JP6210931B2 - 荷電粒子線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計測に用いることのできる荷電粒子線装置に関する。
荷電粒子線装置の一態様である走査顕微鏡は、荷電粒子源から加速させて放出された1次荷電粒子線を電磁気的なレンズを用いて集束させ、さらに電磁気的な偏向によって試料表面上で走査しながら照射した際に試料から得られる2次信号を検出し、これを画像化する装置である。この様態の代表的な装置として、電子源を荷電粒子源に用いた走査電子顕微鏡が広く知られており、1次電子線を小さく集束させることで微細形状を観察できることから、半導体製造プロセスにおける微細回路パターンの寸法計測等に用いられている。
1次電子線を試料に照射した際に得られる2次信号は、2次電子や反射電子など様々なエネルギーを有する信号である。この2次信号のエネルギーを選択して検出することで、所望の情報を有する画像を取得することができる。1次電子の光路上に2次信号が進行し、1次電子光路の軸外に2次信号を検出するための検出器が配置された光学系においては、1次電子線を偏向させずに2次信号を偏向させる必要がある。
これを実現する手段として、ウィーンフィルタを2次信号の偏向手段に用いた装置が特許文献1に記載されている。特許文献1には、1次電子線の偏向角度の変化による像面湾曲の変化を、対物レンズの磁極、及び、E×B分離器で偏向色収差を発生させることで補正することが記載されている。
また、幾何収差である像面湾曲や非点収差を抑制した装置が、特許文献2に記載されている。特許文献2には、偏向色収差補正素子として動作するウィーンフィルタにより生じる像面湾曲と非点収差を偏向収差補正素子内で補正することが記載されている。
特開2003−187733号公報 国際公開第2012/050018号
ところで、ウィーンフィルタを検出器に2次信号の偏向器として利用し、2次信号のエネルギーを切り替えて検出する場合、ウィーンフィルタの作用量を切り替える必要が生じる。その際、ウィーンフィルタで発生する像面湾曲や非点収差などの1次電子線の収差量も変化するため、試料上での焦点位置が変化する。特に検出する2次信号のエネルギーを大きく切り替える場合に焦点位置の変化が顕在化することになる。さらに、検出する2次信号のエネルギーを切り替えた際、試料上での焦点位置を補正する手段で焦点ずれを補正すると1次電子線の偏向感度に影響を及ぼし、取得画像の表示寸法に誤差が生じるという課題がある。
前述の先行技術文献では、ウィーンフィルタで偏向する2次信号のエネルギーを切り替えることで生じる焦点ずれ、偏向感度ずれは想定されていない。そのため、特許文献1では、ウィーンフィルタが1次電子を偏向する偏向器の一部として動作し、1次電子偏向器よりも試料側に配置された静電レンズを連動させて焦点ずれを補正するという効果にとどまる。特許文献2ではウィーンフィルタを2次信号の偏向器として用いていない。
本発明の目的は、2次信号の偏向器として作用するウィーンフィルタの動作条件を変更した際に発生する焦点ずれや非点収差を補正し、かつ取得画像の表示寸法を一定に保持することのできる荷電粒子線装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、代表的な本発明の荷電粒子線装置の一つは、荷電粒子線を集束する2段のレンズのうち試料側に配置されたレンズと検出器の間にウィーンフィルタを配置し、さらにウィーンフィルタと2段のレンズのうち荷電粒子源側に配置されたレンズを連動して制御する演算装置を設けるものである。
例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例をあげるならば、荷電粒子源と、前記荷電粒子源から放出された1次荷電粒子線を試料上に集束する2段のレンズであって、前記荷電粒子源側に配置された第1のレンズと、前記試料側に配置された第2のレンズとを備える2段のレンズと、前記1次荷電粒子線の前記試料上での照射位置を規定する偏向器と、前記2段のレンズの間に配置され、前記1次荷電粒子線が照射されたことにより前記試料から発生する2次荷電粒子信号を検出する検出器と、前記検出器と前記第2のレンズとの間に配置され、前記2次荷電粒子信号を偏向する第1のウィーンフィルタと、前記第1のウィーンフィルタと前記第1のレンズとを連動して制御する演算装置と、を備える荷電粒子線装置が提供される。
本発明によれば、2次信号の偏向器として作用するウィーンフィルタの動作条件を変更した際に発生する焦点ずれや非点収差を補正し、取得画像の表示寸法を一定に保持することができる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
第1実施例に係る荷電粒子線装置(走査電子顕微鏡)の全体構成図である。 第1実施例に係るウィーンフィルタを通過する2次電子の軌道を説明する模式図である。 第1実施例に係るウィーンフィルタとコンデンサレンズの連動制御の説明する模式図である。 第1実施例に係る画像取得条件設定用GUI画面の構成例を示す図である。 第2実施例に係る荷電粒子線装置(走査電子顕微鏡)の全体構成図である。 第3実施例に係る荷電粒子線装置(走査電子顕微鏡)の全体構成図である。 第4実施例に係る荷電粒子線装置(走査電子顕微鏡)の全体構成図である。 第5実施例に係る荷電粒子線装置(走査電子顕微鏡)の全体構成図である。 第5実施例に係る画像取得条件設定用GUI画面の構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。
試料観察装置としては、荷電粒子源から放出された1次荷電粒子線(代表的には、電子)を試料表面で走査して、二次的に発生する2次荷電粒子の信号を検出する荷電粒子線装置がある。本発明は、荷電粒子線装置全般に適用可能である。荷電粒子線装置の代表的な例として、走査電子顕微鏡(SEM)がある。
[第1実施例]
第1実施例について、図1〜図4を用いて説明する。図1は本実施例に係る荷電粒子線装置の一形態である、走査電子顕微鏡の全体構成図である。
走査電子顕微鏡は、電子光学系鏡筒91と、電子光学系鏡筒91の各種構成要素への動作電圧・駆動電流を供給するための電源ユニット92と、システム全体を統括制御する演算装置93と、当該演算装置93に付随する記憶装置94と、入出力装置95等を備える。入出力装置95は、マウスやキーボードなどの入力装置と、ディスプレイ(表示部)などの出力装置を備える。
電子光学系鏡筒91は、電子源1と、観察試料2と、検出器5と、電流制限絞り6と、対物レンズ11と、コンデンサレンズ12と、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と、2段の走査偏向器30とを備える。検出器5は、2段のレンズ(対物レンズ11、コンデンサレンズ12)の間に配置されている。2次信号偏向用ウィーンフィルタ23は、静電偏向器21と電磁偏向器22とから構成される。また、2段の走査偏向器30は、上段走査偏向器31と下段走査偏向器32とから構成される。
電子源1から放出された1次電子ビーム3は、コンデンサレンズ12と対物レンズ11を順に通過して観察試料2上に微小スポットとして集束された状態で照射される。途中、観察試料2上の1次電子ビーム3は、上段走査偏向器31と下段走査偏向器32からなる2段の走査偏向器30により2次元的に走査される。
1次電子ビーム3の照射によって観察試料2から放出された2次電子や反射電子などの2次信号4は、2段のレンズ(対物レンズ11、コンデンサレンズ12)の間にある検出器5によって検出される。検出器5によって検出された信号は演算装置93に送られる。演算装置93では、入力された情報に基づいて画像処理が行われ、2次元的に走査された1次電子ビーム3の照射位置に対応した2次元画像が入出力装置95のディスプレイなどに表示される。
2次信号偏向用ウィーンフィルタ23は、検出器5よりも観察試料2側に配置されている。2次信号偏向用ウィーンフィルタ23は、検出器5と対物レンズ11との間に配置され、2次電子や反射電子を検出器5の方向に偏向させる。2次信号偏向用ウィーンフィルタ23では、静電偏向器21の電場と電磁偏向器22の磁場を直交させることにより、1次電子ビーム3を偏向させずに2次電子や反射電子を検出器5の方向に偏向させることができる。ここでは、1次電子ビーム3を偏向させないウィーンフィルタの動作条件をウィーン条件と呼ぶ。本実施例で記載するウィーンフィルタは、特段の事情がない限り1次電子ビーム3を偏向させない条件で用いるものとする。
電源ユニット92は、電子光学系鏡筒91の各構成部品の制御電源の集合である。電源ユニット92は、演算装置93により制御される。電源ユニット92は、電子源1の印加電圧を制御する電圧源51と、静電偏向器21の印加電圧を制御する電圧源53と、コンデンサレンズ12に印加する電流を制御する電流源52と、対物レンズ11に印加する電流を制御する電流源57、電磁偏向器22のコイルに印加する電流を制御する電流源54と、上段走査偏向器31及び下段走査偏向器32のそれぞれに印加する電流を制御する電流源55、56とを備える。上段走査偏向器31及び下段走査偏向器32が静電偏向器の場合は、電流源55、56の代わりに電圧源を備えてもよい。
図2は、2次信号偏向用ウィーンフィルタを通過する2次電子や反射電子の軌道の詳細を示したものである。2次信号偏向用ウィーンフィルタ23では、ウィーン条件が保持されるように静電偏向器21の電圧源53と電磁偏向器22の電流源54が駆動される。2次信号偏向用ウィーンフィルタ23に進入した2次電子及び反射電子4は、エネルギーの低い2次電子7とエネルギーの高い反射電子8に分離され、2次電子7が検出器5に入射する。反射電子8を検出器5に入射させたい場合は、反射電子8が破線で示す反射電子10の軌道となるように、ウィーン条件を保持したまま電圧源53と電流源54の出力を変化させる。このとき、2次電子7は破線で示す2次電子9に軌道が変化する。このように電圧源53と電流源54の出力を切り替えることで、検出する2次信号のエネルギーを選択することができる。
図3は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23とコンデンサレンズ12とを連動して制御する構成の詳細を模式的に示したものである。演算装置93は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の2次電子信号の偏向量からコンデンサレンズ12の作用量(電流源52への指示値)を算出し、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23とコンデンサレンズ12とを連動して制御する。
演算装置93は、コンデンサレンズ12の駆動電流計算部71と、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23に連動するコンデンサレンズ12の駆動電流計算部72と、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23を構成する静電偏向器21の印加電圧計算部73と、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23を構成する電磁偏向器22の駆動電流計算部74とを備える。
コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41と1次電子エネルギーの指示値42をコンデンサレンズ12の駆動電流計算部71に入力すると、駆動電流計算部71は、コンデンサレンズ12の電流源52の指示値を出力する。これにより、コンデンサレンズ12が作動し、コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41の位置で1次電子ビーム3が集束する。コンデンサレンズ合焦点位置は、通常、対物レンズ11とコンデンサレンズ12との間に設定される。
