JP6196424B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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本発明は、使い捨ておむつに関する。
近年、使い捨ておむつは、乳幼児に対して使用されるだけでなく、成人、特に高齢者などに対して使用されることも多くなっている。成人の使用者には寝たきり状態の人も含まれており、このような寝たきり状態の人は床ずれを防止するために、定期的に姿勢の変更が必要となる。姿勢が変更される際には、横臥姿勢にされる場合があるが、このような横臥姿勢は、最も使い捨ておむつから外部への尿漏れが起こり易い姿勢である。
また、寝たきり状態の人に限らず、睡眠中には多くの人が、寝返りを行って姿勢を変えるが、その際に横臥姿勢となることがある。通常、睡眠中には複数回の排尿が行われるので、睡眠中に仰臥から横臥に姿勢を変えると、おむつからの尿漏れが非常に起こり易い。
このような、尿漏れを防止するための従来技術として、たとえば特許文献1には、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、表面シートと裏面シートの間に介在する吸収体とを有し、表面シートの使用時に着用者の腹側に位置する表面の左右両側に立体ギャザー形成用の不織布が配された使い捨ておむつが開示されている。
特許文献1に開示の使い捨ておむつでは、着用者が横臥の姿勢で排尿などが行われた場合であっても、排尿などの液状排泄物を立体ギャザーによって、吸収体の設けられている領域に導くことができるので、横臥の姿勢で排尿などを行っても尿漏れを防ぐことができる。
ここで、排尿などが複数回行われた場合のように、吸収体の吸収量が限界に近い状態では、その吸収体に体圧などの圧力がかかることによって、吸収体に吸収されている排尿などが吸収体から漏れ出すことがある。このような場合に、前記特許文献1に開示の立体ギャザーは、撥水性は有するものの不透液性を有するわけではないので、立体ギャザーにも圧力が加わった場合には、吸収体から漏れ出した排尿などが立体ギャザーを透過して外側に漏れ出すことがある。
したがって、前記特許文献1に開示の使い捨ておむつでは、吸収体から漏れ出した排尿などが、使い捨ておむつの幅方向両側から漏れ出す、いわゆる横漏れによって肌や布団などが汚損されることがある。
特開平9−154885号公報
本発明の目的は、立体ギャザーシートに体圧などの圧力が加わった場合であっても、排尿などの液状排泄物の横漏れが発生することを防ぐことのできる使い捨ておむつを提供することである。
本発明は、
通気性を有する不織布からなるシート材22と不透液性を有する樹脂製のフィルムからなるシート材23とが接合された多層シート材であるバックシート2と、
通気性および透液性を有するトップシート3と、
通気性および透液性を有する第1シート材51と不透液性を有する樹脂製のシート体である第2シート材52とが接合された多層シート材からなり、幅方向Yに互いに対向して設けられる一対の立体ギャザーシート5と、
前記バックシート2と前記トップシート3との間に介在される、吸液性を有する吸収体4とを含み、
前記バックシート2は、バックシート細幅部20と、前記バックシート細幅部20よりも幅方向の両側に延出する一対のバックシート延出部21とを有し、
前記一対の立体ギャザーシート5は、立体ギャザーシート細幅部53と、前記立体ギャザーシート細幅部53よりも幅方向の片側に延出する立体ギャザーシート延出部54とをそれぞれ有し、
前記吸収体4は、吸収体細幅部40と、前記吸収体細幅部40よりも幅方向の両側に延出する一対の吸収体延出部41とを有し、
前記各バックシート延出部21、各立体ギャザーシート延出部54および各吸収体延出部41は、前記トップシート3よりも幅方向に延出し、
前記各バックシート延出部21と、前記各立体ギャザーシート延出部54との間に、前記各吸収体延出部41が介在され、該各バックシート延出部21と各立体ギャザーシート延出部54と各吸収体延出部41とによって、長手方向一端部寄りの領域に一対のサイドフラップ部11が形成され、
前記各立体ギャザーシート5の不透液性を有する樹脂製の第2シート材52は、前記サイドフラップ部で、前記バックシート2の樹脂製のフィルムからなるシート材23の表面と接合され、
前記各立体ギャザーシート5は、吸収体延出部41を覆い、
