JP2003257458A - 自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発電システム、発電システムの運用方法、発電システムの運用計画作成装置 - Google Patents

自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発電システム、発電システムの運用方法、発電システムの運用計画作成装置

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JP2003257458A
JP2003257458A JP2002053197A JP2002053197A JP2003257458A JP 2003257458 A JP2003257458 A JP 2003257458A JP 2002053197 A JP2002053197 A JP 2002053197A JP 2002053197 A JP2002053197 A JP 2002053197A JP 2003257458 A JP2003257458 A JP 2003257458A
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Noboru Makita
昇 牧田
Mitsuhiro Takachi
三裕 高地
Masakatsu Oya
正克 大矢
Masashi Fujii
正史 藤井
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Ebara Corp
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力会社から調達する買電電力を抑制し、電
力需要期間に対応して水素の貯蔵及び放出を行い燃料電
池から発電する自然エネルギー発電装置と燃料電池を有
する発電システムを提供する。 【解決手段】 自然エネルギー発電装置32と、水素発
生装置38と、燃料電池46と、水素ガス42を貯蔵す
る水素貯蔵タンク48と、小電力需要期間に、自然エネ
ルギー発電装置32から電力グリッドとしての電力需要
系統50へ電力を供給しながら、余剰電力を水素発生装
置38へ供給して水素ガス42を生成させ水素貯蔵タン
ク48へ貯蔵すると共に、大電力需要期間に、水素貯蔵
タンク48から水素ガス42を取り出して燃料電池46
へ水素ガス42を供給し、燃料電池46から発電する電
力を電力グリッドとしての電力需要系統50へ供給させ
る最適運用制御コントローラ58とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然エネルギー発電
装置と燃料電池を有する発電システムに係り、特に、電
力需要に対応して発電量を制御する発電システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の水素発生装置から水素ガスの供給
を受ける燃料電池発電システムは、例えば、図10に示
すように、自然エネルギー発電装置32、水素発生装置
38、水素貯蔵タンク48、燃料電池46、制御装置1
から構成されている。
【0003】水素発生装置38は、電解用電源として自
然エネルギー発電装置32の直流電力により水を電気分
解して陰極から水素42を発生させていた。
【0004】水素貯蔵タンク48は、水素発生装置38
から送出される水素42を一時的に貯蔵し、燃料電池4
6へ燃料としての水素を供給していた。
【0005】燃料電池46は、酸化剤ガス40と燃料と
しての水素42との電気化学的反応により直流電気を発
電し、電力需要系統50へインバータを介して交流電力
を供給していた。
【0006】燃料電池46で発電した電力は、水素発生
装置38内に設けられた電解槽の電力の一部として用
い、電解槽の陰極から発生する水素を電解用電源の燃料
として利用していた。また電解用電源は商用系統から供
給される交流電力を整流して直流電圧を電解槽へ供給し
ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水素発生装置と燃料電池を組み合わせた発電システムで
は、自然エネルギーとしての太陽や風力の条件が変動す
るため、自然エネルギー発電による電力に依存していた
のでは電力需要に合致した発電システムを運用すること
が困難であった。
【0008】また、燃料電池と自然エネルギー発電装置
を組み合わせた分散型発電システムを導入する目的とし
て、自家発電量を増加させて電力会社から購入する買電
量を低減させることにあるが、自家発電量が気候に左右
される発電システムでは全時間帯において必要な電力需
要を安定に賄えるか決定することが困難であり、電力会
社から購入する買電量を飛躍的に低減することができな
いという課題も存在していた。
【0009】さらに、電力需要期間に対応して水素の貯
蔵及び放出を行い燃料電池から発電するように運用する
ことが困難であった。
【0010】本発明は、斯かる実情に鑑み、電力需要に
対応する自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発
電システムを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明による発電システムは、例え
ば、図1に示すように、自然エネルギー発電装置32か
ら電力を供給して水素発生装置38から得られた水素ガ
ス42を一時的に貯蔵する水素貯蔵装置としての水素貯
蔵タンク48を設置し、制御装置としての最適運用制御
コントローラ58の指令により水素発生装置38から水
素ガス42を取り出して燃料電池46へ水素ガス42を
