JP6199117B2 - ジフルオロリン酸塩の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウムイオン二次電池の電解液溶媒及び添加剤や、機能性材料中間体及び医薬品用中間体等に使用が期待されるジフルオロリン酸塩の製造方法に関するものである。
現在、リチウム二次電池は携帯電話、ビデオカメラやノートパソコン等の電子機器の電源として、広く普及している。また近年、環境保全問題やエネルギー問題から、電気自動車やパワーツール、夜間電力用の安価で安全性の高い大型リチウム二次電池の開発も進められている。これら大型化また高性能化するリチウム二次電池に対する要求として高性能化に向けた出力密度やエネルギー密度の向上、並びに高信頼性に向けた高温時や低温時の容量劣化の抑制、サイクル寿命の向上や安全性の向上が求められている。
これまで上記課題を克服するため様々な改善が提案され、正極材料や負極材料、リチウム二次電池の構成部材の最適化が検討され、電解液についても使用される各種溶媒、例えば環状のエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等や鎖状のジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート等や各種電解質としてヘキサフルオロリン酸リチウムや四フッ化ホウ酸リチウム、過塩素酸リチウム等、また、上記特性を改善するための添加剤としてフルオロエチレンカーボネートやtrans-ジフルオロエチレンカーボネート等の各種添加剤やこれらの組み合わせが提案されてきた。
このようなリチウム二次電池用電解液は上記電解液や電解質、添加剤の組み合わせや組成により反応性が異なるため、リチウム二次電池の性能や信頼性等の特性は大きく異なるものとなる。
こうした中で特許文献1には添加剤としてモノフルオロリン酸リチウムやジフルオロリン酸リチウムからなる群から選ばれた少なくとも1種を添加した非水系電解液を用いると、この添加剤がリチウムと反応し、良質な被膜が正極及び負極界面に形成されること、及び、この被膜が、充電状態の活物質と有機溶媒との接触を抑制して、活物質と電解液との接触を因とする非水系電解液の分解を抑制し、保存後の保存特性を向上させることが記載されている。
フルオロリン酸塩、特にジフルオロリン酸リチウムの製造方法としては様々な手法について検討・開発がなされている。たとえば、ヘキサフルオロリン酸リチウムを原料としてジフルオロリン酸リチウムを製造する方法が特許文献2、3、4および5に記載されている。特許文献2ではヘキサフルオロリン酸リチウムにホウ酸塩を、特許文献3ではヘキサフルオロリン酸リチウムに二酸化ケイ素を、特許文献4ではヘキサフルオロリン酸リチウムと炭酸塩をそれぞれ非水溶媒中で反応させてジフルオロリン酸リチウムを製造する方法が開示されている。しかし、反応時間が40〜72時間と長時間を要し生産性の面から有用な方法とは言い難い。また、特許文献5ではヘキサフルオロリン酸リチウムと水にハロゲン化物を添加し、非水溶媒中で反応させてジフルオロリン酸リチウムを製造する方法が開示されている。しかし、この製法では用いる非水溶媒が高価であること、ジフルオロリン酸リチウムは溶媒の種類により溶解度が小さく大量の溶媒を用いるためそれ相応の容積を有する反応器が必要になることやバッチあたりの生産可能な量が少ないことなどから、経済性や生産性の観点から好ましい方法とは言い難い。
またこれら製法ではヘキサフルオロリン酸リチウムの分解中に生じるフッ化水素、リン酸等の酸が副生し、これら酸の除去が困難であり、さらにジフルオロリン酸リチウムは溶媒中に酸が共存すると分解が加速する。従って、酸が共存する状態で電解液に用いると、分解物による電池サイクル特性の悪化や電解液の着色といった安定性に問題が生じる可能性があり、これら製法は効率良く工業スケールで製造する方法とは言い難い。
また、リチウム塩に加えて、ジフルオロリン酸ナトリウム、ジフルオロリン酸カリウム、ジフルオロリン酸アンモニウムといった他のジフルオロリン酸塩を効率よく工業スケールで製造する方法も同様に求められている。
特開平11−67270号公報 特開2005−53727号公報 特開2005−219994号公報 特開2005−306619号公報 特開2008−222484号公報
本発明は、溶媒を用いずに効率的かつ簡便にジフルオロリン酸塩を製造する方法を提供することを目的とする。
発明を解決するための手段
本発明者らは鋭意検討した結果、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は以下のものを提供する。
[1]
ヘキサフルオロリン酸塩と水分と塩化物とを溶媒を介在させることなく反応させて、ジフルオロリン酸塩を得る工程を含むジフルオロリン酸塩の製造方法であって、
ヘキサフルオロリン酸塩に、ジフルオロリン酸塩を得るのに必要な反応当量以上の水分と反応当量以上の塩化物とを同時に添加して反応させることを特徴とするジフルオロリン酸塩の製造方法。
[2]
水分が、気体、液体又は固体の形態の水分であることを特徴とする[1]記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
[3]
水分と塩化物とを同時に添加する形態として、塩化物と水分とを、それぞれ別個にジフルオロリン酸塩の入った容器に導入することを特徴とする[1]又は[2]記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
[4]
水分が液体の形態の水分であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]
ヘキサフルオロリン酸塩と水分のモル比が1:1.05〜1:4.04の範囲であり、ヘキサフルオロリン酸塩と塩化物のモル比が1:3.05〜1:4.44の範囲であることを特徴とする、[1]〜[4]のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
[6]