検出電子エネルギーの指示値43を静電偏向器21の印加電圧計算部73に入力すると、印加電圧計算部73は、静電偏向器21の電圧源53の指示値を出力する。さらに、検出電子エネルギーの指示値43と1次電子エネルギーの指示値42を電磁偏向器22の駆動電流計算部74に入力すると、駆動電流計算部74は、ウィーン条件を満足させるように電磁偏向器22の電流源54の指示値を出力する。これにより、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23が動作し、2次信号が偏向される。それと同時に、1次電子ビーム3の観察試料2上での焦点位置がずれる。観察試料2上での焦点位置ずれをΔF1、対物レンズ11の縮小率をMとすると、ΔF1を補正するのに必要な対物レンズ11の物面位置の補正量ΔF2は次式で換算される。
Figure 0006210931
ΔF2はコンデンサレンズ12で設定可能であることから、ΔF1をコンデンサレンズ12で補正することができる。
コンデンサレンズ12の電流源52に入力する電流値の変化量は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23に連動するコンデンサレンズ12の駆動電流計算部72で算出される。駆動電流計算部72には、コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41、1次電子エネルギーの指示値42、及び、検出電子エネルギーの指示値43が入力される。検出電子エネルギーの指示値43の代わりに静電偏向器21の印加電圧計算部73の出力値を駆動電流計算部72に入力してもよい。
コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41が設定されると、コンデンサレンズ合焦点位置と2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の作用位置との距離L1が得られる。2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の静電偏向器21を単体で動作させたときに2次信号偏向用ウィーンフィルタ23からL1離れた位置での1次電子ビーム3の偏向量X1は以下で示される。
Figure 0006210931
s1は静電偏向器21の偏向感度、V1は静電偏向器21の動作電圧である。V1は検出電子エネルギーの指示値43が定まれば決定される。ΔF2はウィーンフィルタの1次電子ビーム3への作用量であるX1を用いると次式となる。
Figure 0006210931
ここで、k1は2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の作用量を焦点位置ずれに換算する係数であり、計算器シミュレーションもしくは装置調整によって得られる値である。コンデンサレンズ12でΔF2だけコンデンサレンズ合焦点位置を変化させるのに必要となる、電流源52に入力する電流値の変化量(補正値)は、コンデンサレンズ合焦点の指示値41にΔF2を加算した値と、1次電子エネルギーの指示値42とによって算出され、駆動電流計算部72の出力値となる。
演算装置93は、駆動電流計算部71の出力値と駆動電流計算部72の出力値とを加算した値を電流源52に入力する。駆動電流計算部71の出力値と駆動電流計算部72の出力値との加算値が電流源52に入力されると、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の動作によって発生した1次電子ビーム3の観察試料2上での焦点位置ずれを、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と連動して、コンデンサレンズ12で補正することができる。
上記の例では、駆動電流計算部72において補正値を計算しているが、補正値は別の方法で電流源52に入力されてもよい。例えば、コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41、1次電子エネルギーの指示値42、及び、検出電子エネルギーの指示値43に対応する補正値をあらかじめテーブルに定義しておき、記憶装置94に格納していてもよい。コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41、1次電子エネルギーの指示値42、及び、検出電子エネルギーの指示値43が駆動電流計算部72に入力されたとき、駆動電流計算部72が、当該テーブルを参照して、補正値を出力するようにしてもよい。
図4は、前述のコンデンサレンズ合焦点位置、1次電子エネルギー、および検出電子エネルギーなどを設定し、またその時に得られる走査電子顕微鏡像を表示するためのGUI画面の構成例を示したものである。
GUI画面101は、入出力装置95上に表示される。GUI画面101は、画像表示部102と、光学モードを設定するためのボタン103と、1次電子ビーム3の観察試料2への照射電圧を設定するためのボタン104と、検出モードを設定するためのボタン105と、画像表示部102に表示される画像の撮像倍率を設定するためのボタン106と、対物レンズ11の励磁条件を設定するためのスクロールバー107および対物レンズ11の励磁条件の表示部108と、対物レンズ11のオートフォーカスを実行するためのボタン109と、走査偏向器の動作を指示するためのボタン110と、画像表示部102に表示された画像を記憶装置94に格納するためのボタン111と、画像表示部102に表示された画像上の観察物の寸法を計測するためのボタン112などから構成される。
ボタン106の設定は、画像表示部102に表示される画像のFOV(Field Of View)でもよい。ボタン103で設定される光学モードは、観察試料2上での1次電子ビーム3のビーム開口角やプローブ電流の制御範囲を設定するものであり、光学モードを設定すると、コンデンサレンズ12の合焦点位置が決まる。ボタン104で加速電圧(Vacc)を設定すると、1次電子エネルギーが決まる(すなわち、1次電子エネルギーの指示値42=Vacc)。ボタン105で検出モードを設定すると、検出器5で検出する検出電子エネルギーが決まる。例えば、ボタン105で検出モードを設定すると、図3で説明したように、検出する2次信号のエネルギーを選択することができる。
