JP6211970B2 - 燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池装置

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Description

本発明は、燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタック装置が知られている。また、セルスタック装置を収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールや、燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
最近ではこの燃料電池装置の大型化も進められており、そのような燃料電池装置においては、1つの収納容器内に複数個のセルスタック装置を配置することが考えられる。
特開2007−59377号公報
ところで、上述のような燃料電池装置において、セルスタック装置に異常等が生じた場合に、交換等のメンテナンスが必要となるが、全てのセルスタック装置の稼働を停止すると、本来発電を継続できるセルスタック装置の稼働まで停止してしまうことから、運転効率が悪いという問題があった。
それゆえ、本発明では、複数個のセルスタック装置を備える燃料電池装置において、運転効率を向上した燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池装置は、複数の発電室が設けられた収納容器と、それぞれの前記発電室内に収納され、酸素含有ガスと燃料ガスとで、外部負荷に供給する電力を発電する燃料電池セルを備える燃料電池セルスタック装置と、前記燃料電池セルに燃料ガスを供給するための燃料ガス供給装置と、前記燃料電池セルに酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス供給装置と、前記セルスタック装置の温度を測定するための温度センサと、前記燃料ガス供給装置および前記酸素含有ガス供給装置の動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記発電室ごとに、該発電室に収納された前記セルスタック装置の起動停止を制御するとともに、複数の前記発電室における前記セルスタック装置の異常を検知し、該異常が生じた前記セルスタック装置が収納された前記発電室の前記セルスタック装置の発電を停止する場合に、他の前記発電室に収納された前記セルスタック装置の発電を継続しつつ、前記異常が生じた前記セルスタック装置の発電を停止するように、前記燃料ガス供給装置および前記酸素含有ガス供給装置の動作を制御し、前記制御装置は、前記異常が生じた前記セルスタック装置の発電を停止するにあたり、前記異常が生じた前記セルスタック装置が収納された前記発電室に隣接する前記発電装置に収容されている、前記異常が生じていない前記セルスタック装置の温度が第2の設定温度未満となった場合に、前記異常が生じていない前記セルスタック装置の温度を上昇するための、温度上昇モード運転を開始することを特徴とする。
本発明の燃料電池装置は、異常が生じていないセルスタック装置の発電を継続しつつ、異常が生じたセルスタック装置の発電を停止することで、運転効率の向上した燃料電池装置とすることができる。
本実施形態の燃料電池装置における燃料電池モジュールの一例を示す斜視図である。 本実施形態のセルスタック装置の一例を示す外観斜視図である。 図1に示す燃料電池モジュールの一例を示す断面図である。 本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成の一例を示す構成図である。 本実施形態の燃料電池モジュールの他の一例を示す断面図である。 本実施形態の燃料電池装置の一例を概略的に示す分解斜視図である。 本実施形態の燃料電池装置の運転制御の一例の一部を示すフローチャートである。 図6に示すフローチャートの続きの一例を示すフローチャートである。 図6に示すフローチャートの続きの他の一例を示すフローチャートである。 図6に示すフローチャートの続きのさらに他の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて本実施形態の燃料電池装置について説明する。図1は、本実施形態の燃料電池装置における燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図であり、図2は、本実施形態のセルスタック装置の一例を示す斜視図であり、図3は図1に示す燃料電池モジュールの一例を示す断面図である。なお、以降の図において同一の構成については同一の符号を用いて説明する。
図1に示す燃料電池モジュール1(以下、モジュールと略す場合がある。)は、収納容器2の内部に、図2に示すセルスタック装置5が収納されている。ここで、モジュール1の外面には、断熱材4が配置されており、モジュール1全体を断熱材4で覆うことで、モジュール1からの放熱を抑制でき、モジュール1の温度を高く維持することが可能となる。なお、図1においては、モジュール1の手前側に配置される断熱材4を取り外した状態を示している。
ここで、図1に示すモジュール1においては、セルスタック装置5を収納する発電室を4つ備えており、それぞれの発電室に対応して、収納容器2の前面の蓋3が4つにわかれているほか、手前側の断熱材4もそれぞれの発電室に対応して4つにわかれている。なお、図には示していないが、収納容器2の後面の蓋および断熱材も、それぞれの発電室に対応して分かれていることが好ましい。
それにより、例えば1つの発電室に収納されたセルスタック装置5を取り出したり、収納したりする場合に、その発電室に対応した蓋3および断熱材4を取り外せばよいため、その作業効率が向上することとなる。
