JP6208484B2 - 灯具 - Google Patents

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Description

本発明は、灯具に関し、特に、導光板を備える灯具に関する。
従来、長尺な導光板を全長に亘って発光させる灯具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の灯具では、導光板の長手方向両端部に配置された光源からの光を、当該両端部から導光板内に入射させて長手方向に沿って導光させつつ、導光板の後面に形成された山切り状のレンズカットで内部反射させて前面から出射させることによって、当該導光板の前面を発光させている。
特開2009−199913号公報
しかしながら、上記従来の灯具では、導光板の後面に形成されたレンズカットが単純な山切り状であるため、非点灯時に当該導光板を正面(前方)から見たときに、後面のレンズカットの山部と谷部のエッジラインが目立ってしまい、透明感のない見栄えとなっていた。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたもので、導光板を発光させる灯具であって、非点灯時の見栄えが良好な灯具の提供を課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
平面状もしくは湾曲した板状の第1の導光板と、
前記第1の導光板の前面よりも前方に配置された平面状もしくは湾曲した板状の第2の導光板と、
前記導光板の夫々の端部に配置された光源と、
を備え、前記光源から出射されて前記端部から前記導光板内に入射した光を、前記した夫々の導光板の前面から出射させる灯具において、
前記導光板の夫々の後面には、夫々の導光板内を板面方向に沿って導光される光を夫々の導光板の前面へ反射させる複数のレンズカットの集合部が少なくとも一部に形成され、
前記第1の導光板および前記第2の導光板は、正面視において前記第1の導光板のレンズカット集合部と前記第2の導光板のレンズカット集合部が、重なる位置もしくは重ならない位置に配置されて意匠的な発光部の形状を構成し、
前記第1の導光板および前記第2の導光板の複数のレンズカットは、各々が、前記導光板の端部とは反対側の第一プリズム面と、前記端部側の第二プリズム面とを有するとともに、前記第一プリズム面の面積が前記第二プリズム面の面積よりも大きくなるように形成され、
隣り合う2つのレンズカットが、前記端部側のレンズカットの前記第一プリズム面と、前記端部とは反対側のレンズカットの前記第二プリズム面とを滑らかに連ねる谷部で連結され、
各レンズカットの高さが0.1mm以下に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の灯具において、
前記第一プリズム面は、当該第一プリズム面の両側の隣り合う2つの前記谷部を結ぶ直線とのなす角度が27°〜29°の範囲内となる平面状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の灯具において、
前記複数のレンズカットは、前記板面方向に沿ったカットピッチが0.1mm以下であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の灯具において、
前記第二プリズム面は、当該第二プリズム面の両側の隣り合う2つの前記谷部を結ぶ直線とのなす角度が72°〜78°の範囲内となる平面状に形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の灯具において、
さらに、平面状もしくは湾曲した板状の第3の導光板を第1の導光板および前記第2の導光板に重ねて配置し、
前記第3の導光板には、当該導光板内を板面方向に沿って導光される光を当該導光板の前面へ反射させる複数のレンズカットの集合部が少なくとも一部に形成されており、
正面視において前記第1の導光板のレンズカット集合部、前記第2の導光板のレンズカット集合部および前記第3の導光板のレンズカット集合部が、重なる位置もしくは重ならない位置に配置されて意匠的な発光部の形状をなすことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、導光板の後面に形成された複数のレンズカットが、隣り合うレンズカット又は導光板の平面部とR部で滑らかに連なっているので、このレンズカットが単純な山切り状に形成されていた従来と異なり、非点灯時に導光板を正面から見たときに、複数のレンズカットの谷部のエッジラインが目立つことがない。したがって、非点灯時に導光板を正面から見たときの見栄えを、透明感のある良好なものとすることができる。