前記各立体ギャザーシート細幅部53は、トップシート3に重なる位置で、幅方向に互いに近接する側で、前記第1シート材51同士が近接するように第1折り返し部で折り返され、さらに前記第2シート材52同士が近接するように第2折り返し部55で折り返されて、該各立体ギャザーシート細幅部53の幅方向に互いに隣接する側が3枚重ね状態に構成され、
前記第2折り返し部55では、長手方向に沿って配置される弾性糸56が第2シート材52によってU字状に囲まれて内封されて長手方向に緊張された状態で固定され、
第1折り返し部は、第2折り返し部55よりも幅方向に互いに近接する側に突出して延びることを特徴とする使い捨ておむつである。
好ましい実施の形態では、前記バックシート細幅部は、前記トップシートとほぼ等しい幅および長さを有し、
前記吸収体は、親水性のフラッフ状繊維を主材とするマット状に形成され、
前記各立体ギャザーシート細幅部の幅方向に互いに近接する側の各側部には、長手方向
両端部が各立体ギャザーシート細幅部の長手方向両端部にそれぞれ固定される弾性糸が設
けられることを特徴とする。
また本発明は、前記各立体ギャザーシートの前記第1シート材は、不織布であることを特徴とする。
本発明によれば、一対の立体ギャザーシート5が通気性および透液性を有する第1シート材51と、不透液性を有する樹脂製の第2シート材52とが接合された多層シート材から成り、各立体ギャザーシート5の不透液性を有する樹脂製の第2シート材52が、各サイドフラップ部で、バックシート2の樹脂製のフィルムからなるシート材23の表面と接合されるので、吸収体4に吸収された排尿などの液状排泄物が、吸収体4から漏れ出し、トップシート3を通過しても、立体ギャザーシート5の第2シート材52を透過することはない。また、樹脂製の表面同士が接合されるので、従来の使い捨ておむつのように一方の接合面が不織布となる場合と比較して、強固も接合することができる。さらに、立体ギャザーシート細幅部53が3枚重ねに立ち上がった状態で使用され、第2シート材52同士が近接するように折り返された折り返し部55に、長手方向に沿った弾性糸56が内封して配置されているので、就寝中の使用者の寝返りによって、吸収体から押し出された液状排泄物が、横漏れすることを防ぐことができる。
このように、吸収体に吸収された液状排泄物は、トップシートは透過するが、各立体ギャザーシートの第2シート材は透過しないので、第2シート材によって外部へ漏洩することが防がれる。このことから、夜間などの長時間の装着によって多量の液状排泄物を吸収体が吸収した状態で、その吸収体に就寝中の使用者の寝返りによって臀部などで押圧されて圧力が加わり、吸収体に吸収された液状排泄物が吸収体から押し出され、使い捨ておむつの外部に漏れ出す、いわゆる横漏れが防がれ、この横漏れに起因して、使用者の肌や布団などが汚損されることを防ぐことができる。
また、各立体ギャザーシート細幅部の幅方向に互いに近接する側の各側部には、長手方向両端部が各立体ギャザーシート細幅部の長手方向両端部にそれぞれ固定される弾性糸が設けられるので、装着時には立体ギャザーシートが起立し、立体ギャザーを形成することができる。
また、装着時に装着者の身体に接触する第1シート材が不織布であるので、装着時に使用者に良好な肌触り感を与えることができる。
本発明の一実施形態である使い捨ておむつ1を平面状に展開した正面図である。 図1における切断面線II−IIで切断した使い捨ておむつ1の断面を模式的に示す図である。 図2における部分III−IIIを拡大して示す図である。
図1は、本発明の一実施形態である使い捨ておむつ1を平面状に展開した正面図である。図2は、図1における切断面線II−IIで切断した使い捨ておむつ1の断面を模式的に示す図である。図3は、図2における部分III−IIIを拡大して示す図である。
使い捨ておむつ1は、通気性および不透液性を有するバックシート2と、通気性および透液性を有するトップシート3と、吸液性を有し、バックシート2とトップシート3の間に介在される吸収体4と、互いに対向して設けられる一対の立体ギャザーシート5とが積層されて構成される。
使い捨ておむつ1は、予め定める第1方向Xの寸法が前記第1方向Xに垂直な第2方向Yの寸法よりも長い形状(長手状)であって、第1方向X一端部寄りの領域から第2方向Yに互いに離反する方向に突出する一対のサイドフラップ部11が形成される。
以下では、第1方向Xを長手方向Xということがあり、第2方向Yを幅方向Yということがある。また、バックシート2、トップシート3、吸収体4および立体ギャザーシート5における長手方向および幅方向は、使い捨ておむつ1の長手方向Xおよび幅方向Yと一致する。
