JP6198155B2 - スキルミオンの駆動方法および駆動装置 - Google Patents

スキルミオンの駆動方法および駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、電流を用いることで駆動のオンオフ制御を高速で行うとともに慣性効果による影響を抑えることができ、更に論理的に駆動制御を行うことのできるスキルミオンの駆動方法および駆動装置に関する。
従来の半導体エレクトロニクスでは、電荷とスピンという電子の2つの性質のうち、電荷の活用に焦点を当てたものが殆どであった。一方、電子のもう1つの性質であるスピンを積極的に活用するスピントロニクスも近年において特に注目されている電子技術であり、次世代の革新的な特徴・機能を持つデバイスとして高い期待が寄せられている。
一般的に電子のスピンは、物質の磁気的な振る舞いに大きく関係しており、スピンが同一方向に揃う場合には、通常の磁性体としての性質が現れる。これに対し、一部の特殊な磁性体では、電子のスピンが自発的に「スキルミオン」と呼ばれる構造を作ることが明らかにされている。
スキルミオンは、物質中に生じるスピン秩序が渦状に配列したトポロジカルな磁気構造である。スキルミオンは、スピンの連続的な変化に対して壊れることがない、非常に安定的な構造を持つ。
このように、特定の温度下、磁場下においてスキルミオンが格子状に規則的に配列している構造をスキルミオン結晶といい、小角中性子線回折法を用いたB20型のMnSiの解析により発見された。スキルミオン結晶は、B20型合金をローレンツ透過型電子顕微鏡(TEM)により観察することで直接観察することができる。
スキルミオンの大きさは直径3〜100nm程度であることから、高い情報密度を持つ次世代のスピントロニクスデバイスとして期待されている。
また、スキルミオンは、強磁性体における磁壁と比較して、10万分の1程度の微小な電流で磁気構造体をコントロールすることができ、工学的に優れた特性を示す。
また、結晶中に生成されるスキルミオンは電子にとって量子力学的ベリー位相を通じて実効的な磁束として働くという性質を備えている。これによりスキルミオン結晶にはトポロジカルホール効果が生じていることが分かる。
更にスキルミオン結晶は他の興味深い性質も示す。例えば超低電力密度(<100Acm−2)においてほぼピン止め効果の働かない挙動を示したり、絶縁体中でスキルミオンによる電気分極が生じたりする性質がある。
こうした数々の特異な性質を有することにより、スキルミオンは、高密度省電力データデバイスへの応用や演算デバイスへの応用が期待されている。またスキルミオンは、特殊なスピン配列を有することで粒子としての性質を持ち、ナノメータサイズで構成されることから、高速で省電力の磁気メモリ素子の記録ビットとしての応用が期待されている。
このような性質を有するスキルミオンを情報担体として利用するときには、その駆動を制御する必要がある。
[先行技術文献]
[非特許文献1] Yu, X. Z. et al. Near room temperature formation of a Skyrmion crystal thinfilms of the helimagnet FeGe. Nat. Mat. 10, 106-109(2011).
[非特許文献2] Junichi Iwasaki et al. Universal current-velocity relation of skyrmion motion in chiral magnets. Nature communications, vol. 4:1463, Feb, 2013.
[非特許文献3] Garcia-Palacios, J. L. et al. Langevin-dynamics study of the dynamical properties of small magnetic particles. Phys. Rev. B 58, 14937-14958(1998).
