JP6210390B2 - 通信制御プログラム及び画像形成システム並びに通信制御方法 - Google Patents

通信制御プログラム及び画像形成システム並びに通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信制御プログラム及び画像形成システム並びに通信制御方法に関し、特に、JMF(Job Messaging Format)に従って通信を行う画像形成装置で動作する通信制御プログラム及びJMFに従って通信を行う複数の画像形成装置を含む画像形成システム並びに当該画像形成システムにおける通信制御方法に関する。
アプリケーションとプリンタとの間でメッセージを送受信するフォーマットとして、JMFが用いられている。JMFでは、Queryメッセージの受信に伴ってResponseメッセージを返送するという送受信シーケンスとメッセージの型とを定義しており、型の用途はベンダが決定している。図23は、Responseメッセージの構成例であり、Responseメッセージは、階層化された要素に属性と属性値のセットが含まれる構成をしており、メッセージの型は、要素の階層構造と要素に含まれる属性とで決定される。
アプリケーションは各ベンダのプリンタと接続可能であるため、JMFを用いて運用されているワークフローにおいては、一つのアプリケーションに対して複数のベンダのプリンタが共存することがある。この場合、例えば、ベンダAのプリンタを使用するワークフローにベンダBのプリンタを導入すると、各ベンダのJMFのメッセージ仕様の相違により、同じQueryメッセージに対して、ベンダBのプリンタはベンダAのプリンタとは異なる型のResponseメッセージを返送してしまう場合がある。
また、Responseメッセージにおけるトレイ用紙サイズの属性値の記述形式には次の2通りが存在し、形式1では、用紙の向きがSEF(Short Edge Feed)の場合、トレイ用紙サイズの属性値は”(長辺の寸法)(短辺の寸法)”と記述し、形式2では、用紙の向きがSEFの場合、トレイ用紙サイズの属性値は”(短辺の寸法)(長辺の寸法)”と記述する。ベンダは上記2つの記述形式のどちらか一方を使用するため、ベンダAとベンダBとで異なる記述形式を使用する場合が生じる。その場合、ベンダBのプリンタがベンダAのプリンタと同じ型のResponseメッセージを返送できたとしても、属性値の記述形式に相違が生じてしまい、アプリケーションはトレイ用紙サイズを誤って解釈してしまう。
このような複数のベンダのプリンタが共存するシステムにおける問題を解決する方法として、下記特許文献1には、アプリケーションのいずれかから画像形成装置へ送信された印刷ジョブ等の記述に基づいてアプリケーションを特定する段階(a)と、印刷ジョブに付加された、印刷ジョブごとに割り振られる任意値からなる動的値についての、印刷ジョブの記述の規則を、アプリケーションごとに、動的値に関連付けされた動作とともに管理する段階(b)と、印刷ジョブについて段階(a)において特定されたアプリケーションについて段階(b)において管理されている規則に従って印刷ジョブを解析することで動的値を認識するとともに、動的値に対し動的値に関連付けされた動作を行う段階(c)と、を有する画像形成システムにおける通信制御方法が開示されている。
特開2015−135604号公報
上記特許文献1に開示されているように、JMFで記述されたメッセージの変換ルールを定義した定義ファイルをプリンタに組み込んで、QueryメッセージとResponseメッセージを変換する手法を用いることにより、ベンダBのプリンタで、ベンダAのプリンタと同様の動作を実現することはできる。
例えば、Media型のQueryメッセージに対して、ベンダAとベンダBが以下に示すResponseメッセージを返送する場合を例にして説明する。ベンダAは、Media型のQueryメッセージを受信したら、図21に示すように、トレイ情報をResponseメッセージで返し、用紙の向きがSEFの場合、トレイ用紙サイズ41は”(短辺の寸法)(長辺の寸法)”と記述する。一方、ベンダBは、Media型のQueryメッセージを受信したらペーパーカタログをResponseメッセージで返し、Resource型のQueryメッセージを受信したら、図22に示すように、トレイ情報をResponseメッセージで返し、用紙の向きがSEFの場合、トレイ用紙サイズ41は”(長辺の寸法)(短辺の寸法)”と記述する。
上記特許文献1の方法によれば、Media型のQueryメッセージをResource型のQueryメッセージに変換する定義ファイルを作成してベンダBのプリンタに組み込むことで、ベンダBのプリンタは、トレイ情報をResponseメッセージで返送することができる。また、ResponseメッセージにおけるSEFのトレイ用紙サイズを”(短辺の寸法)(長辺の寸法)”の記述形式に変換するルールを定義ファイルに含めることで、ベンダBのプリンタは、ベンダAのプリンタと同じ記述形式のトレイ情報を返送することができる。
しかしながら、特許文献1の手法を使用するためには、JMFの仕様書におけるベンダ間の差分を洗い出し、差分に基づいて変換ルールの定義ファイルを作成し、作成した定義ファイルをプリンタに組み込むといった作業を行わなければならず、設定に手間がかかり、作業が煩雑になるという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、第1のプリンタを、第2のプリンタを使用するワークフローに導入する際に、事前に定義ファイルの作成や実装を行うことなく、簡便に、第1のプリンタで第2のプリンタと同じ動作を実現することができる通信制御プログラム及び画像形成システム並びに通信制御方法を提供することにある。
本発明の一側面は、印刷ジョブの処理を行うアプリケーションが動作するクライアント端末と複数の画像形成装置とが通信ネットワークで接続され、前記複数の画像形成装置の各々は、前記アプリケーションが生成した少なくともJMFで記述された要求メッセージを受信可能であり、かつ、前記要求メッセージに対して応答メッセージを返信可能であり、前記複数の画像形成装置は、第1の画像形成装置と、予め前記要求メッセージに対応する応答メッセージを前記クライアント端末に返信済みの第2の画像形成装置と、を含む画像形成システムにおける、前記第1の画像形成装置で動作する通信制御プログラムであって、前記第1の画像形成装置の制御部に、前記クライアント端末から前記要求メッセージを受信する受信処理、自装置に、前記第2の画像形成装置が登録されているかを判断する判断処理、自装置に前記第2の画像形成装置が登録されている場合に、前記要求メッセージを前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置から前記要求メッセージに対応する第1の応答メッセージを取得すると共に、予め記憶した要求メッセージと応答メッセージとを対応付ける第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する自装置の第2の応答メッセージを取得する応答取得処理、前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと自装置の前記第2の応答メッセージの構造が同一であるかを検証する検証処理、前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記要求メッセージと前記第2の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存する登録処理、前記第2のテーブルを参照して、前記クライアント端末に、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する返信処理、を実行させることを特徴とする。
本発明の一側面は、印刷ジョブの処理を行うアプリケーションが動作するクライアント端末と複数の画像形成装置とが通信ネットワークで接続される画像形成システムであって、前記複数の画像形成装置の各々は、前記アプリケーションが生成した少なくともJMFで記述された要求メッセージの受信、及び、前記要求メッセージに対する応答メッセージの返信を可能にする通信制御部を備え、前記複数の画像形成装置は、第1の画像形成装置と、予め前記要求メッセージに対応する応答メッセージを前記クライアント端末に返信済みの第2の画像形成装置と、を含み、前記第1の画像形成装置は、更に、応答制御部を備え、前記応答制御部は、前記クライアント端末から前記要求メッセージを受信し、自装置に、前記第2の画像形成装置が登録されているかを判断し、自装置に前記第2の画像形成装置が登録されている場合に、前記要求メッセージを前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置から前記要求メッセージに対応する第1の応答メッセージを取得すると共に、予め記憶した要求メッセージと応答メッセージとを対応付ける第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する自装置の第2の応答メッセージを取得し、前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと自装置の前記第2の応答メッセージの構造が同一であるかを検証し、前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記要求メッセージと前記第2の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存し、前記第2のテーブルを参照して、前記クライアント端末に、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信することを特徴とする。
本発明の一側面は、印刷ジョブの処理を行うアプリケーションが動作するクライアント端末と複数の画像形成装置とが通信ネットワークで接続され、前記複数の画像形成装置の各々は、前記アプリケーションが生成した少なくともJMFで記述された要求メッセージを受信可能であり、かつ、前記要求メッセージに対して応答メッセージを返信可能であり、前記複数の画像形成装置は、第1の画像形成装置と、予め前記要求メッセージに対応する応答メッセージを前記クライアント端末に返信済みの第2の画像形成装置と、を含む画像形成システムにおける通信制御方法であって、前記第1の画像形成装置は、前記クライアント端末から要求メッセージを受信する受信処理と、自装置に、前記第2の画像形成装置が登録されているかを判断する判断処理と、自装置に前記第2の画像形成装置が登録されている場合に、前記要求メッセージを前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置から前記要求メッセージに対応する第1の応答メッセージを取得すると共に、予め記憶した要求メッセージと応答メッセージとを対応付ける第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する自装置の第2の応答メッセージを取得する応答取得処理と、前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと自装置の前記第2の応答メッセージの構造が同一であるかを検証する検証処理と、前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記要求メッセージと前記第2の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存する登録処理と、前記第2のテーブルを参照して、前記クライアント端末に、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する返信処理と、を実行することを特徴とする。
本発明の通信制御プログラム及び画像形成システム並びに通信制御方法によれば、第1のプリンタを、第2のプリンタを使用するワークフローに導入する際に、事前に定義ファイルの作成や実装を行うことなく、簡便に、第1のプリンタで第2のプリンタと同じ動作を実現することができる。
その理由は、アプリケーションが動作するクライアント端末と第1の画像形成装置と第2の画像形成装置とを含む複数の画像形成装置が通信ネットワークで接続される画像形成システムにおいて、第1の画像形成装置は、アプリケーションから要求メッセージを受信する受信処理と、自装置の装置設定に第2の画像形成装置が登録されているかを判断する判断処理と、装置設定に第2の画像形成装置が登録されている場合に、要求メッセージを第2の画像形成装置に送信して第1の応答メッセージを取得すると共に、予め記憶した第1のテーブルを参照して、要求メッセージに対応する第2の応答メッセージを取得する応答取得処理と、第1の応答メッセージと第2の応答メッセージとが同一であるかを検証する検証処理と、検証処理で第1の応答メッセージと第2の応答メッセージとが同一であると判断した場合に、要求メッセージと第2の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存する登録処理と、アプリケーションに、第2のテーブルを参照して要求メッセージに対応する応答メッセージを送信する返信処理と、を実行するからである。また、第1の画像形成装置は、検証処理で第1の応答メッセージと第2の応答メッセージとが同一でないと判断した場合に、第1のテーブルを参照して、第1の応答メッセージと構造が同一の第3の応答メッセージを特定する特定処理を実行し、登録処理では、第3の応答メッセージが特定できた場合は、要求メッセージと第3の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存し、第3の応答メッセージが特定できなかった場合は、要求メッセージとエラーメッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存するからである。
本発明の一実施例に係る画像形成システムの構成を示す模式図である。 本発明の一実施例に係るクライアント端末の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例に係るJMFの仕様に基づくQuery(Media)メッセージの一例である。 本発明の一実施例に係るJMFの仕様に基づくQuery(Resource)メッセージの一例である。 本発明の一実施例に係るJMFの仕様に基づくResponse(Tray)メッセージの一例である。 本発明の一実施例に係るJMFの仕様に基づくResponse(Paper Catalog)メッセージの一例である。 本発明の一実施例に係るJMFの仕様に基づくResponse(Color Profile)メッセージの一例である。 本発明の一実施例に係るJMFの仕様に基づくResponse(Tone Curve)メッセージの一例である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の処理(全体処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の処理(全体処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の処理(検証処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の処理(特定処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係る画像形成装置の処理(修正操作登録処理)を示すフローチャート図である。 本発明の一実施例に係るResponseテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係る標準Responseテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係る要素リストテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係る要素パターンテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係る属性リストテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係る属性パターンテーブルの一例である。 本発明の一実施例に係るDimensionテーブルの一例である。 JMFの仕様に基づくResponse(Tray)メッセージの一例である。 JMFの仕様に基づくResponse(Tray)メッセージの他の例である。 Responseメッセージの構成例である。
背景技術で示したように、アプリケーションとプリンタとの間でメッセージを送受信するフォーマットとしてJMFが用いられており、JMFでは、Queryメッセージに対してResponseメッセージを返送する送受信シーケンスとメッセージの型とを定義している。ここで、メッセージの型の用途はベンダが決定しているため、各ベンダのJMFのメッセージ仕様の相違により、同じQueryメッセージに対して、ベンダAのプリンタとベンダBのプリンタとで異なるResponseメッセージを返送してしまう場合がある。また、Responseメッセージにおけるトレイ用紙サイズの属性値の記述形式は2通りが存在し、ベンダ毎にどちらか一方を使用するため、ベンダAとベンダBとでトレイ用紙サイズの属性値の記述形式が異なっていると、同じ型のResponseメッセージを返送できたとしても属性値の記述形式に相違が生じ、アプリケーションはトレイ用紙サイズを誤って解釈してしまう。
この問題に対して、上記特許文献1では、JMFで記述されたメッセージの変換ルールを定義した定義ファイルをプリンタに組み込む手法を提案しているが、この手法を使用するためには、JMFの仕様書におけるベンダ間の差分を洗い出し、差分に基づいて変換ルールの定義ファイルを作成し、作成した定義ファイルをプリンタに組み込むといった作業を行わなければならず、設定に手間がかかり、作業が煩雑になる。
