JP6197902B2 - 自動車の開閉体ロック構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば車室上部の開口を開閉自在に覆う格納式ルーフと、フロントウインドウガラスの上部を支持するウインドウ枠材とを自動的に連結するような自動車の開閉体ロック構造に関する。
従来、乗員が乗り込む車室の上部を車両後方へ折り畳むようにして格納することができる格納式ルーフを有する自動車、所謂、オープンカーにおいて、フロントウインドウガラスの上部を支持するウインドウ枠材と格納式ルーフとを連結する連結手段として、ウインドウ枠材に設けた被係合部材に対して自動的に係脱する自動ロック装置がある(特許文献1、及び特許文献2参照)。
例えば、特許文献1の自動ロック装置は、駆動ピニオン57を介して伝達された電動モーター41の駆動力によって、クロージャフック20(フック部材)が回動することで、車体側に設けた被係合部材に係合可能に構成されている。
また、特許文献2の自動ロック装置は、アクチュエーター20の直線運動を回転運動に変換するクランク機構12によって、掛止要素38(フック部材)が回動することで、車体側に設けた被係合部材に係合可能に構成されている。
ところで、このような自動ロック装置は、例えば駆動モーターが故障するなどして動作不良が生じると、被係合部材との係脱を自動的に行うことができない。
そこで、例えば、特許文献1の自動ロック装置では、乗員による補助工具(所定工具)の装着を受付けるディスク75が、駆動ピニオン57と同軸上に配置されている。これにより、特許文献1では、電動モーター41が故障した際、乗員が補助工具を回動させると、ディスク75を介して駆動ピニオン57が回動することで、クロージャフック20の係脱が可能とされている。
また、特許文献2の自動ロック装置では、乗員による制御用具51(所定工具)の装着を受付け可能にクランク機構12が構成されている。これにより、特許文献2では、アクチュエーター20が故障した際、乗員が制御用具51を回動させると、クランク機構12が可動することで掛止要素38の係脱が可能とされている。
このように自動ロック装置は、万一の場合に備えて、被係合部材への係合と、係合状態の解除とを、乗員による手動操作で行えるように構成している。
しかしながら、特許文献1の場合、所定工具を介して入力された駆動力を伝達するディスク75を内蔵しているため、自動ロック装置を構成する部品点数が多くなるだけでなく、その大きさも大きくなり易い。このため、特許文献1では、格納式ルーフの重量が増加するという問題があった。
さらに、手動操作のための所定工具が、特許文献2のような専用ハンドルの場合、専用ハンドルを収納する収納スペースを別途設ける必要があり、車室や荷室の限られた空間を圧迫するおそれがあった。
特開平10−324156号公報 特開平06−064447号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、乗員による手動操作を受付け可能にして小型化を図るとともに、部品点数を削減できる自動車の開閉体ロック構造を提供することを目的とする。
この発明は、車体の開口を開閉自在に覆う開閉体、または前記車体のいずれか一方に固定された被係合部材と、他方に固定されるとともに、前記被係合部材に自動的に係脱可能な自動ロック装置とで構成された自動車の開閉体ロック構造であって、前記自動ロック装置に、前記被係合部材に係合する先端部を一端に有する略鉤状のフック部材と、該フック部材の他端に連結された駆動手段とを備え、該駆動手段に、駆動モーター、及び該駆動モーターに連結された第1駆動歯車を有する駆動ユニットと、該駆動ユニットの前記第1駆動歯車に歯合した従動歯車と、該従動歯車に連結されるとともに、前記フック部材を前記被係合部材に係合可能に可動させる係合機構部と、前記従動歯車を支持する部材と同一の部材、または別体の部材に着脱自在に枢支されるとともに、前記従動歯車に歯合する第2駆動歯車とを備え、該第2駆動歯車における回転軸方向の一方の面に、他方の面に設けた枢支部に対して同軸上に配置されるとともに、所定工具が着脱自在に嵌合する嵌合部を備えたことを特徴とする。
上記開閉体は、例えば、車室上部を開閉自在に覆う格納式ルーフ、格納式ルーフを格納する車体の格納空間を覆うカバーやトランク、あるいは車体側面の開口を覆うスライドドアのような開閉体などとすることができる。
上記駆動モーターに連結された第1駆動歯車は、駆動モーターの出力軸に設けた歯車、あるいは駆動モーターに設けた歯車に歯合する歯車とすることができる。
上記係合機構部は、従動歯車を介して伝達された駆動ユニットの駆動力によって、被係合部材にフック部材を係脱可能に可動させる機構であって、例えば、従動歯車を用いたクランク機構と、フック部材の移動を案内するガイド溝とで構成された係合機構部などとすることができる。
上記別体の部材とは、従動歯車を支持する部材に一体的に装着された部材を含むことができる。
上記第2駆動歯車の枢支部は、他方の面から回転軸方向へ突設した軸部、あるいは他方の面から回転軸方向に沿って凹設した軸受部とすることができる。
上記第2駆動歯車の嵌合部は、一方の面から回転軸方向に沿って凹設した嵌合部、あるいは一方の面から回転軸方向へ突設した嵌合部とすることができる。