[非特許文献4] Thiele, A. A. Steady-state motion of magnetic domains. Phys. Rev. Lett. 30, 230-233(1973)
[非特許文献5] Kubo, R. The fluctuation-dissipation theorem. Rep. Prog. Phys. 29, 255-284(1966)
ところで、スキルミオンを駆動する方法としては、磁場勾配による駆動と電流による駆動の2種類の駆動方法が存在する。
このうち、磁場勾配による駆動では、慣性力による影響が大きく生じてしまい、また、駆動のオンオフ制御を高速で行うことができない。
一方、電流による駆動では、磁場勾配による駆動と異なり、慣性力による影響を抑えることができ、駆動のオンオフ制御も高速で行うことができるが、その駆動の制御方法を論理的に得ることが緊急の課題となっている。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、電流を用いることで駆動のオンオフ制御を高速で行うとともに慣性効果による影響を抑えることができ、更に論理的に駆動制御を行うことのできるスキルミオンの駆動方法を提供することを目的とする。
本発明に係るスキルミオンの駆動方法および装置は、電流を用いてスキルミオンを駆動するスキルミオンの駆動方法および装置であって、前記スキルミオンの時刻tにおける位置R(t)に関して電流密度の時間積分値に比例した駆動量と、熱揺らぎによる拡散運動に応じたギルバート減衰定数が低下すると減少する駆動量とに基づいて前記スキルミオンを駆動させることを特徴とする。
前記電流に比例した駆動量は数1で示され、熱揺らぎによる拡散運動の駆動量は数2で示されてよい。
[数1]
[数2]
ここで、j(t)は時刻tにおける電流密度(Am−2)、R(0)は時刻0における位置、αはギルバート減衰定数、kはボルツマン定数、Tは温度(華氏)、Jは交換相互作用定数であり、ηは電流密度と速度を関係づける定数で、j=1010Am−2に対しておよそ1msec−1の値を与える。また、(t/sec)は、秒単位での時間を示す。
なお、熱揺らぎによるスキルミオンの拡散運動に要する時間間隔よりも短い時間間隔で、スキルミオンを電流により駆動してよい。
上述した構成からなる本発明によれば、電流を用いることでスキルミオンの駆動のオンオフ制御を高速で行うとともに、慣性効果による影響を抑えることができ、更に論理的に駆動制御を行うことができる。
スキルミオンを示す模式図である。 スキルミオンの転送を可能とする磁気素子を示す模式図である。 らせん磁性相(HL)およびスキルミオン結晶相(SkX)における、電流と磁気構造の速度との関係を示している。 図3Aの部分拡大図である。 スキルミオンの慣性質量mの周波数依存性のシミュレーション結果を示す図である。 スキルミオンの熱揺らぎによる拡散距離ΔRの二乗平均の、時間依存性のシミュレーション結果を示す図である。 αおよびβを変化させたときの、質量の周波数依存性を示す。
以下、本発明の実施の形態としてのスキルミオンの駆動方法および装置について詳細に説明する。
スキルミオンはキラル結晶中において安定的に存在し、主に六方格子状(時折正方格子状や単純立方格子状)に生成される。こうした磁気的に秩序のある状態をスキルミオン結晶という。
図1は、スキルミオンを示す模式図である。図1に模式的に示すスキルミオンは、渦状のスピン構造であり、スピンは球面を包み込むようにあらゆる方向に向いていて、この状態の位相の符号は−1となる。
スキルミオン1は、あらゆる方向をむくスピン2で構成されている。スキルミオン1に印加される磁場Hの方向が図中上向きである場合に、最外周のスピン2aは、その磁場Hの方向と同様に上向きで、且つ磁場Hと平行とされている。
スキルミオン1は、その最外周から渦巻状に内側へ向けて回転していく平面形態とされ、これに伴ってスピン2の方向は徐々に向きを変えることとなる。そしてスキルミオン1の中心を構成するスピン2bは、磁場Hと反平行となるように、下向きで安定することとなる。
