JP6194129B2 - 保守支援装置、及び、保守支援方法 - Google Patents

保守支援装置、及び、保守支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、作業者によるプラントの保守を支援する保守支援装置、及び、保守支援方法に関する。
例えば、米国特許第7912675号(特許文献1)には、蒸気プラントの保守管理において、各蒸気トラップに設置した監視機器の計測するデータを定期的に収集し、その収集データに基づいて各機器の作動状態を判定し、異常があれば作業者に作業命令や修理のスケジュールを通知するものが提案されている。このように、機器に異常があったときは作業者に警告をし、なおかつ作業の指示も行うことは、円滑な保守作業を行うために有効といえる。
米国特許第7912675号明細書
ただし、作業者ごとに保守作業における知識・技能の蓄積の度合い(いわゆる習熟度)は異なり、作業者によっては何を行えばよいかが知らされても、実際に適切な作業を行えない場合がある。そのため、随時セミナー等の教育支援をその作業者たちに対して行い、作業者の習熟度を向上させていく必要がある。
しかし、教育支援を行うにしても、作業者の習熟度が把握できていなければ、教育支援の内容が一般的なものとなりがちで、適切な教育支援は行い難い。作業者の習熟度を把握する手段としてテストを行うことが考えられるが、テストを行うために時間・コストがかかるので効率的ではなく、また、テストでよい成績であっても、そのことをもって様々な異常が起こり得る現場でも通用するとは直ちにはいえず、このため、習熟度を効率的かつ的確に把握できる手法ではなかった。
そこで、保守作業を行う作業者の習熟度を効率的且つ的確に分析できる保守支援システム及び保守支援方法の実現が望まれる。
本開示に係る保守支援装置の第一の形態は、
作業者によるプラントの保守を支援する保守支援装置であって、
保守対象機器の作動状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する対策選択部と、
前記対策選択部で前記対策候補が選択されたとき、当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、且つ、前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補に対して前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信可能である通信部と、
受信した前記保守作業データを蓄積して保存する記憶部と、
蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析する習熟度分析部と、を備え
前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記保守作業データごとに、前記保守作業が実行された後の所定期間における当該保守対象機器の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定する
この構成によれば、プラントの保守管理と並行して、習熟度を分析するための保守作業データを収集するから、別途テスト等を実行するのに比べ、効率的に習熟度の分析を行うことができる。そして、作業者からの保守作業データを蓄積することで、作業者が保守支援装置の選択した対策候補に対しどのような保守作業を行ってきたかが把握できる。このような実際に現場で行われてきた保守作業の内容から習熟度を分析することで、作業者の習熟度を現場レベルで的確に分析できる。以上のように、この構成によれば、保守作業を行う作業者の習熟度を効率的且つ的確に分析できる。
さらに、この構成によれば、保守作業が実行された後のその保守対象機器の状態の変化をみることで、保守作業により保守対象機器が回復したかどうか、即ち、保守作業が有効であったか否かを判定する。このように、この構成では、プラントの保守管理と連動させてその作業者の習熟度を分析することで、作業者が適切に保守作業を実行できているのかがわかるから、作業者の習熟度を一層効率的且つ的確に把握することができる。
本開示に係る保守支援装置の第二の形態は、
作業者によるプラントの保守を支援する保守支援装置であって、
保守対象機器の作動状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する対策選択部と、
前記対策選択部で前記対策候補が選択されたとき、当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、且つ、前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補に対して前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信可能である通信部と、
受信した前記保守作業データを蓄積して保存する記憶部と、
蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析する習熟度分析部と、を備え、
前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された間隔を分析する
この構成によれば、対策候補ごとに、実行された保守作業の間隔(いわば再発期間)を分析するから、例えば、有効であることが確実である保守作業を実行しているのに再発期間が短い場合には、その作業者が技術的に未熟で適切に保守作業を実行できていない可能性があり、習熟度が低いと判定できるなど、再発期間に基づいて好適に習熟度を分析できる。
さらに、この構成に複数の対策候補を作業者側の端末に送信する構成及び有効率を分析する構成と組み合わせれば、例えば、ある対策候補について有効率が高いのに再発期間が短い場合には、その対策候補に従った保守作業により作動状態が正常には回復してもそれは一時的であり、根本の原因は解消していないと考えられ、本来は他の対策候補を選択すべきであったことがわかるなど、複合的な観点から習熟度の分析が行え、その作業者の習熟度を一層的確に分析できる。
本開示に係る保守支援装置の第三の形態は、
作業者によるプラントの保守を支援する保守支援装置であって、
保守対象機器の作動状態を判定する判定部と、
前記判定部による判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する対策選択部と、
前記対策選択部で前記対策候補が選択されたとき、当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、且つ、前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補に対して前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信可能である通信部と、
受信した前記保守作業データを蓄積して保存する記憶部と、
蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析する習熟度分析部と、
前記端末からの要求に応じて前記対策候補に関する保守作業を実行するためのガイダンス情報を前記通信部を介して送信するガイダンス提示部と、を備え、
前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、前記ガイダンス情報の送信を要求された回数を集計する
