JP6192741B2 - 新規ピロロピリミジン化合物又はその塩、及びこれを含有する医薬組成物、特にnae阻害作用に基づく腫瘍等の予防剤及び/又は治療剤 - Google Patents

新規ピロロピリミジン化合物又はその塩、及びこれを含有する医薬組成物、特にnae阻害作用に基づく腫瘍等の予防剤及び/又は治療剤 Download PDF

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Description

[関連出願の相互参照]
本出願は、2014年6月24日に出願された、日本国特許出願第2014−129740号明細書及び2015年2月10日に出願された、日本国特許出願第2015−024785号明細書(これらの開示全体が参照により本明細書中に援用される)に基づく優先権を主張する。本発明は、新規ピロロピリミジン化合物又はその塩、及びこれを含有する医薬組成物、特にNAE阻害作用に基づく腫瘍等の予防剤及び/又は治療剤に関する。
ユビキチンを始めとするユビキチン様小分子(Ubiquitin like protein, Ubl)と呼ばれる一群の蛋白質は、対応する活性化酵素であるE1、転移酵素であるE2との結合を経て標的蛋白質に共有結合により付加されることで標的の酵素活性、安定性、細胞内局在といった様々な特性に影響する(非特許文献1)。
Ublの一種であるNedd8は、Nedd8特異的な活性化酵素であるAPPBP1−UBA3ヘテロダイマー(NAE)によりATP依存的に活性化される。その後、E2(Ubc12)に転移され、さらにCullinと呼ばれる一連の標的蛋白質に付加される。標的蛋白質にNedd8が付加されることをNeddylationという。CullinへのNeddylationはCullinファミリー蛋白質およびアダプター蛋白質による複合体をとることで機能するCullin Ring Ligase(CRL)の活性(Ligase基質へのユビキチン付加能)を亢進させる。CRLによりユビキチン化された蛋白質群はプロテアソームによる分解を受ける。CRLの基質としては、p27、p21、およびリン酸化Iκ−Bなど細胞周期調節及び細胞内のシグナル伝達を担い、かつ腫瘍での低下が報告されている蛋白質が多数知られている(非特許文献2、3)。つまり、NAEはNedd8の活性化を通じ、CRL基質蛋白質群のユビキチン化およびプロテアソームによる分解を促すことで、腫瘍細胞の増殖及び生存維持に寄与している。
NAEの生理的機能上、NAE阻害剤は腫瘍の生存及び増殖に関わる複数のシグナル伝達経路に同時に作用を及ぼすことができるという特徴を有することから、NAE阻害剤は広範でかつ効果的な抗腫瘍作用を持つ薬剤となりうる事が期待されている。NAEによるNedd8活性化機能を阻害する化合物としてN−[(1S)−1−インダニル]−7−[(1R)−3α−ヒドロキシ−4α−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(以下、「MLN4924」という)等が知られている(特許文献1)。MLN4924はピロロピリミジン骨格を有する化合物であるが、その4位に置換基を有するアミノ基を有することを特徴とし、Neddylation阻害を通じてCullin Ring Ligase基質蛋白質群の蓄積が起こり、その結果として細胞増殖の停止及びアポトーシスが誘導される(非特許文献4)。現在、MLN4924は、抗腫瘍剤として開発が進められており(特許文献2)、単剤での開発に加え各種抗がん剤との併用試験も実施されている(非特許文献5、6)。しかしながら、投与されたMLN4924は血液中においてその多くが赤血球へ移行することから、本来の薬効をもたらすための血漿中での濃度低下の影響が指摘されている(非特許文献6)。更に、カルボニックアンヒドラーゼIIは正常な臓器、例えば赤血球、腎臓、脳、眼などにおいても高レベルで発現し機能しているところ、MLN4924はカルボニックアンヒドラーゼIIを阻害するため、副作用の惹起、具体的には、電解質異常、眼圧低下、代謝性アシドーシス、多尿、尿路結石、感覚異常が懸念される(非特許文献8)。よって、NAE阻害活性を持ちつつ、カルボニックアンヒドラーゼII阻害を低減させた、新しいタイプのNAE阻害剤が求められている。
国際公開WO2006084281号 国際公開WO2012061551号
Nature Rev. Mol Cell Biol 2009 10 (5): 319−31. Genes Cancer. 20101;1(7):690−699 Journal of cellular physiology 2000 183:10−17 Nature. 2009 9;458(7239):732−6 Mol Cancer Ther 2014 13(6);1625−1635 Mol Cancer Ther 2012 11(4):942−951 9th International ISSX Meeting Abstract P108 Israel Medical Association Journal 2003: 5: APRIL: 260−263
本発明の課題は、NAE阻害作用、及び細胞増殖抑制効果を有すると共に、カルボニックアンヒドラーゼII阻害活性が減弱した新規なピロロピリミジン化合物又はその塩を提供することにある。また本発明の他の課題は、NAE阻害作用に基づき、該NAEが関与する疾患、特に腫瘍の予防及び/又は治療に有用な医薬を提供することにある。
本発明者らは、NAE阻害作用を有する化合物につき鋭意研究を行ったところ、ピロロピリミジン骨格の5位(一般式(A)中のR)にビニレン基、エチニレン基、アリーレン基、又はヘテロアリーレン基を有することを特徴とする下記一般式(A)
[式中
は、一重結合又は二重結合であり;
Xは、−O−、−CH−又は−CH=であり;
Yは、−NH−又は−O−であり;
は、水素、フッ素、水酸基、シアノ基又はアミノ基であり;
は、水素、フッ素、水酸基、シアノ基又はアミノ基であり;
は、ビニレン基、エチニレン基、C6−C14アリーレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環のヘテロアリーレン基であり;
は、結合、メチレン基又はC3−C7シクロアルキリデン基であり;
は、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり、
は、
ハロゲン、
水酸基、
シアノ基、
置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、
カルバモイル基、
C1−C6アルコキシカルボニル基、
N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基、
置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基、
アミノ基、
置換基として水酸基若しくはフェニル基を有していてもよいモノ若しくはジ(C1−C4アルキル)アミノ基、
置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、
置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基、
C1−C6アルキルチオ基、
C1−C6アルキルスルホニル基、又は
アミノスルホニル基
である。
が2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。]
で表される新規化合物又はその塩が、NAEに対して極めて優れた阻害作用を有し、さらに腫瘍細胞株に対する優れた細胞増殖抑制効果を有することを見出し、かつ当該化合物又はその塩がカルボニックアンヒドラーゼII阻害活性が抑制されていることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明により、NAE阻害剤として有用な上記一般式(A)で表される新規化合物又はその塩が提供される。
本発明化合物又はその塩は、優れたNAE阻害活性を有し、且つ、腫瘍細胞に対する増殖抑制を示すことが明らかになった。また、本発明化合物又はその塩は、カルボニックアンヒドラーゼII阻害活性が抑制されていることから、赤血球移行による血漿中濃度低下の影響を受けない。従って、本発明化合物又はその塩は、腫瘍の予防及び/又は治療に極めて有用である。
実施例1で得られた化合物によるHCT-116に対する増殖抑制効果 実施例1で得られた化合物による体重変動 実施例55で得られた化合物によるHCT-116に対する増殖抑制効果 実施例55で得られた化合物による体重変動 実施例122及び実施例64で得られた化合物によるCCRF-CEMに対する増殖抑制効果 実施例122及び実施例64で得られた化合物による体重変動
前記一般式(A)において示される各基は、具体的には次の通りである。
一般式(A)において、Rで示される「C6−C14アリーレン基」とは、炭素数6〜14の単環式若しくは多環式の2価の芳香族炭化水素基を示す。具体的にはフェニレン基、ナフチレン基、テトラヒドロナフチレン基等が挙げられ、好ましくはフェニレン基、又はナフチレン基である。
一般式(A)において、Rで示される「N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環のヘテロアリーレン基」とは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜3個有する単環若しくは二環のヘテロアリーレン基である。具体的には、チアゾリレン基、ピラゾリレン基、イミダゾリレン基、チエニレン基、フリレン基、ピロリレン基、オキサゾリレン基、イソキサゾリレン基、イソチアゾリレン基、チアジアゾリレン基、トリアゾリレン基、テトラゾリレン基、ピリジレン基、ピラジレン基、ピリミジニレン基、ピリダジニレン基、インドリレン基、イソインドリレン基、インダゾリレン基、トリアゾロピリジレン基、ベンゾイミダゾリレン基、ベンゾオキサゾリレン基、ベンゾチアゾリレン基、ベンゾチエニレン基、ベンゾフラニレン基、プリニレン基、キノリレン基、イソキノリレン基、キナゾリニレン基、キノキサリレン基、メチレンジオキシフェニレン基、エチレンジオキシフェニレン基、ジヒドロベンゾフラニレン基、ベンゾキサジニレン基、ジヒドロベンゾキサジニレン基、クロマニレン基、チオクロマニレン基、1,1−ジオキシチオクロマニレン基、ジヒドロベンゾチエニレン基、1,1−ジオキシジヒドロベンゾチエニレン基等が挙げられる。好ましくは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜3個有する単環のヘテロアリーレン基であり、より好ましくは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1又は2個有する単環、5員のヘテロアリーレン基であり、特に好ましくは、チアゾリレン基、ピラゾリレン基、イミダゾリレン基、チエニレン基、オキサゾリレン基である。
一般式(A)において、「C3−C7シクロアルキリデン基」とは、炭素数3〜7の単環の飽和アルキリデン基を示し、具体的には、
が挙げられる。好ましくは、シクロプロピリデン基である。
本明細書において「シクロアルキル基」とは、飽和又は不飽和の一価の炭化水素環基を意味する。特に明記しない限り、「シクロアルキル」には、単環式のものと、二環式、三環式等の複数の環を有するものの両方が包含される。
本明細書において「ヘテロシクロアルキル基」とは、飽和又は不飽和の一価の複素環基を意味する。特に明記しない限り、「ヘテロシクロアルキル」には、単環式のものと、二環式、三環式等の複数の環を有するものの両方が包含される。
一般式(A)において、Rで示される「1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基」のC3−C7飽和シクロアルキル基とは、炭素数3〜7の環状の飽和炭化水素基を示す。具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられ、好ましくはシクロヘキシル基である。
一般式(A)において、Rで示される「1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基」のC6−C10不飽和シクロアルキル基とは、炭素数6〜10の、単環又は二環の不飽和炭化水素基を示す。具体的にはフェニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、2,3−ジヒドロインデニル基等が挙げられ、好ましくはフェニル基、ナフチル基、2,3−ジヒドロインデニル基である。
一般式(A)において、Rで示される「1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基」の、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基とは、具体的にはヘキサメチレンイミノ基、イミダゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、メチレンジオキシフェニル基、エチレンジオキシフェニル基、ベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、プリニル基、キノリル基、イソキノリル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル基、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジノ基、1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−8−イル基、2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル基、1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル基等が挙げられる。好ましくは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜3個有する単環又は二環の、5員〜10員の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり、より好ましくはチエニル基、ピリジル基、ピラジル基、キノリル基、イソキノリル基、1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル基、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジノ基、1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−8−イル基、2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル基、及び1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル基である。
一般式(A)において、Rで示される「ハロゲン」としては、具体的にはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ、好ましくはフッ素、及び塩素である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基」のC1−C6アルキル基とは、炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルキル基を示し、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが挙げられる。好ましくはメチル基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基」のC1−C6アルコキシ基とは、炭素数1〜6の直鎖状若しくは分枝状のアルコキシ基を示し、具体的にはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等が挙げられる。好ましくはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基」のハロゲンとは、上記のハロゲンを示し、好ましくはフッ素である。置換するハロゲンの個数は1〜3個であり、好ましくは2又は3個である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基」のC3−C7飽和シクロアルキル基とは、炭素数3〜7の飽和シクロアルキル基であり、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基が挙げられる。好ましくはシクロプロピル基である。置換するC3−C7飽和シクロアルキル基の個数は好ましくは1個である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基」のN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基とは、上記の不飽和ヘテロシクロアルキル基を示す。好ましくは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜3個有する単環の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり、より好ましくは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1又は2個有する、単環の5員〜6員の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり、特に好ましくはピラゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基である。置換する当該不飽和ヘテロシクロアルキル基の個数は、好ましくは1個である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基」として、好ましくは、メトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、シクロプロピルメトキシ基、3−ピリジルメトキシ基、ピラゾール−1−イルメトキシ基、エトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、n−プロポキシ基、及びイソプロポキシ基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基」として、好ましくは、ベンジルオキシ基、及び3−カルバモイルベンジルオキシ基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基として水酸基若しくはフェニル基を有していてもよいモノ若しくはジ(C1−C4アルキル)アミノ基」のモノ又はジ(C1−C4アルキル)アミノ基とは、上記のC1−C6アルキル基のうち、C1−C4アルキル基によりモノ置換又はジ置換されたアミノ基を示す。具体的にはメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、シクロブチルメチルアミノ基、ジメチルアミノ基等が挙げられる。好ましくはメチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、及びイソプロピルアミノ基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基として水酸基若しくはフェニル基を有していてもよいモノ若しくはジ(C1−C4アルキル)アミノ基」として好ましくは、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ヒドロキシエチルアミノ基、ジメチルアミノ基、及びフェニルメチルアミノ基(ベンジルアミノ基)である。
一般式(A)において、Rで示される「C1−C6アルコキシカルボニル基」とは、上記のアルコキシ基により置換されたカルボニル基を示し、具体的にはメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、1−メチルプロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、2−メチル−ブトキシカルボニル基、ネオペンチルオキシカルボニル基、ペンタン−2−イルオキシカルボニル基等が挙げられる。好ましくはメトキシカルボニル基である。
一般式(A)において、Rで示される「N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基」とは、上記の不飽和ヘテロシクロアルキル基を示し、好ましくは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜2個有する単環の、5員〜6員の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり、より好ましくはピリジル基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基」のN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基とは、具体的にはアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、2−オキソ−1−ピロリジニル基、4−オキソ−1−ピペリジニル基、ピペラジニル基、ヘキサメチレンイミノ基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、1,1−ジオキソ−チオモルホリノ基、ホモピペラジニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル基、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基等が挙げられる。好ましくは、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜4個有する単環又は二環の、5員〜10員の飽和ヘテロシクロアルキル基であり、より好ましくはアゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、2−オキソ−1−ピロリジニル基、4−オキソ−1−ピペリジニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、1,1−ジオキソ−チオモルホリノ基、9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル基、及び3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基」のハロゲンとは、先に例示したものが挙げられ、フッ素、塩素等が好ましく、フッ素がより好ましい。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基」のC1−C6アルキル基とは、先に例示したアルキル基のうち炭素数1〜6のもの等が挙げられ、好ましくはメチル基である。
一般式(A)において、Rで示される「置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基」として、好ましくは、アゼチジニル基、3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル基、ピロリジニル基、3−フルオロピロリジン−1−イル基、3−ヒドロキシピロリジン−1−イル基、3−カルボキシ−1−ピロリジン−1−イル基、ピペリジニル基、4−オキソ−1−ピペリジニル基、3−ヒドロキシ−1−ピペリジニル基、ピペラジニル基、4−メチルピペラジン−1−イル基、4−オキソ−1−ピペリジニル基、モルホリノ基、チオモルホリノ基、1,1−ジオキソ−チオモルホリノ基、9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル基、及び3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基である。
一般式(A)において、Rで示される「C1−C6アルキルチオ基」とは、上記のC1−C6アルキル基を有するチオ基を示し、好ましくはC1−C4アルキルチオ基であり、より好ましくはメチルチオ基、及びエチルチオ基である。
一般式(A)において、Rで示される「C1−C6アルキルスルホニル基」とは、上記のC1−C6アルキル基を有するスルホニル基を示し、好ましくはC1−C4アルキルスルホニル基であり、より好ましくはメチルスルホニル基、及びエチルスルホニル基である。
一般式(A)におけるYは−NH−又は−O−であり、好ましくは、−NH−である。
一般式(A)におけるRは水素、フッ素、水酸基、シアノ基又はアミノ基であり、好ましくは、水素、フッ素又は水酸基であり、更に好ましくは、水酸基である。
一般式(A)におけるRは水素、フッ素、水酸基、シアノ基又はアミノ基であり、好ましくは、水素、フッ素又は水酸基であり、更に好ましくは、水素又は水酸基であり、特に好ましくは、水酸基である。
一般式(A)におけるRは、好ましくは、エチニレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を2個有する単環のヘテロアリーレン基であり、より好ましくは、エチニレン基である。
一般式(A)におけるRは、好ましくは、結合である。
一般式(A)におけるRは、好ましくは、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;
より好ましくは、1個若しくは複数個のRで置換しても良いフェニル基及びナフチル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環式若しくは二環式の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;
更に好ましくは、1個若しくは複数個のRで置換しても良いフェニル基、又は不飽和ヘテロシクロアルキル基であり、特に好ましくは1個若しくは複数個のRで置換しても良いフェニル基、チエニル基、ピリジル基、ピラジル基、キノリル基、イソキノリル基、1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル基、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジノ基、1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−8−イル基、2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル基、又は1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル基である。
が不飽和ヘテロシクロアルキル基である場合、好ましくは、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル基、3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−8−イル基、2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル基等であり、より好ましくは2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジニル基である。上記に列挙した不飽和ヘテロシクロアルキル基は、1個又は複数個のRで置換しても良い。
がRを有する場合、Rの個数は、例えば、1〜5個であり、好ましくは1〜3個である。
が1個又は複数個のRを有する場合、Rは、以下のいずれかである:
(i−1)ハロゲン、
(i−2)水酸基、
(i−3)シアノ基、
(i−4)置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、
(i−5)カルバモイル基、
(i−6)C1−C6アルコキシカルボニル基、
(i−7)N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基、
(i−8)置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基、
(i−9)アミノ基、
(i−10)置換基として水酸基又はフェニル基を有していてもよいモノ又はジ(C1−C4アルキル)アミノ基、
(i−11)置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−6アルコキシ基、
(i−12)置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基
(i−13)C1−C6アルキルチオ基、
(i−14)C1−C6アルキルスルホニル基、
(i−15)アミノスルホニル基。
が1個又は複数個のRを有する場合、一般式(A)におけるRは、より好ましくは、以下のいずれかである:
(ii−1)ハロゲン、
(ii−2)水酸基、
(ii−3)シアノ基、
(ii−4)置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、
(ii−5)カルバモイル基、
(ii−6)C1−C6アルコキシカルボニル基、
(ii−7)N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜2個有する単環の、5員〜6員の不飽和ヘテロシクロアルキル基、
(ii−8)置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜4個有する単環又若しくは二環の、5員〜10員の飽和ヘテロシクロアルキル基、
(ii−9)アミノ基、
(ii−10)置換基として水酸基又はフェニル基を有していてもよいモノ又はジ(C1−C4アルキル)アミノ基、
(ii−11)置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−6アルコキシ基、
(ii−12)置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基
(ii−13)C1−C4アルキルチオ基、
(ii−14)C1−C4アルキルスルホニル基、又は
(ii−15)アミノスルホニル基。
が1個又は複数個のRを有する場合、一般式(A)におけるRは、より好ましくは、以下のいずれかである:
(iii−1)フッ素、塩素
(iii−2)水酸基、
(iii−3)シアノ基、
(iii−4)置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、
(iii−5)カルバモイル基、
(iii−6)C1−C6アルコキシカルボニル基、
(iii−7)ピリジニル基、
(iii−8)アゼチジニル基、ヒドロキシアゼチジニル基、チオモルホリニル基、ジオキシドチオモルホリニル基、メチルピペラジニル基、ヒドロキシピペリジニル基、オキソピペリジニル基、ピペリジニル基、ヒドロキシピロリジニル基、オキソピロリジニル基、ピロリジニル基、カルボキシルピロリジニル基、フルオロピロリジニル基、モルホリニル基、9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル基、3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基、
(iii−9)アミノ基、
(iii−10)メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ヒドロキシエチルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルメチルアミノ基、
(iii−11)置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、
(iii−12)置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基
(iii−13)C1−C4アルキルチオ基、
(iii−14)C1−C4アルキルスルホニル基
(iii−15)アミノスルホニル基。
が1個又は複数個のRを有する場合、一般式(A)におけるRは、より好ましくは、以下のいずれかである:
(iv−1)フッ素、塩素
(iv−2)水酸基、
(iv−3)シアノ基、
(iv−)メチル基、
(iv−7)3−フルオロピロリジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、3−ヒドロキシアゼチジニル基、アゼチジニル基、
(iv−9)アミノ基、
(iv−10)メチルアミノ基、
(iv−11)置換基としてハロゲン及びC3−C7飽和シクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、
(iv−13)C1−C4アルキルチオ基。
が1個又は複数個のRを有する場合、一般式(A)におけるRは、より好ましくは、以下のいずれかである:
(v−1)フッ素、
(v−4)メチル基、
(v−7)3−フルオロピロリジニル、3−ヒドロキシアゼチジニル、及びアゼチジニルからなる群より選択される飽和ヘテロシクロアルキル基、
(v−9)アミノ基、
(v−10)メチルアミノ基、
(v−11)シクロプロピル基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、
(v−13)C1−C4アルキルチオ基。
が2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。
一般式(A)で表わされる化合物として、好ましくは通常公知の方法によって試験できるNAEに対する酵素阻害活性が強い化合物であり、更に好ましくはその酵素を50%抑制する濃度(IC50値)が0.03μM以下である化合物であり、更に好ましくはそのIC50値が0.01μM以下である化合物であり、特に好ましくはそのIC50値が0.003μM以下である化合物である。
また、一般式(A)で表わされる化合物として、好ましくは通常公知の方法によって試験できる腫瘍増殖の抑制活性が強い化合物であり、更に好ましくは腫瘍増殖を50%抑制する濃度(IC50値)が0.01μM以下である化合物であり、特に好ましくはそのIC50値が0.003μM以下である化合物である。
また、一般式(A)で表わされる化合物として、好ましくは通常公知の方法によって試験できるカルボニックアンヒドラーゼIIに対する酵素阻害活性が弱い化合物であり、更に好ましくはその酵素を50%抑制する濃度(IC50値)が0.03μM以上である化合物であり、更に好ましくはそのIC50値が0.1μM以上である化合物であり、更に好ましくはそのIC50値が0.3μM以上である化合物であり、特に好ましくはそのIC50値が1.0μM以上である化合物である。
更にまた、好ましい本発明化合物としては、一般式(A)において、
が水素、フッ素又は水酸基であり;
が水素、フッ素又は水酸基であり;
がエチニレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜4個有する単環若しくは二環のヘテロアリーレン基である、化合物又はその塩が挙げられる。
さらに好ましくい本発明化合物として、一般式(A)において、
が水酸基であり;
が水素又は水酸基であり;
がエチニレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を2個有する単環のヘテロアリーレン基であり;
が1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRで置換しても良い、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;

ハロゲン、
水酸基、
シアノ基、
置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、
カルバモイル基、
C1−C6アルコキシカルボニル基、
N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基、
置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基、
アミノ基、
置換基として水酸基又はフェニル基を有していてもよいモノ又はジ(C1−C4アルキル)アミノ基、
置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−6アルコキシ基、
置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基、
C1−C4アルキルチオ基、
C1−C4アルキルスルホニル基、又は
アミノスルホニル基
である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、化合物又はその塩が挙げられる。
さらに好ましい本発明化合物として、一般式(A)において、Rは、水酸基であり;
が水素又は水酸基であり;
がエチニレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を2個有する単環のヘテロアリーレン基であり;
は、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基;1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基
であり;
がフッ素、塩素、水酸基、シアノ基、
置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、
カルバモイル基、C1−C6アルコキシカルボニル基、
置換基として、ハロゲン、水酸基及びC1−C4アルキル基からなる群より選択される少なくとも1種を有していてもよいピリジニル基、
アゼチジニル基、ヒドロキシアゼチジニル基、チオモルホリニル基、ジオキシドチオモルホリニル基、メチルピペラジニル基、ヒドロキシピペリジニル基、オキソピペリジニル基、ピペリジニル基、ヒドロキシピロリジニル基、オキソピロリジニル基、ピロリジニル基、カルボキシルピロリジニル基、フルオロピロリジニル基及びモルホリニル基からなる群より選択される飽和ヘテロシクロアルキル基、
アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ヒドロキシエチルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルメチルアミノ基
9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル基、
3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基、
置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、
置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基
C1−C4アルキルチオ基、
C1−C4アルキルスルホニル基、又は
アミノスルホニル基
である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、化合物又はその塩が挙げられる。
さらに好ましい本発明化合物として、一般式(A)において、
が水酸基であり;
が水酸基であり;
がエチニレン基であり;
が結合であり;
が1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は
1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環式若しくは二環式の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;

フッ素、
塩素、
水酸基、
シアノ基、
メチル基、
3−フルオロピロリジニル基、
モルホリニル基、
チオモルホリニル基、
3−ヒドロキシアゼチジニル基、
アゼチジニル基、
アミノ基、
メチルアミノ基、
置換基としてハロゲン及びC3−C7飽和シクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、又は
C1−C4アルキルチオ基、
である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、化合物又はその塩が挙げられる。
さらに好ましい本発明化合物として、一般式(A)において、Yは、−NH−であり;
が水酸基であり;
が水酸基であり;
がエチニレン基であり;
が結合であり;
が1個若しくは複数個のRを有していてもよいフェニル基及びナフチル基、又は
1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;R
フッ素、
メチル基、
3−フルオロピロリジニル、
3−ヒドロキシアゼチジニル、
アゼチジニル、
アミノ基、
メチルアミノ基、
シクロプロピル基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、又は
C1−C4アルキルチオ基、
である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、化合物又はその塩が挙げられる。
好ましい本発明化合物としては、より具体的には:
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−(4−アミノ−2,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(メチルアミノ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3−エトキシ−5−フルオロ−フェニル]モルホリン;
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−4,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3,5−ジフルオロ−フェニル]チオモルホリン;
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−[4−(アゼチジン−1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−プロポキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[2−フルオロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
8−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン;
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エチルスルファニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;4−アミノ−5−[2−[2−(シクロプロピルメトキシ)−6−フルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
8−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン;
4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
[(2R,3S,4R,5R)−5−[4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチル スルファメート等またはこれらの化合物の塩が例示できる。
更に好ましくは、
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−(4−アミノ−2,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(メチルアミノ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−4,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−5−[2−[4−(アゼチジン−1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−プロポキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
8−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン;
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エチルスルファニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;4−アミノ−5−[2−[2−(シクロプロピルメトキシ)−6−フルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
8−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン;
4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン等またはこれらの化合物の塩が例示できる。
次に、本発明に係る化合物の製造法について説明する:
本発明化合物は、例えば、下記の製造法又は実施例に示す方法等により製造することができる。ただし、本発明化合物の製造法はこれら反応例に限定されるものではない。
製造法A
[式中、Z及びZは同一又は異なって、水素、フッ素、水酸基、アミノ基、シアノ基又はその保護体を示す。
はアミノ基の保護基を示す。
は、ビニレン基、エチニレン基、C6−C14アリーレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環のヘテロアリーレン基を示す。
は、一重結合、メチレン基又はC3−C7シクロアルキリデンを示す。
は1個若しくは複数個のRで置換しても良いC3−C7飽和シクロアルキル基、
1個若しくは複数個のRで置換しても良いC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は
1個若しくは複数個のRで置換しても良い、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環式若しくは二環式の不飽和ヘテロシクロアルキル基
を示す。
は、
ハロゲン;
水酸基;
シアノ基;
置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基;
カルバモイル基、C1−C6アルコキシカルボニル基;
置換基としてハロゲン、水酸基、C1−C4アルキル基及びカルバモイル基のいずれかを有していてもよいC4−C7不飽和シクロアルキル基;
N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基;
置換基としてハロゲン、水酸基、オキソ基、カルボキシル基、ジオキシド基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基;
アミノ基;
置換基として水酸基又はフェニル基を有していてもよいモノ又はジ(C1−C4アルキル)アミノ基;
置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−6アルコキシ基;
置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基;
C1−C4アルキルチオ基;
C1−C4アルキルスルホニル基、又は
アミノスルホニル基を示す。
が2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。
は、−O−、−CH−又は=CHを示す。]
(工程1)
本工程は、一般式(1)で表される化合物(本明細書中において、一般式(1)で表わされる化合物を単に化合物(1)と示すこともある。同様に、一般式2〜30で表わされる化合物を単に化合物(2)〜(30)と示すこともある。)を原料とし、窒素求核剤を用いた光延反応の後、脱保護反応を経て化合物(2)を製造する方法である。
化合物(1)において、Z及び/又はZが水酸基の保護体を示す場合、かかる保護体としては、ジメチルアセタール基、ベンジリデンアセタール基、ベンゾイル基、tert−ブチルジメチルシリルオキシ基等が挙げられる。Z及びZはこれらが結合する炭素原子と一緒に、
[式中、Raは、同一又は異なって、水素、メチル、エチル、フェニル、シクロヘキシル又はシクロペンチルを示す。]
等の構造をとってもよい。窒素求核剤としてはフタルイミドが例示される。窒素求核剤としてフタルイミドを用いた場合、フタルイミドは、化合物(1) 1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。
光延反応の方法としては、通常公知の方法、例えばSynthesis,p.1(1981)に記載の方法、又はそれに準じる方法により行うことができる。
光延反応の方法に用いるアゾジカルボン酸エステルとしては、アゾジカルボン酸ジエチル、アゾジカルボン酸ジイソプロピル等が用いられ、アゾジカルボン酸エステルの使用量としては、化合物(1) 1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。
光延反応の方法に用いるホスフィン化合物としては、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等が用いられ、ホスフィン化合物の使用量としては、化合物(1) 1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。
溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。窒素求核剤の保護基除去の方法としては、通常公知の方法、例えばProtective Groups in Organic Synthesis, T.W.Greene, John Wiley & Sons(1981年)に記載の方法、又はそれに準じる方法により行うことができる。
フタルイミド基除去の方法としては、単離したフタルイミド中間体、若しくは光延反応溶液を直接用い、脱保護試薬としてヒドラジン、ヒドロキシルアミン、メチルアミン、エチルアミン、n−ブチルアミン等を用いることができる。脱保護試薬は、化合物(1) 1モルに対して、通常、等モルないし過剰モルである。
溶媒としてアルコール性溶媒(エタノール、メタノール等)、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程2)
本工程は、化合物(2)にスルファモイル化試薬を反応させて、化合物(3)を製造する方法である。
スルファモイル化試薬は市販品であるか、又は公知の方法に準じて製造することができ、例えば、スルファモイルクロリド、1−アザ−4−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イルスルホニル(tert−ブトキシカルボニル)アザニド等を用いることができる。スルファモイル化試薬は、化合物(2) 1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。
アミノ基の保護基としては、C1−C6アルキル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、アセチル基、プロピオニル基等が挙げられる。
塩基として、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、イミダゾール、DBU等を用いることができる。塩基を用いる場合、その使用量は、化合物(2) 1モルに対して、通常1〜30モル、好ましくは1〜10モルである。
溶媒としては、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程3)
本工程は、化合物(3)を原料として用い、カップリング反応(薗頭カップリング、鈴木−宮浦カップリング等)により化合物(4)を製造する方法である。本工程は、必要に応じ、多段階で行ってもよく、適宜保護化反応、脱保護反応を組み合わせてもよい。
