JP6208310B2 - X線ct装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
従来のX線CT(コンピュータ断層撮影)装置としては、X線管から被検体に曝射され、被検体を透過したX線をX線検出器により検出して、投影データを収集し、収集した投影データから画像を再構成するものがある(例えば、特許文献1)。
図14は撮影領域を示す図である。図14に示すように、曝射されたX線は、X線管から被検体の体軸方向に広がるようにコーン角θを有している(コーンビーム)。コーン角θの内に被検体における撮影領域(Field OF View:FOV)が設けられる。
天板を体軸方向に所定の送り量ずつ移動させる毎に、コーンビームを被検体に照射させることで、被検体における撮影領域をずらしかつ撮影するステップアンドショット(Step&Shoot)型のスキャンがある。また、このようなスキャンをワイドボリューム(Wide−volume)スキャンという場合がある。
このようなスキャンを考えた場合、隣接する撮影領域間において重複する領域であって、再構成時に合成される領域を可能な限り減らした方が、被ばく低減に寄与する。図14に、隣接する撮影領域を太線の実線で囲まれた領域及び太線の破線で囲まれた領域として示す。また、隣接する撮影領域の形状が共に六角形であるとき、撮影時のオーバーラップ領域の範囲をβで示す。
しかし、ヘリカルスキャンとは異なり、オーバーラップ領域を減らせば減らすほど、撮影領域間の連続性が悪くなり、撮影領域境界での不連続が目立つ。それを回避するために、あえて、オーバーラップ領域を設けてスキャンを行い、オーバーラップ領域をスムーズに移行させること(フェザリング)により、境界部分の不連続を目立たなくしている。
ただし、従来では、サジタル/コロナルで観察した際、画像が六角形になる(図14参照)。その分、オーバーラップ領域の投影データを必要以上に設けざるを得なく、オーバーラップ領域の投影データを十分に使うことで、フェザリングを容易に行うことができていた。一方で、近年、再構成できなかった部分の画像化が可能となり、一つの撮影領域の投影データからより広範囲の再構成が可能となった。したがって、原理的には、オーバーラップ領域を最小限にすることが可能となった。
特開2009−28065号公報
しかしながら、心臓を二つの撮影領域に分けてスキャンする従来のX線CT装置の例では、心臓は常に動いているため、第一撮影領域と第二撮影領域で心臓の形状が異なることが多々ある。そのような場合に、オーバーラップ領域を最小限にしてしまうと、撮影領域境界での不連続が顕著に表れ、画質を劣化させる。
別の例では、天板の剛性問題がある。天板のたわみ量をゼロにすることはできないため、一つの撮影領域の範囲が大きく、かつ、撮影領域間の距離が大きいほど、天板のたわみ量の差が大きくなり、オーバーラップ領域を最小限にしてしまうと、撮影領域境界での不連続が顕著となり、画質を劣化させる。
また、近年のX線検出器では、体軸方向にX線検出素子が多列化され、それに伴い、撮影領域間の距離が大きくなる傾向にあり、撮影領域境界での不連続が問題となる。
本実施形態は、撮影領域境界での不連続を解消して、画質の劣化を防止することが可能なX線CT装置を提供することを目的とする。
本実施形態に係るX線CT装置は、天板と、天板移動手段と、撮影手段と、制御手段と、収集手段と、を有する。天板は被検体を載置する。天板移動手段は、天板を天板の長手方向に移動させる。撮影手段は、X線管、及びX線管から照射され、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段を含む。制御手段は、天板を天板の長手方向に所定の送り量ずつ移動させる毎に被検体にX線を照射させるように天板移動手段及び撮影手段を制御することで、被検体における撮影領域をずらしかつ撮影させる。収集手段は、各撮影領域の投影データを収集する。さらに、制御手段は、被検体において生じうる体動発生を推定したスキャンの種別に対応して、隣接する前記撮影領域同士が重なり合うオーバーラップ領域を変更する。
第1実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図。 天板の送り量/オーバーラップ領域の範囲が依存するパラメータを示す図。 心電同期撮影/呼吸同期撮影の重み付けを示す図。 X線CT装置の動作を示すフローチャート。 心拍数と天板の送り量とを対応関係を示すテーブルの図。 呼吸レートと天板の送り量とを対応関係を示すテーブルの図。 第2実施形態において、心電同期撮影の重み付けを示す図。 呼吸同期撮影の重み付けを示す図。 第3実施形態において、撮影領域と天板の送り量とを対応関係を示すテーブルの図。 第4実施形態において、全位相撮影/部分位相撮影の重み付けを示す図。 第5実施形態において、列数と天板の送り量との関係テーブルを示す図。 関係テーブルをN−X座標に表した図。 X線CT装置の動作を示すフローチャート。 撮影領域を示す図。
以下、X線CT装置の各種実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態に係るX線CT装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、X線CT装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、架台(ガントリ)10とコンソール30とを有している。