燃料として供給し、酸化剤ガス40との電気化学的反応
により発電するものである。
【0012】このように構成すると、水素貯蔵タンク4
8が電力需要のバッファとして機能し、電力需要の増減
に追従するように水素ガス42を製造、貯蔵、及び、放
出サイクルを繰り返し発電システムを効率的に運用させ
ることができる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項2にか
かる発明による発電システムの運用方法は、例えば、図
1又は図3に示すように、商用電力を電力需要の変動に
関らず所定の買電量84まで電力グリッドとしての電力
需要系統50へ供給し、電力需要が所定の買電量84以
下の時には、自然エネルギー発電装置32の出力電力に
より水素発生装置38から生成する水素ガス42を水素
貯蔵装置としての水素貯蔵タンク48に貯蔵し、電力需
要が買電外電力量88の時には、自然エネルギー発電装
置32から発電する第1の補充電力92と水素貯蔵装置
としての水素貯蔵タンク48から燃料電池46へ水素ガ
ス42を供給して発電する第2の補充電力94とを電力
グリッドとしての電力需要系統50へ供給すると共に、
第1の補充電力92の一部を水素発生装置38へ供給し
て生成する水素ガス42を水素貯蔵装置としての水素貯
蔵タンク48に貯蔵し、電力需要がピーク102の時に
は、第1の補充電力92の全量と第2の補充電力94と
を電力グリッドとしての電力需要系統50へ供給するよ
うに構成する。
【0014】このように構成すると、電力需要のピーク
時には自然エネルギー発電装置32と燃料電池46の全
発電量を電力グリッドへ供給するので、所定の買電量8
4を抑制することができ、ピーク時以外には余剰電力で
水素発生装置38から生成する水素ガス42を燃料電池
46の燃料として貯蔵するように発電システムを運用す
ることができる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項3にか
かる発明による発電システムの運用計画作成装置は、例
えば、図1又は図8に示すように、記憶装置202から
電力の負荷予測データを読み出して経時的に変化する電
力需要量を各時間帯毎に演算する電力需要量演算装置2
04と、電力供給時刻と設定時刻との間で所定の買電量
205を超える買電外電力需要総量を演算する買電外電
力需要総量演算装置206と、記憶装置208から電力
供給時刻の水素貯蔵量を読み出して、買電外電力需要総
量が水素貯蔵量に基づく燃料電池46の総発電量を超え
るか否かを判定し、判定結果が是のときは、水素貯蔵装
置としての水素貯蔵タンク48から燃料電池46へ水素
ガスを放出する水素放出時間帯を決定し、判定結果が否
ときは、自然エネルギー発電装置32から水素発生装置
38へ電力を供給し生成した水素ガス42を水素貯蔵装
置としての水素貯蔵タンク48へ貯蔵する水素貯蔵時間
帯を決定する水素貯蔵及び放出時間帯決定装置210
と、水素貯蔵及び水素放出時間帯並びに水素貯蔵量を記
憶装置208に記憶し、設定時刻まで、電力供給時刻を
各時間帯毎に順次再設定し、各時間帯毎の発電システム
の運用計画を作成する運用計画作成装置212と、を備
える。
【0016】このように構成すると、買電外電力需要総
量を燃料電池46の総発電量により供給できるときは、
自然エネルギー発電装置32から水素発生装置38へ電
力を供給し、水素ガスを生成して水素ガスを貯蔵し、自
然エネルギー発電装置32の余剰電力により水素ガスを
生成して貯蔵する。一方、買電外電力需要総量に対して
燃料電池46の総発電量が不足する場合には、貯蔵して
いる水素ガスを燃料電池46へ放出して燃料電池発電を
開始するように発電システムを運用するコンピュータに
より処理する運用計画作成装置を提供することができ
る。
【0017】上記目的を達成するために、請求項4にか
かる発明による請求項3に記載の発電システムを運用す
る運用計画作成装置は、例えば、図1又は図9に示すよ
うに、水素放出時間帯に、電力供給時刻の買電外電力需
要が燃料電池46の発電能力218を超えるか否かを判
定し、判定結果が否のときは、燃料電池46の出力電力
を電力グリッドとしての電力需要系統50へ供給する燃
料電池発電時間帯を決定し、判定結果が是のときは、燃
料電池46と自然エネルギー発電装置32の出力電力の
全量を電力グリッドとしての電力需要系統50へ供給す
るピーク発電時間帯を決定する水素放出時発電時間帯決
定装置216と、水素貯蔵時間帯に、電力供給時刻の電
力需要量が買電量を超えるときは、自然エネルギー発電
装置32の出力電力の一部を電力グリッドとしての電力
需要系統50へ供給し、引き続き、水素発生装置38に
必要な電力が不足する場合には、水素貯蔵装置としての
水素貯蔵タンク48から燃料電池46へ水素ガスを供給
して燃料電池46の出力電力を電力グリッドとしての電
力需要系統50へ供給する時間帯を決定する水素貯蔵時
発電時間帯決定装置216と、をさらに備える。
【0018】このように構成すると、水素放出時間帯及
び水素貯蔵時間帯の各々の時間帯に、自然エネルギー発
電装置32と燃料電池46の出力電力を電力グリッド又
は水素発生装置38へ効率良く分配することができ、ピ
ーク発電時間帯には自然エネルギー発電装置32と燃料
電池46の出力電力の全電力を電力グリッドへ供給する
ように発電システムを運用するコンピュータにより処理
する運用計画作成装置を提供することができる。
【0019】上記目的を達成するために、請求項5にか
かる発明による請求項3又は4に記載の発電システムを
運用する運用計画作成装置は、例えば、図1又は図8に
示すように、電力需要量演算装置204は、記憶装置2
14から電力需要補正データを読み出して電力供給時刻
当日の気候又は天候並びに前年同日の電力需要実績デー
