JP6200372B2 - フィラメントワインディング装置 - Google Patents

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本発明は、フィラメントワインディング装置に関する。
従来、フィラメントワインディング装置の技術は公知である(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載のフィラメントワインディング装置は、ヘリカル巻装置により供給される繊維のテンションを検出するテンションセンサを備えている。前記テンションセンサは、糸道ガイドの上流側に設けられており、糸道ガイドの上流側を走行している繊維のテンションを検出する。
しかし、糸道ガイドがたわんだ場合又は屈曲した場合、繊維が糸道ガイドの出口で屈曲して、繊維のテンションが上昇し、これにより、糸道ガイドの上流側と下流側では繊維のテンションが異なるおそれがある。従って、糸道ガイドの下流側を走行している繊維のテンションを検出したい場合は、特許文献1の糸道ガイドの上流側に設置されるテンションセンサでは精度よく検出することが困難となる。
そこで、糸道ガイドの下流側にテンションセンサを設置する方法が考えられる。
しかし、ヘリカル巻きの巻き付け方向が反転するときに、糸道ガイドとライナーの間に張られている繊維の傾斜方向も反対側に変わるので、繊維の傾斜方向に合わせてテンションセンサを移動させなければならず、また、テンションセンサの設置スペースの問題もあり、テンションセンサを設置することが困難であった。
これにより、糸道ガイドの下流側にて、糸道ガイドからライナーに向かって走行している繊維のテンションを検出することが困難であった。
特開2010−23481号公報
本発明は、ヘリカル巻装置の糸道ガイドからライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出することが可能なフィラメントワインディング装置を提供する。
第1の発明は、
ライナーをその軸回り方向に回転させながらその軸方向に移動させることで、ヘリカル巻装置の糸道ガイドから繊維を引き出して前記ライナーの外周に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
前記ヘリカル巻装置によるヘリカル巻きが行われているときの前記糸道ガイドのたわみ量を検出するたわみ量検出部と、前記たわみ量検出部により検出された前記糸道ガイドのたわみ量に基づいて前記糸道ガイドから前記ライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出するテンション算出部と、を備える。
第2の発明においては、
前記たわみ量検出部が、ひずみゲージ、非接触式変位計、ジャイロセンサ、又は加速度センサで構成される。
第3の発明においては、
前記たわみ量検出部は、前記糸道ガイドを撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された前記糸道ガイドの画像に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を演算するたわみ量演算手段と、を有する。
第4の発明においては、
前記たわみ量演算手段は、前記ライナーの軸回り方向に並置された複数の前記糸道ガイドを、該ライナーの軸に対して傾斜した方向から撮像手段により撮像し、該撮像された糸道ガイドの先端部のマークを結んで画定される楕円の、長径、短径、及び、中心位置のうちの少なくとも一つに基づいて、前記糸道ガイドのたわみ量を算出する。
第5の発明においては、
前記楕円の形状に基づいて前記ヘリカル巻装置の異常を検知する異常検知部を備える。
第6の発明においては、
前記たわみ量演算手段は、前記糸道ガイドの先端部の位置に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を算出する。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明によれば、たわみ量検出部により糸道ガイドのたわみ量を検出することで、テンションセンサを設置することなく、糸道ガイドからライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出することが可能になる。
第2の発明によれば、ひずみゲージ、非接触式変位計、加速度センサ、又はジャイロセンサにより糸道ガイドのたわみ量を検出することで、テンションセンサを設置することなく、糸道ガイドからライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出することが可能になる。
第3の発明によれば、撮像手段及びたわみ量演算手段を用いて糸道ガイドのたわみ量を算出することで、テンションセンサを設置することなく、糸道ガイドからライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出することが可能である。
第4の発明によれば、楕円Eを画定することで、複数の糸道ガイドを一括して監視することが可能である。
第5の発明によれば、ヘリカル巻装置の異常の有無を監視することが可能である。
第6の発明によれば、複数の糸道ガイドが設けられるとき、各糸道ガイドのたわみ量をそれぞれ算出でき、各繊維のテンションをそれぞれ算出することが可能になる。
