JP6192321B2 - 溶接モニタリングシステム - Google Patents

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Description

本発明は、溶接作業を行う溶接対象物(例えば、継手)に対して適切な溶接材料が使用されているか否かを判断する溶接モニタリングシステムに関する。
溶接材料を使用する製品(例えば、圧力容器或いは反応容器等のプロセス機器)においては、溶接部の品質が製品の品質に影響を及ぼすことから、溶接部の品質管理は、溶接材料を使用する製品の製造において特に重要である。そのため、従来から、溶接材料を使用する製品における溶接部の品質管理が様々な溶接モニタリングシステムによって行われている。
例えば、特許文献1に示すような溶接モニタリングシステムにおいては、溶接対象物の材質、溶接方法等の溶接条件情報、及び溶接材料の材質等の溶接材料情報をRFIDタグに予め記憶する。また、溶接条件情報を記憶したRFIDタグは、溶接部近くの溶接対象物上に貼付し、溶接材料情報を記憶したRFIDタグは、溶接材料のケースに貼付する。そして、貼付した各RFIDタグから溶接条件情報及び溶接材料情報を読み出して取得し、その取得した溶接条件情報及び溶接材料情報(継手情報)に基づいて、溶接を行う溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かの判断を行う。
特許文献1の溶接モニタリングシステムにおいては、RFIDタグによって溶接条件情報及び溶接材料情報(継手情報)を記憶し、又は読み込むため、溶接作業の記録の管理が容易であるとともに、溶接作業者(モニタ実施者)による溶接作業の記録が不要となるため、記録上の誤記或いは記録漏れ等のヒューマンエラーの発生を防止することができる。
特開2008−59116号公報
しかしながら、特許文献1の溶接モニタリングシステムにおいては、RFIDタグ内に溶接条件等の情報(継手情報)が記憶されているため、溶接作業者等はRFIDタグを見ただけでは、RFIDタグ内に記憶されている情報の内容がわからないという問題があった。
また、RFIDタグを貼付する溶接対象物は基本的に金属体であり、また多くの場合、溶接対象物は加熱を伴うため、金属に使用可能或いは耐熱性のあるRFIDタグが要求される。そのため、使用できるRFIDタグの種類が限定されていた。
さらに、RFIDタグは、リーダライタ等により読み込むことのできる距離が比較的短いため、RFIDタグを大きな構造物に使用する場合には、その貼付位置が限定されていた。さらにまた、RFIDタグの溶接対象物への取り付け及び取り外しが必要となるため、作業が煩雑であった。
そこで、本発明は、溶接対象物にRFIDタグ等のタグを貼付することなく、必要な継手情報を溶接現場にあるものを利用して取得することにより、溶接を行う溶接対象物に対し、適切な溶接材料が使用されているか否かを判断する溶接モニタリングシステムを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る溶接モニタリングシステムは、溶接施工のために継手情報が記入された溶接対象物に対し、適切な溶接材料が使用されているか否かを判断する溶接モニタリングシステムであって、前記溶接対象物の溶接条件が記載された伝票から前記溶接対象物の溶接作業に使用する溶接材料の情報を読み取る読取手段と、前記伝票に記載される溶接材料と同一の溶接材料を使用して溶接作業が行われる溶接対象物を撮影する撮影手段と、前記撮影手段により撮影された前記溶接対象物の画像の中から前記継手情報を識別し、識別した前記継手情報に基づいて溶接対象物を特定する溶接対象物特定手段と、前記読取手段により読み取られた前記溶接材料の情報から溶接材料を溶接対象物と関連付けて特定する溶接材料特定手段と、溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かを判断する判断手段と、を具備し、前記判断手段は、前記溶接対象物特定手段が特定した溶接対象物と、前記溶接材料特定手段が特定した溶接材料と関連付けられた溶接対象物と、を比較することにより、溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かを判断するものである。
また、本発明に係る溶接モニタリングシステムは、前記溶接対象物特定手段が、前記継手情報である溶接対象物を識別するための識別情報を、前記溶接対象物の画像の中から識別するものである。
