JP6212661B2 - 制御装置、制御方法、プログラム、及び水素エネルギー貯蔵システム - Google Patents
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Description
本発明の実施の形態は、制御装置、制御方法、プログラム、及び水素エネルギー貯蔵システムに関する。
太陽光や風力等の自然エネルギーを利用して発電する発電部の電力が、建物等の電力需要に対して供給されている。この発電部の余剰電力を用いて、水素エネルギー貯蔵システムにより電気分解した水素が貯蔵さている。この水素は、水素エネルギー貯蔵システム内の燃料電池の燃料として使用され、電力が不足する場合に、水素から電力に再変換されている。このように、余剰電力で電気分解した水素を用いた発電電力を使用して、季節単位あるいは年間を通しての長期期間の不足電力を補う水素エネルギー貯蔵システムが提案されている。
自然エネルギーのみを利用して電力を供給する場合は、発電による供給電力と負荷による消費電力が一致しなければ、周波数変動や電力変動といった不安定な要因が発生する。このため、自然エネルギーによる積算発電量を、負荷等の積算電力需要よりも大きくして、短期の電力変動を2次電池などの充放電電力で調整する。また、より長期の電力変動に対応するには、燃料電池が用いる水素を通年で調整しなければならないので、水素貯蔵量が増加し、水素エネルギー貯蔵システムの設備容量は大きくなる。
一方、商用電源と接続する場合は、自然エネルギーの短期の電力変動及び長期にわたる電力変動を、商用電源が補うことができる。このため、自然エネルギーを用いた供給電力と負荷による消費電力とを必ずしも一致させる必要性は無く、水素エネルギー貯蔵システムの設備容量をより低減し、かつ電力変動を減らす効果が期待できる。ところが、この商用電源を用いる場合でも、負荷等の電力需要に対して過不足なく電力を供給するには、燃料電池が使用する水素を年間で調整しなければならないため、水素を貯蔵する必要がある。このため、余剰電力を用いて水素エネルギー貯蔵システムが製造する水素の製造量と、不足電力を補うために燃料電池が用いる水素量とを、より適切に調整することが求められる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整可能な制御装置を提供することである。
本実施形態に係る制御装置は、所定期間における第1電力の時系列な値を示す第1電力値を取得する取得部と、前記所定期間における計画電力の時系列な値を示す第2電力値を生成する生成部であって、前記所定期間における前記第1電力値と前記第2電力値との差に基づく不足電力値の加算値と、前記差に基づく余剰電力値の加算値との比率が、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応している生成部と、前記余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、前記不足電力値に応じて前記水素を用いた発電を行わせる制御とを、前記水素エネルギー貯蔵装置に対して行う制御部と、を備えることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る制御装置は、負荷に供給する電力の不足電力量と、負荷に供給する電力の余剰電力量との比率を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応させ、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整しようとしたものである。より詳しく、以下に説明する。
第1実施形態に係る制御装置は、負荷に供給する電力の不足電力量と、負荷に供給する電力の余剰電力量との比率を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応させ、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整しようとしたものである。より詳しく、以下に説明する。
図1に基づいて水素エネルギー貯蔵システム1の構成を説明する。図1は、第1実施形態に係る水素エネルギー貯蔵システム1の構成を説明するブロック図である。この図1に示すように、水素エネルギー貯蔵システム1は、電力を平準的に供給するために用いられるシステムである。すなわち、この水素エネルギー貯蔵システム1は、水素エネルギー貯蔵装置100と、制御装置200とを、備えて構成されている。
水素エネルギー貯蔵装置100は、余剰電力で水素を製造し、不足電力に応じてこの水素を用いて発電する。すなわち、水素エネルギー貯蔵装置100は、水素製造部102と、水素貯蔵部104と、水素発電部106とを、備えて構成されている。水素製造部102は、電力を用いて水素を製造する。水素貯蔵部104は、水素製造部102が製造した水素を貯蔵する。水素発電部106は、水素貯蔵部104に貯蔵される水素を用いて発電する。すなわち、この水素発電部106は、例えば、水素を用いて発電する燃料電池である。
制御装置200は、水素エネルギー貯蔵装置100を制御する。すなわち、この制御装置200は、計測部202と、生成部204と、表示制御部206と、制御部208と、記憶部210と、取得部212とを、備えて構成されている。
計測部202は、送電線の電力を計測する。すなわち、この計測部202は、例えば電力計で構成されている。
生成部204は、この所定期間における計画電力の時系列な値を示す計画値を生成する。すなわち、この生成部204は、この所定期間における実績値と計画値との差に基づく不足電力値の加算値と、この差に基づく余剰電力値の加算値との比率が、水素エネルギー貯蔵装置100のシステム効率に対応する計画値を時系列に生成する。ここでは、計画値として需要計画値を用いる。この需要計画値は、所定期間における計画電力の時系列な値を示している。
この表示制御部206は、生成部204で生成された需要計画値、及び実績値の時系列値などを表示させる制御を行う。制御部208は、余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、不足電力値に応じて水素を用いた発電を行わせる制御とを、水素エネルギー貯蔵装置100に対して行う。すなわち、この制御部208は、バスを介して制御装置200の各構成部を制御する例えばCPUで構成されており、プログラムの実行により各構成部に対して制御を行うことが可能である。
記憶部210は、制御部208が実行する制御プログラムを格納したり、制御部208によるプログラム実行時の作業領域を提供したりする。また、この記憶部210は、計測部202で計測された電力を実績値として記憶する。
取得部212は、制御装置200の制御に用いる情報を取得する。すなわち、この取得部212は、電力の実績値を、計測部202などを介して取得する。
制御装置200は、表示部316と操作部318とが接続されている。表示部316は、例えばモニタで構成されている。この表示部316は、表示制御部206により表示制御され、生成部204で生成された情報などを表示する。
操作部318は、情報信号を取得部212に出力する。すなわち、この操作部318は、例えばマウスやキーボード等から構成されている。
商用電源320は、事業会社から電力消費者に電力を供給する設備である。負荷322は、供給される電力を消費する。この商用電源320は、送配電線324を介して負荷322に電力を供給する。また、この送配電線324を介して水素製造部102に水素を製造するために用いる電力が供給される。