タに基づき、各時間毎の電力需要量を演算するものであ
る。
【0020】このように構成すると、電力供給時刻当日
の気候又は天候並びに前年同日の電力需要実績データに
基づき、各時間毎の電力需要量を演算する発電システム
を運用するコンピュータにより処理する運用計画作成装
置を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。図1から図9は発明を実施する形態
の一例であって、図中、図と同一または類似の符号を付
した部分は同一物または相当物を表わし、重複した説明
は省略する。
【0022】図1は、本発明による第1の実施の形態で
ある自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発電シ
ステムのブロック図である。発電システム30は、自然
エネルギー発電装置32と、自然エネルギー発電装置3
2と切替装置56を介して接続される水素発生装置38
と、水素発生装置38に接続される水素貯蔵タンク48
と、水素貯蔵タンク48に接続される燃料電池46と、
切替装置56、水素発生装置38、水素貯蔵タンク4
8、燃料電池46、及び、電力需要系統50を制御信号
により制御する最適運用制御コントローラ58と、を備
える。
【0023】ここで、自然エネルギー発電装置32は、
太陽光発電装置や風力発電装置や潮力発電装置のような
自然界に存在するエネルギーを電気エネルギーに変換す
るものである。太陽光発電装置は日中に半導体ソーラセ
ルから電力を発生し、風力発電装置は昼夜を問わないが
風がプロペラを回転させ同軸の直流発電機により電力を
発生し、潮力発電装置は24時間波浪の変化を機械的な
運動エネルギーに変換して直流発電機により電力を発生
する。
【0024】切替装置56は、最適運用制御コントロー
ラ58の第1の指令を制御信号線59を介して受信し、
自然エネルギー発電装置32の出力電力をライン53を
経由して電力需要系統50へ供給し直流電圧をインバー
タを用いて交流電圧に変換する。また、自然エネルギー
発電装置32の余剰電力をライン54を経由して水素発
生装置38に供給する。さらに、最適運用制御コントロ
ーラ58の第2の指令を制御信号線59を介して受信
し、自然エネルギー発電装置32の全出力電力をライン
53を経由して電力需要系統50へ供給する。
【0025】水素発生装置38は特に限定はなく、水素
を発生する電解槽として例えば、隔膜電解槽、無隔膜電
解槽、単一電解槽、あるいは多段電解槽等の陰極で発生
する水素ガスを回収出来る構造であれば、副生成物とし
ての酸素を生成する何れの装置を選択してももよい。
【0026】例えば、単一隔膜電解槽を用いる場合には
陰極で発生した水素ガスを気体として回収する構造を有
する。また、多段無隔膜電解槽の場合には、各単位電解
槽を仕切る隔壁と各単位電解槽内には少なくとも一対の
陽極と陰極を内装した電解槽構成になっており、外電解
槽上部は各単位電解槽が連通した空隙を有し水素ガスを
分離し回収する。
【0027】上記単位電解槽内には、中央部から対象な
位置に分離された陽極と陰極が配置される。陽極は陽極
触媒層が被覆されたチタン板が用いられる。電極の形状
はすだれ状,ラス下降網目状或いは多孔質な形に加工し
て用いられ、陰極反応を加速するために表面積を大き
く、濃度分極が極力小さくなるように電解液流れを考慮
した構造を選択するとよい。
【0028】水素を燃料とする燃料電池46にはアルカ
リ型、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、及び固
体高分子型の燃料電池があるが、比較的小型であり、オ
ンサイト型でメインテナンスが容易なリン酸型燃料電池
や固体高分子型燃料電池が望ましい。
【0029】何れの燃料電池46も酸化剤ガス40には
酸素或いは空気を用い、燃料としての水素ガス42との
電気化学的反応により電力を出力する。酸化剤ガス40
は上述した水素発生装置38から副生成物として生成さ
れる酸素を使用することもできる。
【0030】燃料電池46は常圧から3気圧程度で運転
され、運転温度は固体高分子型は室温から80℃、リン
酸型は室温から190℃乃至220℃であり、固体高分
子型は室温近傍での運転で操作及び保守が容易であるの
に対してリン酸型は比較的高温であるため燃料電池の排
熱のレベルが170℃と高い。
【0031】燃料電池46は、水素ガス42を水素発生
装置38から直接供給することもできるが、水素発生装
置38から水素貯蔵タンク48を介して燃料電池46へ
水素ガス42を供給することもできる。この場合、水素
貯蔵タンク48は水素ガス42の蓄積と放出のバランス
を保つバッファとして機能する。
【0032】水素貯蔵タンク48は、水素ガスタンクや
水素ガス吸収合金を使用することができ、水素ガス吸収
合金としては、例えば、TiFe系、MmNi5系、若
しくは、ZrNi合金をベースとしてZrおよびNiの
一部を他元素で置換した3元系以上の組成からなり、そ
の結晶構造はCrB構造からなる水素ガス吸収合金を用
いることができる。
【0033】最適運用制御コントローラ58は、大電力
需要期間設定装置72に接続され、ピーク電力時刻とし
ての大電力需要期間を大電力需要期間設定装置72のキ
ーボード74から開始時刻の「1」、「3」、「0」、
「0」の数値を連続入力し、入力された時刻を大電力需
要期間設定装置72のLCDパネルの液晶ディスプレイ
76に開始時刻を「13:00」のように表示する。
【0034】引き続き、キーボード74から終了時刻の
「1」、「6」、「0」、「0」の数値を連続入力し
て、入力された時刻を液晶ディスプレイ76に終了時刻
を「16:00」のように表示させ、大電力需要期間を