続いて図2を用いて、本実施形態のセルスタック装置5について説明する。本実施形態のセルスタック装置5は、内部を長手方向に貫通し、燃料ガスが流通するガス流路(図示せず)を有する燃料電池セル6を立設させた状態で一列に配列し、隣接する燃料電池セル6間が集電部材(図示せず)を介して電気的に直列に接続されているとともに、燃料電池セル6の下端をガラスシール材等の絶縁性接合材(図示せず)でマニホールド8に固定してなるセルスタック7を2つ備え、かつセルスタック7の上方に、燃料電池セル6に供給する燃料ガスを生成するための改質器9が配置されている。なお、セルスタック7の両端部には、セルスタック7(燃料電池セル6)の発電により生じた電気を集電して外部に引き出すための、電気引き出し部を有する導電部材が配置されている(図示せず)。また、図2においては、セルスタック装置5が2つのセルスタック7を備えている場合を示しているが、適宜その個数は変更することができ、例えばセルスタック7を1つだけ備えてい
てもよい。
また、図2においては、燃料電池セル6として、内部を長手方向に貫通し、燃料ガスが流通するガス流路を複数有する中空平板型で、ガス流路を有する支持体の表面に、燃料極層、固体電解質層および酸素極層を順に積層してなる固体酸化物形の燃料電池セル6を例示している。なお、燃料電池セル6としては、発電効率の高い固体酸化物形の燃料電池セルとすることが好ましいが、その形状は、上述の中空平板型以外に、平板型や円筒型とすることもできる。
また、図2に示す改質器9においては、改質器9の内部に原燃料を導入する原燃料導入部である原燃料供給管13を介して供給される天然ガスやメタンガス、さらには灯油等の原燃料と、水供給管(図示せず)を介して供給される水とで、水蒸気改質を行ない、燃料ガスを生成する。それゆえ、改質器9は、効率のよい改質反応である水蒸気改質を行うことができる構造とされ、水を気化させるための気化部10と、原燃料を燃料ガスに改質するための改質触媒(図示せず)が配置された改質部11とを備えている。そして、改質器9で生成された燃料ガスは、燃料ガス流通管12を介してマニホールド8に供給され、マニホールド8より燃料電池セル6の内部に設けられた燃料ガス流路に供給される。
この様なセルスタック装置5は、図1に示したモジュール1において、それぞれの発電室に対応した蓋3および断熱材4を取り外すだけで、収納容器2内にスライドして収納することが可能である。
続いて、図3を用いてモジュール1の構造について説明する。
図3に示すように、モジュール1を構成する収納容器2は、内壁15と外壁16とを有する二重構造で、外壁16により収納容器2の外枠が形成されている。なお、図3に示すモジュール1においては、図3に示すように4つの発電室が設けられている例を示している。
図3に示す収納容器2においては、内壁15と外壁16との間を、燃料電池セル6に導入する酸素含有ガスが流通する酸素含有ガス流路17としている。
ここで、収納容器2内には、収納容器2の上部より、上端側に酸素含有ガスが流入するための酸素含有ガス流入口(図示せず)とフランジ部21とを備え、下端部に燃料電池セル6の下端部に酸素含有ガスを導入するための酸素含有ガス流出口19が設けられてなる酸素含有ガス導入部材20が、内壁15を貫通してマニホールド8に並置されたセルスタック7の間に挿入されて固定されている。それにより、酸素含有ガスが燃料電池セル6の側方を下端部から上端部に向けて流れることとなる。なお、フランジ部21と内壁15との間には断熱材21が配置されている。
なお、図3においては、酸素含有ガス導入部材20が、2つのセルスタック7間に位置するように配置されているが、発電室14に収納するセルスタック装置5の数や、セルスタック装置5を構成するセルスタック7の数により、適宜配置することができる。
またそれぞれの発電室14内には、モジュール1内の熱が極端に放散され、燃料電池セル6(セルスタック7)の温度が低下して発電量が低減しないよう、モジュール1内の温度を高温に維持するための断熱材21が適宜設けられている。
断熱材21は、セルスタック7の近傍に配置することが好ましく、特には、燃料電池セル6の配列方向に沿ってセルスタック7の側面側に配置するとともに、セルスタック7の
側面における燃料電池セル6の配列方向に沿った幅と同等またはそれ以上の幅を有する断熱材21を配置することが好ましい。なお、セルスタック7の両側面側に断熱材21を配置することが好ましい。それにより、セルスタック7の温度が低下することを効果的に抑制できる。さらには、酸素含有ガス導入部材20より導入される酸素含有ガスが、セルスタック7の側面側より排出されることを抑制でき、セルスタック7を構成する燃料電池セル6間の酸素含有ガスの流れを促進することができる。なお、セルスタック7の両側面側に配置された断熱材21においては、燃料電池セル6に供給される酸素含有ガスの流れを調整し、セルスタック7の長手方向および燃料電池セル6の積層方向における温度分布を低減するための開口部22が設けられている。
ここで、燃料電池セル6の配列方向に沿った内壁15の内側には、排ガス用内壁23が設けられており、内壁15と排ガス用内壁23との間が、発電室14内の排ガスが上方から下方に向けて流れる排ガス流路24とされている。
ところで、収納容器2内に複数のセルスタック装置5を収納してなる場合には、特に中央部側に位置するセルスタック装置5における燃料電池セル6から、上記の排ガス流路24までの距離が長くなってしまい、中央部側に位置するセルスタック装置5における燃料電池セル6から排出される排ガス、効率よく外部に排出することが難しい場合がある。
特に燃料電池セル6の上端側で、発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させて、その燃焼熱によって燃料電池セル6の温度を高温に維持する構成の燃料電池装置では、燃料電池セル6の上端側に排ガスが滞留することで、発電に使用されなかった燃料ガスをうまく燃焼させることができず、失火するおそれがある。特に失火を生じた場合には、燃料電池セル6の温度が上昇せず、もしくは高温に維持することができず、結果として燃料電池セル6(セルスタック装置5)の発電量が低下してしまうおそれがある。