例えば、化合物(4)のうち、Rがアルキニレン基を有する化合物は、化合物(3)及び化合物:H−C≡C−R−R(式中、R、Rは前記に同じ)を用い、カップリング(ソノガシラ)反応により得ることができる。
この場合、化合物:H−C≡C−R−R(式中、R、Rは前記に同じ)は、市販品であるか、又は公知の方法に準じて製造することができる。当該化合物の使用量としては、化合物(3) 1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜3モル用いることができる。
本工程は、通常公知の方法、例えばChemical Reviews, Vol.107, p.874(2007)に準じて行うことができ、例えば、遷移金属触媒及び塩基存在下、反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で実施できる。
本工程で利用可能な遷移金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等)であり、必要に応じて、リガンド(例、トリフェニルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等)を添加し、銅試薬(例、ヨウ化銅、酢酸銅等)を共触媒として用いる。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なる。例えば、当該遷移金属触媒の使用料は、化合物(4) 1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.01〜0.5モルである。リガンドの使用量としては、化合物(4) 1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。共触媒の使用量は、化合物(4) 1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.001〜2モルである。
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、カリウム−tert−ブチラート、ナトリウム−tert−ブチラート、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、ブチルリチウム等の有機塩基、又は炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が挙げられる。なかでも、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基が好適である。塩基の使用量は、化合物(4) 1モルに対して、通常0.1〜50モル、好ましくは1〜20モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されない。例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)、水あるいはそれらの混合物等が挙げられる。反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0〜150℃である。
また、本工程は、化合物(3)及び置換基−R−R−R(式中、R、R、Rは前記に同じ。)を有する有機ホウ素化合物(ホウ酸化合物、ホウ酸エステル等)を用い、鈴木−宮浦カップリングにより得ることもできる。
この場合、上記有機ホウ素化合物は、市販品であるか、又は公知の方法に準じて製造することができる。当該有機ホウ素化合物の使用量としては、化合物(3) 1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜3モル用いることができる。
この場合、鈴木−宮浦カップリングの方法としては、通常公知の方法、例えばChemical Reviews, Vol.95, p.2457(1995)に記載の方法又はそれに準じる方法により行うことができる。
鈴木−宮浦カップリングに用いる反応触媒として、例えば、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体等を用いることができる。反応触媒の使用量は、触媒の種類により異なる。触媒の使用量は、化合物(3) 1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.01〜0.5モルである。
溶媒としては、例えば、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール等)、非プロトン性極性溶媒(例、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等)、水等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程4)
本工程は、化合物(4)のアミノ基保護を脱保護して化合物(5)を製造する方法である。脱保護の方法としては、通常公知の方法、例えばProtective Groups in Organic Synthesis, T.W.Greene, John Wiley & Sons(1981)に記載の方法、又はそれに準じる方法により行うことができる。保護基としてはtert−ブチルオキシカルボニルが例示される。保護基としてtert−ブチルオキシカルボニル基を用いた場合、酸性条件下での脱保護が好ましく、酸としては塩酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、硫酸、メタンスルホン酸、トシル酸等が挙げられる。酸の使用量は、化合物(4) 1モルに対して、好ましくは1〜100モルである。
反応に用いる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例えば、アルコール類(例えば、メタノール等)、炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えば、塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル等)、エーテル類(例えば、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等)、非プロトン性極性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルアミド等)あるいはそれらの混合物が用いられる。反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0〜120℃であり、好ましくは0〜90℃である。
上記製造法Aに原料として用いる化合物(1)は、市販品であるか、又は公知の方法に準じて製造することができる。例えば、一般式1におけるZ、Zが水酸基の特定の保護体である化合物(7)は、下記製造法Bにより製造することができる。
製造法B
[式中、Raは、同一又は異なって、水素、メチル、エチル、フェニル、シクロヘキシル、又はシクロペンチルを示す。]
(工程5)
本工程は、化合物(6)が有する水酸基のうち2つを保護化して化合物(7)を製造する方法である。保護化試薬としては、ジアルコキシアルカン等を挙げることができる。保護化試薬は、化合物(6) 1モルに対して、1〜100モル用いることができ、好ましくは1〜10モル用いることができる。
保護化の方法としては、通常公知の方法、例えばProtective Groups in Organic Synthesis, T.W.Greene, John Wiley & Sons(1981)に記載の方法、又はそれに準じる方法により行うことができる。
反応触媒として、例えば、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ピリジニウムp−トルエンスルホナート、過塩素酸、硫酸等を用いることができる。反応触媒を用いる場合、その使用量は、触媒の種類により異なる。例えば、化合物(6) 1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.01〜0.5モルである。
溶媒としては、例えば、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
また、一般式(1)におけるZ及びZが水酸基の特定の保護体である化合物(15)は、下記製造法Cにより製造することもできる。
製造法C
[式中、Pは水酸基の保護基を示す。Raは前記に同じ。]
(工程6)
本工程は、化合物(8)が有する水酸基のうち2つを保護化して化合物(9)を製造する方法である。かかる保護化反応は、工程5と同様の方法により行うことができる。
(工程7)
本工程は、化合物(9)の異性体混合物と2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドとを塩基存在下で反応させて、ピロロピリミジン化合物(10)の異性体混合物を製造する方法である。
2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドは、化合物(9) 1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜3モル用いることができる。
当該反応は、通常公知の方法、例えばTetrahedron Letters, 26(16), 2001−2(1985)に記載の方法、又はそれに準じる方法により行うことができる。
塩基として、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、DBU等を用いることができる。塩基を用いる場合、その使用量は、化合物(9) 1モルに対して、通常1〜100モル、好ましくは1〜20モルである。
溶媒としては、エタノール、2−プロパノール、2−ブタノール、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程8)
本工程は、化合物(10)の異性体混合物を酸触媒存在下で一方の異性体化合物(11)に収束させる方法である。
酸としては、例えば、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ピリジニウムp−トルエンスルホナート、過塩素酸、硫酸等を用いることができる。その使用量は、化合物(10) 1モルに対して、通常0.001〜10モル、好ましくは0.01〜2モルである。
溶媒としては、例えば、アセトン、2−ブタノン、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは1〜48時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程9)
本工程は、化合物P−Cl(式中、Pは水酸基の保護基を示す。)を用いて化合物(11)が有する水酸基を保護する方法である。
当該反応は、通常公知の方法、例えばProtective Groups in Organic Synthesis, T.W.Greene, John Wiley & Sons(1981)に記載の方法、又はそれに準じる方法により行うことができる。
化合物P−Clにおいて、Pで表される水酸基の保護基としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等の低級アルキル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;例えばメトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル基等の低級アルコキシメチル基;例えばテトラヒドロピラニル基;例えばトリメチルシリルエトキシメチル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,3−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基等のアシル基等が挙げられ、特にメチル基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリルエトキシメチル基、tert−ブチルジメチルシリル基、アセチル基等が好ましい。
当該化合物は、市販品であるか、又は公知の方法に準じて製造することができる。当該化合物は、化合物(11) 1モルに対して、1〜20モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。
塩基として、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、ルチジン、コリジン、DBU等を用いることができる。その使用量は、化合物(11) 1モルに対して、通常1〜20モル、好ましくは1〜5モルである。
溶媒としては、アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程10)
本工程は化合物(12)にヨードスクシンイミドを反応させて、ヨウ素原子を導入し化合物(13)を製造する工程である。
ヨウ素化の方法としては、国際公開WO2006/102079号パンフレットに記載の方法、若しくはこれらの方法に準じる方法により製造することができる。
ヨードスクシンイミドは、化合物(12) 1モルに対して、1〜20モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。
溶媒としては、アセトン、アセトニトリル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程11)
本工程は、化合物(13)の水酸基の保護を脱保護して化合物(14)を製造する工程である。
脱保護の方法としては、通常公知の方法、例えばProtective Groups in Organic Synthesis, T.W.Greene, John Wiley & Sons(1981)に記載の方法、又はそれに準じる方法により行うことができる。
保護基としてtert−ブチルジメチルシリル基を用いた場合、脱保護試薬にはテトラブチルアンモニウムフルオリドが挙げられる。試薬の使用量は、化合物(13) 1モルに対して、好ましくは1〜10モルである。
反応に用いる溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例えば、エーテル類(例えば、1,2−ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等)、非プロトン性極性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホリルアミド等)あるいはそれらの混合物が用いられる。反応時間は0.1〜100時間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0〜80℃であり、好ましくは0〜50℃である。
(工程12)
本工程は、化合物(14)と、アンモニア又はその塩とを反応させて、化合物(15)を製造する方法である。
本工程において用いられるアンモニア又はその塩の量は、化合物(14) 1モルに対して、通常、等モルないし過剰モルである。
反応溶媒は、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert−ブチルアルコール、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジン−2−オン、ジメチルスルホキシド等又はその混合溶媒等が好適である。
反応温度は、通常、0℃〜200℃、好ましくは室温〜150℃である。反応時間は、通常、5分〜7日間、好ましくは30分〜72時間である。
製造法D
また、一般式1におけるZが水酸基であり、Zが水素であり、かつXがCHである化合物である化合物(19)は、下記製造法Dにより製造することができる。
(工程13)
本工程は、化合物(16)と2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒドとを反応させる方法である。かかる反応は、工程7と同様の方法により行うことができる。
(工程14)
本工程は工程13の反応生成物にヨードスクシンイミドを反応させて、ヨウ素原子を導入する工程である。かかる反応は、工程10と同様の方法により行うことができる。
(工程15)
本工程は、工程14の反応生成物と、アンモニア又はその塩とを反応させて、化合物(19)を製造する方法である。かかる反応は、工程12と同様の方法により行うことができる。
化合物(20)
また、一般式1におけるZが水酸基であり、Zが水素であり、かつXがOである化合物(20)は公知である。
製造法E
また、本発明化合物のうち、R及びRがともに水酸基であり、かつ
が=CH−を示す化合物である、化合物(27)は、下記製造法Eにより製造することができる。
[式中、R、R及びRは前記に同じ。]
(工程16)
本工程は化合物(21)が有するカルボキシル基を還元することにより化合物(22)を得る方法である。本工程は、還元剤の存在下にて行われる。本工程において還元剤は、化合物(21) 1モル対し、1〜20モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、ボラン試薬(例えばジボラン)及び水素化ジイソブチルアルミニウム等が挙げられる。
溶媒としては、メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程17)
本工程は、化合物(22)を原料とし、求核剤として4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを用いて、光延反応により化合物(23)を製造する方法である。
かかる反応は、工程1と同様の方法により行うことができる。
(工程18)
本工程は、化合物(23)と、アンモニア又はその塩とを反応させて、化合物(24)を製造する方法である。かかる反応は、工程12と同様の方法により行うことができる。
(工程19)
本工程は、化合物(24)の水酸基の保護を脱保護して化合物(25)を製造する工程である。かかる反応は、工程11と同様の方法により行うことができる。
(工程20)
本工程は、化合物(25)を原料とし、求核剤としてtert−ブチルスルファモイルカーバメートを用いて、光延反応により化合物(26)を製造する方法である。
かかる反応は、工程1と同様の方法により行うことができる。
(工程21)
本工程は、化合物(26)を原料として用い、カップリング反応(薗頭カップリング、鈴木−宮浦カップリング等)の後、アミノ基保護を脱保護して化合物(27)を製造する工程である。かかる反応は、工程3及び工程4と同様の方法により行うことができる。
製造法F
また、本発明化合物のうち、かつR及びRが同一又は異なって、水素、フッ素、水酸基、アミノ基、シアノ基又はその保護体を示す化合物である、化合物(29)は、下記製造法Fにより製造することができる。
[式中、X、R、R、R、Z及びZは、前記に同じ。]
(工程22)
本工程は、化合物(1)を原料として用い、カップリング反応(薗頭カップリング、鈴木−宮浦カップリング等)により化合物(28)を製造する方法である。かかる反応は、工程3と同様の方法により行うことができる。
(工程23)
本工程は、化合物(28)にスルファモイル化試薬を反応させて、化合物(29)を製造する方法である。
かかる反応は、工程2と同様の方法により行うことができる。本工程は、必要に応じ、多段階で行ってもよく、適宜脱保護反応を組み合わせてもよい。
製造法G
また、本発明化合物のうち、化合物(32)は、下記製造法Gにより製造することができる。
[式中、P1、Z、及びZは前記に同じ。
Rbは、前記Rに同じ。
Rcは、置換しても良いアルキル基、を示す。]。
(工程24)
本工程は化合物(30)を酸化することにより化合物(31)を得る方法である。本工程は、酸化剤の存在下にて行われる。本工程において酸化剤は、化合物(30) 1モル対し、1〜20モル用いることができ、好ましくは1〜5モル用いることができる。酸化剤としては、オキソン、m−クロロ過安息香酸、過酸化水素、過マンガン酸カリウム等が挙げられる。
溶媒としては、水、アセトン、2−ブタノン、アセトニトリル、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等を単一又は混合して用いることができる。反応時間は、0.1〜100時間であり、好ましくは0.1〜24時間である。反応温度としては、0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは0℃〜100℃である。
(工程25)
本工程は、化合物(31)のアミノ基保護を脱保護して化合物(32)を製造する工程である。かかる反応は、工程4と同様の方法により行うことができる。
上記製造法A〜Gの各工程で得られる各々の化合物は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィー等により単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
本発明化合物が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体等の異性体を有する場合には、いずれの異性体の混合物も本発明化合物に包含される。例えば、本発明化合物に光学異性体が存在する場合には、ラセミ体から分割された光学異性体も本発明化合物に包含される。これらの異性体は、自体公知の合成手法、分離手法(濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶など)によりそれぞれを単一化合物として得ることができる。
本発明化合物は、通常の分離手段により容易に単離精製できる。斯かる手段としては、例えば溶媒抽出、再結晶、分取用逆相高速液体クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー等を例示できる。
本発明化合物又はその塩は、結晶であってもよく、結晶形が単一であっても多形混合物であっても本発明化合物又はその塩に包含される。結晶は、公知の結晶化法を適用して、結晶化することによって製造することができる。本発明化合物又はその塩は、溶媒和物(例えば、水和物等)であっても、無溶媒和物であってもよく、いずれも本発明化合物又はその塩に包含される。同位元素(例えば、H、14C、35S、125Iなど)などで標識された化合物も、本発明化合物又はその塩に包含される。
本発明化合物又はその塩のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素、胃酸等による反応により本発明化合物又はその塩に変換する化合物、即ち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして本発明化合物又はその塩に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして本発明化合物又はその塩に変化する化合物をいう。また、本発明化合物又はその塩のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような生理的条件で本発明化合物又はその塩に変化するものであってもよい。
本発明化合物の塩とは、有機化学の分野で用いられる慣用的なものを意味し、例えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性のヘテロシクロアルキル基を有する場合の当該アミノ基若しくは塩基性ヘテロシクロアルキル基における酸付加塩の塩類を挙げることができる。
該塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、プロカイン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、ギ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。好ましくは、塩酸塩が挙げられる。
本発明化合物又はその塩は、優れたNAE阻害活性を有し、抗腫瘍剤として有用である。対象となる悪性腫瘍の種類は特に制限はされない。例えば、上皮性癌(例えば、呼吸器系癌、消化器系癌、生殖器系癌、分泌系癌等が挙げられる。)、肉腫、造血器腫瘍、中枢神経系腫瘍、末梢神経腫瘍等が挙げられ、
好ましくは、上皮性癌、肉腫、造血器腫瘍であり、より好ましくは、消化器系癌、肉腫、造血器腫瘍である。また、腫瘍の発生臓器の種類も特に制限はされない。例えば、頭頚部癌、食道癌、胃癌、結腸・直腸癌、肝臓癌、胆嚢・胆管癌、胆道癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、子宮頚癌、子宮体癌、腎癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍、骨・軟部肉腫、多発性骨髄腫、皮膚癌、脳腫瘍、中皮腫等が挙げられ、
好ましくは、結腸・直腸癌、膵臓癌、肺癌、前立腺癌、乳癌、骨・軟部肉腫、皮膚癌である。
また、造血器腫瘍としては、例えば、骨髄系腫瘍(例えば、リンパ性白血病、骨髄性白血病、急性白血病、慢性白血病等が挙げられる。)、リンパ系腫瘍などが挙げられる。
骨髄系腫瘍として、より具体的には、骨髄増殖性腫瘍(MPN)、急性骨髄性白血病(AML)および関連前駆細胞腫瘍、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病(CML)、骨髄異形成症候群(MDS)等が挙げられ、好ましくは、急性白血病であり、特に好ましくは、急性骨髄性白血病である。
リンパ系腫瘍として、前駆型リンパ球系腫瘍、成熟B細胞腫瘍、成熟T細胞およびNK細胞腫瘍、ホジキンリンパ腫等が挙げられ、好ましくは、前駆型リンパ球系腫瘍、成熟B細胞腫瘍、成熟T細胞およびNK細胞腫瘍である。リンパ系腫瘍であってホジキンリンパ腫ではないものを非ホジキンリンパ腫とも総称される。
前駆形リンパ系腫瘍としては、Bリンパ芽球性白血病/リンパ腫、Tリンパ芽球性白血病/リンパ腫(ALL)、芽球NK細胞リンパ腫を含むその他の芽球性リンパ腫等が挙げられ、このましくはTリンパ芽球性白血病/リンパ腫である。
成熟B細胞腫瘍としては、慢性リンパ性白血病/小細胞リンパ腫(CLL/SLL)、B細胞前リンパ球性白血病(B-PLL)、脾濾胞辺縁帯リンパ腫(SMZL)、有毛細胞白血病(HCL)、ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(WM)、形質細胞腫瘍、MALTリンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫(MCL)、B細胞リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、バーキットリンパ腫)等が挙げられ、好ましくは、形質細胞腫瘍、B細胞リンパ腫である。
形質細胞腫瘍としては、このましくは、多発性骨髄腫である。
成熟T細胞およびNK細胞腫瘍としては、T細胞前リンパ球性白血病(T-PLL)、アグレッシブNK細胞性白血病/リンパ腫、成人T細胞性白血病/リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫―非特定型(PTCL-NOS)等が挙げられる。
ホジキンリンパ腫としては、結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫、古典的ホジキンリンパ腫、結節硬化型古典的ホジキンリンパ腫、混合細胞型古典的ホジキンリンパ腫等が挙げられる。
造血器腫瘍は、診断法、分類法として、旧来からFAB分類が知られ、最近ではWHO分類も用いられている。本発明化合物又はその塩は、いずれの分類方法で分類される各造血器腫瘍にも広く有用である。
本発明化合物又はその塩を医薬として用いるにあたっては、必要に応じて薬学的担体を配合し、予防又は治療目的に応じて各種の投与形態を採用可能であり、該形態としては、例えば、経口剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤、点眼剤等のいずれでもよく、好ましくは、注射剤(静脈内注射等)が採用される。これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製剤方法により製造できる。
薬学的担体としては、製剤素材として慣用の各種有機或いは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、コーティング剤等、液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、pH調節剤・緩衝剤、無痛化剤等として配合される。また、必要に応じて防腐剤、抗酸化剤、着色剤、矯味・矯臭剤、安定化剤等の製剤添加物を用いることもできる。
経口用液体製剤を調製する場合は、本発明化合物に矯味剤、緩衝剤、安定化剤、矯臭剤等を加えて常法により内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を製造することができる。
坐剤を調製する場合は、本発明化合物に当業界において公知の製剤用担体、例えば、ポリエチレングリコール、ラノリン、カカオ脂、脂肪酸トリグリセリド等を、さらに必要に応じてTween80(登録商標)のような界面活性剤等を加えた後、常法により製造することができる。
軟膏剤を調製する場合は、本発明化合物に通常使用される基剤、安定剤、湿潤剤、保存剤等が必要に応じて配合され、常法により混合、製剤化される。
基剤としては、流動パラフィン、白色ワセリン、サラシミツロウ、オクチルドデシルアルコール、パラフィン等が挙げられる。
賦形剤としては、乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。
結合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アメ粉、ヒプロメロース等が挙げられる。
崩壊剤としては、デンプングリコール酸ナトリウム、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、部分アルファー化デンプン等が挙げられる。
滑沢剤としては、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウム等が挙げられる。
コーティング剤としては、エチルセルロース、アミノアルキルメタクリレートコポリマーRS、ヒプロメロース、白糖等が挙げられる。
溶剤としては、水、プロピレングリコール、生理食塩液が挙げられる。
溶解補助剤としては、ポリエチレングリコール、エタノール、α−シクロデキストリン、マクロゴール400、ポリソルベート80等が挙げられる。
懸濁化剤としては、カラギーナン、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。
等張化剤としては、塩化ナトリウム、グリセリン、塩化カリウム等が挙げられる。
pH調節剤・緩衝剤としては、クエン酸ナトリウム、塩酸、乳酸、リン酸、リン酸二水素ナトリウム等が挙げられる。
無痛化剤としては、プロカイン塩酸塩、リドカイン等が挙げられる。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エチル、クレゾール、ベンザルコニウム塩化物等が挙げられる。
抗酸化剤としては、亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、天然ビタミンE等が挙げられる。
着色剤としては、酸化チタン、三二酸化鉄、食用青色1号、銅クロロフィル等が挙げられる。
矯味・矯臭剤としてはアスパルテーム、サッカリン、スクラロース、l−メントール、ミントフレーバー等が挙げられる。
安定化剤としては、ピロ亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、酸化マグネシウム、ジブチルヒドロキシトルエン等が挙げられる。
保存剤としては、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル等が挙げられる。
貼付剤を調製する場合は、通常の支持体に前記軟膏、クリーム、ゲル、ペースト等を常法により塗布すればよい。
支持体としては、綿、スフ、化学繊維からなる織布、不織布;又は軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリウレタン等のフィルム或いは発泡体シートが適当である。
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明化合物の量は、これを適用すべき患者の症状により、或いはその剤形等により一定ではないが、一般に投与単位形態あたり、経口剤、注射剤、坐剤において10mg/m〜1000mg/mに相当する量とするのが望ましい。
また、上記投与形態を有する薬剤の1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別等によって異なり一概には決定できないが、本発明化合物として通常成人(体重50kg)1日あたり13.9〜1500mg、好ましくは50〜1000mgとすればよく、これを1日1回又は2〜3回程度に分けて投与するのが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものでは無い。
実施例で用いた各種試薬は、特に記載の無い限り市販品を使用した。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーには、モリテックス社製プリフパック(登録商標)SI、バイオタージ社製KP−Sil(登録商標)Silicaプレパックドカラム、またはバイオタージ社製HP−Sil(登録商標)Silicaプレパックドカラムを用いた。
塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーにはモリテックス社製プリフパック(登録商標)NHまたはバイオタージ社製KP−NH(登録商標)プレパックドカラムを用いた。
分取用薄層クロマトグラフィーにはメルク社製KieselgelTM60F254,Art.5744または和光社NH2シリカゲル60F254プレートを用いた。
NMRスペクトルは、AL400(400MHz;日本電子(JEOL))、Mercury400(400MHz;アジレント・テクノロジー)型スペクトロメータ、又はOMNMRプローブ(Protasis)を装備したInova400(400MHz;アジレント・テクノロジー)型スペクトロメータを使用し、重溶媒中にテトラメチルシランを含む場合は内部基準としてテトラメチルシランを用い、それ以外の場合には内部基準としてNMR溶媒を用いて測定し、全δ値をppmで示した。
マイクロウェーブ反応は、CEM社製DiscoverSクラスまたはBiotage社製Initiatorを用いて行った。
また、LCMSスペクトルはWaters社製ACQUITY SQD(四重極型)を用いて下記条件にて測定した。
カラム:YMC社製YMC−Triart C18,2.0X50mm,1.9μm
MS検出:ESI positive
UV検出:254及び210nm
カラム流速:0.5mL/min
移動相:水/アセトニトリル(0.1%ギ酸)
インジェクション量:1μL
グラジエント(table 1)
Time(min) Water(%) Acetonitrile(%)
0 95 5
0.1 95 5
2.1 5 95
3.0 STOP
また、逆相分取HPLC精製はWaters社製分取システムを用いて下記条件にて実施した。
カラム:YMC社製YMC−Actus Triart C18,20X50mm,5μmとYMC社製YMC−Actus Triart C18,20X10mm,5μmを連結したものを使用した。
UV検出:254nm
MS検出: ESI positive
カラム流速:25mL/min
移動相:水/アセトニトリル(0.1%ぎ酸)
インジェクション量:0.1−0.5mL
<<略号>>
s:シングレット
d:ダブレット
t:トリプレット
q:カルテット
m:マルチプレット
brs:ブロード シングレット
brm:ブロードマルチプレット
dd:ダブル ダブレット
dt:ダブルトリプレット
dq:ダブルカルテット
ddd:ダブルダブルダブレット
DMSO−d:重ジメチルスルホキシド
CDCl:重クロロホルム
CDOD:重メタノール
PdCl(dppf)CH2Cl2:1,1′−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体
n−ブチルリチウム:ノルマルブチルリチウム
実施例1
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)[(3aR,4R,6R,6aR)−4−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−6−イル]メタノールの合成
(2R,3R,4S,5R)−2−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−5−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3,4−ジオール(15g、34.8mmol)を室温下アセトン(120mL)および2,2−ジメトキシプロパン(24.4mL)に懸濁させた後、氷浴攪拌下、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(27.8mL、6.3eq)を内温が10℃以下を保つように滴下し加えた。得られた混合物を氷浴下で75分間攪拌後、5M水酸化ナトリウム水溶液(60mL)を内温が15℃以下を保つようにゆっくり滴下し加えた。アセトンを減圧留去後、クロロホルム及び水を加えて5分程度攪拌した。反応溶液をセライト濾過して生じる不溶物を除いた後、水層を分離し、クロロホルムで二回抽出した。すべての有機層をあわせて水、飽和食塩水にて洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を留去した。残渣の茶色油状物をヘキサン(50mL)に懸濁させ、2時間攪拌後、生じる固体をろ取し、乾燥することで表題化合物(10.7g、71%)を薄茶色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.23(1H,s),7.12(1H,s),6.40(1H,d,J=11.5Hz),5.76−5.74(2H,brs),5.69(1H,d,J=5.1Hz),5.24−5.22(1H,m),5.10−5.08(1H,m),4.49(1H,s),3.97−3.94(1H,m),3.78(1H,t,J=11.5Hz),1.63(3H,s),1.36(3H,s).LCMS(ESI)m/z433[M+H]
(工程2)7−((3aR,4R,6R,6aR)−6−(アミノメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
[(3aR,4R,6R,6aR)−4−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−6−イル]メタノール(3.2g、7.4mmol)およびフタルイミド(2.18g、14.8mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解後、氷冷攪拌下トリフェニルホスフィン(2.9g、11.1mmol)を加えた。トリフェニルホスフィンが溶解した後、氷冷攪拌下アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.2mL、11.1mmol)を滴下し加えた。反応溶液を氷冷下1.5h攪拌後、反応溶液を減圧留去し、残渣に対しエタノール(30mL)、水(9mL)およびヒドラジン1水和物(1.2mL、24.7mmol)を室温下加えた。反応溶液を終夜還流下攪拌した後、反応溶液を減圧留去した。残渣を酢酸エチルと飽和重曹水で分層し、水層を分離後酢酸エチルで抽出した。すべての有機層をあわせたのち、硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を留去後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により精製し、表題化合物(3.23g、定量的)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.28(1H,s),7.19(1H,s),6.13(1H,d,J=3.2Hz),5.65−5.63(2H,brs),5.23(1H,dd,J=6.7,3.2Hz),4.93(1H,dd,J=6.7,4.0Hz),4.18−4.14(1H,m),3.04(1H,dd,J=13.4,4.3Hz),2.93(1H,dd,J=13.4,5.9Hz),1.61(3H,s),1.37(3H,s).LCMS(ESI)m/z432[M+H]
(工程3)tert−ブチル−N−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートの合成
7−((3aR,4R,6R,6aR)−6−(アミノメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(3.23g)をクロロホルム(40mL)に溶解後、室温下、1−アザ−4−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イルスルホニル(tert−ブトキシカルボニル)アザニド:1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン1塩酸塩(文献:Organic Letters,2012,10,2626−2629)(6.2g、14.1mmol)を加えた。反応溶液を室温下2時間攪拌後、沈殿物をろ別し、クロロホルムで洗浄した。濾液を濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:クロロホルム/メタノール)、表題化合物(4.0g、88%)を乳白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:9.27−9.25(1H,brs),8.50(1H,s),7.08(1H,s),6.04−6.02(2H,brs),5.65(1H,d,J=4.7Hz),5.28(1H,dd,J=6.3,4.7Hz),5.07(1H,dd,J=6.3,2.2Hz),4.50(1H,d,J=2.2Hz),3.63−3.49(2H,m),1.61(3H,s),1.44(9H,s),1.35(3H,s).LCMS(ESI)m/z611[M+H]
(工程4)実施例化合物1の合成
tert−ブチル−N−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメート(20mg、0.033mmol)、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼン(9.0mg、0.066mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(3mg、0.0043mmol)、ヨウ化銅(1mg、0.0053mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.011mL、0.066mmol)をテトラヒドロフラン(0.20mL)に懸濁させた。反応溶液を70℃にて2時間攪拌した後、室温下トリフルオロ酢酸/水=4/1の混合溶液(0.60mL)を添加し、室温にて終夜撹拌した。溶媒を留去後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により精製し、表題化合物(14mg、91%)を黄色粉末として得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.25(1H,s),7.68(1H,s),7.45−7.37(1H,m),7.10−7.04(2H,m),5.86(1H,d,J=7.3Hz),4.86−4.81(1H,m),4.31−4.29(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z481[M+H]
(工程5)
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン塩酸塩の合成
tert−ブチル−N−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−((2,6−ジフルオロフェニル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカーバメート(8.05g、12.9mmol)をアセトニトリル(120mL)に溶解させ、室温下農塩酸(10.8mL、129mmol)を添加した。室温で6時間撹拌後アセトニトリル(80mL)を添加し、室温にて終夜攪拌した。沈殿物をろ取しアセトニトリル(80mL)で洗浄し乾燥させることにより、表題化合物塩酸塩(5.93g、88%)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.42(1H,s),8.25(1H,s),7.55(1H,tt,J=8.1,7.7Hz),7.28(2H,dd,J=8.4,8.1Hz),7.02(1H,brs),6.61(1H,brs),6.03(1H,d,J=6.6Hz),4.48(1H,dd,J=6.6,5.1Hz),4.12−4.10(1H,m),4.06−4.03(1H,m),3.22(1H,dd,J=13.9,5.5Hz),3.12(1H,dd,J=13.2,5.5Hz).LCMS(ESI)m/z481[M+H]
実施例2
4−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−2−(o−トリル)チアゾール
tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメート(300mg、0.491mmol)、1,1‘−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体(40.1mg、0.049mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(o−トリル)チアゾール(295mg、0.982mmol)を、2M炭酸ナトリウム水溶液(1.23mL)及びジメトキシエタン(5mL)に懸濁させ、70℃で17時間攪拌させた。反応溶液を酢酸エチルと水に分層させ、有機層を水で洗浄後濃縮した。残渣をアセトニトリル(1mL)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)及び水(0.1mL)に溶解させ室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)にて精製することで、目的物(110mg、43%)を黄白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.10(1H,s),8.08(1H,s),8.06(1H,s),7.70(1H,d,J=7.3Hz),7.46−7.35(3H,m),6.60(2H,s),5.97(1H,d,J=6.6Hz),5.40(1H,d,J=6.6Hz),5.20(1H,d,J=4.8Hz),4.60(1H,dt,J=6.6,5.5Hz),4.14−4.11(1H,m),4.08−4.04(1H,m),2.53(3H,s).LCMS(ESI)m/z518[M+H]
実施例3
4−アミノ−5−[2−(4−ベンジルオキシフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(ベンジルオキシ)−4−エチニルベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.29(1H,s),7.44−7.27(8H,m),6.96(2H,d,J=8.8Hz),5.69(1H,d,J=6.8Hz),5.10(2H,s),4.87−4.84(1H,m),4.36−4.33(2H,m),3.46−3.40(4H,m).LCMS(ESI)m/z551[M+H]
実施例4
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[5−(2−ピリジル)−2−チエニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−(5−エチニルチオフェン−2−イル)ピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.49(1H,d,J=5.1Hz),8.25(1H,s),7.84−7.82(2H,m),7.64(1H,s),7.64(1H,d,J=4.1Hz),7.35(1H,d,J=4.1Hz),7.30−7.27(1H,m),5.87(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.84(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.28−4.25(1H,m),3.39−3.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z528[M+H]
実施例5
4−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−2−(2−メトキシフェニル)チアゾール
実施例2に準じ、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(o−トリル)チアゾールの代わりに2−(2−メトキシフェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)チアゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.20(1H,s),8.17(1H,dd,J=7.7,1.8Hz),7.88(1H,s),7.84(1H,s),7.49(1H,dt,J=1.1,8.8Hz),7.24(1H,d,J=8.8Hz),7.15(1H,t,J=7.7Hz),5.98(1H,d,J=6.6Hz),4.84−4.80(1H,m),4.36(1H,dd,J=5.5,2.9Hz),4.29−4.26(1H,m),4.08(3H,s),3.47−3.37(2H,m).LCMS(ESI)m/z534[M+H]
実施例6
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(1−ナフチル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニルナフタレンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.36(1H,d,J=8.0Hz),8.26(1H,s),7.93−7.90(2H,m),7.77(1H,d,J=7.6Hz),7.73(1H,s),7.64−7.47(3H,m),5.90(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.84(1H,m),4.34−4.32(1H,m),4.30−4.25(1H,m),3.39−3.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z495[M+H]
実施例7
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−(3−フェニルプロプ−1−イニル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりにプロプ−2−イン−1−イルベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.18(1H,s),7.43(1H,s),7.40(2H,d,J=7.6Hz),7.33(2H,dd,J=7.6,7.3Hz),7.24(1H,t,J=7.3Hz),5.80(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.80(1H,m),4.30−4.25(1H,m),4.24−4.20(1H,m),3.88(2H,s),3.39−3.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z459[M+H]