架台10は、回転フレーム12、X線管16、メイン検出器18、トリガ用検出器19、回転駆動部20、高電圧発生部22、及び、データ収集回路(DAS)26を有している。
架台10の本体は、円環又は円板状の回転フレーム12を回転可能に支持する。回転フレーム12の内周側には、天板14に載置された被検体Pが挿入されるスキャン領域が形成される。
図示しない寝台には、天板14を長手方向(被検体Pの体軸方向)に沿って移動させるように天板移動手段24が設けられている。また、寝台には、天板14を鉛直方向(上下方向)に沿ってスライドさせる昇降手段(図示省略)が設けられている。
ここで、XYZ直交座標系を定義する。Z軸は、回転フレーム12の回転軸に規定される。天板14は、長手方向がZ軸方向に平行するように配置される。したがって、被検体Pの体軸は、Z軸と平行になる。X軸は、水平方向の軸に規定され、Y軸は、鉛直方向の軸に規定される。
なお、X線CT装置1には、X線管16とメイン検出器18等とが1体となって被検体の周囲を回転するROTATE/ROTATEタイプや、リング状に多数の検出素子が配列され、X線管16のみが被検体の周囲を回転するSTATIONARY/ROTATEタイプ等様々なタイプがあるが、いずれのタイプでも本実施形態は適用可能である。X線CT装置1をここでは、ROTATE/ROTATEタイプとして説明する。
回転フレーム12には、X線管16及びメイン検出器18が設けられている。
回転フレーム12は、回転駆動部20からの駆動信号の供給を受けてX線管16、及びメイン検出器18を連続回転させる。
X線管16は、高電圧発生部22から高電圧の印加とフィラメント電流の供給とを受けてX線を発生する。
X線管16とメイン検出器18とは、天板14に載置された被検体Pを挟んで対向するように配置されている。
図1に示すように、メイン検出器18は、被検体Pの体軸(Z軸)と直交する方向に複数のX線検出素子が配置されたX線検出素子群をZ軸方向に多列に配置して構成されている。例えば、X線検出素子が0.5mmのピッチで320列に配置されている。
被検体における撮影領域をずらしかつ撮影するステップアンドショット型のX線CT装置では、天板14を体軸方向に所定の送り量ずつ移動させる毎に、X線(コーンビーム)を被検体Pに照射させる。0.5mm*320列でスキャンする場合、撮影時のオーバーラップ領域の範囲を”β”とすると、天板14の送り量”X”は、(X=160−β)の式で表される。この式から、β=0のとき、送り量”X”は、160mmとなる。以下の実施形態では、天板14の送り量”X”は、160mm以下として説明する。
天板移動手段24は、コンソール30内のスキャン制御部41による制御に従って天板14を所定の送り量”X”ずつ移動させる。天板14の送り量”X”はスキャン制御モードに対応している。
図2は天板の送り量/オーバーラップ領域の範囲が依存するパラメータを示す図である。図2にスキャン制御モードの例として式(1)から(9)を示す。
スキャン制御モードの代表的な例としては、天板14の送り量”X”が心電同期撮影または呼吸同期撮影に依存する式(1)で示すものである。
式(1)において、”1βk”の パラメータは、予め定められた値であって、ユーザ(技師)が操作部44を入力することにより、(1β1、1β2、・・・、1βk、・・・、1βn)のうちから選択される。
図3は心電同期撮影/呼吸同期撮影の重み付けを示す図である。図3に、心電同期撮影または呼吸同期撮影が指定されたときの重み付け”W1”を示す。心電同期撮影または呼吸同期撮影が指定されたときの重み付けは”1”である(W1=1)。また、非心電同期撮影または非呼吸同期撮影が指定されたときの重み付けW1は、”0”である(W1=0)。
天板14の送り量”X”が予め定められた値に依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、(X=160−β)の式で示されるが、上記パラメータ”1βk”及び”W1”を用いると、次の式で表される。
X=160(1−1βk*W1) (1)
式(1)によれば、非心電同期撮影または非呼吸同期撮影が指定されたとき、天板14の送り量”X”は、”160”となる。
被検体へのX線の照射時間間隔は、例えば、1秒に10回である。高電圧発生部22は、コンソール30内のスキャン制御部41による制御に従ってX線管16に高電圧を印加し、フィラメント電流を供給する。
メイン検出器18は、X線管16から発生され撮影領域を透過したX線を検出し、検出されたX線の強度に応じた信号を生成する。メイン検出器18には、データ収集回路(DAS)26が接続されている。
データ収集回路26は、スキャン制御部41による制御に従ってメイン検出器18から電流信号を収集する。データ収集回路26は、収集された電流信号を増幅し、増幅された電流信号をデジタル変換することによって、デジタル信号である投影データを生成する。投影データは、生成されるたびに非接触データ伝送部(図示省略)を介してコンソール30に供給される。CTスキャンが繰り返されることで、時系列の投影データが生成され、コンソール30に供給される。データ収集回路26が収集手段の一例である。
図1に示すように、コンソール30は、前処理部31、再構成部32、システム制御部40、スキャン制御部41、操作部44、表示部45、及び、記憶部46を有している。
前処理部31は、データ収集回路26からリアルタイムに供給される投影データに対数変換や感度補正等の前処理を施す。前処理により画像再構成に利用される投影データが生成される。