それゆえ、図3に示す本実施形態のモジュール3においては、上記の排ガス流路24に加えて、隣接するセルスタック装置5の間に、発電に使用されなかった排ガスを排出するための排ガス流路25が設けられている。
この排ガス流路25は、筒状の容器からなり、上端部に発電室14と連通する排ガス流入口26を両側方に備えるとともに、下端である排出口31が発電室14の下方に設けられた排ガス貯留室27と連通している。なお、図3においては、直方体状でかつ筒状の容器にて排ガス流路25を形成した例を示しているが、円筒状の容器を複数配列した構成としてもよい。
すなわち、それぞれのセルスタック装置5の側方には、排ガス流路24もしくは排ガス流路25のいずれかが配置されており、発電で使用されなかった排ガスは、それぞれのセルスタック装置5を構成するセルスタック7にとって近い側の排ガス流路24、25に効率よく流れることとなる。
それにより、燃料電池セル6の上端側に排ガスが滞留することを抑制でき、排ガスを効率よく排気することができるとともに、燃料電池セル6の上方で燃焼させる構成のセルスタック装置5においては、失火を抑制することができることから、発電量が向上したモジュール1とすることができる。
あわせて、各発電室14は、内壁15内の空間が排ガス流路25で区切られることにより形成される。なお各発電室14は必ずしも完全に区切られている必要はなく、一部がつながっていても構わない。
なお、排ガス流路24、25は、排ガス貯留室27を介して、収納容器2の底部に設けられた排気孔32と通じている。
それにより、モジュール1の稼動(起動処理時、発電時、停止処理時)に伴って生じる排ガスは、排ガス流路24、25を流れて排ガス貯留室27に一旦集められた後、排気孔32より排気される構成となっている。なお、排気孔32は収納容器2の底部の一部を切り欠くようにして形成してもよく、また管状の部材を設けることにより形成してもよい。
また、燃料電池セル6に供給する酸素含有ガスは、収納容器2の底部に設けられた酸素含有ガス導入口(図示せず)より、排ガス貯留室27の下方に設けられた酸素含有ガス導入室28に供給される。酸素含有ガス導入室28に供給された酸素含有ガスは、続いて排ガス流路24の側方に位置する酸素含有ガス流路17を流れて発電室14の上方の酸素含有ガス流路に流れた後、それぞれの酸素含有ガス導入部材20を介して燃料電池セル6に供給される。
それにより、酸素含有ガス導入室28を流れる間に排ガス貯留室27の排ガスと熱交換され、酸素含有ガス流路17を流れる間に排ガス流路24を流れる排ガスと熱交換され、さらに発電室14上方の酸素含有ガス流路および酸素含有ガス導入部材20を流れる間に、発電室14の熱とで熱交換される。それにより、温度の高い酸素含有ガスを燃料電池セル6に供給することができ、発電効率を向上することができる。
なお、酸素含有ガス導入部材20の内部には、セルスタック7近傍の温度を測定するための温度センサである熱電対29が、その測温部30が燃料電池セル6の長手方向の中央部でかつ燃料電池セル6の配列方向における中央部に位置するように配置されている。
また、上述の構成のモジュール1においては、燃料電池セル6におけるガス流路より排出される発電に使用されなかった燃料ガスと酸素含有ガスとを燃料電池セル6の上端と改質器9との間で燃焼させることにより、燃料電池セル6の温度を上昇・維持させることができるほか、あわせて、燃料電池セル6(セルスタック7)の上方に配置された改質器9を温めることができ、改質器9で効率よく改質反応を行なうことができる。なお、通常発電時においては、上記燃焼や燃料電池セル6の発電に伴い、モジュール1内の温度は500〜800℃程度となる。
次に、図4を用いて本実施形態の燃料電池装置の構成について説明する。なお説明において、各発電室をまとめて説明するものとする。
図4は、本実施形態の燃料電池装置を備える燃料電池システムの構成の一例を示す構成図である。図4に示す燃料電池システムは、本実施形態の燃料電池装置の一例である発電ユニットと、熱交換後の湯水を貯湯する貯湯ユニットと、これらのユニット間を水が循環するための循環配管とから構成されている。なお、貯湯ユニットを設けない構成とすることもできる。
図4に示す発電ユニットは、都市ガス等の原燃料を供給する燃料ガス供給装置33、燃料電池セルに酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス供給装置34、セルスタック7および改質器9を有するモジュール1を備えている。なお、図4に示す発電ユニットでは、モジュール1を二点鎖線により囲って示している。また、図4には示していないが、セルスタック7から排出される発電に使用されなかった排ガスを浄化するための浄化装置や、発電で使用されなかった燃料ガスを燃焼させるための着火装置を設けることができる。
また、図4に示す発電ユニットにおいては、セルスタック7を構成する燃料電池セルの
発電により生じた排ガス(排熱)と水とで熱交換を行なう熱交換器37に水を循環させる循環配管44、熱交換器37で生成された凝縮水を純水に処理するための水処理装置38、水処理装置38にて処理された水(純水)を貯水するための水タンク40とが設けられており、水タンク40と熱交換器37との間が凝縮水供給管39により接続されている。なお、水処理装置38としてはイオン交換樹脂を備えるイオン交換樹脂装置を用いることが好ましい。
水タンク40に貯水された水は、水タンク40と改質器9とを接続する水供給管42に備えられた水ポンプ41により改質器9に供給される。