上記所定工具は、小型かつ汎用性のある工具であって、例えば、六角棒スパナ、ヘクサロビュラ穴に用いられるヘックスローブレンチ、ボックスレンチ、トルクレンチ、あるいは複数種類のソケットを着脱自在なソケットレンチハンドルなどとすることができる。
この発明により、乗員による手動操作を受付け可能にして小型化を図るとともに、部品点数を削減することができる。
具体的には、第2駆動歯車が着脱自在なため、自動車の開閉体ロック構造は、駆動ユニットが正常な場合には、第2駆動歯車を取外して、自動車の所定箇所に所定工具とともに収納しておくことができる。
一方、駆動ユニットが故障した場合、従動歯車に歯合するように自動ロック装置に第2駆動歯車を装着するとともに、乗員が所定工具を用いて第2駆動歯車を回動させることで、自動ロック装置は、第2駆動歯車を介して従動歯車に駆動力を伝達することができる。このため、自動ロック装置は、駆動ユニットが故障した場合であっても、乗員による手動操作によってフック部材を係脱させることができる。
これにより、自動車の開閉体ロック構造は、第2駆動歯車を予め内蔵しておく場合に比べて、自動ロック装置の軽量化を図ることができる。このため、例えば、車室上部の開口を開閉自在に覆う格納式ルーフの前端に自動ロック装置を配置した場合、自動車の開閉体ロック構造は、格納式ルーフの重量増加を抑制することができる。
さらに、第2駆動歯車が従動歯車に直接的に歯合するため、自動ロック装置は、例えば、従動歯車と第2駆動歯車とが別の歯車を介して間接的に歯合する場合に比べて、部品点数の増加を抑えることができる。
これにより、自動ロック装置は、その大きさを小さくすることができ、車室内の限られた空間が圧迫されることを抑制できる。このため、自動ロック装置は、その重量をより軽減することができる。
さらにまた、例えば、第2駆動歯車に嵌合する所定工具を六角棒スパナとした場合、自動車の開閉体ロック構造は、小型かつ汎用性のある所定工具で第2駆動歯車を回動させることができる。このため、自動車の開閉体ロック構造は、大型の専用工具を不要にでき、所定工具の収容スペースも小さくすることができる。
従って、自動車の開閉体ロック構造は、乗員による手動操作を受付け可能にして小型化を図るとともに、部品点数を削減することができる。
この発明の態様として、前記第2駆動歯車の前記嵌合部に、前記所定工具を保持する保持手段を備えることができる。
上記保持手段は、例えば、弾性部材によって出没可能に支持された突起で、所定工具を弾性保持する保持手段、または磁力によって所定工具を保持する保持手段などとすることができる。
この発明により、自動車の開閉体ロック構造は、従動歯車に第2駆動歯車を歯合させる際、例えば、予め第2駆動歯車に所定工具を装着することで、第2駆動歯車と所定工具とが意図せず分離することを防止できる。このため、自動車の開閉体ロック構造は、従動歯車への第2駆動歯車の歯合を容易にすることができる。
さらに、保持手段によって所定工具を安定して保持できるため、自動車の開閉体ロック構造は、回動させた所定工具が意図せず脱落すること、及び所定工具の脱落によって第2駆動歯車が脱落することを防止できる。これにより、自動車の開閉体ロック構造は、乗員による手動操作の作業性を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記従動歯車、及び前記第2駆動歯車を、それぞれの回転軸方向が自動車の内外方向と略一致するように配置することができる。
上記内外方向は、車外と車内とを結ぶ所定の方向であって、例えば、車両上下方向、車両前後方向、あるいは車幅方向などとすることができる。
この発明により、自動車の開閉体ロック構造は、内外方向における大きさをより小さくすることができるとともに、乗員による手動操作の作業性を向上することができる。
具体的には、例えば、従動歯車は、その肉厚に対して外径の方が大きくなり易い。このため、径方向が内外方向と略一致するように従動歯車を配置した場合、自動ロック装置は、内外方向における大きさが大きくなるという問題がある。
さらに、径方向が内外方向と略一致するように第2駆動歯車を配置した場合、乗員が第2駆動歯車に嵌合した所定工具を回動させると、所定工具の端部、あるいは乗員の手が、車内と車外を隔てる隔壁あるいはトリムに接触して、所定工具を効率よく回動させることができないことがあった。
これに対して、回転軸方向が内外方向と略一致するように従動歯車を配置した、すなわち、従動歯車の厚み方向と内外方向とが略一致するように従動歯車を配置したことにより、自動ロック装置は、内外方向における大きさを小さく抑えることができる。
加えて、回転軸方向が内外方向と略一致するように第2駆動歯車が配置されるため、乗員は、隔壁やトリムによって所定工具の回動が阻害されることなく、所定工具を効率よく回動することができる。
従って、自動車の開閉体ロック構造は、内外方向を回転軸方向として従動歯車、及び第2駆動歯車を配置したことにより、その大きさをより小さくすることができるとともに、乗員による手動操作の作業性を向上することができる。
またこの発明の態様として、前記開閉体を、車両上部の開口を開閉自在に覆うとともに、前記車体に格納可能な格納式ルーフとし、前記被係合部材が、フロントウインドウガラスの上部を支持するウインドウ枠材に固定され、前記自動ロック装置が、前記格納式ルーフの前端に固定された構成とすることができる。
この発明により、自動車の開閉体ロック構造は、着座した乗員の車両上方、及び車両前方の空間をより大きく確保できるとともに、格納式ルーフの重量増加を抑制することができる。