また、複数のレンズカットの大きさが微細に形成されているので、当該レンズカットのカット高さが低くなる結果、導光板の厚さを薄くすることができる。したがって、非点灯時に導光板を正面から見たときの見栄えを、より透明感のあるものとすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、複数のレンズカットは、それぞれの山部にR部が形成されて当該レンズカットの各面が滑らかに連なっているので、このレンズカットが単純な山切り状に形成されていた従来と異なり、非点灯時に導光板を正面から見たときに、複数のレンズカットの山部のエッジラインが目立つことがない。したがって、非点灯時に導光板を正面から見たときの見栄えを、より透明感のあるものとすることができる。
実施形態における灯具の正面図である。 図1のII−II線での断面図である。 図2のA部の拡大図である。 図2のB部の拡大図である。 図1のIII−III線での断面図である。 実施形態におけるレンズカットの拡大断面図である。 実施形態における第一LEDからの光の光線軌跡を示す図である。 実施形態における第二LEDからの光の光線軌跡を示す図である。 他の実施形態における導光板及び灯具を示す正面図である。 図9(d)のB−B線での断面図である。 図9(b)の点線で覆ったA部の縦及び横断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における灯具1の正面(前面)図であり、図2は、図1のII−II線での断面図であり、図3及び図4は、図2のA部及びB部の拡大図であり、図5は、図1のIII−III線での断面図である。
なお、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」との記載は、灯具1から見た方向を指すものとする。
図1及び図2に示すように、灯具1は、図示しない車両の前部左側に搭載されたヘッドランプ10内に配設されており、長尺な導光板2と、2つのLED3,4とを備えている。
導光板2は、上下方向と略直交する面内において、ヘッドランプ10前面のアウターレンズ11に沿うように、前後方向に対して斜めに傾斜した方向に略沿って延在した状態に配置されている。より詳しくは、導光板2は、本実施形態においては、左右方向に対して約50°の傾斜角度で、長手方向後側の後端部21から長手方向前側の前端部22に向かって右側(車両内側)へ傾斜した方向に略沿って延在しつつ、前端部22から後端部21に向かって後方へやや湾曲している。
図3に示すように、導光板2の後端部21近傍には、2つのLED3,4のうちの第一LED3が、当該後端部21と対向するように配置されている。第一LED3は、その光軸Ax1を左右方向に対して約55°の角度で右方斜め前方へ向けた状態で、ヒートシンク31に固定された基板32上に実装されている。
導光板2の後端部21には、第一LED3から出射された光を光軸Ax1寄りに集光させつつ当該導光板2内に入射させる入光部210が形成されている。この入光部210は、第一入射面211と、第二入射面212と、反射面213とを有している。
このうち、第一入射面211は、光軸Ax1を回転対称軸として第一LED3側へ膨出する凸面状に形成され、その焦点に第一LED3が位置するように配置されている。この第一入射面211は、第一LED3から出射された光を光軸Ax1寄りに屈折させつつ導光板2内へ入射させる。
第二入射面212は、第一入射面211の周縁部から第一LED3側へ立設された略円筒面である。この第二入射面212は、第一LED3から出射された光のうち、第一入射面211に入射するものよりも出射角度が大きいものを導光板2内へ入射させる。
反射面213は、第二入射面212の先端から光軸Ax1方向へ向かって外側(光軸Ax1から離間する側)へ広がるように傾斜した裁頭円錐面であり、第二入射面212から導光板2内へ入射した光を、光軸Ax1に略沿うように内部反射(全反射)させる。 また、導光板2の後端部21は、第一入射面211及び第二入射面212を第一LED3側へ露出させた状態で、エクステンション12に支持されている。
図4に示すように、導光板2の前端部22近傍には、2つのLED3,4のうちの第二LED4が、当該前端部22と後端部21とを結ぶ直線の延長線上よりもやや後方に配置されている。第二LED4は、その光軸Ax2を左右方向に対して約43°の角度で左方斜め後方へ向けた状態で、ヒートシンク41に固定された基板42上に実装されている。