また、本発明に係る溶接モニタリングシステムは、前記溶接材料特定手段が、前記識別情報と関連付けて溶接材料を特定し、前記判断手段が、前記溶接対象物特定手段が識別した識別情報と、前記溶接材料特定手段が特定した溶接材料と関連付けられた識別情報と、を比較することにより、溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かを判断するものである。
本発明によれば、溶接対象物に記入された継手情報を撮影手段で撮影した画像から継手情報を取得し、当該取得した継手情報を利用して、溶接作業を行う溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かの判断をするため、溶接対象物にRFIDタグ等のタグを貼付することなく、必要な継手情報を溶接現場にあるものを利用して取得することにより、溶接対象物に対し適切な溶接材料が使用されているか否かの判断を行うことができる。また、溶接現場にある溶接対象物から直接取得した継手情報に基づいて当該判断を行うこととなるため、溶接作業が、正しい溶接対象物(継手)と溶接材料との組み合わせにより実行されていることが充分に保証できる(記録できる)。
また、本発明によれば、溶接対象物の画像の中から識別することにより自動で継手情報を取り込むため、モニタ実施者の入力ミスによるチェックの誤り(ヒューマンエラー)を防止できる。
さらに、本発明によれば、モニタ実施者は、現場おいて、溶接対象物から直接継手情報を取得し、チェックすることが可能となるため、チェックの結果が即時にわかり、溶接対象物(継手)と溶接材料との組み合わせに誤りがある場合には、即時に溶接作業を中止させることができる。
本発明の実施例に係る溶接モニタリングシステムの構成を示す概略図である。 本発明の実施例に係る溶接モニタリングシステムの構成を示す概略図である。 本発明の実施例に係る溶接モニタリングシステムにおいて、画像データの中から継手情報を識別する際の処理手順を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る溶接モニタリングシステムのデータベースの構成を示す概略図である。 本発明の実施例に係る溶接モニタリングシステムにおいて、溶接作業を行う継手に対し、適切な溶接材料が使用されているか否かを判断する際の手順を示すフロー図である。 本発明の実施例に係る溶接モニタリングシステムにおいて、溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かを判断する際の手順を示すフロー図である。
まず、本発明に係る溶接モニタリングシステムの概略を説明する。
図1に示すように、溶接モニタリングシステム1は、溶接現場において溶接作業を行う継手10(溶接対象物の一例)に対し、適切な溶接材料25が使用されているか否かを判断するシステムである。溶接モニタリングシステム1においては、溶接現場の継手10から継手情報11を取得するとともに、溶接現場にある生産管理伝票20からタグID22を介して溶接材料25の情報を取得することにより、上記判断を行う。すなわち、溶接モニタリングシステム1においては、上記判断を行うための各情報を溶接現場にあるものを利用して取得する。
また、溶接モニタリングシステム1における上記判断は、溶接現場の継手10から取得した継手情報11と、生産管理伝票20からタグID22を介して取得した溶接材料25との組み合わせが正しいか否かによって行われる。
さらに、図2に示すように、溶接モニタリングシステム1は、溶接電流61、溶接温度71、予熱温度72、溶接を行った長さ(溶接長さ81)、溶接材料25の棒径82を計測することにより、溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かを判断する。
次に、溶接モニタリングシステム1においてモニタリング対象となる継手10、及び溶接材料25の情報を取得するための生産管理伝票20について説明する。
図1に示すように、継手10は、その側面或いは継手面等に、溶接施工のための継手情報11が直接記入される。継手情報11は、溶接作業を示すための工事番号12と、継手10を識別するための継手番号13(識別情報の一例)とを含む情報である。そして、継手情報11は、継手10に記入された際にその情報が充分に認識可能なもの(例えば、ペンキ或いはチョーク)で、溶接作業を行う前段階に、継手10に直接記入される。なお、継手情報11は、工事番号12及び継手番号13のように番号(数字)に限定されるものではなく、漢字、ひらがな、カタカナ、英字等であっても構わない。また、継手情報11は、文字に限定されるものではなく、図形、記号等であっても構わない。