設定することができる。また、本実施の形態では大電力
需要期間を設定することで自動的に小電力需要期間が
「16:01」から翌日の「12:59」まで設定する
ことができるが、マニュアル入力で小電力需要期間を設
定することもできる。
【0035】上記実施の形態では、大電力需要期間設定
装置72により、大電力需要期間を設定して自動的に小
電力需要期間を設定したが、小電力需要期間をマニュア
ル入力することにより大電力需要期間を自動設定するよ
うに構成してもよい。
【0036】水素発生装置38は、水素発生制御装置6
6が併設され、最適運用制御コントローラ58の指令を
制御信号線60を介して受信し、水素発生装置38の運
転及び停止が制御される。生成した水素ガス42は、水
素貯蔵タンク48へライン43を介して送出される。
【0037】水素貯蔵タンク48は、水素量検出器64
が併設され、水素貯蔵タンク48内の水素残量をライン
61を経由して最適運用制御コントローラ58へ送信す
る。水素残量は水素貯蔵タンク48の圧力Pを検出して
もよく。水素吸蔵合金の水素吸着量を検出してもよい。
【0038】燃料電池46は、燃料電池制御装置70が
併設され、最適運用制御コントローラ58の指令を制御
信号線62を介して受信し、燃料電池46の運転及び停
止が制御される。発電した直流電力は、電力需要系統5
0へライン71を介して供給する。
【0039】本実施の形態を例示すると、午後4時1分
から翌日の午後12時59分までの予め設定された小電
力需要期間に、最適運用制御コントローラ58からの制
御信号により切替装置56を切替えて、自然エネルギー
発電装置32から電力グリッドとしての電力需要系統5
0へ電力を供給しながら、その余剰電力を水素発生装置
38へ供給して水素ガス42を生成させ、生成した水素
ガス42を水素貯蔵装置としての水素貯蔵タンク48へ
貯蔵する。
【0040】また、当日の午後1時から午後4時までの
予め設定された大電力需要期間に、最適運用制御コント
ローラ58からの制御信号により、水素貯蔵タンク48
から水素ガス42を取り出して水素貯蔵タンク48のバ
ルブを開放し燃料電池46へ水素ガス42を供給し、燃
料電池46から発電する電力を電力グリッドとしての電
力需要系統50へ供給させ、直流電圧をインバータを用
いて交流電圧に変換することができる。
【0041】図2は、本発明による第2の実施の形態で
ある自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発電シ
ステムのピークカット運転のモデル図である。発電シス
テム30は、例えば午前零時の電力供給時刻104と翌
日の午前零時の設定時刻106との間に、経時的に変化
をする電力グリッド96の電力需要を小電力需要期間1
08と大電力需要期間110に区分けし、大電力需要期
間110に自然エネルギー発電と燃料電池発電の全電力
を電力グリッド96へ供給し、直流電圧をインバータを
用いて交流電圧に変換する。
【0042】電力グリッド96の電力需要は、深夜及び
早朝に亘り低く、昼過ぎから夕方の4時頃まで高くその
後深夜に至るまで低いという、所謂山形の曲線を持った
カーブで描くことができる。例えば、午前零時から午後
12時59分までの小電力需要期間108では、電力会
社の買電82の電力を電力グリッド96へ供給し、自然
エネルギー発電としての太陽電池発電や風力発電による
水素製造工程86により水素ガスを貯蔵する。
【0043】また、午後1時から午後4時までの大電力
需要期間110では、自然エネルギー発電装置32から
供給する第1の補充電力92と、貯蔵した水素ガスを燃
料として消費する燃料電池46から供給する第2の補充
電力94とを買電82の電力と併用することで、大電力
需要期間110の買電82の電力量を減少させることが
できる。従って、電力会社や他の買電業者にとっては大
電力需要期間110のピーク時間帯削減電力量112に
相当する発電設備規模を他の需要者に分配することがで
きるので、電力購入契約料を低減させることが期待でき
る。
【0044】さらに、午後4時1分から翌日の午前零時
までの小電力需要期間108では、電力会社の買電82
の電力を電力グリッド96へ供給し、自然エネルギー発
電としての太陽電池発電や風力発電による水素製造工程
86により水素ガスを貯蔵するので、発電システムの発
電電力の無駄を削減することができる。
【0045】本実施の形態によるピークカット運転11
0は、自然エネルギー発電装置32から供給する第1の
補充電力92と燃料電池46から供給する第2の補充電
力94によりピーク時間帯削減電力量112を補うの
で、電力会社の発電キャパシティを他の電力需要者へ配
分することができる。
【0046】図3は、本発明による第3の実施の形態で
ある自然エネルギー発電装置と燃料電池を有する発電シ
ステムのピークシフト運転のモデル図である。発電シス
テム30は、電力グリッド96の電力需要の変動に関わ
らず所定の買電量としての設定最大買電量84まで電力
会社から商用電力を電力グリッド96へ供給する。
【0047】電力グリッド96の電力需要が所定の買電
量としての設定最大買電量84以下の時には、自然エネ
ルギー発電装置32の出力電力により水素発生装置38
から生成する水素ガス42を水素貯蔵タンク48に貯蔵
する。
【0048】電力グリッド96の電力需要が買電外電力
量88に達した期間98には、自然エネルギー発電装置
32から発電する第1の補充電力92と水素貯蔵タンク
48から燃料電池46へ水素ガス42を供給して発電す
る第2の補充電力94とを電力グリッド96へ供給する
と共に、第1の補充電力92の一部を水素発生装置38
へ供給して生成する水素ガス42を水素貯蔵タンク48