スキルミオン1では、スピン2が中心から最外周に至るまで下向きから上向きに方向が連続的に遷移し、且つ規則的に並んだ構造とされている。複数の電子スピンが渦のように規則的に並んだ構造をしている。
中心のスピン2bと最外周のスピン2aの向きは反平行で、中心から外周の間にあるスピン2の向きは連続的にねじれ、渦巻き構造を形成する。
このようなスキルミオン1に対して、例えば特定の周波数からなる電磁波を照射することにより、スキルミオンを磁気共鳴させ、ひいてはこのスキルミオンを時計回りに回転させ、或いは反時計回りに回転させる等の運動を行わせることも可能である。
図2は、スキルミオンの転送を可能とする磁気素子10を示す模式図である。磁気素子10は、厚さが500nm以下の薄層状に形成された素子であり、MBE(Molecular Beam Epitaxy)やスパッター等の技術を用いて形成されている。
磁気素子10は、カイラル磁性体よりなる薄板状の磁性体13と、磁性体13の延展方向の端部に接続された導電体である上流側非磁性金属11と、上流側非磁性金属11と対向する端部において磁性体13に接続された導電体である下流側非磁性金属12と、を備えて構成されている。
磁性体13はカイラル磁性体であり、FeGeやMnSi等よりなる。カイラル磁性体は、磁場の印加がない場合のスピン配置が、ある方向に沿って螺旋状に回転する磁性体である。
上流側非磁性金属11及び下流側非磁性金属12は、Cu、W、Ti、TiN、Al、Pt、Au等の導電性の非磁性金属よりなる。下流側非磁性金属12は、磁性体13の延展方向に接続されている。
この磁気素子10を用いてスキルミオンを生成、転送させる際には、上流側非磁性金属11及び下流側非磁性金属12に電源14が接続されるとともに、磁性体13の図2における下面側に磁場発生部が設けられる。電源14は、スキルミオンを駆動する駆動装置として機能する。当該駆動装置には、電源14を制御する制御部が設けられてよい。制御部は、スキルミオンの時刻tにおける位置R(t)に関して電流密度の時間積分値に比例した駆動量と、熱揺らぎによる拡散運動に応じたギルバート減衰定数が低下すると減少する駆動量とに基づいて、電源14を制御してスキルミオンを駆動させる。例えば制御部は、後述する数4および数6に基づいて電源14を制御する。
磁場が磁場発生部から磁気素子10に対して矢印Bの方向に向けて印加されると、スキルミオンSが生成される。
次に、電源14から上流側非磁性金属11に電流が印加されると、電流が図2の矢印Aの方向、すなわち上流側非磁性金属11から磁性体13を経て下流側非磁性金属12へと流れていく。
磁気素子10に対して矢印Aの方向に電流が印加されると、電子は矢印Aと反対方向に流れていく。そして、磁気素子10の中のスキルミオンSは、この電子の流れに沿って矢印Cの方向、すなわち電流Aの方向とは逆の方向に移動する。
図3Aは、磁性体13に流れる電流と、当該電流と平行な方向におけるスキルミオン等の磁気構造体の速度との関係を示す図である。図3Bは、図3Aにおける低電流部分を拡大した拡大図である。図3Aおよび図3Bに示す関係は、非特許文献2に示されるように、磁場中での磁化ベクトルの運動を記述するランダウ−リフシッツ−ギルバート方程式(LLG方程式)を用いたシミュレーションにより得られる。なお、磁性体13は、例えば非特許文献2の図1のように、印加される外部磁場Bの大きさに応じて、らせん磁性相(HL)、スキルミオン結晶相(SkX)、および、強磁性相(FM)に遷移する。
図3Aおよび図3Bは、らせん磁性相(HL)およびスキルミオン結晶相(SkX)における、電流と磁気構造の速度との関係を示している。図3Aおよび図3Bにおいてβは、電流と局所磁化の結合度を示す定数である。また、磁性体13中に不純物が無い場合を「Clean」、0.l%の不純物が含まれている場合を「Dirty」としている。