本発明により、乗員による手動操作を受付け可能にして小型化を図るとともに、部品点数を削減できる自動車の開閉体ロック構造を提供することができる。
開閉ルーフを閉じた状態における自動車の外観を示す外観斜視図。 開閉ルーフを開いた状態における自動車の外観を示す外観斜視図。 開閉ルーフの格納を開始した状態における自動車の左側面を示す左側面図。 係合状態における開閉ルーフロック構造の底面を示す底面図。 係合状態における開閉ルーフロック構造の左側面を示す左側面図。 自動ロック装置における要部の外観を示す外観斜視図。 係合状態における開閉ルーフロック構造の要部を示す左側面図。 係合解除状態における開閉ルーフロック構造の要部を示す左側面図。 自動ロック装置に第2駆動歯車を装着した状態の底面を示す底面図。 第2駆動歯車の外観を説明する説明図。 別の第2駆動歯車の外観を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実施形態における自動車1について、図1から図3を用いて詳しく説明する。
なお、図1は開閉ルーフ9を閉じた状態における自動車1の外観斜視図を示し、図2は開閉ルーフ9を開いた状態における自動車1の外観斜視図を示し、図3は開閉ルーフ9の格納を開始した状態における自動車1の左側面図を示している。
また、図3中において図示を簡略化するために開閉ルーフ9の格納リンク機構の図示を省略している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは車両前後方向を示しており、矢印Frは車両前方を示し、矢印Rrは車両後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは車幅方向を示しており、矢印Rhは車両右方向を示し、矢印Lhは車両左方向を示している。加えて、図中の上方を車両上方とし、図中の下方を車両下方とする。
自動車1は、図1及び図2に示すように、前輪2やボンネット3が配設された車両前部4と、後輪5やトランクリッド6が配設された車両後部7と、車両前部4及び車両後部7との間に位置するとともに、乗員が乗り込む車室部8とで構成している。そして、自動車1は、車室部8の車両上方を覆うルーフ部分が開閉自在の開閉ルーフ9で構成された、所謂、オープンカーである。
自動車1の開閉ルーフ9は、図1及び図2に示すように、車室部8の上部において、フロントウインドウガラス10を支持するウインドウ枠材11の上部に着脱自在に連結されるルーフ前部9aと、ルーフ前部9aの後方に位置するルーフ後部9bとで構成している。
なお、ルーフ前部9a、及びルーフ後部9bは、詳細な図示を省略するが、複数の金属製パネルを一体的に接合して構成している。
この開閉ルーフ9は、車室部8の後方に位置する正面視略門型形状のデッキカバー12の下方に設けた格納空間Sに折り畳むようにして格納される構成とする。
より詳しくは、開閉ルーフ9は、図3に示すように、乗員のスイッチ操作によって、車両後方上方へデッキカバー12が自動的に移動したのち、車両前後方向に分離したルーフ前部9a、及びルーフ後部9bが、リヤウインドウガラス13とともに折り畳まれるようにして車両後方の格納空間Sに自動的に格納される構成である。
また、ルーフ前部9aの前端には、詳細な図示を省略するが、車両前方へ向けて突出した位置決め部材14が、車幅方向両端に配置されている(図1参照)。この位置決め部材14は、後述するフロントヘッダ11bの位置決め台座15に対して車両後方から挿入可能に形成されている。
ウインドウ枠材11は、図1及び図2に示すように、フロントウインドウガラス10の車幅方向両端を支持する左右一対のフロントピラー11aと、フロントピラー11aの上部を車幅方向で連結するとともに、フロントウインドウガラス10の上端を支持するフロントヘッダ11bとで構成している。
なお、フロントヘッダ11bの後端には、開閉ルーフ9の前端との隙間を閉塞するウェザストリップゴム16(図4参照)が、車幅方向に沿って装着されている。
さらに、フロントヘッダ11bには、詳細な図示を省略するが、ルーフ前部9aの位置決め部材14が挿入される位置決め台座15を、車幅方向両端に配置している(図1及び図2参照)。この位置決め台座15は、開閉ルーフ9が閉じる際、開閉ルーフ9の位置決め部材14が挿入されることで、開閉ルーフ9の車幅方向への移動を規制する。
そして、自動車1には、図1及び図2に示すように、開閉ルーフ9が閉じた際、開閉ルーフ9とフロントヘッダ11bとを連結固定する連結手段である開閉ルーフロック構造を、車幅方向略中央に備えている。この開閉ルーフロック構造は、フロントヘッダ11bに設けた被係合部材20と、被係合部材20に対して係脱自在な自動ロック装置30とで構成している。
次に、本実施形態における被係合部材20、及び自動ロック装置30について、図4から図7を用いてより詳しく説明する。
なお、図4は係合状態における開閉ルーフロック構造の底面図を示し、図5は係合状態における開閉ルーフロック構造の左側面図を示し、図6は自動ロック装置30における要部の外観斜視図を示し、図7は係合状態における開閉ルーフロック構造の要部の左側面図を示している。
また、図5中において、要部を明確にするため、フロントヘッダ11b、ルーフ前部9a、及び駆動ユニット32の図示を省略するとともに、被係合部材20のみ断面図で図示している。さらに、図7中において、要部を明確にするため、駆動ユニット32、ガイドプレート38、及びストッパ部332の図示を省略するとともに、被係合部材20のみ断面図で図示している。
