以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<<第1の実施形態>>
<測定情報記録システムの機能構成>
まず、図1を参照して本実施形態の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る測定情報記録システム1の概略図である。
図1に示されるように、測定情報記録システム1は、本人確認装置200と、測定装置300と、照合装置400を備える。また測定情報記録システム1は管理サーバ500を備えてもよい。本人確認装置200と、測定装置300と、照合装置400と、管理サーバ500とはネットワークを介して接続され、情報を互いに送受信する。ここで、本人確認装置200及び測定装置300は、これらの装置に対して入力される情報が同一利用者のものとなるよう構成される。例えば、本人確認装置200と測定装置300は無線通信又は人体通信を介して各種情報を送受信する、又は、照合装置400等に本人確認装置200を一意に識別するための本人確認装置IDと測定装置300を一意に識別するための測定装置IDを関連付けて記録する等の構成を設ける必要がある。なお、測定情報記録システム1が備える各装置及びサーバの時刻は互いに合っている必要がある。
<本人確認装置の機能構成>
本人確認装置200は、利用者の利用者情報に基づいて利用者を一意に識別する利用者識別情報(以降、「利用者ID」という)を特定する。利用者情報とは、例えば、利用者の声紋、静脈等の利用者の人体に固有の、利用者を一意に特定できる生体情報である。本人確認装置200は、通信ユニット210と、入出力部220と、認証部230と、第1の照合用情報取得部240と、利用者情報記録部260と、を備える。また、本人確認装置200は、さらに暗号化・署名処理部270を備えてもよい。
通信ユニット210は、ネットワークを介して測定装置300、照合装置400及び管理サーバ500と各種情報を送受信する。
入出力部220は、利用者に対して情報を出力したり、利用者に関する情報を入力したりする。入出力部220は、表示部221と、スピーカ222と、入力部223と、マイクロホン224と、静脈センサ225とを備える。
表示部221は、本人確認装置200のディスプレイ又は本人確認装置200に接続されたディスプレイに画像、映像、文字等を表示する。
スピーカ222は、本人確認装置200の外部に音を出力し、音声により利用者に情報を伝えたり、操作を促す指示を発したりする。
入力部223は、タッチパネルやキーボード等によって実現され、利用者が本人確認装置200に入力した情報を受け付ける。
マイクロホン224は、利用者の音声を受け付けて声紋を表す声紋情報を取得する。スピーカ222から所定の音声が出力され、それに応答する時間内にのみ、マイクロホン224が有効となるよう構成されてもよい。
静脈センサ225は利用者の静脈情報を取得する。静脈センサ225は利用者の指、手首、腕等、任意の部位から静脈情報を取得できるが、例えば、常時、手首に装着できるような腕時計型の本人確認装置200である場合、手首から静脈情報を取得するのがよい。
認証部230は、利用者の生体情報等の認証用情報を取得し、本人確認を行う。認証用情報とは、人体に起因する特徴であって、例えば、静脈情報、声紋情報等である。具体的には、認証部230は、マイクロホン224によって取得した声紋情報に基づいて利用者情報記録部260を検索し、その声紋情報に対応する利用者ID又は利用者名を特定する。または、認証部230は、静脈センサ225によって取得した静脈情報に基づいて後述する利用者情報記録部260を検索し、その静脈情報に対応する利用者ID又は利用者名を抽出し、利用者を特定する。このように利用者を特定する処理を本人確認という。
また、認証部230は、定期的に、又は外部からのトリガにより本人確認を行う。一度、本人確認を行った後、予め定められた有効性が継続するための条件が満たされている場合には、再度、本人確認を行わず、その条件が満たされなくなったときに再度本人確認を行うとしてもよい。
第1の照合用情報取得部240は、第1の照合用情報を取得する。第1の照合用情報とは、人体に起因し、経時的に変化する特徴であって、例えば、脈拍、血中酸素濃度、体温、骨伝導音、体重、心音、気道音、脈波等のうちいずれか1つ以上である。例として、図3(a)に第1の照合用情報取得部240によって取得された脈拍の時間変化を表す図を示す。図3には、利用者は徒歩で通勤し(図3の(A)に相当)、オフィスの階段を上り(図3の(B)に相当)、着席し(図3の(C)に相当)、会議室に移動した(図3の(D)に相当)ときの脈拍の時間変化が示されている。
第1の照合用情報取得部240は、マイクロホン241、脈波センサ242、脈拍センサ243等のうちの少なくとも1つによって実現される。第1の照合用情報取得部240を実現するこれらのハードウェアは、認証部230が用いる生体情報と第1の照合用情報取得部240が取得する生体情報とを異なる人物から取得できないようにする必要がある。
マイクロホン241は、利用者の気道音を受け付けて、その気道音を表す気道音情報を取得する。なお、マイクロホン241は、上述のマイクロホン224と同一のものとし、本人確認装置200が備えている1つのマイクロホンが声紋情報及び気道音情報を取得してもよい。
脈波センサ242は、利用者の脈波を表す脈波情報を取得する。脈拍センサ243は利用者の脈拍を表す脈拍情報を取得する。
利用者情報記録部260は、利用者に関する情報を記録する。図2は利用者情報記録部260が記録されている利用者情報テーブルを示す概念図である。利用者情報記録部260は利用者情報テーブルに、利用者を一意に識別するための利用者ID、利用者の氏名を表す利用者名、及び利用者の認証用情報を関連付けて記録する。例えば、図2に示す例では、利用者ID「000336699」で識別される利用者の利用者名は「山田ひとし」、認証用情報は「A123BCD」であることが示されている
暗号化・署名処理部270は、第1の照合用情報取得部240によって取得された照合用情報、認証部230によって特定された利用者ID、及び本人確認装置200を一意に識別するための本人確認装置ID等を暗号化又は署名する。
<測定装置の機能構成>
測定装置300は、利用者の生体又は運動に関する測定情報、第2の照合用情報等を取得し、照合装置400へ送信する。第2の照合用情報とは、第1の照合用情報と相関のある情報であり、例えば、第1の照合用情報と同様に、人体に起因し、経時的に変化する特徴であって、脈拍、血中酸素濃度、体温、骨伝導音、体重、心音、気道音及び脈波等のうちいずれか1つ以上である。また、第2の照合用情報は、利用者が歩行した歩数等の運動情報であってもよい。測定装置300は、通信ユニット310と、測定部320と、第2の照合用情報取得部330と、表示部340とを備える。また、測定装置300は、さらに暗号化・署名処理部350を備えてもよい。
通信ユニット310は、ネットワークを介して本人確認装置200、照合装置400及び管理サーバ500と各種情報を送受信する。
測定部320は、利用者の生体又は運動に関する情報を測定する。測定部320は、利用者の血圧を測定する血圧計、利用者の動脈血酸素飽和度を測定するパルスオキシメータ(SPO2計)、脈拍を測定する脈拍計、及び利用者が歩いた歩数をカウントする歩数計のうち少なくとも1つによって実現される。例えば、脈拍計によって測定された利用者の脈拍の時間変化が、図3(b)に示されている。
第2の照合用情報取得部330は、第2の照合用情報を取得する。第2の照合用情報取得部330は、骨伝導マイクロホン331と、脈波センサ332と、脈拍センサ333のうち少なくとも1つを備える。また、第2の照合用情報取得部330は、測定部320と一体化した一体型測定部を構成する。
骨伝導マイクロホン331は、利用者の骨伝導音を受け付け、その骨伝導音を表す骨伝導音情報を取得する。
脈波センサ332は、利用者の脈波を測定し、その脈波を表す脈波情報を取得する。
