JP6201571B2 - 穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 - Google Patents
穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6201571B2 JP6201571B2 JP2013198329A JP2013198329A JP6201571B2 JP 6201571 B2 JP6201571 B2 JP 6201571B2 JP 2013198329 A JP2013198329 A JP 2013198329A JP 2013198329 A JP2013198329 A JP 2013198329A JP 6201571 B2 JP6201571 B2 JP 6201571B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- elongation
- steel sheet
- phase
- rolled steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
(1) 質量%で、C:0.03%以上、0.35%以下、Si:0.01%以上、2.0%以下、Mn:0.3%以上、4.0%以下、P:0.001%以上、0.10%以下、S:0.0005%以上、0.05%以下、N:0.0005%以上、0.010%以下、Al:0.01%以上、2.0%以下、を含有して、残部Fe及び不可避的不純物からなり、結晶組織が、面積分率でフェライト相を10%超、ベイナイト相を20%超含有し、パーライト相が10%未満であり、フェライト粒によるベイナイト粒の被覆率が30%超であり、フェライト粒の平均粒径が4μm未満であることを特徴とする穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。ここで、フェライト粒によるベイナイト粒の被覆率とは、全ベイナイト粒界長さを100としたとき、フェライト粒によって占有されているベイナイト粒界部分の長さ比率を百分率で表示したものである。
(2) さらに、フェライト相の面積分率が60%未満であり、個々のフェライト粒のアスペクト比が、3以上のものが30%以下であることを特徴とする(1)に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
(3) さらに、鋼中に質量%で、Cr:0.05%以上、3.0%以下,Mo:0.05%以上、1.0%以下、Ni:0.05%以上、3.0%以下,Cu:0.05%以上、3.0%以下,の1種又は2種以上を含有することを特徴とする(1)または(2)に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
(4) さらに、鋼中に質量%で、Nb:0.005%以上、0.3%以下,Ti:0.005%以上、0.3%以下,V:0.01%以上、0.5%以下,の1種又は2種以上を含有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと疲労特性に優れた高強度熱延鋼板。
(5) さらに、鋼中に質量%で、B:0.0001%以上,0.1%以下を含有することを特徴とする(1)〜(4)のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
(6) さらに、鋼中に質量%で、Ca:0.0005%以上、0.01%以下,Mg:
0.0005%以上、0.01%以下,Zr:0.0005%以上、0.01%以下,REM:0.0005%以上、0.01%以下,の1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
(7) さらに、結晶組織において、フェライト粒の平均粒径が1μm超であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
(8) さらに、鋼板の表面に、Feを13%未満含有し、残部がZn,Alおよび不可避的不純物からなる溶融亜鉛めっき層を有することを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
(9) 鋳造スラブを直接または一旦冷却した後1100℃以上に加熱し、仕上圧延開始温度を1000℃以上とし、仕上げ圧延で圧延を実施する最終スタンド前のスタンドの圧延率を20%超とし、最終スタンドでの圧延を、Ar3変態点以上で圧延率を10%超の圧延を行い、圧延終了2秒未満の後、少なくとも50℃以上の強制冷却を実施し、続けて、平均冷却速度25℃/s超にて800℃以下まで強制冷却し、800℃以下、600℃超の温度から1秒以上、4秒未満の自然放冷を設けた上、再度700℃以下、300℃超まで強制冷却を行うことを特徴とする(1)〜(8)のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法。
Claims (9)
- 質量%で、
C :0.03%以上、0.35%以下、
Si:0.01%以上、2.0%以下、
Mn:0.3%以上、4.0%以下、
P :0.001%以上、0.10%以下、
S :0.0005%以上、0.05%以下、
N :0.0005%以上、0.010%以下、
Al:0.01%以上、2.0%以下、
を含有して、残部Fe及び不可避的不純物からなり、結晶組織が、面積分率でフェライト相を10%超、ベイナイト相を20%超含有し、パーライト相が10%未満であり、フェライト粒によるベイナイト粒の被覆率が30%超であり、フェライト粒の平均粒径が4μm未満であることを特徴とする穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
ここで、フェライト粒によるベイナイト粒の被覆率とは、全ベイナイト粒界長さを100としたとき、フェライト粒によって占有されているベイナイト粒界部分の長さ比率を百分率で表示したものである。 - さらに、フェライト相の面積分率が60%未満であり、個々のフェライト粒のアスペクト比が、3以上のものが30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
- さらに、鋼中に質量%で
Cr:0.05%以上、3.0%以下,
Mo:0.05%以上、1.0%以下
Ni:0.05%以上、3.0%以下,
Cu:0.05%以上、3.0%以下,
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。 - さらに、鋼中に質量%で、
Nb:0.005%以上、0.3%以下,
Ti:0.005%以上、0.3%以下,
V :0.01%以上、0.5%以下,
の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと疲労特性に優れた高強度熱延鋼板。 - さらに、鋼中に質量%で、
B:0.0001%以上,0.1%以下を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。 - さらに、鋼中に質量%で、
Ca:0.0005%以上、0.01%以下,
Mg:0.0005%以上、0.01%以下,
Zr:0.0005%以上、0.01%以下,
REM:0.0005%以上、0.01%以下,
の1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。 - さらに、結晶組織において、
フェライト粒の平均粒径が1μm超であることを特徴とする 請求項1〜6のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。 - さらに、鋼板の表面に、Feを13%未満含有し、残部がZn,Alおよび不可避的不純物からなる溶融亜鉛めっき層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板。
- 鋳造スラブを直接または一旦冷却した後1100℃以上に加熱し、仕上圧延開始温度を1000℃以上とし、仕上げ圧延で圧延を実施する最終スタンド前のスタンドの圧延率を20%超とし、最終スタンドでの圧延を、Ar3変態点以上で圧延率を10%超の圧延を行い、圧延終了2秒未満の後、少なくとも50℃以上の強制冷却を実施し、続けて、平均冷却速度25℃/s超にて800℃以下まで強制冷却し、800℃以下、600℃超の温度から1秒以上、4秒未満の自然放冷を設けた上、再度700℃以下、300℃超まで強制冷却を行うことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013198329A JP6201571B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013198329A JP6201571B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015063732A JP2015063732A (ja) | 2015-04-09 |
