JP6212820B2 - 端末装置、通信システム、通信方法、及びプログラム - Google Patents

端末装置、通信システム、通信方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、端末装置、通信システム、通信方法、及びプログラムに関する。
昨今、無線通信を実現する通信インフラが整備され、広帯域化が図られている。広帯域化により、通信相手との間の通話に限らず、インターネットを介して様々なデータを取得し、多様な通信サービスが実現している。そのような通信サービスには、ウェブサイトからのデータのダウンロード、ビデオ・オンデマンド・サービス、実時間でのテキスト又は画像データの送受信(チャット)等がある。
無線通信の標準規格の1つであるLTE−A(Long Term Evolution−Advanced)に対応した通信システムでは、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)を可能にする基地局装置を導入することができる。CAとは、接続先の通信機器(接続先機器)との間で複数の周波数帯域(CC:Component Carrier、コンポーネントキャリア)を用いてデータを送信又は受信することをいう。また、例えば、駅やイベント会場のように多数の通信中の通信端末が集中することによりトラフィックが集中して発生する場所は、ホットスポットと呼ばれることがある。ホットスポットでは、大量のトラフィックを扱うために、マクロセル(macro cell)の他、スモールセル(small cell)が高密度に配置されることがある。マクロセルとは、電波が届く範囲が比較的広範な(例えば、半径数百m〜数km)基地局装置又はその範囲である。スモールセルとは、電波が届く範囲がマクロセルよりも狭い(例えば、半径数m〜数百m)基地局装置又はその範囲である。スモールセルは、マイクロセル(micro cell)、フェムトセル(femto cell)を含む。
例えば、非特許文献1には、マクロセルの領域内にスモールセルを配置し、そのマクロセルとスモールセルを用いてCAを実行することについて記載されている。
また、無線通信のその他の標準規格であるIMT−2000(International Mobile Telecommunication 2000)に対応した第3世代移動通信システム(3G)では、高速データ通信サービスを実現する通信プロトコルとして、HSDPA(High−Speed Downlink Packet Access)やHSUPA(High−Speed Uplink Packet Access)が用いられることがある。これに関して、特許文献1には、端末装置が、在圏セルの基地局がHSDPA又はHSUPAへの対応状況を示す情報を、セル間で移動する際に基地局装置から受信する情報から検出し、検出した情報を画面上に表示することが記載されている。
特許第5056758号公報
三木信彦、岩村幹生、岸山祥久、ウメシュアニール、石井啓之、「LTE−Advancedにおける広帯域化を実現するCarrier Aggregation」、NTT DOCOMOテクニカル・ジャーナル、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、2010年7月、Vol.18、No.2、p.12−21
しかしながら、マクロセルの領域には、必ずしもスモールセルが配置されているとは限らない。配置されていたとしても、そのマクロセルの領域全体がスモールセルの領域で網羅されているとは限らない。ユーザが移動すると利用可能な帯域幅が変動する。利用可能な帯域幅が狭くなるとユーザの意図に関わらず利用中の通信サービスの一部の利用が継続できず、中断されることがあった。利用可能な帯域幅が広がっても、所望の通信サービスの利用を再開するのに十分な帯域幅が得られるとは限らない。特許文献1に記載の端末装置は、通信サービスの対応状況を検出するが、通信サービスの利用状況までは検出しない。そこで、端末装置は、ユーザが所望する通信サービスの利用を試行して、その利用に十分な帯域幅が得られるか否かを確かめていた。つまり、サービスを継続して利用できる保証がない一方で、ユーザはサービスを試行するための操作を強いられることがあるため、利便性が低下していた。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、高速の無線通信において通信サービス
を利用する際の利便性を向上した端末装置、通信システム、通信方法、及びプログラムを提供する。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報を前記基地局装置から受信し、前記通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定部と、前記通信モード判定部が判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を表示部に表示させる通信サービス判定部と、前記通信サービス判定部が判定した通信サービスのいずれかを操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御部と、を備える端末装置である。
本発明によれば、高速の無線通信において通信サービスを利用する際の利便性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態に係る通信システムのセル構成を示す図である。 本実施形態に係る通信システムの一部を示す図である。 本実施形態に係る端末装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る基地局装置の構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る通信システムにおける端末装置の移動例を示す図である。 周波数帯域の例を示す図である。 本実施形態に係る通信システムにおける通信処理を示すシーケンス図である。 本実施形態に係る通信システムにおける端末装置の他の移動例を示す図である。 通信サービス画像と通信サービス選択画像の例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る通信システムにおける通信処理を示すシーケンス図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る通信システム1のセル構成を示す図である。
通信システム1は、端末装置10、複数個(この例では3個)のマクロセル基地局装置20−1〜20−3、及び複数個(この例では9個)のスモールセル基地局装置30−1−1〜30−3−3を含んで構成される。通信サービスが提供される領域は、それぞれの基地局装置から電波が届く領域(セル)で網羅されている。
図1において、黒丸はマクロセル基地局装置20−1等のそれぞれを示す。以下、マクロセル基地局装置20−1等を、マクロセル基地局装置20と総称することがある。マクロセルMC1〜MC3は、マクロセル基地局装置20−1〜20−3のそれぞれから電波が届く範囲である。また、マクロセルMC1〜MC3を、マクロセルMCと総称することがある。
他方、小さな白丸は、スモールセル基地局装置30−1−1〜30−3−3のそれぞれを示す。以下、スモールセル基地局装置30−1−1等を、スモールセル基地局装置30と総称することがある。スモールセルSC1−1〜SC3−3は、スモールセル基地局装置30−1−1〜30−3−3のそれぞれから電波が届く範囲である。また、スモールセルSC1−1〜SC3−3を、スモールセルSCと総称することがある。なお、スモールセルSCとマクロセルMCとをセルCと総称し、スモールセル基地局装置30とマクロセル基地局装置20とを基地局装置20と総称することがある。
図1に示す例では、マクロセルMC1、MC2、MC3は、それぞれ複数のマイクロセルSC1−1〜SC1−3、SC2−1〜SC2−3、SC3−1〜3−3を含む。マクロセル基地局装置20のうち、マクロセルMC2、MC3を有するマクロセル基地局装置20−2、20−3のそれぞれは、自装置のみでCAを実行可能(CA対応)である。CA対応とは、端末装置10のそれぞれについて複数(例えば、2個)の周波数帯域を用いてデータを送信、受信、又はその両者が可能であることを意味する。他方、マクロセルMC1を有するマクロセル基地局装置20−1は、自装置のみでCAを実行することができない(CA非対応)。CA非対応とは、端末装置10のそれぞれとのデータの送信、受信又はその両者について1個の周波数帯域のみしか用いることができないことを意味する。
スモールセル基地局装置30のうち、スモールセルSC1−2、SC2−1〜2−3をそれぞれ有するスモールセル基地局装置30−1−2、30−2−1〜30−2−3は、CA対応のスモールセル基地局装置である。他方、スモールセルSC1−1、SC1−3、SC3−1〜SC3−3を有するスモールセル基地局装置30−1−1、30−1−3、30−3−1〜30−3−3は、CA非対応のスモールセル基地局装置である。