なお、燃料ガス供給装置33、酸素含有ガス供給装置34、水供給管42は、それぞれの発電室14もしくは該発電室14に配置されたセルスタック装置5に接続してもよく、また燃料ガス供給装置33、酸素含有ガス供給装置34、水供給管42に1つもしくは2つの元供給管を接続して、該元供給管から分岐させた分岐部を備えて、それぞれの発電室14もしくは該発電室14に配置されたセルスタック装置5に接続してもよい。それぞれの発電室14もしくは該発電室14に配置されたセルスタック装置5に供給される燃料ガスの量や酸素含有ガスの量を制御すべく、各供給管や分岐部に流量制御手段(弁等)を設けていることが好ましい。
さらに図4に示す発電ユニットは、モジュール1にて発電された直流電力を交流電力に変換し、変換された電気の外部負荷への供給量を調整するための供給電力調整部(パワーコンディショナ)35、熱交換器37の出口に設けられ熱交換器37の出口を流れる水(循環水流)の水温を測定するための出口水温センサ43のほか、各種機器の動作を制御する制御装置36が設けられており、循環配管44内で水を循環させる循環ポンプ46とあわせて発電ユニットが構成されている。そして、これら発電ユニットを構成する各装置を、外装ケース内に収納することで、設置や持ち運び等が容易な燃料電池装置とすることができる。なお、貯湯ユニットは、熱交換後の湯水を貯湯するための貯湯タンク45を具備して構成されている。
ここで、図4に示した燃料電池システムの運転方法について説明する。
セルスタック7の発電に必要な燃料ガスを生成するにあたり、制御装置36は原燃料供給部1、水ポンプ41を作動させる。それにより、改質器9に原燃料(天然ガス、灯油等)と水とが供給され、改質器9で水蒸気改質を行なうことにより、水素を含む燃料ガスが生成されて燃料電池セルの燃料極層側に供給される。
一方、制御装置36は酸素含有ガス供給装置34を動作させることにより、燃料電池セルの酸素極層側に酸素含有ガス(空気)を供給する。
なお、制御装置36はモジュール1において着火装置(図示せず)を作動させることにより、セルスタック7の発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させる。それにより、モジュール内の温度(セルスタック7や改質器9の温度)が上昇し、効率よい発電を行なうことができる。
セルスタック7の発電に伴って生じた排ガスは、浄化装置にて浄化された後、熱交換器37に供給され、循環配管44を流れる水とで熱交換される。熱交換器37での熱交換により生じたお湯は、循環配管44を流れて貯湯タンク45に貯水される。一方、熱交換器37での熱交換によりセルスタック7より排出される排ガスに含まれる水が凝縮水となり、凝縮水供給管39を通じて、水処理装置38に供給される。凝縮水は、水処理装置38にて純水とされて、水タンク40に供給される。水タンク40に貯水された水は、水ポン
プ41により水供給管42を介して改質器9に供給される。このように、凝縮水を有効利用することにより、水自立運転を行なうことができる。
なお、上述の例においては熱交換器37にて生成される凝縮水のみを改質器9に供給する構成の燃料電池装置を用いて説明したが、改質器9に供給する水として水道水を利用することもできる。この場合、水道水に含まれる不純物を処理するための水処理装置として、例えば、活性炭フィルター、逆浸透膜装置、イオン交換樹脂装置等を、この順に接続することで、純水を効率よく精製することができる。なお、水道水を用いる場合においても、水処理装置にて生成した純水が、水タンク40に貯水されるよう各装置を接続する。
また貯湯ユニットを設けない構成においては、熱交換器37に変えて、ラジエター等の冷却装置を備えることで、凝縮水を生成してもよい。
図5は、本実施形態の燃料電池モジュールの他の一例を示す断面図である。
図5に示すモジュール47は、図3に示すモジュール1と比較して、各発電室14にセルスタック7(発電室14)の温度を上昇するための、温度上昇装置48を備えている点で異なっている。温度上昇装置48としては、例えばヒータやバーナーを例示することができる。
それにより、発電室14やセルスタック7の温度が低い場合には、これらの温度上昇装置48を稼働させることで、発電室14やセルスタック7の温度を上昇させることができ、高い発電効率を維持することができる。
図6は、外装ケース内にモジュール1と、モジュール1を動作させるための補機(図示せず)とを収納してなる本実施形態の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図6においては一部構成を省略して示している。なお、モジュール47を収納する場合も同様である。
図6に示す燃料電池装置52は、支柱53と外装板54から構成される外装ケース内を仕切板55により上下に区画し、その上方側を上述したモジュール1を収納するモジュール収納室56とし、下方側をモジュール1を動作させるための補機を収納する補機収納室57として構成されている。なお、補機収納室57に収納する補機を省略して示している。
また、仕切板55には、補機収納室57の空気をモジュール収納室56側に流すための空気流通口58が設けられており、モジュール収納室56を構成する外装板54の一部に、モジュール収納室56内の空気を排気するための排気口59が設けられている。
ところで、収納容器2内に複数個のセルスタック装置5を収納してなる燃料電池装置において、1つのセルスタック装置に異常が生じた場合や、全てのセルスタック装置5の発電を停止すると、正常に発電を行なうできるセルスタック装置5の稼働まで停止してしまうことから、運転効率が悪いという問題がある。
それゆえ、本実施形態の燃料電池装置では、まず、収納容器2を複数の発電室14が設けられた収納容器2とし、各発電室14に対応して蓋3を分割した形状としている。あわせて、収納容器2の外側を覆う断熱材4も、蓋3に対応して分割した形状としている。それにより、セルスタック装置5に異常が生じ、運転を停止して交換が必要となった場合であっても、異常が生じたセルスタック装置5が収納された発電室14に対応する蓋3よび断熱材4を取り外すだけで、セルスタック装置5を容易に取りだすことができる。
