JP6207667B1 - 船舶のケーブル送り出し装置 - Google Patents

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【課題】必要な駆動力を低減でき、送り出し装置全体のコンパクト化を可能にしてコストを低減できる船舶のケーブル送り出し装置を提供する。【解決手段】ケーブル7が巻回されたケーブルコイル8を船体2に搭載し、布設現場にて航行しつつ該ケーブルコイル8を回転させて前記ケーブル7を繰り出して海中に投入し、水底に設定された目標布設ラインに布設するようにした船舶のケーブル送り出し装置において、前記船体2には、海水Aが貯留された貯水槽15が設けられ、前記ケーブルコイル8はコイルタンク16内に収容され、該コイルタンク17は前記貯水槽15内に底面から浮いた状態で、かつ回転可能に収容されている。【選択図】図1

Description

本発明は、船体に搭載された例えば通信ケーブル,電力ケーブル等を水底に設定された目標布設ラインに沿って布設するようにした船舶のケーブル送り出し装置に関する。
例えば、電力,通信ケーブル等のケーブルを海底に布設する場合には、布設距離に応じた長さを有するケーブルが巻回されたケーブルコイルを船体に搭載し、布設現場にて航行しつつ前記ケーブルコイルを回転させてケーブルを繰り出して海中に投入し、該ケーブルを海底に設定された目標布設ラインに沿って布設するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
この種のケーブルコイルにおいては、重量が数千トンになる場合がある。このような重量物を支えるために、従来は、例えば船体に環状のガイドレールを敷設し、該ガイドレール上にケーブルコイルが搭載される回転テーブルを配置し、該回転テーブルを大型の駆動モータで回転駆動することによりケーブルを繰り出すようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−166433号公報 特開2007−31089号公報
ところで、前述のように、船体にガイドレールを敷設したり、該ガイドレールに回転テーブルを配置して大型の駆動モータにより回転駆動したりする構造とした場合には、必要な駆動力が大きくなり、装置全体が大掛かりになることから、コストが大幅に上昇するという問題があり、従来からこの点での対策が要請されている。
本発明は、前記従来の状況に鑑みてなされたもので、必要な駆動力を低減でき、送り出し装置全体のコンパクト化を可能にしてコストを低減できる船舶のケーブル送り出し装置を提供することを課題としている。
請求項1の発明は、ケーブルが巻回されたケーブルコイルを船体に搭載し、布設現場にて航行しつつ該ケーブルコイルを回転させて前記ケーブルを繰り出して海中に投入し、水底に設定された目標布設ラインに布設するようにした船舶のケーブル送り出し装置において、
前記船体には、液体が貯留された貯液槽が設けられ、前記ケーブルコイルはコイルタンク内に収容され、該コイルタンクは前記貯液槽内に底面から浮くと共にその上縁部が液面上方に突出するように、かつ回転可能に収容されており、
前記コイルタンクの上縁部を前記ケーブルコイルが共に回転するように駆動する駆動機構と、前記コイルタンクと貯液槽との間の周方向に複数配設され、該コイルタンクを回転方向にガイドするガイド部材とを備え、
前記駆動機構は、前記コイルタンクに当接する弾性変形可能なタイヤを有する駆動輪と、該駆動輪を回転駆動する駆動モータとを有する回転駆動部と、該回転駆動部を、前記タイヤが前記コイルタンクに圧接する駆動位置と、前記タイヤが前記コイルタンクから離れる待機位置との間で進退駆動する進退駆動部とを備えていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1に記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
前記進退駆動部は、前記回転駆動部に固定されたナット部材と、該ナット部材に螺挿されたボルト部材と、該ボルト部材を回転駆動する駆動モータとを有し、前記ボルト部材を正,逆回転させることにより前記回転駆動部を前記駆動位置と待機位置との間で進退駆動することを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1又は2に記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