なお、CA非対応の基地局装置20同士であっても、それぞれのセルが重複する領域に所在する端末装置10とのデータの伝送についてCAが行われてもよい。
通信システム1は、これらのマクロセル基地局装置20とスモールセル基地局装置30を制御する制御部(図示せず)をコアネットワークに備える。このような通信システムは、C−RAN(Centrized−Radio Access Network)と呼ばれる。C−RANにおいて、マクロセル基地局装置20とスモールセル基地局装置30との間でCAを行うことができる通信システムをAdvanced C−RAN(高度化C−RAN)という。また、マクロセル基地局装置20とスモールセル基地局装置30との間でCAを行うことができるセル構成は、RRH(Remote Radio Head)を用いるセル構成と呼ばれる。Advanced C−RANでは、ユーザが多い領域、通信量が多い領域に、スモールセル基地局装置30を追加して、通信量の増加に対応することができる。
次に、通信システム1の構成要素として、端末装置10、マクロセル基地局装置20、及びスモールセル基地局装置30とからなる部分について説明する。
図2は、本実施形態に係る通信システム1の一部を示す図である。
マクロセル基地局装置20の構成と、スモールセル基地局装置30の構成は、ほぼ同様であるため、それぞれの構成を基地局装置20の構成として一括して説明する。
端末装置10は、複数の通信モード(例えば、CAを行うか否か、利用可能な周波数帯域、帯域幅、変調方式、複数のアンテナを備える場合にMIMO(Multiple−Input and Multiple−Output)を行うか否か、通信方式としてIMT−2000を用いる場合にHSDPAを用いるか否か、等)のいずれかで通信サービスを実行することができる電子機器である。端末装置10は、基地局装置20から通信システム情報(後述)を受信し、利用可能な通信サービスの候補(例えば、通話、動画通信、電子メールの送信又は受信、ネットワーク情報の取得(ブラウジング)、等)を判定する。端末装置10は、利用可能な通信サービスの候補を表示し、ユーザからの操作入力に応じて通信サービスを選択する。端末装置10は、基地局装置20を介してデータを送信、受信又はその両者を行うことで選択した通信サービスを実行する。端末装置10は、例えば、多機能携帯電話機(スマートフォンを含む)、タブレット端末装置、等である。
端末装置10が移動することによって通信環境(例えば、周波数帯域)が変化することや、端末装置10が実行している通信サービスが変化することがある。このようなとき、端末装置10は、基地局装置20から受信した通信システム情報に基づいて判定した通信サービスの候補から、利用者による操作入力に応じて、他の通信モードで実行可能な通信サービスに変更することができる。
基地局装置20は、自装置を含む予め定めた範囲内に配置された周囲の基地局装置の通信システム情報を、コアネットワーク(図示せず)から収集し、収集した通信システム情報を端末装置10に送信する。通信システム情報は、端末装置10が基地局装置20を介して通信を行う際に利用可能な通信条件、基地局装置20の利用状況を示す情報である。例えば、LTEでは、通信システム情報は、BCH(Broadcast Channel、報知チャネル)で伝送される。通信システム情報は、MIB(Master Information Block、マスター情報ブロック)と呼ばれる基地局情報と、SIB(System Information Block、システム情報ブロック)と呼ばれるネットワーク情報とを含む。
基地局情報は、基地局装置20を識別する基地局識別情報(例えば、セルID)、下りリンクの帯域幅、を含む。ネットワーク情報は、利用可能な通信条件や基地局装置20の利用状況を示す情報である。ネットワーク情報には、例えば、(1)上りリンクの帯域幅を示す情報、(2)セルC(基地局装置20)の再選択に関する情報として、例えば、利用できる通信モード、在圏端末数、在圏端末率、位置情報(例えば、他のスモールセルの所在)、(3)隣接するセルC(基地局装置20)に関する情報、例えば、利用できる通信モード、在圏端末数、在圏端末率を示す情報、が含まれる。セルCがマクロセルMCである場合には、マクロセルMCに含まれるスモールセルSCも隣接するセルに含まれてもよい。セルCがスモールセルSCである場合には、スモールセルSCを含むマクロセルMCも隣接するセルに含まれてもよい。
基地局装置20は、端末装置10が選択した通信サービスを実行することができる周波数帯域を、端末装置10に割り当てる。基地局装置20は、割り当てた周波数帯域の更新に応じて自装置に係るネットワーク情報を更新し、更新したネットワーク情報をコアネットワークに送信する。これにより、通信システム情報が更新される。
基地局装置20は、通信サービスが実行されているとき、端末装置10から受信したデータを接続先機器に送信し、接続先機器から受信したデータを端末装置10に送信する。
次に、本実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。
図3は、本実施形態に係る端末装置10の構成を示す概略ブロック図である。
端末装置10は、送信部101、受信部102、表示部103、操作受付部104、接続情報記憶部105、及び制御部110を含んで構成される。
送信部101は、送信処理部101−1、101−2、…、を含んで構成される。送信処理部101−1等は、制御部110から入力された送信信号を所定の周波数帯域を有する無線周波数信号に変換し、変換した無線周波数信号を所定の通信方式(例えば、LTE)で基地局装置20へアンテナを介して電波で送信する。送信部101は、入力された送信信号を一時的に蓄積する送信バッファを備える。送信バッファからは、蓄積された順に利用されている通信モードに応じた送信速度で蓄積した送信信号が送信される。送信バッファは、送信済みの送信信号を削除する。そのため、送信バッファに入力される送信信号の情報量が、送信される送信信号の情報量よりも大きい場合には、送信バッファに蓄積される情報量(データ量)が増加する。送信バッファに入力される送信信号の情報量が、送信される送信信号の情報量よりも小さい場合には、送信バッファに蓄積される情報量が減少する。送信部101は、送信バッファの状況、つまり、蓄積されるデータ量を示すバッファ情報(BSR:Buffer Status Report)を生成し、生成したバッファ情報を予め定めた時間間隔で基地局装置20に電波で送信する。送信部101は、制御部110で通信サービスが実行されている場合にのみ、バッファ情報を生成、送信してもよい。
受信部102は、受信処理部102−1、102−2、…、を含んで構成される。受信処理部102−1等は、基地局装置20から到来した電波を所定の周波数帯域を有する無線周波数信号としてアンテナを介して所定の通信方式(例えば、LTE)でそれぞれ受信し、受信した無線信号を基底周波数帯域の受信信号に変換する。受信処理部102−1等は、変換した受信信号を制御部110にそれぞれ出力する。
表示部103は、制御部110から入力された画像信号に基づく画像を表示する。表示部103が表示する画像は、例えば、実行可能な通信サービスの候補を示し、ユーザにその通信サービスの候補のいずれかを選択することを促す通信サービス選択画像である。通信サービス選択画像には、その通信サービスの候補を選択するための画面部品(例えば、ボタン、アイコン、等)が含まれている。これにより、利用可能な通信サービスの候補が表示され、ユーザはそのいずれかを選択することができる。表示部103が表示する画像は、その他、その時点で行われている通信における接続先機器の情報(例えば、接続先機器のアドレス、通信サービスの名称、経過時間、等)を示す通信サービス画像であってもよい。表示部103は、例えば、液晶ディスプレイデバイス、有機EL(electroluminescence)ディスプレイデバイスである。
操作受付部104は、ユーザによる操作を受け付け、受け付けた操作を示す操作信号を生成し、生成した操作信号を制御部110に出力する。操作受付部104は、操作デバイスとして、各種のボタン、キー等に限られず、表示部103と一体化したタッチセンサを含んでいてもよい。操作信号には、例えば、利用可能な通信サービスの候補を示す通信サービス選択信号がある。通信サービス選択信号は、表示部103にその通信サービスの候補を選択するための画面部品に含まれる位置を指定する信号である。なお、操作受付部104は、端末装置10の機能を発揮させるための各種の操作、例えば、通信サービスの選択、開始、終了、等の操作を受け付けてもよい。
操作受付部104は、例えば、タッチセンサ等のポインティングデバイスである。操作受付部104は、表示部103と一体化したタッチパネルとして構成されてもよい。
接続情報記憶部105には、制御部110が実行した通信サービスと接続先機器とを対応付けた情報である接続情報(接続メディア情報)の履歴が記憶される
制御部110は、通信モード判定部111、通信モード記憶部112、サービス判定部113、接続制御部114、及び端末能力送信処理部115を含んで構成される。制御部110は、予め定めたプログラムやユーザの操作に応じて選択されたプログラムを実行して種々の機能を実現する。制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)である。