そこで、本発明の一実施の形態では、リファレンス機を使用するワークフローに自装置を導入する際、アプリケーションからのQueryメッセージに対して自装置がどのように応答すればよいかをリファレンス機の応答を参照して決定する。具体的には、自装置がアプリケーションから受信したQueryメッセージをリファレンス機に送信してResponseメッセージを取得し、リファレンス機のResponseメッセージと自装置のResponseメッセージの構造(型)が同一であれば自装置のResponseメッセージをQueryメッセージに対応付けてテーブルに保存し、同一でなければ自装置が有するResponseメッセージの中でリファレンス機と構造が同じResponseメッセージを特定し、特定したResponseメッセージをQueryメッセージに対応付けてテーブルに保存し、アプリケーションにはテーブルを参照してResponseメッセージを送信する。更に、アプリケーションに送信するResponseメッセージにおけるトレイ用紙サイズ(属性値)の記述形式がリファレンス機と同一か否かを判定し、トレイ用紙サイズの記述形式が異なる場合は、Responseメッセージのトレイ用紙サイズをリファレンス機の記述形式に書き換えてから送信する。
これにより、リファレンス機を使用するワークフローに自装置を導入する際、事前に定義ファイルの作成や実装を行うことなく、簡便に、自装置でリファレンス機と同じ動作を実現することができる。
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る通信制御プログラム及び画像形成システム並びに通信制御方法について、図1乃至図20を参照して説明する。図1は、本実施例の画像形成システムの構成を示す模式図であり、図2及び図3は、各々、クライアント端末、画像形成装置の構成を示すブロック図である。また、図4及び図5は、本実施例のJMF Queryメッセージの一例であり、図6乃至図9は、本実施例のJMF Responseメッセージの一例である。また、図10乃至図13は、本実施例の画像形成装置の処理を示すフローチャート図であり、図14乃至図20は、本実施例のテーブルの一例である。
図1に示すように、本実施例の画像形成システムは、イントラネット上に、通信ネットワーク30で接続可能なクライアント端末10と複数の画像形成装置20(本実施例では、第1の画像形成装置20a及び第2の画像形成装置20b)とを含み、それぞれの機器がインターネットを介して接続されている。この通信ネットワーク30の規格としてEthernet(登録商標)などを用いることができる。以下、各装置について詳細に説明する。
[クライアント端末]
クライアント端末10は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置であり、第1の画像形成装置20a又は第2の画像形成装置20bに印刷ジョブを送信して印刷指示を行う。このクライアント端末10は、図2(a)に示すように、制御部11と記憶部12とネットワークI/F部13と表示部14と操作部15などで構成される。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)11aとROM(Read Only Memory)11bやRAM(Random Access Memory)11cなどのメモリとで構成され、CPU11aは、ROM11bや記憶部12に記憶した制御プログラムをRAM11cに展開して実行することにより、クライアント端末10全体の動作を制御する。また、図2(b)に示すように、上記制御部11(CPU11a)により、OS(Operating System)16、JDF(Job Definition Format)アプリケーション17、MIS(Management Information System)アプリケーション18などが実行される。
OS16は、Windows(登録商標)やMacintosh(登録商標)、Androidなどであり、クライアント端末10でJDFアプリケーション17やMISアプリケーション18を動作可能にする。
JDFアプリケーション17は、印刷ワークフローにおける、印刷ジョブやその通信を定義する標準フォーマット仕様であるJDFに従って、印刷ジョブを作成する。また、JDFアプリケーション17は、定期的に画像形成装置20とJMF通信(Queryメッセージの送信及びResponseメッセージの受信)を行って、画像形成装置20の用紙残量、トナー残量、給紙トレイに入っている用紙のサイズといった装置状態を取得する。
MISアプリケーション18は、JDFアプリケーション17が作成した印刷ジョブから、画像形成システム全体で使用するジョブチケット、用紙やトナーなどを抽出し、これらの情報を用いて印刷コストの管理などを行う。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成され、CPU11aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、印刷ジョブなどを記憶する。
ネットワークI/F部13は、NIC(Network Interface Card)やモデムなどで構成され、クライアント端末10を通信ネットワーク30に接続し、画像形成装置20との通信を可能にする。例えば、第1の画像形成装置20a又は第2の画像形成装置20bにQueryメッセージや印刷ジョブを送信したり、第1の画像形成装置20a又は第2の画像形成装置20bからResponseメッセージを受信したりする。
表示部14は、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)表示装置などで構成され、JDFアプリケーション17が印刷ジョブを作成する際の印刷設定画面などを表示する。
操作部15は、マウスやキーボードなどで構成され、上記印刷設定画面における印刷設定操作などを可能にする。
[画像形成装置]
画像形成装置20(第1の画像形成装置20a及び第2の画像形成装置20b)は、プリンタやMFP(Multi-Functional Peripherals)などであり、図3(a)に示すように、制御部21と記憶部22とネットワークI/F部23とJMF通信制御部24とSNMP(Simple Network Management Protocol)通信制御部25と表示操作部26と画像形成部27などで構成される。
制御部21は、CPU21aと、ROM21bやRAM21cなどのメモリとで構成され、CPU21aは、ROM21bや記憶部22に記憶した制御プログラムをRAM21cに展開して実行することにより、画像形成装置20全体の動作を制御すると共に、クライアント端末10から受信した印刷ジョブを解析し、印刷ジョブの各ページをラスタライズして印刷用の画像データを生成する画像処理を実行する。また、少なくとも一方の画像形成装置(本実施例では、第1の画像形成装置20a)の制御部21は、図3(b)に示すように、応答制御部28、MIB(Management Information Base)制御部29などとしても機能する。
応答制御部28は、JMF通信制御部24を介して、クライアント端末10のJDFアプリケーション17からJMFで記述された要求メッセージ(Queryメッセージ)を受信し、そのQueryメッセージに対する応答メッセージ(Responseメッセージ)を作成し、QueryメッセージとResponseメッセージとを対応付けて後述するResponseテーブルに保存し、そのResponseテーブルを参照して、JMF通信制御部24を介して、クライアント端末10のJDFアプリケーション17にResponseメッセージを出力する制御を行う。
具体的には、JMF通信制御部24を介してクライアント端末10のJDFアプリケーション17からQueryメッセージを受信する受信処理を実行する。そして、第1の画像形成装置20aの装置設定に第2の画像形成装置20bが登録されているかを判断する判断処理を実行し、第1の画像形成装置20aの装置設定に第2の画像形成装置20bが登録されていると判断した場合は、Queryメッセージを第2の画像形成装置20bに送信し、第2の画像形成装置20bからResponseメッセージ(Response(R2))を取得すると共に、後述する標準Responseテーブルを参照してQueryメッセージに対する自装置のResponseメッセージ(Response(R3))を取得する応答取得処理を実行し、第2の画像形成装置20bから取得したResponseメッセージ(Response(R2))と標準Responseテーブルから取得したResponseメッセージ(Response(R3))とが同一であるかを検証する検証処理を実行する。双方のResponseメッセージの構造が同一と判断した場合はQueryメッセージと標準Responseテーブルから取得したResponseメッセージ(Response(R3))とを対応付けてResponseテーブルに保存する登録処理を実行し、Responseテーブルを参照して、Queryメッセージに対応するResponseメッセージを、JMF通信制御部24を介してクライアント端末10のJDFアプリケーション17に返信する返信処理を実行する。
