JP6209007B2 - 軽量ボード及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、1年草植物を切断した複数のチップとバインダーとを混合した混合物を圧縮した軽量ボード及びその製造方法に関するものである。
従来より、二酸化炭素の削減、植物資源の有効利用等に貢献できる1年草の植物性繊維と熱可塑性樹脂をマットやボードに成形した後、更に加熱圧縮して曲げ強度の高いマットやボードの熱可塑性組成物形成体が製造されていた。このような熱可塑性組成物形成体として、繊維長が10〜100mm、繊維径が0.01〜1mmの植物性繊維を何ら加工することなく又は裁断又は粉砕して熱可塑性樹脂を混練した熱可塑性組成物形成体が開示されていた。この植物繊維は1年草など、例えばケナフが有する繊維が好ましく、用いる植物の部位は、非木質部、木質部、葉部、茎部及び根部等の何れの部位でも良く特定部位でも複数種の部位でも良いことが記載されていた(例えば、特許文献1、2参照。)。一方、葉又は袴の部分を切除した植物茎を切り開き又は割れ目を発生させ加熱硬化液に含浸し平行に配列したシート状物をシート状物毎に交差するように重ね合わせ熱圧し軽量で曲げ強度が高く膨張性の低い積層材が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。また、上述した積層材をスライスして、面材の両面にスライス片を平行に配列接着した意匠性を考慮した積層材が開示されている(例えば、特許文献4参照。)。
特開2009−138108号公報(段落[0004]、[0005]、[0012]) 特開2011−05742号公報(段落[0007]、[0016]〜[0020]) 特開平04−357023号公報(段落[0004]〜[0007]、[0018]) 特開2010−017956号公報(段落[0008]〜[0018])
しかし、上記従来の特許文献1、2では、マットやボードに成形されるものは、植物繊維であって植物の茎、葉、根、花びら、殻、萼等のそのものを用いていない。また、その繊維の繊維長は10〜100mm、繊維径が0.01〜1mmが好ましいため、植物によっては繊維と肉質を分けなければならなかったり、使用できる植物の種類や個体に制限があった。一方、上記従来の特許文献3では、軽量で曲げ強度が高く膨張性の低い積層材を得られるものの、植物のうち使用できる部位は植物の茎の部分だけであり、その茎の径はほぼ揃ったものでなくてはならない。また、茎をあらかじめ同長のサイズに切ったり、茎にあらかじめ割れ目や切れ目を入れる等の工程が必要であったり、更には、整列させるための仮止テープなどの治具が必要であった。次いで、上記従来の特許文献4では、意匠性はあるものの、上記特許文献3の積層材に加えて、該積層材をスライスした複数のスライス片を面材の両面に隙間無く接着する等の複雑な工程を必要としていた。また、上記特許文献3、4ともに、単層では、茎やスライス片と垂直の方向には曲げ強度を高くとれなかった。
本発明の目的は、安価な原材料で縦横方向に依存せずに曲げ強度が高く軽量で耐水性(吸水時における厚さ膨張率が低いことをいう。以下、耐水性と表記する)及び断熱性の優れた軽量ボード及びこの軽量ボードを簡単な工程で製造することができる軽量ボードの製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、果実切除後の1年草植物を維管束や葉脈を分断する方向に切断したチップと、果実切除後の植物を収集するためのポリ袋あるいは肥料や堆肥などの保護梱包用のポリ袋を回収して細断したポリエチレン等の熱可塑性樹脂及び/又はイソシアネート化合物を混合した混合物を規則性なく寄せ集めて熱圧縮することで、縦横方向に依存せず曲げ強度が高く軽量で、耐水性及び断熱性の優れたボードができることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の第1の観点は、果実切除後の1種又は複数種の1年草植物をすじを分断する方向に切断した複数のチップとバインダーとを混合した混合物を規則性無く寄せ集めて圧縮した軽量ボードであって、チップは、断面の平均直径が2〜70mmであり、チップの平均長さは1〜60mmであり、バインダーは、多価イソシアネート化合物及び熱可塑性樹脂であり、チップ100質量部当たり多価イソシアネート化合物1〜50質量部及び熱可塑性樹脂5〜20質量部とからなることを特徴とする軽量ボードにある。本明細書で「すじ」とは、維管束又は/及び葉脈を言う。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、軽量ボードの表面、裏面、側面には1年草植物の外観、内部の形状の部分の集合が規則性無く出現している軽量ボードにある。
本発明の第3の観点は、第1又は第2の観点に基づく発明であって、チップは、1年草植物の葉、茎及び皮から作られた軽量ボードにある。
本発明の第の観点は、第1ないし第いずれかの観点に基づく発明であって、軽量ボードはチップの内部にバインダーが充填されている、又は、バインダーが充填されていない軽量ボードにある。
本発明の第の観点は、第1ないし第いずれかの観点に基づく発明であって、軽量ボードはチップの間の隙間にバインダーが充填されている、又は、バインダーが充填されていない軽量ボードにある。
