JP6199175B2 - マンホールカバーの開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マンホールを閉鎖可能なマンホールカバーの開閉装置に関する。
従来から、マンホールカバーの開閉装置として、下記特許文献1に代表される装置が公知となっている。なお、この特許文献1に記載のマンホールカバーの開閉装置は、マンホールを閉鎖するマンホールカバーの中央部に設けられてマンホールカバーを押圧する締付用のハンドルと、マンホールカバーの周縁部にマンホールカバーと一体状に設けた支持ブラケットと、マンホールに近接する容器上に設けられて旋回軸を中心にして水平旋回する取付ブラケットと、前記支持ブラケットと前記取付ブラケット間に連結されてマンホールカバーを水平状態に保持する上下一対の平行リンクとから構成され、前記平行リンクが略水平位置から垂直位置より後方位置に回動することにより前記マンホールカバーは水平状態で前記旋回軸に近づいた位置に上昇させられ、更にマンホールカバーは取付ブラケットの旋回により水平状態のまま旋回させられるようにしたものである。
特公平2−42755号公報
しかしながら、上記特許文献1の装置においては、取付ブラケットの旋回により水平状態のまま旋回させることができるものの、マンホールから取り外した際のマンホールカバーの位置の高さは、上下一対の平行リンクの長さに依存している。したがって、上記特許文献1の装置においては、マンホールから取り外した際のマンホールカバーの高さ位置を、様々な場所(例えば、天井の低い建物内など)に合わせて調整することは困難であった。
そこで、本発明は、取付ブラケットの旋回により水平状態のまま旋回させることができるだけでなく、マンホールから取り外した際のマンホールカバーの位置の高さを、様々な場所に合わせて容易に調整することが可能なマンホールカバーの開閉装置を提供することを目的とする。
(1) 本発明は、マンホールカバーの開閉装置マンホールを閉鎖するマンホールカバーの中央部に設けられ、マンホールカバーを締め付ける操作に用いるハンドルと、前記マンホールカバーの周縁部の一部にマンホールカバーと一体状に設けた支持ブラケットと、マンホールに近接する容器上に設けられて旋回軸を中心にして水平旋回する取付ブラケットと、一端部が前記支持ブラケットと回動可能に連結され、他端部が前記取付ブラケットに回動可能に連結されている上下一対のアームと、一端側において前記支持ブラケットと回動可能に連結され、他端側において前記取付ブラケットに回動可能に連結されているとともに、前記マンホールカバーを閉鎖した際、長さ方向に所定長さ縮み、前記マンホールカバーが開放された際、前記長さ方向に所定長さまで伸びるように伸縮可能に構成され、前記上下一対のアームの回動範囲を調整可能とするとともに前記マンホールカバーの持ち上げの補助を行う回動範囲調整部と、を備えている。なお、ここでの「所定長さ」とは、予め設定した長さのことであり、適宜調整可能なものをいう。
上記(1)の構成によれば、取付ブラケットの旋回により水平状態のまま旋回させることができるだけでなく、マンホールカバーの持ち上げの補助を行いつつも、マンホールから取り外した際のマンホールカバーの高さ位置を、様々な場所に合わせて容易に調整することができる。
(2) 上記(1)のマンホールカバーの開閉装置においては、前記回動範囲調整部が、棒状部材と、前記棒状部材が挿通される空間を内部に有し、前記棒状部材の軸方向に沿って圧縮自在な弾性体と、前記棒状部材が挿通される孔が設けられ、前記弾性体の一端部を保持しつつ前記棒状部材の軸方向に沿って摺動可能な第1の保持部と、前記弾性体の他端部を保持するとともに前記棒状部材の他端部が固定されてなる第2の保持部と、を有した保持具と、前記棒状部材の一端部、又は、前記棒状部材の一端部と前記第1の保持部との間の前記棒状部材に設けられ、前記第1の保持部の摺動位置を制止する制止部材と、を含んでいる。前記第1の保持部は、前記上下一対のアームのうち下部のアームの一端部と連結されているとともに前記支持ブラケットに連結され、前記第2の保持部が、前記下部のアーム他端部の前記取付ブラケットへの連結位置よりも前記容器側の位置において前記取付ブラケットに回動可能に連結されている。前記マンホールカバーを閉鎖した際、前記第1の保持部が前記第2の保持部へ向かって摺動し前記弾性体を圧縮し、前記マンホールカバーが開放された際、前記第1の保持部が前記棒状部材の一端側へ向かって摺動し前記弾性体の圧縮が緩和される。