この構成によれば、ガイダンス情報を要求された回数が多いほど、その作業者がその保守作業に慣れていないことがわかり、これを加味して習熟度の分析を行うことが可能となる。これにより、複合的な観点から習熟度の分析が行え、一層的確に習熟度の分析が行える。
以下、本開示に係る保守支援装置の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
1つの態様として、前記習熟度分析部は、さらに、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された間隔を分析すると好適である。
この構成によれば、対策候補ごとに、実行された保守作業の間隔(いわば再発期間)を分析するから、例えば、有効であることが確実である保守作業を実行しているのに再発期間が短い場合には、その作業者が技術的に未熟で適切に保守作業を実行できていない可能性があり、習熟度が低いと判定できるなど、再発期間に基づいて好適に習熟度を分析できる。
さらに、この構成に複数の対策候補を作業者側の端末に送信する構成及び有効率を分析する構成と組み合わせれば、例えば、ある対策候補について有効率が高いのに再発期間が短い場合には、その対策候補に従った保守作業により作動状態が正常には回復してもそれは一時的であり、根本の原因は解消していないと考えられ、本来は他の対策候補を選択すべきであったことがわかるなど、複合的な観点から習熟度の分析が行え、その作業者の習熟度を一層的確に分析できる。
1つの態様として、前記習熟度分析部は、さらに、前記習熟度の分析において、前記保守作業データごとに、前記保守作業が実行された後の所定期間における当該保守対象機器の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定すると好適である。
この構成によれば、保守作業が実行された後のその保守対象機器の状態の変化をみることで、保守作業により保守対象機器が回復したかどうか、即ち、保守作業が有効であったか否かを判定する。このように、この構成では、プラントの保守管理と連動させてその作業者の習熟度を分析することで、作業者が適切に保守作業を実行できているのかがわかるから、作業者の習熟度を一層効率的且つ的確に把握することができる。
1つの態様として、前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業の有効率を分析すると好適である。
この構成によれば、例えば、有効であることが確実である保守作業を実行しているのに有効率(実行された対策の総数のうち有効であった回数の割合)が低い場合には、その作業者がその対策候補に関する保守作業を実行するのに技術的に未熟であることが考えられ、習熟度が低いとわかるなど、有効率に基づいて的確に習熟度を分析できる。
さらに、複数の対策候補を作業者側の端末に送信する構成と組み合わせれば、各対策候補についてその有効率を求めることで、何れの対策候補が有効であるかが容易にわかる。そして、作業者が有効率の高い対策候補を選択しているかに基づくことで、その作業者の習熟度を一層的確に分析できる。
1つの態様として、前記対策選択部は前記判定結果に対応する複数の前記対策候補を選択し、前記通信部は前記端末に複数の前記対策候補を送信し、前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された回数を分析すると好適である。
つまり、保守対象機器に生じる異常とその異常から考えられる原因とは必ずしも一対一で対応せず、ある異常に対して複数の原因が考えられることが多い。そこで、この構成によれば、対策選択部は前記判定結果に対応する複数の対策候補を選択して通信部により送信する。これにより、ある異常の原因と考えられる複数の原因にそれぞれ対応する複数の対策候補を選択するし、それを作業者に提供することができ、より好適に保守作業を支援できる。ただし、複数の対策候補のうち全ての対策候補がその異常に対して有効なわけではなく、作業者は有効と考えられる対策候補を選択し保守作業を行うこととなる。このため、習熟度の高い作業者では提案される複数の対策候補の中からその異常に対し適切な対策候補を選択するのに対し、習熟度の低い作業者では誤った対策候補を選択することがあり得る。そこで、この構成では、判定結果の種類ごとに、各対策候補に関する保守作業の実行された数を分析することで、複数の対策候補のうちいずれを作業者が多く選択しているかなどがわかり、その作業者が適切な対策候補を選択できたかがわかる。これにより、作業者の習熟度が一層効率的且つ的確に分析できる。
1つの態様として、前記習熟度分析部による分析結果に基づいて、前記作業者に応じた教育支援を行うための方策を立案する方策立案部を備えると好適である。
この構成によれば、習熟度分析部による分析結果に合わせた方策を作業者ごとに立案でき、その作業者に応じた教育支援を行うことができる。
本開示に係る保守支援方法の第一の形態は、
作業者によるプラントの保守を支援する保守支援方法であって、
守対象機器の作動状態を判定し、
判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択し、
当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、
前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補への応答として前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信し、
受信した前記保守作業データを蓄積して保存し、
蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析し、
前記習熟度の分析において、前記保守作業データごとに、前記保守作業が実行された後の所定期間における当該保守対象機器の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定する。
本開示に係る保守支援方法の第二の形態は、
作業者によるプラントの保守を支援する保守支援方法であって、
保守対象機器の作動状態を判定し、
判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択し、
当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、
送信した前記警告及び前記対策候補への応答として前記端末から送信される、前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信し、
受信した前記保守作業データを蓄積して保存し、
蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析し、
前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された間隔を分析する。
本開示に係る保守支援方法の第三の形態は、
作業者によるプラントの保守を支援する保守支援方法であって、
保守対象機器の作動状態を判定し、
判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択し、
当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、
送信した前記警告及び前記対策候補への応答として前記端末から送信される、前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信し、
受信した前記保守作業データを蓄積して保存し、
蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析し、
前記端末からの要求があったときは、前記対策候補に関する保守作業を実行するためのガイダンス情報を前記端末に送信し、
前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、前記ガイダンス情報の送信を要求された回数を集計する。
れらの構成によれば、上記した保守支援装置と同様の作用効果を好適に得ることができる。
本実施形態に係る保守支援装置を用いた保守支援システムの概要図 蒸気プラントの監視システムの概要図 保守支援装置のブロック図 保守支援装置により提供される管理画像の一例を示す図 保守支援装置により提供される管理画像の一例を示す図 保守支援装置により提供される管理画像の一例を示す図 保守支援装置により提供される管理画像の一例を示す図
本開示に係る保守支援装置及び保守支援方法の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る保守支援装置20(図1)は、作業者によるプラント10の保守を支援する。保守支援装置20は、判定部24(図1)、対策選択部25(図1)、通信部21(図3)、記憶部22(図1)、及び習熟度分析部27(図1)を備える。判定部24は、保守対象機器11(図2)の作動状態を判定する。対策選択部25は、判定部24による判定結果に基づいて当該保守対象機器11の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する。通信部21は、判定部24による判定結果が正常でないとき、当該保守対象機器11についての警告と対策候補とを作業者の端末30(図1)に送信するとともに、送信した警告及び対策候補への応答として端末30から送信される、作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信可能である。記憶部22は、受信した保守作業データを蓄積して保存する。そして、習熟度分析部27は、蓄積された保守作業データに基づいて、作業者の習熟度を分析する。これにより、保守作業を行う作業者の習熟度を効率的且つ的確に分析できる。以下ではまず、図1を用いて、本実施形態に係る保守支援装置20を用いた保守支援システム1及び保守支援方法の概要について説明する。
図1に示すように、保守支援システム1は、保守管理対象のプラント10、保守支援装置20、及び作業者用端末30を含む。
プラント10は、図示は省略するが多数の機器を備えて構成されており、保守対象とする機器にその作動状態を検出する検出器が備えられている。検出器は定期的に保守対象機器の監視を行い、その検出データが保守支援装置20まで送信されるようになっている。
保守支援装置20において、判定部24は、図示しない入力部に入力された保守対象機器からの検出データに基づいて、当該保守対象機器の作動状態を判定する。対策選択部25は、判定部24による判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する。そして、対策選択部25で対策候補が選択されたとき、図示しない通信部により、当該保守対象機器についての警告と対策選択部25で選択された対策とが作業者用端末30に送信可能にしてある。さらに、通信部により、送信した警告及び対策への応答として作業者用端末30から送信される、作業者40の行った保守作業に関する保守作業データが受信可能である。記憶部22は、受信した保守作業データを蓄積して保存する。そして、習熟度分析部27は、蓄積された保守作業データに基づいて、作業者40の習熟度を分析する。方策立案部28は、習熟度分析部27による分析結果に基づいて、作業者40に応じた教育支援を行うための方策を立案する。
保守支援装置20において、対策選択部25は判定結果に対応する複数の対策候補を選択し、また、通信部は端末に複数の対策候補を送信する。これにより、候補として考えられる原因ごとの対策候補を選択し送信することができ、より好適に保守作業を支援できる。これに伴い、習熟度分析部25は、習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された回数を分析する。このように実行された回数を対策候補ごとに分析することにより、複数の対策のうちいずれを作業者が多く実行しているかなどの傾向がわかり、その作業者が適切な対策を選択できたかがわかる。
さらに、習熟度分析部27は、習熟度の分析において、保守作業データごとに、保守作業が実行された後の所定期間における当該保守対象機器の作動状態に基づいて保守作業が有効であったか否かを判定する。さらに、習熟度分析部27は、習熟度の分析において、対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業の有効率を分析する。このように、プラントの保守管理と連動させてその作業者の習熟度を分析することで、作業者が適切に対策を実行できているのかがわかるから、作業者の習熟度を一層効率的且つ的確に把握することができる。
また、習熟度分析部27は、習熟度の分析において、対策候補ごとに、保守対象機器に実行された保守作業の間隔を分析する。これにより、実行された対策の間隔(いわば再発期間)を分析するから、例えば、再発期間が短い場合には、その作業者40が技術的に未熟で適切に対策を実行できていない可能性があり、習熟度が低いと判定できるなど、再発期間に基づいて好適に習熟度を分析できる。
保守支援装置20は、作業者用端末30からの要求に応じて対策候補に関する保守作業を実行するためのガイダンス情報を通信部を介して送信するガイダンス提示部(図1では図示は省略し、図3で図示)を備えている。そして、習熟度分析部27は、習熟度の分析において、対策候補ごとに、ガイダンス情報の送信を要求された回数を集計する。これにより、ガイダンス情報を要求した回数が多いほど、その作業者がその保守作業に慣れていないことがわかり、これを加味して習熟度の分析を行うことが可能となる。
作業者用端末30は、保守支援装置20から送信される当該保守対象機器についての警告と対策選択部25で選択された対策とを受信可能である。そして、作業者用端末30を利用する作業者40が、その警告及び対策を閲覧可能になっている。また、作業者40が、保守作業を行った後に、実行した保守作業に関する保守作業データを入力すると、その保守作業データが保守支援装置20に送信される。
以上のような保守支援システム1により、作業者によるプラント10の保守を支援する手順について説明する。まず、プラント10側から、その保守対象機器に設置された検出器が検出するデータが保守支援装置20まで定期的又はリアルタイムに送信される(#1)。そして、保守支援装置20の判定部24が、検出データに基づいて当該保守対象機器の作動状態を判定する。その判定結果が正常でないとき(#2)、対策決定部25が、判定結果に基づいて当該保守対象機器に対して行うべき対策候補を選択して、当該保守対象機器についての警告と対策候補とを作業者用端末に送信するとともに記憶部22に保存する(#3)。これに対し、作業者40は、送信された対策候補に従って、プラント10において当該保守対象機器に対して保守作業を行う(#4)。作業者40は、保守作業を行った後、送信された警告及び対策候補への応答として、作業者用端末30に保守作業データを入力し、その保守作業データが保守支援装置20まで送信される(#5)。保守支援装置20は、作業者端末30から送信される保守作業データを受信する。そして、#1〜#5が繰り返されることにより、保守支援装置20は、記憶部22に、受信した保守作業データと対策候補データとを蓄積して保存する。このように、保守支援システム1では、#1〜#5の順でプラント10の保守管理を行いながら、後述する習熟度を分析するための保守作業データと対策候補データとを収集する。
その後、作業者40に対する教育支援を行うために保守支援装置20の管理者から要求があったとき、習熟度分析部27は、蓄積された保守作業データに基づいて、作業者40の習熟度を分析する(#6)。習熟度が分析されたとき、さらに、方策立案部28が、習熟度分析部27による分析結果に基づいて、作業者40に応じた教育支援を行うための方策を立案する(#7)。そして、立案された方策に基づいて、作業者40に教育支援を行う(#8)。
このように、保守支援装置20を用いた保守支援システム1及びその保守支援方法によれば、プラント10の保守管理と並行して、習熟度を分析するための保守作業データを収集するから、別途テスト等を実行するのに比べ、効率的に習熟度の分析を行うことができる。そして、作業者40からの保守作業データを蓄積することで、作業者40が保守支援装置20の選択した対策に対しどのような保守作業を行ってきたかが把握できる。このような実際に現場で行われてきた保守作業の内容から習熟度を分析することで、作業者40の習熟度を現場レベルで的確に分析できる。そして、方策立案部28により、習熟度に合わせた方策を作業者ごとに立案でき、その作業者に応じた教育支援を行うことができる。
以下、保守対象機器の一例である蒸気トラップが各所に多数設置された蒸気プラントを監視する監視システムに、本実施形態に係る保守支援装置を適用した例について詳細に説明する。
図2に示すように、本実施形態に係る保守支援装置20を適用した監視システム2は、蒸気プラント10の各所に多数設置された蒸気トラップ11の作動状態を保守支援装置20により監視する。概説すると、監視システム2では、蒸気プラント10における蒸気トラップ11から収集されるデータがネットワーク50を介して保守支援装置20に送信され、送信されたデータを保守支援装置20が分析して、異常があった場合には作業者用端末30に通知が行われるようになっている。以下、監視システム2についてより具体的に説明する。
蒸気プラント10には、図2では簡略化のためにその多くが省略されているが、各所に多数の蒸気トラップ11が設置されており、監視対象とする蒸気トラップ11それぞれに蒸気トラップ11の作動状態を検出する検出器12が設けられている。また、検出器12はリピータ13を介して作業者用端末30と通信可能となっており、各蒸気トラップ11についての検出器12の検出データが作業者用端末30に送信される。つまり、蒸気プラント10では、各蒸気トラップについての検出データが作業者用端末30に収集される。
本実施形態において、検出器12は、図示しない温度センサ及び超音波センサを備え、蒸気トラップ11の作動状態の一例として、温度及び超音波振動を検出する。また、検出器12は図示しない制御部により、温度センサ及び超音波センサによる検出を連続的に若しくは所定時間間隔ごとに検出し、各回の検出後、図示しない通信部により、各センサから検出された温度及び超音波振動の検出データをリピータ13を介して作業者用端末30に送信する。例えば、蒸気トラップ11の作動状態の検出を間欠的に行うことにより、検出器12の消費電力を抑えコストを低減することができる。なお、各検出器12は、検出データとともに、その検出器12を設置した蒸気トラップ11の識別情報(型式・設置箇所・用途(温度圧力条件など)等)や検出を行った日時も送信する構成とすることができる。
作業者用端末30は、ブラウザ機能を有し、保守支援装置20の提供するプラントの保守管理用のWebサービスを利用可能となっている。作業者用端末30は、各検出器12からの検出データを収集し、保守支援装置20の提供するWebサービスの一環として、ネットワーク50を介して、収集した検出データを保守支援装置20に送信する。なお、作業者用端末30は少なくとも検出器12(リピータ13)からの検出データを受信可能で、ネットワーク50を介して保守支援装置20の提供するWebサービスを利用可能であれば特に限定されず、例えばPC等のコンピュータであればよい。なお、主に検出データの収集と送信とを行う据置の端末と、保守支援装置20の提供するWebサービスを利用するためのスマートフォン等の携帯端末とを利用するというように、作業者用端末30として複数の端末を用いてもよい。
保守支援装置20は、作業者用端末30から送信される検出データを収集し、その分析を行う。具体的には、図3に示すように、保守支援装置20は、データをネットワーク50を介して送受信可能な通信機器等からなる通信部21と、例えばハードディスクからなり各種データを記憶する記憶部22と、CPU等からなり各種のデータ処理を行う演算部23と、を備える。なお、図2では、保守支援装置20は一つの蒸気プラント10とネットワーク30を介して接続されているが、複数のプラントと接続されていてもよく、各プラント10からの検出データを収集し、分析することも可能である。また、保守支援装置20は、プラントの保守管理のためのWebサービスを提供し、後述する判定部24による判定結果の通知を行ったり、利用者からのアクセスに応じて利用者に各種のデータを提示するなど、プラントの保守管理に関する各種機能を利用者に提供する。
記憶部22は検出器12の検出データを蒸気トラップ11の識別情報と対応付けて蓄積的に記憶するデータベースを備える。このデータベースには後述する判定部24による判定結果も記憶される。また、記憶部22には、対策選択部25が蒸気トラップ11に対して行うべき対策を選択するのに利用する対応表(詳しくは後述する)も記憶されている。なお、保守支援装置20において、外部サーバを記憶部として、その外部サーバに検出器12の検出データ等を記憶するようにしてもよい。
演算部23は、検出データに基づき蒸気トラップ11の作動状態を分析する判定部24と、判定部24の判定結果に基づいて当該保守対象機器11についての対策候補を選択する対策選択部25と、作業者用端末30からの要求に応じて対策候補を実行するためのガイダンス情報を通信部21を介して送信するガイダンス提示部26と、記憶部22に蓄積された後述する保守作業データを分析する保守作業分析部(習熟度分析部に相当)27と、保守作業分析部27による分析結果に基づいて作業者40に応じた教育支援を行うための方策を立案する方策立案部28と、を備える。
判定部24は、検出データに基づき、当該蒸気トラップの作動状態が正常であるか、異常(不良又はその後不良に至る蓋然性が高い不良化傾向)であるかの判定を行う。また、不良又は不良化傾向と判定する際、判定部24は、ツマリ不良やモレ不良といった不良の種類も併せて判定する。例えば、判定部24による判定は、不良又は不良化傾向の種類ごとに閾値を設定しておき、その閾値を検出データが超えるか否かによって行う。