脈拍センサ333、利用者の脈拍を測定し、その脈拍を表す脈拍情報を取得する。
表示部340は、測定部320によって測定された血圧、酸素飽和度、脈拍、歩数、及び移動加速度等のうち少なくとも1つ含む測定情報を、測定装置300が備えるディスプレイ又は測定装置300に接続されているディスプレイに表示する。
暗号化・署名処理部350は、測定部320によって測定された測定情報、第2の照合用情報取得部330によって取得された第2の照合用情報、測定装置300を一意に識別するための測定装置ID等を暗号化又は署名する。
<照合装置の機能構成>
照合装置400は、本人確認装置200によって取得された第1の照合用情報と、測定装置300によって取得された第2の照合用情報とを照合する。照合装置400は、通信ユニット410と、照合部420と、照合情報記録部430とを備える。また、照合装置400は、さらに暗号化・署名処理部440を備えてもよい。
通信ユニット410は、ネットワークを介して本人確認装置200から利用者情報及び第1の照合用情報等を受信する。また、通信ユニット410は、ネットワークを介して、測定装置300から第2の照合用情報及び測定情報を受信する。
照合部420は、通信ユニット410によって受信した第1の照合用情報と第2の照合用情報を照合する。具体的には、第1の照合用情報と第2の照合用情報との相関性が高い場合、第1の照合用情報に係る利用者と第2の照合用情報に係る利用者は同一であり、測定装置300から受信した測定情報は、本人確認装置200から受信した利用者情報に係る利用者のものであると判定する。
例えば、第1の照合用情報を第1の照合用情報取得部240によって取得された図3(a)に示される脈拍の時間変化とし、第2の照合用情報を第2の照合用情報取得部330によって取得された図3(b)に示される脈拍の時間変化とした場合、照合部420は、同じ時間に取得された脈拍の傾向が一致しているか否かを判定する。具体的には、照合部420は、両方の脈拍の相関係数を算出し、算出された相関係数が閾値以上であるか否かを判定し、相関係数が閾値以上である場合に、測定情報が真の利用者のものである(すなわち、測定情報が真正である)ことを示す照合結果を「OK」とし、相関係数が閾値以上でない場合に照合結果を「NG」とする照合情報を生成する。
図3に示される例の場合、利用者は徒歩で通勤し(図3の(A)に相当)、オフィスの階段を上り(図3の(B)に相当)、着席し(図3の(C)に相当)、会議室に移動した(図3の(D)に相当)。この脈拍の変化は、このような行動をとった利用者に特有のものであるため、照合部420は、図3(a)に表される脈拍の時間変化と図3(b)に表される脈拍の時間変化とを比較して、共通した特徴を検出することによって、本人確認装置200が特定した人物と測定装置300が測定した人物とか同一人物であるか否かを判断する。なお、照合装置400は、上述のように利用者の行動(徒歩で移動、着席、等)を認識しなくても、2つの装置から取得又は測定された脈拍の時間変化を比較することで、測定の対象となった人物が真の利用者であるか否かを判断する。
また、例えば、第1の照合用情報を気道音とし、第2の照合用情報を骨伝導音であるとした場合、照合部420は、気道音の高周波数成分に対してフィルタする等の前処理を行い、気道音と同じ時間に取得された骨伝導音との相関係数を算出する。さらに、照合部420は、算出された相関係数が閾値以上であるか否かを判定し、相関係数が閾値以上である場合に照合結果を「OK」とする。また、照合部420は、相関係数が閾値以上であるか否かを判定し、相関係数が閾値以上でない場合に照合結果を「NG」とする。
また、例えば、第1の照合用情報を脈波とし、第2の照合用情報を脈波とした場合、照合部420は、第1の照合用情報の脈波と同じ時間に取得された第2の照合用情報の脈波との相関係数を算出する。さらに、照合部420は、算出された相関係数が閾値以上であるか否かを判定し、相関係数が閾値以上である場合に照合結果を「OK」とし、相関係数が閾値以上でない場合に照合結果を「NG」とする。
また、例えば、第1の照合用情報を脈拍とし、第2の照合用情報を歩数とした場合、照合部420は、脈拍及び同じ時間に取得された歩数の変化の傾向が一致しているか否かを判定する。具体的には、照合部420は、脈拍と歩数との相関係数を算出し、算出された相関係数が閾値以上であるか否かを判定し、相関係数が閾値以上である場合に照合結果を「OK」とし、相関係数が閾値以上でない場合に照合結果を「NG」とする。
照合情報記録部430は、照合部420による照合の処理に関する照合情報を記録する。図4は、照合情報記録部430が、照合情報を記録する照合情報テーブルを示す概念図である。照合情報記録部430は、照合情報テーブルに、第2の照合用情報を取得した測定装置ID、その測定装置IDが表す測定装置300が測定した測定種別、測定値、測定日時を含む測定情報、本人確認を行った本人確認装置200の本人確認装置ID、本人確認に係る利用者IDと本人確認日時を含む本人確認結果、及び照合結果を関連付けて記録する。例えば、図4に示される照合情報テーブルにおいて、測定装置IDは「1231234」であり、測定種別は「最高血圧」であり、測定値は「125」であり、測定日時は「2014/7/7 10:02:40」であり、本人確認装置IDは「123213123」であり、利用者IDは「000336699」であり、本人確認日時は「2014/7/7 10:01:55」であり、照合結果は「OK」であることが示されている。
暗号化・署名処理部440は、照合部420によって照合された結果を表す照合情報等を暗号化又は署名する。
<管理サーバの機能構成>
管理サーバ500は、測定装置300から受信した測定情報を記録し、また、記録した測定情報を演算する。図1に示すように、管理サーバ500は、通信ユニット510と、算出部520と、暗号化・署名処理部530とを備える。
通信ユニット510は、ネットワークを介して測定装置300から測定装置ID及び測定値を含む測定情報を受信する。また、通信ユニット510は、ネットワークを介して照合装置400から照合情報を受信する。
算出部520は、測定装置300の測定部320によって測定された測定値の合計を算出する等の所定の演算を行うことによって統計値を算出する。
暗号化・署名処理部530は、他の装置に送信する情報及び各処理によって生成した情報を暗号化又は署名処理をする。
なお、このような測定情報記録システム1は、複数の本人確認装置200及び複数の測定装置300を備え、複数の利用者がそれぞれ本人確認装置200及び測定装置300を利用してもよい。この場合、測定情報記録システム1は、それら複数の利用者の生体情報及び運動情報を記録する。
また、測定情報記録システム1は、1つの照合装置400を備えてもよい。この場合、各利用者が本人確認装置200等で取得した第1及び第2の照合用情報はネットワーク経由で照合装置400に送信され、該照合装置400がそれらの照合用情報を照合する。また、測定情報記録システム1は、複数の照合装置400を備え、各利用者がそれぞれ照合装置400を所持してもよい。この場合、該照合装置400は各利用者が利用する本人確認装置200等によって取得された第1及び第2の照合用情報を照合する。また、測定情報記録システム1は、複数の照合装置400を備え、それらの照合装置400はそれぞれ公共の場所に設置されてもよい。この場合、各利用者の本人確認装置200等で取得した第1及び第2の照合用情報は公共の場所に設置された照合装置400に送信又は入力され、該照合装置400がそれらの情報を照合する。
<測定情報記録システムの動作>
つぎに、図5を参照して、第1の実施形態に係る測定情報記録システム1の動作を説明する。図5は、第1の実施形態に係る測定情報記録システム1の動作を表すシーケンス図である。