そして、本実施形態では、異常が生じたセルスタック装置5の発電を停止するにあたり、他のセルスタック装置5の発電を停止しないように、制御装置36が燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34を制御する。それにより、全てのセルスタック装置5の運転を停止する必要がないことから、運転効率の向上した燃料電池装置とすることができる。例えば、上述の例においては、それぞれの発電室14もしくは該発電室14に配置されたセルスタック装置5に接続される供給管や分岐部に設けられた流量制御手段を制御すればよい。
以下に図7〜図10に示すフローチャートを用いて、異常(エラー)が生じたセルスタック装置5の運転を停止する運転制御について説明する。
図7に示すように、まず、制御装置はステップS1にて、制御装置36がセルスタック装置5にエラーが生じたかどうかを判別する。ここで、セルスタック装置5にエラーが生じていないと判別された場合には、ステップS2に進み、運転状態を維持する。
一方、ステップS1にてセルスタック装置5にエラーが生じていると判断された場合には、ステップS3に進み、そのエラーがシャットダウンエラーかどうかを判別する。なおシャットダウンエラーとは、セルスタック装置5に供給する燃料ガスや酸素含有ガスの供給を直ちに停止するエラーであり、燃料電池装置の構成等に基づいて適宜設定することができる。具体的には、例えば、熱交換器37の出口に設けられた出口水温センサ43が100℃以上を検知した場合や、セルスタック装置5の電圧が異常に低下した場合等とすることができる。
ここで、ステップS3で、セルスタック装置5のエラーがシャットダウンエラーと判別された場合には、続いてステップS4に進みシャットダウンモードをスタートする。なお、シャットダウンモードについては後に詳述する。
一方で、ステップS3で、セルスタック装置5のエラーがシャットダウンエラーではないと判断された場合には、ステップS5に進み、エラー回復制御を実施する。例えば、セルスタック装置5のエラーが、燃料電池セル6の上方で発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼の失火であった場合には、着火装置を稼働させる等が挙げられる。
ここで、次にステップS6に進み、エラーが回復したかどうかを判別する。エラーが回復したと判別された場合には、ステップS7に進み、運転状態を維持する。
一方で、ステップS6でエラーが回復していないと判別された場合には、続いてエラーを生じたセルススタック装置5(以下、エラーセルスタック装置5’という場合がある。)の稼働停止モードをスタートさせる。この場合に、続いてステップS9に進み、このエラーセルスタック装置5’の電圧が、定格運転時の電圧の60%未満かどうかを判別する。エラーセルスタック装置5’の電圧が、定格運転時の電圧の60%以上である場合には、続いてステップS10に進み、通常停止モードをスタートする。一方で、エラーセルスタック装置5’の電圧が、定格運転時の電圧の60%未満の場合には、続いてステップS11に進み、高速停止モードをスタートする。
このように、本実施形態の燃料電池装置においては、制御装置36は、異常が生じたセルスタック装置5の発電を停止するにあたり、セルスタック装置5の異常に応じて、異常が生じたセルスタック装置5に供給する燃料ガスの量および酸素含有ガスの量を変更するように、燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34を制御する。以下に、シャットダウンモード、通常停止モード、高速停止モードのそれぞれについて、順に説明す
る。
図8は、シャットダウンモードのフローチャートを示したものである。
ステップS4にて、シャットダウンモードをスタートさせ、続いてステップS12に進む。ステップS12では、制御装置36は、エラーセルスタック装置5’に対し、燃料ガスおよび酸素含有ガスの供給を停止するよう、燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34を停止する。なお図8のフローチャートには示していないが、あわせて、改質器9への水の供給を停止するよう、水ポンプ41の動作を制御することもできる。
続いて、ステップS13、S16に進む。ここで、ステップS13はエラーセルスタック装置5’についての制御であり、ステップS16はエラーセルスタック装置5’が収納された発電室に隣接する発電室に収納された正常に発電を行なっているセルスタック装置(以下、正常セルスタック装置5”という。)についての制御である。従って、これらのステップは同時並行で進めることができ、後述する図9におけるステップS23とS26、図10におけるステップS33とS36も同様である。
まずステップS13においては、制御装置36は、熱電対29にて測定されたエラーセルスタック装置5’の温度が、あらかじめ設定された第1の設定温度以下になったかどうかを判別する。この第1の設定温度とは、エラーセルスタック装置5’を収納容器2から安全に取りだすことができる温度を設定すればよく、例えば、50℃とすることができる。
エラーセルスタック装置5’の温度が、あらかじめ設定された第1の設定温度より高い場合には、ステップS14を介して、第1の設定温度以下となるまで、熱電対29にて測定されたエラーセルスタック装置5’の温度を計測し続ける。
一方、ステップS13において、エラーセルスタック装置5’の温度が第1の設定温度以下となった場合には、ステップS15に進み、制御装置36は、エラーセルスタック装置5’の交換が可能であることを示す交換可能信号を発信する。なお、交換可能信号とは、交換可能であることを表示するもの、ブザー等の音、メール等、適宜設定することができる。