被係合部材20は、図4に示すように、底面視において、フロントヘッダ11bにおける車幅方向略中央の下面に締結固定している。この被係合部材20は、自動ロック装置30が係合する本体部21と、本体部21の前端から車幅方向外側、かつ車両前方へ延設した左右一対の脚部22とで一体形成している。
本体部21は、底面視において、フロントヘッダ11bの後端、及びウェザストリップゴム16と重合するする位置に配置されている。この本体部21には、車両上方へ凹設するように開口した係合孔23が形成されている。
この係合孔23によって凹設された前面部分は、図5に示すように、自動ロック装置30(後述するフック部材36)が当接可能な略鉛直な平面となるように形成されている。なお、この自動ロック装置30が当接する略鉛直な平面を、被係合部材20における当接面23aとする。
脚部22は、フロントヘッダ11bの下面に当接可能に形成されるとともに、フロントヘッダ11bの下面に締結固定されている。
一方、自動ロック装置30は、図4に示すように、ルーフ前部9aの前端下面に締結固定されるベースプレート31と、ベースプレート31に固定された駆動ユニット32と、ベースプレート31に軸支された歯車33と、歯車33に一端が軸支された駆動アーム34と、連結部材35を介して駆動アーム34の他端側に連結されるとともに、被係合部材20に係合するフック部材36と、フック部材36を付勢するコイルスプリング37(図7参照)と、フック部材36の移動を案内する左右一対のガイドプレート38とで構成している。
この自動ロック装置30は、フック部材36が略車両前後方向にスライド移動するとともに、車両上下方向に回動することで、被係合部材20に係脱可能に構成している。
なお、詳細な図示を省略するが、自動ロック装置30は、フック部材36を露出させる開口を有するトリムによって覆われているものとする。
詳述すると、ベースプレート31は、図4及び図5に示すように、略車両上下方向に所定の厚みを有するとともに、車幅方向に幅広な略平板状に形成されている。このベースプレート31は、ルーフ前部9aの下面に締結固定されている。
さらに、ベースプレート31の車両右側部分における後端は、被係合部材20にフック部材36が係合した係合状態において、底面視時計回りへの歯車33の回動を規制可能に形成されている。
一方、ベースプレート31の車両左側部分における後端は、被係合部材20からフック部材36が離脱した状態において、底面視反時計回りへの歯車33の回動を規制可能に形成されている。
加えて、ベースプレート31の下面には、略車両上下方向を回転軸として、歯車33を回転自在に軸支する略円柱状の歯車軸部311を備えている。
歯車軸部311は、図4に示すように、被係合部材20にフック部材36が係合した状態において、係合孔23の車幅方向略中央に沿った車両前後方向の仮想線と略一致するベースプレート31の位置に配置している。
また、駆動ユニット32は、図4に示すように、ベースプレート31における歯車軸部311よりも車両右側部分に配置固定されている。この駆動ユニット32は、電気的に駆動する駆動モーター321と、駆動モーター321の駆動力によって回動するウォームギヤ(図示省略)などをハウジング(図示省略)に収容して一体的に構成している。
そして、駆動ユニット32は、略車両前後方向を回転軸とする駆動モーター321の回転を、ウォームギヤによって、略車両上方下方向を回転軸とする回転に変換するよう構成している。
より詳しくは、駆動ユニット32のウォームギヤは、駆動モーター321の出力軸に設けたウォーム(図示省略)と、略車両上方下方向を回転軸としてハウジングに軸支されたウォームホイール(図示省略)とで構成されている。さらに、駆動ユニット32のウォームホイールには、ウォームホイールよりも小径で、歯車33に歯合する第1駆動歯車322(図4参照)が一体形成されている。
第1駆動歯車322は、ウォームホイールの回転中心と略同軸上で、かつウォームホイールよりも車両上方側に位置するように、ウォームホイールに一体形成している。なお、第1駆動歯車322は、駆動ユニット32のハウジングから露出しているものとする。
また、歯車33は、図4及び図5に示すように、上下方向に所定の厚みを有する底面視略円形状の平板であって、その中心部分が略車両上下方向を回転軸として回転自在に歯車軸部311に軸支されている。この歯車33には、第1駆動歯車322が歯合する大きさの歯が、周方向に沿って複数形成されている。
そして、歯車33には、略車両上下方向を回転軸として駆動アーム34を回転自在に軸支する略円柱状のアーム軸部331と、ベースプレート31と当接する略円柱状のストッパ部332とを備えている。
アーム軸部331は、図4及び図5に示すように、略車両上下方向に延びる略円柱状であって、歯車33の下面に設けている。
このアーム軸部331は、被係合部材20にフック部材36が係合した係合状態において、歯車軸部311よりも車両後方、かつ係合孔23の車幅方向略中央に沿った車両前後方向の仮想線と略一致する位置に配置している。
ストッパ部332は、図4及び図5に示すように、略車両上下方向に延びるとともに、ベースプレート31に当接可能な長さを有する略円柱状であって、歯車33の上面に設けている。このストッパ部332は、被係合部材20にフック部材36が係合した係合状態において、アーム軸部331よりも車両右側の位置に配置している。
また、駆動アーム34は、図4及び図5に示すように、車両上下方向に所定の厚みを有するとともに、歯車33の直径よりも長い車両前後方向に長さを有する略平板状であって、その後端が略車両上下方向を回転軸として回転自在にアーム軸部331に軸支されている。
また、連結部材35は、図6及び図7に示すように、略車両上下方向を回転軸として、駆動アーム34の前部を回転自在に軸支するアーム軸部351を後部に備えるとともに、車幅方向を回転軸として、フック部材36の後部を回転自在に軸支するフック軸部352を前部に備えている。
なお、アーム軸部351の上部は、車両上方へ突出するとともに、フック部材36を車両後方へ付勢するコイルスプリング37の後端が掛止されている。
また、フック部材36は、図4から図6に示すように、車両上方へ向けて突出するとともに、被係合部材20の係合孔23における当接面23aに車両前方側から当接する先端部361を前端に有する側面視略鉤状に形成されている。
このフック部材36の後部には、連結部材35のフック軸部352が挿通するフック軸挿通孔(図示省略)が開口形成されるとともに、フック軸挿通孔よりも車両前方側で、車幅方向外側へ延びるガイドピン362を備えている。さらに、フック部材36の後部には、車両上方後方へ延びるとともに、コイルスプリング37の前端が掛止されるスプリング掛止部363を有している。
また、左右一対のガイドプレート38は、図4に示すように、底面視において、ベースプレート31における車両左側部分の上面に固定される左側プレートと、フック部材36を挟んでベースプレート31における車両右側部分の上面に固定される右側プレートとで構成している。
なお、左側プレートと右側プレートとは、フック部材36が略車両前後方向にスライド移動可能な間隔を隔てて配置されている。
左右一対のガイドプレート38は、図4及び図5に示すように、ルーフ前部9aの下面、及びベースプレート31の上面に固定されるプレート基部381と、プレート基部381の車幅方向内側端部から車両下方へ延設した縦壁部382とで一体形成している。
さらに、縦壁部382には、図5及び図7に示すように、フック部材36のガイドピン362が挿通するとともに、フック部材36の移動を案内するガイド溝部383が開口形成されている。
このガイド溝部383は、側面視において、略上下方向に長い長楕円形状の開口と、該長楕円形状の開口における上部から略車両後方へ延びる長楕円形状の開口とを一体的に開口した側面視略L字状に開口形成している。なお、ガイド溝部383は、ガイドピン362の外径よりも大きい外径の長楕円形状の開口を組み合わせて一体的に開口形成している。
加えて、ガイドプレート38の縦壁部382には、図4及び図5に示すように、フック部材36の前進位置を検知する前進位置検知センサ301と、フック部材36の後退位置を検知する後退位置検知センサ302とが、ガイドピン362と接触可能に配設されている。
このような構成の自動ロック装置30は、上述した歯車33と、駆動アーム34と、連結部材35と、ガイドピン362と、コイルスプリング37と、ガイドプレート38とで、略車両上下方向を回転軸とする歯車33の回転運動を、ガイド溝部383に沿ったフック部材36の往復スライド運動に変換する往復スライダ・クランク機構をなしている。
引き続き、乗員のスイッチ操作によって開閉ルーフ9を格納空間Sへ格納開始した際の自動ロック装置30の動作と、乗員のスイッチ操作によって開閉ルーフ9を閉じる際の自動ロック装置30の動作について、図7及び図8を用いて詳しく説明する。
なお、図8は係合解除状態における開閉ルーフロック構造の要部の左側面図を示している。
また、図8中において、要部を明確にするため、駆動ユニット32、ガイドプレート38、及びストッパ部332の図示を省略するとともに、被係合部材20のみ断面図で図示している。
まず、図3に示すように、開閉ルーフ9が閉じた状態において、乗員のスイッチ操作によってデッキカバー12が車両上方後方へ移動開始すると、自動ロック装置30の駆動モーター321が回動を開始する。
そして、歯車33が底面視反時計回りへ回動開始すると、図7及び図8に示すように、自動ロック装置30は、二点鎖線で図示したガイド溝部383に沿ってフック部材36を車両前方側へスライド移動させたのち、フック軸部352を回動軸としてフック部材36を車両下方へ回動させる。このようにして、自動ロック装置30は、被係合部材20からのフック部材36を離脱させる。
一方、格納空間Sに格納された開閉ルーフ9を乗員のスイッチ操作によって閉じる場合、フロントヘッダ11bの位置決め台座15に、位置決め部材14が挿入されたタイミングで、自動ロック装置30の駆動モーター321が逆回転駆動を開始する。
そして、歯車33が底面視時計回りへ回動開始すると、図7及び図8に示すように、自動ロック装置30は、二点鎖線で図示したガイド溝部383に沿ってフック部材36を車両上方へ回動させたのち、車両後方側へスライド移動させる。
このため、フック部材36は、図7に示すように、被係合部材20の当接面23aに対して先端部分361が当接する。このようにして、自動ロック装置30は、被係合部材20にフック部材36を係合させる。
このように被係合部材20に対して自動的に係脱する自動ロック装置30には、歯車33を回動させる第1駆動歯車322とは別体で、歯車33に歯合する第2駆動歯車40を着脱自在に備えている。