対策選択部25は、判定部24による判定結果が正常でないとき(即ち不良又は不良化傾向のとき)、判定結果に基づいて当該保守対象機器に対して行うべき対策候補を選択する。具体的には、記憶部22に、型式・設置箇所・用途(温度圧力条件など)等の蒸気トラップ11の条件と各不良の種類(即ち、判定部24における判定結果)との組み合わせと、不良の種類(判定結果)に対応する当該蒸気トラップ11に対する対策候補と、を対応付けた対応表を記憶しておく。これは、蒸気トラップ11の条件とその不良の種類ごとに実行すべき対策が異なってくるため、蒸気トラップ11の条件とその不良の種類を加味して対策候補を選択する必要があることと、ある異常の原因として複数の原因が候補となるので、その原因ごとの対策候補を提示しておく必要があるからである。そして、対策選択部25は、判定部24による判定結果が不良又は不良化傾向のとき、その蒸気トラップ11についての識別情報を記憶部22から読み取る。その後、対策選択部25は、記憶部22に記憶してある対応表を参照し、対象の蒸気トラップ11と判定結果としての不良の種類とに対応する複数の対策候補を選択する。
通信部21は、対策選択部25で対策候補が選択されたとき、当該保守対象機器についての警告と対策選択部25で選択された対策候補とを作業者用端末30に送信可能となっており、また、後述する保守作業データを受信可能となっている。その送信の形態は例えば電子メールなど特に限定されないが、本実施形態では、保守支援装置20の提供する保守管理のためのWebサービスにより、当該保守対象機器についての警告と対策選択部25で選択された対策候補とがブラウザを介して作業者用端末30の表示部に表示される形態としている。以下に、保守支援装置20の提供する保守管理サービスの一例を説明する。
まず、保守支援装置20は、保守管理サービスに登録している作業者40ごとにIDを定めて、記憶部22にそのIDとその作業者の個人情報(名前やどの会社のどのプラントを担当するものであるか等)を関連付けて記憶してある。そして、作業者40は自身のIDを入力することで保守管理サービスを利用可能となり、例えば、作業者用端末30の表示部に図4のような管理画像60が表示される。
図4は、保守支援装置20により提供され、作業者用端末30の表示部に表示される管理画像60の一例である。管理画像60は、プラント10における蒸気トラップ11の配置を模式的に表したトラップ画像61と、トラップ画像61に表示されている各蒸気トラップの状態(正常、不良化傾向、不良やその不良の種類等)や重要度を表示するリスト62とを有する。そして、図4に示すように、保守対象の蒸気トラップ11(トラップ画像61では丸印で表現されている)のいずれかが不良化傾向と判定された場合、トラップ画像61では不良化傾向と判定された蒸気トラップ11に対応する箇所の表示が他の箇所と視覚的に区別される(例えば、図4では破線となっている)。また、リスト62では、不良化傾向と判定された蒸気トラップ11が不良化傾向の欄に表示される。これにより、作業者40は、作業者用端末30を通じて、いずれの蒸気トラップ11が不良化傾向となったのかを知ることができる。
そして、トラップ画像61又はリスト62のうち、不良化傾向と判定された蒸気トラップ11に関する箇所を選択すると、図5に示すように、トラップ画像61に代えてその蒸気トラップ11についての詳細な情報(温度の経時変化や、ロケーション情報や詳細情報)を示すトラップ情報画像63が表示される。これにより、作業者40は不良化傾向とされた蒸気トラップ11の詳細な情報を知ることができる。
さらに、トラップ情報画像63における任意箇所を選択すると、図6に示すように、当該蒸気トラップ11に対して実行することを検討すべき対策を表示する対策画像64が表示される。この対策画像64に列挙されている対策候補が対策選択部25において選択された対策候補である。これにより、作業者40は、不良化傾向と判定された蒸気トラップ11について行うべき対策の候補を知ることができる。そして、作業者40はこの中から有効と思われる対策候補を選択して当該蒸気トラップ11に対して保守作業を行う。
また、保守管理サービスでは、作業者40が対策候補に関する保守作業を実行するためのガイダンス情報(作業手順の説明等)を作業者40に提供可能になっている。例えば、図示は省略するが、提示される対策候補ごとに、ガイダンス情報要求用のアイコンが管理画像60上に表示され、そのアイコンを選択することにより、保守支援装置20に対して、選択した対策候補についてのガイダンス情報が要求され、保守支援装置20の通信部21はこの要求を受信する。保守支援装置20では、記憶部22に各種対策候補とこれに対応するガイダンス用の情報とを対応付けて記憶してあり、ガイダンス提示部26は、作業者用端末30からの要求に応じて対応するガイダンス情報を抽出し、通信部21を介して作業者用端末30に送信する。このようにして作業者40にガイダンス情報が提供される。
作業者40が蒸気トラップ11に対して保守作業を実行した後は、作業者40は、作業者用端末30に対して、実行した保守作業についての入力操作を行う。具体的には、対策画像64に対し、実行した対策候補を選択すると、図7に示すように、入力用画像65が表示される。そして、入力用画像65中の「Yes」を選択すると、入力操作は完了し、作業者40の行った保守作業に関する保守作業データとして実行された対策候補とその日時とが保守管理装置20に送信される。このとき、作業者40が実行された対策候補についてガイダンス情報の送信を要求していたときは、ガイダンス情報の送信を要求した回数も保守作業データとして併せて送信される。
送信された保守作業データは通信部21により受信され、記憶部22に記憶される。記憶部22では、作業者40のIDと、対象の蒸気トラップ11の識別情報と、判定部24の判定した判定結果と、対策選択部25の選択した対策候補と、受信した保守作業データとを関連付けて記憶する。これにより、ある判定結果から選択される対策候補のうち、作業者40がどの対策候補を実行してきたかが、作業者40ごとに蓄積的に記憶される。
本実施形態では、以上のようにして、作業者40に対して保守対象機器についての警告と対策候補とが通知され、作業者の行った保守作業に関する保守作業データが保守支援装置20に送信される。なお、上記では、蒸気トラップ11が不良化傾向となった場合を例に説明したが、不良と判定されたときも同様である。そして、これが繰り返されることにより、保守作業データが記憶部22に蓄積的に記憶される。そして、本実施形態に係る保守支援装置20では、保守作業分析部27により、蓄積された保守作業データに基づいて、対策候補の有効性の分析や、作業者の習熟度の分析を行う。以下、対策候補の有効度の分析、及び、作業者の習熟度の分析について説明する。
〔対策候補の有効度の分析〕
保守作業分析部27は、管理者から、ネットワーク50や保守支援装置20の入力部を介して要求があったとき、又は、定期的に、蓄積された保守作業データに基づいて、判定部24における判定結果に応じて選択される各対策候補の有効度を分析し、その有効度を警告及び対策選択部25により選択された対策候補とともに作業者用端末30に送信する。又は、有効度に基づいて、対策候補を選択するための上記した蒸気トラップ11の条件と不良の種類との組み合わせとこれに対応する対策候補とを対応付けた対応表を修正し、対策選択部25により選択される対策候補が有効度を反映したものにする。本実施形態では、保守作業分析部27は、蓄積された保守作業データの統計分析を行い、対策候補に関する保守作業の有効度を把握するための有効度情報を生成する。