また、双方のResponseメッセージの構造が同一でないと判断した場合は標準Responseテーブルを参照して、第2の画像形成装置20bから取得したResponseメッセージ(Response(R2))と構造が同一のResponseメッセージ(Response(R4))を特定する特定処理を実行し、Responseメッセージ(Response(R4))を特定できた場合は、Queryメッセージと特定したResponseメッセージ(Response(R4))とを対応付けてResponseテーブルに保存し、特定できなかった場合は、Queryメッセージとエラーメッセージを記述したResponseメッセージ(Response(R5))とを対応付けてResponseテーブルに保存する。また、双方のResponseメッセージの構造が同一であると判断した場合、若しくは、双方のResponseメッセージの構造が同一でないと判断し、かつ、Responseメッセージ(Response(R4))を特定できた場合は、Responseメッセージ(Response(R3)又はResponse(R4))に含まれる用紙サイズ情報(トレイ用紙サイズ)の修正が必要であるかを判定する判定処理を実行し、用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、Responseメッセージに記述されているDimensionの値の順序を逆にする修正を行った後、修正後のResponseメッセージをクライアント端末10のJDFアプリケーション17に返信する。
また、第1の画像形成装置20aの装置設定に第2の画像形成装置20bが登録されていないと判断した場合は、標準Responseテーブルを参照して、Queryメッセージに対応するResponseメッセージ(Response(R6))を取得し、取得したResponseメッセージ(Response(R6))をクライアント端末10のJDFアプリケーション17に返信する。また、第1の画像形成装置20aの装置設定に第2の画像形成装置20bが登録されていると判断した場合は、ResponseテーブルからQueryメッセージに対するResponseメッセージ(Response(R1))を検索し、Responseメッセージ(Response(R1))が見つからなかった場合は、上記のようにQueryメッセージを第2の画像形成装置20bに送信し、Responseメッセージ(Response(R1))が見つかった場合は、そのResponseメッセージ(Response(R1))に含まれる用紙サイズ情報の修正が必要であるかを判定し、用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、Responseメッセージに記述されているDimensionの値の順序を逆にする修正を行った後、修正後のResponseメッセージをクライアント端末10のJDFアプリケーション17に返信する。
MIB制御部29は、SNMP通信制御部25を介して、外部機器からMIBオブジェクト(トレイ用紙サイズ)を取得し、応答制御部28に通知する。具体的には、JMFとは異なる通信フォーマットに従って(SNMP通信制御部25を介して)、第2の画像形成装置20bから、当該第2の画像形成装置20bの給紙トレイに設置された用紙のサイズを示す第1の用紙サイズ情報を取得すると共に、後述するDimensionテーブルを参照して、第1の用紙サイズ情報に対応する、自装置の給紙トレイに設置された用紙のサイズを示す第2の用紙サイズ情報を取得して応答制御部28に通知し、応答制御部28で用紙サイズ情報(トレイ用紙サイズ)の修正が必要か否かを判定する判定処理を実行できるようにする。
なお、応答制御部28及びMIB制御部29はハードウェアとして構成してもよいし、制御部21を応答制御部28及びMIB制御部29(特に、応答制御部28)として機能させるソフトウェア(通信制御プログラム)として構成し、当該通信制御プログラムをCPU21aに実行させるようにしてもよい。
記憶部22は、HDDやSSDなどで構成され、CPU21aが各部を制御するためのプログラム、自装置の処理機能に関する情報、装置設定情報、各種テーブル(Responseテーブル、標準Responseテーブル、要素リストテーブル、要素パターンテーブル、属性リストテーブル、属性パターンテーブル、Dimensionテーブルなど)、MIBオブジェクト(トレイ用紙サイズなど)を記憶する。
ネットワークI/F部23は、NICやモデムなどで構成され、画像形成装置20を通信ネットワーク30に接続し、クライアント端末10及び他の画像形成装置20とのデータ通信を可能にする。
JMF通信制御部24は、ネットワークI/F部23を介したJMF通信により、QueryメッセージとResponseメッセージの送受信を行う。
SNMP通信制御部25は、ネットワークI/F部23を介したSNMP通信により、MIBオブジェクトの送受信を行う。
表示操作部26は、LCDなどの表示部上に格子状の透明電極からなるタッチセンサが形成されたタッチパネルなどであり、印刷に関する各種画面を表示すると共に、印刷に関する各種操作を可能にする。本実施例では、特に、自装置以外の画像形成装置を装置設定に登録する操作を可能にする。
画像形成部27は、印刷用の画像データに基づいて印刷処理を実行する印刷エンジンである。具体的には、帯電装置により帯電された感光体ドラムに露光装置から画像に応じた光を照射して静電潜像を形成し、現像装置で帯電したトナーを付着させて現像し、そのトナー像を転写ベルトに1次転写し、紙を設置する給紙トレイから供給された用紙に2次転写し、更に定着装置で用紙上のトナー像を定着させる処理を行う。
なお、図1乃至図3は、本実施例の画像形成システムの一例であり、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、第1の画像形成装置20a及び第2の画像形成装置20bの少なくとも一方は、プリント機能に加えて、スキャン機能やFAX機能、サーバ機能などの他の機能を備えていてもよい。また、図1では、クライアント端末10と画像形成装置20とで画像形成システムを構成したが、画像形成システムに、画像形成装置20を制御するプリンタコントローラ(制御装置)を設け、制御装置に画像形成装置20の制御部21の機能を持たせる(制御装置のCPUに通信制御プログラムを実行させる)構成としてもよい。
以下、上記構成の画像形成システムの動作について説明するが、本発明の理解を容易にするために、画像形成装置20の通信フォーマットであるJDF/JMF、SNMP/MIBについて説明する。
[JDF/JMF]
JDF/JMFは、XML(Extensible Markup Language)ベースのフォーマットである。XMLの記述には要素、属性、属性値とよばれる3つの構成要素が存在し、例えばXMLファイルに「<Media DescriptiveName="test" MediaColorName="White"/>」と記述されている場合、「Media」が要素、「DescriptiveName」と「MediaColorName」が属性、「test」と「White」が属性値である。JDFは、主にジョブチケットの記述に使用され、JMFは、問い合わせを表すQueryと、その応答を表すResponseなどの記述に使用される。JMF通信では、JDFアプリケーション17や画像形成装置20がQueryメッセージを受信すると、Queryメッセージの内容を解析してResponseメッセージを生成し、Queryメッセージの送信元に対してResponseメッセージを返送する。JDFに基づく画像形成システムでは、JDFアプリケーション17は定期的に画像形成装置20とJMF通信を行って、画像形成装置20の用紙残量、トナー残量、給紙トレイに入っている用紙のサイズといった装置状態を取得する。
図1に示すシステム構成では、MISアプリケーション18とJDFアプリケーション17と画像形成装置20aと画像形成装置20bのそれぞれがQueryメッセージ(以下、Queryと略記する。)及びResponseメッセージ(以下、Responseと略記する。)を送受信可能であり、JMF通信により画像形成装置の装置状態を伝達する。本実施例では、MISアプリケーション18とJDFアプリケーション17、JDFアプリケーション17と画像形成装置20a、JDFアプリケーション17と画像形成装置20b、画像形成装置20aと画像形成装置20bとでそれぞれJMF通信を行う。