通信モード判定部111は、通信システム情報を基地局装置20から受信する。通信モード判定部111は、受信した通信システム情報が示す通信モードのうち、自装置で利用可能な通信モードを判定する。通信モードとは、通信を行う際の態様や要件を意味する。通信モードは、例えば、通信方式としてLTEが用いられる場合には、CAが可能か否か、利用可能な周波数帯域、あるいはまたMIMOが利用可能か否か、等である。また、通信モードは、例えば、通信方式としてIMT−2000(3G)が用いられる場合には、HSDPA、HSUPAに対応するか否か等、である。以下では、通信方式として、主にLTEが用いられる場合を例にとって説明する。
例えば、通信モード判定部111は、基地局装置20から受信した通信システム情報が、CAが可能であること、利用可能な周波数帯域を示している場合がある。このとき、通信モード判定部111は、(1)CAを行わない場合において利用可能な1つの周波数帯域のそれぞれ、(2)CAを行う場合において利用可能な周波数帯域の組み合わせのそれぞれ、を利用可能な通信モードとして判定してもよい。
また、通信モード判定部111は、マクロセル基地局装置20とスモールセル基地局装置30の両者からそれぞれ通信システム情報を受信することがある。このとき、通信モード判定部111は、マクロセルMC及びスモールセルSCの両方に在圏していると判断し、マクロセル基地局装置20とスモールセル基地局装置30の両者との間でCAが可能と判定してもよい。この場合、通信モード判定部111は、その両者で利用可能な周波数帯域の組み合わせのそれぞれを利用可能な通信モードとして判定してもよい。
通信モード判定部111は、判定した通信モードを示す通信モード情報を生成し、生成した通信モード情報を通信モード記憶部112に記憶する。
サービス判定部113は、通信モード記憶部112に記憶された通信モード情報を読み出す。サービス判定部113は、その時点で利用されている(つまり、通信中の)通信モードから読み出した通信モード情報が示す通信モードが変更したか否かを判定する。通信モードが変更したと判定された場合には、読み出した通信モード情報に基づいて利用可能な通信サービスを判定する。
サービス判定部113は、例えば、読み出した通信モード情報が示す通信モードが実行可能な通信速度よりも低い通信速度で行うことができる通信サービスを利用可能な通信サービスと判定する。複数の周波数帯域が用いられる通信モードでは、それぞれの周波数帯域の帯域幅の総和が通信速度である。接続情報記憶部105には、後述するように通信サービスを実行する際に必要とする通信速度を示す接続情報を記憶しておき、サービス判定部113は、その接続情報を参照して利用可能な通信サービスを判定してもよい。判定において実効的な通信速度が用いられるので、利用可能な通信サービスが正確に判定される。
サービス判定部113は、通信サービス選択画像を示す通信サービス選択画像信号を生成する。通信サービス選択画像は、サービス判定部113が判定した通信サービスと、そのいずれかを選択することを促す画像である。通信サービス選択情報には、基地局装置の利用状況、つまり通信状態を示す情報、例えば、実行可能な通信モードに係る通信速度を示す情報、さらに、その時点で用いられている通信モードに係る通信速度を示す情報が含まれてもよい。サービス判定部113は、生成した通信サービス選択画像信号を表示部103に出力する。
サービス判定部113は、判定した通信サービスのうち、その時点で実行中の通信サービスを除外して通信サービス選択画像信号を生成してもよい。例えば、通信モード記憶部112から読み出した通信モード情報が示す通信モードでの通信速度がその時点よりも高速になる場合がある。その場合、サービス判定部113は、新たに追加できる通信サービスの候補を示し、その時点で実行中の通信サービスを含まない通信サービス選択画像信号を生成してもよい。これにより、現在実行されている通信サービスを継続しながら、新たに実行すべき通信サービスを選択することができる。
また、通信モード記憶部112から読み出した通信モード情報が示す通信モードでの通信速度が、その時点で用いられている通信モードでの通信速度よりも低速になる場合がある。その場合には、サービス判定部113は、現在実行中の通信サービスが中断される可能性を示す情報(例えば、警告)を通信サービス選択画像信号に含めてもよい。
なお、サービス判定部113は、並行して実行可能な複数の通信サービスを判定してもよい。並行して実行可能な複数の通信サービスには、例えば、音声通話と画像の送受信の組み合わせ、音声通話と電子メールの送受信との組み合わせ、等がある。ここで、サービス判定部113は、読み出した通信モード情報が示す通信モードで実行可能な通信速度よりも、それぞれの通信速度の総和が低い複数の通信サービスを判定する。複数の通信サービスには、その時点で実行されている通信サービスが含まれるようにしてもよい。
接続制御部114は、操作受付部104から入力された操作信号で指示された通信サービスに係る接続を制御する。接続制御部114は、操作信号で指示された通信サービスが、その時点で行われている通信サービスと異なる場合(通信サービス変更指示)、指示された通信サービスを要求することを示す通信サービス要求信号を接続先機器へ送信する。接続制御部114は、その通信サービスの実行が受け入れられたことを示す通信サービス応答信号を接続先機器から受信した後、その通信サービスを開始する。
接続制御部114は、基地局装置20から通信モードの変更を要求することを示す通信モード変更要求信号を受信したとき、その時点で利用されている通信モードを受信した通信モード変更要求信号が示す通信モードに変更する。
実行中の通信サービスの終了を指示する操作信号が入力された場合には、接続制御部114は、その通信サービスの終了を要求することを示す通信サービス終了要求信号を接続先機器に送信する。接続制御部114は、指示された通信サービスの終了が受け入れられたことを示す通信サービス終了応答信号が接続先機器から受信した後、その通信サービスを終了する。
接続制御部114は、実行に係る通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を生成し、生成した接続情報を接続情報記憶部105に記憶する。接続情報には、その接続先機器をさらに対応付けてもよい。ここで、接続制御部114は、通信サービス毎の通信速度を計測し、計測した通信速度を接続情報記憶部105に記憶してもよい。通信速度は、その時点での瞬時値でもよいし、その時点までの予め定めた時間内の最大値でもよいし、その時間内の平均値でもよい。特に、その最大値を示す接続情報がサービス判定部113での通信サービスの判定に用いられる場合には、実行中の通信速度が伝送可能な通信速度を上回ることで生じうる、実行中の通信が中断される可能性を低減することができる。
通信サービスは、その実行に用いられたアプリケーションソフトウェア(以下、アプリケーションと呼ぶ)の名称(アプリケーション名)で表されてもよい。接続制御部114が接続情報を生成、記憶する契機は、例えば、通信開始時、通信中、中断時、等である。
端末能力送信処理部115には、自装置の通信能力、つまり利用可能な通信モードを示す端末能力情報が予め設定され、設定された端末能力情報を基地局装置20へ送信する。端末能力送信処理部115は、例えば、端末能力情報を位置登録情報に含めて基地局装置20に送信してもよい(位置登録(attach))。端末能力は、例えば、CAが実行可能であるか否かを示す情報、プライマリセル(Primary cell、Pセル)に係る基地局装置20及びセカンダリセル(Secondary cell、Sセル)に係る他の基地局装置20からの送受信が可能であるか否かを示す情報、利用可能な周波数帯域、を含む情報である。Pセル、Sセルは、CAにおける主たる基地局装置20、従たる基地局装置20である。Pセル、Sセルとして用いられる基地局装置20は、例えば、マクロセル基地局装置20、スモールセル基地局装置30である。また、CAで用いられる主たる周波数帯域、従たる周波数帯域は、それぞれPCC(Primary Component Carrier)、SCC(Secondary Component Carrier)と呼ばれる。
位置登録情報の送信(位置登録)は、例えば、端末装置10の電源投入による起動時、通信機能の動作開始時等、PLMNに接続する際に行われる。端末能力送信処理部115が、基地局装置20から位置登録が受け付けられたことを示す位置登録完了情報を受信した後で、PLMNへの接続ができる状態になる。
次に、本実施形態に係る基地局装置20の構成について説明する。
図4は、本実施形態に係る基地局装置20の構成を示す概略ブロック図である。
基地局装置20は、送信部201、受信部202、及び制御部210を含んで構成される。