フィラメントワインディング装置の概略構成図。 ヘリカル巻装置の第一ヘリカルヘッド及び第二ヘリカルヘッドを示す図。 第一実施形態のテンション算出装置の制御ブロック図。 (a)糸道ガイドの先端部がたわんでいる状態を示す側面図、(b)糸道ガイドの先端部がたわんでいる状態を示す斜視図。 たわみ量検出部及びテンションセンサを用いてヘリカル巻きの試験を行っている状態を示す図。 (a)ラインL1を示す図、(b)ラインL2及びラインL3を示す図。 (a)たわみ量検出部である非接触式変位計を示す図、(b)図7(a)の糸道ガイドの先端部がたわんでいる状態を示す図、(c)たわみ量検出部であるジャイロセンサ及び加速度センサを示す図、(d)図7(c)の糸道ガイドの先端部がたわんでいる状態を示す図。 第二実施形態のテンション算出装置の制御ブロック図。 (a)撮像手段を示す側面図、(b)撮像手段を示す正面図。 糸道ガイドの先端部を結んで画定される基準楕円を示す図。 (a)ライナーが軸方向の一側に移動されているときの楕円を示す図、(b)ライナーが軸方向の他側に移動されているときの楕円を示す図。 (a)図10の基準楕円と図11(a)の楕円の位置関係を示す図、(b)図10の基準楕円と図11(b)の楕円の位置関係を示す図。 (a)糸道ガイドの先端部の基準位置を示す図、(b)ライナーが軸方向の一側に移動されているときの糸道ガイドの先端部の位置を示す図。 図13(a)の糸道ガイドの先端部の基準位置と、図13(b)の道ガイドの先端部の位置との位置関係を示す図であり、糸道ガイドの先端部の位置の変位量を示す図。
まず、フィラメントワインディング装置100について説明する。
フィラメントワインディング装置100は、ライナー1の外周に繊維F1・F2を巻き付ける装置である。
ライナー1は、例えば高強度アルミニウム材やポリアミド系樹脂などによって形成された略円筒形状の中空容器である。ライナー1は、該ライナー1の外周に繊維F1・F2が巻き付けられることによって耐圧特性の向上が図られる。つまり、ライナー1は、耐圧容器を構成する基材とされる。
繊維F1・F2は、炭素繊維などの繊維束にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂又はポリスチレン等の熱可塑性樹脂を含浸させた帯状体等で構成される。
図1に示すように、フィラメントワインディング装置100は、基台10と、ライナー支持部20と、フープ巻装置30と、ヘリカル巻装置40と、テンション算出装置と、を備える。
基台10には、ライナー1を支持するライナー支持部20を案内する第一レール11、及びフープ巻装置30を案内する第二レール12が設けられる。第一レール11及び第二レール12は、それぞれライナー1の軸方向Nに延びている。
ライナー支持部20は、ベース21、支持台22・22、及び回転軸23を有する。
ベース21は、第一レール11上に配置されており、ライナー1の軸方向Nに摺動可能に支持されている。ベース21には、ベース21をライナー1の軸方向Nに摺動させるベース駆動装置(不図示)が接続されている。前記ベース駆動装置は、モータ、空圧シリンダ、又は油圧シリンダ等で構成される。ベース21の上部には、支持台22・22がライナー1の軸方向Nに間隔を空けて配置される。支持台22・22の間には、回転軸23が配置されている。回転軸23には、回転軸23を回転させる回転軸駆動装置(不図示)が接続されている。前記回転軸駆動装置は、モータ等で構成される。回転軸23には、ライナー1が取り付けられている。
ライナー1は、前記ベース駆動装置によりベース21が摺動されることで、その軸方向Nに移動する。
ライナー1は、前記回転軸駆動装置により回転軸23が回転されることで、その軸回り方向Mのうちのいずれか一方の方向に回転する。
フープ巻装置30は、フープ巻きを行うものである。フープ巻きでは、繊維F1の巻き付け角度がライナー1の軸方向Nに対して略垂直となる。フープ巻装置30は、フープフレーム31、及び巻掛テーブル32を有する。フープフレーム31は、第二レール12に係合しており、ライナー1の軸方向Nに摺動可能に支持されている。フープフレーム31には、ライナー1の通過可能な孔31aが形成されている。フープフレーム31には、フープフレーム31をライナー1の軸方向Nに摺動させるフレーム駆動装置(不図示)が接続されている。前記フレーム駆動装置は、モータ、空圧シリンダ、又は油圧シリンダ等で構成される。フープフレーム31には、巻掛テーブル32が回転可能に取り付けられている。巻掛テーブル32には、繊維F1が巻回されるボビン33、ボビン33の繊維F1をライナー1に案内する案内部材(不図示)等が設けられる。巻掛テーブル32には、巻掛テーブル32をライナー1の軸回り方向Mに回転させるテーブル駆動装置34が接続されている。テーブル駆動装置34は、モータ等で構成される。
フープ巻装置30によるフープ巻きは以下の手順で行われる。まず、繊維F1がボビン33から引き出され、ライナー1に粘着テープや溶着などで固定される。次に、前記フレーム駆動装置及びテーブル駆動装置34が作動されることで、巻掛テーブル32が、ライナー1の軸回り方向Mに回転されつつ、ライナー1の軸方向Nに摺動される。そして、ライナー1がフープフレーム31の孔31aを通過することで、繊維F1がライナー1の外周に巻き付けられて、フープ巻きが行なわれる。
図1及び図2に示すように、ヘリカル巻装置40は、ヘリカル巻きを行うものである。ヘリカル巻きでは、繊維F2の巻き付け角度が、ライナー1の軸方向Nに対して略平行又は所定の値θとなる。ヘリカル巻装置40は、ヘリカルフレーム41、第一ヘリカルヘッド42、及び第二ヘリカルヘッド43を有する。
