JP6205405B2 - トレーサー及び製品中のトレーサーの識別方法 - Google Patents

トレーサー及び製品中のトレーサーの識別方法 Download PDF

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Description

本発明は、トレーサー及び製品組成物中のトレーサー化合物を検出する方法に関する。特に、該方法は、表面増強分光法技術を用いる複雑な製品組成物中のトレーサー化合物の検出に関する。
模造品を識別するための手段を提供するため、また、例えば希釈によって純正品の品質が低下していないかどうかを判断するために、特色のあるトレーサー化合物を高価な製品に添加することは周知である。トレーサー化合物は、通常、非常に低い濃度で添加されるので、結果的に、トレーサー化合物を検出するために、またトレーサー化合物が添加された濃度と比較したトレーサー化合物の濃度の変化を測定するために、高感度分析法の使用が必要とされる。表面強化分光法(SES)は、非常に低濃度の分析物を定量する、かかる方法の1つである。液体製品中のトレーサー化合物の検出のためのSESの使用は、例えば、表面増強ラマン分光法(SERS)タグによる燃料識別の方法に関するWO2008/019161号に記載されている。この方法には、既知のラマンスペクトルを有する物質と一定量の燃料との会合が含まれる。一実施形態では、ラマン活性レポーター化合物を含むSERS活性染料は、一定量の燃料と混合され得る。次に、燃料を識別する方法は、燃料のサンプルをラマン増強金属粒子(Raman enhancing metal particles)のコロイドと混合し、その後にトレーサーと会合したラマン活性レポーター化合物のラマンスペクトルを取得することを含み得る。あるいは、サンプルの一部を、SERS活性基質と会合させてもよい。コロイド金属粒子またはSERS基質との会合による、燃料などの液体中のSERS活性トレーサー化合物を検出する原理は、理論的には、他の液体製品にも適用可能でなければならない。しかし、多くの製品が、WO2008/019161号の簡単な方法論を単に適用することによって克服することのできない問題を示すことを本発明者らは見出した。液体製品の特定の特性、例えばその粘度、光透過性または組成は、トレーサー化合物と増強金属コロイドもしくは基質の表面との相互作用を阻害する可能性があり、またはそうでなければトレーサー化合物からのSERSスペクトルの収集を妨害する可能性がある。本発明の目的は、先行技術で遭遇する問題の少なくとも一部を克服することのできるトレーサー化合物を識別する方法を提供することである。
本発明によれば、本発明者らは、少なくとも1つの原液成分を含む液体組成物を識別する方法を提供し、該方法は、
a)トレーサー化合物を、前記少なくとも1つの原液成分を含む既知液体組成物に添加して、タグ付けされた既知液体組成物を形成する工程と;
b)未確認の液体組成物のサンプルを得る工程と
c)所望により、未確認の液体組成物の前記サンプルを、液体と混合することにより希釈する工程と;
d)前記所望により希釈された未確認の液体のサンプルを、金、銀または銅を含む分光増強表面(spectroscopy-enhancing surface)と接触させる工程と;
e)サンプルからラマンスペクトルを得る工程と;
f)前記スペクトルから、未確認組成物のサンプル中の前記原液成分の濃度に対するトレーサーの濃度を計算する工程と;
g)タグ付けされた既知液体組成物のトレーサー及び原液成分の対応する相対濃度とfで計算した相対濃度を比較する工程と
を含む。
表面増強分光法には、分析物の分子が、プラズモン増強表面を有する材料の近傍にあるかまたは吸着された場合に増強作用に影響されやすい分光学的方法が含まれる。好ましいSESの形態には、SERS(表面増強ラマン分光法)及びSERRS(表面増強共鳴ラマン分光法)が挙げられる。好ましくは、ラマンスペクトルは共鳴ラマンスペクトルである。