また、ステップS16においては、熱電対29にて測定された、エラーセルスタック装置5’が収納された発電室14に隣接する発電室14に収納された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満となったかどうかを判別する。
エラーセルスタック装置5’の発電を停止することで、エラーセルスタック装置5’が収納された発電室14の温度が低下し、それに伴い、隣接する発電室14の温度が低下し、ひいてはその発電室14に収納された正常セルスタック装置5”の温度も低下する場合がある。この場合に、正常セルスタック装置5”の発電性能が低下してしまう場合がある。それゆえ、エラーセルスタック装置5’の温度は低下させつつも、正常セルスタック装置5”の温度は下がらないことが好ましい。
そこで、制御装置36は、ステップS16において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度以上であれば、ステップS17を介して正常セルスタック装置5”の発電状態を維持するよう制御する。一方で、ステップS16において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満であれば、正常セルスタック装置5”の発電状態を定常状態とするよう制御する。
ここで、第2の設定温度とは、正常セルスタック装置5”が定格運転を行なうことができる温度であって、例えば550℃〜750℃の範囲で、適宜設定をすることができる。
そして、ステップS16において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満であれば、ステップS18に進み、正常セルスタック装置5”の温度上昇モードをスタートする。
正常セルスタック装置5”の温度上昇モードとは、正常セルスタック装置5”の温度が上昇する動作で有ればよく、例えば図5に示したモジュール47のように、セルスタック装置5の側面側にヒータ等の温度上昇装置48を備えている場合には、これを稼働させればよく、温度上昇装置48を備えていない場合には、正常セルスタック装置5”の燃料利用率を低下させる(言い換えれば、燃料電池セル6に供給する燃料ガスの量を増やす)ほか、酸素(空気)利用率を低下させる(言い換えれば、発電室14に供給する酸素含有ガス(空気)の量を減らす)等を行なうことができる。
続いて、ステップS19に進み、このエラーセルスタック装置5’が収納された発電室14に隣接する発電室14に収納された正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度以上となったどうかを判別する。
ここで、正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度未満の場合は、ステップS20を介して、温度上昇モードを継続する。一方で、正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度以上となった場合には、ステップS21に進み、正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度以上を継続するように、燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34の稼働を制御する。
そして、ステップS13のラインおよびステップS16のラインの両方のフローが完了した時点で、本フローチャートを終了する。
続いて、通常停止モードについて、図9を用いて説明する。図7におけるステップS10での通常停止モードをスタートさせると、続いてステップS22に進み、制御装置36は、エラーセルスタック装置5’に供給する燃料ガスの量を低下させるように、燃料ガス供給装置33の動作を制御する。続いて、ステップS23、S26に進む。
ステップS23では、図7に示すステップS13と同様に、制御装置36は、熱電対29にて測定されたエラーセルスタック装置5’の温度が、あらかじめ設定された第1の設定温度以下になったかどうかを判別する。
エラーセルスタック装置5’の温度が、あらかじめ設定された第1の設定温度より高い場合には、ステップS24を介して、第1の設定温度以下となるまで、熱電対29にて測定されたエラーセルスタック装置5’の温度を計測し続ける。
一方、ステップS23において、エラーセルスタック装置5’の温度が第1の設定温度以下となった場合には、ステップS25に進み、制御装置36は、まずエラーセルスタック装置5’に供給する燃料ガスおよび酸素含有ガスの供給を停止するように、燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34の稼働を停止する。その後、制御装置36は、エラーセルスタック装置5’の交換が可能であることを示す交換可能信号を発信する。
なお、まずエラーセルスタック装置5’に供給する燃料ガスの停止時期については、エラーセルスタック装置5’の温度低下に合わせて適宜停止してもよい。
また、ステップS26においては、熱電対29にて測定された、エラーセルスタック装置5’が収納された発電室14に隣接する発電室14に収納された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満となったかどうかを判別する。
そこで、制御装置36は、ステップS26において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度以上であれば、ステップS27を介して正常セルスタック装置5”の発電状態を維持するよう制御する。一方で、ステップS26において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満であれば、正常セルスタック装置5”の発電状態を定常状態とするよう制御する。