本発明の第の観点は、第1ないし第いずれかの観点に基づく発明であって、複数の含水率の異なるチップを組み合わせて混合したチップの集合体である軽量ボードにある。
本発明の第の観点は、第1ないし第いずれかの観点に基づく発明であって、チップの集合体に水を加え、又は、乾燥させて含水率を調整する軽量ボードにある。
本発明の第の観点は、第1ないし第いずれかの観点に基づく発明であって、チップの集合体の含水率が0〜20質量%に調整された軽量ボードにある。
本発明の第の観点は、第1ないし第いずれかの観点に基づく発明であって、1年草植物は、トウモロコシ、サトウキビ、コウリャン、ヒマワリ又はピーナッツである軽量ボードにある。
本発明の第10の観点は、第1ないし第いずれかの観点に基づく発明であって、軽量ボードの上面及び/又は下面にそれぞれ第1及び第2の面材が積層された軽量ボードにある。
本発明の第11の観点は、第1ないし第10いずれかの観点に基づく発明であって、複数の軽量ボードの間に単板がはさみ込まれた積層構造からなる軽量ボードにある。
本発明の第12の観点は、第11の観点に基づく発明であって、複数の軽量ボードの間に単板がはさみ込まれた積層構造からなる軽量ボードであって、前記積層構造からなる軽量ボードの上面及び下面にそれぞれ第1及び第2の面材が積層された軽量ボードにある。
本発明の第13の観点は、第10又は第12の観点に基づく発明であって、面材は、木質単板、不織布、フェルト、紙、アルミ、ロックウール、麻又は合成樹脂発泡体の群から選ばれた少なくとも1種又は2種以上の面材である軽量ボードにある。
本発明の第14の観点は、第11又は第12の観点に基づく発明であって、単板は、木質単板である軽量ボードにある。
本発明の第15の観点は、果実切除後の1種又は複数種の1年草植物をすじを分断する方向に平均長さ1〜60mmに切断して断面の平均直径が2〜70mmである複数のチップにする切断工程と、異なる含水率のチップを組み合わせ複数のチップの集合体とし、複数のチップの集合体の含水率を0〜20質量%に調整するチップの集合体の含水率調整工程と、チップ100質量部当たり水0〜20質量部及び多価イソシアネート化合物1〜50質量部及び熱可塑性樹脂5〜20質量部から構成されるバインダー組成物を複数のチップの集合体と均一に混合し混合物を製造する水及びバインダー混合工程と、混合物を型枠内に規則性無く充填する混合物充填工程と、充填した混合物を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、充填した混合物を加熱圧縮する加熱圧縮工程とを含む軽量ボードの製造方法にある。
本発明の第16の観点は、第15の観点に基づく発明であって、第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、配置した第1の面材の上に混合物を充填する混合物充填工程と、充填した混合物の上に第2の面材を配置する第2の面材配置工程と、第1の面材、充填した混合物及び第2の面材を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、第1の面材、充填した混合物及び第2の面材を加熱圧縮する工程とを含む軽量ボードの製造方法にある。
本発明の第17の観点は、第15の観点に基づく発明であって、第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、配置した第1の面材の上に混合物を充填する混合物充填工程と、第1の面材及び充填した混合物を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、第1の面材及び充填した混合物を加熱圧縮する工程とを含む軽量ボードの製造方法にある。
本発明の第18の観点は、第15の観点に基づく発明であって、混合物充填工程の後に充填した混合物の上に単板を配置する単板配置工程と、配置した単板の上に第2の混合物を充填する第2の混合物充填工程と、充填した混合物、単板及び第2の充填した混合物を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、充填した混合物、単板及び第2の充填した混合物を加熱圧縮する工程とを含む軽量ボードの製造方法にある。
本発明の第19の観点は、第15の観点に基づく発明であって、第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、配置した第1の面材の上に混合物を充填する混合物充填工程と、充填した混合物の上に単板を配置する単板配置工程と、単板の上に第2の混合物を充填する第2の混合物充填工程と、第2の充填した混合物の上に第2の面材を配置する第2の面材配置工程と、第1及び第2の面材、第1及び第2の充填した混合物及び単板を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、第1及び第2の面材、第1及び第2の充填した混合物及び単板を加熱圧縮する加熱圧縮工程とを含む製造方法にある。