上記(2)の構成によれば、マンホールカバーが解放された場合、マンホールカバーを閉鎖した際に圧縮して得た弾性体の付勢力によって、マンホールカバーを容易に持ち上げることができる。また、上記特許文献1に開示されている装置の構造(材料の曲げを利用するねじりばね)では、マンホールカバーの質量とつりあわせる力を発生させることが難しいため、平行リンクを直立より、さらに奥まで回転させ、デットポイントを越えさせることで、マンホールが上昇位置から落ちてこないように固定する構造としている。この固定された状態(マンホールカバーを開けたまま)で走行する場合(例えばマンホールと投入装置との位置合わせした場合等)、マンホールカバーの上下振動が、マンホールカバーのヒンジとタンク胴板の取付部とに直接加わり、タンク胴板に大きな応力が発生する。また、マンホールカバーを作業者が踏んだ場合も、タンク胴板に大きな荷重が加わることになる。このような問題に鑑みて、上記(2)の構成においては、弾性体(例えば、材料のねじりを用いるコイルスプリング、ゴムなど)を使うことで、マンホールカバーの質量とつりあう力を発生させ、開状態を保持する構造とすることが可能である。すなわち、マンホールカバーに加わる上下方向の力を、弾性体を介してヒンジに伝えることで、タンク胴板へ加わる荷重を弾性体の弾性力を上限に抑える構成としている。
(3) 上記(1)又は(2)のマンホールカバーの開閉装置においては、前記上下一対のアームにおける上部のアームの長さが、前記上下一対のアームにおける下部のアームの長さよりも短いことが好ましい。
上記(3)の構成によれば、マンホールから取り外した直後のマンホールカバーは、マンホール面の略垂直方向に上がり、その後、取付ブラケット側へ移動し傾くことになる。したがって、マンホールから取り外そうとしたマンホールカバーからの応力がマンホールに偏ってかかることがないので、マンホールの変形を抑制することができ、特に、パッキンがマンホール周縁部に設けられているような場合には、該パッキンの偏摩耗を防止できる。引いては、マンホールとマンホールカバーとの密着性(容器の密閉性)の低下を抑制することができる。また、仮に雨水などがマンホールカバーに溜まっていたとしても、マンホールから取り外した直後のみ略垂直方向に上がり、その後、取付ブラケット側へ移動し傾くことになるので、マンホールに水分が入ってしまうことがなく、積み荷が濡れてしまうことを防止できる。また、マンホールカバーが閉状態である場合、弾性体中心軸と下部のアームとのなす角度は最小になるため、下部のアームに対して直角方向の分力は小さくなる。これに対して、マンホールカバーが開状態である場合、弾性体中心軸と下部のアームとのなす角度は最大になり、下部のアームに対して直角方向の分力は大きくなる。したがって、下部のアームにおいて略一定の力で、マンホールカバーを持ち上げる方向に回転させるトルクを発生することができる。
(4) 上記(1)〜(3)のマンホールカバーの開閉装置においては、前記マンホールの周縁部に、前記マンホールカバーの周縁部と同径のリング状部材が、前記マンホール中心に向かって突き出るように設けられ、前記ハンドルの操作によって前記マンホールを前記マンホールカバーで塞ぐ際、前記リング状部材における前記容器内部側を押圧し、前記マンホールカバーの周縁部とともに前記リング状部材を挟み込むことが可能な押圧部材が、前記マンホールカバーの容器側に設けられていることが好ましい。
従来(例えば特許文献1のもの)では締付アームを予め取り外した後でないと、低い天井の建物内などでは締付アームが邪魔になり、マンホールカバーを取り外すことが困難な場合があった。しかし、上記(4)の構成によれば、締付アームを使用せず、マンホールカバーの容器側に設けられた押圧部材の押圧を解除するだけでよいので、低い天井の建物内などでも容易にマンホールカバーを取り外すことが可能である。また、リング状部材をマンホールカバーと押圧部材とで挟み込むことでマンホールを密封する構成であることから、従来(例えば特許文献1のもの)において、密封時にマンホールを容器内部側に押し下げるようにかかっていた力を緩和することができる。これにより、容器におけるマンホール周辺の亀裂などを抑制できることから、従来よりも容器の長寿命化が可能となる。ここで、弾性体中心軸と下部のアームとのなす角度が最小となった場合に、マンホールカバーの質量と弾性体の付勢力とのバランスがとれる(マンホールカバーを閉状態の位置に保持できる)ように、予め構成しておけば、押圧部材を締め付けて、マンホールカバーを閉状態にしようとする際、マンホールカバーが浮き上がってしまうことを防止することができる。また、マンホールカバーの開状態を保持する(マンホールカバーの最大開き度合いを所定の位置までに留める)ために、弾性体中心軸と下部のアームとのなす角度の最大値を適宜設定することも可能である。
(5) 上記(1)〜(4)のマンホールカバーの開閉装置においては、前記取付ブラケットに取り付けられ、前記旋回軸を中心軸として前記容器上で回転する回転筒をさらに備え、前記旋回軸のうち前記回転筒と対応する部分の一部に、軸方向と略垂直方向に形成された凹部を有し、前記回転筒が、前記凹部の位置に対応した貫通孔を有しており、前記貫通孔に、前記旋回軸と前記回転筒とを係合する係合部材を挿通していることが好ましい。
上記(5)の構成によれば、マンホールカバーを容器から容易に取り外し可能なので、容易にマンホールカバーのメンテナンスをすることができる。
本発明の実施形態に係るマンホールカバーの開閉装置の平面図である。 図1に示したマンホールカバーの開閉装置の一部断面側面図である。 図1に示したマンホールカバーの開閉装置の閉状態を示した図である。 図1に示したマンホールカバーの開閉装置の開状態を示した図である。 図1に示したマンホールカバーの開閉装置における回動範囲調整部の動作を説明するための図である。 図2に示したマンホールカバーの開閉装置における旋回軸及び回転筒のA−A断面図である。
以下、図1〜図6を参照しながら、本発明の実施形態に係るマンホールカバーの開閉装置について説明する。
(マンホールカバーの開閉装置100の全体構成)
図1及び図2に示すように、本実施形態のマンホールカバーの開閉装置100は、マンホール2と、リング状部材3と、パッキン4と、マンホールカバー5と、押圧部材6と、ハンドル7と、スクリュー捻子軸8と、支持ブラケット20と、取付ブラケット22と、上下一対のアーム25,26と、回動範囲調整部40と、を備えている。
マンホール2は、粉粒体などを収容可能な容器1の上部に開口させてなるものである。マンホール2の環状周縁部には、マンホール2中心に向かって突き出るように設けられたリング状部材3が設けられている。リング状部材3の上部(マンホールカバー5側)には、水漏れなどを防止するとともに、容器1の内圧を保持することが可能なリング状のパッキン4が設けられている。
マンホールカバー5は、蓋状の部材であり、周縁部においてリング状部材3にパッキン4を介在させつつ押し付けることによって、マンホール2を塞ぐことが可能なものである。また、マンホールカバー5の容器1側には、軸10を介して押圧部材6を回動可能に支持することが可能な支持部材5aが設けられている。
押圧部材6は、軸10を中心として回動可能な回動部6aと、連結部材9に設けられた長穴9aに対して摺動可能に軸11を介して連結部材9に連結されている摺動部6bと、を備えている。回動部6aと摺動部6bとは、位置を微調整した上で、溶接などによって部位6cにおいて接合固定されている。回動部6aのマンホール2壁面側には、爪部6dが設けられており、回動部6aの回動によってリング状部材3における容器1内部側を押圧することができるようになっている。
スクリュー捻子軸8は、ハンドル7が操作され回動されることによって、軸方向に上下動可能であり、該上下動によって連結部材9を介して、軸10を中心として押圧部材6を回動させることが可能なものである。
支持ブラケット20は、マンホールカバー5の周縁部の一部にマンホールカバー5と一体状に設けられている。
取付ブラケット22は、旋回軸21を中心軸として容器1上で回転する回転筒23に取り付けられており、旋回軸21を中心にして水平旋回可能なものである。図2及び図6に示したように、回転筒23は、回転筒23外部から旋回軸21中心に向けて設けられた孔部(図示せず)に、旋回軸21と回転筒23との間にグリスを注入するためのグリスニップル23aが設けられている。また、旋回軸21のうち回転筒23と対応する部分の一部には、軸方向と略垂直方向に形成された凹部21aが形成されている。さらに、回転筒23は、凹部21aの位置に対応した貫通孔(図示せず)を有しており、該貫通孔には、旋回軸21と回転筒23とを係合固定するボルト(係合部材)24が挿通されている。このボルト24の先端部は回転筒23の外部に突き出ており、該先端部をナット32,33(ダブルロック(緩み止め)ナット)で締め付けることにより、ボルト24は回転筒23に固定される。なお、ナット32,33の締め付けを緩めてボルト24を取り外すと、容易に旋回軸21から回転筒23を取り外すことができる。