送信部201は、送信処理部201−1、201−2、…を含んで構成される。送信処理部201−1等は、制御部210から入力された送信信号を所定の周波数帯域を有する無線周波数信号に変換し、変換した無線周波数信号を所定の通信方式(例えば、LTE)で端末装置10へアンテナを介して電波で送信する。
受信部202は、受信処理部202−1、202−2、…を含んで構成される。受信処理部202−1等は、端末装置10から到来した電波を所定の周波数帯域を有する無線周波数信号としてアンテナを介して所定の通信方式(例えば、LTE)でそれぞれ受信し、受信した無線信号を基底周波数帯域の受信信号に変換する。受信処理部202−1等は、変換した受信信号を制御部210にそれぞれ出力する。
制御部210は、端末能力受信処理部211、各端末能力記憶部212、スケジューリング処理部213、及び通信システム情報処理部214を含んで構成される。
端末能力受信処理部211は、端末装置10から受信した位置登録情報から端末能力情報を抽出し、抽出した端末能力情報とその送信元である端末装置10を識別する端末装置識別情報とを対応付けて各端末能力記憶部212に記憶する。端末能力受信処理部211は、受信した位置登録情報を自装置に接続されているコアネットワーク(例えば、MME:Mobility Management Entity)に送信する。端末能力受信処理部211は、コアネットワークから位置登録が受け付けられたことを示す位置登録完了情報を受信し、受信した位置登録完了信号を端末装置10に送信する。
スケジューリング処理部213は、端末装置10からバッファ情報を受信し、受信したバッファ情報に基づいて端末装置10との間で用いられている通信モードを他の通信モードに変更するか否かを判定する。ここで、スケジューリング処理部213は、例えば、バッファ情報が示すデータ量が予め定めたデータ量の第1の閾値よりも大きくなったとき、上りリンクにおいて利用中の通信モードよりも高い通信速度を実現できる通信モードに変更すると判定する。スケジューリング処理部213は、例えば、端末装置10への送信に係る送信速度の、端末装置10に割り当てている周波数帯域で実現可能な送信速度に対する割合が予め定めた割合の第2の閾値よりも大きくなったとき、下りリンクにおいて利用中の通信モードよりも高い通信速度を実現できる通信モードに変更すると判定する。
スケジューリング処理部213は、例えば、バッファ情報が示すデータ量が予め定めたデータ量の第3の閾値(第1の閾値よりも小さい)よりも小さくなったとき、下りリンクにおいて利用中の通信モードよりも低い通信速度を実現できる通信モードに変更すると判定する。スケジューリング処理部213は、例えば、端末装置10への送信に係る送信速度の、端末装置10に割り当てている周波数帯域で実現可能な送信速度に対する割合が予め定めた割合の第4の閾値(第2の閾値よりも小さい)よりも小さくなったとき、下りリンクにおいて利用中の通信モードよりも低い通信速度を実現できる通信モードに変更すると判定する。
判定した通信モードが複数通りある場合には、スケジューリング処理部213は、その複数通りのうちのいずれか1つを選択する。スケジューリング処理部213は、例えば、送信元である端末装置10に係る端末能力情報が示す端末情報で実現できる通信モードであって、かつ、その時点で割り当て可能な周波数帯域のうち最も広い周波数帯域に係る通信モードを選択する。スケジューリング処理部213は、選択した通信モードに応じた周波数帯域を端末装置10に割り当て、割り当てが完了したとき、選択した通信モードに変更することを指示する通信モード変更要求信号を生成し、生成した通信モード変更要求信号を端末装置10に送信する。
スケジューリング処理部213は、割り当てた周波数帯域で端末装置10に送信信号を送信するように送信部201を制御し、割り当てた周波数帯域で端末装置10から受信信号を受信するように受信部202を制御する。
なお、スケジューリング処理部213は、所定の場合にはCAを実行してもよい。所定の場合とは、例えば、(1)端末装置10にさらに広い周波数帯域を割り当てることができず、(2)通信システム情報処理部214が受信した通信システム情報が、自装置と端末装置10が在圏している他の基地局装置(例えば、スモールセル基地局装置30)が存在し、かつ、(3)端末装置10に係る端末能力情報が複数の基地局装置を用いてCAを実行できることを示す場合である。その場合、スケジューリング処理部213が、バッファ情報に基づいて高い通信速度を実現できる通信モードに変更すると判定した場合には、その時点で他の基地局装置が割り当て可能な周波数帯域(例えば、帯域B)を選択する。そして、スケジューリング処理部213は、他の基地局装置と選択した周波数帯域を用いてCAの実行を要求することを示すCA要求信号を生成し、生成したCA要求信号を他の基地局装置に送信する(CA要求)。
これにより、他の基地局装置が備えるスケジューリング処理部213は、その周波数帯域(例えば、帯域B)を端末装置10とのデータの送受信のために割り当て、CAの実行の要求が受け入れられたことを示すCA要求応答信号を基地局装置20に送信する。基地局装置20のスケジューリング処理部213は、他の基地局装置からCA要求応答信号を受信した後で、上述した通信モード変更要求情報の生成、及び送信を行う。
通信システム情報処理部214は、自装置に接続されているコアネットワーク(図示せず)から上述した通信システム情報を受信し、受信した通信システム情報を報知チャネルで予め定めた時間間隔(例えば、20ms)で端末装置10に送信する。
(周波数帯域の例)
次に、端末装置10が移動する場合における周波数帯域の一例について説明する。
図5は、本実施形態に係る通信システム1における端末装置10の移動例を示す図である。
図5(a)が示すセルの配置は、図1が示すセルの配置と同様である。左方から右方に向かう破線の矢印は端末装置10の移動経路の例を示す。この移動経路上の6個の×印は、それぞれ、時刻t、t、t、t、t、tにおける端末装置10の位置を示す。
図5(b)は、各時刻における利用可能な帯域数の例を示す。時刻t、t、t、t、t、tのそれぞれについて、端末装置10が利用可能な帯域数は、マクロセルに関して1、1、1、2、2、2、スモールセルに関して、0、1、2、2、0、1となる。従って、端末装置10が利用可能な帯域数の合計は、それぞれ、1、2、3、4、2、3となる。各帯域について帯域幅が共通であると仮定すると、移動に伴って通信速度がその最低値から最大値としてその4倍まで変化する。
図5(c)は、マクロセル基地局装置20、スモールセル基地局装置30を、それぞれPセル、SセルとしてCAを行う場合に、利用可能なCCの帯域幅の組み合わせの例を示す。周波数が高い帯域ほど、例えば、800MHz帯域よりも2GHz帯域の方が1帯域当たりの帯域幅が広くなる。この例では、Pセル、Sセルともに、利用可能な帯域幅は、5、10、15、20MHzの4通りである。従って、利用可能な周波数帯域が変更することによっても通信速度は大きく変動する。
次に、図5(c)においてPセル、Sセルともに帯域幅がそれぞれ5MHzである場合(a)、Pセル、Sセルの帯域幅が、それぞれ20MHz、15MHzである場合(b)を例にとって、CAで用いられる周波数帯域について説明する。
図6は、周波数帯域の例を示す図である。
図6(a)、(b)ともに、横軸は周波数を示し、各列は装置を示す。
図6(a)の上段は、CAを行う前において端末装置10とマクロセル基地局装置20との間のデータの伝送において帯域B(5MHz)のみがPCCとして用いられることを示す。下段は、CAを行って、スモールセル基地局装置30と端末装置10との間で、帯域A(5MHz)がSCCとして用いられることを示す。これにより、合計10MHzの帯域幅のCCが端末装置10に対するデータの伝送に用いられる。
図6(b)の上段は、CAを行う前において端末装置10とマクロセル基地局装置20との間のデータの伝送において帯域B(20MHz)のみがPCCとして用いられることを示す。下段は、CAを行って、スモールセル基地局装置30と端末装置10との間で、帯域A(15MHz)がSCCとして用いられることを示す。これにより、合計35MHzの帯域幅のCCが端末装置10に対するデータの伝送に用いられる。
(通信処理)
次に、本実施形態に係る通信処理について説明する。
図7は、本実施形態に係る通信処理を示すシーケンス図である。
次に示すステップのうち、ステップS101−S107が、初期状態、つまり、端末装置10の電源の投入時、通信機能の動作開始時に実行される。通信の開始時に、ステップS108−S112が行われる。その後、移動等により端末装置10が在圏するセルが変更されると、変更されたセルに係る基地局装置20は、ステップS113、S114を実行する。その後、ステップS115−S119が行われる。
(ステップS101)端末装置10は、電源の投入によって起動し、通信機能の動作を開始する。その後、ステップS102に進む。
(ステップS102)基地局装置20の通信システム情報処理部214は、接続されているコアネットワーク(図示せず)から通信システム情報を収集する。その後、ステップS103に進む。