具体的には、まず、保守作業分析部27は、保守作業データごとに、作業者40による保守作業が実行された後の所定期間における当該蒸気トラップ11の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定する。上記したように、記憶部22は、検出器12の検出データを蒸気トラップ11の識別情報と対応付けて蓄積的に記憶しており、その蓄積された検出データのうち、作業者40による保守作業が実行された後の蒸気トラップ11の検出データを分析すれば、保守作業後の蒸気トラップ11の作動状態の変化がわかる。これにより、保守作業が実行された後に蒸気トラップ11が正常に回復したときはその保守作業が有効であったことがわかり、依然として不良又は不良化傾向のままであったときにはその保守作業が有効でなかったことがわかる。そして、保守作業分析部27は、まず、各蒸気トラップ11(又は、蒸気トラップ11の設置位置等に基づいて定めた複数の蒸気トラップ11からなるグループを設定しているときはその各グループ)と不良の種類とに基づいて保守作業データを分類する。そして、各分類について、その保守作業データごとに上記のような判定を行う。その判定結果を対策候補ごとに集計し、対策候補ごとに保守作業の有効率を求める。これにより、対象の蒸気トラップ11(又は蒸気トラップグループ)と不良の種類との組み合わせごとに、これに対応する各対策候補の有効率が求められる。また、保守作業分析部27は、分類された保守作業データに基づき、各分類における対策候補ごとに、その対策候補に関する保守作業が実行された間隔(いわば再発期間)を集計・分析する。
このようにして分析がされることにより、対策候補に関する保守作業の有効度として、対象の蒸気トラップ11(又は蒸気トラップグループ)とその不良の種類ごとに複数選択される対策候補それぞれについて、有効率、再発期間が求められ、例えば、次の表1に示す有効度情報を生成する。
Figure 0006194129
ここで、有効率とは対策候補についての保守作業の実行総数のうち有効であった回数の割合である。有効回数で8/10とあるのは、合計10回その対策候補についての保守作業が実行され、そのうち8回有効であったことを示す。対策実施間隔とあるのは再発期間のことであり、3日前とあるときは前回の保守作業から3日後に再度同種の対策候補についての保守作業を実行したことを意味する。
そして、保守作業分析部27がこのような有効度情報を生成したときは、その後に蒸気トラップ11についての警告及び対策候補を作業者用端末30に送信するときに、この有効度情報を対策候補と関連付ける状態で送信する。このような有効度情報から、作業者40は少なくとも次のことが把握できる。まず、ある対策候補についてその有効率が高いほど、対象の蒸気トラップ11においてその不良の種類に対しては、当該対策候補が有効であることがわかる。また、ある対策候補について再発期間が短いとき、対象の蒸気トラップ11においてその不良の種類に対しては、当該対策候補はその場しのぎ的なものに過ぎず、根本の原因を解消するためには他の対策候補が有効であることがわかる。このような有効度情報を対策候補と併せて作業者用端末30に送信することにより、作業者40が適切な保守作業を行い易くなる。
また、保守作業分析部27は、生成した有効度情報に基づいて、対策選択部25の用いる対応表を修正する。例えば、ある対策候補についてその有効率が0又は極めて低い場合には、その対策候補に関する保守作業を実行しても無意味であることから、対応表における該当部分においてその対策候補を削除する。また、有効率は高くとも再発期間が短い場合には、対象の蒸気トラップ11の抱える不良原因に対して根本的な解決をなさないのであるから、対応表における該当部分においてその対策候補を除外する。その他にも、実行されていないため有効率や再発期間も求められていない対策候補は、他の対策候補で十分有効率が高く再発期間の長い対策候補があるときには、その対策候補がなくとも他の対策候補で十分に問題を解決できるため、その対策候補は不要といえ対応表から除外する。このような観点から、有効率に関する判定基準や、再発期間に関する判定基準、有効率と再発期間を組み合わせた判定基準等を定めておき、これら判定基準に従って、保守作業分析部27は、不要な対策候補を対応表から除外していき、対策選択部25において、蒸気トラップ11の条件と不良の種類との組み合わせに対して真に有効な対策候補のみが選択されるようにする。その他にも、対応表において各対策候補を有効率などに応じてランク付けして分類しておき、生成した有効度情報に基づいて、対策候補のランクを修正するようにしてもよい(有効率が所定値より低い場合にはランクを下げるなど)。
〔作業者の習熟度の分析〕
本実施形態に係る保守支援装置20は、保守支援装置20の管理者からの要求に応じて、このように蓄積された保守作業データに基づき、作業者ごとに、プラント10の保守管理における習熟の度合いである習熟度を分析して、その習熟度に応じた教育支援を行うための方策を立案する。これにより、各作業者40に適した教育支援を行うことが可能となる。
まず、管理者から、保守支援装置20に対し、ネットワーク50や保守支援装置20の入力部を介して、ある作業者40又はあるプラントにおける作業者40のグループについて習熟度の分析とそれに基づく教育支援の方策を生成する旨の要求があったとき、保守作業分析部27は、蓄積された保守作業データに基づいて、作業者40の習熟度を分析する。本実施形態では、保守作業分析部27は、蓄積された保守作業データの統計分析を行い、作業者40の習熟度を把握するための習熟度情報を生成する。
具体的には、まず、保守作業分析部27は、〔対策候補の有効度の分析〕の場合と同様にして、各蒸気トラップ11(又は、各蒸気トラップグループ)と不良の種類とに基づいて保守作業データを分類し、各分類について、その保守作業データごとに、作業者40による保守作業が実行された後の所定期間における当該蒸気トラップ11の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定する。そして、各分類における対策候補ごとに、有効率と再発期間とを集計・分析する。さらに、保守作業分析部27は、習熟度の分析において、分類された保守作業データに基づき、その分類における対策候補ごとに、ガイダンス情報の送信を要求された回数を集計する。
このようにして、保守作業分析部27は、対象の蒸気トラップ11(又は蒸気トラップグループ)とその不良の種類ごとに、これに対応する各対策候補についての保守作業の有効率、再発期間、ガイダンス情報の送信を要求した回数、及び実施頻度を分析する。そして、これにより、保守作業分析部27は、対象の蒸気トラップ11(又は蒸気トラップグループ)とその不良の種類ごとに、例えば、次の表1に示す習熟度情報を生成する。
Figure 0006194129
ここで、有効率、有効回数、対策実施間隔は表1と同じものである。ガイダンス提示回数は、ガイダンス情報の送信を要求した回数である。なお、その分類における対策候補ごとの実施頻度を求めて、この実施頻度も習熟度情報に含めても良い。実施頻度は、対策候補を提案した回数に対するその対策候補についての保守作業を実行した回数の割合であり、対象の蒸気トラップ11(又は蒸気トラップグループ)と不良の種類との組み合わせに基づく分類ごとに求める。これにより、作業者40が、提案された対策候補のうち、どの対策候補を頻繁に選択しているかがわかる。このような習熟度情報を生成することにより、以下のことがわかる。
例えば、実施頻度に基づけば、作業者40がどの対策候補を選択しているのかがわかり、その選択の割合に基づき、作業者40が適切な選択候補を選択しているかなどから作業者40の習熟度が把握できる。