この水素製造部102と水素貯蔵部104とは、水素配管326で接続されている。すなわち、この水素製造部102が製造した水素は、この水素配管326を介して水素貯蔵部104に貯蔵される。
この水素貯蔵部104と水素発電部106とは、水素配管328で接続されている。すなわち、この水素発電部106は、水素配管328を介して供給される水素を用いて発電する。そして、この水素発電部106が発電する電力は、送配電線324へと出力される。
以上が本実施形態に係る水素エネルギー貯蔵システム1の全体構成の説明であるが、次に、水素エネルギー貯蔵装置100のシステム効率Sを説明する。
図2は水素エネルギー貯蔵装置100のシステム効率Sを説明する図である。この図2に示すように、四角形20、22、24の縦辺の長さがエネルギーの大きさに対応している。すなわち、水素製造部102に電力で入力される入力エネルギー、このエネルギーを用いて製造される水素エネルギー、及びこの水素を用いて水素発電部106が電力で出力する出力エネルギーが、効率或いは損失の値に応じて時系列に減少していることを示している。
この図2の例では、入力エネルギーを基準値100%とし、水素製造部102の効率を70%,損失を30%、水素発電部106の効率を70%,損失を30%としている。この場合、水素エネルギーは、入力エネルギーの基準値100%に水素製造手段の効率70%を乗算した結果、70%になる。続いて、出力エネルギーは、水素エネルギー70%に水素発電部106の効率70%を乗算した結果、49%、すなわち0.49になる。
このことか分かるように、システム効率Sは、水素エネルギー貯蔵装置への入力エネルギーで、この入力エネルギーを用いて水素エネルギー貯蔵装置100が出力する出力エネルギーを除算した値である。ここで、この出力エネルギーは、入力エネルギーを用いて水素エネルギー貯蔵装置100が水素を生成し、この水素を用いて水素エネルギー貯蔵装置100が発電した電力のエネルギーである。
すなわち、出力エネルギーを入力エネルギーで除算した値がシステム効率として算出される。このシステム効率の計算には、一般に水素製造部102及び水素発電部106の補機で消費する電力も考慮される。
次に、図3に基づいて実績値と需要計画値の関係について説明する。図3は、実績値と需要計画値の関係を示すグラフの一例を示す図である。グラフの横軸は、経過日時を示している。すなわち、水素エネルギー貯蔵システム1の運用月を、1月〜12月で示している。グラフの縦軸は、比率である。ここで、実績値は、負荷322が消費した電力を示している。ここでの需要計画値は、負荷322が年間を通して消費する消費電力の計画値である。つまり、この需要計画値は、1年間にわたり負荷322が計画的に消費する電力の値である。図3のグラフにおいては、実線が実績値として、負荷322の年間消費電力曲線を示し、破線がシステム効率に基づいて設定される需要計画値を示している。また、実績値の最大値を1として、実績値及び需要計画値の比率、すなわち正規化された値が示されている。
この図3に示すように、A領域の部分は、実績値が需要計画値よりも大きい部分である。すなわち、実績値と需要計画値との差分値が正の場合であり、実績値と需要計画値との差が不足電力値を示している。不足電力が生じている期間では、水素エネルギー貯蔵装置100の水素発電部106が稼働して不足電力値に応じた量の発電を行う。このことから分かるように、この不足電力値の積算値が、不足電力量に対応している。つまり、この不足電力値の積算値が、水素発電部106の出力電力量に対応している。
一方で、図中のB領域の部分は、実績値が需要計画値よりも小さい部分である。すなわち、実績値と需要計画値との差分値が負の場合であり、実績値と需要計画値との差分値の絶対値が余剰電力値である。
この余剰電力が生じている期間では、水素エネルギー貯蔵装置100の水素製造部102が、この余剰電力値に応じて稼働して水素製造を行う。このことから分かるように、この余剰電力値の積算値が、余剰電力量に対応している。つまり、この余剰電力値の積算値が、水素製造部102への入力電力量に対応している。
次に、図3を参照しつつ、図4に基づいて需要計画値を算出する生成部204の処理の流れを説明する。図4は、需要計画値を算出する処理の一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、負荷322で消費された過去1年分の実績値を用いて、負荷322に供給すべき電力を示す需要計画値を、算出する場合について説明する。また、需要計画値の初期値が、実績値に基づいて生成される場合について説明する。
この図4に示すように、取得部202は、1年分の実績値を取得する(ステップS10)。この場合、記憶部210に記憶される実績値を取得してもよく、或いは、外部装置から実績値を取得してもよい。
次に、生成部204は、取得部202が取得した実績値に基づき、初期値としての需要計画値を生成する(ステップS12)。この生成部204は、この需要計画値を、余剰電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の入力電力値の上限を超えないように、且つ不足電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の出力電力値の上限を超えないように生成する。このため、例えば図3で示すB領域における実積値の最小値に、この入力電力値の上限値を加算した値と、A領域における実績値の最大値から、この出力電力値の上限値を減算した値とを、通過する曲線を需要計画値の初期値として生成する。
次に、生成部204は、実績値とこの需要計画値との対応するデータを比較する(ステップS14)。実績値が需要計画値よりも大きい場合(ステップS14:Yes)、A=Σ(実績値−需要計画値)として加算値Aを計算する(ステップS16)。すなわち、生成部204は、実績値と需要計画値との差分値の絶対値を不足電力値として、この不足電力値の加算値Aを計算する。この加算値Aは、不足電力の積算値、つまり不足電力量に対応している。ここでは、不足電力は、負荷322が消費する電力よりも商用電源320が負荷322に供給する電力が小さい場合における、不足している電力を意味する。
一方、実績値が需要計画値よりも小さい場合(ステップS14:NO)、B=Σ(需要計画値−実績値)として加算値Bを算出する(ステップS18)。すなわち、生成部204は、実績値と需要計画値との差分値の絶対値を余剰電力値として、この余剰電力値の加算値Bを計算する。この加算値Bは、余剰電力の積算値、つまり余剰電力量に対応している。ここでは、余剰電力は、負荷322が消費する電力よりも商用電源320が負荷322に供給する電力が大きい場合における、余剰している電力を意味する。
次に、生成部204は、全データを比較したか、すなわち、1月から12月まで計算をしたか否かを判定する(ステップS20)。全データを比較していない場合(ステップS20:NO)には、上述したステップS14からを繰り返す。
一方、全データを比較し終えた場合(ステップS20:Yes)には、表示制御部206は、システム効率S、比率C(=A/B)、加算値Aに対応する不足電力量、加算値Bに対応する余剰電力量、及び加算値Bに対応して水素製造部102が製造する水素の製造量と共に、実績値及び需要計画値の時系列グラフを表示部316に表示させる(ステップS22)。この場合、生成部204が、これらの値を計算する。
次に、生成部204は、システム効率Sと比率Cとの差の絶対値が閾値Th未満か判定する(ステップS24)。閾値Th以上である場合(ステップS24:NO)、ユーザは、操作部318を介して、需要計画値の値を変更する処理を行う(ステップS26)。