実施例8
4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]キノリン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニルキノリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.83(1H,d,J=4.4Hz),8.40(1H,d,J=9.5Hz),8.28(1H,s),8.06(1H,d,J=8.0Hz),7.91(1H,s),7.84(1H,dd,J=8.8,8.0Hz),7.76−7.73(2H,m),5.93(1H,d,J=6.6Hz),4.87−4.80(1H,m),4.35−4.30(1H,m),4.29−4.26(1H,m),3.40−3.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z496[M+H]
実施例9
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[4−(フェノキシメチル)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニル−4−(フェノキシメチル)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.25(1H,s),7.61(1H,s),7.57(2H,d,J=8.3Hz),7.49(2H,d,J=8.3Hz),7.28(2H,dd,J=8.0,7.8Hz),7.00(2H,d,J=7.8Hz),6.94(1H,t,J=8.0Hz),5.86(1H,d,J=6.8Hz),5.12(2H,s),4.85−4.75(1H,m),4.35−4.30(1H,m),4.28−4.25(1H,m),3.40−3.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z551[M+H]
実施例10
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(1−フェニルシクロプロピル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(1−エチニルシクロプロピル)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.21(1H,s),7.46(1H,s),7.43−7.40(2H,m),7.32(2H,d,J=8.0Hz),7.23−7.19(1H,m),5.82(1H,d,J=6.8Hz),4.82−4.79(1H,m),4.30−4.28(1H,m),4.25−4.21(1H,m),3.37−3.34(2H,m),1.54−1.50(2H,m),1.40−1.37(2H,m).LCMS(ESI)m/z485[M+H]
実施例11
1−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]イソキノリン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニルイソキノリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.56(1H,d,J=8.0Hz),8.45(1H,d,J=8.0Hz),8.23(1H,s),8.19(1H,s),8.07(1H,d,J=8.0Hz),7.90(1H,d,J=8.0Hz),7.88−7.78(2H,m),7.38−7.34(1H,brs),6.64(2H,s),5.99(1H,d,J=6.8Hz),5.48−5.46(1H,brs),5.29−5.25(1H,brs),4.63−4.59(1H,m),4.15−4.11(1H,m),4.10−4.06(1H,m),3.25−3.21(1H,m),3.18−3.12(1H,m).LCMS(ESI)m/z496[M+H]
実施例12
4−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−2−フェニル−オキサゾール
実施例2に準じ、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(o−トリル)チアゾールの代わりに2−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)オキサゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.28(1H,s),8.07−8.00(2H,m),7.93(1H,s),7.51−7.49(3H,m),7.48(1H,s),6.05(1H,d,J=6.3Hz),4.77−4.71(2H,m),4.33(1H,dd,J=5.4,3.2Hz),4.26−4.22(1H,m),3.45−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z488[M+H]
実施例13
5−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]キノリン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに5−エチニルキノリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.91(1H,dd,J=4.4,1.7Hz),8.84−8.78(1H,m),8.26(1H,s),8.04(1H,d,J=8.5Hz),7.89(1H,dd,J=7.9,1.1Hz),7.81(1H,s),7.80−7.76(1H,m),7.67(1H,dd,J=8.5,4.4Hz),5.92(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.82(1H,m),4.35−4.33(1H,m),4.29−4.26(1H,m),3.45−3.36(2H,m).LCMS(ESI)m/z496[M+H]
実施例14
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニル−2−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.26(1H,s),7.68−7.62(1H,m),7.65(1H,s),7.50−7.46(1H,m),7.42−7.38(2H,m),5.86(1H,d,J=7.1Hz),4.86−4.81(1H,m),4.31−4.29(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z529[M+H]
実施例15
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−メトキシ−1−ナフチル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニル−2−メトキシナフタレンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.89−7.80(2H,m),7.66−7.57(1H,m),7.64(1H,s),7.58−7.54(1H,m),7.42−7.36(2H,m),5.90(1H,d,J=8.0Hz),4.83−4.81(1H,m),4.37−4.33(1H,m),4.27−4.25(1H,m),4.06(3H,s),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z525[M+H]
実施例16
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2,6−ジメトキシフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−1,3−ジメトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.50(1H,s),7.28(1H,t,J=8.5Hz),6.69(2H,d,J=8.5Hz),5.86(1H,d,J=6.8Hz),4.83−4.81(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.91(6H,s),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z505[M+H]
実施例17
8−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]キノリン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに8−エチニルキノリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.99(1H,dd,4.1,1.7Hz),8.33(1H,dd,8.5,1.7Hz),8.22(1H,s),7.91(1H,s),7.90−7.82(2H,m),7.58−7.52(2H,m),5.86(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.85(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z496[M+H]
実施例18
4−アミノ−5−[2−[2−(ジフルオロメトキシ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(ジフルオロメトキシ)−2−エチニルベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.62(1H,s),7.58(1H,d,J=7.8,1.7Hz),7.43−7.39(1H,m),7.28−7.23(2H,m),7.01(1H,t,J=7.2Hz),5.86(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.85(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z511[M+H]
実施例19
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジン−5−イル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに5−エチニル−1H−ピラゾロ[4,3−b]ピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.25(1H,s),8.23(1H,s),8.06(1H,d,J=8.8Hz),7.75(1H,s),7.64(1H,d,J=8.8Hz),5.89(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.85(1H,m),4.34−4.30(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z486[M+H]
実施例20
4−アミノ−5−[2−(4−アミノ−2−フルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3−フルオロアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.48(1H,s),7.21−7.17(1H,m),6.46−6.41(2H,m),5.84(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.85(1H,m),4.32−4.28(1H,m),4.27−4.24(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z478[M+H]
実施例21
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−(2−インダン−1−イルエチニル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.19(1H,s),7.42(1H,s),7.42−7.38(1H,m),7.26−7.18(3H,m),5.81(1H,d,J=7.1Hz),4.84−4.79(1H,m),4.30−4.18(3H,m),3.40−3.35(2H,m),3.04−2.91(2H,m),2.62−2.54(1H,m),2.19−2.11(1H,m).LCMS(ESI)m/z485[M+H]
実施例22
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−メチルスルホニルフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニル−2−(メチルスルホニル)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),8.07(1H,dd,J=7.7,1.3Hz),7.79(1H,dd,J=7.7,1.3Hz),7.77(1H,s),7.75−7.70(1H,m),7.62−7.57(1H,m),5.89(1H,d,J=6.8Hz),4.85−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.28−4.24(1H,m),3.40−3.35(2H,m),3.30(3H,s).LCMS(ESI)m/z523[M+H]
実施例23
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3,5−ジフルオロ−フェニル]モルホリン
(工程1)4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンの合成
2−エチニル−1,3,5−トリフルオロベンゼン(52mg、0.33mmol)、炭酸セシウム(163mg、0.50mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(0.50mL)に溶解した。室温にてモルホリン(0.044mL、0.50mmol)を加え、80℃で終夜攪拌した。室温まで空冷したのち、酢酸エチル(2.0mL)、飽和塩化アンモニウム水溶液(1.0mL)を順次加え水層と有機層に分層した後、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することで、4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリン(40mg、54%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.37(2H,d,J=10.7Hz),3.83(4H,dd,J=5.7,4.2Hz),3.40(1H,s),3.19(4H,dd,J=5.7,4.2Hz).LCMS(ESI)m/z224[M+H]
(工程2)実施例化合物23の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.56(1H,s),6.63(2H,d,J=11.5Hz),5.85(1H,d,J=7.1Hz),4.85−4.79(1H,m),4.30(1H,dd,J=5.6,2.4Hz),4.27−4.23(1H,m),3.80(4H,t,J=4.9Hz),3.42−3.32(2H,m),3.27−3.22(4H,m).LCMS(ESI)m/z566[M+H]
実施例24
4−アミノ−5−[2−(4−アミノ−2,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3,5−ジフルオロアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.52(1H,s),6.26(2H,d,J=10.2Hz),5.85(1H,d,J=6.8Hz),4.85−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.26−4.23(1H,m),3.40−3.34(2H,m).LCMS(ESI)m/z496[M+H]
実施例25
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(メチルアミノ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−エチニル−3,5−ジフルオロ−N−メチルアニリンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにメチルアミンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.11(2H,d,J=10.6Hz),4.22−4.14(1H,brm),3.39(1H,s),2.84(3H,s).LRMS(ESI)m/z168[M+H]
(工程2)実施例化合物25の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3,5−ジフルオロ−N−メチルアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),8.18(1H,brs),8.03(1H,dd,J=7.7,1.1Hz),7.53(1H,s),7.48(1H,t,J=7.7Hz),6.22(2H,d,J=11.0Hz),5.86(1H,d,J=7.0Hz),4.86−4.81(1H,m),4.32(1H,dd,J=5.5,2.2Hz),4.27−4.25(1H,m),3.43−3.34(2H,m),2.79(3H,s).LCMS(ESI)m/z510[M+H]
実施例26
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[4−(エチルアミノ)−2,6−ジフルオロ−フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)N−エチル−4−エチニル−3,5−ジフルオロアニリンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにエチルアミンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.10(2H,d,J=10.3Hz),4.07−4.00(1H,brm),3.38(1H,s),3.18−3.11(2H,m),1.27(5H,t,J=7.3Hz).LRMS(ESI)m/z182[M+H]
(工程2)実施例化合物26の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりにN−エチル−4−エチニル−3,5−ジフルオロアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),8.07−8.00(1H,m),7.59−7.45(1H,m),7.57(1H,s),6.23(2H,d,J=11.0Hz),5.89(1H,d,J=7.0Hz),4.80(1H,dd,J=7.0,5.5Hz),4.32(1H,dd,J=5.5,2.6Hz),4.26(1H,ddd,J=4.0,3.7,2.6Hz),3.41(1H,dd,J=13.2,3.7Hz),3.36(1H,dd,J=13.2,4.0Hz),3.13(2H,q,J=7.3Hz),1.25(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z524[M+H]
実施例27
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[3−(イソプロピルアミノ)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに3−エチニル−N−イソプロピルアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.55(1H,s),7.11(1H,t,J=8.3Hz),6.79−6.76(2H,m),6.67−6.65(1H,m),5.86(1H,d,J=6.8Hz),4.84−4.79(1H,m),4.31(1H,dd,J=5.6,2.4Hz),4.25(1H,q,J=3.2Hz),3.67−3.54(1H,m),3.39−3.35(2H,m),1.20(6H,d,J=6.3Hz).LCMS(ESI)m/z502[M+H]
実施例28
4−アミノ−5−[2−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに3−エチニル−4−フルオロアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),7.90(1H,s),7.38−7.33(1H,m),6.99(1H,t,J=9.3Hz),6.70(1H,dd,J=6.1,2.9Hz),6.62−6.56(3H,m),5.92(1H,d,J=7.1Hz),5.40(1H,d,J=6.3Hz),5.23(1H,d,J=4.4Hz),5.16(2H,s),4.57(1H,dd,J=12.1,6.7Hz),4.12−4.08(1H,m),4.07−4.03(1H,m),3.24−3.08(2H,m).LCMS(ESI)m/z478[M+H]
実施例29
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに(R)−3−フルオロピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.07(2H,d,J=10.3Hz),5.38(1H,d,J=52.8Hz),3.59−3.38(5H,m),2.47−2.36(1H,m),2.27−2.06(1H,m).LCMS(ESI)m/z226[M+H]
(工程2)実施例化合物29の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.16(1H,s),7.84(1H,s),7.35−7.30(1H,m),6.58(2H,s),6.42(2H,d,J=11.2Hz),5.91(1H,d,J=7.1Hz),5.45(1H,d,J=52.7Hz),5.37(1H,d,J=6.3Hz),5.20(1H,d,J=4.4Hz),4.56(1H,dd,J=12.1,6.7Hz),4.11−4.07(1H,m),4.06−4.01(1H,m),3.61−3.45(3H,m),3.41−3.33(1H,m),3.24−3.16(1H,m),3.14−3.06(1H,m),2.30−2.10(2H,m).LCMS(ESI)m/z568[M+H]
実施例30
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−3−オールの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに(R)−ピロリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.02(2H,d,J=10.5Hz),4.63−4.60(1H,m),3.50−3.43(2H,m),3.40−3.38(1H,m),3.33(1H,dt,J=3.3,9.0Hz),3.22(1H,d,J=10.7Hz),2.22−2.11(1H,m),2.11−2.06(1H,m).LCMS(ESI)m/z224[M+H]
(工程2)実施例化合物30の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.85(1H,s),7.36(1H,dd,J=7.7,4.8Hz),6.60(2H,s),6.35(2H,d,J=11.0Hz),5.91(1H,d,J=7.0Hz),5.39(1H,d,J=6.2Hz),5.23(1H,d,J=4.4Hz),5.06(1H,d,J=3.7Hz),4.60−4.55(1H,m),4.42−4.37(1H,m),4.11−4.07(1H,m),4.06−4.02(1H,m),3.45−3.37(2H,m),3.24−3.18(1H,m),3.16−3.09(2H,m),2.07−1.99(1H,m),1.94−1.86(1H,m).LCMS(ESI)m/z566.3[M+H]
実施例31
4−アミノ−5−[3−(2,6−ジフルオロフェニル)プロプ−1−イニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−(プロプ−2−イン−1−イル)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.20(1H,s),7.40(1H,s),7.36−7.30(1H,m),7.04−6.99(2H,m),5.79(1H,d,J=6.8Hz),4.80−4.69(1H,m),4.28−4.25(1H,m),4.22−4.20(1H,m),3.88(2H,s),3.39−3.32(2H,m).LCMS(ESI)m/z495[M+H]。
実施例32
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに2−アミノエタノールを用いて得られた2−((4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)アミノ)エタノールを、実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.20(1H,s),7.91(1H,s),7.38(1H,s),7.03(2H,t,J=9.5Hz),6.61(2H,brs),5.93(1H,d,J=6.6Hz),5.47−5.36(1H,m),5.34−5.18(1H,m),4.60(1H,t,J=10.0Hz),4.13−4.08(1H,m),4.08−4.04(1H,m),3.26−3.19(1H,m),3.16−3.08(1H,m),2.55(2H,s).LCMS(ESI)m/z540.3[M+H]
実施例33
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(2−オキソピロリジン−1−イル)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにピロリジン−2−オンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.35(2H,d,J=10.0Hz),3.82(2H,t,J=7.2Hz),3.47(1H,s),2.65(2H,t,J=8.2Hz),2.23−2.15(2H,m).LCMS(ESI)m/z222[M+H]
(工程2)実施例化合物33の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−2−オンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),7.97(1H,s),7.64(2H,d,J=10.5Hz),7.33−7.30(1H,brs),6.58(2H,s),5.92(1H,d,J=7.3Hz),5.38(1H,d,J=6.8Hz),5.21(1H,d,J=4.1Hz),4.60−4.54(1H,m),4.08−4.07(1H,m),4.05−4.02(1H,m),3.84(2H,t,J=7.2Hz),3.27−3.18(1H,m),3.15−3.08(1H,m),2.56(2H,t,J=8.2Hz),2.10−2.02(2H,m).LCMS(ESI)m/z564[M+H]。
実施例34
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3−エトキシ−5−フルオロ−フェニル]モルホリン
(工程1)4−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)モルホリンの合成
4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリン(100mg、0.448mmol)をエタノール(3mL)に溶解した。ナトリウムエトキシド(21wt%エタノール溶液、0.168mL、0.448mmol)を加え、封かん容器内160℃で0.5時間攪拌した。室温まで空冷したのち、酢酸エチル(5.0mL)、飽和塩化アンモニウム水(2.0mL)を順次加え水層と有機層に分層した後、有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、4−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)モルホリン(60mg、54%)を緑色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.20(1H,dd,J=12.1,2.2Hz),6.13(1H,s),4.12−4.07(2H,m),3.85−3.82(4H,m),3.41(1H,s),3.20−3.15(4H,m),1.46(3H,t,J=7.1Hz).LCMS(ESI)m/z250[M+H]
(工程2)実施例化合物34の合成
実施例1に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)モルホリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.77(1H,s),7.41−7.36(1H,m),6.60(2H,s),6.48(1H,d,J=13.6Hz),6.42(1H,s),5.90(1H,d,J=7.0Hz),5.37(1H,d,J=6.6Hz),5.21(1H,d,J=4.4Hz),4.60−4.55(1H,m),4.20(2H,q,J=7.0Hz),4.12−4.07(1H,m),4.06−4.02(1H,m),3.74−3.69(4H,m),3.27−3.05(6H,m),1.36(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z592[M+H]
実施例35
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−4,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−エトキシ−2−エチニル−3,5−ジフルオロベンゼンの合成
実施例34、工程1に準じ、4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンの代わりに2−エチニル−1,3,5−トリフルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.48−6.39(2H,m),4.09(2H,q,J=7.0Hz),3.45(1H,s),1.47(3H,t,J=7.0Hz).
(工程2)実施例化合物35の合成
実施例1に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エトキシ−2−エチニル−3,5−ジフルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),7.90(1H,s),7.36(1H,s),7.02−6.97(2H,m),6.61−6.58(2H,m),5.92(1H,d,J=7.1Hz),5.41−5.36(1H,m),5.24−5.21(1H,m),4.61−4.55(1H,m),4.24(2H,q,J=7.0Hz),4.11−4.08(1H,m),4.07−4.03(1H,m),3.25−3.07(2H,m),1.38(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z525[M+H]
実施例36
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[3−(2−フルオロフェニル)プロプ−1−イニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−フルオロ−2−(プロプ−2−イン−1−イル)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.20(1H,s),7.54(1H,t,J=8.0Hz),7.45(1H,s),7.33−7.25(1H,m),7.20−7.16(1H,m),7.13−7.08(1H,m),5.82(1H,d,J=6.8Hz),4.80−4.77(1H,m),4.30−4.28(1H,m),4.24−4.23(1H,m),3.90(2H,s),3.40−3.31(2H,m).LCMS(ESI)m/z477[M+H]。
実施例37
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3,5−ジフルオロ−フェニル]チオモルホリン
(工程1)4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)チオモルホリンの合成 実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにチオモルホリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.32(2H,d,J=11.0Hz),3.69−3.66(4H,m),3.38(1H,s),2.69−2.66(4H,m).LCMS(ESI)m/z240[M+H]
(工程2)実施例化合物37の合成
実施例1に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)チオモルホリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),7.87(1H,s),7.36−7.32(1H,m),6.78(2H,d,J=12.1Hz),6.59(2H,s),5.92(1H,d,J=7.0Hz),5.46−5.32(1H,m),5.30−5.16(1H,m),4.59−4.55(1H,m),4.11−4.07(1H,m),4.06−4.02(1H,m),3.78−3.72(4H,m),3.24−3.06(2H,m),2.63−2.58(4H,m).LCMS(ESI)m/z582[M+H]
実施例38
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシ−1−ピペリジル)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−3−オールの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにピペリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.39(2H,dt,J=17.2,3.2Hz),3.91−3.83(1H,m),3.49(1H,dd,J=12.7,3.4Hz),3.38(1H,s),3.31−3.28(1H,m),3.12−3.00(2H,m),1.98−1.82(3H,m),1.68−1.56(2H,m).LCMS(ESI)m/z238[M+H]
(工程2)実施例化合物38の合成
実施例1に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.20(1H,s),7.86(1H,s),7.36−7.32(1H,m),6.72(2H,d,J=12.1Hz),6.59(2H,s),5.92(1H,d,J=7.0Hz),5.38(1H,d,J=6.2Hz),5.22(1H,d,J=3.3Hz),4.88−4.83(1H,m),4.60−4.54(1H,m),4.11−4.08(1H,m),4.06−4.03(1H,m),3.68−3.51(3H,m),3.25−3.17(1H,m),3.15−3.07(1H,m),3.01−2.94(1H,m),2.84(1H,dd,J=12.6,8.6Hz),1.89−1.83(1H,m),1.75−1.69(1H,m),1.48−1.34(2H,m).LCMS(ESI)m/z580[M+H]
実施例39
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)アゼチジン−3−オールの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにアゼチジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:5.90(2H,dq,J=19.2,3.4Hz),4.83−4.76(1H,m),4.17(2H,dd,J=8.4,7.0Hz),3.75(2H,dd,J=8.4,4.2Hz),3.38(1H,s),2.21(1H,d,J=6.2Hz).LCMS(ESI)m/z210[M+H]
(工程2)実施例化合物39の合成
実施例1に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)アゼチジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.85(1H,s),7.37−7.32(1H,m),6.59(2H,s),6.24(2H,d,J=9.9Hz),5.91(1H,d,J=7.0Hz),5.75(1H,d,J=6.6Hz),5.38(1H,d,J=6.6Hz),5.22(1H,d,J=4.4Hz),4.60−4.54(2H,m),4.16−4.07(3H,m),4.06−4.02(1H,m),3.64(2H,dd,J=8.6,4.6Hz),3.25−3.17(1H,m),3.14−3.05(1H,m).LCMS(ESI)m/z552[M+H]
実施例40
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシ−1−ピペリジル]フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−3−オールの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに(R)−ピペリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.39(2H,d,J=11.0Hz),3.91−3.84(1H,m),3.49(1H,dd,J=12.5,3.3Hz),3.38(1H,s),3.33−3.27(1H,m),3.12−3.01(2H,m),1.98−1.85(2H,m),1.80(1H,d,J=6.2Hz),1.69−1.60(1H,m).LCMS(ESI)m/z238[M+H]
(工程2)実施例化合物40の合成
実施例1に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.86(1H,s),7.36−7.32(1H,m),6.72(2H,d,J=12.1Hz),6.59(2H,s),5.92(1H,d,J=7.0Hz),5.38(1H,d,J=6.6Hz),5.22(1H,d,J=4.4Hz),4.86(1H,d,J=4.4Hz),4.57(1H,dd,J=12.3,6.8Hz),4.11−4.08(1H,m),4.06−4.03(1H,m),3.68−3.50(3H,m),3.23−3.18(1H,m),3.15−3.07(1H,m),3.01−2.94(1H,m),2.84(1H,dd,J=12.6,8.6Hz),1.89−1.83(1H,m),1.75−1.69(1H,m),1.47−1.37(2H,m).LCMS(ESI)m/z580[M+H]
実施例41
1−[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)]−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3,5−ジフルオロ−フェニル]ピロリジン−3−カルボン酸
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸の合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにピロリジン−3−カルボン酸を用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.06(2H,d,J=10.3Hz),3.61−3.52(2H,m),3.46−3.25(4H,m),2.38−2.33(2H,m).LCMS(ESI)m/z252[M+H]
(工程2)実施例化合物41の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジン−3−カルボン酸を用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:12.59(1H,s),8.17(1H,s),7.85(1H,s),7.36−7.32(1H,m),6.59(2H,s),6.39(2H,d,J=11.0Hz),5.91(1H,d,J=7.0Hz),5.38(1H,d,J=6.2Hz),5.22(1H,d,J=4.4Hz),4.59−4.55(1H,m),4.12−4.08(1H,m),4.06−4.02(1H,m),3.54−3.42(2H,m),3.24−3.07(5H,m),2.27−2.11(2H,m).LCMS(ESI)m/z594[M+H]
実施例42
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(4−オキソ−1−ピペリジル)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−4−オンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにピペリジン−4−オンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.40(2H,d,J=11.0Hz),3.66(4H,t,J=6.0Hz),3.41(1H,s),2.57(4H,t,J=6.0Hz).LCMS(ESI)m/z236[M+H]
(工程2)実施例化合物42の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−4−オンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),7.88(1H,s),7.37−7.32(1H,m),6.86(2H,d,J=11.7Hz),6.60(2H,s),5.92(1H,d,J=7.0Hz),5.40(1H,d,J=6.2Hz),5.24(1H,d,J=4.0Hz),4.60−4.55(1H,m),4.11−4.08(1H,m),4.06−4.03(1H,m),3.73(4H,t,J=5.9Hz),3.25−3.18(1H,m),3.14−3.07(1H,m),2.44(4H,t,J=5.9Hz).LCMS(ESI)m/z578[M+H]
実施例43
4−アミノ−5−[2−[4−(アゼチジン−1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)アゼチジンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにアゼチジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:5.86(2H,d,J=9.5Hz),3.93−3.89(4H,m),3.37(1H,s),2.45−2.37(2H,m).LCMS(ESI)m/z194[M+H]
(工程2)実施例化合物43の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)アゼチジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.85(1H,s),7.36−7.33(1H,m),6.60(2H,s),6.20(2H,d,J=9.9Hz),5.91(1H,d,J=7.0Hz),5.38(1H,d,J=6.6Hz),5.22(1H,d,J=4.4Hz),4.57(1H,q,J=6.2Hz),4.11−4.07(1H,m),4.05−4.03(1H,m),3.91(4H,t,J=7.3Hz),3.25−3.17(1H,m),3.14−3.07(1H,m),2.37−2.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z536[M+H]
実施例44
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−ピリジル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニルピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.12(1H,s),7.90(1H,s),7.78(1H,t,J=7.6Hz),7.60(1H,d,J=7.6Hz),7.33(1H,dd,J=7.6,5.1Hz),7.28(1H,dd,J=7.6,5.1Hz),6.53(2H,s),5.86(1H,d,J=7.0Hz),4.52(1H,dd,J=7.0,5.7Hz),4.04(1H,dd,J=5.1,2.5Hz),4.01−3.97(1H,brm),3.18−3.02(2H,m).LCMS(ESI)m/z446[M+H]
実施例45
4−アミノ−5−[2−(2−クロロフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−クロロ−2−エチニルベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.12(1H,s),7.88(1H,s),7.63−7.52(1H,m),7.54−7.53(1H,m),7.38−7.32(2H,m),7.27(1H,dd,J=7.6,5.1Hz),6.53(2H,s),5.86(1H,d,J=7.0Hz),4.51(1H,dd,J=7.0,5.1Hz),4.03(1H,dd,J=5.1,2.5Hz),4.00−3.97(1H,brm),3.19−3.02(2H,m).LCMS(ESI)m/z479[M+H]
実施例46
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニル−2−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.11(1H,s),7.86(1H,s),7.58(1H,t,J=7.6Hz),7.43−7.37(1H,m),7.30−7.26(2H,m),7.21(1H,t,J=7.6Hz),6.52(2H,s),5.86(1H,d,J=7.0Hz),4.51(1H,dd,J=7.0,5.1Hz),4.03(1H,t,J=2.5Hz),4.00−3.97(1H,m),3.17−3.02(2H,m).LCMS(ESI)m/z463[M+H]
実施例47
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−メトキシフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニル−2−メトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.10(1H,s),7.73(1H,s),7.36−7.29(3H,m),7.04(1H,d,J=8.2Hz),6.92(1H,t,J=7.6Hz),6.53(2H,s),5.84(1H,d,J=7.0Hz),4.50(1H,dd,J=7.0,5.1Hz),4.03(1H,dd,J=5.1,2.5Hz),3.84−3.84(1H,brm),4.00(3H,s),3.21−3.01(2H,m).LCMS(ESI)m/z475[M+H]
実施例48
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(4−ジメチルアミノフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−N,N−ジメチルアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.10(1H,s),7.73(1H,s),7.36−7.29(3H,m),7.04(1H,d,J=8.2Hz),6.92(1H,t,J=7.6Hz),6.53(2H,s),5.84(1H,d,J=7.0Hz),4.50(1H,dd,J=7.0,5.1Hz),4.03(1H,dd,J=5.1,2.5Hz),3.84−3.84(1H,brm),4.00(3H,s),3.21−3.01(2H,m).LCMS(ESI)m/z475[M+H]
実施例49
4−アミノ−5−[2−(2−シアノフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニルベンゾニトリルを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.12(1H,s),7.93(1H,s),7.87(1H,d,J=7.5Hz),7.74−7.68(2H,m),7.52(1H,dt,J=1.4,7.5Hz),7.29(1H,m),6.53(2H,s),5.87(1H,d,J=6.8Hz),5.40(1H,brs),5.23(1H,brs),4.53(1H,t,J=5.5Hz),4.04(2H,dd,J=5.5,2.7Hz),4.01−3.98(2H,brm),3.19−3.03(2H,m).LCMS(ESI)m/z470[M+H]
実施例50
4−アミノ−5−(3−シクロヘキシルプロ−1−イニル)−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりにプロプ−2−イン−1−イルシクロヘキサンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.05(1H,s),7.56(1H,s),7.27(1H,dd,J=7.5,4.1Hz),6.51(2H,s),5.79(1H,d,J=6.8Hz),4.46(1H,dd,J=6.8,5.5Hz),4.01(1H,dd,J=5.5,2.1Hz),3.97−3.94(1H,brm),3.17−2.99(2H,m),2.32(2H,d,J=6.2Hz),1.76−1.72(2H,brm),1.65−1.60(2H,brm),1.58−1.54(1H,brm),1.49−1.41(1H,brm),1.23−0.93(5H,m).LCMS(ESI)m/z465[M+H]
実施例51
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−エチニル−1−フルオロ−3−メトキシベンゼンの合成
2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒド(2.0g、13mmol)をメタノール(20mL)に溶解させ、室温下炭酸カリウム(3.6g、26mmol)、氷冷下ジメチル(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホネート(2.3mL、16mmol)を加え、氷冷下1時間、室温にて1時間撹拌した。反応溶液に酢酸エチル、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加え分層し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製することにより、2−エチニル−1−フルオロ−3−メトキシベンゼン(1.6g、11mmol、81%)を赤茶色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.31−7.22(1H,m),6.76−6.65(2H,m),3.92(3H,s),3.53(1H,s).