液体組成物は、通常、燃料などの製品、燃料添加剤、滑沢剤、例えば植物油などの生物由来の製品、ディーゼル排気流体、殺虫剤、塗料、インク、医薬、またはその起源及び素性に関する保証が必要な任意のその他の組成物である。これらの製品は偽造活動の標的である場合があり、純正品の提供者に、また多くの場合模造品の使用者にも経済的損害及びその他の損害をもたらす可能性がある。
トレーサーは、液体組成物に可溶性であり、かつSESによって検出されやすいように選択される。好ましくは、トレーサー化合物は、10−4M未満、特に10−6M未満の濃度で、特に好ましくは10−7M以下の濃度で検出できる。トレーサーがこれらのレベルで検出可能であるためには、トレーサーは本発明の方法を用いて組成物中に高いSESシグナル強度を提供しなければならない。「高いシグナル強度」とは、トレーサーによって生じるシグナルが、組成物の任意のその他の成分のシグナルと区別できなければならないことを本発明者らは意味する。トレーサーは、経時的に組成物中で安定していなければならない。安定しているとは、本発明の方法を用いて測定されるトレーサーのSESシグナルが、組成物が識別されるために必要であり得る期間にわたって著しく変動してはならないことを本発明者らは意味する。この期間は、一般に数か月から数年、すなわち、組成物が流通チェーンに残っている間である。トレーサーは、必要に応じて、組成物に目に見える色を与えてよいが、そのような色は高度に着色された組成物または不透明な組成物中では遮蔽される可能性がある。あるいは、サイレント・トレーサー、すなわち、裸眼で見た場合に液体組成物の外観に影響を及ぼさないトレーサーを用いてもよい。
適したトレーサーとしては、キサンテン染料、例えばローダミン染料(例えばローダミン6G)、フルオレセイン、エオシン(例えば、エオシンY及びエオシンB)アルーラレッド及びタートラジンなどのアゾ(及びジアゾ)染料など;クマリン(例えば、5,6−ベンゾピラン−2−オン)、チアゾール、オキサジン及びトリアリールメタンが挙げられる。これらの着色された染料は、可視レーザーラインを用いるSERRS分析に特に適している。その他の適した化合物としては、限定されない例として、BPET(トランス−1,2−ビス(4−ピリジル)−エチレン及びキノリンなどの非着色化合物が挙げられる。
液体組成物は、所望により分離して、溶解したトレーサー化合物及び組成物の固体成分(それが存在する場合)を含有する液体部分を得ることができる。この工程は、存在する固体が分光測定を妨害することが分かった場合に、例えばそれらが液体組成物を意味のあるスペクトルを得るには不透明にしすぎる場合に、実行してよい。組成物中に存在する固体からの溶解したトレーサー化合物を含有する液体の分離は、当業者に公知の任意の適した手段によって実行することができる。そのような方法には、濾過及び遠心分離が含まれる。濾過を用いる場合、液体濾液中のトレーサー化合物の濃度に影響を及ぼす可能性の低い濾過方法及び材料を使用することが重要である。これは、トレーサー化合物が吸着しないか、または液体組成物のいずれかの成分を優先的に吸着しない濾過材を選択することによって達成することができる。選択される濾過器の性質は、トレーサー及び組成物の液体成分の特徴によって決まる。適した濾過器には、PTFEから製造されたものが含まれる。トレーサー化合物に提案される濾過材の非親和性は、トレーサー化合物を溶媒中に含有する溶液を濾過材に通すこと、及びSESシグナルが濾過後に変化したかどうかを判断することにより試験することができる。拘束されることを望むものではないが、特定の固体の存在が、トレーサーを吸着または吸収し得るか、あるいはそうでなければ、トレーサー分子と分光増強表面との結合を妨害し得ると本発明者らは考える。その上、固体の存在は、コロイド金属SES基質の凝集(固体は通常SES効果を生み出すために凝集を必要とする)、またはサンプルを通した光の透過に悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明の方法の一部の実施形態では、サンプルは希釈液で希釈されてよい。液体の希釈は、随意の分離工程が行われる場合に、その前または後に実行することができる。