例えば、マウスで表示部316に表示される需要計画値の曲線をドラッグして変形させる。この場合、生成部204は、ドラッグされたデータに基づき、需要計画値の値を滑らかに繋ぐ処理を行うことで、新たな需要計画値に変更する。すなわち、マウスで指示されたこの曲線上の点に対応するデータの値を、マウスの移動量に応じて変更する。続いて、変更されたデータの値に基づき、この曲線がなだらかに変化するように、需要計画値の各データを変更する。続いて、上述したステップS14からの処理を繰り返す。ここで、閾値Thは予め定められた定数であり、システム効率Sと比率Cとの差が許容できる範囲に設定されている。
一方、閾値Th未満である場合(ステップS24:Yes)には、生成処理を終了するか判定する(ステップS28)。生成処理を終了しない場合(ステップS28:NO)、ユーザは、操作部318を介して継続指示を入力し、上述のステップS26からの処理を繰り返す。一方、生成処理を終了する場合(ステップS28:Yes)、ユーザは、操作部318を介して終了指示を入力し、生成処理を終了する。
次に、制御部208は、生成部204で生成された需要計画値に基づき、水素エネルギー貯蔵装置100を制御する処理を開始する(ステップS30)。すなわち、制御部208は、余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、不足電力値に応じて水素を用いた発電を行わせる制御とを、水素エネルギー貯蔵装置100に対して行う。
なお、負荷322の電力消費は、過去の実績値と差が生じる場合があるので、更新される負荷消費電力情報に応じて需要計画値を生成してもよい。すなわち、この需要計画値を、例えば週毎、或いは日毎に更新することも可能である。この場合、更新された需要計画値にしたがった、水素エネルギー貯蔵装置100の制御が可能である。
また、実績値は、予測値を実測値として用いてもよく、或いは実測値の値を変更してもよい。すなわち、実測値は実データでなくともよい。
このように、需要計画値の値を変更することで、比率Cをシステム効率Sにほぼ一致させることが可能である。すなわち、所定期間における実績値と需要計画値との差に基づく不足電力値の加算値Aと、この差に基づく余剰電力値の加算値Bとの比率が、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率Sに対応している需要計画値が生成される。
これにより、水素製造部102が製造した水素を水素発電部106で余すことなく利用することができる。すなわち、1年間で水素製造部102が製造する水素の量と、この1年間で水素発電部106が発電に用いる水素の量とを、ほぼ一致させることが可能である。
このため、水素貯蔵部104を余剰に準備する必要が無く、設備容量を低減することが可能となる。また、需要計画値に応じた水素製造量を確認できるので、水素貯蔵部104の水素貯蔵量の上限値を超えないように需要計画値を生成することも可能である。
さらにまた、需要計画値は、余剰電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の入力電力値の上限を超えないように、且つ不足電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の出力電力値の上限を超えないように生成される。これにより、水素エネルギー貯蔵装置100の処理能力に応じた需要計画値を生成可能である。
なお、所定期間を1年間として、電力の季節変動を抑制する例として説明したが、期間を週単位や、日単位で需要計画を生成してもよい。また、電力を示す値として正規化した値を用いて説明したが、正規化しなくともよい。さらにまた、本実施形態における実績値が第1電力値に対応し、需要計画値が第2電力値に対応する。
次に、図5に基づいて、需要計画値が一定値である場合のグラフの一例について説明する。図5は、需要計画値が一定値である場合のグラフの一例を示す図である。この図5に示すように、生成部204は、需要計画値を一定値として生成する。
次に、図5を参照にしつつ図6に基づいて、需要計画値を一定値として生成する場合について説明する。図6は、需要計画値を一定値として算出処理する一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、図4と同様の処理には同一の番号を付して説明を省略する。
この図6に示すように、ステップS10の後、生成部204は、実績値の平均値を、需要計画値の初期値として生成する(ステップS40)。すなわち、需要計画値の初期値は、一定値である。
また、ステップS24において、閾値Th以上である場合(ステップS24:NO)、生成部204は、システム効率Sに基づき、需要計画値の値を自動で上下する処理を行い、新たな需要計画値に変更する(ステップS42)。すなわち、生成部204は、システム効率Sに近づけるオフセット値を、需要計画値の値全体に自動で加減算する。そして、上述したステップS14からの処理を繰り返す。
一方で、ステップS24において、閾値Th未満である場合(ステップS24:Yes)には、生成処理を終了する。ここでは、ユーザの入力信号を受けることなく、生成処理を終了する。
このように、需要計画値を、一定値として自動で生成可能である。また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する需要計画値を生成可能である。すなわち、所定期間における実績値と需要計画値との差に基づく不足電力値の加算値Aと、この差に基づく余剰電力値の加算値Bとの比率が、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率Sに対応している需要計画値が自動的に生成される。
次に、図7に基づいて、実績値が需要計画値よりも大きい期間に閾値を設けた場合における、需要計画値について説明する。図7は、需要計画値に閾値を設けた場合のグラフの一例を示す図である。この図7に示すように、生成部204は、実績値が需要計画値よりも大きい期間の需要計画値を一定値として生成する。
次に、図7を参照にしつつ、図8に基づいて実績値が需要計画値よりも大きい期間に閾値を設けた場合の需要計画値の生成処理を説明する。図8は、需要計画値に閾値を設けた処理の一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、需要計画値がこの閾値を超えないように生成される場合について説明する。また、図6と同様の処理には同一の番号を付して説明を省略する。
この図8に示すように、ステップS10の後、生成部204は、閾値を取得する(ステップS44)。すなわち、ユーザは操作部318を介して閾値を入力する。
次に、この生成部204は、この閾値に基づいて初期値を需要計画値として生成する(ステップS46)。すなわち、実績値がこの閾値よりも大きい期間には、この閾値を初期値とする需要計画値を生成する。一方で、実績値がこの閾値よりも小さい期間には、この閾値よりも小さい任意の一定値を初期値とする需要計画値を生成する。
また、ステップS24において、閾値Th以上である場合(ステップS24:NO)、生成部204は、システム効率Sに基づき、実績値が需要計画値よりも小さい期間の、需要計画値の値を自動で上下する処理を行い、新たな需要計画値に変更する(ステップS48)。すなわち、生成部204は、システム効率Sに近づけるオフセット値を、一定値に自動で加減算して新たな重要計値とする。そして、上述したステップS14からの処理を繰り返す。