導光板2の前端部22には、第二LED4から出射された光を所定の角度範囲内に集光させる集光部220が、第二LED4に対向するように当該前端部22から後方へ突設されている。この集光部220は、第一入射面221と、第二入射面222と、反射面223と、出射面224とを有している。
このうち、第一入射面221,第二入射面222及び反射面223は、第二LED4と対向しつつ光軸Ax2が回転対称軸となるように形成されており、その他の点については、上述した入光部210の第一入射面211,第二入射面212及び反射面213と同様に形成されている。
出射面224は、集光部220のうち、第一入射面221,第二入射面222及び反射面223が形成された第二LED4側とは反対側の面であり、光軸Ax2と略直交している。この出射面224は、第二LED4から出射されて、第一入射面221,第二入射面222及び反射面223を通じて光軸Ax2寄りに集光された光を、約18°の角度範囲で出射させる。この出射光の角度範囲は、後述するように、当該出射光が導光板2の後面24に略全長に亘って照射されるような範囲となっている。より詳しくは、当該角度範囲は、第一入射面221を通じて出射面224から出射される光の範囲である。そのため、第二LED4から出射された光のうち、光軸Ax2周辺のより強い光が、導光板2の後面24に略全長に亘って照射される。
また、集光部220の先端(後端)には、後方へ突出する係止部225が設けられており、当該係止部225がブラケット13に係止されるようになっている。
図2及び図5に示すように、導光板2は、長手方向に直交する断面形状が略平行四辺形状に形成されており、上下方向に略沿った前面23及び後面24を有している。
このうち、前面23は、導光板2の略全長に亘る長尺な湾曲平面状に形成されており、後述するように、第一LED3及び第二LED4からの光を前方へ出射させる出射面となっている。
一方、後面24は、前面23とは反対側の面であって、前面23よりも上下方向に短く形成されており、テーパー状の上面及び下面を介して前面23と連なっている。当該後面24から前面23までの導光板2の厚さは、後端部21から前端部22に向かって徐々に薄くなっている。
また、後面24には、導光板2の長手方向に沿って並設された複数のレンズカット240,…が、当該後面24の略全長に亘って形成されている。
図6は、レンズカット240,…の拡大断面図である。
この図に示すように、レンズカット240,…は、導光板2(後面24)の長手方向に沿って並設された複数の略鋸歯状に形成されている。各レンズカット240は、上下方向に沿って一様な断面形状に形成された略プリズムカットであり、導光板2の長手方向前側(右側)の第一プリズム面241と、導光板2の長手方向後側(左側)の第二プリズム面242とを有している。
このうち、第一プリズム面241は、当該レンズカット240の両側の谷部を結ぶ直線(導光板2の前面23と平行な線)となす角度θ1が27°〜29°の範囲内となる平面である。より詳しくは、この角度θ1は、導光板2の長手方向後側の第一プリズム面241のものほど大きくなるように形成されている。
一方、第二プリズム面242は、当該レンズカット240の両側の谷部を結ぶ直線(導光板2の前面23と平行な線)となす角度θ2が72°〜78°の範囲内となる平面である。より詳しくは、この角度θ2は、導光板2の長手方向後側の第二プリズム面242のものほど大きくなるように形成されている。
このように第一プリズム面241及び第二プリズム面242を形成することにより、第一プリズム面241が導光板2の前面23とより平行に近い面となり、各レンズカット240に占める第一プリズム面241の面積がより多くなるため、非点灯時に導光板2を正面から見たときに、レンズカット240,…を目立たないものとすることができる。
これら第一プリズム面241及び第二プリズム面242は、隣り合うものと滑らかに連なるように、各連結部がR状に形成されている。つまり、レンズカット240,…は、隣り合うものとの間の谷部に凹状のR部Raが形成されて、隣り合うものと当該R部Raで滑らかに連なるとともに、それぞれの山部に凸状のR部Rbが形成されて、各レンズカット240の第一プリズム面241及び第二プリズム面242が滑らかに連なっている。このように、レンズカット240,…にR部Ra,Rbを設けて各面を滑らかに連結させることにより、当該レンズカット240,…を単純な山切り状に形成した場合に比べ、非点灯時に導光板2を正面から見たときに、レンズカット240,…の山部と谷部のエッジラインが目立つことがなく、透明感のある見栄えを実現することができる。なお、レンズカット240,…間に間隔が設けられてレンズカット240が施されている場合には、導光板2の平坦面とレンズカット240が滑らかに連なるようにR状に形成される。