本発明の第20の観点は、第15の観点に基づく発明であって、第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、配置した第1の面材の上に混合物を充填する混合物充填工程と、充填した混合物の上に単板を配置する単板配置工程と、第1の面材、充填した混合物及び単板を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、第1の面材、充填した混合物及び単板を加熱圧縮する積層体の第1製造工程と、第2の面材を型枠内に配置する第2の面材配置工程と、配置した第2の面材の上に第2の混合物を充填する第2の混合物充填工程と、第2の面材及び第2の充填した混合物を加熱圧縮機の熱板上にセットする第2のセット工程と、第2の面材及び第2の充填した混合物を加熱圧縮する積層体の第2製造工程と、前記第1製造工程及び第2製造工程で得られた積層体同士を接合する接合工程とを含む軽量ボードの製造方法にある。
本発明の第21の観点は、第15ないし第20いずれかの観点に基づく発明であって、加熱圧縮する温度が40〜180℃の範囲にあり、圧力が0.3〜2MPaの範囲にある軽量ボードの製造方法にある。
本発明の第1の観点では、従来廃棄していた果実収穫後の1年草植物を材料として使用するので、資源を有効利用することができるとともに、1年草植物は1年ごとに生産されるため、材料の確保が容易となる。また、1種の1年草植物を使用する場合は、強度、質量など植物の性質に応じた軽量ボードを得ることができ、複数種の1年草植物を使用すれば、平均した強度、質量の軽量ボードを得ることができる。また、複数のチップを規則性なく寄せ集めることで、植物のすじを複雑に重ね合わせることができ、あらゆる方向からの曲げ強度の特性を均一化できる。更に、植物のすじである、維管束、葉脈を分断する方向に切断するので、バインダーを植物に供給することができ、強度を高くすることができる。
また本発明の第1の観点では、チップの断面の平均直径を2〜70mmとし、チップの平均長さを1〜60mmとすることで、チップの平均直径及びチップの平均長さいずれも下限値未満のチップでは、ボードの強度が低下し、また、チップへの過剰なバインダーの浸透が起こり、バインダーの必要量が増えるためコストが上昇する。上限値を超えると、チップ内部までバインダーが浸透しないため耐水性が悪くなる。
また本発明の第1の観点では、バインダーを多価イソシアネート化合物及び熱可塑性樹脂とすることで、またチップ100質量部に対し多価イソシアネート化合物1〜50質量部及び熱可塑性樹脂5〜20質量部とすることで、軽量ボードの強度や耐水性を確実にコントロールすることができる。
本発明の第2の観点では、軽量ボードの表面、裏面、側面には1年草植物の外観、内部の形状の部分の集合が規則性無く出現しているので、軽量ボードを単調でない変化に富んだ意匠性のある外観とすることができる。
本発明の第3の観点では、チップは、1年草植物の葉、茎及び皮から作られているので、機械によって収穫された根を除く部分の1年草植物の果実部分を除いた部分の殆どを材料として使用することができる。
本発明の第の観点では、チップ内部にバインダーが充填されている軽量ボードは強度が高く耐水性が高いので水回り外壁にも向き、バインダーが充填されていない軽量ボードは強度が低い反面、断熱性が良好なため、内装等の建材に向く。
本発明の第の観点では、チップの間の隙間にバインダーが充填されている軽量ボードは強度が高く耐水性が高いので水回り外壁にも向き、バインダーが充填されていない軽量ボードは強度が低い反面、断熱性が良好なため、内装等の建材に向く。
本発明の第の観点では、複数の含水率の異なるチップを組み合わせ混合することで、簡易的にチップの集合体の含水率を調整することができる。
本発明の第の観点では、チップの集合体に水を加え、又は、乾燥させて含水率を調整することで確実にチップの集合体の含水率を調整することができる。
本発明の第の観点では、チップの集合体の含水率を0〜20質量%に調整することでチップの集合体を粉末のバインダーや液状のバインダーに適した含水率とすることができる。
本発明の第の観点では、1年草植物を、世界的に大規模に生産されているトウモロコシ、サトウキビ、コウリャン、ヒマワリ又はピーナッツとすることで、軽量ボードの材料確保を確実なものとすることができる。
本発明の第10の観点では、最外層の面材の性質と軽量ボードの物理的性質である軽量、強度、断熱等の機能とを融合した新規のボードを提供することができる。
本発明の第11の観点では、表面に現れる軽量ボードの意匠性を生かし、かつ軽量ボードの物理的性質である軽量、強度、断熱等の機能に単板の優れた機械的性質とを融合した新規のボードを提供することができる。
本発明の第12の観点では、最外層の面材の性質と軽量ボードの物理的性質である軽量、強度、断熱等の機能と単板の優れた機械的性質とを融合した新規のボードを提供することができる。
本発明の第13の観点では、軽量ボードの使用形態によって、木質単板、不織布、フェルト、紙、アルミ、ロックウール、麻又は合成樹脂発泡体の群から選ばれた少なくとも1種又は2種以上を面材とすることができる。
本発明の第14の観点では、単板を、木質単板として、軽量ボードの強度を高めることができる。
