、第2の熱シールド21、及び第2の熱シールド用ヒータ部23を主部材として構成される。
受光部1は、光源から照射される光を受光する受光板2aと、一端側に前記光を通過させる開口部が形成されるとともに胴部他端側に受光板2aが支持される筒状部材2bとで構成される。
受光板2aは、前記光の光軸と直交する垂直面に対して傾斜させた状態で支持される。受光板2aに照射される前記光は、受光板2aに吸光されるか反射され、反射光は、筒状部材2b内で吸光、反射を繰り返し、次第に減衰しながら全光エネルギーが受光板2a及び筒状部材2bに吸収される。筒状部材2bの形状としては、前記光の吸光、反射を効果的に行う観点から、開口部が形成される一端側に向かって先細りの形状とされることが好ましい。
受光板2a及び筒状部材2bの形成材料としては、特に制限はないが、X線自由電子レーザの光エネルギーを効果的に吸収させる場合、Au、Cu及びこれらの合金のいずれかが好ましく、中でも、受光板2aをAuで形成し、筒状部材2bをCuで形成することが好ましい。
受光部用ヒータ部3は、受光部1に接続され、受光部1を所定温度に加熱するように制御可能とされる。その詳細な構成については、後述する。
また、受光部用ヒータ部3は、テフロン(登録商標)などの断熱材で形成されるスペーサ7a,7bにより、第1の熱シールド11に支持される。なお、スペーサ7a,7bは、直接、受光部1を支持するように配されていてもよい。前記断熱材としては、測定対象となる光のエネルギーに応じて適宜選択することができる。
また、受光部用ヒータ部3は、図示しない配線により、外部電源、PC等の演算処理部と接続可能とされる。なお、この点は、後述する第1の熱シールド用ヒータ部13及び第2の熱シールド用ヒータ部23においても、同様である。
第1の熱シールド11は、受光部1の外周に受光部1と離間して配され、受光板2aに照射される前記光の前記光軸上の位置が開口されるように構成される。また、第1の熱シールド11は、テフロンなどの断熱材で形成されるスペーサ17a,17bにより、第2の熱シールド21に支持される。
第1の熱シールド用ヒータ部13は、第1の熱シールド11に接続され、該第1の熱シールド11を温度制御可能に加熱する。なお、その詳細な構成については、受光部用ヒータ部3の構成とともに後述する。
この第1の熱シールド11は、第1の熱シールド用ヒータ部13により、所定温度に加熱され、外部の熱影響から内部をシールドする役割を有する。これにより、極低温カロリメータのように、極低温及び高真空としなくても、受光部1が外部の熱影響を受けず、簡易かつ短時間で正確なレーザ光絶対強度の測定が可能となる。即ち、絶対光強度測定装置50では、常温、大気圧又は低真空の環境下で用いることができる。
ところで、外部の熱影響から内部をシールドする観点からは、第1の熱シールド用ヒータ部13を用いることなく、第1の熱シールド11の熱容量を大きくして、外部の熱影響から内部をシールドする形態も考えられる。しかしながら、このような形態では、第1の熱シールド11が大型化し、装置の小型化が困難になる。また、この形態では、外部の熱影響を小さくすることができるものの、この熱影響を排除することはできないため、正確な測定が困難となる。
そのため、絶対光強度測定装置50では、第1の熱シールド11を第1の熱シールド用ヒータ部13で加熱する構成とする。
こうした観点から、第1の熱シールド11としては、熱容量が小さく、熱伝導率が大きい材料で形成されることが好ましく、特に、Au、Ag、Cu及びこれらの合金で形成されることが好ましい。
なお、図3中、第1の熱シールド用ヒータ部13は、第1の熱シールド11に対して、1箇所に配置されているが、第1の熱シールド11全体を均一に加熱するため、複数箇所に配置されていてもよい。また、この点は、後述する第2の熱シールド用ヒータ部23においても同様である。