このように、実績値に設けた閾値を超えない需要計画値を生成する。これにより、季節をとうして、計画電力が、負荷322の消費電力のピーク電力に設定された閾値を超えないようにできる。また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する需要計画値を生成するので、蓄積する水素を極力低減して水素貯蔵部104の設備容量を減らすことができる。このように、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整可能である。
以上のように、本実施形態に係る制御装置200によれば、生成部204が、所定期間における実績値と需要計画値との差に基づく不足電力値の加算値Aと、この差に基づく余剰電力値の加算値Bとの比率Cが、エネルギー貯蔵装置のシステム効率Sに対応する需要計画値を時系列に生成するとともに、制御部208が、不足電力値及び余剰電力値に基づき水素エネルギー貯蔵装置100を制御することとした。これにより、負荷322に実績値に対応する電力を供給できるとともに、所定期間に水素製造部102が製造する水素の量と、この所定期間に水素発電部106が発電に用いる水素の量とを、ほぼ一致させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る制御装置は、再生可能エネルギーで発電する発電部が外部に供給する供給電力の不足電力量と、この供給電力の余剰電力量との比率を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応させ、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整しようとしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
第2実施形態に係る制御装置は、再生可能エネルギーで発電する発電部が外部に供給する供給電力の不足電力量と、この供給電力の余剰電力量との比率を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応させ、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整しようとしたものである。以下、上述した第1実施形態と異なる部分を説明する。
図9に基づいて第2実施形態に係る水素エネルギー貯蔵システム1の構成を説明する。図9は、第2実施形態に係る水素エネルギー貯蔵システム1の構成を説明するブロック図である。この図9に示すように、発電部330は、再生可能エネルギーで発電する。すなわち、この発電部330は、太陽光や風力等の自然エネルギーを用いて発電する。
また、発電部330が発電した電力が、配電線2を介して商用電源320側に、すなわち外部に送電されている。このように、第1実施形態では、商用電源320から電力が負荷322に供給されていたのに対し、第2実施形態では、発電部330が発電した供給電力を外部に供給する点で相違する。
ここでは、生成部204は、計画値として供給計画値を生成する。この供給計画値は、所定期間、すなわち1年間における計画電力の時系列な値を示している。ここでの計画電力は、発電部330が供給する供給電力の年間を通しての計画値である。
次に、図10に基づいて実績値と供給計画値の関係について説明する。図10は、実績値と供給計画値の関係を示すグラフの一例を示す図である。グラフの横軸は、経過日時を示している。すなわち、水素システムの運用月を、1月〜12月で示している。グラフの縦軸は、比率である。図10のグラフにおいては、第1破線が実績値としての発電部330の年間発電電力曲線を示し、第1破線よりも間隔の長い第2破線がシステム効率Sに基づいて設定される供給計画値を示している。また、実績値の最大値を1と設定した場合の、実績値及び供給計画値の比率、すなわち正規化された値が示されている。
この図10に示すように、D領域は、実績値が供給計画値よりも小さい部分である。すなわち、実績値と供給計画値との差分値が負の場合であり、実績値と供給計画値との差分値の絶対値が不足電力値である。
この不足電力値が生じている期間では、水素エネルギー貯蔵装置100の水素発電部106が稼働して不足電力値に応じた量の発電を行う。この不足電力値の積算値が、不足電力量に対応している。
一方で、図中のE領域は、実績値が供給計画値よりも大きい部分である。すなわち、実績値と供給計画値と差分値が正の場合であり、実績値と供給計画値との差が余剰電力値を示している。
この余剰電力値が生じている期間では、水素エネルギー貯蔵装置100の水素製造部102が、この余剰電力値に応じて稼働して水素製造を行う。この余剰電力値の積算値が、余剰電力量に対応している。
次に、図10を参照しつつ、図11に基づいて供給計画値を算出する生成部204の処理の流れを説明する。図11は、供給計画値を算出する処理の一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、発電部330で発電された過去1年分の実績値を用いて、供給計画値を算出する場合について説明する。また、供給計画値の初期値は、実績値に基づいて生成される場合について説明する。
この図11に示すように、取得部202は、1年分の実績値を取得する(ステップS50)。この場合、記憶部210に記憶される実績値を取得してもよく、或いは、外部装置から実績値を取得してもよい。
次に、生成部204は、初期値としての供給計画値を生成する(ステップS52)。この生成部204は、この供給計画値を、余剰電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の入力電力値の上限を超えないように、且つ不足電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の出力電力値の上限を超えないように生成する。このため、例えば図10で示すD領域における実積値の最小値にこの出力電力値の上限値を加算した値と、E領域における実績値の最大値からこの入力電力値の上限値を減算した値とを、通過する曲線を供給計画値の初期値として生成する。
次に、生成部204は、実績値とこの供給計画値との対応するデータを比較する(ステップS54)。実績値が供給計画値よりも大きい場合(ステップS54:Yes)、E=Σ(実績値−供給計画値)として加算値Eを計算する(ステップS56)。すなわち、生成部204は、実績値と供給計画値との差分値の絶対値を余剰電力値として、加算値Eを計算する。すなわち、この加算値Eは、余剰電力の積算値、つまり余剰電力量に対応している。ここでは、余剰電力は、発電部330が発電する供給電力よりも外部に供給される電力が小さい場合における、余剰している電力を意味する。
一方、実績値が供給計画値よりも小さい場合(ステップS54:NO)、D=Σ(供給計画値−実績値)として加算値Dを計算する(ステップS58)。すなわち、生成部204は、実績値と供給計画値との差分値の絶対値を不足電力値として、加算値Dを計算する。この加算値Dは、不足電力の積算値、つまり不足電力量に対応している。ここでは、不足電力は、発電部330が発電する供給電力よりも外部に供給する電力が大きい場合における、不足している電力を意味する。
次に、生成部204は、全データを比較したか、すなわち、1月から12月まで計算をしたか否かを判定する(ステップS60)。全データを比較していない場合(ステップS60:NO)には、上述したステップS54からを繰り返す。