この第2駆動歯車40について、図9及び図10を用いて詳しく説明する。
なお、図9は自動ロック装置30に第2駆動歯車40を装着した状態の底面図を示し、図10は第2駆動歯車40の外観を説明する説明図を示し、図10(a)は車両上方から見た第2駆動歯車40の外観斜視図を示し、図10(b)は車両下方から見た第2駆動歯車40の外観斜視図を示している。
まず、自動ロック装置30のベースプレート31には、図4に示すように、車両右側部分の後端近傍、かつ歯車33に近接する位置に、第2駆動歯車40が装着される歯車装着孔31aが開口形成されている。
また、第2駆動歯車40は、図9及び図10に示すように、歯車軸部311の軸方向と略同方向を軸方向して、歯車装着孔31aに着脱自在、かつ回転自在に軸支される軸部41と、歯車33に歯合する歯車本体42とを、車両上方からこの順番で同軸上に配置して一体形成している。
軸部41は、図10(a)に示すように、ベースプレート31の歯車装着孔31aに挿通可能な略円柱状の円柱部分と、円柱部分から車両下方へ拡径した拡径部分とを、車両上方からこの順番で一体形成している。
歯車本体42は、図9及び図10に示すように、軸部41よりも大径で、かつ第1駆動歯車322よりも小径の外径を有するとともに、第1駆動歯車322の歯数に対して歯数が1枚少ない形状に形成されている。
さらに、歯車本体42の下面には、図10(b)に示すように、軸部41と同軸上で、かつ車両上方へ凹設した底面視略六角形状の嵌合部43が形成されている。
嵌合部43は、図10(b)に示すように、量販店等で購入可能なL字状の六角棒スパナTが嵌合可能な大きさに形成されている。この嵌合部43は、自動車1に用いられている他の六角穴付きボルトやナットの六角穴と同サイズに形成されていることが好ましい。なお、他の六角穴付きボルトやナットとしては、例えば、エンジンのタイミングベルトのテンショナ調整用や、ホイールナットを覆うキャップ等の各種カバーの取付け用などとする。
このような第2駆動歯車40は、例えば駆動ユニット32が正常に操作する場合には、ベースプレート31の歯車装着孔31aから取り外され、自動車1の適宜の保管場所に六角棒スパナTとともに保管されている。
そして、例えば、格納空間Sへの開閉ルーフ9の格納を所望する乗員がスイッチ操作を行った際、駆動モーター321が故障して被係合部材20からフック部材36が自動的に離脱できない場合、乗員は、トリムに設けた開口を覆う開閉蓋(図示省略)を取り外して、ベースプレート31の歯車装着孔31aを露出させる。
開閉蓋を取り外すと、乗員は、図10に示すように、トリムの開口を介して、ベースプレート31の歯車装着孔31aに第2駆動歯車40を装着するとともに、第2駆動歯車40の嵌合部43に六角棒スパナTを嵌合させる。その後、乗員は、底面視時計回りに六角棒スパナTを回動させる。
これにより、歯車33は、第1駆動歯車322を介して伝達された駆動モーター321の駆動力ではなく、第2駆動歯車40を介して伝達された乗員の回動操作による駆動力によって底面視反時計回りに回動開始する。
このため、自動ロック装置30は、開閉ルーフ9を格納する際、駆動モーター321が故障した場合であっても、乗員の手動操作によって、ガイド溝部383に沿ってフック部材36を被係合部材20から離脱させることができる。
一方、例えば、格納空間Sに格納された開閉ルーフ9を展開してフロントヘッダ11bへの連結固定を所望する乗員がスイッチ操作を行った際、駆動モーター321が故障して被係合部材20にフック部材36を自動的に係合できない場合、乗員は、図10に示すように、ベースプレート31の歯車装着孔31aに第2駆動歯車40を装着したのち、第2駆動歯車40の嵌合部43に嵌合した六角棒スパナTを底面視反時計回りに回動させる。
これにより、歯車33は、第1駆動歯車322を介して伝達された駆動モーター321の駆動力ではなく、第2駆動歯車40を介して伝達された乗員の回動操作による駆動力によって底面視時計回りに回動開始する。
このため、自動ロック装置30は、開閉ルーフ9を閉じる際、駆動モーター321が故障した場合であっても、乗員による手動操作によって、ガイド溝部383に沿ってフック部材36を被係合部材20に係合させることができる。
以上のような動作を実現する自動車1の開閉ルーフロック構造は、乗員による手動操作を受付け可能にして小型化を図るとともに、部品点数を削減することができる。
具体的には、第2駆動歯車40が着脱自在なため、自動車1の開閉ルーフロック構造は、駆動ユニット32が正常な場合には、第2駆動歯車40を取外して、自動車1の所定箇所に六角棒スパナTとともに収納しておくことができる。
一方、駆動ユニット32が故障した場合、歯車33に歯合するように自動ロック装置30に第2駆動歯車40を装着するとともに、乗員が六角棒スパナTを用いて第2駆動歯車40を回動させることで、自動ロック装置30は、第2駆動歯車40を介して歯車33に駆動力を伝達することができる。このため、自動ロック装置30は、駆動ユニット32が故障した場合であっても、乗員による手動操作によってフック部材36を係脱させることができる。
これにより、自動車1の開閉ルーフロック構造は、第2駆動歯車40を予め内蔵しておく場合に比べて、自動ロック装置30の軽量化を図ることができる。このため、自動車1の開閉ルーフロック構造は、開閉ルーフ9の重量増加を抑制することができる。