再構成部32は、前処理が施された投影データに基づいて、被検体Pに関するCT画像データをリアルタイムで発生する。換言すれば、再構成部32は、時系列の投影データに基づいて時系列のCT画像データ(CT値)を再構成する。再構成部32が再構成手段の一例である。
再構成部32は、各撮影領域の投影データを再構成するとともに、隣接する撮影領域同士が重なり合うオーバーラップ領域を合成する。なお、合成される再構成時のオーバーラップ領域の範囲を”Y”という場合がある。再構成時のオーバーラップ領域の範囲を”Y”及び撮影時のオーバーラップ領域の範囲”β”の大小関係を、式(160≧β≧Y)で示す。
再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”は、再構成制御モードに対応している。図2に再構成制御モードの例として式(1)’から(9)’を示す。再構成制御モードの代表的な例としては、オーバーラップ領域の範囲”Y”が予め定められた値に依存し、さらに、心電同期撮影または呼吸同期撮影に依存するものであり、次式により表される。
Y=1γk*W1 (1)’
式(1)’において、”1γk”の パラメータは、予め定められた値であって、ユーザ(技師)が操作部44を入力することにより、(1γ1、1γ2、・・・、1γk、・・・、1γn)のうちから選択される。式(1)’によれば、非心電同期撮影または非呼吸同期撮影が指定されたとき、オーバーラップ領域の範囲”Y”は、”0”となる。
X線CT装置により利用される画像再構成法には、フルスキャン法とハーフスキャン法とがある。フルスキャン法では、1スライスのCT画像のデータを再構成するために、被検体の周囲1周、すなわち約2π[rad]分の投影データが必要である。また、ハーフスキャン法では、1スライスの画像データを再構成するために、π+α[rad](α:ファン角)分の投影データが必要である。本実施形態は、フルスキャン法とハーフスキャン法とのいずれの方法も適用可能である。
システム制御部40は、X線CT装置1の中枢として機能する。具体的には、システム制御部40は、記憶部46に記憶されている制御プログラムを読み出してメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従って各部を制御する。これによりシステム制御部40は、CTスキャンを実行させることができる。
また、システム制御部40は、送り量”X”が予め定められた値”1βk”に依存するスキャン制御モードを受けて、前記式(1)により送り量”X”を求め、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。
スキャン制御部41は、CTスキャンを実行するために架台10(回転駆動部20、高電圧発生部22、天板移動手段24、及びデータ収集回路26)を制御する。スキャン制御部41は、スキャン制御部41により求められた送り量”X”を天板移動手段24に出力する。天板移動手段24は、送り量”X”ずつ天板14を移動させる。
なお、システム制御部40及びスキャン制御部41を制御手段という場合がある。
操作部44は、操作者からの各種指令や情報入力を受け付ける。例えば、操作部44は、ユーザにより入力デバイスを介して例えば、予め定められた値”1βk”の入力をする。入力デバイスとしては、キーボードやマウス、スイッチ等が利用可能である。
表示部45は、CT画像を表示デバイスに表示する。表示デバイスとしては、例えばCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等が利用可能である。
記憶部46は、投影データやCT画像のデータを記憶する。また、記憶部46は、制御プログラムを予め記憶する。なお、記憶部46は、重み付け”W1”、及び、送り量”1βk”を予め記憶するようにしてもよい。
以上に、天板14の送り量”X”が心電同期撮影または呼吸同期撮影に依存するスキャン制御モードを示し、各スキャン制御モードに対応する送り量”X”ずつ天板14を移動させるものを説明したが、これに限らず、心電同期撮影及び呼吸同期撮影に依存するスキャン制御モードを設け、そのスキャン制御モードに対応する送り量”X”ずつ天板14を移動させてもよい。
〔動作〕
次に、X線CT装置1により実行されるCTスキャンついて図4を参照して説明する。図4は、X線CT装置1の動作を示すフローチャートである。ここでは、スキャン制御モードの代表的な例として天板14の送り量”X”が心電同期撮影または呼吸同期撮影に依存し、さらに、予め定められた値”1βk”に依存するモードで説明する。
(S101)
操作部44の操作により、システム制御部40にスキャン制御モードが指定される。また、操作部44の操作により、予め定められた値”1βk”が入力される。
(S102)
前後して、操作部44の操作により、システム制御部40に再構成制御モードが指定される。操作部44の操作により、”1γk”が入力される。
(S103)
システム制御部40は、非心電同期撮影または非呼吸同期撮影が指定されたとき、パラメータ”W1”及び”1βk”に基づいて式(1)により、天板14の適正化された送り量”X”を求める。さらに、システム制御部40は、非心電同期撮影または非呼吸同期撮影が指定されたとき、パラメータ”W1”及び”1γk”に基づいて式(1)’により、適正化されたオーバーラップ領域の範囲”Y”を求める。
(S104)