まず、本人確認装置200の第1の照合用情報取得部240が第1の照合用情報を取得し、また、認証部230が入出力部220によって入力された認証用情報に基づいて認証することによって、本人確認を行う(ステップS10)。そして、本人確認装置200の通信ユニット210が、本人確認装置ID、ステップS10で取得された第1の照合用情報、及び利用者IDと本人確認日時を含む本人確認結果を照合情報通知として照合装置400に送信する(ステップS11)。
一方、測定装置300の第2の照合用情報取得部330が第2の照合用情報を取得し、また、測定部320が、利用者の生体又は運動に関する測定を行う(ステップS12)。そして、測定装置300の通信ユニット310が、測定装置ID、ステップS12で取得された第2の照合用情報、及び測定種別と測定値と測定日時とを含む測定情報を測定結果通知として照合装置400に送信する(ステップ13)。
ステップS11及び13で送信された情報を照合装置400の通信ユニット410が受信すると、照合部420は第1の照合用情報と第2の照合用情報に基づいて照合を行う(ステップS14)。ステップS14で照合が行われると、照合情報記録部430が、測定結果、測定装置、本人確認結果、本人確認装置ID、及び照合結果を記録する、又は、通信ユニット410がこれらの情報を他の装置に送信する(ステップS15)。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
<<第2の実施形態>>
<測定情報記録システムの機能構成>
まず、図6を参照して本実施形態の全体構成について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る測定情報記録システム1の概略図である。
図6に示されるように、第2の実施形態における測定情報記録システム1は、本人確認装置200’、測定装置300、照合装置400、及び管理サーバ500を備える。また、本人確認装置200’、測定装置300、照合装置400、及び管理サーバ500はネットワークを介して接続され、情報を互いに送受信する。
また、測定装置300及び管理サーバ500の機能構成は、それぞれ第1の実施形態の測定装置300及び管理サーバ500と同様であるため、その説明を省略する。また、第1の実施形態と同様に測定情報記録システム1は、複数の本人確認装置200’及び複数の測定装置300を有してもよい。
第2の実施形態においては、本人確認装置200’が、第1の実施形態における本人確認装置200の各機能と照合装置400の各機能を備える。すなわち、本人確認装置200’は、利用者の利用者情報に基づいて利用者IDを特定し、第1の照合用情報と第2の照合用情報とを照合する。
本人確認装置200’は、通信ユニット210、入出力部220、認証部230、第1の照合用情報取得部240、利用者情報記録部260、照合部280及び照合情報記録部290を備える。本人確認装置200’は、暗号化・署名処理部270を備えてもよい。
通信ユニット210、入出力部220、認証部230、第1の照合用情報取得部240、暗号化・署名処理部270、及び利用者情報記録部260については、それぞれ第1の実施形態における通信ユニット210、入出力部220、認証部230、第1の照合用情報取得部240、暗号化・署名処理部270、及び利用者情報記録部260と同様であるのでそれらの説明を省略する。
照合部280は、通信ユニット210によって受信した第1の照合用情報と第2の照合用情報を照合する。具体的には、第1の照合用情報と第2の照合用情報との相関性が高い場合、第1の照合用情報に係る利用者と第2の照合用情報に係る利用者は同一であり、測定装置300から受信した測定情報は、本人確認装置200’から受信した利用者情報に係る利用者のものであると判定する。
照合情報記録部290は、照合部280による照合の処理に関する照合情報を記録する。図7は、照合情報記録部290が、照合情報を記録する照合情報テーブルを示す概念図である。照合情報記録部290は、照合情報テーブルに、測定装置ID、測定種別と測定値と測定日時とを含む測定情報、本人確認に係る利用者IDと本人確認日時を含む本人確認結果、及び照合結果を関連付けて記録する。第2の実施形態においては、照合情報記録部290は本人確認装置200’が備えるため、照合装置IDを記録しない点において第1の実施形態と異なる。例えば、図7に示される照合情報テーブルにおいて、測定装置IDは「1231234」であり、測定種別は「最高血圧」であり、測定値は「125」であり、測定日時は「2014/7/7 10:02:40」であり、利用者IDは「000336699」であり、本人確認日時は「2014/7/7 10:01:55」であり、照合結果は「OK」であることが示されている。
<測定情報記録システムの動作>
つぎに、図8を参照して、第2の実施形態に係る測定情報記録システム1の動作を説明する。図8は、第2の実施形態に係る測定情報記録システム1の動作を表すシーケンス図である。
まず、本人確認装置200の第1の照合用情報取得部240が第1の照合用情報を取得し、また、認証部230が認証を行う(ステップS20)。一方、測定装置300の第2の照合用情報取得部330が第2の照合用情報を取得し、また、測定部320が、利用者の生体又は運動に関する測定を行う(ステップS21)。そして、測定装置300の通信ユニット310が、測定装置IDと、ステップS21で取得された第2の照合用情報、及び測定種別と測定値と測定日時とを含む測定結果を測定結果通知として本人確認装置200に送信する(ステップ22)。
ステップS20で第1の照合用情報が取得され、ステップS22で測定結果通知を通信ユニット210が受信すると、照合部280は第1の照合用情報と第2の照合用情報に基づいて照合の処理を行う(ステップS23)。ステップS23で照合の処理が行われると、照合情報記録部290が、測定結果、測定装置ID、本人確認結果及び照合結果を関連付けて記録する、又は、通信ユニット210がこれらの情報を他の装置に送信する(ステップS24)。
以上のように、第1及び第2の実施形態に記載の測定情報記録システムによって、虚偽の情報又は他人の情報が利用者自身の情報として不正に登録されるのを防ぐことができ、利用者自身の真正な情報のみを登録させることができる。
また、第1及び第2の実施形態に記載の測定情報記録システムによって、例えば、測定装置300が利用者に関する本人確認を行う機能を備えていない簡易な装置であったとしても、別体の本人確認装置200を利用することによって、真の利用者に係る測定された測定情報を記録することができる。
また、第1及び第2の実施形態に記載の測定情報記録システムによって、本人確認装置200及び測定装置300は、これらの装置に対して入力される情報が同一利用者のものとなるよう構成されるため、本人確認装置200を利用する利用者と異なる利用者に係る測定情報を記録するのを防ぐことが可能となる。
また、第1及び第2の実施形態に記載の測定情報記録システムによって、各装置又は管理サーバ500が暗号化・署名処理部を備え、暗号化・署名処理部が他の装置に送信する情報について暗号化又は署名処理を行ってもよい。このようにすることで、装置間の通信データが盗聴や改ざんされたりするのを防ぐことができ、またこれらのデータの送信者についてなりすましがされるのを防ぐことができる。
また、第1及び第2の実施形態では、照合部420,280の照合処理として、気道音情報と骨伝導音情報を利用する例、脈波を利用する例、脈拍と歩数を利用する例を説明したが、照合部420,280は、これら以外の予測困難な経時的変化を伴う生体情報又は運動情報でかつ、複数の装置により観測可能で照合可能な情報を利用してもよい。
また、第1の実施形態及び第2の実施形態では、測定情報記録システム1の各機能は、これらの機能を実現する処理内容を記述したプログラムをコンピュータの記憶部に記録しておき、当該コンピュータのCPUによってこのプログラムを読み出して実行することで実現してもよい。
つぎに、第2の実施形態の具体例として、第1の実施例を説明する。
<測定情報記録システムの機能構成>