ヘリカルフレーム41は、基台10から固定的に立設しており、ライナー1の通過可能な孔41aが形成されている。ヘリカルフレーム41には、ヘリカルヘッド42・43が設けられる。ヘリカルヘッド42・43は、ライナー1の軸方向Nに互いに隣接するように配置される。
なお、本実施形態のヘリカル巻装置40は、二つのヘリカルヘッド42・43を備えているが、ヘリカルヘッドは単数でもよく、又は、三つ以上でもよい。
第一ヘリカルヘッド42には、複数の糸道ガイド44が設けられている。第一ヘリカルヘッド42の糸道ガイド44は、繊維F2をライナー1の外周へと案内する部材であり、繊維F2が挿通可能な筒状に形成される。
第一ヘリカルヘッド42には、各糸道ガイド44を、その軸回り方向に回転可能に支持すると共に、ライナー1に近接離間する方向に移動可能に支持するガイド支持装置46が設けられている。
第二ヘリカルヘッド43には、複数の糸道ガイド44が設けられている。第二ヘリカルヘッド43の糸道ガイド44は、繊維F2をライナー1の外周へと案内する部材であり、繊維F2が挿通可能な筒状に形成される。
第二ヘリカルヘッド43には、各糸道ガイド44を、その軸回り方向に回転可能に支持すると共に、ライナー1に近接離間する方向に移動可能に支持するガイド支持装置47が設けられている。
また、第二ヘリカルヘッド43には、第二ヘリカルヘッド43をライナー1の軸方向Nに移動させることで、ヘリカルヘッド42・43の間隔を調節する間隔調節手段48が設けられている。
また、第二ヘリカルヘッド43には、第二ヘリカルヘッド43をライナー1の軸回り方向Mに回転させることで、ヘリカルヘッド42・43間の軸回り方向Mの位相差を調整する位相差調節手段49が設けられている。
第一ヘリカルヘッド42の糸道ガイド44と、第二ヘリカルヘッド43の糸道ガイド44は、ライナー1の軸回り方向Mに等間隔を空けて交互に並置されている。各糸道ガイド44は、ライナー1の軸Zを中心にして放射状に配置されており、その先端部44aをライナー1の軸Zに向けて突出させている。
各糸道ガイド44は、図示しない各ボビンから繊維F2をそれぞれ供給される。各繊維F2は、各ボビンから各糸道ガイド44に供給されるまでの間に、図示しないテンション付与装置によりテンションを付与される。各糸道ガイド44に供給された各繊維F2は、各糸道ガイド44の先端部44aからライナー1の外周へとそれぞれ供給される。
ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きは以下の手順で行われる。
まず、各繊維F2が各糸道ガイド44を介して引き出され、ライナー1に粘着テープ又は溶着などで固定される。次に、前記ベース駆動装置及び前記回転軸駆動装置が作動されることで、ライナー1がその軸回り方向Mに回転されつつ、その軸方向Nに移動される。図2では、ライナー1が軸回り方向Mの一側M1に回転されつつ、軸方向Nの一側N1に移動されている。そして、ライナー1が、ヘリカルフレーム41の孔41aを通過することで、各繊維F2がライナー1の外周に巻き付けられて、ヘリカル巻きが行なわれる。なお、ヘリカル巻きが行なわれているときに、ガイド支持装置46・47により、各糸道ガイド44とライナー1の間隔が調整される。
以下では、前記テンション算出装置について説明する。
なお、前記テンション算出装置の説明に用いる図3〜図14は、説明の便宜上、簡素化した図面としている。
[第一実施形態]
まず、前記テンション算出装置の第一実施形態であるテンション算出装置50について説明する。
図3に示すように、テンション算出装置50は、たわみ量検出部51と、テンション算出部52と、を有する。
たわみ量検出部51は、ひずみゲージで構成され、当該ひずみゲージが糸道ガイド44毎にそれぞれ設けられている。各たわみ量検出部51は、ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われているときの各糸道ガイド44のたわみ量Pを検出する。
糸道ガイド44のたわみ量Pとは、繊維F2に付加されるテンションにより糸道ガイド44の先端部44aがたわむときの糸道ガイド44の変形量のことである。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われているとき、各糸道ガイド44は、案内する各繊維F2に付加されるテンションQによって屈曲して、その先端部44aがたわむことがある。各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44のこの屈曲する箇所(所定箇所)に設置される。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aがたわむとき、出力電圧が変化して、各糸道ガイド44のひずみ量をそれぞれ検出し、この検出した各ひずみ量を、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する。
テンション算出部52は、糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQを算出する。
図3に示すように、テンション算出部52は、各たわみ量検出部51に接続されており、各たわみ量検出部51により検出された各糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得することが可能である。
テンション算出部52には、テンション演算式Q(P)が記憶されている。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量検出部51により検出される糸道ガイド44のたわみ量Pを変数として、当該糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQが決まるように構成された演算式である。