(工程2)実施例化合物51の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−1−フルオロ−3−メトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.57(1H,s),7.37−7.30(1H,m),6.90(1H,d,J=8.5Hz),6.82−6.78(1H,m),5.86(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.85(1H,m),4.32−4.27(1H,m),4.26−4.24(1H,m),3.97(3H,s),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z493[M+H]
実施例52
4−アミノ−5−[2−(5−ベンジルオキシ−2−ピリジル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)5−(ベンジルオキシ)−2−エチニルピリジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに5−(ベンジルオキシ)ピコリンアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.36(1H,d,J=2.9Hz),7.44−7.34(5H,m),7.20(2H,dd,8.8,2.9Hz),5.13(2H,s),3.07(1H,s).LCMS(ESI)m/z210[M+H]
(工程2)実施例化合物52の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−エチニルピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.29(1H,d,J=2.9Hz),8.22(1H,s),7.65(1H,s),7.56(1H,d,J=8.0Hz),7.50−7.30(6H,m),5.86(1H,d,J=6.8Hz),5.20(2H,s),4.85−4.75(1H,m),4.35−4.20(2H,m),3.40−3.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z552[M+H]
実施例53
4−アミノ−5−[2−(4−ベンジルオキシ−2−メトキシ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−(ベンジルオキシ)−1−エチニル−2−メトキシベンゼンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに4−(ベンジルオキシ)−2−メトキシベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.48−7.32(6H,m),6.50−6.55(2H,m),5.07(2H,s),3.87(3H,s),3.24(1H,s).LCMS(ESI)m/z239[M+H]
(工程2)実施例化合物53の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−(ベンジルオキシ)−1−エチニル−2−メトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.16(1H,s),7.74(1H,s),7.46−7.32(7H,m),6.78−6.76(1H,brs),6.67(1H,d,J=8.0Hz),6.63−6.59(2H,brs),5.90(1H,d,J=6.3Hz),5.39(1H,d,J=6.1Hz),5.23(1H,d,J=4.1Hz),5.16(2H,s),4.61−4.55(1H,m),4.12−4.08(1H,m),4.06−4.04(1H,m),3.89(3H,s),3.26−3.15(1H,m),3.15−3.03(1H,m).LCMS(ESI)m/z581[M+H]
実施例54
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−エチニル−3,5−ジフルオロフェノールの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.43(2H,d,J=8.0Hz),5.60−5.40(1H,brs.),3.42(1H,s).
(工程2)実施例化合物54の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3,5−ジフルオロフェノールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.58(1H,s),6.48(2H,d,J=9.5Hz),5.86(1H,d,J=6.8Hz),4.85−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.26−4.23(1H,m),3.40−3.34(2H,m).LCMS(ESI)m/z497[M+H]
実施例55
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−エトキシ−6−フルオロベンズアルデヒドの合成
2−フルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒド(50g、360mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(500mL)に溶解させ、室温下炭酸カリウム(74g、540mmol)、ヨードエタン(86mL、1.1mol)を加え、室温にて終夜撹拌した。反応溶液に酢酸エチル及び水を加え分層し、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、2−エトキシ−6−フルオロベンズアルデヒド(59g、98%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.47(1H,s),7.50−7.41(1H,m),6.77−6.67(2H,m),4.16(2H,q,J=6.8Hz),1.48(3H,t,J=6.8Hz).LCMS(ESI)m/z169[M+H]
(工程2)1−エトキシ−2−エチニル−3−フルオロベンゼンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−エトキシ−6−フルオロベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.28−7.20(1H,m),6.74−6.63(2H,m),4.13(2H,q,J=7.1Hz),3.50(1H,s),1.47(3H,t,J=7.1Hz).
(工程3)実施例化合物55の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エトキシ−2−エチニル−3−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.58(1H,s),7.34−7.28(1H,m),6.88(1H,d,J=8.0Hz),6.82−6.74(1H,m),5.86(1H,d,J=7.0Hz),4.85−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.27−4.21(3H,m),3.40−3.34(2H,m),1.47(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z507[M+H]
(工程4)4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン塩酸塩の合成
実施例1、工程5に準じ、表題化合物塩酸塩を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.38(1H,s),8.13(1H,s),7.44−7.38(1H,m),7.01−6.91(3H,m),6.80−6.40(1H,brs),6.01(1H,d,J=6.8Hz),4.51−4.48(1H,m),4.24(2H,q,J=7.0Hz),4.11−4.09(1H,m),4.06−4.02(1H,m),3.24−3.19(1H,m),3.14−3.09(1H,m),1.38(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z507[M+H]
実施例56
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−イソプロポキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−フルオロ−6−イソプロポキシベンズアルデヒドの合成
実施例55、工程1に準じ、ヨードエタンの代わりに2−ヨードプロパンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.44(1H,s),7.44(1H,dt,J=6.3,8.5Hz),6.77(1H,d,J=8.5Hz),6.68(1H,dd,J=10.2,8.5Hz),4.72−4.62(1H,m),1.41(6H,d,J=6.1Hz).
(工程2)2−エチニル−1−フルオロ−3−イソプロポキシベンゼンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−フルオロ−6−イソプロポキシベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.22(1H,dt,J=6.6,8.4Hz),6.71−6.65(2H,m),4.64−4.56(1H,m),3.47(1H,s),1.39(6H,d,J=6.2Hz).
(工程3)実施例化合物56の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−1−フルオロ−3−イソプロポキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.57(1H,s),7.32−7.26(1H,m),6.89(1H,d,J=9.0Hz),6.78−6.73(1H,m),5.87(1H,d,J=6.8Hz),4.85−4.81(1H,m),4.79−4.71(1H,m),4.33−4.31(1H,m),4.27−4.24(1H,m),3.42−3.33(2H,m),1.41(6H,d,J=5.9Hz).LCMS(ESI)m/z521[M+H]
実施例57
4−アミノ−5−[2−(4−シアノ−2,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−エチニル−3,5−ジフルオロベンゾニトリルの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに3,5−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリルを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.25(2H,d,J=8.0Hz),3.73(1H,s).
(工程2)実施例化合物57の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3,5−ジフルオロベンゾニトリルを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.26(1H,s),7.78(1H,s),7.58(2H,d,J=7.1Hz),5.88(1H,d,J=6.8Hz),4.85−4.78(1H,m),4.33−4.30(1H,m),4.27−4.24(1H,m),3.42−3.33(2H,m).LCMS(ESI)m/z506[M+H]
実施例58
メチル4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3,5−ジフルオロ−ベンゾエート
(工程1)メチル4−エチニル−3,5−ジフルオロベンズイミデートの合成
3,5−ジフルオロ−4−ホルミルベンゾニトリル(200mg、1.2mmol)をメタノール(3mL)に溶解させ、室温下炭酸カリウム(331mg、2.4mmol)、氷冷下ジメチル(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホネート(0.22mL、1.4mmol)を加え、氷冷下30分、室温にて2時間30分撹拌した。反応溶液に酢酸エチル、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加え分層し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製することにより、メチル4−エチニル−3,5−ジフルオロベンズイミデート(172mg)を得た。
LCMS(ESI)m/z196[M+H]
(工程2)実施例化合物58の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりにメチル4−エチニル−3,5−ジフルオロベンズイミデートを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.27(1H,s),7.76(1H,s),7.69(2H,d,J=7.8Hz),5.88(1H,d,J=6.6Hz),4.85−4.78(1H,m),4.33−4.31(1H,m),4.27−4.24(1H,m),3.94(3H,s),3.42−3.33(2H,m).LCMS(ESI)m/z539[M+H]
実施例59
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(2−エチニル−3−フルオロフェニル)(メチル)スルファンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−フルオロ−6−(メチルチオ)ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.32−7.25(1H,m),6.94(1H,d,J=8.1Hz),6.89−6.64(1H,m),3.70(1H,s),2.51(3H,s).
(工程2)実施例化合物59の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(2−エチニル−3−フルオロフェニル)(メチル)スルファンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.65(1H,s),7.37−7.31(1H,m),7.11(1H,d,J=8.0Hz),6.99−6.94(1H,m),5.88(1H,d,J=6.8Hz),4.85−4.78(1H,m),4.33−4.31(1H,m),4.27−4.24(1H,m),3.42−3.33(2H,m),2.56(3H,s).LCMS(ESI)m/z509[M+H]
実施例60
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−プロポキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−フルオロ−6−プロポキシベンズアルデヒドの合成
実施例55、工程1に準じ、ヨードエタンの代わりに1−ヨードプロパンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.48(1H,s),7.46(1H,dt,J=6.3,8.5Hz),6.76(1H,d,J=8.5Hz),6.71(1H,dd,J=10.4,8.5Hz),4.04(2H,t,J=6.3Hz),1.93−1.83(2H,m),1.56(1H,s),1.07(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z183[M+H]
(工程2)2−エチニル−1−フルオロ−3−プロポキシベンゼンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−フルオロ−6−プロポキシベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.27−7.20(1H,m),6.72−6.63(2H,m),4.01(2H,t,J=6.5Hz),3.49(1H,s),1.81−1.91(2H,m),1.07(3H,t,J=8.0Hz).
(工程3)実施例化合物60の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−1−フルオロ−3−プロポキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.57(1H,s),7.34−7.28(1H,m),6.88(1H,d,J=8.0Hz),6.80−6.74(1H,m),5.86(1H,d,J=6.8Hz),4.85−4.78(1H,m),4.33−4.31(1H,m),4.27−4.24(1H,m),4.13(2H,t,J=6.7Hz),3.42−3.33(2H,m),1.92−1.82(2H,m),1.07(3H,t,7.4Hz).LCMS(ESI)m/z521[M+H]
実施例61
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[2−フルオロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−フルオロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアルデヒドの合成
実施例55、工程1に準じ、ヨードエタンの代わりに1,1,1−トリフルオロ−2−ヨードエタンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.45(1H,s),7.53(1H,dt,J=6.1,8.6Hz),6.89(1H,dd,J=9.8,8.6Hz),6.77(1H,d,J=8.6Hz),4.48(2H,q,J=8.0Hz).LCMS(ESI)m/z223[M+H]
(工程2)2−エチニル−1−フルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−フルオロ−6−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.32−7.24(1H,m),6.88−6.81(1H,m),6.72(1H,d,J=8.0Hz),4.45(2H,q,J=8.0Hz),3.53(1H,s).
(工程3)実施例化合物61の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−1−フルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.60(1H,s),7.39−7.33(1H,m),6.98(1H,d,J=8.5Hz),6.93−6.89(1H,m),5.86(1H,d,J=7.1Hz),4.84−4.82(1H,m),4.76(2H,q,J=8.4Hz),4.33−4.29(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.37(2H,m).LCMS(ESI)m/z561[M+H]
実施例62
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−メトキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−エトキシ−6−メトキシベンズアルデヒドの合成
実施例55、工程1に準じ、2−フルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに2−ヒドロキシ−6−メトキシベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.53(1H,s),7.42(1H,t,J=8.5Hz),6.56(2H,d,J=8.5Hz),4.15−4.08(2H,q,J=7.0Hz),3.90(3H,s),1.46(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z181[M+H]
(工程2)1−エトキシ−2−エチニル−3−メトキシベンゼンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−エトキシ−6−メトキシベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.23(1H,t,J=8.4Hz),6.55−6.50(2H,m),4.12(2H,q,J=7.0Hz),3.90(3H,s),3.53(1H,s),1.46(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z177[M+H]
(工程3)実施例化合物62の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エトキシ−2−エチニル−3−メトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.48(1H,s),7.27−7.23(1H,m),6.67−6.64(2H,m),5.85(1H,d,J=6.5Hz),4.88−4.80(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.26−4.23(1H,m),4.18(2H,q,J=7.0Hz),3.91(3H,s),3.42−3.31(2H,m),1.45(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z519[M+H]
実施例63
8−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2.3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−メトキシキノリン
(工程1)8−エチニル−7−メトキシキノリンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに7−メトキシキノリン−8−カルボアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:9.03(1H,dd,J=4.2,1.8Hz),8.12(1H,dd,J=8.3,1.8Hz),7.83(1H,d,J=9.2Hz),7.35(1H,d,J=9.2Hz),7.33(1H,dd,J=8.3,4.2Hz),4.10(3H,s),3.87(1H,s).LCMS(ESI)m/z184[M+H]
(工程2)実施例化合物63の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに8−エチニル−7−メトキシキノリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.92(1H,dd,J=4.3,1.7Hz),8.29(1H,dd,J=8.3,1.7Hz),8.22(1H,s),7.92(1H,d,J=9.0Hz),7.59(1H,s),7.54(1H,d,J=9.0Hz),7.43(1H,dd,J=8.3,4.3Hz),5.89(1H,d,J=6.8Hz),4.61−4.59(1H,m),4.33(1H,dd,J=5.4,2.7Hz),4.29−4.26(1H,m),4.11(3H,s),3.44−3.34(2H,m).LCMS(ESI)m/z526[M+H]
実施例64
8−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン
(工程1)7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジンの合成
7−フルオロ−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン(1.50g、9.79mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、室温にて炭酸カリウム(2.98g、21.5mmol)、ヨウ化メチル(1.67g、11.8mmol)を加えた。室温にて3日間攪拌後、水(60mL)、酢酸エチル(60mL)を順次加え水層と有機層に分層した後、それぞれを分取した。水層を酢酸エチル(60mL)にて抽出し、得られた有機層を合一した。有機層を水(60mL),飽和食塩水(60mL)で順次洗浄し,無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することで、7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン(1.09g)を淡黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.58−6.51(3H,m),4.31(2H,t,J=4.4Hz),3.20(2H,t,J=4.4Hz),2.84(3H,s).LCMS(ESI)m/z168.1[M+H]
(工程2)7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン−8−カルボアルデヒドの合成
7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン(1.07g、6.40mmol)をテトラヒドロフラン(17.1mL)に溶解し、−78℃で攪拌下、n−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液、4.83mL)を滴下した。−78℃で3時間攪拌後、N,N−ジメチルホルムアミド(702mg、9.60mmol)を滴下し、0℃まで昇温した。飽和塩化アンモニウム水溶液(40mL)、酢酸エチル(40mL)を順次加え、それぞれを分取した。水層を酢酸エチル(40mL)にて2回抽出し、得られた有機層を合一した。有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液(100mL)、水(100mL)、飽和食塩水(100mL)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することで、7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン−8−カルボアルデヒド(1.13g)を明黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.38(1H,d,J=2.2Hz),6.78−6.73(1H,m),6.62−6.57(1H,m),4.45−4.42(2H,m),3.28−3.25(2H,m),2.87(3H,d,J=1.8Hz).LCMS(ESI)m/z196.2[M+H]
(工程3)8−エチニル−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン−8−カルボアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.59−6.56(2H,m),4.43(2H,t,J=4.4Hz),3.49(1H,s),3.22(2H,t,J=4.4Hz),2.84(3H,s).LCMS(ESI)m/z192.4[M+H]
(工程4)実施例化合物64の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに8−エチニル−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.88(1H,s),7.38(1H,dd,J=7.3,4.8Hz),6.78−6.69(2H,m),6.60(2H,s),5.91(1H,d,J=7.3Hz),5.40(1H,s),5.24(1H,s),4.58(1H,t,J=6.2Hz),4.43(2H,t,J=4.2Hz),4.12−4.07(1H,m),4.07−4.02(1H,m),3.26(2H,t,J=4.2Hz),3.23−3.16(1H,m),3.15−3.07(1H,m),2.82(3H,s).LCMS(ESI)m/z534.3[M+H]
(工程5)8−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩の合成
実施例1、工程5に準じ、表題化合物塩酸塩を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.47(1H,s),8.23(1H,s),6.82−6.76(2H,m),6.06(1H,d,J=6.8Hz),4.49−4.45(3H,m),4.12(1H,dd,J=5.2,2.8Hz),4.05(1H,dt,J=5.6,2.8Hz),3.28(2H,t,J=4.4Hz),3.23(1H,dd,J=14.0,6.0Hz),3.13(1H,dd,J=14.0,6.0Hz),2.84(3H,s).LCMS(ESI)m/z534.3[M+H]
実施例65
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2,4−ジメトキシ−3−ピリジル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)3−エチニル−2,4−ジメトキシピリジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2,4−ジメトキシニコチンアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.05(1H,d,J=6.1Hz),6.54(1H,d,J=6.1Hz),4.02(3H,s),3.95(3H,s),3.58(1H,s).LCMS(ESI)m/z164[M+H]
(工程2)実施例化合物65の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに3−エチニル−2,4−ジメトキシピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),8.08(1H,d,J=6.1Hz),7.85(1H,d,J=2.0Hz),7.35(1H,s),6.89(1H,d,J=6.1Hz),6.59(2H,s),5.91(1H,d,J=7.1Hz),4.58(1H,t,J=5.7Hz),4.11−4.08(1H,m),4.06−4.03(1H,m),3.95(6H,d,J=2.7Hz),3.35(2H,s),3.22−3.10(2H,m).LCMS(ESI)m/z506[M+H]
実施例66
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エチルスルファニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−(エチルチオ)−6−フルオロベンズアルデヒドの合成
エチル(3−フルオロフェニル)スルファン(2.0g、12.8mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解させ−78℃にて冷却攪拌下、n−ブチルリチウム(2.69Mヘキサン溶液、5.71mL)を滴下し加えた。−78℃で30分攪拌後、N,N−ジメチルホルムアミド(2.95mL,38.4mmol)を加え1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。溶媒を留去後、残渣をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、2−(エチルチオ)−6−フルオロベンズアルデヒド(430mg、18%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.52(1H,s),7.51−7.46(1H,m),7.13(1H,d,J=8.8Hz),6.91(1H,t,J=8.8Hz),2.99(2H,q,J=7.3Hz),1.42(3H,t,J=7.3Hz).
(工程2)エチル(2−エチニル−3−フルオロフェニル)スルファンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−(エチルチオ)−6−フルオロベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.30−7.24(1H,m),7.03(1H,d,J=8.1Hz),6.89(1H,dd,J=8.8,8.1Hz),3.71(1H,s),3.03(2H,q,J=7.3Hz),1.40(3H,t,J=7.3Hz).
(工程3)実施例化合物66の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりにエチル(2−エチニル−3−フルオロフェニル)スルファンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.16(1H,s),7.95(1H,s),7.91(1H,d,J=7.0Hz),7.46(1H,t,J=7.7Hz),7.41−7.32(2H,m),7.22(1H,d,J=8.1Hz),7.12(1H,t,J=8.8Hz),6.57(2H,s),5.91(1H,d,J=7.0Hz),5.37(1H,brs),5.21(1H,brs),4.57(1H,brs),4.09−4.06(1H,brm),4.04−4.01(1H,brm),3.23−3.05(2H,m),1.28(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z523[M+H]
実施例67
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(トリアゾール−2−イルメトキシ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの合成
実施例55、工程1に準じ、2−フルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、ヨードエタンの代わりに2−(クロロメチル)トリアゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.21(1H,s),7.76(2H,s),6.88(2H,d,J=10.0Hz),6.30(2H,s).LCMS(ESI)m/z240[M+H]
(工程2)2−((4−エチニル−3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾールの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに4−((2H−1,2,3−トリアゾール−2−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.74(2H,s),7.26(2H,s),6.82(1H,d,J=8.5Hz),6.24(1H,s),3.43(1H,s).LCMS(ESI)m/z236[M+H]
(工程3)実施例化合物67の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−((4−エチニル−3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル)−2H−1,2,3−トリアゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.99(2H,s),7.96(1H,s),7.36−7.31(1H,brs),7.19(2H,d,J=9.5Hz),6.61−6.57(2H,s),6.52(2H,s),5.91(1H,d,J=7.1Hz),5.40(1H,d,J=6.6Hz),5.23(1H,d,J=4.1Hz),4.59−4.54(1H,m),4.10−4.06(1H,m),4.05−4.02(1H,m),3.22−3.16(1H,m),3.10−3.06(1H,m).LCMS(ESI)m/z578[M+H]
実施例68
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[2−(エチルアミノ)−6−フルオロ−フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2−(エチルアミノ)−6−フルオロベンズアルデヒドの合成
実施例23、工程1に準じ、2−エチニル−1,3,5−トリフルオロベンゼン、モルホリンの代わりに2,6−ジフルオロベンズアルデヒド、エチルアミンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.28(1H,s),8.66(1H,brs),7.35−7.29(1H,m),6.45(1H,d,J=8.1Hz),6.27(1H,dd,J=11.4,8.1Hz),3.32−3.25(2H,m),1.33(3H,t,J=7.3Hz).LRMS(ESI)m/z168[M+H]
(工程2)N−エチル−2−エチニル−3−フルオロアニリンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−(エチルアミノ)−6−フルオロベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.13(1H,dd,J=14.7,7.7Hz),6.38−6.34(2H,m),4.62−4.56(1H,brm),3.62(1H,s),3.21(2H,dq,J=7.3,6.6Hz),1.29(3H,t,J=7.3Hz).LRMS(ESI)m/z164[M+H]
(工程3)実施例化合物68の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりにN−エチル−2−エチニル−3−フルオロアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.55(1H,s),7.26(1H,ddd,J=8.4,8.4,7.0Hz),6.82(1H,d,J=8.4Hz),6.74(1H,t,J=8.4Hz),5.87(1H,d,J=6.6Hz),4.79(1H,t,J=6.6Hz),4.30(1H,dd,J=5.5,2.6Hz),4.23−4.17(2H,m),4.19(1H,q,J=7.0Hz),3.56−3.54(2H,m),1.46(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z506[M+H]
実施例69
4−アミノ−5−[2−(2,4−ジフルオロ−3−ピリジル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)3−エチニル−2,4−ジフルオロピリジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2,4−ジフルオロニコチンアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(ACETONE−D)δ:8.38(1H,dd,J=8.2,5.7Hz),7.44−7.40(1H,m),4.46(1H,s).LCMS(ESI)m/z140[M+H]
(工程2)実施例化合物69の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに3−エチニル−2,4−ジフルオロピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.25(1H,s),8.18(1H,dd,J=8.2,5.8Hz),7.73(1H,s),7.27(1H,dd,J=8.2,5.8Hz),5.87(1H,d,J=6.6Hz),4.82(1H,d,J=5.9Hz),4.32(1H,dd,J=5.5,2.6Hz),4.26(1H,q,J=3.1Hz),3.43−3.33(2H,m).LCMS(ESI)m/z482[M+H]
実施例70
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エチルスルホニル−6−フルオロ−4−ピロリジン−1−イル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2,6−ジフルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの合成 実施例23、工程1に準じ、2−エチニル−1,3,5−トリフルオロベンゼン、モルホリンの代わりに2,4,6−トリフルオロベンズアルデヒド、ピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.04(1H,s),6.01(2H,d,J=12.8Hz),3.35−3.32(4H,m),2.07−2.03(4H,m).LCMS(ESI)m/z212[M+H]
(工程2)2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの合成
2,6−ジフルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒド(3.7g、18mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(37mL)に溶解させ、ナトリウムエタンチオラート(1.6g、18mmol)を添加し、室温にて30分撹拌した。反応溶液に酢酸エチル、水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を水及び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:クロロホルム)、2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒド(4.4g)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.18(1H,s),6.10(1H,d,J=2.0Hz),5.98(1H,dd,J=14.3,2.0Hz),3.39−3.35(4H,m),2.91(2H,q,J=7.3Hz),2.07−2.04(4H,m),1.41(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z254[M+H]
(工程3)2−(エチルスルホニル)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの合成
2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒド(79mg、0.31mmol)をジクロロメタン(1.6mL)に溶解させ、氷浴下3−クロロ過安息香酸(110mg、0.65mmol)を添加し、氷浴下2時間撹拌した。氷浴下3−クロロ過安息香酸(56mg、0.32mmol)を添加し、氷浴下1時間撹拌後、さらに氷浴下3−クロロ過安息香酸(10mg、0.058mmol)を添加し、氷浴下30分撹拌した。反応溶液に氷浴下クロロホルムル、水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層をクロロホルムで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、2−(エチルスルホニル)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒド(54mg、0.19mmol、62%)を黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.28(1H,s),7.19(1H,d,J=2.6Hz),6.33(1H,dd,J=13.9,2.6Hz),3.62(2H,q,J=7.5Hz),3.50−3.40(4H,m),2.11−2.08(4H,m),1.31(3H,t,J=7.5Hz).LCMS(ESI)m/z286[M+H]
(工程4)1−(3−(エチルスルホニル)−4−エチニル−5−フルオロフェニル)ピロリジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−(エチルスルホニル)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.01(1H,d,J=2.3Hz),6.38(1H,dd,J=11.9,2.3Hz),3.63(1H,s),3.49(2H,q,J=7.4Hz),3.36−3.32(4H,m),2.07−2.04(4H,m),1.27(3H,t,J=7.4Hz).LCMS(ESI)m/z282[M+H]
(工程5)実施例化合物70の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(3−(エチルスルホニル)−4−エチニル−5−フルオロフェニル)ピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.61(1H,s),7.01(1H,d,J=2.3Hz),6.66(1H,dd,J=12.4,2.3Hz),5.86(1H,d,J=7.1Hz),4.85−4.81(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.27−4.24(1H,m),3.49(2H,q,J=7.3Hz),3.40−3.36(4H,m),3.31−3.30(2H,m),2.10−2.07(4H,m),1.25(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z624[M+H]。
実施例71
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(3−フルオロ−5−メトキシ−4−ピリジル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−エチニル−3−フルオロ−5−メトキシピリジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに3−フルオロ−5−メトキシイソニコチンアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.21−8.17(2H,m),4.03(3H,s),3.69(1H,s).LCMS(ESI)m/z152[M+H]
(工程2)実施例化合物71の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3−フルオロ−5−メトキシピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.38(1H,d,J=7.8Hz),8.37(1H,s),8.20(1H,s),8.05(1H,s),7.32−7.29(1H,brs),6.58(2H,s),5.93(1H,d,J=6.8Hz),5.41−5.38(1H,brs),5.23−5.21(1H,brs),4.59−4.57(1H,m),4.08−4.04(2H,m),4.07(3H,s),3.22−3.18(1H,m),3.12−3.08(1H,m).LCMS(ESI)m/z494[M+H]。
実施例72
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[2−エチルスルホニル−6−フルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの合成
実施例23、工程1に準じ、2−エチニル−1,3,5−トリフルオロベンゼン、モルホリンの代わりに2,4,6−トリフルオロベンズアルデヒド、(R)−ピロリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.05(1H,s),6.03(2H,d,J=12.4Hz),4.70−4.66(1H,m),3.60−3.53(2H,m),3.48−3.42(1H,m),3.36−3.31(1H,m),2.21−2.12(2H,m),1.79(1H,d,J=3.9Hz).LCMS(ESI)m/z228[M+H]
(工程2)2−エチルスルファニル−6−フルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの合成
実施例70、工程2に準じ、2,6−ジフルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.19(1H,s),6.11(1H,d,J=2.2Hz),6.00(1H,dd,J=14.1,2.2Hz),4.69−4.66(1H,m),3.63−3.57(2H,m),3.50−3.45(1H,m),3.41−3.35(1H,m),2.91(2H,q,J=7.4Hz),2.21−2.14(2H,m),1.77(1H,d,J=4.1Hz),1.41(3H,t,J=7.4Hz).LCMS(ESI)m/z270[M+H]
(工程3)2−エチルスルホニル−6−フルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの合成
実施例70、工程3に準じ、2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの代わりに2−エチルスルファニル−6−フルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.30(1H,s),7.20(1H,d,J=2.4Hz),6.36(1H,dd,J=14.0,2.4Hz),4.73−4.71(1H,m),3.67−3.42(4H,m),3.46−3.42(1H,m),3.35−3.32(1H,m),2.21−2.17(2H,m),1.76(1H,d,J=3.4Hz),1.32(3H,t,J=7.6Hz).LCMS(ESI)m/z302[M+H]
(工程4)(3R)−1−(3−(エチルスルホニル)−4−エチニル−5−フルオロフェニル)ピロリジン−3−オールの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−エチルスルホニル−6−フルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.03(1H,d,J=2.4Hz),6.41(1H,dd,J=11.7,2.4Hz),4.69−4.67(1H,m),3.65(1H,s),3.61−3.43(5H,m),3.35(1H,d,J=11.0Hz),2.23−2.12(2H,m),1.69(1H,d,J=3.7Hz),1.27(3H,t,J=7.4Hz).LCMS(ESI)m/z298[M+H]
(工程5)実施例化合物72の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(3R)−1−(3−(エチルスルホニル)−4−エチニル−5−フルオロフェニル)ピロリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.62(1H,s),7.01(1H,d,J=2.3Hz),6.67(1H,dd,J=12.2,2.3Hz),5.87(1H,d,J=7.1Hz),4.85−4.79(1H,m),4.58−4.54(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.26−4.24(1H,m),3.58−3.43(6H,m),3.42−3.33(2H,m),2.22−2.14(1H,m),2.12−2.05(1H,m),1.25(3H,t,J=7.4Hz).LCMS(ESI)m/z640[M+H]。
実施例73
4−アミノ−5−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−クロロ−2−エチニル−3−フルオロベンゼンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−クロロ−6−フルオロベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.29−7.21(2H,m),7.05−7.00(1H,m),3.61(1H,s).