本発明の第15の観点では、果実切除後の1種又は複数種の1年草植物を使用して確実に得たい強度、外観、断熱の機能のそれぞれを満足できる軽量ボードの製造方法を提供することができる。
本発明の第16の観点では、第1の面材、チップとバインダーの混合物、第2の面材をこの順で配置した積層体の成形を1回の加熱圧縮工程で行う軽量ボードの製造方法を提供することができる。
本発明の第17の観点では、第1の面材、チップとバインダーの混合物をこの順で配置した積層体の成形を1回の加熱圧縮工程で行う軽量ボードの製造方法を提供することができる。
本発明の第18の観点では、第1のチップとバインダーの混合物、単板、第2のチップとバインダーの混合物をこの順で配置した積層体の成形を1回の加熱圧縮工程で行う軽量ボードの製造方法を提供することができる。
本発明の第19の観点では、第1の面材、第1のチップとバインダーの混合物、単板、第2のチップとバインダーの混合物、第2の面材をこの順で配置した積層体の成形を1回の加熱圧縮工程で行う軽量ボードの製造方法を提供することができる。
本発明の第20の観点では、第1の面材、第1のチップとバインダーの混合物、単板をこの順で配置し加熱圧縮した第1の積層材と、第2の面材、第2のチップとバインダーの混合物をこの順で配置し加熱圧縮した第2の積層材とを接着して5層の軽量ボードを作製する製造方法を提供することができる。
本発明の第21の観点では、圧縮を、温度が40〜180℃の範囲にあり、圧力が0.3〜2MPaの範囲とすることで確実に得たい強度、外観、断熱の機能のそれぞれを満足できる軽量ボードを作製する製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態の軽量ボードの製造方法を模式的に表した図である。 本発明の実施例の軽量ボードの斜視図(a)と側面図(b)である。 本発明の実施例の面材(厚さ1mmのベニヤ)と軽量ボードによる3層の積層ボードの斜視図(a)と側面図(b)である。 本発明の実施例の面材(フェルト)と軽量ボードによる3層の積層ボードの斜視図(a)と側面図(b)である。 本発明の実施例の面材、単板(いずれも厚さ1mmのベニヤ)と軽量ボードによる5層の積層ボードの斜視図(a)と側面図(b)である。
次に本発明を実施するための形態を説明する。
本発明は、1年草植物を切断した複数のチップとバインダーとを混合した混合物を加熱圧縮した軽量ボードの改良である。
本発明の特徴ある構成は、果実切除後の1種又は複数種の1年草植物をすじを分断する方向に切断した複数のチップとバインダーとを混合した混合物を規則性無く寄せ集めて加熱圧縮した軽量ボードにある。
次に、本発明の軽量ボードの製造工程を図面に基づいて詳しく説明する。
図1(a)〜(e)に本発明の製造工程を示す。図1(a)は、切断工程、図1(b)は、含水率調整工程、図1(c)は、水及びバインダー混合工程、図1(d)は、混合物充填工程、図1(e)は、加熱圧縮工程をそれぞれ示す。
まず、図1(a)を基に切断工程について説明する。果実の収穫は、コンバインなどの機械によって収穫する場合、根から数十センチのところを切り取り、上の部分になった果実を茎、葉と分離する。一般に、根から数十センチのところは、粉砕して土に戻すが、本工程では、果実を収穫した後の茎、葉、皮、根など、どの部分も軽量ボードの材料となる。図1(a)では、茎100と葉101の部分を示してあるが、茎100、葉101以外の如何なる部分も本実施形態の材料となる。茎100は、茎100の経の方向に平均長さを1〜60mmの範囲で切断しチップ102にする。また、平均直径は2〜70mmとした。葉101は、横に走る葉脈を分断する方向に切断する図で記載してあるが、縦に走る葉脈を分断する方向に切断する場合もある。軽量ボードの曲げ強度と厚さ膨張率は、チップ102の切断する平均長さ及び平均直径、バインダーの配合量、含水率、熱圧条件によって変化する。よって、平均長さと平均直径は、ほとんどの1年草植物に当てはまるような範囲である、平均直径を2〜70mmとした。平均長さは、軽量ボードの大きさに対して無視できる平均長さである1〜60mmとした。
次に、図1(b)を基に含水率調整工程について説明する。1年草植物の採集した場所、時期に応じて、切断してできたチップ102の含水率も異なる。異なる含水率のチップ102を混合直前に測定し、規定の含水率になるように調整する。含水率は、バインダーの浸透をほどよくするために20質量%以下が好ましい。20質量%以下になるように乾燥機200で含水率を調整する。
次いで、図1(c)を基に水及びバインダー混合工程について説明する。含水率を調製したチップ102に水300を加えて撹拌した後に多価イソシアネート化合物301を加え撹拌し、熱可塑性樹脂302の粉末を添加し3〜10分間混合し混合物303を作成する。各材料の配合量は、チップ100質量部に対して、水を0〜20質量部、多価イソシアネート化合物301を0〜50質量部又は/及び熱可塑性樹脂302の粉末を0〜20質量部加える。
次いで、図1(d)を基に混合物充填工程について説明する。チップ102とバインダーを混合した混合物303を型枠400内に充填する。混合物303を型枠400内に充填する際は、混合物303を規則性なく、そのまま流し込んで充填する。充填した後に混合物303上部に凹凸がないようにならす。