一方、全データを比較し終えた場合(ステップS60:Yes)には、表示制御部206は、システム効率S、比率C(=A/B)、加算値Dに対応する不足電力量、加算値Dに対応する余剰電力量、及び加算値Eに対応して水素製造部102が製造する水素の製造量と共に、実績値及び需要計画値の時系列グラフを表示部316に表示させる(ステップS62)。
次に、生成部204は、システム効率Sと比率Cとの差の絶対値が閾値Th未満か判定する(ステップS64)。閾値Th以上である場合(ステップS64:NO)、ユーザは、操作部318を介して、供給計画値の値を変更する処理を行う(ステップS66)。例えば、マウスで、表示部316に表示される供給計画値の曲線をクリップして変形させる。そして、上述したステップS54からの処理を繰り返す。
一方、閾値Th未満である場合(ステップS64:Yes)には、生成処理を終了するか判定する(ステップS68)。生成処理を終了しない場合(ステップS68:NO)、ユーザは、操作部318を介して継続指示を入力し、上述のステップS66からの処理を繰り返す一方、生成処理を終了する場合(ステップS68:Yes)、ユーザは、操作部318を介して終了指示を入力し、生成処理を終了する。
次に、制御部208は、生成部204で生成された供給計画値に基づき、水素エネルギー貯蔵装置100を制御する処理を開始する(ステップS70)。すなわち、制御部208は、余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、不足電力値に応じて水素を用いた発電を行わせる制御とを、水素エネルギー貯蔵装置100に対して行う。
このように、供給計画値の値を変更することで、比率Cをシステム効率Sにほぼ一致させることが可能である。すなわち、所定期間における実績値と供給計画値との差に基づく不足電力値の加算値Dと、この差に基づく余剰電力値の加算値Eとの比率が、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率Sに対応している供給計画値が生成される。
これにより、水素製造部102が製造した水素を水素発電部106で余すことなく利用することができる。すなわち、発電部330が外部に電力を供給する場合にも、生成した供給計画値に従うことで、1年間で水素製造部102が製造する水素の量と、この1年間で水素発電部106が発電に用いる水素の量とを、ほぼ一致させることが可能である。
このため、水素貯蔵部104を余剰に準備する必要が無く、設備容量を低減することが可能となる。また、供給計画値は、余剰電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の入力電力値の上限を超えないように、且つ不足電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の出力電力値の上限を超えないように生成される。このため、水素エネルギー貯蔵装置100の処理能力に応じた供給計画値を生成可能である。なお、本実施形態における実績値が第1電力値に対応し、供給計画値が第2電力値に対応する。
次に、図12に基づいて、供給計画値が一定値である例を説明する。図12は、供給計画値が一定値である場合のグラフの一例を示す図である。この図12に示すように、生成部204は、供給計画値を一定値として生成する。
次に、図12を参照にしつつ図13に基づいて、供給計画値を一定値として生成する場合について説明する。図13は、供給計画値を一定値として算出処理する一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、図11の処理と同様の処理には同一の番号を付して説明を省略する。
この図13に示すように、ステップS50の後、生成部204は、実績値の平均値を、供給計画値の初期値として生成する(ステップS72)。すなわち、供給計画値の初期値は、一定値である。
次に、ステップS64において、閾値Th以上である場合(ステップS64:NO)、生成部204は、システム効率Sに基づき、供給計画値の値を自動で上下する処理を行い、新たな供給計画値に変更する(ステップS74)。すなわち、生成部204は、システム効率Sに近づけるオフセット値を、供給計画値の値全体に自動で加減算する。そして、上述したステップS54からの処理を繰り返す。
このように、供給計画値を、一定値として自動で生成可能である。このため、供給計画値を、年間を通して一定値として生成可能である。また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する供給計画値を生成可能である。
一方、ステップS64において、閾値Th未満である場合(ステップS64:Yes)には、生成処理を終了する。ここでは、ユーザの入力信号を受けることなく、生成処理を終了する。
次に、図14に基づいて、供給計画値よりも大きい期間に閾値を設けた場合における、供給計画値の生成について説明する。図14は、供給計画値に閾値を設けた場合のグラフの一例を示す図である。この図14に示すように、生成部204は、実績値が閾値よりも大きい期間の供給計画値を一定値として生成する。
次に、図14を参照にしつつ図15に基づいて、実績値が供給計画値よりも大きい期間に閾値を設けた場合の、供給計画値の生成処理について説明する。図15は、供給計画値に閾値を設けた処理の一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、図13の処理と異なる部分について説明する。
この図15に示すように、ステップS50の後、生成部204は、閾値を取得する(ステップS76)。すなわち、ユーザは操作部318を介して閾値を設定する。
次に、この生成部204は、この閾値に基づいて初期値を供給計画値として生成する(ステップS78)。すなわち、実績値がこの閾値よりも大きい期間には、この閾値を初期値とする供給計画値を生成し、実績値がこの閾値よりも小さい期間には、この閾値よりも小さい任意の一定値を初期値とする供給計画値を生成する。
また、ステップS64において、閾値Th以上である場合(ステップS64:NO)、生成部204は、システム効率Sに基づき、実績値が供給計画値よりも小さい期間の、供給計画値の値を自動で上下する処理を行い、新たな供給計画値に変更する(ステップS80)。すなわち、生成部204は、システム効率Sに近づけるオフセット値を、実績値が供給計画値よりも小さい期間の供給計画値に自動で加減算する。そして、上述したステップS54からの処理を繰り返す。
このように、供給計画値を、設定した閾値以下の値として生成する。これにより、季節を通して計画電力の値を、発電部330の供給電力のピーク電力に設定された閾値以下とすることができる。また、また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する供給計画値を生成するので、蓄積する水素を極力低減して水素貯蔵部104の設備容量を減らすことができる。また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する供給計画値を生成するので、蓄積する水素を極力低減して水素貯蔵部104の設備容量を減らすことができる。