システム制御部40は、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。スキャン制御部41は、天板移動手段24に対して天板14を送り量”X”ずつ移動させる毎に被検体にX線を照射させることで、撮影領域をずらしかつ撮影させる。それにより、データ収集回路26が各撮影領域の投影データを収集する。
(S105)
システム制御部40は再構成部32に再構成を指示する。再構成部32は、各撮影領域の投影データに基づいて、撮影領域の大きさ毎に被検体の断層画像を再構成する。また、オーバーラップ領域の範囲”Y”を用いて、オーバーラップ領域を合成(フェザリング)する。
(S106)
また、再構成部32は、各撮影領域の断層画像を一つにつなげる。適正化された送り量”X”ずつ天板14が移動される毎に、各撮影領域が撮影されるので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消され、画質の劣化を防止することが可能となる。さらに、適正化されたオーバーラップ領域の範囲”Y”を用いて、オーバーラップ領域が合成(フェザリング)されるので、これにより、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消され、画質の劣化を防止することが可能となる。
〔変形例1:天板の送り量が心拍数に依存する例〕
前記実施形態において、天板14の送り量”X”が予め定められた値”1βk”に依存するスキャン制御モードを示した。これに限らず、送り量”X”が一分間の拍動数(beat per minute:BPM)である心拍数に依存するスキャン制御モードであってもよい。
次に、天板14の送り量”X”が心拍数に依存するスキャン制御モードに基づいて、所定の送り量”X”ずつ天板14を移動させる変形例1について図5を参照して説明する。図5は、心拍数と天板14の送り量”X”とを対応関係を示すテーブルの図である。
図5に示すテーブルでは、送り量”2β1”、”2β2”、・・・、” 2βk”、・・・、”2βn”が心拍数”HR1”、”HR2”、・・・、”HRk”、・・・、”HRn”に対応している。一般的に、心拍数が高くなるほど、撮影領域間の形状不一致が起きる割合および程度が大きいため、送り量”2βk”を小さくした方がよい。
天板14の送り量”X”が心拍数に依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、上記パラメータ”2βk”及び”W1”を用いると、次の式で表される(図2参照)。
X=160(1−2βk*W1) (2)
式(2)によれば、非心電同期撮影または非呼吸同期撮影が指定されたとき、天板14の送り量”X”は、”160”となる。
システム制御部40は、送り量”X”が心拍数”HRk”に依存するスキャン制御モードを受けて、図5に示すテーブルにより、心拍数に対応する送り量”2βk”を求め、さらに、前記式(2)により送り量”X”を求め、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。
スキャン制御部41は、スキャン制御部41により求められた送り量”X”を天板移動手段24に出力する。天板移動手段24は、送り量”X”ずつ天板14を移動させる。
再構成部32は、再構成制御モードにより、撮影領域の投影データに基づいて画像を再構成し、オーバーラップ領域を合成する。
このときの再構成制御モードの例を次式に示す(図2参照)。
Y=2γk*W1 (2)’
なお、パラメータ”2γ1”、”2γ2”、・・・、”2γk”、・・・”2γn”は、心拍数”HR1”、”HR2”、・・・、”HRk”、・・・、”HRn”に対応していて、テーブルとしてシステム制御部40の内部メモリまたは記憶部46に記憶されている。
再構成部32は、システム制御部40の指示を受けて、再構成時のオーバーラップ領域を合成(フェザリング)する。再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”が適正化されているので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消される。それにより、画質の劣化を防止することが可能となる。
〔変形例2:天板の送り量が呼吸レートに依存する例〕
前記変形例1では、天板14の送り量”X”が心拍数に依存するスキャン制御モードの例を示したが、天板14の送り量”X”が呼吸レート(Respiratory rate)に依存するスキャン制御モードであってもよい。
次に、天板14の送り量”X”が呼吸レートに依存するスキャン制御モードに基づいて、所定の送り量”X”ずつ天板14を移動させる変形例2について図6を参照して説明する。図6は、呼吸レートと天板の送り量”X”とを対応関係を示すテーブルの図である。
図6に示すように、送り量”3β1”、”3β2”、・・・、”3βk”、・・・、”3βn”が呼吸レート”RR1”、”RR2”、・・・、”RRk”、・・・、”RRn”に対応している。一般的に、呼吸レートが高くなるほど、撮影領域間の形状不一致が起きる割合および程度が大きいため、送り量”3βk”を小さくした方がよい。
天板14の送り量”X”が呼吸レートに依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、上記パラメータ” 3βk”及び”W1”を用いると、次の式で表される。
X=160(1−3βk*W1) (3)
式(3)によれば、非心電同期撮影または非呼吸同期撮影が指定されたとき、天板14の送り量”X”は、”160”となる。