アーム25は、一端部が支持ブラケット20の先端部と軸27を介して回動可能に連結され、他端部が取付ブラケット22の上部(容器1側と反対側)に軸28を介して回動可能に連結されている。アーム26は、アーム25よりも長い部材であるとともにアーム25に対して容器1側に設けられ、一端部が支持ブラケット20と軸29を介して回動可能に連結され、他端部が取付ブラケット22と軸30を介して回動可能に連結されている。
回動範囲調整部40は、図5に示したように、金属製の棒状部材41と、弾性体42と、第1の保持部43a及び第2の保持部43bを有した保持具43と、制止部材(ナット)44と、を備えている。なお、棒状部材41の一端には、ヘキサゴンキャップ45が設けられており、制止部材44とともに、ダブルロック(緩み止め)ナットを形成している。
弾性体42は、棒状部材41が挿通される空間を内部に有し、棒状部材41の軸方向に沿って圧縮自在なものであり、例えば、圧縮バネ、ゴム体、ガススプリングなどを用いることが可能である。なお、本実施形態においては、圧縮バネを用いている。
保持具43における第1の保持部43aは、棒状部材41が挿通される孔(図示せず)を有し、弾性体42の一端部を保持しつつ棒状部材41軸方向に沿って摺動可能なものである。また、第1の保持部43aは、アーム26の一端部及び支持ブラケット20と軸29を介して回動可能に連結されている。
保持具43における第2の保持部43bは、弾性体42の他端部を保持するとともに棒状部材41の他端部が固定されてなるものである。また、第2の保持部43bは、アーム26他端部の取付ブラケット22への連結位置よりも容器1側の位置において取付ブラケット22に軸31を介して回動可能に連結されている。
制止部材44は、棒状部材41の一端部に設けられ、第1の保持部43aの摺動位置を制止するものである。なお、本実施形態においては、ナット部材を用いているが、特にこれに限られず、第1の保持部43aの摺動位置を制止できるものであれば、どのようなものであってもよい。また、制止部材44は、棒状部材41の一端部と第1の保持部43aとの間の棒状部材41に設けても良い。なお、第1の保持部43aの摺動距離を図5の状態よりも短くしてマンホールカバー5の解放時の高さ位置を低めに微調整したい場合には、制止部材44とヘキサゴンキャップ45とを締め込み、上下一対のアーム25,26の回動範囲を規制することによって達成できる。
(マンホールカバーの開閉装置100の開閉動作)
以下では、図2〜図5を参照しながら、マンホールカバーの開閉装置100の開閉動作について説明する。まず、マンホールカバーの開閉装置100の閉状態から開状態になるまでの動作について説明する。図3は、図1に示したマンホールカバーの開閉装置100の閉状態を示している。このとき、容器1内部では図2の中心線から左側の図の状態となっている。すなわち、連結部材9は、最も下部の位置まで移動し、押圧部材6の爪部6dとマンホールカバー5の周縁部とでリング状部材3を挟み込んで、マンホール2を密封している状態である。また、このときの回動範囲調整部40における弾性体42(圧縮バネ)は、図5の実線で示した状態になっており、圧縮されている。
上記閉状態から、ハンドル7を操作し、スクリュー捻子軸8を容器1外部方向に移動するように動作させ、容器1内部が図2の中心線から右側の図の状態となるまで、連結部材9を引き上げる。この連結部材9の引き上げによって、押圧部材6の爪部6dのリング状部材3への押圧が解除される。そして、マンホールカバー5を引き上げることによって、図4に示したマンホールカバーの開閉装置の開状態とすることができる。このときの回動範囲調整部40における圧縮バネは、図5の二点鎖線で示した状態になっており、圧縮が緩和された状態となっている。
次に、マンホールカバーの開閉装置100の開状態から閉状態になるまでの動作について説明する。まず、図4に示したマンホールカバーの開閉装置の開状態から、マンホールカバー5を引き下げてマンホール2を閉塞する。このとき、容器1内部は、図2の中心線から右側の図の状態となり、回動範囲調整部40における弾性体42(圧縮バネ)は、図5の二点鎖線で示した状態(圧縮バネが長さ方向に緩和した状態)から実線で示した状態(圧縮バネが長さ方向に圧縮された状態)になる。次に、ハンドル7を操作し、スクリュー捻子軸8を容器1内部方向に移動するように動作させ、容器1内部が図2の中心線から左側の図の状態となるまで、連結部材9を引き下げる。この動作により、押圧部材6の爪部6dとマンホールカバー5の周縁部とでリング状部材3を挟み込んで、マンホール2を密封することで、マンホールカバーの開閉装置100を閉状態とする。