ここで、第2の設定温度とは、正常セルスタック装置5”が定格運転を行なうことができる温度であって、例えば550℃〜750℃の範囲で、適宜設定をすることができる。
そして、ステップS26において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満であれば、ステップS28に進み、正常セルスタック装置5”の温度上昇モードをスタートする。
正常セルスタック装置5”の温度上昇モードとは、正常セルスタック装置5”の温度が上昇する動作で有ればよく、例えば図5に示したモジュール47のように、セルスタック装置5の側面側にヒータ等の温度上昇装置48を備えている場合には、これを稼働させればよく、温度上昇装置48を備えていない場合には、正常セルスタック装置5”の燃料利用率を低下させる(言い換えれば、燃料電池セル6に供給する燃料ガスの量を増やす)ほか、酸素(空気)利用率を低下させる(言い換えれば、発電室14に供給する酸素含有ガス(空気)の量を減らす)等を行なうことができる。
続いて、ステップS29に進み、このエラーセルスタック装置5’が収納された発電室14に隣接する発電室14に収納された正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度以上となったどうかを判別する。
ここで、正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度未満の場合は、ステップS30を介して、温度上昇モードを継続する。一方で、正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度以上となった場合には、ステップS31に進み、正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度以上を継続するように、燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34の稼働を制御する。
そして、ステップS23のラインおよびステップS26のラインの両方のフローが完了した時点で、本フローチャートを終了する。
続いて、高速停止モードについて、図10を用いて説明する。図7におけるステップS10での高速停止モードをスタートさせると、続いてステップS32に進み、制御装置36は、エラーセルスタック装置5’に供給する燃料ガスの量を低下させるように、燃料ガス供給装置33の動作を制御するとともに、図9で示した通常停止モードよりも、酸素含有ガス供給量を増量するように、酸素含有ガス供給装置34の稼働を制御する。続いて、ステップS33、S36に進む。
ステップS33では、図7に示すステップS13と同様に、制御装置36は、熱電対29にて測定されたエラーセルスタック装置5’の温度が、あらかじめ設定された第1の設定温度以下になったかどうかを判別する。
エラーセルスタック装置5’の温度が、あらかじめ設定された第1の設定温度より高い
場合には、ステップS34を介して、第1の設定温度以下となるまで、熱電対29にて測定されたエラーセルスタック装置5’の温度を計測し続ける。
一方、ステップS33において、エラーセルスタック装置5’の温度が第1の設定温度以下となった場合には、ステップS35に進み、制御装置36は、まずエラーセルスタック装置5’に供給する燃料ガスおよび酸素含有ガスの供給を停止するように、燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34の稼働を停止する。その後、制御装置36は、エラーセルスタック装置5’の交換が可能であることを示す交換可能信号を発信する。
なお、まずエラーセルスタック装置5’に供給する燃料ガスの停止時期については、エラーセルスタック装置5’の温度低下に合わせて適宜停止してもよい。
また、ステップS36においては、熱電対29にて測定された、エラーセルスタック装置5’が収納された発電室14に隣接する発電室14に収納された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満となったかどうかを判別する。
そこで、制御装置36は、ステップS26において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度以上であれば、ステップS37を介して正常セルスタック装置5”の発電状態を維持するよう制御する。一方で、ステップS36において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満であれば、正常セルスタック装置5”の発電状態を定常状態とするよう制御する。
ここで、第2の設定温度とは、正常セルスタック装置5”が定格運転を行なうことができる温度であって、例えば550℃〜750℃の範囲で、適宜設定をすることができる。
そして、ステップS36において熱電対29にて測定された正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度未満であれば、ステップS38に進み、正常セルスタック装置5”の温度上昇モードをスタートする。
正常セルスタック装置5”の温度上昇モードとは、正常セルスタック装置5”の温度が上昇する動作で有ればよく、例えば図5に示したモジュール47のように、セルスタック装置5の側面側にヒータ等の温度上昇装置48を備えている場合には、これを稼働させればよく、温度上昇装置48を備えていない場合には、正常セルスタック装置5”の燃料利用率を低下させる(言い換えれば、燃料電池セル6に供給する燃料ガスの量を増やす)ほか、酸素(空気)利用率を低下させる(言い換えれば、発電室14に供給する酸素含有ガス(空気)の量を減らす)等を行なうことができる。
続いて、ステップS39に進み、このエラーセルスタック装置5’が収納された発電室14に隣接する発電室14に収納された正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度以上となったどうかを判別する。