以上のように、本実施形態に係る制御装置200によれば、生成部204が、所定期間における実績値と供給計画値との差に基づく不足電力値の加算値Dと、この差に基づく余剰電力値の加算値Eとの比率Cが、エネルギー貯蔵装置のシステム効率Sに対応する供給計画値を時系列に生成すとともに、制御部208が、不足電力値及び余剰電力値に基づき水素エネルギー貯蔵装置100を制御することとした。これにより、実績値に従った発電を発電部330がする場合に、供給計画値に対応する電力を供給できるとともに、所定期間に水素製造部102が製造する水素の量と、この所定期間に水素発電部106が発電に用いる水素の量とを、ほぼ一致させることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る制御装置は、再生可能エネルギーで発電する発電部の発電電力から負荷の消費電力を減じた需給電力の不足電力量と、この需給電力の余剰電力量との比率を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応させ、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整しようとしたものである。以下、上述した第2実施形態と異なる部分を説明する。
第3実施形態に係る制御装置は、再生可能エネルギーで発電する発電部の発電電力から負荷の消費電力を減じた需給電力の不足電力量と、この需給電力の余剰電力量との比率を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応させ、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整しようとしたものである。以下、上述した第2実施形態と異なる部分を説明する。
図16に基づいて第3実施形態に係る水素エネルギー貯蔵システム1の構成を説明する。図16は、第3実施形態に係る水素エネルギー貯蔵システム1の構成を説明するブロック図である。この図16に示すように、第2実施形態実施に係る水素エネルギー貯蔵システム1の構成に、電力を消費する負荷322が追加されている。すなわち、実施の形態2では、発電部330が発電する電力を、外部に供給する供給電力としていた。これに対し、第3実施形態では、発電部330が発電する電力から負荷322が消費する消費電力を減じた電力を、外部に供給する需給電力とする点で相違する。
また、生成部204は、計画値として需給計画値を生成する。この需給計画値は、所定期間、すなわち1年間における計画電力の時系列な値を示している。ここでの計画電力は、発電部330の発電電力から負荷322の消費電力を減じた需給電力の、年間を通しての計画値である。
次に、図17に基づいて消費実績値、発電実績値、需給実績値、及び需給計画値の関係について説明する。図17は、消費実績値、発電実績値、需給実績値、及び需給計画値の関係を示すグラフの一例を示す図である。グラフの横軸は、経過日時を示している。すなわち、水素システムの運用月を、1月〜12月で示している。グラフの縦軸は、比率である。図17のグラフにおいては、第1破線が発電実績値としての、発電部330の年間発電電力曲線を示し、第1実線が消費実績値としての、負荷322の年間消費電力曲線を示し、第1実線より太い第2実線が需給実績値を示している。この需給実績値は、発電実績値から消費実績値を減算した値である。また、第1破線よりも破線間の間隔が長い第2破線は、システム効率に基づいて設定される需給計画値を示している。また、発電実績値の最大値を1と設定した場合の、消費実績値、発電実績値、需給実績値、及び需給計画値の比率、すなわち正規化された値が示されている。
この図17に示すように、F領域は、需給実績値が需給計画値よりも小さい部分である。すなわち、需給実績値と需給計画値との差分値が負の場合であり、需給計画値と需給実績値との差が不足電力値を示している。つまり、需給実績値と需給計画値との差分値の絶対値が不足電力値である。この不足電力値の積算値が、不足電力量に対応している。
この不足電力が生じている期間では、水素エネルギー貯蔵装置100の水素発電部106が稼働して不足電力値に応じた量の発電を行う。この不足電力値の積算値が、積算電力量に対応している。
一方で、図中のG領域は、需給実績値が需給計画値よりも大きい部分である。すなわち、需給実績値と需給計画値と差分値が正の場合であり、需給実績値と需給計画値との差が余剰電力値を示している。この余剰電力値の積算値が、余剰電力量に対応している。
この余剰電力値が生じている期間では、水素エネルギー貯蔵装置100の水素製造部102が、この余剰電力値に応じて稼働して水素製造を行う。この余剰電力値の積算値が、積算電力量に対応している。
次に、図17を参照しつつ、図18に基づいて需給計画値を算出する生成部204の処理の流れを説明する。図18は、需給計画値を算出する処理の一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、負荷322で電力が消費された過去1年分の消費実績値、及び発電部330で発電された過去1年分の発電実績値を用いて、負荷322に供給すべき電力を示す需給計画値を、算出する場合について説明する。また、需給計画値の初期値は、需給実績値に基づいて生成される場合について説明する。
まず、取得部202は、1年分の消費実績値及び発電実績値を取得する(ステップS90)。この場合、記憶部210に記憶される実績値を取得してもよく、或いは、外部装置から消費実績値及び発電実績値を取得してもよい。
次に、生成部204は、初期値としての需給計画値を生成する(ステップS92)。すなわち、生成部204は、発電実績値から消費実績値を減算した需給実績値に基づき需給計画値の初期値を生成する。この生成部204は、この需給計画値を、余剰電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の入力電力値の上限を超えないように、且つ不足電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の出力電力値の上限を超えないように生成する。このため、例えば、図17で示すF領域における需給実積値の最小値にこの出力電力値の上限値を加算した値と、G領域における需給実績値の最大値からこの入力電力値の上限値を減算した値とを、通過する曲線を需給計画値の初期値として生成する。
次に、生成部204は、需給実績値とこの需給計画値との対応するデータを比較する(ステップS94)。需給実績値が需給計画値よりも大きい場合(ステップS94:Yes)、G=Σ(需給実績値−需給計画値)として加算値Gを計算する。(ステップS96)。すなわち、生成部204は、需給実績値と需給計画値との差分値の絶対値を余剰電力値として、加算値Gを計算する。この加算値Gは、余剰電力の積算値、つまり余剰電力量に対応している。ここでは、余剰電力は、発電部330が発電する電力よりも負荷322に供給される供給電力が小さい場合の、余剰している電力を意味する。
一方、需給実績値が需給計画値以下の場合(ステップS94:NO)、F=Σ(需給計画値−需給実績値)として加算値Fを計算する。(ステップS98)。すなわち、生成部204は、需給実績値と需給計画値との差分値の絶対値を不足電力値として、加算値Fを計算する。この加算値Fは、不足電力の積算値、つまり不足電力量に対応している。ここでは、不足電力は、発電部330が発電する電力よりも負荷322に供給される供給電力が大きい場合の、不足している電力を意味する。
次に、生成部204は、全データを比較したか、すなわち、1月から12月まで計算をしたか否かを判定する(ステップS100)。全データを比較していない場合(ステップS100:NO)には、上述したステップS94からを繰り返す。
一方、全データを比較し終えた場合(ステップS100:Yes)には、表示制御部206は、システム効率S、比率C(=F/G)、加算値Fに対応する不足電力量、加算値Gに対応する余剰電力量、及び加算値Gに対応して水素製造部102が製造する水素の製造量と共に、実績値及び需要計画値の時系列グラフを表示部316に表示させる(ステップS102)。