有効率に基づけば、確実に有効であることがわかっている対策候補についてその有効率が低い場合には、その作業者が技術的に未熟であり技術面で習熟度が低いと考えられ、有効率が高い場合には、その対策候補を実行する技術を身につけており技術面で習熟度が高いと考えられる。対策候補が確実に有効であることがわかっている状態とは、例えば、これまでに様々な作業者30についての十分な保守作業データが蓄積されて、対策候補に対する有効率が十分保証されている場合が挙げられる。
有効率と実施頻度とを組み合わせれば、有効率の高い対策候補の実施頻度が高い場合には、その作業者40は、対象の蒸気トラップ11に対して有効な対策を理解しているということであるので知識面で習熟度が高いと考えられ、有効率の低い対策候補の実施頻度が高い場合には反対に知識面で習熟度が低いと考えられる。
また、再発期間に基づけば、確実に有効であることがわかっている対策を実行しているのに再発期間が短い場合には、その作業者が十分にその作業を行えておらず技術的に未熟であり技術面で習熟度が低いと考えられ、再発期間が十分に長い場合にはその対策候補を実行する技術を身につけており技術面で習熟度が高いと考えられる。
また、有効率と再発期間とを組み合わせれば、ある対策について有効率が高いのに再発期間が短い場合には、対策により作動状態が正常には回復してもそれは一時的であり、根本の原因は解消していないと考えられ、本来は他の対策を実行すべきであったことがわかり、技術的には十分であるものの知識面で習熟度が不足していると考えられる。
ガイダンス提示回数に基づけば、ガイダンス情報を要求した回数が多いほど、その作業者がその保守作業に慣れていないことがわかり少なくとも技術面で習熟度が低いと考えられる。
このように、保守作業分析部27により統計分析された各項目に基づくことで、その技術面(つまり、保守作業を行うための技術)及び知識面での習熟度を分析することができる。なお、保守作業分析部27は、習熟度情報を生成するのみでなく、習熟度情報の各項目(有効率、再発期間、有効回数、実施頻度、ガイダンス提示回数)について、その項目ごと又は複数の項目の組み合わせごとに閾値等の判定基準を設けておき、その判定基準に従って、その作業者40の習熟度を判定するようにしてもよい。
そして、保守作業分析部27による分析の後、方策立案部28は、保守作業分析部27による分析結果(習熟度情報又は作業者40の習熟度の判定結果)に基づいて、その作業者40(又は作業者40のグループ)に応じた教育支援を行うための方策を立案する。例えば、まずその作業者40についての習熟度の傾向(どの種類の不良やその不良に対するどの保守作業について習熟度が欠けているかや、技術面及び知識面のどちらの習熟度が欠けているか等)を保守作業分析部27による分析結果から分析し、その作業者40に対して教育支援が必要かを判定し、必要であると判定されたときは、習熟度の傾向から具体的な教育支援のための方策を立案する。その作業者40が、ある対策候補についての技術面の習熟度が欠けている場合は、その対策候補を実行できるような技術面での教育支援のための方策を立案する。これに対し、ある作業者40が、知識面での習熟度に欠け、誤った対策候補を選択する傾向にある場合には、それを補うための方策を立案する。また、例えばあるプラントにおける作業者40を対象とするなど、作業者40のグループを対象としている場合、そのグループに属する作業者40のほとんどが同一分野について習熟度が欠けている場合には、そのグループを対象とするセミナーの開催を立案したり、そのグループの一部の者のみが習熟度が低い場合には、その者に対するマンツーマン講義や動画配信を立案する。このように、方策立案部28は、保守作業分析部27による分析結果から、教育支援の形式(多人数を対象とするセミナーか、個人を対象とするマンツーマン講義かなど)、教育支援の内容を立案する。
保守作業分析部27、方策立案部28で生成された習熟度の分析結果と教育支援の方策とは、保守支援装置20の表示部に表示されたり管理者の端末の表示部に表示される等によって、管理者に提供される。そして、管理者は、習熟度の分析結果と教育支援の方策とに基づいて、対象の作業者40にセミナー等を実施する。
以上のようにして、本実施形態に係る保守支援装置20では、保守作業分析部27により、蓄積された保守作業データに基づいて、対策候補の有効性の分析や、作業者の習熟度の分析を行うことにより、作業者40に対して適切な選択候補を提示でき、また、作業者40に対して適切な教育支援を行うことで作業者40の習熟度を向上させることができるから、的確な保守作業の実行を促進することができる。
〔その他の実施形態〕
最後に、本開示に係る保守支援装置及び保守支援方法のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、対象機器として蒸気トラップ11を用いた構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、その他の機器を用いた構成としても良い。
(2)上記の実施形態では、対策選択部25が、対象の蒸気トラップ11と判定結果としての不良の種類とに対応する複数の対策候補を選択する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、対策選択部25が一つの対策候補を選択するものであっても良い。
(3)上記の実施形態では、保守作業分析部27が、作業者40の習熟度の分析において、対象の蒸気トラップ11(又は蒸気トラップグループ)とその不良の種類ごとに、これに対応する各対策候補についての保守作業の有効率、再発期間、ガイダンス情報の送信を要求した回数や実施頻度を分析する構成を例として説明した。しかし、保守作業分析部27は、本発明の実施形態はこれに限定されず、これらの一部を分析するものであってもいいし、他のデータを分析するものであっても良い。
(4)上記の実施形態では、保守支援装置20が方策立案部28を備えた構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、保守支援装置20は方策立案部28を備えず、保守作業分析部27による作業者40の習熟度についての分析結果から、管理者等自身が方策立案部28と同様にして教育支援のための方策を立案するようにしても良い。
(5)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、例えば作業者によるプラントの保守を支援するのに利用することができる。
10 プラント
11 蒸気トラップ(保守対象機器)
20 保守支援装置
21 通信部
22 記憶部
24 判定部
25 対策選択部
26 ガイダンス提示部
27 保守作業分析部(習熟度分析部)
28 方策立案部
30 作業者用端末(端末)
40 作業者

Claims (11)

  1. 作業者によるプラントの保守を支援する保守支援装置であって、
    保守対象機器の作動状態を判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する対策選択部と、
    前記対策選択部で前記対策候補が選択されたとき、当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、且つ、前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補に対して前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信可能である通信部と、
    受信した前記保守作業データを蓄積して保存する記憶部と、
    蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析する習熟度分析部と、を備え、