に貯蔵する。すなわち、太陽電池や風力発電の余剰電力
により水素を製造する工程86を付加したものである。
【0049】電力グリッド96の電力需要がピーク時1
02に達した期間は、第1の補充電力92の全量と第2
の補充電力94とを電力グリッド96へ供給する。この
場合、第1の補充電力の一部を使用して水素ガス42を
生成することができないが、ピーク時102の3時間程
度の水素ガス42は水素貯蔵タンク48から供給するこ
とができる。従って、電力会社や他の買電業者にとって
はピーク時102の買電外電力量88に相当する発電設
備規模を他の需要者に分配することができるので、電力
購入契約料を低減させることが期待できる。
【0050】電力グリッド96の電力需要がピーク時1
02から買電外電力量88に達した期間100には、自
然エネルギー発電装置32から発電する第1の補充電力
92と水素貯蔵タンク48から燃料電池46へ水素ガス
42を供給して発電する第2の補充電力94とを電力グ
リッド96へ供給すると共に、第1の補充電力92の一
部を水素発生装置38へ供給して生成する水素ガス42
を水素貯蔵タンク48に貯蔵する。上述の如く、太陽電
池や風力発電の余剰電力により水素を製造する工程86
を付加したものであり、余剰電力を無駄にせず水素を貯
蔵することができる。
【0051】本実施の形態では、ピークシフト運転80
を導入する前に電力会社と契約していた購入電力量を目
安に第1の補充電力92と第2の補充電力94並びに買
電82の電力を併用して電力グリッド96へ電力を供給
することができる。
【0052】また、買電外電力量88が予想に反して増
大した場合に備えて、買電外電力量を補うためのガード
バンド90を設定することができる。ガードバンド90
は例えば、従前の電力会社との契約電力量の約10%の
電力量を確保することが望ましい。これにより、発電シ
ステム30は不測の電力需要増化に対処することがで
き、電力グリッド96上の電力の質を担保することがで
き、電力会社との買電契約を履行することができる。
【0053】例えば、ガードバンド90は、電力の需給
バランスが急激に変動した場合に迅速に対応できるよう
にする構成であり、電力会社から調達する電力をできる
限り少なくするとともに、発電システムから電力の供給
過剰によって無駄になってしまう電力をできる限り少な
くする機能を発揮する。
【0054】図4は、本発明による第4の実施の形態で
ある発電システムの運用計画作成装置のフローを示す流
れ図である。発電システムの運用計画作成装置は、処理
開始工程120でシステムは初期化される。
【0055】ステップ122は、記憶装置124から電
力の負荷予測データを読み出して経時的に変化する電力
需要量を各時間帯毎、例えば、1時間毎、30分毎に今
後の24時間の電力需要を演算する。電力の負荷予測デ
ータは、個々の需要者毎の特性を数値化して予測演算に
用いる。例えば、電力需要者が商店の場合には売場面
積、営業日か休業日か、過去の売上げ実績や入店者数、
イベントの有無の情報、もしくは、空調や照明設備等の
運転時間を電力需要予測データに反映することができ
る。
【0056】次に、ステップ128は、電力供給時刻1
26と設定時刻130との間で所定の買電量を超える買
電外電力需要総量、すなわち、設定最大買電量より大き
な電力分を合計する積分値Aを演算し、買電外電力需要
総量を記憶装置124へ記憶する。電力供給時刻126
は例えば午前零時であり、設定時刻130は例えば翌日
の午前零時を指定することができる。
【0057】引き続き、記憶装置124から電力供給時
刻126の水素貯蔵量132を読み出してから、電力供
給時刻126のカウントアップステップ134により電
力供給時刻126を1時間毎に再設定する。
【0058】さらに、ステップ136は、買電外電力需
要総量Aが水素貯蔵量132に基づく燃料電池の総発電
量を超えるか否かを判定し、判定結果が是(YES)の
ときは、水素貯蔵装置から燃料電池へ水素ガスを放出す
る水素放出時間帯を決定し、判定結果が否(NO)とき
は、自然エネルギー発電装置から水素発生装置へ電力を
供給し生成した水素ガスを水素貯蔵装置へ貯蔵する水素
貯蔵時間帯を決定する。
【0059】ステップ136の判定処理により水素製造
モード140と水素放出モード138の何れか一方に分
岐した後に、水素貯蔵及び水素放出の時間帯142、1
44並びに水素貯蔵量を記憶装置124に記憶してか
ら、ターミナルA又はBを経由して次の処理へ移行する
こともできるが、処理を上述のステップ134に戻し、
設定時刻130としての翌日の午前零時まで、電力供給
時刻126を例えば1時間という各時間帯毎に順次再設
定し、各時間帯毎の発電システムの運用計画を作成し、
ターミナルDへ分岐し処理を終了させることもできる。
【0060】上記各ステップはコンピュータにより処理
し、作成した発電システムの運用計画に基づきコーディ
ングされたプログラムを図1の最適運用制御コントロー
ラ58上で実行することができる。
【0061】図5は、本発明による第5の実施の形態で
ある発電システムの運用計画作成装置のフローを示す流
れ図である。発電システムの運用計画作成装置は、図4
のターミナルA又はBから引き継ぐ処理をコンピュータ
により実行する。
【0062】ステップ148は、上述の水素放出時間帯
としての水素放出モード138に、電力供給時刻126
の買電外電力需要Aが燃料電池の発電能力を超えるか否
かを判定し、判定結果が否(NO)のときは、ステップ
150で燃料電池の出力電力を電力グリッドへ供給する
燃料電池発電時間帯を決定し、判定結果が是(YES)
のときは、ステップ152で燃料電池と自然エネルギー
発電装置の出力電力の全量を電力グリッドへ供給するピ
ーク発電時間帯を決定する。