(工程2)実施例化合物73の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−クロロ−2−エチニル−3−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.67(1H,s),7.37−7.30(2H,m),7.18−7.13(1H,m),5.87(1H,d,J=7.1Hz),4.85−4.82(1H,m),4.33−4.31(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.43−3.34(2H,m).LCMS(ESI)m/z497[M+H]。
実施例74
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3,5−ジフルオロ−フェニル]−1,1−ジオキソ−1,4−チアジナン
(工程1)4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)チオモルホリン−1,1−ジオキシドの合成
実施例70、工程3に準じ、2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの代わりに4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)チオモルホリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.40(2H,d,J=10.2Hz),3.92−3.88(4H,m),3.42(1H,s),3.11−3.06(4H,m).LCMS(ESI)m/z272[M+H]
(工程2)実施例化合物74の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)チオモルホリン−1,1−ジオキシドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),7.90(1H,s),7.36−7.32(1H,m),6.95(2H,d,J=11.4Hz),6.60(2H,s),5.92(1H,d,J=7.0Hz),5.39(1H,d,J=6.2Hz),5.24−5.22(1H,m),4.60−4.55(1H,m),4.12−4.08(1H,m),4.06−4.03(1H,m),3.95−3.89(4H,m),3.25−3.17(1H,m),3.17−3.09(5H,m).LCMS(ESI)m/z614[M+H]
実施例75
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[2−エチルスルホニル−6−フルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−フルオロピロリジン−1−イル]ベンズアルデヒドの合成
実施例23、工程1に準じ、2−エチニル−1,3,5−トリフルオロベンゼン、モルホリンの代わりに2,4,6−トリフルオロベンズアルデヒド、(R)−3−フルオロピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.07(1H,s),6.04(2H,d,J=12.5Hz),5.47−5.32(1H,m),3.64−3.51(4H,m),2.50−2.41(1H,m),2.28−2.08(1H,m).LCMS(ESI)m/z230[M+H]
(工程2)2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ベンズアルデヒドの合成
実施例70、工程2に準じ、2,6−ジフルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの代わりに2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−フルオロピロリジン−1−イル]ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.21(1H,s),6.11(1H,d,J=1.8Hz),6.01(1H,dd,J=13.9,1.8Hz),5.47−5.33(1H,m),3.70−3.52(4H,m),2.92(2H,q,J=7.3Hz),2.49−2.40(1H,m),2.28−2.09(1H,m),1.41(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z272[M+H]
(工程3)2−(エチルスルホニル)−6−フルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ベンズアルデヒドの合成
実施例70、工程3に準じ、2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの代わりに2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.31(1H,s),7.21(1H,d,J=2.3Hz),6.38(1H,dd,J=13.7,2.3Hz),5.51−5.35(1H,m),3.74−3.60(6H,m),2.53−2.45(1H,m),2.29−2.14(1H,m),1.32(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z304[M+H]
(工程4)(3R)−1−(3−エチルスルホニル−4−エチニル−5−フルオロ−フェニル)−3−フルオロ−ピロリジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−(エチルスルホニル)−6−フルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.03(1H,d,J=2.4Hz),6.42(1H,dd,J=11.7,2.4Hz),5.47−5.33(1H,m),3.66−3.64(2H,m),3.61−3.46(5H,m),2.49−2.40(1H,m),2.29−2.11(1H,m),1.27(3H,t,J=7.5Hz).LCMS(ESI)m/z300[M+H]
(工程5)実施例化合物75の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに(3R)−1−(3−エチルスルホニル−4−エチニル−5−フルオロ−フェニル)−3−フルオロ−ピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た
H−NMR(CDOD)δ:8.20(1H,s),7.60(1H,s),6.99(1H,d,J=2.6Hz),6.66(1H,dd,J=12,2.6Hz),5.86(1H,d,J=7.0Hz),5.47−5.34(1H,m),4.81−4.78(1H,m),4.31−4.29(1H,m),4.25−4.23(1H,m),3.70−3.44(6H,m),3.41−3.32(2H,m),2.42−2.15(2H,m),1.24(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z642[M+H]。
実施例76
4−アミノ−5−[2−(5−ベンジルオキシピリミジン−2−イル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジンの合成
2−ブロモピリミジン−5−オール(200mg、1.1mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)の混合液に溶解させ、室温下炭酸カリウム(170mg、1.3mmol)、臭化ベンジル(0.15mL、1.3mmol)を加え、室温にて6時間撹拌した。反応溶液に酢酸エチル及び水を加え分層し、有機層を水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン(200mg、0.75mmol、66%)を白色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.31(2H,s),7.45−7.36(5H,m),5.15(2H,s).LCMS(ESI)m/z265[M+H]
(工程2)5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの合成
5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン(200mg、0.75mmol)、エチニルトリイソプロピルシラン(0.34mL、1.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(53mg、0.075mmol)、ヨウ化銅(14mg、0.075mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.26mL、1.5mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に懸濁させた。反応溶液を70℃にて1時間30分攪拌し、セライト濾過後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジン(120mg、0.32mmol、43%)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.42(2H,s),7.43−7.36(5H,m),5.18(2H,s),1.17−1.13(21H,m).LCMS(ESI)m/z367[M+H]
(工程3)5−(ベンジルオキシ)−2−エチニルピリミジンの合成
5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジン(120mg、0.32mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に溶解させ、室温下テトラブチルアンモニウムフルオリド溶液(1Mテトラヒドロフラン溶液、0.38mL、0.38mmol)を添加し、室温で30分撹拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、5−(ベンジルオキシ)−2−エチニルピリミジン(45mg、0.21mmol、67%)を黄色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.43(2H,s),7.44−7.38(5H,m),5.19(2H,s),3.04(1H,s).LCMS(ESI)m/z211[M+H]
(工程4)実施例化合物76の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−エチニルピリミジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.57(2H,s),8.26(1H,s),7.75(1H,s),7.49−7.33(5H,m),5.87(1H,d,J=6.8Hz),5.30(2H,s),4.84−4.79(1H,m),4.32−4.27(1H,m),4.26−4.24(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z553[M+H]
実施例77
4−アミノ−5−[2−(4−ベンジルオキシ−2−フルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)((4−(ベンジルオキシ)−2−フルオロフェニル)エチニル)トリメチルシランの合成
実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン、エチニルトリイソプロピルシランの代わりに4−(ベンジルオキシ)−2−フルオロ−1−ヨードベンゼン、エチニルトリメチルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.43−7.33(6H,m),6.77(1H,dd,J=10.4,2.8Hz),6.70−6.67(1H,m),5.04(2H,s),0.25(9H,s).
(工程2)4−(ベンジルオキシ)−1−エチニル−2−フルオロベンゼンの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりに4((4−(ベンジルオキシ)−2−フルオロフェニル)エチニル)トリメチルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.43−7.29(6H,m),6.66−6.79(2H,m),5.04(2H,s),3.25(1H,s).
(工程3)実施例化合物77の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−(ベンジルオキシ)−1−エチニル−2−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.56(1H,s),7.40−7.26(6H,m),6.87−6.84(2H,m),5.85(1H,d,J=6.8Hz),5.12(2H,s),4.83−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z569[M+H]
実施例78
4−アミノ−5−[2−[4−(ベンジルアミノ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)N−ベンジル−4−((トリイソプロピルシリル)エチニル)アニリンの合成 実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン、エチニルトリイソプロピルシランの代わりにN−ベンジル−4−ヨードアニリン、エチニルトリイソプロピルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.37−7.25(7H,m),6.53(2H,d,J=8.8Hz,),4.34(2H,s),1.12−1.05(21H,m).LCMS(ESI)m/z364[M+H]
(工程2)N−ベンジル−4−エチニルアニリンの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりにN−ベンジル−4−((トリイソプロピルシリル)エチニル)アニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.39−7.25(7H,m),6.55(2H,d,J=8.0Hz),4.35(2H,s),4.28−4.19(1H,brs),2.96(1H,s).LCMS(ESI)m/z208[M+H]
(工程3)実施例化合物78の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりにN−ベンジル−4−エチニルアニリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.25(1H,s),7.60(1H,s),7.36−7.20(7H,m),6.60(2H,d,J=8.8Hz),5.93(1H,d,J=6.6Hz),4.73−4.70(1H,m),4.35(2H,s),4.31−4.29(1H,m),4.25−4.22(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z550[M+H]
実施例79
2−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3−フルオロベンズアミド
(工程1)3−フルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアミドの合成
実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン、エチニルトリイソプロピルシランの代わりに3−フルオロ−2−ヨードベンズアミド、エチニルトリメチルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.96(1H,d,J=7.8Hz),7.83−7.55(1H,brs),7.45−7.40(1H,m),7.28−7.22(1H,m),6.19−5.72(1H,brs),0.31(9H,s).LCMS(ESI)m/z236[M+H]
(工程2)2−エチニル−3−フルオロベンズアミドの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりに3−フルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンズアミドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.89−7.86(1H,m),7.46(1H,dt,J=5.4,8.0Hz),7.30−7.21(2H,m),6.29−5.45(1H,brs),3.77(1H,s).LCMS(ESI)m/z164[M+H]
(工程3)実施例化合物79の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−3−フルオロベンズアミドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.66(1H,s),7.47−7.41(2H,m),7.35−7.30(1H,m),5.87(1H,d,J=6.8Hz),4.82−4.75(1H,m),4.32−4.29(1H,m),4.26−4.24(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z506[M+H]
実施例80
4−アミノ−5−[2−(3,5−ジフルオロ−2−メトキシ−4−ピリジル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−エチニル−3,5−ジフルオロ−2−メトキシピリジンの合成
2,3,5−トリフルオロ−4−ヨードピリジン(500mg、1.93mmol)をメタノール(3mL)に溶解させ、室温下ナトリウムメトキシド(5Mメタノール溶液、1.15mL)を加えた後、室温にて終夜攪拌させた。反応溶液を酢酸エチルと水に分層させ、有機層を分取、水、飽和食塩水で順次洗浄した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することで、目的物(376mg)を4−エチニル−3,5−ジフルオロ−2−メトキシピリジン及び4−エチニル−3−フルオロ−2,5−ジメトキシピリジンの混合油状物として得た。
得られた混合物を用い、実施例76、工程2および工程3に準じて合成後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて分離精製をすることで、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.87(1H,s),4.02(3H,s),3.73(1H,s).
(工程2)実施例化合物80の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3,5−ジフルオロ−2−メトキシピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.20(1H,s),8.19(1H,s),8.14(1H,s),7.32−7.29(1H,m),6.59(2H,s),5.94(1H,d,J=6.6Hz),5.41(1H,d,J=6.6Hz),5.24(1H,d,J=4.4Hz),4.58(1H,ddd,J=7.3,6.2,4.4Hz),4.11−4.04(2H,m),3.96(3H,s).LCMS(ESI)m/z512[M+H]
実施例81
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(3−フルオロ−2,5−ジメトキシ−4−ピリジル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−エチニル−3−フルオロ−2,5−ジメトキシピリジンの合成
実施例80、工程1より、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.76(1H,s),4.01(3H,s),3.97(3H,s),3.66(1H,s).
(工程2)実施例化合物81の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに4−エチニル−3−フルオロ−2,5−ジメトキシピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.26(1H,s),7.83(1H,s),7.75(1H,s),5.89(1H,d,J=6.6Hz),4.85−4.82(3H,m),4.34−4.32(1H,m),4.29−4.26(1H,m),4.04(3H,s),3.99(3H,s),3.70−3.67(1H,m),3.58−3.56(1H,m),3.42(1H,dd,J=12.5,4.4Hz),3.37(1H,dd,J=12.5,3.7Hz).LCMS(ESI)m/z524[M+H]
実施例82
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エチルスルファニルフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−エチルスルファニル−2−エチニル−ベンゼンの合成
実施例76、工程2および工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジンの代わりに1−ブロモ−2−エチルスルファニル−ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.49(1H,dd,J=7.5,1.3Hz),7.33−7.25(2H,m),7.12(1H,dt,J=1.5,7.3Hz),3.47(1H,s),3.01(2H,q,J=7.5Hz),1.37(3H,dd,J=9.5,5.1Hz).
(工程2)実施例化合物82の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチルスルファニル−2−エチニル−ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),7.91(1H,s),7.52(1H,dd,J=7.7,1.1Hz),7.44−7.36(3H,m),7.23(1H,dt,J=1.5,7.3Hz),6.61(2H,s),5.93(1H,d,J=7.0Hz),5.41(1H,d,J=6.6Hz),5.25(1H,d,J=4.4Hz),4.59(1H,q,J=6.2Hz),4.12−4.03(2H,m),3.23−3.19(1H,m),3.13(1H,dd,J=8.1,5.1Hz),3.05(2H,q,J=7.5Hz),1.29(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z505.3[M+H]
実施例83
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−8−イル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)トリイソプロピル(チオクロマン−8−イルエチニル)シランの合成
実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジンの代わりに8−ヨードチオクロマンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.27−7.25(1H,m),6.97−6.93(1H,m),6.89(1H,t,J=7.6Hz),3.07−3.04(2H,m),2.80(2H,t,J=6.1Hz),2.12−2.06(2H,m),1.26−1.04(21H,m).
(工程2)8−エチニルチオクロマンの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりにトリイソプロピル(チオクロマン−8−イルエチニル)シランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.31−7.26(1H,m),7.02−6.98(1H,m),6.92(1H,t,J=7.6Hz),3.45(1H,s),3.09−3.06(2H,m),2.82(2H,t,J=6.1Hz),2.13−2.07(2H,m).
(工程3)8−エチニルチオクロマン1,1−ジオキシドの合成
8−エチニルチオクロマン(59mg、0.34mmol)に1,4−ジオキサン(1mL)及び水(0.50mL)を添加し、氷冷下オキソン(420mg、0.68mmol)を加え、そのまま室温へ終夜撹拌した。反応溶液に室温下、酢酸エチル、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び水を加え分層し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、濾過、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製することにより、表題化合物(51mg、0.25mmol、73%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.55(1H,d,J=7.8Hz),7.38(1H,t,J=7.8Hz),7.21(1H,dd,J=7.8,1.0Hz),3.59(1H,s),3.44−3.41(2H,m),3.01(2H,t,J=6.2Hz),2.48−2.42(2H,m).LCMS(ESI)m/z207[M+H]
(工程4)実施例化合物83の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに8−エチニルチオクロマン1,1−ジオキシドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.69(1H,s),7.57(1H,d,J=7.6Hz),7.48(1H,t,J=7.6Hz),7.30(1H,d,J=7.6Hz),5.87(1H,d,J=6.8Hz),4.83−4.79(1H,m),4.32−4.30(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.54−3.51(2H,m),3.43−3.33(2H,m),3.07(2H,t,J=6.0Hz),2.43−2.38(2H,m).LCMS(ESI)m/z549[M+H]。
実施例84
2−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド
(工程1)3−フルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼンスルホンアミドの合成
実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン、エチニルトリイソプロピルシランの代わりに3−フルオロ−2−ヨードベンゼンスルホンアミド、エチニルトリメチルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.85(1H,d,J=7.8Hz),7.45−7.41(1H,m),7.31−7.27(1H,m),5.24(2H,s),0.33(9H,s).LCMS(ESI)m/z272[M+H]
(工程2)2−エチニル−3−フルオロベンゼンスルホンアミドの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりに3−フルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンゼンスルホンアミドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.88(1H,d,J=7.8Hz),7.52−7.47(1H,m),7.37−7.31(1H,m),5.21(2H,s),3.90(1H,s).LCMS(ESI)m/z200[M+H]
(工程3)実施例化合物84の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−3−フルオロベンゼンスルホンアミドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CD3OD)δ:8.30(1H,s),7.85(1H,d,J=7.8Hz),7.74(1H,s),7.54−7.49(1H,m),7.46−7.41(1H,m),5.88(1H,d,J=6.8Hz),4.84−4.81(1H,m),4.33−4.30(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.43−3.33(2H,m).LCMS(ESI)m/z542[M+H]。
実施例85
4−アミノ−5−[2−(2−シアノ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)3−フルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリルの合成 実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン、エチニルトリイソプロピルシランの代わりに3−フルオロ−2−ヨードベンゾニトリル、エチニルトリメチルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.46−7.44(1H,m),7.41−7.35(1H,m),7.33−7.29(1H,m),0.31(9H,s).LCMS(ESI)m/z218[M+H]
(工程2)2−エチニル−3−フルオロベンゾニトリルの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりに3−フルオロ−2−((トリメチルシリル)エチニル)ベンゾニトリルを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.51(1H,dd,J=7.7,1.5Hz),7.49−7.44(1H,m),7.39−7.35(1H,m),3.72(1H,s).
(工程3)実施例化合物85の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−3−フルオロベンゾニトリルを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.27(1H,s),7.79(1H,s),7.66−7.64(1H,m),7.57−7.53(2H,m),5.88(1H,d,J=6.8Hz),4.84−4.80(1H,m),4.33−4.31(1H,m),4.28−4.26(1H,m),3.45−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z488[M+H]。
実施例86
4−アミノ−5−[2−[2−(シクロプロピルメトキシ)−6−フルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(シクロプロピルメトキシ)−3−フルオロ−2−ヨードベンゼンの合成 3−フルオロ−2−ヨードフェノール(200mg、0.84mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、室温下シクロプロピルメタノール(0.14mL、1.7mmol)、トリフェニルホスフィン(440mg、1.7mmol)、氷浴下アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.33ml、1.7mmol)を添加し、氷浴下2時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製することにより、1−(シクロプロピルメトキシ)−3−フルオロ−2−ヨードベンゼン(192mg)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.26−7.19(1H,m),6.72−6.67(1H,m),6.57(1H,d,J=8.3Hz),3.91(2H,d,J=6.6Hz),1.33−1.28(1H,m),0.68−0.63(2H,m),0.44−0.41(2H,m).
(工程2)((2−(シクロプロピルメトキシ)−6−フルオロフェニル)エチニル)トリメチルシランの合成
実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジン、エチニルトリイソプロピルシランの代わりに1−(シクロプロピルメトキシ)−3−フルオロ−2−ヨードベンゼン、エチニルトリメチルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.17(1H,dt,J=6.6,8.4Hz),6.69−6.64(1H,m),6.61(1H,d,J=8.5Hz),3.91(2H,d,J=6.3Hz),1.31−1.24(1H,m),0.64−0.60(2H,m),0.45−0.41(2H,m),0.28(9H,s).
(工程3)1−(シクロプロピルメトキシ)−2−エチニル−3−フルオロベンゼンの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりに((2−(シクロプロピルメトキシ)−6−フルオロフェニル)エチニル)トリメチルシランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.24(1H,dt,J=6.6,8.4Hz),6.72(1H,t,J=8.4Hz),6.67(1H,J=8.4Hz),3.93(2H,d,J=6.6Hz),3.52(1H,s),1.36−1.30(1H,m),0.68−0.63(2H,m),0.43−0.39(2H,m).