前記テンション演算式Q(P)は、以下の(1−1)〜(1−4)に示す手順で作成される。
(1―1)図5に示すように、糸道ガイド44とライナー1の間に張られている繊維F2に対してテンションセンサ2が設置される。
テンションセンサ2は、糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQを測定する。テンションセンサ2は、例えばロードセルで構成される。
(1−2)糸道ガイド44の前記所定箇所にたわみ量検出部51が設置される。
(1−3)ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われ、繊維F2が糸道ガイド44からライナー1の外周へと供給される。このとき、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQに関する情報、たわみ量検出部51により検出される糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報等が取得される。具体的には、図6(a)及び図6(b)のラインL1〜L3に示す情報が取得される。
図6(a)に示すように、ラインL1には、時間Tと、繊維F2の走行速度である糸速Vと、の関係が示されている。
図6(b)に示すように、ラインL2には、時間Tと、テンションセンサ2により測定された繊維F2のテンションQと、の関係が示されている。
図6(b)に示すように、ラインL3には、時間Tと、たわみ量検出部51により検出された糸道ガイド44のたわみ量Pと、の関係が示されている。
ラインL2及びラインL3によると、糸道ガイド44のたわみ量Pと、繊維F2のテンションQと、が略比例関係にあることがわかる。
(1−4)前記ラインL2及びラインL3を用いて、糸道ガイド44のたわみ量Pを変数として、繊維F2のテンションQが決まるように構成された近似式である前記テンション演算式Q(P)が作成される。
前記テンション演算式Q(P)によって、たわみ量検出部51により検出された糸道ガイド44のたわみ量Pと、繊維F2のテンションQと、の関係が定式化される。
テンション算出部52は、ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われているとき、各たわみ量検出部51により検出された各糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得して、取得した各糸道ガイド44のたわみ量Pを前記テンション演算式Q(P)に代入することで、各繊維F2のテンションQを算出する。
なお、本実施形態では、テンション算出部52が、前記テンション演算式Q(P)を用いて繊維F2のテンションQを算出するように構成したが、本発明はこれに限定されない。テンション算出部52は、テンションマップを用いて繊維F2のテンションQを算出するように構成してもよい。
前記テンションマップは、たわみ量検出部51により検出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQとの関係を求め、マップとしたものである。前記テンションマップは、テンション算出部52に予め記憶されている。
図7(a)及び図7(b)に示すように、各たわみ量検出部51を、レーザー式、超音波式、又は渦電流式等の非接触式変位計で構成してもよい。この場合、各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44を支持する部材(ヘリカルフレーム41の孔41aの内周面等)に設置され、各糸道ガイド44の先端部44aと対向配置される。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aとの間の距離Dを検出する。各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44にたわみが生じていないときの検出値D1と、各糸道ガイド44にたわみが生じているときの検出値D2との差を、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する(P=D1―D2)。
この場合、テンション演算式Q(P)及びテンションマップは、前記非接触式変位計を用いて取得される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される(図6(b)のラインL2及びラインL3参照)。
図7(c)及び図7(d)に示すように、各たわみ量検出部51を、ジャイロセンサで構成してもよい。この場合、各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aにそれぞれ設置される。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44がたわんで屈曲するときの角速度をそれぞれ検出し、検出した角速度を積分して各糸道ガイド44の屈曲角θpを算出し、この算出した各屈曲角θpを、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する。
この場合、テンション演算式Q(P)及びテンションマップは、前記ジャイロセンサを用いて取得される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される(図6(b)のラインL2及びラインL3参照)。
また、各たわみ量検出部51を、加速度センサで構成してもよい。この場合、各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aにそれぞれ設置される(図7(c)及び図7(d)参照)。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aがたわむときに、各糸道ガイド44の加速度をそれぞれ検出し、検出した加速度を二回積分した値を、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する。
この場合、テンション演算式Q(P)及びテンションマップは、前記加速度センサを用いて取得される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される(図6(b)のラインL2及びラインL3参照)。
以上のように、たわみ量検出部51により糸道ガイド44のたわみ量Pを検出することで、ロードセルなどのテンションセンサ2を設置することなく、当該糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQを算出することが可能になる。
[第二実施形態]
以下では、前記テンション算出装置の第二実施形態であるテンション算出装置60について説明する。
図8に示すように、テンション算出装置60は、たわみ量検出部61と、テンション算出部62と、を有する。
たわみ量検出部(画像センサ)61は、撮像手段63a〜63dと、たわみ量演算手段64と、を有する。
図9(a)及び図9(b)に示すように、撮像手段(カメラ)63a〜63dは、複数設けられており、ライナー1の軸回り方向Mに並置されている。本実施形態では、四つの撮像手段63a〜63aが、ライナー1の軸回り方向Mに90度ずつ間隔を空けて並置されている。各撮像手段63a〜63dは、糸道ガイド44を、ライナー1の軸Zに対して傾斜した方向から撮像する。
ヘリカル巻きが行われている状態で、一つの撮像手段を用いて糸道ガイド44を撮像した場合は、ライナー1が邪魔になって、全ての糸道ガイド44を同時に撮像できない。これに対し、本実施形態のように複数の撮像手段63a〜63dを用いることによって、全ての糸道ガイド44を同時に撮像することが可能になる。
たわみ量演算手段64は、各糸道ガイド44のたわみ量Pが同一であるとみなして、糸道ガイド44・44・・・の全体的なたわみ量Pを算出する。
図8に示すように、たわみ量演算手段64は、撮像手段63a〜63dに接続されており、撮像手段63a〜63dにより撮像された画像データを受信することが可能である。
たわみ量演算手段64は、撮像手段63a〜63dにより撮像された糸道ガイド44の画像データを受信して、受信した当該画像データに基づいて糸道ガイド44のたわみ量Pを算出する。
以下では、たわみ量演算手段64により糸道ガイド44のたわみ量Pが算出されるときの手順(2−1)〜(2−7)について説明する。
(2−1)ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われ、各繊維F2が各糸道ガイド44からライナー1の外周へと供給される。
(2−2)撮像手段63a〜63dが、糸道ガイド44を撮像する(図9(a)及び図9(b)参照)。
(2−3)たわみ量演算手段64は、撮像手段63a〜63dにより撮像された糸道ガイド44の画像データを受信して、各糸道ガイド44の先端部44aの位置(マーク)αを算出する(図11(a)及び図11(b)参照)。
たわみ量演算手段64は、撮像手段63a〜63dにより撮像された各糸道ガイド44の画像と、予め記憶されている各糸道ガイド44の先端部44aの形状・サイズ等に関する情報と、を比較することで、各糸道ガイド44の先端部44aの位置αを算出する。なお、撮像手段により撮像された画像内の、特定の物体の位置(糸道ガイド44の先端部44aの位置α)を算出する画像処理解析技術については公知であるため詳細な説明は省略する。
(2−4)たわみ量演算手段64は、算出した各糸道ガイド44の先端部44aの位置αを、撮像手段63aの座標系に変換する。すなわち、撮像手段63b〜63dにより撮像された各糸道ガイド44の先端部44aの位置αについては、ライナー1が存在していないと仮定して、撮像手段63aにより撮像されたときに写ると推定される位置αに変換される。図10〜図12(b)は、撮像手段63aの座標系から見た図である。なお、本実施形態では、撮像手段63aの座標系に変換したが、撮像手段63b〜63dのいずれかの座標系に変換してもよい。
(2−5)図11(a)及び図11(b)に示すように、たわみ量演算手段64は、隣り合う糸道ガイド44の先端部44aの位置(マーク)αを結んで、楕円Eを作成する。
前記したように、撮像手段63aは、糸道ガイド44を、ライナー1の軸Zに対して傾斜した方向から撮像している。従って、隣り合う糸道ガイド44の先端部44aの位置αを結んでいくと、楕円Eが作成される。
(2−6)たわみ量演算手段64は、楕円Eの長径R1を算出する。
(2−7)たわみ量演算手段64は、基準楕円Exの基準長径R1xと、前記(2−6)で算出した楕円Eの長径R1との差を、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する。基準楕円Exは、糸道ガイド44がたわんでいない状態で、糸道ガイド44の先端部44aの基準位置(基準マーク)αxを結んで作成される楕円である(図10、図12(a)及び図12(b))参照)。基準楕円Exの基準長径R1xの情報は、予めたわみ量演算手段64に記憶されている。
なお、本実施形態では、たわみ量演算手段64は、楕円Eの長径R1に基づいて糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出するように構成したが、本発明はこれに限定されない。
たわみ量演算手段64は、楕円Eの長径R1、短径R2、及び、中心位置Oのうちの少なくとも一つに基づいて糸道ガイド44のたわみ量Pを算出するように構成してもよい。
これは、楕円Eのサイズ及び位置が、糸道ガイド44のたわみ量Pと対応しているからである。
図10は、糸道ガイド44がたわんでいない状態を示している。
図11(a)は、ヘリカル巻きが行われ、ライナー1が軸方向Nの一側N1に移動されることで、糸道ガイド44の先端部44aが軸方向Nの一側N1にたわんでいる状態を示している。
図11(b)は、ヘリカル巻きが行われ、ライナー1が軸方向Nの他側N2に移動されることで、糸道ガイド44の先端部44aが軸方向Nの他側N2にたわんでいる状態を示している。
図12(a)は、図10の基準楕円Exと図11(a)の楕円Eの位置関係を示している。
図12(b)は、図10の基準楕円Exと図11(b)の楕円Eの位置関係を示している。
図10〜図12(b)に示すように、糸道ガイド44のたわみ量Pが大きくなるのに伴って、楕円Eのサイズが変化する。従って、楕円Eのサイズの変化量及び/又は扁平量が、糸道ガイド44のたわみ量Pと対応している。
また、楕円Eは、糸道ガイド44の先端部44aのたわむ方向に変位し、糸道ガイド44のたわみ量Pが大きくなるのに伴って、楕円Eの変位量(扁平量)が変化する。従って、楕円Eの変位量が、糸道ガイド44のたわみ量Pと対応している。
たわみ量演算手段64が、楕円Eの短径R2に基づいて糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出するように構成してもよい。
この場合、前記(2−6)において、たわみ量演算手段64は、楕円Eの短径R2を算出する。また、前記(2−7)において、たわみ量演算手段64は、予め記憶されている基準楕円Exの基準短径R2xと、前記(2−6)で算出した楕円Eの短径R2との差を、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する(図12(a)及び図12(b)参照)。
また、たわみ量演算手段64が、楕円Eの中心位置Oに基づいて糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出するように構成してもよい。
この場合、前記(2−6)において、たわみ量演算手段64は、楕円Eの中心位置Oを算出する。また、前記(2−7)において、たわみ量演算手段64は、予め記憶されている基準楕円Exの基準中心位置Oxに対する、前記(2−6)で算出した楕円Eの中心位置Oの変位量を、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する(図12(a)及び図12(b)参照)。
また、たわみ量演算手段64が、楕円Eの長径R1と短径R2に基づいて、すなわち、楕円Eの面積Sに基づいて、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出するように構成してもよい。
この場合、前記(2−6)において、たわみ量演算手段64は、楕円Eの面積を算出する。また、前記(2−7)において、たわみ量演算手段64は、予め記憶されている基準楕円Exの基準面積と、前記(2−6)で算出した楕円Eの面積との差を、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する(図12(a)及び図12(b)参照)。
テンション算出部62は、各糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している各繊維F2のテンションQが同一であるとみなして、繊維F2・F2・・・の全体的なテンションQを算出する。
テンション算出部62は、たわみ量演算手段64に接続されており、たわみ量演算手段64により検出された糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得することが可能である。
テンション算出部62には、テンション演算式Q(P)が記憶されている。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段64により算出された糸道ガイド44のたわみ量Pを変数として、当該糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQが決まるように構成された演算式である。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段64により算出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される。当該相関データは、撮像手段63a〜63d、たわみ量演算手段64、及びテンションセンサ2を用いて、ヘリカル巻きの試験を行うことによって取得される。
テンション算出部62は、ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われているとき、たわみ量演算手段64により算出された糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得して、取得した糸道ガイド44のたわみ量Pを前記テンション演算式Q(P)に代入することで、繊維F2のテンションQを算出する。
なお、本実施形態では、テンション算出部62が、前記テンション演算式Q(P)を用いて繊維F2のテンションQを算出するように構成したが、本発明はこれに限定されない。テンション算出部62は、テンションマップを用いて繊維F2のテンションQを算出するように構成してもよい。
前記テンションマップは、たわみ量演算手段64により算出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQとの関係を求め、マップとしたものである。前記テンションマップは、テンション算出部62に予め記憶されている。
以上のように、撮像手段63a〜63d及びたわみ量演算手段64を用いて糸道ガイド44のたわみ量を算出することで、テンションセンサ2を設置することなく、糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションを算出することが可能になる。
また、楕円Eを画定することで、複数の糸道ガイド44を一括して監視することが可能である。
なお、ヘリカル巻装置40の異常を検知する異常検知部65を設けてもよい。
図8に示すように、異常検知部65は、たわみ量演算手段64に接続されており、たわみ量演算手段64により作成された楕円Eのデータを受信して、楕円Eの形状に基づいてヘリカル巻装置40の異常を検知する。
ヘリカル巻きが行われ、ライナー1の外周に複数の繊維F2・F2・・・が供給されている場合で、複数の繊維F2・F2・・・のうちの一部の繊維F2が切断されたり、又は、一部の繊維F2が詰まってライナー1に供給されない状態になったときには、糸道ガイド44・44・・・にかかる負荷が不均一になり、楕円Eの形状が崩れてしまう。異常検知部65は、楕円Eの形状が所定の基準を超えて崩れたときに、繊維F2・F2・・・がライナー1の外周に安定的に供給されていないと判断して、ヘリカル巻装置40の異常を検知する。なお、前記所定の基準は、設計事項であり、装置の規模、糸道ガイド44の強度等に応じて適宜決定される。
異常検知部65を設けることで、ヘリカル巻装置40の異常の有無を監視することが可能である。
[第三実施形態]
以下では、前記テンション算出装置の第三実施形態であるテンション算出装置70について説明する。
図8に示すように、テンション算出装置70は、たわみ量検出部71と、テンション算出部72と、を有する。
たわみ量検出部(画像センサ)71は、撮像手段73a〜73dと、たわみ量演算手段74と、を有する。
撮像手段73a〜73dは、前記たわみ量検出部61の撮像手段63a〜63dと同じ構成を有するので、その詳細な説明は省略する。図9(a)及び図9(b)に示すように、撮像手段73a〜73dは、複数(四つ)設けられており、複数の撮像手段73a〜73dがライナー1の軸回り方向Mに並置されている。複数の撮像手段73a〜73dを用いることによって、全ての糸道ガイド44を同時に撮像することが可能になる。
たわみ量演算手段74は、各糸道ガイド44のたわみ量Pを算出する。
図8に示すように、たわみ量演算手段74は、撮像手段71a〜71dに接続されており、撮像手段71a〜71dにより撮像された画像データを受信することが可能である。
たわみ量演算手段74は、撮像手段71a〜71dにより撮像された糸道ガイド44の画像データを受信して、受信した当該画像データに基づいて各糸道ガイド44のたわみ量Pを算出する。
以下では、たわみ量演算手段74により各糸道ガイド44のたわみ量Pが算出されるときの手順(3−1)〜(3−4)について説明する。
なお、一つの糸道ガイド44に着目して説明する。
(3−1)ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われ、各繊維F2が糸道ガイド44からライナー1の外周へと供給される。
(3−2)撮像手段71a〜71dが、糸道ガイド44を撮像する。
(3−3)たわみ量演算手段64は、撮像手段71a〜71dにより撮像された糸道ガイド44の画像データを受信して、糸道ガイド44の先端部44aの位置(マーク)αを算出する(図13(b)参照)。
たわみ量演算手段74は、撮像手段71a〜71dにより撮像された糸道ガイド44の画像と、予め記憶されている糸道ガイド44の先端部44aの形状・サイズ等に関する情報と、を比較することで、糸道ガイド44の先端部44aの位置αを算出する。
(3−4)たわみ量演算手段74は、糸道ガイド44の先端部44aの基準位置αxに対する、前記(3−3)で算出した糸道ガイド44の先端部44aの位置αの変位量Wを、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する(図13(a)〜図14参照)。糸道ガイド44の先端部44aの基準位置αxは、糸道ガイド44がたわんでいないときの糸道ガイド44の先端部44aの位置である(図13(a)及び図14参照)。基準位置αxの情報は、予めたわみ量演算手段74に記憶されている。
他の糸道ガイド44・44・・・についても、前記(3−1)〜(3−4)と同様の手順でたわみ量Pがそれぞれ算出される。
テンション算出部72は、各糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している各繊維F2のテンションQを算出する。
テンション算出部72は、たわみ量演算手段74に接続されており、たわみ量演算手段74により検出された各糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得することが可能である。