本発明者らは、液体と混合することによる組成物の希釈が、おそらく組成物の他の成分からのスペクトルが抑制されるために、希釈しないサンプルと比較してトレーサー化合物のSESスペクトルを増強し得ることを見出した。また、サンプルの希釈は粘稠なサンプルの正確な取扱い及び分配を容易にする。明らかに、希釈の前の元のサンプル中のトレーサー化合物の濃度を計算するために、サンプルを希釈するために使用した液体の量を知っておかなければならない。希釈液は、好ましくは組成物の少なくとも一部の成分と混和性である。多くの組成物に対して、水を希釈剤として使用することができる。サンプルは、SESスペクトルを増大させるため、かつ/またはサンプルの分配の正確さを改良するために必要な、任意の適した量で希釈されてよい。使用される適した希釈剤の素性及び最適量は、日常の実験により決定することができる。一般に、サンプルは体積または重量で約1〜1000倍、特に約10〜20倍に希釈される。一部の状況では、組成物の粘度に起因して体積で正確に分配することが困難な場合には、重量で希釈する方が簡便であり得る。
SES基質は、表面の近傍にあるかまたは表面に接触している分子の分光学的な応答を増強することができる表面を有する基質である、すなわち、それは表面増強分光法を促進することができる。SES基質は、分光法、特に振動分光法及びラマン分光法を促進することのできるどんな材料であってもよい。SES基質は、一般に、銀、金及び銅などの金属を含む。他のSES基質、特に金属の使用が可能であり得、それには、Na及びAlならびにPt、Ni、Ru、Rh、Pd、CO、Fe、Crなどの遷移金属が含まれる。表面増強分光法の新しい方法が開発されるに従って、様々なSES促進基質が利用可能となり、本発明の方法に有用となる可能性がある。SES基質は、一般にコロイド溶液、特に水性コロイド溶液として使用される、小型粒子、通常ナノ粒子の形をとり得る。あるいは、SES基質は、固定された金属コロイドの形態の微小構造を含む金属表面、あるいは、金、銀または銅などの金属から作成したか金、銀または銅などの金属でコーティングしたパターン形成された表面を有する平面材料の形をとってよい。適したSES基質は、コロイド状金、銀または銅溶液として、またはプラズモニック表面を有するSES専門の平面材料、例えばKlarite(商標)などとして、商業的に広く入手可能である。さらなる代替形態として、SES基質は、金または銀ナノ粒子でコーティングされた吸収膜である、iFyber(商標)などのSES膜もしくは被膜を含んでよい。他のナノ粒子でコーティングされた基質、例えばファイバーまたはシリカまたはガラス球を用いてもよい。
好ましい形態では、分光増強表面は、通常水性液である液体に分散させた、金、銀または銅のコロイドナノ粒子を含む。一般に、液体サンプルを、元の組成物中に存在する任意の固体と分けた後に、金属粒子のコロイド溶液に添加し(その逆も同様)、かき混ぜて、液体サンプル中に存在する化合物を金属粒子と接触させる。金属ナノ粒子の分光増強効果(spectroscopy-enhancing effect)が、ナノ粒子が凝集してクラスターとなる場合に増大することは周知である。凝集剤は、好ましくは、金属表面の分光増強効果を増大させる金属粒子の凝集を促進するために、コロイド粒子と液体の混合物に添加される。特定の凝集剤の選択が、サンプルから得られるSESシグナルを促進する可能性があることを本発明者らは見出した。凝集剤は、それがコロイドナノ粒子と混合される前または後に、液体に添加されてよい。一部の状況において、液体サンプルがコロイド粒子と混合された後に凝集剤を添加することが、特に本方法をそれによってより再現可能にすることができ得るために有益であることが見出された。凝集剤は、酸、例えばHCl、HNOなど、及び塩基、例えば有機アミンなど、ならびに塩溶液、例えば数ある中でも金属塩化物、硝酸塩または硫酸塩から選択されてよい。特定の化合物を凝集剤として選択することに加えて、使用する凝集剤の濃度及び/または凝集剤の量も、コロイド金属混合物中のサンプルから得られるSESシグナルの強度に顕著な効果を有し得ることを本発明者らは見出した。ラマン散乱の一部の様式の検出が、他の様式に対してSESを用いて増強されることが公知である。好ましくは、SES基質及び凝集剤(使用する場合)は、低いトレーサー濃度から得られるシグナルをさらに増大させるためにトレーサーの選択的帯域またはピークが強化されるように選択される。