本実施例の効果について説明する。本実施例の構成によれば、ウィーンフィルタで偏向する2次信号の偏向量を任意に偏向しても1次電子ビーム3(1次荷電粒子線)の偏向器での偏向感度を一定に保持することが可能となる。したがって、図4のGUI画面101上での操作は以下のようになる。
ボタン110を操作して画像表示部102に画像を表示した後、ボタン112を操作すると、2本のカーソル113が出現する。2本のカーソル113を動かして観察物の寸法を計測する。寸法計測には等間隔のピッチで形成されたラインパターンのピッチ幅が望ましいが、ラインパターンに限らずホールパターンなど計測できるものであれば何でもよい。この時の計測値が寸法計測値表示部114に表示される。
その後、ボタン105を操作して検出モードを切り替えた後、ボタン110を操作して画像表示部102に画像を再表示する。ここで、ボタン105の走査により2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の作用量が変化するが、その際に発生する1次電子ビーム3の観察試料2上での焦点位置ずれは図3で説明した動作によって補正される。その結果、スクロールバー107の再設定やボタン109の操作をせずに、対物レンズ11の励磁条件の表示部108の表示値を保持したままで、画像表示部102に焦点ずれのない鮮明な画像が表示される。
その後ボタン112を操作してボタン105の操作前の観察箇所と同一箇所の寸法を計測すると、寸法計測値表示部114に表示される寸法値が、計測精度内のばらつきでボタン105の操作前に得た寸法値と一致する。本実施例では、ウィーンフィルタ23の動作条件を変更した際に、それによって発生する焦点ずれや非点収差を同期して補正することができる。以上の動作により、ウィーンフィルタ23の動作条件を変更した場合においても、画像表示部102における画像の撮像倍率を変動させることなく、画像を取得することができる。
従来では、ウィーンフィルタの動作条件を変更した場合、対物レンズの励磁条件等を再設定する必要があり、画像の撮像倍率が変動し、取得画像の表示寸法を一定に保持することができなかった。これに対して、本実施例の構成によれば、2次信号の偏向器として作用するウィーンフィルタ23の動作条件を変更した際に、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と連動するコンデンサレンズ12で焦点ずれや非点収差を補正し、取得画像の表示寸法を一定に保持することができる。
[第2実施例]
第2実施例について、図5を用いて説明する。なお、第1実施例に記載され本実施例に未記載の事項は、特段の事情がない限り本実施例にも適用することができる。
図5は、本実施例に係る荷電粒子線装置の一形態である、走査電子顕微鏡の全体構成図である。第1実施例とは、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23で発生する偏向色収差を補正する目的で色収差補正用ウィーンフィルタ26が搭載されている点で相違している。なお、図1と同一の符号は同一の構成を示す。
色収差補正用ウィーンフィルタ26は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23よりも電子源1側に配置されている。具体的には、色収差補正用ウィーンフィルタ26は、コンデンサレンズ12と電流制限絞り6との間に配置されている。色収差補正用ウィーンフィルタ26は、静電偏向器24と電磁偏向器25とから構成される。
色収差補正用ウィーンフィルタ26では、ウィーン条件が保持されるように静電偏向器24の電圧源58と電磁偏向器25の電流源59が駆動される。コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41が設定されると、L1と同時にコンデンサレンズ合焦点位置と色収差補正用ウィーンフィルタ26の作用位置との距離L2が得られる。色収差補正用ウィーンフィルタ26の静電偏向器24を単体で動作させたときに色収差補正用ウィーンフィルタ26からL2離れた位置での1次電子ビーム3の偏向量X2は以下で示される。
Figure 0006210931
s2は静電偏向器24の偏向感度、V2は静電偏向器24の動作電圧である。また、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23で発生する偏向色収差D1と色収差補正用ウィーンフィルタ26で発生する偏向色収差D2は次式で示される。
Figure 0006210931
Figure 0006210931
ここで、c1は静電偏向器21の偏向色収差係数であり、c2は電磁偏向器22の偏向色収差の偏向色収差係数であり、c3は静電偏向器24の偏向色収差係数であり、c4は電磁偏向器25の偏向色収差係数であり、V0は電子源1から放出された1次電子エネルギーであり、ΔV0は電子源1から放出された1次電子の色分散である。なお、c1〜c4の係数は、あらかじめ得られる値である。色収差補正用ウィーンフィルタ26は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23で発生する偏向色収差を打ち消すように動作させるので、以下の関係が成り立つ。
Figure 0006210931
V2の正負符号はコンデンサレンズ合焦点位置が2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と色収差補正用ウィーンフィルタ26の間に位置する場合はV1と同符号であり、その他の場合はV1と逆符号となる。この条件で制御した場合、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と色収差補正用ウィーンフィルタ26の動作によって生じる観察試料2上での焦点位置ずれを補正するのに必要な対物レンズ11の物面位置の補正量ΔF2は次式で換算される。