前記貯液槽内に液体の供給及び排出を行う液体給排装置と、該液体給排装置による液体の供給量及び排出量を制御する給排制御装置とを備え、
該給排制御装置は、ケーブルの巻回作業時には、巻回量の増加に伴って液体の供給量が増加するように、ケーブルの繰り出し作業時には、繰り出し量の増加に伴って排出量が増加するように前記液体給排装置を制御することを特徴としている。
請求項の発明は、請求項に記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
前記給排制御装置は、前記ケーブル巻回作業時及び繰り出し作業時に、前記コイルタンクの高さ位置が略一定となるように前記液体の供給量及び排出量を制御することを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1ないしの何れかに記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
前記貯液槽は前記船体の船底に設けられていることを特徴としている。
請求項の発明は、請求項1ないしの何れかに記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
前記貯液槽は前記船体のデッキ上面に設けられていることを特徴としている。
請求項1の発明に係るケーブル送り出し装置によれば、ケーブルコイルを、船体に設けられた貯液槽内に収容し、浮力により底面から浮かせた状態で、かつ回転可能に収容したので、必要な回転駆動力を大幅に低減でき、ケーブルの繰り出し作業が容易となり、それだけケーブル送り出し装置全体のコンパクト化を図ることができる。その結果、従来のような大掛かりな装置を不要にでき、コストを大幅に低減できる。
また、前記ケーブルコイルを収容するコイルタンクを貯液槽内にて回転駆動する駆動機構と、前記コイルタンクと貯水槽との間に配設された複数のガイド部材とを備えたので、ケーブルコイルを確実に浮かせることができ、必要な駆動力を確実に低減でき、装置全体のより一層のコンパクト化が可能となる。
また前記コイルタンクを貯液槽内にその上縁部が液面上方に突出した状態で配置したので、コイルタンク内に液体が流入するのを防止できるとともに、コイルタンクを確実に回転駆動するができ、この点からも送り出し装置全体のコンパクト化を図ることができる。
さらに前記ガイド部材によりコイルタンクの揺動を抑制することができ、コイルタンク内でケーブルコイルが移動するのを防止でき、ケーブルコイルの姿勢を安定化できる。
さらにまた、前記駆動機構を、弾性変形可能なタイヤを有する駆動輪及び該駆動輪を回転駆動する駆動モータを有する回転駆動部と、該回転駆動部を駆動位置と待機位置との間で進退駆動する進退駆動部とを備えたものとしたので、回転駆動部と進退駆動部とを一体化でき、駆動機構の小型化を図ることができる。
また前記弾性変形可能なタイヤをコイルタンクに当接させたので、コイルタンクへのタイヤの当接面積が増えることから、コイルタンクの回転をより確実かつスムーズに行うことができる。例えば、複数のギヤ列を介してコイルタンクを回転駆動する構造の場合には、歯合部のバックラッシュ等によって駆動力の伝達が不確実となることがあり、ケーブルの繰り出しに悪影響を与えるおそれがある。
請求項の発明では、前記進退駆動部を、ナット部材を回転駆動部に固定し、該ナット部材に螺挿されたボルト部材を回転駆動する駆動モータとを有するものとしたので、簡単な構造でもって進退駆動部を構成できる。
請求項の発明では、前記液体給排装置による液体の供給量及び排出量を制御する給排制御装置を設け、ケーブルの巻回作業時には、巻回量の増加に伴って液体の供給量が増加するように、ケーブルの繰り出し作業時には、繰り出し量の増加に伴って液体の排出量が増加するよう制御したので、請求項の発明のように、前記ケーブル巻回作業時及び繰り出し作業時に、前記コイルタンクの高さ位置を略一定とすることができ、浮力によりコイルタンクを浮かせるようにしながら作業性の悪化を回避できる。