また、レンズカット240,…は、隣り合うものとのカットピッチPが微細に形成されており、本実施形態では当該カットピッチPが0.1mm以下に形成されている。そして、このようにレンズカット240,…のカットピッチPを微細に形成することにより、レンズカット240,…のカット高さHも低く形成されており、本実施形態では当該カット高さHが0.1mm以下に形成されている。そのため、レンズカット240,…のカットピッチPを一般的なサイズ(例えば1〜3mm)に形成した場合に比べ、導光板2の厚さを薄く形成することができ、非点灯時に導光板2を正面から見たときに、より透明感のある見栄えを実現することができる。
続いて、灯具1の発光態様について説明する。
図7は、第一LED3からの光L1の光線軌跡を示す図であり、図8は、第二LED4からの光L2の光線軌跡を示す図である。
図7に示すように、2つのLED3,4のうち、第一LED3から出射された光L1は、後端部21に形成された入光部210を通じて、光軸Ax1寄りに集光されつつ導光板2内に入射する。導光板2内に入射した光L1は、直接的に、或いは前面23で内部反射されて間接的に、後端部21から前端部22に向かって当該導光板2内を導光されていく。
導光板2内を導光される光L1は、後面24に形成されたレンズカット240,…によって前方へ内部反射される。具体的には、当該光L1は、図6に示すように、レンズカット240のうち、第一プリズム面241の基端側部分(レンズカット240の谷側の部分)によって前方へ内部反射される。この光L1のうち、第一プリズム面241基端のR部Raで内部反射されるものは、当該R部Raによって左右方向へ拡散されつつ前方へ内部反射される。
そして、これらの光L1が前面23から前方へ出射されて、当該前面23が前方向きに発光する。
このとき、後面24から前面23までの導光板2の厚さが、後端部21から前端部22に向かって徐々に薄くなっているので、後端部21から導光板2内を導光される光L1は、前面23で内部反射されつつ、湾曲した導光板2の奥側(前端部22側)まで比較的容易に導光される。
また、この厚さが一定の導光板内を導光される光に比べ、導光板2内を導光される光L1は、前面23までの光路長(導光長)が短くなるので、導光板2内の導光に伴う当該光L1の減衰が低減される。
一方、第二LED4から出射された光L2は、図8に示すように、集光部220を通じて、光軸Ax2寄りに集光されつつ、導光板2の後面24に略全長に亘って照射される。
この光L2は、後面24に形成されたレンズカット240,…によって、導光板2内に入射されつつ前方へ内部反射される。具体的には、当該光L2は、図6に示すように、レンズカット240のうち、第一プリズム面241の先端側部分(レンズカット240の山側の部分)を通じて屈折されつつ導光板2内に入射した後に、第二プリズム面242によって前方へ内部反射される。この第二プリズム面242で内部反射される光L2のうち、当該第二プリズム面242基端のR部Raで反射されるものは、当該R部Raによって左右方向へ拡散されつつ前方へ内部反射される。
そして、これらの光L2が前面23から前方へ出射されて、当該前面23が前方向きに発光する。
こうして、導光板2の長手方向両端部の近傍に配置された2つのLED3,4からの光L1,L2が、導光板2の前面23から前方へそれぞれ出射されることにより、当該前面23がより強く前方向きに発光する。
以上のように、灯具1によれば、長尺な導光板2の後面24に形成された複数のレンズカット240,…が、隣り合うものとR部Raで滑らかに連なっているので、レンズカットが単純な山切り状に形成されていた従来と異なり、非点灯時に導光板2を正面から見たときに、複数のレンズカット240,…の谷部のエッジラインが目立つことがない。したがって、非点灯時に導光板2を正面から見たときの見栄えを、透明感のある良好なものとすることができる。
更に、このように透明感のある見栄えを実現したことにより、導光板2の後方に設けられる構成(例えば、導光板2とは別部材の色,形状など)を前方から視認しやすくすることができるため、灯具1のデザイン上の自由度を向上させることができる。