第1の実施例における測定情報記録システム1は、図9に示すように、本人確認装置200’の一例としてスマートフォン201を備え、また、測定装置300の一例として血圧計301及びSPO2計301’を備える。また、第1の実施例における測定情報記録システム1は第2の実施形態の測定情報記録システム1が備える管理サーバ500を備えない。また、第1の実施例では、第1の照合用情報として気道音を、第2の照合用情報として骨伝導音を用いる。
また、第1の実施例においては、本人確認装置200’(スマートフォン201)の通信ユニット210及び測定装置300(血圧計301)の通信ユニット310は、近距離通信を目的としたBluetooth(商標登録)、NFCのような無線ネットワークNW1を介して通信する。また、第1の実施例においては、血圧計301のカフが腕に接触する部分に骨伝導マイクロホン331を設ける。
また、第1の実施例において、利用者情報記録部260は、認証用情報として声紋解析用情報を用いる。図10は利用者情報記録部260が記録されている利用者情報テーブルを示す概念図である。利用者情報記録部260は利用者情報テーブルに、利用者を一意に識別するための利用者ID、利用者の氏名を表す利用者名、及び利用者の声紋解析用情報を関連付けて記録する。例えば、図10に示す例では、利用者ID「000336699」で表される利用者の氏名は「山田ひとし」、声紋解析用情報は「a123bcd」であることが示されている。
<測定情報記録システムの動作>
続いて、図11を用いて、第1の実施例に係る測定情報記録システム1の動作について説明する。
まず、利用者が測定装置300の一例である血圧計301のカフを腕に巻くことによって血圧計301を装着し(ステップS101)、血圧計301の「測定開始」ボタンを押下する(ステップS102)。ステップS102で血圧計301の「測定開始」ボタンが押下されると、血圧計301の通信ユニット310はスマートフォン201に測定が開始されること示す測定装置IDを含む測定開始通知を送信する(ステップS103)。ステップS103で送信された測定開始通知をスマートフォン201の通信ユニット210が受け取ると、スピーカ222が「測定を開始しますか?」という音声を出力する(ステップS104)。この音声を聞いた利用者は、測定を始めてよければ音声で「はい」と回答する(ステップS105)。利用者が音声で「はい」と回答すると、スマートフォン201のマイクロホン241がその音声を受け付け、気道音情報を取得する(ステップS106)。
また、利用者が音声で「はい」と回答すると、血圧計301の骨伝導マイクロホン331がその音声を受け付け、骨伝導音情報を取得する(ステップS107)。また、ステップS105で利用者が音声で「はい」と回答すると、スマートフォン201のマイクロホン241が利用者の音声を受け付け、測定開始指示を血圧計301に送信する(ステップS108)。そして、測定開始支持を受信した血圧計301は血圧値を測定する(ステップS109)。ここでは例えば、「測定種別=最高血圧、測定値=125、測定日時=2014/7/7 10:02:40」、「測定種別=最低血圧、測定値=98、測定日時=2014/7/7 10:02:40」、「測定種別=脈拍、測定値=85、測定日時=2014/7/7 10:02:40」という3つの測定情報が得られたとする。
利用者が回答をしなかった場合に、処理が終了する。ステップS109で血圧が測定されると、血圧計301の通信ユニット210は、測定装置ID、測定種別と測定値と測定日時を含む測定情報、及び骨伝導音情報を測定結果通知としてスマートフォン201に送信し、送信された測定結果通知をスマートフォン201の通信ユニット210が受信する(ステップS110)。本実施例では、血圧計301の通信ユニット310は例えば、測定装置ID「1231234」と上述の3つの測定結果をスマートフォン201に送信する。
一方、ステップS105でマイクロホン241が気道音情報を取得すると、スマートフォン201の認証部230は、気道音情報を、利用者情報記録部260に記録されている声紋解析用情報に基づいて認証することにより本人確認を行う(ステップS111)。例えば、本実施例では、気道音を用いて利用者情報記録部260に記録されている声紋解析用情報に関連付けて記録されている利用者ID「000336699」、ユーザ名「山田ひとし」が特定される。
また、照合部280は、ステップS110で通信ユニット210が受信した骨伝導音情報と、ステップS106でマイクロホン241が取得した気道音情報とを照合する(ステップS112)。続いて、照合情報記録部290が、ステップS112で照合を行った照合結果、測定装置ID、測定情報、本人確認結果及び測定結果を関連付けて記録する(ステップS113)。すなわち、照合情報記録部290は、測定装置「1231234」により測定された測定値「最高血圧125、最低血圧98、脈拍85」は利用者「山田ひとし」に係るものであるとして、これらの情報を関連付けて記録する。照合情報記録部290によってこれらの情報が記録されると、スマートフォン201の表示部221はディスプレイに測定結果を表示し、スピーカ222は測定が終了した旨を音声で出力する(ステップS114)。
なお、第1の実施例では血圧計301が血圧値を測定することを説明したが、同時に、パルスオキシメータ(SPO2計)301’が動脈血酸素飽和度を測定してもよい。
第1の実施例では、血圧計301のカフの接触部位に骨伝導マイクロホン331が設けられている。したがって、血圧と脈波を異なる人物から取得することができず、本人確認の精度が向上する。詳しく説明すると、例えば、血圧計301の測定に係る一の利用者の腕にカフを巻いて血圧計301が血圧を測定する。このとき、スピーカ222から出力された「測定を開始しますか?」という問いに対して回答する音声を骨伝導マイクロホン331が取得できるのは、その一の利用者についてのもののみである。仮に、一の利用者の周辺にいる他の利用者が音声を発した場合、骨伝導マイクロホン331はその他の利用者の音声を取得することはできない。そのため、血圧計301が計測する計測値に係る利用者と、第2の照合用情報取得部330である骨伝導マイクロホン331が取得する骨伝導音に係る利用者とは同一となり、不正に人体情報を測定しようとするのを防ぐことができる。
第1の実施例においては、測定装置300によって測定された骨伝導音と本人確認装置200’によって取得された気道音を照合し、照合結果が「OK」であった場合にのみ、測定装置300によって測定された血圧が、本人確認によって特定された利用者に係るものであるとして記録されるため、真の利用者によって利用されない測定装置(不正な測定装置)を利用した他人の測定結果が登録されるのを防ぐことができる。
また、第1の実施例では、各通信ユニットは、近距離通信を目的としたBluetooth、NFCのような無線通信方式を用いて通信を行う。このようにすることで、不正な測定装置を用いて測定がされる場合、その測定装置300は本人確認装置200’の近傍に設けられなければならない。このため、不正な測定装置が利用されるのは困難となり、不正な測定情報が登録されるのを防ぐことができる。すなわち、腕時計型本人確認装置202が行った本人確認に係る利用者について、異なる利用者に係る計測値を登録することは困難となり、このため、不正に人体情報を測定しようとするのが困難となる。
また、第1の実施例において、スピーカ222は「測定を開始しますか?」という音声を出力しているが、それに代わり「あなたのペットの名前は何ですか?」という音声を出力してもよい。この場合、予め設定された回答を利用者が回答した場合に限り測定を開始することができ、声紋認証に加えて知識認証で真の利用者であることを確認することができる。
つぎに、第2の実施形態の具体例として、第2の実施例を説明する。
<測定情報記録システムの機能構成>
図12に示すように、第2の実施例における測定情報記録システム1は、本人確認装置200’の一例として腕時計型本人確認装置202を備え、測定装置300の一例として血圧及び脈拍を測定できる血圧計301を備える。また、第2の実施例においては、第1の照合用情報取得部240及び第2の照合用情報取得部330の一例としてそれぞれ脈波センサ242及び332を備え、第2の照合用情報取得部330の一例としての脈波センサ332は血圧計301内に備えられている。
また、第2の実施例における第1の照合用情報及び第2の照合用情報は脈波とし、第1の照合用情報取得部240及び第2の照合用情報取得部330はそれぞれ脈波センサ242,332とする。また、第2の実施例においては、本人確認装置200’(腕時計型本人確認装置202)の通信ユニット210及び測定装置300(血圧計301)の通信ユニット310は、人体通信によるネットワークを介して通信する。
また、第2の実施例においては、認証用情報として静脈認証用情報を用いる。第2の実施形態における利用者情報記録部260の認証用情報として静脈認証用情報を記録する。認証部230は、測定された利用者の静脈に基づいて利用者情報記録部260の静脈認証用情報に関連付けて記録されている利用者ID及び利用者名を抽出することにより利用者を特定する。
また、第2の実施例においては、第2の実施形態で説明された構成の他に、腕時計型本人確認装置202が本人確認情報記録部293を備え、管理サーバ500が、本人確認情報記録部540と、測定情報記録部550と、照合情報記録部560とを備える。
本人確認情報記録部540は、本人確認の結果である本人確認結果を記録する。図13は本人確認情報記録部540が、本人確認情報を記録する本人記録情報テーブルを示す概念図である。本人確認情報記録部540は、本人確認情報テーブルに、利用者ID、本人確認日時を関連付けて記録する。例えば、図13に示される本人確認情報テーブルにおいて、利用者IDは「000336699」の利用者について、本人確認日時「2014/7/9 6:35:20」に本人確認が行われたことを示している。
測定情報記録部550は、測定装置300から受信した測定結果及び測定情報を送信した測定装置300の測定装置IDを記録する。図14は測定情報記録部550が、測定情報を記録する本人記録情報テーブルを示す概念図である。測定情報記録部550は、測定情報テーブルに、測定を一意に識別する測定ID、測定情報を送信した測定装置300の測定装置ID、測定結果が血圧、酸素飽和度、脈拍、歩数、移動加速度のいずれであるかを表す測定種別、測定日時、及び測定値を関連付けて記録する。例えば、図14に示される測定情報テーブルおいて、測定ID「809516489」の測定に係る測定装置ID「9879876」の測定装置300から送信された測定情報は、測定種別が「最高血圧」であり、測定日時が「2014/7/7 08:02:35」であり、測定値が「110」であることを示している。
本人確認情報記録部540は、本人確認装置200’から受信した本人確認情報及び本人確認情報を送信した本人確認装置200’の本人確認装置IDを記録する。図15は本人確認情報記録部540が、本人確認情報を記録する本人記録情報テーブルを示す概念図である。本人確認情報記録部540は、本人記録情報テーブルに、本人確認ID、本人確認装置ID、及び利用者IDと本人確認日時とを含む本人確認結果を関連付けて記録する。例えば、図15に示される本人記録情報テーブルおいて、本人確認ID「708701670」で一意に識別される本人確認情報は、本人確認装置ID「121212121」の本人確認装置200’から送信され、利用者IDは「000336699」であり、本人確認日時は「2014/7/7 6:35:20」であることが示されている。
照合情報記録部560は、本人確認装置200’から受信した照合情報及びその照合情報を送信した本人確認装置200’の本人確認装置IDを記録する。図16は照合情報記録部560が、照合情報及び照合装置IDを記録する照合情報テーブルを示す概念図である。照合情報記録部560は、照合の処理を一意に識別する照合ID、測定ID、測定装置ID、本人確認ID、本人確認装置ID、第1の照合用情報、第2の照合用情報、及び照合結果を関連付けて記録する。例えば、図16に示される照合情報テーブルにおいて、照合ID「951671080」に係る照合用情報を送信した測定装置IDは「951671080」であり、照合係る測定IDは「809516489」であり、測定装置IDは「9879876」であり、本人確認IDは「708701670」であり、本人確認装置IDは「121212121」であり、第1の照合用情報は「xxxxxxxxx」、第2の照合用情報「yyyyyyyyy」であり、照合結果照合結果は「OK」であることが示されている。
<測定情報記録システムの動作>
続いて、図17を用いて、第2の実施例に係る測定情報記録システム1の動作について説明する。
まず、利用者が腕時計型本人確認装置202を装着する(ステップS201)と、腕時計型本人確認装置202の静脈センサ232は利用者の静脈を取得して、利用者情報記録部260に記録されている静脈情報を用いた静脈認証によって利用者を特定する(ステップS202)。そして、予め定められた所定の時間経過後、静脈センサ232は再び利用者の静脈を取得して、利用者情報記録部260に記録されている認証用静脈情報を用いた静脈認証によって本人確認を行う(ステップS202)。本人確認によって利用者が特定されると、予め定められた所定の時間又は所定の条件を満たしている間は、その腕時計型本人確認装置202200を装着しているのは特定された利用者であり、腕時計型本人確認装置202の第1の照合用情報取得部240によって取得された第1の照合用情報はその利用者に係るものであるとしている。また、腕時計型本人確認装置202がその利用者から取り外された場合、先に特定された利用者は腕時計型本人確認装置202の利用を中断したものとされ、腕時計型本人確認装置202の第1の照合用情報取得部240によって取得された第1の照合用情報はその利用者に係るものではないとされる。
例えば、静脈センサ232を取得して、取得された静脈を利用者情報記録部260に記録されている静脈情報と比較し、利用者IDが「000336699」であり、利用者の氏名が「山田ひとし」であることを特定する。そして、認証部230によって特定された利用者が2時間有効であるという条件がある場合、午前6時35分にその腕時計型本人確認装置202の利用者に係る利用者IDが「000336699」であり、利用者の氏名が「山田ひとし」と認識されると、2時間後の午前8時35分まで、同一の利用者がその腕時計型本人確認装置202を利用しているものとされる。
一方、利用者が測定装置300の一例である血圧計301のカフを腕に巻くことによって血圧計301を装着し(ステップS203)、血圧計301の「測定開始」ボタンを押下する(ステップS204)。ステップS204で血圧計301の「測定開始」ボタンが押下されると、通信ユニット310は人体通信を介して、利用者が装着している腕時計型本人確認装置202に測定装置IDを含む測定開始通知を送信する(ステップS205)。ステップS205で測定開始通知が送信されると腕時計型本人確認装置202の脈波センサ242が利用者の脈波(脈波1)を取得する(ステップS206)。
また、ステップS204で血圧計301の「測定開始」ボタンが押下されると、血圧計301が備えている脈波センサ332が利用者の脈波(脈波2)を取得する(ステップS207)。同時に血圧計301は、利用者の血圧値を測定する(ステップS208)。ステップS207、208で、血圧値が測定され、脈波2が取得されると、通信ユニット310は人体通信を介して、測定種別、測定値(最高血圧、最低血圧、脈拍)、測定日時を含む測定情報、脈波2を表す情報、及び測定装置IDを測定結果通知として、腕時計型本人確認装置202に送信する(ステップS209)。また、表示部340はこれらの情報をディスプレイに表示する(ステップS210)。
例えば、午前8時02分に利用者IDが「000336699」であり、利用者の氏名が「山田ひとし」である利用者が血圧計301の「測定開始」ボタンを押下すると、血圧計301は、最高血圧、最低血圧及び脈拍を測定し、「測定種別=最高血圧、測定値=110、測定日時=2014/7/7 08:02:35」、「測定種別=最低血圧、測定値=82、測定日時=2014/7/7 08:02:40」、「測定種別=脈拍、測定値=87、測定日時=2014/7/7 08:02:35」という3つの測定情報を測定装置ID「9879876」とともに腕時計型本人確認装置202に送信する。
ステップS209で、測定結果通知が送信されると、腕時計型本人確認装置202の通信ユニット210は、測定結果通知を受信する。そして、受信した測定結果通知に含まれる脈波2と、ステップS206で測定された脈波1とを用いて、照合部280が照合を行う(ステップS211)。
ステップS211で、照合部280が照合を行うと、測定結果、測定装置ID、ステップS202で行った本人確認の結果である本人確認結果、本人確認装置ID、及び照合結果を照合結果通知として管理サーバ500に送信する(ステップS212)。
ステップS212で、測定結果、測定装置ID、本人確認結果、本人確認装置ID及び照合結果が送信されると、管理サーバ500の通信ユニット510は送信された情報を受信し、照合結果が「OK」であった場合に、図14に示されるように、測定情報記録部550が測定結果、測定装置IDを記録する。また、図15に示されるように、本人確認情報記録部540が本人確認結果、本人確認装置IDを記録する。また、図16に示されるように照合情報記録部560が照合結果「OK」を記録する(ステップS215)。なお、照合結果が「NG」であった場合に、照合情報記録部560は照合結果「NG」を記録する。
例えば、第2の実施例では、管理サーバ500の測定情報記録部550が、受信した3つの測定結果である、「測定種別=最高血圧、測定値=110、測定日時=2014/7/7 08:02:35」、「測定種別=最低血圧、測定値=82、測定日時=2014/7/7 08:02:40」、「測定種別=脈波、測定値=87、測定日時=2014/7/7 08:02:35」を測定装置ID「9879876」に関連付けて記録する。
なお、第2の実施例では、利用者は装着型である腕時計型本人確認装置202を利用するが、測定装置300については共用のものを利用してもよい。例えば、各利用者は自身の腕時計型本人確認装置202を装着し、会社や店頭などの公共の場所に設置された共用の測定装置300を利用してもよい。
第2の実施例においては、測定装置300によって測定された脈波と腕時計型本人確認装置202によって取得された脈波を照合し、照合結果が「OK」であった場合にのみ、測定装置300によって測定された血圧が、本人確認によって特定された利用者に係るものであるとして記録されるため、不正な測定装置を利用した他人の測定結果が登録されるのを防ぐことが可能となる。
第2の実施例によれば、例えば、腕時計型本人確認装置202を装着した一の利用者とは異なる他の利用者について測定装置300が測定を行った場合、他の利用者について測定装置300が取得した第2の照合用測定情報を、人体通信を介した腕時計型本人確認装置202に送信することができず、他の利用者の測定情報を一の利用者の測定情報として不正に登録するのを妨げることができる。また、仮に、一の利用者と他の利用者が手をつなぐ等の方法により人体通信を介して、第2の照合用情報を腕時計型本人確認装置202に送信することによって、腕時計型本人確認装置202が第1の照合用情報と第2の照合用情報を照合しても、一の利用者に係る第1の照合用情報である脈波と、他の利用者に係る第の照合用情報である脈波を照合した照合結果は「NG」となる。そのため、他の利用者の血圧値が、一の利用者に係るものではないとされる。
つぎに、第1の実施形態の具体例として、第3の実施例を説明する。
<測定情報記録システムの機能構成>
図18を用いて、第3の実施例における測定情報記録システム1の全体構成を説明する。第3の実施例における測定情報記録システム1は、本人確認装置200の一例として腕時計型本人確認装置202を、測定装置300の一例として歩数計305を備える。また、第3の実施例においては、第1の照合用情報取得部240の一例として脈拍センサ243を備え、第2の照合用情報取得部330の一例として歩数計305の測定部320を備える。また、第3の実施例においては、第2の実施例と同様に認証部230は、認証用情報として静脈認証用情報を用いて利用者を認証することによって本人確認を行う。
図18に示すように、第3の実施例における腕時計型本人確認装置202は、実施形態1において説明された機能構成に加えて、さらに第1の照合用情報記録部291及び本人確認情報記録部293を備えている。
第1の照合用情報記録部291は、第1の照合用情報を記録する。図19は第1の照合用情報記録部291が第1の照合用情報を記録する第1の照合用情報テーブルを示す概念図である。第1の照合用情報記録部291は、照合用情報テーブルに、第1の照合用情報が取得された取得日時及び取得された第1の照合用情報の例である脈拍値が関連付けて記録する。例えば、図19に示される照合用情報テーブルにおいて、取得日時「2014/7/9 6:35:00」に取得された脈拍値は「78」であることが示されている。
本人確認情報記録部293は、認証部230によって利用者の認証関する本人確認情報を記録する。図20は本人確認情報記録部293が、本人確認情報を記録する本人記録情報テーブルを示す概念図である。本人確認情報記録部293は、本人記録情報テーブルに、本人確認を一意に識別するための本人確認ID、利用者ID、本人確認を開始した本人確認開始日時及び本人確認を終了した本人確認終了日時を関連付けて記録する。例えば、図20に示される本人記録情報テーブルおいて、本人確認ID「708701670」で一意に識別される本人確認に係る利用者IDは「000336699」であり、本人確認開始日時は「2014/7/9 6:35:20」であり、本人確認終了日時は「2014/7/9 21:00:00」であることが示されている。
第3の実施例における歩数計305は、さらに第2の照合用情報記録部360を備える。また、測定部320は、加速度センサ321を用いて歩数を測定してもよい。
第2の照合用情報記録部360は、第2の照合用情報を記録する。図21は第2の照合用情報記録部360が第2の照合用情報を記録する照合用情報テーブルを示す概念図である。第2の照合用情報記録部360は、照合用情報テーブルに、第2の照合用情報が取得された取得日時及びその日時に取得された第2の照合用情報の一例である歩数を関連付けて記録する。図21に示される照合用情報テーブルにおいて、取得日時「2014/7/9 6:35:00」に取得された歩数は「5」であることが示されている。
第3の実施例における照合装置400は、さらに装置対応情報記録部450、照合情報記録部460、第1の照合用情報記録部470、第2の照合用情報記録部480を備えている。
装置対応情報記録部450は、利用者によって利用される測定装置300を一意に識別するための測定装置IDと、同一の利用者によって用いられる本人確認装置の本人確認装置IDとの対応を表す装置対応情報を記録する。図22は、装置対応情報記録部450が装置対応情報を記録する装置対応情報テーブルを示す概念図である。装置対応情報記録部450は、装置対応情報テーブルに、測定装置ID及び本人確認装置IDを関連付けて記録する。例えば、図22に示される装置対応情報テーブルにおいて、測定装置ID「3929505」によって表される測定装置300と、本人確認装置ID「123213123」によって表される腕時計型本人確認装置202とは同一の利用者によって利用されることが示されている。
照合情報記録部460は、照合情報及びその照合情報を送信した照合装置400の照合装置IDを記録する。図23は照合情報記録部460が、照合情報及び照合装置IDを記録する照合情報テーブルを示す概念図である。照合情報記録部460は、照合ID、測定装置ID、本人確認ID、本人確認装置ID、及び照合結果を関連付けて記録する。例えば、図23に示される照合情報テーブルにおいて、照合ID「951671080」で表される照合の処理に係る測定IDは「924858272」であり、測定装置IDは「3929505」であり、本人確認IDは「708701670」であり、本人確認装置IDは「123213123」であり、照合結果は「OK」であることが示されている。