【0063】また、ステップ154は、水素貯蔵時間帯
としての水素製造モード140に、電力供給時刻126
の電力需要量が買電量を超えるときは、ステップ156
で自然エネルギー発電装置の出力電力の一部を電力グリ
ッドへ供給するよう決定し、引き続き、ステップ158
で水素発生装置に必要な電力が不足するか否かを判定し
不足する場合は、ステップ160で水素貯蔵装置から燃
料電池へ水素ガスを供給して燃料電池の出力電力を電力
グリッドへ供給する時間帯を決定する。一方、ステップ
154において、電力供給時刻126の電力需要量が買
電量を下回るときは、現在の太陽光又は風力の自然エネ
ルギー発電により水素を発生させる時間帯を決定する。
【0064】さらに、処理はライン168へ集約され、
自然エネルギー発電時間帯、燃料電池発電時間帯、及
び、水素貯蔵量を各々記憶装置124へ記憶し、ターミ
ナルCを経由して図4のステップ134へ戻り、電力供
給時刻126のカウントアップ処理を遂行し電力供給時
刻126が所定の設定時刻130になるまでステップ1
36からステップ168までの処理を繰り返す。発電シ
ステムの運用計画が電力供給時刻126から設定時刻1
30まで演算し終えた段階で、分岐点170を経由し処
理終了ステップ172により発電システムの運用計画作
成処理は終了する。
【0065】上記実施の形態は、電力負荷予測データに
基づいて買電外電力需要を算出していたが、図6に示す
ように、過去の電力需要実績や当日の天候や気候による
電力需要の変動を補正することができる。
【0066】発電システムの運用計画作成装置は、処理
開始工程120でシステムを初期化し、ステップ122
で、記憶装置124から電力の負荷予測データを読み出
して経時的に変化する電力需要量を各時間帯毎、例え
ば、1時間毎、30分毎に今後の24時間の電力需要を
演算する。
【0067】また、発電システムの運用計画は、年間、
月間、週間、翌日のそれぞれについて作成する。発電シ
ステムの運用計画を作成する場合には、個々の発電所
の、各時間毎の最大送電出力及び最小送電出力、追随可
能な最大負荷変化率、電力購入価格(¥/kWh)によ
り、電力調達の総合計金額が最小になるように運用する
することができる。
【0068】次に、ステップ174は、実績データ使用
の是非を判定し、実績データ176を使用するときはス
テップ178へ分岐し、実績データ176を使用しない
通常の処理を実行する場合は分岐点180へ分岐する。
【0069】ステップ178は、記憶装置124から電
力需要補正データとしての実績データ176を読み出し
て電力供給時刻当日の気候又は天候並びに前年同日の電
力需要実績データに基づき、各時間毎の電力需要量を演
算し、電力需要量を補正する。
【0070】例えば、現在の負荷に対応する直近の電力
需要に基づき蓄積した電力負荷予測データと実績データ
との間に差が生じた場合には、先ず当日の天候を優先し
て電力需要を補正する。次に気候に基づき当日の天気が
平年並か否かの判定により電力需要を補正する。さら
に、前年同日の電力需要実績と比較して電力需要を補正
するが、電力負荷は電気機器の省エネルギー化により減
少し、電気機器の増設により増加するため、前年の電力
負荷状況と直近の電力負荷状況が近似している場合に電
力需要を補正することが望ましい。
【0071】図7は、本発明による第6の実施の形態で
ある発電システムの運用計画作成装置のブロック図であ
る。発電システムの運用計画作成装置は、中央処理装置
CPU182と、記憶装置124と、メインメモリ19
4と、キーボード184と、ディスプレイ188を備
え、各部材はバス192、I/O186、及び、I/O
190を介して接続されている。
【0072】中央処理装置CPU182は、記憶装置1
24に記憶した電力需要予測データ、水素貯蔵量、水素
放出量、水素製造量、第1の補充電力量、第2の補充電
力量等の各種データをバス192を介してメインメモリ
194へ転送しながら、逐次的に電力需要を演算処理す
る。例えば、シングルチップのパーソナルコンピュータ
を使用することができる。
【0073】また、コンピュータに対し、ソフトウェア
のプログラムコードを供給し、コンピュータのCPU若
しくはMPUに格納されたプログラムに従って、記憶装
置124、キーボード184、ディスプレイ188等の
各種デバイスを動作させることによって発電システムの
運用計画を作成することができる。
【0074】さらに、プログラムコードをコンピュータ
に供給するための手段は、例えばプログラムコードを格
納した記憶装置124としては、例えばフレキシブルデ
ィスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディス
ク、CD−ROM、磁気ディスク、磁気テープ、不揮発
性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
【0075】図8は、本発明による第7の実施の形態で
ある発電システムの運用計画作成装置のブロック図であ
る。発電システムの運用計画作成装置は、記憶装置内の
複数のデータベース202、205、208、214
と、電力需要量演算装置204と、買電外電力需要総量
演算装置206と、水素貯蔵及び放出時間帯決定装置2
10と、各時間帯毎の発電システムの運用計画を作成す
る運用計画作成装置212とを備える。
【0076】電力需要量演算装置204は、負荷予測デ
ータデータベース202から電力の負荷予測データを読
み出して経時的に変化する電力需要量を各時間帯毎に演
算する。
【0077】買電外電力需要総量演算装置206は、買
電量データベース205から買電量を読み出して電力供
給時刻と設定時刻との間で所定の買電量を超える買電外