また、複数のレンズカット240,…のカットピッチPが微細に形成されているので、当該レンズカット240,…のカット高さHが低くなる結果、導光板2の厚さを薄くすることができる。したがって、非点灯時に導光板2を正面から見たときの見栄えを、より透明感のあるものとすることができる。
また、複数のレンズカット240,…のカットピッチPが微細に形成されているとともに、当該レンズカット240,…の谷部のR部Raによって光L1及び光L2を左右方向へ拡散させることができるので、導光板2の前面23を均一に発光させることができる。
また、複数のレンズカット240,…は、それぞれの山部にR部Rbが形成されて当該レンズカット240の各面(第一プリズム面241及び第二プリズム面242)が滑らかに連なっているので、レンズカットが単純な山切り状に形成されていた従来と異なり、非点灯時に導光板2を正面から見たときに、複数のレンズカット240,…の山部のエッジラインが目立つことがない。したがって、非点灯時に導光板2を正面から見たときの見栄えを、より透明感のあるものとすることができる。
また、導光板2の後端部21と対向する第一LED3からの光L1が、後端部21から導光板2内に入射した後に、後面24に形成されたレンズカット240,…によって前方へ内部反射されて前面23から前方へ出射する一方、導光板2の前端部22の近傍に配置された第二LED4からの光L2が、導光板2の後面24へ向けて出射され、当該後面24に形成されたレンズカット240,…によって屈折されつつ導光板2内に入射した後に前方へ内部反射されて、前面23から前方へ出射する。つまり、前後方向に対して傾斜した方向に沿って延在する長尺な導光板に対し、単純に当該導光板の長手方向両端面から光を入射させた場合と異なり、導光板2の後端部21近傍に配置された第一LED3からの光は勿論のこと、導光板2の前端部22近傍に配置された後方向きの第二LED4からの光L2をも、当該導光板2の前面23から前方へ出射させることができる。
したがって、前後方向に対して傾斜した方向に沿って延在する長尺な導光板2の前面23を、導光板2の長手方向両端部の近傍に配置した2つのLED3,4からの光L1,L2によって、前方向きに発光させることができる。
また、レンズカット240は、第一プリズム面241の基端側部分が、第一LED3から出射されて後端部21から導光板2内に入射した光を前方へ内部反射させ、第一プリズム面241の先端側部分が、第二LED4から出射された光を屈折させつつ導光板2内に入射させ、第二プリズム面242が、第一プリズム面241の先端側部分から導光板2内に入射した光を前方へ内部反射させるので、つまり、当該レンズカット240では、異なる複数の部位(第一プリズム面241の基端側部分及び先端側部分,並びに第二プリズム面242)が互いに独立した機能を果たしている。したがって、当該複数の部位を個別に最適設計することができる。
次に、図9〜図11を用いて、他の実施形態について説明する。
図9は本発明の他の実施形態における導光板及び灯具1の正面(前面)図であり、(a)は第1の導光板51の正面図、(b)は第2の導光板52の正面図、(c)は第3の導光板53の正面図、(d)は第1〜第3の導光板を重ねて配置した灯具の正面図である。なお、実際にはこれら導光板51〜53及び光源となるLED3等はハウジングに収納されて灯具1として構成されるものであるが、説明の都合上ハウジングについては図示を省略している。図10は、灯具1の断面図、図11(a)は、図9(b)における点線Aで覆った部分を拡大した縦断面図、図11(b)は、横断面図である。
前の実施形態では、長尺の導光板で断面が平行四辺形の例を示したが、本発明はこれに限らず、以下の実施形態で説明する長尺でない平板状の導光板であっても良い。さらに、前の実施形態では、導光板全長に亘ってレンズカット240を形成した例を示したが、これに限らず、以下の実施形態で説明する導光板の一部にレンズカット240を設けるものであっても良い。
導光板51は、図10に示すように灯具1の前後方向の最後部に配置するものであり、導光板51の後面24の一部にレンズカット240を施している。このレンズカット240は導光板51に部分的に集合して設けるものであり、このレンズカット240の集合がLED3を点灯させた際、発光部となる。また、この集合の形状により発光部の意匠的な形状を表現することができる。
導光板52は、図10に示すように灯具1の前後方向で、前記導光板51の前部に配置するものであり、この導光板52の後面24にも前記と同様にレンズカット240を一部に施している。このレンズカット240が発光部となる点については、前記した説明と同様である。この導光板52に施すレンズカット240は、正面視において、前記導光板51に施したレンズカット240と重なる位置に配置されても、重ならない配置としてもどちらでも良いものである。