第1の照合用情報記録部470は、第1の照合用情報を記録する。図24は、第1の照合用情報記録部470が第1の照合用情報を記録する第1の照合用情報テーブルを示す概念図である。第1の照合用情報記録部470は、第1の照合用情報テーブルに、照合に係る本人確認装置ID、本人確認ID、照合の対象となった第1の照合用情報を取得した取得日時、及びその取得日時に取得された第1の照合用情報の一例である脈拍値を関連付けて記録する。例えば、図24に示される第1の照合用情報テーブルにおいて、本人確認装置ID「123213123」、本人確認ID「708701670」について取得日時「2014/7/9 6:35:00」に取得された脈拍値は「78」であることが示されている。
第2の照合用情報記録部480は、第2の照合用情報を記録する。図25は、第2の照合用情報記録部480が第2の照合用情報を記録する第2の照合用情報テーブルを示す概念図である。第2の照合用情報記録部480は、第2の照合用情報テーブルに、照合の対象となった第1の照合用情報を取得した測定装置ID、測定日時、及びその測定日時に取得された第2の照合用情報の一例である歩数を関連付けて記録する。例えば、図25に示される照合用情報テーブルにおいて、測定装置ID「3929505」で表される測定装置300で日時「2014/7/9 6:35:00」に取得された歩数は「5」であることが示されている。
本人確認情報記録部540は、腕時計型本人確認装置202から受信した本人確認情報及び本人確認情報を送信した腕時計型本人確認装置202の本人確認装置IDを記録する。図26は本人確認情報記録部540が、本人確認情報を記録する本人記録情報テーブルを示す概念図である。本人確認情報記録部540は、本人記録情報テーブルに、本人確認ID、本人確認装置ID、利用者ID、本人確認開始日時、及び本人確認終了日時を関連付けて記録する。例えば、図26に示される本人記録情報テーブルおいて、本人確認ID「708701670」で一意に識別される本人確認情報は、本人確認装置ID「123213123」の腕時計型本人確認装置202から送信され、利用者IDは「000336699」であり、本人確認開始日時は「2014/7/9 6:35:20」であり、本人確認終了日時は「2014/7/9 21:00:00」であることが示されている。
測定情報記録部550は、歩数計305から受信した測定情報及び測定情報を送信した歩数計305の測定装置IDを記録する。図27は測定情報記録部550が、測定情報を記録する本人記録情報テーブルを示す概念図である。測定情報記録部550は、測定情報テーブルに、測定情報を送信した歩数計305の測定装置ID、及び測定種別と測定日時と測定値とを含む測定結果を関連付けて記録する。例えば、図27に示される測定情報テーブルおいて、測定装置ID「3929505」の歩数計305から送信された測定情報は、種別が「歩数」であり、測定日時が「2014/7/9 6:35:00」であり、測定値(歩数)が「5」であることを示している。
照合情報記録部560は、照合装置400から受信した照合情報及びその照合情報を送信した照合装置400の照合装置IDを記録する。図28は照合情報記録部560が、照合情報及び照合装置IDを記録する照合情報テーブルを示す概念図である。照合情報記録部560は、照合ID、測定ID、測定装置ID、本人確認ID、本人確認装置ID、及び照合結果を関連付けて記録する。例えば、図28に示される照合情報テーブルにおいて、照合ID「951671080」で表される照合の照合情報を送信した照合装置IDは「5656565555」であり、照合の処理に係る測定IDは「924858272」であり、測定装置IDは「3929505」であり、本人確認IDは「708701670」であり、本人確認装置IDは「123213123」であり、照合結果は「OK」であることが示されている。
照合済み測定情報記録部570は、照合情報記録部560に記録されている測定ID及び測定装置IDに係る測定値(本実施例では歩数計305によって測定された歩数)に基づいて、算出部520が算出した統計値を記録する。また、照合済み測定情報記録部570は、その測定値に関する測定ID、測定装置ID、及び測定種別と統計値と測定開始日時と測定終了日時とを含む測定結果を関連付けて記録する。図29は照合情報記録部560が、照合情報及び照合装置IDを記録する照合情報テーブルを示す概念図である。例えば、図29に示される照合済み測定情報テーブルにおいて、測定ID「924858272」に係る測定装置ID「3929505」で測定された測定についての測定種別が「歩数」であり、統計値が「13676」であり、測定開始日時が「2014/7/9 6:35:00」であり、測定終了日時が「2014/7/9 21:00:00」であることが示されている。
第3の実施例においては、測定装置300によって測定された歩数と腕時計型本人確認装置202によって取得された脈拍を照合し、照合結果が「OK」であった場合にのみ、測定された歩数が本人確認によって特定された利用者に係るものであるとして記録されるため、不正な測定装置を利用した他人の測定結果が登録されるのを防ぐことが可能となる。
第3の実施例における管理サーバ500は、測定装置IDと本人確認装置IDとの対応を表す装置対応情報を記録している。このようにすることで、不正な測定装置を用いて測定がされた場合、その測定装置が送信する測定装置IDは、本人確認装置IDと対応していないため、正当な利用者による測定に係る測定情報ではないと判断することができる。このため、不正な測定装置を利用した測定結果が登録されるのを防ぐことが可能となる。
<測定情報記録システムの動作>
続いて、第3の実施例に係る測定情報記録システムの動作について説明する。
まず、利用者が腕時計型の腕時計型本人確認装置202を装着する(ステップS301)と、認証部230の一例である静脈センサ232は利用者の静脈情報を取得して、静脈認証によって認証を行う(ステップS302)。そして、予め定められた所定の時間経過後、静脈センサ232は再び利用者の静脈情報を取得して、利用者情報記録部260に記録されている静脈認証情報を用いた静脈認証によって利用者を特定する(ステップS302)。本実施例では、取得された静脈情報に基づいて利用者情報記録部260に記録されている静脈認証用情報を検索し、例えば、対応する利用者ID「00036699」及び利用者名「山田ひとし」を特定する。本人確認情報記録部293が本人確認ID、利用者ID及び本人確認開始日時を関連付けて記録する。
腕時計型本人確認装置202の第1の照合用情報取得部240の一例である脈拍センサ243が所定の時間間隔で、利用者の脈拍を取得する(ステップS303)。
ステップS302の認証により利用者が特定されなかった場合、又は、利用者が腕時計型の腕時計型本人確認装置202を取り外したことが検出された場合、処理は終了する。本実施例では、利用者が、例えば21:00に帰宅し腕時計型本人確認装置202を取り外す(ステップS307)と、腕時計型本人確認装置202が取り外されたことを検出し、脈拍センサ243は脈拍を取得する処理を終了する。本人確認情報記録部293が本人確認終了日時「2014/7/9 21:00:00」を本人確認IDに関連付けて記録する。
一方、歩数計305は利用者が歩数計を身に付けていても、身に付けていなくても、常時、歩数を測定している(ステップS300)。利用者が歩数計305を身に付け(ステップS304)ると、利用者の歩行に伴い歩数計は「1」以上の歩数をカウントすることになる。さらに、利用者が歩数計305を取り外す(ステップS320)と、以降、歩数計は歩数「0」をカウントする。