ヘキサフルオロリン酸塩がヘキサフルオロリン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸ナトリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム、又はヘキサフルオロリン酸アンモニウムのいずれかであることを特徴とする、[1]〜[5]のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
[7]
塩化物がアルカリ金属の塩化物、アルカリ土類金属の塩化物、及び塩化アルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、[1]〜[6]のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
[8]
アルカリ金属の塩化物が塩化リチウム、塩化ナトリウム、及び塩化カリウムから選ばれる少なくとも1種であり、アルカリ土類金属の塩化物が塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウム、及び塩化バリウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする[7]に記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
[9]
塩化物が塩化オキサリル、塩化アセチル、塩化チオニル及びジメチルジクロロシランからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、[1]〜[6]のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
本発明によれば、高価な溶媒を用いずに効率的かつ簡便にジフルオロリン酸塩を製造することができる。また、本発明の方法では、反応中に副生するフッ化水素が塩化物と反応して塩化水素として系外へ蒸発するため、未反応のフッ化水素が系内に残留することがない。そのため、酸によってジフルオロリン酸塩が分解されるおそれがなく、酸が共存する状態で電解液に用いた際の、分解物による電池サイクル特性の悪化や電解液の着色といった安定性に関する問題が生じない。
以下、本発明のジフルオロリン酸塩の製造方法を、その好ましい実施形態に基づいて詳述するが、本発明はこれらの内容に限定されない。
原料となるヘキサフルオロリン酸塩は、市販されているグレードのものであれば、特に制限無く使用することができるが、当然に、高純度の原料を使用すれば、高純度の製品を特別な精製方法を経ることなく得られるため、好ましい。
ヘキサフルオロリン酸塩としては、ヘキサフルオロリン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸ナトリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウムおよびヘキサフルオロリン酸アンモニウムが挙げられる。ヘキサフルオロリン酸リチウムを原料とし、リチウム二次電池等で使用されるジフルオロリン酸リチウムを製造する方法においては、原料であるヘキサフルオロリン酸リチウムは高純度なリチウムイオン電池向け電解質グレードのものを使用すると好ましい。
反応に使用する塩化物は少なくとも1種以上であり、特に限定されるものではないが、塩化物が無機塩化物である場合には、
塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化セシウムなどのアルカリ金属塩、
塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウム、塩化バリウムなどのアルカリ土類金属塩、
塩化アルミニウム、塩化アンモニウム、四塩化ケイ素、
塩化鉄(II)、塩化鉄(III)、塩化ニッケル、四塩化チタン、塩化クロム(III)、塩化マンガン、塩化銅などの遷移金属塩、等を好ましい塩化物として挙げることができる。
これらの中で特に工業的な観点から塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化セシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウム、塩化バリウム、塩化アルミニウムが好ましい。更に、本発明の製造方法により得られるジフルオロリン酸リチウムをリチウム二次電池の添加剤として使用する場合には、塩化リチウムが不純物としての陽イオンを含まないため好適である。
また一方、上記以外の塩化物としては、塩化オキサリル、塩化アセチル、塩化チオニル、プロピオン酸塩化物や、ジメチルジクロロシラン、五塩化リン、または塩化ホスホニルなどを挙げることができる。特に、塩化オキサリル、塩化アセチル、及び塩化チオニルの群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
本発明の製造方法では、ヘキサフルオロリン酸塩に、ジフルオロリン酸塩を得るのに必要な反応当量以上の水分を、溶媒を介在させることなく反応させるが、その反応の際に、反応当量以上の塩化物を共に添加して、反応に関与させることが望ましい。
ヘキサフルオロリン酸塩と、反応させる水分中に含まれる水のモル比は、1:1.0〜1:4.0、より詳細には1:1.05〜1:4.04の範囲であることが望ましい。他方、ヘキサフルオロリン酸塩と塩化物のモル比は、1:3.0〜1:4.4の範囲、より詳細にはそのモル比が1:3.05〜1:4.44の範囲であることが望ましく、特に好ましくは1:3.60〜1:4.40の範囲である。水を溶媒の如く過剰に用いると、加水分解反応が進行しモノフルオロリン酸塩が、さらに加水分解反応が進行しリン酸塩がそれぞれ副生するため好ましくない。
また、ヘキサフルオロリン酸塩がヘキサフルオロリン酸リチウムである場合に、ヘキサフルオロリン酸リチウムと水のモル比は1:1.0〜1:4.0の範囲であり、好ましくは1:1.05〜1:4.04の範囲であることが望ましい。他方、ヘキサフルオロリン酸リチウムと塩化物のモル比は1:3.05〜1:4.44の範囲であることが望ましく、特に好ましくは1:3.60〜1:4.40の範囲である。