(ステップS103)通信システム情報処理部214は、収集した通信システム情報を報知チャネル(BCH)で端末装置10に送信する。通信システム情報には、基地局情報(MIB)及びネットワーク情報(SIB)が含まれる。その後、ステップS104に進む。
(ステップS104)端末装置10の通信モード判定部111は、基地局装置20から受信した通信システム情報が示す通信モードのうち、基地局情報とネットワーク情報に基づいて自装置が在圏している基地局装置20との間で利用可能な通信モードを判定する。利用可能な通信モードが複数通りある場合には、通信モード判定部111は、そのうち最も通信速度が高い通信モードを判定する。通信モード判定部111は、判定した通信モードを示す通信モード情報を通信モード記憶部112に記憶する。その後、ステップS105に進む。
(ステップS105)端末能力送信処理部115は、自装置が利用可能な通信モードを示す端末能力情報を位置登録情報に含めて基地局装置20に送信する。その後、ステップS106に進む。
(ステップS106)基地局装置20の端末能力受信処理部211は、端末装置10から受信した端末能力情報を各端末能力記憶部212に記憶し、端末装置10から受信した位置登録情報をコアネットワークに送信する。その後、ステップS107に進む。
(ステップS107)端末能力受信処理部211は、コアネットワークから受信した位置登録完了情報を端末装置10に送信する。その後、ステップS108に進む。
(ステップS108)端末装置10の制御部110は、ユーザの操作に応じて操作受付部104から入力された操作信号で指定されたアプリケーションを起動する。その後、ステップS109に進む。
(ステップS109)接続制御部114は、起動したアプリケーションが実行する通信サービスを要求することを示す通信サービス要求信号を、基地局装置20を介して接続先機器へ送信する。接続制御部114は、その通信サービスの実行が受け入れられたことを示す通信サービス応答信号を接続先機器から受信した後、その通信サービスを開始する。
これにより、接続先機器との間での通信が開始される。通信が開始されると、制御部110は、接続先機器との間で基地局装置20を介してデータを送信、受信、又はその両方を行う。これに伴い送信バッファには、送信予定のデータが順次蓄積される。
なお、その時点の通信速度が予め定めた通信速度よりも高くなった場合には、サービス判定部113は、実行中の通信サービスよりも通信速度が高い通信サービスを示す通信サービス選択画像信号を生成し、生成した通信サービス選択画像信号を表示部103に出力してもよい。予め定めた通信速度とは、例えば、その時点で割り当てられた周波数帯域で実現できる通信速度が、予め定めた1よりも小さい実数(例えば、0.9)を乗じた値である。その後、ステップS110に進む。
(ステップS110)送信部101は、送信バッファの状態を示すバッファ情報(BSR)を定期的に、つまり予め定めた時間間隔で基地局装置20に送信する。その後、ステップS111に進む。
(ステップS111)基地局装置20のスケジューリング処理部213は、端末装置10から受信したバッファ情報に基づいて、端末装置10との間で用いられている通信モードより高い通信速度を実現できる通信モードへの変更の要否を判定する。スケジューリング処理部213は、より高い通信モードへの通信モードに変更することを指示する通信モード変更要求信号を端末装置10に送信する。その後、ステップS112に進む。
(ステップS112)接続制御部114は、基地局装置20から通信モード変更要求信号を受信した場合、利用している通信モードを通信モード変更要求信号が示す通信モードに変更する。接続制御部114は、実行中の通信サービスの通信速度を計測し、計測した通信速度と通信サービスを対応付けた接続情報を接続情報記憶部105に記憶する。なお、通信サービス(例えば、音声通話、画像通話、等のメディア通信)が終了した場合には、接続制御部114は、その通信サービスの終了を要求することを示す通信サービス終了要求信号を、基地局装置20を介して接続先機器に送信する。その後、ステップS113に進む。
(ステップS113)基地局装置20の通信システム情報処理部214は、ステップS102と同様に通信システム情報を収集する。その後、ステップS114に進む。
(ステップS114)通信システム情報処理部214は、ステップS103と同様に、収集した通信システム情報を端末装置10に送信する。これにより、端末装置10が移動することに伴い、在圏している基地局装置20が変更されると、直前の通信システム情報とは異なる通信システム情報を受信する。ここで、例えば、通信システム情報が示す事項として、基地局装置20のCAへの対応の有無、その他の利用可能な基地局装置の有無、それらの基地局装置で利用可能な周波数帯域、等が変化する。その後、ステップS115に進む。
(ステップS115)端末装置10の通信モード判定部111は、ステップS104と同様に、基地局情報とネットワーク情報に基づいて自装置が在圏している基地局装置20との間で利用可能な通信モードを判定する。利用可能な通信モードには、基地局装置20で実現可能な他の通信モード以外に、例えば、他の利用可能な基地局への変更(ハンドオーバー)、スモールセル基地局装置の追加利用、がある。通信モード判定部111は、この判定を、通信中であるか否かに関わらず行ってもよい。通信モード判定部111は、判定した通信モード情報を通信モード記憶部112に記憶する。
サービス判定部113は、通信モード記憶部112に記憶された通信モード情報を読み出し、通信に利用されている通信モードから読み出した通信モード情報が示す通信モードが変更したか否かを判定する。変更したと判定された場合には(ステップS115 YES)、ステップS116に進み、変更していないと判定された場合には(ステップS115 NO)、図7に示す処理を終了する。
(ステップS116)サービス判定部113は、読み出した通信モード情報に基づいて利用可能な通信サービスを判定する。例えば、サービス判定部113は、接続情報記憶部105に記憶しておいた接続情報を参照して、読み出した通信モード情報が示す通信モードが実行可能な通信速度よりも低い通信速度で行うことができる通信サービスを利用可能な通信サービスと判定する。ここで、サービス判定部113は、追加可能な通信サービス、削除を要する通信サービス、そのまま継続できる通信サービスを判定する。その後、ステップS117に進む。
(ステップS117)サービス判定部113は、判定した通信サービスに基づいて通信サービス選択画像信号を生成し、生成した通信サービス選択画像信号を表示部103に出力する。これにより、通信サービス選択画像を表示部103に表示させる。通信サービス選択画像には、その時点で実行中の通信サービスが除外されていてもよい。その後、ステップS118に進む。
(ステップS118)接続制御部114は、通信サービスの変更が指示されたか否かを判定する。変更が指示されたと判定された場合には(ステップS118 YES)、ステップS119に進む。変更が指示されていないと判定された場合には(ステップS118 NO)、図7に示す処理を終了する。
(ステップS119)制御部110は、変更後の通信サービスを実行する。ステップS119における通信サービスの実行に関する処理は、ステップS109からS114の処理と同様であってもよい。その時点よりも高い通信速度が要求される通信サービスを実行している場合には、端末装置10が送信したバッファ情報に基づいて、基地局装置20は通信モードを変更すると判定し、その通信モード(例えば、CA等の高速通信モード)への変更を行う。その後、図7に示す処理を終了する。
また、サービス判定部113で新たに通信サービスを開始(追加)すると判定された場合、送信部101は、送信バッファに蓄積されているデータ量に関わらず、予め定めたデータ量の閾値よりも大きいデータ量を示すバッファ情報を生成してもよい。この閾値は、例えば、基地局装置20でより高い通信速度を実現する通信モードに変更するか否かを判定するときに用いられる閾値である。また、送信部101は、そのような場合に、その大きいデータ量のダミーデータを送信バッファに蓄積し、その蓄積されているデータ量を示すバッファ情報を生成してもよい。その後、送信部101は、生成したバッファ情報を基地局装置20に送信する。基地局装置20のスケジューリング処理部213は、端末装置10から受信したバッファ情報に基づいて、より高い通信速度を実現する通信モードに変更すると判定し、通信モード変更要求信号を端末装置10に送信する。これにより、端末装置10は、基地局装置20から受信した通信モード変更要求信号が示す通信モードを利用できるようになる。
新たに開始される通信サービスで必要とする周波数帯域が確実に確保できるので、通信品質の低下や通信サービスの開始に失敗する可能性を低減することができる。そのため、ユーザにとり使いやすさが向上する。
また、ステップS104で、最も通信速度が高い通信モードとして、基地局装置20との間でCAを行う通信モードが判定される場合がある。その場合には、送信部101は、閾値として、例えば、通信サービスを追加したときに蓄積されうるデータ量)よりも大きいデータ量(例えば、最大蓄積量)を示すバッファ情報を生成してもよい。