    前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記保守作業データごとに、前記保守作業が実行された後の所定期間における当該保守対象機器の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定する保守支援装置。
  2. 作業者によるプラントの保守を支援する保守支援装置であって、
    保守対象機器の作動状態を判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する対策選択部と、
    前記対策選択部で前記対策候補が選択されたとき、当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、且つ、前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補に対して前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信可能である通信部と、
    受信した前記保守作業データを蓄積して保存する記憶部と、
    蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析する習熟度分析部と、を備え、
    前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された間隔を分析する保守支援装置。
  3. 作業者によるプラントの保守を支援する保守支援装置であって、
    保守対象機器の作動状態を判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択する対策選択部と、
    前記対策選択部で前記対策候補が選択されたとき、当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、且つ、前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補に対して前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信可能である通信部と、
    受信した前記保守作業データを蓄積して保存する記憶部と、
    蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析する習熟度分析部と、
    前記端末からの要求に応じて前記対策候補に関する保守作業を実行するためのガイダンス情報を前記通信部を介して送信するガイダンス提示部と、を備え、
    前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、前記ガイダンス情報の送信を要求された回数を集計する保守支援装置。
  4. 前記習熟度分析部は、さらに、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された間隔を分析する請求項3に記載の保守支援装置。
  5. 前記習熟度分析部は、さらに、前記習熟度の分析において、前記保守作業データごとに、前記保守作業が実行された後の所定期間における当該保守対象機器の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定する請求項2〜4のいずれか一項に記載の保守支援装置。
  6. 前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業の有効率を分析する請求項1又は5に記載の保守支援装置。
  7. 前記対策選択部は複数の前記対策候補を選択し、
    前記通信部は前記端末に複数の前記対策候補を送信し、
    前記習熟度分析部は、前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された回数を分析する請求項1〜6のいずれか一項に記載の保守支援装置。
  8. 前記習熟度分析部による分析結果に基づいて、前記作業者に応じた教育支援を行うための方策を立案する方策立案部を備える請求項1〜7のいずれか一項に記載の保守支援装置。
  9. 作業者によるプラントの保守を支援する保守支援方法であって、
    保守対象機器の作動状態を判定し、
    判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択し、
    当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、
    前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補への応答として前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信し、
    受信した前記保守作業データを蓄積して保存し、
    蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析し、
    前記習熟度の分析において、前記保守作業データごとに、前記保守作業が実行された後の所定期間における当該保守対象機器の作動状態に基づいて当該保守作業が有効であったか否かを判定する保守支援方法。
  10. 作業者によるプラントの保守を支援する保守支援方法であって、
    保守対象機器の作動状態を判定し、
    判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択し、
    当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、
    前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補への応答として前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信し、
    受信した前記保守作業データを蓄積して保存し、
    蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析し、
    前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、当該対策候補に関する保守作業が実行された間隔を分析する保守支援方法。
  11. 作業者によるプラントの保守を支援する保守支援方法であって、
    保守対象機器の作動状態を判定し、
    判定結果に基づいて当該保守対象機器の異常に対する少なくとも一つの対策候補を選択し、
    当該保守対象機器についての警告と選択された前記対策候補とを前記作業者の端末に送信し、
    前記端末から送信される、前記警告及び前記対策候補への応答として前記作業者の行った保守作業に関する保守作業データを受信し、
    受信した前記保守作業データを蓄積して保存し、
    蓄積された前記保守作業データに基づいて、前記作業者の習熟度を分析し、
    前記端末からの要求があったときは、前記対策候補に関する保守作業を実行するためのガイダンス情報を前記端末に送信し、
    前記習熟度の分析において、前記対策候補ごとに、前記ガイダンス情報の送信を要求された回数を集計する保守支援方法。
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