電力需要総量を演算する。
【0078】水素貯蔵及び放出時間帯決定装置210
は、水素貯蔵量データベース208から電力供給時刻の
水素貯蔵量を読み出して、買電外電力需要総量が水素貯
蔵量に基づく燃料電池の総発電量を超えるか否かを判定
する。
【0079】言い換えれば、午前零時を電力供給時刻と
した場合、現在の水素貯蔵量が24時間後の翌日の午前
零時まで燃料電池から買電外電力需要総量を供給できる
程度の水素を貯蔵しているか否かを判定する。
【0080】判定結果が是のときは、水素貯蔵装置から
燃料電池へ水素ガスを放出する水素放出時間帯を決定す
る。すなわち、現在の水素貯蔵量で買電外電力需要総量
を供給できるので、水素放出時間帯として例えば水素貯
蔵量データベース208へ記録する。
【0081】一方、判定結果が否ときは、自然エネルギ
ー発電装置から水素発生装置へ電力を供給し生成した水
素ガスを水素貯蔵装置へ貯蔵する水素貯蔵時間帯を決定
する。すなわち、現在の水素貯蔵量では買電外電力需要
総量を供給しきれないために、追加の水素を貯蔵するた
めの時間を水素貯蔵時間帯として例えば水素貯蔵量デー
タベース208へ記憶する。
【0082】発電システムの運用計画を作成する手段2
12は、水素貯蔵及び水素放出時間帯並びに水素貯蔵量
を記憶装置としての水素貯蔵量データベース208に記
憶し、例えば、翌日の午前零時の設定時刻まで、電力供
給時刻を1時間や30分の各時間帯毎に順次再設定し、
各時間帯毎の発電システムの運用計画を作成し例えば水
素貯蔵量データベース208へ記憶する。
【0083】図9は、本発明による第8の実施の形態で
ある発電システムの運用計画作成装置のブロック図であ
る。発電システムの運用計画作成装置は、記憶装置内の
複数のデータベース202、208、218、214
と、電力需要量演算装置204と、水素貯蔵及び放出時
間帯決定装置210と、発電時間帯決定装置216とを
備える。
【0084】水素貯蔵及び放出時間帯決定装置210
は、水素放出時間帯に、電力供給時刻の買電外電力需要
が燃料電池の発電能力を超えるか否かを判定する。
【0085】判定結果が否のときは、燃料電池の出力電
力を電力グリッドへ供給する燃料電池発電時間帯を決定
する。一方、判定結果が是のときは、燃料電池と自然エ
ネルギー発電装置の出力電力の全量を電力グリッドへ供
給するピーク発電時間帯を決定する。これら燃料電池発
電時間帯とピーク発電時間帯は、例えば水素貯蔵量デー
タベース208へ記憶する。
【0086】発電時間帯決定装置216は、水素貯蔵時
間帯に、電力供給時刻の電力需要量が買電量を超えると
きは、自然エネルギー発電装置の出力電力の一部を電力
グリッドへ供給する。
【0087】引き続き、水素発生装置に必要な電力が不
足する場合には、水素貯蔵装置から燃料電池へ水素ガス
を供給して燃料電池の出力電力を電力グリッドへ供給す
る時間帯を決定する。この電力グリッドへ供給する時間
帯は、例えば水素貯蔵量データベース208へ記憶す
る。
【0088】本実施の形態によれば、電力会社又は他の
売電事業者から買電電力を調達し、電力需要量を予め予
測し、予測した電力需要量に基づいて発電計画を作成し
て自然エネルギー発電装置又は燃料電池により発電する
ようにしたので、電力の需給バランスを良好に保持する
ことができる。
【0089】尚、本発明の自然エネルギー発電装置と燃
料電池を有する発電システムは、上述の図示例にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0090】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
乃至5記載の自然エネルギー発電装置と燃料電池を有す
る発電システムによれば、電力需要者に供給するピーク
電力を自然エネルギー発電又は燃料電池から補充するこ
とにより、電力会社から調達する買電の電力量を低減さ
せることができる。
【0091】また、高価な電力の購入量を大幅に押さえ
ることができ、安定かつ効率的な電力需給制御を行うこ
とができ、電力を調達するコストを大幅に低減すること
ができる、という優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態である発電システムのブロッ
ク図である。
【図2】第2の実施の形態である発電システムのピーク
カット運転のモデル図である。
【図3】第3の実施の形態である発電システムのピーク
シフト運転のモデル図である。
【図4】第4の実施の形態である発電システムの運用計
画作成装置の流れ図である。
【図5】第5の実施の形態である発電システムの運用計
画作成装置の流れ図である。
【図6】第5の実施の形態である発電システムの運用計
画作成装置の流れ図である。
【図7】第6の実施の形態である発電システムの運用計
画作成装置のブロック図である。
【図8】第7の実施の形態である発電システムの運用計
画作成装置のブロック図である。
【図9】第8の実施の形態である発電システムの運用計
画作成装置のブロック図である。
【図10】従来の発電システムのブロック図である。
【符号の説明】