水分は、塩化物と同時にジフルオロリン酸塩に添加して反応に関与させても良く、予め塩化物と接触させて塩化物の水和物もしくは塩化物の含水物として反応に関与させても良い。前者の方法を用いる場合には、予めジフルオロリン酸塩を容器に封入し、その容器に、塩化物及び水をそれぞれ別々に一定速度で導入することが好ましい。
ヘキサフルオロリン酸塩、塩化物もしくはその水和物は、予め粉砕するなどして粒子の形状を細かくすると、反応における接触面積が増加し、反応時間を短縮させることができる。粉砕の手法は特に限定されるものではないが、具体的にハンマーミル、ジェットミル、ピンミル、ボールミル、乳鉢等で粉砕することができる。またスプレードライヤー等で予め微粉化した塩化物等も好適である。
水分は、気体、液体、または固体のいずれの状態でも使用することができる。気体としては水蒸気であるが、水蒸気を含む気体であってもよい。水蒸気を含む気体は不活性ガスまたは空気を含んでいてもよい。不活性ガスまたは空気を含む場合には、その含有比率は、水蒸気に対して0〜99vol%であることが好ましい。
次に、ヘキサフルオロリン酸塩と水とのその他の好適な反応条件を説明する。
反応温度は特に限定されるものではないが、30〜80℃であることが好ましく、特には20〜70℃であることが好ましい。この温度が低すぎると反応に極めて長時間を要することになる。また、反応中に副生するフッ化水素と塩化物との反応が遅くなり、塩化水素として系外へ蒸発させることが困難となる他、未反応のフッ化水素が系内に残留することとなり、その後精製するときに使用する溶媒を分解するため好ましくない。また一方、反応温度が高すぎるとヘキサフルオロリン酸塩の熱分解が激しくなり、五フッ化リンとして系外に脱離するため、収率が低下する傾向がある。
反応時間としては、実験室規模では5分間〜48時間程度であり、反応温度の制御により適宜選択する。また、反応の際、攪拌や振動を与えることが好ましい。例えば、20Lスケール程度の場合、0.5〜10時間所定の速さで攪拌したり、所定の強度の振動を与えたりすることで、より反応を進行させることができる。攪拌や振動の操作については、マグネチックスターラー等の攪拌機や、超音波などを用いた振動攪拌機等の当業者に良く知られた技術を使用することができる。
また更に、以上の製造工程により得られたジフルオロリン酸塩を精製する方法としては以下の通り実施することができる。
精製方法は、特に限定されるものではないが、ジフルオロリン酸塩を溶解し、フッ化リチウムの溶解度の小さい溶媒を用いることができる。例えばメタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール類、ホルムアルデヒド、アセトン、メチルエチルケトン、イソブチルメチルケトン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメチルエーテル、ジメトキシエタン等のエーテル類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、フルオロエチレンカーボネート等のカーボネート類が使用でき、これら一種以上の溶媒に反応物を溶解し、不溶解分を分離し、エバポレーター等で脱溶媒することで高純度なジフルオロリン酸塩を得ることができる。
以下の実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
反応生成物の分析はVarian社製NMR System300型を用いて19F-NMRにて行った。また、生成物の収率は、内部標準物質としてヘキサフルオロベンゼンを用いて、19F-NMR分析により目的物と内部標準物質(ケミカルシフト値-166.8ppm)との積分値比により定量した。水分は三菱化学社製 Model CA-06を用い定量した。遊離酸分(HF)はDIONEX社製DX-120 Ion Chromatographyを用い、F-として定量した。不溶解分は150gのDME(1,2‐ジメトキシエタン)に溶解し、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製メンブレンフィルターでろ過し、不溶解分量を測定した。
参考例1
(水蒸気)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸リチウム30.0g(0.1975mol)に塩化リチウム35.4g(0.8351mol)を加え、乳鉢で粉砕混合した後、200mLのパーフルオロアルコキシアルカン(PFA)製ボトルに回収し、窒素ガスを通気して置換し、50℃にて30分間保持した。次に攪拌しながら、70℃の温水中に窒素ガスをバブリングしてなる70℃の蒸気圧分の水14g(0.7769mol)をガスとして導入し、50℃で9時間反応を行い、粗ジフルオロリン酸リチウムを31.1g得た。得られた結晶は19F-NMRおよび31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶をジメトキシエタンに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
参考例2
(水蒸気)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸リチウム21.1g(0.1389mol)に塩化リチウム24.7g(0.5827mol)を加え、乳鉢で粉砕混合した後、200mLのPFA製ボトルに回収し、窒素ガスを通気して置換しながら卓上ボールミル回転架台にセットし、回転混合させながら40℃にて30分間保持した。次に攪拌しながら、50℃の温水中に窒素ガスをバブリングしてなる50℃の蒸気圧分の水7.4g(0.4107mol)をガスとして導入し、40℃で10時間の反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流の下で乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを20.5g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶をジメトキシエタンに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