生産管理伝票20は、継手10の溶接条件、溶接作業に使用する溶接材料25の情報(銘柄等)等が記載されたものであり、溶接士により溶接現場まで携帯される。また、生産管理伝票20には、ICタグ21が取り付けられている。そして、ICタグ21には、溶接材料25と関連付けられたタグID22が書き込まれている。さらに、生産管理伝票20は、タグID22と関連付けられた溶接材料25と同一の溶接材料25とともに管理される。すなわち、溶接モニタリングシステム1においては、溶接士が、タグID22と関連付けられた溶接材料25と同一の溶接材料25を使用して溶接作業を行うことが前提となる。
次に、溶接モニタリングシステム1の構成について説明する。
図1及び図2に示すように、溶接モニタリングシステム1は、カメラ30と、リーダライタ40と、電流計60と、温度計70と、メジャー80と、端末50と、を含んで構成されている。
図1に示すように、カメラ30は、継手10を撮影する撮影手段である。モニタ実施者は、継手10に直接記入されている継手情報11をカメラ30により撮影し、撮影した継手10の画像を画像データ31として、カメラ30から端末50に無線通信により送信する。すなわち、カメラ30は、継手10を撮影する撮影機能と、画像データ31を端末50に無線通信により送信する無線通信機能とを有する。このように、カメラ30は、継手10から継手情報11を取得するために利用される。
リーダライタ40は、ICタグ21に書き込まれた情報を読み取るための読取手段である。モニタ実施者は、ICタグ21に書き込まれたタグID22をリーダライタ40により読み取り、読み取ったタグID22を、リーダライタ40から端末50に無線通信により送信する。すなわち、リーダライタ40は、タグID22を読み取る読取機能と、タグID22を端末50に無線通信により送信する無線通信機能とを有する。このように、リーダライタ40は、ICタグ21が取り付けられた生産管理伝票20から、タグID22と関連付けられた溶接材料25の情報を取得するために利用される。
図2に示すように、電流計60は、溶接機65の溶接電流61を計測する計測器である。電流計60により計測した結果は、電流計60から端末50に無線通信により送信される。すなわち、電流計60は、溶接電流61を計測する計測機能と、計測結果を端末50に無線通信により送信する無線通信機能とを有する。
温度計70は、継手10における溶接温度71及び予熱温度72を計測する計測器である。温度計70により計測した結果は、温度計70から端末50に無線通信により送信される。すなわち、温度計70は、溶接温度71及び予熱温度72を計測する計測機能と、計測結果を端末50に無線通信により送信する無線通信機能とを有する。
メジャー80は、継手10における溶接長さ81を計測するものであり、溶接速度を算出する際に使用される。この溶接速度は、継手10に対して溶接を行った溶接時間と、その溶接時間内に継手10に対して溶接を行った長さ(溶接長さ81)とを計測することにより算出される。また、メジャー80は、溶接材料25の棒径82を計測する際にも使用される。
図1及び図2に示すように、端末50は、例えば、パーソナルコンピュータ或いは携帯情報端末等であり、図示しない制御手段(CPU)、記憶手段(RAM、ROM等)、入力手段(キーボード、マウス、タッチパネル等)、出力手段(ディスプレイ等)、通信手段(モデム等)等から構成されている。また、端末50は、その記憶手段に、画像処理プログラム51(溶接対象物特定手段の一例)と、データベース52(溶接材料特定手段の一例)と、第1判断プログラム55(判断手段の一例)と、第2判断プログラム56と、が記憶されている。
さらに、端末50は、その記憶手段に、画像データ31、タグID22、溶接電流61、溶接温度71、予熱温度72、溶接長さ81、及び溶接材料25の棒径82等の各データが記録される。また、端末50は、その制御手段において、第1判断プログラム55或いは第2判断プログラム56により、「溶接作業を行う継手10に対し、適切な溶接材料25が使用されているか否かの判断」及び「溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かの判断」を行う。