(工程4)実施例化合物86の合成
実施例1、工程4に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−(シクロプロピルメトキシ)−2−エチニル−3−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.25(1H,s),7.59(1H,s),7.33−7.27(1H,m),6.88(1H,d,J=8.5Hz),6.79(1H,t,J=8.5Hz),5.88(1H,d,J=7.0Hz),4.86−4.83(1H,m),4.34−4.32(1H,m),4.28−4.26(1H,m),4.01(2H,d,J=7.0Hz),3.44−3.34(2H,m),1.40−1.32(1H,m),0.73−0.68(2H,m),0.43(2H,m).LCMS(ESI)m/z533[M+H]。
実施例87
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−[4−(3−ピリジルメトキシ)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−((トリメチルシリル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートの合成
tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカーバメート(500mg、0.82mmol)、エチニルトリメチルシラン(240mg、2.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(58mg、0.082mmol)、ヨウ化銅(16mg、0.082mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.28mL、1.6mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に懸濁させた。反応溶液を70℃にて終夜攪拌し、セライト濾過後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により精製し、表題化合物(339mg、0.58mmol、71%)を黄色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl)δ:9.41(1H,brs),8.50(1H,s),7.16(1H,s),5.98(2H,brs),5.63(1H,d,J=4.6Hz),5.25−5.21(1H,m),5.07−5.03(1H,m),4.51−4.49(1H,m),3.59−3.50(2H,m),1.59(3H,s),1.43(9H,s),1.34(3H,s),0.26(9H,s).LCMS(ESI)m/z581[M+H]
(工程2)tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートの合成
tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−((トリメチルシリル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメート(339mg、0.58mmol)をテトラヒドロフラン(6.8mL)に溶解させ、室温下フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1Mテトラヒドロフラン溶液、0.70mL、0.70mmol)を添加し、室温で25分撹拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)、表題化合物(260mg、0.51mmol、88%)を黄色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:9.25(1H,brs),8.51(1H,s),7.20(1H,s),6.11(2H,brs),5.65(1H,d,J=4.6Hz),5.29−5.25(1H,m),5.10−5.06(1H,m),4.52−4.49(1H,m),3.66−3.53(2H,m),3.25(1H,s),1.61(3H,s),1.44(9H,s),1.35(3H,s).LCMS(ESI)m/z509[M+H]
(工程3)実施例化合物87の合成
tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−エチニル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカーバメート(20mg、0.039mmol)、3−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ピリジン(24mg、0.079mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(3mg、0.0043mmol)、ヨウ化銅(1mg、0.0053mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.013mL、0.079mmol)をテトラヒドロフラン(0.30mL)に懸濁させた。反応溶液を70℃にて終夜攪拌し、室温下トリフルオロ酢酸/水=4/1の混合溶液(0.60mL)を添加し、室温にて終夜撹拌した。溶媒を留去後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)、表題化合物(2.1mg、0.0039mmol、10%)を黄色粉末として得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.65−8.60(1H,m),8.55−8.50(1H,m),8.24(1H,s),7.95−7.90(1H,m),7.50−7.40(4H,m),7.05−7.00(2H,brs),5.84−5.82(1H,brs),5.19(2H,s),4.80−4.70(1H,m),4.35−4.20(2H,m),3.40−3.30(2H,m).LCMS(ESI)m/z552[M+H]
実施例88
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(3−フルオロ−2−ピリジル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例87、工程3に準じ、3−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ピリジンの代わりに3−フルオロ−2−ヨードピリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.43−8.39(1H,m),8.26(1H,s),7.78(1H,s),7.78−7.71(1H,m),7.50−7.46(1H,m),5.88(1H,d,J=7.1Hz),4.90−4.60(1H,m),4.33−4.31(1H,m),4.28−4.25(1H,m),3.40−3.31(2H,m).LCMS(ESI)m/z464[M+H]
実施例89
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−メチルスルファニルフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例87、工程3に準じ、3−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ピリジンの代わりに(2−ヨードフェニル)(メチル)スルファンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.24(1H,s),7.62(1H,s),7.48−7.46(1H,m),7.37−7.34(2H,m),7.22−7.16(1H,m),5.86(1H,d,J=8.0Hz),4.83−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m),2.55(3H,s).LCMS(ESI)m/z491[M+H]
実施例90
2−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]ベンゼンスルホンアミド
実施例87、工程3に準じ、3−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ピリジンの代わりに2−ヨードベンゼンスルホンアミドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),8.02(1H,dd,J=8.0,4.0Hz),7.74(1H,dd,J=7.8,4.0Hz),7.71(1H,s),7.85−7.56(1H,m),7.53−7.49(1H,m),5.87(1H,d,J=6.8Hz),4.83−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z524[M+H]
実施例91
3−[[4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]フェノキシ]メチル]ベンズアミド
実施例87、工程3に準じ、3−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ピリジンの代わりに3−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ベンズアミドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.98(1H,s),7.84(1H,d,J=8.1Hz),7.65(1H,d,J=8.0Hz),7.54(1H,s),7.54−7.49(1H,m),7.48(2H,d,J=8.0Hz),7.05(2H,d,J=8.0Hz),5.85(1H,d,J=7.1Hz),5.19(2H,s),4.83−4.81(1H,m),4.33−4.29(1H,m),4.27−4.25(1H,m),3.40−3.35(2H,m).LCMS(ESI)m/z594[M+H]
実施例92
4−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]イソキノリン
実施例87、工程3に準じ、3−((4−ヨードフェノキシ)メチル)ピリジンの代わりに4−ヨードイソキノリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:9.20(1H,s),8.69(1H,s),8.34(1H,d,J=8.3Hz),8.26(1H,s),8.16(1H,d,J=8.3Hz),7.95−7.90(1H,m),7.81(1H,s),7.80−7.74(1H,m),5.92(1H,d,J=6.8Hz),4.87−4.81(1H,m),4.36−4.33(1H,m),4.29−4.25(1H,m),3.43−3.39(2H,m).LCMS(ESI)m/z496[M+H]
実施例93
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(1−ナフチル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)((3aR,4R,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール、及び(4aR,6R,7S,7aR)−6−アミノ−2,2−ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン−7−オールの合成
(1R,2S,3R,5R)−3−アミノ−5−(ヒドロキシメチル)シクロペンタン−1,2−ジオール塩酸塩(40g、218mmol)を室温下メタノール(400mL)および2,2−ジメトキシプロパン(54mL、436mmol)に溶解させた後、氷浴攪拌下、メシル酸(14mL、218mmol)を内温が7℃以下を保つように滴下し加えた。氷浴下で5分間、室温で終夜撹拌後、氷浴下トリエチルアミン(122mL、872mmol)を内温が10℃以下を保つように滴下した。氷浴下で5分間、室温で30分撹拌後、溶媒を減圧留去することで、表題化合物を粗異性体混合物(102g)として得た。
LCMS(ESI)m/z188[M+H]
(工程2)((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール、及び(4aR,6R,7S,7aR)−6−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン−7−オールの合成
実施例93、工程1で得られた、((3aR,4R,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール及び(4aR,6R,7S,7aR)−6−アミノ−2,2−ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン−7−オールの粗異性体混合物(102g)、2−(4,6−ジクロロピリミジン−5−イル)アセトアルデヒド(46g、240mmol)を2−ブタノール(400mL)に懸濁後、室温下トリエチルアミン(61mL、436mmol)を加え、反応溶液を終夜80℃で攪拌した。反応溶媒を減圧留去後、残渣に酢酸エチル、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え分層し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することで、表題化合物を粗異性体混合物(72g)として得た。
LCMS(ESI)m/z324[M+H]
(工程3)((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノールの合成
実施例93、工程2で得られた、((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール及び(4aR,6R,7S,7aR)−6−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルヘキサヒドロシクロペンタ[d][1,3]ジオキシン−7−オールの粗異性体混合物(72g)をアセトン(720mL)に懸濁後、氷浴下、メシル酸(14.2mL、218mmol)を添加した。反応溶液を氷浴下40分、室温で終夜攪拌後、氷浴下トリエチルアミン(122mL、872mmol)を内温が10℃以下を保つように滴下した。氷浴下で10分間、室温で30分撹拌後、溶媒を減圧留去した。残渣に酢酸エチル、重曹水を加え分層し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去することで、粗体の表題化合物(77g)を茶色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.63(1H,s),7.33(1H,d,J=3.7Hz),6.63(1H,d,J=3.7Hz),5.03−4.95(2H,m),4.73−4.70(1H,m),3.90−3.86(1H,m),3.83−378(1H,m),2.52−2.43(2H,m),2.38−2.32(1H,m),2.18−2.16(1H,m),1.60(3H,s),1.32(3H,s).LCMS(ESI)m/z324[M+H]
(工程4)7−((3aS,4R,6R,6aR)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
実施例93、工程3で得られた、粗体((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール(77g)をN,N−ジメチルホルムアミド(770mL)に溶解後、室温下イミダゾール(37g、545mmol)、水浴下(25℃)tert−ブチルジメチルクロロシラン(58g、382mmol)を加えた後、水浴下(29℃)、40分攪拌した。反応溶液に氷浴下、酢酸エチル(800mL)、水(800mL)を加え分層し、有機層を水(400mL)で洗浄した。およそ300mLの水層を除去後、飽和食塩水(100mL)を加え洗浄し、さらに飽和食塩水(400mL)で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製することにより、表題化合物(79g、4工程83%)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.62(1H,s),7.31(1H,d,J=3.7Hz),6.63(1H,d,J=3.7Hz),5.09−5.04(1H,m),4.88(1H,t,J=6.3Hz),4.67−4.64(1H,m),3.82−3.74(2H,m),2.39−2.37(3H,m),1.59(3H,s),1.31(3H,s),0.93(9H,s),0.087(3H,s),0.074(3H,s).LCMS(ESI)m/z438[M+H]
(工程5)7−((3aS,4R,6R,6aR)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
7−((3aS,4R,6R,6aR)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(79g、180mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(790mL)に溶解後、室温下N−ヨードコハク酸イミド(45g、198mmol)を加え、50℃で11時間、室温で12時間攪拌した。反応溶液に氷浴下、酢酸エチル(600mL)、飽和亜硫酸水素ナトリウム水(300mL)、水(600mL)を加え室温で10分撹拌した。分層後、有機層を水(600mL)と飽和食塩水(100mL)の混合液、飽和食塩水(500mL)で順次洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、粗体の表題化合物(95g)を茶色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.61(1H,s),7.46(1H,s),5.08−5.04(1H,m),4.85(1H,t,J=6.3Hz),4.64−4.62(1H,m),3.81−3.73(2H,m),2.42−2.32(3H,m),1.58(3H,s),1.30(3H,s),0.94(9H,s),0.095(3H,s),0.082(3H,s).LCMS(ESI)m/z564[M+H]
(工程6)((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノールの合成
実施例93、工程で得られた、粗体7−((3aS,4R,6R,6aR)−6−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(95g)をテトラヒドロフラン(950mL)に溶解後、室温下フッ化テトラブチルアンモニウム溶液(1Mテトラヒドロフラン溶液、180mL)を加え、室温にて1時間攪拌した。氷浴下、酢酸エチル(500mL)、水(500mL)及び飽和重曹水(300mL)を加え分層し、水層を酢酸エチル(500mL)で抽出した。有機層を飽和食塩水(500mL)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、表題化合物(70g、2工程86%)を淡緑色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.62(1H,s),7.48(1H,s),5.05−4.99(1H,m),4.91(1H,t,J=6.5Hz),4.71−4.68(1H,m),3.89−3.85(1H,m),3.82−3.78(1H,m),2.50−2.45(2H,m),2.31−2.27(1H,m),1.90−1.88(1H,m),1.59(3H,s),1.31(3H,s).LCMS(ESI)m/z450[M+H]
(工程7)((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノールの合成
((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール(70g)を1,4−ジオキサン(350mL)に溶解後、室温下28%アンモニア水(350mL)を加え、耐圧容器中100℃にて終夜攪拌した。溶媒を減圧留去後、水(700mL)に懸濁させ、室温で終夜撹拌した。沈殿物をろ取し水(420mL)で洗浄後乾燥させることにより、表題化合物(67g、99%)を淡茶色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.26(1H,s),7.12(1H,s),5.69−5.67(2H,brs),4.94(1H,t,J=6.2Hz),4.90−4.84(1H,m),4.72−4.70(1H,m),3.89−3.85(1H,m),3.81−3.77(1H,m),3.06−3.04(1H,brs),2.58−2.46(2H,m),2.35−2.27(1H,m),1.59(3H,s),1.33(3H,s)LCMS(ESI)m/z431[M+H]
(工程8)7−((3aS,4R,6R,6aR)−6−(アミノメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの合成
((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール(51g、118mmol)およびフタルイミド(35g,236mmol)をテトラヒドロフラン(1000mL)に溶解後、氷冷攪拌下トリフェニルホスフィン(93g、354mmol)を加えた。トリフェニルホスフィンが溶解した後、氷冷攪拌下アゾジカルボン酸ジイソプロピル(70mL、354mmol)を滴下し加えた。反応溶液を氷冷下30分攪拌後、室温にて90分撹拌し、反応溶液を減圧留去した。残渣にエタノール(750mL)、ヒドラジン1水和物(25mL、519mmol)および水(150mL)を加え、80℃にて終夜攪拌した。溶媒を減圧留去後、クロロホルム、水及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え分層し、水層を分離後クロロホルムで抽出した。すべての有機層をあわせ硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を留去し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により精製して表題化合物(52g、89wt%)を黄色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.27(1H,s),7.13(1H,s),5.62−5.60(2H,brs),4.96−4.90(2H,m),4.56(1H,t,J=6.0Hz),2.90(2H,d,J=6.6Hz),2.46−2.40(1H,m),2.27−2.21(1H,m),2.17−2.08(1H,m),1.58(3H,s),1.32(3H,s).LCMS(ESI)m/z430[M+H]
(工程9)tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートの合成
実施例93、工程8で得られた、7−((3aS,4R,6R,6aR)−6−(アミノメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(51.5g、89wt%、ca.107mmol)をアセトニトリル(515mL)に溶解後、室温下、1−アザ−4−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イルスルホニル(tert−ブトキシカルボニル)アザニド:1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン1塩酸塩(文献:Organic Letters,2012,10,2626−2629)(70.5g、160mmol)を加えた。反応溶液を室温下30分攪拌後、反応溶液に水(1030mL)及び飽和塩化アンモニウム水(258mL)を加え、室温にて5時間撹拌した。沈殿物をろ取し、水(1545mL)で洗浄し乾燥させることにより、表題化合物(57.1g、88%)を黄白色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.33(1H,s),7.05(1H,s),6.62−6.60(1H,brs),5.73−5.71(2H,brs),4.99(1H,t,J=5.9Hz),4.78−4.72(1H,m),4.64−4.62(1H,m),3.36−3.32(1H,m),3.24−3.25(1H,m),2.57−2.46(2H,m),2.38−2.32(1H,m),1.56(3H,s),1.48(9H,s),1.29(3H,s).LCMS(ESI)m/z609[M+H]
(工程10)実施例化合物93の合成
tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメート(20mg、0.033mmol)、1−エチニルナフタレン(10mg、0.066mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(3mg、0.0043mmol)、ヨウ化銅(1mg、0.0053mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.011mL、0.066mmol)をテトラヒドロフラン(0.30mL)に懸濁させた。反応溶液を70℃にて1時間攪拌した後、室温下トリフルオロ酢酸/水=4/1の混合溶液(0.60mL)を添加し、室温にて終夜撹拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により精製し、表題化合物(8.2mg、50%)を黄色粉末として得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.36(1H,d,J=8.5Hz),8.17(1H,s),7.93−7.89(2H,m),7.78−7.75(1H,m),7.74(1H,s),7.64−7.47(3H,m),5.02−4.95(1H,m),4.47−4.44(1H,m),4.05−4.03(1H,m),3.30−3.16(2H,m),2.52−2.44(1H,m),2.37−2.28(1H,m),1.90−1.82(1H,m).LCMS(ESI)m/z493[M+H]
実施例94
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2,6−ジメトキシフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに2−エチニル−1,3−ジメトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.12(1H,s),7.52(1H,s),7.27(1H,t,J=8.5Hz),6.68(2H,d,J=8.5Hz),4.95−4.86(1H,m),4.40−4.35(1H,m),4.05−3.95(1H,m),3.91(6H,s),3.30−3.13(2H,m),2.50−2.40(1H,m),2.34−2.28(1H,m),1.85−1.73(1H,m).LCMS(ESI)m/z503[M+H]
実施例95
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに2−エチニル−1−フルオロ−3−メトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.13(1H,s),7.59(1H,s),7.34−7.28(1H,m),6.88(1H,d,J=8.5Hz),6.78−6.74(1H,m),4.97−4.86(1H,m),4.43−4.39(1H,m),4.03−4.00(1H,m),3.96(3H,s),3.30−3.23(1H,m),3.22−3.14(1H,m),2.50−2.40(1H,m),2.34−2.28(1H,m),1.85−1.73(1H,m).LCMS(ESI)m/z491[M+H]
実施例96
8−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]キノリン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに8−エチニルキノリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:9.04−9.02(1H,m),8.40−8.35(1H,m),8.16(1H,s),7.94−7.85(2H,m),7.63(1H,s),7.61−7.57(2H,m),5.00−4.91(1H,m),4.46−4.42(1H,m),4.05−4.00(1H,m),3.30−3.14(2H,m),2.50−2.38(1H,m),2.34−2.28(1H,m),1.87−1.81(1H,m).LCMS(ESI)m/z494[M+H]
実施例97
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−エトキシ−2−エチニル−3−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.14(1H,s),7.60(1H,s),7.32−7.26(1H,m),6.86(1H,d,J=8.5Hz),6.79−6.74(1H,m),5.00−4.91(1H,m),4.45−4.42(1H,m),4.23(2H,q,J=7.1Hz),4.05−4.00(1H,m),3.30−3.24(1H,m),3.21−3.15(1H,m),2.50−2.40(1H,m),2.34−2.28(1H,m),1.87−1.81(1H,m),1.47(3H,t,J=7.1Hz).LCMS(ESI)m/z505[M+H]
(工程2)4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン塩酸塩の合成
実施例1、工程5に準じ、表題化合物塩酸塩を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.32(1H,s),7.95(1H,s),7.38−7.34(1H,m),6.93(1H,d,J=8.5Hz),6.84−6.80(1H,m),5.13−5.09(1H,m),4.41−4.37(1H,m),4.27(2H,q,J=7.0Hz),4.02−4.00(1H,m),3.28−3.23(1H,m),3.19−3.13(1H,m),2.47−2.42(1H,m),2.32−2.80(1H,m),1.87−1.79(1H,m),1.48(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z505[M+H]
実施例98
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに2−エチニル−1−フルオロ−3−メチルスルファニル−ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.15(1H,s),7.67(1H,s),7.35−7.30(1H,m),7.10(1H,d,J=7.8Hz),6.98−6.92(1H,m),5.00−4.91(1H,m),4.45−4.40(1H,m),4.05−4.00(1H,m),3.30−3.24(1H,m),3.21−3.15(1H,m),2.56(3H,s),2.50−2.41(1H,m),2.34−2.28(1H,m),1.87−1.78(1H,m).LCMS(ESI)m/z507[M+H]
実施例99
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−エチルスルファニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−エチルスルファニル−2−エチニル−3−フルオロ−ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.15(1H,s),7.93(1H,s),7.42−7.36(1H,m),7.23(1H,d,J=8.8Hz),7.13(1H,t,J=8.8Hz),6.65(1H,dd,J=6.6,5.9Hz),6.53(2H,brs),4.90(1H,ddd,J=10.3,9.9,8.4Hz),4.71(1H,brs),4.24(1H,dd,J=8.8,5.5Hz),3.79(1H,dd,J=5.5,3.7Hz),3.10−3.05(1H,m),3.09(2H,q,J=7.3Hz),2.96−2.89(1H,m),2.22(1H,dt,J=13.2,8.1Hz),2.15−2.06(1H,m),1.61−1.53(1H,m),1.30(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z521[M+H]
実施例100
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−エトキシ−6−メトキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−エトキシ−2−エチニル−3−メトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.12(1H,s),7.72(1H,s),7.27(1H,t,J=8.4Hz),6.72−6.65(3H,m),6.53(2H,s),4.92−4.85(2H,m),4.68(1H,d,J=4.4Hz),4.25−4.20(1H,m),4.16(2H,q,J=7.0Hz),3.87(3H,s),3.82−3.78(1H,m),3.12−3.06(1H,m),2.96−2.90(1H,m),2.23−2.18(1H,m),2.15−2.07(1H,m),1.61−1.53(1H,m),1.37(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z517.3[M+H]
実施例101
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3,5−ジフルオロ−フェニル]モルホリン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.14(1H,s),7.59(1H,s),6.63(2H,d,J=11.5Hz),4.97−4.93(1H,m),4.41(1H,dd,J=8.4,5.7Hz),4.01(1H,dd,J=5.7,3.8Hz),3.80(4H,t,J=4.9Hz),3.27−3.11(6H,m),2.48−2.40(1H,m),2.35−2.25(1H,m),1.84−1.76(1H,m).LCMS(ESI)m/z564[M+H]
実施例102
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(1−ピペリジル)フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにピペリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.34(2H,d,J=11.4Hz),3.37(1H,s),3.26−3.20(4H,m),1.68−1.60(6H,m).LCMS(ESI)m/z222[M+H]
(工程2)実施例化合物102の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.13(1H,s),7.57(1H,s),6.54(2H,d,J=11.7Hz),4.98−4.91(1H,m),4.40(1H,dd,J=8.4,5.6Hz),4.01(1H,dd,J=5.6,3.8Hz),3.31−3.30(4H,m),3.28−3.14(2H,m),2.48−2.39(1H,m),2.35−2.26(1H,m),1.85−1.75(1H,m),1.70−1.63(6H,m).LCMS(ESI)m/z562[M+H]
実施例103
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−4−メチルピペラジンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに4−メチルピペラジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.36(2H,d,J=11.0Hz),3.39(1H,s),3.27−3.23(4H,m),2.54−2.50(4H,m),2.34(3H,s).LCMS(ESI)m/z237[M+H]
(工程2)実施例化合物103の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−4−メチルピペラジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.76(1H,s),6.76(2H,d,J=10.6Hz),5.06−4.97(1H,m),4.40(1H,dd,J=8.6,5.6Hz),4.01(1H,dd,J=5.6,3.7Hz),3.49−3.11(10H,m),2.97(3H,s),2.48−2.40(1H,m),2.34−2.26(1H,m),1.87−1.77(1H,m).LCMS(ESI)m/z577[M+H]
実施例104
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(ピラゾール−1−イルメトキシ)フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−((1H−ピラゾール−1−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの合成
実施例55、工程1に準じ、2−フルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒド、ヨードエタンの代わりに2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、1−(クロロメチル)ピラゾール塩酸塩を用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.20(1H,s),7.65−7.62(2H,m),6.81(2H,d,J=10.0Hz),6.39(1H,t,J=2.1Hz),6.05(2H,s).LCMS(ESI)m/z239[M+H]
(工程2)1−((4−エチニル−3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル)−1H−ピラゾールの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに4−((1H−ピラゾール−1−イル)メトキシ)−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.64−7.60(2H,m),6.73(2H,d,J=8.8Hz),6.37(1H,t,J=2.2Hz),5.99(2H,s),3.42(1H,s).LCMS(ESI)m/z235[M+H]
(工程3)実施例化合物104の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−((4−エチニル−3,5−ジフルオロフェノキシ)メチル)−1H−ピラゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.14(1H,s),8.04(1H,d,J=2.0Hz),7.91(1H,s),7.61(1H,d,J=1.5Hz),7.15(2H,d,J=9.5Hz),6.64(1H,t,J=6.3Hz),6.51(2H,s),6.37−6.36(1H,m),6.18(2H,s),4.91−4.86(2H,m),4.69−4.66(1H,brs),4.23−4.19(1H,m),3.80−3.77(1H,brs),3.09−3.04(1H,m),2.95−2.88(1H,m),2.26−2.18(1H,m),2.14−2.10(1H,m),1.59−1.51(1H,m).LCMS(ESI)m/z575[M+H]
実施例105
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロ−4−ピロリジン−1−イル−フェニル)エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.02(2H,d,J=10.6Hz),3.38(1H,s),3.28−3.22(4H,m),2.04−2.00(4H,m).LCMS(ESI)m/z208[M+H]
(工程2)実施例化合物105の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.13(1H,s),7.54(1H,s),6.21(2H,d,J=11.0Hz),4.40(1H,dd,J=8.6,5.7Hz),4.00(1H,t,J=4.6Hz),3.67−3.62(1H,m),3.29−3.05(6H,m),2.48−2.39(1H,m),2.35−2.25(1H,m),2.08−2.02(4H,m),1.85−1.75(1H,m).LCMS(ESI)m/z548[M+H]
実施例106
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−[2−エトキシ−6−フルオロ−4−(1−ピペリジル)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)ピペリジンの合成
実施例34、工程1に準じ、4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.24(1H,dd,J=12.8,2.2Hz),6.18−6.16(1H,m),4.12(2H,q,J=7.0Hz),3.42(1H,s),3.27−3.22(4H,m),1.73−1.60(6H,m),1.48(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z248[M+H]
(工程2)実施例化合物106の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)ピペリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.13(1H,s),7.50(1H,s),6.33−6.30(2H,m),4.97−4.90(1H,m),4.39(1H,dd,J=8.4,5.5Hz),4.17(2H,q,J=7.1Hz),4.00(1H,dd,J=5.7,3.8Hz),3.29−3.13(6H,m),2.47−2.40(1H,m),2.34−2.26(1H,m),1.84−1.75(1H,m),1.71−1.61(6H,m),1.45(3H,t,J=7.1Hz).LCMS(ESI)m/z588[M+H]
実施例107
4−アミノ−5−[2−(4−ベンジルオキシ−2,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドの合成
実施例55、工程1に準じ、2−フルオロ−6−ヒドロキシベンズアルデヒド、ヨードエタンの代わりに2,6−ジフルオロ−4−ヒドロキシベンズアルデヒド、ベンジルブロミドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.20(1H,s),7.49−7.36(5H,m),6.57(2H,d,J=10.5Hz),5.11(2H,s).LCMS(ESI)m/z249[M+H]
(工程2)5−(ベンジルオキシ)−2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの合成 実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに4−(ベンジルオキシ)−2,6−ジフルオロベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.41−7.36(5H,m),6.54(2H,d,J=9.0Hz),5.04(2H,s),3.42(1H,s).LCMS(ESI)m/z245[M+H]
(工程3)実施例化合物107の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに5−(ベンジルオキシ)−2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.15(1H,s),7.63(1H,s),7.45−7.34(5H,m),6.78(2H,d,J=9.5Hz),5.13(2H,s),4.92−4.88(1H,m),4.43−4.40(1H,m),4.02−3.98(1H,m),3.30−3.13(2H,m),2.46−2.40(1H,m),2.31−2.28(1H,m),1.83−1.78(1H,m).LCMS(ESI)m/z585[M+H]
実施例108
3−[4−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3−エトキシ−5−フルオロ−フェニル]−8−オキサ−3−アザビシクロ[3,2,1]オクタン
(工程1)3−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.28(2H,dd,J=13.9,2.9Hz),4.52−4.49(2H,m),3.40(1H,s),3.26(2H,d,J=11.3Hz),3.08(2H,dd,J=11.3,2.7Hz),2.04−1.96(2H,m),1.89−1.82(2H,m).LCMS(ESI)m/z250[M+H]
(工程2)3−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの合成
実施例34、工程1に準じ、4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンの代わりに3−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.12(1H,dd,J=12.6,2.4Hz),6.03(1H,s),4.51−4.47(2H,m),4.09(2H,q,J=7.0Hz),3.40(1H,s),3.28(2H,d,J=11.3Hz),3.06(2H,dd,J=11.3,2.7Hz),2.03−1.92(2H,m),1.92−1.84(2H,m),1.46(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z276[M+H]
(工程3)実施例化合物108の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに3−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)−8−オキサ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.12(1H,s),7.49(1H,s),6.29(1H,d,J=1.8Hz),6.25(1H,s),4.94−4.90(1H,m),4.47(2H,s),4.39(1H,dd,J=8.4,5.9Hz),4.18(2H,q,J=7.1Hz),4.00(1H,dd,J=5.7,3.8Hz),3.45(2H,d,J=11.0Hz),3.26(1H,dd,J=12.8,6.2Hz),3.17(1H,dd,J=12.6,6.8Hz),2.97(2H,dd,J=11.5,2.4Hz),2.48−2.39(1H,m),2.35−2.25(1H,m),2.00−1.87(4H,m),1.84−1.74(1H,m),1.45(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z616[M+H]
実施例109
4−アミノ−5−[2−(2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル)エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−7−カルボアルデヒドの合成
7−ブロモ−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン(200mg、0.93mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、−78℃にてn−ブチルリチウム溶液(1.6Mヘキサン溶液、1.4mL、2.2mmol)を添加し、−78℃にて30分撹拌した。続いて−78℃にてN,N−ジメチルホルムアミド(0.22mL、2.8mmol)を添加し、−78℃にて20分撹拌後、室温で1時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液、水及び酢酸エチルを加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、表題化合物(74mg、49%)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.05(1H,s),7.62(1H,d,J=7.5Hz),7.39(1H,dd,J=7.5,1.0Hz),7.18(1H,t,J=7.5Hz),3.42−3.37(2H,m),3.31(2H,t,J=7.6Hz).LCMS(ESI)m/z165[M+H]
(工程2)7−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−7−カルボアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.25(1H,d,J=7.6Hz),7.15(1H,dd,J=7.6,1.0Hz),6.96(1H,t,J=7.6Hz),3.40−3.31(5H,m).