その場合には、ステップS110において、送信部101は、予め定めたデータ量の閾値(例えば、通信サービスを追加したときに蓄積されうるデータ量)よりも大きいデータ量(例えば、最大蓄積量)を示すバッファ情報を生成してもよい。送信部101は、生成したバッファ情報を基地局装置20に送信する。基地局装置20のスケジューリング処理部213は、端末装置10から受信したバッファ情報に基づいて、端末装置10に対して複数の周波数帯域の割り当てを行い、割り当てた周波数帯域を示す通信モード応答情報を生成する。ステップS114において、スケジューリング処理部213は、生成した通信モード応答情報をシステム情報に含めて端末装置10に送信する。
その後、ステップS116に進み、サービス判定部113は、ステップS104で判定された通信モード情報に基づいて追加可能な通信サービスを判定する。ステップS117では、サービス判定部113は、追加可能な通信サービスを選択することを示すサービス選択画像信号を生成し、生成した通信サービス選択画像を表示部103に出力する。これにより、ユーザに新たに追加する通信サービスを選択するか否かを操作することが促される。サービス判定部113が受け付けた操作入力が通信サービスを追加することを指示する場合、ステップS119に進み、制御部110は、指示された通信サービスの実行を開始する。サービス判定部113が受け付けた操作入力が通信サービスを追加しないことを指示する場合、送信部101は、現実に送信バッファに蓄積されているデータ量を示すバッファ情報を生成し、生成したバッファ情報を基地局装置20に送信する。
これにより、通信サービスが追加される前に、追加された通信サービスに要する周波数帯域が確保されるので、新たな通信サービスを確実に開始することができる。また、通信サービスを追加しない場合には、無用な周波数帯域が確保されないため、周波数リソースを有効に活用することができる。
図8は、本実施形態に係る通信システム1における端末装置10の他の移動例を示す図である。
この例では、端末装置10は、マクロセルMC1、MC2、スモールセルSC2−1、マクロセルMC3を順次通過する。スモールセルSC2−1は、マクロセルMCに含まれるため、その領域では端末装置10は、スモールセル基地局装置30−2−1とマクロセル基地局装置20−2の両者とのデータの送受信が可能である。
ここで、端末装置10は、新たなセルCに係る基地局装置20から通信システム情報を受信し(図7、ステップS114参照)、ステップS115−ステップS119の処理を試行する。受信した通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードが判定され、判定された通信モードのいずれかに更新される。例えば、ハンドオーバー、スモールセルの追加又は解除がなされる。そのため、セルCやその重複の有無による通信モードの差異に応じて適切な通信サービスが選択される。
(通信サービス画像、通信サービス選択画像の例)
次に、表示部103に表示される通信サービス画像、通信サービス選択画像の例について説明する。
図9は、通信サービス画像と通信サービス選択画像の例を示す図である。
図9(a)は、表示部103に通信サービス画像SV1と通信サービス選択画像CV1が表示されていることを示す。表示部103の上方に表示されている通信サービス画像SV1は、通話アプリケーションを実行して通話サービスが行われていることを示す画像である。表示部103の下方に表示されている通信サービス選択画像CV1は、利用可能な通信モードが変更されたことに応じて(例えば、通信方式IMT−2000(3G)で帯域幅5MHzから通信方式LTEで帯域幅10MHzに変更)表示される画像である。ここで、通信速度が高くなった旨の文言と、その直下に通信速度を示す横長のバーメータSP1が示されている。バーメータSP1のうち、塗りつぶされている領域(左側の1区間)の大きさが、現在の通信速度を示し、点滅している領域(左から2番目の区間)の大きさが、通信速度が高くなった度合いを示す。その下方には、追加できる通信サービスとして、画像データの送受信(ビデオコール)が示され、画像データの送受信を行うことを促すボタン(ビデオ追加)BT1が表示されている。ボタンBT1が押下されることで、新たな通信サービスとして画像データの送受信を開始することができる。
図9(b)は、表示部103に通信サービス画像SV2と通信サービス選択画像CV2が表示されていることを示す。表示部103の上方に表示されている通信サービス画像SV2は、通話アプリケーションを実行して画像通信サービス(ビデオコール)が行われていることを示す画像である。通信サービス画像SV2には、接続先機器から受信した画像信号に基づく画像が表示されている。
表示部103の下方に表示されている通信サービス選択画像CV2は、利用可能な通信モードが変更されたことに応じて(例えば、通信方式がLTEのまま、帯域幅10MHzから帯域幅20MHz(但し、CAを実行:Pセル10MHz、Sセル10MHz)に変更)表示される画像である。ここで、通信速度が高くなった旨の文言と、その直下に通信速度を示す横長のバーメータSP2が示されている。バーメータSP2のうち、塗りつぶされている領域(左側の2区間)の大きさが、現在の通信速度を示し、点滅している領域(左から3、4番目の区間)の大きさが、通信速度が高くなった度合いを示す。その下方には、追加できる通信サービスとして、ネットワーク情報の取得(Web通信)が示され、ネットワーク情報の取得を行うことを促すボタン(ブラウザ起動)BT2が表示されている。ボタンBT2が押下されることで、新たな通信サービスとしてネットワーク情報の取得を開始することができる。
以上、説明したように、本実施形態では、基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報を前記基地局装置から受信し、前記通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードを判定する。また、本実施形態では、判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を表示部に表示させる。また、本実施形態では、
判定した通信サービスのいずれかを操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する。
これにより、通信状況と実行可能な通信サービスが表示され、ユーザが操作によって、その通信サービスのいずれかを選択することができる。そのため、高速の無線通信において通信サービスを利用する際の利便性を向上することができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については同一の番号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る通信システム1aは、上述した実施形態に係る通信システム1において、端末装置10(図2)に代えて端末装置10a(図示せず)を備える。本実施形態に係る端末装置10aは、サービス判定部113(図3)に代えてサービス判定部113aを備える。
サービス判定部113aは、上述したサービス判定部113(図3)と同様な処理を実行する。サービス判定部113aは、ある通信サービスが実行されているとき、接続情報記憶部105から、その通信サービスと同一の通信サービスと、その通信サービスの中断時の通信速度を示す接続情報を読み出すことがある。その場合、サービス判定部113aは、その時点で接続制御部114が計測した通信速度が、接続情報が示す通信速度から予め定めた範囲よりも低い速度であるとき、その通信サービスが中断される可能性を示す情報を含んだ通信サービス選択画像信号を生成してもよい。通信速度から予め定めた範囲とは、例えば、その通信速度のr倍(rは、1よりも大きい実数、例えば1.1)である。そして、サービス判定部113aは、生成した通信サービス選択画像信号を表示部103に出力する。これにより、サービス判定部113aは、実行中の通信サービスが中断される可能性をより的確に判定し、ユーザに警告することができる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については同一の番号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る通信システム1bは、上述した実施形態に係る通信システム1において、端末装置10(図2)に代えて端末装置10b(図示せず)を備える。本実施形態に係る端末装置10bは、サービス判定部113(図3)に代えてサービス判定部113bを備える。
サービス判定部113bは、サービス判定部113(図3)と同様な処理を実行する。
通信モード記憶部112から読み出した通信モード情報が示す通信モードでの通信速度がその時点よりも高速になる場合がある。そのような場合が予め定めた時間の閾値(例えば、1分間)を超えて継続されるときにのみ、サービス判定部113bは、新たに追加できる通信サービスの候補を含む通信サービス選択画像信号を生成してもよい。そして、サービス判定部113bは、生成した通信サービス選択画像信号を表示部103に出力してもよい。これにより高速な通信速度を要求する通信サービスへの変更が、閾値の条件設定に基づいて抑制されるため、安定した通信サービスの利用が可能になる。