次に、端末50の記憶手段に記憶されている各構成について説明する。
図1に示すように、画像処理プログラム51は、カメラ30から送信される画像データ31から継手情報11を識別し、識別した継手情報11から溶接対象物である継手10を特定するためのプログラムである。端末50においては、カメラ30から画像データ31が送信されることにより画像処理プログラム51が実行される。そして、この画像処理プログラム51を介して画像データ31が読み込まれ、画像データ31の中から継手情報11である継手番号13が識別される。具体的には、図3に示すような手順で行われる。以下、その手順について説明する。
図3に示すように、カメラ30から画像データ31を取得する(ステップS1)。次に、画像データ31に平滑化フィルタをかけて輝度値の細かな変動を抑える(ステップS2)。そして、画像中の文字と背景とを容易に分離可能とするために、画像データ31の色空間を変換する(グレースケールに変換する)(ステップS3)。
さらに、色空間内に各画素の輝度値をプロットし、プロットした全ての画素から重心を求める(ステップS4)。そして、全ての画素で、その画素の色空間内の座標から重心位置までの距離を算出し、算出した距離を新たな輝度値とした画像(色差画像)を作成する(ステップS5)。
作成した色差画像は、さらに二値化され(ステップS6)、8連結でラベリングされ、連結成分毎にラベルが付される(ステップS7)。そして、各連結成分の面積を求め、所定の閾値より大きい連結成分及び小さい連結成分は、非文字とみなし削除する(連結成分の大きさでフィルタリングする)(ステップS8)。
さらに、不要成分を削除した後に残った連結成分から文字を切り出すために、全ての連結成分同士の位置関係を求める(ステップS9)。そして、求めた連結成分同士の位置関係から、同一の文字列の連結成分を判断して同じラベルを付し、同じラベルを付した文字列を統合する(ステップS10)。
文字列が検出されたらOCR(Optical Character Reader)により文字認識処理をすることで、画像データ31の中から継手情報11である継手番号13を識別する(ステップS11)。
図4に示すように、データベース52は、継手10及び溶接材料25を特定するためのデータベースであり、第1データ52A、第2データ52B及び第3データ52Cから構成されるデータ群である。
第1データ52Aは、タグID22と、溶接材料25と、をデータ項目に含むデータである。第1データ52Aにおいては、予め、生産管理伝票20とともに管理される溶接材料25に対して、タグID22が付与される。そのため、第1データ52Aにおいては、リーダライタ40が読み取ったタグID22を当てはめることで、生産管理伝票20とともに管理される溶接材料25を検索することができる。
第2データ52Bは、継手情報11(工事番号12、継手番号13)と、溶接材料25と、をデータ項目に含むデータである。第2データ52Bにおいては、予め、継手10の継手情報11に対して、継手10に使用すべき溶接材料25が関連付けられている。そのため、第2データ52Bにおいては、画像処理プログラム51により識別された継手情報11を当てはめることで、継手情報11に対応する継手10に使用すべき溶接材料25を検索することができる。
第3データ52Cは、第1データ52Aと、第2データ52Bと、を関連付けて形成されたデータである。具体的には、第3データ52Cは、第1データ52Aのデータ項目である溶接材料25と、第2データ52Bのデータ項目である溶接材料25と、を関連付けて形成される。第3データ52Cにおいては、リーダライタ40が読み取ったタグID22を当てはめることで、生産管理伝票20とともに管理される溶接材料25が使用されるべき継手10の継手情報11(工事番号12、継手番号13)を検索することができる。また一方で、第3データ52Cにおいては、画像処理プログラム51により識別された継手情報11を当てはめることで、継手情報11に対応する継手10に使用すべき溶接材料25を検索することができる。