JP6201571B2 true JP6201571B2 (ja) | 2017-09-27 |
Family
ID=52831863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013198329A Active JP6201571B2 (ja) | 2013-09-25 | 2013-09-25 | 穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6201571B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6086134B1 (ja) * | 2015-08-24 | 2017-03-01 | Jfeスチール株式会社 | 耐エタノール孔食性に優れた構造用鋼材 |
CN106119702B (zh) * | 2016-06-21 | 2018-10-02 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种980MPa级热轧高强度高扩孔钢及其制造方法 |
KR101977474B1 (ko) * | 2017-08-09 | 2019-05-10 | 주식회사 포스코 | 표면 품질, 강도 및 연성이 우수한 도금강판 |
CN109536846B (zh) * | 2017-09-21 | 2020-12-08 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 屈服强度700MPa级高韧性热轧钢板及其制造方法 |
JP7376771B2 (ja) * | 2019-08-20 | 2023-11-09 | 日本製鉄株式会社 | 高強度熱延鋼板およびその製造方法 |
CN113061809A (zh) * | 2021-03-16 | 2021-07-02 | 包头钢铁(集团)有限责任公司 | 一种2-4mm汽车结构用380MPa级热轧钢带及其生产方法 |
CN113061797A (zh) * | 2021-03-16 | 2021-07-02 | 包头钢铁(集团)有限责任公司 | 一种改进的QStE420TM热轧钢板的生产方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06240356A (ja) * | 1993-02-10 | 1994-08-30 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 加工性に優れた高強度熱延鋼板の製造方法 |
JP3823338B2 (ja) * | 1995-05-26 | 2006-09-20 | 住友金属工業株式会社 | 高強度熱延鋼板の製造方法 |
KR101456772B1 (ko) * | 2010-05-27 | 2014-10-31 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 강판 및 그 제조 방법 |
-
2013
- 2013-09-25 JP JP2013198329A patent/JP6201571B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015063732A (ja) | 2015-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6260087B2 (ja) | 加工性と疲労特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 | |
KR102143834B1 (ko) | 강판, 도금 강판 및, 그들의 제조 방법 | |
US10954578B2 (en) | High-strength steel sheet and method for manufacturing same | |
US10711333B2 (en) | High-strength steel sheet and method for manufacturing same | |
JP6179675B2 (ja) | 高強度鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度溶融アルミニウムめっき鋼板および高強度電気亜鉛めっき鋼板、ならびに、それらの製造方法 | |
JP6179674B2 (ja) | 高強度鋼板、高強度溶融亜鉛めっき鋼板、高強度溶融アルミニウムめっき鋼板および高強度電気亜鉛めっき鋼板、ならびに、それらの製造方法 | |
JP5018934B2 (ja) | 加工性に優れた高強度鋼板およびその製造方法 | |
RU2527571C1 (ru) | Высокопрочный холоднокатаный стальной лист с превосходным сопротивлением усталости и способ его изготовления | |
JP5447741B1 (ja) | 鋼板、めっき鋼板、及びそれらの製造方法 | |
JP6201571B2 (ja) | 穴拡げ性と伸びと溶接特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 | |
JP6372633B1 (ja) | 高強度鋼板およびその製造方法 | |
JP4460343B2 (ja) | 打ち抜き加工性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 | |
KR20130083481A (ko) | 가공성 및 내피로 특성이 우수한 고강도 합금화 용융 아연 도금 강판 및 그 제조 방법 | |
WO2010126161A1 (ja) | 加工性、溶接性および疲労特性に優れる高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
JP5825082B2 (ja) | 伸び及び伸びフランジ性に優れた高降伏比高強度冷延鋼板とその製造方法 | |
CN108779536B (zh) | 钢板、镀覆钢板和它们的制造方法 | |
WO2014156671A1 (ja) | 溶接構造部材用高強度めっき鋼板およびその製造法 | |
WO2012002565A1 (ja) | 加工性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
WO2014181728A1 (ja) | 引張強度が1180MPa以上の強度-曲げ性バランスに優れた溶融亜鉛めっき鋼板もしくは合金化溶融亜鉛めっき鋼板 | |
KR20170043631A (ko) | 열연 강판 | |
KR102245332B1 (ko) | 고강도 강판 및 그 제조 방법 | |
JP6201570B2 (ja) | 加工性と溶接特性に優れた高強度熱延鋼板及びその製造方法 | |
JP2018003114A (ja) | 高強度鋼板およびその製造方法 | |
CN114585758B (zh) | 高强度钢板和碰撞吸收构件以及高强度钢板的制造方法 | |
KR20120121810A (ko) | 고강도 강판 및 그 제조 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20150105 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160512 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170307 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170413 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170814 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6201571 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |