JP6200372B2 - フィラメントワインディング装置 - Google Patents
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特許文献1に記載のフィラメントワインディング装置は、ヘリカル巻装置により供給される繊維のテンションを検出するテンションセンサを備えている。前記テンションセンサは、糸道ガイドの上流側に設けられており、糸道ガイドの上流側を走行している繊維のテンションを検出する。
しかし、ヘリカル巻きの巻き付け方向が反転するときに、糸道ガイドとライナーの間に張られている繊維の傾斜方向も反対側に変わるので、繊維の傾斜方向に合わせてテンションセンサを移動させなければならず、また、テンションセンサの設置スペースの問題もあり、テンションセンサを設置することが困難であった。
これにより、糸道ガイドの下流側にて、糸道ガイドからライナーに向かって走行している繊維のテンションを検出することが困難であった。
ライナーをその軸回り方向に回転させながらその軸方向に移動させることで、ヘリカル巻装置の糸道ガイドから繊維を引き出して前記ライナーの外周に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
前記ヘリカル巻装置によるヘリカル巻きが行われているときの前記糸道ガイドのたわみ量を検出するたわみ量検出部と、前記たわみ量検出部により検出された前記糸道ガイドのたわみ量に基づいて前記糸道ガイドから前記ライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出するテンション算出部と、を備える。
前記たわみ量検出部が、ひずみゲージ、非接触式変位計、ジャイロセンサ、又は加速度センサで構成される。
前記たわみ量検出部は、前記糸道ガイドを撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された前記糸道ガイドの画像に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を演算するたわみ量演算手段と、を有する。
前記たわみ量演算手段は、前記ライナーの軸回り方向に並置された複数の前記糸道ガイドを、該ライナーの軸に対して傾斜した方向から撮像手段により撮像し、該撮像された糸道ガイドの先端部のマークを結んで画定される楕円の、長径、短径、及び、中心位置のうちの少なくとも一つに基づいて、前記糸道ガイドのたわみ量を算出する。
前記楕円の形状に基づいて前記ヘリカル巻装置の異常を検知する異常検知部を備える。
前記たわみ量演算手段は、前記糸道ガイドの先端部の位置に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を算出する。
ライナー1は、例えば高強度アルミニウム材やポリアミド系樹脂などによって形成された略円筒形状の中空容器である。ライナー1は、該ライナー1の外周に繊維F1・F2が巻き付けられることによって耐圧特性の向上が図られる。つまり、ライナー1は、耐圧容器を構成する基材とされる。
繊維F1・F2は、炭素繊維などの繊維束にエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂又はポリスチレン等の熱可塑性樹脂を含浸させた帯状体等で構成される。
ベース21は、第一レール11上に配置されており、ライナー1の軸方向Nに摺動可能に支持されている。ベース21には、ベース21をライナー1の軸方向Nに摺動させるベース駆動装置(不図示)が接続されている。前記ベース駆動装置は、モータ、空圧シリンダ、又は油圧シリンダ等で構成される。ベース21の上部には、支持台22・22がライナー1の軸方向Nに間隔を空けて配置される。支持台22・22の間には、回転軸23が配置されている。回転軸23には、回転軸23を回転させる回転軸駆動装置(不図示)が接続されている。前記回転軸駆動装置は、モータ等で構成される。回転軸23には、ライナー1が取り付けられている。
ライナー1は、前記ベース駆動装置によりベース21が摺動されることで、その軸方向Nに移動する。
ライナー1は、前記回転軸駆動装置により回転軸23が回転されることで、その軸回り方向Mのうちのいずれか一方の方向に回転する。
ヘリカルフレーム41は、基台10から固定的に立設しており、ライナー1の通過可能な孔41aが形成されている。ヘリカルフレーム41には、ヘリカルヘッド42・43が設けられる。ヘリカルヘッド42・43は、ライナー1の軸方向Nに互いに隣接するように配置される。
なお、本実施形態のヘリカル巻装置40は、二つのヘリカルヘッド42・43を備えているが、ヘリカルヘッドは単数でもよく、又は、三つ以上でもよい。
第一ヘリカルヘッド42には、各糸道ガイド44を、その軸回り方向に回転可能に支持すると共に、ライナー1に近接離間する方向に移動可能に支持するガイド支持装置46が設けられている。
第二ヘリカルヘッド43には、各糸道ガイド44を、その軸回り方向に回転可能に支持すると共に、ライナー1に近接離間する方向に移動可能に支持するガイド支持装置47が設けられている。
また、第二ヘリカルヘッド43には、第二ヘリカルヘッド43をライナー1の軸方向Nに移動させることで、ヘリカルヘッド42・43の間隔を調節する間隔調節手段48が設けられている。
また、第二ヘリカルヘッド43には、第二ヘリカルヘッド43をライナー1の軸回り方向Mに回転させることで、ヘリカルヘッド42・43間の軸回り方向Mの位相差を調整する位相差調節手段49が設けられている。
各糸道ガイド44は、図示しない各ボビンから繊維F2をそれぞれ供給される。各繊維F2は、各ボビンから各糸道ガイド44に供給されるまでの間に、図示しないテンション付与装置によりテンションを付与される。各糸道ガイド44に供給された各繊維F2は、各糸道ガイド44の先端部44aからライナー1の外周へとそれぞれ供給される。
まず、各繊維F2が各糸道ガイド44を介して引き出され、ライナー1に粘着テープ又は溶着などで固定される。次に、前記ベース駆動装置及び前記回転軸駆動装置が作動されることで、ライナー1がその軸回り方向Mに回転されつつ、その軸方向Nに移動される。図2では、ライナー1が軸回り方向Mの一側M1に回転されつつ、軸方向Nの一側N1に移動されている。そして、ライナー1が、ヘリカルフレーム41の孔41aを通過することで、各繊維F2がライナー1の外周に巻き付けられて、ヘリカル巻きが行なわれる。なお、ヘリカル巻きが行なわれているときに、ガイド支持装置46・47により、各糸道ガイド44とライナー1の間隔が調整される。
なお、前記テンション算出装置の説明に用いる図3〜図14は、説明の便宜上、簡素化した図面としている。
まず、前記テンション算出装置の第一実施形態であるテンション算出装置50について説明する。
糸道ガイド44のたわみ量Pとは、繊維F2に付加されるテンションにより糸道ガイド44の先端部44aがたわむときの糸道ガイド44の変形量のことである。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aがたわむとき、出力電圧が変化して、各糸道ガイド44のひずみ量をそれぞれ検出し、この検出した各ひずみ量を、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する。
図3に示すように、テンション算出部52は、各たわみ量検出部51に接続されており、各たわみ量検出部51により検出された各糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得することが可能である。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量検出部51により検出される糸道ガイド44のたわみ量Pを変数として、当該糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQが決まるように構成された演算式である。
テンションセンサ2は、糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQを測定する。テンションセンサ2は、例えばロードセルで構成される。
図6(a)に示すように、ラインL1には、時間Tと、繊維F2の走行速度である糸速Vと、の関係が示されている。
図6(b)に示すように、ラインL2には、時間Tと、テンションセンサ2により測定された繊維F2のテンションQと、の関係が示されている。
図6(b)に示すように、ラインL3には、時間Tと、たわみ量検出部51により検出された糸道ガイド44のたわみ量Pと、の関係が示されている。
ラインL2及びラインL3によると、糸道ガイド44のたわみ量Pと、繊維F2のテンションQと、が略比例関係にあることがわかる。
前記テンション演算式Q(P)によって、たわみ量検出部51により検出された糸道ガイド44のたわみ量Pと、繊維F2のテンションQと、の関係が定式化される。
前記テンションマップは、たわみ量検出部51により検出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQとの関係を求め、マップとしたものである。前記テンションマップは、テンション算出部52に予め記憶されている。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aとの間の距離Dを検出する。各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44にたわみが生じていないときの検出値D1と、各糸道ガイド44にたわみが生じているときの検出値D2との差を、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する(P=D1―D2)。
この場合、テンション演算式Q(P)及びテンションマップは、前記非接触式変位計を用いて取得される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される(図6(b)のラインL2及びラインL3参照)。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44がたわんで屈曲するときの角速度をそれぞれ検出し、検出した角速度を積分して各糸道ガイド44の屈曲角θpを算出し、この算出した各屈曲角θpを、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する。
この場合、テンション演算式Q(P)及びテンションマップは、前記ジャイロセンサを用いて取得される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される(図6(b)のラインL2及びラインL3参照)。
各たわみ量検出部51は、各糸道ガイド44の先端部44aがたわむときに、各糸道ガイド44の加速度をそれぞれ検出し、検出した加速度を二回積分した値を、各糸道ガイド44のたわみ量Pとしてそれぞれ算出する。
この場合、テンション演算式Q(P)及びテンションマップは、前記加速度センサを用いて取得される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される(図6(b)のラインL2及びラインL3参照)。
以下では、前記テンション算出装置の第二実施形態であるテンション算出装置60について説明する。
ヘリカル巻きが行われている状態で、一つの撮像手段を用いて糸道ガイド44を撮像した場合は、ライナー1が邪魔になって、全ての糸道ガイド44を同時に撮像できない。これに対し、本実施形態のように複数の撮像手段63a〜63dを用いることによって、全ての糸道ガイド44を同時に撮像することが可能になる。
たわみ量演算手段64は、撮像手段63a〜63dにより撮像された各糸道ガイド44の画像と、予め記憶されている各糸道ガイド44の先端部44aの形状・サイズ等に関する情報と、を比較することで、各糸道ガイド44の先端部44aの位置αを算出する。なお、撮像手段により撮像された画像内の、特定の物体の位置(糸道ガイド44の先端部44aの位置α)を算出する画像処理解析技術については公知であるため詳細な説明は省略する。
前記したように、撮像手段63aは、糸道ガイド44を、ライナー1の軸Zに対して傾斜した方向から撮像している。従って、隣り合う糸道ガイド44の先端部44aの位置αを結んでいくと、楕円Eが作成される。
たわみ量演算手段64は、楕円Eの長径R1、短径R2、及び、中心位置Oのうちの少なくとも一つに基づいて糸道ガイド44のたわみ量Pを算出するように構成してもよい。
これは、楕円Eのサイズ及び位置が、糸道ガイド44のたわみ量Pと対応しているからである。
図10は、糸道ガイド44がたわんでいない状態を示している。
図11(a)は、ヘリカル巻きが行われ、ライナー1が軸方向Nの一側N1に移動されることで、糸道ガイド44の先端部44aが軸方向Nの一側N1にたわんでいる状態を示している。
図11(b)は、ヘリカル巻きが行われ、ライナー1が軸方向Nの他側N2に移動されることで、糸道ガイド44の先端部44aが軸方向Nの他側N2にたわんでいる状態を示している。
図12(a)は、図10の基準楕円Exと図11(a)の楕円Eの位置関係を示している。
図12(b)は、図10の基準楕円Exと図11(b)の楕円Eの位置関係を示している。
図10〜図12(b)に示すように、糸道ガイド44のたわみ量Pが大きくなるのに伴って、楕円Eのサイズが変化する。従って、楕円Eのサイズの変化量及び/又は扁平量が、糸道ガイド44のたわみ量Pと対応している。
また、楕円Eは、糸道ガイド44の先端部44aのたわむ方向に変位し、糸道ガイド44のたわみ量Pが大きくなるのに伴って、楕円Eの変位量(扁平量)が変化する。従って、楕円Eの変位量が、糸道ガイド44のたわみ量Pと対応している。
この場合、前記(2−6)において、たわみ量演算手段64は、楕円Eの短径R2を算出する。また、前記(2−7)において、たわみ量演算手段64は、予め記憶されている基準楕円Exの基準短径R2xと、前記(2−6)で算出した楕円Eの短径R2との差を、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する(図12(a)及び図12(b)参照)。
この場合、前記(2−6)において、たわみ量演算手段64は、楕円Eの中心位置Oを算出する。また、前記(2−7)において、たわみ量演算手段64は、予め記憶されている基準楕円Exの基準中心位置Oxに対する、前記(2−6)で算出した楕円Eの中心位置Oの変位量を、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する(図12(a)及び図12(b)参照)。
この場合、前記(2−6)において、たわみ量演算手段64は、楕円Eの面積を算出する。また、前記(2−7)において、たわみ量演算手段64は、予め記憶されている基準楕円Exの基準面積と、前記(2−6)で算出した楕円Eの面積との差を、糸道ガイド44のたわみ量Pとして算出する(図12(a)及び図12(b)参照)。
テンション算出部62は、たわみ量演算手段64に接続されており、たわみ量演算手段64により検出された糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得することが可能である。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段64により算出された糸道ガイド44のたわみ量Pを変数として、当該糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQが決まるように構成された演算式である。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段64により算出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいて作成される。当該相関データは、撮像手段63a〜63d、たわみ量演算手段64、及びテンションセンサ2を用いて、ヘリカル巻きの試験を行うことによって取得される。
前記テンションマップは、たわみ量演算手段64により算出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQとの関係を求め、マップとしたものである。前記テンションマップは、テンション算出部62に予め記憶されている。
また、楕円Eを画定することで、複数の糸道ガイド44を一括して監視することが可能である。
図8に示すように、異常検知部65は、たわみ量演算手段64に接続されており、たわみ量演算手段64により作成された楕円Eのデータを受信して、楕円Eの形状に基づいてヘリカル巻装置40の異常を検知する。