図3Aおよび図3Bに示されるように、スキルミオン結晶相における電流と速度の関係は、ギルバート減衰定数α、結合度βおよび不純物濃度によらず、低電流密度から高電流密度に渡ってほぼ直線となる。つまり、スキルミオン結晶相におけるスキルミオンの速度は、電流に比例する。非特許文献2に示されるように、磁気構造の速度と電流の関係は下式で与えられる。
[数3]
v=(pa/2eM)j
ここで、pは伝導電子のスピン偏極、aは磁性体13の格子定数、eは電子の電荷、Mは磁気モーメントの大きさ、jは電流である。
こうした磁気素子10を用いてスキルミオンを電流により駆動する場合、一般の時間依存性を持つ電流密度j(t)(Am−2)に対して、スキルミオンの位置(駆動量)R(t)は、例えば数3を積分することにより、若干の誤差を除いて以下の[数4]で表される。
[数4]
ここで、ηは電流密度と速度を関係づける定数であり、例えば数3から与えられ、j=1010Am−2に対しておよそ1msec−1の値を与える。
上記[数4]は、電流密度j(t)の積分値と駆動量R(t)が比例することを示している。すなわち、電流密度j(t)の積分値が増大すると、これに比例して駆動量R(t)も増大することが分かる。
この[数4]は、少なくともピコ秒スケールの時間変化に対しては正確に成立することが図3Aおよび図3Bに示す数値シミュレーションにより確かめられている。
また、上記[数4]は、パラメータとしてスキルミオンのサイズを含んでいない。すなわち、電流によるスキルミオンを駆動する場合、サイズに比例して大きくなる慣性力による影響を受けないことを示している。
図4は、スキルミオンの慣性質量mの周波数依存性のシミュレーション結果を示す図である。図4では、電流駆動におけるスキルミオンの慣性質量、磁場勾配駆動におけるスキルミオンの慣性質量、および、温度拡散におけるスキルミオンの慣性質量を示す。図4に示すように、電流駆動におけるスキルミオンの慣性質量は、電流の周波数によらずほぼ0であり無視できる。したがって、電流駆動においては、スキルミオンは慣性力の影響を受けない。
ここで、スキルミオンを駆動するための臨界電流密度は約10Am−2であることが知られている。電源14は、臨界電流密度以上の大きさの電流で、スキルミオンを駆動する。上述したように、j=1010Am−2に対してスキルミオンの移動速度はおよそ1msec−1である。そのため、スキルミオンが特徴的なサイズである直径10nmである場合を仮定すると、その大きさ程度の移動量を確保するために必要な時間は、j=10Am−2に対して10μ秒、j=10Am−2に対して0.1μ秒となる。つまり、j=10Am−2の場合、スキルミオンの移動速度は(10/1010)msec−1なので、10nm移動する時間は10nm/10−3/sec=10−5secとなる。同様に、j=10Am−2の場合、10nm/10−1/sec=10−7secとなる。
なお、スキルミオンのサイズは、結晶の周期ポテンシャルと干渉し駆動できなくならないよう、その最低サイズが規定される。
例えば、MnSi系の結晶に生じるスキルミオンでは、最低サイズは直径3nm程度となり、最大で18nm程度のサイズまで形成可能となっている。また、FeCoSi系の結晶では、最大で50nm程度のサイズまで形成可能となっている。
このように、スキルミオンのサイズが取りうる幅は、結晶の材料に応じてそれぞれ決まるものである。
そして、電流の印加を停止した場合には、スキルミオンは慣性効果による影響を受けることなく運動を止め、その場に静止する。
一方で、スキルミオンは、熱揺らぎによって拡散運動する。一般に、粒子の拡散距離の二乗平均は、ギルバート減衰定数αに依存する拡散定数Dを用いて下式で表される。
[数5]
図5は、スキルミオンの熱揺らぎによる拡散距離ΔRの二乗平均の、時間依存性のシミュレーション結果を示す図である。本例では、基準となる温度をT=0.1Tcとしている。また、ギルバート減衰定数αを0.01、0.05、0.1、0.15、0.2として、それぞれのαについてシミュレーションを行った。なお横軸におけるωpは、強磁性相における電子のスピンの歳差運動の周波数である。