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態について説明する。上述の実施形態と同一の構成については同一の番号を付して説明を援用する。
本実施形態に係る通信システム1cは、上述した実施形態に係る通信システム1において、端末装置10、基地局装置20(図2)に代えて端末装置10c、基地局装置20c(図示せず)を備える。
本実施形態に係る端末装置10cは、接続制御部114(図4)に代えて接続制御部114cを備える。接続制御部114cは、接続制御部114(図3)と同様な処理を実行する。
接続制御部114cは、操作信号で指示された通信サービスが、その時点で行われている通信サービスと異なる場合(通信サービス変更指示)、指示された通信サービスの実行に要する通信モードを特定してもよい。接続制御部114cは、特定した通信モードでの通信を要求することを示す通信モード要求信号を生成し、生成した通信モード要求信号を基地局装置20cへ送信する。接続制御部114cは、基地局装置20cから、その通信モードの利用が受け入れられたことを示す通信モード応答信号を受信する。接続制御部114cは、その後、指示された通信サービスを要求することを示す通信サービス要求信号を接続先機器へ送信する。
本実施形態に係る基地局装置20cは、スケジューリング処理部213(図3)に代えてスケジューリング処理部213cを備える。
スケジューリング処理部213cは、端末装置10cから通信モード要求情報を受信し、
送信元である端末装置10に係る端末能力情報を各端末能力記憶部212から読み出す。スケジューリング処理部213cは、読み出した端末能力情報が示す端末能力のうち、受信した通信モード要求情報が示す通信モードで要求される端末能力を選択する。スケジューリング処理部213cは、端末装置10cについて、選択した端末能力に応じた通信速度を確保することができる周波数帯域の割り当てを行う。スケジューリング処理部213が周波数帯域の割り当てが完了したとき、通信モードの要求が受け入れられたことを示す通信モード応答情報を生成し、生成した通信モード応答情報を端末装置10cに送信する。
受信した通信モード要求情報が自装置と他の基地局装置(例えば、スモールセル基地局装置30)とある周波数帯域(例えば、帯域B)を用いてCAの実行を要求することを示す場合、スケジューリング処理部213cは、その旨を示すCA要求信号を生成する。スケジューリング処理部213cは、生成したCA要求信号を他の基地局装置に送信する(CA要求)。これにより、他の基地局装置が備えるスケジューリング処理部213cは、その周波数帯域(例えば、帯域B)を端末装置10cとのデータの送受信のために割り当て、CAの実行の要求が受け入れられたことを示すCA要求応答信号を基地局装置20cに送信する。基地局装置20cのスケジューリング処理部213cは、他の基地局装置からCA要求応答信号を受信した後で、上述した通信モード応答情報の生成、及び送信を行う。
次に、本実施形態に係る通信処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る通信処理を示すシーケンスである。
図10に示す処理は、図7に示す処理においてステップS121を有する。ステップS110、S111は省略されてもよい。ステップS121は、ステップS108が終了した後で実行される。
(ステップS121)接続制御部114cは、ステップS108で起動したアプリケーションが実行する通信サービスで用いられる通信モードを特定し、特定した通信モードでの通信を要求することを示す通信モード要求信号を基地局装置20cに送信する。
基地局装置20cのスケジューリング処理部213cは、各端末能力記憶部212に記憶した端末装置10に係る端末能力情報が示す端末能力から、端末装置10cから受信した通信モード要求情報で要求される端末能力を選択する。スケジューリング処理部213cは、端末装置10cについて、選択した端末能力に応じた通信速度を確保することができる周波数帯域の割り当てを行い、割り当てが完了したとき通信モード応答情報を生成する。スケジューリング処理部213cは、生成した通信モード応答情報を端末装置10cに送信する。
端末装置10cの接続制御部114cは、基地局装置20cから通信モード応答情報を受信した後、通信サービス要求信号を接続先機器へ送信し、通信を開始する。その後、ステップS109に進む。
このように、本実施形態によれば、接続制御部114cが、開始しようとする通信サービスに要する通信モードを選択し、スケジューリング処理部213cで通信モードに応じた周波数帯域が割り当てられてから通信を開始することができる。そのため、周波数帯域の割り当てに失敗することによってユーザが指示した通信が開始できない可能性を低減することができる。そのため、ユーザにとり使いやすさが向上するとともに、システム上で無用な処理が回避されることでシステムの効率化を図ることができる。
なお、上述した実施形態において、送信部101が備える送信処理部101−1等の個数、受信部102が備える受信処理部102−1等の個数は、それぞれ1個又は1個よりも多くてもよい。送信部101が複数の送信処理部101−1等を備える場合、受信部102が複数の受信処理部102−1等を備える場合、それぞれの処理部は、それぞれ異なる通信方式、周波数帯域、帯域幅のキャリアの組み合わせを用いてもよいし、少なくとも一部の処理部が同一の組み合わせを用い、残りの処理部がそれぞれ異なる組み合わせを用いてもよい。また、送信処理部101−1等と受信処理部102−1等とで共通化可能な部位は、共通化して構成されていてもよい。
また、送信部201が備える送信処理部201−1等の個数、受信部202が備える受信処理部202−1等の個数は、それぞれ1個又は1個よりも多くてもよい。送信部201が複数の送信処理部201−1等を備える場合、受信部202が複数の受信処理部202−1等を備える場合、それぞれの処理部は、それぞれ異なる通信方式、周波数帯域、帯域幅のキャリアの組み合わせを用いてもよいし、少なくとも一部の処理部が同一の組み合わせを用い、残りの処理部がそれぞれ異なる組み合わせを用いてもよい。また、送信処理部201−1等と受信処理部202−1等とで共通化可能な部位は、共通化して構成されていてもよい。
また、上述した実施形態において、端末装置10、10a、10b、10cから基地局装置20、20cへの送信(上りリンク)と、基地局装置20、20cから端末装置10、10a、10b、10cへの送信(下りリンク)との間で、利用される周波数帯域やその数、帯域幅、通信方式、は異なってもよいし、同一であってもよい。
また、スモールセル基地局装置30は、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントとして用いられてもよい。
上述した実施形態は、次の態様でも実施することができる。
(1)基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報を前記基地局装置から受信し、前記通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定部と、前記通信モード判定部が判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を表示部に表示させる通信サービス判定部と、前記通信サービス判定部が判定した通信サービスのいずれかを操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御部とを備える端末装置。
(2)前記通信サービス判定部は、実行に要する通信速度に基づいて前記通信モード判定部が判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定することを特徴とする(1)の端末装置。
(3)前記接続制御部は、実行している通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を記憶部に記憶し、前記通信サービス判定部は、前記記憶部に記憶した接続情報を参照して前記通信サービスを判定することを特徴とする(2)の端末装置。
(4)前記接続制御部は、実行している通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を記憶部に記憶し、前記通信サービス判定部は、実行している通信サービスに係る通信速度が、当該通信サービスが中断したときの通信速度から予め定めた範囲内になったとき、所定の表示を前記表示部に表示させることを特徴とする(3)の端末装置。
(5)前記通信サービス判定部は、前記利用状況として前記通信モード判定部が判定した通信速度を表示させることを特徴とする(1)から(4)のいずれかの端末装置。