(マンホールカバーの開閉装置100の特徴)
上記構成によれば、取付ブラケット22の旋回により水平状態のまま旋回させることができる。その上、マンホールカバー5の持ち上げの補助を行いつつも、回動範囲調整部40によって、上下一対のアーム25,26の回動範囲の調整が可能となることから、マンホール2から取り外した際のマンホールカバー5の高さ位置を、様々な場所に合わせて容易に調整することができる。また、マンホールカバー5が解放された場合(容器1内部が図2の中心線から右側の図の状態になっている場合)、マンホールカバー5を閉鎖した際に圧縮して得た弾性体42の付勢力によって、マンホールカバー5を容易に持ち上げることができる。
また、上記構成によれば、マンホール2から取り外した直後のマンホールカバー5は、マンホール2面の略垂直方向に上がり、その後、取付ブラケット22側へ移動し傾くことになる。したがって、マンホール2から取り外そうとした際のマンホールカバー5からの応力がマンホール2に偏ってかかることがないので、マンホール2の変形を抑制することができるとともに、マンホール2周縁部に設けられているパッキン4の偏摩耗を防止することが可能である。これらにより、マンホール2とマンホールカバー5との密着性(容器の密閉性)の低下を抑制することができる。また、仮に雨水などがマンホールカバー5に溜まっていたとしても、マンホール2から取り外した直後のみ略垂直方向に上がり、その後、取付ブラケット22側へ移動し傾くことになるので、マンホール2に水分が入ってしまうことがなく、積み荷が濡れてしまうことを防止できる。また、マンホールカバー5がマンホール2を閉塞した状態である場合、弾性体42中心軸と下部のアーム26とのなす角度は最小になるため、下部のアーム26に対して直角方向の分力は小さくなる。これに対して、マンホールカバー5がマンホール2から解放された状態である場合、弾性体42中心軸と下部のアーム26とのなす角度は最大になり、下部のアーム26に対して直角方向の分力は大きくなる。したがって、下部のアーム26において略一定の力で、マンホールカバー5を持ち上げる方向に回転させるトルクを発生することができる。ここで、弾性体42中心軸と下部のアーム26とのなす角度が最小となった場合に、マンホールカバー5の質量と弾性体42の付勢力とのバランスがとれる(マンホールカバー5を閉状態の位置に保持できる)ように、予め構成しておけば、押圧部材6を締め付けて、マンホールカバー5を閉状態にしようとする際、マンホールカバー5が浮き上がってしまうことを防止することができる。また、マンホールカバー5の開状態を保持する(マンホールカバー5の最大開き度合いを所定の位置までに留める)ために、弾性体42中心軸と下部のアーム26とのなす角度の最大値を適宜設定することも可能である。
また、従来(例えば特許文献1のもの)では締付アームを予め取り外した後でないと、低い天井の建物内などでは締付アームが邪魔になり、マンホールカバーを取り外すことが困難な場合があった。しかし、上記構成によれば、締付アームを使用せず、マンホールカバー5の容器1側に設けられた押圧部材6の押圧を解除するだけでよいので、低い天井の建物内などでも容易にマンホールカバー5を取り外すことが可能である。また、リング状部材3をマンホールカバー5と押圧部材6とで挟み込むことでマンホールを密封する構成であることから、従来(例えば特許文献1のもの)において、密封時にマンホール2を容器1内部側に押し下げるようにかかっていた力を緩和することができる。これにより、容器1におけるマンホール2周辺の亀裂などを抑制できることから、従来よりも容器1の長寿命化が可能となる。
また、上記構成によれば、ボルト24を取り外すだけで、旋回軸21から回転筒23を取り外すことができる。すなわち、マンホールカバー5を容器1から容易に取り外すことが可能なので、容易にマンホールカバー5のメンテナンスをすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 容器
2 マンホール
3 リング状部材
4 パッキン
5 マンホールカバー
5a 支持部材
6 押圧部材
6a 回動部
6b 摺動部
6c 部位
6d 爪部
7 ハンドル
8 スクリュー捻子軸
9 連結部材
9a 長穴
10、11、27、28、29、30、31 軸