第2の熱シールド21は、第1の熱シールド11の外周に第1の熱シールド11と離間して配され、受光板2aに照射される前記光の前記光軸上の位置が開口されるように構成される。また、第2の熱シールド21は、テフロンなどの断熱材で形成されるスペーサ27a,27bにより、真空容器の容器壁などの壁40に支持される。
第2の熱シールド21は、第1の熱シールド11と同様、外部の熱影響から内部をシールドする役割を有し、Au、Ag、Cu及びこれらの合金で形成されることが好ましい。
また、第2の熱シールド用ヒータ部23は、第2の熱シールド21に接続され、該第2の熱シールド21を温度制御可能に加熱する。なお、その詳細な構成については、受光部用ヒータ部3、第1の熱シールド用ヒータ部13の構成とともに後述する。また、図3中、第2の熱シールド用ヒータ部23は、第2の熱シールド21に対して、1箇所に配置されているが、第2の熱シールド21全体を均一に加熱するため、複数箇所に配置されていてもよい。
必要に応じて、断熱容器31を配してもよい。断熱容器31は、第2の熱シールド21の外周に第2の熱シールド21と離間して配され、受光板2aに照射される前記光の前記光軸上の位置が開口されるように構成される。また、断熱容器31は、壁40に支持される。断熱容器31の形成材料としては、特に制限はなく、テフロン等の公知の断熱材を用いることができる。
絶対光強度測定装置50は、図3に示す壁40のほか、各種支持材に支持されていてもよい。本例では、壁40は、真空容器の容器壁であり、絶対光強度測定装置50が前記真空容器内に設置される。ただし、絶対光強度測定装置50としては、大気圧下でも動作させることができる。
受光部用ヒータ部3、第1の熱シールド用ヒータ部13及び第2の熱シールド用ヒータ部23の各ヒータ部の具体的な構成について、図4を参照しつつ、説明する。なお、図4は、各ヒータ部の温度制御を示すブロック図である。
図4に示すように、受光部用ヒータ部3は、受光部用温度センサ4、精密抵抗測定器5及び受光部用ヒータ加熱部6で構成される。また、同様に、第1の熱シールド用ヒータ部13は、第1の熱シールド用温度センサ14、精密抵抗測定器15及び第1の熱シールド用ヒータ加熱部16で構成され、第2の熱シールド用ヒータ部23部は、第2の熱シールド用温度センサ24、精密抵抗測定器25及び第2の熱シールド用ヒータ加熱部26で構成される。ここでは、代表して受光部用ヒータ部3について説明する。
受光部用温度センサ4としては、サーミスタが用いられる。該受光部用温度センサ4は、温度制御の対象となる受光部1に接続され、受光部1から伝導される熱に基づき、受光部1の温度が検出可能とされる。
精密抵抗測定器5は、サーミスタの抵抗を含むブリッジ回路により構成される。精密抵抗測定器5の回路構成を図5に示す。
このブリッジ回路は、サーミスタの抵抗a、固定抵抗b、可変抵抗c、固定抵抗d、点P,P’間の電位差を検出する電圧検出部8及び電源部9で構成され、固定抵抗b,dに対して、可変抵抗cを調節することで、サーミスタの抵抗aの抵抗を測定可能とされる。
なお、本例では、サーミスタの抵抗aを精密に測定するため、電圧検出部8として、ロックインアンプが適用され、また、電源部9として、交流発振回路が適用される。
再び図4を参照し、精密抵抗測定器5で測定されたサーミスタの抵抗aに基づいて検出される受光部1の温度情報を演算処理部60に出力し、演算処理部60では、受光部1の温度が目的の値となるように、受光部用ヒータ加熱部6の電力出力をPID制御する。
なお、PID制御は、装置の小型化、測定の簡便性の観点から、各ヒータ部に対し、1つの演算処理部(演算処理部60)で行う。また、各ヒータ部におけるサーミスタの個体差による抵抗値の相違は、予め補正しておくことが好ましい。
続いて、以上のように構成される絶対光強度測定装置50の動作、即ち、絶対光強度測定方法を説明する。測定方法としては、等温制御による測定方法と、準断熱制御による測定方法の2つが適用可能である。