システム制御部40は、送り量”X”が呼吸レート”RRk”に依存するスキャン制御モードを受けて、図6に示すテーブルにより、呼吸レートに対応する送り量”3βk”を求め、さらに、前記式(3)により送り量”X”を求め、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。
スキャン制御部41は、スキャン制御部41により求められた送り量”X”を天板移動手段24に出力する。天板移動手段24は、送り量”X”ずつ天板14を移動させる。
再構成部32は、再構成制御モードにより、撮影領域の投影データに基づいて画像を再構成し、オーバーラップ領域を合成する。
このときの再構成制御モードの例を次式に示す(図2参照)。
Y=3γk*W1 (3)’
なお、パラメータ”3γ1”、”3γ2”、・・・、”3γk”、・・・”3γn”は、心拍数”HR1”、”HR2”、・・・、”HRk”、・・・、”HRn”に対応していて、テーブルとしてシステム制御部40の内部メモリまたは記憶部46に記憶されている。
再構成部32は、システム制御部40の指示を受けて、再構成時のオーバーラップ領域を合成(フェザリング)する。再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”が適正化されているので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消される。それにより、画質の劣化を防止することが可能となる。
[第2実施形態:心電同期撮影の重み付けと呼吸同期撮影の重み付けとが異なる形態]
前記第1実施形態及び変形例では、心電同期撮影が指定されたときの重み付け、及び、呼吸同期撮影が指定されたときの重み付けを同じ”W1”としたが、心電同期撮影が指定されたときの重み付けを”W2”とし、呼吸同期撮影が指定されたときの重み付けを”W3”として互いに異ならせてもよい。
次に、第2実施形態に係るX線CT装置について図7及び図8を参照して説明する。なお、第2実施形態においては、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成の説明を省略する。
図7は心電同期撮影の重み付けを示す図である。図7に示すように、心電同期撮影の重み付けW2は”1”、非心電同期撮影の重み付けW2は”0”である。
天板14の送り量”X”が予め定められた値に依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、パラメータ”1βk”及び”W2”を用いると、次の式で表される(図2参照)。
X=160(1−1βk*W2) (4)
図8は、呼吸同期撮影の重み付けを示す図である。図8に示すように、心電同期撮影の重み付けW3は”0.9”、非心電同期撮影の重み付けW3は”0.1”である。
天板14の送り量”X”が予め定められた値に依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、パラメータ”1βk”及び”W3”を用いると、一例として、次の式で表される(図2参照)。
X=160(1−1βk*W3) (5)
システム制御部40は、送り量”X”が予めさめられた値”1βk”に依存するスキャン制御モードを受けて、前記式(4)及び/または(5)により送り量”X”を求め、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。スキャン制御部41は、スキャン制御部41により求められた送り量”X”を天板移動手段24に出力する。天板移動手段24は、送り量”X”ずつ天板14を移動させる。
再構成部32は、再構成制御モードにより、撮影領域の投影データに基づいて画像を再構成し、オーバーラップ領域を合成する。
このときの再構成制御モードの例を次式に示す(図2参照)。
Y=1γk*W2 (4)’
Y=1γk*W3 (5)’
再構成部32は、システム制御部40の指示を受けて、再構成時のオーバーラップ領域を合成(フェザリング)する。再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”が適正化されているので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消される。それにより、画質の劣化を防止することが可能となる。
[第3実施形態:天板の送り量が撮影領域の範囲に依存する形態]
前記実施形態では、天板14の送り量”X”が予め定められた値”1βk”、に依存するスキャン制御モードであるとき、天板14の送り量”X”を式(1)〜(5)により求めたが、天板14の送り量”X”が撮影領域の範囲に依存するスキャン制御モードであるとき、天板14の送り量”X”を下記式により求めてもよい。
次に、第3実施形態に係るX線CT装置について図9を参照して説明する。なお、第3実施形態においては、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成の説明を省略する。
図9に示すように、送り量”4β1”、”4β2”、・・・、”4βk”、・・・、”4βn”が撮影領域の範囲”L1”、”L2”、・・・、”Lk”、・・・、”Ln”に対応している。一般的に、撮影領域の範囲が大きくなるほど、撮影領域間の形状不一致が起きる割合および程度が大きいため、送り量”4βk”を小さくした方がよい。
天板14の送り量”X”が撮影領域の範囲に依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、パラメータ””4βk”及び”W1”を用いて、次の式で表される(図2参照)。