30 発電システム 32 自然エネルギー発電装置 38 水素発生装置 40 酸化剤ガス 42 水素ガス 46 燃料電池 48 水素貯蔵タンク 50 電力需要系統 56 切替装置 58 最適運用制御コントローラ 64 水素量検出器 66 水素発生制御装置 70 燃料電池制御装置 72 大電力需要期間設定装置 74 キーボード 76 液晶ディスプレイ 80 ピークシフト運転 82 買電 84 設定最大買電量 86 水素製造工程 88 買電外電力量 90 ガードバンド 92 第1の補充電力 94 第2の補充電力 96 電力グリッド 102 ピーク時 104 電力供給時刻 106 設定時刻 108 小電力需要期間 110 ピークカット運転 110 大電力需要期間 112 ピーク時間帯削減電力量 120 処理開始工程 124 記憶装置 126 電力供給時刻 130 設定時刻 132 水素貯蔵量 134 カウントアップステップ 138 水素放出モード 140 水素製造モード 172 処理終了ステップ 184 キーボード 188 ディスプレイ 192 バス 194 メインメモリ 202 負荷予測データデータベース 204 電力需要量演算装置 205 買電量データベース 206 買電外電力需要総量演算装置 208 水素貯蔵量データベース 210 水素貯蔵及び放出時間帯決定装置 212 運用計画作成装置 214 記憶装置 216 発電時間帯決定装置 218 発電能力データベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 正克 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 藤井 正史 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 5H027 AA02 BA13 DD01 MM26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自然エネルギー発電装置と燃料電池を有
    する発電システムであって、前記自然エネルギー発電装
    置から電力を供給して水素発生装置から得られた水素ガ
    スを一時的に貯蔵する水素貯蔵装置を設置し、制御装置
    の指令により前記水素発生装置から水素ガスを取り出し
    て前記燃料電池へ水素ガスを燃料として供給し、酸化剤
    ガスとの電気化学的反応により発電する発電システム。
  2. 【請求項2】 発電システムの運用方法であって、 商用電力を前記電力需要の変動に関らず所定の買電量ま
    で電力グリッドへ供給し;前記電力需要が前記所定の買
    電量以下の時には、前記自然エネルギー発電装置の出力
    電力により前記水素発生装置から生成する水素ガスを水
    素貯蔵装置に貯蔵し;前記電力需要が買電外電力量の時
    には、前記自然エネルギー発電装置から発電する第1の
    補充電力と前記水素貯蔵装置から前記燃料電池へ水素ガ
    スを供給して発電する第2の補充電力とを前記電力グリ
    ッドへ供給すると共に、前記第1の補充電力の一部を前
    記水素発生装置へ供給して生成する水素ガスを前記水素
    貯蔵装置に貯蔵し;電力需要がピークの時には、前記第
    1の補充電力の全量と前記第2の補充電力とを前記電力
    グリッドへ供給する発電システムの運用方法。
  3. 【請求項3】 発電システムの運用計画作成装置であっ
    て、 記憶装置から電力の負荷予測データを読み出して経時的
    に変化する電力需要量を各時間帯毎に演算する電力需要
    量演算装置と;電力供給時刻と設定時刻との間で所定の
    買電量を超える買電外電力需要総量を演算する買電外電
    力需要総量演算装置と;前記記憶装置から前記電力供給
    時刻の水素貯蔵量を読み出して、前記買電外電力需要総
    量が前記水素貯蔵量に基づく燃料電池の総発電量を超え
    るか否かを判定し、判定結果が是のときは、水素貯蔵装
    置から前記燃料電池へ水素ガスを放出する水素放出時間
    帯を決定し、判定結果が否ときは、自然エネルギー発電
    装置から水素発生装置へ電力を供給し生成した水素ガス
    を水素貯蔵装置へ貯蔵する水素貯蔵時間帯を決定する水
    素貯蔵及び放出時間帯決定装置と;前記水素貯蔵及び水
    素放出時間帯並びに水素貯蔵量を前記記憶装置に記憶
    し、前記設定時刻まで、前記電力供給時刻を前記各時間
    帯毎に順次再設定し、前記各時間帯毎の発電システムの
    運用計画を作成する手段と;を備えるコンピュータによ
    り処理する発電システムの運用計画作成装置。
  4. 【請求項4】 前記水素放出時間帯に、前記電力供給時
    刻の買電外電力需要が前記燃料電池の発電能力を超える
    か否かを判定し、判定結果が否のときは、前記燃料電池
    の出力電力を電力グリッドへ供給する燃料電池発電時間
    帯を決定し、判定結果が是のときは、前記燃料電池と前
    記自然エネルギー発電装置の出力電力の全量を前記電力
    グリッドへ供給するピーク発電時間帯を決定する水素放
    出時発電時間帯決定装置と;前記水素貯蔵時間帯に、前
    記電力供給時刻の前記電力需要量が前記買電量を超える
    ときは、前記自然エネルギー発電装置の出力電力の一部
    を前記電力グリッドへ供給し、引き続き、前記水素発生
    装置に必要な電力が不足する場合には、前記水素貯蔵装
    置から前記燃料電池へ水素ガスを供給して前記燃料電池
    の出力電力を前記電力グリッドへ供給する時間帯を決定
    する水素貯蔵時発電時間帯決定装置と;をさらに備える
    請求項3に記載のコンピュータにより処理する発電シス
    テムの運用計画作成装置。
  5. 【請求項5】 前記電力需要量演算装置は、前記記憶装
    置から電力需要補正データを読み出して前記電力供給時
    刻当日の気候又は天候並びに前年同日の電力需要実績デ
    ータに基づき、各時間毎の前記電力需要量を演算する請
    求項3又は4に記載のコンピュータにより処理する発電
    システムの運用計画作成装置。
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