図5に示したように、スキルミオンの熱揺らぎによる拡散は、ギルバート減衰定数αにより強く抑制される。図5に示したシミュレーションにおける計算から、Jを交換相互作用定数でありヘリカル磁性体の転移温度Tcにボルツマン定数をかけたものとほぼ等しい値、Tを温度(華氏)、kをボルツマン定数とすると、時刻0〜tの間の熱揺らぎによる運動量は、以下の[数6]で表すことができる。なお、(t/sec)は、秒単位での時間を表す。
[数6]
ここで、α=0.01、T=0.1Tcであって、スキルミオンのサイズ(直径)が10nmである場合、このサイズのスキルミオンが拡散運動するために要する時間は、約5μ秒となる。ここで、スキルミオンが拡散運動するために要する時間とは、スキルミオンの位置制御に要求される距離精度だけ、スキルミオンが拡散運動するのに要する時間を指す。上記の例では、スキルミオンのサイズ(直径)だけ、スキルミオンが拡散運動するのに要する時間を指している。要求される精度に応じて、当該距離の長さは変更してよい。例えば当該距離はスキルミオンのサイズの半分であってもよい。
そのため、この時間よりも短い時間間隔でスキルミオンを駆動することにより、熱拡散によりスキルミオンの位置が不安定になることを防止することができる。例えば、スキルミオンを電流パルスで駆動する場合に、電流パルスの間隔を当該時間間隔よりも短くすることで、スキルミオンの位置を安定化することができる。
次に、図4および図5等における数値シミュレーションの詳細を説明する。
(数値シミュレーションのモデル)
磁気構造体の電流、磁場勾配および温度変動による運動は、以下の運動方程式で記述される。
[数7]
ここで、G−1(ω)はスキルミオンの動作を定義する行列であり、V(ω)=∫eiωtR(t)dtはスキルミオンの速度のフーリエ変換であり、F(ω)は電流による力、F(ω)は磁場勾配による力、Fth(ω)は温度変動による力、v(ω)は電流に比例する伝導電子のドリフトの速度、▽Bz(ω)は周波数空間における磁場勾配を示す。
また、スキルミオンSの運動は、磁場中での磁化ベクトルの運動を記述する下記の確率的なランダウ−リフシッツ−ギルバート方程式(例えば、非特許文献3参照)に従う。
[数8]
ここで、Mrは局所磁気モーメント、γはジャイロ磁気モーメント、Beffは周囲の磁気モーメントにより形成される有効磁場(Beff=−δH[M]/δMr)、bfl(t)は温度変動の効果をモデル化するために磁気モーメントにランダムトルクを生じさせる確率的なフィールドである。また、スキルミオンSのハミルトニアンH[M]は下式で与えられる。
[数9]
ここで、e、eは、磁性体13の表面に平行なxy平面におけるx、y方向の単位ベクトルであり、Mr+aex、r+aeyは、Mに対して、x、y方向に単位ベクトルのa倍分異なる位置にある磁気モーメントを示し、λはジャロシンスキー・守谷相互作用の大きさを示す定数であり、Bは磁性体13に印加される外部磁場である。また、数値シミュレーションにおいては、J=1、γ=1、|M|=1、λ=0.18J、B(x、y、z)=(0、0、0.0278J)、スキルミオンの直径を磁性体13の格子定数の15倍とした。
また、非特許文献3に沿って、bfl(t)を以下のように仮定した。
[数10]
ここで、i、jは直交する成分であり、演算子<・・・>は平均を示す。t、sは時間を表し、r、r'は空間座標ベクトルであり、δijはi、jが等しい時だけ1でそれ以外は0であるクロネッカー記号、δrr'も同様にベクトルr、r'が等しい時だけ1となる記号、δ(t−s)はt=sのときだけ無限大となり他は0であるディラックのデルタ関数を示す。
数8の数値的な解析のために、非特許文献3およびホイン(Heun)スキームを用いた。スキルミオンのドリフト速度は、例えば非特許文献4に示されるシーレの方程式から算出できる。数8のsLLG方程式から下式が得られる。
[数11a]