請求項の発明では、貯液槽を船体の船底に設けたので、船体の低所にてケーブルの送り出し作業を行うことができ、作業性を改善できるとともに、船体の低重心化を図ることができる。また不使用時にはデッキ開口に蓋をすることで、デッキ上面を他の作業等に利用できる。
請求項の発明では、貯液槽を船体のデッキ上面に設けたので、ケーブルコイルの船体への搭載作業を容易に行うことができるとともに、デッキ開口の形成を不要にできる。
本発明の実施例1によるケーブル送り出し装置を備えた船舶の概略側面図である。 前記船舶の概略平面図である。 前記ケーブル送り出し装置の断面側面図である。 前記ケーブル送り出し装置のガイド部材の断面側面図である。 前記ケーブル送り出し装置の駆動機構の平面図である。 前記駆動機構の正面図である。 前記駆動機構の断面側面図である。 前記駆動機構の背面図である 本発明の実施例2によるケーブル送り出し装置を備えた船舶の概略側面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図8は、本発明の実施例1による船舶のケーブル送り出し装置を説明するための図である。
図において、1は海上を航行する布設作業船舶を示している。この船舶1は、船体2のデッキ2aの船首側に配置された操舵制御棟3と、該デッキ2aの船尾2b側に配置されたケーブル繰り出し装置4と、デッキ2aの中央部に配置されたケーブル送り出し装置5とを備えている。前記船体2には、布設距離に応じた長さを有するケーブル7が巻回されたケーブルコイル8が搭載されている。ここで、本実施例のケーブル7は、重量が5000t程度のものである。
前記ケーブル繰り出し装置4は、前記ケーブルコイル8からケーブル7を巻き上げるピックアップアーム10と、該巻き上げたケーブル7を船尾2b側に搬送する搬送駆動部11及び搬送案内ローラ部12と、該搬送案内ローラ部12からのケーブル7を海中に送り出すシュータ13とを有する。なお、14は、前記ピックアップアーム10を上下,左右に揺動自在に支持するクレーンである。
前記シュータ13から海中に投入されたケーブル7は、海底に配置された自走型ケーブル埋設機(不図示)により目標とする布設ラインに沿って埋設される。前記ケーブル埋設機は操舵制御棟3に備えられた運転制御装置により駆動制御される。
前記ケーブル送り出し装置5は、前記船体2に設けられた貯水槽15と、前記ケーブルコイル8が収容されたコイルタンク16と、該コイルタンク16を回転駆動する複数の駆動機構17と、前記コイルタンク16と貯水槽15との間に配設された複数のガイド部材18とを備えている。
前記貯水槽15は、前記船体2の中央部の船底2cに配置され、前記コイルタンク16が収容可能な大きさを有する円筒形状のものである。また前記デッキ2aの貯水槽15に対応する部分にはデッキ開口2dが形成されており、該貯水槽15の開口縁部15aは前記デッキ2a上面より若干上方に突出している。
前記貯水槽15の底部15bには、図3に示すように、コントロールバルブ19a及びポンプ19bからなる給排水装置19が接続されており、該給排水装置19により貯水槽15内に海水Aが供給され、又は排出される。
ここで前記給排水装置19には、貯水槽15への海水の供給量及び貯水槽15からの排出量を制御する給排制御装置30が接続されている。
この給排制御装置30は、前記給排水装置19を、ケーブルの巻回作業時には、巻回量の増加に伴って海水の供給量が増加するように、即ちケーブル重量の増加に見合った浮力となるように制御する。
また、前記給排制御装置30は、前記給排水装置19を、ケーブルの繰り出し作業時には、繰り出し量の増加に伴って海水の排出量が増加するように、即ちケーブル重量の減少に見合った浮力となるように制御する。
より具体的には、前記給排制御装置30は、前記ケーブル巻回作業時及び繰り出し作業時に、前記コイルタンクの高さ位置が略一定となるように海水の供給量及び排出量を制御する。
なお、前記貯水槽に注入する液体は、海水に限られるものではなく、水あるいは錆止め,油等の添加物を混入したものでもよい。
前記駆動機構17は、前記デッキ2a上面のコイルタンク16の外周上縁部に周方向に90度間隔を開けて4組配置されており、不図示の制御盤により同時に又は個別に駆動制御される(図2参照)。