次に、図1(e)を基に加熱圧縮工程について説明する。型枠を取り除いた充填物と設定厚みに対応したスペーサー500を加熱圧縮機の熱板501上にセットし、充填物を加熱圧縮することで充填物を硬化させる。加熱圧縮する温度は40〜180℃の範囲であり、圧力は0.3〜2MPaの範囲である。加熱圧縮時間は設定厚みに対し、50秒/mm〜120秒/mm分間とした。
また、軽量ボードと面材、単板を積層したボードは、型枠400内に面材、混合物303、面材、又は、混合物303、単板、混合物303を層状に充填した後に加熱圧縮してボードを作製する。
なお、積層数、材質の順番は、適宜組み合わせて行い、例えば、5層の場合は、面材、混合物303、単板、混合物303、面材を積み重ねた後に加圧蓋502を押し下げて積層したボードを作製し、更に積層する場合は、最後の面材の前に単板、混合物303、を更に積み重ねる。
一方、面材、混合物303、単板を積み重ねた後に加熱圧縮した3層の積層体と混合物303、面材を積み重ねた後に加熱圧縮した2層の積層体を接着剤で接着して5層の積層した軽量ボードを作製することもできる。
接着して積層したボードの層数も、適宜変更することができる。また、面材、軽量ボード、単板、軽量ボードなどのように、上下対称としない積層したボードも作製することができる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。なお、以下に示す実施例1〜8は本発明の実施例ではなく、参考例である。上記実施形態を基に、パラメータとして原料チップの種類、形状、水の配合量、多価イソシアネート化合物の種類、配合量、熱可塑性樹脂粉末の種類、配合量を設定し、設定したパラメータにおいて比重、曲げ強度、厚さ膨張率及び熱伝導率についてそれぞれ試験した。
<実施例1>
原料チップとして平均直径20mm、平均長さ30mmトウモロコシ茎100質量部に、水10質量部、多価イソシアネート化合物としてジフェニルメタンジイソシアネート5質量部を準備し、熱可塑性樹脂粉末は準備しなかった。上記原料チップに上記水、上記多価イソシアネート化合物を混合した溶液を添加し5分間混合撹拌し、混合物を厚さ1mmの木質単板の上に充填し、さらにその上に木質単板を配置したものを、加熱圧縮機(山本鉄工(株)製)にて熱圧条件として温度140℃、0.5MPaで9分間加熱圧縮して軽量ボードを作製した。
<実施例2>
多価イソシアネート化合物の配合量を1質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例3>
多価イソシアネート化合物の配合量を50質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例4>
多価イソシアネート化合物をヘキサメチレンジイソシアネートとした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例5>
原料チップとして平均直径3mm、平均長さ2mmトウモロコシ茎100質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例6>
原料チップとして平均直径20mm、平均長さ2mmトウモロコシ茎100質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例7>
原料チップとして平均直径3mm、平均長さ50mmトウモロコシ茎100質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例8>
原料チップとして平均直径20mm、平均長さ50mmトウモロコシ茎100質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例9>
多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例10>
多価イソシアネート化合物の配合量を1質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例11>
多価イソシアネート化合物の配合量を1質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン20質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例12>
多価イソシアネート化合物の配合量を50質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例13>
多価イソシアネート化合物の配合量を50質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン20質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例14>
多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末として高密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例15>