ここで、nは磁化の方向を示すベクトルであり、Mは局所磁化、vは伝導電子のドリフト速度、Mは強磁性相におけるスキルミオンにより誘導された磁化の変化を示す。また、ジャイロカップリングgはg=(0,0,G)であり、G=±hM4π(ただし、hは換算プランク定数)である。本明細書においては、これらの式を数値的に解析して、スキルミオンの動作をシミュレートした。
なお、数11aは、非特許文献4に示されるように、
[数11b]
として、スキルミオンの形M(r)は不変で、その重心位置R(t)だけが動くと考え、R(t)に対するラグランジアン運動方程式を導くことで得られる。
(温度による拡散)
温度変動により生じるランダムな力によるスキルミオンの軌道R(t)を、数8のsLLG方程式に基づく数値的なシミュレーションにより計算した。また、データの解析のために、例えば非特許文献5に示される久保の揺動散逸定理を用いた。
数7のFthについて、一般に、下式が与えられる。
[数12]
ここで、
である。ここで、F thはi方向の熱揺動力、F thはj方向の熱揺動力を示し、G−1 ijおよびG−1 jiは後述する数31における行列G−1(ω)のij成分およびji成分を示す。
周波数ωが小さいとき、
[数13]
である。
また、電流および磁界勾配の影響を排除するべく、数7において▽B=v=0とする。これらにより、Gの定義が明らかとなり、スキルミオンの拡散動作を解析して、図5の結果を得ることができる。
通常、粒子の拡散定数は、摩擦が低下すると増大する。しかし、スキルミオンの拡散定数Dは逆に、ギルバート減衰定数αが低下すると減少する。これはジャイロカップリング項gによる。スキルミオンの拡散定数Dは、下記の確率微分方程式(数14a)に基づいて、数14bのように与えられる。数14aから数14bへの導出方法は後述する。
[数14a]
ただし、Rはスキルミオンの中心座標を示す。
[数14b]
数5および数14bより、数6が導かれる。数14bから数6の導出方法は後述する。
(電流駆動における質量m)
磁気構造体に対する電流の効果は、数8のsLLG方程式の右辺に下記のスピントルク項TSTを追加することでモデル化できる。
[数15]
数15の右辺第1項は、断熱性の仮定におけるスピントランスファートルク項と呼ばれる。伝導電子は、磁気構造体を横断するとともに、局所磁気モーメントMと平行となるように磁気構造のスピン配向を調整する。β項と呼ばれる第2項は、非断熱効果による伝導電子および磁気モーメントの間の散逸性結合を記述する。αおよびβは材料により定まる無次元の定数である。
シーレのアプローチから、下式が得られる。
[数16]
また、ガリレイ不変性のシステムにおいて、α=βが得られる。この場合、数8のsLLG方程式の解は、伝導電子の速度v(t)を用いて下記から得られる。
[数17]
これは、スキルミオンの動作が、正確に電流に従うことを示している。数7から、α=βにおいてG−1(ω)=S(ω)である。また、G(ω)S(ω=0)=G(ω)S(ω)であり、
[数18a]
である。この条件では、有効質量mおよびジャイロダンピングは正確に0である。
α≠βの場合、sLLG方程式は有限の質量を予測する。数値的に、図4の電流駆動の例に示す非常に小さい下記の質量が見出された。
[数18b]
図6は、αおよびβを変化させたときの、質量の周波数依存性を示す。いずれのα、βであっても、図4に示す磁場勾配、温度拡散における有効質量の最大値よりも小さい有効質量が得られる。つまり、α≠βであっても、電流駆動におけるスキルミオンの有効質量は小さく、電流により精度よく位置を制御できることを示している。
(数14(a)から数14(b)の導出)
まず、簡単な確率微分方程式から拡散運動の導出方法を説明する。
下記の確率微分方程式を考える。
[数19]
vは粒子の速度、γは減衰係数、F(t)は揺動力であり揺動散逸定理より下記を満たす。
[数20]
[数21]
とすると、
[数22]
となる。
数19をフーリエ変換すると、下式が得られる。
[数23]
ここで、
[数24]
なので、
[数25]
となる。
時間tの間に動く距離x(t)は、
[数26]