先ず、前記等温制御について説明する。該等温制御は、受光部1の温度が前記光の照射前後で一定になるように制御する方法である。
この場合、室温をTとし、第1の熱シールド11の温度をTとし、受光部1の温度をTとしたとき、次式、T<T<Tを満たすように、第1の熱シールド用ヒータ部13及び受光部用ヒータ部3の加熱をPID制御する。また、必要に応じて、第2の熱シールド21を用いて、熱シールド効果をより高めた測定を行う場合には、第2の熱シールド21の温度を室温Tより高く、第1の熱シールド11の温度Tより低い温度となるように第2の熱シールド用ヒータ部23の加熱をPID制御する。
例えば、第2の熱シールド21の温度が室温+1℃程度で一定となるように第2の熱シールド用ヒータ部23の加熱をPID制御し、第1の熱シールド11の温度が室温+2℃程度で一定となるように第1の熱シールド用ヒータ部13の加熱をPID制御し、受光部1の温度が室温+3℃程度で一定となるように受光部用ヒータ部3の加熱をPID制御する。各ヒータ部のPID制御は、サーミスタの抵抗が一定となるよう、加熱の電力出力(W)に対して行う。
測定は、先ず、受光部用ヒータ部3の加熱制御により、受光部1の温度がTで一定となるように加熱したときの受光部用ヒータ部3の出力Wを検出する(第1の出力検出ステップ)。
次いで、加熱された状態の受光部1に対し、前記光を受光板2aに照射する(光照射ステップ)。この際、受光部1の温度は、前記光のエネルギーにより一旦昇温する。
次いで、前記光の照射により昇温した受光部1に対し、前述のPID制御により、受光部用ヒータ部3を前記出力Wより低い出力で作動させて、受光部1の温度をTに降温させたときの受光部用ヒータ部の出力Wを検出する(第2の出力検出ステップ)。
次いで、前記出力W及び前記出力Wの差に基づき、前記光の絶対強度を算出する(演算処理ステップ)。例えば、前記光の絶対強度Iは、次式、I(W)=W−Wとして直接算出してもよいし、また、I(W)をエネルギー換算して算出してもよい。
以上により、X線自由電子レーザ光を含む光の絶対強度を測定することができる。
次に、前記準断熱制御について説明する。該準断熱制御は、第2の熱シールド用ヒータ部23で加熱された第2の熱シールド21により、受光部1に対する熱影響を遮断するように制御する方法であり、第1の熱シールド用ヒータ部13の加熱を、前記光の照射により昇温する受光部1の温度変化に追従させて、第1の熱シールド11の温度を受光部1の温度と等温になるように制御する。この制御により、受光部1の温度と、第1の熱シールド11の温度が常に一定で、両者間の熱の伝導が起こらず、受光部1の温度変化が前記光の照射のみに起因することとなるとともに、受光部1の温度変化に基づく前記光の絶対強度が測定可能となる。なお、本制御モードでは、受光部用ヒータ部3により、受光部1の温度変化の検出を行い、受光部1の加熱は、行わない。
この場合、室温をTとし、第2の熱シールド21の温度をTとし、第1の熱シールド11の温度をTとしたとき、次式、T<T≦Tを満たすように、第1の熱シールド用ヒータ部13及び第2の熱シールド用ヒータ部23の加熱をPID制御する。
例えば、第2の熱シールド21の温度が室温+1℃程度で一定となるように第2の熱シールド用ヒータ部23の加熱をPID制御し、第1の熱シールド11の温度が受光部1の温度と同じになるようにPID制御する。なお、温度変化するTは、その温度変化範囲で前記式を満たすように制御される。
第2熱シールド用ヒータ部23のPID制御は、サーミスタの抵抗が一定となるよう、加熱の電力出力(W)制御に対して行う。また、第1の熱シールド用ヒータ部13のPID制御は、前記光の照射により昇温する受光部1の温度を受光部用ヒータ部3のサーミスタの抵抗値で検出し、この抵抗値と等しくなるように、第1の熱シールド11に対する加熱の電力出力(W)制御を通じて、第1の熱シールド用ヒータ部13のサーミスタの抵抗値を制御することで行う。また、受光部1に対する前記光の照射前後の温度は、受光部用ヒータ部3における前記光照射前のサーミスタ抵抗値と、前記光の照射後、一定温度に昇温された状態の受光部用ヒータ部3におけるサーミスタ抵抗値に基づき検出される。