バックシート2は、通気性および不透液性を有するシート材、本実施形態では通気性を有する不織布からなるシート材22と、不透液性を有するポリエチレンなどの樹脂製のフィルムからなるシート材23とが、ホットメルト接着剤によって接合された多層シート材である2層シート材からなる。使い捨ておむつ1を構成する際には、樹脂製のフィルムからなるシート材23が、立体ギャザーシート5および吸収体4に対向する側の面に配置される。
バックシート2のシート材としては、通気性を有する不織布と不透液性を付与する加工が行なわれた不織布とが積層された複層の不織布シートを用いることもできる。
バックシート2は、長手状のバックシート細幅部20と、バックシート細幅部20よりも幅方向Yの両側に延出する、より詳細にはバックシート細幅部20の幅方向Yの両側部における長手方向X一端部寄りの領域から幅方向Yに互いに離反する方向に突出する一対の第1サイドフラップ部21とを有するシート体である。第1サイドフラップ部21は、バックシート延出部に相当する。
トップシート3は、通気性および透液性を有するシート材、たとえば、ポリエチレンやポリエステル、ポリプロピレンなどの合成繊維や再生繊維からなる繊維シートまたは繊維ウェッブの繊維同士を物理的に交絡させて形成される不織布などからなる。トップシート3は、バックシート細幅部20とほぼ等しい幅および長さを有する長手状のシート体である。
吸収体4は、長手状の吸収体細幅部40と、吸収体細幅部40よりも幅方向の両側に延出する、より詳細には吸収体細幅部40の幅方向Yの両側部における長手方向X一端部寄りの領域から幅方向Yに互いに離反する方向に突出する一対の第2サイドフラップ部41とを有し、マット状である。第2サイドフラップ部41は、吸収体延出部に相当する。
吸収体4としては、公知のあらゆる吸水性材料を用いることができる。たとえば吸収体4は、親水性を有するフラッフ状繊維を主材とし、そこに吸水性ポリマおよび消臭剤が添加されて構成される。フラッフ状繊維は、たとえばパルプを1mm以上10mm以下の長さに切断した親水性繊維を撹拌して綿状にした綿状パルプを用いることができる。吸水性ポリマは、自重の約10倍以上300倍以下の水分を吸収してゲル状に凝固する高分子吸収体であり、吸水性ポリマとしては、たとえば抗菌性を有する吸水性ポリマや荷重下で通液性を有する吸水性ポリマなどを用いることができる。
立体ギャザーシート5は、通気性および透液性を有するシート材51および不透液性を有するシート材52とが接合された多層シート材からなる。シート材51は、第1シート材に相当し、シート材52は、第2シート材に相当する。
シート材51としては、スパンボンド法およびメルトブロー法で製造したポリプロピレン製の複数の不織布を積層したものを用いることができ、たとえば、スパンボンド法で製造した不織布、メルトブロー法で製造した不織布、スパンボンド法で製造した不織布の順で積層した不織布を用いることができる。
シート材52としては、不透液性を有するシート材であれば公知のあらゆる素材を用いることができる。たとえばシート材52は、ポリエチレン製のシート体である。このような立体ギャザーシート5は、不織布であるシート材51の一表面に溶融したポリエチレンを塗布することによって形成することができる。
各立体ギャザーシート5は、長手状の立体ギャザーシート細幅部53と、長手方向X一端部寄りの領域から立体ギャザーシート細幅部53よりも幅方向Yの片側に延出する、第3サイドフラップ部54とを有するシート体である。
換言すれば、一対の立体ギャザーシート5は、一対の長手状の立体ギャザーシート細幅部53と、一対の立体ギャザーシート細幅部53の幅方向Yの両側部における長手方向X一端部寄りの領域から立体ギャザーシート細幅部53の幅方向Yに互いに離反する方向に延びる一対の第3サイドフラップ部54とを有するシート体である。第3サイドフラップ部54は、立体ギャザーシート延出部に相当する。
各立体ギャザーシート細幅部53の幅方向Yに互いに近接する側の各側部には、長手方向X両端部が各立体ギャザーシート細幅部53の長手方向X両端部にそれぞれ固定される弾性糸56が設けられる。
より詳細には、図2および図3に明らかに示されるように、各立体ギャザーシート5は、吸収体延出部41を覆う。各立体ギャザーシート細幅部53は、トップシート3に重なる位置で、幅方向Yに互いに近接する側で、シート材51が同士が近接するようにまず第1折り返し部で折り返され、さらにシート材52同士が近接するように第2折り返し部55で折り返され、各立体ギャザーシート細幅部53の幅方向Yに互いに近接する側が3枚重ねの状態で構成される。シート材52同士が近接するように折り返された部分である、折り返し部55には、長手方向Xに沿って弾性糸56が内封して配設される。