図4乃至図9にQueryとResponseの例を示す。QueryとResponseのXML構造には型があり、各Query/Responseで使用できる要素名、属性名はJMFで定義されている。なお、属性値は画像形成装置などの状態の記述に使用されるため、型とは無関係である。図6は、トレイ情報を記述する際に使用されるResponseの一例であり、41がトレイ用紙サイズ(Dimension)である。ベンダ毎にトレイ用紙サイズ(Dimension)の第一値と第二値が逆に記述される場合があり、本実施例でも値の記述順が逆となる例を考える。また、本実施例では、図4乃至図9の各Query/Responseの例に対して型名を付与しており、図4は”Media”、図5は”Resource”、図6は”Tray”、図7は”PaperCatalog”、図8は”ColorProfile”、図9は”ToneCurve”と呼ぶ。図21及び図22は、型が一致するResponseの一例である。図20と図21とでは、41、42、43の属性値に違いがあるが、使用している要素名と属性名とXMLの階層構造が同一であるため、同じ型である。
[SNMP/MIB]
SNMPは、UDP/IP(User Datagram Protocol/Internet Protocol)上で動作するプロトコルであり、通信機器の情報を取得したり設定したりすることによって通信機器の監視や制御を行う。SNMPを利用した通信機器の制御において、制御される側の通信機器(SNMP−Agent)は、MIBと呼ばれるデータベースを持っている。一方、制御する側の外部装置(SNMP−Manager)は、SNMPを利用して、通信機器からMIBの情報の取得や設定を行う。このMIBには、通信機器の様々な状態情報が定義されている。
SNMP−ManagerがSNMP−AgentからSNMPを使用してMIBの取得を行う場合、対象となるMIBを一意に特定するためにオブジェクトIDを使用する。MIBの全てのオブジェクトには、固有のオブジェクトIDが割り当てられている。例えば、画像形成装置の給紙トレイにセットされている用紙サイズを示すMIBオブジェクトである”prtInputMediaDimFeedDirChosen”のオブジェクトIDは、”1.3.6.1.2.1.43.8.2.1.6”である。SNMP−Managerから”prtInputMediaDimFeedDirChosen”が指定されると、SNMP−AgentはMIBに保存されている状態情報を返す。例えば、給紙トレイにA4(SEF)がセットされている場合には”1.3.6.1.2.1.43.8.2.1.6.297”という値を返す。
図1に示すシステム構成では、第1の画像形成装置20a及び第2の画像形成装置20bがSNMP通信可能である。
以下、本実施例の第1の画像形成装置20aの処理について説明する。第1の画像形成装置20aのCPU21aは、ROM21b又は記憶部22に記憶した通信制御プログラムをRAM21cに展開して実行することにより、図10乃至図13のフローチャート図に示す各ステップの処理を実行する。なお、図10(a)及び図10(b)は、作図の都合上、分図したものであり、一連の処理を示している。
[全体処理]
図10(a)に示すように、応答制御部28は、ネットワークI/F部23(JMF通信制御部24)を介してクライアント端末10(JDFアプリケーション17)からQuery(Q1)を受信する(S100:Yes)。次に、応答制御部28は、第1の画像形成装置20aの装置設定に第2の画像形成装置20bが登録されているかを判断し(S110)、登録されていない場合は(S110:No)、図15に示す標準ResponseテーブルからQuery(Q1)に対応するResponse(R6)を取得し(S120)、取得したResponse(R6)をネットワークI/F部23(JMF通信制御部24)を介してクライアント端末10(JDFアプリケーション17)に送信する(S290)。なお、標準Responseテーブルは、Queryメッセージの問い合わせ内容とResponseメッセージの応答内容とを対応付けるテーブルであり、予め記憶部22などに保存されている。
第1の画像形成装置20aの装置設定に第2の画像形成装置20bが登録されている場合は(S110:Yes)、応答制御部28は、図14に示すResponseテーブルからQuery(Q1)に対応するResponse(R1)を検索する(S130)。なお、Responseテーブルは、Queryメッセージの問い合わせ内容とResponseメッセージの応答内容とDimension修正操作(Dimensionの値の順序を逆にする処理)の有無とを対応付けるテーブルであり、第2の画像形成装置20bから取得したResponseメッセージに基づいて順次作成されて記憶部22などに保存される。
検索した結果、Query(Q1)に対応するResponse(R1)が見つからなかった場合は(S140:No、(1)に続く)、図10(b)に示すように、応答制御部28は、ネットワークI/F部23(JMF通信制御部24)を介して、Query(Q1)を第2の画像形成装置20bに送信し、第2の画像形成装置20bからQuery(Q1)に対応するResponse(R2)を取得する(S150)。さらに、応答制御部28は、標準Responseテーブル(図15)からQuery(Q1)に対応するResponse(R3)を取得し(S160)、Response(R2)とResponse(R3)の構造が同一か否かを検証する(S170)。
図11はS170の詳細を示しており、まず、応答制御部28は、図16の要素リストテーブル(Responseメッセージに記述される要素の一覧を示すテーブル)を参照して、要素リストに含まれる要素名がResponse(R2)に記述されているかを確認して要素パターン(EP1)を生成する(S171)。なお、図16は、Response(R2)が図6のResponse(Tray)である場合の要素パターンの例であり、Response(R2)のResourceには、”ResourceInfo”、”Media”、”Location”の要素名が含まれており(含まれている要素を丸印で示す。以下のテーブルも同様)、それ以外の要素名("DeviceInfo”、”FileSpec”、”DeviceList”)は含まれていないことを示している。さらに、応答制御部28は、図16の要素リストテーブルを参照して、要素リストに含まれる要素名がResponse(R3)に記述されているか確認して要素パターン(EP2)を生成する(S172)。そして、応答制御部28は、要素パターン(EP1)と要素パターン(EP2)が同一であるか否か(すなわち、Response(R2)とResponse(R3)の構造が同一か否か)を確認する(S173)。
図10(b)に戻って、Response(R2)とResponse(R3)の構造が同一であった場合(S180:Yes)、応答制御部28は、Query(Q1)と標準Responseテーブルから取得したResponse(R3)とを対応付けて図14のResponseテーブルに保存する(S210)。そして、応答制御部28及びMIB制御部29は、Dimension修正操作の登録を行う(S240)。
図13はS240の詳細を示しており、まず、応答制御部28は、Response(R3)の型がTrayであるかを判断し(S241)、Response(R3)がTrayでない(PaperCatalog、ColorProfile、ToneCurveなどの)場合は(S241:No)、図13の処理を終了する。Response(R3)がTrayである場合は(S241:Yes)、第2の画像形成装置20bからトレイ用紙サイズ(MS1)を取得する(S242)。S241におけるトレイ用紙サイズ(MS1)は、第1の画像形成装置20aがSNMP通信制御部25を用いて第2の画像形成装置20bとSNMP通信を行い、MIB制御部29がトレイ用紙サイズのMIBオブジェクトを受信して、応答制御部28に渡す。例えば、MIBオブジェクト”prtInputMediaDimFeedDirChosen”(オブジェクトID:1.3.6.1.2.1.43.8.2.1.6)を指定してトレイ用紙サイズ(MS1)を取得する。
次に、MIB制御部29は、第1の画像形成装置20aの記憶部22に予め記憶された、図20に示すDimensionテーブルから、用紙サイズ(MS1)に対応するDimension(D1)を取得して応答制御部28に通知する(S243)。例えば、第2の画像形成装置20bから”prtInputMediaDimFeedDirChosen”に対するMIBオブジェクトとして”1.3.6.1.2.1.43.8.2.1.6.210”が返ってきた場合、DimensionテーブルからDimension(D1)は”595 842”となる。このDimensionテーブルには、第1の画像形成装置20aで使用可能な用紙サイズのすべてに対応するDimensionが定義されている。