ここで、正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度未満の場合は、ステップS40を介して、温度上昇モードを継続する。一方で、正常セルスタック装置5”の温度が、第2の設定温度以上となった場合には、ステップS41に進み、正常セルスタック装置5”の温度が第2の設定温度以上を継続するように、燃料ガス供給装置33および酸素含有ガス供給装置34の稼働を制御する。
そして、ステップS33のラインおよびステップS36のラインの両方のフローが完了した時点で、本フローチャートを終了する。
以上のフローを行なうことで、異常が生じていない正常セルスタック装置5”の発電を継続しつつ、異常が生じたエラーセルスタック装置5’の運転のみを停止することができ、運転効率の向上した燃料電池装置とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
上述のフローチャートの説明において、異常を生じたエラーセルスタック装置5’が収納された発電室14に近接する発電室14の正常セルスタック装置5”の稼働について説明したが、上述のフローチャートを、全ての正常セルスタック装置5”の運転に適用することもできる。
1、47:モジュール
2、収納容器
5:セルスタック装置
6:燃料電池セル
14:発電室
29:温度センサ(熱電対)
33:燃料ガス供給装置
34:酸素含有ガス供給装置
36:制御装置

Claims (6)

  1. 複数の発電室が設けられた収納容器と、
    それぞれの前記発電室内に収納され、酸素含有ガスと燃料ガスとで、外部負荷に供給する電力を発電する燃料電池セルを備える燃料電池セルスタック装置と、
    前記燃料電池セルに燃料ガスを供給するための燃料ガス供給装置と、
    前記燃料電池セルに酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス供給装置と、
    前記セルスタック装置の温度を測定するための温度センサと、
    前記燃料ガス供給装置および前記酸素含有ガス供給装置の動作を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記発電室ごとに、該発電室に収納された前記セルスタック装置の起動停止を制御するとともに、複数の前記発電室における前記セルスタック装置の異常を検知し、該異常が生じた前記セルスタック装置が収納された前記発電室の前記セルスタック装置の発電を停止する場合に、他の前記発電室に収納された前記セルスタック装置の発電を継続しつつ、前記異常が生じた前記セルスタック装置の発電を停止するように、前記燃料ガス供給装置および前記酸素含有ガス供給装置の動作を制御し、
    前記制御装置は、前記異常が生じた前記セルスタック装置の発電を停止するにあたり、前記異常が生じた前記セルスタック装置が収納された前記発電室に隣接する前記発電装置に収容されている、前記異常が生じていない前記セルスタック装置の温度が第2の設定温度未満となった場合に、前記異常が生じていない前記セルスタック装置の温度を上昇するための、温度上昇モード運転を開始することを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記制御装置は、前記異常が生じた前記セルスタック装置の発電を停止するにあたり、前記セルスタック装置の異常の程度や種類に適合して、異常が生じた前記セルスタック装置に供給する燃料ガスの量および酸素含有ガスの量を変更するように、前記燃料ガス供給装置および前記酸素含有ガス供給装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池装置。
  3. 記制御装置は、前記温度センサにより測定された前記異常が生じた前記セルスタック装置の温度が第1の設定温度以下となった場合に、前記異常が生じた前記セルスタック装置の交換が可能であることを示す信号を発することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池装置。
  4. 前記制御装置は、前記セルスタック装置の異常が、あらかじめ定められたシャットダウン条件を満たす異常である場合に、前記異常を検知した後、直ちに、前記燃料電池セルに供給される前記燃料ガスおよび前記酸素含有ガスの供給を停止するように、前記燃料ガス供給装置および前記酸素含有ガス供給装置の動作を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
  5. 前記制御装置は、前記セルスタック装置の異常が、あらかじめ定められたシャットダウン条件に該当せず、かつ前記セルスタック装置の電圧が定格運転時の電圧と比較して60%以上である場合に、通常停止モードに移行し、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスの量を減少するように、前記燃料ガス供給装置の動作を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
  6. 前記制御装置は、前記セルスタック装置の異常が、あらかじめ定められたシャットダウン条件に該当せず、かつ前記セルスタック装置の電圧が定格運転時の電圧と比較して60%未満である場合に、高速停止モードに移行し、前記燃料電池セルに供給する燃料ガスの量を減少するように、前記燃料ガス供給装置の動作を制御するとともに、前記燃料電池セルに供給する前記酸素含有ガスの量を増加するように、前記酸素含有ガス供給装置の動作を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項のうちいずれかに記載の燃料電池装置。
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