(工程3)実施例化合物109の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに7−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.15(1H,s),7.60(1H,s),7.23(1H,d,J=7.6Hz),7.20−7.17(1H,m),7.02(1H,dd,J=7.6,7.6Hz),4.97−4.88(1H,m),4.43−4.40(1H,m),4.02−4.00(1H,m),3.44−3.34(4H,m),3.29−3.23(1H,m),3.20−3.15(1H,m),2.48−2.41(1H,m),2.32−2.28(1H,m),1.86−1.78(1H,m).LCMS(ESI)m/z501[M+H]。
実施例110
8−[4−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3−エトキシ−5−フルオロ−フェニル]−3−オキサ−8−アザビシクロ[3,2,1]オクタン
(工程1)8−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.23(2H,dd,J=13.6,3.3Hz),4.01−3.98(2H,m),3.81(2H,d,J=11.2Hz),3.53(2H,d,J=11.2Hz),3.39(1H,s),2.16−2.01(4H,m).LCMS(ESI)m/z250[M+H]
(工程2)8−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの合成
実施例34、工程1に準じ、4−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)モルホリンの代わりに8−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.08(1H,dd,J=12.1,2.2Hz),6.00(1H,s),4.08(2H,q,J=7.0Hz),4.01(2H,d,J=2.6Hz),3.85(2H,d,J=11.0Hz),3.52(2H,d,J=11.0Hz),3.39(1H,d,J=5.9Hz),2.13−2.00(4H,m),1.45(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z276[M+H]
(工程3)実施例化合物110の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに8−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)−3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.13(1H,s),7.50(1H,s),6.29(1H,d,J=2.2Hz),6.25(1H,d,J=2.2Hz),4.97−4.92(1H,m),4.39(1H,dd,J=8.4,5.8Hz),4.21−4.14(4H,m),4.01(1H,dd,J=5.8,3.8Hz),3.83(2H,d,J=10.8Hz),3.52(2H,d,J=10.8Hz),3.30−3.12(2H,m),2.49−2.39(1H,m),2.35−2.26(1H,m),2.10−1.99(4H,m),1.85−1.75(1H,m),1.45(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z616[M+H]
実施例111
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−[2−メチルスルファニル−4−(1−ピペリジル)フェニル]エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)4−フルオロ−2−(メチルチオ)ベンズアルデヒドの合成
ナトリウムチオメトキシド(680mg、9.6mmol)をトルエン(10mL)に懸濁させ、2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(1g、7.0mmol)を添加し、80℃にて2日間撹拌した。反応溶液に酢酸エチル及び水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、表題化合物(499mg、42%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:10.15(1H,s),7.82(1H,dd,J=8.3,6.1Hz),7.01(1H,dd,J=10.1,2.3Hz),6.95(1H,dt,J=2.3,8.3Hz),2.49(3H,s).LCMS(ESI)m/z171[M+H]
(工程2)2−(メチルチオ)−4−(ピペリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの合成 4−フルオロ−2−(メチルチオ)ベンズアルデヒド(200mg、1.2mmol)、炭酸カリウム(220mg、1.6mmol)をジメチルスルホキシド(2mL)に懸濁させ、室温下ピペリジン(0.16ml、1.6mmol)を添加し、80℃にて2時間30分撹拌した。反応溶液に室温下酢酸エチル及び水を加え、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)により精製し、表題化合物(345mg)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:9.99(1H,s),7.64(1H,d,J=8.7Hz),6.68(1H,dd,J=8.7,2.3Hz),6.64(1H,d,J=2.3Hz),3.43−3.40(4H,m),2.47(3H,s),1.80−1.70(6H,m).LCMS(ESI)m/z236[M+H]
(工程3)1−(4−エチニル−3−(メチルチオ)フェニル)ピペリジンの合成
実施例51、工程1に準じ、2−フルオロ−6−メトキシベンズアルデヒドの代わりに2−(メチルチオ)−4−(ピペリジン−1−イル)ベンズアルデヒドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.32(1H,d,J=8.6Hz),6.68(1H,d,J=2.5Hz),6.63(1H,dd,J=8.6,2.5Hz),3.35(1H,s),3.24−3.21(4H,m),2.49(3H,s),1.72−1.58(6H,m).LCMS(ESI)m/z232[M+H]
(工程4)実施例化合物111の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(4−エチニル−3−(メチルチオ)フェニル)ピペリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.13(1H,s),7.53(1H,s),7.29(1H,d,J=8.8Hz),6.81(1H,d,J=2.3Hz),6.75(1H,dd,J=8.8,2.3Hz),4.96−4.87(1H,m),4.42−4.38(1H,m),4.02−4.00(1H,m),3.29−3.15(6H,m),2.52(3H,s),2.48−2.40(1H,m),2.28−2.32(1H,m),1.85−1.77(1H,m),1.72−1.61(6H,m).LCMS(ESI)m/z572[M+H]。
実施例112
4−[4−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−3−エトキシ−5−フルオロ−フェニル]モルホリン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに4−(3−エトキシ−4−エチニル−5−フルオロフェニル)モルホリンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.12(1H,s),7.73(1H,s),6.65(1H,t,J=6.0Hz),6.56−6.39(4H,m),4.91−4.84(2H,m),4.69(1H,d,J=4.4Hz),4.23−4.16(2H,m),3.79(1H,dd,J=8.4,4.4Hz),3.74−3.68(4H,m),3.26−3.21(4H,m),3.12−3.04(1H,m),2.98−2.88(1H,m),2.27−2.17(1H,m),2.15−2.07(2H,m),1.60−1.51(1H,m),1.36(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z590[M+H]
実施例113
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(4−メトキシ−2−メチルスルホニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)トリイソプロピル((4−メトキシ−2−(メチルスルホニル)フェニル)エチニル)シランの合成
実施例76、工程2に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジンの代わりに1−ブロモ−2−メタンスルホニル−4−メトキシベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.61−7.59(2H,m),7.06(1H,dd,J=8.5,2.7Hz),3.88(3H,s),3.33(3H,s),1.19−1.12(21H,m).LCMS(ESI)m/z367[M+H]
(工程2)1−エチニル−4−メトキシ−2−(メチルスルホニル)ベンゼンの合成
実施例76、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−((トリイソプロピルシリル)エチニル)ピリミジンの代わりにトリイソプロピル((4−メトキシ−2−(メチルスルホニル)フェニル)エチニル)シランを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.64−7.62(2H,m),7.09(1H,dd,J=8.5,2.7Hz),3.90(3H,s),3.53(1H,s),3.31(3H,s).LCMS(ESI)m/z211[M+H]
(工程3)実施例化合物113の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−エチニル−4−メトキシ−2−(メチルスルホニル)ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.16(1H,s),7.72(1H,s),7.70(1H,d,J=8.6Hz),7.57(1H,d,J=2.8Hz),7.26(1H,dd,J=8.6,2.8Hz),4.99−4.91(1H,m),4.44−4.40(1H,m),4.03−4.01(1H,m),3.91(3H,s),3.30(3H,s),3.39−3.24(1H,m),3.21−3.16(1H,m),2.50−2.42(1H,m),2.35−2.28(1H,m),1.87−1.79(1H,m).LCMS(ESI)m/z551[M+H]。
実施例114
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−エチルスルホニル−6−フルオロ−4−ピロリジン−1−イル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(3−(エチルスルホニル)−4−エチニル−5−フルオロフェニル)ピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.13(1H,s),7.62(1H,s),6.99(1H,d,J=2.6Hz),6.64(1H,dd,J=12.4,2.6Hz),4.98−4.90(1H,m),4.43−4.39(1H,m),4.02−4.00(1H,m),3.49(2H,q,J=7.4Hz),3.39−3.34(4H,m),3.28−3.24(1H,m),3.20−3.15(1H,m),2.48−2.40(1H,m),2.34−2.28(1H,m),2.09−2.06(4H,m),1.85−1.77(1H,m),1.24(3H,t,J=7.4Hz).LCMS(ESI)m/z622[M+H]。
実施例115
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.12(1H,s),7.54(1H,s),6.25(2H,d,J=10.6Hz),5.38(1H,d,J=53.2Hz),5.04−4.95(1H,m),4.40(1H,dd,J=8.4,5.9Hz),4.01(1H,dd,J=5.5,3.7Hz),3.64−3.10(6H,m),2.49−2.38(1H,m),2.37−2.26(2H,m),2.22−2.12(1H,m),1.84−1.75(1H,m).LCMS(ESI)m/z566[M+H]
実施例116
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3S)−3−フルオロピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(3S)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジンの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに(S)−3−フルオロピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.06(2H,d,J=10.3Hz),5.38(1H,d,J=53.5Hz),3.62−3.39(5H,m),2.47−2.36(1H,m),2.28−2.07(1H,m).LCMS(ESI)m/z226[M+H]
(工程2)実施例化合物116の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに(3S)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−3−フルオロピロリジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.11(1H,s),7.53(1H,s),6.22(2H,d,J=10.6Hz),5.38(1H,d,J=53.2Hz),4.93−4.90(1H,m),4.42−4.37(1H,m),4.01(1H,dd,J=5.5,4.0Hz),3.62−3.15(6H,m),2.49−2.40(1H,m),2.34−2.27(2H,m),2.22−2.08(1H,m),1.84−1.76(1H,m).LCMS(ESI)m/z566[M+H]
実施例117
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(1,1−ジオキソ−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−7−イル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)7−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシドの合成
実施例70、工程3に準じ、2−(エチルチオ)−6−フルオロ−4−(ピロリジン−1−イル)ベンズアルデヒドの代わりに7−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.57−7.51(2H,m),7.36(1H,d,J=7.1Hz),3.57−3.52(3H,m),3.35(2H,t,J=7.2Hz).LCMS(ESI)m/z193[M+H]
(工程2)実施例化合物117の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに7−エチニル−2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン1,1−ジオキシドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.15(1H,s),7.74(1H,s),7.64(1H,t,J=7.6Hz),7.58(1H,d,J=7.6Hz),7.45(1H,d,J=7.6Hz),5.00−4.89(1H,m),4.44−4.40(1H,m),4.03−4.00(1H,m),3.62(2H,t,J=7.1Hz),3.41(2H,t,J=7.1Hz),3.22−3.11(2H,m),2.48−2.42(1H,m),2.32−2.26(1H,m),1.87−1.77(1H,m).LCMS(ESI)m/z533[M+H]。
実施例118
4−アミノ−5−[2−[4−(アゼチジン−1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)アゼチジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.14(1H,s),7.56(1H,s),6.03(2H,d,J=10.0Hz),4.99−4.89(1H,m),4.40(1H,dd,J=8.5,5.6Hz),4.01(1H,dd,J=5.6,3.7Hz),3.94(4H,t,J=7.4Hz),3.28−3.09(2H,m),2.46−2.36(3H,m),2.34−2.24(1H,m),1.85−1.72(1H,m).LCMS(ESI)m/z534[M+H]
実施例119
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(4−ヒドロキシ−1−ピペリジル)フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−4−オールの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりにピペリジン−4−オール用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.36(2H,d,J=11.2Hz),3.93−3.87(1H,m),3.58(2H,dt,J=13.0,4.9Hz),3.40(1H,s),3.06−3.00(2H,m),2.21−2.10(1H,m),1.99−1.91(2H,m),1.65−1.55(2H,m).LCMS(ESI)m/z238[M+H]
(工程2)実施例化合物119の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)ピペリジン−4−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.19(1H,s),7.57(1H,s),6.57(2H,d,J=11.5Hz),4.98−4.89(1H,m),4.40(1H,t,J=6.3Hz),4.01(1H,dd,J=5.5,3.8Hz),3.85−3.78(1H,m),3.70−3.65(2H,m),3.30−3.14(2H,m),3.08−3.00(2H,m),2.49−2.40(1H,m),2.36−2.25(1H,m),1.97−1.88(2H,m),1.85−1.75(1H,m),1.60−1.50(2H,m).LCMS(ESI)m/z578[M+H]
実施例120
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに(3R)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.22(1H,s),7.55(1H,s),6.20(2H,d,J=11.0Hz),4.98−4.90(1H,m),4.55−4.51(1H,m),4.43−4.36(1H,m),4.01(1H,dd,J=5.5,3.8Hz),3.51−3.42(2H,m),3.40−3.33(1H,m),3.27−3.14(3H,m),2.48−2.40(1H,m),2.34−2.26(1H,m),2.20−2.09(1H,m),2.08−2.00(1H,m),1.84−1.75(1H,m).LCMS(ESI)m/z564[M+H]
実施例121
4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(3S)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−3−オールの合成
実施例23、工程1に準じ、モルホリンの代わりに(S)−ピロリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.03(2H,d,J=10.5Hz),4.64−4.60(1H,m),3.51−3.43(2H,m),3.39(1H,s),3.34(1H,dt,J=3.2,9.0Hz),3.22(1H,d,J=10.7Hz),2.22−2.12(1H,m),2.12−2.05(1H,m).LCMS(ESI)m/z224[M+H]
(工程2)実施例化合物121の合成
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに(3S)−1−(4−エチニル−3,5−ジフルオロフェニル)−ピロリジン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.23(1H,s),7.55(1H,s),6.20(2H,d,J=10.7Hz),4.97−4.89(1H,m),4.54−4.49(1H,m),4.46−4.35(1H,m),4.03−3.96(1H,m),3.51−3.41(2H,m),3.40−3.33(1H,m),3.27−3.12(3H,m),2.48−2.39(1H,m),2.35−2.25(1H,m),2.19−2.09(1H,m),2.08−2.00(1H,m),1.84−1.74(1H,m).LCMS(ESI)m/z564[M+H]
実施例122
8−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン
(工程1)実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに8−エチニル−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17−8.12(2H,m),7.84(1H,s),6.77−6.64(3H,m),6.53(2H,s),4.88(1H,dd,J=18.7,8.4Hz),4.43(2H,t,J=4.2Hz),4.21(1H,dd,J=8.6,5.3Hz),3.80(1H,dd,J=5.1,3.3Hz),3.25(2H,t,J=4.2Hz),3.12−3.04(1H,m),2.96−2.89(1H,m),2.82(3H,s),2.24−2.19(1H,m),2.15−2.08(1H,m),1.56(1H,dd,J=20.9,11.0Hz).LCMS(ESI)m/z532.3[M+H]
(工程2)8−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン塩酸塩の合成
実施例1、工程5に準じ、表題化合物塩酸塩を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.45(1H,s),8.24(1H,s),6.81−6.74(2H,m),4.98(1H,dd,J=19.1,8.8Hz),4.47(2H,t,J=4.2Hz),4.20(1H,dd,J=9.0,5.3Hz),3.80(1H,dd,J=5.1,2.9Hz),3.27(2H,t,J=4.4Hz),3.08(1H,dd,J=12.8,6.6Hz),2.93(1H,dd,J=12.5,7.3Hz),2.84(3H,s),2.29−2.22(1H,m),2.17−2.10(1H,m),1.58(1H,dd,J=20.7,10.8Hz).LCMS(ESI)m/z532.4[M+H]
実施例123
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(1,1−ジオキソ−3,4−ジヒドロ−2H−チオクロメン−8−イル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例93、工程10に準じ、1−エチニルナフタレンの代わりに8−エチニルチオクロマン1,1−ジオキシドを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.16(1H,s),7.73(1H,s),7.57(1H,d,J=7.7Hz),7.50(1H,t,J=7.7Hz),7.31(1H,d,J=7.7Hz),5.03−4.89(1H,m),4.44−4.40(1H,m),4.04−4.02(1H,m),3.56−3.53(2H,m),3.30−3.25(1H,m),3.22−3.17(1H,m),3.09(2H,t,J=6.0Hz),2.50−2.39(3H,m),2.36−2.27(1H,m),1.87−1.79(1H,m).LCMS(ESI)m/z547[M+H]。
実施例124
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]−7−[(2R,4S,5R)−4−ヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(アミノエチル)テトラヒドロフラン−3−オールの合成
実施例1,工程2に準じ、[(3aR,4R,6R,6aR)−4−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−6−イル]メタノールの代わりに、(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.09(1H,s),7.48(1H,s),6.52(1H,t,J=7.0Hz),4.37(1H,dt,J=6.6,4.0Hz),3.89(1H,dt,J=7.0,4.0Hz),2.91(1H,dd,J=13.2,4.0Hz),2.83(1H,dd,J=13.2,7.0Hz),2.66−2.59(1H,m),2.33(1H,ddd,J=13.9,7.0,3.7Hz).LCMS(ESI)m/z376[M+H]
(工程2)tert−ブチルN−[[(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファモイル]カーバメートの合成
実施例1、工程3に準じ、7−((3aR,4R,6R,6aR)−6−(アミノメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンの代わりに、(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(アミノエチル)テトラヒドロフラン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:10.84(1H,s),8.09(1H,s),7.61(1H,s),6.76−6.61(2H,brm),6.35(1H,dd,J=8.8,5.9Hz),5.33(1H,d,J=4.0Hz),4.28−4.26(1H,brm),3.90−3.87(1H,m),3.16−3.10(2H,m),2.59−2.52(1H,m),2.11−2.06(1H,m),1.36(9H,s).LCMS(ESI)m/z555[M+H]
(工程3)実施例化合物124の合成
tert−ブチル−N−[[(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファモイル]カーバメート(40mg、0.072mmol)、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼン(15mg、0.11mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(10mg、0.014mmol)、ヨウ化銅(2.7mg、0.014mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.030mL、0.18mmol)をテトラヒドロフラン(0.5mL)に懸濁させた。反応溶液を70℃にて終夜攪拌した後、室温下トルフルオロ酢酸(0.5mL)を添加し、室温にて終夜撹拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により精製し、表題化合物(1.2mg、4%)を白色粉末として得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),8.00(1H,s),7.53−7.47(1H,m),7.29−7.24(1H,m),7.18−7.15(1H,m),6.58(2H,s),6.43(1H,dd,J=8.8,5.6Hz),5.35(1H,d,J=4.1Hz),4.39−4.35(1H,brm),3.98−3.94(1H,brm),3.18−3.03(2H,brm),2.66−2.59(1H,m).LCMS(ESI)m/z465[M+H]
実施例125
4−アミノ−7−[(2R,4S,5R)−4−ヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(1−ナフチル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例124、工程3に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エチニルナフタレンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.39(1H,d,J=8.4Hz),8.35(1H,s),8.07(1H,s),7.96(1H,brs),7.94(1H,brs),7.85(1H,d,J=7.3Hz),7.67−7.46(3H,m),6.59(1H,dd,J=7.7,6.2Hz),4.62−4.59(1H,m),4.18−4.15(1H,m),3.41−3.34(2H,m),2.77(1H,ddd,J=13.9,7.7,6.2Hz),2.45(1H,ddd,J=13.9,6.2,2.9Hz).LCMS(ESI)m/z479[M+H]
実施例126
4−[4−アミノ−7−[(2R,4S,5R)−4−ヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]−2−(o−トリル)チアゾール
実施例2に準じ、tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートの代わりにtert−ブチル−N−[[(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファモイル]カーバメートを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.37(1H,s),8.26(1H,s),8.15(1H,s),8.04−8.01(1H,m),7.66(1H,d,J=7.7Hz),7.49−7.35(3H,m),6.68(1H,dd,J=7.7,6.2Hz),4.61−4.58(1H,m),4.16(1H,dt,J=5.9,3.3Hz),3.44(1H,dd,J=13.6,4.0Hz),3.39(1H,dd,J=13.6,4.8Hz),2.72−2.65(1H,m),2.55(3H,s),2.47(1H,ddd,J=13.6,6.2,3.3Hz).LCMS(ESI)m/z502[M+H]
実施例127
4−アミノ−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,4S,5R)−4−ヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例124、工程3に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エトキシ−2−エチニル−3−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.88(1H,s),7.37(1H,ddd,J=8.8,8.4,7.0Hz),7.19(1H,dd,J=7.0,5.5Hz),6.97(1H,d,J=8.4Hz),6.91(1H,t,J=8.8Hz),6.57(2H,s),6.42(1H,dd,J=8.4,5.5Hz),5.37(1H,d,J=4.0Hz),4.37(1H,brs),4.22(2H,q,J=7.0Hz),3.99−3.93(1H,m),3.22−3.04(2H,m),2.67−2.61(1H,m),2.17(1H,dd,J=13.6,5.5Hz),1.37(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z491[M+H]
実施例128
4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)((3aS,4R,6aR)−6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−オールの合成
(3aR,6aR)−6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4(6aH)−オン(1.0g、2.36mmol),塩化セリウム・7水和物(881mg、2.36mmol)をメタノール(5mL)に懸濁させ、0℃で攪拌下、水素化ホウ素ナトリウム(92%、146mg、3.54mmol)を加えた。0℃で2時間攪拌後、水(20mL)を加えた後、酢酸を反応液がpH〜5付近になるまで加えたのち、反応液を酢酸エチルと水に分層後、有機層を分取した。得られた有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することで、表題化合物(960mg)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.72−7.66(4H,m),7.45−7.37(6H,m),5.85(1H,s),4.88(1H,d,J=5.5Hz),4.76(1H,dd,J=6.2,5.9Hz),4.58−4.55(1H,brm),4.39(1H,d,J=14.7Hz),4.29(1H,d,J=14.7Hz),1.37(3H,s),1.34(3H,s),1.08(9H,s).LCMS(ESI)m/z425[M+H]
(工程2)7−((3aS,4R,6aR)−6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンの合成
(3aS,4R,6aR)−6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−オール(960mg、2.26mmol)、4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(632mg、2.26mmol)、トリフェニルホスフィン(889mg、3.39mmol)をテトラヒドロフラン(7mL)中に溶解させ、0℃で攪拌下、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(667μL、3.39mmol)を滴下し加えた。反応液を14時間室温で攪拌後、反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することで、表題化合物(1.33g)を無色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.69(1H,s),7.72−7.69(4H,m),7.49−7.39(6H,m),7.15(1H,s),5.88−5.86(1H,brm),5.84−5.82(1H,brm),5.21(1H,d,J=5.5Hz),4.56(1H,d,J=5.5Hz),4.49(2H,d,J=14.7Hz),1.44(3H,s),1.31(3H,s),1.11(9H,s).LCMS(ESI)m/z687[M+H]
(工程3)((3aR,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−6,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノールの合成
7−((3aS,4R,6aR)−6−(((tert−ブチルジフェニルシリル)オキシ)メチル)−2,2−ジメチル−4,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−クロロ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(16.2g、23.6mmol)を1,4−ジオキサン(50mL)及びアンモニア水(28%、50mL)に懸濁させ、耐圧容器を使用し100℃で24時間加熱攪拌した。溶媒を留去後、残渣にテトラヒドロフラン(50mL)を加え室温で攪拌下、フッ化テトラブチルアンモニウム(1Mテトラヒドロフラン溶液、47mL)を加え、室温で終夜攪拌した。反応溶液を酢酸エチルと水に分層後、水層を分離し酢酸エチルで抽出した。有機層をあわせ、飽和食塩水で洗浄後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)にて精製することで、表題化合物(7.4g)を乳白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.12(1H,s),7.18(1H,s),6.63(2H,brs),5.63−5.61(1H,brm),5.59−5.59(1H,brm),5.29(1H,d,J=5.5Hz),5.06(1H,dd,J=5.7,5.5Hz),4.49(1H,d,J=5.9Hz),4.13(2H,d,J=5.9Hz),1.36(3H,s),1.25(3H,s).LCMS(ESI)m/z429[M+H]
(工程4)tert−ブチル(((3aR,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨ−ド−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−6,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソ−ル−4−イル)メチル)(スルファモイル)カ−バメ−トの合成
((3aR,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−6,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール(100mg、0.233mmol),tert−ブチルスルファモイルカーバメート(60mg、0.30mmol)、トリフェニルホスフィン(92mg、0.35mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)中に溶解させ、0℃で攪拌下、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(69μL、0.35mmol)を滴下し加えた。反応液を氷冷下3時間攪拌後、メタノール(1mL)を加えて室温下10分攪拌した。反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)にて精製することで、表題化合物(60mg)を無色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.22(1H,s),6.91(1H,s),6.36−6.07(4H,brm),5.81(1H,brs),5.69(1H,brs),5.32(1H,d,J=5.9Hz),4.66−4.52(3H,m),1.55(9H,s),1.48(3H,s),1.34(3H,s).LCMS(ESI)m/z607[M+H]
(工程5)実施例化合物128の合成
tert−ブチル(((3aR,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨ−ド−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−6,6a−ジヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソ−ル−4−イル)メチル)(スルファモイル)カ−バメ−ト(60mg、0.099mmol)、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼン(27.3mg,0.198mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(3.5mg、0.005mmol)、ヨウ化銅(1mg、0.0053mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.034mL、0.19mmol)をテトラヒドロフラン(0.7mL)に懸濁させた。反応溶液を50℃にて1時間攪拌した後、反応液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により粗精製した。得られた残渣を室温下、アセトニトリル(0.5mL)、濃塩酸(0.2mL)に溶解させ、室温下終夜攪拌した。反応液を濃縮後、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製することで(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)、表題化合物(5.7mg、12%)を白色固体として得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.16(1H,s),7.56(1H,s),7.45−7.38(1H,m),7.11−7.05(2H,m),5.94(1H,brs),5.63(1H,d,J=5.5Hz),4.68(1H,d,J=5.5Hz),4.27(1H,t,J=5.5Hz),3.95(1H,d,J=16.5Hz),3.87(1H,d,J=16.5Hz).LCMS(ESI)m/z477[M+H]
実施例129
4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例128、工程5に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに1−エトキシ−2−エチニル−3−フルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.14(1H,s),7.45(1H,s),7.30(1H,ddd,J=8.8,8.4,6.6Hz),6.88(1H,d,J=8.4Hz),6.78(1H,t,J=8.8Hz),5.94(1H,brs),5.61(1H,d,J=4.8Hz),4.68(1H,d,J=5.5Hz),4.27(1H,dd,J=5.5,4.8Hz),4.24(2H,q,J=7.0Hz),3.94(1H,d,J=16.1Hz),3.91(1H,d,J=16.1Hz),1.48(3H,t,J=7.0Hz).LCMS(ESI)m/z503[M+H]
実施例130
4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例128、工程5に準じ、2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンの代わりに2−エチニル−1−フルオロ−3−メタンスルファニル−ベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.17(1H,s),7.62(1H,s),7.41(1H,ddd,J=8.8,8.8,6.2Hz),7.15(1H,d,J=8.8Hz),7.11(1H,t,J=8.8Hz),6.80(1H,t,J=5.7Hz),6.64(2H,s),5.74(1H,s),5.56(1H,brs),5.10(1H,d,J=6.2Hz),5.01(1H,d,J=6.2Hz),4.48(1H,t,J=6.2Hz),4.11−4.06(1H,m),3.73−3.59(2H,m),2.55(3H,s).LCMS(ESI)m/z505[M+H]
実施例131
[(2R,3S,4R,5R)−5−[4−アミノ−5−(2−フェニルエチニル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファメート
(工程1)((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−(フェニルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノールの合成
[(3aR,4R,6R,6aR)−4−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−6−イル]メタノール(1g、2.3mmol)、フェニルアセチレン(354mg、3.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(161mg、0.23mmol)及びヨウ化銅(44mg、0.23mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に懸濁後、窒素置換を行いジイソプロピルエチルアミン(0.78mL、4.6mmol)を添加後、反応溶液を70℃で2時間攪拌した。反応溶液をセライト濾過し、クロロホルムで洗浄後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)、表題化合物(800mg、85%)を黄色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.27(1H,s),7.51−7.49(2H,m),7.39−7.36(3H,m),7.27−7.25(1H,m),6.52(1H,d,J=10.7Hz),5.85−5.72(2H,brs),5.72(1H,d,J=5.1Hz),5.24(1H,t,J=5.5Hz),5.12−5.09(1H,m),4.52−4.50(1H,brs),4.00−3.96(1H,m),3.83−3.76(1H,m),1.64(3H,s),1.37(3H,s).LCMS(ESI)m/z407[M+H]
(工程2)((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−(フェニルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチルスルファメートの合成
((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−(フェニルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノール(50mg、0.12mmol)をアセトニトリル(0.5mL)に溶解させ、室温下トリエチルアミン(0.084mL、0.59mmol)、氷浴下スルファモイルクロリド(0.5Mアセトニトリル溶液、0.27mL)を添加した。氷浴下40分撹拌後溶媒を留去し、クロロホルム及び炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム/メタノール=5/1の混合液で水層を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)、表題化合物(39mg、67%)を黄色アモルファスとして得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.29(1H,s),7.52−7.49(2H,m),7.37−7.36(3H,m),7.30(1H,s),6.08(1H,d,J=2.7Hz),5.72−5.68(2H,brs),5.35(1H,dd,J=6.3,2.9Hz),5.13−5.11(1H,m),4.50−4.43(3H,m),1.62(3H,s),1.39(3H,s).LCMS(ESI)m/z486[M+H]
(工程3)実施例化合物131の合成
((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−(フェニルエチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチルスルファメート(380mg、0.79mmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸/水=4/1の混合溶液(9.5mL)を加え、室温下8時間撹拌させた。溶媒を留去後、メタノールを加え、再度溶媒を留去させた。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)により精製し、表題化合物(323mg、92%)を白色粉末として得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.15(1H,s),7.67(1H,s),7.55−7.52(2H,m),7.39−7.37(3H,m),6.22(1H,d,J=5.6Hz),4.90−4.80(1H,m),4.47−4.26(4H,m).LCMS(ESI)m/z446[M+H]
実施例132
[(2R,3S,4R,5R)−5−[4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファメート
実施例131に準じ、フェニルアセチレンの代わりに2−エチニル−1,3−ジフルオロベンゼンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.20(1H,s),7.97(1H,s),7.55−7.50(1H,m),7.31−7.25(2H,m),6.45−6.37(2H,brs),6.13(1H,d,J=5.9Hz),4.47−4.43(1H,m),4.28−4.23(1H,m),4.20−4.09(5H,m).LCMS(ESI)m/z482[M+H]
実施例133
[(2R,3S,4R,5R)−5−[4−アミノ−5−[2−(1−ナフチル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3,4−ジヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファメート
実施例131に準じ、フェニルアセチレンの代わりに1−エチニルナフタレンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.41(1H,d,J=8.0Hz),8.19(1H,s),7.94−7.90(2H,m),7.86(1H,s),7.80(1H,d,J=4.0Hz),7.69−7.48(3H,m),6.29(1H,d,J=5.1Hz),4.87−4.80(1H,m),4.52−4.26(4H,m).LCMS(ESI)m/z496[M+H]
実施例134
[(2R,3S,5R)−5−[4−アミノ−5−(2−フェニルエチニル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファメート
実施例131に準じ、[(3aR,4R,6R,6aR)−4−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−3a,4,6,6a−テトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−6−イル]メタノールの代わりに(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.14(1H,s),7.67(1H,s),7.54−7.52(2H,m),7.39−7.36(3H,m),6.65(1H,dd,J=7.8,6.1Hz),4.57−4.55(1H,m),4.32(1H,dd,J=11.0,3.9Hz),4.29(1H,dd,J=11.0,3.9Hz),4.18(1H,dt,J=3.2,3.9Hz),2.60(1H,ddd,J=13.7,7.8,6.1Hz),2.39(1H,ddd,J=13.7,6.1,3.2Hz).LCMS(ESI)m/z430[M+H]
実施例135
[(2R,3S,5R)−5−[4−アミノ−5−(1−ベンジルピラゾール−4−イル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファメート
(工程1)(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オールの合成
(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール(100mg、0.265mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(15.3mg、0.013mmol)、1−ベンジル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(98mg、0.34mmol)を、2M炭酸ナトリウム水溶液(0.66mL)及び1、2−ジメトキシエタン(2mL)に懸濁させ、100℃で3時間攪拌させた。反応溶液を酢酸エチルと水に分層させ、有機層を水で洗浄後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)にて精製することで、目的物(66mg、61%)を黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.18(1H,brs),7.59(1H,s),7.44(1H,s),7.38−7.32(3H,m),7.27−7.23(2H,m),6.90(1H,s),6.24(1H,dd,J=8.8,5.5Hz),5.42−5.38(2H,m),5.32(2H,s),4.71(1H,d,J=4.0Hz),4.15(1H,s),3.91(1H,d,J=12.5Hz),3.75(1H,d,J=12.5Hz),3.05−2.98(1H,m),2.25(1H,dd,J=12.8,5.5Hz).LRMS(ESI)m/z407[M+H]
(工程2)実施例化合物135の合成
(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール(53mg,0.13mmol)をアセトニトリル(1mL)に溶解後、室温下、1−アザ−4−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イルスルホニル(tert−ブトキシカルボニル)アザニド:1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン1塩酸塩(文献:Organic Letters,201210,2626−2629)(114mg、0.26mmol)を加えた。反応溶液を40℃で終夜攪拌後、反応液にトリフルオロ酢酸(0.3mL)を加え、室温下終夜攪拌した後、反応溶液を濃縮、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)、表題化合物(4.7mg、7%)を乳白色固体として得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.12(1H,s),7.88(1H,s),7.69(1H,s),7.41(1H,s),7.37−7.28(5H,m),6.71(1H,t,J=7.0Hz),5.39(2H,s),4.57−4.52(1H,brm),4.29−4.28(2H,brm),4.18−4.15(1H,brm),2.62−2.55(1H,m),2.39−2.35(1H,m).LCMS(ESI)m/z486[M+H]
実施例136
[(1R,2R,3S,4R)−4−[4−アミノ−5−(1−ベンジルピラゾール−4−イル)ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−2,3−ジヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファメート
実施例135に準じ、(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オールの代わりに((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.10(1H,s),7.85(1H,s),7.66(1H,s),7.37−7.21(6H,m),5.39(2H,s),5.07−4.98(1H,m),4.32(1H,dd,J=8.2,5.7Hz),4.25(2H,d,J=4.9Hz),4.05(1H,dd,J=5.7,3.5Hz),2.48−2.34(2H,m),1.82−1.76(1H,m).LCMS(ESI)m/z500[M+H]
実施例137
[(2R,3S,5R)−5−[4−アミノ−5−[1−[(3,4−ジメチルフェニル)メチル]ピラゾール−4−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファメート
(工程1)1−(3,4−ジメチルベンジル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの合成
4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(1.0g、5.2mmol)、炭酸セシウム(2.18g、6.7mmol)、3,4−ジメチルベンジルクロリド(0.98mL、6.7mmol)をアセトニトリル(10mL)に懸濁させ、室温で終夜攪拌後、固形物をセライトでろ別し、濾液を濃縮した。残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン)、表題化合物(1.29g、80%)を淡黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.80(1H,s),7.63(1H,s),7.14−6.97(3H,m),5.21(2H,s),2.25(3H,s),2.25(3H,s),1.29(12H,s).LRMS(ESI)m/z313[M+H]
(工程2)実施例化合物137の合成
実施例135に準じ、1−ベンジル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに1−(3,4−ジメチルベンジル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.12(1H,s),7.83(1H,s),7.66(1H,s),7.39(1H,s),7.11(1H,d,J=7.8Hz),7.09(1H,s),7.02(1H,d,J=7.8Hz),6.70(1H,dd,J=7.9,6.2Hz),5.29(2H,s),4.57−4.52(1H,m),4.28(2H,m),4.16(1H,m),3.60(1H,dd,J=14.1,7.1Hz),2.62−2.55(1H,m),2.40−2.34(1H,m),2.25(3H,s),2.23(3H,s).LCMS(ESI)m/z514[M+H]
実施例138
[(1R,2S,4R)−4−[4−アミノ−5−[1−[(3,4−ジメチルフェニル)メチル]ピラゾール−4−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファメート
(工程1)(1S,2R,4R)−4−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンタノールの合成 実施例93、工程2、工程5および工程7に準じ、((3aR,4R,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メタノールの代わりに(1S,2R,4R)−4−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンタノールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.06(1H,s),7.54(1H,s),6.64(2H,brs),5.23−5.14(1H,m),4.73(1H,brs),4.61(1H,brs),4.01(1H,m),3.48−3.44(1H,m),3.41−3.36(1H,m),2.23−2.16(1H,m),2.08−2.01(1H,m),1.96−1.85(2H,m),1.58−1.50(1H,m).LCMS(ESI)m/z375[M+H]
(工程2)実施例化合物138の合成
実施例135、に準じ、(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロフラン−3−オール、1−ベンジル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに(1S,2R,4R)−4−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンタノール、1−(3,4−ジメチルベンジル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.10(1H,s),7.79(1H,s),7.64(1H,s),7.26(1H,s),7.10(1H,d,J=7.8Hz),7.09(1H,s),7.02(1H,d,J=7.8Hz),5.39−5.31(1H,m),5.29(2H,s),4.30−4.20(3H,m),2.53−2.46(1H,m),2.38−2.15(3H,m),2.24(3H,s),2.23(3H,s),1.87−1.79(1H,m).LCMS(ESI)m/z512[M+H]
実施例139
[(2R,3S,5R)−5−[4−アミノ−5−[2−(o−トリル)チアゾール−4−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル]−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファメート
実施例135に準じ、1−ベンジル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾールの代わりに4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−(o−トリル)チアゾールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.07(1H,s),8.04(1H,s),7.92(1H,s),7.67(1H,d,J=7.3Hz),7.42−7.36(2H,m),7.34−7.30(1H,m),6.75(1H,t,J=7.0Hz),4.62−4.59(1H,m),4.39(1H,dd,J=11.0,3.2Hz),4.35(1H,dd,J=11.0,3.2Hz),4.22(1H,dd,J=6.1,3.2Hz),2.59−2.56(1H,m),2.56(3H,s),2.46−2.41(1H,m).LCMS(ESI)m/z503[M+H]
実施例140
4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エチルスルホニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−((2−(エチルチオ)−6−フルオロフェニル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカーバメートの合成
tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカーバメート(39mg、0.064mmol)、エチル(2−エチニル−3−フルオロフェニル)スルファン(23mg、0.13mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(4.5mg、0.0064mmol)、ヨウ化銅(1.2mg、0.0064mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.022mL、0.13mmol)をテトラヒドロフラン(1mL)に懸濁させた。反応溶液を50℃にて3時間攪拌した後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)、表題化合物(28mg、66%)を黄色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:9.15(1H,d,J=8.1Hz),8.52(1H,s),7.31(1H,s),7.24−7.20(1H,m),7.06(1H,d,J=8.1Hz),6.91(1H,t,J=8.1Hz),6.74−6.59(2H,brm),5.68(1H,d,J=4.8Hz),5.30(1H,dd,J=6.2,4.8Hz),5.11(1H,dd,J=6.2,2.2Hz),4.51(1H,d,J=2.2Hz),3.72−3.66(1H,m),3.60(1H,d,J=12.8Hz),3.02(3H,q,J=7.3Hz),1.61(3H,s),1.45(9H,s),1.37(3H,t,J=7.3Hz),1.35(3H,s).