次に、応答制御部28は、第2の画像形成装置20bのResponse(R2)中に記述されているDimension(D2)を取得する(S244)。例えば、Response(R2)が図6のResponse(Tray)であった場合、41で示す”842 595”がDimension(D2)である。そして、応答制御部28は、Dimension(D1)とDimension(D2)が一致するか確認し(S245)、一致しない場合は(S245:No)、Dimensionの修正が必要であると判断し、図14のResponseテーブルにおけるDimension修正処理を「あり」に変更する(S246)。
図10(b)に戻って、Response(R2)とResponse(R3)の構造が同一でなかった場合(S180:No)、応答制御部28は、図15の標準Responseテーブルに含まれるResponseの中から、Response(R2)と構造が同一のResponse(R4)を特定する(S190)。
図12はS190の詳細を示しており、まず、応答制御部28は、図16の要素リストに含まれる要素名が第2の画像形成装置20bから取得したResponse(R2)に記述されているか確認して要素パターン(EP3)を生成する(S191)。次に、図17に示す要素パターンテーブル(各々の型のResponseメッセージに含まれる要素を記述したテーブル)を参照して、要素パターン(EP3)と一致する要素パターンを持つResponseを特定する(S192)。例えば、要素パターン(EP3)が図16に示す要素パターンである場合、TrayをResponseとして特定する。
次に、応答制御部28は、特定したResponseが2つ以上であるかを判断し(S193)、特定したResponseが2つ以上の場合(例えば、要素パターンが”ResourceInfo”と”FileSpec”であり、図17の要素パターンテーブルの”ColorProfile”と”ToneCurve”の両方と一致する場合)は、図18に示す属性リストテーブル(Responseメッセージに記述される属性の一覧を示すテーブル)に含まれる属性名がResponse(R2)に記述されているか確認して属性パターン(AP1)を生成する(S194)。さらに、応答制御部28は、図19に示す属性パターンテーブル(各々の型のResponseメッセージに含まれる属性を記述したテーブル)を参照して、属性パターン(AP1)と一致する属性パターンを持つResponseを特定する(S195)。
図10(b)に戻って、属性パターン(AP1)と一致する属性パターンを持つResponse(R4)を特定できた場合(S200:Yes)、応答制御部28は、Query(Q1)と特定したResponse(R4)とを対応付けて図14のResponseテーブルに保存し(S220)、上述したDimension修正操作の登録を行う(S240)。一方、Response(R4)を特定できなかった場合(S200:No)、応答制御部28は、Query(Q1)とエラーメッセージを記述したResponse(R5)とを対応付けて図14のResponseテーブルに保存する(S230)。
S230又はS240の後、応答制御部28は、図14のResponseテーブルから、Query(Q1)に対応するResponse(Response(R3)又はResponse(R4)又はResponse(R5))を取得する(S250、(2)に続く)。次に、図10(a)に戻って、応答制御部28は、図14のResponseテーブルを参照して、Query(Q1)に対応する修正操作(O1)の有無を取得し(S260)、修正操作ありの場合は(S270:Yes)、Responseテーブルから取得したResponseに記述されているDimensionの値の順序を逆にする処理を行う(S280)。例えば、Query(Q1)に対応するResponse(Response(R1)又はResponse(R3)又はResponse(R4)又はResponse(R5))に記述されているDimensionの値を逆にする。具体的には、Dimensionの値が”842 595”であった場合、”595 842”と書き換える。その後、応答制御部28は、Response(Responseテーブルから取得したResponse又はDimensionの値を書き換えたResponse)をネットワークI/F部23(JMF通信制御部24)を介してクライアント端末10(JDFアプリケーション17)に送信する(S290)。
このように、本実施例によれば、第2の画像形成装置20bを使用するワークフローに自装置(第1の画像形成装置20a)を導入する際、第1の画像形成装置20aが、クライアント端末10のJDFアプリケーション17から受信したQueryメッセージを第2の画像形成装置20bに送信してResponseメッセージを取得し、第2の画像形成装置20bのResponseメッセージと自装置のResponseメッセージとが同一であれば自装置のResponseメッセージをQueryメッセージに対応付けてResponseテーブルに保存し、同一でなければ自装置が有するResponseメッセージの中で第2の画像形成装置20bから取得したResponseメッセージと構造が同一のResponseメッセージを特定し、特定したResponseメッセージをQueryメッセージに対応付けてResponseテーブルに保存し、クライアント端末10(JDFアプリケーション17)にはResponseテーブルを参照してResponseメッセージを送信し、更に、クライアント端末10(JDFアプリケーション17)に送信するResponseメッセージにおけるトレイ用紙サイズの記述形式が第2の画像形成装置20bと同一であるかを判定し、トレイ用紙サイズの記述形式が異なる場合は、Responseメッセージのトレイ用紙サイズを第2の画像形成装置20bの記述形式に書き換えてから送信することにより、事前に定義ファイルの作成や実装を行うことなく、簡便に、第1の画像形成装置20aで第2の画像形成装置20bと同じ動作を実現することができる。
なお、本発明は、上記実施例の記載に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、その構成や制御は適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、画像形成システムに第1の画像形成装置20aと第2の画像形成装置20bの2台の画像形成装置20が接続されている場合について記載したが、3台以上の画像形成装置20が接続されている場合に対しても本発明の通信制御方法を適用することができる。その場合は、第1の画像形成装置20aは、クライアント端末10(JDFアプリケーション17)から、先にQueryを送信しResponseを受信して印刷を指示した画像形成装置を特定する装置情報を取得し、その装置情報で特定される画像形成装置に対してQueryを送信すればよい。又は、各々の他の画像形成装置に、クライアント端末10(JDFアプリケーション17)からのQueryに対してResponseを送信したかを問い合わせ、Responseを送信したと応答した画像形成装置に対してQueryを送信すればよい。
また、上記実施例では、トレイ用紙サイズをMIBオブジェクトとして受信する構成としたが、JMFの仕様にトレイ用紙サイズを指定する情報が追加された場合は、JMF通信によりトレイ用紙サイズを取得することができる。その場合は、MIB制御部29を省略することができる。
本発明は、JMFに従って通信を行う画像形成装置で動作する通信制御プログラム及び当該通信制御プログラムを記録した記録媒体並びにJMFに従って通信を行う複数の画像形成装置を含む画像形成システム並びに当該画像形成システムにおける通信制御方法に利用可能である。
10 クライアント端末
11 制御部
11a CPU
11b ROM
11c RAM
12 記憶部
13 ネットワークI/F部
14 表示部
15 操作部
16 OS
17 JDFアプリケーション
18 MISアプリケーション
20 画像形成装置
20a 第1の画像形成装置
20b 第2の画像形成装置
21 制御部
21a CPU
21b ROM
21c RAM
22 記憶部
23 ネットワークI/F部
24 JMF通信制御部
25 SNMP通信制御部
26 表示操作部
27 画像形成部
28 応答制御部
29 MIB制御部
30 通信ネットワーク
41 属性値(トレイ用紙サイズ)
42 属性値(色)
43 属性値(トレイ)

Claims (21)

  1. 印刷ジョブの処理を行うアプリケーションが動作するクライアント端末と複数の画像形成装置とが通信ネットワークで接続され、前記複数の画像形成装置の各々は、前記アプリケーションが生成した少なくともJMF(Job Messaging Format)で記述された要求メッセージを受信可能であり、かつ、前記要求メッセージに対して応答メッセージを返信可能であり、前記複数の画像形成装置は、第1の画像形成装置と、予め前記要求メッセージに対応する応答メッセージを前記クライアント端末に返信済みの第2の画像形成装置と、を含む画像形成システムにおける、前記第1の画像形成装置で動作する通信制御プログラムであって、
    前記第1の画像形成装置の制御部に、
    前記クライアント端末から前記要求メッセージを受信する受信処理、