図1に示すように、第1判断プログラム55は、継手10に対して適切な溶接材料25が使用されているか否かを判断するためのプログラムである。端末50においては、カメラ30から画像データ31が送信され、リーダライタ40からタグIDが送信されることにより第1判断プログラム55が実行される。そして、第1判断プログラム55においては、画像処理プログラム51を介して識別された継手情報11(継手番号13)と、リーダライタ40が読み取ったタグID22から第3データ52Cを介して検索した継手情報11(継手番号13)と、を比較することで、継手10に対して適切な溶接材料25が使用されているか否かを判断する。
図2に示すように、第2判断プログラム56は、継手10における溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かを判断するためのプログラムである。端末50においては、電流計60から溶接電流61の計測値が送信され、或いは温度計70から溶接温度71、予熱温度72の計測値が送信され、或いは溶接時間、溶接長さ81、溶接材料25の棒径82の計測値が入力されることにより第2判断プログラム56が実行される。第2判断プログラム56には、予め、各溶接条件(溶接電流61、溶接温度71、予熱温度72、溶接速度(溶接時間、溶接長さ81)、溶接材料25の棒径82)に対して最適な所定の設定値が設定されている。そして、第2判断プログラム56においては、端末50に送信又は入力された各溶接条件が、この設定値の範囲内にあるか否かを対比することにより、継手10における溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かが判断される。また、第2判断プログラム56においては、端末50に入力された溶接時間及び溶接長さ81の計測値に基づいて継手10における溶接速度が算出される。
次に、溶接モニタリングシステム1におけるモニタリングの流れについて説明する。
まず、溶接モニタリングシステム1において、溶接作業を行う継手10に対し、適切な溶接材料25が使用されているか否かを判断する際のモニタリングの流れについて説明する。
溶接モニタリングシステム1における「溶接作業を行う継手10に対し、適切な溶接材料25が使用されているか否かの判断」は、画像データ31及びタグID22に基づいて、継手10と溶接材料25との組み合わせをチェックすることで行われる。
図5に示すように、まず、モニタ実施者は、モニタリング対象である継手10のある溶接現場まで行き、継手10の画像をカメラ30により撮影する(ステップS21)。この時、モニタ実施者は、継手10において継手情報11が記入されている部分をカメラ30により撮影する。そして、モニタ実施者は、撮影した継手10の画像を画像データ31として端末50に送信する(ステップS22)。
ステップS22により、画像データ31が端末50に送信されると、画像処理プログラム51が実行され、画像データ31が読み込まれる(ステップS23)。ステップS23により、画像データ31が読み込まれると、画像処理プログラム51を介して、画像処理及び文字認識が行われ、画像データ31の中から継手情報11である継手番号13が識別される(ステップS24)。このステップS24により、端末50上において、モニタリング対象である継手10が特定される。
また、モニタ実施者は、継手10のある溶接現場において溶接士が携帯している生産管理伝票20に取り付けられたICタグ21をリーダライタ40により読み取る(ステップS25)。これにより、ICタグ21に書き込まれているタグID22が読み取られる。そして、モニタ実施者は、読み取ったタグID22を端末50に送信する(ステップS26)。
ステップS26により、タグID22が端末50に送信されると、第1判断プログラム55が実行される。そして、第1判断プログラム55を介して、ステップS26により送信されたタグID22が、第3データ52Cに当てはめられることで、生産管理伝票20とともに管理される溶接材料25を使用すべき継手10の継手番号13が特定される(ステップS27)。
ステップS27により、継手10の継手番号13が特定されると、第1判断プログラム55を介して、ステップS24おいて識別された継手番号13と、ステップS27において特定された継手番号13とを比較し、比較した継手番号13が同一であるか否かを判断する(ステップS28)。すなわち、溶接作業を行う継手10に対して適切な溶接材料25が使用されているか否かを判断する。
ステップS28において、比較した継手番号13が同一の場合(ステップS28−Yes)、第1判断プログラム55によって、モニタリング対象の継手10には適切な溶接材料25が使用されていると判断され、「適合(〇)」とのメッセージが出力される(ステップS29)。