(6)端末装置における通信方法であって、基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報を前記基地局装置から受信し、前記通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定過程と、前記通信モード判定過程で判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を表示部に表示させる通信サービス判定過程と、前記通信サービス判定過程で判定した通信サービスのいずれかを操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御過程と、を有する通信方法。
(7)端末装置のコンピュータに、基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報を前記基地局装置から受信し、前記通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定手順、前記通信モード判定手順で判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を表示部に表示させる通信サービス判定手順、前記通信サービス判定手順で判定した通信サービスのいずれかを操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御手順、を実行させるための通信プログラム。
(8)基地局装置と端末装置とを備える通信システムであって、前記端末装置は、前記基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報を前記基地局装置から受信し、前記通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定部と、前記通信モード判定部が判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を表示部に表示させる通信サービス判定部と、前記通信サービス判定部が判定した通信サービスのいずれかを操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御部と、を備える通信システム。
上述した端末装置10、10a、10b、10c、基地局装置20、20cの一部、例えば、制御部110、210は、コンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
また、上述した実施形態における端末装置10、10a、10b、10c、基地局装置20、20cの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。端末装置10、10a、10b、10c、基地局装置20、20cの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
1、1a、1b、1c…通信システム、
10、10a、10b、10c…端末装置、101…送信部、
101−1、101−2…送信処理部、
102…受信部、102−1、102−2…受信処理部、
103…表示部、104…操作受付部、105…接続情報記憶部、
110…制御部、111…通信モード判定部、112…通信モード記憶部、
113、113a、113b…サービス判定部、114、114c…接続制御部、
115…端末能力送信処理部、
20、20c…基地局装置、マクロセル基地局装置、
201…送信部、201−1、201−2…送信処理部、
202…受信部、202−1、202−2…受信処理部、
210…制御部、211…端末能力受信処理部、212…各端末能力記憶部、
213、213c…スケジューリング処理部、214…通信システム情報処理部、
30…スモールセル基地局装置

Claims (6)

  1. 基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報を前記基地局装置から受信し、前記通信システム情報に基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定部と、
    前記通信モード判定部が判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を表示部に表示させる通信サービス判定部と、
    前記通信サービス判定部が判定した通信サービスのいずれかを操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御部と、
    を備え
    前記接続制御部は、実行している通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を記憶部に記憶し、
    前記通信サービス判定部は、前記記憶部に記憶した接続情報を参照して前記通信サービスを判定する端末装置。
  2. 前記接続制御部は、実行している通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を記憶部に記憶し、
    前記通信サービス判定部は、実行している通信サービスに係る通信速度が、当該通信サービスが中断したときの通信速度から予め定めた範囲内になったとき、所定の表示を前記表示部に表示させる請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記通信サービス判定部は、実行に要する通信速度に基づいて前記通信モード判定部が判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定する請求項1又は2に記載の端末装置。
  4. 基地局装置と端末装置を備える通信システムにおいて、
    前記基地局装置から前記端末装置が受信した通信システム情報であって、基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定部と、
    前記通信モード判定部が判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を、前記端末装置の表示部に表示させる通信サービス判定部と、
    前記通信サービス判定部が判定した通信サービスのいずれかを、前記端末装置への操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御部と、
    を備え
    前記接続制御部は、実行している通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を記憶部に記憶し、
    前記通信サービス判定部は、前記記憶部に記憶した接続情報を参照して前記通信サービスを判定する通信システム。
  5. 基地局装置と端末装置を備える通信システムにおける通信方法であって、
    通信モード判定部が、前記基地局装置から前記端末装置が受信した通信システム情報であって、基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報基づいて利用可能な通信モードを判定する通信モード判定過程と、
    通信サービス判定部が、前記通信モード判定過程で判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を、前記端末装置の表示部に表示させる通信サービス判定過程と、
    接続制御部が、前記通信サービス判定過程で判定した通信サービスのいずれかを、前記端末装置への操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御過程と、を有し、
    前記接続制御過程において、前記接続制御部が、実行している通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を記憶部に記憶し、
    前記通信サービス判定過程において、前記通信サービス判定部が、前記記憶部に記憶した接続情報を参照して前記通信サービスを判定する通信方法。
  6. 基地局装置と端末装置を備える通信システムのコンピュータに、
    前記基地局装置から前記端末装置が受信した通信システム情報であって、基地局装置を用いて通信を行う際に利用可能な通信条件及び前記基地局装置の利用状況を示す通信システム情報に基づいて、利用可能な通信モードを判定する通信モード判定手順、
    前記通信モード判定手順で判定した通信モードを利用することができる通信サービスを判定し、判定した通信サービスと前記利用状況を示す情報を、前記端末装置の表示部に表示させる通信サービス判定手順、
    前記通信サービス判定手順で判定した通信サービスのいずれかを、前記端末装置への操作入力に基づいて選択し、選択した通信サービスを実行する接続制御手順、
    を実行させ、
    前記接続制御手順において、実行している通信サービスと通信速度を対応付けた接続情報を記憶部に記憶させ、
    前記通信サービス判定手順において、前記記憶部に記憶させた接続情報を参照して前記通信サービスを判定させるプログラム
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