X=160(1−4βk*W1) (6)
システム制御部40は、送り量”X”が撮影領域の範囲”Lk”に依存するスキャン制御モードを受けて、図9に示すテーブルにより、撮影領域の範囲に対応する送り量”4βk”を求め、さらに、前記式(6)により送り量”X”を求め、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。
スキャン制御部41は、スキャン制御部41により求められた送り量”X”を天板移動手段24に出力する。天板移動手段24は、送り量”X”ずつ天板14を移動させる。
なお、天板14の送り量”X”が撮影領域の範囲に依存スキャン制御モードを示したが、天板14の送り量”X”が被検体の体格、撮影部位の大きさ、及び、関心領域(Region Of Interest:ROI)の大きさのいずれか一つまたは二以上を組み合わせたものに依存するスキャン制御モードであってもよい。
再構成部32は、再構成制御モードにより、撮影領域の投影データに基づいて画像を再構成し、オーバーラップ領域を合成する。
このときの再構成制御モードの例を次式に示す(図2参照)。
Y=4γk*W1 (6)’
なお、パラメータ”4γ1”、”4γ2”、・・・、”4γk”、・・・”4γn”は、撮影領域の範囲”L1”、”L2”、・・・、”Lk”、・・・、”Ln”に対応していて、テーブルとしてシステム制御部40の内部メモリまたは記憶部46に記憶されている。
再構成部32は、システム制御部40の指示を受けて、再構成時のオーバーラップ領域を合成(フェザリング)する。再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”が適正化されているので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消される。それにより、画質の劣化を防止することが可能となる。
[第4実施形態:天板の送り量が全位相撮影/部分位相撮影に依存する形態]
心臓や肺などの周期運動する被検体の撮影には、1心拍位相や1呼吸位相の全てを含む画像を撮影するための全位相撮影、並びに、特定の心拍位相や呼吸位相の画像を撮影するための部分位相撮影がある。
前記実施形態では、天板14の送り量”X”が予め定められた値”1βk”等に依存するスキャン制御モードについて説明したが、送り量”X”が全位相撮影または部分位相撮影に依存するスキャン制御モードであってもよい。
次に、第4実施形態に係るX線CT装置について図10を参照して説明する。なお、第3実施形態においては、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成の説明を省略する。
図10は、全位相撮影/部分位相撮影の重み付けを示す図である。図10に示すように、全位相撮影の重み付けは”W4”であり、部分位相撮影の重み付けは”W5”である。
天板14の送り量”X”が全位相撮影に依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、パラメータ”1βk” 及び”W4”を用いて、次の式で表される(図2参照)。
X=160(1−1βk*W4) (7)
さらに、天板14の送り量”X”が部分相撮影に依存するスキャン制御モードにおいて、天板14の送り量”X”は、パラメータ”1βk” 及び”W5”を用いて、次の式で表される(図2参照)。
X=160(1−1βk*W5) (8)
システム制御部40は、送り量”X”が全位相撮影または部分位相撮影に依存するスキャン制御モードを受けて、前記式(7)または(8)により送り量”X”を求め、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。スキャン制御部41は、スキャン制御部41により求められた送り量”X”を天板移動手段24に出力する。天板移動手段24は、送り量”X”ずつ天板14を移動させる。
再構成部32は、再構成制御モードにより、撮影領域の投影データに基づいて画像を再構成し、オーバーラップ領域を合成する。
このときの再構成制御モードの例を次式に示す(図2参照)。
Y=1γk*W4 (7)’
Y=1γk*W5 (8)’
再構成部32は、システム制御部40の指示を受けて、再構成時のオーバーラップ領域を合成(フェザリング)する。再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”が適正化されているので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消される。それにより、画質の劣化を防止することが可能となる。
[第5実施形態:天板の送り量がX線検出素子群の列数に依存する形態]
0.5mm*320列でスキャンする場合、撮影時のオーバーラップ領域の範囲βをゼロ(β=0)にするために、天板14の送り量”X”は160mmとなる。0.5mm*160列でスキャンする場合、送り量”X”は80mmとなる。したがって、320列でスキャンする方が160列でスキャンする方より、天板14のたわみが画像に与える影響が大きい。そのため、天板14の送り量”X”を少なくして、撮影領域間の境界部分の不連続を解消した方がよい。すなわち、列数Nと最適な送り量”X”との関係を予め設定しておき、これに基づいて天板14の送り量”X”を求めるようにすればよい。
次に、第5実施形態に係るX線CT装置について図11から図13を参照して説明する。なお、第5実施形態においては、第1実施形態と異なる構成について主に説明し、同じ構成の説明を省略する。