一方、ステップS28において、比較した継手番号13が異なる場合(ステップS28−No)、第1判断プログラム55によって、モニタリング対象の継手10には不適切な溶接材料25が使用されていると判断され、「不適合(×)」とのエラーメッセージが出力される(ステップS30)。
このように、溶接モニタリングシステム1においては、カメラ30により撮影された画像から識別した継手番号13と、リーダライタ40により読み取ったタグID22を介して特定された継手番号13と、を比較することにより、溶接作業を行う継手10に対し、適切な溶接材料25が使用されているか否かを判断する。
なお、上記モニタリングの流れにおいては、カメラ30により継手10の画像を撮影した(ステップS21)後、リーダライタ40によりICタグ21を読み取っている(ステップS25)が、これに限定されるものではなく、リーダライタ40によりICタグ21を読み取った後(ステップS25を行った後)、カメラ30により継手10の画像を撮影しても構わない(ステップS21を行っても構わない)。
また、上記モニタリングの流れにおいては、「溶接作業を行う継手10に対し、適切な溶接材料25が使用されているか否かの判断」を継手番号13によって行っている(ステップS28)が、これに限定されるものではなく、上記判断を溶接材料25によって行っても構わない。具体的には、画像処理プログラム51を介して識別した継手番号13(ステップS24)を第3データ52Cに当てはめることで、識別した継手番号13から特定される継手10に使用すべき溶接材料25を特定する。そして、識別した継手番号13を介して特定した溶接材料25と、第1データ52Aを介してタグID22から特定した溶接材料25とを比較し、比較した溶接材料25が同一であるか否かを判断することによって上記判断を行う。
次に、溶接モニタリングシステム1において、溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かを判断する際のモニタリングの流れについて説明する。
溶接モニタリングシステム1における「溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かの判断」は、各溶接条件(溶接電流61、溶接温度71、予熱温度72、溶接速度(溶接時間、溶接長さ81)、溶接材料25の棒径82)の計測値或いは算出値を、所定の設定値と比較することで行われる。
図6に示すように、まず、モニタ実施者は、モニタリング対象である継手10のある溶接現場まで行き、溶接作業に関する各溶接条件(溶接電流61、溶接温度71、予熱温度72、溶接時間、溶接長さ81、溶接材料25の棒径82)を計測する(ステップS41)。そして、モニタ実施者は、計測した各溶接条件を端末50に送信又は入力する(ステップS42)。
ステップS42により、各溶接条件が端末50に送信又は入力されると、第2判断プログラム56が実行される。そして、第2判断プログラム56を介して、各溶接条件の計測値或いは算出値が所定の範囲内にあるか否かが判断される(ステップS43)。
ステップS43において、各溶接条件の計測値或いは算出値が所定の範囲内にある場合(ステップS43−Yes)、第2判断プログラム56によって、溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われていると判断され、「適合(〇)」とのメッセージが出力される(ステップS44)。
ステップS43において、各溶接条件の計測値或いは算出値が所定の範囲内にない場合(ステップS43−No)、第2判断プログラム56によって、溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われていないと判断され、「不適合(×)」とのメッセージが出力される(ステップS45)。
なお、溶接速度に関しては、ステップS41において、継手10に対して溶接を行った溶接時間と、その溶接時間内に継手10に対して溶接を行った長さ(溶接長さ81)とを計測し、その計測した溶接時間及び溶接長さ81から算出した溶接速度が所定の範囲内にあるか否かをステップS43において判断する。