Figure 0006210931
ここで、k2は色収差補正用ウィーンフィルタ26の作用量を焦点位置ずれに換算する係数で、計算器シミュレーションもしくは装置調整によって得られる値である。これより、色収差補正用ウィーンフィルタ26の動作分だけ増加した物面位置の補正量は、コンデンサレンズ合焦点位置と2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の作用位置との距離L1および検出電子エネルギーの指示値43によって決定される。よって、第1実施例で説明したようにΔF2だけコンデンサレンズ合焦点位置を変化させれば、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と色収差補正用ウィーンフィルタ26の動作によって生じる観察試料2上での焦点位置ずれを補正することができる。したがって、図3で説明した構成と同じ構成を用いて、駆動電流計算部72が、上述したΔF2だけコンデンサレンズ合焦点位置を補正した値を算出すればよい。
以上の構成により、演算装置93は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と色収差補正用ウィーンフィルタ26と電子源1側に配置されたコンデンサレンズ12とを連動して制御する。その結果、ウィーンフィルタ23、26の動作条件を変更した場合においても表示画像の撮像倍率を変動させることなく画像を取得することができる。
[第3実施例]
第3実施例について、図6を用いて説明する。なお、第1実施例または第2実施例に記載され本実施例に未記載の事項は、特段の事情がない限り本実施例にも適用することができる。
図6は、本実施例に係る荷電粒子線装置の一形態である、走査電子顕微鏡の全体構成図である。なお、図5と同一の符号は同一の構成を示す。本実施例では、第2実施例に対して、コンデンサレンズ13が、コンデンサレンズ12よりも電子源1側に追加されている。本実施例は、2つのコンデンサレンズ12、13を独立に制御することで1次電子ビーム3のビーム開口角とプローブ電流の制御範囲を独立に設定することができる構成となっている。
また、対物レンズ11の磁路の一部が絶縁体14によって電気的に分離されている。対物レンズ11のポールピース15に電圧を印加することで静電レンズとしても作用させることができると同時に、観察試料2に電圧を印加することも可能である。本実施例では、これらの設定電圧の最適化により高分解能化することが可能である。コンデンサレンズ13には、電流源60が接続されており、ポールピース15と観察試料2には、それぞれ電圧源61、電圧源62が接続されている。
本実施例では、1次電子ビーム3の観察試料2への照射電圧Vaccは、観察試料2に印加する電圧をVrとすると以下で示される。
Figure 0006210931
第3実施例においても、図3で説明した構成と同じ構成によって補正が可能である。本実施例では、図4のGUI画面101内のボタン104で設定した照射電圧がVaccとなる。各ウィーンフィルタ23、26を通過する1次電子エネルギーはV0である。したがって、ボタン104で設定したVaccにVrを加算した値(Vacc+Vr)が、1次電子エネルギーの指示値42として駆動電流計算部72に入力される。
また、2次信号は観察試料2から放出されたときにVr分のエネルギーを得るので、観察試料2から放出される直前での2次信号のエネルギーE1に観察試料2に印加した電圧Vrを加算した値(E1+Vr)が、検出電子エネルギーの指示値43として駆動電流計算部72に入力される。
なお、本実施例では、コンデンサレンズ13が追加されているが、コンデンサレンズ13を制御することにより、コンデンサレンズ合焦点位置が変更され得る。したがって、コンデンサレンズ13の制御とも連動して、コンデンサレンズ合焦点位置の指示値41が変更され得る。
各ウィーンフィルタの動作によって生じる観察試料2上での焦点位置ずれは、第2実施例と同じく走査偏向器31、32よりも電子源1側のレンズで補正すればよい。本実施例では、ウィーンフィルタの動作条件を変更した場合、コンデンサレンズ12もしくはコンデンサレンズ13で補正を行えばよい。したがって、コンデンサレンズ12で補正する場合、図3で説明した構成と同じ構成を用いればよい。また、コンデンサレンズ13で補正する場合、駆動電流計算部72の出力値と、コンデンサレンズ13用の駆動電流計算部(図示を省略)の出力値とを加算した値を電流源60に入力すればよい。
本実施例では、演算装置93が、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と色収差補正用ウィーンフィルタ26と電子源1側に配置されたコンデンサレンズ12、13とを連動して制御する。各ウィーンフィルタの動作条件を変更した場合においても、コンデンサレンズ12もしくはコンデンサレンズ13で補正することで、表示画像の撮像倍率を変動させることなく、画像を取得することができる。
なお、観察試料2から放出される直前での2次信号のエネルギーの分布は、既知であり、予め得ることができる。図4のGUI画面101内のボタン105で変更できる各検出モードと、観察試料2から放出される直前での2次信号のエネルギーE1の値との関係は、あらかじめ記憶装置94に格納されていてもよい。したがって、GUI画面101内のボタン105を操作して検出モードが変更されたとき、その検出モードに対応するE1の値に切替えられ、切替えた後のE1の値に観察試料2に印加した電圧Vrを加算した値(E1+Vr)が、検出電子エネルギーの指示値43として駆動電流計算部72に入力される。これにより、ウィーンフィルタの動作条件を変更した場合において、表示画像の撮像倍率を変動させることなく、画像を取得することができる。
[第4実施例]
第4実施例について、図7を用いて説明する。なお、第1実施例から第3実施例のいずれかに記載され本実施例に未記載の事項は、特段の事情がない限り本実施例にも適用することができる。