測定は、先ず、光照射前の受光部1の温度情報を検出する(第1の温度検出ステップ)。
次いで、前記光を受光板2aに照射する(光照射ステップ)。
前記光の照射により安定的に昇温した状態の受光部1の温度情報を検出する(第2の温度検出ステップ)。
検出された前記光の照射前後の受光部1の前記温度情報の差に基づき、前記光の絶対強度を算出する(演算処理ステップ)。
例えば、前記光の絶対積算強度(エネルギー)Eは、次式、E(J)=Ct×ΔTで与えられる。
ここで、Ctは、第1の熱シールド用ヒータ部13における温度・エネルギー変換係数を示し、ΔTは、受光部1の温度の前記光の照射前後の温度差を示す。なお、前記Ctは、温度差の情報をエネルギーに変換する係数であり、予め第1の熱シールド用ヒータ部13を動作させて取得する。絶対積算強度Eを前記光の照射時間で除することにより、絶対強度Iが与えられる。
また、測定対象となるレーザ光が比較安定している場合には、温度上昇の傾きから、その絶対強度Iは、次式、I(W)=c×(ΔTt/t)で与えられる。
ここで、tは、温度上昇の傾きを測定する間隔の時間を示し、ΔTtは、tの時間に変化する温度差を示し、cは、温度上昇傾き・パワー変換係数を示す。なお、前記cは、温度上昇率の情報をパワーに変換する係数であり、予め第1の熱シールド用ヒータ部13を動作させて取得する。
なお、前記温度情報には、温度そのもののほか、各温度に対応する第1の熱シールド用ヒータ部13の電力出力(W)の情報を含む。
以上により、X線自由電子レーザ光を含む光の絶対強度を測定することができる。
以上では、絶対光強度測定装置50を前記等温制御と前記準断熱制御の双方のモードで動作可能である構成で説明をしたが、各モード専用の装置として構成してもよい。
なお、前記準断熱制御では、前記等温制御に比べ、予め前記Ct、前記cを取得する手間を要するものの、不安定な光の強度も測定対象とすることができる。
また、以上に説明した絶対光強度測定装置50及び測定方法は、本発明の一実施形態を例示したものに係り、本発明の効果を損なわない限り、本発明は、種々の形態をとることができる。
SACLAのX線自由電子レーザ光の絶対強度の測定を次のように行った。
先ず、X線自由電子レーザ光照射部の光学系を図6に示すように調整した。なお、図6は、光学系の概要を示す図である。図6中の符号71は、X線自由電子レーザの挿入光源を示し、符号72a,72bは、高調波低減ミラーを示し、符号73は、光強度減弱用シリコン製薄膜を示し、符号74は、オンラインビームモニタを示す。
本測定は、このオンラインビームモニタ74を透過後の光を実施例に係る絶対光強度測定装置に入射して行った。
実施例に係る絶対光強度測定装置は、図3に示す自由電子レーザ絶対強度測定装置50と略同様に構成した。また、装置の小型化のために、各部材の構成材料及び寸法を次の通りとした。なお、以下の符号は、図3中のものと同じ符号を用いている。
受光部1の受光板2aは、厚み1mmのAu製受光板とし、光軸と直交する垂直面に対し、60°傾けて筒状部材2bに支持させた。筒状部材2bの開口径は、9mmとし、胴部の長さは、開口−受光板中心間の距離として50mmとし、開口が形成された一端側と反対側の他端−受光板中心間の距離として19mmとし、厚みを0.2mmとするCu製部材とした。
第1の熱シールド11は、開口径を12mmとし、光軸方向の長さを105mmとし、光軸と直交する方向の長さを55mmとし、開口が形成された一端側と反対側の他端側の面の厚みを1.0mmとし、これ以外の面の厚みを0.2mmとするCu製容器とした。
第2の熱シールド21は、開口径を12mmとし、光軸方向の長さを170mmとし、光軸と直交する方向の長さを120mmとし、開口が形成された一端側と反対側の他端側の面の厚みを2.0mmとし、これ以外の面の厚みを0.2mmとするCu製容器とした。