さらに、第2駆動歯車40が歯車33に直接的に歯合するため、自動ロック装置30は、例えば、歯車33と第2駆動歯車40とが別の歯車を介して間接的に歯合する場合に比べて、部品点数の増加を抑えることができる。
これにより、自動ロック装置30は、その大きさを小さくすることができ、車室内の限られた空間が圧迫されることを抑制できる。このため、自動ロック装置30は、その重量をより軽減することができる。
さらにまた、自動車1の開閉ルーフロック構造は、小型かつ汎用性のある六角棒スパナTで第2駆動歯車40を回動させることができる。このため、自動車1の開閉ルーフロック構造は、大型の専用工具を不要にでき、六角棒スパナTの収容スペースも小さくすることができる。
従って、自動車1の開閉ルーフロック構造は、乗員による手動操作を受付け可能にして小型化を図るとともに、部品点数を削減することができる。
また、回転軸方向が略車両上下方向と略一致するように歯車33、及び第2駆動歯車40を配置したことにより、自動車1の開閉ルーフロック構造は、略車両上下方向における大きさをより小さくすることができるとともに、乗員による手動操作の作業性を向上することができる。
具体的には、例えば、歯車33は、その肉厚に対して外径の方が大きくなり易い。このため、径方向が略車両上下方向と略一致するように歯車33を配置した場合、自動ロック装置30は、略車両上下方向における大きさが大きくなるという問題がある。
さらに、径方向が略車両上下方向と略一致するように第2駆動歯車40を配置した場合、乗員が第2駆動歯車40に嵌合した六角棒スパナTを回動させると、六角棒スパナTの端部、あるいは乗員の手が、開閉ルーフ9のトリムに接触して、六角棒スパナTを効率よく回動させることができないことがあった。
これに対して、回転軸方向が略車両上下方向と略一致するように歯車33を配置した、すなわち、歯車33の厚み方向と略車両上下方向とが略一致するように歯車33を配置したことにより、自動ロック装置30は、略車両上下方向における大きさを小さく抑えることができる。
加えて、回転軸方向が略車両上下方向と略一致するように第2駆動歯車40が配置されるため、乗員は、開閉ルーフ9のトリムによって六角棒スパナTの回動が阻害されることなく、六角棒スパナTを効率よく回動することができる。
従って、自動車1の開閉ルーフロック構造は、略車両上下方向を回転軸方向として歯車33、及び第2駆動歯車40を配置したことにより、その大きさをより小さくすることができるとともに、乗員による手動操作の作業性を向上することができる。
また、フロントウインドウガラス10の上部を支持するフロントヘッダ11bに被係合部材20が固定され、開閉ルーフ9の前端に自動ロック装置30が固定された構成により、自動車1の開閉ルーフロック構造は、着座した乗員の車両上方、及び車両前方の空間をより大きく確保できるとともに、開閉ルーフ9の重量増加を抑制することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の開閉体、及び格納式ルーフは、実施形態の開閉ルーフ9に対応し、
以下同様に、
車体、及びウインドウ枠材は、フロントヘッダ11bに対応し、
駆動手段は、駆動ユニット32、駆動アーム34、連結部材35、ガイドピン362、コイルスプリング37、及びガイドプレート38に対応し、
従動歯車は、歯車33に対応し、
係合機構部は、駆動アーム34、連結部材35、ガイドピン362、コイルスプリング37、及びガイドプレート38に対応し、
第2駆動歯車における回転軸方向の一方の面は、第2駆動歯車40の下面に対応し、
第2駆動歯車における回転軸方向の他方の面は、第2駆動歯車40の上面に対応し、
第2駆動歯車の枢支部は、軸部41に対応し、
所定工具は、六角棒スパナTに対応し、
車両の内外方向は、略車両上下方向に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、金属製の開閉ルーフ9としたが、これに限定せず、合成樹脂製の開閉ルーフ、あるいは幌布や幌骨で構成した開閉ルーフとしてもよい。
また、フロントヘッダ11bと開閉ルーフ9とを連結固定するロック構造としたが、これに限定せず、例えば車体とデッキカバー12とを連結固定するロック構造、あるいは車体側面の開口を覆うスライドドアと車体とを連結固定するロック構造としてもよい。
また、フロントヘッダ11bに被係合部材20を備え、開閉ルーフ9に自動ロック装置30を備えた構成としたが、これに限定せず、フロントヘッダ11bに自動ロック装置30を備え、開閉ルーフ9に被係合部材20を備えた構成としてもよい。
また、駆動モーター321と第1駆動歯車322との間にウォームギヤが介在する駆動ユニット32としたが、これに限定せず、駆動モーター321の出力軸に第1駆動歯車322が直結された駆動ユニット32としてもよい。
また、往復スライダ・クランク機構によってフック部材36が係脱自在に可動する自動ロック装置30としたが、これに限定せず、歯車33とフック部材36とを複数のリンク部材で連結したリンク機構によって、フック部材36が係脱自在に可動する自動ロック装置としてもよい。
また、第2駆動歯車40が、歯車33を支持するベースプレート31に着脱自在に枢支される構成としたが、これに限定せず、第2駆動歯車40が、ベースプレート31とは別体で構成するとともに、ベースプレート31に一体的に装着した部材に着脱自在に枢支される構成としてもよい。あるいは、第2駆動歯車40が、ベースプレート31とは別体の部材に着脱自在に枢支される構成としてもよい。