図11は、X線検出素子群の列数と天板の送り量”X”との関係テーブルを示す図である。図11に示すように、天板14の送り量”X”” 5β1”、”5β2”、・・・、” 5βk”、・・・、”5βn”が列数”N1”、”N2”、・・・、”Nk”、・・・、”Nn”に対応している。
図12は、上記関係テーブルをN−X座標で表した図である。図12では、横軸に列数N、縦軸に送り量”X”を示し、また、撮影時のオーバーラップ領域の範囲βがゼロ(β=0)の場合の送り量”X”(未最適化送り量”X”)を破線で示し、さらに、列数に応じて最適化された送り量”X”(最適化送り量”X”)を実線で示している。
図12に示すように、160列までは(N≦160)、天板14の最適化送り量”X”と未最適化送り量”X”との差はほとんどないが、160列を超えると(N>160)、最適化送り量”X”の方が未最適化送り量”X”より少なくなる。
天板14の送り量”X”がX線検出素子群の列数に依存するスキャン制御モードにおいて、一例として、天板14の送り量”X”は、パラメータ”5βk” 及び”W1”を用いて、次の式で表される(図2参照)。
X=160(1−5βk*W1) (9)
システム制御部40は、送り量”X”がX線検出素子群の列数に依存するスキャン制御モードを受けて、図11に示す関係テーブルにより、列数に対応する送り量”X””5βk”を求め、さらに、前記式(9)により送り量”X”を求め、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。
スキャン制御部41は、スキャン制御部41により求められた送り量”X”を天板移動手段24に出力する。天板移動手段24は、送り量”X”ずつ天板14を移動させる。
再構成部32は、再構成制御モードにより、撮影領域の投影データに基づいて画像を再構成し、オーバーラップ領域を合成する。
このときの再構成制御モードの例を次式に示す(図2参照)。
Y=5γk*W1 (9)’
なお、パラメータ”5γ1”、”5γ2”、・・・、”5γk”、・・・”5γn”は、列数”N1”、”N2”、・・・、”Nk”、・・・、”Nn”に対応していて、テーブルとしてシステム制御部40の内部メモリまたは記憶部46に記憶されている。
再構成部32は、システム制御部40の指示を受けて、再構成時のオーバーラップ領域を合成(フェザリング)する。再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”が適正化されているので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消される。それにより、画質の劣化を防止することが可能となる。
次に、このX線CT装置1により実行されるCTスキャンについて図13を参照して説明する。図13はX線CT装置1の動作を示すフローチャートである。
(S201)
操作部44の操作により、システム制御部40にX線検出素子群の列数Nが指定される。
(S202)
システム制御部40は、X線検出素子群の列数Nが指定されると、図11に示す関係テーブルにより、X線検出素子群の列数Nに対応する天板14の適正化された送り量”5βk”を求める。さらに、システム制御部40は、式(9)により”5βk”に基づいて天板14の送り量”X”を求める。
(S203)
システム制御部40は、求めた送り量”X”をスキャン制御部41に出力する。スキャン制御部41は、天板移動手段24に対して天板14を送り量”X”ずつ移動させる毎に被検体にX線を照射させることで、撮影領域をずらしかつ撮影させる。それにより、データ収集回路26が各撮影領域の投影データを収集する。
(S204)
システム制御部40は再構成部32に再構成を指示する。再構成部32は、各撮影領域の投影データに基づいて式(9)’により撮影領域の大きさ毎に被検体の断層画像を再構成する。
(S205)
また、再構成部32は、各撮影領域の断層画像を一つにつなげる。適正化された送り量”X”ずつ天板14が移動される毎に、各撮影領域が撮影されるので、各撮影領域間の境界部分の不連続が解消される。それにより、画質の劣化を防止することが可能となる。
この第5実施形態では、関係テーブルにより、X線検出素子群の列数Nに対応する天板14の適正化された送り量”X”を求めたが、第1実施形態から第4実施形態の説明で挙げられたスキャン制御モードと上記関係テーブルと組み合わせて、天板14の送り量”X”を求めるようにしてもよい。
(オーバーラップ領域の範囲を求める態様)
前記第1から第5の実施形態では、システム制御部40がパラメータ”W1”〜”W5”、”1βk”〜”5βk”、及び、式(1)〜(9)を用いて、天板14の送り量”X”を求めるものを示した(図2に示す経路”A”)。これに限らず、これらのパラメータ及び式からシステム制御部40が再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”を求めるようにしてもよい(図2に示す経路”B”)。
また、システム制御部40がパラメータ”W1”〜”W5”、”1γk”〜”5γk”、及び、式(1)’〜(9)’を用いて、再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”を求めるものを示した(図2に示す経路”C”)。これに限らず、これらのパラメータ及び式からシステム制御部40が天板14の送り量”X”を求めるようにしてもよい(図2に示す経路”D”)。