スペーサ7a,7bは、テフロン製棒状部材とし、光軸方向の長さを15.8mmとし、直径を5mmとした。
スペーサ17a,17bは、テフロン製棒状部材とし、光軸方向の長さを20mmとし、直径を10mmとした。
このような構成で、実施例に係る絶対光強度測定装置にX線自由電子レーザ光を入射し、前記等温制御による光の絶対強度測定を行った。なお、ここで、X線自由電子レーザ光は、繰り返し周波数が10Hzのパルス光であり、光のエネルギーhνが5.45keVである。
測定結果を図7に示す。なお、図7は、等温制御による測定結果を示す図である。
この図7の下欄に示すように、受光部1に対するX線自由電子レーザ光照射前後の受光部用ヒータ部3の電力出力が観測され、照射前の電力出力Wと照射後の電力出力Wとの差として、1.2mWのX線自由電子レーザ光の絶対強度が測定された。また、前記電力出力の差を1パルス当たりのエネルギーに換算したX線自由電子レーザ光の絶対強度は、約120μJ/shotであった。
次に、実施例に係る絶対光強度測定装置にX線自由電子レーザ光を入射し、前記準断熱制御による光の絶対強度測定を行った。なお、ここで、X線自由電子レーザ光は、繰り返し周波数が10Hzのパルス光であり、光のエネルギーhνが13.5keVである。
測定結果を図8に示す。なお、図8は、準断熱制御による測定結果を示す図である。
この図8に示すように、受光部1に対するX線自由電子レーザ光照射前後の受光部用ヒータ部3の温度差(電力出力差)が観測され、前述の式、E(J)=Ct×ΔTから算出されるX線自由電子レーザ光の絶対積算強度は、72mJであった。また、パワー(W)に換算したX線自由電子レーザ光の絶対強度は、平均0.4mWであった。なお、本測定結果は、X線自由電子レーザ光の入射開始から入射停止までの3分間の照射時間で積算した光エネルギーの絶対積算強度と、該絶対積算強度を前記照射時間で除した光の絶対強度(前記照射時間中の平均値)により示している。
次いで、実施例に係る絶対光強度測定装置を1次標準器として、図6に示すオンラインビームモニタ74を校正した結果と、従来の極低温カロリメータを1次標準器として図6に示すオンラインビームモニタ74を校正した結果を示す。
測定結果を図9に示す。なお、図9は、オンラインビームモニタの校正状況を示す図である。
この図9に示すように、実施例に係る絶対光強度測定装置(常温カロリメータ)は、極低温カロリメータに比べ短時間で測定することができるため、同期間中に、数多くの校正を行うことができ、オンラインビームモニタ74に対して、よりアクティブな校正を可能とする。
また、実施例に係る絶対光強度測定装置の測定結果から得られる校正定数の曲線は、極低温カロリメータの校正定数の各プロットに略重なるように観察され、測定精度を維持することができていることが分かる。
本発明の前記絶対光強度測定装置及び測定方法は、測定対象となる光として、安定した光のほか、1パルスのみの光、常に変動する光、可視領域からX線領域の光、自由電子レーザ光、特にX線自由電子レーザ光を含み、種々の分野において適用可能である。
1,101 受光部
2a 受光板
2b 筒状部材
3 受光部用ヒータ部
4 受光部用温度センサ
5,15,25 精密抵抗測定器
6 受光部用ヒータ加熱部
7a,7b,17a,17b,27a,27b スペーサ
8 電圧検出部
9 電源部
11 第1の熱シールド
13 第1の熱シールド用ヒータ部
14 第1の熱シールド用温度センサ
16 第1の熱シールド用ヒータ加熱部
21 第2の熱シールド
23 第2の熱シールド用ヒータ部
24 第2の熱シールド用温度センサ
26 第2の熱シールド用ヒータ加熱部
40 壁
50 絶対光強度測定装置
60 演算処理部
71 挿入光源
72a,72b 高調波低減ミラー
73 光強度減弱用シリコン製薄膜