前記各駆動機構17は、図5〜図8に示すように、前記コイルタンク16を回転駆動する回転駆動部20と、該回転駆動部20を、前記コイルタンク16を回転駆動する駆動位置aと、該駆動位置aから半径方向外方に後退させた待機位置bとの間で進退駆動する進退駆動部21とを有する。
前記回転駆動部20及び進退駆動部21は、前記デッキ2aに着脱可能に、かつ半径方向に位置調整可能に固定されたベース部材17aに一体に取り付けられている。このベース部材17a上には、左,右支持部17b,17b及び後支持部17cが取り付けられている。
前記回転駆動部20は、前記コイルタンク16に当接可能な駆動輪20aと、該駆動輪20aを回転駆動する油圧モータ20bとを有し、該油圧モータ20bはモータケース20f内に収納されている。
前記駆動輪20aは、ホイール20cに、弾性ゴム部材からなり、弾性変形可能なタイヤ20dを装着した構造を有し、該ホイール20cに油圧モータ20bの駆動軸20eがスプライン結合されている。
ここで、前記回転駆動部20は、前記コイルタンク16を時計回り及び反時計回りの何れの方向に回転駆動可能となっている。例えば、ケーブルの巻回作業時には時計回りに回転させ、繰り出し作業時には反時計回りに回転させる。勿論その逆でも構わない。
前記進退駆動部21は、前記回転駆動部20のモータケース20fの左,右側部に固定された一対のナット部材21a,21aと、該左,右のナット部材21aの雌ねじに螺挿されたボルト部材21b,21bと、左,右のボルト部材21bを後述するギヤ列を介して一体に回転駆動する油圧モータ21cとを有する。
前記左,右のナット部材21aは、前記ベース部材17a上に配置されたコロ等の転動体22を介してスライド自在に支持されている。また左,右のボルト部材21bは、前記ベース部材17aの左,右支持部17b及び後支持部17cに取り付けられた各軸受23を介して回転自在に支持されている。
前記油圧モータ21cは、前記後支持部17cの中央部に取り付けられている。この油圧モータ21cの駆動軸21dには駆動ギヤ26aが結合されており、該駆動ギヤ26aは、左,右中間ギヤ26b,26bを介して前記ボルト部材21bに結合された回転ギヤ26c,26cに歯合している。
前記油圧モータ21cにより左,右の雄ねじ21bを正転,逆転させることにより前記駆動輪20aが前記駆動位置aと待機位置bとの間で進退移動する。この各駆動輪20aを駆動位置aにてコイルタンク16に圧接させることにより、該コイルタンク16は半径方向の移動が規制された状態に支持されている。このように90度間隔ごとに配置された4つの駆動輪20aによりコイルタンク16を把持するようにしたので、船体2の揺れによるコイルタンク16の揺動を抑えることができ、ケーブル7を安定した状態で送り出すことができる。
前記各ガイド部材18は、図4に示すように、貯水槽15の内周壁15cに溶接固定された上,下一対のブラケット18a,18a間にゴムローラ18bを配置し、該ゴムローラ18bを前記ブラケット18a間に掛け渡して締結固定されたボルト18cにより回転自在に支持した構造を有する。
前記各ガイド部材18は、前記貯水槽15の内周壁15cに周方向に所定間隔を空けて、かつコイルタンク16の上縁部,下縁部に対向する部位に配置されており、これによりコイルタンク16が左右,上下方向にぐらつくのを防止している。
前記コイルタンク16は、円筒形状のもので、これの上端部16aには断面コ字形状のフランジ部材24が半径方向外方に突出するよう固定されている。
このフランジ部材24の外周面24aには、前記回転駆動部20の各駆動輪20aのタイヤ20dが当接可能に対向しており、該フランジ部材24の外周面24aによりコイルタンク16の高さ位置が上下に変動するのを吸収している。
即ち、前記給排制御装置30がコイルタンク16の高さ位置が略一定となるように給排水装置19を制御するが、コイルタンク16の高さ位置の僅かな変動は避けられない。この変動を吸収できるように外周面24aの上下寸法が設定されている。ここで、前記フランジ部材24は、必ずしも設ける必要はなく、駆動輪20aのタイヤ20dをコイルタンク16に直接当接させてもよい。