(工程2)実施例化合物140の合成
tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−((2−(エチルチオ)−6−フルオロフェニル)エチニル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカーバメート(55mg、0.0829mmol)を1,4−ジオキサン(0.5mL)、水(0.5mL)に氷冷下で懸濁攪拌下、オキソン(102mg、0.166mmol)を加えた。反応液を室温で3時間攪拌後、反応溶液を酢酸エチルと水に分層させ、有機層を抽出した。溶媒を留去後、残渣にアセトニトリル(0.5mL)、水(0.1mL)、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を順次加え、反応溶液を室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:メタノール/クロロホルム)にて精製することで、表題化合物(20mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.16(1H,s),8.04(1H,s),7.82(2H,d,J=8.1Hz),7.77(2H,t,J=8.1Hz),7.70(1H,dd,J=8.1,5.5Hz),7.35(1H,dd,J=7.7,4.8Hz),6.58(2H,s),5.92(1H,d,J=7.0Hz),5.38(1H,d,J=6.2Hz),5.22(1H,brs),4.62−4.58(1H,m),4.09−4.07(1H,brm),4.05−4.02(1H,m),3.49(2H,q,J=7.3Hz),3.22−3.17(1H,m),3.14−3.06(1H,m),1.14(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z555[M+H]
実施例141
4−アミノ−5−[2−(4−ベンジルオキシ−2−メチルスルホニル−フェニル)エチニル]−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
(工程1)(5−(ベンジルオキシ)−2−ヨードフェニル)(メチル)スルファン
実施例76、工程1に準じ、2−ブロモピリミジン−5−オールの代わりに4−ヨード−3−(メチルスルファニル)フェノールを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.63(1H,d,J=8.6Hz),7.43−7.34(5H,m),6.74(1H,d,J=2.9Hz),6.51(1H,dd,J=8.6,2.8Hz),5.06(2H,s),3.63(3H,s).LCMS(ESI)m/z356[M+H]
(工程2)(5−(ベンジルオキシ)−2−エチニルフェニル)(メチル)スルファンの合成
実施例76、工程2、工程3に準じ、5−(ベンジルオキシ)−2−ブロモピリミジンの代わりに(5−(ベンジルオキシ)−2−ヨードフェニル)(メチル)スルファンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.41−7.34(6H,m),6.76(1H,d,J=2.3Hz),6.69(1H,dd,J=8.4,2.3Hz),5.08(2H,s),3.39(1H,s),2.45(3H,s).LCMS(ESI)m/z255[M+H]
(工程3)実施例化合物141の合成
実施例140に準じ、エチル(2−エチニル−3−フルオロフェニル)スルファンの代わりに(5−(ベンジルオキシ)−2−エチニルフェニル)(メチル)スルファンを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:8.20(1H,s),7.82(1H,s),7.73(1H,d,J=8.4Hz),7.67(1H,d,J=2.8Hz),7.47(2H,d,J=6.8Hz),7.42−7.32(4H,m),5.23(2H,s),5.05−4.95(1H,m),4.43−4.39(1H,m),4.03−4.00(1H,m),3.30(3H,s),3.27−3.12(2H,m),2.50−2.42(1H,m),2.32−2.28(1H,m),1.87−1.79(1H,m).LCMS(ESI)m/z627[M+H]。
実施例142
4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−エチルスルホニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例140に準じ、tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートの代わりにtert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aS)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.13(1H,s),7.99(1H,s),7.81(1H,d,J=8.1Hz),7.76(1H,t,J=8.1Hz),7.68(1H,dd,J=8.1,5.1Hz),6.63(1H,t,J=6.2Hz),6.50(2H,s),4.89(2H,d,J=7.0Hz),4.67(1H,d,J=4.4Hz),4.27−4.22(1H,m),4.08(1H,q,J=5.3Hz),3.79−3.76(1H,m),3.49(2H,q,J=7.3Hz),3.10−3.03(1H,m),2.94−2.87(1H,m),2.24−2.17(1H,m),2.12−2.06(1H,m),1.60−1.52(1H,m),1.14(3H,t,J=7.3Hz).LCMS(ESI)m/z553[M+H]
実施例143
4−アミノ−5−[2−(2−エチルスルホニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,4S,5R)−4−ヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
実施例140に準じ、tert−ブチルN−(((3aR,4R,6R,6aR)−6−(4−アミノ−5−ヨード−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチルテトラヒドロフロ[3,4−d][1,3]ジオキソール−4−イル)メチル)スルファモイルカルバメートの代わりにtert−ブチルN−[[(2R,3S,5R)−5−(4−アミノ−5−ヨード−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−7−イル)−3−ヒドロキシ−テトラヒドロフラン−2−イル]メチルスルファモイル]カーバメートを用いることにより、表題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−D)δ:8.18(1H,s),8.03(1H,s),7.87−7.83(1H,m),7.80−7.75(1H,m),7.73−7.68(1H,m),7.16(1H,t,J=5.9Hz),6.56(2H,s),6.43(1H,dd,J=8.7,5.7Hz),4.37(1H,brs),3.97(1H,dt,J=2.0,4.6Hz),3.50(2H,q,J=7.4Hz),3.20−3.14(1H,m),3.12−3.05(1H,m),2.71−2.62(1H,m),2.21−2.16(1H,m),1.15(3H,t,J=7.4Hz).LCMS(ESI)m/z539[M+H]
比較例
特許文献1に記載の方法に準じて合成することにより、N−[(1S)−1−インダニル]−7−[(1R)−3α−ヒドロキシ−4α−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(MLN4924)を得た。
本願実施例化合物の構造式を下記表に示す。
試験例1 Nedd8付加阻害活性
精製NAE(APPBP1とUBA3の複合体)溶液を以下のように調製した。ヒトAPPBP1蛋白質(NCBI Reference Sequences登録番号NP_003896、全長534アミノ酸)の第1アミノ酸から第534アミノ酸に相当するヒトAPPBP1遺伝子(NCBI Reference Sequences登録番号NM_003905)領域をpBacPAK9(Clontech製)に挿入することにより、N発端にHisタグおよびTEVプロテアーゼ認識配列を有するAPPBP1全長蛋白質を発現するプラスミドpBacPAK9−APPBP1を構築した。次にヒトUBA3蛋白質(NCBI Reference Sequences登録番号NP_003959、全長463アミノ酸)の第1アミノ酸から第463アミノ酸に相当するヒトUBA3遺伝子(NCBI Reference Sequences登録番号NM_003968)領域をpBacPAK9に挿入することにより、UBA3全長蛋白質を発現するプラスミドpBacPAK9−UBA3を構築した。pBacPAK9−APPBP1またはpBacPAK9−UBA3とBacPAK6 DNAを昆虫細胞(Sf9,Clontech製)にコトランスフェクションし、APPBP1遺伝子またはUBA3遺伝子を有する組換えバキュロウイルスを作製した。APPBP1遺伝子組換えバキュロウイルスおよびUBA3遺伝子組換えバキュロウイルスを混合し、Sf9細胞に感染させた。バキュロウイルス感染Sf9細胞をGrace’s Insect Medium(GIBCO製)にて28℃、72時間震盪培養し、回収した細胞をLysis buffer(50mM Tris−HCl、200mM NaCl、10% Glycerol(pH7.4))に懸濁し超音波破砕した。破砕した細胞溶液を遠心分離し(40,000xg、30分間)、上清を粗抽出液とした。当粗抽出液をHisTrap HPカラム(GEヘルスケア製)、TALON Superflow(Clontech製)カラムにて分画後、TEVプロテアーゼを添加し、4℃、一晩、Hisタグ切断反応を行った。本溶液をTALON Superflowカラムクロマトグラフィーに供し、非吸着画分を回収した。本画分を50mM Tris−HCl、200mM NaCl、10% Glycerol(pH7.4)にて平衡化したHiLoad 16/60 Superdex75 prep gradeカラムに供し、分画を行った。APPBP1/UBA3複合体を含む画分を濃縮し、精製NAE溶液とした。以上の精製はすべて4℃で行った。精製NAE溶液は、使用時まで−80℃で保存した。
精製GST−UBC12溶液を以下のように調製した。ヒトUBC12蛋白質(NCBI Reference Sequences登録番号NP_003960、全長183アミノ酸)の第1アミノ酸から第183アミノ酸に相当するヒトUBC12遺伝子(NCBI Reference Sequences登録番号NM_003969)領域をpGEX−4T−2(GEヘルスケア製)に挿入することにより、N発端にGSTタグを有するUBC12全長蛋白質を発現するプラスミドpGEX−UBC12を構築した。pGEX−UBC12を大腸菌(BL21(DE3),Stratagene製)に導入後、1mM isopropyl−beta−D−thiogalactopyranoside(Sigma−Aldrich製)存在下にて37℃、2時間培養し、回収した大腸菌をPBSに懸濁し超音波破砕した。破砕した細胞溶液は遠心分離し(40,000×g、5分間)、上清を粗抽出液とした。当粗抽出液にGlutathione Sepharose 4B担体(GEヘルスケア製)を加え,50mM Tris−HCl(pH7.9)、150mM NaCl、10mM 還元型グルタチオン溶液で溶出後、50mM HEPES(pH7.5),0.05% BSA溶液で透析し,精製GST−UBC12溶液とした。精製GST−UBC12溶液は分割し、使用時まで−80℃で保存した。
Nedd8付加阻害活性は、AlphaScreenアッセイ系により測定した。精製NAE溶液、GST−UBC12溶液をそれぞれAssay buffer(50mM HEPES(pH7.5)、5mM MgCl、1mM DTT、0.05% BSA)で希釈し、被験化合物を含む384ウェルプレート(#3673,CORNING製)に添加した。室温にて30分反応させた後、ATPとBiotin−Nedd8(Boston Biochem製)をAssay bufferで希釈した溶液を添加し,90分反応させた。
Detection mix(50mM HEPES(pH7.5)、0.05% BSA、0.04mg/mL anti−GST Acceptor beads、0.04mg/mL Streptavidin Donor beads)(#6760603M、Perkin Elmer製)を反応溶液と等量各ウェルに添加し、暗所、室温にて1時間反応した後、マルチラベルプレートリーダー EnVision(Perkin Elmer製)にて蛍光強度を測定した。被験化合物未添加群の蛍光シグナルを陽性対照、被験化合物およびATP未添加群の蛍光シグナルを陰性対照として、下記の式(式A)を用いて本発明化合物によるNeddylationの阻害率(%)を求めた。各化合物の添加によりNedd8付加がコントロールの50%まで抑制される濃度を求め(IC50(μM)),Nedd8付加阻害活性の相対的な指標とした。
抑制率(%)= 100−(T−B)/(C−B)×100(式A)
T:被験化合物を添加したウェルのシグナル
C:被験化合物を添加しなかったウェルのシグナル
B:被験化合物およびATPを添加しなかったウェルのシグナル
その結果を下記表16に示す。
この結果から、本発明化合物は、比較例と比較して、非常に良好なNedd8付加阻害活性を示した。
試験例2 細胞増殖阻害1
CellTiter−GloTM Luminescent Cell Viability Assay(#G7573,プロメガ株式会社製)により、生存細胞に由来するATPを定量することで、被験化合物の細胞増殖阻害能を判定した。ヒト急性Tリンパ芽球性白血病細胞株CCRF−CEM(大日本製薬株式会社(現大日本住友製薬株式会社)頒布)を、96ウェルプレート(#165305,Thermo SCIENTIFIC Nunc社製)に1ウェル辺り1,000個/100μL培地で播種した。37℃、5% COインキュベーターにて一晩培養した後に被検物質を添加し、さらに72時間培養した。培地と等量のCellTiter−GloTM Luminescent Cell Viability Assay試薬を各ウェルに添加し、遮光条件下、シェーカーで5分間攪拌した後、室温で約30分間プレートを静置した。マイクロプレートリーダー(EnSpireTM Multimode Plate Reader,株式会社パーキンエルマージャパン製)で発光量を測定し、各ウェルの生細胞数の指標とした。薬剤未処理群(コントロール)の発光量を対照として、下記の式(式B)を用いて本発明化合物による細胞増殖の抑制率(%)を求めた。各化合物の添加により細胞数がコントロールの50%まで抑制される濃度を求めた(IC50(μM))。
抑制率(%)=(C−T)/C×100 (式B)
T:被験化合物を添加したウェルの発光量
C:被験物質を添加しなかったウェルの発光量
その結果を下記表17に示す。
この結果から、これら本発明化合物は、ヒト白血病細胞株CCRF−CEMの増殖を阻害した。
試験例3 カルボニックアンヒドラーゼII酵素活性阻害
カルボニックアンヒドラーゼII酵素活性阻害の測定は、カルボニックアンヒドラーゼIIが4−ニトロフェニルアセテート(4−NPA)(Sigma−Aldrich製)を分解するエステラーゼ活性を測定することで測定した。精製カルボニックアンヒドラーゼII溶液(C6624、 Sigma−Aldrich製)をAssay buffer(50mM Tris−HCl(pH7.5))で100nMに希釈し、披験物質40μLを含む96ウェルプレート(3695、Costar製)に50μL添加した。室温下で10分間反応させたのち、DMSOに溶解することで用事調整した500mM 4−NPA溶液をAssay Bufferで10倍希釈した50mM 4−NPA溶液を各wellに10μL添加し、室温下で30分間インキュベートした。マイクロプレートリーダー(SpectraMax 250、 Molecular Devices製)で405nmの吸光度を測定した。カルボニックアンヒドラーゼIIを加えていないウェルの吸光度を差し引き、酵素によるエステルの加水分解反応の活性値を次の式(式C)にて計算した。
抑制率(%) = 100−(T−B)/(C−B)×100 (式C)
T:被験化合物を添加したウェルの吸光度
C:被験化合物を添加しなかったウェルの吸光度
B:披験物質およびカルボニックアンヒドラーゼIIを添加しなかったウェルの吸光度
その結果を下記表18に示す。
この結果から、比較例はカルボニックアンヒドラーゼIIを阻害する活性を有するが、実施例については阻害活性が顕著に低下していることが確認できた。
試験例4 細胞増殖阻害2
細胞株、培養プレート、ウェル当たりの細胞播種数を表19に記載の条件とする以外、試験例2と同様に、被験化合物の細胞増殖阻害能を判定した。なお、培養プレートは384ウェルプレート(#3571,CORNING社製)を用いた。
その結果を下記表20に示す。
上記結果から、これら本発明化合物は、ヒト結腸癌株HCT116、ヒト膵臓癌株Capan−1、ヒト肺癌株A−427、ヒト乳癌株MDA−MB−453、ヒト前立腺癌株LNCAP.FGC、ヒト骨・軟部肉腫株SJCRH30、ヒト多発性骨髄腫株U266B1、ヒト皮膚癌株A−431、ヒト急性白血病細胞株MV−4−11及びヒトびまん性大細胞型B細胞リンパ腫株DBの増殖を阻害した。
試験例5 マウス移植腫瘍細胞に対する抗腫瘍効果1
ヒト結腸癌株HCT−116をPBS中で洗浄し、4×10細胞/mLの濃度で懸濁した。この細胞懸濁液0.1 mLを6週齢のBALB/cAJcl−nu/nuマウス(CREA Japan, Inc.製)の右側胸部皮下に移植した。
移植した腫瘍の長径及び短径並びに体重を測定した。下記の式(式D)より腫瘍体積(TV)を算出した。
TV(mm3)=(長径×短径)/2,長径及び短径の単位はmm (式D)
TVが100〜300 mm3に達したとき、層化無作為割付法により、各群に動物を割り付け、その日をDay 1とし、その日のTVをTV1、体重をBW1とした。
必要量の被験化合物を秤量し、投与液を調整した。実施例1化合物は、体重1kg当たり5mLで、day 1,4,8,11に静脈内投与しし比較例は、体重1kg当たり10mLで、day 1,4,8,11に静脈内投与した。
その後、経時的に同様の方法でDay nの腫瘍の長径及び短径並びに体重(BWn)を測定し、各個体のTVnを算出した。また、各個体のTVnから相対腫瘍体積(RTVn)を下記の式(式E)により、、各薬物投与群の平均RTVnからTreatment/Control(T/C)値(%)を下記の式(式F)により、体重変化率(BWCn)を下記の式(式G)により算出した。
RTVn=TVn/TV1 (式E)
T/Cn(%)=(試験終了日における各薬剤投与群の平均RTV)/(試験終了日におけるコントロール群の平均RTV)×100 (式F)
BWCn(%)=(BWn−BW1)/BW1×100(式G)
その結果をの図1及び図2並びに次下記表下記表21に示す。
RTV15をDunnett検定にて比較したところ、実施例化合物、比較例化合物はControlに比して有意にRTVが低値であることが示された。また、Aspin−Welch t検定にて実施例1を比較例と比較したところ、有意にRTVが低値であることが示された。体重は、コントロールと比較し許容される程度の変動であった。
この結果から、この本発明化合物は、ヒト腫瘍に対して優れた腫瘍増殖抑制効果が確認された。
試験例6 マウス移植腫瘍細胞に対する抗腫瘍効果2
実施例55化合物塩酸塩を用いること、TVが100〜200 mm3に達したとき、層化無作為割付法により、各群に動物を割り付けること以外、試験例5と同様に、ヒト腫瘍に対する腫瘍増殖抑制効果を判定した。
その結果をの図3及び図4並びに次下記表(表22)に示す。
RTV15をDunnett検定にて比較したところ、実施例化合物、比較例化合物はControlに比して有意にRTVが低値であることが示された。また、Aspin−Welch t検定にて実施例55を比較例と比較したところ、有意にRTVが低値であることが示された。体重は、コントロールと比較し許容される程度の変動であった。
この結果から、この本発明化合物は、ヒト腫瘍に対して優れた腫瘍増殖抑制効果が確認された。
試験例7 マウス移植腫瘍細胞に対する抗腫瘍効果3
試験例5と同様にして、ただし、実施例122化合物塩酸塩及び実施例64化合物塩酸塩、ヒト急性リンパ芽球性白血病(ALL)細胞株CCRF−CEMを用い、TVが140〜380 mm3に達したとき、層化無作為割付法により、各群に動物を割り付け、ヒト腫瘍に対する腫瘍増殖抑制効果を判定した。
このとき、細胞株は、PBS中で洗浄し,50% PBSおよび50% Matrigel基底膜マトリックス(#356237; BD Biosciences製)中に1×10細胞/mLの濃度で懸濁しし、この細胞懸濁液0.1mLを6週齢のBALB/cAJcl−nu/nuマウス(ヌードマウス)(CREA Japan, Inc.製)の右側胸部皮下に移植した。また、実施例122化合物塩酸塩は、体重1kg当たり5mLで、day 1,8に静脈内投与し、実施例133化合物塩酸塩は、体重1kg当たり5mLで、day 1,8に静脈内投与した。比較例の投与液は、体重1kg当たり5mLで、day 1,4,8,11に静脈内投与した。
その結果をの図5及び図6並びに次下記表23に示す。
day15における実施例120、133のRTVをDunnett検定にて比較したところ、Controlに比して有意にRTVが低値であることが示された。体重は、コントロールと同程度の変動であった。
この結果から、実施例は、抗腫瘍効果を有することが確認できた。
RTV15をDunnett検定にて比較したところ、実施例化合物、比較例化合物はControlに比して有意にRTVが低値であることが示された。また、Dunnett検定にて実施例122及び実施例64を比較例と比較したところ、これらは有意にRTVが低値であることが示された。
この結果から、この本発明化合物は、ヒト腫瘍に対して優れた腫瘍増殖抑制効果が確認された。

Claims (10)

  1. 下記一般式(A)
    [式中
    は、一重結合又は二重結合であり;
    Xは、−O−、−CH−又は−CH=であり;
    Yは、−NH−又は−O−であり;
    は、水素、フッ素、水酸基、シアノ基又はアミノ基であり;
    は、水素、フッ素、水酸基、シアノ基又はアミノ基であり;
    は、ビニレン基、エチニレン基、C6−C14アリーレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環のヘテロアリーレン基であり;
    は、結合、メチレン基又はC3−C7シクロアルキリデン基であり;
    は、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり、
    は、
    ハロゲン、
    水酸基、
    シアノ基、
    置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、
    カルバモイル基、
    C1−C6アルコキシカルボニル基、
    N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基、
    置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基、
    アミノ基、
    置換基として水酸基若しくはフェニル基を有していてもよいモノ若しくはジ(C1−C4アルキル)アミノ基、
    置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基、
    置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基、
    C1−C6アルキルチオ基、
    C1−C6アルキルスルホニル基、又は
    アミノスルホニル基である。
    が2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。]
    で表される化合物又はその塩。
  2. 一般式(A)において、Rが水素、フッ素又は水酸基であり;
    が水素、フッ素又は水酸基であり;
    がエチニレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を1〜4個有する単環若しくは二環のヘテロアリーレン基である、請求項1に記載の化合物又はその塩。
  3. 一般式(A)において、Rが水酸基であり;
    が水素又は水酸基であり;
    がエチニレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を2個有する単環のヘテロアリーレン基であり;
    が1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基、1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環式若しくは二環式の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;
    がハロゲン;水酸基;シアノ基;置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基;カルバモイル基;C1−C6アルコキシカルボニル基;N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基;置換基としてハロゲン、水酸基、カルボキシル基及びC1−C6アルキル基のいずれかを有していてもよく、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の飽和ヘテロシクロアルキル基;アミノ基;置換基として水酸基若しくはフェニル基を有していてもよいモノ若しくはジ(C1−C4アルキル)アミノ基;置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−6アルコキシ基;置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基;C1−C4アルキルチオ基;C1−C4アルキルスルホニル基;又はアミノスルホニル基である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、請求項1又は2に記載の化合物又はその塩。
  4. 一般式(A)において、Rが水酸基であり;
    が水素又は水酸基であり;
    がエチニレン基、又はN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を2個有する単環のヘテロアリーレン基であり;
    が1個若しくは複数個のRを有していてもよいC3−C7飽和シクロアルキル基;1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基
    であり;
    がフッ素;塩素;水酸基;シアノ基;置換基としてフェノキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基;カルバモイル基;C1−C6アルコキシカルボニル基;ピリジニル基;アゼチジニル基;ヒドロキシアゼチジニル基;チオモルホリニル基;ジオキシドチオモルホリニル基;メチルピペラジニル基;ヒドロキシピペリジニル基;オキソピペリジニル基;ピペリジニル基;ヒドロキシピロリジニル基;オキソピロリジニル基;ピロリジニル基;カルボキシルピロリジニル基;フルオロピロリジニル基;モルホリニル基;9−オキサ−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル基;3−オキサ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル基;アミノ基;メチルアミノ基;エチルアミノ基;イソプロピルアミノ基;ヒドロキシエチルアミノ基;ジメチルアミノ基;フェニルメチルアミノ基;置換基としてハロゲン、C3−C7飽和シクロアルキル基並びにN、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環若しくは二環の不飽和ヘテロシクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基;置換基としてカルバモイル基を有していてもよいベンジルオキシ基;C1−C4アルキルチオ基;C1−C4アルキルスルホニル基;又はアミノスルホニル基である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、請求項1〜3に記載の化合物又はその塩。
  5. 一般式(A)において、Rが水酸基であり;
    が水酸基であり;
    がエチニレン基であり;
    が結合であり;
    が1個若しくは複数個のRを有していてもよいC6−C10不飽和シクロアルキル基、又は1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環式若しくは二環式の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;
    がフッ素;塩素;水酸基;シアノ基;メチル基;3−フルオロピロリジニル基;モルホリニル基;チオモルホリニル基;3−ヒドロキシアゼチジニル基;アゼチジニル基;アミノ基;Nメチルアミノ基;置換基としてハロゲン及びC3−C7飽和シクロアルキル基のいずれかを有していてもよいC1−C6アルコキシ基;又はC1−C4アルキルチオ基である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、請求項1〜4に記載の化合物又はその塩。
  6. 一般式(A)において、Yは、−NH−であり;
    が水酸基であり;
    が水酸基であり;
    がエチニレン基であり;
    が結合であり;
    が1個若しくは複数個のRを有していてもよいフェニル基及びナフチル基、又は
    1個若しくは複数個のRを有していてもよい、N、S及びOからなる群より選択される少なくとも1種のヘテロ原子を有する単環式若しくは二環式の不飽和ヘテロシクロアルキル基であり;
    がフッ素;メチル基;3−フルオロピロリジニル;3−ヒドロキシアゼチジニル;アゼチジニル;アミノ基;N−メチルアミノ基;シクロプロピル基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基;又はC1−C4アルキルチオ基である(Rが2個以上存在する場合、複数のRは同一であっても異なっていてもよい。)、請求項1〜5に記載の化合物又はその塩。
  7. 4−アミノ−5−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−5−[2−(4−アミノ−2,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(メチルアミノ)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−[(3R)−3−フルオロピロリジン−1−イル]フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−4,6−ジフルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−5−[2−[2,6−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−5−[2−[4−(アゼチジン−1−イル)−2,6−ジフルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン
    4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−プロポキシ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    8−[2−[4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン;
    4−アミノ−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]−5−[2−(2−エチルスルファニル−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−5−[2−[2−(シクロプロピルメトキシ)−6−フルオロ−フェニル]エチニル]−7−[(2R,3R,4S,5R)−3,4−ジヒドロキシ−5−[(スルファモイルアミノ)メチル]テトラヒドロフラン−2−イル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;
    8−[2−[4−アミノ−7−[(1R,2S,3R,4R)−2,3−ジヒドロキシ−4−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンチル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル]エチニル]−7−フルオロ−4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン;
    4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−エトキシ−6−フルオロ−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;及び
    4−アミノ−7−[(1R,4R,5S)−4,5−ジヒドロキシ−3−[(スルファモイルアミノ)メチル]シクロペンタ−2−エン−1−イル]−5−[2−(2−フルオロ−6−メチルスルファニル−フェニル)エチニル]ピロロ[2,3−d]ピリミジン;並びにこれらの化合物の塩からなる群より選択される少なくとも一種である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物又はその塩。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を有効成分とするNAE阻害剤。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物又はその塩を含有する抗腫瘍剤。
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