    自装置に、前記第2の画像形成装置が登録されているかを判断する判断処理、
    自装置に前記第2の画像形成装置が登録されている場合に、前記要求メッセージを前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置から前記要求メッセージに対応する第1の応答メッセージを取得すると共に、予め記憶した要求メッセージと応答メッセージとを対応付ける第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する自装置の第2の応答メッセージを取得する応答取得処理、
    前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと自装置の前記第2の応答メッセージの構造が同一であるかを検証する検証処理、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記要求メッセージと前記第2の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存する登録処理、
    前記第2のテーブルを参照して、前記クライアント端末に、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する返信処理、を実行させる、
    ことを特徴とする通信制御プログラム。
  2. 前記第1の画像形成装置の制御部に、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一でないと判断した場合に、前記第1のテーブルを参照して、前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと構造が同一の第3の応答メッセージを特定する特定処理を実行させ、
    前記登録処理では、前記第3の応答メッセージが特定できた場合は、前記要求メッセージと前記第3の応答メッセージとを対応付けて前記第2のテーブルに保存し、前記第3の応答メッセージが特定できなかった場合は、前記要求メッセージとエラーメッセージとを対応付けて前記第2のテーブルに保存する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御プログラム。
  3. 前記第1の画像形成装置の制御部に、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一でないと判断し、かつ、前記第3の応答メッセージが特定できた場合に、当該第3の応答メッセージに含まれる用紙サイズ情報の修正が必要であるかを判定する判定処理を実行させ、
    前記返信処理では、前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、前記クライアント端末に前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する前に、当該応答メッセージの前記用紙サイズ情報を修正する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信制御プログラム。
  4. 前記第1の画像形成装置の制御部に、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記第2の応答メッセージに含まれる用紙サイズ情報の修正が必要であるかを判定する判定処理を実行させ、
    前記返信処理では、前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、前記クライアント端末に前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する前に、当該応答メッセージの前記用紙サイズ情報を修正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御プログラム。
  5. 前記判定処理では、JMFとは異なる通信フォーマットに従って、前記第2の画像形成装置から、当該第2の画像形成装置の給紙トレイに設置された用紙の第1の用紙サイズ情報を取得すると共に、予め記憶した第3のテーブルを参照して、前記第1の用紙サイズ情報に対応する、自装置の給紙トレイに設置された用紙の第2の用紙サイズ情報を取得し、前記第1の用紙サイズ情報と前記第2の用紙サイズ情報とが一致しない場合は、前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判断する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の通信制御プログラム。
  6. 前記応答取得処理では、自装置に前記第2の画像形成装置が登録されていない場合は、前記第2の画像形成装置に前記要求メッセージを送信することなく、前記第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する第4の応答メッセージを取得し、
    前記返信処理では、前記クライアント端末に、前記第4の応答メッセージを返信する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の通信制御プログラム。
  7. 前記第1の画像形成装置の制御部に、
    前記クライアント端末から、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを受信した画像形成装置を特定する装置情報を取得する処理を実行させ、
    前記判断処理では、前記装置情報に基づいて前記第2の画像形成装置を特定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載の通信制御プログラム。
  8. 印刷ジョブの処理を行うアプリケーションが動作するクライアント端末と複数の画像形成装置とが通信ネットワークで接続される画像形成システムであって、
    前記複数の画像形成装置の各々は、前記アプリケーションが生成した少なくともJMF(Job Messaging Format)で記述された要求メッセージの受信、及び、前記要求メッセージに対する応答メッセージの返信を可能にする通信制御部を備え、
    前記複数の画像形成装置は、第1の画像形成装置と、予め前記要求メッセージに対応する応答メッセージを前記クライアント端末に返信済みの第2の画像形成装置と、を含み、
    前記第1の画像形成装置は、更に、応答制御部を備え、
    前記応答制御部は、
    前記クライアント端末から前記要求メッセージを受信し、
    自装置に、前記第2の画像形成装置が登録されているかを判断し、
    自装置に前記第2の画像形成装置が登録されている場合に、前記要求メッセージを前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置から前記要求メッセージに対応する第1の応答メッセージを取得すると共に、予め記憶した要求メッセージと応答メッセージとを対応付ける第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する自装置の第2の応答メッセージを取得し、
    前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと自装置の前記第2の応答メッセージの構造が同一であるかを検証し、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記要求メッセージと前記第2の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存し、
    前記第2のテーブルを参照して、前記クライアント端末に、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  9. 前記応答制御部は、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一でないと判断した場合に、前記第1のテーブルを参照して、前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと構造が同一の第3の応答メッセージを特定し、
    前記第3の応答メッセージが特定できた場合は、前記要求メッセージと前記第3の応答メッセージとを対応付けて前記第2のテーブルに保存し、前記第3の応答メッセージが特定できなかった場合は、前記要求メッセージとエラーメッセージとを対応付けて前記第2のテーブルに保存する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記応答制御部は、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一でないと判断し、かつ、前記第3の応答メッセージが特定できた場合に、当該第3の応答メッセージに含まれる用紙サイズ情報の修正が必要であるかを判定し、