多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末としてポリプロピレン10質量部、熱圧条件の温度を160℃とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例16>
多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末としてポリエチレンテレフタレート10質量部、熱圧条件の温度を160℃とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例17>
多価イソシアネート化合物の配合量を5質量部、熱可塑性樹脂粉末としてポリビニールアルコール12質量部、熱圧条件の温度を60℃とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例18>
原料チップをヒマワリ茎、多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例19>
原料チップをトウモロコシ茎/コウリャン茎、多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例20>
水の配合量を1質量部、多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例21>
水の配合量を20質量部、多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例22>
多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン5質量部、熱圧条件の温度を180℃とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例23>
多価イソシアネート化合物の配合量を0.5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例24>
原料チップとして平均直径2mm、平均長さ1mmトウモロコシ茎100質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例25>
原料チップとして平均直径70mm、平均長さ60mmトウモロコシ茎100質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例26>
多価イソシアネート化合物を配合せずに、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン4質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例27>
多価イソシアネート化合物を配合せずに、熱可塑性樹脂粉末として低密度ポリエチレン20質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例28>
水を配合せずに(水の配合量を0質量部)、多価イソシアネート化合物の配合量を3質量部、熱可塑性樹脂粉末としてポリビニールアルコール5質量部とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例29>
多価イソシアネート化合物の配合量を5質量部、熱可塑性樹脂粉末としてポリビニールアルコール12質量部、熱圧条件の温度を40℃とした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<実施例30>
面材をフェルトとした以外は実施例1と同様にして軽量ボードを作製した。
<比較例1>
市販のパーティクルボードを比較例1とした。
<比較例2>
市販の畳芯材に用いられている高粱ボード(表面材として麻を使用した物。)を比較例2とした。
<試験結果>
上記条件により作製した軽量ボードの比重、曲げ強度(23、50、80℃)、厚さ膨張率をJIS-A5908に規定されている方法により、比重はデジタルノギス((株)ミツトヨ製)及び電子天秤((株)島津製作所製)、曲げ強度は万能引張圧縮試験機(ミネベア(株)製)、厚さ膨張率はデジタルマイクロメーター((株)ミツトヨ製)、熱伝導率は熱伝導率測定装置(英弘精機(株)製)によって確認した。これらの結果を表1、2に示す。
また、原料チップ種類を表3、多価イソシアネート化合物、熱可塑性樹脂粉末の種類を表4に示す。さらに、軽量ボード及び高粱ボードの縦横の曲げ強度試験結果を表5に示す。また、軽量ボード、パーティクルボード、及び高粱ボードの熱伝度率を表6に示す。
次に、本発明によって製造された軽量ボードの斜視図及び断面図を図2(a)、(b)、図3(a)、(b)、図4(a)、(b)、図5(a)、(b)にそれぞれ示す。
図2(a)には軽量ボード600の斜視図、図2(b)には軽量ボード600の断面図の様子を示す。図3(a)には面材を木単板700(1mmベニヤ)とした3層の積層軽量ボードの斜視図、図3(b)にはその断面図であって、断面は、軽量ボード600の上下面に木単板700が積層されている様子を示す。図4(a)には面材をフェルト800とした積層軽量ボードの斜視図、図4(b)にはその断面図であって、断面は、軽量ボード600の上下面にフェルト800が積層されている様子を示す。図5(a)には面材を木単板700とした5層の積層軽量ボードの斜視図、図5(b)はその断面図であって、断面は、面材である木単板700上に軽量ボード600、単板である木単板700、軽量ボード600が積層され、最上面に面材である木単板700が積層されている様子を示す。