サンプル中のトレーサーの濃度は、組成物の少なくとも1つの原液成分の濃度に対して計算される。
少なくとも1つの原液成分は、組成物の主成分または唯一の成分であり得る、例えば、液体燃料組成物の例では、原液成分は、燃料化合物自体であり得る。液体組成物が2以上の成分を含有する場合、原液成分は、それらの成分のどちらであってもよい。原液成分は、液体組成物に封入されなければ固体である化合物の溶解形態であってよい。原液成分という用語は、トレーサー化合物、すなわち、識別の目的のためだけに組成物に添加される化合物を含むことを意図しない。原液成分は、分析の目的のために組成物に添加された液体化合物、例えば分析目的に必要な溶媒または内部標準を含むことを意図するものではなく、好ましくはそれらを含まない。原液成分は、トレーサーが組成物に添加される時点の液体組成物の成分である。原液成分は、SESによって検出されやすい。
好ましくは、原液成分は、組成物の機能成分である。機能成分とは、識別の目的のために組成物に添加され、通常組成物の使用目的に貢献しないトレーサー化合物と対照的に、組成物の使用目的に関連する目的のために組成物中に存在する化合物を本発明者らは意味する。機能成分は、活性化合物、例えば殺虫剤組成物中の生物致死性化合物またはディーゼル排気添加剤中の尿素など、あるいは補助成分、例えば防腐剤、消泡剤、溶媒、界面活性剤、希釈剤、着色剤、香料または、組成物中の活性化合物の物理的組み込みまたはその活性の増強及び延長に関連する組成物中で役割を有するその他の化合物であってよい。トレーサーの濃度を原液成分に対して計算する場合、組成物中のその絶対濃度を計算することは必要ではない。原液成分は、本発明の方法を用いてSESスペクトルを生じることが好ましく、トレーサー化合物と同じSESスペクトルで測定可能であるが明確に異なるピークを生じることが好ましい。SES基質、凝集剤(使用する場合)及び分析条件は、SESスペクトルが、トレーサー化合物に付随する別個の測定可能なピークと、原液成分に付随する別個の測定可能なピークも示す、明白なスペクトルを生じるように選択されることが好ましい。好ましくは、SES基質及び凝集剤(使用する場合)は、トレーサーの選択的帯域またはピークが強化されて、低いトレーサー濃度から得られるシグナルをさらに増大させるように選択される。そのような例では、本発明の方法を用いて取得したスペクトルの原液成分に付随する1以上のピークの強度に対する、トレーサーに付随する単一のピークの強度の比を計算することだけが必要であり得る。トレーサー及び原液成分の2以上のピークは、比較し、トレーサーの相対濃度を計算するために使用することができる。さらに別の方法として、トレーサーと原液成分の合わせたスペクトルの特徴を、組成物中のトレーサーの濃度の指標として使用してもよい。SESスペクトルに生じるトレーサーに付随する1以上のピークの強度または別の特徴は、同様のまたは異なる分光学的方法を用いて取得したスペクトルの原液成分に付随する1以上のピークの特徴と比較することができる。この異なる分光学的方法は、トレーサー化合物のスペクトルを得るために使用した方法とは異なるSES法であってよい。あるいは、それは例えば赤外分光法または非SESラマン分光法などの非SES法であってもよい。