ヘリカル巻きが行われ、ライナー1の外周に複数の繊維F2・F2・・・が供給されている場合で、複数の繊維F2・F2・・・のうちの一部の繊維F2が切断されたり、又は、一部の繊維F2が詰まってライナー1に供給されない状態になったときには、糸道ガイド44・44・・・にかかる負荷が不均一になり、楕円Eの形状が崩れてしまう。異常検知部65は、楕円Eの形状が所定の基準を超えて崩れたときに、繊維F2・F2・・・がライナー1の外周に安定的に供給されていないと判断して、ヘリカル巻装置40の異常を検知する。なお、前記所定の基準は、設計事項であり、装置の規模、糸道ガイド44の強度等に応じて適宜決定される。
異常検知部65を設けることで、ヘリカル巻装置40の異常の有無を監視することが可能である。
以下では、前記テンション算出装置の第三実施形態であるテンション算出装置70について説明する。
図8に示すように、たわみ量演算手段74は、撮像手段71a〜71dに接続されており、撮像手段71a〜71dにより撮像された画像データを受信することが可能である。
たわみ量演算手段74は、撮像手段71a〜71dにより撮像された糸道ガイド44の画像データを受信して、受信した当該画像データに基づいて各糸道ガイド44のたわみ量Pを算出する。
なお、一つの糸道ガイド44に着目して説明する。
たわみ量演算手段74は、撮像手段71a〜71dにより撮像された糸道ガイド44の画像と、予め記憶されている糸道ガイド44の先端部44aの形状・サイズ等に関する情報と、を比較することで、糸道ガイド44の先端部44aの位置αを算出する。
テンション算出部72は、たわみ量演算手段74に接続されており、たわみ量演算手段74により検出された各糸道ガイド44のたわみ量Pに関する情報を取得することが可能である。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段74により算出された糸道ガイド44のたわみ量Pを変数として、当該糸道ガイド44からライナー1に向かって走行している繊維F2のテンションQが決まるように構成された演算式である。
テンション演算式Q(P)は、糸道ガイド44毎にそれぞれ作成される。
テンション演算式Q(P)は、たわみ量演算手段74により算出される各糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される各繊維F2のテンションQと、の相関データに基づいてそれぞれ作成される。当該相関データは、撮像手段73a〜73d、たわみ量演算手段74、及びテンションセンサ2を用いて、ヘリカル巻きの試験を行うことによって取得される。
前記テンションマップは、たわみ量演算手段74により算出される糸道ガイド44のたわみ量Pと、テンションセンサ2により測定される繊維F2のテンションQとの関係を求め、マップとしたものである。前記テンションマップも、テンション演算式Q(P)と同様に、糸道ガイド44毎にそれぞれ作成される。
40 ヘリカル巻装置
44 糸道ガイド
51・61・71 たわみ量検出部
52・62・72 テンション算出部
63a・63b・63c・63d・73a・73b・73c・73d 撮像手段
64・74 たわみ量演算手段
100 フィラメントワインディング装置
F1・F2 繊維
Claims (6)
- ライナーをその軸回り方向に回転させながらその軸方向に移動させることで、ヘリカル巻装置の糸道ガイドから繊維を引き出して前記ライナーの外周に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
前記ヘリカル巻装置によるヘリカル巻きが行われているときの前記糸道ガイドのたわみ量を検出するたわみ量検出部と、前記たわみ量検出部により検出された前記糸道ガイドのたわみ量に基づいて前記糸道ガイドから前記ライナーに向かって走行している繊維のテンションを算出するテンション算出部と、を備えることを特徴とする、
フィラメントワインディング装置。 - 前記たわみ量検出部が、ひずみゲージ、非接触式変位計、ジャイロセンサ、又は加速度センサで構成されることを特徴とする、
請求項1に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記たわみ量検出部は、前記糸道ガイドを撮像する撮像手段と、前記撮像手段により撮像された前記糸道ガイドの画像に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を演算するたわみ量演算手段と、を有することを特徴とする、
請求項1に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記たわみ量演算手段は、前記ライナーの軸回り方向に並置された複数の前記糸道ガイドを、該ライナーの軸に対して傾斜した方向から撮像手段により撮像し、該撮像された糸道ガイドの先端部のマークを結んで画定される楕円の、長径、短径、及び、中心位置のうちの少なくとも一つに基づいて、前記糸道ガイドのたわみ量を算出することを特徴とする、
請求項3に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記楕円の形状に基づいて前記ヘリカル巻装置の異常を検知する異常検知部を備えることを特徴とする、
請求項4に記載のフィラメントワインディング装置。 - 前記たわみ量演算手段は、前記糸道ガイドの先端部の位置に基づいて前記糸道ガイドのたわみ量を算出することを特徴とする、
請求項3に記載のフィラメントワインディング装置。
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