以上のように、上記実施例に係る溶接モニタリングシステム1によると、溶接施工のために予め記入された継手情報11をカメラ30で撮影し、撮影した画像から継手番号13を識別し、溶接作業を行う継手10に対して適切な溶接材料25が使用されているか否かの判断をするため、継手10にRFIDタグ等のタグを貼付することなく、必要な継手情報11を溶接現場にあるものを利用して取得することにより、当該判断を行うことができる。また、溶接現場にある継手10から直接識別した継手番号13に基づいて当該判断を行うこととなるため、溶接作業が、正しい継手10と溶接材料25の組み合わせにより実行されていることが充分に保証できる(記録できる)。
また、上記実施例に係る溶接モニタリングシステム1によると、継手情報11を継手10の画像の中から識別することにより自動で継手情報11を取り込むため、モニタ実施者の入力ミスによるチェックの誤り(ヒューマンエラー)を防止できる。
さらに、上記実施例に係る溶接モニタリングシステム1によると、モニタ実施者は、現場おいて、継手10から直接継手情報11を取得し、チェックすることが可能となるため、チェックの結果が即時にわかり、継手10と溶接材料25の組み合わせに誤りがある場合には、即時に溶接作業を中止させることができる。
なお、溶接モニタリングシステム1においては、カメラ30と、リーダライタ40と、端末50とを独立して設けているが、これに限定されるものではなく、カメラ30と端末50を一体に、又はカメラ30と、リーダライタ40と、端末50とを一体に設けても構わない。
また、溶接モニタリングシステム1においては、端末50にデータベース52を記憶させているが、これに限定されるものではなく、ネットワークを介してデータベース52と接続可能な構成としても構わない。
さらに、溶接モニタリングシステム1においては、「溶接作業を行う継手10に対し、適切な溶接材料25が使用されているか否かの判断」及び「溶接作業が所定の溶接条件の範囲内で行われているか否かの判断」を独立した2つの判断プログラム(第1判断プログラム55及び第2判断プログラム56)を介して行っているが、これに限定されるものではなく、1つの判断プログラムを介して行っても構わない。
1 溶接モニタリングシステム
10 継手(溶接対象物)
11 継手情報
13 継手番号(識別情報)
25 溶接材料
30 カメラ(撮影手段)
51 画像処理プログラム(溶接対象物特定手段)
52 データベース(溶接材料特定手段)
55 第1判断プログラム(判断手段)

Claims (3)

  1. 溶接施工のために継手情報が記入された溶接対象物に対し、適切な溶接材料が使用されているか否かを判断する溶接モニタリングシステムであって、
    前記溶接対象物の溶接条件が記載された伝票から前記溶接対象物の溶接作業に使用する溶接材料の情報を読み取る読取手段と、
    前記伝票に記載される溶接材料と同一の溶接材料を使用して溶接作業が行われる溶接対象物を撮影する撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された前記溶接対象物の画像の中から前記継手情報を識別し、識別した前記継手情報に基づいて溶接対象物を特定する溶接対象物特定手段と、
    前記読取手段により読み取られた前記溶接材料の情報から溶接材料を溶接対象物と関連付けて特定する溶接材料特定手段と、
    溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かを判断する判断手段と、
    を具備し、
    前記判断手段は、前記溶接対象物特定手段が特定した溶接対象物と、前記溶接材料特定手段が特定した溶接材料と関連付けられた溶接対象物と、を比較することにより、溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かを判断すること
    を特徴とする溶接モニタリングシステム。
  2. 前記溶接対象物特定手段は、前記継手情報である溶接対象物を識別するための識別情報を、前記溶接対象物の画像の中から識別すること
    を特徴とする請求項1に記載の溶接モニタリングシステム。
  3. 前記溶接材料特定手段は、前記識別情報と関連付けて溶接材料を特定し、
    前記判断手段は、前記溶接対象物特定手段が識別した識別情報と、前記溶接材料特定手段が特定した溶接材料と関連付けられた識別情報と、を比較することにより、溶接対象物に対して適切な溶接材料が使用されているか否かを判断すること
    を特徴とする請求項2に記載の溶接モニタリングシステム。
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