そして前記コイルタンク16は、前記貯水槽15内にこれの底面15dから少し浮いた状態で、かつその上縁部16aが液面上方に突出する状態で収容配置されている。これによりコイルタンク16には、前記ケーブルコイル8を含むコイルタンク全体の重量と同等の浮力が作用していることとなる。
本実施例のケーブル送り出し装置5によれば、船体2に海水Aが注入された貯水槽15を設け、該貯水槽15内にケーブル7が巻回されたケーブルコイル8を底面15dから浮かせた状態で収容したので、ケーブルコイル8にはケーブル7を含むコイル重量と略同等の浮力が作用することとなる。これにより重量物であるケーブル7の送り出し作業に必要な駆動力を大幅に低減でき、送り出し作業を容易に行うことができ、それだけケーブル送り出し装置全体のコンパクト化を図ることができる。その結果、従来のような大掛かりな装置を不要にでき、コストを大幅に低減できる。
本実施例によれば、ケーブル送り出し装置5を、ケーブルコイル8を収容するコイルタンク16と、該コイルタンク16を貯水槽15内にて回転駆動する駆動機構17と、前記コイルタンク16と貯水槽15との間に配設された複数のガイド部材18とを備えたものとしたので、ケーブル7の送り出しをより一層確実に行うことができるとともに、部品点数を必要最小限に抑えることができ、送り出し装置全体のコンパクト化及び低コスト化が可能となる。
また前記コイルタンク16を貯水槽15内にその上縁部16aが液面上方に突出するよう浮いた状態で配置したので、コイルタンク16内に海水が流入するのを防止できるとともに、該コイルタンク16の回転駆動力を小さくすることができ、この点からも送り出し装置全体のコンパクト化を図ることができる。
前記コイルタンク16の上縁部16aに外方に突出するフランジ部材24を取り付けたので、該フランジ部材24が堰として機能することとなり、海水の流入を確実に防止できる。また前記フランジ部材24により、コイルタンク16の開口部の剛性を高めることができる。
さらに各ガイド部材18が貯水槽15内でのコイルタンク16の揺動を抑制することから、ケーブルコイル8を安定して保持でき、送り出し作業を容易に行うことができる。
本実施例では、前記駆動機構17を、弾性ゴム部材からなるタイヤ20dを有する駆動輪20a及び該駆動輪20aを回転駆動する油圧モータ20bを有する回転駆動部20と、前記駆動輪20aを、駆動位置aと待機位置bとの間で進退駆動する進退駆動部21とを一体的に備えたものとしたので、駆動機構17の小型化を図ることができる。
また前記各駆動輪20aをフランジ部材24を介在させてコイルタンク16に当接させたので、コイルタンク16へのくどう輪20aの当接面積が増えることから、コイルタンク16の回転をムラなくスムーズに行うことができる。例えば、複数のギヤ郡を介してコイルタンクを回転駆動する場合には、歯合部間のバックラッシュ等によって回転にばらつきが生じ易く、ケーブルの送り出しに悪影響を与えるおそれがある。
前記進退駆動部21を、回転駆動部20のモータケース20fに固定された左,右一対のナット部材21aと、各ナット部材21aに螺挿されたボルト部材21bを回転駆動する油圧モータ21cとを有するものとしたので、簡単な構造でもって進退駆動部21を構成できる。
また、本実施例では、前記給排水装置19による海水の供給量及び排出量を制御する給排制御装置30を設け、該給排水装置19を、ケーブルの巻回作業時には、巻回量の増加に伴って海水の供給量が増加するように、ケーブルの繰り出し作業時には、繰り出し量の増加に伴って海水の排出量が増加するよう制御した。これにより前記ケーブル巻回作業時及び繰り出し作業時に、前記コイルタンク16の高さ位置を略一定とすることができ、浮力によりコイルタンク16を浮かせるようにしながら作業性の悪化を回避できる。
また、本実施例では、前記貯水槽15を船体2の船底2cに設けたので、ピックアップアーム10によるケーブル巻き上げ作業を船体2の低所にて行うことができ、作業性を高めることができる。また不使用時にはデッキ開口2dに蓋をすることで、デッキ上面を他の作業等に利用することができる。
なお、前記実施例では、駆動機構17を周方向に4組設けたが、本発明は、これに限るものではなく、3組あるいは4組以上でもよく、要はコイルタンクの大きさなどによって適宜設定こととなる。