ステップS303で脈拍の測定が開始されると、認証部230は測定によって取得された脈拍が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS306)。例えば、利用者が腕時計型本人確認装置202を取り外す(ステップS307)ことによって脈拍が所定の閾値以下となった場合、脈拍センサ243は脈拍の測定を終了する(ステップS308)。ステップS306で、脈拍が所定の閾値より大きいと判定された場合、通信ユニット210が本人確認ID、本人確認装置ID、所定の時間間隔又は所定の時刻に取得した毎分の脈拍及び脈拍の取得日時を含む第1照合用情報を照合情報通知として照合装置400に送信する(ステップS309)。
また、ステップS302で認証によって本人確認が行われると、所定の時間間隔又は所定の時刻に、本人確認ID、本人確認装置I、及びその処理によって特定された利用者IDと本人確認開始日時と本人確認終了日時とを含む本人確認結果を本人確認結果通知として通信ユニット210が管理サーバ500に送信する(ステップS310)。ステップS310で本人確認結果通知が送信されると、本人確認情報記録部540が本人確認結果通知の情報を本人確認情報として記録する(ステップS311)。
ステップS305で利用者の歩数が測定されると、所定の時間間隔又は所定の時刻に通信ユニット310が測定装置300としての歩数計305を表す測定装置ID及び毎分の歩数及び測定された測定日時を照合情報通知として照合装置400へ送信する(ステップS312)。また、通信ユニット310は、所定の時間間隔又は所定の時刻に、測定装置ID,及び測定種別と毎分の歩数と測定日時を含む測定結果を測定結果通知として管理サーバ500に送信する(ステップS313)。ステップS313で測定結果通知が送信されると、測定情報記録部550はこれらの情報を記録する。
第3の実施例では、例えば、22:00に本人確認装置200及び測定装置300がそれぞれ記録した情報を照合装置400及び管理サーバ500に送信する。
ステップS309で第2の照合用情報としての歩数が送信され、ステップS310で第1の照合用情報としての脈拍が送信されると、照合装置400の通信ユニット410はそれらの情報を受信する。そして、照合部420は、歩数計305の測定装置IDに関連付けて記憶されている本人確認装置IDを特定し、その本人確認装置IDによって識別される腕時計型本人確認装置202の脈拍センサ243が取得した第1の照合用情報である脈拍と、歩数計305が測定することによって取得しした第2の照合用情報である歩数とを照合する処理を行う(ステップS315)。
第3の実施例では、例えば、第1の照合用情報に含まれる本人確認装置ID「123213123」に基づいて、照合部420は、装置対応情報記録部450によって関連付けて記録されている測定装置ID「3929505」を特定する。そして、照合部420は、本人確認装置ID「123213123」に基づいて第1の照合用情報に記録されている測定日時を特定する。詳しく説明すると、第1の照合用情報記録部470によって測定装置ID「3929505」に関連付けて記録されている測定日時は複数あり、これら複数の測定日時の最も早い時間「2014/7/9 6:35:00」から最も遅い時間「2014/7/9 21:00:00」までの時間帯「2014/7/9 6:35:00〜2014/7/9 21:00:00」を特定する。そして、同じ時間帯における第1の照合用情報と第2の照合用情報との照合処理を行う。
ステップS315で照合する処理が行われると、通信ユニット410は、測定装置ID、本人確認装置ID、本人確認ID、照合装置ID、及び照合結果を照合結果通知として管理サーバ500に送信する(ステップS316)。ステップS316で照合結果通知が送信されると、管理サーバ500の通信ユニット510が照合結果通知を受信し、照合情報記録部560が記録する(ステップS317)。
ステップS311,314,316によって測定情報、本人確認情報、照合情報が記録されると、照合結果が「OK」であった場合に、これらの情報に基づいて算出部520が統計値を算出する。第3の実施例では、算出部520は、照合装置400から受信した照合装置ID及び照合IDに関連付けられている測定装置IDに関連付けて、測定情報記録部550に記録されている測定値を抽出する。
図26〜28に示される例を用いて算出部520が測定値を抽出する処理を説明すると、算出部520は、図28に示される照合情報について、照合装置ID「5656565555」及び照合ID「951671080」に関連付けられている測定装置ID「3929505」を抽出する。また、算出部520は、図28に示される照合情報について、照合装置ID「5656565555」及び照合ID「951671080」に関連付けられている本人確認ID「708701670」を抽出し、図26で示される本人確認情報記録部540で、その本人確認IDに関連付けられている本人確認開始日時「2014/7/9 6:35:00」、本人確認日時が「2014/7/9 21:00:00」を抽出する。さらに、算出部520は、図27に示される測定情報記録部550の測定日時のうち本人確認開始日時「2014/7/9 6:35:00」及び本人確認日時が「2014/7/9 21:00:00」の間の時間帯の測定日時を抽出する。そして、算出部は、抽出された1つ以上の測定日時に関連付けて記録されている歩数を抽出する。そして、算出部520は抽出された歩数の合計「13676」を統計値として算出する。
以上のように、第3の実施例では、照合装置400の装置対応情報記録部450が、測定装置ID及び本人確認装置IDを関連付けて記憶し、これらのIDに係る血圧計301が取得した第2の照合用情報と、腕時計型本人確認装置202が取得した第1の照合用情報とを照合するため、予め記録された血圧計301及び腕時計型本人確認装置202のいずれも有している利用者について、血圧を測定することになる。すなわち、血圧計301が計測する計測値に係る利用者と、腕時計型本人確認装置202が行った本人確認に係る利用者とは同一となり、不正に人体情報を測定しようとするのが困難となる。
第3の実施例では、利用者は歩数計305を身に付けると、歩数計305が利用者の歩数を計測するが、利用者は歩数計305を身につけず、カバン等に入れておく場合に歩数計305に内蔵されている加速度センサ321によって歩数が計測されるとしてもよい。
また、第3の実施例では、腕時計型本人確認装置202及び歩数計305のそれぞれが、本人確認情報及び測定情報を照合装置400に送信せず、管理サーバ500に直接送信しているが、本人確認情報及び測定情報を照合装置400に送信し、照合装置400がこれらの情報を管理サーバ500に送信するとしてもよい。
また、第3の実施例では、腕時計型本人確認装置202及び歩数計305のそれぞれが、所定の時間間隔で又は所定の時刻に本人確認及び測定結果通知を送信するとしたが、照合装置400又は管理サーバ500からの要求に応答して送信するとしてもよい。
また、第3の実施例では、腕時計型本人確認装置202は本人確認結果通知を管理サーバ500に送信し、歩数計305は測定結果通知を管理サーバ500に送信するとしたが、例えば、腕時計型本人確認装置202が本人確認結果通知を歩数計305に送信し、歩数計305が本人確認結果通知及び測定結果通知を管理サーバ500に送信するとしてもよい。同様に、歩数計305が測定結果通知を腕時計型本人確認装置202に送信し、腕時計型本人確認装置202測定結果通知及び本人確認結果通知を管理サーバ500に送信するとしてもよい。
上述の実施形態及び実施例は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態及び実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態及び実施例に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。