図7は本実施例に係る荷電粒子線装置の一形態である、走査電子顕微鏡の全体構成図である。なお、図6と同一の符号は同一の構成を示す。第3実施例に対して、2段の走査偏向器30で偏向される位置をビーム偏向で移動させる目的で動作する2段の視野移動偏向器35、2段の視野移動偏向器35に連動して動作するウィーンフィルタ29、及び、静電レンズ16が追加されている。2段の視野移動偏向器35は、上段視野移動偏向器33と下段視野移動偏向器34とから構成される。ウィーンフィルタ29は、静電偏向器27と電磁偏向器28とから構成される。
上段視野移動偏向器33には電流源65が接続され、下段視野移動偏向器34には電流源66が接続され、静電偏向器27には電圧源63が接続され、電磁偏向器28には電流源64が接続され、静電レンズ16には電圧源67が接続されている。上段視野移動偏向器33及び下段視野移動偏向器34が静電偏向器の場合は、電流源65、66の代わりに電圧源を接続してもよい。
観察試料2から発生した2次信号4は、上段視野移動偏向器33と下段視野移動偏向器34の偏向場によって偏向作用を受ける。この偏向によって2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の位置で2次信号4が軸中心から離軸した位置を通過する。ウィーンフィルタ29は、上段視野移動偏向器33と下段視野移動偏向器34の動作に連動して2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の位置で2次信号4が軸中心を通過するように2次信号4を偏向する。このときに、ウィーンフィルタ29の動作量に応じて1次電子ビーム3の観察試料2上での焦点位置がずれるので、2段の視野移動偏向器35よりも電子源1側のレンズで焦点位置ずれを補正する。この焦点位置ずれの補正はコンデンサレンズ12もしくはコンデンサレンズ13で行ってもよいが、2段の視野移動偏向器35に連動した焦点位置ずれの補正は高速での動作が求められるので、本実施例では静電レンズ16で行うのが望ましい。
演算装置93は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23の2次電子信号の偏向量と、ウィーンフィルタ29の2次電子信号の偏向量から、コンデンサレンズ12の作用量及び静電レンズ16の作用量を算出し、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と色収差補正用ウィーンフィルタ26とウィーンフィルタ29とコンデンサレンズ12と静電レンズ16を連動して制御する。
コンデンサレンズ合焦点位置とウィーンフィルタ29の作用位置との距離をL3、ウィーンフィルタ29の静電偏向器27を単体で動作させたときにウィーンフィルタ29からL3離れた位置での1次電子ビーム3の偏向量をX3、静電偏向器27の偏向感度をs3、静電偏向器27の動作電圧V3とすると、各ウィーンフィルタの動作によって生じる観察試料2上での焦点位置ずれを補正するのに必要な対物レンズ11の物面位置の補正量ΔF2は次式で換算される。
Figure 0006210931
ここで、k3はウィーンフィルタ29の作用量を焦点位置ずれに換算する係数で、計算器シミュレーションもしくは装置調整によって得られる値である。このうち、数8に対して追加された第3項を静電レンズ16で補正する。なお、図7には記載していないが、本機能は、演算装置93内にウィーンフィルタ29と静電レンズ16を連動して制御する演算部を設けることで実現できる。一例として、当該演算部には、コンデンサレンズ合焦点位置とウィーンフィルタ29の作用位置との距離L3、静電偏向器27の偏向感度s3、及び、静電偏向器27の動作電圧V3が、入力値として入力される。演算部は、これらの入力値によって、数10の第3項の値を求める。演算部は、求めた第3項の値で補正した値を静電レンズ16用の電圧源67に入力すればよい。
なお、本実施例では数10の第3項のみを静電レンズ16で補正する例を説明したが、数10のすべてを静電レンズ16で補正しても同様の効果が得られる。演算装置93は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と色収差補正用ウィーンフィルタ26とウィーンフィルタ29と静電レンズ16を連動して制御する。この場合、駆動電流計算部72で計算される数8の値に上記第3項を加算した値を補正値として、静電レンズ16用の電圧源67に入力すればよい。
本実施例では、ウィーンフィルタ29の動作条件を変更した場合においても、表示画像の撮像倍率を変動させることなく画像を取得することができる。
[第5実施例]
第5実施例について、図8と図9を用いて説明する。なお、第1実施例から第4実施例のいずれかに記載され本実施例に未記載の事項は、特段の事情がない限り本実施例にも適用することができる。
図8は本実施例に係る荷電粒子線装置の一形態である、走査電子顕微鏡の全体構成図である。なお、図7と同一の符号は同一の構成を示す。第4実施例に対して、非点補正器36が追加されている。非点補正器36には電流源68が接続されている。
ウィーンフィルタを動作させることで発生する非点収差は、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23および2段の視野移動偏向器35に連動して動作するウィーンフィルタ29の動作量の関数で記載することができる。よって、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23に連動して動作する色収差補正用ウィーンフィルタ26、及びウィーンフィルタ29のそれぞれの動作によって発生した非点収差は、各ウィーンフィルタの動作量に連動して非点補正器36を制御することによって、ウィーンフィルタの動作で発生した非点を自動的に補正することができる。