SERS活性トレーサー化合物及び原液成分の相対量は、(i)SERS活性トレーサー化合物に対するラマン分光検出器応答の(ii)原液成分に対する分光検出器応答に対する比から計算することができる。検出器応答比は、SESスペクトルと、使用する場合には非SESスペクトルの選択されたピーク(ピーク高さ、ピーク面積)の比であり得る。標的SES活性トレーサーまたは原液成分だけを含有する対照サンプルから得たSESスペクトルを用いて、トレーサーか原液成分のいずれかの特徴である適したピークを識別することができ、これらのピークは化合物の相対的な応答を比較するために選択されてよい。相対的な応答は、各化合物に起因する1つのピークの相対強度から、または2以上のピークから計算することができる。別の方法として、SES基質と接触しているサンプルのラマン分光から得た全スペクトルまたはその部分を、好ましくはベクター形態の、SES基質と接触している既知濃度のSES活性トレーサー化合物を含有する対照サンプルから得たスペクトル、及びSERS基質と接触している既知濃度の原液成分を含有する対照サンプルから得たスペクトルと比較してもよい。スペクトルの計算された特性、例えば、存在する1つまたは各化合物の基準スペクトルと比較した相対応答などを用いて、SERS活性トレーサー及び/または原液成分に起因する検出器応答を表すことができる。ラマンスペクトルを収集し提示することは必ずしも必要ではない。1以上の所定のラマンシフト波数または波数帯域での検出器応答を測定し、測定した応答からトレーサーの濃度を計算することで十分であり得る。計算の結果は、濃度値、「合格/不合格」結果、あるいは、標準量のトレーサーを含有する溶液に対する値に基づく品質または類似度の任意の値として、使用者に提示することができる。スペクトルを比較する方法ならびに相対応答及びピーク比を計算する方法は周知であり、一般に、分光分析データ処理ソフトウェアでプログラムされた適したコンピュータを用いて実行される。SERS活性トレーサー化合物の濃度とラマン検出器応答比との間は直線関係であり、較正によって決定することができる。
本発明の方法は、素早く、コンパクトな設備を用いて実行することができるので、組成物が販売、輸送または貯蔵される「現場で」組成物の素性を確認するための試験として使用することができる。必要であれば、本発明の方法によって得られた結果を確認するために、クロマトグラフィー及び質量分析などの標準的な実験室的手法を用いて確認分析を実行することができる。確認分析は、トレーサーまたは組成物の別の成分、例えば第2のトレーサーまたは組成物の機能成分の濃度を測定することができる。
実施例1に記載されるトレーサー、製品及びトレーサーと製品の混合物のラマンスペクトルを示す図である。 実施例2に記載されるトレーサー、製品及びトレーサーと製品の混合物のラマンスペクトルを示す図である。 実施例2に記載の原液成分及びトレーサーのSES応答比に対するトレーサー濃度のプロットを示す図である。 実施例3に記載されるトレーサー、製品及びトレーサーと製品の混合物のラマンスペクトルを示す図である。 実施例3に記載の原液成分及びトレーサーのSES応答比に対するトレーサー濃度のプロットを示す図である。 実施例4に記載されるトレーサー、製品及びトレーサーと製品の混合物のラマンスペクトルを示す図である。
実施例1
130μlの銀コロイド及び130μlの高純度水を(96ウェルプレートの)ウェルに添加し、完全に混合した。100ppb w/v(10−7M)のトレーサー化合物を含有するタグ付けされた殺虫剤のサンプル30μlをウェルに添加した。ウェルプレートの内容物をピペット吸引によって完全に混合した。次に、10μlの0.01Mスペルミンを混合物に添加し、混合した。次に、532nm励起波長で5×対物レンズを用いるRenishaw(商標)inViaラマンマイクロスコープを用いて、SERS測定をサンプルで実施した。
このサンプルから得たラマンスペクトルを図1に太線のスペクトルとして示す。図1には、比較のために、水中のトレーサー化合物(破線)及びタグ付けされていない農薬製品(一点鎖線)のスペクトルも示される。
スペクトルを比較すると、タグ付けされた製品のスペクトル中に、トレーサーか製品のいずれかに起因し得るいくつかのピークがあること、及びこれらのピークが製品中のトレーサーの相対量を決定するために使用することができることが明らかである。
実施例2
食品への添加が承認された化合物の現在のリストから選択される、ラマン活性トレーサー化合物を用いて市販の農薬製剤をタグ付けした。100mg/lのラマン活性トレーサー化合物を含有する溶液を脱イオン水中に調製した。この溶液の一部を使用して、0mg/l〜5mg/lの範囲の農薬製剤中のラマン活性化合物濃度で農薬製品のサンプルをタグ付けした。