第2折り返し部55では、長手方向に沿って配置される弾性糸56が第2シート材52によってU字状に囲まれて内封されて長手方向に緊張された状態で固定される。第1折り返し部は、第2折り返し部55よりも幅方向に互いに近接する側(図3の右方)に突出して延びる。
本実施形態では2本の弾性糸56が内封して配設される。弾性糸56は、弾発的に伸縮可能なものであれば、公知のあらゆる素材を用いることができ、本実施形態では細いゴム紐が用いられる。また、弾性糸56の本数は2本に限られず、1本でもよく3本以上であってもよい。
弾性糸56はバックシート2およびトップシート3に対して長手方向Xに緊張、すなわち伸長された状態で内封して配設されているので、使い捨ておむつ1の装着時には、弾性糸56の収縮力によって立体ギャザーシート5が立体的に立ち上げられる。このように立体ギャザーシート5が立ち上がることによって、装着時には立体ギャザーが形成される。
使い捨ておむつ1の構成についてさらに説明すると、使い捨ておむつ1は、バックシート2上に吸収体4が、吸収体4上にトップシート3が積層され、バックシート2、吸収体4およびトップシート3上に立体ギャザーシート5が積層されてなる。
また、各第1サイドフラップ部21、各第2サイドフラップ部41、および第3サイドフラップ部54は、トップシート3よりも幅方向Yに延出する。
また、バックシート2の幅方向Yの寸法は、吸収体4の幅方向Yの寸法およびトップシート3の幅方向Yの寸法よりも大きく、吸収体4の幅方向Yの寸法は、トップシート3の幅方向Yの寸法よりも大きいので、バックシート2は、吸収体4よりも幅方向Yに延出し、吸収体4は、トップシート3よりも幅方向Yに延出する。
各立体ギャザーシート5の、吸収体4とは幅方向反対側の端部は、バックシート2の幅方向端部と重なって接合される。立体ギャザーシート5とバックシート2の接合箇所は、吸収体4よりも幅方向外方であれば、いずれの箇所で接合されてよい。
より詳細に使い捨ておむつ1の構成について説明すると、バックシート細幅部20上に吸収体細幅部40が積重され、一対の第1サイドフラップ部21上に第2サイドフラップ部41がそれぞれ積重され、吸収体細幅部40上にトップシート3が積重される。
また、立体ギャザーシート5は、シート材52がバックシート2側に配置された状態で、一対の立体ギャザーシート細幅部53がトップシート3の両側部上に平行に配置され、第3サイドフラップ部54の各側部(立体ギャザーシート細幅部53と連なる側とは反対側の側部)が、各第1サイドフラップ部21の各側部(第1サイドフラップ部21における幅方向Yの両端部)にそれぞれ接合され、立体ギャザーシート細幅部53の幅方向Yにおいて互いに離反する側(第3サイドフラップ部54側)の各側部が、トップシート3の各側部(幅方向Y両端部)にそれぞれ接合される。立体ギャザーシート5と、バックシート2の接合は、シート材52とバックシート2のシート材23側の表面とが接合することによって行われる。また、接合は、ホットメルト接着剤による接着によって行われる。
このように一対のサイドフラップ部11は、第1サイドフラップ部21、第2サイドフラップ部41、および第3サイドフラップ部54からなり、より詳細には第1サイドフラップ部21と第3サイドフラップ部54との間に、第2サイドフラップ部41が介在されてなる。また、シート材52は、サイドフラップ部11で、バックシート2と接合される。
使い捨ておむつ1は、一対の立体ギャザーシート5が通気性および透液性を有するシート材51と、通気性および不透液性を有するシート材52とが接合された多層シート材から成り、シート材52がバックシート2側に向けて配置されるので、使い捨ておむつ1を使用者が身体に装着したとき、シート材51が肌に接触する。
このように各立体ギャザーシート5は、装着時に身体に接触する側が、不織布からなるシート材51であるので、使用者が使い捨ておむつ1を装着した状態では、使用者に良好な肌触り感を与えることができる。
またシート材52は、不透液性であるので、立体ギャザーシート5に体圧などの圧力が加わった場合であっても、排尿などの液状排泄物を透過しない。したがって、吸収体4に吸収された液状排泄物が、吸収体4から漏れ出し、トップシート3を透過しても、立体ギャザーシート5のシート材52を透過することはない。