次に、生成部204は、システム効率Sと比率Cとの差の絶対値が閾値Th未満か判定する(ステップS104)。閾値Th以上である場合(ステップS104:NO)、ユーザは、操作部318を介して、需給計画値の値を変更する処理を行う(ステップS106)。例えば、マウスで、表示部316に表示される需給計画値の曲線をクリップして変形させる。そして、上述したステップS94からの処理を繰り返す。
一方、閾値Th未満である場合(ステップS104:Yes)には、生成処理を終了するか判定する(ステップS108)。生成処理を終了しない場合(ステップS108:NO)、ユーザは、操作部318を介して継続指示を入力し、上述のステップS106からの処理を繰り返す。一方、生成処理を終了する場合(ステップS108:Yes)、ユーザは、操作部318を介して終了指示を入力し、生成処理を終了する。
次に、制御部208は、生成部204で生成された需給計画値に基づき、水素エネルギー貯蔵装置100を制御する処理を開始する(ステップS110)。すなわち、制御部208は、余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、不足電力値に応じて水素を用いた発電を行わせる制御とを、水素エネルギー貯蔵装置100に対して行う。
このように、需給計画値の値を変更することで、比率Cをシステム効率Sにほぼ一致させることが可能である。すなわち、所定期間における需給実績値と需給計画値との差に基づく不足電力値の加算値Fと、この差に基づく余剰電力値の加算値Gとの比率が、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率Sに対応している需給計画値が生成される。これにより、水素製造部102が製造した水素を水素発電部106で余すことなく利用することができる。すなわち、1年間で水素製造部102が製造した水素の量と、この1年間で水素発電部106が発電に用いた水素の量とを、ほぼ一致させることが可能である。
このため、水素貯蔵部104を余剰に準備する必要が無く、設備容量を低減することが可能となる。また、需給計画値は、余剰電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の入力電力値の上限を超えないように、且つ不足電力値が水素エネルギー貯蔵装置100の出力電力値の上限を超えないように生成される。このため、水素エネルギー貯蔵装置100の処理能力に応じた需給計画値を生成可能である。さらにまた、本実施形態における需給実績値が第1電力値に対応し、需給計画値が第2電力値に対応する。
次に、図19を参照にしつつ図20に基づいて、需給計画値を一定値として生成する場合について説明する。図19は、需給計画値が一定値である場合のグラフの一例を示す図である。この図19に示すように、生成部204は、需給計画値を一定値として生成する。
図20は、需給計画値を一定値として算出処理する一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、図18の処理と同様の処理には同一の番号を付して説明を省略する。
この図20に示すように、ステップS90の後、生成部204は、実績値の平均値を、需給計画値の初期値として生成する(ステップS112)。すなわち、需給計画値の初期値は、一定値である。
また、ステップS104において、閾値Th以上である場合(ステップS104:NO)、生成部204は、システム効率Sに基づき、需給計画値の値を自動で上下する処理を行い、新たな需給計画値に変更する(ステップS114)。すなわち、生成部204は、システム効率Sに近づけるオフセット値を、需給計画値の値全体に自動で加減算する。そして、上述したステップS94からの処理を繰り返す。
一方、ステップS104において、閾値Th未満である場合(ステップS104:Yes)には、生成処理を終了する。ここでは、ユーザの入力信号を受けることなく、生成処理を終了する。
このように、需給計画値を、一定値として自動で生成可能である。このため、需給給計画値を、年間を通して一定値として生成可能である。また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する需要要計画値を生成可能である。
次に、図21に基づいて、需給計画値に閾値を設けた場合について説明する。図21は、需給計画値に閾値を設けた場合のグラフの一例を示す図である。この図21に示すように、生成部204は、需給実績値が需給計画値よりも大きい期間の需給計画値を一定値として生成する。
図22は、需給計画値に閾値を設けた処理の一例を説明するフローチャートを示す図である。ここでは、図20の処理と異なる部分について説明する。
この図22に示すように、ステップS90の後、生成部204は、閾値を取得する(ステップS116)。すなわち、ユーザは操作部318を介して閾値を入力する。
次に、この生成部204は、この閾値に基づいて初期値を需給計画値として生成する(ステップS118)。すなわち、需給実績値がこの閾値よりも大きい期間には、この閾値を初期値とする需給計画値を生成し、実績値がこの閾値よりも小さい期間には、この閾値よりも小さい任意の一定値を初期値とする需給計画値を生成する。
また、ステップS104において、閾値Th以上である場合(ステップS104:NO)、生成部204は、システム効率Sに基づき、実績値が需給計画値よりも大きい期間の、需給計画値の値を自動で上下する処理を行い、新たな需給計画値に変更する(ステップS110)。すなわち、生成部204は、システム効率Sに近づけるオフセット値を、実績値が需給計画値よりも大きい期間の需給計画値の値全体に自動で加減算する。そして、上述したステップS94からの処理を繰り返す。
このように、需給実績値が閾値よりも大きい期間の需給計画値を閾値以下の値として生成する。これにより、計画電力の変動を、需給実績値のピーク電力に設定された閾値以下とすることができる。また、また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する需給計画値を生成するので、蓄積する水素を極力低減して水素貯蔵部104の設備容量を減らすことができる。また、また、比率Cとシステム効率Sとがほぼ一致する需給計画値を生成するので、蓄積する水素を極力低減して水素貯蔵部104の設備容量を減らすことができる。
以上のように、本実施形態に係る制御装置200によれば、生成部204が、所定期間における実績値と需給計画値との差に基づく不足電力値の加算値Fと、この差に基づく余剰電力値の加算値Gとの比率Cが、エネルギー貯蔵装置のシステム効率Sに対応する需要計画値を時系列に生成すとともに、制御部208が、不足電力値及び余剰電力値に基づき水素エネルギー貯蔵装置100を制御することとした。これにより、発電実績値に従った発電を発電部330がする場合に、消費実績値に対応する電力を負荷322に供給できるとともに、所定期間に水素製造部102が製造する水素の量と、この所定期間に水素発電部106が発電に用いる水素の量とを、ほぼ一致させることができる。
上述した実施形態で説明した制御装置の少なくとも一部は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、X線照射装置の少なくとも一部の機能を実現するプログラムをフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