導光板53は、図10に示すように灯具1の前後方向で、前記導光板52の前部、即ち灯具1の最前部に位置するものであり、この導光板53の後面24についても、前記導光板51、52と同様にレンズカット240を一部に施すものである。また、導光板53に施すレンズカット240についても、導光板51、52に施したレンズカット240と正面視において、重なる配置としても、重ならない配置としても良いものである。
これら導光板51〜53は、いずれも略板状で平面状のものであるが、三次元的に湾曲したものとしても良い。
導光板51、52、53に施したレンズカット240については、前記実施形態で説明したレンズカット240と同様なものを適当な長さ設けても良く、これとは異なり正面視において、丸、三角、四角、台形、菱形、その他いろいろな凹又は凸のドット形状を採用することが可能である。この際、いずれの形状においても、レンズカット240内、レンズカット240どうし又はレンズカット240と導光板の平面部の接続部において、エッジラインとなる角が形成されることなくR部により各面が結合されていることが必要である。平面部とは、レンズカット240どうしに間隔を設けて配置する場合、レンズカット240どうしの間の導光板の基準となる平面を示すものである。
なお、図9においては説明の都合上、レンズカット240を四角形状として表しているが、実際には導光板上ではレンズカット240のエッジラインは視認されることはない。また、レンズカット240の大きさも実際にはこれより小さいものである。
さらに、レンズカット240は、大きさ及び高さが0.1mm以下の微細形状とされている。そのため、レンズカット240の一般的な大きさ(例えば、1〜3mm)に形成した場合に比べ、導光板の厚さを薄く形成することができ、非点灯時に導光板を正面から見たときに、より透明感のある見栄えを実現することができる。
図11は、図9(b)で点線Aで覆った部分を拡大した縦及び横断面部であり、この図からも分かるように、レンズカット240には、エッジラインとなるような角を有さないものであることが分かる。
また、図10に示すように導光板51〜53は適当な間隔をおいて配置するものであるが、これにより各レンズカット240が前後方向において、距離を開けて配置されるものとなる。なお、導光板自体も所定の厚みを有するものであるため、この導光板どうしの間隔は必ずしも必要ではなく、後述する作用により設ければ良いものである。
以上に説明した灯具1において、光源となるLED3を点灯することにより、各導光板51〜53のレンズカット240によりLED3からの光が反射され前方に照射されるものとなる。このため、レンズカット240が光輝しているように視認されるため、レンズカット240の集合した形状が発光部として認識される。この発光部は空間に浮いたような発光となり、斬新なデザインが得られる。このレンズカット240は重ねられた導光板51〜53の夫々に設けられており、位置的に前後方向に間隔を置いて位置するため、前方から視認した場合、奥行きのある立体感が得られ、3次元的な発光をする灯具が得られるものとなる。この導光板どうしの間隔を調整することにより、奥行き感の強弱を調整することも可能である。
また、光源となるLED3の非点灯時には、前記した通りエッジラインとなる角がないこととレンズカット240が非常に微細なため、素通し感のある透明板となり、クリア感のある灯具を得ることができる。また、この後部に他の灯具を配置したり、意匠的な構造を配置することにより、灯具1の内部を視認させることも可能となる。
さらに、レンズカット240の集合の粗密やレンズカット240の形状を調整することにより、この部分から反射される光の量を調整することも可能である。これにより、各導光板からの光の放射量を調整できるため、1つの導光板内でも光の照射量を変え、グラデーションを付けることも可能である。
さらに、上記実施形態では、各導光板51〜53のLED3を同時に点灯するものとして説明を行ったが、特定の導光板だけのLED3を点灯させるとこにより、発光形態を変化させることも可能である。また、導光板51〜53のうち、いずれか1枚のみを用いて灯具1としても良いものである。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、灯具1を車両のヘッドランプ10内に収容されるものとしたが、本発明に係る灯具は、ヘッドランプ以外の車両用灯具(例えば、リアランプやドアミラーターンランプ,室内灯など)は勿論のこと、車両用以外の一般照明用の灯具などにも適用可能である。