さらに、スキャン制御モードと構成制御モードとを互いに独立させて、天板14の送り量”X”及び再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”を求めるものを示したが、互に関連させて、天板14の送り量”X”及び再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”を求めるようにしてもよい。
さらに、前記実施形態の説明では、天板14の送り量”X”が予め定められた値、心拍数、呼吸レート、心電同期撮影、呼吸同期撮影、全位相撮影、及び、部分移動撮影のうちの一つに依存するスキャン制御モードを示したが、それらのうちの二以上の組み合わせに依存するスキャン制御モードであってもよく、それらのスキャン制御モードに基づき天板14の送り量”X”を求めるようにしてもよい。
さらに、前記実施形態では、再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”が予め定められた値、心拍数、呼吸レート、心電同期撮影、呼吸同期撮影、全位相撮影、部分位相撮影、及び、撮影領域の大きさにのうちの一つに依存する再構成制御モードを示したが、それらのうちの二以上の組み合わせに依存する再構成制御モードであってもよく、それらの再構成制御モードに基づき再構成時のオーバーラップ領域の範囲”Y”を求めるようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1 X線CT装置
10 架台(ガントリ)
12 回転フレーム
14 天板
16 X線管
18 X線検出器
20 回転駆動部
22 高電圧発生部
24 天板移動手段
26 データ収集回路(DAS)
30 コンソール
31 前処理部
32 再構成部
40 システム制御部
41 スキャン制御部
44 操作部
45 表示部
46 記憶部

Claims (6)

  1. 被検体を載置する天板と、
    前記天板を該天板の長手方向に移動させる天板移動手段と、
    X線管、及び当該X線管から照射され、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段を含む撮影手段と、
    前記天板を該天板の長手方向に所定の送り量ずつ移動させる毎に前記被検体にX線を照射させるように前記天板移動手段及び前記撮影手段を制御することで、前記被検体における撮影領域をずらしかつ撮影させる制御手段と、
    各前記撮影領域の投影データを収集する収集手段と、
    前記被検体において生じうる体動発生を推定したスキャンの種別に対応して、隣接する前記撮影領域同士が重なり合うオーバーラップ領域を変更する制御手段と、
    を有する
    ことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記各撮影領域の投影データに基づいて所定の再構成領域の大きさ毎に被検体の断層画像を再構成する再構成手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記送り量に対応したスキャン制御モード、及び前記再構成領域の大きさに対応した再構成制御モードを有し、前記スキャン制御モードの指定を受けて、当該指定されたモードに対応する前記送り量を前記天板移動手段に出力するとともに、前記再構成制御モードの指定を受けて、当該指定されたモードに対応する前記再構成領域の大きさを前記再構成手段に出力することを特徴とする請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記スキャン制御モードは、前記送り量が予め定められた値、心拍数及び/または呼吸レート、心電同期撮影及び/または呼吸同期撮影、全位相撮影または部分位相撮影、及び、前記撮影領域の大きさのうちの一つまたは二以上の組み合わせに依存するものであって、前記再構成制御モードに対応し、または、前記再構成制御モードと独立するものであることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記X線検出手段は、前記天板の長手方向にX線検出素子を多列に配置して構成され、
    前記スキャン制御モードは、前記撮影領域が撮影されるときに用いられる前記X線検出素子の列数と送り量との関係テーブルを参照することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のX線CT装置。
  5. 前記再構成手段は、隣接する前記撮影領域の前記投影データに基づいて、隣接する前記撮影領域同士が重なり合うオーバーラップ領域を生成し、
    前記再構成制御モードは、前記オーバーラップ領域の範囲が予め定められた値、心拍数及び/または呼吸レート、心電同期撮影及び/または呼吸同期撮影、全位相撮影または部分位相撮影、及び、前記撮影領域の大きさのうちの一つまたは二以上の組み合わせに依存するものであって、前記スキャン制御モードに対応し、または、前記スキャン制御モードと独立するものであることを特徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
  6. 前記X線検出手段は、前記天板の長手方向にX線検出素子を多列に配置して構成され、
    前記再構成制御モードは、前記撮影領域が撮影されるときに用いられる前記X線検出素子の列数と送り量との関係テーブルを参照することを特徴とする請求項2または請求項5に記載のX線CT装置。
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