また、制御装置の少なくとも一部の機能を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、或いは記録媒体に収納して頒布してもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、水素の製造量と発電に用いる水素量とをより適切に調整することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
Claims (13)
- 所定期間における第1電力の時系列な値を示す第1電力値を取得する取得部と、
前記所定期間における計画電力の時系列な値を示す第2電力値を生成する生成部であって、前記所定期間における前記第1電力値と前記第2電力値との差に基づく不足電力値の加算値と、前記差に基づく余剰電力値の加算値との比率が、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応している生成部と、
前記余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、前記不足電力値に応じて前記水素を用いた発電を行わせる制御とを、前記水素エネルギー貯蔵装置に対して行う制御部と、
を備えることを特徴とする制御装置。 - 前記システム効率は、前記水素エネルギー貯蔵装置への入力電力のエネルギーで、当該入力電力のエネルギーを用いて前記水素エネルギー貯蔵装置が発電した出力電力のエネルギーを除算した値であり、
前記出力電力のエネルギーは、前記入力電力のエネルギーを用いて前記水素エネルギー貯蔵装置が水素を生成し、当該水素を用いて前記水素エネルギー貯蔵装置が発電した出力電力のエネルギーであることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 前記第1電力値が負荷において消費する電力値に対応し、前記第2電力値が前記負荷に供給すべき電力値に対応し、
前記第1電力値と前記第2電力値との差分値が負である場合の当該差分値の絶対値が前記余剰電力値であり、前記第1電力値と前記第2電力値との差分値が正である場合の当該差分値の絶対値が前記不足電力値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。 - 前記第1電力値が再生可能エネルギーを用いた発電部が供給する電力に対応し、前記第2電力値が外部に供給すべき電力に対応し、
前記第1電力値と前記第2電力値との差分値が正である場合の当該差分値の絶対値が前記余剰電力値であり、前記第1電力値と前記第2電力値との差分値が負である場合の当該差分値の絶対値が前記不足電力値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。 - 前記第1電力値が再生可能エネルギーを用いた発電部が供給する電力値から負荷が消費した電力値を引いた電力値に対応し、前記第2電力値が外部に供給すべき電力値に対応し、
前記第1電力値と前記第2電力値との差分値が正である場合の当該差分値の絶対値が前記余剰電力値であり、前記電力値と前記第2電力値との差分値が負である場合の当該差分値の絶対値が前記不足電力値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。 - 前記生成部は、前記余剰電力値の加算値は、前記所定期間における前記水素エネルギー貯蔵装置への入力電力量と対応し、前記不足電力値の加算値は、前記所定期間における前記水素エネルギー貯蔵装置の出力電力量と対応することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記生成部は、前記第1電力値の前記所定期間における平均値を上下にシフトし、前記第2電力値を時系列に生成することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記生成部は、前記第1電力値に対して閾値を設け、前記第2電力値が当該閾値を超えないように前記第2電力値を生成することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の制御装置。
- 前記水素エネルギー貯蔵装置は、水素を製造する水素製造部と、前記水素を貯蔵する水素貯蔵部と、前記水素で電気を発電する水素発電部と、を有し、
前記制御部は、前記余剰電力値に応じて前記水素製造部に対して水素を製造させる制御を行い、前記不足電力値に応じて水素発電部に対して電気を発電させる制御を行い、
前記生成部は、前記余剰電力値の加算値に対応する水素製造量が前記水素貯蔵部の容量の上限を超えないように第2電力値を生成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の制御装置。 - 前記第1電力値は、実績値に対応する値であり、前記第1電力値は正規化された値であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の制御装置。
- 所定期間における第1電力の時系列な変動を示す第1電力値を取得する工程と、
前記所定期間における計画電力の時系列な値を示す第2電力値を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に基づき生成する工程であって、前記所定期間における前記第1電力値と前記第2電力値との差に基づく不足電力値の加算値と、前記差に基づく余剰電力値の加算値との比率が、前記システム効率に対応している工程と、
前記比率と、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率との差が所定値以内である場合に、
前記余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、前記不足電力値に応じて前記水素を用いた発電を行わせる制御とを、前記水素エネルギー貯蔵装置に対して行う工程と、
を備えることを特徴とする制御方法。 - 所定期間における第1電力の時系列な変動を示す第1電力値を取得するステップと、
前記所定期間における計画電力の時系列な値を示す第2電力値を、水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に基づき生成するステップであって、前記所定期間における前記第1電力値と前記第2電力値との差に基づく不足電力値の加算値と、前記差に基づく余剰電力値の加算値との比率が、前記システム効率に対応しているステップと、
少なくとも前記第2電力値を時系列に表示部に表示させるステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 - 水素を製造する水素製造部と、前記水素を貯蔵する水素貯蔵部と、前記水素で電気を発電する水素発電部と、を有する水素エネルギー貯蔵装置と、
所定期間における第1電力の時系列な変動を示す第1電力値を取得する取得部と、前記所定期間における計画電力の時系列な変動を示す第2電力値を生成する生成部あって、前記所定期間における前記第1電力値と前記第2電力値との差に基づく不足電力値の加算値と、前記差に基づく余剰電力値の加算値との比率が、前記水素エネルギー貯蔵装置のシステム効率に対応している生成部と、前記余剰電力値に応じて水素を製造させる制御と、前記不足電力値に応じて前記水素を用いた発電を行わせる制御とを、前記水素エネルギー貯蔵装置に対して行う制御部と、を有する制御装置と、
を備えることを特徴とする水素エネルギー貯蔵システム。
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