なお、図8には記載していないが、本機能は、演算装置93内に、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23と非点補正器36を連動して制御する演算部、及び、ウィーンフィルタ29と非点補正器36を連動して制御する演算部を設けることで実現できる。これらの演算部は、検出モード(図9のボタン105)が切り替えられた際に、上記関数に基づいて計算された非点収差の補正値を非点補正器36に入力する。したがって、ウィーンフィルタの動作条件を変更した場合においても、2次信号偏向用ウィーンフィルタ23及びウィーンフィルタ29と非点補正器36を連動して制御することによって、ウィーンフィルタの動作で発生した非点を自動的に補正することができる。
図9は、本実施例のGUI画面の構成例を示したものである。第1実施例に記載の図4のGUIに対して、X方向非点補正器の条件を設定するためのスクロールバー115、Y方向非点補正器の条件を設定するためのスクロールバー116、X方向非点補正器設定値の表示部117、Y方向非点補正器設定値の表示部118、及び、自動で非点補正を実行するためのボタン119が追加されている。
ボタン105で検出モードを切り替えると、ウィーンフィルタの動作条件の変化分に応じて自動で非点補正器36の設定条件が変化する。本実施例では、上記の演算部で計算された補正値によって、自動的にX方向非点補正器設定値の表示部117とY方向非点補正器設定値の表示部118の表示が更新される。すなわち、ボタン105で検出モードを切り替えると、スクロールバー115、スクロールバー116、及びボタン119を操作することなく、X方向非点補正器設定値の表示部117とY方向非点補正器設定値の表示部118の表示が更新される。ボタン105で同一の操作のみを実施した場合、表示部117と表示部118に表示される数字の変化量は常に一定となる。その結果、ウィーンフィルタの動作条件を変更した場合においても、表示画像の撮像倍率を変動させることなく画像を取得することができる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。上記実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることもできる。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることもできる。また、各実施例の構成の一部について、他の構成を追加・削除・置換することもできる。
上記の演算装置93の各計算部などは、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイルなどの情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVDなどの記憶媒体に置くことができる。また、上記で説明した演算装置93の各計算部などは、それらの一部あるいは全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。
また、図面における制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
1…電子源、2…観察試料、3…1次電子ビーム、4…2次信号、5…検出器、6…電流制限絞り、7…2次電子、8…反射電子、9…2次電子、10…反射電子、11…対物レンズ、12…コンデンサレンズ、13…コンデンサレンズ、14…絶縁体、15…ポールピース、16…静電レンズ、21…静電偏向器、22…電磁偏向器、23…2次信号偏向用ウィーンフィルタ、24…静電偏向器、25…電磁偏向器、26…色収差補正用ウィーンフィルタ、27…静電偏向器、28…電磁偏向器、29…ウィーンフィルタ、31…上段走査偏向器、32…下段走査偏向器、33…上段視野移動偏向器、34…下段視野移動偏向器、36…非点補正器、41、コンデンサレンズ合焦点位置の指示値、42…1次電子エネルギーの指示値、43…検出電子エネルギーの指示値、51…電圧源、52…電流源、53…電圧源、54…電流源、55…電流源、56…電流源、57…電流源、58…電圧源、59…電流源、60…電流源、61…電圧源、62…電圧源、63…電圧源、64…電流源、65…電流源、66…電流源、67…電圧源、68…電流源、71…コンデンサレンズの駆動電流計算部、72…ウィーンフィルタに連動するコンデンサレンズの駆動電流計算部、73…静電偏向器の印加電圧計算部、74…電磁偏向器の駆動電流計算部、91…電子光学系鏡筒、92…電源ユニット、93…演算装置、94…記憶装置、95…入出力装置、101…GUI画面、102…画像表示部、103…ボタン、104…ボタン、105…ボタン、106…ボタン、107…スクロールバー、108…対物レンズ励磁条件の表示部、109…ボタン、110…ボタン、111…ボタン、112…ボタン、113…カーソル、114…寸法計測値表示部、115…スクロールバー、116…スクロールバール、117…表示部、118…表示部、119…ボタン

Claims (14)

  1. 荷電粒子源と、
    前記荷電粒子源から放出された1次荷電粒子線を試料上に集束する2段のレンズであって、前記荷電粒子源側に配置された第1のレンズと、前記試料側に配置された第2のレンズとを備える2段のレンズと、
    前記1次荷電粒子線の前記試料上での照射位置を規定する偏向器と、
    前記2段のレンズの間に配置され、前記1次荷電粒子線が照射されたことにより前記試料から発生する2次荷電粒子信号を検出する検出器と、
    前記検出器と前記第2のレンズとの間に配置され、前記2次荷電粒子信号を偏向する第1のウィーンフィルタと、
    前記第1のウィーンフィルタと前記第1のレンズとを連動して制御する演算装置と、
    を備え
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタの前記2次荷電粒子信号の偏向量から前記第1のレンズの作用量を算出する
    ことを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記演算装置は、前記第1のレンズの合焦点位置、前記1次荷電粒子線のエネルギー、及び、前記検出器での検出電子エネルギーを入力値として、前記第1のレンズの作用量を算出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 荷電粒子源と、