テンション算出部72には、テンション演算式Q(P)が記憶されている。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段74により算出された糸道ガイド44のたわみ量Pを変数として、当該糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQが決まるように構成された演算式である。
テンション演算式Q(P)は、糸道ガイド44毎にそれぞれ作成される。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段74により算出される各糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される各繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいてそれぞれ作成される。当該相関データは、撮像手段73a〜73d、たわみ量演算手段74、及びテンションセンサ2を用いて、ヘリカル巻きの試験を行うことによって取得される。
テンション算出部72は、ヘリカル巻装置40によるヘリカル巻きが行われているとき、たわみ量演算手段74により算出された各糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得して、取得した各糸道ガイド44のたわみ量Pを前記各テンション演算式Q(P)にそれぞれ代入することで、各糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している各繊維F2のテンションQを算出する。
なお、本実施形態では、テンション算出部72が、前記テンション演算式Q(P)を用いて繊維F2のテンションQを算出するように構成したが、本発明はこれに限定されない。テンション算出部72は、テンションマップを用いて繊維F2のテンションQを算出するように構成してもよい。
前記テンションマップは、たわみ量演算手段74により算出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQとの関係を求め、マップとしたものである。前記テンションマップも、テンション演算式Q(P)と同様に、糸道ガイド44毎にそれぞれ作成される。
以上のように、たわみ量演算手段74は、糸道ガイド44の先端部44aの位置αに基づいて糸道ガイド44のたわみ量Pを算出する。これにより、複数の糸道ガイド44が設けられるとき、各糸道ガイド44のたわみ量Pをそれぞれ算出でき、各繊維F2のテンションQをそれぞれ算出することが可能になる。
1 ライナー
40 ヘリカル巻装置
44 糸道ガイド
51・61・71 たわみ量検出部
52・62・72 テンション算出部
63a・63b・63c・63d・73a・73b・73c・73d 撮像手段
64・74 たわみ量演算手段
100 フィラメントワインディング装置
F1・F2 繊維

Claims (6)

  1. ライナーをその軸回り方向に回転させながらその軸方向に移動させることで、ヘリカル巻装置の糸道ガイドから繊維を引き出して前記ライナーの外周に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記ヘリカル巻装置によるヘリカル巻きが行われているときの前記糸道ガイドのたわみ量を検出するたわみ量検出部と、前記たわみ量検出部により検出された前記糸道ガイドのたわみ量に基づいて前記糸道ガイドから前記ライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出するテンション算出部と、を備えることを特徴とする、
    フィラメントワインディング装置。
  2. 前記たわみ量検出部が、ひずみゲージ、非接触式変位計、ジャイロセンサ、又は加速度センサで構成されることを特徴とする、
    請求項1に記載のフィラメントワインディング装置。
  3. 前記たわみ量検出部は、前記糸道ガイドを撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された前記糸道ガイドの画像に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を演算するたわみ量演算手段と、を有することを特徴とする、
    請求項1に記載のフィラメントワインディング装置。
  4. 前記たわみ量演算手段は、前記ライナーの軸回り方向に並置された複数の前記糸道ガイドを、該ライナーの軸に対して傾斜した方向から撮像手段により撮像し、該撮像された糸道ガイドの先端部のマークを結んで画定される楕円の、長径、短径、及び、中心位置のうちの少なくとも一つに基づいて、前記糸道ガイドのたわみ量を算出することを特徴とする、
    請求項3に記載のフィラメントワインディング装置。
  5. 前記楕円の形状に基づいて前記ヘリカル巻装置の異常を検知する異常検知部を備えることを特徴とする、
    請求項4に記載のフィラメントワインディング装置。
  6. 前記たわみ量演算手段は、前記糸道ガイドの先端部の位置に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を算出することを特徴とする、
    請求項3に記載のフィラメントワインディング装置。
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