また、第2駆動歯車40に嵌合部43を設け、第2駆動歯車40を六角棒スパナTで回転させる構成としたが、これに限定せず、小型かつ汎用性のある工具であれば、六角棒スパナTに替えてヘクサロビュラ穴に用いられるヘックスローブレンチ、ボックスレンチ、トルクレンチ、あるいは複数種類のソケットを着脱自在なソケットレンチハンドルなどであってもよい。この場合、第2駆動歯車40には工具の大きさ、及び形状に応じた嵌合部を形成する。
また、第2駆動歯車40、及び六角棒スパナTは、自動車1における適宜の保管場所であればよく、同一の保管場所、あるいは別々の保管場所に保管してもよい。例えば、ホイールナットを覆うキャップが設けられた車両において、六角棒スパナTを、スペアタイヤ、あるいはジャッキとともに保管してもよい。あるいは、第2駆動歯車40を、ソケットレンチハンドルのソケットとセットにして保管してもよい。
また、略車両上方へ突出した軸部41を上面側に設け、略車両上方へ凹設した嵌合部43を下面側に設けた第2駆動歯車40としたが、これに限定せず、別の第2駆動歯車50の外観を説明する説明図を示す図11のように、略車両下方へ凹設した軸受部51を上面側に設け、略車両下方側へ突出するとともに、ボックスレンチT2が嵌合する六角柱状の嵌合部53を下面側に設けた第2駆動歯車50としてもよい。この場合、ベースプレート31の歯車装着孔31aにかえて、第2駆動歯車50の軸受部51を軸支する軸部がベースプレート31に形成されているものとする。
また、第2駆動歯車40の嵌合部43に、例えば、弾性部材によって出没可能に支持された突起で、六角棒スパナTを弾性保持する保持手段を備えてもよい。あるいは、第2駆動歯車40の嵌合部43に、磁力によって六角棒スパナTを保持する保持手段を備えてもよい。
これにより、自動車1の開閉ルーフロック構造は、歯車33に第2駆動歯車40を歯合させる際、例えば、予め第2駆動歯車40に六角棒スパナTを装着することで、第2駆動歯車40と六角棒スパナTとが意図せず分離することを防止できる。このため、自動車1の開閉ルーフロック構造は、歯車33への第2駆動歯車40の歯合を容易にすることができる。
さらに、保持手段によって六角棒スパナTを安定して保持できるため、自動車1の開閉ルーフロック構造は、回動させた六角棒スパナTが意図せず脱落すること、及び六角棒スパナTの脱落によって第2駆動歯車40が脱落することを防止できる。これにより、自動車1の開閉ルーフロック構造は、乗員による手動操作の作業性を向上することができる。
1…自動車
9…開閉ルーフ
10…フロントウインドウガラス
11b…フロントヘッダ
20…被係合部材
30…自動ロック装置
32…駆動ユニット
33…歯車
34…駆動アーム
35…連結部材
36…フック部材
37…コイルスプリング
38…ガイドプレート
40,50…第2駆動歯車
41…軸部
43,53…嵌合部
51…軸受部
321…駆動モーター
322…第1駆動歯車
361…先端部
362…ガイドピン
T…六角棒スパナ
T2…ボックスレンチ

Claims (4)

  1. 車体の開口を開閉自在に覆う開閉体、または前記車体のいずれか一方に固定された被係合部材と、
    他方に固定されるとともに、前記被係合部材に自動的に係脱可能な自動ロック装置とで構成された自動車の開閉体ロック構造であって、
    前記自動ロック装置に、
    前記被係合部材に係合する先端部を一端に有する略鉤状のフック部材と、
    該フック部材の他端に連結された駆動手段とを備え、
    該駆動手段に、
    駆動モーター、及び該駆動モーターに連結された第1駆動歯車を有する駆動ユニットと、
    該駆動ユニットの前記第1駆動歯車に歯合した従動歯車と、
    該従動歯車に連結されるとともに、前記フック部材を前記被係合部材に係合可能に可動させる係合機構部と、
    前記従動歯車を支持する部材と同一の部材、または別体の部材に着脱自在に枢支されるとともに、前記従動歯車に歯合する第2駆動歯車とを備え、
    該第2駆動歯車における回転軸方向の一方の面に、
    他方の面に設けた枢支部に対して同軸上に配置されるとともに、所定工具が着脱自在に嵌合する嵌合部を備えた
    自動車の開閉体ロック構造。
  2. 前記第2駆動歯車の前記嵌合部に、
    前記所定工具を保持する保持手段を備えた
    請求項1に記載の自動車の開閉体ロック構造。
  3. 前記従動歯車、及び前記第2駆動歯車を、
    それぞれの回転軸方向が自動車の内外方向と略一致するように配置した
    請求項1または請求項2に記載の自動車の開閉体ロック構造。
  4. 前記開閉体を、車両上部の開口を開閉自在に覆うとともに、前記車体に格納可能な格納式ルーフとし、
    前記被係合部材が、
    フロントウインドウガラスの上部を支持するウインドウ枠材に固定され、
    前記自動ロック装置が、
    前記格納式ルーフの前端に固定された構成とした
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の自動車の開閉体ロック構造。
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