    前記荷電粒子源から放出された1次荷電粒子線を試料上に集束する2段のレンズであって、前記荷電粒子源側に配置された第1のレンズと、前記試料側に配置された第2のレンズとを備える2段のレンズと、
    前記1次荷電粒子線の前記試料上での照射位置を規定する偏向器と、
    前記2段のレンズの間に配置され、前記1次荷電粒子線が照射されたことにより前記試料から発生する2次荷電粒子信号を検出する検出器と、
    前記検出器と前記第2のレンズとの間に配置され、前記2次荷電粒子信号を偏向する第1のウィーンフィルタと、
    前記第1のウィーンフィルタと前記第1のレンズとを連動して制御する演算装置と、
    前記2次荷電粒子信号から得られる画像を表示する表示部と、
    を備え、
    前記第1のウィーンフィルタの動作条件を変更した際に、前記表示部には、撮像倍率が変動することなく前記画像が表示されることを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 荷電粒子源と、
    前記荷電粒子源から放出された1次荷電粒子線を試料上に集束する2段のレンズであって、前記荷電粒子源側に配置された第1のレンズと、前記試料側に配置された第2のレンズとを備える2段のレンズと、
    前記1次荷電粒子線の前記試料上での照射位置を規定する偏向器と、
    前記2段のレンズの間に配置され、前記1次荷電粒子線が照射されたことにより前記試料から発生する2次荷電粒子信号を検出する検出器と、
    前記検出器と前記第2のレンズとの間に配置され、前記2次荷電粒子信号を偏向する第1のウィーンフィルタと、
    前記第1のウィーンフィルタと前記第1のレンズとを連動して制御する演算装置と、
    前記第1のウィーンフィルタよりも前記荷電粒子源側に配置され第2のウィーンフィルタと、
    を備え、
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタと前記第2のウィーンフィルタと前記第1のレンズとを連動して制御することを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 請求項1、3、または4に記載の荷電粒子線装置において、
    前記偏向器は前記2段のレンズの間に配置されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  6. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタの前記2次荷電粒子信号の偏向量から前記第1のレンズの作用量を算出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  7. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記演算装置は、前記第1のレンズの合焦点位置、前記1次荷電粒子線のエネルギー、及び、前記検出器での検出電子エネルギーを入力値として、前記第1のレンズの作用量を算出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記試料に電圧を印加する電圧源をさらに備え、
    前記1次荷電粒子線のエネルギーの入力値は、前記1次荷電粒子線の前記試料への照射電圧に前記試料に印加した電圧の値を加算した値であり、
    前記検出電子エネルギーの入力値は、前記試料から放出される直前での前記2次荷電粒子信号のエネルギーに前記試料に印加した電圧の値を加算した値であることを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記偏向器よりも前記荷電粒子源側に配置された第3のレンズと、
    前記2段のレンズの間に配置された第2の偏向器と、
    前記第2の偏向器に連動して動作する第3のウィーンフィルタと、
    をさらに備え、
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタと前記第2のウィーンフィルタと前記第3のウィーンフィルタと前記第3のレンズを連動して制御することを特徴とする荷電粒子線装置。
  10. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタの前記2次荷電粒子信号の偏向量と前記第3のウィーンフィルタの前記2次荷電粒子信号の偏向量とから、前記第1のレンズの作用量及び第3のレンズの作用量を算出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  11. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタの前記2次荷電粒子信号の偏向量と前記第3のウィーンフィルタの前記2次荷電粒子信号の偏向量とから、第3のレンズの作用量を算出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  12. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第3のレンズは静電レンズであることを特徴とする荷電粒子線装置。
  13. 請求項1、3、または4に記載の荷電粒子線装置において、
    非点補正器をさらに備え、
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタと前記非点補正器とを連動して制御することを特徴とする荷電粒子線装置。
  14. 請求項に記載の荷電粒子線装置において、
    非点補正器をさらに備え、
    前記演算装置は、前記第1のウィーンフィルタと前記第3のウィーンフィルタと前記非点補正器とを連動して制御することを特徴とする荷電粒子線装置。
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