表1、表2から明らかなように、各実施例は比重が0.48〜0.66であり、ほとんどの実施例で0.5前後の低比重の結果となった。また、多価イソシアネート化合物、熱可塑性樹脂粉末の配合量は多い方が曲げ強度が大きく、厚さ膨張率が低く(実施例3、9〜22)、特に多価イソシアネート化合物としてMDIを50質量部加えた実施例では、曲げ強度が40N/mm2以上、厚さ膨張率3%前後の強度がありかつ膨張しない軽量ボードを作製することができた(実施例3、11、12)。この結果は、比較例1のパーティクルボードの曲げ強度(20N/mm2弱)より優れ、同等の厚さ膨張率(3.2%)であった。チップの形状は、平均直径が小さい方が曲げ強度が高く、厚さ膨張率が低い傾向にあり(実施例5〜8)、平均直径も平均長さも大きい方が、曲げ強度も厚さ膨張率も実施例の中で中間の値であった(実施例25)。また、トウモロコシ、ヒマワリ、トウモロコシとコウリャンの順で曲げ強度が若干優れるものの、顕著な差がみられなかった(実施例9、18、19)。
表5は、畳芯材を想定した面材をフェルトとした実施例30と市販の畳芯材である高粱ボードの比較例2の曲げ強度を示している。実施例30と比較例2の曲げ強度は、長さ方向では、比較例2が高かったものの、実施例30では、幅方向では比較例1の3倍強の曲げ強度であり、実施例30は、長さ方向、幅方向ともに平均した強度を示した。
表6は、軽量ボードの両面に単板を配した実施例1、市販のパーティクルボードである比較例1、高粱ボードの比較例2の熱伝導率を示している。実施例1は、比較例1より、約4割、比較例2よりも約2割熱伝導率が低く、断熱に優れている。
実施例1、3、4、7〜9、12、13、19、21、22では、曲げ強度が16.8〜52.2N/mm2、厚さ膨張率は、2.9〜9.6%であり、強度があり水に強いので、外壁等の建築材料に好適である。また、実施例23、25、29では、曲げ強度が1.8〜13.3N/mm2、厚さ膨張率は28.6〜60.7%であり、曲げ強度は前記実施例1等より低いが厚さ膨張率が高い、即ち内部に空気の層が多く断熱が良好なので、内装、室間の壁等の建築材料に好適である。一方、実施例2、5、6、10、11、14〜18、20、24、27、28では、曲げ強度は3.6〜29.7N/mm2、厚さ膨張率は5.2〜13.6%であり、曲げ強度も厚さ膨張率も上述の実施例の値の間の値となるため梱包材、パーティション等に好適である。実施例25は、曲げ強度が16.6〜27.5N/mm2、厚さ膨張率は、20.1%となり、強度があり断熱も確保できるので、アパートやマンションの室間の建築材として好適である。
本発明の軽量ボードは、建設用の建材、梱包用のボード等に使用することができる。
102 チップ
300 水
301 多価イソシアネート化合物
302 熱可塑性樹脂
303 混合物
400 型枠
501 熱板

Claims (21)

  1. 果実切除後の1種又は複数種の1年草植物をすじを分断する方向に切断した複数のチップとバインダーとを混合した混合物を規則性無く寄せ集めて圧縮した軽量ボードであって、前記チップは、断面の平均直径が2〜70mmであり、前記チップの平均長さは1〜60mmであり、前記バインダーは、多価イソシアネート化合物及び熱可塑性樹脂であり、前記チップ100質量部当たり前記多価イソシアネート化合物1〜50質量部及び前記熱可塑性樹脂5〜20質量部とからなることを特徴とする軽量ボード。
  2. 前記軽量ボードの表面、裏面、側面には前記1年草植物の外観、内部の形状の部分の集合が規則性無く表されている請求項1に記載の軽量ボード。
  3. 前記チップは、前記1年草植物の葉、茎及び皮から作られた請求項1又は2記載の軽量ボード。
  4. 前記軽量ボードは前記チップ内部に前記バインダーが充填されている、又は、前記バインダーが充填されていない請求項1ないしいずれか1項に記載の軽量ボード。
  5. 前記軽量ボードは前記チップの間の隙間に前記バインダーが充填されている、又は、前記バインダーが充填されていない請求項1ないしいずれか1項に記載の軽量ボード。
  6. 複数の含水率の異なる前記チップを組み合わせて混合した前記チップの集合体である請求項1ないしいずれか1項に記載の軽量ボード。
  7. 前記チップの集合体に水を加え、又は、乾燥させて含水率を調整する請求項1ないしいずれか1項に記載の軽量ボード。
  8. 前記チップの集合体の含水率が0〜20質量%に調整された請求項1ないしいずれか1項に記載の軽量ボード。
  9. 前記1年草植物は、トウモロコシ、サトウキビ、コウリャン、ヒマワリ又はピーナッツである請求項1ないしいずれか1項に記載の軽量ボード。
  10. 前記軽量ボードの上面及び/又は下面にそれぞれ第1及び第2の面材が積層された請求項1ないしいずれか1項に記載の軽量ボード。
  11. 複数の軽量ボードの間に単板がはさみ込まれた積層構造からなる請求項1ないし10いずれか1項に記載の軽量ボード。