このように、吸収体4に吸収された液状排泄物は、トップシート3は透過するが、各立体ギャザーシート5のシート材52は透過しないので、シート材52によって外部へ漏洩することが防がれる。このことから、夜間などの長時間の装着によって多量の液状排泄物を吸収体4が吸収した状態で、その吸収体4に就寝中の使用者の寝返りによって臀部などで押圧されて圧力が加わり、吸収体4に吸収された液状排泄物が吸収体4から押し出され、トップシート3を透過しても、各立体ギャザーシート5によって、使い捨ておむつ1の幅方向両端部からの横漏れが阻止される。したがって、吸収体4から液状排泄物が漏れ出すことに起因して、使用者の肌や布団などが汚損されることを防ぐことができる。
また、ポリエチレン製のシート材52と、バックシート2のシート材23側の表面とが接合することによって、立体ギャザーシート5とバックシート2の接合がされるので、従来の使い捨ておむつよりも強固に接合することができる。これは、樹脂製の表面同士が接合されるので、従来の使い捨ておむつのように一方の接合面が不織布となる場合と比較して、繊維による空間がなくなるためである。
また、シート材52によって、従来の使い捨ておむつよりも使い捨ておむつの厚みを厚くすることができるので、製造時にカッターによる型抜きを行い易い。したがって、従来の使い捨ておむつと比較して生産効率を高めることができる。
1 使い捨ておむつ
2 バックシート
3 トップシート
4 吸収体
5 立体ギャザーシート
11 サイドフラップ部
20 バックシート細幅部
21 第1サイドフラップ部
22,23,51,52 シート材
40 吸収体細幅部
41 第2サイドフラップ部
53 立体ギャザーシート細幅部
54 第3サイドフラップ部
55 折り返し部
56 弾性糸

Claims (2)

  1. 通気性を有する不織布からなるシート材22と不透液性を有する樹脂製のフィルムからなるシート材23とが接合された多層シート材であるバックシート2と、
    通気性および透液性を有するトップシート3と、
    通気性および透液性を有する第1シート材51と不透液性を有する樹脂製のシート体である第2シート材52とが接合された多層シート材からなり、幅方向Yに互いに対向して設けられる一対の立体ギャザーシート5と、
    前記バックシート2と前記トップシート3との間に介在される、吸液性を有する吸収体4とを含み、
    前記バックシート2は、バックシート細幅部20と、前記バックシート細幅部20よりも幅方向の両側に延出する一対のバックシート延出部21とを有し、
    前記一対の立体ギャザーシート5は、立体ギャザーシート細幅部53と、前記立体ギャザーシート細幅部53よりも幅方向の片側に延出する立体ギャザーシート延出部54とをそれぞれ有し、
    前記吸収体4は、吸収体細幅部40と、前記吸収体細幅部40よりも幅方向の両側に延出する一対の吸収体延出部41とを有し、
    前記各バックシート延出部21、各立体ギャザーシート延出部54および各吸収体延出部41は、前記トップシート3よりも幅方向に延出し、
    前記各バックシート延出部21と、前記各立体ギャザーシート延出部54との間に、前記各吸収体延出部41が介在され、該各バックシート延出部21と各立体ギャザーシート延出部54と各吸収体延出部41とによって、長手方向一端部寄りの領域に一対のサイドフラップ部11が形成され、
    前記各立体ギャザーシート5の不透液性を有する樹脂製の第2シート材52は、前記サイドフラップ部で、前記バックシート2の樹脂製のフィルムからなるシート材23の表面と接合され、
    前記各立体ギャザーシート5は、吸収体延出部41を覆い、
    前記各立体ギャザーシート細幅部53は、トップシート3に重なる位置で、幅方向に互いに近接する側で、前記第1シート材51同士が近接するように第1折り返し部で折り返され、さらに前記第2シート材52同士が近接するように第2折り返し部55で折り返されて、該各立体ギャザーシート細幅部53の幅方向に互いに隣接する側が3枚重ね状態に構成され、
    前記第2折り返し部55では、長手方向に沿って配置される弾性糸56が第2シート材52によってU字状に囲まれて内封されて長手方向に緊張された状態で固定され、
    第1折り返し部は、第2折り返し部55よりも幅方向に互いに近接する側に突出して延びることを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記各立体ギャザーシート5の前記第1シート材51は、不織布であることを特徴とする請求項1に記載の使い捨ておむつ。
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