参考例3
(水蒸気)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸リチウム30.0g(0.1975mol)に塩化リチウム35.4g(0.8351mol)を加え、乳鉢で粉砕混合した後、縦型の流動相式反応器に投入し、窒素ガスを通気して置換し、粉体を流動混合させながら60℃にて30分間保持した。次に攪拌しながら、60℃の温水中に窒素ガスをバブリングしてなる60℃の蒸気圧分の水8.4g(0.4661mol)をガスとして導入し、60℃で10時間の反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流の下で乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを21.5g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶をメチルエチルケトンに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
参考例4
(水和物)
露点−50℃未満のドライボックス中で塩化リチウム14.1g(0.3326mol)に純水3.3g(0.1831mol)を加え、乳鉢で粉砕混合し、200mLのPFA製ボトルに回収した。その後、PFAボトル中にヘキサフルオロリン酸リチウム14.1g(0.0928mol)を加え、窒素ガスを通気して置換しながら振とう機にセットし、50℃にて12時間反応させ、粗ジフルオロリン酸リチウムを16.1g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶をアセトンに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
参考例5
(水和物)
露点−50℃未満のドライボックス中で塩化リチウム15.7g(0.3704mol)に純水3.3g(0.1831mol)を加え、乳鉢で粉砕混合し、200mLのPFA製ボトルに回収した。その後、PFAボトル中にヘキサフルオロリン酸リチウムを16.9g(0.1113mol)加え、窒素ガスを通気して置換しながら振とう機にセットし、50℃にて16時間反応させ、粗ジフルオロリン酸リチウムを19.3g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶をアセトンに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
参考例6
(水蒸気 塩化リチウム無添加)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸リチウム30.0g(0.1975mol)を乳鉢で粉砕混合した後、200mLのPFA製ボトルに回収し、窒素ガスを通気して置換し50℃にて30分間保持した。次に、攪拌しながら70℃の温水中に窒素ガスをバブリングしてなる70℃の蒸気圧分の水14g(0.7769mol)をガスとして導入し、50℃で9時間反応を行い粗生成物を21.1g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。反応後の生成物は目的物の他、モノフルオロリン酸リチウムやリン酸塩が多く副生した。
参考例7
(塩化リチウム無添加)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸リチウム30.0g(0.1975mol)を乳鉢で粉砕混合した後、200mLのPFA製ボトルに回収し、窒素ガスを通気して置換し、50℃にて30分間保持した。次に攪拌しながら、純水3.3g(0.1831mol)を加え50℃で9時間反応を行い、粗生成物を23.1g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。反応後の生成物は目的物の他、モノフルオロリン酸塩やリン酸塩等が多く副生した。
参考例8
(カリウム塩、水蒸気)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸カリウム18.4g(0.10mol)に塩化カリウム25.8g(0.3458mol)を加え、乳鉢で粉砕混合した後、縦型の流動相式反応器に投入し、窒素ガスを通気して置換し、粉体を流動混合させながら60℃にて30分間保持した。次に攪拌しながら、60℃の温水中に窒素ガスをバブリングしてなる60℃の蒸気圧分の水8.4g(0.4661mol)をガスとして導入し、60℃で10時間の反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸カリウムを14.4g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶をメチルエチルケトンに溶解し、副生したフッ化カリウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸カリウムを得た。
参考例9
(ナトリウム塩、水蒸気)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸ナトリウム20.6g(0.1226mol)に塩化ナトリウム14.3g(0.2447mol)を加え、乳鉢で粉砕混合した後、200mLのPFA製ボトルに回収し、窒素ガスを通気して置換しながら卓上ボールミル回転架台にセットし、回転混合させながら25℃にて30分間保持した。次に攪拌しながら、30℃の温水中に窒素ガスをバブリングしてなる30℃の蒸気圧分の水3.7g(0.2053mol)をガスとして導入し、25℃で6時間の反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸ナトリウムを17.1g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶をジメトキシエタンに溶解し、副生したフッ化ナトリウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸ナトリウムを得た。
(塩化リチウム)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.1g(0.6589mol)を入れ、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水47.5g(2.6375mol)と塩化リチウム粉末123.0g(2.9016モル)をそれぞれ0.2g/min、2.1g/minの速度で導入し、40℃で22時間反応を行った。
得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウム56.8gを得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(塩化チオニル)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.3g(0.6603mol)を入れたものを、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、その上で純水27.9g(1.5487mol)と塩化チオニル260.5g(2.1896mol)をそれぞれ0.2g/min、1.7g/minの速度で導入し、25℃で22時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを61.4g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(ジメチルジクロロシラン)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.1g(0.6589mol)を入れたものを、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水28.6g(1.5875mol)とジメチルジクロロシラン261.4g(2.0254mol)をそれぞれ0.2g/min、1.9g/minの速度で導入し、20℃で20時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを60.5g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(塩化オキサリル)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.2g(0.5662mol)を入れたものを、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水24.5g(1.3600mol)と塩化オキサリル259.2g(2.0421mol)をそれぞれ0.2g/min、2.0g/minの速度で導入し、30℃で21時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを54.9g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(塩化アセチル)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.3g(0.6603mol)を入れ、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水28.5g(1.5820mol)と塩化アセチル176.3g(2.2459mol)をそれぞれ0.2g/min、1.2g/minの速度で導入し、30℃で22時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを58.4g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(プロピオン酸塩化物)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.3g(0.6603mol)を入れ、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水28.6g(1.5880mol)とプロピオン酸塩化物203.5g(2.1995mol)をそれぞれ0.2g/min、1.4g/minの速度で導入し、45℃で24時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを50.7g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(五塩化リン)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.1g(0.6589mol)を入れ、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水25.5g(1.4159mol)と五塩化リン粉末456.5g(2.1922mol)をそれぞれ0.2g/min、3.5g/minの速度で導入し、30℃で20時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを55.8g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(三塩化リン)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.3g(0.6603mol)を入れ、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水26.1g(1.4492mol)と三塩化リン300.2g(2.1860mol)をそれぞれ0.2g/min、2.2g/minの速度で導入し、30℃で20時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを56.6g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(塩化ホスホニル)
500mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム100.2g(0.6596mol)を入れ、窒素ガスでシールしながら振とう機にセットし、純水27.2g(1.5103mol)と塩化ホスホニル335.2g(2.1861mol)をそれぞれ0.2g/min、2.5g/minの速度で導入し、30℃で20時間反応を行った。得られた結晶を120℃の乾燥機中で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを57.1g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
(塩化チオニル)
20Lのテフロン(登録商標)製反応器にヘキサフルオロリン酸リチウム1500.0g(9.8743mol)の顆粒を導入した。次いで純水400.0g(22.2037mol)と塩化チオニル3925.0g(32.9913mol)をそれぞれ2.9g/min、29.4g/minの速度で導入し、窒素ガスでシールし、攪拌しながら30℃で20時間反応を行った。得られた結晶を120℃で窒素気流下乾燥し、粗ジフルオロリン酸リチウムを822.2g得た。得られた結晶を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。結果、ほぼ定量的に反応が進行していることを確認した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。次に、得られた結晶を酢酸エチルに溶解し、副生したフッ化リチウムをろ別後、脱溶媒し、ジフルオロリン酸リチウムを得た。
比較例1
(塩化チオニル DME溶媒)
250mLのPFA製ボトルに顆粒状のヘキサフルオロリン酸リチウム7.1g(0.0467mol)と塩化チオニル11.0g(0.0925mol)を入れ、そこにジメトキシエタン34gを加えてヘキサフルオロリン酸リチウムを溶解させた。その後、純水1.7g(0.0944mol)を滴下し、70℃で30分間反応を行った。得られた反応液を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。結果、ヘキサフルオロリン酸リチウムの加水分解反応が十分に進行していないことが確認できた。
比較例2
(塩化リチウム 酢酸エチル溶媒)
露点−50℃未満のドライボックス中でヘキサフルオロリン酸リチウム10.0g(0.0658mol)に塩化リチウム11.2g(0.2642mol)を加え、乳鉢で粉砕混合した後、200mLのPFA製ボトルに回収し、そこに酢酸エチル49gを加えてヘキサフルオロリン酸リチウムを溶解させた。次に、窒素ガスを通気して置換し、50℃にて30分間保持した後、70℃で攪拌しながら純水2.4g(0.1333mol)を滴下し、70℃で60分間反応を行った。得られた反応液を19F-NMR、31P-NMRにて生成比を算出した。得られたNMRの測定結果を表1に示す。ジフルオロリン酸リチウムが99.4%の選択性で得られたが、反応液に黄色い着色が見られたことから、電池特性への悪影響が考えられる。
Figure 0006199117

Claims (9)

  1. ヘキサフルオロリン酸塩と水分と塩化物とを溶媒を介在させることなく反応させて、ジフルオロリン酸塩を得る工程を含むジフルオロリン酸塩の製造方法であって、
    ヘキサフルオロリン酸塩に、ジフルオロリン酸塩を得るのに必要な反応当量以上の水分と反応当量以上の塩化物とを同時に添加して反応させる工程を含み、ここでヘキサフルオロリン酸塩と水分のモル比が1:1.05〜1:4.04の範囲であることを特徴とするジフルオロリン酸塩の製造方法。
  2. 水分が、気体、液体又は固体の形態の水分であることを特徴とする請求項1記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
  3. 水分と塩化物とを同時に添加する形態として、塩化物と水分とを、それぞれ別個にジフルオロリン酸塩の入った容器に導入することを特徴とする請求項1又は2に記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
  4. 水分が液体の形態の水分であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. ヘキサフルオロリン酸塩と塩化物のモル比が1:3.05〜1:4.44の範囲であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
  6. ヘキサフルオロリン酸塩がヘキサフルオロリン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸ナトリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム、又はヘキサフルオロリン酸アンモニウムのいずれかであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
  7. 塩化物がアルカリ金属の塩化物、アルカリ土類金属の塩化物、及び塩化アルミニウムからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
  8. アルカリ金属の塩化物が塩化リチウム、塩化ナトリウム、及び塩化カリウムから選ばれる少なくとも1種であり、アルカリ土類金属の塩化物が塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウム、及び塩化バリウムから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項7に記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
  9. 塩化物が塩化オキサリル、塩化アセチル、塩化チオニル及びジメチルジクロロシランからなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のジフルオロリン酸塩の製造方法。
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