タグ付けされた及びタグ付けされていない農薬製品のサンプルを、分析の前に脱イオン水で少なくとも1/10濃度に希釈した。希釈した農薬製品(<10マイクロリットル)を2mlネジ蓋付きガラスバイアル中の水(130マイクロリットル)に添加した。銀コロイド(130マイクロリットル)を添加した後、スペルミン(10マイクロリットル、0.01M)も凝集剤として添加した。バイアルを十分にかき混ぜた。ラマンスペクトルを、Snowy Range Instruments Inc製のSierra 532nm ラマンスペクトロメーターで、0.5秒の取得時間(レーザーパワー40mWで50回の走査の平均)で取得した。
タグ付けされていない農薬製品のスペクトルを得てそのラマンシグナルの位置を書き留めた。タグ付けされた農薬製品のスペクトルも得て、トレーサーから生じるシグナルを書き留めた。図2中の垂直線は、スペクトル中のトレーサーシグナル(存在する場合)の位置を示す。スペクトルは説明目的のためにお互いから人為的に相殺された。
トレーサー由来のピークの高さの、農薬製品由来のピークの高さに対する比を、図3においてトレーサー濃度の関数としてプロットした。この比はトレーサーの濃度とともに線形に変動する。シグナル比とトレーサー濃度との間の関係を知ることにより、オペレーターは、起源の不確かな農薬製品のサンプル中のトレーサーの濃度を確立する手段を有する。
実施例3
ラマン活性トレーサー化合物を用いて市販のツヤ消し白色塗料をタグ付けした。4mg/lのラマン活性化合物を含有する溶液を脱イオン水中に調製した。この溶液の一部を使用して、0mg/l〜50mg/lの範囲の塗料中ラマン活性化合物濃度で塗料のサンプルをタグ付けした。
分析の前に、試験する塗料のサンプルを脱イオン水で1/10濃度に希釈した。希釈した塗料(30マイクロリットル)を、2mlガラスバイアル中の90nmコロイド金(500マイクロリットル、0.01% w/vol)に添加した。これを十分にかき混ぜた後、塩溶液(500マイクロリットル、10% w/vol)を添加した。サンプルを5分間2500rpmで遠心した。ラマンスペクトルを、1秒の取得時間及び180mWのレーザーパワーでOcean Optics Inc製の785nm QE65000ラマンスペクトロメーターで取得した。
図4は、タグ付けされた塗料とタグ付けされていない塗料のラマンスペクトルを比較する。塗料由来のピークに関して各トレーサー由来の2つのピークの高さの比(図4に示される波数域の外側)を、トレーサー濃度の関数として図5にプロットする。シグナルの比は、トレーサーの濃度とともに線形に変動する。シグナル比とトレーサー濃度との間の関係を知ることにより、オペレーターは、起源の不確かな塗料のサンプル中のトレーサーの濃度を確立する手段を有する。
実施例4
水溶液中32.5重量%の尿素を含有するディーゼル排気流体のサンプルが、タグ付けする製品であった。ラマン活性トレーサー化合物を、1.1×10−6Mのトレーサーの終濃度が得られるようにディーゼル排気流体に添加した。ディーゼル排気流体は、事前に希釈することなく以降の分析で使用した。
タグ付けされたディーゼル排気流体(30マイクロリットル)を、2mlガラスバイアル中の水(130マイクロリットル)に添加した。次に、銀コロイド(130マイクロリットル)を添加し、内容物を超音波処理(15分)によって混合した。スペルミン(10マイクロリットル、0.01M)を混合物に添加し、超音波処理によってバイアルを再び混合した。ラマンスペクトルを、Snowy Range Instruments(商標)Inc製のSierra 532nm ラマンスペクトロメーターで、0.5秒の取得時間(レーザーパワー40mWで10回の走査の平均)で取得した。
タグ付けされていないディーゼル排気流体のラマンスペクトルを得、そのラマンシグナルの位置を書き留めた。タグ付けされたディーゼル排気流体のスペクトルも得て、トレーサーから生じるシグナルを書き留めた。