20 支持ブラケット
21 旋回軸
21a 凹部
22 取付ブラケット
23 回転筒
23a グリスニップル
24 ボルト
25、26 アーム
32、33 ナット
40 回動範囲調整部
41 棒状部材
42 弾性体
43 保持具
43a 第1の保持部
43b 第2の保持部
44 制止部材
45 ヘキサゴンキャップ
100 開閉装置

Claims (5)

  1. マンホールを閉鎖するマンホールカバーの中央部に設けられ、マンホールカバーを締め付ける操作に用いるハンドルと、
    前記マンホールカバーの周縁部の一部にマンホールカバーと一体状に設けた支持ブラケットと、
    マンホールに近接する容器上に設けられて旋回軸を中心にして水平旋回する取付ブラケットと、
    一端部が前記支持ブラケットと回動可能に連結され、他端部が前記取付ブラケットに回動可能に連結されている上下一対のアームと、
    一端側において前記支持ブラケットと回動可能に連結され、他端側において前記取付ブラケットに回動可能に連結されているとともに、前記マンホールカバーを閉鎖した際、長さ方向に所定長さ縮み、前記マンホールカバーが開放された際、前記長さ方向に所定長さまで伸びるように伸縮可能に構成され、前記上下一対のアームの回動範囲を調整可能とするとともに前記マンホールカバーの持ち上げの補助を行う回動範囲調整部と、
    を備えていることを特徴とするマンホールカバーの開閉装置。
  2. 前記回動範囲調整部が、
    棒状部材と、
    前記棒状部材が挿通される空間を内部に有し、前記棒状部材の軸方向に沿って圧縮自在な弾性体と、
    前記棒状部材が挿通される孔が設けられ、前記弾性体の一端部を保持しつつ前記棒状部材の軸方向に沿って摺動可能な第1の保持部と、前記弾性体の他端部を保持するとともに前記棒状部材の他端部が固定されてなる第2の保持部と、を有した保持具と、
    前記棒状部材の一端部、又は、前記棒状部材の一端部と前記第1の保持部との間の前記棒状部材に設けられ、前記第1の保持部の摺動位置を制止する制止部材と、を含み、
    前記第1の保持部が、前記上下一対のアームのうち下部のアームの一端部と連結されているとともに前記支持ブラケットに連結され、
    前記第2の保持部が、前記下部のアーム他端部の前記取付ブラケットへの連結位置よりも前記容器側の位置において前記取付ブラケットに回動可能に連結されており、
    前記マンホールカバーを閉鎖した際、前記第1の保持部が前記第2の保持部へ向かって摺動して前記弾性体を圧縮し、前記マンホールカバーが開放された際、前記第1の保持部が前記棒状部材の一端側へ向かって摺動し前記弾性体の圧縮が緩和される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマンホールカバーの開閉装置。
  3. 前記上下一対のアームにおける上部のアームの長さが、前記上下一対のアームにおける下部のアームの長さよりも短いことを特徴とする請求項1又は2に記載のマンホールカバーの開閉装置。
  4. 前記マンホールの周縁部に、前記マンホールカバーの周縁部と同径のリング状部材が、前記マンホール中心に向かって突き出るように設けられ、
    前記ハンドルの操作によって前記マンホールを前記マンホールカバーで塞ぐ際、前記リング状部材における前記容器内部側を押圧し、前記マンホールカバーの周縁部とともに前記リング状部材を挟み込むことが可能な押圧部材が、前記マンホールカバーの容器側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のマンホールカバーの開閉装置。
  5. 前記取付ブラケットに取り付けられ、前記旋回軸を中心軸として前記容器上で回転する回転筒をさらに備え、
    前記旋回軸のうち前記回転筒と対応する部分の一部に、軸方向と略垂直方向に形成された凹部を有し、
    前記回転筒が、前記凹部の位置に対応した貫通孔を有しており、
    前記貫通孔に、前記旋回軸と前記回転筒とを係合する係合部材を挿通していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のマンホールカバーの開閉装置。
JP2013260428A 2013-12-17 2013-12-17 マンホールカバーの開閉装置 Active JP6199175B2 (ja)

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