また前記実施例では、ケーブル重量が5000t程度のものとしたが、本発明の送り出し装置は、ケーブル重量が軽量の場合にも勿論適用できる。
図9は、本発明の実施例2によるケーブル送り出し装置5を説明するための図である。図中、図1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本実施例は、貯水槽15を船体2中央部のデッキ2a上面に設けた例である。このようにした場合には、船底に設ける場合のデッキ開口を不要にできる。
1 船舶
2 船体
2a デッキ
2c 船底
5 ケーブル送り出し装置
7 ケーブル
8 ケーブルコイル
15 貯水槽(貯液槽)
16 コイルタンク
17 駆動機構
18 ガイド部材
19 海水給排装置
20 回転駆動部
20a 駆動輪
20b 油圧モータ
20d タイヤ
21 進退駆動部
21a ナット部材
21b ボルト部材
21c 油圧モータ
30 給排制御装置
A 海水
a 駆動位置
b 待機位置

Claims (6)

  1. ケーブルが巻回されたケーブルコイルを船体に搭載し、布設現場にて航行しつつ該ケーブルコイルを回転させて前記ケーブルを繰り出して海中に投入し、水底に設定された目標布設ラインに布設するようにした船舶のケーブル送り出し装置において、
    前記船体には、液体が貯留された貯液槽が設けられ、前記ケーブルコイルはコイルタンク内に収容され、該コイルタンクは前記貯液槽内に底面から浮くと共にその上縁部が液面上方に突出するように、かつ回転可能に収容されており
    前記コイルタンクの上縁部を前記ケーブルコイルが共に回転するように駆動する駆動機構と、前記コイルタンクと貯液槽との間の周方向に複数配設され、該コイルタンクを回転方向にガイドするガイド部材とを備え、
    前記駆動機構は、前記コイルタンクに当接する弾性変形可能なタイヤを有する駆動輪と、該駆動輪を回転駆動する駆動モータとを有する回転駆動部と、該回転駆動部を、前記タイヤが前記コイルタンクに圧接する駆動位置と、前記タイヤが前記コイルタンクから離れる待機位置との間で進退駆動する進退駆動部とを備えていることを特徴とする船舶のケーブル送り出し装置。
  2. 請求項1に記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
    前記進退駆動部は、前記回転駆動部に固定されたナット部材と、該ナット部材に螺挿されたボルト部材と、該ボルト部材を回転駆動する駆動モータとを有し、前記ボルト部材を正,逆回転させることにより前記回転駆動部を前記駆動位置と待機位置との間で進退駆動することを特徴とする船舶のケーブル送り出し装置。
  3. 請求項1又は2に記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
    前記貯液槽内に液体の供給及び排出を行う液体給排装置と、該液体給排装置による液体の供給量及び排出量を制御する給排制御装置とを備え、
    該給排制御装置は、ケーブルの巻回作業時には、巻回量の増加に伴って液体の供給量が増加するように、ケーブルの繰り出し作業時には、繰り出し量の増加に伴って排出量が増加するように前記液体給排装置を制御することを特徴とする船舶のケーブル送り出し装置。
  4. 請求項3に記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
    前記給排制御装置は、前記ケーブル巻回作業時及び繰り出し作業時に、前記コイルタンクの高さ位置が略一定となるように前記液体の供給量及び排出量を制御することを特徴とする船舶のケーブル送り出し装置。
  5. 請求項1ないし4の何れかに記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
    前記貯液槽は前記船体の船底に設けられていることを特徴とする船舶のケーブル送り出し装置。
  6. 請求項1ないし4の何れかに記載の船舶のケーブル送り出し装置において、
    前記貯液槽は前記船体のデッキ上面に設けられていることを特徴とする船舶のケーブル送り出し装置。
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