トレーサー由来のピークのディーゼル排気流体由来のピークに対する比は、サンプル中のトレーサーの量を確認するように解釈することができた。トレーサーと尿素シグナルの比と、トレーサー濃度との間の関係を知ることにより、オペレーターは、起源の不確かなディーゼル排気流体のサンプル中のトレーサーの濃度を確立する手段を有する。

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの原液成分を含む液体組成物を識別する方法であって、前記方法が、
    a.トレーサー化合物を、前記少なくとも1つの原液成分を含有する既知液体組成物に添加して、タグ付けされた既知液体組成物を形成する工程と;
    b.未確認の液体組成物のサンプルを得る工程と
    d.前記未確認の液体組成物のサンプルを、金、銀または銅を含む分光増強表面と接触させる工程と;
    e.前記サンプルからラマンスペクトルを得る工程と;
    f.前記スペクトルから、前記未確認組成物の前記サンプル中の前記原液成分の濃度に対する前記トレーサーの濃度を計算する工程と;
    g.前記タグ付けされた既知液体組成物の前記トレーサー及び原液成分の対応する相対濃度とfで計算した相対濃度を比較する工程と
    を含む、方法。
  2. 少なくとも1つの原液成分を含む液体組成物を識別する方法であって、前記方法が、
    a.トレーサー化合物を、前記少なくとも1つの原液成分を含有する既知液体組成物に添加して、タグ付けされた既知液体組成物を形成する工程と;
    b.未確認の液体組成物のサンプルを得る工程と
    c.未確認の液体組成物の前記サンプルを、液体と混合することにより希釈する工程と;
    d.前記希釈した未確認の液体組成物のサンプルを、金、銀または銅を含む分光増強表面と接触させる工程と;
    e.前記サンプルからラマンスペクトルを得る工程と;
    f.前記スペクトルから、前記未確認組成物の前記サンプル中の前記原液成分の濃度に対する前記トレーサーの濃度を計算する工程と;
    g.前記タグ付けされた既知液体組成物の前記トレーサー及び原液成分の対応する相対濃度とfで計算した相対濃度を比較する工程と
    を含む、方法。
  3. 前記原液成分が、前記組成物の機能成分を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1つのラマンスペクトルが、共鳴ラマンスペクトルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記原液成分の前記濃度が、分光学的方法により推定される、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記計算が、前記トレーサー化合物に起因するスペクトルの第1のピークの少なくとも1つの特徴と、前記原液成分に起因するスペクトルの第2のピークの少なくとも1つの特徴を比較する工程を含む、請求項に記載の方法。
  7. 前記第1及び第2のピークが同じスペクトルに生じる、請求項に記載の方法。
  8. 前記第1及び第2のピークが、異なるスペクトルである第1及び第2のスペクトルに生じる、請求項に記載の方法。
  9. 前記第1及び第2のスペクトルが、同じ分光法を用いて得られる、請求項に記載の方法。
  10. 前記第1及び第2のスペクトルが異なる分光法を用いて得られる、請求項に記載の方法。
  11. 前記液体組成物が、燃料、燃料添加剤、滑沢剤、生物由来の製品、ディーゼル排気流体、殺虫剤、塗料、インクまたは医薬を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 未確認の液体組成物の前記サンプルが、工程(d)の前に固体部分と液体部分とに分離される、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 工程(d)の前、最中または直後に凝集剤が未確認の液体組成物の前記サンプルに添加される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
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