  12. 前記複数の軽量ボードの間に単板がはさみ込まれた積層構造からなる軽量ボードであって、前記積層構造からなる軽量ボードの上面及び下面にそれぞれ第1及び第2の面材が積層された請求項11記載の軽量ボード。
  13. 前記面材は、木質単板、不織布、フェルト、紙、アルミ、ロックウール、麻又は合成樹脂発泡体の群から選ばれた少なくとも1種又は2種以上の面材である請求項10又は12記載の軽量ボードによる積層ボード。
  14. 前記単板は、木質単板である請求項11又は12記載の軽量ボードによる積層ボード。
  15. 果実切除後の1種又は複数種の1年草植物すじを分断する方向に平均長さ1〜60mmに切断して断面の平均直径が2〜70mmである複数のチップにする切断工程と、
    異なる含水率の前記チップを組み合わせ複数のチップの集合体とし、前記複数のチップの集合体の含水率を0〜20質量%に調整するチップの集合体の含水率調整工程と、
    前記チップ100質量部当たり水0〜20質量部及び多価イソシアネート化合物1〜50質量部及び熱可塑性樹脂5〜20質量部から構成されるバインダー組成物を前記複数のチップの集合体と均一に混合し混合物を製造する水及びバインダー混合工程と、
    前記混合物を型枠内に規則性無く充填する混合物充填工程と
    前記充填した混合物を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、
    前記充填した混合物を加熱圧縮する加熱圧縮工程と
    を含む軽量ボードの製造方法。
  16. 第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、
    配置した前記第1の面材の上に前記混合物を充填する混合物充填工程と、
    前記充填した混合物の上に第2の面材を配置する第2の面材配置工程と、
    前記第1の面材、前記充填した混合物及び前記第2の面材を加熱圧縮機の前記熱板上にセットするセット工程と、
    前記第1の面材、前記充填した混合物及び前記第2の面材を加熱圧縮する工程と、
    を含む請求項15記載の軽量ボードの製造方法。
  17. 第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、
    配置した前記第1の面材の上に前記混合物を充填する混合物充填工程と、
    前記第1の面材及び前記充填した混合物を加熱圧縮機の前記熱板上にセットするセット工程と、
    前記第1の面材及び前記充填した混合物を加熱圧縮する工程と、
    を含む請求項15記載の軽量ボードの製造方法。
  18. 前記混合物充填工程の後に前記充填した混合物の上に単板を配置する単板配置工程と、
    配置した前記単板の上に第2の前記混合物を充填する第2の混合物充填工程と、
    前記充填した混合物、前記単板及び前記第2の充填した混合物を加熱圧縮機の前記熱板上にセットするセット工程と、
    前記充填した混合物、前記単板及び前記第2の充填した混合物を加熱圧縮する工程と、
    を含む請求項15記載の軽量ボードの製造方法。
  19. 第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、
    配置した前記第1の面材の上に前記混合物を充填する混合物充填工程と、
    前記充填した混合物の上に前記単板を配置する単板配置工程と、
    前記単板の上に第2の前記混合物を充填する第2の混合物充填工程と、
    前記第2の混合物の上に第2の面材を配置する第2の面材配置工程と、
    前記第1及び第2の面材、前記第1及び第2の充填した混合物及び前記単板を加熱圧縮機の前記熱板上にセットするセット工程と、
    前記第1及び第2の面材、前記第1及び第2の充填した混合物及び前記単板を加熱圧縮する加熱圧縮工程と
    を含む請求項15記載の軽量ボードの製造方法。
  20. 第1の面材を型枠内に配置する面材配置工程と、
    配置した前記第1の面材の上に前記混合物を充填する混合物充填工程と、
    前記充填した混合物の上に単板を配置する単板配置工程と、
    前記第1の面材、前記充填した混合物及び前記単板を加熱圧縮機の熱板上にセットするセット工程と、
    前記第1の面材、前記充填した混合物及び前記単板を加熱圧縮する積層体の第1製造工程と、
    第2の面材を型枠内に配置する第2の面材配置工程と、
    配置した前記第2の面材の上に第2の前記混合物を充填する第2の混合物充填工程と、
    前記第2の面材及び前記第2の混合物を加熱圧縮機の前記熱板上にセットする第2のセット工程と、
    前記第2の面材及び前記第2の混合物を加熱圧縮する積層体の第2製造工程と、
    前記第1製造工程及び第2製造工程で得られた積層体同士を接合する接合工程と、
    を含む請求項15記載の軽量ボードの製造方法。
  21. 前記加熱圧縮する温度が40〜180℃の範囲にあり、圧力が0.3〜2MPaの範囲にある請求項15ないし20いずれか1項に軽量ボードの製造方法。
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