    前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、前記クライアント端末に前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する前に、当該応答メッセージの前記用紙サイズ情報を修正する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記応答制御部は、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記第2の応答メッセージに含まれる用紙サイズ情報の修正が必要であるかを判定し、
    前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、前記クライアント端末に前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する前に、当該応答メッセージの前記用紙サイズ情報を修正する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  12. 前記応答制御部は、
    JMFとは異なる通信フォーマットに従って、前記第2の画像形成装置から、当該第2の画像形成装置の給紙トレイに設置された用紙の第1の用紙サイズ情報を取得すると共に、予め記憶した第3のテーブルを参照して、前記第1の用紙サイズ情報に対応する、自装置の給紙トレイに設置された用紙の第2の用紙サイズ情報を取得し、前記第1の用紙サイズ情報と前記第2の用紙サイズ情報とが一致しない場合は、前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判断する、
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成システム。
  13. 前記応答制御部は、
    自装置に前記第2の画像形成装置が登録されていない場合は、前記第2の画像形成装置に前記要求メッセージを送信することなく、前記第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する第4の応答メッセージを取得し、
    前記クライアント端末に、前記第4の応答メッセージを返信する、
    ことを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一に記載の画像形成システム。
  14. 前記応答制御部は、
    前記クライアント端末から、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを受信した画像形成装置を特定する装置情報を取得し、
    前記装置情報に基づいて前記第2の画像形成装置を特定する、
    ことを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一に記載の画像形成システム。
  15. 印刷ジョブの処理を行うアプリケーションが動作するクライアント端末と複数の画像形成装置とが通信ネットワークで接続され、前記複数の画像形成装置の各々は、前記アプリケーションが生成した少なくともJMF(Job Messaging Format)で記述された要求メッセージを受信可能であり、かつ、前記要求メッセージに対して応答メッセージを返信可能であり、前記複数の画像形成装置は、第1の画像形成装置と、予め前記要求メッセージに対応する応答メッセージを前記クライアント端末に返信済みの第2の画像形成装置と、を含む画像形成システムにおける通信制御方法であって、
    前記第1の画像形成装置は、
    前記クライアント端末から要求メッセージを受信する受信処理と、
    自装置に、前記第2の画像形成装置が登録されているかを判断する判断処理と、
    自装置に前記第2の画像形成装置が登録されている場合に、前記要求メッセージを前記第2の画像形成装置に送信し、前記第2の画像形成装置から前記要求メッセージに対応する第1の応答メッセージを取得すると共に、予め記憶した要求メッセージと応答メッセージとを対応付ける第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する自装置の第2の応答メッセージを取得する応答取得処理と、
    前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと自装置の前記第2の応答メッセージの構造が同一であるかを検証する検証処理と、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記要求メッセージと前記第2の応答メッセージとを対応付けて第2のテーブルに保存する登録処理と、
    前記第2のテーブルを参照して、前記クライアント端末に、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する返信処理と、を実行する、
    ことを特徴とする通信制御方法。
  16. 前記第1の画像形成装置は、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一でないと判断した場合に、前記第1のテーブルを参照して、前記第2の画像形成装置から取得した前記第1の応答メッセージと構造が同一の第3の応答メッセージを特定する特定処理を実行し、
    前記登録処理では、前記第3の応答メッセージが特定できた場合は、前記要求メッセージと前記第3の応答メッセージとを対応付けて前記第2のテーブルに保存し、前記第3の応答メッセージが特定できなかった場合は、前記要求メッセージとエラーメッセージとを対応付けて前記第2のテーブルに保存する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の通信制御方法。
  17. 第1の画像形成装置は、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一でないと判断し、かつ、前記第3の応答メッセージが特定できた場合に、当該第3の応答メッセージに含まれる用紙サイズ情報の修正が必要であるかを判定する判定処理を実行し、
    前記返信処理では、前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、前記クライアント端末に前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する前に、当該応答メッセージの前記用紙サイズ情報を修正する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の通信制御方法。
  18. 第1の画像形成装置は、
    前記第1の応答メッセージと前記第2の応答メッセージの構造が同一であると判断した場合に、前記第2の応答メッセージに含まれる用紙サイズ情報の修正が必要であるかを判定する判定処理を実行し、
    前記返信処理では、前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判定した場合は、前記クライアント端末に前記要求メッセージに対応する応答メッセージを返信する前に、当該応答メッセージの前記用紙サイズ情報を修正する、
    ことを特徴とする請求項15に記載の通信制御方法。
  19. 前記判定処理では、JMFとは異なる通信フォーマットに従って、前記第2の画像形成装置から、当該第2の画像形成装置の給紙トレイに設置された用紙の第1の用紙サイズ情報を取得すると共に、予め記憶した第3のテーブルを参照して、前記第1の用紙サイズ情報に対応する、自装置の給紙トレイに設置された用紙の第2の用紙サイズ情報を取得し、前記第1の用紙サイズ情報と前記第2の用紙サイズ情報とが一致しない場合は、前記用紙サイズ情報の修正が必要であると判断する、
    ことを特徴とする請求項17又は18に記載の通信制御方法。
  20. 前記応答取得処理では、自装置に前記第2の画像形成装置が登録されていない場合は、前記第2の画像形成装置に前記要求メッセージを送信することなく、前記第1のテーブルを参照して、前記要求メッセージに対応する第4の応答メッセージを取得し、
    前記返信処理では、前記クライアント端末に、前記第4の応答メッセージを返信する、
    ことを特徴とする請求項15乃至19のいずれか一に記載の通信制御方法。
  21. 前記第1の画像形成装置は、
    前記クライアント端末から、前記要求メッセージに対応する応答メッセージを受信した画像形成装置を特定する装置情報を取得する処理を実行し、
    前記判断処理では、前記装置情報に基づいて前記第2の画像形成装置を特定する、
    ことを特徴とする請求項15乃至20のいずれか一に記載の通信制御方法。
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