74 オンラインビームモニタ
100 極低温カロリメータ
102 液体ヘリウム室
103 液体窒素室
104 真空容器

Claims (5)

  1. 少なくとも、光源から照射される光を受光する受光板、及び一端側に前記光を通過させる開口部が形成されるとともに胴部他端側に前記受光板が支持される筒状部材を有する受光部と、
    前記受光部の外周に前記受光部と離間して配され、前記受光板に照射される前記光の光軸上の位置が開口される第1の熱シールドと、
    前記第1の熱シールドに接続され、前記第1の熱シールドを温度制御可能に加熱する第1の熱シールド用ヒータ部と、
    前記受光部に接続され、前記受光部の温度が前記光の照射前後で一定になるように前記受光部を加熱する受光部用ヒータ部とを有し、
    室温をTとし、前記第1の熱シールドの温度をTとし、前記受光部の温度をTとしたとき、次式、T<T<Tを満たすように、前記第1の熱シールド用ヒータ部及び前記受光部用ヒータ部の加熱が制御可能とされることを特徴とする絶対光強度測定装置。
  2. 少なくとも、光源から照射される光を受光する受光板、及び一端側に前記光を通過させる開口部が形成されるとともに胴部他端側に前記受光板が支持される筒状部材を有する受光部と、
    前記受光部の外周に前記受光部と離間して配され、前記受光板に照射される前記光の光軸上の位置が開口される第1の熱シールドと、
    前記第1の熱シールドに接続され、前記第1の熱シールドを温度制御可能に加熱する第1の熱シールド用ヒータ部と、
    更に、前記第1の熱シールドの外周に前記第1の熱シールドと離間して配され、前記受光板に照射される光の光軸上の位置が開口される第2の熱シールドと、
    前記第2の熱シールドに接続され、前記第2の熱シールドを加熱する第2の熱シールド用ヒータ部と、を有し、
    前記第1の熱シールド用ヒータ部の加熱が、前記光の照射により昇温する前記受光部の温度変化に追従して、前記第1の熱シールドの温度を前記受光部の温度と等温になるように制御可能とされ、
    室温をTとし、前記第2の熱シールドの温度をTとし、前記第1の熱シールドの温度をTとしたとき、次式、T<T≦Tを満たすように、前記第1の熱シールド用ヒータ部及び前記第2の熱シールド用ヒータ部の加熱が制御可能とされることを特徴とする絶対光強度測定装置。
  3. 第1の熱シールドが、Au、Ag、Cu及びこれらの合金のいずれかで形成される請求項1から2のいずれかに記載の絶対光強度測定装置。
  4. 請求項1に記載の絶対光強度測定装置を用いた絶対光強度測定方法であって、
    光照射前の受光部に対し、前記受光部の温度をTに加熱したときの受光部用ヒータ部の出力Wを検出する第1の出力検出ステップと、
    加熱された状態の前記受光部に対し、前記光を受光板に照射する光照射ステップと、
    前記光の照射により昇温した前記受光部に対し、前記受光部用ヒータ部を前記出力Wより低い出力で作動させて、前記受光部の温度をTに降温させたときの前記受光部用ヒータ部の出力Wを検出する第2の出力検出ステップと、
    前記出力W及び前記出力Wの差に基づき、前記光の絶対強度を算出する演算処理ステップと、
    を含むことを特徴とする絶対光強度測定方法。
  5. 請求項2に記載の絶対光強度測定装置を用いた絶対光強度測定方法であって、
    光照射前の受光部の温度情報を検出する第1の温度検出ステップと、
    前記光を受光板に照射する光照射ステップと、
    前記光の照射により昇温した状態の前記受光部の温度情報を検出する第2の温度検出ステップと、
    検出された前記光の照射前後の前記受光部の前記温度情報の差に基づき、前記光の絶対強度を算出する演算処理ステップと、
    を含むことを特徴とする絶対光強度測定方法。
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