なので、下式が得られる。
[数27]
ここで、t→∞の漸近形に興味があるので数27は下記となり、拡散定数Dが与えられる。
[数28]
上記の計算で、t→∞の漸近形を求めるなら数27の(A)の段階でt'−t''に関する積分を実行すればよい。当該積分は、被積分関数に2πδ(ω)を掛けることに相当する。以上の手続きを、数14aから数14bへの導出にも適用する。
数14aを成分ごとに記載する。
[数29]
揺動散逸定理より下式が得られる。
[数30]
数29をフーリエ変換する。
[数31]
これを(Vx、Vy)について解く。
[数32]
これより、下式を得る。
[数33]
ところが、拡散係数に関係するのはω=ω'=0のところだけであるので、下式を得る。
[数34]
よって下式が得られる。
[数35]
また、
[数36]
なので、
[数37]
となる。これにより、数14bが導出される。
ここで、α<<1(αは10−2から10−3程度なので)を考慮すると、
[数38]
となる。スキルミオンに対しては、
[数39]
が知られている。
以上の数14(a)から数14(b)の導出の説明においては、交換相互作用Jをエネルギーの単位、格子間隔a〜5A=5×10−10mを長さの単位としている。図5の結果は、拡散定数DがkTαに比例することを示しており、図5の特性の傾きから係数を見積もると、数6が得られる。
上述した実施形態に係るスキルミオンの駆動方法によると、電流を用いることで駆動のオンオフ制御を高速で行うとともに慣性効果による影響を抑えることができ、スキルミオンの駆動制御を論理的に行うことができる。
1 スキルミオン
2 スピン
2a 最外周のスピン
2b 中心のスピン
10 磁気素子
11 上流側非磁性金属
12 下流側非磁性金属
13 磁性体
14 電源

Claims (6)

  1. 電流を用いてスキルミオンを駆動するスキルミオンの駆動方法であって、前記スキルミオンの時刻tにおける位置R(t)に関して電流密度の時間積分値に比例した駆動量と、熱揺らぎによる拡散運動に応じたギルバート減衰定数が低下すると減少する駆動量とに基づいて前記スキルミオンを駆動させることを特徴とするスキルミオンの駆動方法。
  2. 前記電流に比例した駆動量は数1で示され、熱揺らぎによる拡散運動の駆動量は数2で示される
    [数1]
    [数2]
    ここで、j(t)は時刻tにおける電流密度(Am−2)、R(0)は時刻0における位置、αはギルバート減衰定数、kはボルツマン定数、Tは温度(華氏)、Jは交換相互作用定数であり、ηは電流密度と速度を関係づける定数である
    請求項1に記載のスキルミオンの駆動方法。
  3. 前記熱揺らぎによる前記スキルミオンの拡散運動に要する時間間隔よりも短い時間間隔で、前記スキルミオンを電流により駆動する
    請求項1または2に記載のスキルミオンの駆動方法。
  4. 電流を用いてスキルミオンを駆動するスキルミオンの駆動装置であって、前記スキルミオンの時刻tにおける位置R(t)に関して電流密度の時間積分値に比例した駆動量と、熱揺らぎによる拡散運動に応じたギルバート減衰定数が低下すると減少する駆動量とに基づいて前記スキルミオンを駆動させることを特徴とするスキルミオンの駆動装置。
  5. 前記電流に比例した駆動量は数1で示され、熱揺らぎによる拡散運動の駆動量は数2で示される
    [数1]
    [数2]
    ここで、j(t)は時刻tにおける電流密度(Am−2)、R(0)は時刻0における位置、αはギルバート減衰定数、kはボルツマン定数、Tは温度(華氏)、Jは交換相互作用定数であり、ηは電流密度と速度を関係づける定数である
    請求項4に記載のスキルミオンの駆動装置。
  6. 前記熱揺らぎによる前記スキルミオンの拡散運動に要する時間間隔よりも短い時間間隔で、前記スキルミオンを電流により駆動する
    請求項4または5に記載のスキルミオンの駆動装置。
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