また、LED3,4は、それぞれ複数色で発光可能なものとしてもよい。具体的には、LED3,4として、互いに異なる発光色(例えば、赤,白,アンバー)で発光する複数の発光素子がパッケージ化されたものを用いてもよい。このようなLED3,4を用い、必要に応じてその発光色を切り換えることにより、灯具1を複数種類の灯具(例えば、ターンランプやテール・ストップランプ等)として機能可能な多用途ランプとすることができる。
また、導光板2は、灯具前後方向に対して斜めに傾斜した方向に沿って延在することとしたが、これに限定されず、左右方向に沿っていてもよい。この場合、第二LED4は、第一LED3同様に、導光板2の端部から当該導光板2内に光L2を入射させてもよい。
1 灯具
2 導光板
21 後端部
210 入光部
211 第一入射面
212 第二入射面
213 反射面
22 前端部
220 集光部
221 第一入射面
222 第二入射面
223 反射面
224 出射面
23 前面
24 後面
240 レンズカット
241 第一プリズム面
242 第二プリズム面
P カットピッチ
H カット高さ
Ra R部
Rb R部
3 第一LED
Ax1 光軸
4 第二LED
Ax2 光軸
L1 光(第一LEDからの光)
L2 光(第二LEDからの光)

Claims (5)

  1. 平面状もしくは湾曲した板状の第1の導光板と、
    前記第1の導光板の前面よりも前方に配置された平面状もしくは湾曲した板状の第2の導光板と、
    前記導光板の夫々の端部に配置された光源と、
    を備え、前記光源から出射されて前記端部から前記導光板内に入射した光を、前記した夫々の導光板の前面から出射させる灯具において、
    前記導光板の夫々の後面には、夫々の導光板内を板面方向に沿って導光される光を夫々の導光板の前面へ反射させる複数のレンズカットの集合部が少なくとも一部に形成され、
    前記第1の導光板および前記第2の導光板は、正面視において前記第1の導光板のレンズカット集合部と前記第2の導光板のレンズカット集合部が、重なる位置もしくは重ならない位置に配置されて意匠的な発光部の形状を構成し、
    前記第1の導光板および前記第2の導光板の複数のレンズカットは、各々が、前記導光板の端部とは反対側の第一プリズム面と、前記端部側の第二プリズム面とを有するとともに、前記第一プリズム面の面積が前記第二プリズム面の面積よりも大きくなるように形成され、
    隣り合う2つのレンズカットが、前記端部側のレンズカットの前記第一プリズム面と、前記端部とは反対側のレンズカットの前記第二プリズム面とを滑らかに連ねる谷部で連結され、
    各レンズカットの高さが0.1mm以下に形成されていることを特徴とする灯具。
  2. 前記第一プリズム面は、当該第一プリズム面の両側の隣り合う2つの前記谷部を結ぶ直線とのなす角度が27°〜29°の範囲内となる平面状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の灯具。
  3. 前記複数のレンズカットは、前記板面方向に沿ったカットピッチが0.1mm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の灯具。
  4. 前記第二プリズム面は、当該第二プリズム面の両側の隣り合う2つの前記谷部を結ぶ直線とのなす角度が72°〜78°の範囲内となる平面状に形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の灯具。
  5. さらに、平面状もしくは湾曲した板状の第3の導光板を第1の導光板および前記第2の導光板に重ねて配置し、
    前記第3の導光板には、当該導光板内を板面方向に沿って導光される光を当該導光板の前面へ反射させる複数のレンズカットの集合部が少なくとも一部に形成されており、
    正面視において前記第1の導光板のレンズカット集合部、前記第2の導光板のレンズカット集合部および前記第3の導光板のレンズカット集合部が、重なる位置もしくは重ならない位置に配置されて意匠的な発光部の形状をなすことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の灯具。
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